JP3616913B2

JP3616913B2 - Heated / pressurized bags for laminated glass production

Info

Publication number: JP3616913B2
Application number: JP2000107531A
Authority: JP
Inventors: 寿明藍原; 敏也木村; 由幸佐藤
Original assignee: Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Current assignee: Toyo Tire Corp
Priority date: 2000-04-10
Filing date: 2000-04-10
Publication date: 2005-02-02
Anticipated expiration: 2020-04-10
Also published as: JP2001294451A

Description

【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えば車のフロントガラスのようなあわせガラスを製造するのに用いるあわせガラス製造用加熱・加圧バッグに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
車のフロントガラスや高層ビルの窓ガラスには、破損しても破片が飛び散らないようにするため、ガラス板とガラス板との間にポリブチラールのような熱溶融性のフィルムを介在させ、この高分子フィルムを溶融させてガラス板同士を密着させた所謂あわせガラスが用いられている。
【０００３】
このあわせガラスは、２枚のガラス板の間に、ガラス同士を結合させる高分子フィルムを介在させた後、気密に封じることのできる可撓性のある袋（以下「バッグ」という）に入れて、一般には、１００〜１３０℃の熱雰囲気中で１０？１５分間加熱処理すると共に、この間中、バッグ内の空気を連続して吸引し、２枚のガラス板間に含まれていた微量の空気を吸引除去すると共にバッグの内外に生じた圧力差でバッグで２枚のガラス板を挟持して加圧することにより製作される。
【０００４】
このあわせガラスの製作に用いられるバッグは、加熱、吸引、加圧工程を終えてあわせガラスを取り出した後も、再び前記工程で繰り返し使用される。
【０００５】
このように、バッグは比較的高温の環境下で繰り返し連続して長時間使用されるので、バッグに前記した使用に耐える性能をもたせるには、基布も、気密層を形成するゴム層も、ともに、耐熱性に富む材料、原料である上に、基布とゴム層とは強い密着力で結合された積層布であり、且つ、バッグの接着加工された部分も強い接着力で接着されていることが必要とされていた。
【０００６】
この要件に適うものとして、従来はナイロン６６を基布とし、この基布の両面に、接着剤層を介してクロロプレンゴムを積層したナイロン繊維補強クロロプレンゴム積層布（以下「クロロプレンゴム積層布」という）が用いられ、このクロロプレンゴム積層布で偏平なかます状の袋に製作したバッグは、性能、耐用年数、価格等の均衡のとれたものとして今日まで用いられてきた。
【０００７】
しかし、近年は従前よりも高い温度で加熱処理して成形時間を短縮化することが要望されるようになり、従前のクロロプレンゴム積層布でなるバッグでは不満足で改良が要望されている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等は、従前のクロロプレンゴム積層布で製作したバッグに替わり得る耐熱性が優れると共に長時間高温環境下にあっても耐久性があるバッグを得ることを課題として研究した結果、バッグの構成材料をポリエステル繊維の織布の両面に接着剤層を介してエチレン・プロピレンターポリマー（ＥＰＤＭ）を圧延展着積層したポリエステル繊維補強エチレン・プロピレンターポリマー積層布（以下「エチレン・プロピレンターポリマー積層布」という）とすることにより、従来のクロロプレンゴム積層布を用いたものに比し、優れたバッグを得ることに成功した。
【０００９】
エチレン・プロピレンターポリマーが耐熱性に優れた合成ゴムであることは衆知であるが、反面、その分子構造からしてそれを化学的に接着させることが困難であるのも衆知である。従って、エチレン・プロピレンターポリマーの用途としては、化学的接着を必要としない、例えば、ウエザーストリップとか窓わくのような所謂型物又は遮水ゴムシートのようなゴムの単層シートとして多くが用いられている。
【００１０】
一方、ポリエステルはナイロンに比較すれば、耐熱性が勝っているが、これも化学的に所望する強度に応じて接着させるには困難である。
【００１１】
これらの理由で、エチレン・プロピレンターポリマー積層布は、仮に製作しても、基布とゴム層との密着強度が得られないことが明らかであり、繊維補強積層布として利用するにも、また、これを用いて二次製品を加工するにしても、十分な強度を得る接着剤がないので、利用し得ないものであった。
【００１２】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、バッグが特殊な環境下、即ちバッグの構成材の内面が負圧状態の中にあり、一方、他面が大気圧下という両環境下で加熱されることに着目し、従来のバッグの構成材のクロロプレンゴム層をエチレン・プロピレンターポリマーに、一方、従来のナイロン６６の基布をポリエステルの基布に変換したエチレン・プロピレンターポリマー積層布でバッグを製作し、試験をした結果、ポリエステル基布とエチレン・プロピレンターポリマー層との結合力の弱さに起因する支障は全く生じないばかりでなく、ポリエステルとエチレン・プロピレンターポリマーの特性が発揮されて、従来のプロロプレンゴム積層布でなるバッグに対してはるかに勝る性能をもつバッグを提供したことにある。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るあわせガラス製造用の加熱・加圧バッグは、一方が開口し三方が熱プレスで接着されて閉じられたかます状のゴム袋であって、前記ゴム袋はポリエステル繊維の織布を基布とし、該基布の表裏両面にエチレン・プロピレンターポリマーを含有する接着剤層と、該接着剤層を介してエチレン・プロピレンターポリマーを主成分とするコンパウンドを圧延展着し加熱したゴム層とが一体となっているポリエステル繊維補強エチレン・プロピレンターポリマー積層布で構成され、前記ゴム袋の中に入れたあわせガラス形成用ガラス板を前記ゴム袋の内部圧力Ｐ_１と前記ゴム袋の外部圧力Ｐ_２とをＰ_１＜Ｐ_２に維持して加熱、加圧することを特徴とする。
【００１４】
また、本発明は、前記ポリエステル繊維補強エチレン・プロピレンターポリマー積層布の基布をポリエステル短繊維の織布としてなる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図１は本発明のバッグの構成材である積層布Ａを示す要部断面図で、織密度が、たて、よこ、ともに２２本／ｉｎ、織密度が、たて、よこ、ともに５００デニール、厚みが０．２５ｍｍのポリエステル平織布１を基布とし、この基布１の表裏両面に、エチレン・プロピレンターポリマー及びその他配合剤を含む接着剤２を塗付し、更に、前記接着剤２の表面に、エチレン・プロピレンターポリマーを主成分とし、その他の配合剤を含むエチレン・プロピレンターポリマーコンパウンドをそれぞれ圧延展着し、加熱処理したエチレン・プロピレンターポリマー層３を積層した総厚み１．１ｍｍのポリエステル繊維補強エチレン・プロピレンターポリマー積層布Ａを製作した。
なお、４はよこ糸、５はたて糸を示す。
【００１６】
また、図２は本発明のバッグの他の構成材である積層布Ｂを示す要部断面図で、織密度が、たて、よこ、ともに４７本／ｉｎ、織密度が、たて、よこ、ともに２０番手、厚みが０．３０ｍｍの単繊維のポリエステル平織布１ａを基布とし、この基布１ａの表裏両面に、前記と同じくして、エチレン・プロピレンターポリマー及びその他配合剤を含む接着剤２を塗布し、更に、前記接着剤２の表面にエチレン・プロピレンターポリマーを主成分としてその他の配合剤を含むエチレン・プロピレンターポリマーコンパウンドを、それぞれ圧延、展着し、加熱処理したＥＰＤＭ層３を積層した総厚み１．１ｍｍのポリエステル短繊維補強エチレン・プロピレンターポリマー積層布Ｂを製作した。
なお、６はよこ糸の毛羽、７はたて糸の毛羽を示す。
【００１７】
更に、比較のために、ナイロン６６繊維補強のクロロプレンゴム積層布を製作した。
即ち、図１におけるポリエステル平織布に対応させるべくナイロン６６の２１０デニール、繊維密度が、たて、よこ、ともに５０本／ｉｎ、厚みが０．１９ｍｍのナイロン平織布を基布とし、この基布の両面に、図１における接着剤２に対応させるべくクロロプレンゴム及びその他配合剤を含むクロロプレンゴムコンパウンドをそれぞれ圧延、展着し、加熱処理したクロロプレンゴム層を積層した総厚み１．１ｍｍのナイロン繊維補強クロロプレンゴム積層布Ｃを製作した。
【００１８】
得られた前記３種類の積層布Ａ，Ｂ、Ｃを１５０℃の熱雰囲気中で、所定の時間加熱した後の密着強度、引張強度及び引裂強度を測定して、表１、表２及び表３に示す結果が得られた。
測定は、いずれもＪＩＳＫ６３０１の試験方法に依った。また、試験片はいずれも積層布のよこ方向を採取した。
尚、図３及び図４は、表２及び表３をそれぞれグラフで表わしたものである。
【００１９】
【表１】

