JP3635510B2 - Locking device for open sliding door - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は開放状態引戸用ロック装置に関する。本発明は、例えば特別養護老人ホームや病院などの非常口用引戸に適する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特別養護老人ホームや病院などの非常口用引戸は、火災、緊急時等の非常時以外の時は施錠状態になっている場合が多い。非常口はあくまでも非常用であり、非常口を完全に開放しておくことは、特に惚け老人や病人に対して管理上問題があると共に、外部からの侵入(泥棒)も有り得るからである。
【0003】
しかしながら、非常口と言っても、管理上の観点から常に完全に閉じていなければならないと言う訳ではなく、管理上の問題点を解消できるのであれば、換気の目的から、人が通ることができない開放空間を設定した状態で引戸をロックあるいはストッパーできればより望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来、特別養護老人ホームや病院などの非常口用引戸に於いて、風を入れたいが人の出入りを防止する開放空間を設定することができる開放状態引戸用ロック装置が存在していない。
【0005】
そこで、請求項1記載の発明は、上記のような開放空間を設定することができる開放状態引戸用ロック装置を提供することである。そして、本発明の具体的な発明の課題は、戸枠の縦枠側に設けられた錠本体に引戸の縦框側に設けられたガイド部材のガードアームがロックされたままの状態で引戸を手で開くだけで所望の開放空間が確実に得ることができ、一方、停電などの非常時には前記ガードアームを錠本体の係止カムから解放させ、ガードアームの係合端部を自動的に錠ケースから落下させることである。
【0006】
また請求項2及び請求項3記載の発明は、駆動源の作動杆が伸張した時にロック部材を容易かつ確実に係止カムに係止させることを目的とする。
【0007】
また請求項4記載の発明は、駆動源の通電時に於いて、ガイド部材のガードアームを錠本体の係止カムに容易に係合させることができる反面、錠本体が解錠の時にはガードアームが自然に係止カムから外れることである。
【0008】
また請求項5記載の発明は、意匠上のデザイン性を考慮すると同時に、ガイド部材のガードアームを錠本体の係止カムに係合させる時に所望の位置で位置決め停止させることである。
【0009】
また請求項6記載の発明は、惚け老人などに引戸を自由に開けられたくない場合に、引戸のガイド部材側でも仮のロックをしておくことができることである。
【0010】
さらに、請求項7記載の発明は、ガイド部材のガードアームをロックしたままの状態で開放空間を任意に調整したうえで、引戸のガイド部材側でも仮のロックをしておくことができることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の開放状態引戸用ロック装置は、引戸側に設けられたガイド部材10と、戸枠側に設けられた錠本体30とを備え、前記ガイド部材は、引戸側に固定的に設けられた水平のアームレール11と、このアームレール11の外表面と重なり合い、かつ、一端部に該アームレールに案内されながらスライドするスライド係合駒18を有すると共に、他端部の係合端部12aが錠本体30と係脱するガードアーム12とから成り、一方、前記錠本体は、錠ケース31に軸支され、かつ、ガードアーム12を係止する係合部47を有する係止カム43と、同じく錠ケース31に軸支され、かつ、前記係止カムに形成された第2係止部49に係合すると共にバネ部材60で一方向に付勢されたロック部材55と、錠ケース31に設けられ、かつ、通電時作動杆41の突出端部が前記ロック部材55を押付ける駆動源40とから成り、通電時はガイド部材10のガードアーム12が錠本体30の係止カム43にロックされた状態で引戸1の縦框4と戸枠の縦枠6の間に開放空間14を設定でき、一方、非通電時には前記作動杆41の収縮に伴い、ロック部材55が係止カム43から外れ、ガードアーム12が自重で係止カム43から落下することを特徴とする。
【0012】
