JP3617111B2 - Roll gap adjusting device for hulling sorter - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、籾摺ロ−ルの間隙調節装置の改良に関する。
【0002】
【従来技術】
一対の籾摺ロ−ルで構成されている籾摺装置において、これら一対の籾摺ロ−ル間隙を、負荷電流値基準あるいは脱ぷ率基準で制御する籾摺ロ−ル自動間隙制御手段を備えたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】
従来装置では、籾摺ロ−ル自動間隙制御手段の制御基準負荷電流値が、何らかのノイズ的な要因で破壊されると、籾摺ロ−ルの自動間隙制御を継続できないという不具合があった。そこで、この発明は、このような問題点の解消を図ろうとするものである。
【0004】
【問題を解決するための手段】
このような技術的課題を解決するためのこの発明の技術手段は、籾摺をする一対の籾摺ロール3,3と、籾摺ロール3,3を駆動する主モータ44と、この主モータ44の負荷電流値を検出する負荷電流センサ32と、上記籾摺ロール3,3の初期間隙を設定する初期間隙設定制御手段と、上記一対の籾摺ロール3,3の間隙を上記検出負荷電流値が予め設定した基準負荷電流値となるように開閉調節する籾摺ロール自動間隙制御手段と、該前記籾摺ロール自動間隙制御手段の制御基準負荷電流値が所定時間毎に取り込まれて適正範囲内にあるか否かを判定する制御基準値適正判定手段と、前記制御基準値適正判定手段が範囲外であるとの判定に関連して前記制御基準値適正判定手段の適正範囲内の制御基準値を新たに設定する新制御基準値設定手段と、からなる籾摺選別機のロール間隙調節装置の構成とした。
【0005】
【作用】
一対の籾摺ロール3,3の初期間隙が設定された後、籾が供給され籾摺作業が開始されると、一対の籾摺ロール3,3は負荷電流値基準による間隙制御が開始されて、籾摺ロール3,3駆動用の主モータ44の負荷電流値が負荷電流センサ32で検出され、制御基準負荷電流値と比較されて、検出負荷電流値が制御基準負荷電流値となるようにロール間隙の開閉制御がされる。
【0006】
このようなロ−ル間隙の制御中には、所定時間毎に制御基準負荷電流値が制御基準値適正判定手段に取り込まれ適正範囲内にあるか否か判定される。しかして、制御基準値適正判定手段が制御基準負荷電流値を適正範囲内にあると判定されると、負荷電流値基準によるロ−ル間隙制御がそのまま継続され、また、適正範囲外であると判定されると、制御基準負荷電流値が何らかのノイズ的な要因で破壊されたものと判定し、ロ−ル間隙制御を停止する。そして、前記制御基準値適正判定手段の適正範囲内にある例えば標準的な新制御基準負荷電流値が新たに設定され、新制御基準負荷電流値に基づきロ−ル間隙制御が再開される。
【0007】
【実施例】
以下、図面に示すこの発明の実施例について説明する。まず、実施例の構成について説明する。まず、図1に基づき籾摺選別機の全体構成について説明する。1は、籾摺部で、この籾摺部1は、籾ホッパ2,一対の籾摺ロ−ル3,3等で構成されている。4は、摺落米風選路で、前方の吸引排塵機5により発生する選別風によって、籾摺部1からの摺落米が風選され、軽い籾殻は吸引排塵機5,排塵筒6を経て機外に排出され、また、重い玄米および籾の混合米は、下方の摺落米受樋7に落下選別される。摺落米受樋7に落下選別された混合米は、混合米揚穀機8で揚穀されて、混合米ホッパ9を経て、回転選別筒11側の供給樋14の搬送始端部に供給される構成である。
【0008】
