JP3628433B2 - Method for producing toner for developing electrostatic charge - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真、静電記録などにおける静電荷像を現像するためのトナーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
乾式現像方法に用いる電子写真用トナーは、通常、熱可塑性樹脂と着色剤などを溶融混練し、次に粉砕し、得られる粉粒体を分級して製造されている。しかしながら、この方法は多大な設備を要し、しかも電力を多く消費する等の問題を抱えている。特に、近年は複写により得られる画像の高画質化の要請から、粒度分布の狭いトナーや粒径の小さいトナーが要求されているが、従来の粉砕法では、効率よく粒度分布の狭いトナーや粒径の小さいトナーを製造することが困難である。
これらの問題を解決するために、懸濁重合法によるトナーの製造法が提案されている。しかしながら、懸濁重合法による乾式トナーの製造においては以下の問題がある。
その第一には、通常の懸濁重合法によるトナーの製造では液状の単量体組成物を分散媒中で粒子化する造粒工程で所望の範囲の粒径に調節することが困難であるという点である。またその第二には、生成した重合体粒子の粒度分布が広く、適正な粒度範囲の粒子を得るには分級操作が必要であるという点である。
懸濁重合法の上記問題を解決する方法として、従来各種の提案がある。例えば、特開昭59−161では、分散安定剤として不完全ケン化ポリビニルアルコールを用いる方法が提案されているが、通常のポリビニルアルコールを用いた場合に比べて、確かに分散性は優れているものの粒度分布は広範囲である。また、特開昭62−203167、特開昭62−299862、特開昭63−113561、特開昭63−165869には、粉末分散剤を用いることにより、加圧下に吐出して懸濁重合を行う方法、特開昭58−173754では、回転ディスクアトマイザーを用いて重合体を微粒子化する方法、特開昭59−26128では、内筒と外筒との間に分散媒と分散液を流し、せん断力を加えることにより微粒子を製造する方法が提案されている。また特開昭63−112602等には超音波を照射する方法が提案されている。しかしながら、これらいずれの方法も重合体を小粒径化すること及び重合体の粒度を狭い粒度分布のものとすることを兼ね備えたトナーを得ることは困難であった。
これらの問題を解決する方法として、特開平3−95564には重合性単量体を含む単量体組成物を細孔を有する多孔質ガラスを通過させた後、懸濁重合する方法を発明した。この方法では確かに狭い粒度分布のものが得られるが、4μm〜6μm程度の小粒径のトナーを作成する場合には、分散された状態にある顔料や帯電制御剤が、多孔質ガラスの細孔部に詰まり、頻繁に洗浄をする必要があり、工業化するうえで問題とされてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、懸濁重合法による静電荷像の現像用トナーの製造方法において、小粒径で、かつ粒径分布が狭いトナーを、効率よく製造できる方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を解決すべく検討を重ねた結果、本発明を完成するに至った。すなわち本発明によれば、重合性単量体と着色剤とを分散混合し、得られた組成物を親水性有機溶媒に分散させ、細孔を有する多孔質ガラス中を通過させた後、分散安定剤が存在する水性溶媒中で重合性単量体のエマルションを製造する工程と、この工程に引続いて、重合性単量体からなるエマルションを懸濁重合させて静電荷現像用トナー粒子を製造する重合工程とからなることを特徴とする静電荷現像用トナーの製造方法が提供される。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明で製造する静電荷現像用トナーの原料には重合性単量体が用いられる。この重合性単量体は、ビニル基を有するモノマーである。具体的には、スチレン、パラクロルスチレン、ビニルトルエン、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸−2−クロロエチル、アクリロニトリル、アクリルアミド、アクリル酸、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸−n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸−2−クロロエチル、メタクリロニトリル、メタクリルアミド、メタクリル酸、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビニルメチルケトン、N−ビニルピロリドン、N−ビニルピリジン、ブタジエン等の単量体が単独または二種以上を使用できる。重合性単量体中には架橋性の重合性単量体を存在させる事も出来る。
【0006】
本発明の静電荷現像用トナーの着色剤としては、各種の顔料が用いられる。顔料には黒色顔料、黄色顔料、橙色顔料、赤色顔料、紫色顔料及び緑色顔料がある。
黒色顔料には、カーボンブラック(オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、等)、アニリンブラックのようなアジン系色素、金属塩アゾ色素、金属酸化物、複合金属酸化物などを挙げることができる。
黄色顔料には、カドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキなどを挙げることができる。橙色顔料には、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGKなどを挙げることができる。
赤色顔料には、ベンガラ、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3Bなどを挙げることができる。
紫色顔料には、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキなどを挙げることができる。
青色顔料には、コバルトブルー、アルカリブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBCなどを挙げることができる。
緑色顔料には、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキなどを挙げることができる。
これらの顔料は、1種または2種以上を使用する事ができる。
これらの着色剤の使用量は、重合性単量体に対し1%〜10%程度が好ましい。
【0007】
