JP3636295B2 - 記憶確認学習装置およびデジタル記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記憶定着のために聴覚や視覚を利用した記憶確認学習技術であり、併せて、第二言語習得者の発音訓練、また、聴覚・言語障害者等に対しては言語教育訓練にも使用できる技術である。
【0002】
【従来の技術】
効果的に学習を行うためには、記憶の定着が問題となる。記憶を定着させるためには、一般的に記憶内容を反復して確認することが行われる。しかし、単に同じ内容のものを反復して確認することは苦痛であり、そのストレスと疲労感から嫌悪感を持ちなかなか効果が上がらない。そのため、我々はよく記憶したい部分を太文字にしたり、アンダーラインを引いたり、色を付けたりするなど、装飾を施すことを行う。これは、記憶する部分を他の部分と差別化し効果的に記憶の確認が行え、また、差別化された部分については記憶に残りやすいという際立ち効果(心理学者ボン・レストフ)を利用して記憶の定着を促進させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、記憶定着のために視覚を利用した記憶確認学習技術は一般的である。しかし、記憶定着のために聴覚を利用した記憶確認学習技術および聴覚と視覚を連動させて利用するデジタル技術は、今まであまり一般的ではなかった。
【0004】
また、聴覚障害者は、聴覚障害に伴う二次的障害として、しばしば音声発話の障害をもつことがある。乳幼児において養育者の話しかけと自己音声のモニターという二つの聴覚刺激がことばの獲得およびその後の発達にとってきわめて重要な役割を果たすが、聴覚障害者の場合、これらの刺激の作用が十分ではないために、言語発達が遅滞するのである。
従って、聴覚障害者にとって、聴覚によって脳の記憶中枢に刺激を生じさせることは、言語発達を促進させることにつながる。
【0005】
そこで、本発明は、記憶定着のために聴覚や視覚を利用した記憶確認学習技術であって、併せて、第二言語習得者の発音訓練、また、聴覚・言語障害者等に対しては言語教育訓練にも使用できる技術を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記する課題を解決するために、請求項1記載の発明は、入力された学習ファイルを画面および音声によって出力し、記憶の確認を行いながら学習する記憶確認学習装置において、画面出力された学習ファイルの内、任意の部分を選択する選択手段と、学習ファイルを音声出力する際に、前記選択手段によって選択した選択部分については、学習ファイルに記録された音声データから任意の周波数帯域を通過させることで、不明瞭な音声で音声出力できる音響フィルタ手段とを備えて、選択部分については、主制御手段と接続されている入出力制御手段によってこの音響フィルタ手段OFFにされて音声データを直接音声出力手段によって原音で音声出力、あるいは、音響フィルタ手段ONにされて音声データを音響フィルタ手段で処理して音声出力手段によって不明瞭な音声で音声出力されこの不明瞭な音声と明瞭な音声を交互に聴取させて聴覚的に記憶する部分の音の対比により際立ち効果を伴い、記憶定着ができることを利用した記憶確認学習装置に係る。
【0007】
(用語説明)
ここで、「記憶の確認を行う記憶確認装置」とは、この技術を提供するために特別に製造された装置の他に、パソコンおよびその周辺機器を用いた装置であってもよい。パソコンの場合、「入力」には、キーボードや光学読取装置(OCR)、音声入力装置等の端末機器によって直接的に入力する場合や、フロッピーディスク、CD−ROM、DVD−ROMなどデジタル媒体に学習ファイルが記録された記録媒体を使って入力する場合、電話回線や専用回線などの通信回線を利用して入力する場合などがある。なお、学習ファイルが既にこの装置の中に入力されている場合も含まれる。
【0008】
「学習ファイル」とは、学習内容を記録したものであり、例えば、英語を学習するための英文、数学を学習するための公式や各種語彙・文章等である。但し、学校等で学習する内容に限定されず、記憶をする必要のある全ての内容が対象となる。
「画面出力」とは、学習ファイルを視覚によって認識できるようにすることで、例えば、パソコンに接続されたディスプレイへ学習ファイルのテキスト文書や絵、写真といった画像などを表示する場合である。