10は、選別ケースで、この選別ケース10内には、内周面に多数の壷穴の構成されている回転選別筒11が、横軸回りに回転するように、その選別始端側(図1で右側)および選別終端側(図1で左側)が、駆動ロ−ラ12,12,…で回転自在に支持されている。この回転選別筒11内には、供給ラセン13の支架されている供給樋14,玄米ラセン15の支架されている玄米樋16が、夫れ夫れ横架されている。
【0009】
この供給樋14および玄米樋16を、回転選別筒11内に配設するにあたっては、図2に示すように、供給樋14を回転選別筒11の掻き上げ側に、また、玄米樋16を回転選別筒11の上方から下方へ回転する側に配設している。この供給樋14には、回転選別筒11の壷穴で低く掬い上げられた籾及び一部の玄米の混合米が落下選別され、更に、供給ラセン13で供給樋14の搬送終端側へ移送されて、回転選別筒11の選別始端側に供給されるもので、供給樋14は混合米を受ける機能も有している。
【0010】
玄米樋16の搬送終端側は、玄米流下筒17,玄米流穀板18を経て、玄米受樋19に連通されている。玄米樋16に受けられた玄米は、玄米流下筒17,玄米流穀板18を経て玄米受樋19に落下する間に風選され、更に、玄米受樋19から玄米揚穀機20を経由して、機外に取り出される構成である。回転選別筒11の選別終端側下方には、籾受樋21が配設されている。籾受樋21には籾揚穀機22が連設され、籾揚穀機22の上端部は、籾摺部1の籾還元ホッパ23に接続されている。しかして、回転選別筒11の選別終端側に流動した選別済みの籾米を主体とした穀粒は、籾受樋21に落下し、更に、籾揚穀機22,籾還元ホッパ23を経て、籾摺部1に還元され、再度の籾摺がされる構成である。
【0011】
次に、図2〜図5に基づいて、制御部の構成について説明する。図2は、籾摺ロ−ル3,3の間隙を調節する公知のロ−ル間隙調節装置を示している。籾摺ロ−ル3,3は、左側の定位置で回転する籾摺ロ−ル3と、揺動ア−ムに軸支されてて、移動調節される右側の籾摺ロ−ル3とで構成されている。45はロ−ル間隙調節モ−タで、ロ−ル間隙調節モ−タ45が正転あるいは逆転すると、ギヤ群,調節ネジ棒,揺動ア−ム等で構成されているロ−ル間隙調節手段24で、籾摺ロ−ル3,3の間隙が開閉調節される構成である。
【0012】
CPUを内蔵した制御部25には、多数のスイッチ群が接続されており、また、インタ−フエイスである信号変換回路36を経由して、多数のセンサ群が接続されており、また、制御部25には出力インタ−フエイスを経由して、多数のアクチュエ−タ群、及び、表示装置群が夫れ夫れ接続されている。次に、これらの接続関係を具体的に説明する。
【0013】
脱ぷ率上スイッチ26,脱ぷ率下スイッチ27,円筒回転高スイッチ28,円筒回転低スイッチ29,自動あるいは手動に切替る自動/手動スイッチ30,円筒回転数表示装置50に回転選別筒11の回転数や検出負荷電流値を切替表示するための表示切替スイッチ31のスイッチ群、及び、主モ−タ44の負荷電流値を検出する負荷電流センサ32,電源電圧センサ33,電源周波数センサ(R−T)34,電源周波数センサ(S−T)35のセンサ群、及び、籾ホッパ2内の穀粒の有無を検出するグレンセンサ37,籾摺ロ−ル3,3のロ−ル間隙を大きく開けた展開状態を検出するロ−ル展開センサ38,籾供給調節弁39aの全閉鎖状態を検出するシヤッタセンサ39,回転選別筒11の回転数を検出する回転センサ40,籾供給調節弁39aの開度を検出するポテンショメ−タからなる弁開度センサ41,回転選別筒11の穀粒掬い上げ状態を検出するトラジスタ・オ−プンコレクタ式の飛散センサ42のセンサ群,運転/停止スイッチ43が、前記信号変換回路36を経由して、夫れ夫れ制御部25に接続されている。
【0014】