本発明の静電荷現像用トナーの帯電を制御するために、帯電制御剤が用いられる。具体的には、ニグロシン、炭素数2〜16のアレキル基を含むアジン系染料(特公昭42−1627号公報)、塩基性染料(例えば、C.I.Basic Yello 2(C.I.41000)C.I.Basic Yello 3、C.I.Basic Red 1(C.I.45160)、C.I.BasicRed 9(C.I.42500)、C.I.Basic Violet 1(C.I.42535)、C.I.Basic Violet 3(C.I.42555)、C.I.Basic Violet 10(C.I.45170)、C.I.Basic Violet 14(C.I.42510)、C.I.Basic Blue 1(C.I.42025)、C.I.Basic Blue 3(C.I.51005)、C.I.Basic Blue 5(C.I.42140)、C.I.Basic Blue 7(C.I.42595)、C.I.Basic Blue 9(C.I.52015)、C.I.Basic Blue 24(C.I.52030)、C.I.Basic Blue 25(C.I.52025)、C.I.Basic Blue 26(C.I.44045)、C.I.Basic Green 1(C.I.42040)、C.I.Basic Green 4(C.I.42000)など、これらの塩基性染料のレーキ顔料、C.I.Solvent Black 8(C.I.26150)、ベンゾイルメチル−ヘキサデシルアンモニウムクロライド、デシルトリメチルクロライド、等の4級アンモニウム塩あるいは、ジブチル又はジオクチルなどのジアルキル錫化合物、ジアルキル錫ボレート化合物、グアニジン誘導体、アミノ基を含有するビニル系ポリマー、アミノ基を含有する縮合系ポリマー等のポリアミン樹脂、特公昭41−20153号、同43−27596号、同44−6397号、同45−26478号に記載されているモノアゾ染料の金属錯塩、特公昭55−42752号、特公昭59−7385号に記載されているサルチル酸、ジアルキルサルチル酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のZn、Al、Co、Cr、Fe等の金属錯体、スルホン化した銅フタロシアニン顔料、特開平4−151168号に記載されているフッ素系化合物が挙げられる。
これらの静電現像用トナーの帯電制御剤は、トナー中に1重量%〜20重量%程度、好ましくは3重量%〜10重量%程度用いることが好ましい。
【0008】
本発明の方法は、重合性単量体を処理して重合性単量体のエマルションを製造する工程及び重合性単量体のエマルションを重合させてトナーを製造する工程から構成されている。
重合性単量体のエマルションを製造する工程では、はじめに重合性単量体、着色剤及び帯電制御剤を分散混合し、得られた組成物を親水性有機溶媒中に分散させる。ここで使用する親水性有機溶媒としては水に溶解するものであればよく、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、エチレングリコール、メチルエチルソルブ、アセトン等が使用できる。親水性有機溶媒中の重合性単量体の濃度は、10重量%〜80重量%、好ましくは30重量%〜70重量%である。有機溶媒の濃度が10重量%未満であると、所望の粒径を得るためには多孔質ガラスの細孔径が小さいものを使用しなければならないので、顔料粒子等が詰りやすく、一方、80重量%を超えると粒度分布が広くなり、好ましくない。このようにして得られる重合性単量体、着色剤、帯電制御剤及び親水性有機溶媒からなる均一溶液を、孔径サイズが0.2μm以上、5μm以下、好ましくは1μm〜3μmの多孔質ガラスの中を通過させると、親水性有機溶媒は分散媒中に溶出し、単量体と着色剤を主成分とする小粒径のエマルションを得ることができる。この場合に多孔質ガラスの孔径サイズが1μm未満では目詰まりが発生する。又、多孔質ガラスの孔径サイズが3μmを超えると、所望の粒径を得るためには多量の親水性溶媒を用いる必要があり、効率がわるい。
【0009】
本発明で使用される細孔を有する多孔質ガラスとは、狭い範囲に調節された細孔を有するガラスで、珪酸、ほう酸、アルミナを主成分とした化学組成を有している。此のガラスはマイクロポーラスガラス(MPG)やシラスポーラスガラス(SPG)と呼ばれているもので、珪酸、ほう酸、アルミナ、アルカリ等を含むガラスを数百℃で熱処理すると酸に溶けやすいほう酸やアルカリからなる相と、その他の相に分離する性質を利用して、分相したガラスを酸で処理し、ほう酸やアルカリを洗い流す事により得られる多孔性にしたガラスである。
この細孔を有する多孔質ガラスを用いて、本発明の造粒を行うには形状が管状または板状の多孔質ガラスが好ましい。油滴のサイズや得られるトナーの粒径は組成物の濃度や粘度にもよる。本発明のトナーをつくる為に用いるガラスの細孔径は1μm〜5μmが好ましい。
【0010】
又、着色剤や、帯電制御剤等の分散性を良くするため及び、トナーの熱特性を調製するために、重合性単量体中に熱可塑性樹脂を添加することもできる。又、親水性有機溶媒中に添加しておくこともできる。熱可塑性樹脂としては前記した重合性単量体の重合物の外、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環族系炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂などを単独あるいは混合して使用できる。添加する割合は重合性単量体に対して、1重量%〜30重量%、好ましくは5重量%〜20重量%である。
【0011】
静電荷現像用トナー粒子の熱ローラー定着における定着性、耐オフセット性、紙の巻き付き防止を改善するために、トナー粒子に離型性物質を添加することが好ましい。離型性物質の具体例としては、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、酸化ポリエチレン、等の低分子量ポリオレフィン類、密ロウ、カルナウバワックス、モンタンワックス、等の天然ワックス類、ステアリン酸、パルミチン酸及びミリスチン酸等の高級脂肪酸及び高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪酸アミド類等を挙げることができる。これらは1種又2種以上用いることが出来る。これらの化合物の中では低分子量ポリプロピレンやカルナウバワックスが好ましい。これらの離型剤の使用量は重合性単量体に対して0.5重量%〜5.0重量%程度である。トナー粒子に添加する具体的な方法としては、重合性単量体中に添加しておく方法、重合粒子表面に離型剤を機械的衝撃力により固着させる方法、熱可塑性樹脂と着色剤を主成分とする粉体粒子表面に離型剤のエマルションを用いて湿式で付着被覆する方法等を挙げることができる。
【0012】
重合性単量体、着色剤及び帯電制御剤を分散混合した分散液を親水性有機溶媒中に溶解させた溶液を、多孔質ガラス中の通過処理の後、分散安定剤が存在する水性溶媒中に供給する。
分散安定剤としては、例えばポリビニルアルコール、ゼラチン、メチルセルロース、メチルハイドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、ポリアクリル酸およびそれらの塩、デンプン、ガムアルギン酸塩、カゼイン等が挙げられる。
分散安定剤の濃度は0.1重量%〜5重量%程度である。
以上の処理により水性溶媒中に存在する重合性単量体のエマルションを得ることができる。
【0013】
前述のようにして造粒された単量体組成物は加温、撹拌して重合性単量体のエマルションを懸濁重合させる。通常50℃〜100℃の温度において、8時間〜48時間重合処理が行われる。
【0014】
単量体組成物中には、架橋重合体を生成するために、次のような架橋剤を存在させて懸濁重合してもよい。