「音声出力」とは、学習ファイルを聴覚によって認識できるようにすることで、例えば、パソコンに接続されたスピーカー、ヘッドホンや体感音響装置等の外部出力装置から学習ファイルを音声で出力する場合である。
【0009】
「任意の周波数帯域を通過させる音響フィルタ手段」には、ある境界となる周波数(遮断周波数)より低い周波数帯域を通過させる「ローパスフィルタ(LPF)」、遮断周波数より高い周波数帯域を通過させる「ハイパスフィルタ(HPF)」、一部の周波数帯域のみを通過させる「バンドパスフィルタ(BPF)」、または、これらフィルターの複数を組み合わせたものがある。
【0010】
(作用)
請求項1記載の発明によれば、学習ファイルを音声出力する際に、学習ファイルの任意の選択部分については、音響フィルタ手段を用いた場合は不明瞭に音声出力され、用いない場合は明瞭に音声出力される。
【0011】
請求項2記載の発明は、入力された学習ファイルを画面および音声によって出力し、記憶の確認を行いながら学習する記憶確認学習装置において、画面出力された学習ファイルの内、任意の部分を選択する選択手段と、学習ファイルを音声出力する際に、前記選択手段によって選択した選択部分については、学習ファイルに記録された音声データから原音に他の音声をかぶせて原音を聴取不可能にする音響マスキング手段、または学習ファイルに記録された音声データから原音を吸収して聴取不可能にする音響ミューティング手段とを備え、選択部分については、主制御手段と接続されている入出力制御手段によってこの音響マスキング手段または音響ミューティング手段OFFにされて音声データを直接音声出力手段によって原音で音声出力、あるいは、音響マスキング手段および音響ミューティング手段ONにされて音声データを音響マスキング手段および音響ミューティング手段で処理して音声出力手段によって聴取不可能な音声で音声出力されこの聴取不可能な音声と明瞭な音声を交互に聴取させて聴覚的に記憶する部分の音の対比により際立ち効果を伴い、記憶定着ができることを利用した記憶確認学習装置に係る。
【0012】
(用語説明)
ここで、「マスキング」とは、選択部分の原音に他の音声をかぶせて、原音を聴取不可能にしてしまうことをいい、「ミューティング」とは、選択部分の原音を吸収して聴取不可能に消音してしまうことをいう。
(作用)
請求項2記載の発明によれば、学習ファイルを音声出力する際に、学習ファイルの任意の選択部分については、音響マスキング手段または音響ミューティング手段を用いた場合は聴取不可能に音声出力され、用いない場合は聴取可能に音声出力される。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明を限定したものであり、学習ファイルを画面出力する際に、選択手段によって選択した選択部分については、画面出力手段が、画面上に文字や絵の識別を不可能にするマーキングを施し、読み取り不十分または不可能に出力できる視覚フィルタ手段を備えた記憶確認学習装置に係る。
【0014】
(用語説明)
「読み取り」とは、画面出力されるのが文字以外の絵や写真であれば、その絵や写真が何であるかを認識できることをいう。
(作用)
請求項3記載の発明によれば、学習ファイルを音声出力する際に、視覚フィルタ手段によって、学習ファイルの任意の選択部分が読み取り不十分または不可能に画面出力される。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の発明を限定したものであり、学習ファイルを画面出力する際に、選択手段によって選択した選択部分については、その部分の音声出力と同時に画面出力手段が点滅,変色といった動的または色彩的変化を加えて視覚的に変化を加えて出力できる視覚的変化手段を備えた記憶確認学習装置に係る。
【0016】
(用語説明)
「視覚的変化」とは、選択部分を音声出力と同時に点滅させる動的変化や、変色させる色彩的変化などをいう。
(作用)
請求項4記載の発明によれば、学習ファイルを音声出力する際に、視覚的変化手段によって、学習ファイルの任意の選択部分が視覚的に変化を加えて画面出力される。
【0017】