Ａ：ポリエステル繊維補強エチレン・プロピレンターポリマー積層布
Ｂ：ポリエステル短繊維補強エチレン・プロピレンターポリマー積層布
Ｃ：ナイロン６６繊維補強クロロプレンゴム積層布
加熱温度：１５０℃
【００２０】
上記表１は、前記各積層布Ａ、Ｂ及びＣを１５０℃の熱雰囲気中で、所定時間加熱した後の基布とゴム層との密着強度の変化を示すものであり、この表１に示すように、積層布Ｃは未加熱時から４８時間も経過するまでは、測定のため試験機につかませるつかみ片を設けることができないまでに強力に密着していて測定不能であったものが、加熱時間の経過につれ急速に劣化し、７２時間加熱後には、試験片はもはや炭化して測定不能となる。
【００２１】
一方、積層布Ａ及びＢは、未加熱時には、それぞれ５．１ｋｇｆ／３ｃｍ、６．９ｋｇｆ／３ｃｍという繊維補強積層布としては非常に低い密着強さしかなく、この密着強さは、基布と積層ゴム層とが一体となっていることで得られる物性の相乗効果を目的とする繊維補強積層布の用途としては、全く考慮し得ない低物性値である。
【００２２】
しかし、積層布Ａ及びＢは、前記とは別の原因で一部測定不能はあったが、７２時間の加熱後にも、未加熱時の強度のそれぞれ約７３％、８０％を保持しているように、強度の低下は緩慢であり、２１６時間経過後にも、それぞれ未加熱時の約５９％、６４％を保持している。
【００２３】
【表２】

Ａ：ポリエステル繊維補強エチレン・プロピレンターポリマー積層布
Ｂ：ポリエステル短繊維補強エチレン・プロピレンターポリマー積層布
Ｃ：ナイロン６６繊維補強クロロプレンゴム積層布
加熱温度：１５０℃
【００２４】
上記表２は前記各積層布Ａ、Ｂ、Ｃを１５０℃の熱雰囲気中で、所定の時間加熱した後の各積層布の引張強度の変化を示すものであり、積層布Ｃは、加熱時間が５０時間を超えると急速に劣化し、７２時間経過後には全くなくなっているのに対し、積層布Ａ及びＢでは、原強度のそれぞれ約６４％、６８％を保持し、２１６時間経過後でも、両者とも原強度の約４５％を保持しているように、加熱時間の経過につれ劣化現象は緩慢に維持する。
【００２５】
【表３】

