JP3639116B2 - Electromagnetic wave analysis apparatus and computer-readable recording medium recording electromagnetic wave analysis program - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電磁波の挙動を電子計算機を使って解析する電磁波解析装置及び電磁波解析プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に有限差分時間領域法を用いて解析を行う電磁波解析装置及び電磁波解析プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
電磁波の過渡的な挙動を、電子計算機を使った数値シミュレーションによって解析する方法の1つに有限差分時間領域(FDTD:Finite Difference Time Domain )法がある。この方法は、マックスウェル方程式を時間と空間とについて差分法で解く手法であり、その適用範囲の広さ等から広く用いられている手法である。
【0003】
ところで、従来の有限差分時間領域法は陽解法(explicit method) 型差分法で解かれていた。以下に、陽解法について説明する。例えば、簡単のために以下のような1次元放物型偏微分方程式を考える。
【0004】
【数7】
【0005】
【数8】
【0006】
ここで、nは演算開始時点から時間軸方向に進めたステップの数であり、Δtは時間離散間隔(1ステップで進められる時間)であり、iは差分格子(セル)の原点からの順番であり、Δxは空間離散間隔(分割領域の幅)である。この微分方程式を陽解法で解く場合、時間微分に対して前進差分で近似を行い、
【0007】
【数9】
【0008】
という式を得る。この式(9)はr=Δt/Δx2 とおいて
【0009】
【数10】
【0010】
と書くことができる。これにより、n+1番目のステップにおける解が、過去の時刻(n番目のステップ)の解から代入計算によりただちに計算できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、数(10)の陽解法型差分法では、解が発散しないための安定条件として
【0012】
【数11】
【0013】
を満たしていなければならない。
また、FDTD法においては、解が発散しないためにはCFL(Courant, Friedrich and Levy) 条件あるいはCourant 条件を満たす必要がある。
【0014】
CFL条件は、解が発散しないためには、
【0015】
【数12】
【0016】
の安定条件を満たしていなければならないという条件である。FDTD法のCFL条件については、「A.Taflove,Computational Electrodynamics,MA,Artech,1995」に詳しい。なお、式(12)は、3次元波を解析する場合のCourant 条件である。ここで、vは、電磁波の速度であり、Δxmin 、Δymin 、Δzmin はそれぞれXYZ方向の空間離散間隔の最小値である。
【0017】
これらの制約があることにより、陽解法においては、時間離散間隔の最大値が空間離散間隔の最小値によって決定されるという性質がある。このため、微細な構造を有する解析対象の時間応答を長時間計算する場合、シミュレーションの時刻を進行させるための計算の繰り返し回数が増加し、シミュレーションに要する時間が増加するといった問題があった。
【0018】
なお、式(7)、式(8)に示した偏微分方程式は、陰解法(implicit method) で解くこともできる。例えば、式(7)、式(8)のような1次元放物型偏微分方程式を陰解法で解く場合には、時間微分について後退差分で近似を行い、
【0019】
【数13】
【0020】
を得る。この式(13)は、陽解法の場合と同様にr=Δt/Δx2 とおいて
【0021】
【数14】
【0022】
と書くことができる。このような式(14)を解くのが陰解法である。この陰解法は、陽解法と異なり常に安定である。
ただし、陰解法は、以下のような連立方程式を解かなくてはfi n+1 の値を得ることができない。
【0023】
【数15】
【0024】
ここで、ai は式(14)において「i=1,2,・・・imax」とした時の左辺第3項の定数部分(−r)であり、bi は式(14)において「i=1,2,・・・imax」とした時の左辺第2項の定数部分(1+2r)であり、ci は式(14)において「i=1,2,・・・imax」とした時の左辺第1項の定数部分(−r)である。
【0025】
電磁波解析の過渡的な現象を解析するには、少なくとも2次元以上の偏微分方程式を解く必要があるが、2次元以上の偏微分方程式の陰解法については別途注意が必要となる。例えば2次元放物型偏微分方程式は、以下の式で表される。
【0026】
【数16】
【0027】
この式(16)を、例えばCrank-Nicolson法で解く場合には、
【0028】
【数17】
【0029】
のように時間微分を近似する。この式(17)を連立方程式によって解く場合、(x方向の格子数−1)×(y方向の格子数−1)元の連立1次方程式を解く必要がある。そのため、格子数が多い場合には計算量や必要な記憶容量が膨大になる。すなわち、格子を微細化すると、陽解法で解析した場合と同様に非常に時間のかかる計算となる。
【0030】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、微細な構造を有する解析対象物の電磁波解析を高速に行うことのできる電磁波解析装置を提供することを目的とする。
【0031】
また、本発明の他の目的は、微細な構造を有する解析対象物の電磁波解析をコンピュータに高速に行わせることのできる電磁波解析プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することである。
【0032】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、マックスウェル方程式を時間と空間とについて差分法で解くことにより電磁波の伝搬を解析する電磁波解析装置において、時間離散間隔をΔtとしたとき、第1の時刻における電磁波の状態に基づいて、前記第1の時刻からΔt経過後の第2の時刻における電磁波の状態を交互方向陰解法型の有限差分時間領域法により求めることで、電磁波の挙動を解析する解析手段、を有することを特徴とする電磁波解析装置が提供される。
【0033】
このような電磁波解析装置によれば、解析手段により、第1の時刻における電磁波の状態に基づいて、第1の時刻からΔt経過後の第2の時刻における電磁波の状態が交互方向陰解法型の有限差分時間領域法により求められる。このように交互方向陰解法型の有限差分時間領域法によって得られた解は、時間離散間隔の大小によらず安定している。
【0034】
また、上記課題を解決するために、マックスウェル方程式を時間と空間とについて差分法で解くことにより電磁波の伝搬を解析するための電磁波解析プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、時間離散間隔をΔtとしたとき、第1の時刻における電磁波の状態に基づいて、前記第1の時刻からΔt経過後の第2の時刻における電磁波の状態を交互方向陰解法型の有限差分時間領域法により求めることで、電磁波の挙動を解析する解析手段、としてコンピュータを機能させることを特徴とする電磁波解析プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
【0035】
この記録媒体に記録された電磁波解析プログラムをコンピュータに実行させれば、上記本発明に係る電磁波解析装置の機能がコンピュータ上で実現される。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。本発明の電磁波解析装置は、ADI(Alternating Direction Implicit)法型のFDTD法を用いて電磁波の解析を行うことにより、解の安定性を確保しつつ高速の演算を可能としたものである。
【0037】
図1は、本発明の原理構成図である。解析指令入力手段1は、電磁波解析に必要な初期値や境界吸収条件を指定して、解析指令を入力する。
解析手段2は、解析指令入力手段1からの解析指令を受け取ると、2次元TE(Transverse Electric) 波の伝搬を、交互方向陰解法型−差分時間領域(ADI−FDTD)法によって数値解析する。ここで、TE波とは以下の式で表現される電磁波である。
【0038】
【数18】
【0039】
【数19】
【0040】
【数20】
【0041】
また、ADI−FDTD法は、時間離散間隔を前半と後半とに分割し、前半過程の演算と後半過程の演算とを交互に行う方法である。例えば、式(16)の2次元放物型偏微分方程式をADI法で解く場合には、時間微分の値を、
【0042】
【数21】
【0043】
【数22】
【0044】
のように近似する。式(21)が前半過程であり、左辺の時間微分は、x方向のfから見ると後退差分で近似し、y方向のfから見ると前進差分で近似している。式(22)が後半過程であり、左辺の時間微分は、x方向fから見ると前進差分で近似し、y方向のfから見ると後退差分で近似している。前半過程は前半過程演算手段2aが演算し、後半過程は後半過程演算手段2bが演算する。なお、Δtは時間離散間隔であり、Δxはx方向の空間離散間隔であり、Δyはy方向の空間離散間隔である。
【0045】
前半過程演算手段2aでは、後半過程演算手段2bから時刻「nΔt」(nはシミュレーション開始時からの時刻進行処理のステップ数であり、前半過程と後半過程ではそれぞれ1/2ステップずつ進められる)における電磁波の状態の情報を受け取ると、時刻「(n+1/2)Δt」の電磁波の状態を計算する。その際、時刻「(n+1/2)Δt」におけるx方向の電界Exn+1/2 を陽解法により求め、y方向の電界Eyn+1/2 とz方向の磁界Hzn+1/2 とを陰解法により求める。計算結果は、後半過程演算手段2bに引き渡す。
【0046】
後半過程演算手段2bは、前半過程演算手段2aから時刻「(n+1/2)Δt」における電磁波の状態を受け取ると、時刻「(n+1)Δt」の電磁波の状態を計算する。その際、時刻「(n+1)Δt」におけるy方向の電界Eyn+1 を陽解法により求め、x方向の電界Exn+1 とz方向の磁界Hzn+1 とを陰解法により求める。計算結果は、前半過程演算手段2aに引き渡す。
【0047】
解析結果出力手段3は、解析手段2による解析結果を出力する。
以下に、時刻「nΔt」の電磁波の状態から時刻「(n+1)Δt」の状態を求める際の解析手段2の計算内容について説明する。
【0048】
まず、解析対象領域を長方形の格子に分割する。ここで、解析対象の領域のx方向をimax 個の格子に分割し、y方向をjmax 個の格子に分割したものとする。
【0049】
図2は、格子の拡大図である。格子点はの位置は(i,j)のような2組の数字で表される。iは、原点からのx方向の格子の順番である。jは、原点からのy方向の格子の順番である。また、「i」と「i+1」との中間を「i+1/2」と表す。ここで、格子点(i,j)を基準とした領域の2次元TE波の解析を行う場合、(i+1/2,j)におけるx方向の電界、(i,j+1/2)におけるy方向の電界、及び(i+1/2,j+1/2)におけるz方向の磁界の時間変化を差分法で解析する。
【0050】
マックスウェル方程式を時間と空間について差分法で解く場合、前半過程ではEx の時間微分を前進差分で近似し(以下の式(23)に示す)、Ey の時間微分を後退差分で近似し(以下の式(24)に示す)、Hz の時間微分はEx から見れば前進差分で近似するとともに、Ey から見れば後退差分で近似する(以下の式(25)に示す)。その結果、時刻「(n+1/2)Δt」の状態を求める前半過程は、以下の式で表せる。
