JP3641024B2 - Vibration isolator - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両及び一般産業用機械等に用いられ、振動発生部からの振動を吸収減衰する防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のエンジンと車体との間には、エンジンマウントとしての防振装置が配設され、エンジンの振動が車体に伝達されることを阻止するようになっている。
【0003】
エンジンに発生する振動には、車両が高速で走行している場合等に発生する所謂シェイク振動や、アイドル時及び車両が時速5キロ程度で走行している場合に発生する所謂アイドル振動等がある。一般的に、前記シェイク振動の周波数が15Hz未満であるのに対し、アイドル振動の周波数が20〜50Hzであり、シェイク振動とアイドル振動とでは周波数が相違する。
【0004】
そして、シェイク振動及びアイドル振動を吸収する防振装置として、主液室と副液室とを制限通路であるオリフィスで繋ぎ、このオリフィス内の液体の流動に伴う減衰作用で振動を低減する液体封入式の防振装置が知られている。また、このような防振装置の一種として、副液室とダイヤフラムを介して対向して配置される空気室内の気圧を、電磁弁である切換弁で変化させて、特性を変化させることのできる防振装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような切換弁を有した防振装置を例えば自動車のエンジンルーム内に固定する場合、切換弁内のプランジャが弁の内部に当接して発生する衝撃的な振動が、自動車の車体を介して車室内に伝達される欠点があった。
【0006】
本発明は上記事実を考慮して上記欠点を解決するべく、切換弁の開閉に伴って発生する衝撃的な振動を低減できる防振装置を提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の防振装置は、振動発生部及び振動受部の一方へ連結される第1の取付部材と、
振動発生部及び振動受部の他方へ連結される第2の取付部材と、
前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に設けられ振動発生時に変形する弾性体と、
前記弾性体を隔壁の一部として拡縮可能とされ且つ液体が封入された主液室と、
前記主液室と制限通路を介して連通される副液室と、
前記副液室の隔壁の一部を構成する変形可能なダイヤフラムと、
前記副液室と前記ダイヤフラムを挟んで対向して配置され且つ気体が封入される空気室と、
前記第1の取付部材あるいは前記第2の取付部材に弾性変形し得る弾性部材を介して連結され且つ、前記空気室を大気に連通させる開放状態及び前記空気室と大気との間を閉鎖する閉鎖状態をとり得る切換弁と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の防振装置の作用を以下に説明する。
振動発生部よりの振動は、第1の取付部材或いは第2の取付部材を介して、弾性体に伝達される。このとき、振動は弾性体の内部摩擦に基づく抵抗により吸収される他、弾性体を隔壁の一部とする主液室を拡縮し、制限通路を流れる液体の通過抵抗または液柱共振により吸収される。
【0009】
この制限通路では、吸収することのできない高周波数の振動が発生した場合、すなわち予め設定された設定振動数を越えた場合、副液室とダイヤフラムを挟んで対向して位置する空気室と大気との間を切換弁により閉鎖して閉鎖状態にさせる。このようにすると、空気室内の空気が空気ばねとして働き、切換弁を開放して空気室と大気との間を連通する開放状態にした場合より、ダイヤフラムの剛性が高まる。この結果、液体が制限通路で共振する周波数が高周波数側へ移動し、高周波振動の周波数領域で防振装置の動ばね定数が低下する。
【0010】
即ち、切換弁で、空気室を大気に開放するか否かで防振装置の特性を変化させ、幅広い周波数範囲に渡って振動を吸収することができる。
【0011】
一方、第1の取付部材あるいは第2の取付部材のいずれかに弾性変形し得る弾性部材を介して切換弁が連結される為、開放状態と閉鎖状態との間で切換弁を切り換えた際に、切換弁内の弁体であるプランジャが切換弁の弁胴に当接して衝撃的な振動が発生しても、弾性部材の内部摩擦に基づく抵抗により吸収されて、低減される。
【0012】
従って、このような切換弁を有する防振装置を例えば自動車のエンジンルーム内に固定する場合などでは、プランジャの弁胴への当接に伴う振動が、自動車の車体を介して車室内に伝達しないようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に係る防振装置の第1の実施の形態を図1から図4に示し、これらの図に基づき本実施の形態を説明する。