ここで、「所望の開放空間」とは、通常の平均的な2〜3歳児が通り抜けることができない引戸と戸枠との隙間を言う。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す本発明の実施の形態を、引戸の枠(縦框、横框、中框)に取り付けたガード部材(アームレール及びガードアーム)10と、このガイド部材のガードアーム12を係止ロック及び係止解除する戸枠の外表面側に取り付けた錠本体30との係脱関係で説明する。
【0014】
まず図1乃至図13に基づき本発明の第1実施例について説明する。1は、例えば非常口の引戸である。この引戸1には、普通一般の引戸や引戸式の窓が含まれる。周知のように、引戸1は金属性の引戸枠2と、この引戸枠2内に取り付けられたガラス3とから成るタイプが普及している。そして、例えば引戸1の中央部には縦框4と交差する帯状の中框5が設けられている。一方、6は戸枠の縦枠で、この戸枠の縦枠6は引戸の縦框4と対向する。
【0015】
次に10は引戸枠2の適当な箇所、本実施例では図1で示すように引戸枠2の中央部に固定的に設けられ、かつ、錠本体30と係脱するガード部材である。このガード部材10は縦框4の中央部から中框5にかけて水平状態に固設されたアームレール11と、このアームレール11の外表面と略重なり合い、かつ、該アームレールに案内されながらスライドすると共に、錠本体30と係脱するガードアーム12とから成る。
【0016】
しかして、前記アームレール11は、長溝状のレール空間部13の長さ分だけガードアーム12をスライドさせ、図1で示すように所望の開放空間14を設定することができる。この開放空間14は、前述したように風を入れたいが人の出入りを防止することができる常識的な隙間である。アームレール11は、本実施例では固定ベース部15の左右に形成された固着具用貫通孔16を介して引戸枠2に固定される。
【0017】
17は図7で示すように固定ベース部15にトラック状に周設された係止枠部で、この係止枠部17の右端部17aはガードアーム12に対してストッパーの機能し、またその左端部17bは固定ベース部に適宜に固定される。一方、ガードアーム12は、一端部にアームレールのレール空間部13内を水平移動するスライド係合駒18を有すると共に、他端部には錠本体30と係脱する係合杆19が突設されている。この係合杆19は錠本体30から係止を解除(解錠)されると、アームレール11に係止されるスライド係合駒18を支点に自重で回転落下する。なお、前記係合杆19の突出端部にはフランジ部20が形成されている。
【0018】
30は引戸1の開閉の有無を問わず、普段はガイド部材10のガードアーム12の係合杆19を施錠(ロック)し、非常時にはその係合杆19を解錠(係止解除)する錠本体である。そこで、図3乃至図10を参照しながら錠本体30の構成について説明する。
【0019】
まず31は戸枠の縦枠6の中央部に縦方向に固定された錠ケースで、この錠ケース31は上方収納部31aと、この上方収納部31aに連設する下方収納部31bから成る。上方収納部31aは下方収納部31bと連通しているが、下方収納部31bよりも前方に突出し、ガードアーム12の係合杆19が位置する係合端部12aと当接する底壁32を有する。この底壁32の奥行きは、ガードアーム12の横幅と略同一に設定されている。したがって、ガードアーム12の係合端部12aが下方収納部31bの前壁33と対向すると、上方収納部31aの前壁34とガードアーム12の係合端部12aの外壁面は略同一垂直面に位置する。また下方収納部31bは、本実施例では底壁が開口35していると共に、前記前壁33には縦方向に案内切欠部36が形成されている。この案内切欠部36は一側壁寄りの部位に位置し、前記開口35と連通する下端から上部へと形成されている。
【0020】
次に40は錠ケース31の上方収納部31a内に設けられた駆動源の一例としてのソレノイドである。このソレノイド40は上方収納部31aの後壁37に縦方向に適宜固定されている。したがって、作動杆41は上下方向に伸縮動するが、本実施例では非通電時には収縮し、一方、通電時は伸張する構造である。
【0021】
