JP3640005B2 - Soft capsule coating - Google Patents

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JP3640005B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソフトカプセル用ゼラチン皮膜および該皮膜に高度不飽和脂肪酸を含有する脂質が充填されてなるソフトカプセルに関する。さらに詳しくは、ゼラチンを主成分とし、トコフェロールを含有することにより経時的な崩壊性が優れたゼラチンカプセル用皮膜、および該皮膜に高度不飽和脂肪酸を含有する脂質が充填されてなるソフトカプセルに関する。
【0002】
【従来の技術】
ソフトカプセル用ゼラチン皮膜は油性薬物や油性食品の製剤化に広く使用されている。この皮膜の特性としては、(1)充填物と外部酸素との接触を遮断して充填物の劣化を防止できること、(2)人体の消化器内で容易に崩壊して充填物が放出できること。この2つが満たされなければならない。しかし、充填物として高度不飽和脂肪酸を含有する脂質のようにきわめて酸化されやすい物質を使用した場合には、通常のゼラチン皮膜では製造後経時的に崩壊時間が遅延したり、充填物が劣化することがある。
【0003】
ソフトカプセル用ゼラチン皮膜の崩壊時間の経時的な遅延を抑制する方法としては、以下のような技術が公開されている。
(1)ゼラチンにリン酸のナトリウム塩または縮合リン酸のナトリウム塩を添加して皮膜を調製する。(特開平4−178321)
(2)ゼラチンにクロレラ、セネデスムス、スピルリナ等の微細藻類の熱水抽出物を配合して皮膜を調製する。(特開昭57−48909)
(3)充填物(化粧品)にトコフェロール等の抗酸化剤を添加する。(US PATENT 5,082,661)
(4)充填物(治療薬)にトコフェロールを添加する。(特開昭58−105913)
(5)充填物(特定されていない)にトリプトファンを添加する。(特開平−34921)
すなわち、上記(1)と(2)は皮膜自体の改質による方法であり、(3),(4)および(5)は充填物の改質による方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
有効な生理活性を有するドコサヘキサエン酸やイコサペンタエン酸のような高度不飽和脂肪酸を含有する脂質が、空気中の酸素によって酸化されやすい物質であることは衆知のとおりであり、これらは公知の方法により、ソフトカプセルとして製剤化されている。しかし、近年の精製技術の進歩により製造される高度不飽和脂肪酸の含有率が、例えば70%を越えるような脂質は、一層酸化を受けやすく、これらを充填物としたソフトカプセルの製造に前述の従来技術を用いた場合には、皮膜崩壊時間の遅延と充填物酸化を抑制する効果は必ずしも満足すべきものではなかった。本発明は、例えば高度不飽和脂肪酸を高濃度に含有する脂質のような酸化されやすい物質を充填物とする場合にも、皮膜崩壊時間の経時的遅延が極めて小さく、充填物の酸化が防止されたソフトカプセルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、トコフェロールを従来のように充填物に添加するのではなく、トコフェロールをゼラチンとともに皮膜の構成成分として存在させることにより、皮膜崩壊時間の経時的遅延が極めて小さく、充填物の酸化が防止されることを見いだした。さらに、充填物が高度不飽和脂肪酸を含有する脂質である場合には、充填物にローズマリーエキスとクエン酸もしくはローズマリーエキスとアスコルビン酸を添加すると、一層大きな効果が得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、ゼラチンを主成分とし、トコフェロールを含有することを特徴とするソフトカプセル用皮膜である。また、本発明は、上記ソフトカプセル用皮膜に高度不飽和脂肪酸を含有する脂質が充填されてなるソフトカプセルであり、さらに、この場合、高度不飽和脂肪酸を含有する脂質がローズマリーエキスとクエン酸もしくはローズマリーエキスとアスコルビン酸を含有するソフトカプセルである。
【0007】
本発明で言うソフトカプセルとは、ゼラチンにグリセリンやソルビトール等の可塑剤を加えて調製した2枚のゼラチン板の間に充填物を圧縮成形したもので、その製造方法は、大別して平板法とロータリーダイ法の2つが知られている。現在の製造法の主流であるロータリーダイ法を例として、以下にその製造法を説明する。
(1)充填物調合:充填物が液体ならば直接大型のメディシンタンク(100〜300リットル)に入れ、エマルジョンやサスペンジョン等の前処理が必要な場合は、処理した後にメディシンタンクに入れ、充填機の所定の位置にセットする。
【0008】
(2)皮膜調合:ゼラチンメルティングタンク(約500リットル)にゼラチン100〜200kg対応量の可塑剤、着色剤、精製水などを加え、約80℃で加温溶解後、脱泡操作を同タンクで行い粘度を調整し(約2.5万センチポイズ)皮膜原液とする。この原液は、フィルトレーションをしながら小分けタンク(70℃保温)に移しかえ、充填機の所定の位置にセットする。
