JP3630041B2 - Plant equipment monitoring equipment by wavelet transform - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプラントにてオンラインで計測した信号をウェーブレット変換することにより、プラント構成機器の状態を監視する装置に係り、特に、信号を時間的に連続して監視することが可能な装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラント機器、特にポンプやタービンのような回転機械の状態をオンラインで監視することを目的として、機器に取り付けた振動センサを用いて計測した振動データを周波数解析することにより、機器の異常を検知し、さらに、異常原因を特定することが行われている。回転機械の振動は、発生異常に応じた変化傾向を示す。例えば、回転部の一部欠損のようなアンバランスが発生した場合、振動データの周波数解析結果は、回転数に対応する周波数(回転周波数)の振幅値が大きくなる。このような特性から、各周波数の振幅値に対してしきい値判定を実施することにより異常を検知することができる。さらに、振幅が異常値を示す周波数の情報を基に異常原因を特定することができる。
【0003】
従来、周波数解析には、FFT(高速フーリエ変換)が多く用いられていた。
【0004】
FFTによる解析結果の例を図7に示す。図では、(a)に示す振動データに対するFFTによる解析結果を(b)に示している。FFTによる解析結果は、横軸が周波数、縦軸が振幅となる。FFTを用いることにより、振動データに含まれる各周波数成分の平均値を取り出すことができる。つまり、図の例では、振動データ10秒間についての平均となる。
【0005】
FFTでは、突発的に変化する異常を検知しにくいという欠点がある。これは、FFTにより得られる周波数ごとの振幅値が、振動データの時間について平均した値となるためである。したがって、異常による変化が振動データの時間に対し、ごく一部の短時間しか影響しないのであれば、平均処理のため解析結果の変化はわずかになる。
【0006】
上記のようなFFTの欠点を補うために、近年、時間ー周波数解析が可能なウェーブレット変換が用いられるようになってきた。ウェーブレット変換による解析結果の例を図8に示す。図のように、ウェーブレット変換により、周波数ごとの振幅値の時間変化の情報を得ることができる。このため、突発的な異常の検知、または、周波数特性が時間的に変化する傾向の把握が容易に行える。
【0007】
ウェーブレット変換は、式1で表される。
【0008】
【数1】
【0009】
ここで、fはウェーブレット変換される被変換関数、つまり振動データである。
【0010】
gはウェーブレットの基底関数である。aは周期、つまり、周波数の逆数を表すパラメータである。また、bは時間を表すパラメータである。S(a、b)は、ある時刻bにおける周期a(周波数1/a)に対応する振幅値を表す。基底関数は、時間方向に対して0に減衰するような波形が使われる。したがって、上式では積分範囲を時間に対して無限大にしているが、実際の計算では、式2のように積分範囲を有限にして計算を行う。
【0011】
【数2】
【0012】
この式で、nは積分範囲を決定するパラメータである。
【0013】
ウェーブレット変換の原理を図9に示す。ウェーブレット変換は、振動データと基底関数を掛け合わせ、それを積分することにより変換を行う。パラメータaを小さくすれば、基底関数は時間方向に縮小した形となり、高周波の解析となる。
【0014】
一方、aを大きくすれば、低周波の解となる。また、パラメータbは、基底関数を時間方向に移動させる働きをする。このように、パラメータa、bをそれぞれ解析周波数、解析時間に応じた値に設定することで、振動データの時間ー周波数解析を行える。
【0015】
ウェーブレット変換による時間ー周波数解析において、時間の基準は基底関数の中心である。つまり、図のように、時刻0.0秒の周波数情報を得るには、基底関数の中心が0.0秒に位置するようにパラメータbを設定する。このため、時刻0.0秒から1.0秒までのウェーブレット変換結果を得るには、振動データは時刻0.0秒から1.0秒のデータに加え、その前後のデータも必要となる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