42は作動杆41の突出端部に固定的に設けられた当接片である。この当接片42は作動杆41と交差する方向に突出している。当接片42は、作動杆41が収縮する際は受け板としての機能を、一方、作動杆41が伸張する際は押し圧片としの機能を発揮する。
【0022】
次に43は錠ケース31の下方収納部31b内に設けられた係止手段の一例としての係止カムである。この係止カム43は、下方収納部31bの中央部寄りの部位に横設軸架された第1の枢軸44に枢支されている。この係止カム43は下方収納部31b内で所望する角度(ガードアーム12の係合杆19と係脱する角度)回動可能であれば円形、多角形など形状は特に問わない。本実施例の係止カム43の形状は、人の手を内側方向から見た場合に親指乃至人差し指に似た部分がある。
【0023】
しかして、45は係止カム43の下端部に形成された親指状の第1係止部で、この第1係止部45は、図3を基準にすると、錠ケース31の案内切欠部36に臨んでいる。46はこの第1係止部に対して湾曲状に延びる人差し指状の当接部で、この当接部46は、図3を基準にすると、前記案内切欠部36に対して斜め方向に交差している。この当接部46と第1係止部45がガードアーム12の係合端部12aと係脱するガードアーム用係合部47を形成している。
【0024】
また48は手根部に相当する上端部位に形成された弧状部で、この弧状部48と人差し指状の当接部46の間の中手骨に相当する上端部寄りの部位には、第2係止部49が形成されている。この第2係止部49は第1の枢軸44方向に形成された切欠凹所である。
【0025】
次に55はソレノイドの作動杆41と係止カム43との間に介在するロック部材である。このロック部材55は、基部が下方収納部31bの上部右端部に横設軸架された第2の枢軸56に枢支され、かつ、作動杆41の当接片42と圧接する揺動板57と、この揺動板57の自由端部に一対の枢支アーム58を介して回転自在に設けられた係合ローラー59とから成る。ロック部材55は、第2の枢軸56に巻装されたバネ部材60により、常時作動杆41の方向に付勢されている。また係合ローラー59は係合カム43の第2係止部49と係脱する。
【0026】
上記構成に於て、まず図3がソレノイド40が非通電時の状態を示す。この非通電時の状態は、停電時はもちろんであるが、例えば火災など非常時の場合に遠隔制御装置の制御によりなされる。この時ソレノイド40の作動杆41は図示しない復帰バネにより収縮している。作動杆41が収縮すると、ロック部材55は常時バネ部材60により上方方向に付勢されているので、第2の枢軸56を支点に回転して上方に浮き上がる。そして、ロック部材55の係合ローラー59が係止カム43の第2係止部49から外れると、係止カム43は第1の枢軸44を支点に反時計方向に自重で回転する。その結果、ガードアーム12の係合杆19が係止カム43の係合部47から開放され、ガードアーム12の係合端部12aは、アームレール11に係止されるスライド係合駒18を支点に自重で回転落下し、かつ、ガードアーム12は垂れ下がる。そこで、引戸1を完全に開放することができる。
【0027】
次に図9は係止カム43にガードアーム12の係合杆19を掛ける前の非通電時の状態からソレノイド40に通電した場合を示す。この場合作動杆41は、矢印でし示すように不完全の状態で伸張する。そして、作動杆41の不完全伸張に伴い、その当接片42により、ロック部材55は係止ローラー59が係止カム43の弧状部48に当たるまで下方へと押し下げられる。しかし、この状態では係止カム43はまだ回転しない。そこで、例えば引戸1を完全に閉じ、ガードアーム12の係合杆19を矢印で示すように錠ケース31の案内切欠部36へと下方から差し入れ、係止カム43にガードアーム12の係合杆19を掛けるようにする。
【0028】