(3)カプセル充填:調合された皮膜および充填物は、充填機の後方上部に皮膜原液を、前方上部に充填物をそれぞれのタンク自体を吊り下げてセットし、目的とするダイロールをセットした充填機でソフトカプセルを成形する。充填室の温度は20〜26℃、相対湿度は45〜60%に維持することが好ましい。成形直後のソフトカプセルは、充填機に連結されたタンブラードライヤーに送り込まれ、回転させながら室内条件と同様のクリーンエアーで、形の一時固定および皮膜中の水分の一時乾燥を約1〜2時間で行う。
【0009】
(4)乾燥:充填成形され、一時乾燥されたソフトカプセルは、乾燥板に重なることなく平面に並べられ温度22〜28℃、相対湿度35〜45%のドライエアーで12〜30時間かけて、充填時約50%の含水率を約10%まで落とす。
(5)磨き:乾燥後、ソフトカプセルはタンブラーで約1時間の磨きをかけて仕上げられる。
【0010】
本発明で言うトコフェロールは、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、α−トコトリエノール、β−トコトリエノール、γ−トコトリエノール、δ−トコトリエノールの1種以上を含有するものであれば、合成品であっても天然物であってもよく、特に限定されるものではないが、通常は食品添加物にも指定されているdl−α−トコフェロールを使用するとよい。トコフェロールは前述の皮膜調合工程において、ゼラチンとともに溶解して使用され、その使用量は特に限定されるものではないが、例示するとすれば、通常はゼラチン100重量部に対し、純度100%のトコフェロールに換算して0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部、特に好ましくは1〜2重量部が挙げられる。
【0011】
本発明で言う高度不飽和脂肪酸とは、炭素数16個以上、二重結合数2個以上の脂肪酸のことであり、例示するとすれば、リノール酸、γ−リノレン酸、ジホモ−γ−リノレン酸、アラキドン酸、α−リノレン酸、イコサペンタエン酸(以下、EPAと略記することがある)、ドコサヘキサエン酸(以下、DHAと略記することがある)などが挙げられる。
【0012】
本発明で言う高度不飽和脂肪酸を含有する脂質とは、上記の高度不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする脂質や、遊離または塩となった高度不飽和脂肪酸を意味し、脂質としてはグリセリン、2価アルコール、1価アルコール、リン酸、糖、アミノ酸とのエステルを例示することができる。さらに、具体例を示すとすれば、EPAおよび/またはDHAを高濃度に含有したモノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリドやEPAエチルエステル、DHAエチルエステル、EPAおよび/またはDHAを含有したリン脂質等を挙げることができる。
【0013】
本発明で使用するローズマリーエキスは、シソ科のハーブであるローズマリーからエタノールやヘキサン等の有機溶剤で抽出した後、溶剤を除去したものであればよいが、より簡便には市販品を用いることもできる。また、ローズマリーエキスとともに使用するクエン酸およびアスコルビン酸は、ローズマリーエキスとは別々に添加してもよいし、あらかじめローズマリーエキスとともに製剤化された市販品を用いてもよい。クエン酸を添加したローズマリーエキス製剤としては、KALSEC社製のDURALOX OXIDATION MANAGEMENT BLEND NC−1を、アスコルビン酸を添加したローズマリーエキス製剤としては、同じくKALSEC社製のDURALOX OXIDATIONMANAGEMENT AN−1 を例示することができる。これらローズマリーエキスまたはローズマリーエキス製剤の使用量は、特に限定されるものではなく、例えば、全く使用しなくても目的を達成することもできるが、通常は高度不飽和脂肪酸を含有する脂質に対して0.1%以上、好ましくは0.2%以上である。
【0014】
以上の方法によって製造されるソフトカプセルは、長期間苛酷な条件で保存しても、皮膜崩壊時間の遅延が極めて小さく、かつ、充填物の酸化が防止されたものである。したがって、高度飽和脂肪酸の含有率の高い脂質のように酸化されやすい物質を充填物とした場合にも、その生理的有効性と安全性を長期間維持できるソフトカプセルを提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明は、これによって何ら限定されるものではない。
【0016】
【実施例】
(実施例1)
ゼラチン100重量部に対し、dl−α−トコフェロールをそれぞれ0、0.1、0.5、1.0、1.5重量部になるように添加し、さらに濃グリセリン28重量部と精製水200重量部を添加して80℃の水浴上で溶解し、混和した。この混和液を流動パラフィンを塗布したトレーに2mm厚程度に広げ、24時間室温で乾燥した後、固化したゼラチン膜を約1cm角に切り、さらに24時間室温で乾燥した。ガラス製サンプル瓶に表1にその組成を示したDHA油1(DHA71.07%、EPA5.11%を含有)10mlを採り、切断乾燥したゼラチン膜をDHA油中に浸し、蓋をして20℃(相対湿度50〜70%)および40℃(相対湿度75%)の条件で保存した。保存期間1ヶ月と2.5ヶ月でゼラチン膜を取り出し、油を拭き取った後、日本薬局方一般試験法 崩壊試験法に準じて、ゼラチン膜の蒸留水中における崩壊時間を測定した。測定には補助板を使用せずに、ゼラチン膜が溶解する時間をもって崩壊時間とした。判定の基準は、試料の残留物を試験器ガラス管内に認めないか、または認めても網目よりも小さいときを溶解とした。ゼラチン皮膜の皮膜崩壊時間の遅延率を次式により計算した。