【0014】
図1に示すように、本実施の形態の防振装置10には第1の取付部材としての底板12が備えられている。この底板12の中央下部には取付ボルト14が突出され、一例として図示しない自動車の車体へこの取付ボルト14を用いて防振装置10が固定される。底板12の周囲は直角に屈曲された筒状の立壁部12Aとされており、この立壁部12Aの上端部には直角に屈曲されたフランジ部12Bが連続して形成されている。
【0015】
この底板12の上部には、厚肉の円筒状とされつつ下部の一部が薄肉状とされた外筒16が配置されている。さらに、底板12のフランジ部12Bと外筒16の厚肉部分の下端部との間に、第1ダイヤフラム18の周縁部が挟持され、外筒16の薄肉部分でかしめ固定されている。
【0016】
この第1ダイヤフラム18と前記底板12との間の空間は第1空気室20とされ、立壁部12Aに形成された空気孔21を介して第1空気室20と外部とが連通される。
【0017】
外筒16の内周面上端部は内径がテーパ状に拡大された拡開部16Aとされており、この拡開部16Aには、外筒16の開口部分を閉塞する弾性体22の外周が加硫接着されている。また、弾性体22の一部は外筒16の内周下端部まで延設されており、弾性体22の外周側が外筒16に加硫接着されている。
【0018】
この弾性体22の中央には第2の取付部材としての支持台24が加硫接着されている。この支持台24は図示しないエンジンの搭載部であり、エンジンを固定する取付ボルト26が立設されている。
【0019】
ここに外筒16の内周部、弾性体22の下端部及び第1ダイヤフラム18等によって液室28が形成されており、この液室28内にはエチレングリコール等の液体が充填されている。
【0020】
液室28内には合成樹脂等で形成された円柱状の仕切部材30が配置され、仕切部材30の下部に外周側に突出したフランジ30Aが設けられている。そして、第1ダイヤフラム18の周縁部と外筒16の厚肉部分の下端部との間に、このフランジ30Aが挟持されている。
【0021】
この為、仕切部材30が、液室28を主液室32と第1副液室34とに区画している。なお、この仕切部材30の第1副液室34側には、凹部30Bが形成されている。
【0022】
仕切部材30の外周には、周方向に沿って断面矩形状の細溝44Aが形成されている。細溝44Aの一端には、仕切部材30の上面まで延びる細溝44Bが連結しており、細溝44Aの他端に凹部30Bへ貫通する開口部44Cが連結されている。細溝44A、44Bの外筒16側は前記弾性体22の延長部によって閉塞され、主液室32と第1副液室34との間を連通する第1の制限通路52とされている。
【0023】
さらに、仕切部材30には、外周から仕切部材30の中心へ向けて矩形孔42が形成されており、図1に示すように、この矩形孔42の先端は上方へ屈曲し、開口部42Aを介して主液室32へ連通して第2の制限通路46を構成している。
【0024】
仕切部材30の矩形孔42に対応する外筒16の外周側の位置には、凹部62が形成されており、この凹部62は、凹部62に緊密に嵌合されて固定されたブロック64によって閉塞されている。凹部62の底部には貫通孔72が形成されており、この貫通孔72は矩形孔42に連通している。
【0025】
また、凹部62の底部であって貫通孔72の外周側には、環状凹部66が形成されており、この環状凹部66とブロック64との間に第2ダイヤフラム68の周縁部が挟持されている。第2ダイヤフラム68は、自由状態では貫通孔72側へ向けて略半球状に突出されており、貫通孔72が第2ダイヤフラム68によって閉塞されて第2副液室70を構成している。また、ブロック64の第2ダイヤフラム68に向かい合う一端側には凹部64Aが形成されており、この凹部64Aと第2ダイヤフラム68との間は第2空気室74とされている。
【0026】
このブロック64の他端側には、弾性変形し得るゴム材等の弾性部材により形成される円管状の支持材112の基端側が加硫接着されており、円盤状に形成されて中央に貫通穴114Aが穿設されている金属製の連結板114に、この支持材112の先端側が加硫接着されている。
【0027】
さらに、この連結板114に隣り合って連結管80が配置されており、この連結管80の基端側寄りには、外周側に突出して形成されるフランジ部80Aが設けられ、連結管80の先端側には雄ねじ80Bが形成されている。そして、連結管80の先端側の雄ねじ80Bが、図1から図3に示すような切換弁82の弁胴である本体82Aにねじ止められて、連結管80と切換弁82とが連結されている。また、この連結管80の基端側が連結板114の貫通穴114Aに嵌合された状態で、連結管80のフランジ部80Aが連結板114にボルト116によりねじ止めされることにより、連結管80が支持材112及びブロック64を介して外筒16に連結される。