また、制御部25から信号変換回路36を経由して、籾摺選別機を駆動する主モ−タ44,籾摺ロ−ル3,3のロ−ル間隙を調節するロ−ル間隙調節モ−タ45,籾供給調節弁39aの開度を調節するシヤッタ開度調節モ−タ46,回転選別筒11の回転数を調節する円筒回転調節モ−タ47,通信機器48が、夫れ夫れ接続されている。また、制御部25には、文字,数字等を表示する表示管49,回転選別筒11の回転数を表示する円筒回転数表示装置50,電流表示LED51,LED表示装置52,ブザ−53が、夫れ夫れ接続されている。
【0015】
次に、図5に示すコントロ−ルパネル54について説明する。コントロ−ルパネル54には、例えば蛍光表示管方式の表示管49,円筒回転数表示装置50,電流表示LED51,籾ホッパ2内の籾の有無を表示する表示部・シヤッタ開閉表示部・ロ−ル展開表示部・異常の有無を表示するLED表示部52a,自動運転あるいは手動運転の別を表示するLED表示部52b,ロ−ル展開を表示するLED表示部52c,自動/手動スイッチ30,脱ぷ率下スイッチ27,脱ぷ率上スイッチ26,回転選別筒11の回転数を下げ調節する円筒回転低スイッチ29,回転選別筒11の回転数を上げ調節する円筒回転高スイッチ28,表示切替スイッチ31が、夫れ夫れ設けられている。
【0016】
次に、CPU25の制御内容について説明する。
(1)まず、自動/手動スイッチ30を自動側に選択し、運転/停止スイッチ43を運転側に操作する。すると、主モ−タ44がONし、籾摺選別機の回転各部が駆動される。次いで、籾摺ロ−ル3,3の初期間隙を設定する初期間隙設定制御が行われる。CPU25からのロ−ル間隙の開指令信号がロ−ル間隙調節モ−タ45に出力されて、ロ−ル間隙調節手段24が所定時間開駆動されて、籾摺ロ−ル3,3の間隙が開調節され、負荷電流センサ31が検出負荷電流値の変化しない籾摺ロ−ルの非接触状態を検出すると、開調節が停止される。次いで、ロ−ル間隙の閉指令信号が出力され、ロ−ル間隙が閉調節され、負荷電流センサ32が負荷電流値の増加検出をし、籾摺ロ−ル3,3の微接触を確認すると、閉調節が停止される。次いで、ロ−ル間隙の開指令信号が出力されて、ロ−ル間隙調節モ−タ45が所定時間開調節され、所定の初期間隙(例えば、1mm)に調節設定がされる。
【0017】
このように、初期間隙の調節設定が終了した際に、負荷電流センサ32の検出値がまだ継続して減少側に変化していたり、あるいは、無負荷電流値よりも高い負荷電流値を検出している場合には、制御部25から追加開指令信号が出力され、負荷電流センサ32の検出結果が変化しなくなったり、あるいは、無負荷電流値と同等の負荷電流値を検出し、籾摺ロ−ル3,3の間隙が非接触の状態となったところで、追加の開指令信号は停止され、初期間隙の設定が終了する。
【0018】
なお、前記追加の開指令信号を出力するに際しては、初期間隙設定制御の初めになされたロ−ル間隙の開調節の際における籾摺ロ−ル非接触時の負荷電流値を、EEPROM57に無負荷の基準負荷電流値として書き込み記憶しておき、これとの比較により、ロ−ル間隙の非接触を判断するようにしてもよい。初期間隙の設定に際し、追加の開調節行程のない従来装置にあっては、籾摺ロ−ル3,3の摩耗が進んだ場合には、ロ−ル間隙の接触状態で初期間隙設定が終了して籾摺作業が開始されることがあり、この場合には、ロ−ル間隙が閉まりぎみになり、籾摺ロ−ルが早期に摩耗したり、玄米の肌摺れ現象が生じるという不具合があった。しかし、前記のようにロ−ル間隙の追加開調節を行うことにより、このような不具合を解消できる。
(2)次いで、籾供給調節弁39aの初期開度に調節するシヤッタ開度初期設定制御に移行する。CPU25からシヤッタ開度調節モ−タ46に開指令信号が出力されて、籾供給調節弁39aを所定の弁開度(例えば、10mm)に開ける初期開度設定がなされ、籾摺作業が開始される。
【0019】