前記架橋剤としては、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサグリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ジプロピレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクレート、2,2’−ビス(4−メタクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−アクリルオキシジエトキシフェニル)プロパン、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、ジブロムネオペンチルグリコールジメタクリレート、フタル酸ジアリルなど一般の架橋剤を適宜用いることができる。
これらの架橋剤の使用量が多すぎると、トナーが熱で溶融しにくくなり、定着性が劣ることとなる。又、架橋剤の使用量が少なすぎると、トナーとして必要な耐ブロッキング性、耐久性などの特性が悪くなり、熱ロール定着において、トナーの一部がローラー表面に付着し、次の紙に転移するというオフセット現象を防ぎにくくなる。故に、これらの架橋剤の使用量は、重合性単量体100部に対して、0.05〜10部、好ましくは0.1〜10部使用するのがよい。
【0015】
本発明において、重合開始剤は造粒後の単量体組成物を含む分散液中に添加してもよいが、個々の単量体組成物粒子に均一な重合開始剤を付与する点からは、造粒前の単量体組成物中に含有させておくことが好ましい。
この様な重合開始剤としては、2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルパレロニトリル、その他のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)の如きアゾ系またはジアゾ系重合開始剤;ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、イソプロピルパーオキシカーボネート、キュメンハイドロパーオキサイド、2,4−ジクロリルベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイドの如き過酸化物系重合開始剤が挙げられる。
又、単量体組成物に重合性モノマーに溶解する重合体を存在させて懸濁重合してもよい。
この場合重合体の特性により電気的特性、熱的特性に好ましい重合トナーが得られる他に単量体組成物の粘度調節の働きもある。
【0016】
重合反応終了後、通常の方法で後処理することにより、重合トナー粒子が得られる。例えば、生成した重合性粒子を洗浄し、分散安定剤を除去した後、濾過、デカンテーション、遠心分離等の如き適当な方法により回収し、乾燥することにより重合トナーが得られる。
【0017】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を具体的に説明する。尚、各実施例に記載の各成分の量である部は重量部である。
【0018】
〔実施例−1〕
スチレン60部、n−ブチルメタクリレート40部、金属錯塩染料(オリエント化学社製;S−34)5部およびカーボンブラック5部の混合物をボールミルを用いて8時間分散混合して組成物を調製し、この組成物100部をメタノール200部で希釈し、アゾビスイソブチルニトリル2部を加え溶解した。あらかじめイオン交換水に浸漬した細孔径3.6μm、10Ф×10mmの両切りの多孔質ガラス管を用い、管の内部に2%ポリビニルアルコール水溶液をポンプを用いて循環し、多孔質ガラス管の外部から上記単量体組成物を加圧して多孔質ガラス管を通過させ、ポリビニルアルコール水溶液中に送り込みエマルションを作成した。
得られたエマルションを撹拌機、温度計、不活性ガス導入管を備えた四つ口フラスコに移し、70℃で5時間重合した。その後、室温まで冷却し、ステンレス容器に移し、2000RPM、15分間遠心沈降させ、上澄みを除いた後、水100部を加えて良く撹拌し、前記条件で遠心沈降した。上澄みを除いた後、再び水100部を加えて良く撹拌し、濾過、乾燥してトナーを得た。このトナーをコールターカウンターで粒子径を測定したところ平均粒子径は5.8μmで5.8μm±0.5μmの粒子が95%であり、極めて狭い粒度分布であった。
この粉体粒子100部に対して、コロイダルシリカ0.3部を添加、混合してトナーとし、このトナー3部を鉄粉キャリア100部と混合し2成分系現像剤を作った。この現像剤を磁気ブラシ現像装置に入れ、有機感光体上に通常の電子写真法で形成された静電潜像を現像し、普通紙にコロナ放電を与えながらこれを転写して、鮮明な黒色画像を得た。
【0019】
〔実施例−2〕
スチレン60部、メチルアクリレート40部、ポリエステル樹脂10部、3,5−ジターシャリーブチルサルチル酸5部および銅フタロシアニン顔料5部の混合物をボールミルを用いて8時間分散混合して組成物を調製し、この組成物100部をエチルアルコール100部で希釈しアゾビスイソブチルニトリル2部を加え溶解した。あらかじめイオン交換水に浸漬した細孔径2.8μm、10Ф×10mmの両切りの多孔質ガラス管を用い、その管の内部に2%ポリビニルアルコール水溶液をポンプにより循環させ、多孔質ガラス管の外部から上記単量体組成物を加圧して、多孔質ガラス管中を通過させ、ポリビニルアルコール水溶液中に送り込みエマルションを作成した。
得られたエマルションを撹拌機、温度計、不活性ガス導入管を備えた四つ口フラスコに移し、70℃で5時間重合した。その後、室温まで冷却し、ステンレス容器に移し、2000RPM、15分間遠心沈降させ、上澄みを除いた後、水100部を加えて良く撹拌し、前記条件で遠心沈降した。上澄みを除いた後、再び水100部を加えて良く撹拌し、濾過、乾燥してトナーを得た。このトナーの粒子径をコールターカウンターで測定したところ、平均粒子径は5.2μmで、5.2μm±0.5μmの粒子の粒度分布は95%であり、粒度分布は極めて狭い範囲であった。
この粉体粒子100部に対して、コロイダルシリカ0.3部を添加、混合してトナーとし、このトナー3部を鉄粉キャリア100部と混合し、2成分系現像剤を作った。この現像剤を磁気ブラシ現像装置に入れ、有機感光体上に通常の電子写真法で形成された静電潜像を現像し、普通紙にコロナ放電を与えながらこれを転写することにより、鮮明なシアン画像を得た。
【0020】
〔実施例−3〕
スチレン60部、n−ブチルメタクリレート40部、ポリスチレン10部、金属錯塩染料(オリエント化学社製;S−34)5部およびカーボンブラック5部からなる混合物をボールミルにより8時間粉砕混合し、均一組成物を調製し、この組成物100部をメタノール200部により希釈し、アゾビスイソブチルニトリル2部を加えて溶解させた。あらかじめイオン交換水に浸漬した細孔径2μm、10Ф×10mmの両切りの多孔質ガラス管を用い、管の内部に2%ポリビニルアルコール水溶液をポンプを用いて循環させ、多孔質ガラス管の外部から上記単量体組成物を加圧して、多孔質ガラス管中を通過させ、ポリビニルアルコール水溶液中に送り込みエマルションを作った。
得られたエマルションを撹拌機、温度計、不活性ガス導入管を備えた四つ口フラスコに移し、70℃で5時間重合させた。その後、室温まで冷却し、ステンレス容器に移し、2000RPM、15分間遠心沈降させ、上澄みを除いた後、水100部を加えて良く撹拌し、前記条件で遠心沈降させた。上澄みを除いた後、再び水100部を加えて良く撹拌し、濾過、乾燥してトナーを得た。このトナーをコールターカウンターで粒子径を測定したところ平均粒子径は4.8μmで4.8μm±0.5μmの粒子が95%であり極めて狭い粒度分布であった。
