JP3616660B2 - Method for producing cyclic tetramer siloxane - Google Patents
Method for producing cyclic tetramer siloxane Download PDFInfo
- Publication number
- JP3616660B2 JP3616660B2 JP13494894A JP13494894A JP3616660B2 JP 3616660 B2 JP3616660 B2 JP 3616660B2 JP 13494894 A JP13494894 A JP 13494894A JP 13494894 A JP13494894 A JP 13494894A JP 3616660 B2 JP3616660 B2 JP 3616660B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cyclic
- group
- weight
- siloxane
- formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Silicon Polymers (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、下記式(III)で示される環状4量体シロキサン(以下、単に「環状4量体」と言うことがある)の製造方法に関する。
【化3】
【0002】
【従来の技術】
従来より、シロキサンの環状4量体は、オルガノハイドロジェンポリシロキサンの原料や各種有機官能基結合環状シロキサンの原料として有用であり、得られたオルガノハイドロジェンポリシロキサンはシリコーンシーラント等の原料として、また各種有機官能基結合環状シロキサンは接着促進剤として用いられている。環状4量体を得る方法としては、以下の(イ)ないし(ハ)の方法が知られている。
(イ)ケイ素に結合する加水分解性基を2個有するオルガノシラン類を加水分解・縮合する方法(特開昭54−74900号公報、特開昭60−90220号公報)。
(ロ)Si−H基含有環状体を得る方法としては、Si−H基含有鎖状ポリシロキサンを水及び活性白土の存在下に加熱し、Si−H基含有環状シロキサンを得る方法(特公昭54−13480号公報)。
(ハ)両末端トリアルキルシリルメチルハイドロジエンポリシロキサンと酸触媒とを加熱し、Si−H基含有環状シロキサンを得る方法(特公昭55−11697号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記(イ)の方法によって上記式(III)で表される環状4量体を取得する場合、Si−H基が酸、アルカリ及び水に対して不安定であるため、分解が生起し、仮に加水分解・縮合が進行したとしても原料当たりの収率は大幅に低いものとなる。
【0004】
また、前記(ロ)の方法によると、比較的低温で実施できる利点があるものの、本来Si−H基は水に対して不安定なために加熱中に分解し、反応器内部でゲル化が進行し、前記式(III)で表される環状4量体の生成率を低下させるばかりでなく、反応終了後に反応器からの抜き出しが不可能な不溶性固体が残渣として残るという工業的に実施するには致命的な問題がある。
【0005】
さらに、上記(ハ)の方法では、用いられる酸触媒は硫酸、リン酸で処理したクレーや有機イオン交換樹脂であり、出発原料のポリシロキサンに対し0.25〜2重量%という多量の使用が推奨され、しかも実施温度は250〜300℃と非常に高い温度を必要とする上に、生成する前記式(III)で表される環状4量体の原料に対する生成率は低く、工業的に実施する上では多くの問題がある。
【0006】
従って、本発明の目的は、収率良く上記式(III)で表される環状4量体を製造することができ、かつ工業的に実施可能な、環状4量体の製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願発明者らは、鋭意研究の結果、特定量の無水塩化アルミニウムを触媒として用いることにより、鎖状ポリシロキサン及び/又は環状シロキサン混合物から環状4量体を収率良く、かつ工業的に実施可能な方法で製造することができることを見出し本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は、下記一般式(I)
【化1】
(式中、R1 は同種又は異種の一価の炭化水素基、R2 は同種又は異種の一価の置換又は非置換炭化水素基、水酸基又は水素原子を示し、nは平均重合度を示し3〜100の数を示す)
で表される鎖状ポリシロキサン及び/又は下記一般式(II)
【化2】
(式中、R1 は一価の炭化水素基を示し、各単位中のR1 は同一でも異なっていてもよく、pは5〜8の数を示す)
で表される環状シロキサン混合物を前記鎖状ポリシロキサン及び/又は前記環状シロキサン混合物1重量部に対し、無水塩化アルミニウム0.0001〜0.008重量部存在下に加熱し、下記式(III)
【化3】
(式中、R1 は一価の炭化水素基を示し、各単位中のR1 は同一でも異なっていてもよい)
で表される環状4量体シロキサンを生成せしめ、これを反応系から留出させることを特徴とする環状4量体シロキサンの製造方法を提供する。
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】
前記式(I)で表される鎖状ポリシロキサンのR1 は一価の炭化水素基であり、各R1 は同一であっても異なっていてもよい。ここでいう一価の炭化水素基として好ましいものはアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基及びアリール基等の比較的熱や酸に対して安定な基である。特に好ましいものとして、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ヘキシルのようなC1 〜C8 アルキル基;シクロヘキシル基のようなC2 〜C8 シクロアルキル基;ビニル基のようなC2 〜C8 アルケニル基;シクロヘキセニル基のようなC3 〜C8 シクロアルケニル基;フェニル基のような単環式アリール基(上記のC1 〜C8 アルキル基、C2 〜C8 シクロアルキル基、C2 〜C8 アルケニル基又はC3 〜C8 シクロアルケニル基で置換されていてもよい)を挙げることができる。これらの中でも特にメチル基が好ましい。
【0011】