なお、CPU25からシヤッタ開度調節モ−タ46に開指令信号が出されて一定時間経過しても、弁開度センサ41が所定弁開度を示す一定値を検出しないときには、弁開度センサ41が異常と判定する。そして、籾供給調節弁39aの開調節を中止し、後記の負荷電流値基準によるロ−ル間隙制御に移行し、作業を継続する構成である。しかして、弁開度センサ41が何らかの要因で異常となっても、籾摺作業を継続できて、作業能率が向上する。
【0020】
次いで、籾供給調節レバ−(図示省略)の供給量調節設定位置まで調節する弁開度調節指令信号が出力されて、籾供給調節弁39aが設定能率弁開度に対応した位置に変更調節される。
(3)次いで、負荷電流値基準によるロ−ル間隙制御に移行する。すると、負荷電流センサ32の検出負荷電流値が制御部25に送られて、制御基準負荷電流値と検出負荷電流値が比較され、検出負荷電流値が制御基準負荷電流値より高い(あるいは、低い)場合には、ロール間隙調節モータ45に開(あるいは閉)指令信号が出力されて、籾摺ロール3,3の間隙が所定量開側(あるいは閉側)に調節され、検出負荷電流値の制御基準負荷電流値への復帰が図られる。また、検出負荷電流値が制御基準負荷電流値の範囲内であれば、制御指令信号は出されず、そのままのロ−ル間隙を維持しながら、籾摺作業がされる。なお、負荷電流値基準によるロ−ル間隙制御に代えて、脱ぷ率基準により籾摺ロ−ル間隙を制御する構成としてもよい。
【0021】
(4)次に、負荷電流値基準によるロ−ル間隙制御の際になされる制御基準負荷電流値の適正範囲判定制御について説明する。前記(3)の負荷電流値基準によるロ−ル間隙の制御時には、所定時間毎に制御基準負荷電流値が制御部25に取り込まれ、EEPROM57に記憶されている適正範囲基準負荷電流値と比較される。そして、適正範囲内である場合には、制御が継続され、また、適正範囲外である場合には、制御基準負荷電流値が何らかのノイズ的な要因で破壊されたものと判定し、ロ−ル間隙制御を中止し、次いで、例えば、標準的な脱ぷ率85%に対応する新制御基準負荷電流値が新たに設定され、EEPROM57に書替えられ、以後この新制御基準負荷電流値に基づくロ−ル間隙制御が再開される。
【0022】
従って、制御基準負荷電流値が破壊された場合にも、ロ−ル間隙を自動調節しながら作業を継続できて、運転操作が簡単容易になり、作業能率も向上する。なお、作業開始時の制御基準負荷電流値の設定を、脱ぷ率設定ダイヤル(図示省略)を所定位置に回動して行うタイプにあっては、この脱ぷ率設定ダイヤルの操作位置から再度基準値を設定する構成としてもよく、また、作業開始時の制御基準負荷電流値を制御部25の記憶部(あるいはEEPROM57)に順次記憶しておき、基準値が適正範囲外になった場合には、破壊前の記憶された基準値(あるいは数回の平均値)に基づき、新制御基準負荷電流値を設定する構成としてもよい。また、脱ぷ率基準によるロ−ル間隙制御に応用して、同様に制御基準脱ぷ率が適正範囲であるか否かを判定し、範囲外である場合には、再度標準的な脱ぷ率を設定する構成としてもよい。
【0023】
(5)次に、電源周波数センサ(R−T)34,電源周波数センサ(S−T)35の適正判定制御について説明する。電源ON時には、電源周波数センサ(R−T)34,電源周波数センサ(S−T)35から50ヘルツあるいは60ヘルツの周波数が検出されて制御部25に入力される。そして、センサの測定比率を検出周波数で補正する。作業途中で何らかの故障要因により、前記電源周波数センサ(R−T)34,電源周波数センサ(S−T)35からの検出周波数が入力されなくなることがある。このような場合には、故障前に記憶されている検出周波数を基にして、制御を継続する構成である。従って自動制御運転中において、周波数センサが故障しても、ロ−ル間隙等の自動制御を継続できる。
【0024】