この粉体粒子100部に対して、コロイダルシリカ0.3部を添加、混合してトナーとし、このトナー3部を鉄粉キャリア100部と混合し、2成分系現像剤を作った。この現像剤を磁気ブラシ現像装置に入れ、有機感光体上に通常の電子写真法で形成された静電潜像を現像し、普通紙にコロナ放電を与えながらこれを転写して、鮮明な黒色画像を得た。
【0021】
〔実施例−4〕
実施例−3と同様に処理して4.6μmのシャープな粒径分布を有する黒色粉体を得た。この黒色粉体100部を水−メタノール混合溶媒(混合比1:1)40部に分散し、カルナウバワックスエマルション(固形分50%、平均粒子径0.15μm)2部を加え、黒色粉体表面にカルナウバワックスの層を形成した。ついで実施例−3と同様にしてトナーを作成し、現像剤を調製した。この現像剤を磁気ブラシ現像装置に入れ、有機感光体上に通常の電子写真法で形成された静電潜像を現像し、普通紙にコロナ放電を与えながらこれを転写し、シリコーンオイルを供給しない定着ローラーで熱定着したところ、定着温度150〜210℃の範囲で紙の巻き付きやオフセット現象の発生は無く、鮮明な黒色画像を得ることができた。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、分級処理等の操作が不要で、均一な粒径のトナーを簡便に製造することができ、トナーの粒径の調節が容易で、小粒径トナーを効率よく得ることができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a toner manufacturing method for developing an electrostatic image in electrophotography, electrostatic recording, and the like.
[0002]
[Prior art]
The electrophotographic toner used in the dry development method is usually produced by melt-kneading a thermoplastic resin and a colorant, and then pulverizing, and classifying the obtained granular material. However, this method requires a lot of equipment and has a problem of consuming a lot of power. In particular, in recent years, due to the demand for higher image quality of images obtained by copying, toners with a narrow particle size distribution and toners with a small particle size have been required. It is difficult to produce a toner having a small diameter.
In order to solve these problems, a toner production method using a suspension polymerization method has been proposed. However, the production of dry toner by the suspension polymerization method has the following problems.
First, it is difficult to adjust the particle size within a desired range in a granulation process in which a liquid monomer composition is made into particles in a dispersion medium in the production of a toner by an ordinary suspension polymerization method. That is the point. The second is that the produced polymer particles have a wide particle size distribution, and a classification operation is required to obtain particles having an appropriate particle size range.
There have been various proposals for solving the above problems of the suspension polymerization method. For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 59-161 proposes a method using incompletely saponified polyvinyl alcohol as a dispersion stabilizer, but the dispersibility is certainly superior to the case of using ordinary polyvinyl alcohol. The particle size distribution of things is wide. JP-A-62-203167, JP-A-62-299862, JP-A-63-113561, and JP-A-63-165869 disclose suspension polymerization by discharging under pressure by using a powder dispersant. In Japanese Patent Application Laid-Open No. 58-173754, a method of making a polymer fine particles using a rotating disk atomizer, and in Japanese Patent Application Laid-Open No. 59-26128, a dispersion medium and a dispersion liquid are caused to flow between an inner cylinder and an outer cylinder, A method for producing fine particles by applying a shearing force has been proposed. Japanese Laid-Open Patent Publication No. 63-112602 proposes a method of irradiating ultrasonic waves. However, in any of these methods, it has been difficult to obtain a toner having both a reduction in the particle size of the polymer and a narrow particle size distribution of the polymer.
