JP3637417B1 - ピアス収容器 - Google Patents
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Abstract
【構成】 ピアス針径より僅かに大きい径であり、かつ、少なくとも当該ポスト型ピアス針の長さの半分以上から同じくらいの長さを有した多数の孔3を設けたポスト型ピアス針保持台4に、ポスト型ピアスのキャッチを針奥部に設置して孔3に挿入し、フック針の湾曲形よりやや小さい上部が半円形状で、かつ、フック型ピアスのフック針の湾曲部の高さ又はフープ型ピアスの内径より短い長さとした多数の溝7を並列にして成る帯状細体8の溝7に、フック型及びフープ型ピアスを掛け、大きい形状や形状の異なる多種類ピアスの収容箇所を併設したピアス収容器とした。
【選択図】 図1
Description
そして、このピアスには、耳への装着方法により大別して次のようなものがある。
すなわち、「ポスト型」と称して、一端に飾りの付いた直線状の針と、その針先に挿通するキャッチと称する止め具とでなるもの。
「フック型」と称して、一端が耳たぶの孔に通す湾曲部とし、その吊り下がる下方に飾りの付いたもの。
「フープ型」と呼ばれ、全体として輪状だが耳たぶ孔に通すために針状部として一部が開閉するもの。以上の3種類である。
この場合、針先がふらついてその取着が困難であったり、針を曲げてしまったり、キャッチを落下させたりして、必ずしも取着操作が容易だとは言えないという問題があった。
また、多種類のフック型及びフープ型ピアスの収容に及んでは、特に先願を調査してみても何も見当たらなかった。
当然、透孔に挿入されたピアスは、その透孔の上に飾りとキャッチが重なって置かれ、透孔の下方には針部のみが露出していることとなるから、ピアスの重心が透孔の上にあることとなって安定しないのである。
このことは、ピアス収容器の場所の移動など、ちょっとした動揺でもピアスが透孔から脱落しやすいことを意味する。
したがって、ピアスの収容時にはどうしても、先ず針部を透孔に通してから下方に露出した針先にキャッチを再度取り付けねばならないという煩わしさがあったのである。
この発明は、以上の諸欠点を解決して、多種類のピアスを一つの収容器に整然と、かつ容易に収容できるピアス収容器を提供しようとするものである。
更に、フック針の湾曲形よりやや小さい上部が半円形状にて、かつ、フック型ピアスのフック針の湾曲部の高さ又はフープ型ピアスの内径よりも短い長さの多数の溝7を垂直状に並列して成る帯状細体8があり、この2つの部分が主要構成要素である。
そして、この2つの部分を、ピアス収容器へのピアス着脱時に、手指先に邪魔にならぬようポスト型ピアス針保持台4と帯状細体8とを互いに離すか若しくは段差を有して併設したことを特徴とするピアス収容器としたのである。
すなわち、ポスト型ピアス針保持台4自体が、単に平板でも、上面がやや湾曲した曲面であっても構わないし、孔3が垂直状にさえ穿孔されていればピアス収容器にてのポスト型ピアス針保持台4の配置は、水平でも傾斜させても構わない。
もっとも、孔3は完全に垂直である必要はなく、少しくらいは傾斜させても自然に孔3から脱落するようでなければ構わないことは十分に想像できるものと思う。
したがって、帯状細体8は、ピアス収容器全体の形状に相応しい形として、1本の横棒のように配置されていても、途中で曲折させても構わないことはいうまでもない。
したがって、一般的には図4の左側に示すように、単なる木材等の厚板に多数の孔3を穿孔して得たものとなるだろう。すなわち、比較的安価に作成できるし、適度な重さと安定性があって好ましいものとするならば、これは重量感のあるものだといえる。
なお、2例示共一部に孔3の入り口に面取り17を施したものを示したが、これが有るとポスト型ピアスの飾りが落着いて収まるから全ての孔3に施した方が好ましい。
なお、輪状であるフープ型ピアス兼用の場合のことを考慮すれば、図示のように左側の背面側の下方をも円弧状部16としてカーブさせた方がよいといえよう。
また、収容したピアスが互いに交差しなくなったので、絡まることなく収容し易く、見易さや、取着、選出が容易にできるようになったのである。
更に、底板6の後方にも間隔を設けたことで、形状の大きく長いフック型ピアス13であっても、底板6や後板9への接触がないから、フック型ピアス13自体の湾曲が防げるようになった。その上、底板6の前方に間隔を設けた箇所には大きいピアスや指輪等をも収容出来るなど数々の利点を有したピアス収容器とすることができるのである。
したがって、一般的には図1に示したような全体を方形とし、その両側面の高さを、一端を高く他端を傾斜させた側板5面を設けた容器1とする。
そして、容器1の後方上部に開閉出来る蓋2を設置し、多数の孔3を設けたポスト型ピアス針と同じくらいの長い厚さのポスト型ピアス針保持台4を、底板6の前方と後方に間隔を有して固定させ、両側板5内面の上方部に多数の溝7が並列して成る帯状細体8を固定して成るピアス収容器とする。