【0028】
以上より、切換弁82にねじ止められた連結管80及び支持材112を介して、切換弁82が外筒16側に連結されて支持され、前述の第2空気室74と切換弁82とが、ブロック64に形成された孔64B、支持材112内の空間及び、連結管80を介して、連通されることになる。
【0029】
一方、この切換弁82の本体82Aには、コイル84を収納したコイル収納体90がチューブ88を介して連結されている。このチューブ88内には、弁体であるプランジャ86が移動可能に配置されており、プランジャ86の基端側とコイル収納体90内に設置された吸引子96との間には、スプリング92が配置されている。そして、プランジャ86の先端側には、パッキン86Aが取り付けられており、ブロック64、支持材112、連結管80及び切換弁82の本体82Aを貫通して第2空気室74と大気とを連通するL形の通路94をこのパッキン86Aで遮断可能となっている。
【0030】
従って、コイル84へ電圧を印加していない場合には、図2に示すように、プランジャ86がスプリング92に付勢されて本体82Aの内壁面にパッキン86Aが当接し、このパッキン86Aが通路94を閉塞する。一方、コイル84へ所定の電圧を印加すると、図3に示すように、プランジャ86がコイル84の発生する電磁力によって吸引子96側に吸引され、プランジャ86の先端のパッキン86Aが本体82Aの内壁面から逃げて通路94が開放される。
【0031】
コイル84は、印加電圧をオン・オフする制御手段である制御回路60に連結されている。制御回路60は車両電源によって駆動され、少なくとも車速センサ98及びエンジン回転数センサ99からの検出信号を受け、車速及びエンジン回転数を検出できる。これにより制御回路60は車両がアイドル時かシェイク時か、さらには、アイドル振動の内でも振動の周波数が低い方であるか高い方であるか等を判断できる。
【0032】
なお、第2の制限通路46の通路長さより第1の制限通路52の通路長さの方が長く、第1の制限通路52の通路断面積の方が、第2の制限通路46の通路断面積より小さくなっている。また、第1ダイヤフラム18及び第2ダイヤフラム68の剛性は相互に異なり、第1ダイヤフラム18より第2ダイヤフラム68の方が剛性が高くなっている。
【0033】
ここで、制限通路の大きさとダイヤフラムの剛性とで、制限通路での液柱共振周波数が決定されることとなり、第2の制限通路46での液柱共振周波数を第2ダイヤフラム68の剛性の値を変更することによって、変更可能とされる。
【0034】
一方、仕切部材30には、主液室32側の中央に凹部100が形成されており、凹部100には弾性膜固定パイプ102が挿入固定されている。
【0035】
弾性膜固定パイプ102の内周面には軸方向中間部に円板状でゴム製の弾性膜104の外周が加硫接着されており、弾性膜104と凹部100の底部との間の空間が空気等の気体が封入された気体室106となっている。つまり、気体室106は主液室32と弾性膜104を挟んで対向して配置されることになる。なお、この気体室106は、大気と連通していない。
【0036】
また、本実施の形態では、第1ダイヤフラム18及び第2ダイヤフラム68より弾性膜104の剛性が高くなっている。
【0037】
次に実施の形態の作用を説明する。
この防振装置10の底板12を一例として自動車等の車両の車体へ固定し、支持台24にエンジンを搭載して固定すると、エンジンの振動は支持台24を介して弾性体22に伝達され、弾性体22の内部摩擦に基づく抵抗によって振動が吸収される。
【0038】
また、車両が例えば70〜80km/hで走行するとシェイク振動(例えば、周波数15Hz未満)が生じ得る。このとき、液体は第1の制限通路52を通って主液室32と第1副液室34とを行き来することになり、液体が第1の制限通路52を通過する際の抵抗で減衰力が生じ、シェイク振動が効果的に吸収される。なお、シェイク振動では、剛性の高い第2ダイヤフラム68は殆ど変形せず、第2の制限通路46には、液体の流れは殆ど生じない。
【0039】
また、エンジンがアイドリング運転の場合や車速が5km/h以下の場合にはアイドル振動(例えば、周波数20〜50Hz)が生じる。
【0040】
このアイドル振動時には、第1の制限通路52が目詰まり状態となる。このため、液体は、第2の制限通路46を通って主液室32と第2副液室70とを行き来することになり、第2の制限通路46内で液柱共振をする。なお、アイドル振動では、第2の制限通路46に液体が流れるので、剛性の高い弾性膜104は殆ど変形しない。