Ａ：ポリエステル繊維補強エチレン・プロピレンターポリマー積層布
Ｂ：ポリエステル短繊維補強エチレン・プロピレンターポリマー積層布
Ｃ：ナイロン６６繊維補強クロロプレンゴム積層布
加熱温度：１５０℃
【００２６】
上記表３は、前記各積層布Ａ、Ｂ、Ｃを１５０℃の熱雰囲気中で所定の時間加熱した後の各積層布の引裂強度の変化を示したものであり、積層布Ａ及びＢの引裂強度は、積層布Ｃに比し、加熱開始から急速に劣化が進み、約２４時間経過後には、緩慢に進行する。
【００２７】
一方、積層布Ｃの初期強度は、積層布Ａ及びＢのそれぞれ約５５％、５２％あったが、約５０時間を経過すると急速に劣化し、約７２時間経過すると強度は失われる。
【００２８】
次に、前記積層布Ａ、Ｂ、及びＣの各積層布を所定の寸法に裁断し、熱プレス加工で、図４及び図５に示す、構成材料別３種のバッグを製作した。
【００２９】
バッグ８は、偏平の形状を呈するかます状の袋で、一方に開口部をもち、三方の周縁は熱プレスで接着された平袋である。
開口部の表面には、補強と保形をする厚手のゴム板９が開口部の周縁の外面に接着されており、更に、取手１０が取付けられている。取手１０は、ガラスを出し入れするときに、ハンガーに吊るしてバッグ８を支えると共に開口面積を大きくするためのものである。
バッグ８の開口部寄りには、厚手のゴム板でなるシール助勢板１１、１１両面に接着されている。
【００３０】
このシール助勢板１１、１１は、バッグ８の内部を減圧し、シール助勢板１１，１１同士が２枚のバッグ構成材を間にして圧接して空気の流入を遮断するとき、バッグ構成材に皺が生じるのを防止して密閉効果を高める働きをする。
【００３１】
バッグ８の底部には、吸引機に連結するノズル１２が外部に出ていてノズル１２の端部は、バッグ８のそこに沿って這わせてある吸引パイプ１３に連結してあり、固定座１５で固定されている。
吸引パイプ１３にはバッグ８内の各所の空気を均等に吸引できるように吸引孔１４が穿ってある。
【００３２】
バッグ８の開口部以外の三方は、図７及び図８に示すように、２枚のバッグ構成材の内側にＶ形テープ１６を、外側に補強テープ１７を加熱プレスで加熱加圧接着してある。
【００３３】
前記したように製作した構成材別の３種のバッグ８内に、間にポリプチラールのフィルムを介在させた２枚のあわせガラス形成用ガラス板を入れてバッグ８を閉じ、シール助勢板１１，１１と開口部の間に、台座に設けてある懸垂バー（図示しない）を助勢板１１，１１に平行して当てがって、懸垂バーを屈曲軸として、開口部とシール助勢板１１，１１間をピンカーブ状に折り曲げ、２枚のガラス板をバッグ８の底と助勢板１１，１１間に位置させ、ノズルと吸引機（図示せず）とを連結して、コンベアーベルト上で走行させながらバッグ８内の空気を連続して吸気しつつ１６０℃の熱雰囲気中で１０分間加熱して、構成材別３種のバッグのそれぞれからあわせガラスを取り出し、３種のバッグは、連続して次の使用に供した。
【００３４】
構成材別３種のバッグを４００サイクル使用した時点で、各バッグの劣化状況を調べたところ、積層布Ｃで構成したバッグでは構成材の劣化傾向が著しく現れているのに対し、積層布Ａ及びＢでなるバッグには劣化現象は全く見られなく、更に使用に供し得ることが判明した。
【００３５】
【発明の効果】
本発明においては、基布とゴム層との初期密着強度及び初期引張強度が積層布Ｃに比較し、小さい積層布Ａ又はＢを構成材としてバッグを構成しているが、積層布Ｃにあっては、基布であるナイロン６６とポリクロロプレンゴムが十分に化学的に結合しているのに対し、積層布Ａ及びＢでは化学的結合が弱いため、エチレン・プロピレンターポリマー層は、基布と合体した状態で、基布によって保形的な補強されているにすぎないので、ポリエステル繊維の基布のエチレン・プロピレンターポリマーもその特性が失われずに保持されていて、これに起因して、長時間加熱されても、ポリエステル繊維とエチレン・プロピレンターポリマーのそれぞれの特性によって耐久性に富むものとなる。
【００３６】
また、積層布Ｂを構成材としたものにおいては、積層布Ｂが積層布Ｃに比較し、初期の密着強度と初期の引張強度が低いが、これも前記と同じく化学的結合が、積層布Ｃに比較し、弱いためであって、ポリエステル繊維の基布とＥＰＤＭのそれぞれの特性は失われることなく保持されていて、長時間加熱されても、両者の特性によって耐久性に富むものとなる。
【００３７】
また、積層布Ｂにあっては、基布の毛羽が接着剤層やエチレン・プロピレンターポリマー層の中に埋没しているので、積層布Ａに比し密着強度、引張強度及び引張強度の全ての物性が高いが、これは物理的結合面積が大きいからであってポリエステル繊維の基布とエチレン・プロピレンターポリマーのそれぞれの特性は失われずに保持されており、劣化現象は、積層布Ａに比較しても緩慢に進行するという一層優れた特性をもつので、これを構成材とするバッグも積層布Ｃ及びＢを用いたものに比較し耐久性に富むものとなる。
【００３８】
本発明においては、従来から用いられてきたナイロン繊維補強クロロプレンゴム積層布、即ち前記積層布Ｃより密着強度と引張強度が低い積層布を用いてバッグを構成しているが、本発明のバッグは、バッグ内部圧力Ｐ_１とバッグ外部圧力Ｐ_２とがＰ_１＜Ｐ_２の関係を維持しながら加熱され、負荷されるので、ポリエステル繊維の基布とエチレン・プロピレンターポリマーの結合のような比較的ルーズな結合であっても全く支障がないばかりでなく、ルーズな結合であるがためにポリエステル繊維とエチレン・プロピレンターポリマーの特性は喪失されることなく保持されていて、耐久性、就中、耐熱性に富むものとなり、１５０℃×１０分のサイクルで１０００回以上の使用を可能にする等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のあわせガラス製造用加熱加圧バッグの構成材である積層布Ａを示す要部断面図である。
【図２】本発明のあわせガラス製造用加熱加圧バッグの構成材である他の積層布Ｂを示す要部断面図である。
【図３】表２のグラフである。
【図４】表３のグラフである。
【図５】本発明のあわせガラス製造用加熱加圧バッグの一部を切欠して示す正面図である。
【図６】図５のＶＩ−ＶＩ線断面図である。
【図７】図５のＶＩＩ−ＶＩＩ線断面図である。
【図８】図５のＶＩＩＩ−ＶＩＩＩ線断面図である。
【符号の説明】
１ポリエステル平織布
１ａ短繊維のポリエステル平織布
２接着剤
３エチレン・プロピレンターポリマー層
４よこ糸
５たて糸
６よこ糸の毛羽
７たて糸の毛羽
８あわせガラス製造用加熱加圧バッグ
９ゴム板
１０取手
１１シール助勢板
１２ノズル
１３吸引パイプ
１４吸気孔
１５固定座
１６Ｖテープ
１７補助テープ
Ａポリエステル繊維補強エチレン・プロピレンターポリマー積層布
Ｂポリエステル短繊維補強エチレン・プロピレンターポリマー積層布
Ｃナイロン６６繊維補強クロロプレンゴム積層布[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention relates to a heating / pressurizing bag for manufacturing laminated glass used for manufacturing laminated glass such as a windshield of a car.
[0002]
[Prior art]
In order to prevent debris from scattering even if it breaks, the car windshield and the window glass of high-rise buildings have a hot-melt film such as polybutyral interposed between them. A so-called laminated glass is used in which a polymer film is melted to bring glass plates into close contact with each other.
[0003]
This laminated glass is generally placed in a flexible bag (hereinafter referred to as “bag”) that can be hermetically sealed after interposing a polymer film for bonding the glass between two glass plates. Heat-treat for 10 to 15 minutes in a heat atmosphere of 100 to 130 ° C., and continuously suck air in the bag during this time to suck in a small amount of air contained between the two glass plates. It is manufactured by removing and holding and pressing two glass plates with a bag by a pressure difference generated inside and outside the bag.
[0004]