次に図10はガードアーム12の係合杆19を係止カム43に掛け、かつ、ロック部材55に係止カム43がロックされた場合を示す。この場合ソレノイド40は通電状態のままである。ガードアーム12の係合杆19を錠ケース31の案内切欠部36へと下方から差し入れると、係合杆19は係止カム43の当接部46に当たる。そこで、ガードアーム12の係合端部12aが下方収納部31bの前壁33と対向する位置あるいは係合端部12aが上方収納部31aの底壁32に当接するまで係合杆19を移動させると、係止カム43は第1の枢軸44を支点に時計方向へ回転する。ロック部材55の係合ローラー59はこの係止カム43の回転に伴い弧状部48の弧状面をソレノイド40の作動杆41に押されながらその場で転動する。そして、係止カム43の第2係止部49が係合ローラー59と対向する位置へと移行してくると、該係合ローラー59は第2係止部49に落ち込む。この時ソレノイド40の作動杆41は完全に伸張すると共に、ロック部材55はバネ部材60のバネ力に抗して反時計方向へ回転する。そこで、ガイド部材10が錠本体30に施錠された状態で引戸1を開くと、ガードアーム12がアームレール11をスライドし、図1で示すように引戸1と戸枠の縦枠6との間に開放空間14が生ずる。
【0029】
【実施例】
まず第1実施例に於いては、駆動源40の一例としてソレノイドを示し、その作動杆41は非通電時には収縮し、一方、通電時は伸張する構造である旨を説明したが、図14で示すようにソレノイドの上端部に作動杆41Aを確実に復帰させるために、復帰スプリング25を作動杆41Aの突出上端部に巻装しても良い。
【0030】
次にこの実施例の欄では、発明の実施の形態の欄で述べた第1実施例の主要部に他の構成要件を加味した実施例を列挙する。なお、これらの実施例の説明に於いては、図面に発明の実施の形態で説明した符号をそのまま付し、あるいは同様の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0031】
図15乃至図19の第2実施例は、ガイド部材10Aの構成に特徴がある。ガイド部材10Aは、アームレール11Aと、ガードアーム12Aとから成る点は第1実施例と同様である。しかし、この実施例は、引戸を開く前にガードアーム12Aに設けられた操作部材65を操作しない限り、自由に引戸を開き、開放空間を設定できないことを発明の目的している。
【0032】
しかして、66はアームレール11Aの固定ベース部15Aの適宜箇所に形成された係合孔、係合溝等の係合部である。この係合部66は、操作片の位置を考慮し、本実施例ではアームレール11Aの一端部に設けられている。
【0033】
前記操作部材65は、ガードアーム12Aの係合杆19Aを有しない一端部に軸67を介して回動可能に枢支されたシーソ式操作片68と、この操作片68の先端部68aに枢支ピン69を介して取付けられ、かつ、アームレール11Aのレール空間部13Aを移動するスライド係合駒18Aを貫通した状態で係合部66と係脱する係合棒70とから成る。
【0034】
上記構成に於いては、シーソ式操作片68の後端部68bを押すと係合棒70は係合部66から外れ、一方、その先端部68aを押すと係合棒70は係合部66と係合する。したがって、引戸を自由に開けられたくない場合はシーソ式操作片68の先端部68aを押し、ガイド部材10A側でも仮のロックをしておけば良い。
【0035】
図20乃至図23の第3実施例は、ガイド部材10Aの構成をそっくり含み、シーソ式操作片68用付勢バネ71を設けた点に特徴がある。この付勢バネ71は、シーソ式操作片68の後端部68bの内側に適宜設けられたスプリングであり、操作片68を係合棒70が係合部66に係合する方向に常時付勢する。
【0036】
上記構成に於いては、引戸を閉じた際にスライド係合駒18Aが係合部66に位置すると、付勢バネ71に係合方向に付勢されている係合棒70は係合部66に自動的に係合し、その結果、ガードアーム12Aがアームレール11Aとロック状態に成る。なお、この実施例の説明に於いては、ガイド部材10Aの構成をそっくり利用しているので、便宜上第2実施例の符号をそのまま用いる。
【0037】
図24乃至図26の第4実施例は、ガイド部材10Bの構成に特徴がある。ガイド部材10Bは、アームレール11Bと、ガードアーム12Bとから成る点は第1実施例と同様である。しかし、この実施例は、引戸を開く前にガードアーム12Bに設けられた操作部材65Bを操作しない限り、自由に引戸を開き、開放空間を設定できないのみならず、前記開放空間を任意に調整することができることを発明の目的している。したがって、この第4実施例は第2実施例の改良例である。
【0038】
まず66Bはアームレール11Bの固定ベース部15Bの適宜箇所に形成された係合孔、係合溝等の係合部である。この係合部66Bは、操作片の位置を考慮し、本実施例ではアームレール11Bの一端部に設けられている。
