JP3629417B2 - Sound insulation wall - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば高速道路、一般道路、鉄道等の車両走行に伴う騒音公害を防止するための遮音壁に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】
一般的に、従来の遮音壁は、例えば図7に示すように、道路等のコンクリート側壁20上に立設された側片部が壁面方向に沿う横断面H形の一対の支柱21,21間に、複数枚の遮音壁パネル30を上下に段積み状態に取り付けたものである。しかして、各遮音壁パネル30は、図8(イ)(ロ)に示すように、その左右両側端部30a,30aを支柱21の溝部22内に位置させ、該支柱21の表面側の側片部21aに当接した状態で、その側端部30aと該支柱21の裏面側の側片部21bとの間に、曲成した板ばね材からなる固定金具23を嵌め込むことによって、当該支柱21に固定するようになっている。24は落下防止用ワイヤーであり、パネル左右両側の上下と固定金具23とに設けた孔25を通して、段積みされた上下のパネル30…間にわたって挿通されている。
【0003】
また、各遮音壁パネル30は、図9に示すように、パネル前面側にルーバー開口31a…を設けた表面板31と背面板32との間の中空内部に、表面をポリフッ化ビニル等の合成樹脂フィルム33で被覆したガラス繊維不織布(ガラスウール)からなる吸音材34を配置し、この吸音材34と背面板32との間に空気層35を設けたものであり、表面板31を騒音発生側(道路側)に臨ませ、そのルーバー開口31a…より内部に入射した騒音音波を吸音材34にて吸収減衰させ、もって道路等の外側周辺に伝播する騒音を低減するようになっている。なお、吸音材34を合成樹脂フィルム33にて被覆しているのは、ガラス繊維の飛散防止と防水のためである。
【0004】
しかしながら、このような従来の遮音壁では、道路等の車両走行側から眺めた場合に支柱21…が見えるため、外観体裁が悪い上、遮音壁パネル30のルーバー式の表面板31はアルミニウム等の金属であることから、周辺景観に対して違和感が大きく、着色塗装しても平滑な着色面となって無機的な印象を与えて周辺環境に調和させにくく、また遮音壁の支柱21…は施工場所によってサイズ(溝部22の幅)に違いがあることから、遮音壁パネル30の取り付けのために該支柱21…のサイズに対応して複数種の固定金具23を用意する必要があり、そのために部品コストが高く付くという問題があった。更に、遮音壁パネル30のルーバー式の表面板31では、各ルーバー開口31aにルーバー31bの覆いがあるため、パネル内側へ入射する音波の伝播方向が限られ、騒音の入射率が低いという難点もあった。
【0005】
本発明は、上述の事情に鑑みて、遮音壁として、外観がすっきりして見栄えよく、しかも周辺環境に対してよく調和した印象を与えることができ、且つ支柱のサイズの違いがあっても遮音壁パネルを単一種の固定金具にて取付可能であり、それだけ部品コストを低減でき、また遮音性能にも優れるものを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、図面の参照符号を付して示せば、所定間隔置きに立設された横断面H型の各支柱15,15間に、中空内部に吸音材4を収蔵した遮音壁パネル10が取り付けられた遮音壁において、前記遮音壁パネル10は、パンチングメタルからなる表面板1の裏面側に接する着色層2を備えると共に、パネル左右両側に、パネル表面側に位置して上下方向略全長にわたる突縁部12と、パネル背面側に位置して該突縁部12に対向する支柱取付片13aとが設けられ、前記表面板1及び着色層2が該突縁部12の表面側まで延設されており、前記支柱15は側片部15a,15bが壁面方向に沿うように配置し、騒音発生側に面する該側片部15aの表面側に遮音壁パネル10の前記突縁部12が被さる状態で、前記支柱取付片13aに保持させた固定金具16を当該側片部15aの裏面側に押接させることにより、当該遮音壁パネル10が支柱15に固定されていることを特徴としている。
【0007】
上記構成の遮音壁では、支柱15の騒音発生側に面する側片部15aの外側を遮音壁パネル10の突縁部12が覆った形になるから、道路等の車両走行側から眺めた場合に支柱15…が見えず、壁全体が遮音壁パネル10…からなっているように視認され、また表面板1の開口部11…より着色層2が露呈し、且つ表面板1はパンチングメタルであるために目立たず、もってパネル表面全体が着色した非金属面のような印象を与える。また、遮音壁パネル10は、両側の支柱15,15に対して、当該支柱15の騒音発生側に面する側片部15aのみを利用して固定する構造であるから、該支柱15のサイズが異なっていても同じ固定金具によって支障なく取り付けることができる。