遅延率= 100*(T−T0 )/T0 (%)
ここでT0 ;保存開始前の皮膜崩壊時間(分)
T;保存後の皮膜崩壊時間(分)
【0017】
サンプル数6の平均値を求め、その結果を表2に示した。これによれば、保存温度20℃では、2.5ヶ月でも遅延率は増加しなかったが、40℃、相対湿度75%の苛酷な条件では、トコフェロールを添加しないゼラチン膜で遅延率は80%であった。しかし、トコフェロールを添加したゼラチン膜では、トコフェロール添加率の増加とともに遅延率の増加が抑制された。
【0018】
【表1】

Figure 0003640005
【0019】
【表2】
Figure 0003640005
【0020】
(比較例1)
ゼラチン膜調製時にトコフェロールを添加しないで、実施例1と同様にして切断乾燥されたゼラチン膜を調製した。ガラス製サンプルビンに表1に組成を示したDHA油1を10ml採り、これに抗酸化剤を添加しない場合、dl−α−トコフェロールを0.2%添加した場合、混合トコフェロール(60%)を0.3%添加した場合、抗酸化剤Aを0.2%添加した場合の4条件を設定した。
【0021】
ここで、抗酸化剤Aはローズマリーエキス(カネカサンスパイス社提供)1重量部に対しクエン酸3ナトリウム(試薬特級)を0.5重量部添加したものである。
これらのDHA油にトコフェロールを添加していないゼラチン膜を浸して、実施例1と同様に保存試験を実施した。その結果を表3に示した。これによれば、ゼラチン膜自体にトコフェロールが存在していない場合には、油中に抗酸化剤を添加しても遅延率の増加を抑制できないことがわかった。
【0022】
【表3】
Figure 0003640005
【0023】
(実施例2)
ゼラチン100重量部に対し、濃グリセリン28重量部、水200重量部、微量の着色料を添加し、これにdl−α−トコフェロールを添加しない場合と、1重量部を添加した場合の2条件で皮膜を調合した。充填物としては、表1に組成を示したDHA油2(DHA75.78%、EPA4.75%を含有)を抗酸化剤を添加せずに使用した。これらを原料として通常のロータリーダイ法により、窒素気流下でOVAL NO4型のソフトカプセルを調製した。トコフェロールを皮膜に添加しない場合のカプセル平均重量は314mg/カプセル、充填物の平均重量は196mg/カプセル、平均皮膜重量は118mg/カプセルであった。また、トコフェロールを皮膜に添加した場合のカプセル平均重量は318mg/カプセル、充填物の平均重量は196mg/カプセル、平均皮膜重量は122mg/カプセルであった。得られたソフトカプセルはポリプロピレン製の瓶に空気存在下で、蓋をして下記3条件で保存した。
【0024】
保存条件1:温度 4℃、相対湿度 80〜95%の冷蔵庫
保存条件2:温度20℃、相対湿度 50〜70%の恒温室
保存条件3:温度40℃、相対湿度 75%の恒温恒湿器
保存日数0日、60日、90日、120日、150日、180日、210日、150日、180日、210日、240日、270日でサンプリングし、カプセル崩壊試験と充填油のPOV(過酸化物価)の測定に供した。
【0025】
カプセル崩壊試験は日本薬局方一般試験法 崩壊試験法に準じた。試験液は蒸留水を用い、補助板を使用して皮膜が溶解する時間をもって崩壊時間とした。判定の基準は、試料の残留物を試験器ガラス管内に認めないか、または認めても網目よりも小さいときを溶解とした。サンプル数6の平均値を求め、結果を表4に示した。充填油のPOVの測定は、充填油を注射器によりソフトカプセルより抜き取って採取し、日本農林規格測定法に準じた沃素滴定法によって行った。その結果を表5に示した。これによれば、ソフトカプセル皮膜にトコフェロールを添加した場合は、しなかった場合に比較し、皮膜崩壊時間の遅延と充填油のPOV上昇が抑制されていることがわかる。
【0026】
【表4】
Figure 0003640005
【0027】
【表5】
Figure 0003640005
【0028】
(実施例3)
実施例2においてDHA油2に抗酸化剤A(ローズマリーエキス1重量部にクエン酸3ナトリウム0.5重量部を添加したもの)を0.2%添加する以外は、実施例2と同様にして皮膜にトコフェロールを添加しない場合とした場合の2条件でソフトカプセルを調製した。トコフェロールを皮膜に添加しない場合のカプセル平均重量は319mg/カプセル、充填物の平均重量は198mg/カプセル、平均皮膜重量は121mg/カプセルであった。また、トコフェロールを皮膜に添加した場合のカプセル平均重量は320mg/カプセル、充填物の平均重量は197mg/カプセル、平均皮膜重量は123mg/カプセルであった。
【0029】
得られたソフトカプセルを実施例2と同じ条件で保存テストを行い、皮膜崩壊試験と充填油のPOV測定結果を、それぞれ表6と表7に示した。