As a method for solving these problems, JP-A-3-95564 has invented a method in which a monomer composition containing a polymerizable monomer is passed through a porous glass having pores and then subjected to suspension polymerization. . In this method, a narrow particle size distribution is surely obtained. However, when a toner having a small particle size of about 4 μm to 6 μm is prepared, the dispersed pigment or charge control agent is finely divided in the porous glass. The holes are clogged and need to be washed frequently, which has been a problem in industrialization.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a method for efficiently producing a toner having a small particle size and a narrow particle size distribution in a method for producing a toner for developing an electrostatic image by suspension polymerization.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
As a result of repeated studies to solve the above problems, the present inventors have completed the present invention. That is, according to the present invention, the polymerizable monomer and the colorant are dispersed and mixed, the obtained composition is dispersed in a hydrophilic organic solvent, passed through a porous glass having pores, and then dispersed. A step of producing an emulsion of a polymerizable monomer in an aqueous solvent in which a stabilizer is present, and following this step, suspension of the emulsion composed of the polymerizable monomer to produce toner particles for electrostatic charge development. And a method for producing a toner for developing an electrostatic charge, comprising a polymerization step.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
A polymerizable monomer is used as a raw material for the electrostatic charge developing toner produced in the present invention. This polymerizable monomer is a monomer having a vinyl group. Specifically, styrene, parachlorostyrene, vinyl toluene, vinyl chloride, vinyl acetate, vinyl propionate, methyl acrylate, ethyl acrylate, propyl acrylate, n-butyl acrylate, isobutyl acrylate, dodecyl acrylate , 2-ethylhexyl acrylate, lauryl acrylate, 2-hydroxyethyl acrylate, hydroxypropyl acrylate, 2-chloroethyl acrylate, acrylonitrile, acrylamide, acrylic acid, dimethylaminoethyl acrylate, diethylaminoethyl acrylate, methacrylic acid Methyl, ethyl methacrylate, propyl methacrylate, methacrylate-n-butyl, isobutyl methacrylate, dodecyl methacrylate, -2-ethylhexyl methacrylate, methacrylic acid Lyl, 2-hydroxyethyl methacrylate, hydroxypropyl methacrylate, 2-chloroethyl methacrylate, methacrylonitrile, methacrylamide, methacrylic acid, dimethylaminoethyl methacrylate, diethylaminoethyl methacrylate, vinyl methyl ether, vinyl ethyl ether, vinyl Monomers such as isobutyl ether, vinyl methyl ketone, N-vinyl pyrrolidone, N-vinyl pyridine and butadiene can be used alone or in combination of two or more. A crosslinkable polymerizable monomer can also be present in the polymerizable monomer.
[0006]
Various pigments are used as the colorant of the electrostatic charge developing toner of the present invention. Examples of pigments include black pigments, yellow pigments, orange pigments, red pigments, purple pigments, and green pigments.
Examples of black pigments include carbon black (oil furnace black, channel black, lamp black, acetylene black, etc.), azine dyes such as aniline black, metal salt azo dyes, metal oxides, composite metal oxides, etc. Can do.
Examples of yellow pigments include cadmium yellow, mineral fast yellow, nickel titanium yellow, navel yellow, naphthol yellow S, Hansa Yellow G, Hansa Yellow 10G, Benzidine Yellow GR, Quinoline Yellow Lake, Permanent Yellow NCG, Tartrazine Lake. be able to. Examples of the orange pigment include molybdenum orange, permanent orange GTR, pyrazolone orange, Vulcan orange, indanthrene brilliant orange RK, benzidine orange G, indanthrene brilliant orange GK and the like.
Examples of red pigments include Bengala, Cadmium Red, Permanent Red 4R, Resol Red, Pyrazolone Red, Watching Red Calcium Salt, Lake Red D, Brilliant Carmine 6B, Eosin Lake, Rhodamine Lake B, Alizarin Lake, Brilliant Carmine 3B Can do.
Examples of purple pigments include Fast Violet B and Methyl Violet Lake.
Examples of blue pigments include cobalt blue, alkali blue, Victoria blue lake, phthalocyanine blue, metal-free phthalocyanine blue, phthalocyanine blue partially chlorinated, first sky blue, and indanthrene blue BC.
Examples of the green pigment include chrome green, chromium oxide, pigment green B, and malachite green lake.
These pigments can be used alone or in combination of two or more.
The amount of these colorants used is preferably about 1% to 10% with respect to the polymerizable monomer.