【0008】
請求項2の発明では、上記請求項1の遮音壁において、前記固定金具16が支柱15の側片部15aの裏面側に弾接する板ばね材からなる構成としているから、遮音壁パネル10を固定金具16のばね弾性によって支柱15に安定に固定できる。
【0009】
請求項3の発明では、上記請求項1又は2の遮音壁において、前記着色層2が表面板1の開口部11…からの侵入水を捕捉して当該層2内を流下させる合成繊維不織布からなる着色防水層である構成としているから、着色層2により、吸音材4への雨水等の付着・浸透に起因する吸音性能の低下が防止される。
【0010】
請求項4の発明は、上記請求項3の遮音壁において、前記吸音材4が前記着色防水層2よりも高密度で層厚の大きい合成繊維不織布層からなり、この不織布層と着色防水層2との間に空気層3を有してなる構成としている。この場合、吸音材4が高密度で層厚の大きい合成繊維不織布層であることから、広い周波数範囲の騒音を効率よく吸収減衰できると共に、この吸音材4の不織布層が空気層3によって着色防水層2から離れているため、表面板1の開口部11…からの侵入水が吸音材4の不織布層に付着・浸透するのを確実に防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施例について、図面を参照して具体的に説明する。図1〜図4は本発明の遮音壁に用いる遮音壁パネルの一例を示し、図5,図6は同遮音壁パネルを用いた実施例の遮音壁を示す。
【0012】
図1〜図4に示す遮音壁パネル10は、正面視で横長の長方形をなし、パネル厚み方向に順次、アルミニウム等のパンチングメタルからなる表面板1、該表面板1の裏面側に当接した着色合成繊維の不織布からなる着色防水層2、中間空気層3、前記着色防水層2よりも層厚の大きい合成繊維不織布からなる吸音層4、背側空気層5、及び背面板6を有している。
【0013】
このパネル10の上下端では、後述のように背面板6の前方延出部6a,6bに表面板1の上下の後方延出部1a,1bが外嵌するようになっている。
【0014】
表面板1は、上下の後方延出部1a,1bを除き、パネル表面側に臨む全面に多数の円形の開口部11…を均等に設けたものであり、なお、この表面板1の開口部11…の内、最下位の配列分は前面から下側の後方延出部1bへ移行する曲がり部にかかるように配置しており、これによってバネル下縁に沿って並ぶ排水孔11a…を構成している。
【0015】
また着色防水層2の背面側には押え部材7が設けられ、該押え部材7は、図2に示すように着色防水層2の背面側全域に当接する多孔板7からなり、該多孔板7の全域に均等に開口孔7aが設けられ、これらの開口孔7aは表面板1の開口部11と同心状に設けられている。また多孔板7の上下方向略中央位置に吸音層4に向かって突出する凸部70が形成される。また多孔板7の上下端部7b,7cは中間空気層3を囲繞するように略コ字状に折曲され、その先端部7dが更に吸音層4側にL字状に折曲している。
【0016】
しかして、表面板1の背面側に着色防水層2を当接配設し、しかるのちに押え手段7である多孔板を着色防水層2に当接させ、且つ多孔板7の上下コ字状端部7b,7cを表面板1の後方延出部1a,1bの裏面側に当接させた状態で、後方延出部1a,1bとコ字状端部7b,7cとを図示のようにスポット溶接9によって一体化し、これによって着色防水層2は、その表面側の表面板1と、背面側の押え手段7である多孔板7とに挟持されて強固に保持される。
【0017】
次に、背面板6の内側に吸音層4を、その上下端部が背面板6の前方延出部6a,6bの段部6a1 ,6b1 に当接し、且つその中央部が背面板6の凸部60に当接するようにして取り付け、この状態で多孔板7及び着色防水層2が前述のように一体的に取り付けられた表面板1を、その上下端部の後方延出部1a,1bの段部1a1 ,1b1 が背面板6の前方延出部6a,6bの段部6a1 ,6b1 を乗り越えるように外嵌して取り付ける。これによって、吸音層4の上下端部表面側に多孔板7のコ字状端部7b,7cの先端部7dが、またその中央部表面側に前記凸部70が図示のように夫々若干食い込むように当接する。
【0018】
この状態で表面板1の上下の後方延出部1a,1bと背面板6の前方延出部6a,6bとを背面寄りでリベットS1 で固着することによって、吸音層4は多孔板7を介して表面板1と背面板6との間で強固に保持され、該吸音層4と多孔板7との間に所定の間隔の中間空気層3が形成され、吸音層4と背面板6との間も所定の間隔の背側空気層5が形成され、なお且つ多孔板7の凸部70が吸音層4の表面側に、また背面板6の凸部60が吸音層4の背面側に当接することによって両板7,6によって吸音層4が変形することがなく保持されると共に、前述の中間空気層3及び背側空気層5はその間隔が変化することなく維持される遮音壁パネル10の完成をみるのである。