請求項5記載の発明は、請求項1から4いずれかに記載の発明を限定したものであり、当該装置利用者の選択部分についての発音内容を認識する認識手段と、その認識した発音内容と記録された音声データとを比較して合否を判別する判別手段と、判別した結果を当該装置利用者へ通知する判別結果通知手段とを備えた記憶確認学習装置に係る。
【0018】
(作用)
請求項5記載の発明によれば、記憶確認装置が音声出力する際に、装置利用者が選択部分を発音すると本装置がその発音内容を認識し、認識した発音内容に対して合否を判別する。そして、判別した結果が装置利用者へ通知される。
【0019】
請求項6記載の発明は、コンピュータに対し、入力された学習ファイルを画面および音声によって出力し、記憶の確認を行いながら学習する記憶確認学習方法を実現させるためのプログラムを記録した記録媒体であって、そのプログラムは、画面出力された学習ファイルの内、任意の部分を選択する選択手段と、学習ファイルを音声出力する際に、前記選択手段によって選択した選択部分については、学習ファイルに記録された音声データから任意の周波数帯域を通過させることで、不明瞭な音声で音声出力できる音響フィルタ手段とを備えて、選択部分については、主制御手段と接続されている入出力制御手段によってこの音響フィルタ手段OFFにされて音声データを直接音声出力手段によって原音で音声出力、あるいは、音響フィルタ手段ONにされて音声データを音響フィルタ手段で処理して音声出力手段によって不明瞭な音声で音声出力されこの不明瞭な音声と明瞭な音声を交互に聴取させて聴覚的に記憶する部分の音の対比により際立ち効果を伴い、記憶定着ができることを利用したプログラムであるデジタル記録媒体に係る。
【0020】
請求項7記載の発明は、コンピュータに対し、入力された学習ファイルを画面および音声によって出力し、記憶の確認を行いながら学習する記憶確認学習方法を実現させるためのプログラムを記録した記録媒体であって、そのプログラムは、画面出力された学習ファイルの内、任意の部分を選択する選択手段と、学習ファイルを音声出力する際に、前記選択手段によって選択した選択部分については、学習ファイルに記録された音声データから原音に他の音声をかぶせて原音を聴取不可能にする音響マスキング手段、または学習ファイルに記録された音声データから原音を吸収して聴取不可能にする音響ミューティング手段とを備え、選択部分については、主制御手段と接続されている入出力制御手段によってこの音響マスキング手段または音響ミューティング手段OFFにされて音声データを直接音声出力手段によって原音で音声出力、あるいは、音響マスキング手段および音響ミューティング手段ONにされて音声データを音響マスキング手段および音響ミューティング手段で処理して音声出力手段によって聴取不可能な音声で音声出力されこの聴取不可能な音声と明瞭な音声を交互に聴取させて聴覚的に記憶する部分の音の対比により際立ち効果を伴い、記憶定着ができることを利用したプログラムであるデジタル記録媒体に係る。
【0021】
請求項8記載の発明は、請求項6又は7記載の発明を限定したものであって、学習ファイルを画面出力する際に、選択手順によって選択した選択部分については、画面出力手順が、画面上に文字や絵の識別を不可能にするマーキングを施し、読み取り不十分または不可能に出力できる視覚フィルタ手順を備えたプログラムであるデジタル記録媒体に係る。
【0022】
請求項9記載の発明は、請求項6又は7記載の発明を限定したものであって、学習ファイルを画面出力する際に、選択手段によって選択した選択部分については、その部分の音声出力と同時に画面出力手順が点滅,変色といった動的または色彩的変化を加えて視覚的に変化を加えて出力できる視覚的変化手順を備えたプログラムであるデジタル記録媒体に係る。
【0023】
請求項10記載の発明は、請求項6から9いずれかに記載の発明を限定したものであって、当該装置利用者の選択部分についての発音内容を認識する認識手順と、その認識した発音内容と記録された音声データとを比較して合否を判別する判別手順と、判別した結果を当該装置利用者へ通知する判別結果通知手順とを備えたプログラムであるデジタル記録媒体に係る。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図面を参考に説明する。