【0051】
【数23】
【0052】
【数24】
【0053】
【数25】
【0054】
ここで、電界Eや磁界Hの右肩の値は、シミュレーションの時刻ステップを表している。電界Eや磁界Hの右下の値は、解析領域を格子で分割した際の格子番号である。εは、解析対象物の誘電率である。μは、解析対象物の透磁率である。
【0055】
ところで、式(23)は陽解法的表現となっており、式(24)と式(25)とは陰解法的表現となっている。つまり前半過程では、Ex の時間微分を前進差分で近似しているため、時刻「(n+1/2)Δt」におけるx方向の電界Ex n+1/2 は陽解法により求めることができる。また、前半過程では、Ey の時間微分を後退差分で近似しているため、時刻「(n+1/2)Δt」におけるy方向の電界Eyn+1/2 は陰解法により求めなければならない。さらに、Hz の時間微分をEy から見ると後退差分で近似しているので、時刻「(n+1/2)Δt」におけるz方向の磁界Hzn+1/2 は陰解法により求めなければならない。
【0056】
同様に、時刻「(n+1)Δt」の状態を求める後半過程は、Ex の時間微分を後退差分で近似し(以下の式(26)に示す)、Ey の時間微分を前進差分で近似し(以下の式(27)に示す)、Hz の時間微分はEx から見れば後退差分で近似するとともに、Ey から見れば前進差分で近似する(以下の式(28)に示す)。これにより、後半過程は以下の式で表せる。
【0057】
【数26】
【0058】
【数27】
【0059】
【数28】
【0060】
後半過程ではy方向の電界を求める式(27)が陽解法的表現となり、その他の式(26)、式(28)が陰解法的表現となっている。つまり後半過程では、Ex の時間微分を後退差分で近似しているため、時刻「(n+1)Δt」におけるx方向の電界Ex n+1 は陰解法により求めなければならない。また、Ey の時間微分を前進差分で近似しているため、時刻「(n+1)Δt」におけるy方向の電界Eyn+1 は陽解法により求めることができる。さらに、Hz の時間微分をEx から見ると後退差分で近似しているので、時刻「(n+1)Δt」におけるz方向の磁界Hzn+1 は陰解法により求めなければならない。
【0061】
前半過程の式(23)により、時刻「(n+1/2)Δt」のx方向の電界は、時刻「nΔt」の電界及び磁界の代入計算によって求めることができる。同様に、後半過程の式(27)も簡単な代入計算で求めることができる。
【0062】
一方、前半過程の式(24)、式(25)は、右辺に時刻「(n+1/2)Δt」の電界や磁界が含まれているため、そのままでは解けない。そこで、式(24)と式(25)とを連立させて磁界Hzn+1/2 を消去し、下の漸化式を得る。
【0063】
【数29】
【0064】
後半過程の式(26)、式(28)も、右辺に時刻「(n+1)Δt」の電界と磁界が含まれるため、式(26)と式(28)とを連立させて磁界Hzn+1 を消去し、以下の漸化式を得る。
【0065】
【数30】
【0066】
式(29)の漸化式を「i=1,・・・,imax 」とした場合のそれぞれについて生成すれば、以下のような連立一次方程式に帰着する。
【0067】
【数31】
【0068】
ここで式(31)におけるai は、「i=1,・・・,imax 」とした場合に得られる式(29)の左辺第1項の定数部分である。bi は、「i=1,・・・,imax 」とした場合に得られる式(29)の左辺第2項の定数部分である。ci は、「i=1,・・・,imax 」とした場合に得られる式(29)の左辺第3項の定数部分である。Di n は、「i=1,・・・,imax 」とした場合に得られる式(29)の右辺の値である。また、第1行と最終行には、吸収境界条件が適用される。
【0069】
式(31)は、x方向の格子点「i」についての3項方程式(tridiagonal system of equation)であり、トーマス法等によって解くことができる。このような3項方程式を「i=1,・・・,imax 」とした場合のそれぞれについて解けば、時刻「n+1/2」における全ての格子でのy方向の電界が求められる。y方向の電界が求まれば、式(16)によってz方向の磁界も求まる。
【0070】
後半過程に関する漸化式である式(30)も前半過程と同様に、以下のような「j」について3項方程式を得ることができる。
【0071】
【数32】
【0072】
ここで式(32)におけるaj は、「j=1,・・・,jmax 」とした場合に得られる式(30)の左辺第1項の定数部分である。bj は、「j=1,・・・,jmax 」とした場合に得られる式(30)の左辺第2項の定数部分である。cj は、「j=1,・・・,jmax 」とした場合に得られる式(30)の左辺第3項の定数部分である。Dj n+1/2 は、「j=1,・・・,jmax 」とした場合に得られる式(30)の右辺の値である。また、第1行と最終行には、吸収境界条件が適用される。
【0073】
このように、前半過程の式(24)と後半過程の式(26)とのそれぞれの演算を3項方程式に帰着することができる。従って、前半過程演算手段2aにおいては式(23)と式(31)の3項方程式とを解き、さらに式(25)を解くことになる。後半過程演算手段2bにおいては式(27)と式(32)の3項方程式とを解き、それから式(28)を解くことになる。このような演算を交互に行うことにより時刻のステップを進めていけば、2次元TE波の伝搬をADI−FDTD法により解析することができる。
【0074】
図3は、ADI−FDTD法による2次元TE波解析の処理手順を示すフローチャートである。この処理をステップ番号に沿って説明する。なお、吸収境界条件、時間離散間隔、空間離散間隔等の各種初期条件は、すでに与えられているものとする。シミュレーション開始時点では、シミュレーション時刻「T=0」である。
[S1]前半過程演算手段2aは、まず、すでに求められているEx n 、Hz n の値を代入して式(23)を解くことで、Ex n+1/2 を計算する。次に、すでに求められているEx n 、Ey n 、Hz n の値を用いて式(31)の3項方程式を解くことで、Ey n+1/2 を計算する。さらに、式(31)を解くことによって得られたEy n+1/2 の値と既知のEx n 、Hz n の値とを用いて式(25)を解くことで、Hz n+1/2 を計算する。これにより、シミュレーションの時刻Tは、ΔT/2だけ進められる。
[S2]後半過程演算手段2bは、まず、すでに求められているEx n+1/2 、Ey 1+1/2 、Hz n+1/2 の値を用いて式(32)の3項方程式を解くことで、Ex n+1 を計算する。次に、すでに求められているEy n+1/2 、Hz n+1/2 の値を用いて式(27)を解くことで、Ey n+1 を計算する。さらに、式(32)を解くことによって得られたEx n+1 の値と既知のEy n+1/2 、Hz n+1/2 の値とを用いて式(28)を解くことで、Hz n+1 を計算する。これにより、シミュレーションの時刻Tは、ΔT/2だけ進められる。その結果、ステップS1とステップS2とのトータルで時間離散間隔であるΔtだけ時刻が進められたことになる。
[S3]解析手段2は、時刻Tがあらかじめ設定されているシミュレーション最大時刻Tmax を超えているか否かを判断する。Tmax を超えていればシミュレーションを終了し、超えていなければステップS1に進みシミュレーションを継続する。
【0075】
以上のような処理を解析手段2が実行することにより、ADI−FDTD法を用いた2次元TE波の解析が行われる。
なお、以上の式は簡略化のために、電磁波を、無損失、等方性、非分散性、均質の媒質を伝搬するものと仮定し、さらに、差分格子(セル)は一様(ΔtとΔyがすべてのセルで等しい)であるものと仮定しているため、「ai 」、「ci 」、「aj 」、「cj 」の値はすべて「1」である。媒質が不均質または差分格子(セル)が一様でない場合は、式の拡張を行う必要がある。前述の式を媒質が不均質または差分格子(セル)が一様でない場合へ拡張する方法は、通常のFDTD法で行われていた拡張方法と同じである。
【0076】
以下に、2次元TE波の伝搬をADI−FDTD法により解析した場合の解の安定性についてフーリエ級数法を用いて検討した結果を示す。
まず、時間発展に伴う誤差の成長係数ξは、時刻のステップ数n’を用いて
【0077】
【数33】
【0078】
と表される。なお、γは複素定数である。このような誤差の成長係数を用いて、前半過程および後半過程の解をそれぞれ次のようにおく。
【0079】
【数34】
【0080】
【数35】
【0081】
ここで、ξ1 n'及びξ2 n'は、それぞれ前半過程及び後半過程での時間発展にともなう誤差の成長係数である。また、虚数単位は添字とまぎらわしいため、−1の平方根で表している。すると、これらは次式で表される。
【0082】
【数36】
【0083】
【数37】
【0084】
ここで、p、qは、それぞれ
【0085】
【数38】
【0086】
【数39】
【0087】
である。式(36)、式(37)から、全過程での成長係数ξは常に
【0088】
【数40】
【0089】
となる。これは、いかなる場合も安定で、しかもエネルギー散逸がないことを示している。
次に、本発明の電磁波解析装置のハードウェア構成について説明する。
【0090】
図4は、電磁波解析装置のハードウェア構成を示す図である。この例では、コンピュータに電磁波解析プログラムを実行させることで、電磁波解析装置を実現している。
【0091】
この電磁波解析装置は、CPU(Central Processing Unit) 11を中心に構成されている。CPU11は、メモリ12に記憶されたプログラムに基づいて電磁波解析の演算を行うとともに、バス17を介して接続された各種機器を制御する。バス17に接続された周辺機器は、次のようなものである。
【0092】
ディスプレイコントローラ13は、CPU11から送られてくる描画命令に従って表示画像を生成し、表示装置13aに送る。ディスプレイコントローラ13に接続された表示装置13aは、ディスプレイコントローラ13から送られた表示画像情報に従い、その画像を画面に表示する。
【0093】
入力機器インタフェース14は、キーボード14aやマウス14bが接続されており、キーボード14aやマウス14bからの入力信号をCPU11へ転送する。
【0094】
ネットワークインタフェース15は、LAN(Local Area Network)に接続されており、LANを介したデータ通信を制御する。すなわち、CPU11から送られたデータをLAN上の他の装置へ転送するとともに、LANを介して送られてきたデータを受け取りCPU11に渡す。
【0095】
HDD(Hard Disk Drive) コントローラ16は、接続されたハードディスク装置(HDD)16aへのデータの入出力を制御する。HDD16aには、CPU11が実行すべきシステムプログラムや、電磁波解析処理を実行する際の処理内容が記述されたプログラムが格納されている。
【0096】
このような構成の電磁波解析装置において、電磁波解析解析を行う場合には、まずユーザがキーボード14aを用いて初期条件を入力する。初期条件は、x方向とy方向との空間離散間隔、時間離散間隔、境界条件、演算領域の範囲指定等である。入力された初期条件は、入力機器インタフェース14からCPU11に渡され、メモリ12に保持される。そして、ユーザが電磁波解析処理の実行指令を入力すると、その指令がCPU11に送られる。CPU11は、本発明に係るFDTD法による電磁波解析処理を行うためのプログラムをHDD16aからメモリ12にロードし、そのプログラムを実行する。実行結果は、ディスプレイコントローラ13を介して表示装置13aの画面に表示される。
【0097】
以下に、具体的な数値計算例を示す。なお、以下の計算は、媒質が不均質な場合でも、または差分格子(セル)が一様でない場合でも計算できるようなプログラムにより行った。このような機能拡張の方法は、従来のFDTD法で行われている方法と同じである。
