JP3636259B2 - Golf ball mold - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、芯球をカバーで被覆してゴルフボールを製造する方法に関し、特に偏心のない均一なカバーを有する高品質のゴルフボールを効率よく確実に製造することができるゴルフボール成形金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、芯球の表面にカバー層を射出成形して芯球をカバーで被覆したゴルフボールを得る場合、2つ割の金型内に芯球を配置すると共に、この芯球をサポートピンで支持し、金型内面と芯球表面との間に形成されたキャビティー内にカバー材を射出してカバー層を成形する方法が採られている。
【0003】
即ち、図4(A)及び(B)に示したように、上下の半型2,3からなる金型1内のキャビティー4に芯球5を配置し、上下型2,3にそれぞれ上下方向に沿って設けられたサポートピン6で上記芯球5を金型1内のキャビティー4の中心位置に保持して上下型2,3の合せ面(parting line面)7部分に配置されたランナー8からゲート9を通して溶融樹脂をカバー材として金型1内面と芯球5表面との間に形成された隙間に射出し、該溶融樹脂がサポートピン6の周りまで流れて来たところでサポートピン6をキャビティー4から退出させ、更に溶融樹脂を射出注入してキャビティー4内に充填することにより、該溶融樹脂で芯球5の表面全体にカバー層を形成し、芯球5がカバーで被覆されたゴルフボールを得ることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記装置を使用してゴルフボールを製造する場合、偏心が生じ易い、薄いカバーを形成することが困難である等の問題点がある。
【0005】
即ち、上記芯球は、カバーと同様に弾性体であり、カバー材料の射出圧力が通常1,400〜2,000kg/cm2もの超高圧であるため、横方向から成形材料が射出されると、その圧力によって芯球は上下方向に楕円球状に変形し、その結果、ゲートの近傍においてはキャビティーの隙間が拡大し、また上下の位置では逆に隙間が縮小してしまう。そして射出後、芯球が元の球体に復元する前にカバー層の一部が固化してしまうことになる。その結果、芯球上に不均一なカバーが形成されてしまう。特に1mmまたはそれ以下の薄肉カバーを成形する場合には、芯球がボールの表面に殆ど露出することさえある。
【0006】
また、比較的厚肉のカバーを射出成形する場合においても、上記問題点に基づく不具合は同様であり、また射出圧力に基づくサポートピンの負担が著しく大きく、偏心することがある。
【0007】
本発明は上記事情を鑑みてなされたもので、偏心のない均一なカバーを有するゴルフボールを製造することができるゴルフボールの射出成形金型を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、
内部に芯球が配置される中空球状のキャビティーを有し、このキャビティーに開口する複数の成形材料射出ゲートを備えたゴルフボール成形金型において、
上記ゲートはその少なくとも一部がキャビティーの赤道面から隔たる両側の区域にあり、且つ、総てのゲートからキャビティーの中心へ向かって成形材料が夫々同一出力で射出されたとき、射出材料のベクトルの和が実質上0となる位置に各ゲートが配置されていることを特徴とするゴルフボール成形金型
を提供する。
【0009】
この場合、上記赤道の両区域に設けたゲートは、赤道面に対し15°〜90°の位置に設けることができ、各ゲートは、その中心とキャビティーの中心を結ぶ軸線につき互に隣合った上記軸線の挟角が総て等しい位置に配置されていることが好ましい。更に、上記ゲートは、キャビティーの赤道面の周囲または赤道面の近傍に周上複数箇所等間隔に配置されると共に、両極点の位置に各々1箇所配置されることが好ましい。
【0010】
本発明のゴルフボール成形金型は、総てのゲートからキャビティーの中心へ向かって成形材料を同一出力で射出したときに、射出材料のベクトルの和が実質上0となるようにゲートを配置しているため、芯球上に1mmまたはそれ以下の薄肉カバーを射出成形する場合においても、射出圧力に起因する芯球の変形(両極方向へのつぶれ変形)を有利に防止することができ、そのため均一な厚みを有する薄肉カバーを成形することができ、不良品の低減と、均一な弾性を有するゴルフボールが製造できる。
【0011】
しかも、射出成形時におけるサポートピンの負担が著しく軽減されるため、これらピンの本数を減らしたり、細くしたり等することができる。
【0012】
【発明の実施の形態及び実施例】
以下、本発明につき図1〜3を参照して更に詳しく説明する。なお、図1〜3において、図4と同一構成部品については同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
【0013】
第1実施例
図1,2は本発明の第1実施例を示すもので、図1は側方よりみた金型の断面図、図2は上方よりみた下型の平面図である。
【0014】
この金型1は中空球状のキャビティー4を有し、キャビティー4の赤道面位置で2分割される上型2と下型3よりなり、キャビティー4の壁面はゴルフボールカバーの表面にディンプルを型付するための凸部を多数形成している(凸部の図示省略)。キャビティー4の中心部には上型2,下型3共複数のサポートピン6に支持された芯球5がセットされている。この実施例では、極点10から所定距離(半径)で描いた円上に等間隔に4本のキャビティー4内に進出、後退自在のサポートピン6(上下型共)を備える。
【0015】
図1,2のように芯球5をセットした状態において、芯球5とキャビティー4壁面との隙間の最大値d(芯球とキャビティー壁面のディンプル型付凸部と凸部の間の位置との間の距離)は1mm前後であり、この実施例では、射出前の状態において、dの値は約0.8mmである。
【0016】
図1,2に示す実施例では、カバー成形材料、たとえば樹脂射出のための8個のゲート9(上型に4個、下型に4個)を備える。これらのゲート9は赤道面から隔たった位置に総てが配置されている。なお、各ゲート9は公知のホットランナー8を介して1つのまたは複数の射出成形機(図示せず)に連なる。
【0017】
ここで、上記各ゲート9は、これらのゲート9からキャビティー4中心に向かって成形材料を夫々同一出力で射出したとき(同一出力で射出されたと仮定して)、射出材料のベクトルの和が0となる位置に配置されている。
【0018】