これによれば、ソフトカプセル皮膜にトコフェロールを添加した場合は、しなかった場合に比較し、皮膜崩壊時間の遅延と充填油のPOV上昇が抑制されていることがわかる。また、実施例2との比較により充填油にローズマリーエキスとクエン酸を添加することにより、上記の抑制作用はより大きくなっている。
【0030】
【表6】
Figure 0003640005
【0031】
【表7】
Figure 0003640005
【0032】
(実施例4)
実施例2においてDHA油2に抗酸化剤B(ローズマリーエキスにアスコルビン酸を添加した製剤、KALSEC社製 DURALOX OXIDATIONMANAGEMENT AN−1)を0.2%添加する以外は、実施例2と同様にして皮膜にトコフェロールを添加しない場合とした場合の2条件でソフトカプセルを調製した。トコフェロールを皮膜に添加しない場合のカプセル平均重量は319mg/カプセル、充填物の平均重量は197mg/カプセル、平均皮膜重量は122mg/カプセルであった。また、トコフェロールを皮膜に添加した場合のカプセル平均重量は324mg/カプセル、充填物の平均重量は196mg/カプセル、平均皮膜重量は128mg/カプセルであった。得られたソフトカプセルを実施例2と同じ条件で保存テストを行い、皮膜崩壊試験と充填油のPOV測定結果を、それぞれ表8と表9に示した。これによれば、ソフトカプセル皮膜にトコフェロールを添加した場合は、しなかった場合に比較し、皮膜崩壊時間の遅延と充填油のPOV上昇が抑制されていることがわかる。また、実施例2との比較により充填油にローズマリーエキスとアスコルビン酸を添加することにより、上記の抑制作用はより大きくなっており、さらに実施例3との比較によりローズマリーエキスとクエン酸の添加よりも、ローズマリーエキスとアスコルビン酸製剤の添加の方が優れていることがわかる。
【0033】
【表8】
Figure 0003640005
【0034】
【表9】
Figure 0003640005
【0035】
(実施例5)
ゼラチン100重量部に対し、濃グリセリン28重量部、水200重量部、微量の着色料を添加し、これにdl−α−トコフェロールを添加しない場合と、1重量部を添加した場合の2条件で皮膜を調合した。充填物としては、90%EPAエチルエステルに抗酸化剤を添加しないで使用した。これらを原料として通常のロータリーダイ法により、窒素気流下でソフトカプセルを調製した。トコフェロールを皮膜に添加した場合も添加しなかった場合も、カプセル平均重量は528mg/カプセル、充填物の平均重量は345mg/カプセル、平均皮膜重量は183mg/カプセルであった。得られたソフトカプセルは、ガラス製褐色広口瓶に空気存在下で蓋をして、温度20℃*相対湿度50〜70%と温度40℃*相対湿度75%の条件で6ヶ月間保存した。
【0036】
保存開始前と保存終了後のソフトカプセルにつき、日本薬局方一般試験法 崩壊試験法に準じてカプセル崩壊試験を実施した。試験液は蒸留水を用い、補助板を使用して試験を実施し、内容物が放出しはじめる時間を内容物放出開始時間とし、皮膜の残留物を試験器ガラス管内に認めないか、または認めても網目よりも小さいときをもって皮膜崩壊完了時間とした。その結果を表10に示す。これによれば、温度40℃*相対湿度75%の苛酷な条件で保存した場合、皮膜にトコフェロールを添加しなかったソフトカプセルは、試験時間が120分を経過しても、皮膜は膨潤するのみで崩壊せず、内容物は放出されなかった。一方、皮膜にトコフェロールを添加したソフトカプセルは、保存開始前に比較し崩壊時間の遅延は認められなかった。
【0037】
【表10】
Figure 0003640005
【0038】
【発明の効果】
本発明によるソフトカプセル皮膜を使用することにより、極めて酸化を受けやすい物質を充填したソフトカプセルを長期間保存しても、崩壊時間の遅延がきわめて小さく、充填物質の酸化が防止された安全性の高いソフトカプセルを提供することができる。これにより、有用な生理活性を有する高度不飽和脂肪酸を高濃度に含有する脂質をソフトカプセルとして長期間安定に保存できる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a gelatin capsule for soft capsules and a soft capsule in which the film is filled with a lipid containing a highly unsaturated fatty acid. More specifically, the present invention relates to a gelatin capsule film that has gelatin as a main component and tocopherol and has excellent disintegration properties over time, and a soft capsule in which the film is filled with a lipid containing a highly unsaturated fatty acid.