【0098】
図5は、第1のシミュレーションモデルを示す図である。これは、平行平板導波路20の内部に損失性誘電体膜21,22がある場合の透過性について、計算したものである。損失性誘電体膜21,22は、24mmの間隔で2箇所に配置されている。損失性誘電体膜21,22は、幅0.3mmのスリット21a,22aを有し、厚さは0.5mm、比誘電率2.0、比透磁率2.0、電気伝導率15.0S/mである。上下の平行平板23,24の表面には電気壁境界条件を設定し、導波路の終端25,26にはMurの吸収境界条件を設定した。なお、Murの吸収境界条件については、「G,Mur “absorbing Boundary Conditions for the finite-difference approximation of the time domain electromagnetic field equations," IEEE Trans,EMC-23,1981,pp.377-382 」に記されている。セルサイズは、損失性誘電体膜21,22及びスリット21a,22aを構成する部分が0.1×0.1mm2 、それ以外は基本的に1.0×1.0mm2 としている。
【0099】
図5の左端終端部手前の電界垂直成分をガウス波形で励振し、右端終端部手前の電界垂直成分の波形を観測して、励振波と観測波とのフーリエ変換から透過特性を算出した。なお、時間離散間隔Δtは、本発明の手法を用いる場合は、時間波形をフーリエ変換する際のサンプリング定理による制約から3.33ps、通常のFDTD法を用いる場合は、CFL条件の制約から0.23psとした。
【0100】
図6は、第1のシミュレーションモデルにおける計算結果を示す図である。この図は、横軸が電磁波の周波数(GHz)であり、縦軸は導体損失(dB)である。また、図中に点線で示した「ADI FDTD」が本発明による計算結果であり、実線で示した「Normal FDTD 」が通常のFDTD法による計算結果である。図6から分かるように、「ADI FDTD」と「Normal FDTD 」との結果は、良好に一致している。
【0101】
ここで、計算コストに関するデータを以下の表に示す。
【0102】
【表1】
【0103】
なお、この計算は、一般的なワークステーションを用いて行った。また、表中の[ ]は、比率を表している。この比率は、「時間離散間隔( Δt) 」と「メモリー容量(Memory)」については「Normal FDTD 」を基準とし、「ステップ数(Step)」と「演算時間(CPU Time)」については、「ADI FDTD」を基準としている。
【0104】
比較の結果、「ADI FDTD」では「Normal FDTD 」に比べて、14.5倍の時間離散間隔を設定できる。そのため、ステップ数は、1/14.5ですむ。その結果、演算時間が1/3.8に短縮できた。メモリー容量は、若干増加し、1.3倍となったが、これは、電界成分を記憶する配列数の増加によるものである。 次に、さらにセルサイズを小さくした場合のシミュレーション結果について説明する。
【0105】
図7は、第2のシミュレーションモデルを示す図である。この平行平板導波路30の損失性誘電体膜31,32は、19.64mmの間隔で2箇所に配置されている。損失性誘電体膜31,32は幅0.3mmのスリット31a,32aを有し、厚さは0.1mm、比誘電率2.0、比透磁率2.0、電気伝導率74.9S/mである。セルサイズは、損失性誘電体膜31,32のスリット31a,32aを構成する部分は0.02×0.1mm2 、それ以外は基本的に1.0×1.0mm2 である。上下の平行平板33,34の表面には電気壁境界条件を設定し、導波路の終端35,36にはMurの吸収境界条件を設定した。励起条件は第1のシミュレーションモデルと同様である。時間離散間隔Δtは、本発明の手法を用いる場合には3.33psとし、通常のFDTD法を用いる場合には、CFL条件の制約から0.065psとした。
【0106】
図8は、第2のシミュレーションの計算結果を示す図である。第2のシミュレーションでは、第1のシミュレーションの結果に比べて定量的な差違が若干増加したが、周波数特性としては良好に一致している。
【0107】
第2のシミュレーションの計算コストに関するデータを以下の表に示す。
【0108】
【表2】
【0109】
「ADI FDTD」では、「Normal FDTD 」に比べてΔtを51.2倍の大きさで設定できる。そのため、時間ステップ数が1/51.2ですむ。その結果、演算時間が1/14に短縮できた。また、使用メモリ容量の増加は、第1のシミュレーションの場合と同様である。
【0110】
ここで、第2のシミュレーションの方が第1のシミュレーションよりも演算時間の短縮効果が高いことが分かる。すなわち、セルサイズが小さくなるほど、本発明の手法を適用することによる処理の高速化の効果が得られる。
【0111】
ところで、上記の実施の形態では2次元TE波の解析を行うための電磁波解析装置について説明したが、同様にして、2次元TM(Transverse Magnetic) 波や3次元波の伝搬を解析することもできる。なお、TM波とは、磁界ベクトルがすべての場所で波の進行方向に垂直な電磁波である。
【0112】
2次元TM波の伝搬を解析する場合には、格子点(i,j)を基準とした格子に関して、(i,j+1/2)のx方向の磁界Hi,j+1/2 、(i+1/2,j)のy方向の磁界Hi+1/2,j 、及び(i,j)のz方向の電界Ei,j を求める。そして、2次元TM波の伝搬は以下のように定式化される。
【0113】
時刻「(n+1/2)Δt」における電磁波の状態を求める前半過程は、
【0114】
【数41】
【0115】
【数42】
【0116】
【数43】
【0117】
であり、時刻「(n+1)Δt」における電磁波の状態を求める後半過程は、
【0118】
【数44】
【0119】
【数45】
【0120】
【数46】
【0121】
である。式(41)、式(45)は簡単な代入計算で解き、式(42)と式(44)とは、2次元TE波の場合と同様に3項方程式を解くことで、前半過程及び後半過程の電磁波の伝搬を解析する。さらに、式(43)と式(46)とは、それぞれ式(42)、式(44)の計算結果を用いて、簡単な代入式で解くことができる。
【0122】
また、3次元の電磁波の伝搬を解析する場合には、x−y−zの3次元空間内の格子点(i,j,k)からのx方向の空間離散間隔をΔx、y方向の空間離散間隔をΔy、z方向の空間離散間隔をΔzとしたとき、格子点(i,j,k)を基準とした格子に関して、(i+1/2,j,k)のx方向の電界Ei+1/2,j,k 、(i,j+1/2,k)のy方向の電界Ei,j+1/2,k 、(i,j,k+1/2)のz方向の電界Ei,j,k+1/2 、(i,j+1/2,k+1/2)のx方向の磁界Hi,j+1/2,k+1/2 、(i+1/2,j,k+1/2)のy方向の磁界Hi+1/2,j,k+1/2 、及び(i+1/2,j+1/2,k)のz方向の磁界Hi+1/2,j+1/2,k を求める。3次元の電磁波は2次元のTE波とTM波の重ね合わせで表現できるため、以下のように定式化される。
【0123】
時刻「(n+1/2)Δt」における電磁波の状態を求める前半過程は、
【0124】
【数47】
【0125】
【数48】
【0126】
【数49】
【0127】
【数50】
【0128】
【数51】
【0129】
【数52】
【0130】
であり、時刻「(n+1)Δt」における電磁波の状態を求める後半過程は、
【0131】
【数53】
【0132】
【数54】
【0133】
【数55】
【0134】
【数56】
【0135】
【数57】
【0136】
【数58】
【0137】
である。前半過程においては、式(47)と式(51)、式(48)と式(52)、及び式(49)と式(50)の間で漸化式を導出する。また、後半過程においては、式(53)と式(58)、式(54)と式(56)、及び式(55)と式(57)の間で漸化式を導出する。導出された各漸化式は、TE波と同様に3項方程式に帰着する。従って、3次元波の電磁波の伝搬も同様にシミュレーションすることができる。
【0138】
なお、電磁波解析装置が有すべき機能の処理内容は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムに記述しておくことができる。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理がコンピュータで実現される。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置や半導体メモリ等がある。市場に流通させる場合には、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory) やフロッピーディスク等の可搬型記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、ネットワークを介して接続されたコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを通じて他のコンピュータに転送することもできる。コンピュータで実行する際には、コンピュータ内のハードディスク装置等にプログラムを格納しておき、メインメモリにロードして実行する。
【0139】
以下に、本発明の特徴を項ごとに区分し、その発明を特定するために必要と認める事項を列挙する。
(第1項) マックスウェル方程式を時間と空間とについて差分法で解くことにより電磁波の伝搬を解析する電磁波解析装置において、
時間離散間隔をΔtとしたとき、第1の時刻における電磁波の状態に基づいて、前記第1の時刻からΔt経過後の第2の時刻における電磁波の状態を交互方向陰解法型の有限差分時間領域法により求めることで、電磁波の挙動を解析する解析手段、
を有することを特徴とする電磁波解析装置。
【0140】
(第2項) 前記解析手段は、2次元TE波の伝搬を解析することを特徴とする第1項記載の電磁波解析装置。
(第3項) 前記解析手段は、電界の振動面をx−y平面とし、前記x−y平面の任意の格子点(i,j)を基準とした差分格子の電磁波を解析する際には、格子点(i,j)からx方向への空間離散間隔をΔx、格子点(i,j)からy方向への空間離散間隔をΔyとした場合に、(i+1/2,j)におけるx方向の電界、(i,j+1/2)におけるy方向の電界、及び(i+1/2,j+1/2)における前記x−y平面に垂直なz方向の磁界を求めることを特徴とする第2項記載の電磁波解析装置。
【0141】
(第4項) 前記解析手段は、x方向の電界に対して陽解法を用い、y方向の電界、及びz方向の磁界に対して陰解法を用いることにより、前記第1の時刻における電磁波の状態に基づいて前記第1の時刻からΔt/2経過後の中間時刻における電磁波の状態を演算する前半過程演算手段と、y方向の電界に対して陽解法を用い、x方向の電界、及びz方向の磁界に対して陰解法を用いることにより、前記前半過程演算手段により算出された前記中間時刻の電磁波の状態に基づいて前記第2の時刻における電磁波の状態を演算する後半過程演算手段と、を具備することを特徴とする第3項記載の電磁波解析装置。
【0142】
(第5項) 前記前半過程演算手段は、シミュレーションにおけるnステップ目の時刻を前記第1の時刻、n+1ステップ目の時刻を前記第2の時とし、前記第1の時刻における(i+1/2,j)でのx方向の電界をExi+1/2,j n 、前記第1の時刻における(i,j+1/2)でのy方向の電界をEyi,j+1/2 n 、前記第1の時刻における(i+1/2,j+1/2)でのz方向の磁界をHzi+1/2,j+1/2 n 、前記中間時刻における(i+1/2,j)でのx方向の電界をExi+1/2,j n+1/2 、前記中間時刻における(i,j+1/2)でのy方向の電界をEyi,j+1/2 n+1/2 、前記中間時刻における(i+1/2,j+1/2)でのz方向の磁界をHzi+1/2,j+1/2 n+1/2 、解析すべき領域の誘電率をε、解析すべき領域の透磁率をμとした場合に、格子状に分割された前記x−y平面の任意の格子点(i,j)を基準とした電磁波を
