JP3621580B2

JP3621580B2 - Drive plate gear and manufacturing method thereof

Info

Publication number: JP3621580B2
Application number: JP15491798A
Authority: JP
Inventors: 雅清大矢
Original assignee: Fuji Kiko Co Ltd
Current assignee: Fuji Kiko Co Ltd
Priority date: 1998-06-03
Filing date: 1998-06-03
Publication date: 2005-02-16
Anticipated expiration: 2018-06-03
Also published as: JPH11344097A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エンジンの始動の際に使用されるドライブプレートギヤ及びその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
この種のドライブプレートギヤとしては、例えば図８及び図９に示すものが知られている。このドライブプレートギヤは、アーム１と、リム２と、歯３によって一体的に形成されている。アーム１は、円板状に形成されたものであり、軸心から半径方向における等しい位置に、かつ周方向に等間隔となる位置に、それぞれエンジンのクランク軸側に連結するための貫通穴１１、１２、肉抜き穴１３、トランスミッション側に連結するための貫通穴１４が形成されている。また、アーム１は、軸心を中心にして回転対称となるように屈曲成形されている。
【０００３】
リム２は、アーム１の外周部を例えばすえ込み加工により厚く形成したものであって、軸方向に所定の厚さを有する円筒状（円環状）のものとなっている。図１０において二点鎖線で示す符号２１の部分は、すえ込み加工後のリム２の素材形状を示している。歯３は、歯車の各歯を構成するものであって、図１０に示すように、成形支持金型４によって拘束されたリム２の外周面をピニオン工具５により転造することによって成形されたものである。
【０００４】
成形支持金型４は、第１の成形支持金型４１と、第２の成形支持金型４２とでアーム１を両面から挟んで保持すると共に、第１の成形支持金型４１及び第２の成形支持金型４２の合わせ部に設けられた拘束凹部４ａによって、リム２の内周面及び軸方向の両端面を拘束するようになっている。そして、拘束凹部４ａでリム２を拘束しながら、このピニオン工具５で歯３を転造することによって、転造の際に圧迫された素材が外側（リム２の端面側）に逃げるのを防止するようになっている。
【０００５】
すなわち、素材の逃げが少ないから、リム２に多くの余肉を設けなくてもピニオン工具５に一致する正確な歯３を成形することができる。なお、拘束凹部４ａからはみ出したリム２の部分は切削加工等により取り除かれる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のように拘束凹部４ａを設けた場合には、拘束凹部４ａからはみ出した素材が成形支持金型４の外周面４ｂと、ピニオン工具５の外周面との間に挟まるため、転造の際にピニオン工具５をリム２に押し付ける力Ｆが急激に増加してしまうと共に、この力Ｆの増加によりピニオン工具５や成形支持金型４を傷めることになるという問題がある。しかも、拘束凹部４ａ内に素材を高圧で押し込むことになるため、材料の硬化が激しく、特に成形した歯３の間の肉の薄い底部に成形割れが発生したり、高い残留応力により歯３の精度が落ちてしまうという問題がある。
【０００７】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、転造ツールの寿命の向上を図ることができると共に、転造した歯の底部の割れを防止することができ、かつ歯の精度の向上を図ることのできるドライブプレートギヤ及びその製造方法を提供することを課題としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項１に係る発明は、アーム（１）の外周部に円環状に形成され、軸方向に所定の厚さを有するリム（２）と、このリム（２）の外周面に転造された複数の歯（３）とを有するドライブプレートギヤであって、
前記リム（２）は、その内周面を支持する内周支持面（６１ａ）であって、転造時のリム（２）の流れに抵抗を与える抵抗手段を有する内周支持面（６１ａ）を備えた成形支持金型（６）によって保持された状態で、外周面側から前記歯（３）が転造され、抵抗手段は、内周支持面（６１ａ）に形成された凸部（６１ｆ）によって構成されていることを特徴とするドライブプレートギヤを提供している。
【０００９】
請求項２に係る発明は、請求項１に係る発明において、前記内周支持面（６１ａ）は、アーム（１）から離れるにしたがって外周側に位置するように傾けられた傾斜面（６１ｂ）によって構成されていることを特徴とするドライブプレートギヤを提供している。
【００１０】
請求項３に係る発明は、アーム（１）の外周部に円環状に形成され、軸方向に所定の厚さを有するリム（２）と、このリム（２）の外周面に転造された複数の歯（３）とを有するドライブプレートギヤであって、前記リム（２）は、その内周面を支持する内周支持面（６１ａ）であって、転造時のリム（２）の流れに抵抗を与える抵抗手段を有する内周支持面（６１ａ）を備えた成形支持金型（６）によって保持された状態で、外周面側から前記歯（３）が転造され、抵抗手段は、内周支持面（６１ａ）に形成されたものであって、アーム（１）から離れるにしたがって外周側に位置するように階段状に形成された段部（６１ｇ）によって構成されていることを特徴とするドライブプレートギヤを提供している。
【００１１】
請求項４に係る発明は、アーム（１）の外周部に円環状に形成され、軸方向に所定の厚さを有するリム（２）の外周面に複数の歯（３）を転造により形成するドライブプレートギヤの製造方法であって、前記リム（２）の内周面を支持する内周支持面（６１ａ）に、凸部（６１ｆ）、又は、アーム（１）から離れるにしたがって外周側に位置するように階段状に形成された段部（６１ｇ）によって構成された抵抗手段を有し、この抵抗手段を有する内周支持面（６１ａ）を備えた成形支持金型（６）によって、リム（２）を内周面側から保持しながら、同リム（２）の外周面に前記歯（３）を転造することで、転造時のリム（２）の流れに抵抗を与えるようにしたことを特徴とするドライブプレートギヤの製造方法を提供している。
【００１２】
そして、上記のように構成された請求項１に係る発明においては、リム（２）の内周面を内周支持面（６１ａ）で支持した状態で、リム（２）の外周面に歯（３）を転造するようになっており、内周支持面（６１ａ）には転造時のリム（２）の流れに移動抵抗を与える抵抗手段が設けられているから、転造の際に圧迫されたリム（２）がその端面側に逃げるのを抑制することができる。このため、転造の際のリム（２）の逃げ量が少ないから、リム（２）に多くの余肉を設けなくても転造によって正確な歯（３）を成形することができる。
【００１３】
しかも、リム（２）を従来例で示したような拘束凹部によって拘束するような構造になっていないから、転造するための工具と成形支持金型（６）の内周支持面（６１ａ）との間の隙間を大きくあけておくことができる。このため、転造の際に素材が端面側に逃げても、この素材が転造のための例えばピニオン工具と成形支持金型（６）との間に挟まって、ピニオン工具をリム（２）に押し付ける力（Ｆ）が増加してしまうということがない。したがって、成形支持金型（６）などの転造ツールの寿命の向上を図ることができる。
【００１４】
さらに、抵抗手段によって転造時のリム（２）の流れを抑制することができるものの、リム（２）の流れを強制的に強固に拘束することがないから、リム（２）に生じる材料の硬化や残留応力の低減を図ることができる。したがって、転造した歯（３）の底部の成形割れを防止することができると共に、歯（３）の精度の向上を図ることができる。
また、抵抗手段が内周支持面（６１ａ）に形成された凸部（６１ｆ）によって構成されているから、凸部（６１ｆ）の高さなどの大きさ、数等によって、リム（２）の流れを抑制する程度を変化させることができる。そして、凸部（６１ｆ）としては、歯（３）を転造した後にドライブプレートギヤを成形支持金型（６）からノックアウトすることが可能なように、小さなものを複数設けるように構成することが好ましい。さらに、凸部（６１ｆ）としては、内周支持面（６１ａ）において周方向に一周するように形成したものを設けることが、リム（２）の端面側への流れを周方向において均等に抑制する上で好ましい。また、凸部（６１ｆ）を隣接させて複数設けた場合には、凹凸を設けたものと同じになる。