[0007]
In order to control charging of the electrostatic charge developing toner of the present invention, a charge control agent is used. Specifically, nigrosine, an azine-based dye (Japanese Examined Patent Publication No. 42-1627) containing an allyl group having 2 to 16 carbon atoms, a basic dye (for example, CI Basic Yellow 2 (CI. 41000)) CI Basic Yellow 3, CI Basic Red 1 (CI 45160), CI Basic Red 9 (CI 42500), CI Basic Violet 1 (CI 42535) ), CI Basic Violet 3 (C.I. 42555), C.I.Basic Violet 10 (C.I.45170), C.I.Basic Violet 14 (C.I. 42510), C.I. Basic Blue 1 (CI 42025), CI Basic Blue 3 (CI 51005), CI Basic Blue 5 (C.I. 42140), C.I.Basic Blue 7 (C.I.42595), C.I.Basic Blue 9 (C.I.52015), C.I.Basic Blue 24 (C.I. I.52030), C.I.Basic Blue 25 (C.I.52025), C.I.Basic Blue 26 (C.I.44045), C.I.Basic Green 1 (C.I.42040), Lake pigments of these basic dyes, such as CI Basic Green 4 (CI 42000), CI Solvent Black 8 (CI 26150), benzoylmethyl-hexadecyl ammonium chloride, decyltrimethyl Quaternary ammonium salts such as chloride, or dialkyl such as dibutyl or dioctyl Compound, dialkyltin borate compound, guanidine derivative, vinyl polymer containing amino group, polyamine resin such as condensation polymer containing amino group, JP-B-41-20153, 43-27596, 44-6397 No. 45-26478, metal complexes of monoazo dyes, salicylic acid, dialkylsalicylic acid, naphthoic acid, dicarboxylic acid Zn described in JP-B-55-42752, JP-B-59-7385, Examples thereof include metal complexes such as Al, Co, Cr, and Fe, sulfonated copper phthalocyanine pigments, and fluorine-based compounds described in JP-A-4-151168.
The charge control agent for these electrostatic developing toners is preferably used in the toner in an amount of about 1 wt% to 20 wt%, preferably about 3 wt% to 10 wt%.
[0008]
The method of the present invention comprises a step of treating a polymerizable monomer to produce an emulsion of the polymerizable monomer and a step of producing a toner by polymerizing the emulsion of the polymerizable monomer.
In the step of producing an emulsion of a polymerizable monomer, first, a polymerizable monomer, a colorant and a charge control agent are dispersed and mixed, and the resulting composition is dispersed in a hydrophilic organic solvent. Any hydrophilic organic solvent may be used as long as it is soluble in water. For example, methyl alcohol, ethyl alcohol, propyl alcohol, ethylene glycol, methyl ethyl sorb, acetone and the like can be used. The concentration of the polymerizable monomer in the hydrophilic organic solvent is 10% by weight to 80% by weight, preferably 30% by weight to 70% by weight. If the concentration of the organic solvent is less than 10% by weight, it is necessary to use a porous glass having a small pore size in order to obtain a desired particle size, so that pigment particles and the like are easily clogged, while 80% by weight. If it exceeds%, the particle size distribution becomes wide, which is not preferable. A homogeneous solution comprising a polymerizable monomer, a colorant, a charge control agent, and a hydrophilic organic solvent obtained in this manner is prepared from a porous glass having a pore size of 0.2 μm or more and 5 μm or less, preferably 1 μm to 3 μm. When passing through, the hydrophilic organic solvent is eluted into the dispersion medium, and an emulsion having a small particle size mainly composed of a monomer and a colorant can be obtained. In this case, if the pore size of the porous glass is less than 1 μm, clogging occurs. On the other hand, when the pore size of the porous glass exceeds 3 μm, it is necessary to use a large amount of a hydrophilic solvent in order to obtain a desired particle size, which is inefficient.
[0009]
The porous glass having pores used in the present invention is a glass having pores adjusted to a narrow range, and has a chemical composition mainly composed of silicic acid, boric acid and alumina. This glass is called microporous glass (MPG) or shirasu porous glass (SPG), and boric acid and alkali which are easily soluble in acid when heat-treated at several hundred degrees Celsius on glass containing silicic acid, boric acid, alumina, alkali, etc. This is a porous glass obtained by treating a phase-separated glass with an acid and washing away boric acid and alkali by utilizing the property of separating into a phase consisting of the above and other phases.
In order to perform the granulation of the present invention using the porous glass having pores, a porous glass having a tubular or plate shape is preferable. The size of the oil droplets and the particle size of the toner obtained depend on the concentration and viscosity of the composition. The pore diameter of the glass used for producing the toner of the present invention is preferably 1 μm to 5 μm.
[0010]
In order to improve the dispersibility of the colorant, the charge control agent, etc., and to adjust the thermal characteristics of the toner, a thermoplastic resin can be added to the polymerizable monomer. It can also be added in a hydrophilic organic solvent. As the thermoplastic resin, in addition to the polymerized polymerizable monomer described above, polyester, polyurethane, polyamide, epoxy resin, rosin, modified rosin, terpene resin, phenol resin, aliphatic or alicyclic hydrocarbon resin, aromatic A group petroleum resin can be used alone or in combination. The ratio of addition is 1% to 30% by weight, preferably 5% to 20% by weight, based on the polymerizable monomer.
[0011]
In order to improve the fixing property, anti-offset property, and prevention of paper wrapping in the heat roller fixing of toner particles for electrostatic charge development, it is preferable to add a releasable substance to the toner particles. Specific examples of the releasable substance include low molecular weight polyolefins such as low molecular weight polyethylene, low molecular weight polypropylene, and oxidized polyethylene, natural waxes such as beeswax, carnauba wax, and montan wax, stearic acid, palmitic acid, and the like. Examples include higher fatty acids such as myristic acid, metal salts of higher fatty acids, higher fatty acid amides, and the like. These can be used alone or in combination of two or more. Among these compounds, low molecular weight polypropylene and carnauba wax are preferable. The amount of these release agents used is about 0.5% to 5.0% by weight with respect to the polymerizable monomer. Specific methods for adding the toner particles include a method of adding them to the polymerizable monomer, a method of fixing the release agent to the surface of the polymer particles by a mechanical impact force, and a thermoplastic resin and a colorant. Examples thereof include a method of wet-adhering and coating the surface of the powder particles as a component using an emulsion of a release agent.