【0143】
【数59】
【0144】
【数60】
【0145】
【数61】
【0146】
と定義することで、前記中間時刻におけるすべての格子点を基準とした電磁波の状態を演算し、
前記後半過程演算手段は、前記第2の時刻における(i+1/2,j)でのx方向の電界をExi+1/2,j n+1 、前記第2の時刻における(i,j+1/2)でのy方向の電界をEyi,j+1/2 n+1 、前記第2の時刻における(i+1/2,j+1/2)でのz方向の磁界をHzi+1/2,j+1/2 n+1 とした場合に、格子状に分割された前記x−y平面の任意の格子点(i,j)を基準とした電磁波を
【0147】
【数62】
【0148】
【数63】
【0149】
【数64】
【0150】
と定義することで、前記第2の時刻におけるすべての格子点を基準とした電磁波の状態を演算することを特徴とする第4項記載の電磁波解析装置。
(第6項) 前記解析手段は、2次元TM波の伝搬を解析することを特徴とする第1項記載の電磁波解析装置。
【0151】
(第7項) 前記解析手段は、磁界の振動面をx−y平面とし、前記x−y平面の任意の格子点(i,j)を基準とした差分格子の電磁波を解析する際には、格子点(i,j)からx方向への空間離散間隔をΔx、格子点(i,j)からy方向への空間離散間隔をΔyとした場合に、(i,j+1/2)におけるx方向の磁界、(i+1/2,j)におけるy方向の磁界、及び(i,j)における前記x−y平面に垂直なz方向の電界を求めることを特徴とする第6項記載の電磁波解析装置。
【0152】
(第8項) 前記解析手段は、x方向の磁界に対して陽解法を用い、y方向の磁界、及びz方向の電界に対して陰解法を用いることにより、前記第1の時刻における電磁波の状態に基づいて前記第1の時刻からΔt/2経過後の中間時刻における電磁波の状態を演算する前半過程演算手段と、y方向の磁界に対して陽解法を用い、x方向の磁界、及びz方向の電界に対して陰解法を用いることにより、前記前半過程演算手段により算出された前記中間時刻の電磁波の状態に基づいて前記第2の時刻における電磁波の状態を演算する後半過程演算手段と、を具備することを特徴とする第7項記載の電磁波解析装置。
【0153】
(第9項) 前記前半過程演算手段は、シミュレーションにおけるnステップ目の時刻を前記第1の時刻、n+1ステップ目の時刻を前記第2の時とし、前記第1の時刻における(i,j+1/2)でのx方向の磁界をHxi,j+1/2 n 、前記第1の時刻における(i+1/2,j)でのy方向の磁界をHyi+1/2,j n 、前記第1の時刻における(i,j)でのz方向の電界をEzi,j n 、前記中間時刻における(i,j+1/2)でのx方向の磁界をHxi,j+1/2 n+1/2 、前記中間時刻における(i+1/2,j)でのy方向の磁界をHyi+1/2,j n+1/2 、前記中間時刻における(i,j)でのz方向の電界をEzi,j n+1/2 、解析すべき領域の誘電率をε、解析すべき領域の透磁率をμとした場合に、格子状に分割された前記x−y平面の任意の格子点(i,j)を基準とした電磁波を
【0154】
【数65】
【0155】
【数66】
【0156】
【数67】
【0157】
と定義することで、前記中間時刻におけるすべての格子点を基準とした電磁波の状態を演算し、
前記後半過程演算手段は、前記第2の時刻における(i,j+1/2)でのx方向の磁界をHxi,j+1/2 n+1 、前記第2の時刻における(i+1/2,j)でのy方向の磁界をHyi+1/2,j n+1 、前記第2の時刻における(i,j)でのz方向の電界をEzi,j n+1 とした場合に、格子状に分割された前記x−y平面の任意の格子点(i,j)を基準とした電磁波を
【0158】
【数68】
【0159】
【数69】
【0160】
【数70】
【0161】
と定義することで、前記第2の時刻におけるすべての格子点を基準とした電磁波の状態を演算することを特徴とする第8項記載の電磁波解析装置。
(第10項) 前記解析手段は、3次元波の伝搬を解析することを特徴とする第1項記載の電磁波解析装置。
【0162】
(第11項) 前記解析手段は、x−y−zの3次元空間を想定し、3次元空間の任意の格子点(i,j,k)を基準とした差分格子の電磁波を解析する際には、格子点(i,j,k)からx方向への空間離散間隔をΔx、格子点(i,j,k)からy方向への空間離散間隔をΔy、格子点(i,j,k)からz方向への空間離散間隔をΔzとした場合に、(i+1/2,j,k)におけるx方向の電界、(i,j+1/2,k)におけるy方向の電界、(i,j,k+1/2)におけるz方向の電界、(i,j+1/2,k+1/2)におけるx方向の磁界、(i+1/2,j,k+1/2)におけるy方向の磁界、及び(i+1/2,j+1/2,k)におけるz方向の磁界を求めることを特徴とする第10項記載の電磁波解析装置。
【0163】
(第12項) 前記解析手段は、
シミュレーションにおけるnステップ目の時刻を前記第1の時刻、n+1ステップ目の時刻を前記第2の時とし、前記第1の時刻における(i+1/2,j,k)でのx方向の電界をExi+1/2,j,k n 、前記第1の時刻における(i,j+1/2,k)でのy方向の電界をEyi,j+1/2,k n 、前記第1の時刻における(i,j,k+1/2)でのz方向の電界をEzi,j,k+1/2 n 、前記第1の時刻における(i,j+1/2,k+1/2)でのx方向の磁界をHxi,j+1/2,k+1/2 n 、前記第1の時刻における(i+1/2,j,k+1/2)でのy方向の磁界をHyi+1/2,j,k+1/2 n 、前記第1の時刻における(i+1/2,j+1/2,k)でのz方向の磁界をHzi+1/2,j+1/2,k n 、前記中間時刻における(i+1/2,j,k)でのx方向の電界をExi+1/2,j,k n+1/2 、前記中間時刻における(i,j+1/2,k)でのy方向の電界をEyi,j+1/2,k n+1/2 、前記中間時刻における(i,j,k+1/2)でのz方向の電界をEzi,j,k+1/2 n+1/2 、前記中間時刻における(i,j+1/2,k+1/2)でのx方向の磁界をHxi,j+1/2,k+1/2 n+1/2 、前記中間時刻における(i+1/2,j,k+1/2)でのy方向の磁界をHyi+1/2,j,k+1/2 n+1/2 、前記中間時刻における(i+1/2,j+1/2,k)でのz方向の磁界をHzi+1/2,j+1/2,k n+1/2 、解析すべき領域の誘電率をε、解析すべき領域の透磁率をμとした場合に、格子状に分割された前記3次元空間の任意の格子点(i,j,k)を基準とした電磁波を
【0164】
【数71】
【0165】
【数72】
【0166】
【数73】
【0167】
【数74】
【0168】
【数75】
【0169】
【数76】
【0170】
と定義することで、前記中間時刻におけるすべての格子点を基準とした電磁波の状態を演算する前半過程演算手段と、
前記中間時刻における(i+1/2,j,k)でのx方向の電界をExi+1/2,j,k n+1 、前記中間時刻における(i,j+1/2,k)でのy方向の電界をEyi,j+1/2,k n+1 、前記中間時刻における(i,j,k+1/2)でのz方向の電界をEzi,j,k+1/2 n+1 、前記中間時刻における(i,j+1/2,k+1/2)でのx方向の磁界をHxi,j+1/2,k+1/2 n+1 、前記中間時刻における(i+1/2,j,k+1/2)でのy方向の磁界をHyi+1/2,j,k+1/2 n+1 、前記中間時刻における(i+1/2,j+1/2,k)でのz方向の磁界をHzi+1/2, j+1/2,k n+1 とした場合に、格子状に分割された前記3次元空間の任意の格子点(i,j、k)を基準とした電磁波を
【0171】
【数77】
【0172】
【数78】
【0173】
【数79】
【0174】
【数80】
【0175】
【数81】
【0176】
【数82】
【0177】
と定義することで、前記第2の時刻におけるすべての格子点を基準とした電磁波の状態を演算する前記後半過程演算手段と、
を具備することを特徴とする第11項記載の電磁波解析装置。
【0178】
(第13項) マックスウェル方程式を時間と空間とについて差分法で解くことにより電磁波の伝搬を解析するための電磁波解析プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
時間離散間隔をΔtとしたとき、第1の時刻における電磁波の状態に基づいて、前記第1の時刻からΔt経過後の第2の時刻における電磁波の状態を交互方向陰解法型の有限差分時間領域法により求めることで、電磁波の挙動を解析する解析手段、
としてコンピュータを機能させることを特徴とする電磁波解析プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0179】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の電磁波解析装置では、電磁波の状態を交互方向陰解法型の有限差分時間領域法により求めることで、電磁波の挙動を解析するようにしたため、空間離散間隔に依存せずに時間離散間隔を定めることが可能となる。その結果、微細な構造を有する解析対象物の電磁波解析を行う際の時間離散間隔を比較的大きくとることが可能となり、解析処理を高速に行うことができる。
【0180】
また、本発明の電磁波解析プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、記録された電磁波解析プログラムをコンピュータに実行させることにより、電磁波の状態を交互方向陰解法型の有限差分時間領域法による電磁波の解析をコンピュータで高速に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】格子の拡大図である。
【図3】ADI−FDTD法による2次元TE波解析の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】電磁波解析装置のハードウェア構成を示す図である。
【図5】第1のシミュレーションモデルを示す図である。
【図6】第1のシミュレーションモデルにおける計算結果を示す図である。
【図7】第2のシミュレーションモデルを示す図である。
【図8】第2のシミュレーションの計算結果を示す図である。
【符号の説明】
1 解析指令入力手段
2 解析手段
2a 前半過程演算手段
2b 後半過程演算手段
3 解析結果出力手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electromagnetic wave analysis apparatus that analyzes the behavior of electromagnetic waves using an electronic computer and a computer-readable recording medium that records an electromagnetic wave analysis program, and in particular, an electromagnetic wave analysis apparatus and an electromagnetic wave analysis that perform analysis using a finite difference time domain method The present invention relates to a computer-readable recording medium on which a program is recorded.
