JP3625436B2

JP3625436B2 - Aggregates of linearly arranged metal nanoparticles and production method thereof

Info

Publication number: JP3625436B2
Application number: JP2001247557A
Authority: JP
Inventors: 真樹小木曽; 敏美清水
Original assignee: Japan Science and Technology Agency; National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST; National Institute of Japan Science and Technology Agency
Current assignee: Japan Science and Technology Agency; National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST; National Institute of Japan Science and Technology Agency
Priority date: 2001-08-17
Filing date: 2001-08-17
Publication date: 2005-03-02
Anticipated expiration: 2021-08-17
Also published as: JP2003055397A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、線状に配列した金属のみからなるナノ微粒子の集合体を製造する方法に関し、より詳細には、平均直径が１〜３ｎｍである金属ナノ微粒子がそれぞれ離隔して、隣接する各金属ナノ微粒子の中心間平均距離が２〜５ｎｍ、平均長さが２０〜２００ｎｍに渡って線状に配列した金属ナノ粒子の集合体及びその製造方法に関する。この線状に配列した金属ナノ微粒子の集合体は、ナノ電子部品やナノ磁性材料として電子・情報・エレクトロニクス分野などの工業分野で利用可能である。
【０００２】
【従来の技術】
従来、金ナノ微粒子を結合したヌクレオチド鎖を自己集合により２重螺旋構造を形成させ１次元配列させる方法が知られている（例えば、Ａ．Ｐ．Ａｌｉｃｉｓａｔｏｓｅｔ．Ａｌ．，Ｎａｔｕｒｅ１９９６，３８２，６０９−６１１）。しかし、この方法では金ナノ微粒子を５ｎｍ以下の間隔で４個以上配列させることは出来なかった。
一方、本発明者らは既に双頭型ペプチド脂質と金属イオンから形成させた銅複合化ペプチド脂質から成るナノファイバーを、双頭型ペプチド脂質に対して５〜１０当量の還元剤を用いて化学的に還元することを特徴とする、金属ナノワイヤーの製造方法を提供しているが（特願２００１−０６４３２２）、この場合得られるのは金属が線状に連続的に連結したナノワイヤーであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、これまで形成させることができなかった金属ナノ微粒子がそれぞれ離隔して線状に配列した金属ナノ粒子の集合体及びその製造方法を提供することを目的としてなされたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、金属ナノ微粒子がそれぞれ離隔して線状に配列した金属ナノ粒子の集合体を開発するため鋭意研究を重ねた結果、水中で双頭型ペプチド脂質に金属イオンを加えることにより生成するハイブリッドナノファイバーを、双頭型ペプチド脂質に対して２〜５当量の比較的弱い還元剤を用いて、化学的に還元することによって、このような金属ナノ微粒子が離隔して一次元的に配列した集合体を製造しうることを見いだした。
【０００５】
即ち、本発明は、一般式（Ｉ）

（式中、Ｖａｌはバリン残基、ｍは１〜３、ｎは６〜１８を表す。）で表される双頭型ペプチド脂質及び金属イオンから形成された金属複合化ペプチド脂質から成るナノファイバーを、該双頭型ペプチド脂質に対し２〜５当量の比較的弱い還元剤を用いて還元することから成る線状に配列した金属ナノ微粒子の集合体の製法である。前記金属イオンとして銅（ＩＩ）イオンを用い、前記還元剤としてヒドラジンを用い、前記金属複合化ペプチド脂質の初期濃度が２５〜５０ミリモル／リットルのナノファイバーを水溶液中で還元してもよい。この初期濃度とは還元剤を添加する前の水溶液中の濃度をいう。
また、本発明は、金属ナノ微粒子がそれぞれ離隔して線状に配列した金属ナノ粒子の集合体であって、該金属ナノ微粒子の平均粒径が１〜３ｎｍであり、隣接する各金属ナノ微粒子の中心間平均距離が２〜５ｎｍであって、その配列の平均長さが２０〜２００ｎｍである線状に配列した金属ナノ粒子の集合体である。前記金属は銅であることが好ましい。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明の線状に配列した金属ナノ微粒子の集合体の製造方法は、下記一般式（Ｉ）

