JP3617255B2 - Lighting device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、反射器の出射用の開口窓を透光板で覆った照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の照明装置として、図8に示すように、ランプ1を収納した反射器2の開口窓3の周縁にガラス板のような透光板4を当接させ、透光板4を反射器2に密着させるようにばね5で引っ張る構造のものが提案されている。透光板4の周部にはパッキン6が取り付けられ、ばね5をパッキン6に結合することによって、透光板4に傷が付いたり割れたりするのを防止している。しかしながら、この構造は部品点数が多く複雑であって製造コストが高いという問題を有している。
【0003】
一方、図9に示すように、反射器2の開口窓3の周縁に全周に亙って保持溝7を形成し、保持溝7内に透光板4の周部を挿入するとともに、透光板4の周部と保持溝7の内周面との間に全面に亙ってパッキン6を挟装する構造も考えられている。この構造は、反射器2の開口縁にあらかじめ外鍔片2aを形成しておき、透光板4の周部に断面略コ字形のパッキン6を装着した状態で外鍔片2aの上に透光板4を重ね、外鍔片2aに断面コ字形となるように折曲加工を施して、外鍔片2aに対向する押さえ片2bを形成することによって保持溝7を形成したものである。したがって、パッキン6は折曲加工の際の緩衝材として機能する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記構成ではランプ1が高温になると、パッキン6が加熱されて成分の一部が分解することがあり、反射器2や透光板4に汚れが付着して出射効率を低下させることがある。反射器2と透光板4とは取り外すことができず、反射器2においてランプ1に近い端部は狭くなっているから、ランプ1から反射器2を外したとしても付着した汚れを除去するのは難しいものである。
【0005】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、反射器の内部に汚れが付着するのを防止した照明装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ランプが収納され出射用の開口窓が形成された反射器と、反射器に形成した開口窓を覆う透光板とを備え、開口窓の周縁に外鍔片と該外鍔片に対向する押さえ片とを折曲加工によって形成することで、開口窓の周縁に全周に亙って透光板の周部が挿入される保持溝が外鍔片と押さえ片との間に形成され、透光板においてランプとの対向面の周部が保持溝内の一面に当接されるとともに、保持溝内の他面と透光板との間にパッキンが挟持されているものである。この構成によれば、パッキンが反射器の内部側に配置されていないから、ランプからの熱の影響を受けにくく、しかもランプの熱によってパッキンの成分の一部が分解したとしても反射器や透光板における反射器側の一面に汚れが付着することがなく、出射効率の低下を防止することができる。しかも、従来構成と同様に反射器の開口窓付近に折曲加工を施して保持溝を形成するときにパッキンが緩衝材として機能することにより透光板に傷が付いたり透光板が割れたりするのを防止することができる。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、反射器が金属製であって透光板におけるランプとの対向面には全面に亙って導電層が形成され導電層が反射器に電気的に接続されているものである。この構成によれば、ランプが高周波放電を利用した無電極放電ランプである場合のようにランプから多量の電磁波が輻射されるときでも、反射器と導電層とによってランプを囲むことで、電磁波の外部への輻射量を低減することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態は、図1、図2に示すように、ランプ1を碗状の反射器2に収納し、反射器2に形成された開口窓3をガラス板のような透光板4で覆ったものである。反射器2の開口窓3の周縁には保持溝7が形成され、透光板4の周部は保持溝7内に挿入される。また、透光板4においてランプ1側の一面は保持溝7の内周面に面接触し、透光板4の他面と保持溝7の内周面との間にはシリコンゴムなどからなるパッキン6が装着される。つまり、従来構成ではパッキン6は断面略コ字形であったが、本実施形態では断面略L字形に形成されたパッキン6を用いる。このパッキン6により透光板4は反射器2に対してがたつきなく定位置に固定されることになる。
【0009】
反射器2に透光板4を取り付けるには、従来構成と同様に反射器2の開口縁に外鍔片2aを形成しておき、透光板4の周部を外鍔片2aに重ねるとともに透光板4の周部にパッキン6を取り付け、さらに、外鍔片2aに断面略コ字形となるように折曲加工を施して外鍔片2aに対向する押さえ片2bを形成し、外鍔片2aと押さえ片2bとの間に保持溝7を形成する。ここで、折曲加工の際に透光板4は外鍔片2aに当接しているが、押さえ片2bと透光板4との間にはパッキン6が介在しているから、折曲加工の際の応力で透光板4が割れたり、あるいは折曲加工時に透光板4に傷が付いたりするのを防止することができる。つまり、パッキン6は折曲加工時の緩衝材として機能する。
【0010】
上記構成では反射器2と透光板4とに囲まれた空間(つまり、ランプ1を収納している空間)にパッキン6が露出していないから、ランプ1の発熱によってパッキン6が加熱され分解成分が生じたりしても、その分解成分が反射器2と透光板4とにより囲まれた空間に入り込むことがなく、反射器2に汚れが付着したり、透光板4におけるランプ1との対向面に汚れた付着したりするのを防止することができる。つまり、透光板4の外側の汚れに対するメンテナンスを行なうだけで出射光量を維持することができるのである。
【0011】