[0002]
[Prior art]
One of the methods for analyzing the transient behavior of electromagnetic waves by numerical simulation using an electronic computer is a finite difference time domain (FDTD) method. This method is a method of solving the Maxwell equation with respect to time and space by a difference method, and is a method widely used because of its wide range of application.
[0003]
By the way, the conventional finite difference time domain method has been solved by an explicit method type difference method. Below, the explicit method will be described. For example, consider the following one-dimensional parabolic partial differential equation for simplicity.
[0004]
[Expression 7]
[0005]
[Equation 8]
[0006]
Here, n is the number of steps advanced in the time axis direction from the calculation start time, Δt is a time discrete interval (time advanced in one step), and i is an order from the origin of the difference grid (cell). Yes, Δx is the spatial discrete interval (width of the divided region). When solving this differential equation with the explicit method, approximation with a forward difference to the time derivative,
[0007]
[Equation 9]
[0008]
The following formula is obtained. This equation (9) is r = Δt / Δx2Anyway
[0009]
[Expression 10]
[0010]
Can be written. As a result, the solution at the (n + 1) th step can be immediately calculated from the solution at the past time (nth step) by substitution calculation.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the explicit difference type method of number (10), as a stable condition for the solution not to diverge
[0012]
## EQU11 ##
[0013]
Must be met.
In the FDTD method, the CFL (Courant, Friedrich and Levy) condition or the Courant condition must be satisfied so that the solution does not diverge.
[0014]
The CFL condition is that the solution does not diverge
[0015]
[Expression 12]
[0016]
It is a condition that the stability condition of must be satisfied. Details of the CFL conditions of the FDTD method are described in “A. Taflove, Computational Electrodynamics, MA, Artech, 1995”. Equation (12) is a Courant condition for analyzing a three-dimensional wave. Where v is the velocity of the electromagnetic wave and Δxmin, Δymin, ΔzminAre the minimum values of the spatial discrete intervals in the XYZ directions.
[0017]
Due to these restrictions, the explicit method has the property that the maximum value of the time discrete interval is determined by the minimum value of the spatial discrete interval. For this reason, when the time response of the analysis target having a fine structure is calculated for a long time, there is a problem that the number of repetitions of the calculation for advancing the simulation time increases and the time required for the simulation increases.
[0018]
Note that the partial differential equations shown in Equations (7) and (8) can also be solved by an implicit method. For example, when solving a one-dimensional parabolic partial differential equation such as Equation (7) and Equation (8) by implicit method, approximation with a backward difference for time differentiation,
[0019]
[Formula 13]
[0020]
Get. This equation (13) is expressed as r = Δt / Δx as in the explicit method.2Anyway
[0021]
[Expression 14]
[0022]
Can be written. Solving such equation (14) is an implicit method. Unlike the explicit method, this implicit method is always stable.
However, the implicit method must solve the following simultaneous equations fi n + 1Can't get the value of
[0023]
[Expression 15]
[0024]
Where aiIs the constant part (−r) of the third term on the left side when “i = 1, 2,..., Imax” in equation (14), biIs the constant part (1 + 2r) of the second term on the left side when “i = 1, 2,..., Imax” in equation (14), and ciIs the constant part (−r) of the first term on the left side when “i = 1, 2,..., Imax” in equation (14).
[0025]
In order to analyze a transient phenomenon of electromagnetic wave analysis, it is necessary to solve at least a two-dimensional partial differential equation, but separate attention is required for an implicit method of a two-dimensional or higher partial differential equation. For example, a two-dimensional parabolic partial differential equation is expressed by the following equation.
[0026]
[Expression 16]
[0027]
When solving this equation (16) by the Crank-Nicolson method, for example,
[0028]
[Expression 17]
[0029]
The time derivative is approximated as follows. When solving the equation (17) by simultaneous equations, it is necessary to solve the simultaneous linear equations of (number of lattices in the x direction−1) × (number of lattices in the y direction−1). Therefore, when the number of grids is large, the calculation amount and the necessary storage capacity become enormous. That is, if the lattice is refined, the calculation takes a very long time as in the case of analysis by the explicit method.
[0030]
The present invention has been made in view of such a point, and an object thereof is to provide an electromagnetic wave analysis apparatus capable of performing an electromagnetic wave analysis of an analysis object having a fine structure at high speed.
[0031]
Another object of the present invention is to provide a computer-readable recording medium on which an electromagnetic wave analysis program capable of causing a computer to perform electromagnetic wave analysis of an analysis object having a fine structure at high speed is recorded.
[0032]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, in order to solve the above-mentioned problem, in the electromagnetic wave analysis apparatus for analyzing the propagation of electromagnetic waves by solving the Maxwell equation with respect to time and space by the difference method, the first time is set when the time discrete interval is Δt. Analysis of electromagnetic wave behavior by obtaining the state of the electromagnetic wave at the second time after the lapse of Δt from the first time by the alternating direction implicit finite difference time domain method based on the state of the electromagnetic wave at There is provided an electromagnetic wave analyzing apparatus characterized by comprising means.
[0033]
According to such an electromagnetic wave analysis apparatus, the state of the electromagnetic wave at the second time after the lapse of Δt from the first time is based on the alternating direction implicit method based on the state of the electromagnetic wave at the first time. It is obtained by the finite difference time domain method. Thus, the solution obtained by the alternating direction implicit method type finite difference time domain method is stable regardless of the size of the time discrete interval.
[0034]
In order to solve the above problem, a computer-readable recording medium recording an electromagnetic wave analysis program for analyzing propagation of electromagnetic waves by solving the Maxwell equation with respect to time and space by a difference method, a time discrete interval Is set to Δt, the state of the electromagnetic wave at the second time after the lapse of Δt from the first time is obtained by an alternating direction implicit finite difference time domain method based on the state of the electromagnetic wave at the first time. Thus, a computer-readable recording medium recording an electromagnetic wave analysis program characterized by causing a computer to function as an analysis means for analyzing electromagnetic wave behavior is provided.
[0035]
When the computer executes the electromagnetic wave analysis program recorded on the recording medium, the function of the electromagnetic wave analysis apparatus according to the present invention is realized on the computer.
[0036]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. The electromagnetic wave analysis apparatus of the present invention enables high-speed computation while ensuring solution stability by analyzing electromagnetic waves using an ADI (Alternating Direction Implicit) type FDTD method.
[0037]
FIG. 1 is a principle configuration diagram of the present invention. The analysis command input means 1 designates initial values and boundary absorption conditions necessary for electromagnetic wave analysis and inputs an analysis command.
When the
[0038]
[Expression 18]
[0039]
[Equation 19]
[0040]
[Expression 20]
[0041]
The ADI-FDTD method is a method in which the time discrete interval is divided into the first half and the second half, and the first half process and the second half process are alternately performed. For example, when solving the two-dimensional parabolic partial differential equation of Equation (16) by the ADI method,
[0042]
[Expression 21]
[0043]
[Expression 22]
[0044]
It approximates as follows. Equation (21) is the first half process, and the time derivative on the left side is approximated by a backward difference when viewed from f in the x direction, and approximated by a forward difference when viewed from f in the y direction. Equation (22) is the latter half process, and the time derivative on the left side is approximated by a forward difference when viewed from the x direction f, and approximated by a backward difference when viewed from f in the y direction. The first half process is calculated by the first half process calculation means 2a, and the second half process is calculated by the second half process calculation means 2b. Note that Δt is a time discrete interval, Δx is a spatial discrete interval in the x direction, and Δy is a spatial discrete interval in the y direction.
[0045]
In the first half process calculating means 2a, the time “nΔt” from the second half process calculating means 2b (where n is the number of steps of the time progression process from the start of the simulation, and the first half process and the second half process are each advanced by 1/2 step). When information on the state of the electromagnetic wave is received, the state of the electromagnetic wave at time “(n + 1/2) Δt” is calculated. At that time, the electric field Ex in the x direction at the time “(n + 1/2) Δt”.n + 1/2Is obtained by the explicit method, and the electric field Ey in the y directionn + 1/2And z-direction magnetic field Hzn + 1/2Is obtained by the implicit method. The calculation result is delivered to the second half process calculation means 2b.
[0046]
When the second half
[0047]
The analysis result output unit 3 outputs the analysis result obtained by the
The calculation contents of the analysis means 2 when determining the state of the time “(n + 1) Δt” from the state of the electromagnetic wave at the time “nΔt” will be described below.
[0048]
First, the analysis target area is divided into rectangular grids. Here, it is assumed that the x direction of the region to be analyzed is divided into imax lattices and the y direction is divided into jmax lattices.
[0049]
FIG. 2 is an enlarged view of the lattice. The position of the grid point is represented by two sets of numbers such as (i, j). i is the order of the grid in the x direction from the origin. j is the order of the grid in the y direction from the origin. Further, an intermediate between “i” and “i + 1” is represented as “i + 1/2”. Here, when analyzing the two-dimensional TE wave in the region with the lattice point (i, j) as a reference, the electric field in the x direction at (i + 1/2, j) and the y direction in (i, j + 1/2) The time change of the electric field and the magnetic field in the z direction at (i + 1/2, j + 1/2) is analyzed by the difference method.
[0050]
When solving Maxwell's equations for time and space using the finite difference method,xIs approximated by a forward difference (shown in equation (23) below), and EyIs approximated by a backward difference (shown in equation (24) below), and HzIs the time derivative of ExFrom the above, it is approximated by forward difference and EyFrom the above, it is approximated by the backward difference (shown in the following equation (25)). As a result, the first half of the process for obtaining the state of time “(n + 1/2) Δt” can be expressed by the following equation.
[0051]
[Expression 23]
[0052]
[Expression 24]
[0053]
[Expression 25]
[0054]
Here, the right shoulder values of the electric field E and the magnetic field H represent the time step of the simulation. The lower right values of the electric field E and the magnetic field H are lattice numbers when the analysis region is divided by the lattice. ε is the dielectric constant of the object to be analyzed. μ is the magnetic permeability of the object to be analyzed.