【００１５】
請求項２に係る発明においては、内周支持面がアーム（１）から離れるにしたがって外周側に位置するように傾けられた傾斜面（６１ｂ）によって構成されているから、この傾斜面（６１ｂ）からの反力によって、転造時にリム（２）が端面側へ逃げようとするのを抑制することができる。しかも、リム（２）は、傾斜面（６１ｂ）によって、軸方向の端部が薄くなり、強度の必要なアーム（１）側の基部が厚くなるから、強度の向上を図りつつ、重量の低減を図ることができるという利点もある。また、抵抗手段を傾斜面（６１ｂ）と凸部（６１ｆ）とで構成したものは、その相乗効果により、リム（２）の流れを抑制する効果がさらに強くなる。そして、傾斜面（６１ｂ）上に凸部（６１ｆ）を形成したものは、成形支持金型（６）からドライブプレートギヤをノックアウトするための力が小さくなるという利点がある。
【００１６】
また、リム（２）の流れを抑制する力は傾斜面（６１ｂ）の傾斜角度（Ｔ）によって決まるが、その傾斜角度（Ｔ）はリム（２）の流れを抑制することが可能で、かつリム（２）の流れを強固に拘束しない程度となる２度から１０度に設定することが好ましい。
【００１７】
請求項３に係る発明においては、抵抗手段がアーム（１）から離れるにしたがって外周側に位置する階段状に形成された段部（６１ｇ）によって構成されているから、その段部（６１ｇ）によって、リム（２）が転造時に端面側へ流れるのを抑制することができる。そして、ドライブプレートギヤを成形支持金型（６）からノックアウトする方向に対しては段部（６１ｇ）が抵抗にならないという利点がある。したがって、歯（３）を転造した後は、ドライブプレートギヤを成形支持金型（６）から容易に取り外すことができる。しかも、段部（６１ｇ）の高さによって、リム（２）の流れを抑制する程度を自由に変化させることができる利点がある。
【００１８】
請求項４に係る発明においては、請求項１又は請求項３に係る発明と同様の効果を奏する。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を参考例と実施例に基づき、図１〜図７を参照して説明する。なお、図１は参考例、図２は第１実施例、図３は第２実施例、図４は第３実施例、図５は第４実施例、図６は第５実施例、図７は第６実施例を示している。
【００２０】
まず、図１を参照して参考例を説明する。この参考例は、後述する第１実施例〜第６実施例の理解を容易かつ明確にするためのものである。ただし、従来例の構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。また、ドライブプレートギヤの構造についてその製造方法を示しながら説明する。
【００２１】
この参考例で示すドライブプレートギヤは、図１に示すように、アーム１の外周部に円環状に形成され、軸方向に所定の厚さを有するリム２と、このリム２の外周面に転造された複数の歯３とを有するものであって、リム２は、その内周面を支持する内周支持面６１ａであって、転造時のリム２の流れに抵抗を与える抵抗手段を有する内周支持面６１ａを備えた成形支持金型６によって保持された状態で、外周面側から歯３が転造されていることを特徴としている。
【００２２】
そして、上記抵抗手段は、内周支持面６１ａに形成されたものであって、リム２の軸方向の端面側に向かうにしたがって（アーム１から離れるにしたがって）半径方向外側（外周側）に位置するように傾けられた傾斜面６１ｂによって構成されていることを特徴としている。傾斜面６１ｂの傾き、すなわちテーパ角度（傾斜角度）Ｔは、２度から１０度になっている。
【００２３】
以下、上記構成についてさらに詳細に説明する。すなわち、リム２は、ほぼ円筒状に形成されたものであって、その素材形状２１が断面矩形状に形成されかつアーム１に対して一方の側に突出するように形成されている。なお、リム２の内面は、すえ込み加工等により、上記内周支持面６１ａに形成された傾斜面６１ｂのテーパ角度Ｔと一致するようにテーパ状に斜めに形成しておくことが好ましい。
【００２４】
そして、成形支持金型６は、第１の成形支持金型６１と、第２の成形支持金型６２とによって構成されている。第１の成形支持金型６１は、内周支持面６１ａにおける傾斜面６１ｂでリム２の内周面を実際に支持するようになっており、この傾斜面６１ｂが上述のように抵抗手段になっている。この傾斜面６１ｂは、円錐台の側面の形状をしており、歯３の転造の初期においてリム２の内周面の全体を保持することはもちろんのこと、転造によってリム２の端面側にはみ出した余肉についても十分保持することが可能なように、第１の成形支持金型６１における内側面６１ｃから外側面６１ｄ側に向かう内周支持面６１ａの広い範囲に形成されている。
【００２５】
一方、第２の成形支持金型６２の傾斜面６２ｂも、円錐台の側面の形状をしている。この傾斜面６２ｂは、歯３の転造の初期においてはリム２の内周面を保持することはないが、転造によって生じた余肉を十分保持することが可能な範囲に形成されている。この実施例の場合には、内周支持面６２ａの全体、すなわち内側面６２ｃから外側面６２ｄに至る内周支持面６２ａの全体が傾斜面６２ｂになっている。なお、アーム１に対してリム２が両側に突出している場合には、内周支持面６２ａに設けた傾斜面６２ｂは、転造の初期からリム２の内周面を支持することになる。
【００２６】
また、第１の成形支持金型６１には、アーム１を支持する内側面６１ｃに、突起６１ｅが設けられている。この突起６１ｅは、円錐状に形成されており、第１の成形支持金型６１の軸心（図示せず）から同一半径位置にあって、周方向に等間隔に複数設けられている。そして、突起６１ｂは、図面上、大きく誇張して示しているが、アーム１の強度が低減しない程度の小さなものを複数設けたものとなっている。
【００２７】
さらに、ピニオン工具５は、その外周面に歯３を転送するための歯が形成され、その歯幅は、歯３の転造の際にリム２が端面側へ逃げるのを阻止しないようにすると共に、はみ出さないように十分に厚く形成されている。
【００２８】
上記のように形成されたドライブプレートギヤにおいては、リム２の内周面を内周支持面６１ａ、６２ａで支持した状態で（ただし、６２ａは転造初期には支持していない）、リム２の外周面に歯３を転造するようになっており、内周支持面６１ａ、６２ａには転造時のリム２の流れに移動抵抗を与える抵抗手段としての傾斜面６１ｂ、６２ｂが設けられているから、転造の際に圧迫されたリム２がその一方の端面側あるいは他方の端面側に逃げるのを抑制することができる。すなわち、抵抗手段がアーム１から離れるにしたがって半径方向外側に位置するように傾けられた傾斜面６１ｂ、６２ｂによって構成されているから、この傾斜面６１ｂ、６２ｂからの反力によって、転造時にリム２が各端面側へ逃げようとするのを抑制することができる。
【００２９】
このため、転造の際のリム２の逃げ量が少ないから、リム２に多くの余肉を設けなくても、ピニオン工具５に一致する正確な歯３を成形することができる。そして、抵抗手段の構造が傾斜面６１ｂ、６２ｂだけの全く簡単な構造になっているから、従来の拘束凹部を設ける場合に比べて、コストの低減を図ることができる。しかも、リム２は、傾斜面６１ｂによって、一方の端部が薄くなり、強度の必要なアーム１側の基部が厚くなるから、強度の向上を図りつつ、重量の低減を図ることができるという利点もある。
【００３０】
さらに、リム２を従来例で示したような拘束凹部によって拘束するような構造になっていないから、ピニオン工具５の外周面と、成形支持金型６の内周支持面６１ａ、６２ａ（傾斜面６１ｂ、６２ｂ）との間の隙間を大きくあけておくことができる。このため、転造の際にリム２が各端面側に逃げても、その逃げた素材部分がピニオン工具５と成形支持金型６との間に挟まって、ピニオン工具５をリム２に押し付ける力Ｆが増加してしまうということがない。したがって、ピニオン工具５や成形支持金型６などの転造ツールの寿命の向上を図ることができる。
なお、リム２の端面から外側にはみ出した素材部分は、切削加工等により取り除く。
【００３１】
また、傾斜面６１ｂ、６２ｂによって転造時のリム２の流れを抑制することができるものの、リム２の流れを強制的に強固に拘束することがないから、リム２に生じる材料の硬化や残留応力の低減を図ることができる。すなわち、リム２の流れを抑制する力は傾斜面６１ｂのテーパ角度Ｔによって決まるが、そのテーパ角度Ｔが２度から１０度になっていて、リム２の流れを抑制することが可能で、かつリム２の流れを強固に拘束しない程度になっているから、転造によるリム２の硬化、残留応力を低減することができる。したがって、転造した歯３の底部の成形割れを防止することができると共に、歯３の精度の向上を図ることができる。