（式中、ｍ及びｎは上記と同様である。）で表わされる双頭型ペプチド脂質をアルカリ金属塩として含む水溶液に金属イオンを加えることによりナノファイバーのコロイド状分散液とし、更に還元剤を加えることから成る。
【０００７】
本発明において用いられる下記一般式（Ｉ）

（式中、ｍ及びｎは上記と同様である。）で表わされる構造を有する双頭型ペプチド脂質は、光学活性なＬ−バリン残基又はＤ−バリン残基のオリゴマーと長鎖のジカルボン酸がアミド結合を介して連結したものであり、オリゴペプチド鎖のＣ端を両端にもつ。オリゴペプチド鎖を構成するバリン残基は下式

で表され、光学活性はすべてＤ体又はＬ体のいずれかであることが必要である。
【０００８】
異なる光学活性体のものが含まれるとナノファイバーが形成されず、粒状のアモルファス固体となる。ｍは１〜３であり、ｍが４以上であると化合物の溶解性が悪くなり、本発明のナノファイバーの製造が困難となる。また、ｎは直鎖状アルキレン基の長さを与え、６〜１８である。このアルキレン基の例としては、ヘキシレン基、ヘプチレン基、オクチレン基、ノニレン基、デシレン基、ウンデシレン基、ドデシレン基、テトラデシレン基、ヘキサデシレン基、オクタデシレン基などが挙げられる。ｎが６より小さいと、ナノファイバーは形成しにくいし、一方、１８より大きいと水性媒体中に形成される沈殿がアモルファス球体となる。
【０００９】
まず、この双頭型脂質をアルカリ金属塩とする。この方法は任意である。ここで用いるアルカリ金属としてはナトリウムやカリウムが好ましい。次に、水溶液中でこれに金属イオンを加えると、自己集積の結果、ナノファイバーのコロイド状分散液が形成される。この際の温度等の条件に特に制限はないが、攪拌を良好に行うことが好ましい。この金属イオンとしては、Ｍｎ^２＋、Ｆｅ^３＋、Ｃｏ^２ ^＋、Ｎｉ^２＋、Ｃｕ^２＋、Ｚｎ^２＋などが用いられ、好ましくはＣｕ^２＋が用いられる。このような金属イオンを反応液中に導入する方法としてはいかなる方法を用いてもよいが、金属塩として導入するのが簡便である。この塩として無機酸塩や有機酸塩などを用いてもよい。
【００１０】
このコロイド状分散液に還元剤を加えると線状に配列した金属ナノ微粒子の集合体が生成する。この際の温度条件に特に制限はないが、大気中ではなく窒素やアルゴン雰囲気下中であることが好ましい。
還元剤としては比較的弱い還元剤が好ましく、水素化ホウ素ナトリウムや水素化アルミニウムリチウムなどでは強すぎて、これらを用いると塊状の沈殿を生じ、１次元に配列した金属ナノ微粒子の集合体は形成しない。従って、これらよりも還元力の弱い還元剤が適当であり、特にヒドラジンを用いることが好ましい。
【００１１】
金属複合化ペプチド脂質の初期濃度は２５〜５０ミリモル／リットルが好ましい。また、還元剤の量は、双頭型ペプチド脂質に対し２〜５当量であることが好ましい。初期濃度が２５ミリモル／リットル以下では還元剤の量が２〜５当量の時に、何も構造体を形成しないし、５０ミリモル／リットル以上では大きな塊状となり線状に配列した金属ナノ微粒子の集合体を形成しない。還元剤が２当量より少ないと、還元はほとんど起こらないし、５当量より多いと大きな塊状となる。
【００１２】
このようにして、コロイド状分散液を撹伴しながら還元剤を加えると、この溶液が徐々に変化し、数時間後に線状に配列した金属ナノ微粒子の集合体が形成する。このナノ微粒子の集合体は、各粒子が離隔しながら線状に配列しており、粒子の平均直径は１〜３ｎｍであり、各粒子の中心間平均距離は２〜５ｎｍであり、この一次元配列の平均長さは２０〜２００ｎｍである。このような線状に配列した金属ナノ微粒子の集合体は、双頭型脂質のアルカリ金属塩に金属イオンを加えた結果自己集積して生成するナノファイバー上に各金属ナノ微粒子が配列したものであり、図１に示すように、各金属ナノ微粒子が離隔しながら一列に整列したものである。
【００１３】
【実施例】
以下、実施例により本発明を例証するが、本発明はこれらによってなんら限定されるものではない。
製造例１
ｔ−ブチルオキシカルボニル−Ｌ−バリン１０．９ｇ（５０．０ミリモル）、ｐ−トルエンスルホン酸塩１９．０ｇ（５０．０ミリモル）及びトリエチルアミン７．０ｍｌ（５０．０ミリモル）をジクロロメタン１５０ｍｌに溶解し、−５℃でかきまぜながら、水溶性カルボジイミドである１−エチル３−（３−ジメチルアミノプロピル）カルボジイミド塩酸塩１０．５ｇ（５５．０ミリモル）を含むジクロロメタン溶液１００ｍｌを加え、一昼夜かきまぜた。このジクロロメタン溶液を１０重量％クエン酸水溶液、水、４重量％炭酸水素ナトリウム水溶液、水で各２回ずつ洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燦した。減圧下で溶媒を完全に留去し、無色透明オイルのｔ−ブチルオキシカルボニル−Ｌ−バリル−Ｌ−バリンベンジルエステルを得た。このオイルを酢酸エチル１００ｍｌに溶解し、４Ｎ−塩化水素／酢酸エチル１２０ｍｌを加え、４時間かきまぜた。減圧下で溶媒を完全に留去し、得られた白色沈殿にジエチルエーテルを加えよく洗浄し、白色固体のＬ−バリル−Ｌ−バリンベンジルエステル塩酸塩１３．８ｇ（収率８０％）を得た。
【００１４】
１，１０−デカンジカルボン酸０．４６ｇ（２ミリモル）と１−ヒドロキシベンゾトリアゾール０．６７４ｇ（４．４ミリモル）をＮ，Ｎ−ジメチルホルムアミド１０ｍｌに溶解し、−５℃でかきまぜながら、１−エチル３−（３−ジメチルアミノプロピル）カルボジイミド塩酸塩０．９０ｇ（４．４ミリモル）を含むジクロロメタン溶液１０ｍｌを加えた。１時間後、上記Ｌ−バリル−Ｌ−バリンベンジルエステル塩酸塩１．５１ｇ（４．４ミリモル）を含むジクロロメタン溶液１０ｍｌ、引き続きトリエチルアミン０．６２ｍｌ（４．４ミリモル）を加え、徐々に室温に戻しながら一昼夜かき混ぜた。減圧下、溶媒を完全に留去し、得られた白色沈殿をろ紙上で１０重量％クエン酸水溶液５０ｍｌ、水２０ｍｌ、４重量％炭酸水素ナトリウム水溶液５０ｍｌ、水２０ｍｌの順に洗浄した。白色固体としてＮ，Ｎ’ビス（Ｌ−バリル−Ｌ−バリンベンジルエステル）デカン−１，１０−ジカルボキサミド０．９８ｇ（収率６１％）を得た。この化合物０．５ｇ（０．６２ミリモル）をジメチルホルムアミド１００ｍｌに溶解し、触媒として１０重量％パラジウム／炭素を０．２５ｇ加え、接触水素還元を行った。６時間後、触媒をセライトを用いてろ別したのち、溶媒を減圧下で留去し無色オイルを得た。得られたオイルを水−エタノール混合溶媒を用いて結晶化させ、白色個体を得た。分析の結果この白色固体はＮ，Ｎ’ビス（Ｌ−バリル−Ｌ−バリン）デカン−１，１０−ジカルボキサミド（一般式（Ｉ）において、ｍ＝２，ｎ＝１０に相当する。）であった。
【００１５】
実施例１
上記製造例１で得た双頭型ペプチド脂質２．５ミリモルをサンプル瓶にとり、これに２倍当量の水酸化ナトリウム２００ｍｇ（５ミリモル）を含む蒸留水７５ｍｌを加え、超音波照射（バス型）を施すことにより双頭型ペプチド脂質を溶解させた。この水溶液をホットスターラー上において、激しく撹伴しながら、常温で保持しておき、これに１００ミリモル／リットルの酢酸銅（ＩＩ）を２５ｍｌ加えると徐々に溶液が濁り、青色のコロイド状分散液が形成した。