【0019】
また、遮音壁パネル10の左右両側には、図4に示すように、パネル表面側に位置して上下方向略全長にわたる突縁部12と、パネル背面側の上部に位置して該突縁部12に対向する支柱取付片13aとが設けてある。そして、突縁部12は、着色防水層2の延長端部と、該着色防水層2の延長端部を挟んで表面側から裏面側に折曲形成された表面板1の側方延長部と、表面板1の裏面側に当接する側板8の張出片8aにて構成される。一方、支柱取付片13aは、側板8と、側板8の張出片8a及び表面板1とに夫々ねじS2 ,S3 によって固着されたコ字枠形金具13の側片部より構成され、その上縁より後方へ突出する孔付き突片13bを備えている。
【0020】
図5は上記構成の遮音壁パネル10を用いて構築した本発明の実施例に係る遮音壁を示す。この遮音壁は、道路のコンクリート側壁14上に所定間隔置きに立設された横断面H型の各支柱15,15間に、複数枚の遮音壁パネル10…を表面板1が道路側に臨む向きで上下に段積みした形で取り付けることにより、連続した壁面を構成している。しかして、図6(イ)(ロ)に示すように、各支柱15は側片部15a,15bが壁面方向に沿う向きに配置しており、遮音パネル10は、左右の突縁部12,12をそれぞれ支柱15の道路側の側片部15aの外面側に被さるように配置し、支柱取付片13aに保持させた板ばね材からなる固定金具16を当該側片部15aの内面側に弾接させることにより、両側一対の支柱15,15に固定されている。
【0021】
なお、図6(ロ)に示すように、固定金具16は帯状の板ばね材を二重の楔形に曲成したものであり、孔付き基端部16bが支柱取付片13aの孔付き突片13b上に重なるように、楔形の本体部16aを支柱取付片13aと支柱15の側片部15aとの間に上方から圧入させる。しかして、重なった孔付き突片13bと孔付き基部16bの孔18,18には、上下に段積みした複数枚の遮音壁パネル10…にわたってワイヤー17を挿通し、更に該ワイヤー17を隣接する壁面の遮音壁パネル10…に同様に挿通するようにして、所要区間の遮音壁パネル10…の全体を一体化させている。
【0022】
このような遮音壁は、支柱15の道路側に面する側片部15aの外側が遮音壁パネル10の突縁部12にて覆われているため、道路側から眺めた場合に支柱15…が見えず、壁全体が遮音壁パネル10…からなっているように視認され、外観的に非常にすっきりして見栄えがよい。また表面板1はパンチングメタルであるため、それ自体の金属部分の面積が小さくて目立たず、ある程度の距離を置いて見た場合にパネル表面全体が着色した非金属面のような印象を与え、とりわけ本実施例のように着色防水層2が合成繊維不織布である場合は、繊維面の柔らかさが加味されて無機的な印象が完全に払拭される。従って、遮音壁パネルの着色防水層2の色合いを適当に選択することにより、遮音壁は外観体裁に優れて周辺環境によく調和したものとなる。また、遮音壁パネル10の表面板1の開口部11…には従来のルーバー式表面板31におけるルーバー31b(図9参照)のような遮蔽部がないため、パネル内側へ入射する音波の伝播方向が制約されず、騒音の入射率が高くなって遮音壁本来の遮音性能も向上することになる。
【0023】
しかも、この遮音壁にあっては、両側の支柱15,15に対して遮音壁パネル10を当該支柱15の騒音発生側に面する側片部15aのみを利用して固定する構造であるから、該支柱15のサイズが異なっていても同じ固定金具16によって支障なく取り付けることができる。従って、従来のように支柱のサイズの違いに対応した複数種の固定金具を用意しておく必要がなく、それだけ部品コストが低減される。
【0024】
なお、本発明においては、遮音壁パネル10を支柱15に固定するための固定金具として、例えば支柱取付片12aに螺着して先端側を支柱15の側片部15aの裏面側に押接させるようにしたボルト型のものを始め、種々の形態及び固定機構のものを使用できるが、特に上記実施例の固定金具16ように板ばね材からなるものでは、支柱取付片12aと前記側片部15aとの間に圧入させるだけでよく、固定操作が容易であると共に、取付後にもばね弾性が常時作用することから、遮音壁パネル10を安定した取付状態に保持できる利点がある。また、このような固定金具は、遮音壁パネル10に溶接やビス止め等で予め一体化した構成でもよい。
【0025】