【００３２】
さらに、ピニオン工具５によって転造すると、その際に押圧されたリム２の一部がアーム１を圧迫し、その軸心を挟んで反対側に位置するリム２側に材料を押し出すような作用が生じる。しかし、第１の成形支持金型６１の内側面６１ｃに突起６１ｅが設けられているから、ピニオン工具５に押されて材料がアーム１内に入ろうとするを防止することができると共に、材料がアーム１から反対側のリム２に押し出されるのを防止することができる。したがって、各歯３の集合としての歯車の精度の向上を図ることができる。
【００３３】
なお、図示はしないが、第２の成形支持金型６２の内側面６２ｃにも上述した突起６１ｅと同様の突起を設けることが好ましい。ただし、この突起は、半径方向においても周方向においても、上記突起６１ｅとは一致しない位置に設けることがアーム１の強度の低下を防止する上で望ましい。また、従来例で示した貫通穴１１、１２、１４、肉抜き穴１３については、その形状及び位置の精度を高める上で、歯３の転造後に形成することが好ましい。
【００３４】
次に、この発明の第１実施例を図２を参照して説明する。ただし、参考例に示す構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。この第１実施例が参考例と異なる点は、各傾斜面６１ｂ、６２ｂに複数の凸部６１ｆ、６２ｆを設けている点である。
【００３５】
すなわち、凸部６１ｆ、６２ｆは、断面三角形状のものが各傾斜面６１ｂ、６２ｂ上に隣接するように設けられている。この結果、傾斜面６１ｂは、凸部６１ｆによって凹凸が繰り返し形成された状態になっている。
【００３６】
また、一方の凸部６１ｆは、傾斜面６１ｂ上にあって周方向に一周するように形成されていると共に、歯３を転造した後にドライブプレートギヤを第１の成形支持金型６１（成形支持金型６）からノックアウトすることが可能な程度の高さ以下でかつリム２の流れに抵抗を与える高さ以上のもので構成されている。また、他方の凸部６２ｆについても、上記凸部６１ｆと同様に形成されている。
【００３７】
上記のように構成されたドライブプレートギヤにおいては、抵抗手段が内周支持面６１ａ、６２ａに形成された凸部６１ｆ、６２ｆによって構成されているから、凸部６１ｆ、６２ｆの高さなどの大きさ、数等によって、リム２の流れを抑制する程度を変化させることができる。
【００３８】
また、各凸部６１ｆ、６２ｆが傾斜面６１ｂ、６２ｂにおいて周方向に一周するように形成されているから、リム２の端面側（アーム１から離れる方向）への流れを周方向において均等に抑制することができる。
【００３９】
さらに、抵抗手段としての傾斜面６１ｂ、６２ｂと凸部６１ｆ、６１ｆとを双方とも有しているから、その相乗効果により、リム２の流れを抑制する効果がさらに強くなる。そして、凸部６１ｆ、６２ｆが傾斜面６１ｂ、６２ｂ上に形成されているから、各凸部６１ｆ、６２ｆが高くなっても、ドライブプレートギヤを第１の成形支持金型６１や第２の成形支持金型６２から小さな力で容易にノックアウトすることができる。その他、参考例と同様の作用効果を奏する。
【００４０】
なお、上記参考例においては、凸部６１ｆ、６２ｆを隣接するように設けたが、所定の間隔をおいて設けるように構成してもよい。また、凹部を所定の間隔をおいて設けるように構成してもよい。この場合には、幅の広い凸部が隣接して設けられたのと同じになる。
【００４１】
次ぎに、この発明の第２実施例を図３を参照して説明する。ただし、第１実施例に示す構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。この第２実施例が第１実施例と異なる点は、傾斜面６１ｂ、６２ｂ及び凸部６１ｆ、６２ｆがリム２の端面近傍位置にのみ設けられている点である。
【００４２】
すなわち、第１の成形支持金型６１の内周支持面６１ａにおけるアーム１側には、抵抗手段としての傾斜面６１ｂ及び凸部６１ｆが設けられていない。また、第２の成形支持金型６２の内周支持面６２ａにおけるアーム１から離れた部分、すなわち外側面６２ｄ側の部分にも、傾斜面６２ｂ及び凸部６２ｆが設けられていない。そして、各凸部６１ｆ、６２ｆは傾斜面６１ｂ、６２ｂの部分のみに設けられている。
【００４３】
上記のように構成されたドライブプレートギヤにおいては、傾斜面６１ｂ、６２ｂ及び凸部６１ｆ、６２ｆがリム２の端面近傍の位置に設けられているから、リム２における端面近傍以外の部分においては材料の流れがスムーズになる。したがって、転造に要する圧力の低減を図ることができ、ピニオン工具５や成形支持金型６などの転造ツールの寿命の向上を図ることができると共に、エネルギの節減を図ることができる。その他、第１実施例と同様の作用効果を奏する。
【００４４】
なお、上記第２実施例においては、傾斜面６１ｂ、６２ｂと、この上に設けた凸部６１ｆ、６２ｆとで抵抗手段を構成しているが、凸部６１ｆ、６２ｆを設けずに、傾斜面６１ｂ、６２ｂのみで抵抗手段を構成するようにしてもよい。
【００４５】
次ぎに、この発明の第３実施例を図４を参照して説明する。ただし、第１実施例に示す構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。この第３実施例が第１実施例と異なる点は、傾斜面６１ｂ、６２ｂ（図２参照）を設けることなく、凸部６１ｆ、６２ｆのみを複数設けている点である。
【００４６】
すなわち、凸部６１ｆ、６２ｆは第１実施例と同様に設けられているが、その設けられている位置は円筒面状の内周支持面６１ａ、６２ａの上である。
【００４７】
上記のように構成されたドライブプレートギヤにおいては、凸部６１ｆ、６２ｆが円筒面状の内周支持面６１ａ、６２ａに設けられているから、第１実施例に比べて、ドライブプレートギヤのノックアウトがしにくくなる。このため、凸部６１ｆ、６２ｆの高さを第１実施例より低く設定する必要がある。その他、第１実施例と同様の作用効果を奏する。
【００４８】
次ぎに、この発明の第４実施例を図５を参照して説明する。ただし、第２実施例に示す構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。この第４実施例が第２実施例と異なる点は、傾斜面６１ｂ、６２ｂ（図３参照）を設けることなく、凸部６１ｆ、６２ｆのみを複数設けている点である。
【００４９】
すなわち、凸部６１ｆ、６２ｆは第２実施例と同様に設けられているが、その設けられている位置は円筒面状の内周支持面６１ａ、６２ａ上におけるリム２の各端面に対応する部分のみである。
【００５０】
上記のように構成されたドライブプレートギヤにおいては、凸部６１ｆ、６２ｆが円筒面状の内周支持面６１ａ、６２ａに設けられているから、第２実施例に比べて、ドライブプレートギヤのノックアウトがしにくくなる。このため、凸部６１ｆ、６２ｆの高さを第２実施例より低く設定する必要がある。その他、第２実施例と同様の作用効果を奏する。
【００５１】
次ぎに、この発明の第５実施例を図６を参照して説明する。ただし、参考例に示す構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。この第５実施例が参考例と異なる点は、傾斜面６１ｂ、６２ｂ（図１参照）に代えて段部６１ｇ、６２ｇを設けている点である。
【００５２】
すなわち、参考例で示した傾斜面６１ｂ、６２ｂの位置には、アーム１から離れるにしたがって半径方向外側に位置するように階段状に形成された複数の段部６１ｇ、６２ｇが形成されている。各段部６１ｇ、６２ｇの上面は、内周支持面６１ａ、６２ａにおいて周方向に一周するように円筒面状に形成されている。
【００５３】
上記のように構成されたドライブプレートギヤにおいては、段部６１ｇ、６２ｇがアーム１から離れるにしたがって半径方向外側に位置するように階段状に形成されているから、転造時におけるリム２の端面側への流れを抑制することができる。そして、ドライブプレートギヤを成形支持金型６からノックアウトする際には段部６１ｇ、６２ｇが抵抗となることがないから、ドライブプレートギヤを容易にノックアウトすることができる。しかも、各段部６１ｇ、６２ｇの高さによって、リム２の流れを抑制する程度を自由に変化させることができるという利点がある。その他、参考例と同様の作用効果を奏する。
【００５４】
なお、上記第５実施例においては、各段部６１ｇ、６２ｇの上面を円筒面状に形成しているが、この上面に例えば第１実施例で示したような凸部６１ｆ、６２ｆを設けるようにしてもよい。
【００５５】