より具体的には、図1,2に基づき述べると、各ゲート9は、その中心とキャビティー4の中心を結ぶ軸線につき、互に隣合った軸線の挟角α(図1),β(図2)が総て等しい(α=β=90°)位置に配置されている。
【0019】
本発明において、赤道面から距離を置いて両側区域に配置されるゲートの位置は、赤道面に対するゲートの軸線の角度γで示すと15°〜90°の範囲が好ましい。
【0020】
第2実施例
図3は第2実施例を示すもので、側方よりみた金型断面の概念図である。
【0021】
この実施例の特徴は、キャビティー4の赤道面の周囲にゲート9を複数個、たとえば4〜12個等間隔に設ける(この実施例では8個等間隔に設ける)と共に、両極点10,10の位置に各々1個ゲート9を設けた点であるが、この実施例においても、各ゲート9からキャビティー4中心に向かって成形材料を射出したとき、射出材料のベクトルの和は0であり、該ベクトルの和が0になるようにゲート9が設けられているものである。
【0022】
なお、この実施例では、芯球5とキャビティー4壁面との距離dは第1実施例と同様である。また、この例にあっては、各ゲート9はコールドランナーを介して射出成形機(図示せず)に連なる。
【0023】
上記第2実施例において、両極点位置のゲートは、赤道面周囲位置のゲートよりも開口部を大きくして、射出出力を高めたり、射出出力自体を高めることができる。但し、この場合は両位置の出力のバランスをとる必要があることは勿論である。また、極点位置のゲートは、この位置に限らず、極点から距離(半径)を置いた同心円上に複数個、たとえば3〜4個、互いに等しい間隔を置いて設けることもできる。
【0024】
赤道面周囲のゲートについては、赤道面の位置は上下型の合せ位置(モールド分割位置)であるため、赤道面周上の位置を避け、赤道面から僅か上下に距離を置いた同一経線上にゲートの対(トンネルゲート)を赤道面の周上に等間隔を置いて設けることができる。
【0025】
射出成形機はキャビティー毎に設けたり、ホットランナー化し、射出材料の流動長さを長くすることが好ましい。
【0026】
本発明の射出成形金型は、芯球にカバーを被覆、成形するのに用いられるが、この金型を用いた射出成形方法としては公知の方法が採用される。この場合、上述したように射出圧力は1,400〜2,000kg/cm2という高圧であるが、本発明の金型にあっては、総てのゲートからキャビティーの中心に向かって成形材料が夫々同一出力で射出された場合、射出材料のベクトルの和が実質上0であるから、芯球に対して射出材料の圧力が実質上均等にかかるので、芯球がたとえば赤道面方向に押し潰され、極点方向に楕円球状に変形するというような不都合が生じない。つまり、芯球は射出材料による高圧がかかっても実質上球状に保たれる。このため、カバーを射出成形した場合、均一な厚みのカバーを得ることができ、特に薄いカバーを形成する場合(芯球とキャビティー周壁との間隔が狭い場合)においても、射出圧力に起因する芯球の変形が防止されるので、均一な厚みを有する薄カバーを確実に成形することができる。
【0027】
また、このように芯球に対して実質上均等に圧力がかかるため、芯球をキャビティー中心に支持するサポートピンの負担が著しく軽減され、このためサポートピンの本数を削減したり、細いサポートピンを使用することができ、更には芯球をキャビティー中心にセットする簡単な別の手段が必要となるが、サポートピンを総てなくすことも可能である。
【0028】
なお、本発明において、芯球の種類に制限はなく、ソリッドコアでも糸巻きコアでもよく、本発明のゴルフボール成形金型を用いることにより、ツーピースソリッドゴルフボール、スリーピース以上の多層コアソリッドゴルフボールや糸巻きゴルフボールを成形することができる。
【0029】
【発明の効果】
本発明のゴルフボール成形金型によれば、薄いカバーの場合でも偏心のない均一な厚さのカバーを有するゴルフボールを確実に効率よく得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を説明する側方よりみた金型の断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を説明する上方よりみた下型の平面図である。
【図3】本発明の第2実施例を説明する成形金型の断面図である。
【図4】従来例の成形金型で、(A)は側方よりみた断面図、(B)は上方よりみた下型の平面図である。
【符号の説明】
1 金型
2 上型
3 下型
4 キャビティー
5 芯球
6 サポートピン
7 赤道面
8 ランナー
9 ゲート
10 極点
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for manufacturing a golf ball by covering a core ball with a cover, and particularly to a golf ball molding die capable of efficiently and reliably manufacturing a high-quality golf ball having a uniform cover without eccentricity. .
[0002]
[Prior art]
Conventionally, when obtaining a golf ball in which a cover layer is injection-molded on the surface of a core sphere and the core sphere is covered with a cover, the core sphere is placed in a two-part mold and the core sphere is supported by a support pin. The cover layer is formed by injecting a cover material into a cavity formed between the inner surface of the mold and the surface of the core ball.
[0003]