この青色コロイド状分散液を常温、窒素雰囲気下中で撹伴しておき、１モル／リットルのヒドラジン水溶液を１２．５ｍｌ（１２．５ミリモル）を加えると、溶液が徐々に黄土色に変化し、およそ６時間後に暗黄土色のコロイド状分散液が生じた。コロイド状分散液を透過型電子顕微鏡観察することにより、隣接する各金属ナノ微粒子の中心間平均距離が２〜５ｎｍ、平均長さが２０〜２００ｎｍに渡って線状に配列した、平均直径が１〜３ｎｍである銅ナノ微粒子の集合体の形成を確認した。図１に得られた線状に配列した銅ナノ微粒子の集合体の透過型電子顕微鏡写真を示す。
【００１６】
【発明の効果】
本発明によれば、これまで合成化合物からは生成することができなかった金属ナノ微粒子がそれぞれ離隔して線状に配列した金属ナノ粒子の集合体及を、常温、大気圧下の穏やかな条件において容易に製造することができる。本発明の線状に配列した金属ナノ粒子の集合体は、ナノ電子部品やナノ磁性材料として利用する電子・情報・エレクトロニクス分野など、その工業的利用範囲は多岐にわたっている。
【図面の簡単な説明】
【図１】線状に配列した銅ナノ微粒子の集合体の透過型電子顕微鏡写真である。
【図２】図１の透過型電子顕微鏡写真をトレースした図である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of manufacturing an aggregate of nanoparticles composed only of linearly arranged metals, and more specifically, metal nanoparticles having an average diameter of 1 to 3 nm are separated from each other and adjacent to each other. The present invention relates to an assembly of metal nanoparticles arranged linearly over an average distance between the centers of nanoparticles of 2 to 5 nm and an average length of 20 to 200 nm, and a method for producing the same. This aggregate of linearly arranged metal nanoparticles can be used as a nanoelectronic component or a nanomagnetic material in industrial fields such as the electronics, information, and electronics fields.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a method is known in which a nucleotide chain to which gold nanoparticles are bound is formed into a one-dimensional array by forming a double helical structure by self-assembly (for example, AP Aliciatos et. Al., Nature 1996, 382, 609). -611). However, in this method, it was not possible to arrange four or more gold nanoparticles with an interval of 5 nm or less.
On the other hand, the present inventors have already chemically synthesized nanofibers composed of copper-complexed peptide lipids formed from double-headed peptide lipids and metal ions using 5 to 10 equivalents of a reducing agent with respect to double-headed peptide lipids. Although the manufacturing method of the metal nanowire characterized by reducing is provided (Japanese Patent Application No. 2001-064322), what was obtained in this case was the nanowire which the metal connected continuously linearly.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide an aggregate of metal nanoparticles in which metal nanoparticles that could not be formed so far are spaced apart and arranged linearly, and a method for producing the same.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive research to develop an assembly of metal nanoparticles in which metal nanoparticles are arrayed in a linear fashion, the inventor generates metal ions by adding metal ions to double-headed peptide lipids in water. Such metal nanoparticles are separated and arranged one-dimensionally by chemically reducing the hybrid nanofibers using 2 to 5 equivalents of a relatively weak reducing agent relative to the double-headed peptide lipid. We have found that the assembly can be manufactured.
[0005]
That is, the present invention relates to the general formula (I)