【0039】
前記操作部材65Bは、ガードアーム12Bの係合杆19Bを有しない一端部に軸67Bを介して回動可能に枢支されたシーソ式操作片68Bと、この操作片68Bの先端部68aに枢支ピン69Bを介して取付けられ、かつ、アームレール11Bのレール空間部13Bを移動するスライド係合駒18Bを貫通した状態で係合部66Bと係脱する係合棒70Bとから成る。なお、操作片68Bの先端部68aとその後端部68bの符号は便宜上第2実施例の符号をそのまま用いる。
【0040】
次に72はアームレール11Bの固定ベース部15Bに所定間隔を設けて形成された複数個の調整孔である。この調整孔72は、本実施例では多少長孔状であり、アームレール11Bの長手方向に合計6形成されている。
【0041】
上記構成に於いては、シーソ式操作片68Bの後端部68bを押すと係合棒70Bは係合部66Bから外れ、一方、その先端部68aを押すと係合棒70Bは係合部66Bと係合する。したがって、引戸を自由に開けられたくない場合はシーソ式操作片68Bの先端部68aを押し、ガイド部材10B側でも仮のロックをしておけば良い点は第2実施例と同様である。
【0042】
また開放空間を任意に設定したい場合は、操作部材65Bの係合棒70Bを係合部66Bから係合解除させた状態にしながら引戸を所望の位置まで開く。そして、シーソ式操作片68Bの先端部68aを押し、前記係合棒70Bを係合部66Bに係合させる。
【0043】
図27及び図28の第5実施例は、ガイド部材10Bの構成をそっくり含み、シーソ式操作片68B用付勢バネ71Bを設けた点に特徴がある。この付勢バネ71Bは、シーソ式操作片68Bの後端部68bの内側に適宜設けられたスプリングであり、操作片68Bを係合棒70Bが係合部66Bに係合する方向に常時付勢する。
【0044】
上記構成に於いては、引戸を閉じた際にスライド係合駒18Bが係合部66Bに位置すると、勢バネ71Bに係合方向に付勢されている係合棒70Bは係合部66Bに自動的に係合し、その結果、ガードアーム12Bがアームレール11Bとロック状態に成る。また開放空間を任意に設定したい場合は、操作部材65Bの係合棒70Bを係合部66Bから係合解除させた状態にしながら引戸を所望の位置まで開き、シーソ式操作片68Bの後端部68bから指を離すと、付勢バネ71Bのバネ力により操作片68Bを係合棒70Bは自動的に係合部66Bに係合する。なお、この実施例の説明に於いては、ガイド部材10Bの構成をそっくり利用しているので、便宜上第4実施例の符号をそのまま用いる。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙するような効果がある。
(1)特別養護老人ホームや病院の引戸窓あるいは非常口の引戸に使用し、戸枠の縦枠側に設けられた錠本体に引戸の縦框側に設けられたガイド部材のガードアームがロックされたままの状態で引戸を手で開くだけで所望の開放空間が確実に得ることができ、一方、停電などの非常時には前記ガードアームを錠本体の係止カムから解放させ、ガードアームの係合端部を自動的に錠ケースから落下させることができる。したがって、管理上の問題点を解消できると同時に、換気の目的を達成することができる。
(2)請求項2及び請求項3記載の発明は、駆動源の作動杆が伸張した時にロック部材を容易かつ確実に係止カムに係止させることができる。
(3)請求項4記載の発明は、駆動源の通電時に於いて、ガイド部材のガードアームを錠本体の係止カムに容易に係合させることができる反面、錠本体が解錠の時にはガードアームが自然に係止カムから外れる。
(4)請求項5記載の発明は、ガイド部材のガードアームを錠本体の係止カムに係合させる時に所望の位置で位置決め停止させることができる。
(5)請求項6記載の発明は、惚け老人などに引戸を自由に開けられたくない場合に、引戸のガイド部材側でも仮のロックをしておくことができることである。
(6)請求項7記載の発明は、ガイド部材のガードアームをロックしたままの状態で開放空間を任意に調整したうえで、引戸のガイド部材側でも仮のロックをしておくことができる。
【図面の簡単な説明】