(6)次に、前記負荷電流値基準によるロ−ル間隙制御時の負荷電流センサ32の異常検出制御について説明する。前記の負荷電流値基準によるロ−ル間隙制御時に、制御部25からロ−ル間隙調節モ−タ45に開あるいは閉調節指令がなされて、ロ−ル間隙が開閉制御された際に、一定時間経過しても、負荷電流センサ32の検出負荷電流値が変化しない場合には、負荷電流センサ32の異常と判定する。そして、以後籾摺ロ−ルの間制御を中止して、ロ−ル間隙調節モ−タ45への制御指令信号の出力を中止し、表示管49に異常表示をする構成である。
【0025】
(7)次に、前記負荷電流値基準によるロ−ル間隙制御時の過負荷防止制御について説明する。前記負荷電流値基準によるロ−ル間隙制御時に、オペレ−タが前記脱ぷ率上スイッチ26,脱ぷ率下スイッチ27を操作する(また、他の何れかのスイッチをONして、脱ぷ率上スイッチ26あるいは脱ぷ率下スイッチ27を操作する)と、制御基準負荷電流値が高あるいは低に切り替えられる構成である。その際に、高側に切り替えられて、検出負荷電流値が過負荷基準値を超えた時には、直ちにロ−ル間隙の閉調節制御が中止されて、表示管49に「過負荷基準値を超えた」旨表示すると共に、制御基準負荷電流値を基準過負荷電流値から少し低いところで、制御基準負荷電流値が新たに設定される構成である。
【0026】
従って、オペレ−タが過負荷基準負荷電流値を意識せずに、制御基準値を変更しても、自動的に過負荷処理がなされてブレ−カ落ちを防止できると共に、基準値の設定変更が容易となる。また、脱ぷ率基準によるロ−ル間隙制御に応用して、同様に制御基準脱ぷ率が高低に変更設定され、高側に設定変更されて、検出負荷電流値が過負荷基準値を超えたときには、前記と同様の処理がされる構成としてもよい。
【0027】
(8)次に、製品の出荷時に行なわれるシステム設定について説明する。このシステム設定は、運転・停止スイッチ43の停止中に、スイッチ群のいずれか二つのスイッチ、例えば、コントロ−ルパネル54の表示切替スイッチ31をONした状態で、脱ぷ率上スイッチ26をONすることにより開始される。このようなシステム設定の選択に関連して、スイッチ群の機能変換がなされて、例えば、脱ぷ率上スイッチ26あるいは脱ぷ率下スイッチ27をONすると、システム設定の項目が、例えば、型式設定,チエック機能,過負荷電流値率補正,回転選別筒11の飛散位置調節補正,元電源電圧補正,負荷電流値補正等の項目が、昇順あるいは降順で切替られ、所定の項目を選択できる構成である。
【0028】
このようにして、システム設定における型式設定が選択されると、表示管49に複数の型式の一つが表示され、次いで、例えば、円筒回転高スイッチ28、あるいは、円筒回転低スイッチ29を操作する毎に、他の複数の型式が昇順あるいは降順に順次切り替えられ、最終のスイッチ操作で表示された型式が選択されてEEPROM57に記憶され、当該型式に基づき種々の制御基準値が決定され、これに基づき負荷電流値基準によるロ−ル間隙制御等がなされる。
【0029】
前記のように型式設定されるが、未設定の場合には、表示管49に「型式未設定。型式を設定してください」旨の表示がなされ、また、手動運転及び自動運転が禁止され、制御部25から各種モ−タ類への駆動指令信号の出力が禁止される構成である。なお、この実施例に代えて、手動運転はできるが、自動運転はできない構成にしてもよい。
【0030】
(9)前記システム設定のチエック機能について説明する。前記(8)と同様にしてチエック機能が選択されると、コントロ−ルパネル54上の前記複数のLED表示装置52,電流表示LED51に、制御部25から順次短いチエック信号が出されて異常の有無をチエックし、また、前記複数のモ−タ類には、長いチエック信号が出され、モ−タ類の異常の有無がチエックされる。このように構成されているので、L・E・D類は短い点灯でも目視判定であるから十分チエックでき、また、モ−タ類へは長い出力でチエックするので、リレ−の溶着を防止しながら確認でき、比較的短時間でチエックが終了し能率的となる。