前記式(I)中のR2 は一価の非置換又は置換炭化水素基、水酸基又は水素原子であり、各R2 は同一でも異なっていてもよい。ここで、一価の非置換炭化水素基としてはアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基及び単環式アリール基が好ましい。特に好ましいものとして、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、セカンダリーブチル、イソブチル、ターシャリーブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル及びオクチル等のようなC1 〜C8 アルキル基;シクロペンチル及びシクロヘキシル等のようなC3 〜C8 シクロアルキル基;ビニル、アリル及びn−ヘキセニル−2等のようなC2 〜C8 アルケニル基;シクロヘキセニル等のようなC3 〜C8 シクロアルケニル基;プロパルギル等のようなC2 〜C8 アルキニル基;シクロオクチニル基のようなC8 〜C12シクロアルキニル基;及びフェニル、トリル等のような単環式アリール基を挙げることができる。式(I)中のR2 は置換された炭化水素基であってもよく、好ましいものとして、上記の炭化水素基がC1 〜C8 アルキル又はハロゲンで置換されたものを挙げることができる。特に好ましいものとして、塩化メチル、塩化エチル、フッ化エチル、ジクロロエチル、クロロプロピル、クロロヘキシル等のようなC1 〜C8 ハロアルキル基;C1 〜C8 アルキル又はハロゲンによって置換されたC3 〜C8 シクロアルキル及びシクロアルケニル基;クロロビニルのようなC2 〜C8 ハロアルケニル基;クロロプロパギルのようなC2 〜C8 ハロアルキニル基;及びハロゲン置換単環式アリール基を挙げることができる。
【0012】
前記式(I)中のnは平均重合度を示し、3〜100の数である。nが100を超える数の場合には粘度の上昇が大きく取り扱いにくくなり、nが3未満では環状体の生成は困難となる。また、nがたとえば、10前後と比較的小さい場合、両末端基の含有比率が高くなり、後述の環状4量体を得る反応において、生成環状体中に副生物として混在してくる直鎖状低分子量シロキサンの比率が高くなる傾向にあるので、好ましくはnは20〜50程度のものが用いられる。
【0013】
本発明において、前記式(I)で表される鎖状ポリシロキサンの具体例として次のものを挙げることができる。なお、以下の化学式中、Meはメチル基を、Etはエチル基を、Phはフェニル基を示す。
Me3SiO−(HMeSiO)30−SiMe3 、PhMe2SiO−(HMeSiO)30−SiMe2Ph 、
C6H13Me2SiO−(HMeSiO)20−SiMe2C6H13 、
CH2=CHMe2SiO−(HEtSiO)40−SiMe2CH=CH2 、
F3CCH2CH2Me2SiO−(HMeSiO)30−SiMe2CH2CH2CF3 、
シクロC6H11Me2SiO−(HMeSiO)30−SiMe2シクロC6H11 、
(OH)Me2SiO−(HMeSiO)20−SiMe2OH 、HMe2SiO−(HMeSiO)30−SiMe2H
【0014】
次に前記式(II)で表される環状シロキサン混合物について説明する。式(II)中、R1 は前記式(I)中のR1 と同様であり、好ましい基も前記式(I)中のR1 と同様である。また、各単位中のR1 は同一でも異なっていてもよい。式(II)中のpは5〜8の数である。ただし、ここでいうpは環状シロキサン混合物の主成分(混合物中50%を超える量含まれる成分)における重合度を示すものであり、pが3〜4あるいは9以上の数である環状シロキサンが少量混在する場合もある。
【0015】
前記式(II)で表される環状シロキサン混合物としては、2つの加水分解性基を持つオルガノシランの加水分解や前記式(I)の鎖状ポリシロキサンの環化反応で得られた前記式(III)を主成物(生成物中の重量が最も多い)とする式(IV)
【化4】
(R1 は一価の炭化水素基を示し、qは3〜8を示す。)
で表される混合物から、後述のように蒸留により前記式(III)で表される環状4量体を分離した残りの前記式(II)で表される環状シロキサンを主成分とする環状シロキサン混合物を用いることができる。
【0016】
前記式(II)で表される環状シロキサン混合物の具体例としては、たとえば下記の化学式で表されるものを挙げることができる。
【化5】
【化6】
【化7】
【0017】
本発明において、前記式(I)で表される鎖状ポリシロキサンと前記式(II)で表される環状シロキサン混合物はそれぞれ単独で用いてもよいし、両者の任意の割合で混合物として用いてもよい。
【0018】
本発明において、前記式(I)で表される鎖状ポリシロキサン及び/又は前記式(II)で表される環状シロキサン混合物を触媒である無水塩化アルミニウムの存在下に加熱し、前記式(III)で表される環状4量体を生成せしめ、反応系外へ留出させるが、本発明においては、無水塩化アルミニウムの添加量が前記式(I)の鎖状ポリシロキサン及び/又は前記式(II)の環状シロキサン混合物1重量部に対し0.0001〜0.008重量部を用いることに大きな特徴がある。ここで、本発明で用いられる無水塩化アルミニウムは通常、一般に市販されているものをそのまま用いることができる。
【0019】
無水塩化アルミニウムは前記式(I)で表される鎖状ポリシロキサン及び/又は前記式(II)で表される環状シロキサン混合物に溶解する。一般に原料と触媒とが溶解しない不均一系反応においては触媒添加量は原料1重量部に対して0.01重量部以上用いられるのが通常であるのに対し、本発明の方法のように非常に少量の添加量で前記式(III)で示される環状4量体の生成反応が進行するのは、原料と触媒とが互いに溶解し、均一反応となっていることが有効に作用している。
【0020】
無水塩化アルミニウムの添加量が、前記式(I)の鎖状ポリシロキサン及び/又は前記式(II)の環状シロキサン混合物1重量部に対し0.0001重量部未満では、反応速度の低下が大きく、また、0.008重量部を越えると反応中に反応器内容物のゲル化が促進され、留出する前記式(III)で表される環状4量体の収量が低下するばかりでなく、最終的に反応器内容物は不溶性の固形物となって取出しが非常に困難となり、工業的に実施するには支障をきたす。
【0021】
前記式(III)で表される環状4量体の生成は、前記式(I)の鎖状ポリシロキサン及び/又は前記式(II)の環状シロキサン混合物と無水塩化アルミニウムとを加熱することで得られるが、反応系内の組成は、3量体以上の環状体と直鎖状物との平衡混合物である。この平衡混合物の組成は温度により異なるものの、たとえば、140℃ではR1 、R2 がメチル基の場合、環状3量体0.2重量%、環状4量体35重量%、環状5量体15重量%、環状6量体10重量%、環状7量体5重量%、環状8量体2重量%、残りはガスクロマトグラフィー不検出の高沸環状物又は直鎖状物等である。
【0022】
本発明においては、前記平衡混合物から、逐次環状4量体を主成物とする前記式(IV)で表される環状体混合物を反応系外へ留出せしめ、反応系内の平衡をずらし、環状4量体収率を高めることに特徴がある。
【0023】
留出に際しては、常圧、減圧のどちらでも実施することができ、温度も広範囲から選択することができるが、たとえば、前記R1 、R2 がメチル基の場合で、主生成物の環状4量体の沸点は、135℃/760mmHgであり、これを留出させることと、シロキサン結合開裂、環化反応の反応速度を考慮すると常圧下で130℃〜200℃の温度範囲が適当である。さらに好ましくは、できるだけ低温で実施することが反応器内でのゲル化を防止する効果があり、減圧下、たとえば、10〜300mmHg、50〜150℃が好ましく用いられる。
【0024】
前記式(III)で表される環状4量体生成反応時の攪拌は、特に限定されず、通常に反応器内容物が攪拌されていれば十分である。