The bag used for the production of the laminated glass is repeatedly used in the process again after the heating, suction, and pressurizing steps are completed and the laminated glass is taken out.
[0005]
Thus, since the bag is repeatedly used continuously for a long time in a relatively high temperature environment, in order to give the bag the performance to withstand the above-mentioned use, both the base fabric and the rubber layer forming the airtight layer, Both are heat-resistant materials and raw materials, and the base fabric and the rubber layer are laminated fabrics bonded with strong adhesion, and the bonded parts of the bag are also bonded with strong adhesion. It was necessary to be.
[0006]
In order to meet this requirement, conventionally, nylon 66 is used as a base fabric, and a nylon fiber reinforced chloroprene rubber laminate fabric (hereinafter referred to as “chloroprene rubber laminate fabric”) in which chloroprene rubber is laminated on both sides of the base fabric via an adhesive layer. The bag manufactured into a flat bag shape with this chloroprene rubber laminated fabric has been used to date with a balance of performance, service life, price, and the like.
[0007]
However, in recent years, it has been desired to shorten the molding time by heat treatment at a higher temperature than before, and the bag made of the conventional chloroprene rubber laminated fabric is unsatisfactory and demanded for improvement.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The inventors of the present invention have studied the problem of obtaining a bag having excellent heat resistance that can replace a bag made of a conventional chloroprene rubber laminated fabric and durable even in a high temperature environment for a long time. Polyester fiber reinforced ethylene / propylene terpolymer laminate fabric (hereinafter referred to as “ethylene / propylene terpolymer laminate”) in which ethylene / propylene terpolymer (EPDM) is rolled and laminated on both sides of a polyester fiber woven fabric via an adhesive layer. As a result, the present invention succeeded in obtaining an excellent bag as compared with a conventional cloth using a chloroprene rubber laminated cloth.
[0009]
Although it is well known that ethylene / propylene terpolymer is a synthetic rubber having excellent heat resistance, it is also well known that it is difficult to chemically bond it due to its molecular structure. Therefore, ethylene / propylene terpolymers are often used as single-layer sheets of rubber that do not require chemical bonding, for example, so-called molds such as weather strips and window frames or water-impervious rubber sheets. It has been.
[0010]
On the other hand, polyester has better heat resistance than nylon, but this is also difficult to adhere according to the chemically desired strength.
[0011]
For these reasons, it is clear that even if the ethylene / propylene terpolymer laminated fabric is manufactured, the adhesion strength between the base fabric and the rubber layer cannot be obtained. Even when a secondary product is processed using this, there is no adhesive that can provide sufficient strength, and therefore it cannot be used.
[0012]
The present invention has been made in view of the above problems, and the object of the present invention is that the bag is in a special environment, that is, the inner surface of the bag component is in a negative pressure state, while the other Focusing on the fact that the surface is heated under both atmospheric pressures, the chloroprene rubber layer of the conventional bag component is made of ethylene / propylene terpolymer, while the conventional nylon 66 base fabric is a polyester base fabric. As a result of producing and testing a bag with an ethylene / propylene terpolymer laminated fabric converted to, there was no problem caused by the weak bonding force between the polyester base fabric and the ethylene / propylene terpolymer layer. A bag that has the performance of polyester and ethylene / propylene terpolymer, far superior to that of a conventional bag made of laminated rubber Lies in the fact that supply was.