【0031】
次に、図1の作用について説明する。籾ホッパ2に張り込まれた籾は、一対の籾摺ロ−ル3,3に供給されて籾摺される。籾摺された摺出米は、下方の摺落米風選路4に供給されて風選され、軽い籾殻類は吸引排塵機5,排塵筒6を経て機外に排出され、また、重い玄米および籾の混合米は、下方の摺落米受樋7に落下選別される。次いで、摺落米受樋7に落下選別された混合米は、混合米揚穀機8で揚穀されて、混合米ホッパ9に供給され、更に、供給樋14内を搬送始端部から搬送終端部に向けて搬送されて、回転選別筒11の選別始端側に供給される。
【0032】
回転選別筒11の選別始端側に供給された混合米は、内周面の壷穴に嵌入して掬い上げられながら選別され、小形の玄米は高く掬い上げられて玄米樋16に落下選別され、また、大形の籾及び一部の玄米は低く掬い上げられて、供給樋14に落下選別される。このようにして、玄米樋16に選別された玄米は、玄米樋16内を玄米ラセン15で回転選別筒11の選別終端側に搬送され、次いで、玄米流下筒17,玄米流穀板18を経由して風選されながら玄米受樋19に落下し、更に、玄米揚穀機20を経由して機外に取り出される。
【0033】
また、供給樋14に落下した混合米は、供給ラセン13で搬送されて回転選別筒11の選別始端側に供給されて再選別され、また、回転選別筒11内を選別終端側に流動した選別済みの穀粒は、籾受樋21に落下し、更に、籾揚穀機22,籾還元ホッパ23を経由して、籾摺ロ−ル3,3に還元されて、再度の籾摺がされる。
【0034】
【発明の作用効果】
このように、この発明は、例えば、負荷電流値基準によるロ−ル間隙の制御中に、制御基準負荷電流値が破壊された時にも、新制御基準負荷電流値が新たに設定されてロ−ル間隙の自動制御を継続できるものであり、運転操作が簡単容易になり、作業能率も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】籾摺選別機の切断側面図及び切断背面図
【図2】要部の切断側面図
【図3】ブロック図
【図4】ブロック図
【図5】パネルの正面図
【図6】フロ−チャ−ト
【符号の説明】
1 籾摺部
2 籾ホッパ
3 籾摺ロ−ル
4 摺出米風選部
5 吸引排塵機
6 排塵筒
7 摺出米受樋
8 混合米揚穀機
9 混合米ホッパ
10 選別ケ−ス
11 回転選別筒
12 駆動ロ−ラ
13 供給ラセン
14 供給樋
15 玄米ラセン
16 玄米樋
17 玄米流下筒
18 玄米流穀板
19 玄米受樋
20 玄米揚穀機
21 籾受樋
22 籾揚穀機
23 籾還元ホッパ
24 ロ−ル間隙調節手段
25 制御部
26 脱ぷ率上スイッチ
27 脱ぷ率下スイッチ
28 円筒回転高スイッチ
29 円筒回転低スイッチ
30 自動/手動スイッチ
31 表示切替スイッチ
32 負荷電流センサ
33 電源電圧センサ
34 電源周波数センサ(R−T)
35 電源周波数センサ(S−T)
36 信号変換回路
37 グレンセンサ
38 ロ−ル展開センサ
39 シヤッタセンサ
39a 籾供給調節弁
40 回転センサ
41 弁開度センサ
42 飛散センサ
43 運転/停止スイッチ
44 主モ−タ
45 ロ−ル間隙調節モ−タ
46 シヤッタ開度調節モ−タ
47 円筒回転調節モ−タ
48 通信機器
49 表示管
50 円筒回転数表示装置
51 電流表示LED
52 LED表示装置
53 ブザ−
54 コントロ−ルパネル
57 EEPROM[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to an improvement in a gap adjusting device for a hulling roll.