(Wherein Val represents a valine residue, m represents 1 to 3, and n represents 6 to 18) A nanofiber composed of a double-headed peptide lipid represented by the following formula: This is a method for producing an assembly of linearly arranged metal nanoparticles comprising reduction using 2 to 5 equivalents of a relatively weak reducing agent for the double-headed peptide lipid. The metal fibers may be copper (II) ions, hydrazine may be used as the reducing agent, and nanofibers having an initial concentration of the metal complexed peptide lipid of 25 to 50 mmol / liter may be reduced in an aqueous solution. This initial concentration refers to the concentration in the aqueous solution before adding the reducing agent.
Further, the present invention is an aggregate of metal nanoparticles in which metal nanoparticles are arranged in a linear manner, and the metal nanoparticles have an average particle diameter of 1 to 3 nm, and each adjacent metal nanoparticle Is an aggregate of linearly arranged metal nanoparticles having an average distance between centers of 2 to 5 nm and an average length of the array of 20 to 200 nm. The metal is preferably copper.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The method for producing an assembly of linearly arranged metal nanoparticles according to the present invention comprises the following general formula (I):

(Wherein m and n are the same as above) A metal ion is added to an aqueous solution containing a double-headed peptide lipid as an alkali metal salt to form a colloidal dispersion of nanofibers, and a reducing agent is further added. Consists of.
[0007]
The following general formula (I) used in the present invention

(Wherein m and n are the same as above), the double-headed peptide lipid having the structure represented by the formula is an optically active oligomer of L-valine residue or D-valine residue and a long-chain dicarboxylic acid. It is linked via an amide bond and has the C-terminus of the oligopeptide chain at both ends. The valine residue constituting the oligopeptide chain is