従来、ウェーブレット変換を用いて、プラント機器の計測信号をオンラインで監視する場合、図10に示すように振動データを一定時間ごとに区切り、それぞれの振動データごとに変換処理を行っていた。しかし、上記のように振動データの端部に対しての解析ができないため、得られるウェーブレット変換結果には、時間的にデータの欠落部分が生じていた。プラント機器をオンラインで監視する場合、異常検知の精度を上げるには、ウェーブレット変換結果を時間的に連続に監視する必要がある。間欠的な監視では、突発的な異常を見落とす可能性があるためである。これは、プラント運転の安全性、信頼性の低下をもたらす。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を鑑み、本発明になる装置では、図11に示すように振動データを一定時間ごとに区切り、各ステップごとの振動データを作成する際に、前ステップでの解析に使用した振動データと重複する部分を持たせる。このような処理に基づき作成した振動データそれぞれに対し、ウェーブレット変換を実施することにより、時間的に連続な変換結果を得ることができる。したがって、短時間しか持続しない突発的な異常を見落とす可能性がなくなり、異常検知の精度を向上できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本発明の第1実施例になる装置の構成を示した図である。1は、本実施例になる装置において監視の対象とする水車発電機である。2は、水車発電機の振動を測定する振動センサである。3は、水車発電機の回転数を測定する回転数センサである。4は、本発明になるプラント機器監視装置である。5は、プラント機器監視装置の解析結果を表示するための表示装置である。
【0020】
次に、プラント機器監視装置4の内部構成について説明する。41は、振動センサ2の出力であるアナログ信号をデジタル信号に変換するためのA/D変換器である。同様に、42は、回転数センサ3のためのA/D変換器である。43は、A/D変換器41が出力する振動センサ2の計測値を取り込み、後述のデータ記憶部43へ値を格納するデータ取込部である。44は、振動データを時系列に一時的に記憶するデータ記憶部である。45は、データ記憶部44において、最新値が格納された振動データの記憶場所を示すポインタである。46は、データ記憶部44から振動データを取り出し、後述のウェーブレット処理部47へ出力するデータ取出部である。47は、データ取出部46から送られた振動データに対し、ウェーブレット変換処理を行うウェーブレット処理部である。48は、ウェーブレット処理部47が出力したウェーブレット変換結果を基に異常の検知を行う異常判定処理部である。49は、データ取出部46の出力である振動データ、ウェーブレット処理部47の出力であるウェーブレット変換結果、異常判定処理部48の出力である異常判定結果を格納する結果格納部である。50は、結果格納部49に格納した各種データの表示装置5への表示処理を行う表示制御部である。
【0021】
以下、本実施例になる装置の処理の流れを説明する。水車発電機1の振動を測定するために設置された振動センサ2は、振動の変位をアナログの電気信号で出力する。A/D変換器41は、振動センサ2が出力した電気信号をオンラインで取り込み、これをデジタル値に変換する。デジタル値に変換するときのサンプリング時間は、あらかじめ設定しておく。データ取込部43は、A/D変換器41が出力した振動センサ2の計測値をデータ記憶部44に格納する。図2にデータ記憶部44の構成を示した。データ記憶部44には、振動センサ2の計測値が時間順に格納される。ただし、データ記憶部44が一度に格納できる計測値の個数は有限である。このため、データ取込部43は最も古い値を上書きする形式で計測値を格納する。図の例では、データD(0)が最新値を示し、D(−1)が1ステップ前のデータ、D(−2)が2ステップ前のデータを示している。この例では、nステップ前のデータD(−n)まで、合計n+1個のデータを格納している。図の45は最新値を示すポインタである。ポインタが指し示す格納場所の右側が最も古い値になる。だたし、ポインタ45の示す場所がデータ記憶部44の右端であれば、左端に最も古い値が格納されている。データ取込部43は、データ記憶部44にデータを格納する際、ポインタ45を見ることにより最新値が格納されている場所を把握し、その右側にデータを格納する。以上の処理により、最も古い値を上書きする形式でデータを格納できる。
【0022】
データ取出部46は、データ記憶部44からデータを取り出す際に、まず、ポインタ45により最新値の格納場所を認識する。次に、最新値からあらかじめ設定された時間までのデータを取り出す。データのサンプリング時間は固定であるので、常に一定個数のデータを取り出すことになる。以下に、取り出すデータの時間の決定方法を説明する。