[0055]
By the way, Expression (23) is explicit expression, and Expression (24) and Expression (25) are implicit expression. In other words, in the first half process, ExIs approximated by a forward difference, the electric field Ex in the x direction at the time “(n + 1/2) Δt”.n + 1/2Can be obtained by explicit method. In the first half of the process, EyIs approximated by a backward difference, the electric field Ey in the y direction at time “(n + 1/2) Δt”.n + 1/2Must be obtained by implicit method. In addition, HzThe time derivative of EySince it is approximated by a backward difference when viewed from, the magnetic field Hz in the z direction at time “(n + 1/2) Δt”n + 1/2Must be obtained by implicit method.
[0056]
Similarly, the latter half of the process for obtaining the state of time “(n + 1) Δt” is ExIs approximated by a backward difference (shown in equation (26) below), and EyIs approximated by a forward difference (shown in equation (27) below) and HzIs the time derivative of ExFrom the above, it is approximated by the backward difference and EyFrom the above, it is approximated by a forward difference (shown in the following equation (28)). As a result, the latter half of the process can be expressed by the following equation.
[0057]
[Equation 26]
[0058]
[Expression 27]
[0059]
[Expression 28]
[0060]
In the latter half of the process, the expression (27) for obtaining the electric field in the y direction is explicit expression, and the other expressions (26) and (28) are implicit expression. In other words, ExIs approximated by a backward difference, the electric field Ex in the x direction at time “(n + 1) Δt”n + 1Must be obtained by implicit method. Ey, The electric field Ey in the y direction at time “(n + 1) Δt”n + 1Can be obtained by explicit method. In addition, HzThe time derivative of ExSince it is approximated by a backward difference when viewed from, the magnetic field Hz in the z direction at time “(n + 1) Δt”n + 1Must be obtained by implicit method.
[0061]
The electric field in the x direction at the time “(n + 1/2) Δt” can be obtained by substituting the electric field and the magnetic field at the time “nΔt” according to the expression (23) in the first half process. Similarly, equation (27) in the latter half of the process can be obtained by simple substitution calculation.
[0062]
On the other hand, the expressions (24) and (25) in the first half process cannot be solved as they are because the right side includes the electric field and magnetic field at time “(n + 1/2) Δt”. Therefore, the equation (24) and the equation (25) are combined and the magnetic field Hzn + 1/2To get the following recurrence formula.
[0063]
[Expression 29]
[0064]
Since the expressions (26) and (28) in the latter half of the process also include an electric field and a magnetic field at time “(n + 1) Δt” on the right side, the expressions (26) and (28) are combined to generate a magnetic field Hz.n + 1Is eliminated, and the following recurrence formula is obtained.
[0065]
[30]
[0066]
If the recurrence formula of the equation (29) is generated for each of the cases where “i = 1,..., Imax”, it results in the following simultaneous linear equations.
[0067]
[31]
[0068]
Where a in equation (31)iIs the constant part of the first term on the left side of equation (29) obtained when “i = 1,..., Imax”. biIs the constant part of the second term on the left side of equation (29) obtained when “i = 1,..., Imax”. ciIs the constant part of the third term on the left side of equation (29) obtained when “i = 1,..., Imax”. Di nIs the value on the right side of Equation (29) obtained when “i = 1,..., Imax”. In addition, the absorption boundary condition is applied to the first row and the last row.
[0069]
Equation (31) is a tridiagonal system of equation for the lattice point “i” in the x direction, and can be solved by the Thomas method or the like. If such a ternary equation is solved for each of “i = 1,..., Imax”, the electric field in the y direction in all the lattices at time “n + 1/2” is obtained. If the electric field in the y direction is obtained, the magnetic field in the z direction can also be obtained from Equation (16).
[0070]
Equation (30), which is a recurrence formula for the second half process, can also obtain a ternary equation for “j” as follows, similarly to the first half process.
[0071]
[Expression 32]
[0072]
Where a in equation (32)jIs the constant part of the first term on the left side of equation (30) obtained when “j = 1,..., Jmax”. bjIs the constant part of the second term on the left side of Equation (30) obtained when “j = 1,..., Jmax”. cjIs the constant part of the third term on the left side of Equation (30) obtained when “j = 1,..., Jmax”. Dj n + 1/2Is the value on the right side of Equation (30) obtained when “j = 1,..., Jmax”. In addition, the absorption boundary condition is applied to the first row and the last row.
[0073]
In this way, the respective calculations of the expression (24) in the first half process and the expression (26) in the second half process can be reduced to a ternary equation. Therefore, in the first half process calculation means 2a, the ternary equation of Expression (23) and Expression (31) is solved, and further, Expression (25) is solved. In the second half process calculation means 2b, the ternary equations of the equations (27) and (32) are solved, and then the equation (28) is solved. If the time step is advanced by alternately performing such calculation, the propagation of the two-dimensional TE wave can be analyzed by the ADI-FDTD method.
[0074]
FIG. 3 is a flowchart showing a processing procedure of two-dimensional TE wave analysis by the ADI-FDTD method. This process will be described along with step numbers. It is assumed that various initial conditions such as absorption boundary conditions, time discrete intervals, and spatial discrete intervals have already been given. At the start of the simulation, the simulation time is “T = 0”.
[S1] The first half process calculation means 2a first calculates E which has already been obtained.x n, Hz nBy substituting the value of and solving equation (23), Ex n + 1/2Calculate Next, E that has already been soughtx n, Ey n, Hz nBy solving the ternary equation of equation (31) using the value ofy n + 1/2Calculate Furthermore, E obtained by solving equation (31)y n + 1/2Value and known Ex n, Hz nBy solving the equation (25) using the value ofz n + 1/2Calculate As a result, the simulation time T is advanced by ΔT / 2.
[S2] The second half process calculation means 2b first calculates E which has already been obtained.x n + 1/2, Ey 1 + 1/2, Hz n + 1/2By solving the ternary equation of equation (32) using the value ofx n + 1Calculate Next, E that has already been soughty n + 1/2, Hz n + 1/2By solving equation (27) using the value ofy n + 1Calculate Furthermore, E obtained by solving equation (32)x n + 1Value and known Ey n + 1/2, Hz n + 1/2By solving the equation (28) using the value ofz n + 1Calculate As a result, the simulation time T is advanced by ΔT / 2. As a result, the time is advanced by Δt which is a total time discrete interval between step S1 and step S2.
[S3] The analyzing means 2 uses the simulation maximum time T at which the time T is preset.maxIt is determined whether or not it exceeds. TmaxIf it exceeds, the simulation is terminated. If not, the process proceeds to step S1 and the simulation is continued.
[0075]
When the
For the sake of simplification, the above equation assumes that the electromagnetic wave propagates through a lossless, isotropic, non-dispersive, and homogeneous medium, and the difference grating (cell) is uniform (Δt and Since Δy is equal in all cells)i"," Ci"," Aj"," CjThe values of “” are all “1”. If the medium is inhomogeneous or the difference grid (cell) is not uniform, the equation needs to be expanded. The method of extending the above equation to the case where the medium is inhomogeneous or the difference lattice (cell) is not uniform is the same as the expansion method performed in the normal FDTD method.
[0076]
Below, the result of having examined using the Fourier series method about the stability of the solution at the time of analyzing the propagation of a two-dimensional TE wave by the ADI-FDTD method is shown.
First, the growth factor ξ of the error with time development is calculated by using the step number n ′ of time.
[0077]
[Expression 33]
[0078]
It is expressed. Note that γ is a complex constant. Using the error growth coefficient, the solutions of the first half process and the second half process are set as follows.
[0079]
[Expression 34]
[0080]
[Expression 35]
[0081]
Where ξ1 n 'And ξ2 n 'Is the growth factor of the error with time development in the first half process and the second half process, respectively. Moreover, since the imaginary unit is misleading as a subscript, it is represented by the square root of -1. Then, these are expressed by the following equation.
[0082]
[Expression 36]
[0083]
[Expression 37]
[0084]
Here, p and q are respectively
[0085]
[Formula 38]
[0086]
[39]
[0087]
It is. From equation (36) and equation (37), the growth coefficient ξ in the whole process is always
[0088]
[Formula 40]
[0089]
It becomes. This indicates that in any case it is stable and there is no energy dissipation.
Next, the hardware configuration of the electromagnetic wave analysis apparatus of the present invention will be described.
[0090]
FIG. 4 is a diagram illustrating a hardware configuration of the electromagnetic wave analysis device. In this example, an electromagnetic wave analysis apparatus is realized by causing a computer to execute an electromagnetic wave analysis program.
[0091]
This electromagnetic wave analyzing apparatus is configured around a CPU (Central Processing Unit) 11. The
[0092]
The
[0093]
The
[0094]
The
[0095]
An HDD (Hard Disk Drive)
[0096]
In the electromagnetic wave analysis apparatus having such a configuration, when performing electromagnetic wave analysis analysis, the user first inputs initial conditions using the
[0097]
A specific numerical calculation example is shown below. In addition, the following calculation was performed by the program which can be calculated even when a medium is inhomogeneous or a difference grid (cell) is not uniform. Such a function expansion method is the same as the method performed in the conventional FDTD method.
[0098]
FIG. 5 is a diagram illustrating a first simulation model. This is a calculation of the transparency when the lossy
[0099]
The electric field vertical component in front of the left end terminal portion in FIG. 5 was excited with a Gaussian waveform, the waveform of the electric field vertical component in front of the right end terminal portion was observed, and the transmission characteristics were calculated from the Fourier transform of the excitation wave and the observed wave. Note that the time discrete interval Δt is 3.33 ps due to the sampling theorem when Fourier transforming the time waveform when the method of the present invention is used, and is 0.3 due to the limitation of the CFL condition when the normal FDTD method is used. It was 23 ps.
[0100]
FIG. 6 is a diagram illustrating a calculation result in the first simulation model. In this figure, the horizontal axis represents the frequency (GHz) of the electromagnetic wave, and the vertical axis represents the conductor loss (dB). Further, “ADI FDTD” indicated by a dotted line in the figure is a calculation result according to the present invention, and “Normal FDTD” indicated by a solid line is a calculation result by a normal FDTD method. As can be seen from FIG. 6, the results of “ADI FDTD” and “Normal FDTD” agree well.
[0101]
Here, the data relating to the calculation cost is shown in the following table.
[0102]
[Table 1]
[0103]
This calculation was performed using a general workstation. [] In the table represents the ratio. This ratio is based on “Normal FDTD” for “time discrete interval (Δt)” and “memory capacity”, and for “step number” and “CPU time”, Based on ADI FDTD.