一方、本発明の遮音壁に用いる遮音壁パネルは、中空内部に吸音材を収蔵して、パンチングメタルからなる表面板の裏面側に接する着色層を備えるものであればよく、その内部構成が種々異なるものを使用でき、例えば吸音材が着色層を兼用する構成であっても差支えない。しかるに、前記実施例の遮音壁パネル10のように合成繊維不織布からなる着色防水層2とした構成では、この防水着色層2によって表面板1の開口部11…からの雨水や洗浄水等の侵入水を捕捉して当該層2内を流下させることができ、もって吸音材4への水の付着・浸透に起因する吸音性能の低下を防止できるという利点がある。なお、この実施例構成において、着色防水層2の繊維間を流下した侵入水は、表面板1のバネル下縁に沿って並ぶ開口部である排水孔11a…より外部へ放出される。
【0026】
更に、本発明においては、遮音壁パネルの吸音材4としては従来のような表面を合成樹脂フィルムで被包したガラス繊維不織布も使用できるが、上記実施例のように遮音壁パネル10の吸音材4が着色防水層2よりも層厚の大きい合成繊維不織布層からなるものとし、この吸音材4と着色防水層2との間に中間空気層3を有する構成とすれば、吸音材4の合成繊維不織布によって広い周波数範囲の騒音を効率よく吸収減衰できると共に、この吸音材4の不織布層が空気層3によって着色防水層2から離れているため、表面板1の開口部11…からの雨水等の侵入水が吸音材4の不織布層に付着・浸透するのをより確実に防止できる。なお、中間空気層3は吸音効果の向上にも寄与することが実験的に判明しており、同様に前記実施例構成における背側空気層5も吸音性能に好結果を与える。しかして、着色防水層2及び吸音材4の不織布層は、単層マット状の合成繊維不織布に限らず、図6の(イ)の吸音層4の断面構造に示すように合成繊維不織布のシートを一定幅でジクザグ状に折り返して重ね、その折り返し幅を層厚としたものや、複数枚の不織布を積層したものも使用可能である。
【0027】
なお、合成繊維不織布よりなる着色防水層2としては、雨水等の侵入水を確実に捕捉して吸音層4側へ移行するのを防ぎ、且つ当該層内での流下を速める上で、不織布の合成繊維が30〜70デニール程度、嵩密度が0.05〜0.2g/cm3 程度、層厚3〜20mm程度に設定するのがよい。また吸音材4を合成繊維不織布層とする場合は、広い周波数範囲の音波を効率よく吸収減衰させる上で、不織布の合成繊維が10〜50デニール程度、嵩密度が0.03〜0.07g/cm3 程度、層厚30〜100mm程度に設定するのがよい。一方、表面板1としては、その自己保持強度を充分に確保して且つ高い騒音入射率を得る上で、パネル表面側における開口面積比率が30〜75%程度のものが好ましい。
【0028】
しかして、本発明の遮音壁は、例示した道路用に限らず、鉄道側壁や種々の騒音発生源を隔離する塀等にも適用可能である。また、本発明においては、使用する遮音壁パネル10の外形と内部構造、パネル同士の一体化ないし連結構造、支柱15を立設する基部構造等、細部構成については実施例以外に種々設計変更可能である。
【0029】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、中空内部に吸音材を収蔵した遮音壁パネルを横断面H型の支柱間に取り付けた遮音壁として、道路等の騒音発生側に臨む支柱の表面が遮音壁パネルの両側の突縁部に覆われて見えず、壁全体が遮音壁パネルからなっているように視認されるため、外観がすっきりして見栄えよく、且つ遮音壁パネルのパンチングメタルからなる正面板の裏面側に着色層を備え、パネル表面全体が着色した非金属面のような印象を与えることから、周辺環境に対してよく調和したものとすることができ、また支柱のサイズの違いがあっても遮音壁パネルを単一種の固定金具にて取付可能であり、それだけ部品コストを低減できるものが提供される。
【0030】
請求項2の発明によれば、上記の遮音壁において、前記固定金具が支柱の側片部の裏面側に弾接する板ばね材からなるため、遮音壁パネルの支柱に対する固定操作が容易であると共に、該パネルの取付状態を安定に保持できるという利点がある。
【0031】
請求項3の発明によれば、上記の遮音壁において、遮音壁パネルの前記着色層が表面板の開口部からの侵入水を捕捉して当該層内を流下させる合成繊維不織布からなる着色防水層であることから、該パネル内の吸音材への雨水等の付着・浸透に起因する吸音性能の低下が防止されるという利点がある。
【0032】
請求項4の発明によれば、上記の遮音壁において、遮音壁パネルの前記吸音材が層厚の大きい合成繊維不織布層からなるため、広い周波数範囲の騒音を効率よく吸収減衰できると共に、この不織布層と着色防水層との間が空気層によって隔てられていることから、表面板の開口部からの侵入水が吸音材の不織布層に付着・浸透するのを確実により防止できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る遮音壁に用いる遮音壁パネルの一例を示す縦断側面図である。
【図2】同遮音壁パネルの内部構造を断層的に示す斜視図である。
【図3】同遮音壁パネルの平面図である。