ところで、上記構成の照明装置Aは、図3に示すように、ランプ1を点灯させるための点灯装置および電源装置を内蔵した光源ユニット10に結合される。また、照明装置Aに筒状(円筒状)に形成されたライトガイド8の長手方向の一端部を結合することにより照明器具を構成することができる。ライトガイド8の長手方向の他端部にはエンドリフレクタ9が配置される。しかして、照明装置Aからライトガイド8に導入された光をライトガイド8の長手方向に導光しながら周壁を通して徐々に漏光させることによって照明を行なうのである。
【0012】
ライトガイド8は、図4に示すように、最大4層の構造を有し、照明装置Aからの光を導光するとともに漏光する機能はプリズムシート11により実現されている。プリズムシート11はポリカーボネートのような透明な合成樹脂により形成されたものであり、図5に示すように、長手方向に直交する断面において外側面に凹凸を形成してあり、凸部の頂角は90度に設定されている。また、内側面は滑らかに形成されている。したがって、内側面からの光の入射角に応じて一部の光はプリズムシート11を通り抜け、残りの光はプリズムシート11で反射されることになる。プリズムシート11は通常は平板状のものを丸めることによって円筒状に形成される。
【0013】
プリズムシート11の内側には、白色の合成樹脂シートよりなるエクストラクタフィルム12が必要に応じて配置され、エクストラクタフィルム12を設ける位置に応じて配光が制御される。一方、プリズムシート11の外側には、白色の合成樹脂シートよりなるリフレクタフィルム13が必要に応じて配置され、リフレクタフィルム13を設けた部位ではプリズムシート11からの漏光が遮光される。さらに、プリズムシート11の外側はアウタフィルム14により全周に亙って覆われる。リフレクタフィルム13を設けているときには、アウタフィルム14はリフレクタフィルム13の外側に配置される。アウタフィルム14はポリカーボネートよりなり、通常は円筒状のものを用いるが平板状のものを丸めて円筒状に形成される場合もある。また、アウタフィルム14は透明ないし乳白色であって、全体を補強して強度を保つ機能を持つ。乳白色のものを用いる場合には光を拡散させる機能も持つことになる。
【0014】
エンドリフレクタ9は、アルミニウムの成形品であってライトガイド8の端部に嵌着される。また、ライトガイド8の内部に臨む面は鏡面とされており、ライトガイド8からの光を反射する機能を有する。
しかして、照明装置Aからライトガイド8に導入された光は、ライトガイド(プリズムシート11)1の内周面で反射を繰り返しながら一部がプリズムシート11を通過する。エクストラクタフィルム12やリフレクタフィルム13を設けていない部位では、プリズムシート11を通過した光はアウタフィルム14を通過して外部に取り出される。また、エンドリフレクタ9に到達した光は、エンドリフレクタ9により反射されてライトガイド8に戻り、最終的にはプリズムシート11およびアウタフィルム13を通して外部に取り出される。このようにして、ライトガイド8の略全長に亙って略均一な輝度でプリズムシート11から、光を取り出すことができるのである。
【0015】
ライトガイド8は適宜箇所で保持部材20に支持され、天井面のような施工面に固定される。保持部材20は、図3に示すように、天井面のような施工面に固定される金属製の固定具21と、ライトガイド8に掛け回されるとともに固定具21に両端部が結合される支持体22とにより構成される。
固定具21は、天井面のような施工面に固定されるレースウェイ23と、レースウェイ23の長手方向の適所に固定される取付具24とを備える。支持体22には金属製のワイヤを用いる。支持体22はライトガイド8の外形に沿って湾曲したU字状に形成され、支持体22の両端部にはライトガイド8から離れる側でU字状に湾曲したフック部22aが形成され、フック部22aは取付具24に係止される。
【0016】
ライトガイド8を設置する際には、レースウェイ23を天井面のような施工面に固定し、レースウェイ23の長手方向の複数箇所に取付具24を固定する。また、各取付具24には支持体22の一方のフック部22aを係合させておく。この状態で支持体22にライトガイド8を嵌め込むと、ライトガイド8は支持体22により仮保持される。この状態ではライトガイド8の長手方向の位置を調節することが可能である。ライトガイド8を支持体22により仮保持させた状態で、各支持体22をそれぞれ縮径方向に撓ませながらフック部22aを取付具24に係合させるのである。
【0017】
上述のように照明装置Aにライトガイド8を結合することにより、ライトガイド8に沿って光を出射する照明器具が構成されるのである。
(実施形態2)
本実施形態は、ランプ1が無電極放電ランプである場合にとくに適した構成である。すなわち、無電極放電ランプは、バルブ内で放電ガスを封入した空間内に電極を持たず、放電ガスを封入した空間外から放電ガスに高周波電磁界を作用させることによってアーク放電を生じさせるものであって、動作原理から明らかなように高周波が外部に輻射されやすい構造になっている。そこで、外部への高周波の漏洩を抑制するために、図6に示すように、本実施形態では透光板4において少なくともランプ1との対向面に導電層15を形成しているものである。実施形態1の説明から明らかなように、透光板4においてランプ1との対向面の周部は反射器2の外鍔片2aに密着するから、この面の全面に亙って導電層15を形成しておくことによって導電層15は反射器2に密着することになる。反射器2はアルミニウムやステンレスにより形成されており導電性を有しているから、結局、ランプ1を略全周に亙って導電体で囲むことになる。反射器2を接地しておけば、反射器2と導電槽15とは電磁シールドとして機能することになり、ランプ1から発生する高周波が外部に漏洩するのを大幅に低減することができる。
【0018】
導電層15としてはたとえばITOのような透明導電膜が出射効率の面から言えば望ましいが、金属板よりなるメッシュでも電磁シールドの効果が得られるものである。他の構成および動作は実施形態1と同様である。導電層15は透光板4の両面に形成してもよい。