The optical activity must be either D-form or L-form.
[0008]
If different optically active substances are included, nanofibers are not formed and a granular amorphous solid is formed. m is 1 to 3, and if m is 4 or more, the solubility of the compound is deteriorated, making it difficult to produce the nanofiber of the present invention. Moreover, n gives the length of a linear alkylene group, and is 6-18. Examples of the alkylene group include a hexylene group, a heptylene group, an octylene group, a nonylene group, a decylene group, an undecylene group, a dodecylene group, a tetradecylene group, a hexadecylene group, and an octadecylene group. When n is smaller than 6, nanofibers are difficult to form, while when larger than 18, precipitates formed in an aqueous medium become amorphous spheres.
[0009]
First, this double-headed lipid is made into an alkali metal salt. This method is arbitrary. The alkali metal used here is preferably sodium or potassium. Next, when metal ions are added thereto in an aqueous solution, a colloidal dispersion of nanofibers is formed as a result of self-assembly. There are no particular restrictions on the conditions such as temperature at this time, but it is preferable to perform good stirring. The metal ^{^{^{^{^{ions, Mn 2+, Fe 3+, Co}}}}} 2 +, Ni 2+, Cu 2+, Zn 2+ and the like are used, preferably ^{Cu 2+} is used. Any method may be used as a method for introducing such metal ions into the reaction solution, but it is easy to introduce the metal ions as a metal salt. As this salt, an inorganic acid salt or an organic acid salt may be used.
[0010]
When a reducing agent is added to this colloidal dispersion, an aggregate of linearly arranged metal nanoparticles is generated. There are no particular restrictions on the temperature conditions at this time, but it is preferably in a nitrogen or argon atmosphere rather than in the air.
As the reducing agent, a relatively weak reducing agent is preferable, and sodium borohydride, lithium aluminum hydride and the like are too strong, and when these are used, aggregated precipitates are formed, and aggregates of one-dimensionally arranged metal nanoparticles are formed. do not do. Therefore, a reducing agent having a lower reducing power than these is suitable, and it is particularly preferable to use hydrazine.
[0011]
The initial concentration of the metal complexed peptide lipid is preferably 25 to 50 mmol / liter. The amount of the reducing agent is preferably 2 to 5 equivalents with respect to the double-headed peptide lipid. When the initial concentration is 25 mmol / L or less, no structure is formed when the amount of the reducing agent is 2 to 5 equivalents. Does not form. When the reducing agent is less than 2 equivalents, reduction hardly occurs, and when it is more than 5 equivalents, a large lump is formed.
[0012]
In this way, when the reducing agent is added while stirring the colloidal dispersion, the solution gradually changes, and after several hours, an aggregate of linearly arranged metal nanoparticles is formed. This aggregate of nano-particles is linearly arranged with each particle being separated, the average diameter of the particles is 1 to 3 nm, and the average distance between centers of each particle is 2 to 5 nm. The average length of the sequence is 20 to 200 nm. Such an array of linearly arranged metal nanoparticles is an array of metal nanoparticles on nanofibers that are self-assembled as a result of adding metal ions to an alkali metal salt of a double-headed lipid. As shown in FIG. 1, the metal nanoparticles are aligned in a row while being separated from each other.
[0013]
【Example】
Hereinafter, the present invention is illustrated by examples, but the present invention is not limited to these examples.
Production Example 1