[0012]
A solution prepared by dissolving a dispersion in which a polymerizable monomer, a colorant, and a charge control agent are dispersed and mixed in a hydrophilic organic solvent is passed through a porous glass, and then in an aqueous solvent in which a dispersion stabilizer is present. To supply.
Examples of the dispersion stabilizer include polyvinyl alcohol, gelatin, methylcellulose, methylhydroxypropylcellulose, ethylcellulose, sodium salt of carboxymethylcellulose, polyacrylic acid and salts thereof, starch, gum alginate, and casein.
The concentration of the dispersion stabilizer is about 0.1% to 5% by weight.
The emulsion of the polymerizable monomer which exists in an aqueous solvent can be obtained by the above process.
[0013]
The monomer composition granulated as described above is heated and stirred to effect suspension polymerization of the polymerizable monomer emulsion. Usually, the polymerization treatment is performed at a temperature of 50 to 100 ° C. for 8 to 48 hours.
[0014]
In the monomer composition, suspension polymerization may be carried out in the presence of the following crosslinking agent in order to form a crosslinked polymer.
Examples of the crosslinking agent include divinylbenzene, divinylnaphthalene, polyethylene glycol dimethacrylate, diethylene glycol acrylate, triethylene glycol diacrylate, 1,3-butylene glycol dimethacrylate, 1,6-hexaglycol dimethacrylate, neopentyl glycol dimethacrylate, Dipropylene glycol dimethacrylate, polypropylene glycol dimethacrylate, 2,2'-bis (4-methacryloxydiethoxyphenyl) propane, 2,2'-bis (4-acryloxydiethoxyphenyl) propane, trimethylolpropane tri Methacrylate, trimethylolpropane triacrylate, tetramethylol methane tetraacrylate, dibromoneopentyl glycol dimethacrylate Can be used over preparative, a general crosslinking agent such as diallyl phthalate appropriate.
If the amount of these cross-linking agents used is too large, the toner will be difficult to melt with heat and the fixability will be poor. Also, if the amount of the crosslinking agent used is too small, properties such as blocking resistance and durability required for the toner will deteriorate, and part of the toner will adhere to the roller surface and transfer to the next paper in hot roll fixing. This makes it difficult to prevent the offset phenomenon. Therefore, the use amount of these crosslinking agents is 0.05 to 10 parts, preferably 0.1 to 10 parts, based on 100 parts of the polymerizable monomer.
[0015]
In the present invention, the polymerization initiator may be added to the dispersion containing the monomer composition after granulation, but from the point of imparting a uniform polymerization initiator to each monomer composition particle. It is preferable to be contained in the monomer composition before granulation.
Examples of such polymerization initiators include 2,2′-azobis- (2,4-dimethylvaleronitrile), 2,2′-azobisisobutyronitrile, 1,1′-azobis (cyclohexane-1-carbohydrate). Nitrile), 2,2′-azobis-4-methoxy-2,4-dimethylpareronitrile, other azobisisobutyronitrile (AIBN) or azo-based polymerization initiators; benzoyl peroxide, methyl ethyl ketone Examples thereof include peroxide polymerization initiators such as peroxide, isopropyl peroxycarbonate, cumene hydroperoxide, 2,4-dichlorolylbenzoyl peroxide, and lauroyl peroxide.
Alternatively, suspension polymerization may be performed in the monomer composition in the presence of a polymer dissolved in the polymerizable monomer.
In this case, in addition to obtaining a polymerized toner that is preferable in terms of electrical characteristics and thermal characteristics depending on the characteristics of the polymer, it also functions to adjust the viscosity of the monomer composition.
[0016]
After completion of the polymerization reaction, post-treatment is performed by a conventional method to obtain polymerized toner particles. For example, the produced polymerizable particles are washed, the dispersion stabilizer is removed, and then collected by an appropriate method such as filtration, decantation, and centrifugal separation, and dried to obtain a polymerized toner.
[0017]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described specifically by way of examples. In addition, the part which is the quantity of each component described in each Example is a weight part.
[0018]
[Example-1]
A mixture of 60 parts of styrene, 40 parts of n-butyl methacrylate, 5 parts of a metal complex dye (manufactured by Orient Chemical; S-34) and 5 parts of carbon black was dispersed and mixed for 8 hours using a ball mill to prepare a composition. 100 parts of this composition was diluted with 200 parts of methanol, and 2 parts of azobisisobutylnitrile was added and dissolved. A porous glass tube having a pore size of 3.6 μm, 10 μm × 10 mm, previously immersed in ion-exchanged water, is circulated with a 2% polyvinyl alcohol aqueous solution inside the tube using a pump, and from the outside of the porous glass tube. The monomer composition was pressurized and passed through a porous glass tube, and sent into a polyvinyl alcohol aqueous solution to prepare an emulsion.
The obtained emulsion was transferred to a four-necked flask equipped with a stirrer, a thermometer, and an inert gas introduction tube, and polymerized at 70 ° C. for 5 hours. Thereafter, the mixture was cooled to room temperature, transferred to a stainless steel container, centrifuged at 2000 RPM for 15 minutes, the supernatant was removed, 100 parts of water was added, and the mixture was stirred well, and centrifuged under the above conditions. After removing the supernatant, 100 parts of water was again added and stirred well, filtered and dried to obtain a toner. When the particle diameter of this toner was measured with a Coulter counter, the average particle diameter was 5.8 μm, and 5.8 μm ± 0.5 μm particles were 95%, indicating a very narrow particle size distribution.