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, a heating / pressurizing bag for laminated glass production according to the present invention is a rubber bag in which one side is opened and three sides are bonded by a hot press and closed, and the rubber The bag is made of polyester fiber woven fabric, an adhesive layer containing ethylene / propylene terpolymer on both front and back sides of the base fabric, and a compound mainly composed of ethylene / propylene terpolymer via the adhesive layer. It is composed of a polyester fiber reinforced ethylene / propylene terpolymer laminated cloth in which a heated rubber layer is rolled and spread, and a laminated glass forming glass plate placed in the rubber bag is placed inside the rubber bag. The pressure P ₁ and the external pressure P _{2 of the} rubber bag are maintained at P ₁ <P ₂ and heated and pressurized.
[0014]
In the present invention, the polyester fiber reinforced ethylene / propylene terpolymer laminated fabric base fabric is a woven fabric of polyester short fibers.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a cross-sectional view of an essential part showing a laminated fabric A which is a constituent material of a bag of the present invention. The weaving density is warp, weft, both 22 / in, the weave density is warp, weft, both 500 denier. The base fabric is a polyester plain woven fabric 1 having a thickness of 0.25 mm, and an adhesive 2 containing ethylene / propylene terpolymer and other compounding agents is applied to both the front and back surfaces of the base fabric 1, and the adhesive The total thickness 1 is obtained by laminating and heat-treating an ethylene / propylene terpolymer compound mainly composed of ethylene / propylene terpolymer and containing other compounding agents on the surface of 2 and heat-treating ethylene / propylene terpolymer layer 3. A 1 mm polyester fiber reinforced ethylene / propylene terpolymer laminate fabric A was produced.
In addition, 4 indicates a weft thread and 5 indicates a warp thread.
[0016]
FIG. 2 is a cross-sectional view of the main part showing a laminated fabric B which is another component of the bag of the present invention. The weave density is vertical, the width is 47 pieces / in, and the weave density is vertical. The base fabric is a monofilament polyester plain woven fabric 1a having a thickness of 20 mm and a thickness of 0.30 mm. Both the front and back surfaces of the base fabric 1a contain ethylene / propylene terpolymer and other compounding agents as described above. EPDM is obtained by applying adhesive 2 and then rolling, spreading and heat-treating ethylene / propylene terpolymer compound containing ethylene / propylene terpolymer as a main component and other compounding agents on the surface of adhesive 2. A polyester short fiber reinforced ethylene / propylene terpolymer laminated fabric B having a total thickness of 1.1 mm and laminated layers 3 was produced.
In addition, 6 shows the fluff of weft yarn, 7 shows the fluff of warp yarn.
[0017]
Further, for comparison, a nylon 66 fiber reinforced chloroprene rubber laminated fabric was manufactured.
That is, in order to correspond to the polyester plain woven fabric in FIG. 1, a nylon plain woven fabric of 210 denier of nylon 66, fiber density, warp, 50 pieces / in, and a thickness of 0.19 mm is used as a base fabric. A chloroprene rubber compound containing chloroprene rubber and other compounding agents is rolled and spread on both sides of the base fabric so as to correspond to the adhesive 2 in FIG. A nylon fiber reinforced chloroprene rubber laminated fabric C was produced.
[0018]
The obtained three types of laminated fabrics A, B, and C were measured for adhesion strength, tensile strength, and tear strength after heating for a predetermined time in a thermal atmosphere at 150 ° C. The result shown in 3 was obtained.
All measurements depended on the test method of JIS K6301. In addition, the specimens were collected in the width direction of the laminated fabric.
3 and 4 are graphs showing Table 2 and Table 3, respectively.
[0019]
[Table 1]