Dissolve 10.9 g (50.0 mmol) of t-butyloxycarbonyl-L-valine, 19.0 g (50.0 mmol) of p-toluenesulfonate and 7.0 ml (50.0 mmol) of triethylamine in 150 ml of dichloromethane. While stirring at −5 ° C., 100 ml of a dichloromethane solution containing 10.5 g (55.0 mmol) of 1-ethyl 3- (3-dimethylaminopropyl) carbodiimide hydrochloride, which is a water-soluble carbodiimide, was added and stirred overnight. This dichloromethane solution was washed twice with 10% by weight citric acid aqueous solution, water, 4% by weight sodium hydrogen carbonate aqueous solution and water, and the organic layer was dried over anhydrous sodium sulfate. The solvent was completely distilled off under reduced pressure to obtain t-butyloxycarbonyl-L-valyl-L-valine benzyl ester as a colorless transparent oil. This oil was dissolved in 100 ml of ethyl acetate, 120 ml of 4N hydrogen chloride / ethyl acetate was added, and the mixture was stirred for 4 hours. The solvent was completely distilled off under reduced pressure, diethyl ether was added to the resulting white precipitate and washed well to obtain 13.8 g (yield 80%) of L-valyl-L-valine benzyl ester hydrochloride as a white solid. It was.
[0014]
While dissolving 0.46 g (2 mmol) of 1,10-decanedicarboxylic acid and 0.674 g (4.4 mmol) of 1-hydroxybenzotriazole in 10 ml of N, N-dimethylformamide, stirring at -5 ° C., 10 ml of a dichloromethane solution containing 0.90 g (4.4 mmol) of ethyl 3- (3-dimethylaminopropyl) carbodiimide hydrochloride was added. After 1 hour, 10 ml of a dichloromethane solution containing 1.51 g (4.4 mmol) of the above L-valyl-L-valine benzyl ester hydrochloride was added, and then 0.62 ml (4.4 mmol) of triethylamine was gradually returned to room temperature. While stirring all day and night. Under reduced pressure, the solvent was completely distilled off, and the resulting white precipitate was washed on a filter paper in the order of 10 wt% aqueous citric acid solution 50 ml, water 20 ml, 4 wt% sodium hydrogen carbonate aqueous solution 50 ml, and water 20 ml. As a white solid, 0.98 g (yield 61%) of N, N′bis (L-valyl-L-valine benzyl ester) decane-1,10-dicarboxamide was obtained. 0.5 g (0.62 mmol) of this compound was dissolved in 100 ml of dimethylformamide, 0.25 g of 10 wt% palladium / carbon was added as a catalyst, and catalytic hydrogen reduction was performed. After 6 hours, the catalyst was filtered off using celite, and then the solvent was distilled off under reduced pressure to obtain a colorless oil. The obtained oil was crystallized using a water-ethanol mixed solvent to obtain a white solid. As a result of analysis, this white solid was N, N′bis (L-valyl-L-valine) decane-1,10-dicarboxamide (corresponding to m = 2 and n = 10 in the general formula (I)). there were.
[0015]
Example 1
Take 2.5 millimoles of the double-headed peptide lipid obtained in Production Example 1 above into a sample bottle, add 75 ml of distilled water containing 200 mg (5 millimoles) of double equivalent sodium hydroxide, and apply ultrasonic irradiation (bath type). The double-headed peptide lipid was dissolved by application. This aqueous solution is kept at room temperature while stirring vigorously on a hot stirrer, and when 25 ml of 100 mmol / liter copper (II) acetate is added thereto, the solution gradually becomes cloudy, and a blue colloidal dispersion is formed. Formed.
When this blue colloidal dispersion is stirred at room temperature in a nitrogen atmosphere and 12.5 ml (12.5 mmol) of a 1 mol / liter hydrazine aqueous solution is added, the solution gradually changes to ocher. After approximately 6 hours, a dark ocher colloidal dispersion was formed. By observing the colloidal dispersion with a transmission electron microscope, the average distance between the centers of adjacent metal nanoparticles was 2 to 5 nm, the average length was linearly arranged over 20 to 200 nm, and the average diameter was 1. Formation of an aggregate of copper nanoparticles of ˜3 nm was confirmed. The transmission electron micrograph of the aggregate | assembly of the copper nanoparticle arranged in the linear form obtained in FIG. 1 is shown.
[0016]
【The invention's effect】
According to the present invention, an assembly of metal nanoparticles in which metal nanoparticles that could not be produced from a synthetic compound so far are arranged in a linear manner are subjected to mild conditions at normal temperature and atmospheric pressure. Can be easily manufactured. The aggregate of linearly arranged metal nanoparticles according to the present invention has a wide range of industrial applications such as the fields of electronics, information, and electronics used as nanoelectronic components and nanomagnetic materials.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a transmission electron micrograph of an assembly of copper nanoparticles arranged linearly.
2 is a trace of the transmission electron micrograph of FIG. 1. FIG.