【0025】
また、反応中にキャリアガスとして反応に対し、不活性なガスを導入し、実施することも可能である。前記式(III)で表される環状4量体生成及び留出に要する時間は、反応温度、圧力、無水塩化アルミニウム添加量、さらには反応装置形状により変化するが、通常3〜20時間の範囲で終了する。
【0026】
このようにして反応及び留出を実施した後の反応器内残留物は、反応前よりも増粘するものの流動性が保持された液状物として得られる。
【0027】
留出した前記式(III)で表される環状4量体を主成物とする前記式(IV)で表される混合物の原料に対する留出率は通常、80〜95重量%の範囲である。
【0028】
留出物の組成は、反応温度、減圧度、反応装置形状により異なるが、通常、環状3量体が0.1〜5重量%、環状4量体が40〜70重量%、環状5量体が10〜40重量%、環状6量体が0.1〜10重量%、環状7〜8量体は5重量%以下である。
【0029】
前記式(IV)で表される混合物の他に低分子量の直鎖状ポリシロキサン等の副成物も同時に留出するが、含有量は5重量%以下であり、何ら使用に支障をきたすものではない。
【0030】
本発明において、環状4量体生成反応により生成し、留出した式(IV)で表される混合物中には無水塩化アルミニウムの分解生成物である塩酸が混入する場合があるが、必要に応じて弱塩基性化合物、たとえば、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム等を添加し、中和、ろ過して除去することもできる。
【0031】
このようにして留出した前記式(IV)で表される環状4量体を主成物とする環状シロキサン混合物から、蒸留により容易に環状4量体を分離取得することができる。この際、蒸留残渣として残るものは、前記式(II)で表される環状5〜8量体を主成分とする混合物である。
【0032】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づきより具体的に説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
【0033】
実施例1
1リットル丸底四つ口フラスコに温度計、攪拌機、留出管、冷却器、留出液捕集受器を取付け、減圧用真空ポンプと接続した。フラスコに両末端トリメチルシリルポリメチルハイロドジエンシロキサン(分子量約2000、粘度20cSt/20℃)1kgを仕込み、さらに無水塩化アルミニウム5g(ポリシロキサン1重量部に対して0.005重量部)を添加した。次に系内を50mmHgに減圧し、攪拌速度200rpmで攪拌しつつ、フラスコをオイルバスにて昇温を開始した。フラスコ内は塩化アルミニウムが溶解し、均一なオイルになった。
温度100℃付近から、環化反応が活発になり、一部SiH基含有環状シロキサンが沸騰する様子が認められた。120℃に到達した段階で留出が活発になり、同温度で5時間保持した。
【0034】
留出物が約850ml得られる時点で留出は終了し、反応器内はやや粘度上昇したオイルと析出した無水塩化アルミニウムの流動性のあるスラリーが残った。計量の結果、留出物は890g(留出率89重量%)、反応器内残留スラリーは97gであった。
【0035】
留出物のガスクロマトグラフィー(以下、GCと称する)分析結果から留出液組成は、1,3,5−トリメチルシクロトリシロキサン(環状3量体)が1.5重量%、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン(環状4量体)が65重量%、1,3,5,7,9−ペンタメチルシクロペンタシロキサン(環状5量体)が23重量%、1,3,5,7,9,11−ヘキサメチルシクロヘキサシロキサン(環状6量体)が6重量%、その他環状7、8量体が各1重量%であった。
【0036】
実施例2
実施例1と同様の1リットル丸底四つ口フラスコに両末端トリメチルシリルポリメチルハイドロジエンシロキサン(分子量約2000、粘度20cSt/20℃)1kgを仕込み、さらに無水塩化アルミニウム0.1g(ポリシロキサン1重量部に対して0.0001重量部)を添加した。以下、実施例1と同様の方法、条件で環化反応を実施したところ、15時間の時間を要したが、留出物825g(留出率82.5重量%)を得た。反応器内残留物は流動性のあるスラリーで157gであった。
【0037】
留出物のGC分析結果から、留出液組成は、実施例1の留出成分と同じ環状3量体0.8重量%、環状4量体67重量%、環状5量体19重量%、環状6量体5重量%、環状7、8量体は各1重量%であった。
【0038】
実施例3
実施例1と同様の1リットル丸底フラスコに、実施例1で留出液として得た環状シロキサン混合物から精留により環状4量体を分離した後の高沸液として精留釜内に残った前記式(II)で表される環状シロキサン混合物(組成は環状4量体5重量%、同5量体53重量%、同6量体25重量%、同7量体11重量%、同8量体3重量%、その他3重量%)を400g仕込み、無水アルミニウム0.2g(シロキサン1重量部に対して0.0005重量部)を添加し、常圧下100℃で2時間攪拌後、昇温と減圧を開始し、実施例1と同様の操作、条件で環化反応を行った。
【0039】
留出液370g(留出率92.5重量%)を得た。GC分析の結果、前記式(IV)で表される環状シロキサン混合物であり、その組成は環状3量体が0.5重量%、同4量体が60重量%、同5量体が28重量%、同6量体が8重量%であった。
【0040】
実施例4
200ml丸底四つ口を用い、フラスコに両末端トリメチルシリルポリエチルハイドロジエンシロキサン(分子量約2000、粘度25cSt/20℃)100gと無水塩化アルミニウム0.25g(シロキサン1重量部に対して0.0025重量部)を仕込み、その他の条件、方法は実施例1と同様に環化反応を実施した結果、7時間で環状エチルハイドロジエンポリシロキサン85gが留出した。GCで留出物の組成を分析した結果、環状4量体の含有率は65重量%であった。
【0041】
実施例5
実施例4と同様のフラスコに、両末端ジメチル−クロロプロピルポリメチルハイドロジエンシロキサン(分子量約3000、粘度40cSt/20℃)100gと無水塩化アルミニウム0.3gを仕込み、その他の条件、方法は実施例1と同様に環化反応を実施した結果、5時間で87gの留出物を得た。
留出物のガスクロマトグラフィー分析結果から、環状4量体の含有量は60重量%であった。
【0042】
比較例1〜7
実施例1で用いたものと同様の両末端トリメチルシリルメチルハイドロジエンポリシロキサン500gを用い、触媒は表1に記載したものを用い、その他の条件は実施例1と同様に実施した結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、環状シロキサン4量体を高収率にしかも工業的に効率よく生産することができる。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a method for producing a cyclic tetramer siloxane represented by the following formula (III) (hereinafter sometimes simply referred to as “cyclic tetramer”).
