JP3636049B2 - 表面欠陥検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車の製造において、プレス成形された車体パネルの表面における凹凸等の表面欠陥を検査するのに用いられる表面欠陥検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の表面欠陥検査装置としては、例えば特開平8−5573号公報に記載されているものがある。同公報に開示された表面欠陥検査装置は、ワークの一方側斜め上方に位置してワークの表面に面状の照明光を照射する面状光源と、ワークの他方側斜め上方に位置してワークの表面を撮像するエリアセンサカメラを備え、エリアセンサカメラで撮像した画像を画像処理してワークの表面に存在する異物や突起を検出するものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したような表面欠陥検査装置は、自動車の製造において、プレス成形された車体パネルの表面欠陥を検査するのに用いられている。この場合、表面欠陥の発生原因はある程度特定することが可能である。
【0004】
すなわち、自動車のドア、フード、フェンダーおよびルーフといった車体パネルは、コイル状の素材を所定の大きさのブランクに切断したのち、このブランクをプレスラインに投入し、絞り、トリミング、穴あけおよび折曲げ等の工程を経て所定の形状に成形される。このようなプレスラインにおいて、例えばパネルの全周にトリミングを行うトリム型では、複数の切刃が環状に配置されたものとなっており、とくに切刃の境界部分において切刃の摩耗やクリアランスの異常等の不具合が発生しやすく、その不具合によりばり等が発生し、切断に伴って微細な金属片が飛散する。そして、このような金属片がパネルや成形型に付着すると、次のプレス成形でパネルに表面欠陥を発生させることになる。このとき、表面欠陥は、プレス装置の不具合箇所を中心としたほぼ同一のエリア内に発生する。したがって、パネル上の表面欠陥の発生部位に基づいて、プレス装置における不具合箇所を特定することができる。
【0005】
しかしながら、従来の表面欠陥検査装置にあっては、プレス成形されたパネルを順次検査して良品と不良品を判別するに止まるものであることから、表面欠陥の検査データをプレス装置の保守管理に役立てるには、検査データを人為的に蓄積しなければならず、非常に手間がかかるものとなっており、とくに近年ではプレス成形や表面欠陥検査の高速化が図られているので、検査データの人為的な蓄積作業自体が困難であるという問題点があり、このような問題点を解決することが課題であった。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、上記従来の課題に着目して成されたもので、プレス成形されたパネルの表面欠陥を検査する装置において、表面欠陥検査の本来の機能を備えたうえで、表面欠陥の検査データを自動的に蓄積して、表面欠陥の主な発生源であるプレス装置の保守管理に対処することができる表面欠陥検査装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる表面欠陥検査装置は、請求項1として、プレス成形されたパネルの表面を撮像し、その画像に基づいてパネルの表面欠陥を検出する装置において、順次検査される各パネルの表面欠陥の座標を集約する欠陥データ集約手段と、パネルの表面を複数のブロックに区分するとともに欠陥データ集約手段からの欠陥データに基づいてブロック毎の表面欠陥の発生率を算出する発生率算出手段と、パネルの表面を複数のブロックに区分するとともに欠陥データ集約手段からの欠陥データに基づいて同一のブロックに表面欠陥が所定の回数連続発生した場合に異常信号を出力する異常検出手段を備えた構成とし、請求項2として、発生率算出手段および異常検出手段からの各出力を表示する表示手段を備えた構成とし、請求項3として、欠陥データ集約手段が、各パネルの表面欠陥の座標に加えて表面欠陥の大きさを集約する手段であり、発生率算出手段が、欠陥データ集約手段から得た表面欠陥の大きさデータを表示手段に出力する手段である構成としており、上記の構成をもって従来の課題を解決するための手段としている。