That is, as shown in FIGS. 4A and 4B, a core ball 5 is disposed in a cavity 4 in a mold 1 composed of upper and lower halves 2 and 3, and the upper and lower molds 2 and 3 are respectively moved up and down. The core ball 5 is held at the center position of the cavity 4 in the mold 1 by the support pins 6 provided along the direction, and is arranged on the mating surfaces (parting line surfaces) 7 of the upper and lower molds 2 and 3. The runner 8 is injected into the gap formed between the inner surface of the mold 1 and the surface of the core ball 5 with the molten resin as a cover material through the gate 9, and when the molten resin flows around the support pin 6, the support pin 6 is withdrawn from the cavity 4, and a molten resin is injected and injected into the cavity 4 to form a cover layer on the entire surface of the core sphere 5 with the molten resin. Obtaining a coated golf ball is done It is.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, when a golf ball is manufactured using the above-described device, there are problems such that eccentricity is likely to occur and it is difficult to form a thin cover.
[0005]
That is, the core ball is an elastic body like the cover, and the injection pressure of the cover material is usually an extremely high pressure of 1,400 to 2,000 kg / cm 2 , so when the molding material is injected from the lateral direction. The core sphere is deformed into an elliptical shape in the vertical direction by the pressure, and as a result, the gap between the cavities is enlarged near the gate, and the gap is reduced at the upper and lower positions. Then, after the injection, a part of the cover layer is solidified before the core sphere is restored to the original sphere. As a result, a non-uniform cover is formed on the core ball. Particularly when a thin cover of 1 mm or less is formed, the core ball may be almost exposed on the surface of the ball.
[0006]
In addition, even when a relatively thick cover is injection-molded, the problems based on the above-mentioned problems are the same, and the burden on the support pins based on the injection pressure is extremely large and may be eccentric.
[0007]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object thereof is to provide an injection mold for a golf ball capable of producing a golf ball having a uniform cover without eccentricity.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention
In a golf ball molding die having a hollow spherical cavity in which a core ball is disposed, and having a plurality of molding material injection gates opening in the cavity,
When the gate is at least partly located in a region on both sides separated from the equator plane of the cavity, and the molding material is injected from the gate toward the center of the cavity at the same output, the injection material There is provided a golf ball molding die characterized in that each gate is arranged at a position where the sum of the vectors is substantially zero.