【0041】
ここで、制御回路60は車速センサ98、エンジン回転数センサ99により振動の周波数がアイドル振動の内でも低い方であるか高い方であるかを判断する。振動の周波数が低い方であると判断すると、制御回路60は切換弁82のコイル84に電圧を印加してプランジャ86を吸引する。これによって、プランジャ86が本体82Aの内壁面から離間して、通路94を介して、第2空気室74と大気とを連通させる開放状態となる。この結果、第2ダイヤフラム68の剛性は、第2空気室74を閉鎖した閉鎖状態と比較して低い状態となり、周波数の低いアイドル振動の周波数領域での防振装置10の動ばね定数が低下し、周波数の低いアイドル振動が確実に吸収される。
【0042】
一方、振動の周波数がアイドル振動の内でも高い方であると判断すると、制御回路60はコイル84に電圧を印加するのを停止する。これによって、プランジャ86がスプリング92に付勢され、プランジャ86が本体82Aの内壁面に当接して通路94を閉塞し、第2空気室74が大気側に対して閉鎖される閉鎖状態とされる。この為、第2ダイヤフラム68の剛性が高まり、これによって第2の制限通路46での液柱共振周波数が高周波数側へ移動し、周波数の高いアイドル振動の周波数領域での防振装置10の動ばね定数が低下し、周波数の高いアイドル振動が確実に吸収される。
【0043】
以上のように、本実施例の防振装置10では、切換弁82により第2空気室74を大気に開放するか否かで、低い周波数のアイドル振動と高い周波数のアイドル振動との両方に対応できる。
【0044】
また、車速が100km/h以上、エンジン回転数が3000rpm以上の場合等には、こもり音の発生原因となる高周波振動(例えば、周波数50〜300Hz 付近)が生じる。
【0045】
この場合には、第2の制限通路46が目詰まり状態となるが、弾性膜104が変形して主液室32内の液体の圧力上昇を抑えるので、動ばね定数の上昇が抑えられ、エンジンの高回転時における振動の周波数領域の動ばね定数が低下して、高周波振動が確実に吸収される。
【0046】
一方、外筒16に、ブロック64及び弾性変形し得る支持部材112を介して切換弁82が連結されて支持される為、開放状態と閉鎖状態との間で切換弁82を切り換えた際に、切換弁82内のプランジャ86が切換弁82の本体82Aの内壁面に当接して衝撃的な振動が発生しても、支持部材112の内部摩擦に基づく抵抗により吸収されて、低減される。
【0047】
従って、このような切換弁82を有する防振装置10を本実施の形態のように自動車のエンジンルーム内に固定する場合などでは、本体82Aの内壁面へのプランジャ86の当接に伴う振動が、自動車の車体を介して車室内に伝達しないようになる。
【0048】
尚、上記実施の形態では、第1の取付部材としての底板12にかしめられて底板12と一体となる外筒16に固定されたブロック64に、支持部材112を加硫接着したが、この替わりに外筒16に支持部材112を直接に加硫接着してもよく、また、底板12或いは支持台24に加硫接着してもよい。
【0049】
そして、本実施の形態の支持部材112は、ブロック64及び連結板114に一体的に加硫接着されるが、ブロック64の替わりに外筒16に加硫接着して、これに切換弁82を固定してもよい。
【0050】
さらに、切換弁82を動作する構造としては、本実施の形態のコイル84及びプランジャ86等で構成されるようなソレノイドのみならず、モータ、ロータリソレノイド等が考えられる。また、上記実施の形態と異なって、第1の取付部材側をエンジンに連結し、第2の取付部材側を車体に連結してもよい。
【0051】
また、前記実施の形態では防振装置10をエンジンマウントとして用いる構成を示したが、本発明はこれに限らず、防振装置10をキャブマウント、ボデイマウント、一般産業用機械の支持等に用いてもよいことは勿論である。
【0052】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明の防振装置では、切換弁の開閉に伴って発生する衝撃的な振動を低減できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る防振装置の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る防振装置に採用される切換弁の拡大断面図であって、閉鎖状態を示す。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る防振装置に採用される切換弁の拡大断面図であって、開放状態を示す。
【符号の説明】
10 防振装置