図1は、本発明の第一実施形態の概念図である。ここでは、記憶確認装置にパソコンを使用する。第一実施形態は、始めにCD−ROMやDVD−ROMに記録されている学習ファイルをパソコンへ入力し、これをディスプレイ上に画面出力する。次に、画面出力に基づき、任意の部分を選択するとともに、音声出力の設定を行う。そして、画面出力された学習ファイルをスピーカから音声出力するものである。
【0025】
図2は、第一実施形態のシステム構成図である。学習ファイルを入力する入力手段と、入力した学習ファイルを画面出力及び音声出力する各出力手段とは、入出力制御手段を介して主制御手段と接続されている。また、その主制御手段は、記憶手段と接続し、記憶手段にはシステムプログラム、テキスト・画像データ、音声データが記憶される。
【0026】
さらに、第一実施形態について詳しく説明する。図3は、パソコンのディスプレイ上に表示された学習ファイルの一例を示す。この装置の利用者(利用者)は、学習ファイルの中から記憶する部分「What time is it now?」「How old are you?」「絵(Rabbit)」「絵(Dog)」を選択し、その部分にカーソルをドラッグさせて網掛け(マーキング)をする。図4は、マーキングした状態を示す。
【0027】
かりに、選択部分を変える場合には、ディスプレイ上の「マーキング解除」ボタンを選択し、マーキングを全て解除させる。すると、マーキング前の状態に戻り、新たにマーキングをすることが可能となる。また、一部のマーキングを間違えた場合には、そのマーキングをした箇所をクリックすると、その部分のみのマーキングを解除することが可能となる。
【0028】
ディスプレイ上のテキスト文書や画像がマーキングされた状態で、「音声出力」ボタンを選択する。すると、主制御手段はパソコンに接続されたスピーカから上記ディスプレイに表示された学習ファイルをデジタル化された音声で出力する。この時、マーキングされた選択部分については、音響フィルタ手段によって任意の周波数帯域を通過させるようにデジタル処理され、出力する。
【0029】
ここで、音声出力の設定について図5〜図7に基づいて説明する。
図5は、音響フィルタ手段による通過帯域を示したものである。ここで、(1)〜(3)は、ローパスフィルタ(LPF)、(4)と(5)は、ハイパスフィルタ(HPF)、(6)と(7)は、バンドパスフィルタ(BPF)、(8)と(9)は、複数のフィルタを組み合わせたものである。
【0030】
音響フィルタ手段をローパスフィルタに設定した場合、出力される音声のうち、遮断周波数以上の周波数成分がデジタル処理によってカットされ、遮断周波数以下の周波数成分が出力される。その結果、出力される音声は、低域音声周波数のこもった不明瞭な音声となる。しかし、一方でリズムとイントネーションを多く含むプロソディを聴取できる。また、ハイパスフィルタに設定した場合、出力される音声のうち、遮断周波数以下の周波数成分がデジタル処理によってカットされ、遮断周波数以上の周波数成分が出力される。その結果、出力される音声は、高域音声周波数の甲高い不明瞭な音声となる。なお、図6は、ローパスフィルタとバンドパスフィルタの周波数特性をグラフを使って表示したものである。
【0031】
利用者はこのような音響フィルタ手段を用いて出力された音声と音響フィルタ手段を用いないで出力された音声(原音)とを交互に聴取することによって、聴覚的に記憶する部分の音の対比により際立ち効果を伴い、記憶定着ができる。特に、ローパスフィルタから体得できるリズムとイントネーションは、聴覚・言語障害者にとっては、低周波音域の残存聴力が脳の記憶中枢に刺激を生じさせ、言語発達の促進につながる。
【0032】
次に、図7は、音声出力の設定をフローチャートで示したものである。図7のステップ1では、音響フィルタ手段をOFFにした状態でディスプレイ上に表示されているテキスト文書・画像を明瞭な原音で出力し、学習内容を理解する。この場合、ディスプレイを見ながら聴取してもよいし、見ないでもよい。ステップ2では、ローパスフィルタをONにした状態でディスプレイ上に表示されているテキスト文書・画像を音声出力する。選択部分については不明瞭な音声となる。そこで、出力される音声を聴きながら選択部分の記憶を確認する。この場合、選択部分についてはローパスフィルタからリズムとイントネーションを多く含むプロソディが体得できる。ステップ3では、ローパスフィルタとハイパスフィルタを組み合せた状態でディスプレイ上に表示されているテキスト文書・画像を音声出力する。ローパスフィルタの場合と異なる不明瞭な音声で記憶の確認を行う。ステップ4では、再びステップ2と同じ状態で記憶の確認を行い、また、リズムとイントネーションを多く含むプロソディを体得できる。ステップ5では、音響フィルタ手段をOFFにした状態で音声出力をする。