次ぎに、この発明の第６実施例を図７を参照して説明する。ただし、第５実施例に示す構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。この第６実施例が第５実施例と異なる点は、段部６１ｇ、６２ｇがリム２の端面近傍位置にのみ設けられている点である。
【００５６】
すなわち、第１の成形支持金型６１の内周支持面６１ａにおけるアーム１側には、抵抗手段としての段部６１ｇが設けられていない。また、第２の成形支持金型６２の内周支持面６２ａにおけるアーム１から離れた部分、すなわち外側面６２ｄ側の部分にも、段部６２ｇが設けられていない。
【００５７】
上記のように構成されたドライブプレートギヤにおいては、段部６１ｇ、６２ｇがリム２の端面近傍の位置に設けられているから、リム２における端面近傍以外の部分においては材料の流れがスムーズになる。したがって、転造に要する圧力の低減を図ることができ、ピニオン工具５や成形支持金型６などの転造ツールの寿命の向上を図ることができると共に、エネルギの節減を図ることができる。
その他、第５実施例と同様の作用効果を奏する。尚、この段部６１ｇは１段であってもその高さを調整することで同様の作用効果を奏することができる。
【００５８】
また、以上説明した各実施例においては、第１の成形支持金型６１と第２の成形金型６２の両方に抵抗手段が設けられているが、リム２の内周面を支持する第１の成形金型６１にのみ抵抗手段を設けるようにしてもよい。この場合、第２の成形支持金型６２の内周支持面６２ａを第１の成形支持金型６１の内周支持面６１ａよりも高く形成する。
【００５９】
【発明の効果】
請求項１に係る発明においては、リム（２）の内周面を内周支持面（６１ａ）で支持した状態で、リム（２）の外周面に歯（３）を転造するようになっており、内周支持面（６１ａ）には転造時のリム（２）の流れに移動抵抗を与える抵抗手段が設けられているから、転造の際に圧迫されたリム（２）がその端面側に逃げるのを抑制することができる。このため、転造の際のリム（２）の逃げ量が少ないから、リム（２）に多くの余肉を設けなくても転造によって正確な歯（３）を成形することができる。
【００６０】
しかも、リム（２）を従来例で示したような拘束凹部によって拘束するような構造になっていないから、転造するための工具と成形支持金型（６）の内周支持面（６１ａ）との間の隙間を大きくあけておくことができる。このため、転造の際に素材が端面側に逃げても、この素材が転造のための例えばピニオン工具と成形支持金型（６）との間に挟まって、ピニオン工具をリム（２）に押し付ける力（Ｆ）が増加してしまうということがない。したがって、成形支持金型（６）などの転造ツールの寿命の向上を図ることができる。
【００６１】
さらに、抵抗手段によって転造時のリム（２）の流れを抑制することができるものの、リム（２）の流れを強制的に強固に拘束することがないから、リム（２）に生じる材料の硬化や残留応力の低減を図ることができる。したがって、転造した歯（３）の底部の成形割れを防止することができると共に、歯（３）の精度の向上を図ることができる。
【００６２】
また、抵抗手段が内周支持面（６１ａ）に形成された凸部（６１ｆ）によって構成されているから、凸部（６１ｆ）の高さなどの大きさ、数等によって、リム（２）の流れを抑制する程度を変化させることができる。そして、凸部（６１ｆ）としては、歯（３）を転造した後にドライブプレートギヤを成形支持金型（６）からノックアウトすることが可能なように、小さなものを複数設けるように構成することが好ましい。さらに、凸部（６１ｆ）としては、内周支持面（６１ａ）において周方向に一周するように形成したものを設けることが、リム（２）の端面側への流れを周方向において均等に抑制する上で好ましい。また、凸部（６１ｆ）を隣接させて複数設けた場合には、凹凸を設けたものと同じになる。
【００６３】
請求項２に係る発明においては、内周支持面がアーム（１）から離れるにしたがって外周側に位置するように傾けられた傾斜面（６１ｂ）によって構成されているから、この傾斜面（６１ｂ）からの反力によって、転造時にリム（２）が端面側へ逃げようとするのを抑制することができる。しかも、リム（２）は、傾斜面（６１ｂ）によって、軸方向の端部が薄くなり、強度の必要なアーム（１）側の基部が厚くなるから、強度の向上を図りつつ、重量の低減を図ることができるという利点もある。また、抵抗手段を傾斜面（６１ｂ）と凸部（６１ｆ）とで構成したものは、その相乗効果により、リム（２）の流れを抑制する効果がさらに強くなる。そして、傾斜面（６１ｂ）上に凸部（６１ｆ）を形成したものは、成形支持金型（６）からドライブプレートギヤをノックアウトするための力が小さくなるという利点がある。
【００６４】
また、リム（２）の流れを抑制する力は傾斜面（６１ｂ）の傾斜角度（Ｔ）によって決まるが、その傾斜角度（Ｔ）はリム（２）の流れを抑制することが可能で、かつリム（２）の流れを強固に拘束しない程度となる２度から１０度に設定することが好ましい。
【００６５】
請求項３に係る発明においては、抵抗手段がアーム（１）から離れるにしたがって外周側に位置する階段状に形成された段部（６１ｇ）によって構成されているから、その段部（６１ｇ）によって、リム（２）が転造時に端面側へ流れるのを抑制することができる。そして、ドライブプレートギヤを成形支持金型（６）からノックアウトする方向に対しては段部（６１ｇ）が抵抗にならないという利点がある。したがって、歯（３）を転造した後は、ドライブプレートギヤを成形支持金型（６）から容易に取り外すことができる。しかも、段部（６１ｇ）の高さによって、リム（２）の流れを抑制する程度を自由に変化させることができる利点がある。
【００６６】
請求項４に係る発明においては、請求項１又は請求項３に係る発明と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施例を説明する前提となる参考例としてのドライブプレートギヤ及びその製造方法を示す要部断面図である。
【図２】この発明の第１実施例としてのドライブプレートギヤ及びその製造方法を示す要部断面図である。
【図３】この発明の第２実施例としてのドライブプレートギヤ及びその製造方法を示す要部断面図である。
【図４】この発明の第３実施例としてのドライブプレートギヤ及びその製造方法を示す要部断面図である。
【図５】この発明の第４実施例としてのドライブプレートギヤ及びその製造方法を示す要部断面図である。
【図６】この発明の第５実施例としてのドライブプレートギヤ及びその製造方法を示す要部断面図である。
【図７】この発明の第６実施例としてのドライブプレートギヤ及びその製造方法を示す要部断面図である。
【図８】従来例として示したドライブプレートギヤの斜視図である。
【図９】同ドライブプレートギヤの断面図である。
【図１０】同ドライブプレートギヤ及びその製造方法を示す要部断面図である。
【符号の説明】
１アーム
２リム
３歯
６成形支持金型
６１第１の成形支持金型
６２第２の成形支持金型
６１ａ、６２ａ内周支持面
６１ｂ、６２ｂ傾斜面
６１ｆ、６２ｆ凸部
６１ｇ、６２ｇ段部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a drive plate gear used for starting an engine and a manufacturing method thereof.
[0002]
[Prior art]
As this type of drive plate gear, for example, those shown in FIGS. 8 and 9 are known. The drive plate gear is integrally formed by the arm 1, the rim 2, and the teeth 3. The arm 1 is formed in a disc shape, and has through holes 11 for connecting to the crankshaft side of the engine at equal positions in the radial direction from the shaft center and at equal intervals in the circumferential direction. , 12, a through hole 13, and a through hole 14 for connecting to the transmission side. Further, the arm 1 is bent and formed so as to be rotationally symmetric about the axis.