[0002]
[Prior art]
In the hulling device constituted by a pair of hulling rolls, hulling roll automatic gap control means for controlling the gap between the pair of hulling rolls based on the load current value reference or the removal rate reference is provided. There is something to prepare.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional apparatus, if the control reference load current value of the hulling roll automatic gap control means is destroyed due to some noise factor, there is a problem that the automatic hulling roll automatic gap control cannot be continued. Accordingly, the present invention is intended to solve such problems.
[0004]
[Means for solving problems]
The technical means of the present invention for solving such technical problems includes a pair of
[0005]
[Action]
After the initial gap of the pair of
[0006]
During the control of the roll gap as described above, the control reference load current value is taken into the control reference value appropriate determining means at every predetermined time and it is determined whether or not it is within the appropriate range. Therefore, if the control reference value appropriateness determining means determines that the control reference load current value is within the appropriate range, the roll gap control based on the load current value reference is continued as it is, and if the control reference value appropriate value determining means is outside the appropriate range. If it is determined, it is determined that the control reference load current value is destroyed due to some noise factor, and the roll gap control is stopped. Then, for example, a standard new control reference load current value within the appropriate range of the control reference value appropriate determination means is newly set, and the roll gap control is restarted based on the new control reference load current value.
[0007]
【Example】
Embodiments of the present invention shown in the drawings will be described below. First, the configuration of the embodiment will be described. First, the overall configuration of the hull sorter will be described with reference to FIG.
[0008]
[0009]
When the supply rice bran 14 and the brown rice bran 16 are disposed in the
[0010]
The terminal end side of the brown rice bran 16 communicates with the brown rice receiving
[0011]
Next, the configuration of the control unit will be described with reference to FIGS. FIG. 2 shows a known roll gap adjusting device for adjusting the gap between the
[0012]
A large number of switch groups are connected to the
[0013]
The demolding rate
[0014]
Further, the
[0015]
Next, the
[0016]
Next, the control contents of the
(1) First, the automatic /
[0017]
As described above, when the adjustment setting of the initial gap is completed, the detection value of the load
[0018]
When the additional opening command signal is output, the load current value at the time of non-contact of the hulling roll when the roll gap is adjusted at the beginning of the initial gap setting control is not stored in the EEPROM 57. The reference load current value of the load may be written and stored, and non-contact of the roll gap may be determined by comparison with this value. When the initial gap is set, in the case of a conventional apparatus that does not have an additional opening adjustment process, when wear of the
(2) Next, the routine proceeds to shutter opening initial setting control for adjusting the initial opening of the soot
[0019]
If the
[0020]
Next, a valve opening adjustment command signal for adjusting to the supply amount adjustment setting position of the soot supply adjusting lever (not shown) is output, and the soot
(3) Next, the process proceeds to the roll gap control based on the load current value standard. Then, the detected load current value of the load
[0021]
(4) Next, a description will be given of an appropriate range determination control of the control reference load current value performed in the roll gap control based on the load current value reference. At the time of controlling the roll gap based on the load current value reference (3) , the control reference load current value is taken into the
[0022]