[0002]
[Prior art]
Gelatin films for soft capsules are widely used for the formulation of oily drugs and oily foods. As characteristics of this film, (1) the contact between the packing and external oxygen can be blocked to prevent the packing from being deteriorated, and (2) the packing can be easily disintegrated in the human digestive organ and released. These two must be met. However, when a highly oxidizable substance such as a lipid containing a highly unsaturated fatty acid is used as a filler, the disintegration time is delayed with time or the filler deteriorates with a normal gelatin film. Sometimes.
[0003]
The following techniques are disclosed as a method for suppressing the time-lapse delay of the gelatin capsule film for soft capsules.
(1) A film is prepared by adding sodium phosphate or sodium phosphate to gelatin. (Japanese Patent Laid-Open No. 4-178321)
(2) A film is prepared by blending gelatin with a hot water extract of microalgae such as chlorella, senedesmus, and spirulina. (Japanese Patent Laid-Open No. 57-48909)
(3) An antioxidant such as tocopherol is added to the filling (cosmetics). (US Patent 5,082,661)
(4) Tocopherol is added to the filling (therapeutic agent). (Japanese Patent Laid-Open No. 58-105913)
(5) Add tryptophan to the filling (not specified). (JP-A-34921)
That is, the above (1) and (2) are methods by modifying the coating itself, and (3), (4) and (5) are methods by modifying the packing.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
It is well known that lipids containing polyunsaturated fatty acids such as docosahexaenoic acid and icosapentaenoic acid having effective physiological activity are easily oxidized by oxygen in the air. It is formulated as a soft capsule. However, lipids whose polyunsaturated fatty acid content, which is produced by recent advances in purification techniques, exceeds 70%, for example, are more susceptible to oxidation. In the case of using the technology, the effect of suppressing the film disintegration time delay and the filling oxidation was not always satisfactory. In the present invention, for example, even when a substance that is easily oxidized, such as a lipid containing a highly unsaturated fatty acid in a high concentration, is used as a filler, the time delay of the film disintegration time is extremely small, and the oxidation of the filler is prevented. The purpose is to provide a soft capsule.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above-mentioned problems, the present inventors did not add tocopherol to the filler as in the prior art, but tocopherol was present as a constituent of the film together with gelatin. It has been found that the decay time of the disintegration time is very small and the oxidation of the packing is prevented. Furthermore, when the filling is a lipid containing a highly unsaturated fatty acid, it has been found that adding rosemary extract and citric acid or rosemary extract and ascorbic acid to the filling can provide a greater effect. The invention has been completed.
[0006]
That is, the present invention is a soft capsule film characterized by comprising gelatin as a main component and containing tocopherol. Further, the present invention is a soft capsule obtained by filling the above-mentioned soft capsule film with a lipid containing a highly unsaturated fatty acid. In this case, the lipid containing the highly unsaturated fatty acid is rosemary extract and citric acid or rose. A soft capsule containing mary extract and ascorbic acid.
[0007]
The soft capsule referred to in the present invention is obtained by compression-molding a filler between two gelatin plates prepared by adding a plasticizer such as glycerin or sorbitol to gelatin. The production method is roughly divided into a plate method and a rotary die method. Two are known. Taking the rotary die method which is the mainstream of the current manufacturing method as an example, the manufacturing method will be described below.
(1) Filling preparation: If the filling is liquid, put it directly into a large-sized medicine tank (100 to 300 liters). If pretreatment such as emulsion or suspension is necessary, put it into the medicine tank after treatment, Set to a predetermined position.
[0008]
(2) Film formulation: Add plasticizer, colorant, purified water, etc. corresponding to gelatin 100-200kg to gelatin melting tank (about 500 liters), heat and dissolve at about 80 ° C, and defoaming operation in this tank The viscosity is adjusted (about 25,000 centipoise) to obtain a film stock solution. This stock solution is transferred to a small tank (70 ° C. heat-retaining) while filtering and set at a predetermined position of the filling machine.
(3) Capsule filling: The prepared coating and filling is filled with the coating stock solution at the upper back of the filling machine and the filling at the front upper part of the tank itself, and the target die roll is set. Mold soft capsules with a machine. It is preferable to maintain the temperature of the filling chamber at 20 to 26 ° C. and the relative humidity at 45 to 60%. The soft capsule immediately after molding is fed into a tumbler dryer connected to a filling machine, and while rotating, clean air similar to the indoor conditions is used to temporarily fix the shape and temporarily dry the moisture in the film in about 1-2 hours. .