[0104]
As a result of the comparison, “ADI FDTD” can set a time discrete interval 14.5 times that of “Normal FDTD”. Therefore, the number of steps can be 1 / 14.5. As a result, the calculation time could be shortened to 1 / 3.8. The memory capacity slightly increased to 1.3 times, which is due to the increase in the number of arrays for storing electric field components. Next, simulation results when the cell size is further reduced will be described.
[0105]
FIG. 7 is a diagram illustrating a second simulation model. The lossy
[0106]
FIG. 8 is a diagram illustrating a calculation result of the second simulation. In the second simulation, the quantitative difference slightly increased as compared with the result of the first simulation, but the frequency characteristics agree well.
[0107]
Data relating to the calculation cost of the second simulation is shown in the following table.
[0108]
[Table 2]
[0109]
In “ADI FDTD”, Δt can be set 51.2 times larger than “Normal FDTD”. Therefore, the number of time steps is 1 / 51.2. As a result, the calculation time was reduced to 1/14. The increase in the used memory capacity is the same as in the first simulation.
[0110]
Here, it can be seen that the second simulation has a higher calculation time reduction effect than the first simulation. That is, as the cell size decreases, the effect of increasing the processing speed by applying the method of the present invention can be obtained.
[0111]
In the above embodiment, the electromagnetic wave analysis apparatus for analyzing the two-dimensional TE wave has been described. Similarly, the propagation of a two-dimensional TM (Transverse Magnetic) wave or a three-dimensional wave can be analyzed. . The TM wave is an electromagnetic wave whose magnetic field vector is perpendicular to the traveling direction of the wave at all locations.
[0112]
When analyzing the propagation of a two-dimensional TM wave, a magnetic field H in the x direction of (i, j + 1/2) with respect to a lattice with reference to the lattice point (i, j).i, j + 1/2, (I + 1/2, j) y-direction magnetic field Hi + 1/2, j, And (i, j) z-direction electric field Ei, jAsk for. The propagation of the two-dimensional TM wave is formulated as follows.
[0113]
The first half of the process of obtaining the state of the electromagnetic wave at time “(n + 1/2) Δt”
[0114]
[Expression 41]
[0115]
[Expression 42]
[0116]
[Equation 43]
[0117]
And the latter half of the process for obtaining the state of the electromagnetic wave at time “(n + 1) Δt” is
[0118]
(44)
[0119]
[Equation 45]
[0120]
[Equation 46]
[0121]
It is. Equations (41) and (45) are solved by a simple substitution calculation. Equations (42) and (44) are solved by solving a ternary equation as in the case of a two-dimensional TE wave. Analyze the propagation of electromagnetic waves in the process. Furthermore, the equations (43) and (46) can be solved by simple substitution equations using the calculation results of the equations (42) and (44), respectively.
[0122]
When analyzing the propagation of a three-dimensional electromagnetic wave, the spatial discrete interval in the x direction from the lattice point (i, j, k) in the xyz three-dimensional space is defined as a space in the Δx, y direction. When the discrete interval is Δy and the spatial discrete interval in the z direction is Δz, the electric field E in the x direction of (i + 1/2, j, k) with respect to the lattice with the lattice point (i, j, k) as a reference.i + 1/2, j, k, (I, j + 1/2, k) electric field E in the y directioni, j + 1/2, k, (I, j, k + 1/2) z-direction electric field Ei, j, k + 1/2, (I, j + 1/2, k + 1/2) x-direction magnetic field Hi, j + 1/2, k + 1/2, (I + 1/2, j, k + 1/2) y-direction magnetic field Hi + 1/2, j, k + 1/2, And (i + 1/2, j + 1/2, k) z-direction magnetic field Hi + 1/2, j + 1/2, kAsk for. Since a three-dimensional electromagnetic wave can be expressed by a superposition of a two-dimensional TE wave and a TM wave, it is formulated as follows.
[0123]
The first half of the process of obtaining the state of the electromagnetic wave at time “(n + 1/2) Δt”
[0124]
[Equation 47]
[0125]
[Formula 48]
[0126]
[Formula 49]
[0127]
[Equation 50]
[0128]
[Formula 51]
[0129]
[Formula 52]
[0130]
And the latter half of the process for obtaining the state of the electromagnetic wave at time “(n + 1) Δt” is
[0131]
[53]
[0132]
[Formula 54]
[0133]
[Expression 55]
[0134]
[Expression 56]
[0135]
[Equation 57]
[0136]
[Formula 58]
[0137]
It is. In the first half process, a recurrence formula is derived between Formula (47) and Formula (51), Formula (48) and Formula (52), and Formula (49) and Formula (50). Further, in the latter half of the process, a recurrence formula is derived between Formula (53) and Formula (58), Formula (54) and Formula (56), and Formula (55) and Formula (57). Each derived recurrence formula results in a ternary equation similar to the TE wave. Therefore, the propagation of the three-dimensional electromagnetic wave can be similarly simulated.
[0138]
Note that the processing contents of the functions that the electromagnetic wave analysis apparatus should have can be described in a program recorded on a computer-readable recording medium. Then, by executing this program on a computer, the above processing is realized by the computer. Examples of the computer-readable recording medium include a magnetic recording device and a semiconductor memory. When distributing to the market, store the program in a portable recording medium such as a CD-ROM (Compact Disk Read Only Memory) or floppy disk, or store it in a computer storage device connected via a network. In addition, it can be transferred to another computer through the network. When executed by a computer, the program is stored in a hard disk device or the like in the computer, loaded into the main memory and executed.
[0139]
Below, the features of the present invention are classified for each item, and the matters recognized as necessary for specifying the invention are listed.
(1st term) In the electromagnetic wave analysis device for analyzing the propagation of electromagnetic waves by solving the Maxwell equation for time and space by the difference method,
When the time discrete interval is Δt, based on the state of the electromagnetic wave at the first time, the state of the electromagnetic wave at the second time after the lapse of Δt from the first time, the alternating direction implicit finite difference time region Analytical means for analyzing the behavior of electromagnetic waves by
An electromagnetic wave analysis device characterized by comprising:
[0140]
(Second Item) The electromagnetic wave analyzing apparatus according to the first item, wherein the analyzing means analyzes propagation of a two-dimensional TE wave.
(3rd term) When the analysis means analyzes the electromagnetic wave of the differential grid with the vibration plane of the electric field as the xy plane and the arbitrary grid point (i, j) on the xy plane as a reference. When the spatial discrete interval in the x direction from the lattice point (i, j) is Δx, and the spatial discrete interval in the y direction from the lattice point (i, j) is Δy, x in (i + 1/2, j) A second term characterized in that an electric field in a direction, an electric field in a y direction at (i, j + 1/2), and a magnetic field in a z direction perpendicular to the xy plane at (i + 1/2, j + 1/2) are obtained. The electromagnetic wave analysis apparatus of description.
[0141]
(Item 4) The analysis means uses an explicit method for the electric field in the x direction, and uses an implicit method for the electric field in the y direction and the magnetic field in the z direction, so that the state of the electromagnetic wave at the first time Based on the first half process calculating means for calculating the state of the electromagnetic wave at the intermediate time after the lapse of Δt / 2 from the first time, and using the explicit method for the y-direction electric field, the x-direction electric field, and the z-direction electric field A second half process computing means for computing the state of the electromagnetic wave at the second time based on the state of the electromagnetic wave at the intermediate time calculated by the first half process computing means by using an implicit method for the magnetic field. 4. The electromagnetic wave analysis apparatus according to claim 3, wherein
[0142]
(Section 5) The first-half process calculation means sets the time at the n-th step in the simulation as the first time, the time at the (n + 1) -th step as the second time, and (i + 1/2, the electric field in the x direction in j)i + 1/2, j n, The electric field in the y direction at (i, j + 1/2) at the first time is expressed as Eyi, j + 1/2 n, The magnetic field in the z direction at (i + 1/2, j + 1/2) at the first time is Hzi + 1/2, j + 1/2 n, The electric field in the x direction at (i + 1/2, j) at the intermediate time is expressed as Exi + 1/2, j n + 1/2, The electric field in the y direction at (i, j + 1/2) at the intermediate time is expressed as Eyi, j + 1/2 n + 1/2, The magnetic field in the z direction at (i + 1/2, j + 1/2) at the intermediate time is Hzi + 1/2, j + 1/2 n + 1/2When the dielectric constant of the region to be analyzed is ε and the magnetic permeability of the region to be analyzed is μ, an arbitrary lattice point (i, j) on the xy plane divided into a lattice shape is used as a reference. Electromagnetic wave
[0143]
[Formula 59]
[0144]
[Expression 60]
[0145]
[Equation 61]
[0146]
By defining the electromagnetic wave state with reference to all the lattice points at the intermediate time,
The second half process calculating means calculates the electric field in the x direction at (i + 1/2, j) at the second time as Ex.i + 1/2, j n + 1, The electric field in the y direction at (i, j + 1/2) at the second time is expressed as Eyi, j + 1/2 n + 1, The magnetic field in the z direction at (i + 1/2, j + 1/2) at the second time in Hzi + 1/2, j + 1/2 n + 1The electromagnetic wave with reference to an arbitrary lattice point (i, j) on the xy plane divided into a lattice shape.
[0147]
[62]
[0148]
[Equation 63]
[0149]
[Expression 64]
[0150]
The electromagnetic wave analysis apparatus according to claim 4, wherein the state of the electromagnetic wave is calculated based on all the lattice points at the second time.
(Sixth Item) The electromagnetic wave analyzing apparatus according to the first item, wherein the analyzing unit analyzes propagation of a two-dimensional TM wave.