A: Polyester fiber reinforced ethylene / propylene terpolymer laminate cloth B: Polyester short fiber reinforced ethylene / propylene terpolymer laminate cloth C: Nylon 66 fiber reinforced chloroprene rubber laminate cloth Heating temperature: 150 ° C.
[0020]
Table 1 above shows changes in adhesion strength between the base fabric and the rubber layer after heating each of the laminated fabrics A, B, and C in a thermal atmosphere at 150 ° C. for a predetermined time. As shown, until 48 hours have passed since unheated, the laminated fabric C was in close contact with the test piece for measurement and could not be measured and could not be measured. As the heating time elapses, it rapidly deteriorates, and after 72 hours of heating, the specimen is no longer carbonized and cannot be measured.
[0021]
On the other hand, when the laminated fabrics A and B are not heated, the fiber-reinforced laminated fabrics of 5.1 kgf / 3 cm and 6.9 kgf / 3 cm have very low adhesion strength, respectively. It is a low physical property value that cannot be considered at all for the use of the fiber-reinforced laminated fabric aiming at a synergistic effect of physical properties obtained by integrating the laminated rubber layer.
[0022]
However, although the laminated fabrics A and B were partially unmeasurable due to reasons other than the above, they retained about 73% and 80% of the unheated strength even after 72 hours of heating, respectively. As described above, the decrease in strength is slow, and even after 216 hours, they retain about 59% and 64%, respectively, when unheated.
[0023]
[Table 2]