[0003]
The rim 2 is formed by thickening the outer peripheral portion of the arm 1 by, for example, upsetting, and has a cylindrical shape (annular shape) having a predetermined thickness in the axial direction. In FIG. 10, the part of the code | symbol 21 shown with a dashed-two dotted line has shown the raw material shape of the rim | limb 2 after upsetting. The teeth 3 constitute each tooth of the gear, and are formed by rolling the outer peripheral surface of the rim 2 constrained by the molding support die 4 with a pinion tool 5 as shown in FIG. Is.
[0004]
The molding support mold 4 holds the arm 1 with both the first molding support mold 41 and the second molding support mold 42 sandwiched from both sides, and the first molding support mold 41 and the second molding support mold 41. The inner peripheral surface of the rim 2 and both end surfaces in the axial direction are constrained by a constraining recess 4 a provided in the mating portion of the molding support die 42. Then, by rolling the teeth 3 with the pinion tool 5 while restraining the rim 2 with the restraining recess 4a, the material pressed during the rolling is prevented from escaping to the outside (end face side of the rim 2). It is supposed to be.
[0005]
That is, since there is little escape of the material, it is possible to form an accurate tooth 3 that matches the pinion tool 5 without providing a lot of extra space on the rim 2. The portion of the rim 2 that protrudes from the constraining recess 4a is removed by cutting or the like.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the constraining recess 4a is provided as described above, since the material protruding from the constraining recess 4a is sandwiched between the outer peripheral surface 4b of the molding support mold 4 and the outer peripheral surface of the pinion tool 5, rolling At this time, there is a problem that the force F for pressing the pinion tool 5 against the rim 2 increases rapidly, and the pinion tool 5 and the molding support die 4 are damaged by the increase of the force F. In addition, since the material is pushed into the constraining concave portion 4a at a high pressure, the material is hardened, and particularly, a crack in the bottom of the meat between the formed teeth 3 is generated, or a high residual stress is applied to the teeth 3. There is a problem that accuracy is lowered.
[0007]
The present invention has been made in view of the above circumstances, can improve the life of the rolling tool, can prevent cracking of the bottom of the rolled tooth, and improve the accuracy of the tooth. It is an object of the present invention to provide a drive plate gear and a method for manufacturing the same.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to claim 1 is directed to a rim (2) formed in an annular shape on the outer periphery of the arm (1) and having a predetermined thickness in the axial direction, A drive plate gear having a plurality of teeth (3) rolled on the outer peripheral surface of
The rim (2) is an inner peripheral support surface (61a) that supports the inner peripheral surface thereof, and has an inner peripheral support surface (61a) having resistance means for imparting resistance to the flow of the rim (2) during rolling. The teeth (3) are rolled from the outer peripheral surface side in a state of being held by the molding support die (6) provided with the resistance means, and the resistance means is a convex portion (61f formed on the inner peripheral support surface (61a). The drive plate gear characterized by being comprised by this is provided.
[0009]
The invention according to claim 2 is the invention according to claim 1, Said The inner peripheral support surface (61a) provides a drive plate gear characterized in that it is constituted by an inclined surface (61b) that is inclined so as to be positioned on the outer peripheral side as it is separated from the arm (1). .
[0010]
The invention according to claim 3 is formed on the outer peripheral portion of the arm (1) in an annular shape, and is rolled on the outer peripheral surface of the rim (2) having a predetermined thickness in the axial direction and the rim (2). A drive plate gear having a plurality of teeth (3), wherein the rim (2) is an inner peripheral support surface (61a) for supporting the inner peripheral surface of the rim (2) during rolling. The teeth (3) are rolled from the outer peripheral surface side while being held by a molding support die (6) having an inner peripheral support surface (61a) having resistance means for imparting resistance to the flow. It is formed on the inner peripheral support surface (61a), and is configured by a stepped portion (61g) formed in a stepped shape so as to be positioned on the outer peripheral side as it is away from the arm (1). The drive plate gear is provided.
[0011]
According to a fourth aspect of the present invention, a plurality of teeth (3) are formed by rolling on the outer peripheral surface of a rim (2) formed in an annular shape on the outer peripheral portion of the arm (1) and having a predetermined thickness in the axial direction. The drive plate gear manufacturing method includes: an inner peripheral support surface (61a) that supports the inner peripheral surface of the rim (2); an outer peripheral side as the distance from the convex portion (61f) or the arm (1) increases. By a forming support mold (6) having a resistance means constituted by a stepped portion (61g) formed in a stepped shape so as to be located at the inner peripheral support surface (61a) having this resistance means, By holding the rim (2) from the inner peripheral surface side and rolling the teeth (3) on the outer peripheral surface of the rim (2), resistance is given to the flow of the rim (2) during rolling. A drive plate gear manufacturing method characterized by the above is provided.
[0012]
And in invention concerning Claim 1 comprised as mentioned above, in the state which supported the inner peripheral surface of the rim (2) with the inner peripheral support surface (61a), a tooth ( 3) is rolled, and the inner peripheral support surface (61a) is provided with resistance means for imparting movement resistance to the flow of the rim (2) during rolling. The pressed rim (2) can be prevented from escaping to the end face side. For this reason, since the escape amount of the rim (2) at the time of rolling is small, an accurate tooth (3) can be formed by rolling without providing a lot of extra space on the rim (2).
[0013]
In addition, since the rim (2) is not structured to be restrained by the restraining recess as shown in the conventional example, the tool for rolling and the inner peripheral support surface (61a) of the molding support die (6) There can be a large gap between the two. For this reason, even if the material escapes to the end face side during rolling, the material is sandwiched between, for example, a pinion tool and a forming support die (6) for rolling, and the pinion tool is moved to the rim (2). There is no increase in the force (F) that presses against. Accordingly, it is possible to improve the life of a rolling tool such as a molding support mold (6).
[0014]
Further, although the flow of the rim (2) at the time of rolling can be suppressed by the resistance means, the flow of the rim (2) is not forcibly and firmly restrained. Curing and residual stress can be reduced. Therefore, it is possible to prevent molding cracks at the bottom of the rolled tooth (3) and to improve the accuracy of the tooth (3).
In addition, since the resistance means is constituted by the convex portion (61f) formed on the inner peripheral support surface (61a), the resistance means has a size, number, etc. of the convex portion (61f), so that the rim (2) The degree to which the flow is suppressed can be changed. And, as the convex part (61f), a plurality of small ones are provided so that the drive plate gear can be knocked out from the molding support mold (6) after rolling the teeth (3). Is preferred. Furthermore, as the convex part (61f), it is possible to provide the inner peripheral support surface (61a) formed so as to make one round in the circumferential direction, thereby suppressing the flow toward the end face side of the rim (2) evenly in the circumferential direction. This is preferable. Further, when a plurality of convex portions (61f) are provided adjacent to each other, it is the same as that provided with irregularities.
[0015]
In the invention according to claim 2, since the inner peripheral support surface is constituted by the inclined surface (61b) which is inclined so as to be positioned on the outer peripheral side as it is separated from the arm (1), the inclined surface (61b) The reaction force from the rim can prevent the rim (2) from escaping to the end face side during rolling. Moreover, the rim (2) has a thin end at the axial direction due to the inclined surface (61b) and a thick base at the side of the arm (1) where strength is required. Therefore, the weight is reduced while improving the strength. There is also an advantage that can be achieved. Moreover, what comprised the resistance means with the inclined surface (61b) and the convex part (61f) further strengthens the effect of suppressing the flow of the rim (2) due to its synergistic effect. And what formed the convex part (61f) on the inclined surface (61b) has the advantage that the force for knocking out a drive plate gear from a shaping | molding support metal mold | die (6) becomes small.
[0016]
Further, the force for suppressing the flow of the rim (2) is determined by the inclination angle (T) of the inclined surface (61b), and the inclination angle (T) can suppress the flow of the rim (2), and It is preferable to set the angle from 2 degrees to 10 degrees, which does not restrict the flow of the rim (2).