更に、ポスト型ピアス針保持台4と帯状細体8を使用しやすいところに配置し得て、しかも指輪・宝石等の収納も兼用できる場所をも有し、防麈用の蓋2も設けたものが最も好ましいピアス収容器であるといえよう。
また、ピアス収容器そのものをちょっと触れただけでは動かぬように重量感のあるものとするならば、ポスト型ピアス針保持台4を木製の厚板とすればよいことは前述した。
フック型ピアス13については、その全長に比較的大きな違いがあって、湾曲部と飾り14の付いた方も同じくらいの長さのもの、湾曲部の長さよりも飾り14の付いた方が長いもの、飾り14の方が短くて湾曲部の下方が開いたものとの3種類がある。
先ず実施例1を図1に基づいて説明する。幅140mm、長さ120mmの方形の底板6に、一端を20mm、他端を90mmと傾斜させた2枚の側板5と、その底板6と側板5とに合致する大きさの後板9と前板18とを用いて、この発明の主要部分を配置するための容器1とした。
また、以下の実施例共に各図において、孔3の入り口に面取り17をしてないように描いてあるものが多いが、皿状の面取り17が施されているものとして見て欲しい。
加えて後板9の上辺部に、幅150mm、長さ144mmの片開閉出来る透明ガラス板付きの蓋2を設置した。
そして、帯状細体8の上部より一方である正面側のみに、ポスト型よりも指先による着脱性に不便を感じないから、やや狭く5mmのほぼ均等間隔に、幅2mm深さ1.5mmの溝7を多数垂直状に並列して設けた。この帯状細体8を、側板5の上部より10mm後方からは10mmの間隔を空けて固定する。
なお、容器1を含めて帯状細体8やポスト型ピアス針保持台4の材質は、木製の他に、アクリル等の合成樹脂製、金属製等何でも良く、また、表面を布や静電植毛等で被覆しても良いことはいうまでもない。
なお、図2における突出部11は帯状細体8と一体化したものとして示した。
帯状細体8自体が傾斜して設置されることになるから、多数の溝7の存在は、帯状細体8に対して垂直でなく、好ましくは傾斜に合わせて受皿10面に対して垂直になるよう削溝する方がよいだろう。それでも、傾斜角度が大きくなければ、フック型及びフープ型ピアスを掛けても、溝7内に配置するため下方に滑動する虞はない。
そして、ポスト型ピアス針保持台4が傾斜しているからこそ、ポスト型ピアスの孔3との着脱がしやすくなるし、傾斜を設けたので見易い効果をも生ずるようになる。
更に、受皿10の前方に大きいピアス等を配置出来る利便性を有している。
円筒12周面上のポスト型ピアス針保持台4との接合部より10mm下方に、左右対称に2体の帯状細体8が別々に設けられるよう突出部11を固定した。
この実施例3においては、一方の帯状細体8を他方の帯状細体8よりも、帯状細体8の幅を狭く溝7の長さを短くして、短い方をフープ型ピアス専用とするなど、長さの異なるフック型ピアスを分けて収容できて便利である。
このように、帯状細体8に多数のフック型及びフープ型のピアスがより多く収容でき、受皿10の円周内には大きいピアス等を配置できる。
また、帯状細体8は、ピアス収容器の上部だけに限定せず、下方に配置しても良いし、一体成形で設置しても良く、突起は三角形、四角形、多角形でも良い。
図3に示した円筒12は、円筒形に限定せず、ポスト型ピアス針保持台4の平面形状に好ましい形状にしても良く、上部から円錐状に傾斜を設けたものとしても良い。
これら形状を変える事で、楽しさや美しさ等の意匠上の効果を増すことができよう。
2 蓋
3 孔
4 ポスト型ピアス針保持台
5 側板
6 底板
7 溝
8 帯状細体
9 後板
10 受皿
11 突出部
12 円筒
13 フック型ピアス
14 飾り
15 カーブ
16 円弧状部
17 面取り
18 前板
Claims (4)
- ポスト型ピアス針径より僅かに大きい径であり、かつ、少なくとも当該ポスト型ピアス針の長さの半分以上から同じくらいの長さを有した多数の孔(3)を垂直状に設けたポスト型ピアス針保持台(4)と、フック針の湾曲形よりやや小さい上部が半円形状にして、かつ、フック型ピアスのフック針の湾曲部の高さ又はフープ型ピアスの内径より短い長さとした多数の溝(7)を垂直状に並列して成る帯状細体(8)とを、ピアス収容器へのピアス着脱時に、手指先に邪魔にならぬよう上記ポスト型ピアス針保持台(4)と帯状細体(8)とを互いに離すか若しくは段差を有して併設したことを特徴とするピアス収容器。
- ポスト型ピアス針保持台(4)を、硬質な厚板とした請求項1記載のピアス収容器。
- ポスト型ピアス針保持台(4)を、硬質な筒状体とした請求項1記載のピアス収容器。
- 帯状細体(8)を、その溝(7)のない面である背面の下辺を円弧状部(16)とすると共に、正面の溝(7)の下方を背面に向けてカーブ(15)状とした請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のピアス収容器。
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