【0008】
【発明の作用】
本発明の請求項1に係わる表面欠陥検査装置では、プレス成形されたパネルの表面を撮像し、その画像に基づいてパネルの表面欠陥を検出する装置において、欠陥データ集約手段により、順次検査される各パネルの表面欠陥の座標を自動的に集約する。この欠陥データの集約は、パソコンのハードディスク(HD)、磁器記録装置(MO)あるいはレーザ記録装置(CD−R,CD−RW)等の各種記録手段を用いることができ、表面欠陥検査の高速化に充分対応し得るものである。そして、発生率算出手段において、パネルの表面を複数のブロック(区画)に区分するとともに欠陥データ集約手段からの欠陥データに基づいてブロック毎の表面欠陥の発生率を算出する。この算出は、生産1ロット毎、月毎、数か月毎あるいは年度毎というように時期を適宜選択し、その算出データを蓄積する。発生率は、検査したパネルの総数を分母とし、ブロック毎の表面欠陥の発生数を分子とする。また、パネルが複数種である場合には、種類別にブロックを設定してブロック毎の表面欠陥の発生率を算出する。
【0009】
ここで、先の項で述べたように、パネルの表面欠陥は、プレス装置における切刃の摩耗やクリアランスの異常等の不具合により発生した微細な金属片が主な原因であるから、完全に同一箇所に発生するとは限らず、プレス装置の不具合箇所を中心としたほぼ同一のエリア内に発生する。したがって、パネルの表面を複数のブロックに区分してブロック毎の表面欠陥の発生率を算出することにより、プレス装置における不具合箇所の特定や時間経過に伴うプレス装置の不具合発生の傾向を容易に認識し得ることとなる。
【0010】
また、本発明の請求項1に係わる表面欠陥検査装置では、異常検出手段により、パネルの表面を複数のブロックに区分するとともに欠陥データ集約手段からの欠陥データに基づいて同一のブロックに表面欠陥が所定の回数連続発生した場合に異常信号を出力する。この表面欠陥の連続発生回数は、プレス装置の構造等により不具合発生の傾向が異なるので、プレス装置の保守管理記録や作業員の知識等から得た経験値を用いるのが望ましい。そして、同一のブロックに表面欠陥が連続して発生している場合には、前項の記載から明らかなように、プレス装置の不具合で発生した微細な金属片が表面欠陥の原因であると見なすことができるので、異常信号を出力することにより、表面欠陥の発生およびプレス装置の不具合を認識し得ることとなる。また、異常信号が出力されたことを認識する具体的な手段には、モニタ表示、ランプの点滅や点灯、あるいは音声発生等が用いられる。
【0011】
本発明の請求項2に係わる表面欠陥検査装置では、表示手段により、発生率算出手段および異常検出手段からの各出力を表示することから、表面欠陥の発生率やプレス装置の不具合発生および不具合箇所を常に監視し得る。
【0012】
本発明の請求項3に係わる表面欠陥検査装置では、欠陥データ集約手段により、順次検査される各パネルの表面欠陥の大きさを集約する。この表面欠陥の大きさは、プレス装置で発生した不具合の度合いと関連性があり、例えば切刃の摩耗やクリアランスが大きくなれば、発生する微細な金属片も大きくなり、これにより表面欠陥の大きさも増大する。そこで、発生率算出手段により、欠陥データ集約手段から得た表面欠陥の大きさデータを表示手段に出力することで、プレス装置で発生した不具合の度合いを認識し得ることとなる。
【0013】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係わる表面欠陥検査装置によれば、プレス成形されたパネルの表面欠陥を検査する装置において、表面欠陥の座標を集約する欠陥データ集約手段と、パネルの表面を区分したブロック毎の表面欠陥の発生率を算出する発生率算出手段を採用したことから、表面欠陥を検査する本来の機能を備えたうえで、表面欠陥の検査データを利用して表面欠陥の主な発生源であるプレス装置の不具合箇所やプレス型形状と欠陥発生率との関係を容易に把握することができ、プレス装置の保守管理に迅速に対処することができる。このとき、当該表面欠陥検査装置では、欠陥データ集約手段で自動的に表面欠陥の座標を集約することから、人為的な手間は一切不要であると共に、表面欠陥検査の高速化にも充分に対応することができる。また、表面欠陥の検査データをプレス装置の保守管理に役立てることで、プレス装置における不具合発生を未然に防止して、表面欠陥の発生を大幅に低減させることが可能になり、パネルの品質向上や生産性の向上にも貢献することができる。