[0009]
(4) Drying: Filled and temporarily dried soft capsules are arranged on a flat surface without overlapping the drying plate, and filled with dry air at a temperature of 22 to 28 ° C. and a relative humidity of 35 to 45% over 12 to 30 hours. When the water content of about 50% is dropped to about 10%.
(5) Polishing: After drying, soft capsules are polished with a tumbler for about 1 hour.
[0010]
The tocopherol referred to in the present invention includes one or more of α-tocopherol, β-tocopherol, γ-tocopherol, δ-tocopherol, α-tocotrienol, β-tocotrienol, γ-tocotrienol, and δ-tocotrienol. Although it may be a synthetic product or a natural product and is not particularly limited, it is usually preferable to use dl-α-tocopherol which is also designated as a food additive. Tocopherol is used by dissolving with gelatin in the above-mentioned film preparation step, and the amount used is not particularly limited. However, for example, it is usually 100% by weight of gelatin to 100% purity of tocopherol. In terms of conversion, 0.1 to 10 parts by weight, preferably 0.5 to 5 parts by weight, particularly preferably 1 to 2 parts by weight.
[0011]
The polyunsaturated fatty acid referred to in the present invention is a fatty acid having 16 or more carbon atoms and 2 or more double bonds. For example, linoleic acid, γ-linolenic acid, dihomo-γ-linolenic acid Arachidonic acid, α-linolenic acid, icosapentaenoic acid (hereinafter abbreviated as EPA), docosahexaenoic acid (hereinafter abbreviated as DHA), and the like.
[0012]
The lipid containing a highly unsaturated fatty acid as referred to in the present invention means a lipid having the above-mentioned highly unsaturated fatty acid as a constituent fatty acid, or a highly unsaturated fatty acid that is free or salted. Examples include alcohols, monohydric alcohols, phosphoric acids, sugars, and esters with amino acids. Specific examples include monoglycerides, diglycerides, triglycerides, EPA ethyl esters, DHA ethyl esters, phospholipids containing EPA and / or DHA containing EPA and / or DHA at high concentrations. it can.
[0013]
The rosemary extract used in the present invention may be any extract obtained by extracting the organic solvent such as ethanol or hexane from rosemary, which is a herb of Lamiaceae, and then removing the solvent. You can also. Moreover, the citric acid and ascorbic acid used together with the rosemary extract may be added separately from the rosemary extract, or a commercial product previously formulated with the rosemary extract may be used. Examples of rosemary extract preparations with citric acid added are DUALOX OXIDATION MANAGEMENT BLEND NC-1 manufactured by KALSEC, and examples of rosemary extract preparations with ascorbic acid added are DURALOX OXIDATIONMANAGEMENT AN-1 manufactured by KALSEC. be able to. The amount of these rosemary extracts or rosemary extract preparations is not particularly limited. For example, the purpose of the rosemary extract or rosemary extract preparation can be achieved without using it at all. On the other hand, it is 0.1% or more, preferably 0.2% or more.
[0014]
The soft capsules produced by the above method are those in which the film disintegration time delay is extremely small and the filling is prevented from being oxidized even when stored under severe conditions for a long period of time. Therefore, a soft capsule that can maintain its physiological effectiveness and safety for a long period of time can be provided even when a substance that is easily oxidized, such as a lipid having a high content of highly saturated fatty acids, is used as a filling.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention in detail, this invention is not limited at all by this.
[0016]
【Example】
(Example 1)
To 100 parts by weight of gelatin, dl-α-tocopherol was added to be 0, 0.1, 0.5, 1.0, and 1.5 parts by weight, respectively, and 28 parts by weight of concentrated glycerin and 200 parts of purified water. A part by weight was added and dissolved on a water bath at 80 ° C. and mixed. This mixed solution was spread on a tray coated with liquid paraffin to a thickness of about 2 mm and dried at room temperature for 24 hours, and then the solidified gelatin film was cut into about 1 cm square and further dried at room temperature for 24 hours. Take 10 ml of DHA oil 1 (containing 71.07% DHA and 5.11% EPA) whose composition is shown in Table 1 in a glass sample bottle, immerse the cut and dried gelatin film in DHA oil, cover with 20 ml. It preserve | saved on the conditions of (degreeC (relative humidity 50-70%)) and 40 degreeC (relative humidity 75%). After taking out the gelatin film at the storage period of 1 month and 2.5 months and wiping off the oil, the disintegration time of the gelatin film in distilled water was measured according to the Japanese Pharmacopoeia General Test Method Disintegration Test Method. For the measurement, the time for the gelatin film to dissolve was used as the disintegration time without using an auxiliary plate. The criterion for determination was dissolution when no sample residue was observed in the glass tube of the tester or when it was smaller than the mesh. The delay rate of the film disintegration time of the gelatin film was calculated by the following formula.