【0033】
図7の設定では、選択部分について、始めに音響フィルタ手段をOFFにした原音で出力させ、学習内容を理解させた後に、次に音響フィルタ手段をONにした不明瞭な音声で出力させる。これによって、緊張度が高まり集中力が増す。そして、次に、音響フィルタ手段をOFFにすることで明瞭に原音を聴くことができ、ストレスを減少して聴取できる。このように、聴覚に適度な緊張と弛緩が与えることによって、結果的に記憶の残存効果を高め、その定着を促進する。
【0034】
図7に示すような音声出力の設定は、図8に示す音声出力設定表に基づいて行われる。この設定表は、図3および4に示された「音声出力設定」ボタンを選択することにより表示される。設定表は、音響フィルタ手段の設定、音声出力の反復回数、各音響フィルタ手段の遮断周波数等を入力できるようになっている。
【0035】
音響フィルタ手段の設定の順番では、横枠に向かって設定の順番を入力する。図7のフローチャートを設定すると左端から順に、DIR→LPF→L+H…となる。なお、ここで「DIR」とは、ダイレクトに原音で音声出力をすることで、すなわち、音響フィルタ手段をOFFにした状態を意味する。「自動反復回数」には、その順番で設定された音声出力のパターンを自動的に反復する回数を入力する。この場合、反復の間の間隔は任意に設定できる。「手動反復」とは、1回ごとの反復を手動にすることである。例えば、そのパターンをもう一度反復するためには、反復ボタンをクリックするような設定とする場合である。「手動反復回数」とは、手動によって反復する回数である。縦枠は、音響フィルタ手段の設定のパターンを複数設定しておくことができるようにしたものである。そして、実際に使用するパターンは、左端の選択欄にチェックをいれる。なお、各音響フィルタ手段の入力は、各入力欄にあるプルダウンメニューから選択できるようになっている。
【0036】
各音響フィルタ手段の詳細な設定は、LPFとHPFは、遮断周波数(Hz)と減衰傾斜(db/oct)を、BPFは中心周波数(Hz)と濾過傾斜(db/oct)を入力する。聴覚には個人差があるので、その人に最適な設定となるように、自由に入力できるようにしたものである。なお、減衰傾斜と濾過傾斜とは、図6に示す音響フィルタの周波数特性を表すグラフにあるように、音響フィルタ手段の遮断の程度を表す傾き10,11を意味する。なお、12は遮断周波数、13は、中心周波数を指す。
【0037】
次に、視覚フィルター手段について説明する。視覚フィルター手段は、図4に示すディスプレイ上の選択部分を、読み取り不十分または不可能にするものである。例えば、図9に示すように黒色の文字や線で画面出力された部分に、不透明な色で(例えば黄色)マーキングを施せば、マーキング部分がその色(黄色)一色となり、文字や絵は識別不可能となる。これによって、選択部分について聴覚的記憶の確認と同時に、視覚的記憶の確認が行え、効果的に記憶の確認ができ、記憶の定着を促進させる。
また、選択部分は、その部分の音声出力と同時に点滅させたり、変色させたりして動的にまたは色彩的に変化を加えることにより、視覚的刺激を与えて、記憶の定着を促進させる。
【0038】
図10は、選択部分について上記するような視覚的出力の設定をするための設定表を示したものである。なお、画面出力設定表中「同期」「非同期」については、音声出力の設定とこの画面出力の設定とを関連づけるために、音声出力の設定をし且つ画面出力の設定もする場合には、「同期」を選択し、音声出力の設定とは別に画面出力の設定だけをする場合には、「非同期」を選択する。
【0039】