【0014】
また、本発明の請求項1に係わる表面欠陥検査装置によれば、パネルの表面を区分したブロックに対して同一のブロックに表面欠陥が連続発生した場合に異常信号を出力する異常検出手段を採用したことから、表面欠陥の主な発生源であるプレス装置の不具合発生および不具合箇所をきわめて容易に且つ速やかに認識することができる。
【0015】
本発明の請求項2に係わる表面欠陥検査装置によれば、請求項1と同様の効果を得ることができるうえに、発生率算出手段および異常検出手段からの各出力を表示する表示手段を採用したことから、表面欠陥の発生率やプレス装置の不具合発生および不具合箇所を常に監視することができる。
【0016】
本発明の請求項3に係わる表面欠陥検査装置によれば、請求項2と同様の効果を得ることができるうえに、欠陥データ集約手段で得た表面欠陥の大きさデータを発生率算出手段を通して表示手段に出力することから、プレス装置で発生した不具合の度合いをきわめて容易に且つ速やかに認識することができ、例えばプレス装置の保守管理の時期を決定する場合などに非常に役立つものとなる。
【0017】
【実施例】
以下、図面に基づいて、本発明に係わる表面欠陥検査装置の一実施例を説明する。この実施例では、自動車の製造において、プレス成形された車体パネル(以下『パネル』とする)の表面欠陥を検査する場合を説明する。
【0018】
図1に示すように、パネルPは、複数のプレス工程を備えたプレス装置50により所定の形状に成形され、表面欠陥検査装置による検査工程に搬送される。表面欠陥検査装置は、パネルPを一方向(L)に水平搬送する搬送手段1と、その搬送方向の前方側および後方側に照明光の照射が可能であり且つ移動するパネルPの表面に対して照明光を一定の照射角度αで照射する広角度照明手段2と、広角度照明手段2を間にしてパネルPの搬送方向の前方側および後方側に配置され且つ広角度照明手段2に対向して照明光の照射角度αよりも大きい撮像角度βで照明光の反射光を撮像する前方側撮像手段3および後方側撮像手段4と、各撮像手段3,4で得た受光画像に基づいてパネルPの表面欠陥を抽出する欠陥検出手段11を備えている。
【0019】
つまり、この表面欠陥検査装置は、上記の照射角度αを10度以下にするとともに撮像角度βを10〜30度の範囲とし、このように照射角度αおよび撮像角度βを設定することで、真横に近い低角度で照明光を照射し、高い反射率が得られる反射光のうち、正反射光よりも大きい角度で反射する乱反射光すなわち凹凸等の表面欠陥による乱反射光を高輝度で捕らえるものとなっている。
【0020】
ここで、パネルPは、例えば自動車のドアパネルであって、その表面が中間を頂部領域とする曲面形状を成しており、前半の前面部Pfと後半の後面部Prが搬送方向の前後に対応する姿勢で搬送される。
【0021】
このようなパネルPに対して、表面欠陥検査装置は、照明光の照射角度αおよび撮像角度βを常に一定に維持するために、上記の広角度照明手段2、前方側撮像手段3および後方側撮像手段4を備えており、広角度照明手段2の照明光の照射部や、各撮像手段3,4の撮像部(例えばCCDカメラ)の高さおよび角度を調整することが可能である。また、表面欠陥検査装置は、広角度照明手段2を間にしてパネルPの搬送方向の前後側に、パネルPの搬送方向における位置を検出する前方側位置検出手段6Aおよび後方側位置検出手段6Bを備えている。
【0022】
そして、表面欠陥検査装置は、例えば車体パネルの設計に用いた三次元CADデータを利用したパネル形状の情報データ(湾曲度)に基づいて、広角度照明手段2の照射部や各撮像手段3,4の撮像部の高さおよび角度の制御特性を指令する主制御手段5を備えている。この主制御手段5は、制御特性の指令のほか、各位置検出手段6A,6Bからの位置データを入力し、パネルPの搬送位置に応じて広角度照明手段2による照明光の照射方向を前後に切換えると共に、前方側および後方側の撮像手段3,4を切換える。また、主制御手段5における撮像手段3,4の切換え信号は、先の欠陥検出手段11にも入力され、入力画像の切換えに用いられる。