図1ないし図19は本発明の実施の形態を説明するための第1実施例に基づく各説明図。その他の図面は主要部又は要部の他の実施例を示す各説明図である。
【図1】第1実施例を用いた実施の形態を説明するための説明図(開放空間を設定した場合)。
【図2】第1実施例を用いた実施の形態を説明するための説明図(引戸を閉めた場合)。
【図3】第1実施例の錠本体の概略的な斜視図。
【図4】図3の4−4線に基づく概略断面説明図。
【図5】第1実施例の主要部の説明図。
【図6】第1実施例の主要部の説明図。
【図7】第1実施例の主要部の説明図。
【図8】第1実施例の主要部の説明図。
【図9】停電開放後のソレノイド通電状態(ガードアームの係合前)。
【図10】図9に於いて、錠本体がガードアームをロックした状態。
【図11】ガイド部材の概略説明図。
【図12】図11の12−12線拡大断面図。
【図13】ガイド部材のアームレールの説明図。
【図14】第1実施例の要部(駆動源)の他の例を示す説明図。
【図15】主要部の第2実施例(ガイド部材10A)の正面図。
【図16】第2実施例の底面側から見た概略説明図(操作部材が係合)。
【図17】第2実施例の底面側から見た概略説明図(操作部材が係合解除)。
【図18】第2実施例の要部(アームレール11A)の説明図。
【図19】第2実施例の要部(操作部材65)の説明図。
【図20】第3実施例(ガイド部材10A)の底面側から見た概略説明図。
【図21】図20の22−22線拡大断面図。
【図22】第3実施例の操作部材が係合解除した概略説明図。
【図23】第3実施例の要部(アームレール11A)の説明図。
【図24】第4実施例(ガイド部材10B)の底面側から見た概略説明図。
【図25】第4実施例の操作部材が係合解除した概略説明図。
【図26】第4実施例の要部(アームレール11B)の説明図。
【図27】第5実施例(ガイド部材10B)の底面側から見た概略説明図。
【図28】第5実施例の操作部材が係合解除した概略説明図。
【符号の説明】
1…引戸、2…引戸枠、4…縦框、6…戸枠の縦枠、10、10A、10B…ガード部材、11、11A、11B…アームレール、12、12A、12B…ガードアーム、13、13A、13B…レール空間部、14…開放空間、15、15A、15B…固定ベース部、18、18A、18B…スライド係合駒、19、19A、19B…係合杆、30…錠本体、31…錠ケース、31a…上方収納部、31b…下方収納部、32…底壁、33、34…前壁、36…案内切欠部、40…ソレノイド、41…作動杆、42…当接片、43…係止カム、44…第1の枢軸、45…第1係止部、46…当接部、47…係合部、48…弧状部、49…第2係止部、55…ロック部材、59…係合ローラー、56…第2枢支部、60…バネ部材、66、66B…係合部、65、65B…操作部材、68、68B…操作片、70、70B…係合棒、71、71B…付勢バネ、72…調整孔。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a locking device for an open state sliding door. The present invention is suitable for emergency exit sliding doors such as nursing homes and hospitals.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, emergency exit sliding doors such as nursing homes and hospitals are often locked in cases other than emergency such as fires and emergencies. This is because the emergency exit is for emergency use, and opening the emergency exit completely has a management problem especially for the elderly and sick, and there may be an intrusion (thief) from the outside.