[0009]
In this case, the gates provided in both areas of the equator can be provided at a position of 15 ° to 90 ° with respect to the equator plane, and the gates are adjacent to each other with respect to the axis connecting the center and the center of the cavity. In addition, it is preferable that all the included angles of the axes are arranged at the same position. Furthermore, it is preferable that the gates are arranged at equal intervals around the equator plane of the cavity or in the vicinity of the equator plane, and at one location at each of the extreme points.
[0010]
In the golf ball molding die of the present invention, when the molding material is injected from all the gates toward the center of the cavity with the same output, the gates are arranged so that the sum of the vectors of the injection materials becomes substantially zero. Therefore, even when a thin cover of 1 mm or less is injection molded on the core ball, it is possible to advantageously prevent the deformation of the core ball due to the injection pressure (collapse deformation in both polar directions), Therefore, a thin cover having a uniform thickness can be formed, and a golf ball having reduced elasticity and uniform elasticity can be manufactured.
[0011]
Moreover, since the burden on the support pins during injection molding is remarkably reduced, the number of these pins can be reduced or made thinner.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to FIGS. 1 to 3, the same components as those in FIG. 4 are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted.
[0013]
1 and 2 show a first embodiment of the present invention. FIG. 1 is a sectional view of a mold as viewed from the side, and FIG. 2 is a plan view of the lower mold as viewed from above. is there.
[0014]
This mold 1 has a hollow spherical cavity 4, and is composed of an upper mold 2 and a lower mold 3 which are divided into two at the position of the equator plane of the cavity 4. The wall surface of the cavity 4 is dimpled on the surface of the golf ball cover. A large number of projections for forming the mold (not shown). A core ball 5 supported by a plurality of support pins 6 in both the upper die 2 and the lower die 3 is set at the center of the cavity 4. In this embodiment, there are provided support pins 6 (both upper and lower molds) which can be advanced and retracted into four cavities 4 at equal intervals on a circle drawn at a predetermined distance (radius) from the pole 10.
[0015]
In the state where the core ball 5 is set as shown in FIGS. 1 and 2, the maximum value d of the gap between the core ball 5 and the wall surface of the cavity 4 (between the convex part and the convex part of the core ball and the cavity wall surface with dimples) The distance between the position and the position is about 1 mm. In this example, the value of d is about 0.8 mm in the state before injection.
[0016]
In the embodiment shown in FIGS. 1 and 2, a cover molding material, for example, eight gates 9 for resin injection (four on the upper mold and four on the lower mold) are provided. These gates 9 are all arranged at positions separated from the equator plane. Each gate 9 is connected to one or a plurality of injection molding machines (not shown) via a known hot runner 8.
[0017]
Here, when each of the gates 9 injects the molding material from these gates 9 toward the center of the cavity 4 with the same output (assuming that it is injected with the same output), the sum of the vectors of the injection material is It is arranged at a position where it becomes zero.
[0018]
More specifically, referring to FIGS. 1 and 2, each gate 9 has an angle between adjacent axes α (FIG. 1), β ( 2) are arranged at the same position (α = β = 90 °).
[0019]
In the present invention, the positions of the gates arranged on both side areas at a distance from the equator plane are preferably in the range of 15 ° to 90 ° as indicated by the angle γ of the gate axis with respect to the equator plane.
[0020]
Second embodiment Fig. 3 shows a second embodiment and is a conceptual view of a cross section of a mold as seen from the side.
[0021]
The feature of this embodiment is that a plurality of, for example, 4 to 12 gates 9 are provided at equal intervals around the equator plane of the cavity 4 (in this embodiment, eight are provided at equal intervals), and both pole points 10 and 10 are provided. However, also in this embodiment, when the molding material is injected from each gate 9 toward the center of the cavity 4, the sum of the vectors of the injection material is zero. The gate 9 is provided so that the sum of the vectors becomes zero.
[0022]
In this embodiment, the distance d between the core ball 5 and the wall surface of the cavity 4 is the same as in the first embodiment. In this example, each gate 9 is connected to an injection molding machine (not shown) via a cold runner.
[0023]
In the second embodiment, the gates at both pole positions can be made larger in opening than the gates around the equator plane to increase the injection output or the injection output itself. In this case, however, it is of course necessary to balance the outputs at both positions. In addition, the gates at the pole positions are not limited to this position, and a plurality of, for example, 3 to 4, for example, three or four concentric circles spaced from the poles can be provided at equal intervals.
[0024]
For gates around the equator plane, the position of the equator plane is the alignment position of the upper and lower molds (mold division position), so avoid the position on the circumference of the equator plane, and on the same meridian that is slightly above and below the equator plane Gate pairs (tunnel gates) can be provided at equal intervals on the circumference of the equator plane.