【0023】
なお、この実施例では、搬送手段1が、広角度照明手段2による照明光の照射および各撮像手段3,4による撮像を行う間にパネルPを一定速度で水平移動させる水平搬送部1Aと、水平搬送部1Aの前方側に連続して下り勾配を成す傾斜搬送部1Bを備えている。傾斜搬送部1Bは、前方側撮像手段3の下側に検査後のパネルPを通過させるようになっており、検査中における前方側撮像手段3の下降限を低く得ると共に、前方側撮像手段3と検査後のパネルPとの干渉を防止するためのものである。
【0024】
欠陥検出手段11は、入力画像に対してエッジ抽出処理や2値化処理等の画像処理を行って表面欠陥を抽出する。その検出結果は、例えばモニタである表示手段17において表示されると共に、搬送手段1の下流側で表面欠陥のあるパネルPを搬送経路上から取出す手段への指令に用いられる。
【0025】
ところで、プレス成形されたパネルPに発生する表面欠陥は、プレス装置50において発生した切刃の摩耗やクリアランスの異常といった不具合が主な原因となる。つまり、プレス装置50における不具合によりばり等が発生し、切断に伴って微細な金属片が飛散し、その金属片がパネルPや成形型に付着すると、次のプレス成形でパネルPに表面欠陥を発生させる。このとき、表面欠陥は、プレス装置50の不具合箇所を中心としたほぼ同一のエリア内に発生する。
【0026】
そこで、当該表面欠陥検査装置は、欠陥検出手段11からの検査データに基づいて順次検査される各パネルPの表面欠陥の座標および大きさを集約する欠陥データ集約手段12と、パネルPの表面を複数のブロックに区分するとともに欠陥データ集約手段12からの欠陥データに基づいてブロック毎の表面欠陥の発生率を算出する発生率算出手段13と、同じくパネルPの表面を複数のブロックに区分するとともに欠陥データ集約手段12からの欠陥データに基づいて同一のブロックに表面欠陥が所定の回数連続発生した場合に異常信号を出力する異常検出手段14を備えている。
【0027】
欠陥データ集約手段12は、パネルPに対して、搬送方向(L)をY軸としたXYの座標系を設定し、表面欠陥のXY座標と大きさをパネルP毎に記録する。その記録には、パソコンのハードディスク(HD)、磁器記録装置(MO)あるいはレーザ記録装置(CD−R,CD−RW)等の各種記録手段が用いられる。また、表面欠陥の大きさについては、例えば大、中、小のように大きさを3段階のレベルに分けることで記録内容の簡素化を図っている。
【0028】
発生率算出手段13は、図2に示すように、搬送方向(L)をY軸としたXYの座標系を設定してパネルPの表面を複数のブロック(区画)B1〜B45に区分し、欠陥データ集約手段12からの欠陥データすなわち表面欠陥の座標に基づいてブロックB1〜B45毎の表面欠陥の発生率を算出する。発生率は、検査したパネルPの総数を分母とし、ブロックB1〜B45毎の表面欠陥の発生数を分子とする。さらに、発生率の算出は、生産1ロット毎、月毎、数か月毎あるいは年度毎というように時期を適宜選択し、その算出データを蓄積する。
【0029】
つまり、先述したように、パネルPの表面欠陥は、プレス装置50における不具合により発生した微細な金属片が主な原因となって、プレス装置50の不具合箇所を中心としたほぼ同一のエリア内に発生することから、発生率算出手段13でブロックB1〜B45毎の表面欠陥の発生率を算出することにより、プレス装置50における不具合箇所の特定や時間経過に伴うプレス装置50の不具合発生の傾向を容易に認識し得ることとなる。例えばブロックB1における表面欠陥の発生率が高くなっている場合には、プレス装置50においてブロックB1に対応する箇所で切刃の摩耗やクリアランスの異常が発生していると認識することができる。この発生率算出手段13による算出結果は、表示手段17において表示され、常に監視することができる。
【0030】