[Chemical 3]
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a cyclic tetramer of siloxane has been useful as a raw material for organohydrogenpolysiloxanes and various organic functional group-bound cyclic siloxanes, and the obtained organohydrogenpolysiloxane can be used as a raw material for silicone sealants and the like. Various organic functional group-bonded cyclic siloxanes are used as adhesion promoters. As a method for obtaining a cyclic tetramer, the following methods (a) to (c) are known.
(A) A method of hydrolyzing and condensing organosilanes having two hydrolyzable groups bonded to silicon (Japanese Patent Laid-Open Nos. 54-74900 and 60-90220).
(B) As a method for obtaining a Si—H group-containing cyclic product, a Si—H group-containing cyclic polysiloxane is heated in the presence of water and activated clay to obtain a Si—H group-containing cyclic siloxane (Japanese Examined Patent Publication). 54-13480).
(C) A method of heating a trialkylsilylmethylhydrodiene polysiloxane at both ends and an acid catalyst to obtain a Si—H group-containing cyclic siloxane (Japanese Patent Publication No. 55-11697).
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the cyclic tetramer represented by the above formula (III) is obtained by the method (a), decomposition occurs because the Si—H group is unstable with respect to acid, alkali and water. Even if hydrolysis / condensation proceeds, the yield per raw material is significantly low.
[0004]
Further, according to the method (b), although there is an advantage that it can be carried out at a relatively low temperature, since the Si—H group is inherently unstable with respect to water, it decomposes during heating and gels inside the reactor. The process is carried out industrially in that not only the production rate of the cyclic tetramer represented by the formula (III) is reduced but also an insoluble solid that cannot be removed from the reactor remains as a residue after the completion of the reaction. Has a fatal problem.
[0005]
Furthermore, in the above method (c), the acid catalyst used is clay or organic ion exchange resin treated with sulfuric acid or phosphoric acid, and a large amount of 0.25 to 2% by weight based on the starting polysiloxane is used. In addition, it requires a very high temperature of 250 to 300 ° C., and the production rate of the cyclic tetramer represented by the formula (III) to be produced is low, which is industrially implemented. There are many problems to do.
[0006]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a method for producing a cyclic tetramer that can produce the cyclic tetramer represented by the above formula (III) with good yield and can be industrially implemented. It is.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies, the inventors of the present application can implement a cyclic tetramer from a chain polysiloxane and / or a cyclic siloxane mixture in good yield and industrially by using a specific amount of anhydrous aluminum chloride as a catalyst. Thus, the present invention has been completed.