【図4】同遮音壁パネルの側端部を示す一部破断平面図である。
【図5】本発明の一実施例に係る遮音壁の正面図である。
【図6】同遮音壁の支柱に対する遮音壁パネルの取付部を示し、(イ)は縦断側面図、(ロ)は横断平面図である。
【図7】従来の遮音壁の正面図である。
【図8】従来の遮音壁における遮音壁パネルの支柱取付部を示し、(イ)は横断平面図、(ロ)は縦断側面図である。
【図9】従来の遮音壁における遮音壁パネルの縦断側面図である。
【符号の説明】
1 表面板
2 着色防水層(着色層)
3 中間空気層(空気層)
4 吸音材
10 遮音壁パネル
11 開口部
12 突縁部
13a 支柱取付片
15 支柱
15a 側片部
16 固定金具[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sound insulation wall for preventing noise pollution caused by traveling of a vehicle such as an expressway, a general road, and a railway.
[0002]
[Prior art and its problems]
In general, as shown in FIG. 7, for example, a conventional sound insulating wall is formed between a pair of
[0003]
Further, as shown in FIG. 9, each sound
[0004]
However, in such a conventional sound insulation wall, since the
[0005]
In view of the above-described circumstances, the present invention provides a sound-insulating wall panel that has a clean appearance and a good appearance, can give an impression that is well harmonized with the surrounding environment, and even if there is a difference in the size of the columns. Can be mounted with a single type of fixing bracket, and the object is to provide a component that can reduce the cost of the parts and has excellent sound insulation performance.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, the invention of
[0007]
In the sound insulation wall having the above configuration, the projecting
[0008]
In the second aspect of the present invention, in the sound insulating wall of the first aspect, since the
[0009]
According to a third aspect of the present invention, in the sound insulation wall of the first or second aspect, the
[0010]
According to a fourth aspect of the present invention, in the sound insulating wall of the third aspect, the
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be specifically described below with reference to the drawings. 1 to 4 show an example of a sound insulation wall panel used for the sound insulation wall of the present invention, and FIGS. 5 and 6 show a sound insulation wall of an embodiment using the sound insulation wall panel.