[0003]
However, even if it is an emergency exit, it does not mean that it must always be completely closed from a management point of view, and if the management problem can be solved, a person cannot pass for the purpose of ventilation. It would be more desirable if the sliding door could be locked or stopped with the open space set.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, conventionally, in emergency exit sliding doors such as nursing homes and hospitals, there is no open sliding door lock device that can set an open space to prevent people from entering and leaving the wind.
[0005]
In view of this, an invention according to claim 1 is to provide an open state sliding door locking device capable of setting the open space as described above. And the subject of the concrete invention of the present invention is that the sliding door is mounted in a state where the guard arm of the guide member provided on the vertical side of the sliding door is locked to the lock body provided on the vertical frame side of the door frame. The desired open space can be reliably obtained simply by opening it by hand. On the other hand, in the event of a power failure or the like, the guard arm is released from the locking cam of the lock body, and the engagement end of the guard arm is automatically locked. It is to drop from the case.
[0006]
Further, the present invention has an object to easily and surely lock the locking member with the locking cam when the operating rod of the drive source is extended.
[0007]
In the invention according to
[0008]
The invention according to claim 5 is to stop positioning at a desired position when engaging the guard arm of the guide member with the locking cam of the lock body while considering the design of the design.
[0009]
According to the sixth aspect of the present invention, when it is not desired to open the sliding door freely by an elderly person or the like, a temporary lock can be provided even on the guide member side of the sliding door.
[0010]
Furthermore, the invention described in
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The open state sliding door locking device of the present invention includes a
[0012]
Here, the “desired open space” refers to a gap between a sliding door and a door frame that a normal average 2-3 year-old child cannot pass through.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the following, the embodiment of the present invention shown in the drawings is related to a guard member (arm rail and guard arm) 10 attached to a sliding door frame (vertical rod, horizontal rod, middle rod) and a
[0014]
First, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 is an emergency exit sliding door, for example. The sliding door 1 includes an ordinary general sliding door and a sliding door type window. As is well known, the type of sliding door 1 is made up of a metallic sliding
[0015]
Next,
[0016]
Thus, the
[0017]
[0018]
30 is a lock that normally locks (locks) the
[0019]
First,
[0020]
Next,
[0021]
[0022]
Next,
[0023]
Thus, 45 is a thumb-shaped first locking portion formed at the lower end of the locking
[0024]
[0025]
[0026]
First, FIG. 3 shows a state in which the
[0027]
Next, FIG. 9 shows a case where the
[0028]
Next, FIG. 10 shows a case where the
[0029]
【Example】
First, in the first embodiment, a solenoid is shown as an example of the
[0030]
Next, in the column of this example, examples in which other structural requirements are added to the main part of the first example described in the column of the embodiment of the invention are listed. In the description of these examples, the reference numerals described in the embodiments of the present invention are attached to the drawings as they are, or the same reference numerals are given, and the redundant description is omitted.
[0031]
The second embodiment of FIGS. 15 to 19 is characterized by the structure of the
[0032]
[0033]
The operating
[0034]
In the above configuration, when the
[0035]
The third embodiment shown in FIGS. 20 to 23 includes the configuration of the
[0036]
In the above configuration, when the sliding
[0037]
The fourth embodiment shown in FIGS. 24 to 26 is characterized by the structure of the
[0038]
First,
[0039]
The operating
[0040]
Next, 72 is a plurality of adjustment holes formed at predetermined intervals in the fixed
[0041]
In the above configuration, when the
[0042]
When it is desired to arbitrarily set the open space, the sliding door is opened to a desired position while the
[0043]
The fifth embodiment of FIGS. 27 and 28 is characterized in that it includes the configuration of the
[0044]
In the above configuration, when the sliding
[0045]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, the present invention has the following effects.
(1) The guard arm of the guide member provided on the vertical side of the sliding door is locked to the lock body provided on the vertical frame side of the door frame. The desired open space can be reliably obtained by simply opening the sliding door by hand while it is in the state. On the other hand, in the event of an emergency such as a power failure, the guard arm is released from the locking cam of the lock body, and the guard arm is engaged. The end can be automatically dropped from the lock case. Therefore, management problems can be solved and at the same time the purpose of ventilation can be achieved.
(2) According to the second and third aspects of the invention, the lock member can be easily and reliably locked to the locking cam when the operating rod of the drive source is extended.
(3) According to the invention of
(4) According to the fifth aspect of the present invention, when the guard arm of the guide member is engaged with the locking cam of the lock body, the positioning can be stopped at a desired position.
(5) The invention according to
(6) The invention according to
[Brief description of the drawings]
1 to 19 are explanatory diagrams based on a first example for explaining the embodiment of the present invention. The other drawings are explanatory views showing other embodiments of the main part or the main part.
FIG. 1 is an explanatory diagram for explaining an embodiment using a first example (when an open space is set).
FIG. 2 is an explanatory diagram for explaining the embodiment using the first embodiment (when the sliding door is closed).
FIG. 3 is a schematic perspective view of the lock body of the first embodiment.
4 is a schematic cross-sectional explanatory diagram based on line 4-4 in FIG. 3;
FIG. 5 is an explanatory diagram of a main part of the first embodiment.
FIG. 6 is an explanatory diagram of a main part of the first embodiment.
FIG. 7 is an explanatory diagram of a main part of the first embodiment.
FIG. 8 is an explanatory diagram of a main part of the first embodiment.
FIG. 9 shows a solenoid energized state after the power failure is released (before the guard arm is engaged).
FIG. 10 shows a state where the lock body locks the guard arm in FIG.
FIG. 11 is a schematic explanatory view of a guide member.
12 is an enlarged sectional view taken along line 12-12 of FIG.
FIG. 13 is an explanatory diagram of an arm rail of a guide member.
FIG. 14 is an explanatory diagram showing another example of the main part (drive source) of the first embodiment.
FIG. 15 is a front view of a second embodiment (guide
FIG. 16 is a schematic explanatory view of the second embodiment viewed from the bottom side (the operating member is engaged).
FIG. 17 is a schematic explanatory view of the second embodiment viewed from the bottom side (the operation member is disengaged).
FIG. 18 is an explanatory diagram of a main part (
FIG. 19 is an explanatory diagram of a main part (operation member 65) of the second embodiment.
20 is a schematic explanatory view of the third embodiment (guide
21 is an enlarged cross-sectional view taken along line 22-22 in FIG. 20;
FIG. 22 is a schematic explanatory view in which the operation member of the third embodiment is disengaged.
FIG. 23 is an explanatory diagram of a main part (
FIG. 24 is a schematic explanatory view of the fourth embodiment (guide
FIG. 25 is a schematic explanatory view in which the operation member of the fourth embodiment is disengaged.
FIG. 26 is an explanatory diagram of a main part (
FIG. 27 is a schematic explanatory view seen from the bottom side of the fifth embodiment (guide
FIG. 28 is a schematic explanatory view in which the operation member of the fifth embodiment is disengaged.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Sliding door, 2 ... Sliding door frame, 4 ... Vertical fence, 6 ... Vertical frame of
Claims (7)
Priority Applications (1)
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JP04949796A JP3635510B2 (en) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | Locking device for open sliding door |
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Publications (2)
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KR100815150B1 (en) * | 2007-01-10 | 2008-03-19 | 주식회사 타이가 | Apparatus for fixing dome |
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1996
- 1996-02-13 JP JP04949796A patent/JP3635510B2/en not_active Expired - Fee Related
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JPH09217539A (en) | 1997-08-19 |
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