[0008]
That is, the present invention provides the following general formula (I)
[Chemical 1]
(Wherein R 1 represents the same or different monovalent hydrocarbon group, R 2 represents the same or different monovalent substituted or unsubstituted hydrocarbon group, hydroxyl group or hydrogen atom, and n represents the average degree of polymerization. Indicates a number from 3 to 100)
And / or the following general formula (II)
[Chemical 2]
(Wherein, R 1 represents a monovalent hydrocarbon group, R 1 in each unit may be the same or different, p is the number of 5-8)
The cyclic siloxane mixture represented by the formula (III) is heated in the presence of 0.0001 to 0.008 parts by weight of anhydrous aluminum chloride with respect to 1 part by weight of the chain polysiloxane and / or the cyclic siloxane mixture.
[Chemical 3]
(Wherein R 1 represents a monovalent hydrocarbon group, and R 1 in each unit may be the same or different)
A cyclic tetramer siloxane represented by the following formula is produced, and this is distilled from the reaction system.
[0009]
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0010]
In the chain polysiloxane represented by the formula (I), R 1 is a monovalent hydrocarbon group, and each R 1 may be the same or different. Preferred as the monovalent hydrocarbon group herein is a group that is relatively stable to heat and acid, such as an alkyl group, a cycloalkyl group, an alkenyl group, a cycloalkenyl group, and an aryl group. As particularly preferred, methyl, ethyl, propyl, isopropyl, butyl, isobutyl, C 1 -C 8 alkyl groups such as hexyl; C 2, such as a vinyl group; C 2 -C 8 cycloalkyl groups such as cyclohexyl group -C 8 alkenyl group; a monocyclic aryl radical (C 1 -C 8 alkyl group as defined above such as phenyl, C 2 -C 8 cycloalkyl group; C 3 -C 8 cycloalkenyl groups such as cyclohexenyl group , mention may be made of C 2 -C 8 alkenyl or C 3 -C 8 cycloalkenyl group may be substituted). Among these, a methyl group is particularly preferable.
[0011]
R 2 in the formula (I) is a monovalent unsubstituted or substituted hydrocarbon group, a hydroxyl group or a hydrogen atom, and each R 2 may be the same or different. Here, the monovalent unsubstituted hydrocarbon group is preferably an alkyl group, a cycloalkyl group, an alkenyl group, a cycloalkenyl group, an alkynyl group, a cycloalkynyl group or a monocyclic aryl group. Particularly preferred are C 1 -C 8 alkyl groups such as methyl, ethyl, n-propyl, isopropyl, n-butyl, secondary butyl, isobutyl, tertiary butyl, pentyl, hexyl, heptyl and octyl; cyclopentyl and cyclohexyl vinyl, C 2 -C 8 alkenyl groups such as allyl and n- hexenyl -2;; C 3 ~C 8 cycloalkenyl group such as cyclohexenyl; C 3 -C 8 cycloalkyl group such as equal propargyl C 2 -C 8 alkynyl groups such as etc .; C 8 -C 12 cycloalkynyl groups such as cyclooctynyl group; and monocyclic aryl groups such as phenyl, tolyl and the like. R 2 in the formula (I) may be a substituted hydrocarbon group, and preferred examples include those in which the above-described hydrocarbon group is substituted with C 1 to C 8 alkyl or halogen. Particularly preferred are C 1 -C 8 haloalkyl groups such as methyl chloride, ethyl chloride, ethyl fluoride, dichloroethyl, chloropropyl, chlorohexyl, etc .; C 1 -C 8 alkyl or C 3 -substituted by halogen be mentioned, and halogen-substituted monocyclic aryl group; C 8 cycloalkyl and cycloalkenyl groups; chlorpropamide C 2 -C 8 haloalkynyl group such as Gil; chloro C 2 -C 8 haloalkenyl group, such as vinyl it can.
[0012]
N in the formula (I) represents an average degree of polymerization and is a number of 3 to 100. When n is greater than 100, the increase in viscosity is large and difficult to handle, and when n is less than 3, it is difficult to form a ring. In addition, when n is relatively small, for example, around 10, the content ratio of both terminal groups is high, and in the reaction to obtain a cyclic tetramer described later, a linear chain mixed as a by-product in the produced cyclic body Since the ratio of low molecular weight siloxane tends to be high, n is preferably about 20 to 50.
[0013]
In the present invention, specific examples of the chain polysiloxane represented by the formula (I) include the following. In the following chemical formulae, Me represents a methyl group, Et represents an ethyl group, and Ph represents a phenyl group.
Me 3 SiO— (HMeSiO) 30 —SiMe 3 , PhMe 2 SiO— (HMeSiO) 30 —SiMe 2 Ph,
C 6 H 13 Me 2 SiO- ( HMeSiO) 20 -SiMe 2 C 6 H 13,
CH 2 = CHMe 2 SiO- (HEtSiO ) 40 -SiMe 2 CH = CH 2,
F 3 CCH 2 CH 2 Me 2 SiO- (HMeSiO) 30 -SiMe 2 CH 2 CH 2 CF 3,
Cyclo C 6 H 11 Me 2 SiO- ( HMeSiO) 30 -SiMe 2 cyclo C 6 H 11,
(OH) Me 2 SiO— (HMeSiO) 20 —SiMe 2 OH, HMe 2 SiO— (HMeSiO) 30 —SiMe 2 H
[0014]
Next, the cyclic siloxane mixture represented by the formula (II) will be described. In formula (II), R 1 is the same as R 1 of the formula (I), is preferred group the same as R 1 in the formula (I). Further, R 1 in each unit may be the same or different. P in Formula (II) is a number of 5-8. Here, p represents the degree of polymerization in the main component of the cyclic siloxane mixture (a component contained in the mixture in an amount exceeding 50%), and a small amount of cyclic siloxane having p of 3 to 4 or 9 or more. Sometimes mixed.