[0151]
(Seventh Item) When the analysis means analyzes the electromagnetic wave of the difference grating with the vibration plane of the magnetic field as the xy plane and the arbitrary lattice point (i, j) on the xy plane as a reference. When the spatial discrete interval in the x direction from the lattice point (i, j) is Δx, and the spatial discrete interval in the y direction from the lattice point (i, j) is Δy, x in (i, j + 1/2) 7. An electromagnetic wave analysis according to
[0152]
(Item 8) The analysis means uses an explicit method for the magnetic field in the x direction and uses an implicit method for the magnetic field in the y direction and the electric field in the z direction, so that the state of the electromagnetic wave at the first time Based on the first half process calculating means for calculating the state of the electromagnetic wave at the intermediate time after the lapse of Δt / 2 from the first time, and using the explicit method for the y-direction magnetic field, the x-direction magnetic field, and the z-direction magnetic field A second half process computing means for computing the state of the electromagnetic wave at the second time based on the state of the electromagnetic wave at the intermediate time calculated by the first half process computing means by using an implicit method for the electric field; The electromagnetic wave analysis apparatus according to claim 7, wherein
[0153]
(Section 9) The first half process calculating means sets the time at the nth step in the simulation as the first time, the time at the (n + 1) th step as the second time, and (i, j + 1 //) at the first time. The magnetic field in the x direction in 2) is expressed as Hxi, j + 1/2 n, The magnetic field in the y direction at (i + 1/2, j) at the first time is Hyi + 1/2, j n, The electric field in the z direction at (i, j) at the first time is expressed as Ezi, j n, The magnetic field in the x direction at (i, j + 1/2) at the intermediate time is represented by Hxi, j + 1/2 n + 1/2, The magnetic field in the y direction at (i + 1/2, j) at the intermediate time is Hyi + 1/2, j n + 1/2, The electric field in the z direction at (i, j) at the intermediate time is expressed as Ezi, j n + 1/2When the dielectric constant of the region to be analyzed is ε and the magnetic permeability of the region to be analyzed is μ, an arbitrary lattice point (i, j) on the xy plane divided into a lattice shape is used as a reference. Electromagnetic wave
[0154]
[Equation 65]
[0155]
[66]
[0156]
[Expression 67]
[0157]
By calculating the state of the electromagnetic wave with reference to all the lattice points at the intermediate time,
The second half process calculating means calculates the magnetic field in the x direction at (i, j + 1/2) at the second time as Hx.i, j + 1/2 n + 1, The magnetic field in the y direction at (i + 1/2, j) at the second time is Hyi + 1/2, j n + 1, The electric field in the z direction at (i, j) at the second time is expressed as Ezi, j n + 1The electromagnetic wave with reference to an arbitrary lattice point (i, j) on the xy plane divided into a lattice shape.
[0158]
[Equation 68]
[0159]
[Equation 69]
[0160]
[Equation 70]
[0161]
The electromagnetic wave analysis apparatus according to
(Item 10) The electromagnetic wave analysis device according to
[0162]
(Section 11) The analysis means assumes a three-dimensional space of xyz, and analyzes an electromagnetic wave of a difference grid based on an arbitrary grid point (i, j, k) in the three-dimensional space. Includes a spatial discrete interval from the lattice point (i, j, k) in the x direction by Δx, a spatial discrete interval from the lattice point (i, j, k) in the y direction by Δy, and a lattice point (i, j, k). k) to z-direction spatial discrete interval Δz, x-direction electric field at (i + 1/2, j, k), y-direction electric field at (i, j + 1/2, k), (i, j, k + 1/2) in the z direction, (i, j + 1/2, k + 1/2) in the x direction, (i + 1/2, j, k + 1/2) in the y direction, and (i + 1 / The electromagnetic wave analysis apparatus according to
[0163]
(Section 12) The analysis means includes:
The time at the nth step in the simulation is the first time, the time at the (n + 1) th step is the second time, and the electric field in the x direction at (i + 1/2, j, k) at the first time is Ex.i + 1/2, j, k n, The electric field in the y direction at (i, j + 1/2, k) at the first time is expressed as Eyi, j + 1/2, k n, The electric field in the z direction at (i, j, k + 1/2) at the first time is expressed as Ezi, j, k + 1/2 n, The magnetic field in the x direction at (i, j + 1/2, k + 1/2) at the first time is represented by Hxi, j + 1/2, k + 1/2 n, The magnetic field in the y direction at (i + 1/2, j, k + 1/2) at the first time is Hyi + 1/2, j, k + 1/2 n, The magnetic field in the z direction at (i + 1/2, j + 1/2, k) at the first time is Hzi + 1/2, j + 1/2, k n, The electric field in the x direction at (i + 1/2, j, k) at the intermediate time is expressed as Exi + 1/2, j, k n + 1/2, The electric field in the y direction at (i, j + 1/2, k) at the intermediate time is expressed as Eyi, j + 1/2, k n + 1/2, The electric field in the z direction at (i, j, k + 1/2) at the intermediate time is expressed as Ezi, j, k + 1/2 n + 1/2, The magnetic field in the x direction at (i, j + 1/2, k + 1/2) at the intermediate time is represented by Hxi, j + 1/2, k + 1/2 n + 1/2, The magnetic field in the y direction at (i + 1/2, j, k + 1/2) at the intermediate time is Hyi + 1/2, j, k + 1/2 n + 1/2, The magnetic field in the z direction at (i + 1/2, j + 1/2, k) at the intermediate time is Hzi + 1/2, j + 1/2, k n + 1/2When the dielectric constant of the region to be analyzed is ε and the magnetic permeability of the region to be analyzed is μ, an arbitrary lattice point (i, j, k) in the three-dimensional space divided into a lattice is used as a reference. Electromagnetic waves
[0164]
[Equation 71]
[0165]
[Equation 72]
[0166]
[Equation 73]
[0167]
[Equation 74]
[0168]
[Expression 75]
[0169]
[76]
[0170]
By defining the first half process calculation means for calculating the state of the electromagnetic wave with reference to all the lattice points at the intermediate time,
The electric field in the x direction at (i + 1/2, j, k) at the intermediate time is expressed as Exi + 1/2, j, k n + 1, The electric field in the y direction at (i, j + 1/2, k) at the intermediate time is expressed as Eyi, j + 1/2, k n + 1, The electric field in the z direction at (i, j, k + 1/2) at the intermediate time is expressed as Ezi, j, k + 1/2 n + 1, The magnetic field in the x direction at (i, j + 1/2, k + 1/2) at the intermediate time is represented by Hxi, j + 1/2, k + 1/2 n + 1, The magnetic field in the y direction at (i + 1/2, j, k + 1/2) at the intermediate time is Hyi + 1/2, j, k + 1/2 n + 1, The magnetic field in the z direction at (i + 1/2, j + 1/2, k) at the intermediate time is Hzi + 1/2, j + 1/2, k n + 1The electromagnetic wave based on an arbitrary lattice point (i, j, k) in the three-dimensional space divided into a lattice shape.
[0171]
[77]
[0172]
[Formula 78]
[0173]
[79]
[0174]
[80]
[0175]
[Formula 81]
[0176]
[Formula 82]
[0177]
By defining the latter half process calculating means for calculating the state of the electromagnetic wave with reference to all lattice points at the second time,
The electromagnetic wave analysis apparatus according to
[0178]
(Section 13) In a computer-readable recording medium recording an electromagnetic wave analysis program for analyzing propagation of electromagnetic waves by solving Maxwell's equations for time and space by a difference method,
When the time discrete interval is Δt, based on the state of the electromagnetic wave at the first time, the state of the electromagnetic wave at the second time after the lapse of Δt from the first time, the alternating direction implicit finite difference time region Analytical means for analyzing the behavior of electromagnetic waves by
A computer-readable recording medium recording an electromagnetic wave analysis program characterized by causing the computer to function as
[0179]
【The invention's effect】
As described above, in the electromagnetic wave analysis apparatus of the present invention, the behavior of the electromagnetic wave is analyzed by obtaining the state of the electromagnetic wave by the alternating direction implicit finite difference time domain method, so that it does not depend on the spatial discrete interval. It is possible to determine time discrete intervals. As a result, it is possible to take a relatively large time discrete interval when performing electromagnetic wave analysis of an analysis object having a fine structure, and analysis processing can be performed at high speed.
[0180]
Further, in the computer-readable recording medium on which the electromagnetic wave analysis program of the present invention is recorded, the electromagnetic wave state is changed to the electromagnetic wave by the alternating direction implicit finite difference time domain method by causing the computer to execute the recorded electromagnetic wave analysis program. Can be analyzed at high speed by a computer.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a principle configuration diagram of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged view of a lattice.
FIG. 3 is a flowchart showing a processing procedure for two-dimensional TE wave analysis by an ADI-FDTD method.
FIG. 4 is a diagram illustrating a hardware configuration of the electromagnetic wave analysis device.
FIG. 5 is a diagram showing a first simulation model.
FIG. 6 is a diagram showing a calculation result in the first simulation model.
FIG. 7 is a diagram illustrating a second simulation model.
FIG. 8 is a diagram illustrating a calculation result of a second simulation.
[Explanation of symbols]
1 Analysis command input means
2 Analysis means
2a First half process calculation means
2b Second half process calculation means
3 Analysis result output means
Claims (6)
時間離散間隔をΔtとしたとき、第1の時刻における電磁波の状態に基づいて、前記第1の時刻からΔt経過後の第2の時刻における電磁波の状態を交互方向陰解法型の有限差分時間領域法により求めることで、電磁波の挙動を解析する解析手段、
を有することを特徴とする電磁波解析装置。In an electromagnetic wave analysis device that analyzes the propagation of electromagnetic waves by solving the Maxwell equation for time and space by the difference method,
When the time discrete interval is Δt, based on the state of the electromagnetic wave at the first time, the state of the electromagnetic wave at the second time after the lapse of Δt from the first time, the alternating direction implicit finite difference time domain Analytical means for analyzing the behavior of electromagnetic waves by
An electromagnetic wave analysis device characterized by comprising:
前記後半過程演算手段は、前記第2の時刻における(i+1/2,j)でのx方向の電界をExi+1/2,j n+1 、前記第2の時刻における(i,j+1/2)でのy方向の電界をEyi,j+1/2 n+1 、前記第2の時刻における(i+1/2,j+1/2)でのz方向の磁界をHzi+1/2,j+1/2 n+1 とした場合に、格子状に分割された前記x−y平面の任意の格子点(i,j)を基準とした電磁波を
The latter half process calculating means sets the electric field in the x direction at (i + 1/2, j) at the second time to Ex i + 1/2, j n + 1 , and (i, j + 1 // at the second time). The electric field in the y direction at 2) is Ey i, j + 1/2 n + 1 , and the magnetic field in the z direction at (i + 1/2, j + 1/2) at the second time is Hz i + 1/2, When j + 1/2 n + 1 , an electromagnetic wave based on an arbitrary lattice point (i, j) on the xy plane divided in a lattice shape is used.
時間離散間隔をΔtとしたとき、第1の時刻における電磁波の状態に基づいて、前記第1の時刻からΔt経過後の第2の時刻における電磁波の状態を交互方向陰解法型の有限差分時間領域法により求めることで、電磁波の挙動を解析する解析手段、
としてコンピュータを機能させることを特徴とする電磁波解析プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。In a computer-readable recording medium recording an electromagnetic wave analysis program for analyzing propagation of electromagnetic waves by solving the Maxwell equation by time and space by a difference method,
When the time discrete interval is Δt, based on the state of the electromagnetic wave at the first time, the state of the electromagnetic wave at the second time after the lapse of Δt from the first time, the alternating direction implicit finite difference time domain Analytical means for analyzing the behavior of electromagnetic waves by
A computer-readable recording medium recording an electromagnetic wave analysis program characterized by causing the computer to function as
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