A: Polyester fiber reinforced ethylene / propylene terpolymer laminate cloth B: Polyester short fiber reinforced ethylene / propylene terpolymer laminate cloth C: Nylon 66 fiber reinforced chloroprene rubber laminate cloth Heating temperature: 150 ° C.
[0024]
Table 2 above shows changes in the tensile strength of each laminated fabric after heating each of the laminated fabrics A, B, and C in a thermal atmosphere at 150 ° C. for a predetermined time. However, the laminate fabrics A and B retain about 64% and 68% of the original strength, respectively, even after 216 hours. In both cases, the deterioration phenomenon is maintained slowly as the heating time elapses so that about 45% of the original strength is maintained.
[0025]
[Table 3]

A: Polyester fiber reinforced ethylene / propylene terpolymer laminate cloth B: Polyester short fiber reinforced ethylene / propylene terpolymer laminate cloth C: Nylon 66 fiber reinforced chloroprene rubber laminate cloth Heating temperature: 150 ° C.
[0026]
Table 3 above shows the change in tear strength of each laminated fabric after heating each of the laminated fabrics A, B, and C in a thermal atmosphere of 150 ° C. for a predetermined time. As compared with the laminated fabric C, the tear strength rapidly deteriorates from the start of heating, and progresses slowly after about 24 hours.
[0027]
On the other hand, the initial strength of the laminated fabric C was about 55% and 52% of the laminated fabrics A and B, respectively, but rapidly deteriorates after about 50 hours and loses strength after about 72 hours.
[0028]
Next, each of the laminated fabrics A, B, and C was cut into a predetermined size, and three kinds of bags according to the constituent materials shown in FIGS. 4 and 5 were manufactured by hot pressing.
[0029]
The bag 8 is a flat bag having a flat shape, and has an opening on one side, and a three-sided peripheral bag bonded by hot press.
On the surface of the opening, a thick rubber plate 9 that reinforces and retains the shape is bonded to the outer surface of the periphery of the opening, and a handle 10 is attached. The handle 10 is used to support the bag 8 by hanging it on a hanger and increase the opening area when the glass is taken in and out.
Near the opening of the bag 8, the

seal assisting plates

11 and 11 made of thick rubber plates are bonded to both surfaces.
[0030]
The

seal assisting plates

11 and 11 depressurize the inside of the bag 8, and when the

seal assisting plates

11 and 11 are in pressure contact with each other between the two bag components to block the inflow of air, It works to increase the sealing effect by preventing wrinkles.
[0031]
At the bottom of the bag 8, a nozzle 12 connected to the suction machine is exposed to the outside, and the end of the nozzle 12 is connected to a suction pipe 13 that extends along the bag 8. It is fixed with.
A suction hole 14 is formed in the suction pipe 13 so that air at various points in the bag 8 can be sucked evenly.
[0032]
As shown in FIGS. 7 and 8, the three sides other than the opening of the bag 8 are bonded by heating and pressurizing the V-shaped tape 16 on the inner side of the two bag components and the reinforcing tape 17 on the outer side with a heating press. is there.
[0033]
Two kinds of laminated glass forming glass plates with a polypropylene film interposed between them are placed in the three types of bags 8 for each component produced as described above, and the bag 8 is closed, and the

seal assisting plates

11 and 11 are closed. A suspension bar (not shown) provided on the pedestal is applied in parallel to the

support plates

11 and 11 between the opening and the opening, and the suspension bar is used as a bending axis between the opening and the

seal support plates

11 and 11. Is bent into a pin curve, the two glass plates are positioned between the bottom of the bag 8 and the assisting