[0015]
Examples of the cyclic siloxane mixture represented by the formula (II) include hydrolysis of an organosilane having two hydrolyzable groups and cyclization reaction of the chain polysiloxane of the formula (I) ( Formula (IV) where III) is the main product (the highest weight in the product)
[Formula 4]
(R 1 represents a monovalent hydrocarbon group, and q represents 3 to 8.)
A cyclic siloxane mixture mainly composed of the cyclic siloxane represented by the above formula (II) obtained by separating the cyclic tetramer represented by the above formula (III) by distillation as described later from the mixture represented by Can be used.
[0016]
Specific examples of the cyclic siloxane mixture represented by the formula (II) include those represented by the following chemical formula.
[Chemical formula 5]
[Chemical 6]
[Chemical 7]
[0017]
In the present invention, the chain polysiloxane represented by the formula (I) and the cyclic siloxane mixture represented by the formula (II) may be used singly or as a mixture at an arbitrary ratio of both. Also good.
[0018]
In the present invention, the chain polysiloxane represented by the formula (I) and / or the cyclic siloxane mixture represented by the formula (II) is heated in the presence of anhydrous aluminum chloride as a catalyst, and the formula (III) In the present invention, the amount of anhydrous aluminum chloride added is the chain polysiloxane of the formula (I) and / or the formula (I). There is a great feature in using 0.0001 to 0.008 parts by weight per 1 part by weight of the cyclic siloxane mixture of II). Here, as the anhydrous aluminum chloride used in the present invention, generally commercially available ones can be used as they are.
[0019]
Anhydrous aluminum chloride is dissolved in the chain polysiloxane represented by the formula (I) and / or the cyclic siloxane mixture represented by the formula (II). In general, in a heterogeneous reaction in which the raw material and the catalyst are not dissolved, the amount of catalyst added is usually 0.01 parts by weight or more with respect to 1 part by weight of the raw material. The formation reaction of the cyclic tetramer represented by the formula (III) proceeds with a small addition amount in the case where the raw material and the catalyst are dissolved in each other, and the homogeneous reaction is effective. .
[0020]
When the amount of anhydrous aluminum chloride added is less than 0.0001 parts by weight with respect to 1 part by weight of the chain polysiloxane of the formula (I) and / or the cyclic siloxane mixture of the formula (II), the reaction rate greatly decreases. On the other hand, if it exceeds 0.008 parts by weight, gelation of the reactor contents is promoted during the reaction, and not only the yield of the cyclic tetramer represented by the formula (III) to be distilled decreases, but also the final content. In particular, the contents of the reactor become an insoluble solid, making it very difficult to take out, which hinders industrial implementation.
[0021]
Formation of the cyclic tetramer represented by the formula (III) is obtained by heating the chain polysiloxane of the formula (I) and / or the cyclic siloxane mixture of the formula (II) and anhydrous aluminum chloride. However, the composition in the reaction system is an equilibrium mixture of a cyclic product of a trimer or higher and a linear product. Although the composition of this equilibrium mixture varies depending on the temperature, for example, at 140 ° C., when R 1 and R 2 are methyl groups, 0.2% by weight of cyclic trimer, 35% by weight of cyclic tetramer, 15% of cyclic pentamer 15 % By weight, 10% by weight of a cyclic hexamer, 5% by weight of a cyclic heptamer, 2% by weight of a cyclic octamer, and the rest are high-boiling cyclics or straight-chains not detected by gas chromatography.
[0022]
In the present invention, the cyclic mixture represented by the above formula (IV) having a sequential cyclic tetramer as a main component is distilled out of the reaction system from the equilibrium mixture, and the equilibrium in the reaction system is shifted. It is characterized by increasing the yield of cyclic tetramer.
[0023]
The distillation can be carried out at normal pressure or reduced pressure, and the temperature can be selected from a wide range. For example, when R 1 and R 2 are methyl groups, the main product cyclic 4 The boiling point of the monomer is 135 ° C./760 mmHg, and a temperature range of 130 ° C. to 200 ° C. under normal pressure is appropriate considering the distillation and the reaction rate of siloxane bond cleavage and cyclization reaction. More preferably, carrying out at as low a temperature as possible has the effect of preventing gelation in the reactor, and for example, 10 to 300 mmHg and 50 to 150 ° C. are preferably used under reduced pressure.
[0024]
Stirring during the cyclic tetramer production reaction represented by the formula (III) is not particularly limited, and it is sufficient that the reactor contents are normally stirred.
[0025]
It is also possible to carry out by introducing an inert gas to the reaction as a carrier gas during the reaction. The time required for the formation and distillation of the cyclic tetramer represented by the formula (III) varies depending on the reaction temperature, pressure, the amount of anhydrous aluminum chloride added, and the shape of the reactor, but is usually in the range of 3 to 20 hours. End with.
[0026]
The residue in the reactor after carrying out the reaction and the distillation in this way is obtained as a liquid material that is thicker than before the reaction but retains the fluidity.
[0027]
The distillation rate with respect to the raw material of the mixture represented by the formula (IV) having the cyclic tetramer represented by the formula (III) as a main component is usually in the range of 80 to 95% by weight. .
[0028]
The composition of the distillate varies depending on the reaction temperature, the degree of vacuum, and the shape of the reactor, but usually 0.1 to 5% by weight of cyclic trimer, 40 to 70% by weight of cyclic tetramer, and cyclic pentamer. Is 10 to 40% by weight, cyclic hexamer is 0.1 to 10% by weight, and cyclic 7 to 8% is 5% by weight or less.