図11は、音声出力に合わせて利用者が選択部分の発音をすると、マイクを通じてパソコンが発音内容を認識に、その発音内容が正しいかどうかを判断し、判別された結果はディスプレイ上に表示されるものである。発音した内容が正解の場合は選択部分はそのままで、誤った場合は赤く点滅するようになっている。このように、記憶確認のために発音した内容の合否が判別されるので、利用者は選択部分について実際に記憶できているかを客観的に確認できる。
【0040】
次に、本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態は、第一実施形態の音響フィルタ手段に代えて、音響マスキング手段または音響ミューティング手段を備えたものである。図1の概念図および図2のシステム構成図は、第二実施形態についても同様である。従って、その説明を省略する。
【0041】
第二実施形態も第一実施形態の場合と同様、図4にあるように、パソコンのディスプレイ上に表示された学習ファイルの中から記憶の確認をする部分を選択し、その部分にカーソルをドラッグさせてマーキングをする。
【0042】
ディスプレイ上のテキスト文書や画像がマーキングされた状態で、「音声出力」ボタンを選択する。すると、主制御手段はパソコンに接続されたスピーカから上記ディスプレイに表示された学習ファイルをデジタル化された音声で出力する。この時、マーキングされた選択部分については、音響マスキング手段によってマスキングまたは音響ミューティング手段によってミューティングさせるようにデジタル処理される。
【0043】
ここで「マスキング」は、選択部分の原音に他の音声をかぶせて、原音を聴取不可能にすることをいい、「ミューティング」は、原音を吸収して聴取不可能に消音することをいう。従って、マスキングまたはミューティングされた部分については、効果的に記憶を確認することができる。
【0044】
以下ここでは、マスキングさせる音響マスキング手段を備えた音声出力の設定について説明する。図12は、その音声出力の設定をフローチャートで示したものである。図12のステップ1では、音響マスキング手段をOFFにした状態で、ディスプレイ上に表示されているテキスト文書及び画像を明瞭な原音で出力し、学習内容を理解する。この場合、表示画面を見ながら聴取してもよいし、見ないでもよい。ステップ2では、音響マスキング手段をONにした状態で、ディスプレイ上に表示されているテキスト文書・画像を音声出力する。選択部分はマスキングされるので聴取不可能になる。しかし、音声出力に合わせながら、選択部分の記憶を確認する。ステップ3では、音響マスキング手段をOFFにして、選択部分をダイレクトに聴取する。ステップ4では、再び音響マスキング手段をONにして、選択部分の記憶を確認する。最後にステップ5では、音響マスキング手段をOFFにして、選択部分をダイレクトに聴取する。
【0045】
このように、音響マスキング手段のONとOFFを交互に繰り返しながら、記憶の確認を行い、記憶を定着させる設定である。その際、音響マスキング手段によれば、記憶をしたい部分をマスキングさせることで効果的に記憶の確認をすることができる
【0046】
図12に示すような音声出力の設定は、図13に示す設定表に基づいて行われる。設定表は、図4に示された「音声出力設定」ボタンを選択することにより表示される。設定表は、音響マスキング手段の設定、音声出力の反復回数を入力できるようになっている。
【0047】
音響マスキング手段の設定では、横枠に向かって入力する。図12のフローチャートを設定すると左端から順に、OFF→ON→OFF→ON…となる。「自動反復回数」等については、第一実施形態の場合と同様であるので、その説明を省略する。
【0048】
その他、第一実施形態で説明した視覚フィルタ手段などを第二実施形態に用いてもよい。この場合は、第一実施形態の場合と同様に効果的に記憶確認ができ、記憶の定着を促進させる。
【0049】
【発明の効果】
請求項1,6記載の発明によれば、以下の効果を有する。
(1)本発明は、記憶したい部分を原音で音声出力させるとともに、音響フィルタ手段を用いて音声出力させることで、両者の音声の対比から際立ち効果を伴い、記憶の定着ができる。
(2)すなわち、音響フィルタ手段を用いて不明瞭な音声で出力すると、緊張感が高まり集中力が増す。そして、その後に音響フィルタ手段を用いないことで明瞭に原音を聴くことができ、ストレスを減少して聴取できる。このように、聴覚に適度な緊張と弛緩が与えることによって、結果的に記憶の残存効果を高め、その定着を促進できる。