図7に示すように、透光板4に代えて金網16を反射器2に装着してもよい。この金網16には厚み方向に弾性を有するものを用いるようにすれば、パッキン6を用いなくとも金網16の周部を保持溝7の中でがたつきなく保持することができる。また、金網16は導電層15と同様に機能するから、電磁シールドの効果も得られる。つまり、パッキン6が不要であるとともに導電層15を形成する必要もないから、コストの低減が期待できる。
【0019】
【発明の効果】
請求項1の発明は、ランプが収納され出射用の開口窓が形成された反射器と、反射器に形成した開口窓を覆う透光板とを備え、開口窓の周縁に外鍔片と該外鍔片に対向する押さえ片とを折曲加工によって形成することで、開口窓の周縁に全周に亙って透光板の周部が挿入される保持溝が外鍔片と押さえ片との間に形成され、透光板においてランプとの対向面の周部が保持溝内の一面に当接されるとともに、保持溝内の他面と透光板との間にパッキンが挟持されているものであり、パッキンが反射器の内部側に配置されていないから、ランプからの熱の影響を受けにくく、しかもランプの熱によってパッキンの成分の一部が分解したとしても反射器や透光板における反射器側の一面に汚れが付着することがなく、出射効率の低下を防止することができるという利点を有する。
【0020】
請求項2の発明のように、反射器が金属製であって透光板におけるランプとの対向面には全面に亙って導電層が形成され導電層が反射器に電気的に接続されているものでは、ランプが高周波放電を利用した無電極放電ランプである場合のようにランプから多量の電磁波が輻射されるときでも、反射器と導電層とによってランプを囲むことで、電磁波の外部への輻射量を低減することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示し、(a)は要部断面図、(b)は断面図である。
【図2】同上の斜視図である。
【図3】同上を用いた照明器具を示し、(a)は側面図、(b)は断面図である。
【図4】図3に示した照明器具に用いるライトガイドの斜視図である。
【図5】図3に示した照明器具に用いるライトガイドの動作説明図である。
【図6】実施形態2を示す要部断面図である。
【図7】応用例を示す断面図である。
【図8】従来例を示す断面図である。
【図9】他の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ランプ
2 反射器
3 開口窓
4 透光板
6 パッキン
7 保持溝
15 導電層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an illuminating device in which an opening window for emission of a reflector is covered with a translucent plate.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a lighting device of this type, as shown in FIG. 8, a
[0003]
On the other hand, as shown in FIG. 9, a
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the said structure, when the lamp |
[0005]
This invention is made | formed in view of the said reason, The objective is to provide the illuminating device which prevented that dirt adheres to the inside of a reflector.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The invention of
[0007]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the reflector is made of metal, and a conductive layer is formed over the entire surface of the light-transmitting plate facing the lamp so that the conductive layer is electrically connected to the reflector. Connected. According to this configuration, even when a large amount of electromagnetic waves are radiated from the lamp as in the case where the lamp is an electrodeless discharge lamp using high-frequency discharge, by surrounding the lamp with the reflector and the conductive layer, The amount of radiation to the outside can be reduced.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(Embodiment 1)
In this embodiment, as shown in FIGS. 1 and 2, the
[0009]
In order to attach the
[0010]
In the above configuration, since the
[0011]
By the way, as shown in FIG. 3, the illuminating device A having the above-described configuration is coupled to a