12 底板(第1の取付部材)
22 弾性体
24 支持台(第2の取付部材)
32 主液室
46 第2の制限通路
68 第2ダイヤフラム
70 第2副液室
74 第2空気室
82 切換弁
112 支持材(弾性部材)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vibration isolator that is used in vehicles, general industrial machines, and the like and absorbs and attenuates vibration from a vibration generating unit.
[0002]
[Prior art]
A vibration isolator as an engine mount is disposed between the engine and the vehicle body of the automobile so as to prevent the vibration of the engine from being transmitted to the vehicle body.
[0003]
The vibration generated in the engine includes so-called shake vibration that occurs when the vehicle is traveling at high speed, and so-called idle vibration that occurs when the vehicle is idling and when the vehicle is traveling at about 5 km / h. . In general, the frequency of the shake vibration is less than 15 Hz, whereas the frequency of the idle vibration is 20 to 50 Hz. The frequency is different between the shake vibration and the idle vibration.
[0004]
And as a vibration isolator that absorbs shake vibration and idle vibration, the main liquid chamber and the sub liquid chamber are connected by an orifice that is a restriction passage, and the liquid sealing that reduces the vibration by the damping action accompanying the flow of the liquid in the orifice A vibration isolator of the type is known. In addition, as one type of such a vibration isolator, the characteristics can be changed by changing the air pressure in the air chamber arranged opposite to the auxiliary liquid chamber via the diaphragm with a switching valve that is an electromagnetic valve. Anti-vibration devices have been proposed.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, when a vibration isolator having such a switching valve is fixed in, for example, an automobile engine room, shock vibration generated by the plunger in the switching valve coming into contact with the inside of the valve causes the vehicle body of the automobile to move. There is a drawback of being transmitted through the vehicle interior.