(3)ローパスフィルタから体得できるリズムとイントネーションは、第二言語習得者には発音の訓練、聴覚・言語障害者等にとっては、低周波音域の残存聴力が脳の記憶中枢に刺激を生じさせ、言語発達の促進につながる。
【0050】
請求項2,7記載の発明によれば、以下の効果を有する。
本発明の利用者は、記憶したい部分をマスキングまたはミューティングさせることで、効果的に記憶の確認をすることができる。
【0051】
請求項3,8記載の発明によれば、以下の効果を有する。
選択部分について聴覚的記憶の確認と同時に、視覚的記憶の確認が行え、効果的に記憶の確認ができる。これによって、記憶の定着が促進する。
【0052】
請求項4,9記載の発明によれば、以下の効果を有する。
選択部分を視覚的に変化させることで視覚的刺激が相乗されて、記憶の定着が促進する。
【0053】
請求項5,10記載の発明によれば、以下の効果を有する。
単に頭の中や口に出して自分で記憶の確認をするだけでなく、実際に記憶できているかどうかを客観的に確認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態の概念図。
【図2】 第一実施形態のシステム構成図。
【図3】 パソコンのディスプレイ上に表示された学習ファイルの一例。
【図4】 パソコンのディスプレイ上に表示された学習ファイルの一例。
【図5】 各種音響フィルタ手段の通過帯域を示す説明図。
【図6】 ローパスフィルタとバンドパスフィルタの周波数特性を示すグラフ。
【図7】 音声出力の設定を示すフローチャート。
【図8】 音声出力の設定表。
【図9】 パソコンのディスプレイ上に表示された学習ファイルの一例。
【図10】 画面出力の設定表。
【図11】 第二実施形態の概念図。
【図12】 音声出力の設定を示すフローチャート。
【図13】 音声出力の設定表。
【符号の説明】
10 減衰傾斜
11 濾過傾斜
12 遮断周波数
13 中心周波数

Claims (10)

  1. 入力された学習ファイルを画面および音声によって出力し、記憶の確認を行いながら学習する記憶確認学習装置において、
    画面出力された学習ファイルの内、任意の部分を選択する選択手段と、
    学習ファイルを音声出力する際に、前記選択手段によって選択した選択部分については、学習ファイルに記録された音声データから任意の周波数帯域を通過させることで、不明瞭な音声で音声出力できる音響フィルタ手段とを備えて、
    選択部分については、主制御手段と接続されている入出力制御手段によってこの音響フィルタ手段OFFにされて音声データを直接音声出力手段によって原音で音声出力、あるいは、音響フィルタ手段ONにされて音声データを音響フィルタ手段で処理して音声出力手段によって不明瞭な音声で音声出力されこの不明瞭な音声と明瞭な音声を交互に聴取させて聴覚的に記憶する部分の音の対比により際立ち効果を伴い、記憶定着ができることを利用した記憶確認学習装置。
  2. 入力された学習ファイルを画面および音声によって出力し、記憶の確認を行いながら学習する記憶確認学習装置において、
    画面出力された学習ファイルの内、任意の部分を選択する選択手段と、
    学習ファイルを音声出力する際に、前記選択手段によって選択した選択部分については、学習ファイルに記録された音声データから原音に他の音声をかぶせて原音を聴取不可能にする音響マスキング手段、または学習ファイルに記録された音声データから原音を吸収して聴取不可能にする音響ミューティング手段とを備え、
    選択部分については、主制御手段と接続されている入出力制御手段によってこの音響マスキング手段または音響ミューティング手段OFFにされて音声データを直接音声出力手段によって原音で音声出力、あるいは、音響マスキング手段および音響ミューティング手段ONにされて音声データを音響マスキング手段および音響ミューティング手段で処理して音声出力手段によって聴取不可能な音声で音声出力されこの聴取不可能な音声と明瞭な音声を交互に聴取させて聴覚的に記憶する部分の音の対比により際立ち効果を伴い、記憶定着ができることを利用した記憶確認学習装置。