また、表面欠陥の大きさは、プレス装置50で発生した不具合の度合いと関連性があり、例えば切刃の摩耗やクリアランスが大きくなれば、発生する微細な金属片も大きくなり、これにより表面欠陥の大きさも増大する。そこで、欠陥データ集約手段12から得た表面欠陥の大きさデータを発生率算出手段13を介して表示手段17に出力することで、プレス装置50で発生した不具合の度合いを認識し得ることとなる。
【0031】
さらに、異常検出手段14は、発生率算出手段13と同様にパネルPの表面を複数のブロックB1〜B45に区分して各ブロックB1〜B45における表面欠陥の連続発生回数を監視する連続発生監視手段15と、同一のB1〜B45に表面欠陥が所定の回数連続発生した場合に異常信号を出力して、モニタ、ランプ、あるいは音声発生器等の報知手段を作動させる異常発生認識手段16を備えている。つまり、同一のブロックB1〜B45に表面欠陥が連続して発生している場合には、前述の記載から明らかなように、プレス装置50の不具合で発生した微細な金属片が表面欠陥の原因であると見なすことができるので、異常信号を出力することにより、表面欠陥の発生およびプレス装置50の不具合を認識し得ることとなる。また、異常検出手段14の出力は、表示手段17において表示され、常に監視することができる。
【0032】
このように、上記実施例における表面欠陥検査装置は、表面欠陥を検査する本来の機能を備えたうえで、表面欠陥の検査データを利用して表面欠陥の主な発生源であるプレス装置50の不具合箇所やプレス型形状と欠陥発生率との関係などを容易に把握し得るものとなっており、プレス装置50の保守管理に迅速に対処することが可能である。より具体的には、表示手段17を監視し、パネルP毎の表面欠陥の有無、所定の期間における表面欠陥の発生率、リアルタイムでの表面欠陥の発生状況、および表面欠陥の大きさ等を常に把握することで、プレス装置50における切刃の修理やクリアランスの修正といった保守管理の指示や計画を行うことができる。また、異常信号が発生した場合には、プレス装置50を停止させるなどの自動制御を行うことも可能となる。
【0033】
そして、表面欠陥検査装置は、表面欠陥の検査データをプレス装置50の保守管理に役立てることにより、プレス装置50での不具合発生を未然に防止し、表面欠陥の発生を大幅に低減させることが可能になり、パネルPの品質向上や生産性の向上にも貢献し得るものとなる。
【0034】
なお、図2では、パネルPの表面に45個のブロックB1〜B45を設定した場合を示したが、その数や大きさが特に限定されることはなく、プレス装置50における不具合発生の傾向等に対応して、大きさが異なるブロックを組合わせることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる表面欠陥検査装置の一実施例を示す説明図である。
【図2】パネルの表面に設定したブロックを示す図である。
【符号の説明】
B1〜B45 ブロック
P パネル
12 欠陥データ集約手段
13 発生率算出手段
14 異常検出手段
17 表示手段

Claims (3)

  1. プレス成形されたパネルの表面を撮像し、その画像に基づいてパネルの表面欠陥を検出する装置において、順次検査される各パネルの表面欠陥の座標を集約する欠陥データ集約手段と、パネルの表面を複数のブロックに区分するとともに欠陥データ集約手段からの欠陥データに基づいてブロック毎の表面欠陥の発生率を算出する発生率算出手段と、パネルの表面を複数のブロックに区分するとともに欠陥データ集約手段からの欠陥データに基づいて同一のブロックに表面欠陥が所定の回数連続発生した場合に異常信号を出力する異常検出手段を備えたことを特徴とする表面欠陥検査装置。
  2. 発生率算出手段および異常検出手段からの各出力を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の表面欠陥検査装置。
  3. 欠陥データ集約手段が、各パネルの表面欠陥の座標に加えて表面欠陥の大きさを集約する手段であり、発生率算出手段が、欠陥データ集約手段から得た表面欠陥の大きさデータを表示手段に出力する手段であることを特徴とする請求項2に記載の表面欠陥検査装置。
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