[0006]
An object of the present invention is to provide an anti-vibration device capable of reducing shock vibration generated with opening and closing of a switching valve in order to solve the above-mentioned drawbacks in consideration of the above facts.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The vibration isolator according to claim 1 is a first attachment member connected to one of the vibration generating unit and the vibration receiving unit;
A second attachment member coupled to the other of the vibration generating portion and the vibration receiving portion;
An elastic body provided between the first mounting member and the second mounting member and deformed when vibration occurs;
A main liquid chamber in which the elastic body can be expanded and contracted as a part of a partition wall and a liquid is enclosed;
A secondary liquid chamber communicated with the main liquid chamber via a restriction passage;
A deformable diaphragm constituting a part of the partition wall of the sub liquid chamber;
An air chamber disposed opposite to the sub liquid chamber and the diaphragm and in which a gas is enclosed;
An open state in which the air chamber communicates with the atmosphere and a closure that closes the air chamber and the atmosphere, and is connected to the first attachment member or the second attachment member via an elastic member that can be elastically deformed. A switching valve that can take a state;
It is provided with.
[0008]
The operation of the vibration isolator according to claim 1 will be described below.
The vibration from the vibration generating unit is transmitted to the elastic body via the first mounting member or the second mounting member. At this time, the vibration is absorbed by the resistance based on the internal friction of the elastic body, and is also absorbed by the passage resistance of the liquid flowing through the restriction passage or the liquid column resonance by expanding and contracting the main liquid chamber using the elastic body as a part of the partition wall. The
[0009]
In this restricted passage, when high-frequency vibration that cannot be absorbed occurs, that is, when a preset set frequency is exceeded, the air chamber and the atmosphere that are located opposite to each other across the diaphragm and the diaphragm Is closed by a switching valve. If it does in this way, the rigidity of a diaphragm will increase rather than the case where the air in an air chamber acts as an air spring, and the switching valve is open | released and it is made the open state which connects between an air chamber and air | atmosphere. As a result, the frequency at which the liquid resonates in the restricted passage moves to the high frequency side, and the dynamic spring constant of the vibration isolator decreases in the frequency region of high frequency vibration.
[0010]
That is, the characteristics of the vibration isolator can be changed by the switching valve depending on whether the air chamber is opened to the atmosphere, and vibration can be absorbed over a wide frequency range.
[0011]
On the other hand, since the switching valve is connected to either the first mounting member or the second mounting member via an elastic member that can be elastically deformed, when the switching valve is switched between the open state and the closed state. Even if the plunger, which is the valve body in the switching valve, comes into contact with the valve body of the switching valve to generate shocking vibration, it is absorbed and reduced by the resistance based on the internal friction of the elastic member.
[0012]
Therefore, when a vibration isolator having such a switching valve is fixed in, for example, an engine room of an automobile, vibration associated with the contact of the plunger with the valve body is not transmitted to the vehicle interior via the automobile body. It becomes like this.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A first embodiment of a vibration isolator according to the present invention is shown in FIG. 1 to FIG. 4, and this embodiment will be described based on these drawings.
[0014]
As shown in FIG. 1, the
[0015]
On the
[0016]
A space between the
[0017]
The upper end portion of the inner peripheral surface of the
[0018]
A
[0019]
A
[0020]
A
[0021]
Therefore, the
[0022]
On the outer periphery of the
[0023]
Furthermore, a
[0024]
A concave portion 62 is formed at a position on the outer peripheral side of the
[0025]
An
[0026]
The other end side of the
[0027]
Further, a connecting
[0028]
As described above, the switching
[0029]
On the other hand, a
[0030]
Therefore, when no voltage is applied to the
[0031]
The
[0032]
The passage length of the
[0033]
Here, the liquid column resonance frequency in the restriction passage is determined by the size of the restriction passage and the rigidity of the diaphragm, and the liquid column resonance frequency in the second restriction passage 46 is determined as the rigidity value of the second diaphragm 68. It can be changed by changing.