[0017]
In the invention according to claim 3, since the resistance means is constituted by a stepped portion (61g) formed in a stepped shape located on the outer peripheral side as it moves away from the arm (1), the stepped portion (61g) The rim (2) can be prevented from flowing toward the end face during rolling. And there exists an advantage that a step part (61g) does not become resistance with respect to the direction which knocks out a drive plate gear from a shaping | molding support metal mold | die (6). Therefore, after rolling the teeth (3), the drive plate gear can be easily removed from the molding support mold (6). Moreover, there is an advantage that the degree of suppressing the flow of the rim (2) can be freely changed depending on the height of the stepped portion (61g).
[0018]
The invention according to claim 4 has the same effect as the invention according to claim 1 or claim 3.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described. Reference examples and Based on an Example, it demonstrates with reference to FIGS. In addition, FIG. Reference example Figure 2 shows First embodiment Figure 3 Second embodiment Figure 4 shows Third embodiment Figure 5 Fourth embodiment Figure 6 Example 5 Figure 7 Sixth embodiment Is shown.
[0020]
First, referring to FIG. Reference example Will be explained. This reference example is intended to facilitate and clarify the understanding of first to sixth embodiments described later. However, the same reference numerals are given to elements common to the constituent elements of the conventional example, and the description is simplified. The structure of the drive plate gear will be described with reference to the manufacturing method.
[0021]
this Reference example As shown in FIG. 1, the drive plate gear shown in FIG. 1 is formed in an annular shape on the outer peripheral portion of the arm 1, and is rolled on the outer peripheral surface of the rim 2 having a predetermined thickness in the axial direction. The rim 2 is an inner peripheral support surface 61a that supports the inner peripheral surface of the rim 2, and includes an inner periphery having resistance means that provides resistance to the flow of the rim 2 during rolling. It is characterized in that the teeth 3 are rolled from the outer peripheral surface side while being held by the molding support die 6 having the support surface 61a.
[0022]
And the said resistance means is formed in the internal peripheral support surface 61a, Comprising: It goes to the radial direction outer side (outer peripheral side) as it goes to the end surface side of the axial direction of the rim | limb 2 (as it leaves | separates from the arm 1). It is characterized by being comprised by the inclined surface 61b inclined so. The inclination of the inclined surface 61b, that is, the taper angle (inclination angle) T is 2 degrees to 10 degrees.
[0023]
Hereinafter, the above configuration will be described in more detail. That is, the rim 2 is formed in a substantially cylindrical shape, and its material shape 21 is formed in a rectangular cross section and is formed so as to protrude to one side with respect to the arm 1. Note that the inner surface of the rim 2 is preferably formed in a tapered shape so as to coincide with the taper angle T of the inclined surface 61b formed on the inner peripheral support surface 61a by swaging or the like.
[0024]
The molding support mold 6 includes a first molding support mold 61 and a second molding support mold 62. The first molding support die 61 is configured to actually support the inner peripheral surface of the rim 2 by the inclined surface 61b of the inner peripheral support surface 61a, and the inclined surface 61b serves as a resistance means as described above. ing. The inclined surface 61b has the shape of the side surface of the truncated cone, and holds the entire inner peripheral surface of the rim 2 at the initial stage of rolling of the teeth 3, as well as the end surface side of the rim 2 by rolling. The protruding surplus is formed in a wide range of the inner peripheral support surface 61a from the inner side surface 61c toward the outer side surface 61d in the first molding support die 61 so as to be able to be sufficiently held.
[0025]
On the other hand, the inclined surface 62b of the second molding support mold 62 also has the shape of the side surface of the truncated cone. The inclined surface 62b does not hold the inner peripheral surface of the rim 2 at the initial stage of rolling of the teeth 3, but is formed in a range that can sufficiently hold the surplus generated by the rolling. . In the case of this embodiment, the entire inner peripheral support surface 62a, that is, the entire inner peripheral support surface 62a from the inner side surface 62c to the outer side surface 62d is an inclined surface 62b. When the rim 2 protrudes on both sides with respect to the arm 1, the inclined surface 62b provided on the inner peripheral support surface 62a supports the inner peripheral surface of the rim 2 from the initial stage of rolling.
[0026]
Further, the first molding support die 61 is provided with a protrusion 61e on the inner side surface 61c that supports the arm 1. The projections 61e are formed in a conical shape, and are provided at a same radial position from the axis (not shown) of the first molding support die 61 and are provided at equal intervals in the circumferential direction. And although the protrusion 61b is greatly exaggerated in the drawing, a plurality of small protrusions that do not reduce the strength of the arm 1 are provided.
[0027]
Furthermore, the pinion tool 5 is formed with teeth for transferring the teeth 3 on the outer peripheral surface thereof, and the width of the teeth does not prevent the rim 2 from escaping to the end surface side when the teeth 3 are rolled. At the same time, it is formed sufficiently thick so as not to protrude.
[0028]
In the drive plate gear formed as described above, with the inner peripheral surface of the rim 2 supported by the inner peripheral support surfaces 61a and 62a (however, 62a is not supported at the initial stage of rolling), the rim 2 The teeth 3 are rolled on the outer peripheral surface of the inner peripheral surface, and the inner peripheral support surfaces 61a and 62a are provided with inclined surfaces 61b and 62b as resistance means for imparting movement resistance to the flow of the rim 2 during rolling. Therefore, it is possible to prevent the rim 2 pressed during rolling from escaping to one end face side or the other end face side. That is, since the resistance means is constituted by the inclined surfaces 61b and 62b that are inclined so as to be positioned radially outward as the arm 1 is separated from the arm 1, the rim is formed during rolling by the reaction force from the inclined surfaces 61b and 62b. It can suppress that 2 tries to escape to each end surface side.
[0029]
For this reason, since the escape amount of the rim 2 at the time of rolling is small, an accurate tooth 3 that matches the pinion tool 5 can be formed without providing a large amount of extra space on the rim 2. And since the structure of a resistance means is a quite simple structure only of the inclined surfaces 61b and 62b, cost reduction can be aimed at compared with the case where the conventional restraint recessed part is provided. In addition, the rim 2 has one end that is thinned by the inclined surface 61b, and the base on the side of the arm 1 that requires strength is thickened. Therefore, the weight can be reduced while improving the strength. There is also.
[0030]
Furthermore, since the rim 2 is not structured to be restrained by the restraining recess as shown in the conventional example, the outer peripheral surface of the pinion tool 5 and the inner peripheral support surfaces 61a and 62a (inclined surfaces) of the molding support die 6 are used. 61b, 62b) can be kept wide. For this reason, even if the rim 2 escapes to each end face side during rolling, the material portion that has escaped is sandwiched between the pinion tool 5 and the molding support die 6, and the force that presses the pinion tool 5 against the rim 2. F does not increase. Therefore, it is possible to improve the life of the rolling tools such as the pinion tool 5 and the molding support die 6.
The material portion that protrudes outward from the end face of the rim 2 is removed by cutting or the like.
[0031]
Moreover, although the flow of the rim 2 at the time of rolling can be suppressed by the inclined surfaces 61b and 62b, the flow of the rim 2 is not forcibly and firmly restrained. The stress can be reduced. That is, the force that suppresses the flow of the rim 2 is determined by the taper angle T of the inclined surface 61b, but the taper angle T is 2 degrees to 10 degrees, and the flow of the rim 2 can be suppressed. Since the flow of the rim 2 is not tightly restricted, hardening of the rim 2 due to rolling and residual stress can be reduced. Therefore, it is possible to prevent a molding crack at the bottom of the rolled tooth 3 and to improve the accuracy of the tooth 3.
[0032]
Further, when rolling with the pinion tool 5, a part of the rim 2 pressed at that time presses the arm 1, and the material is pushed out to the rim 2 side located on the opposite side across the axis. Arise. However, since the projection 61e is provided on the inner side surface 61c of the first molding support die 61, the material can be prevented from being pushed into the arm 1 by being pushed by the pinion tool 5. Pushing from the arm 1 to the opposite rim 2 can be prevented. Therefore, it is possible to improve the accuracy of the gear as a set of the teeth 3.
[0033]
Although not shown, it is preferable to provide a protrusion similar to the protrusion 61e described above on the inner surface 62c of the second molding support mold 62. However, it is desirable to provide this protrusion at a position that does not coincide with the protrusion 61e both in the radial direction and in the circumferential direction in order to prevent the strength of the arm 1 from being lowered. Moreover, it is preferable to form the through holes 11, 12, and 14 and the lightening holes 13 shown in the conventional example after rolling the teeth 3 in order to improve the accuracy of the shape and position.