[0012]
As shown in FIG. 4, the
[0013]
An
[0014]
The
Accordingly, a part of the light introduced from the illumination device A to the
[0015]
The
The
[0016]
When installing the
[0017]
By coupling the
(Embodiment 2)
This embodiment is a configuration particularly suitable when the
[0018]
For example, a transparent conductive film such as ITO is desirable as the
As shown in FIG. 7, a
[0019]
【The invention's effect】
The invention of
[0020]
As in the second aspect of the invention, the reflector is made of metal, and a conductive layer is formed over the entire surface of the light transmitting plate facing the lamp, and the conductive layer is electrically connected to the reflector. However, even when a large amount of electromagnetic waves are radiated from the lamp, such as when the lamp is an electrodeless discharge lamp using high-frequency discharge, by surrounding the lamp with a reflector and a conductive layer, There is an advantage that the amount of radiation can be reduced.
[Brief description of the drawings]
1A and 1B show a first embodiment, in which FIG. 1A is a cross-sectional view of an essential part, and FIG.
FIG. 2 is a perspective view of the same.
FIGS. 3A and 3B show a lighting apparatus using the same, wherein FIG. 3A is a side view and FIG. 3B is a cross-sectional view.
4 is a perspective view of a light guide used in the lighting apparatus shown in FIG. 3. FIG.
FIG. 5 is an operation explanatory view of a light guide used in the lighting apparatus shown in FIG. 3;
6 is a cross-sectional view of a main
FIG. 7 is a cross-sectional view showing an application example.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a conventional example.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing another conventional example.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15553397A JP3617255B2 (en) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | Lighting device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15553397A JP3617255B2 (en) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | Lighting device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH113609A JPH113609A (en) | 1999-01-06 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15553397A Expired - Fee Related JP3617255B2 (en) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | Lighting device |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3617255B2 (en) |
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1997
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A521 | Written amendment |
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