[0034]
On the other hand, a
[0035]
On the inner peripheral surface of the elastic
[0036]
In the present embodiment, the rigidity of the
[0037]
Next, the operation of the embodiment will be described.
When the
[0038]
Further, when the vehicle travels at, for example, 70 to 80 km / h, shake vibration (for example, frequency less than 15 Hz) may occur. At this time, the liquid goes back and forth between the main
[0039]
Further, when the engine is idling, or when the vehicle speed is 5 km / h or less, idle vibration (for example,
[0040]
During this idle vibration, the
[0041]
Here, the
[0042]
On the other hand, if it is determined that the vibration frequency is the higher of the idle vibrations, the
[0043]
As described above, in the
[0044]
In addition, when the vehicle speed is 100 km / h or more and the engine speed is 3000 rpm or more, high-frequency vibration (for example, a frequency around 50 to 300 Hz) that causes a booming noise occurs.
[0045]
In this case, the second restricting passage 46 is clogged, but the
[0046]
On the other hand, since the switching
[0047]
Therefore, when the
[0048]
In the above embodiment, the
[0049]
The
[0050]
Furthermore, as a structure for operating the switching
[0051]
Moreover, although the structure which uses the
[0052]
【The invention's effect】
As described above, the vibration isolator of the present invention has the effect of reducing the shocking vibration that occurs when the switching valve is opened and closed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a vibration isolator according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view of a switching valve employed in the vibration isolator according to the first embodiment of the present invention, showing a closed state.
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view of a switching valve employed in the vibration isolator according to the first embodiment of the present invention, showing an open state.
[Explanation of symbols]
10
22
32 Main liquid chamber 46 Second restriction passage 68
Claims (1)
振動発生部及び振動受部の他方へ連結される第2の取付部材と、
前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に設けられ振動発生時に変形する弾性体と、
前記弾性体を隔壁の一部として拡縮可能とされ且つ液体が封入された主液室と、
前記主液室と制限通路を介して連通される副液室と、
前記副液室の隔壁の一部を構成する変形可能なダイヤフラムと、
前記副液室と前記ダイヤフラムを挟んで対向して配置され且つ気体が封入される空気室と、
前記第1の取付部材あるいは前記第2の取付部材に弾性変形し得る弾性部材を介して連結され且つ、前記空気室を大気に連通させる開放状態及び前記空気室と大気との間を閉鎖する閉鎖状態をとり得る切換弁と、
を備えたことを特徴とする防振装置。A first attachment member coupled to one of the vibration generator and the vibration receiver;
A second attachment member coupled to the other of the vibration generating portion and the vibration receiving portion;
An elastic body provided between the first mounting member and the second mounting member and deformed when vibration occurs;
A main liquid chamber in which the elastic body can be expanded and contracted as a part of a partition wall and a liquid is enclosed;
A secondary liquid chamber communicated with the main liquid chamber via a restriction passage;
A deformable diaphragm constituting a part of a partition wall of the sub liquid chamber;
An air chamber disposed opposite to the sub liquid chamber and the diaphragm and filled with gas;
An open state connected to the first mounting member or the second mounting member via an elastic member that can be elastically deformed, and the air chamber communicating with the atmosphere, and a closure that closes the air chamber and the atmosphere A switching valve that can take a state;
An anti-vibration device comprising:
Priority Applications (1)
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JP19521595A JP3641024B2 (en) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | Vibration isolator |
Applications Claiming Priority (1)
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP19521595A Expired - Lifetime JP3641024B2 (en) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | Vibration isolator |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3641024B2 (en) |
-
1995
- 1995-07-31 JP JP19521595A patent/JP3641024B2/en not_active Expired - Lifetime
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JPH0939585A (en) | 1997-02-10 |
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