[0034]
next Of this invention First embodiment Will be described with reference to FIG. However, Reference example The same reference numerals are given to the elements common to the constituent elements shown in FIG. this First embodiment But Reference example The difference is that a plurality of convex portions 61f and 62f are provided on the inclined surfaces 61b and 62b.
[0035]
That is, the convex portions 61f and 62f are provided so that those having a triangular cross section are adjacent to each other on the inclined surfaces 61b and 62b. As a result, the inclined surface 61b is in a state in which irregularities are repeatedly formed by the convex portions 61f.
[0036]
One convex portion 61f is formed on the inclined surface 61b so as to make one round in the circumferential direction, and after rolling the teeth 3, the drive plate gear is moved to the first molding support die 61 (molding). The height of the support die 6) is not more than a height that allows knockout from the support mold 6) and is not less than a height that gives resistance to the flow of the rim 2. The other convex portion 62f is also formed in the same manner as the convex portion 61f.
[0037]
In the drive plate gear configured as described above, the resistance means is configured by the convex portions 61f and 62f formed on the inner peripheral support surfaces 61a and 62a, so that the height of the convex portions 61f and 62f is large. The degree of suppressing the flow of the rim 2 can be changed depending on the number and the like.
[0038]
Moreover, since each convex part 61f and 62f are formed so that it may make one round in the circumferential direction in the inclined surfaces 61b and 62b, the flow to the end surface side (direction away from the arm 1) of the rim | limb 2 is suppressed equally in the circumferential direction. can do.
[0039]
Furthermore, since both the inclined surfaces 61b and 62b as the resistance means and the convex portions 61f and 61f are provided, the synergistic effect further increases the effect of suppressing the flow of the rim 2. And since convex part 61f, 62f is formed on inclined surface 61b, 62b, even if each convex part 61f, 62f becomes high, a drive plate gear is made into the 1st shaping | molding support die 61 or 2nd shaping | molding. It is possible to easily knock out the support mold 62 with a small force. Other, Reference example Has the same effect as.
[0040]
The above Reference example In FIG. 5, the convex portions 61f and 62f are provided so as to be adjacent to each other. However, the convex portions 61f and 62f may be provided at a predetermined interval. Moreover, you may comprise so that a recessed part may be provided at predetermined intervals. In this case, it becomes the same as that the wide convex part was provided adjacently.
[0041]
Next, the invention Second embodiment Will be described with reference to FIG. However, First embodiment The same reference numerals are given to the elements common to the constituent elements shown in FIG. this Second embodiment But First embodiment The difference is that the inclined surfaces 61 b and 62 b and the convex portions 61 f and 62 f are provided only at positions near the end surface of the rim 2.
[0042]
That is, the inclined surface 61b and the convex portion 61f as resistance means are not provided on the arm 1 side of the inner peripheral support surface 61a of the first molding support die 61. Further, the inclined surface 62b and the convex portion 62f are not provided in the portion of the inner peripheral support surface 62a of the second molding support die 62 that is away from the arm 1, that is, the portion on the outer surface 62d side. And each convex part 61f and 62f is provided only in the part of the inclined surfaces 61b and 62b.
[0043]
In the drive plate gear configured as described above, since the inclined surfaces 61b and 62b and the convex portions 61f and 62f are provided in the vicinity of the end surface of the rim 2, the material in the portions other than the vicinity of the end surface of the rim 2 is used. The flow becomes smooth. Therefore, the pressure required for rolling can be reduced, the life of the rolling tool such as the pinion tool 5 and the molding support die 6 can be improved, and energy can be saved. Other, First embodiment Has the same effect as.
[0044]
The above Second embodiment In FIG. 4, the inclined surfaces 61b and 62b and the convex portions 61f and 62f provided on the inclined surfaces 61b and 62f constitute a resistance means. You may make it comprise.
[0045]
Next, the invention Third embodiment Will be described with reference to FIG. However, First embodiment The same reference numerals are given to the elements common to the constituent elements shown in FIG. this Third embodiment But First embodiment The difference is that only the convex portions 61f and 62f are provided without providing the inclined surfaces 61b and 62b (see FIG. 2).
[0046]
That is, the convex portions 61f and 62f are First embodiment However, the position is provided on the cylindrical inner peripheral support surfaces 61a and 62a.
[0047]
In the drive plate gear configured as described above, the convex portions 61f and 62f are provided on the cylindrical inner peripheral support surfaces 61a and 62a. First embodiment Compared to, it becomes difficult to knock out the drive plate gear. For this reason, the height of the convex portions 61f and 62f is First embodiment It needs to be set lower. Other, First embodiment Has the same effect as.
[0048]
Next, the invention Fourth embodiment Will be described with reference to FIG. However, Second embodiment The same reference numerals are given to the elements common to the constituent elements shown in FIG. this Fourth embodiment But Second embodiment The difference is that only the convex portions 61f and 62f are provided without providing the inclined surfaces 61b and 62b (see FIG. 3).
[0049]
That is, the convex portions 61f and 62f are Second embodiment However, the positions provided are only the portions corresponding to the end surfaces of the rim 2 on the cylindrical inner peripheral support surfaces 61a and 62a.
[0050]
In the drive plate gear configured as described above, the convex portions 61f and 62f are provided on the cylindrical inner peripheral support surfaces 61a and 62a. Second embodiment Compared to, it becomes difficult to knock out the drive plate gear. For this reason, the height of the convex portions 61f and 62f is Second embodiment It needs to be set lower. Other, Second embodiment Has the same effect as.
[0051]
Next, the invention Example 5 Will be described with reference to FIG. However, Reference example The same reference numerals are given to the elements common to the constituent elements shown in FIG. this Example 5 But Reference example Is different from the inclined surfaces 61b and 62b (see FIG. 1) in that step portions 61g and 62g are provided.
[0052]
That is, Reference example A plurality of stepped portions 61g and 62g are formed at the positions of the inclined surfaces 61b and 62b shown in FIG. The upper surface of each step part 61g, 62g is formed in a cylindrical surface shape so as to make one round in the circumferential direction on the inner peripheral support surfaces 61a, 62a.
[0053]
In the drive plate gear configured as described above, since the stepped portions 61g and 62g are formed in a stepped shape so as to be located radially outward as they move away from the arm 1, the end surface of the rim 2 at the time of rolling The flow to the side can be suppressed. When the drive plate gear is knocked out of the molding support mold 6, the step portions 61g and 62g do not become resistance, so that the drive plate gear can be easily knocked out. Moreover, there is an advantage that the degree of suppressing the flow of the rim 2 can be freely changed by the heights of the step portions 61g and 62g. Other, Reference example Has the same effect as.
[0054]
The above Example 5 The upper surfaces of the stepped portions 61g and 62g are formed in a cylindrical shape. First embodiment You may make it provide the convex parts 61f and 62f as shown by.
[0055]
Next, the invention Sixth embodiment Will be described with reference to FIG. However, Example 5 The same reference numerals are given to the elements common to the constituent elements shown in FIG. this Sixth embodiment But Example 5 The difference is that the step portions 61g and 62g are provided only in the vicinity of the end face of the rim 2.
[0056]
That is, the step portion 61g as a resistance means is not provided on the arm 1 side of the inner peripheral support surface 61a of the first molding support die 61. Further, the stepped portion 62g is not provided in a portion of the inner peripheral support surface 62a of the second molding support mold 62 that is away from the arm 1, that is, a portion on the outer surface 62d side.
[0057]
In the drive plate gear configured as described above, since the step portions 61g and 62g are provided at positions near the end face of the rim 2, the material flow is smooth in portions other than the end face vicinity of the rim 2. . Therefore, the pressure required for rolling can be reduced, the life of the rolling tool such as the pinion tool 5 and the molding support die 6 can be improved, and energy can be saved.
Other, Example 5 Has the same effect as. Even if this step portion 61g is one step, the same effect can be obtained by adjusting the height thereof.