[0029]
In addition to the mixture represented by the formula (IV), by-products such as low-molecular-weight linear polysiloxane are also distilled at the same time, but the content is 5% by weight or less, which hinders use. is not.
[0030]
In the present invention, hydrochloric acid which is a decomposition product of anhydrous aluminum chloride may be mixed in the mixture represented by the formula (IV) produced and distilled by the cyclic tetramer formation reaction. It is also possible to add a weakly basic compound such as sodium hydrogen carbonate or sodium carbonate, neutralize and filter to remove.
[0031]
The cyclic tetramer can be easily separated and obtained by distillation from the cyclic siloxane mixture having the cyclic tetramer represented by the formula (IV) thus distilled as a main component. Under the present circumstances, what remains as a distillation residue is the mixture which has the cyclic | annular 5-8 mer represented by said Formula (II) as a main component.
[0032]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically based on examples. However, the present invention is not limited to the following examples.
[0033]
Example 1
A 1 liter round bottom four-necked flask was equipped with a thermometer, stirrer, distillation tube, cooler, and distillate collection receiver, and connected to a vacuum pump for pressure reduction. A flask was charged with 1 kg of trimethylsilylpolymethylhydrodienesiloxane at both ends (molecular weight: about 2000, viscosity: 20 cSt / 20 ° C.), and 5 g of anhydrous aluminum chloride (0.005 parts by weight with respect to 1 part by weight of polysiloxane) was added. Next, the system was depressurized to 50 mmHg, and the flask was heated with an oil bath while stirring at a stirring speed of 200 rpm. The aluminum chloride dissolved in the flask, and became a uniform oil.
From around 100 ° C., the cyclization reaction became active, and a part of the SiH group-containing cyclic siloxane was boiled. Distillation became active when the temperature reached 120 ° C., and was maintained at the same temperature for 5 hours.
[0034]
When about 850 ml of distillate was obtained, the distillation was completed, and a fluid slurry of oil with a slightly increased viscosity and precipitated anhydrous aluminum chloride remained in the reactor. As a result of measurement, the distillate was 890 g (distillation rate 89% by weight), and the residual slurry in the reactor was 97 g.
[0035]
From the result of gas chromatography (hereinafter referred to as GC) analysis of the distillate, the composition of the distillate was 1.5% by weight of 1,3,5-trimethylcyclotrisiloxane (cyclic trimer), 1,3,3, 65% by weight of 5,7-tetramethylcyclotetrasiloxane (cyclic tetramer), 23% by weight of 1,3,5,7,9-pentamethylcyclopentasiloxane (cyclic pentamer), 1,3, 5,7,9,11-hexamethylcyclohexasiloxane (cyclic hexamer) was 6% by weight, and other cyclic 7 and octamers were 1% by weight.
[0036]
Example 2
A 1-liter round bottom four-necked flask similar to that in Example 1 was charged with 1 kg of trimethylsilylpolymethylhydrodienesiloxane (molecular weight: about 2000, viscosity: 20 cSt / 20 ° C.), and 0.1 g of anhydrous aluminum chloride (1 weight of polysiloxane). 0.0001 part by weight relative to part). Thereafter, the cyclization reaction was carried out in the same manner and under the same conditions as in Example 1. As a result, it took 15 hours, but 825 g of a distillate (distillation rate: 82.5% by weight) was obtained. The residue in the reactor was 157 g of a fluid slurry.
[0037]
From the results of GC analysis of the distillate, the distillate composition was the same as the distillate component of Example 1, 0.8 wt% cyclic trimer, 67 wt% cyclic tetramer, 19 wt% cyclic pentamer, The cyclic hexamer 5% by weight and the cyclic 7- and 8-mer were 1% by weight, respectively.
[0038]
Example 3
In the same 1 liter round bottom flask as in Example 1, the cyclic tetramer was separated from the cyclic siloxane mixture obtained as the distillate in Example 1 by rectification and remained in the rectifier as a high boiling liquid. Cyclic siloxane mixture represented by the formula (II) (composition is 5% by weight of cyclic tetramer, 53% by weight of pentamer, 25% by weight of hexamer, 11% by weight of heptamer, and 8% by weight). 400 g of 3% by weight of the body and 3% by weight of the other), 0.2 g of anhydrous aluminum (0.0005 parts by weight with respect to 1 part by weight of siloxane) was added, and the mixture was stirred at 100 ° C. for 2 hours under normal pressure. The pressure reduction was started, and the cyclization reaction was carried out under the same operation and conditions as in Example 1.
[0039]
370 g of a distillate (distillation rate 92.5% by weight) was obtained. As a result of GC analysis, it is a cyclic siloxane mixture represented by the above formula (IV), and the composition thereof is 0.5% by weight of the cyclic trimer, 60% by weight of the tetramer, and 28% by weight of the pentamer. %, And the hexamer was 8% by weight.
[0040]
Example 4
Using a 200 ml round bottom four-neck, 100 g of both ends trimethylsilylpolyethylhydrodienesiloxane (molecular weight about 2000, viscosity 25 cSt / 20 ° C.) and 0.25 g of anhydrous aluminum chloride (0.0025 wt. And the other conditions and methods were the same as in Example 1. As a result, 85 g of cyclic ethylhydropolysiloxane distilled out in 7 hours. As a result of analyzing the composition of the distillate by GC, the content of the cyclic tetramer was 65% by weight.
[0041]
Example 5
A flask similar to that of Example 4 was charged with 100 g of dimethyl-chloropropylpolymethylhydrodienesiloxane having both ends (molecular weight of about 3000, viscosity of 40 cSt / 20 ° C.) and 0.3 g of anhydrous aluminum chloride. As a result of carrying out the cyclization reaction in the same manner as in No. 1, 87 g of a distillate was obtained in 5 hours.