  3. 学習ファイルを画面出力する際に、選択手段によって選択した選択部分については、画面出力手段が、画面上に文字や絵の識別を不可能にするマーキングを施し、読み取り不十分または不可能に出力できる視覚フィルタ手段を備えた請求項1又は2記載の記憶確認学習装置。
  4. 学習ファイルを画面出力する際に、選択手段によって選択した選択部分については、その部分の音声出力と同時に画面出力手段が点滅,変色といった動的または色彩的変化を加えて視覚的に変化を加えて出力できる視覚的変化手段を備えた請求項1又は2記載の記憶確認学習装置。
  5. 当該装置利用者の選択部分についての発音内容を認識する認識手段と、その認識した発音内容と記録された音声データとを比較して合否を判別する判別手段と、判別した結果を当該装置利用者へ通知する判別結果通知手段とを備えた請求項1から4いずれかに記載の記憶確認学習装置。
  6. コンピュータに対し、入力された学習ファイルを画面および音声によって出力し、記憶の確認を行いながら学習する記憶確認学習方法を実現させるためのプログラムを記録した記録媒体であって、
    そのプログラムは、画面出力された学習ファイルの内、任意の部分を選択する選択手段と、
    学習ファイルを音声出力する際に、前記選択手段によって選択した選択部分については、学習ファイルに記録された音声データから任意の周波数帯域を通過させることで、不明瞭な音声で音声出力できる音響フィルタ手段とを備えて、
    選択部分については、主制御手段と接続されている入出力制御手段によってこの音響フィルタ手段OFFにされて音声データを直接音声出力手段によって原音で音声出力、あるいは、音響フィルタ手段ONにされて音声データを音響フィルタ手段で処理して音声出力手段によって不明瞭な音声で音声出力されこの不明瞭な音声と明瞭な音声を交互に聴取させて聴覚的に記憶する部分の音の対比により際立ち効果を伴い、記憶定着ができることを利用したプログラムであるデジタル記録媒体。
  7. コンピュータに対し、入力された学習ファイルを画面および音声によって出力し、記憶の確認を行いながら学習する記憶確認学習方法を実現させるためのプログラムを記録した記録媒体であって、
    そのプログラムは、画面出力された学習ファイルの内、任意の部分を選択する選択手段と、
    学習ファイルを音声出力する際に、前記選択手段によって選択した選択部分については、学習ファイルに記録された音声データから原音に他の音声をかぶせて原音を聴取不可能にする音響マスキング手段、または学習ファイルに記録された音声データから原音を吸収して聴取不可能にする音響ミューティング手段とを備え、
    選択部分については、主制御手段と接続されている入出力制御手段によってこの音響マスキング手段または音響ミューティング手段OFFにされて音声データを直接音声出力手段によって原音で音声出力、あるいは、音響マスキング手段および音響ミューティング手段ONにされて音声データを音響マスキング手段および音響ミューティング手段で処理して音声出力手段によって聴取不可能な音声で音声出力されこの聴取不可能な音声と明瞭な音声を交互に聴取させて聴覚的に記憶する部分の音の対比により際立ち効果を伴い、記憶定着ができることを利用したプログラムであるデジタル記録媒体。
  8. 学習ファイルを画面出力する際に、選択手順によって選択した選択部分については、画面出力手順が、画面上に文字や絵の識別を不可能にするマーキングを施し、読み取り不十分または不可能に出力できる視覚フィルタ手順を備えたプログラムである請求項6又は7記載のデジタル記録媒体。
  9. 学習ファイルを画面出力する際に、選択手段によって選択した選択部分については、その部分の音声出力と同時に画面出力手順が点滅,変色といった動的または色彩的変化を加えて視覚的に変化を加えて出力できる視覚的変化手順を備えたプログラムである請求項6又は7記載のデジタル記録媒体。
  10. 当該装置利用者の選択部分についての発音内容を認識する認識手順と、その認識した発音内容と記録された音声データとを比較して合否を判別する判別手順と、判別した結果を当該装置利用者へ通知する判別結果通知手順とを備えたプログラムである請求項6から9いずれかに記載のデジタル記録媒体。
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