Delay rate = 100 * (T-T0) / T0 (%)
Where T0: film disintegration time before storage (minutes)
T: Film disintegration time after storage (minutes)
[0017]
The average value of 6 samples was determined, and the results are shown in Table 2. According to this, at a storage temperature of 20 ° C., the delay rate did not increase even after 2.5 months, but under severe conditions of 40 ° C. and a relative humidity of 75%, the delay rate was 80% with a gelatin film to which no tocopherol was added. Met. However, in the gelatin film to which tocopherol was added, the increase in the delay rate was suppressed as the tocopherol addition rate was increased.
[0018]
[Table 1]
Figure 0003640005
[0019]
[Table 2]
Figure 0003640005
[0020]
(Comparative Example 1)
A gelatin film cut and dried was prepared in the same manner as in Example 1 without adding tocopherol when preparing the gelatin film. When 10 ml of DHA oil 1 whose composition is shown in Table 1 is taken in a glass sample bottle and no antioxidant is added thereto, 0.2% of dl-α-tocopherol is added, and mixed tocopherol (60%) is added. When 0.3% was added, four conditions were set when 0.2% of antioxidant A was added.
[0021]
Here, the antioxidant A is obtained by adding 0.5 parts by weight of trisodium citrate (special grade reagent) to 1 part by weight of rosemary extract (provided by Kaneka San Spice).
A storage test was conducted in the same manner as in Example 1 by immersing a gelatin film to which no tocopherol was added in these DHA oils. The results are shown in Table 3. According to this, it was found that when no tocopherol was present in the gelatin film itself, an increase in the delay rate could not be suppressed even if an antioxidant was added to the oil.
[0022]
[Table 3]
Figure 0003640005
[0023]
(Example 2)
To 100 parts by weight of gelatin, 28 parts by weight of concentrated glycerin, 200 parts by weight of water, and a small amount of colorant are added. There are two conditions: when dl-α-tocopherol is not added and when 1 part by weight is added. A film was prepared. As the filler, DHA oil 2 (containing 75.78% DHA and 4.75% EPA) whose composition is shown in Table 1 was used without adding an antioxidant. Using these as raw materials, OVAL NO4 type soft capsules were prepared by a conventional rotary die method under a nitrogen stream. When tocopherol was not added to the film, the average capsule weight was 314 mg / capsule, the average weight of the filler was 196 mg / capsule, and the average film weight was 118 mg / capsule. When tocopherol was added to the film, the average capsule weight was 318 mg / capsule, the average weight of the filler was 196 mg / capsule, and the average film weight was 122 mg / capsule. The obtained soft capsules were stored under the following three conditions with a lid in a polypropylene bottle in the presence of air.
[0024]
Storage condition 1: Temperature 4 ° C, relative humidity 80-95% refrigerator storage condition 2: Temperature 20 ° C, relative humidity 50-70% constant temperature storage condition 3: Temperature 40 ° C, relative humidity 75% constant temperature and humidity chamber Sampling at 0 days, 60 days, 90 days, 120 days, 150 days, 180 days, 210 days, 150 days, 180 days, 210 days, 240 days, 270 days, capsule disintegration test and POV of filled oil ( Peroxide value) was measured.
[0025]
The capsule disintegration test was in accordance with the Japanese Pharmacopoeia General Test Disintegration Test Method. Distilled water was used as the test solution, and the time required for the film to dissolve using an auxiliary plate was defined as the disintegration time. The criterion for determination was dissolution when no sample residue was observed in the glass tube of the tester or when it was smaller than the mesh. The average value of 6 samples was determined, and the results are shown in Table 4. The POV of the filling oil was measured by extracting the filling oil from the soft capsule with a syringe and collecting it by an iodine titration method according to the Japanese Agricultural Standards measurement method. The results are shown in Table 5. According to this, it can be seen that when tocopherol is added to the soft capsule film, the delay of the film disintegration time and the POV increase of the filling oil are suppressed as compared with the case where it is not.
[0026]
[Table 4]
Figure 0003640005
[0027]
[Table 5]
Figure 0003640005
[0028]
(Example 3)
In the same manner as in Example 2 except that 0.2% of antioxidant A (0.5 parts by weight of trisodium citrate added to 1 part by weight of rosemary extract) is added to DHA oil 2 in Example 2. Then, soft capsules were prepared under two conditions when no tocopherol was added to the film. When tocopherol was not added to the film, the average capsule weight was 319 mg / capsule, the average weight of the filler was 198 mg / capsule, and the average film weight was 121 mg / capsule. When tocopherol was added to the film, the average capsule weight was 320 mg / capsule, the average weight of the filler was 197 mg / capsule, and the average film weight was 123 mg / capsule.
[0029]
The obtained soft capsule was subjected to a storage test under the same conditions as in Example 2, and the film disintegration test and the POV measurement result of the filling oil are shown in Tables 6 and 7, respectively.