To 100 parts of the powder particles, 0.3 part of colloidal silica was added and mixed to obtain a toner, and 3 parts of the toner was mixed with 100 parts of an iron powder carrier to prepare a two-component developer. This developer is put into a magnetic brush developing device, an electrostatic latent image formed by an ordinary electrophotographic method is developed on an organic photoreceptor, and this is transferred to a plain paper while applying corona discharge to produce a clear black color. I got an image.
[0019]
Example-2
A composition of 60 parts of styrene, 40 parts of methyl acrylate, 10 parts of polyester resin, 5 parts of 3,5-ditertiary butylsalicylic acid and 5 parts of copper phthalocyanine pigment was dispersed and mixed for 8 hours using a ball mill, 100 parts of this composition was diluted with 100 parts of ethyl alcohol, and 2 parts of azobisisobutylnitrile was added and dissolved. Using a porous glass tube having a pore size of 2.8 μm and 10 mm × 10 mm which has been preliminarily immersed in ion-exchanged water, a 2% polyvinyl alcohol aqueous solution is circulated inside the tube by a pump, and the above is performed from the outside of the porous glass tube. The monomer composition was pressurized, passed through a porous glass tube, and sent into an aqueous polyvinyl alcohol solution to prepare an emulsion.
The obtained emulsion was transferred to a four-necked flask equipped with a stirrer, a thermometer, and an inert gas introduction tube, and polymerized at 70 ° C. for 5 hours. Thereafter, the mixture was cooled to room temperature, transferred to a stainless steel container, centrifuged at 2000 RPM for 15 minutes, the supernatant was removed, 100 parts of water was added, and the mixture was stirred well, and centrifuged under the above conditions. After removing the supernatant, 100 parts of water was again added and stirred well, filtered and dried to obtain a toner. When the particle diameter of the toner was measured with a Coulter counter, the average particle diameter was 5.2 μm, and the particle size distribution of the particles of 5.2 μm ± 0.5 μm was 95%, and the particle size distribution was in a very narrow range.
To 100 parts of the powder particles, 0.3 part of colloidal silica was added and mixed to obtain a toner, and 3 parts of the toner was mixed with 100 parts of an iron powder carrier to prepare a two-component developer. This developer is put in a magnetic brush developing device, an electrostatic latent image formed by an ordinary electrophotographic method is developed on an organic photoreceptor, and this is transferred while applying corona discharge to plain paper. A cyan image was obtained.
[0020]
Example-3
A mixture of 60 parts of styrene, 40 parts of n-butyl methacrylate, 10 parts of polystyrene, 5 parts of metal complex dye (manufactured by Orient Chemical Co., Ltd .; S-34) and 5 parts of carbon black was pulverized and mixed for 8 hours with a ball mill to obtain a uniform composition. 100 parts of this composition was diluted with 200 parts of methanol, and 2 parts of azobisisobutylnitrile was added and dissolved. A porous glass tube having a pore size of 2 μm, 10 μm × 10 mm, which is preliminarily immersed in ion-exchanged water, is circulated with a 2% polyvinyl alcohol aqueous solution using a pump inside the tube. The mass composition was pressurized, passed through a porous glass tube, and sent into an aqueous polyvinyl alcohol solution to form an emulsion.
The obtained emulsion was transferred to a four-necked flask equipped with a stirrer, a thermometer, and an inert gas introduction tube, and polymerized at 70 ° C. for 5 hours. Thereafter, it was cooled to room temperature, transferred to a stainless steel container, centrifuged at 2000 RPM for 15 minutes, the supernatant was removed, 100 parts of water was added, and the mixture was well stirred and centrifuged under the above conditions. After removing the supernatant, 100 parts of water was again added and stirred well, filtered and dried to obtain a toner. When the particle diameter of this toner was measured with a Coulter counter, the average particle diameter was 4.8 μm, and the particles of 4.8 μm ± 0.5 μm were 95%, indicating a very narrow particle size distribution.
To 100 parts of the powder particles, 0.3 part of colloidal silica was added and mixed to obtain a toner, and 3 parts of the toner was mixed with 100 parts of an iron powder carrier to prepare a two-component developer. This developer is put into a magnetic brush developing device, an electrostatic latent image formed by an ordinary electrophotographic method is developed on an organic photoreceptor, and this is transferred to a plain paper while applying corona discharge to produce a clear black color. I got an image.
[0021]
Example-4
The same treatment as in Example 3 was performed to obtain a black powder having a sharp particle size distribution of 4.6 μm. 100 parts of this black powder is dispersed in 40 parts of a water-methanol mixed solvent (mixing ratio 1: 1), 2 parts of carnauba wax emulsion (solid content 50%, average particle size 0.15 μm) is added, and black powder is added. A carnauba wax layer was formed on the surface. Next, a toner was prepared in the same manner as in Example 3 to prepare a developer. This developer is put into a magnetic brush developing device, an electrostatic latent image formed by an ordinary electrophotographic method is developed on an organic photoconductor, transferred while applying corona discharge to plain paper, and silicone oil is supplied. When the image was heat-fixed with a fixing roller that did not, no paper wrapping or offset phenomenon occurred within a fixing temperature range of 150 to 210 ° C., and a clear black image could be obtained.
[0022]
【The invention's effect】
According to the present invention, an operation such as classification is not required, a toner having a uniform particle diameter can be easily produced, the toner particle diameter can be easily adjusted, and a small particle diameter toner can be obtained efficiently. it can.
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