[0025]
It is preferable to provide an injection molding machine for each cavity or to make it a hot runner to increase the flow length of the injection material.
[0026]
The injection mold of the present invention is used to cover and mold a cover on a core ball, and a known method is adopted as an injection molding method using this mold. In this case, as described above, the injection pressure is a high pressure of 1,400 to 2,000 kg / cm 2 , but in the mold of the present invention, the molding material is directed from the gate to the center of the cavity. Are injected at the same output, the sum of the vectors of the injection material is substantially zero, so that the pressure of the injection material is applied to the core ball substantially evenly. There is no inconvenience of being crushed and deformed into an elliptical shape in the pole direction. That is, the core sphere is kept substantially spherical even when high pressure is applied by the injection material. For this reason, when the cover is injection-molded, a cover having a uniform thickness can be obtained. Even when a thin cover is formed (when the distance between the core sphere and the cavity peripheral wall is narrow), the cover is caused by the injection pressure. Since deformation of the core ball is prevented, a thin cover having a uniform thickness can be reliably formed.
[0027]
Moreover, since pressure is applied substantially evenly to the core ball in this way, the burden on the support pins that support the core ball at the center of the cavity is remarkably reduced, so that the number of support pins can be reduced or thin supports can be provided. Pins can be used, and further simple means of setting the core ball in the center of the cavity are required, but it is possible to eliminate all support pins.
[0028]
In the present invention, the type of the core ball is not limited, and may be a solid core or a wound core. By using the golf ball molding die of the present invention, a two-piece solid golf ball, a three-piece or more multilayer core solid golf ball, A thread-wound golf ball can be formed.
[0029]
【The invention's effect】
According to the golf ball molding die of the present invention, it is possible to reliably and efficiently obtain a golf ball having a cover having a uniform thickness without eccentricity even in the case of a thin cover.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a mold as seen from the side for explaining a first embodiment of the present invention;
FIG. 2 is a plan view of a lower mold viewed from above for explaining a first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a sectional view of a molding die for explaining a second embodiment of the present invention.
4A is a cross-sectional view of a conventional molding die as viewed from the side, and FIG. 4B is a plan view of the lower mold as viewed from above.
[Explanation of symbols]
1 Mold 2 Upper mold 3 Lower mold 4 Cavity 5 Core ball 6 Support pin 7 Equatorial plane 8 Runner 9 Gate 10 Pole

Claims (4)

内部に芯球が配置される中空球状のキャビティーを有し、このキャビティーに開口する複数の成形材料射出ゲートを備えたゴルフボール成形金型において、
上記ゲートはその少なくとも一部がキャビティーの赤道面から隔たる両側の区域にあり、且つ、総てのゲートからキャビティーの中心へ向かって成形材料が夫々同一出力で射出されたとき、射出材料のベクトルの和が実質上0となる位置に各ゲートが配置されていることを特徴とするゴルフボール成形金型。
In a golf ball molding die having a hollow spherical cavity in which a core ball is disposed, and having a plurality of molding material injection gates opening in the cavity,
When the gate is at least partly located in a region on both sides separated from the equator plane of the cavity, and the molding material is injected from the gate toward the center of the cavity at the same output, the injection material A golf ball molding die, wherein each gate is arranged at a position where the sum of the vectors is substantially zero.
上記赤道の両区域に設けたゲートは、赤道面に対し15°〜90°の位置にある請求項1記載のゴルフボール成形金型。2. The golf ball molding die according to claim 1, wherein the gates provided in both areas of the equator are at a position of 15 [deg.] To 90 [deg.] With respect to the equator plane. 各ゲートは、その中心とキャビティーの中心を結ぶ軸線につき互に隣合った上記軸線の挟角が総て等しい位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載のゴルフボール成形金型。3. The golf ball molding according to claim 1, wherein the gates are arranged at positions where the included angles of the adjacent axes are equal to each other with respect to an axis connecting the center of the gate and the center of the cavity. Mold. 上記ゲートは、キャビティーの赤道面の周囲または赤道面の近傍に周上複数箇所等間隔に配置されると共に、両極点の位置に各々1箇所配置された請求項1又は2記載のゴルフボール成形金型。3. The golf ball molding according to claim 1, wherein the gates are arranged at equal intervals around the equatorial plane of the cavity at a plurality of positions at equal intervals around the equatorial plane and at one location at each of the extreme points. Mold.
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