According to this, it can be seen that when tocopherol is added to the soft capsule film, the delay of the film disintegration time and the POV increase of the filling oil are suppressed as compared with the case where it is not. Moreover, said inhibitory effect becomes larger by adding a rosemary extract and a citric acid to filling oil by comparison with Example 2. FIG.
[0030]
[Table 6]
Figure 0003640005
[0031]
[Table 7]
Figure 0003640005
[0032]
(Example 4)
In Example 2, except that 0.2% of antioxidant B (a formulation in which ascorbic acid is added to rosemary extract, DUALOX OXIDATIONMANAGEMENT AN-1 manufactured by KALSEC) is added to DHA oil 2 in the same manner as in Example 2. Soft capsules were prepared under two conditions when no tocopherol was added to the film. When tocopherol was not added to the film, the average capsule weight was 319 mg / capsule, the average weight of the filler was 197 mg / capsule, and the average film weight was 122 mg / capsule. When tocopherol was added to the film, the average capsule weight was 324 mg / capsule, the average weight of the filler was 196 mg / capsule, and the average film weight was 128 mg / capsule. The obtained soft capsule was subjected to a storage test under the same conditions as in Example 2, and the film disintegration test and the POV measurement result of the filling oil are shown in Table 8 and Table 9, respectively. According to this, it can be seen that when tocopherol is added to the soft capsule film, the delay of the film disintegration time and the POV increase of the filling oil are suppressed as compared with the case where it is not. Moreover, by adding rosemary extract and ascorbic acid to the filling oil in comparison with Example 2, the above-described inhibitory action is further increased. Further, in comparison with Example 3, rosemary extract and citric acid It can be seen that the addition of rosemary extract and ascorbic acid preparation is superior to the addition.
[0033]
[Table 8]
Figure 0003640005
[0034]
[Table 9]
Figure 0003640005
[0035]
(Example 5)
To 100 parts by weight of gelatin, 28 parts by weight of concentrated glycerin, 200 parts by weight of water, and a small amount of colorant are added. There are two conditions: when dl-α-tocopherol is not added and when 1 part by weight is added. A film was prepared. As a filler, 90% EPA ethyl ester was used without adding an antioxidant. Using these as raw materials, soft capsules were prepared by a conventional rotary die method under a nitrogen stream. Whether or not tocopherol was added to the film, the average capsule weight was 528 mg / capsule, the average weight of the filler was 345 mg / capsule, and the average film weight was 183 mg / capsule. The obtained soft capsule was covered with a glass brown jar in the presence of air and stored for 6 months under conditions of a temperature of 20 ° C. * relative humidity of 50 to 70% and a temperature of 40 ° C. * relative humidity of 75%.
[0036]
For soft capsules before and after storage, a capsule disintegration test was performed according to the Japanese Pharmacopoeia General Test Disintegration Test Method. The test solution is distilled water, and the test is performed using an auxiliary plate. The time when the content begins to be released is the content release start time, and the film residue is not recognized or accepted in the tester glass tube. Even when it is smaller than the mesh, the film disintegration completion time is determined. The results are shown in Table 10. According to this, when stored under severe conditions of a temperature of 40 ° C. and a relative humidity of 75%, the soft capsules to which no tocopherol was added to the film only swelled even after the test time of 120 minutes. It did not collapse and the contents were not released. On the other hand, the soft capsules to which tocopherol was added to the film showed no delay in disintegration time compared to before the start of storage.
[0037]
[Table 10]
Figure 0003640005
[0038]
【The invention's effect】
By using the soft capsule film according to the present invention, even if a soft capsule filled with a material that is highly susceptible to oxidation is stored for a long period of time, the delay of the disintegration time is extremely small, and the filled material is prevented from being oxidized and highly safe. Can be provided. Thereby, lipid containing a highly unsaturated fatty acid having useful physiological activity at a high concentration can be stably stored for a long time as a soft capsule.

Claims (4)

ゼラチンを主成分とし、トコフェロールを含有することを特徴とするソフトカプセル用皮膜。  A film for soft capsules comprising gelatin as a main component and containing tocopherol. 請求項1のソフトカプセル用皮膜に高度不飽和脂肪酸を含有する脂質が充填されてなるソフトカプセル。  A soft capsule comprising the soft capsule film of claim 1 filled with a lipid containing a highly unsaturated fatty acid. 請求項2の高度不飽和脂肪酸を含有する脂質がローズマリーエキスとクエン酸を含有するソフトカプセル。  The soft capsule in which the lipid containing the highly unsaturated fatty acid according to claim 2 contains rosemary extract and citric acid. 請求項2の高度不飽和脂肪酸を含有する脂質がローズマリーエキスとアスコルビン酸を含有するソフトカプセル。  The soft capsule whose lipid containing the highly unsaturated fatty acid of Claim 2 contains a rosemary extract and ascorbic acid.
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