[0012]
The sound
[0013]
At the upper and lower ends of the
[0014]
The
[0015]
Further, a
[0016]
Thus, the colored
[0017]
Next, the
[0018]
In this state, the
[0019]
Further, as shown in FIG. 4, on both the left and right sides of the sound
[0020]
FIG. 5 shows a sound insulation wall according to an embodiment of the present invention constructed using the sound
[0021]
As shown in FIG. 6 (b), the fixing
[0022]
In such a sound insulation wall, since the outside of the
[0023]
Moreover, the sound insulation wall has a structure in which the sound
[0024]
In the present invention, as a fixing bracket for fixing the sound
[0025]
On the other hand, the sound insulation wall panel used for the sound insulation wall of the present invention only needs to have a sound absorbing material stored in the hollow interior and have a colored layer in contact with the back side of the surface plate made of punching metal, and the internal structure is different. For example, there is no problem even if the sound absorbing material is configured to also serve as a colored layer. However, in the structure made into the
[0026]
Furthermore, in the present invention, a conventional glass fiber nonwoven fabric having a surface encapsulated with a synthetic resin film can be used as the
[0027]
In addition, as the
[0028]
Therefore, the sound insulation wall of the present invention is not limited to the exemplified road, but can be applied to a railroad wall or a fence for isolating various noise sources. Further, in the present invention, various designs can be changed in addition to the embodiment, such as the outer shape and the internal structure of the sound
[0029]
【The invention's effect】
According to the invention of
[0030]
According to the invention of
[0031]
According to the invention of
[0032]
According to the invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal side view showing an example of a sound insulation wall panel used for a sound insulation wall according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing the internal structure of the sound insulation wall panel in a tomographic manner.
FIG. 3 is a plan view of the sound insulation wall panel.
FIG. 4 is a partially broken plan view showing a side end portion of the sound insulation wall panel.
FIG. 5 is a front view of a sound insulation wall according to an embodiment of the present invention.
6A and 6B show a mounting portion of a sound insulation wall panel with respect to a column of the sound insulation wall, where FIG. 6A is a longitudinal side view, and FIG.
FIG. 7 is a front view of a conventional sound insulation wall.
FIGS. 8A and 8B show a column mounting portion of a sound insulation wall panel in a conventional sound insulation wall, where FIG. 8A is a transverse plan view and FIG. 8B is a longitudinal side view.
FIG. 9 is a longitudinal side view of a sound insulation wall panel in a conventional sound insulation wall.
[Explanation of symbols]
1
3 Intermediate air layer (air layer)
4
Claims (4)
前記遮音壁パネルは、パンチングメタルからなる表面板の裏面側に接する着色層を備えると共に、パネル左右両側に、パネル表面側に位置して上下方向略全長にわたる突縁部と、パネル背面側に位置して該突縁部に対向する支柱取付片とが設けられ、前記表面板及び着色層が該突縁部の表面側まで延設されており、
前記支柱は側片部が壁面方向に沿うように配置し、騒音発生側に面する該側片部の表面側に遮音壁パネルの前記突縁部が被さる状態で、前記支柱取付片に保持させた固定金具を当該側片部の裏面側に押接させることにより、当該遮音壁パネルが支柱に固定されていることを特徴とする遮音壁。In the sound insulation wall in which the sound insulation wall panel storing the sound absorbing material is attached in the hollow space between the pillars of the H-shaped cross section erected at predetermined intervals,
The sound insulation wall panel is provided with a colored layer in contact with the back side of the front plate made of punching metal, and is located on the left and right sides of the panel, on the panel surface side, and on the back side of the panel. Column support pieces facing the projecting edge, the surface plate and the colored layer are extended to the surface side of the projecting edge,
The column is arranged so that the side piece is along the wall surface direction, and is held by the column attachment piece in a state where the protruding portion of the sound insulation wall panel covers the surface side of the side piece facing the noise generation side. A sound insulation wall characterized in that the sound insulation wall panel is fixed to a support by pressing a fixing fitting against the back side of the side piece.
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