[0058]
Moreover, in each Example demonstrated above, although the resistance means is provided in both the 1st shaping | molding support metal mold | die 61 and the 2nd shaping | molding metal mold | die 62, the 1st which supports the internal peripheral surface of the rim | limb 2 is provided. Only the molding die 61 may be provided with resistance means. In this case, the inner peripheral support surface 62 a of the second molding support mold 62 is formed higher than the inner peripheral support surface 61 a of the first molding support mold 61.
[0059]
【The invention's effect】
In the invention according to claim 1, the teeth (3) are rolled on the outer peripheral surface of the rim (2) in a state where the inner peripheral surface of the rim (2) is supported by the inner peripheral support surface (61a). Since the inner peripheral support surface (61a) is provided with resistance means for imparting movement resistance to the flow of the rim (2) during rolling, the rim (2) pressed during rolling is Escape to the end face side can be suppressed. For this reason, since the escape amount of the rim (2) at the time of rolling is small, an accurate tooth (3) can be formed by rolling without providing a lot of extra space on the rim (2).
[0060]
In addition, since the rim (2) is not structured to be restrained by the restraining recess as shown in the conventional example, the tool for rolling and the inner peripheral support surface (61a) of the molding support die (6) There can be a large gap between the two. For this reason, even if the material escapes to the end face side during rolling, the material is sandwiched between, for example, a pinion tool and a forming support die (6) for rolling, and the pinion tool is moved to the rim (2). There is no increase in the force (F) that presses against. Accordingly, it is possible to improve the life of a rolling tool such as a molding support mold (6).
[0061]
Further, although the flow of the rim (2) at the time of rolling can be suppressed by the resistance means, the flow of the rim (2) is not forcibly and firmly restrained. Curing and residual stress can be reduced. Therefore, it is possible to prevent molding cracks at the bottom of the rolled tooth (3) and to improve the accuracy of the tooth (3).
[0062]
In addition, since the resistance means is constituted by the convex portion (61f) formed on the inner peripheral support surface (61a), the resistance means has a size, number, etc. of the convex portion (61f), so that the rim (2) The degree to which the flow is suppressed can be changed. And, as the convex part (61f), a plurality of small ones are provided so that the drive plate gear can be knocked out from the molding support mold (6) after rolling the teeth (3). Is preferred. Furthermore, as the convex part (61f), it is possible to provide the inner peripheral support surface (61a) formed so as to make one round in the circumferential direction, thereby suppressing the flow toward the end face side of the rim (2) evenly in the circumferential direction. This is preferable. Further, when a plurality of convex portions (61f) are provided adjacent to each other, it is the same as that provided with irregularities.
[0063]
In the invention according to claim 2, since the inner peripheral support surface is constituted by the inclined surface (61b) which is inclined so as to be positioned on the outer peripheral side as it is separated from the arm (1), the inclined surface (61b) The reaction force from the rim can prevent the rim (2) from escaping to the end face side during rolling. Moreover, the rim (2) has a thin end at the axial direction due to the inclined surface (61b) and a thick base at the side of the arm (1) where strength is required. Therefore, the weight is reduced while improving the strength. There is also an advantage that can be achieved. Moreover, what comprised the resistance means with the inclined surface (61b) and the convex part (61f) further strengthens the effect of suppressing the flow of the rim (2) due to its synergistic effect. And what formed the convex part (61f) on the inclined surface (61b) has the advantage that the force for knocking out a drive plate gear from a shaping | molding support metal mold | die (6) becomes small.
[0064]
Further, the force for suppressing the flow of the rim (2) is determined by the inclination angle (T) of the inclined surface (61b), and the inclination angle (T) can suppress the flow of the rim (2), and It is preferable to set the angle from 2 degrees to 10 degrees, which does not restrict the flow of the rim (2).
[0065]
In the invention according to claim 3, since the resistance means is constituted by a stepped portion (61g) formed in a stepped shape located on the outer peripheral side as it moves away from the arm (1), the stepped portion (61g) The rim (2) can be prevented from flowing toward the end face during rolling. And there exists an advantage that a step part (61g) does not become resistance with respect to the direction which knocks out a drive plate gear from a shaping | molding support metal mold | die (6). Therefore, after rolling the teeth (3), the drive plate gear can be easily removed from the molding support mold (6). Moreover, there is an advantage that the degree of suppressing the flow of the rim (2) can be freely changed depending on the height of the stepped portion (61g).
[0066]
The invention according to claim 4 has the same effect as the invention according to claim 1 or claim 3.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 of the present invention Reference examples on the premise of explaining examples It is principal part sectional drawing which shows the drive plate gear as these, and its manufacturing method.
FIG. 2 of the present invention First embodiment It is principal part sectional drawing which shows the drive plate gear as these, and its manufacturing method.
FIG. 3 shows the present invention. Second embodiment It is principal part sectional drawing which shows the drive plate gear as these, and its manufacturing method.
FIG. 4 shows the present invention. Third embodiment It is principal part sectional drawing which shows the drive plate gear as these, and its manufacturing method.
FIG. 5 shows the present invention. Fourth embodiment It is principal part sectional drawing which shows the drive plate gear as these, and its manufacturing method.
FIG. 6 shows the present invention. Example 5 It is principal part sectional drawing which shows the drive plate gear as these, and its manufacturing method.
FIG. 7 shows the present invention. Sixth embodiment It is principal part sectional drawing which shows the drive plate gear as these, and its manufacturing method.
FIG. 8 is a perspective view of a drive plate gear shown as a conventional example.
FIG. 9 is a sectional view of the drive plate gear.
FIG. 10 is a cross-sectional view of the principal part showing the drive plate gear and the manufacturing method thereof.
[Explanation of symbols]
1 arm
2 rims
3 teeth
6 Molding support mold
61 First molding support mold
62 Second Molding Support Mold
61a, 62a Inner peripheral support surface
61b, 62b inclined surface
61f, 62f convex part
61g, 62g step

Claims

A rim (2) formed in an annular shape on the outer periphery of the arm (1) and having a predetermined thickness in the axial direction, and a plurality of teeth (3) rolled on the outer peripheral surface of the rim (2) A drive plate gear having
The rim (2) is an inner peripheral support surface (61a) that supports the inner peripheral surface thereof, and has an inner peripheral support surface (61a) having resistance means for imparting resistance to the flow of the rim (2) during rolling. The teeth (3) are rolled from the outer peripheral surface side in a state of being held by the molding support die (6) provided with the resistance means, and the resistance means is a convex portion (61f formed on the inner peripheral support surface (61a). ) Drive plate gears.

The drive plate according to claim 1, characterized in that the inner peripheral support surface (61a) is constituted by an inclined surface (61b) which is inclined so as to be positioned on the outer peripheral side as it is separated from the arm (1). gear.

A rim (2) formed in an annular shape on the outer periphery of the arm (1) and having a predetermined thickness in the axial direction, and a plurality of teeth (3) rolled on the outer peripheral surface of the rim (2) The rim (2) is an inner peripheral support surface (61a) that supports the inner peripheral surface of the drive plate gear, and has resistance means that provides resistance to the flow of the rim (2) during rolling. The teeth (3) are rolled from the outer peripheral surface side in a state of being held by the molding support mold (6) having the inner peripheral support surface (61a) having the inner peripheral support surface (61a). The drive plate gear is formed of a stepped portion (61g) formed in a stepped shape so as to be positioned on the outer peripheral side as it is separated from the arm (1).

A drive plate gear manufacturing method in which a plurality of teeth (3) are formed by rolling on the outer peripheral surface of a rim (2) formed in an annular shape on the outer peripheral portion of the arm (1) and having a predetermined thickness in the axial direction. There,
The inner peripheral support surface (61a) that supports the inner peripheral surface of the rim (2) is formed in a stepped shape so as to be positioned on the outer peripheral side as the distance from the convex portion (61f) or the arm (1) increases. The rim (2) is held from the inner peripheral surface side by the molding support mold (6) having the resistance means constituted by the step portion (61g) and having the inner peripheral support surface (61a) having the resistance means. However, the drive plate gear is characterized in that the teeth (3) are rolled on the outer peripheral surface of the rim (2) to provide resistance to the flow of the rim (2) during rolling. Production method.