Therefore, even when the control reference load current value is destroyed, the operation can be continued while automatically adjusting the roll gap, the operation operation is simplified and the work efficiency is improved. In the case where the control reference load current value is set at the start of work by rotating the removal rate setting dial (not shown) to a predetermined position, the control reference load current value is set again from the operation position of the removal rate setting dial. The control reference load current value at the start of work may be sequentially stored in the storage unit (or EEPROM 57) of the
[0023]
(5) Next, the appropriateness determination control of the power supply frequency sensor (RT) 34 and the power supply frequency sensor (ST) 35 will be described. When the power is turned on, a frequency of 50 Hz or 60 Hz is detected from the power frequency sensor (RT) 34 and the power frequency sensor (ST) 35 and input to the
[0024]
(6) Next, the abnormality detection control of the load
[0025]
(7) Next, the overload prevention control during the roll gap control based on the load current value reference will be described. At the time of the roll gap control based on the load current value reference, the operator operates the desorption rate up
[0026]
Therefore, even if the operator changes the control reference value without being aware of the overload reference load current value, the overload process is automatically performed to prevent the breaker from being dropped, and the reference value setting can be changed. Becomes easy. In addition, when applied to the roll gap control based on the removal rate reference, the control reference release rate is similarly changed to high and low, and the setting is changed to the high side, so that the detected load current value exceeds the overload reference value. In such a case, the same processing as described above may be performed.
[0027]
(8) Next, system setting performed at the time of product shipment will be described. In this system setting, while the operation / stop switch 43 is stopped, any two switches of the switch group, for example, the
[0028]
When the type setting in the system setting is selected in this way, one of a plurality of types is displayed on the display tube 49, and then, for example, every time the cylinder
[0029]
The model is set as described above, but if it is not set, the display tube 49 displays “Model not set. Please set the model”, and manual operation and automatic operation are prohibited. In this configuration, the output of drive command signals from the
[0030]
(9) The system setting check function will be described. When the check function is selected in the same manner as in the above (8) , a short check signal is sequentially output from the
[0031]
Next, the operation of FIG. 1 will be described. The cocoon stuck to the
[0032]
The mixed rice supplied to the sorting start end side of the
[0033]
The mixed rice that has fallen on the supply trough 14 is conveyed by the
[0034]
[Effects of the invention]
Thus, according to the present invention, for example, even when the control reference load current value is destroyed during the control of the roll gap based on the load current value reference, the new control reference load current value is newly set and the low The automatic control of the gap between the cylinders can be continued, making the operation easier and easier and improving the work efficiency.
[Brief description of the drawings]
[Fig. 1] Cut side view and cut rear view of a hull sorter [Fig. 2] Cut side view of the main part [Fig. 3] Block diagram [Fig. 4] Block diagram [Fig. 5] Front view of the panel [Fig. Flow chart [Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
35 Power frequency sensor (ST)
36
52
54 Control panel 57 EEPROM
Claims (1)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09467895A JP3617111B2 (en) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | Roll gap adjusting device for hulling sorter |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09467895A JP3617111B2 (en) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | Roll gap adjusting device for hulling sorter |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08290122A JPH08290122A (en) | 1996-11-05 |
JP3617111B2 true JP3617111B2 (en) | 2005-02-02 |
Family
ID=14116883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09467895A Expired - Fee Related JP3617111B2 (en) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | Roll gap adjusting device for hulling sorter |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3617111B2 (en) |
-
1995
- 1995-04-20 JP JP09467895A patent/JP3617111B2/en not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08290122A (en) | 1996-11-05 |
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