【0023】
本実施例になる装置では、ウェーブレット処理部47におけるウェーブレット変換処理、及び、異常判定処理部48における変換結果に対しての異常判定処理は一連の動作とし、これを周期的に行う。この周期をT秒とすると、データ取出部46は、式3で表される時間分のデータをデータ記憶部44から取り出す。この処理はT秒ごとに周期的に行う。
【0024】
【数3】
【0025】
ここで、Fは、ウェーブレット変換により解析する周波数の下限値である。この値は固定値として、データ取出部46、及びウェーブレット処理部47にあらかじめ設定しておく。nは、前記の式2で示したウェーブレット変換の積分範囲を決定するパラメータである。式3で表すように、データの取り出し周期はT秒であるが、取り出すデータの時間はT秒よりも長い。また、データ記憶部44に格納する振動データのサンプリング時間をΔtとすると、取り出すデータの個数Nは式4で表される。
【0026】
【数4】
【0027】
データ取出部46は、N個のデータをデータ記憶部44から取り出し、これをウェーブレット処理部47に出力する。
【0028】
ウェーブレット処理部47は、データ取出部46から送られた振動データに対し、ウェーブレット変換を行う。データ取出部46から送られた振動データは式3で表されるT’秒間であるが、この振動データに対するウェーブレット変換結果はT秒間のデータとなる。これは、前述したように、ウェーブレット変換では入力データの端部が解析できないためである。ウェーブレット処理部47は、ウェーブレット変換結果を異常判定処理部48に出力する。
【0029】
異常判定処理部48は、取り込んだウェーブレット変換結果に対して、正常/異常の判別を行う。この処理の概要を図3に示した。まず、取り込んだウェーブレット変換結果から特定の周波数の振幅値を取り出す。次に、取り出した振幅値のデータに対して統計処理を行い、平均値、標準偏差、最大値を求める。これらの統計量に対してしきい値判定を行い、正常範囲にあるかを判定する。しきい値は、あらかじめ異常判定処理部48に格納しておく。また、ウェーブレット変換結果から振幅値を取り出す周波数については、A/D変換器42を通して取り込んだ水車発電機1の回転数に基づいて決定する。例えば、回転機械において異常による影響が表れやすい回転周波数や、その2倍成分を取り出し周波数として使用する。以上のごとく求めた各統計量の中で異常値があった場合には、その旨を結果格納部49に出力する。
【0030】
結果格納部49では、異常判定処理部48が出力した異常判定結果に加えて、データ取出部46が出力した振動データ、ウェーブレット処理部47が出力したウェーブレット変換結果も併せて格納する。ただし、振動データ、及びウェーブレット変換結果については、あらかじめ決められた時間だけ保存し、それより時間が経過すればデータを消去していく。異常判定結果の格納については、異常を検知した時刻と異常値を示した統計量の種類、及びその周波数を記述する。
【0031】
表示制御部50は、結果格納部49に格納された振動データ、ウェーブレット変換結果、及び異常判定結果を取り込み、表示装置5に表示する。図4は、表示装置5の表示画面の例である。表示装置には、異常判定結果を判定時刻と併せて表示すると共に、振動データ、及びウェーブレット変換結果の現在値を表示する。
【0032】
この表示画面により、プラント機器が正常な状態にあるかを確認することができる。
【0033】
以上に説明したように、本実施例になる装置では、プラント機器で計測した信号をオンラインで取り込み、そのウェーブレット変換結果を基に異常判定処理を行う装置において、時間的に連続なウェーブレット変換結果を得ることができる。これにより、間欠的なウェーブレット変換結果しか得られない従来の装置に比べ、突発的で短時間しか持続しない異常を見落とすことがなくなり、異常検知の精度が向上する。また、時間的に連続なウェーブレット変換結果がオンラインで得られることから、振動の周波数特性が時間的に変化している場合でも、この特徴を詳細に知ることができる。これにより、機器で発生している異常の影響を正確に把握することができるため、機器動作の継続/停止を的確に判断することができる。
【0034】
次に本発明の第二実施例になる装置について説明する。図5は、第二実施例になる装置の構成を示す図である。この装置において、第一実施例となる点は、第1データ記憶部51と第2データ記憶部52の二つの記憶部が設置されている点、データ制御部53が追加されている点、及びデータ取込部43とデータ取出部46における処理内容である。以下に第一実施例との相違点のみを説明する。
【0035】
第一実施例におけるデータ記憶部44が、本実施例になる装置では、二つの記憶部、すなわち第1データ記憶部51と第2データ記憶部52から構成されている。これらのデータ記憶部への振動データの格納形式を図6に示す。図に示したように、第1データ記憶部51と第2データ記憶部52は、互い違いに振動データを格納する。ただし、二つのデータ記憶部が格納する振動データには重複部分を設ける。これは、第一実施例になる装置と同様に、ウェーブレット変換が解析できない入力データの端部を補うためである。各データ記憶部が格納する振動データの時間は、第1実施例における式3と同様であり、このうち、重複時間は、n/Fとなる。ここで、nはウェーブレット変換の積分範囲を決定するパラメータ、Fはウェーブレット変換により解析する周波数の下限値である。ただし、ウェーブレット変換、及び、その異常判定処理はT秒周期で行うとする。
【0036】
データ取込部43は、A/D変換器41から受け取った振動データを第1データ記憶部51または第2データ記憶部52に格納する。このとき、第1データ記憶部51と第2データ記憶部のどちらにデータを格納するかは、データ制御部53が決定する。データ制御部53は、前述した格納方式にしたがって振動データを第1データ記憶部51と第2データ記憶部52に振り分けていく。ただし、振動データの重複部については、第1データ記憶部51と第2データ記憶部52の両方に同じデータを格納する。データ制御部53は、一方のデータ記憶部に式3で表される時間分のデータを格納すると、データ取出部46に対してデータの取り出しを命令する。データ取出部46は、この命令を受け取ると、データ制御部53が指定したデータ記憶部のデータを取り出し、これをウェーブレット処理部47へ出力する。
【0037】
以上に説明したように、本実施例になる装置では、二つのデータ記憶部から構成されており、それらに交互に振動データを記憶する。ただし、二つのデータ記憶部に格納するデータには重複部分を設ける。これにより、プラントでオンラインで計測した信号に対して時間的に連続なウェーブレット変換結果を得ることができる。
【0038】
また、本実施例になる装置では、二つのデータ記憶部から構成されているが、これは、二つ以上の構成でも同様の処理で実現できる。
【0039】
【発明の効果】
本発明により、ウェーブレット変換を用いて、プラント機器の計測信号をオンラインで監視する場合、時間的に連続なウェーブレット変換結果を得ることができる。したがって、短時間しか持続しない突発的な異常を見落とす可能性がなくなり、異常検知の精度を向上できる。これにより、プラントの安全性、運転信頼性の向上という効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例になる装置の構成を示す図である。
【図2】データ記憶部の構成を示す図である。
【図3】異常判定部における異常判定処理の流れを示す図である。
【図4】表示画面の例を示す図である。
【図5】本発明の第2実施例になる装置の構成を示す図である。
【図6】第1データ記憶部、第2データ記憶部へのデータの格納方式を示す図である。
【図7】FFTによる解析結果の例を示す図である。
【図8】ウェーブレット変換による解析結果の例を示す図である。
【図9】ウェーブレット変換の原理を示す図である。
【図10】従来技術におけるウェーブレット変換によるプラント監視の処理内容を示す図である。
【図11】本発明におけるウェーブレット変換によるプラント監視の処理内容を示す図である。
【符号の説明】
1…水車発電機、2…振動センサ、3…回転数センサ、4…プラント機器監視装置、5…表示装置、41…A/D変換器、42…A/D変換器、43…データ取込部、44…データ記憶部、45…ポインタ、46…データ取出部、47…ウェーブレット処理部、48…異常判定処理部、49…結果格納部、50…表示制御部、51…第1データ記憶部、52…第2データ記憶部、53…データ制御部。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an apparatus for monitoring the state of plant component equipment by wavelet transforming a signal measured online at a plant, and more particularly to an apparatus capable of continuously monitoring a signal in time.
[0002]
[Prior art]
For the purpose of online monitoring of the state of plant equipment, especially rotating machinery such as pumps and turbines, it is possible to detect equipment abnormalities by frequency analysis of vibration data measured using vibration sensors attached to the equipment. Furthermore, the cause of the abnormality has been identified. The vibration of the rotating machine shows a change tendency according to the occurrence abnormality. For example, when an imbalance such as a partial loss of the rotating part occurs, the frequency analysis result of the vibration data has an amplitude value of a frequency (rotational frequency) corresponding to the rotational speed. From such characteristics, an abnormality can be detected by performing threshold determination on the amplitude value of each frequency. Furthermore, the cause of the abnormality can be identified based on the frequency information indicating the abnormal value of the amplitude.
[0003]
Conventionally, FFT (Fast Fourier Transform) is often used for frequency analysis.
[0004]
An example of the analysis result by FFT is shown in FIG. In the figure, the analysis result by FFT with respect to the vibration data shown in (a) is shown in (b). In the analysis result by FFT, the horizontal axis represents frequency and the vertical axis represents amplitude. By using FFT, the average value of each frequency component included in the vibration data can be taken out. That is, in the example of the figure, the average is about vibration data for 10 seconds.
[0005]
FFT has a drawback that it is difficult to detect abnormalities that suddenly change. This is because the amplitude value for each frequency obtained by FFT becomes a value averaged over the time of vibration data. Therefore, if the change due to the abnormality affects only a part of the short time with respect to the time of the vibration data, the change in the analysis result becomes small because of the averaging process.
[0006]
In recent years, wavelet transform capable of time-frequency analysis has been used to compensate for the drawbacks of FFT as described above. An example of the analysis result by wavelet transform is shown in FIG. As shown in the figure, it is possible to obtain information on time change of the amplitude value for each frequency by wavelet transform. For this reason, it is possible to easily detect a sudden abnormality or grasp the tendency of the frequency characteristics to change over time.
[0007]
The wavelet transform is expressed by
[0008]
[Expression 1]
[0009]
Here, f is a function to be wavelet transformed, that is, vibration data.
[0010]
g is a wavelet basis function. a is a parameter representing the period, that is, the reciprocal of the frequency. B is a parameter representing time. S (a, b) represents an amplitude value corresponding to the period a (
[0011]
[Expression 2]
[0012]
In this equation, n is a parameter that determines the integration range.
[0013]
The principle of wavelet transform is shown in FIG. The wavelet transform performs transformation by multiplying vibration data and a basis function and integrating them. If the parameter a is reduced, the basis function is reduced in the time direction, resulting in high frequency analysis.
[0014]
On the other hand, increasing a results in a low frequency solution. The parameter b serves to move the basis function in the time direction. Thus, by setting the parameters a and b to values corresponding to the analysis frequency and the analysis time, respectively, the time-frequency analysis of the vibration data can be performed.
[0015]
In the time-frequency analysis by the wavelet transform, the time standard is the center of the basis function. That is, as shown in the figure, in order to obtain frequency information at time 0.0 seconds, the parameter b is set so that the center of the basis function is located at 0.0 seconds. For this reason, in order to obtain a wavelet transform result from time 0.0 seconds to 1.0 seconds, vibration data requires data before and after the time 0.0 seconds to 1.0 seconds.