plates

11 and 11, the nozzle and a suction device (not shown) are connected, and the bag is run on the conveyor belt. 8 in the heat atmosphere of 160 ℃ while continuously inhaling the air in 8 to take out the laminated glass from each of the three kinds of bags according to the constituent material, the three kinds of bags Used for use.
[0034]
When 400 cycles of three kinds of bags for each constituent material were used, the deterioration condition of each bag was examined. In the case of the bag made of the laminated cloth C, the tendency of the constituent material to deteriorate was marked, whereas the laminated cloth A It was found that no deterioration phenomenon was observed in the bag made of A and B, and that the bag could be further used.
[0035]
【The invention's effect】
In the present invention, the bag is formed by using a small laminated cloth A or B as a constituent material in comparison with the laminated cloth C in terms of initial adhesion strength and initial tensile strength between the base cloth and the rubber layer. In this case, nylon 66, which is a base fabric, and polychloroprene rubber are sufficiently chemically bonded, whereas the laminated fabrics A and B have weak chemical bonds. In this state, it is only reinforced shape-retaining by the base fabric, so the ethylene / propylene terpolymer of the polyester fiber base fabric is also maintained without losing its properties. Even when heated for a long time, the polyester fiber and the ethylene / propylene terpolymer each have excellent durability.
[0036]
In addition, in the case where the laminated fabric B is a constituent material, the laminated fabric B has lower initial adhesion strength and initial tensile strength than the laminated fabric C. This is because it is weaker than C, and the respective properties of the polyester fiber base fabric and EPDM are maintained without being lost, and even when heated for a long time, both properties are rich in durability. .
[0037]
Further, in the laminated fabric B, since the fluff of the base fabric is buried in the adhesive layer or the ethylene / propylene terpolymer layer, all of the adhesion strength, tensile strength and tensile strength are compared with those of the laminated fabric A. This is because the physical bonding area is large, and the properties of the polyester fiber base fabric and the ethylene / propylene terpolymer are maintained without being lost. Since it has the further excellent characteristic that it progresses slowly even if it compares, the bag which uses this as a constituent material will also be rich in durability compared with the thing using the laminated fabric C and B.
[0038]
In the present invention, a bag is formed using a conventionally used nylon fiber reinforced chloroprene rubber laminated cloth, that is, a laminated cloth having lower adhesion strength and tensile strength than the laminated cloth C. Since the bag internal pressure P ₁ and the bag external pressure P ₂ are heated and loaded while maintaining the relationship of P ₁ <P ₂ , a comparison such as a bond between a polyester fiber base fabric and an ethylene / propylene terpolymer is made. Not only is there any problem even if it is a loose bond, but because it is a loose bond, the properties of polyester fiber and ethylene / propylene terpolymer are maintained without loss, durability, especially It becomes rich in heat resistance, and there are effects such as enabling use of 1000 times or more in a cycle of 150 ° C. × 10 minutes.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of an essential part showing a laminated fabric A which is a constituent material of a heat and pressure bag for producing laminated glass according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of an essential part showing another laminated fabric B which is a constituent material of the heat and pressure bag for producing laminated glass of the present invention.
3 is a graph of Table 2. FIG.
4 is a graph of Table 3. FIG.
FIG. 5 is a front view showing a part of the heat and pressure bag for producing laminated glass according to the present invention.
6 is a cross-sectional view taken along line VI-VI in FIG.
7 is a cross-sectional view taken along line VII-VII in FIG.
8 is a cross-sectional view taken along line VIII-VIII in FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Polyester plain woven fabric 1a Polyester plain woven fabric of short fiber 2 Adhesive 3 Ethylene / propylene terpolymer layer 4 Weft 5 Warp 6 Weft fluff 7 Warp fluff 8 Heated and pressurized bag 9 for manufacturing laminated glass Rubber plate 10 Handle 11 Seal support plate 12 Nozzle 13 Suction pipe 14 Intake hole 15 Fixed seat 16 V tape 17 Auxiliary tape A Polyester fiber reinforced ethylene / propylene terpolymer laminate cloth B Polyester short fiber reinforced ethylene / propylene terpolymer laminate cloth C Nylon 66 fiber reinforced chloroprene rubber Laminated fabric

Claims

A rubber bag in which one side is open and three sides are bonded by heat press and closed, and the rubber bag is made of polyester fiber woven fabric, and ethylene / propylene terpolymer on both sides of the base fabric Polyester fiber reinforced ethylene / propylene terpolymer in which a rubber layer heated by rolling and spreading a compound mainly composed of ethylene / propylene terpolymer through the adhesive layer is integrated is composed of laminated fabric and an external pressure P ₂ of the rubber bag put together a glass forming the glass plate and the internal pressure P ₁ of the rubber bag into the rubber bag was maintained at P _{1 <P} ₂ heating A heated / pressurized bag for producing laminated glass, characterized by being pressurized.

A rubber bag in which one side is open and three sides are bonded together by a heat press and closed, and the rubber bag is made of a polyester short fiber woven fabric, and ethylene / propylene terpolymer on both sides of the base fabric Polyester short fiber reinforced ethylene / propylene in which an adhesive layer containing a polymer and a rubber layer obtained by rolling and spreading a compound mainly composed of an ethylene / propylene terpolymer through the adhesive layer are integrated consists of a terpolymer laminated fabric, keeping the glass forming the glass plate combined placed in the rubber bladder and an external pressure P ₂ of the rubber bag and the internal pressure P ₁ of the rubber bag P _{1 <P} ₂ Heating and pressing bag for producing laminated glass, characterized by heating and pressing.