Claims

Formula (I)

(Wherein Val represents a valine residue, m represents 1 to 3, and n represents 6 to 18) A nanofiber composed of a double-headed peptide lipid represented by the following formula: A method for producing an assembly of linearly arranged metal nanoparticles comprising reducing the double-headed peptide lipid with 2 to 5 equivalents of a reducing agent.

A copper (II) ion is used as the metal ion, hydrazine is used as the reducing agent, and nanofibers having an initial concentration of the metal complexed peptide lipid of 25 to 50 mmol / liter are reduced in an aqueous solution. The manufacturing method of the aggregate | assembly of the metal nanoparticle arranged in the linear form of Claim 1.

An assembly of metal nanoparticles in which metal nanoparticles are arranged linearly apart from each other, wherein the average particle diameter of the metal nanoparticles is 1 to 3 nm, and the average distance between centers of adjacent metal nanoparticles is An aggregate of linearly arranged metal nanoparticles having an average length of 2 to 5 nm and an average length of 20 to 200 nm.

4. The aggregate of linearly arranged metal nanoparticles according to claim 3, wherein the metal is copper.

An assembly of metal nanoparticles in which the metal nanoparticles produced by the production method according to claim 1 or 2 are linearly spaced apart, and the average particle diameter of the metal nanoparticles is 1 to 3 nm. An aggregate of linearly arranged metal nanoparticles in which the average distance between centers of adjacent metal nanoparticles is 2 to 5 nm and the average length of the array is 20 to 200 nm.