[0016]
[Problems to be solved by the invention]
Conventionally, when the measurement signal of a plant device is monitored online using wavelet transform, vibration data is divided at regular intervals as shown in FIG. 10, and conversion processing is performed for each vibration data. However, since it is impossible to analyze the end portion of the vibration data as described above, the obtained wavelet transform result has a data missing portion in terms of time. When monitoring plant equipment online, it is necessary to continuously monitor the wavelet transform results in order to improve the accuracy of abnormality detection. This is because intermittent monitoring may overlook sudden abnormalities. This brings about a decrease in the safety and reliability of plant operation.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
In view of the above problem, in the apparatus according to the present invention, as shown in FIG. 11, when vibration data is divided at regular intervals and vibration data for each step is created, vibration data used for the analysis in the previous step is used. And have overlapping parts. By performing wavelet transform on each vibration data created based on such processing, a temporally continuous conversion result can be obtained. Therefore, there is no possibility of overlooking a sudden abnormality that lasts for only a short time, and the accuracy of abnormality detection can be improved.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0019]
FIG. 1 is a diagram showing the configuration of an apparatus according to a first embodiment of the present invention.
[0020]
Next, the internal configuration of the plant
[0021]
The process flow of the apparatus according to this embodiment will be described below. The
[0022]
When retrieving data from the
[0023]
In the apparatus according to the present embodiment, the wavelet transform processing in the
[0024]
[Equation 3]
[0025]
Here, F is the lower limit value of the frequency analyzed by wavelet transform. This value is set in advance in the
[0026]
[Expression 4]
[0027]
The
[0028]
The
[0029]
The abnormality
[0030]
In the
[0031]
The
[0032]
With this display screen, it is possible to confirm whether the plant equipment is in a normal state.
[0033]
As described above, in the apparatus according to the present embodiment, the signal measured by the plant equipment is captured online, and the apparatus that performs the abnormality determination process based on the wavelet transform result, the temporally continuous wavelet transform result is obtained. Can be obtained. As a result, compared to a conventional apparatus that can obtain only intermittent wavelet transform results, it is possible to avoid overlooking an anomaly that lasts only for a short time and improves the accuracy of anomaly detection. In addition, since a temporally continuous wavelet transform result can be obtained online, this feature can be known in detail even when the frequency characteristic of vibration changes with time. Thereby, since the influence of the abnormality which has generate | occur | produced in the apparatus can be grasped | ascertained correctly, the continuation / stop of apparatus operation | movement can be judged correctly.
[0034]
Next, an apparatus according to the second embodiment of the present invention will be described. FIG. 5 is a diagram showing the configuration of the apparatus according to the second embodiment. In this apparatus, the point that becomes the first embodiment is that two storage units of a first
[0035]
In the apparatus according to this embodiment, the
[0036]
The
[0037]
As described above, the apparatus according to the present embodiment includes two data storage units, and alternately stores vibration data in them. However, the data stored in the two data storage units are provided with overlapping portions. This makes it possible to obtain a wavelet transform result that is temporally continuous with respect to the signal measured online at the plant.
[0038]
Further, although the apparatus according to the present embodiment is configured by two data storage units, this can be realized by the same processing with two or more configurations.
[0039]
【The invention's effect】
According to the present invention, when the measurement signal of the plant equipment is monitored online using the wavelet transform, a temporally continuous wavelet transform result can be obtained. Therefore, there is no possibility of overlooking a sudden abnormality that lasts for only a short time, and the accuracy of abnormality detection can be improved. Thereby, the effect of the improvement of plant safety and operation reliability can be expected.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a configuration of an apparatus according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram illustrating a configuration of a data storage unit.
FIG. 3 is a diagram illustrating a flow of abnormality determination processing in an abnormality determination unit.
FIG. 4 is a diagram illustrating an example of a display screen.
FIG. 5 is a diagram showing a configuration of an apparatus according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a diagram illustrating a method of storing data in a first data storage unit and a second data storage unit.
FIG. 7 is a diagram illustrating an example of an analysis result by FFT.
FIG. 8 is a diagram illustrating an example of an analysis result by wavelet transform.
FIG. 9 is a diagram illustrating the principle of wavelet transform.
FIG. 10 is a diagram showing processing details of plant monitoring by wavelet transform in the prior art.
FIG. 11 is a diagram showing processing contents of plant monitoring by wavelet transform in the present invention.
[Explanation of symbols]
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