From the result of gas chromatography analysis of the distillate, the content of the cyclic tetramer was 60% by weight.
[0042]
Comparative Examples 1-7
The same double-ended trimethylsilylmethylhydropolyene polysiloxane 500 g as used in Example 1 was used, the catalyst described in Table 1 was used, and the other conditions were the same as in Example 1, and the results are shown in Table 1. Show.
[0043]
[Table 1]
[0044]
【The invention's effect】
According to the present invention, a cyclic siloxane tetramer can be produced in high yield and industrially efficiently.
Claims (4)
で表される鎖状ポリシロキサン及び/又は下記一般式(II)
で表される環状シロキサン混合物を前記鎖状ポリシロキサン及び/又は前記環状シロキサン混合物1重量部に対し、無水塩化アルミニウム0.0001〜0.008重量部存在下に加熱し、下記式(III)
で表される環状4量体シロキサンを生成せしめ、これを反応系から留出させることを特徴とする環状4量体シロキサンの製造方法。The following general formula (I)
And / or the following general formula (II)
The cyclic siloxane mixture represented by the formula (III) is heated in the presence of 0.0001 to 0.008 parts by weight of anhydrous aluminum chloride with respect to 1 part by weight of the chain polysiloxane and / or the cyclic siloxane mixture.
The cyclic tetramer siloxane represented by these is produced | generated and this is distilled from a reaction system, The manufacturing method of cyclic tetramer siloxane characterized by the above-mentioned.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13494894A JP3616660B2 (en) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | Method for producing cyclic tetramer siloxane |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13494894A JP3616660B2 (en) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | Method for producing cyclic tetramer siloxane |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07316167A JPH07316167A (en) | 1995-12-05 |
JP3616660B2 true JP3616660B2 (en) | 2005-02-02 |
Family
ID=15140310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13494894A Expired - Fee Related JP3616660B2 (en) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | Method for producing cyclic tetramer siloxane |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3616660B2 (en) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3606931B2 (en) * | 1994-12-02 | 2005-01-05 | 信越化学工業株式会社 | Method for producing cyclotetrasiloxane |
US6262289B1 (en) | 1997-06-11 | 2001-07-17 | Kaneka Corporation | Process for preparing cyclic oligosiloxanes |
JP4663838B2 (en) * | 2000-01-28 | 2011-04-06 | 東レ・ダウコーニング株式会社 | Method for producing cyclic siloxane |
JP4631270B2 (en) * | 2003-11-07 | 2011-02-16 | 株式会社カネカ | Method for producing cyclic siloxane skeleton-containing compound having SiH group |
JP4488219B2 (en) | 2005-03-30 | 2010-06-23 | 信越化学工業株式会社 | Method for producing cyclic oligosiloxane |
WO2009060958A1 (en) | 2007-11-09 | 2009-05-14 | Kaneka Corporation | Process for production of cyclic polyorganosiloxane, curing agent, curable composition, and cured product of the curable composition |
-
1994
- 1994-05-25 JP JP13494894A patent/JP3616660B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07316167A (en) | 1995-12-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0870769B1 (en) | Hot oil process for producing isocyanato organosilanes | |
JPH0458478B2 (en) | ||
US3978104A (en) | Process for producing diorganopolysiloxane oils | |
JPH0616815A (en) | Siloxane fluid produced from methylchlorosilane residue | |
JPS5828276B2 (en) | Method for producing cyclic siloxane | |
JP3802587B2 (en) | Improved siloxane cracking process | |
EP0484959B1 (en) | Catalyzed redistribution of polyorganosiloxanes, and process for preparing cyclic siloxanes | |
JP3616660B2 (en) | Method for producing cyclic tetramer siloxane | |
EP0687679B1 (en) | Method for decomposing polysiloxane | |
JP2652307B2 (en) | Method for producing linear organopolysiloxane having hydroxyl group at terminal of molecular chain | |
US5350824A (en) | Fluorosilicone polymers and methods for the preparation thereof | |
JPH08113649A (en) | Production of low-molecular-weight silanolated organosiloxane | |
US3414604A (en) | Organofunctional silanes and siloxanes | |
US7015296B2 (en) | Preparation of linear organosiloxane polymers | |
JP3055307B2 (en) | Hydrolysis method of organochlorosilane | |
EP0656363A1 (en) | Process for preparing a silane having a tertiary hydrocarbon group at the alpha position thereof | |
JP3161780B2 (en) | Method for producing α, ω-dihydroxyfluoroalkylmethylpolysiloxane | |
US6596892B2 (en) | Preparation of low molecular weight branched siloxanes | |
US3168542A (en) | Process for separating mixtures of chlorosilanes | |
US5233070A (en) | Process for converting chlorine end-terminated polyorganosiloxanes to polyorganocyclosiloxanes | |
JP4488219B2 (en) | Method for producing cyclic oligosiloxane | |
JP3291081B2 (en) | Method for preparing cyclic organohydrosiloxane | |
JPH06192275A (en) | Azasilacycloalkyl-functional alkoxysilane and azasilacycloalkyl-functional tetramethyldisiloxane | |
JP3279148B2 (en) | Method for producing 2-allyloxymethyl-1,4-dioxane | |
JP3419153B2 (en) | Method for producing 1,3-dimethoxy-1,1,3,3-tetramethyldisiloxane |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040929 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041012 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041108 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071112 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071112 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071112 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111112 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |