JP3614374B2 - Construction method of housing foundation using foundation structure for housing construction - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の小建築物を建築する際に、地盤に打ち込まれた杭(ガイド杭)の位置に固定し、この上に梁盤を載置して基礎として使用する基礎構造物(杭基礎)、及び当該構造物を用いた住宅基礎の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、住宅建築用の基礎としては、内部に鉄筋が入れられたコンクリート硬化物より成る連続基礎(布基礎)が一般的であるが、このような布基礎の場合には、建物全体の荷重が布基礎全体に加わるために、地盤の弱い所では基礎の剪断破壊が起こることがあった。又、コンクリートが急速に乾かないように養生期間を設ける必要があるので工期を短くすることはできず、コンクリート硬化物の品質は、施工時の寒暖に左右されるという欠点もある。更には、コンクリートを流し込む際にポンプ車や生コン車が必要となるので、施工時に大きな騒音が発生するという問題点もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述の従来の基礎(布基礎)における問題点を解決し、比較的短期間で施工でき、基礎の剪断破壊が起こらず、施工時の騒音がほとんどない施工方法、並びに、この施工方法にて使用するのに適したコンクリート製の基礎構造物を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の住宅建築用基礎構造物は、住宅の基礎部分を構成するために地盤上に間隔をあけて設置されるコンクリート成形体で、当該成形体の下部側が地盤に埋め込まれるようにして使用されるものにおいて、前記コンクリート成形体が、実質的に円柱状の上側部分と、当該上側部分と一体化した逆円錐台状の下側部分とから成り、中心軸上に貫通穴を有しており、当該コンクリート成形体の上面には、複数箇所に設置された各コンクリート成形体同士の高さを調節するためのレベル調整用ボルトが埋設されていることを特徴とする。
【0005】
又、本発明は、上記の住宅建築用基礎構造物において、前記コンクリート成形体が、当該成形体の内部に鉄筋が埋設されたコンクリート構造物、又は、外側がプラスチックで被覆されたコンクリート成形物であり、80〜150kgの重量を有することを特徴とするものでもある。
【0006】
更に本発明は、上記の住宅建築用基礎構造物を用いて、住宅の基礎部分を施工するための方法でもあり、この施工方法は、以下の工程A〜F:
工程A:建物の基礎部分を構築する位置に合わせて一定幅の溝を地盤に掘削し、当該溝内の、建物の柱や束又は壁に対応する位置にガイド杭を打つ工程、
工程B:上部側が円柱状で、下部側が逆円錐台状で、中心軸上に貫通穴を有し、上面にレベル調整用ボルトが埋設された構造のコンクリート成形体を準備し、前記貫通穴に細長パイプ状の杭打用ガイドレールを通した状態で、当該杭打用ガイドレールを重機で吊り下げ、ガイドレールの下端を前記ガイド杭に嵌め込み、当該ガイド杭上において前記杭打用ガイドレールが地盤に対して垂直となるようにし、前記コンクリート成形体を所定の高さにまで引き上げる工程、
工程C:前記コンクリート成形体を自由落下させて、当該コンクリート成形体の下部側を地盤の中に埋め込ませた後、前記杭打用ガイドレールを上方へ引き抜き、前記コンクリート成形体を地盤に据え付ける工程、
工程D:全てのガイド杭の位置において前記工程B及びCを繰り返して行い、建物の柱や束又は壁に対応する位置にそれぞれ、前記コンクリート成形体を据え付ける工程、
工程E:コンクリート成形体の上面に埋設された前記レベル調整用ボルトを必要に応じて引き上げ、各設置位置に据え付けられたコンクリート成形体同士の高さを調整し、レベル調整用ボルトの引き上げ高さの位置までセメントペーストを流し込んで硬化させることで梁盤載置部を設ける工程、及び、
工程F:板状ブロックの梁盤を、当該梁盤の端部が前記梁盤載置部の上に位置するようにして載置し、近接する梁盤の端部間に存在する隙間部分にセメントペーストを流し込んで硬化させることで梁盤接合部を形成させる工程
とを含むことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の住宅建築用基礎構造物の好ましい一例における構造、及び当該構造物を用いて形成される住宅基礎の部分構造を図1(a)及び(b)に示し、本発明を説明する。
図1(a)及び(b)に示されるように、本発明の住宅建築用基礎構造物1は、実質的に円柱状の上側部分と逆円錐台状の下側部分とが一体化された形状を有しており、この中心軸上には貫通穴2が存在し、下部側が地盤4に埋め込まれるようにして使用される。この基礎構造物1は、コンクリート製の成形体(成形物)で、住宅の基礎部分を構成するために地盤上に間隔をあけて設置され、この構造物上に、建物の柱や束(つか)又は壁が設けられる。図面には示されていないが、この基礎構造物1の内部には、一般的に、基礎部材としての充分な強度が得られるように鉄筋が埋設されるが、前記の外観形状を有するプラスチック製(例えばポリエチレンテレフタレートなど)の容器内にセメントを流し込んで得られた無筋のもの(外側がプラスチックで被覆された構造のコンクリート成形物)であっても良く、この場合には容易に、かつ短期間に製造が行える。尚、この際、ペットボトルの再生材でコンクリート製成形物の外側を被覆すれば廃材利用にもなる。
【0008】
そして、この基礎構造物1の上面には、前記貫通穴2の周囲にレベル調整用ボルト(天端調整用ボルト)3が埋設されており、このレベル調整用ボルト3は、建物の柱や束又は壁に対応する位置に基礎構造物1を複数箇所設置した際に、それぞれの沈下量が異なった基礎構造物1同士の天端高さを一定に調節し、この高さにおいて、地盤に対して水平に梁盤を載置するための受け部分(梁盤載置部)を形成するためのものであり、基礎構造物1の上面に埋まった状態から上方へ50mm以上の高さに引き上げ可能であるものが好ましく、図1(b)には、埋設されていたレベル調整用ボルト3を引き上げた時の状態が示されている。本発明では、このようなレベル調整用ボルト3を設けることにより、水平精度が非常に良い基礎が構築できる。
尚、図1(a)に示されるものでは、レベル調整用ボルト3が、貫通穴2を取り巻くようにして4本設けられており(点線で示されている)、3〜4本が好ましいが、ボルトの数はこれに限定されるものではない。
【0009】
本発明の住宅建築用基礎構造物は、施工現地ではなく、予め工場にてコンクリート成形体として加工・製造されるため、施工工期を短縮するのに非常に適しており、後述するように、中心軸上の貫通穴に細長パイプ状の杭打用ガイドレールを通して一定高さ(約2m)から定位置に自由落下させて据え付けられるので、従来の杭と同じ効果を発揮し、杭と基礎の底盤を一緒にしたものと考えることができる。
尚、上記の構造を有する本発明の住宅建築用基礎構造物の一般的な大きさは、円柱状の上側部分の直径が400〜600mm程度で、上側部分の高さが150〜250mm程度で、貫通穴の内径が80〜100mm程度で、この部分と一体化した逆円錐台状の下側部分の高さが約50〜100mm程度であり、重量としては80〜150kg程度のものが一般的であるが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明の基礎構造物において、下側部分が逆円錐台状になっているのは、落下によって中心部分が一定深さにまで埋め込まれ易く、位置ズレを防止するためである。
【0010】
図1(a)及び(b)に示される住宅建築用基礎構造では、地盤4に設置された基礎構造物1の貫通穴2内にガイド杭5(一般的には鋼製のもの)が地盤4に打ち込まれた状態で位置しており、このガイド杭5には、上方から梁盤と梁盤をつなぐための鉄筋(梁盤接続鉄筋)6が差し込まれており、レベル調整用ボルト3の上端位置の高さまでセメントペーストを流し込んで硬化形成した梁盤載置部7が設けられている。
そして、この梁盤載置部7に梁盤8が載置されており、当該梁盤8の端部から突出した梁鉄筋9の先端に設けられたリング状部に前記鉄筋6が挿通された状態となっている。図面からは明らかではないが、梁盤接続鉄筋6の周囲にもセメントペーストが流し込まれて硬化された部分が存在しており、本発明の基礎構造物1と梁盤8とが確実に固定されている。そして更に、この梁盤8の上には土台10が載置され、アンカーボルト11によって梁盤8と固定されている。
【0011】
ただし、本発明の住宅建築用基礎構造物による基礎構造(梁盤8との固定構造)は、これに限定されるものではなく、基礎構造物1に形成した梁盤載置部7と梁盤8との間に、免震材として、実質的に柱状の台座ブロック(例えば硬質ゴム製)が挟まれる構造としても良く、これにより免震基礎とすることができる。
又、本発明の基礎構造物を用いた基礎構造においては、図1(b)に示されるようにして、梁盤8を設置地盤面よりも高い位置に浮かすように加工又は設置することにより、床下換気量を大幅に増大させることができる。特に、本発明では、基礎の地盤面からと従来通りの基礎天端からの2方向より通気が可能であり、このような通気は従来の布基礎では不可能であったものである。このような床下換気量の増大によりもたらされる効果としては、床下の湿気が減少し、白蟻が湧きにくくなり、木材が腐らなくなることが挙げられる。
【0012】
ところで、本発明において、基礎構造物1の中心軸の位置に貫通穴2を設けたことによる効果としては、以下の点が挙げられる。
a)この貫通穴を利用した杭打機を使用すれば、基礎構造物を設置したい場所に正確に設置できる。
b)この貫通穴の内径以下のパイプを使用した杭打機なので、軽量かつ小型の機械ができ、狭小地での施工が可能となる。
c)この基礎構造物を正確に設置するためにガイド杭(基準杭)を打つが、基礎構造物の設置が完了した後に、このガイド杭を貫通穴の中に入れたままセメントペーストで貫通穴を塞ぐことにより、ガイド杭の先端までが軟弱地盤の補強の役目をし、ガイド杭も成型物の一部とみなされる構造体となる。
【0013】
次に、本発明の住宅基礎施工方法について、図面を用いて説明する。
まず最初の工程Aでは、図2に示されるようにして、建物の基礎部分を構築する位置に合わせて一定幅(前述の本発明の住宅建築用基礎構造物の外径よりも大きい幅、例えば550〜600mm)の溝(地盤面より350mm)を、重機を用いて地盤4に掘削し、当該溝内の中心線上に、建物の柱や束又は壁に対応する位置に合わせて鋼製のガイド杭5(例えば直径40〜60mm程度で、長さが500〜600mm程度)を打ち込む。この時の打ち込み深さとしては、150〜250mm程度が一般的である。
【0014】
そして、次の工程Bでは、前述の本発明の住宅建築用基礎構造物1を準備し、この基礎構造物1の貫通穴に細長パイプ状の杭打用ガイドレール12(例えば直径80〜100mm)を通し、この状態のガイドレールをクレーン車などの重機で吊り下げ、杭打用ガイドレール12の下端をガイド杭5の上端部分に嵌め込み(図3参照)、ガイド杭5上において杭打用ガイドレール12が地盤4に対して垂直となるようにし、コンクリート製の基礎構造物1を所定の高さ(約2m)にまで引き上げる。この際、杭打用ガイドレール12の下端はガイド杭5により固定されているが、上端側は固定されていないので、吊り下げられた杭打用ガイドレール12がガイド杭5上で垂直に位置していることを確認する必要がある。
尚、図3に例示した、基礎構造物1を一定高さから落下させるための杭打機14においては、当該杭打機14の杭打用ガイドレール12の内部に、細長いボルトの外周面に螺子が設けられたジャッキが内蔵されており、このジャッキのボルトが杭打用ガイドレール12の上端側に設けられたモータ16により回転し、この回転により上下動するアームに設けられた電磁ホルダー15にて、基礎構造物1が持ち上げられ、作業者側に設けられたコントローラ17を操作することにより、基礎構造物1の持ち上げ及び落下が行えるようになっている。ただし、本発明にて使用される杭打機14の構造等は、図3に例示したものに限定されるものではない。
【0015】
この後、工程Cでは、所定高さにまで引き上げた基礎構造物1を自由落下させて、基礎構造物1の下側部分を地盤4の中に埋め込み、ガイド杭5を中心とした位置に、基礎構造物1を設置する(図4参照)。この際、一回の落下によって約3〜10mm程度の沈下量になるまで数回落下させるのが一般的であり、約150kgの重さの基礎構造物を約2mの高さから数回落下させた場合(落下による打撃エネルギーは約2t)に得られる地盤許容支持力は、建築基準法施工行令第93条に基づく充分な大きさのものであり、本発明の施工方法では、柔らかい地盤であっても当該工程Cにより地盤許容支持力が高まり、硬い地盤と同様の許容支持力を有した地盤が得られ、このような地盤に基礎構造物が定着されることで、従来の布基礎底盤工法に比べて地盤の安定性が優れ、剪断破壊が起こらないという利点が示される。尚、成形物の重さが不足する場合には、基礎構造物1の上に鉄板等の重しを載せても良い。
本発明では、この後、杭打機を上方へ引き抜き、基礎構造物1を地盤4に据え付ける。
【0016】
本発明の施工方法の工程Dでは、全てのガイド杭5の位置において前記工程B及びCを繰り返して行い、建物の柱や束又は壁に対応する位置にそれぞれ基礎構造物1が据え付けられ、これにより、地盤4上には、複数の基礎構造物1が間隔をあけて設置された状態となるので、従来の連続した基礎(布基礎)よりも安価な基礎とすることができ、予め工場生産されて品質が均一な基礎構造物1上に梁盤が載置された構造となるために、質の良い基礎性能が保証される。
【0017】
次の工程Eにおいては、図5に示されるようにして、基礎構造物1の上面に埋設されたレベル調整用ボルト3(一般的には3〜4本)を必要に応じて引き上げ、各設置位置に据え付けられたコンクリート成形体同士の高さを調整(レベル調整)し、レベル調整用ボルト3の引き上げ高さの位置までセメントペーストを流し込み硬化させることで、基礎構造物1の直径よりも小さな直径を有する柱状の梁盤載置部7を、基礎構造物1の上面に設ける。この工程Eにより、基礎構造物1の貫通穴2の内部もセメントペーストにより充填され、硬化後にはガイド杭5と基礎構造物1が一体化される。
【0018】
そして、工程Fでは、板状ブロックの梁盤8を、当該梁盤8の端部が梁盤載置部7上に位置するようにして載置し、近接する梁盤8の端部間に存在する隙間部分にセメントペーストを流し込んで硬化させて梁盤接合部13を形成し、これにより基礎が完成する(図6参照)。尚、図6には、梁盤8の端部側上面に埋設されたアンカーボルト用雌ねじにアンカーボルト11をそのまま取り付けた様子が示されているが、実際の住宅基礎構造においては、図1(b)に示されるようにして、梁盤8上に平板状の土台10が載置され、この土台10がアンカーボルト11によって梁盤8と固定される。
【0019】
上述の本発明の住宅基礎の施工方法と、従来の連続基礎(布基礎)による施工工法との比較を、以下の表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】
表1に示されるように、本発明の施工方法は、従来の布基礎による施工工法よりも優れた点を数多く有しており、本発明の施工方法を使用することによるメリットとしては、以下の点が挙げられる。
a)住宅建設現場で基礎工事に重車両を使用して2週間以上(養生期間を含めると約1ヶ月)かかる仕事をわずか5日間ほどで完成することが可能であり、基礎工期が約1/3になる。
b)従来の工法では、建物全体の荷重を布基礎全体で支えていたため、地盤の弱いところでが基礎の剪断破壊が起こることがあったが、本発明の施工方法では、コンクリート製の基礎構造物を1個1個所定箇所に落下させることによって、地盤全体の許容支持力を一定以上とすることができ、このような支持力の大きな支持層まで基礎構造物を埋め込み設置するので剪断破壊が起きず、基礎の強度を正確に把握することができ、基礎の性能保証が可能である。
c)従来の住宅建築では免震工法はあっても、高価なために実際にはあまり使われていないが、免震材をセットすることによって市場より安価な免震基礎が可能となる。
d)一般にいう基礎ベースを当該基礎構造物に変更することにより、栗石、捨てコンクリートが必要ないので残土処分も著しく少なくなる。
【0022】
この他、本発明の施工工法を取り入れることで、結果的に在来の施工工法よりも自然環境にも良い点が多く得られ、例えば、施工現場に生コン車が不要であることにより、大型車両からの排気ガス(CO2 )が減ることや、残土処分が削減されれば、残土の処分地が小さくて済むという結果に結び付く。
本発明の施工工法は、施工業者にとっては、基礎工期が短縮され経費節減になり、環境にも良く、非常に多くのメリットが得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の住宅建築用基礎構造物の好ましい一例における構造と、当該構造物を用いて形成される住宅基礎の部分構造とを示す図であり、(a)は、基礎部分を上方から見た時の状態を示す図であり(ただし、土台10は示されていない)、(b)は、基礎部分を横から見た時の断面構造を示す図である。
【図2】本発明の施工方法の一例における工程Aの状態を示す図である。
【図3】本発明の施工方法の一例における工程Bの状態を示す図である。
【図4】本発明の施工方法の一例における工程Cの状態を示す図である。
【図5】本発明の施工方法の一例における工程Eの状態を示す図である。
【図6】本発明の施工方法の一例における工程Fの状態を示す図である。
【符号の説明】
1 住宅建築用基礎構造物
2 貫通穴
3 レベル調整用ボルト
4 地盤
5 ガイド杭
6 梁盤接続鉄筋
7 梁盤載置部
8 梁盤
9 梁鉄筋
10 土台
11 アンカーボルト
12 杭打用ガイドレール
13 梁盤接合部
14 杭打機
15 電磁ホルダー
16 モータ
17 コントローラ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention, when constructing a small building such as a house, is fixed to the position of a pile (guide pile) driven into the ground, and a beam structure is placed on this and used as a foundation ( Pile foundation), and a method for constructing a housing foundation using the structure.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a foundation for residential building, a continuous foundation (cloth foundation) made of hardened concrete with reinforcing bars inside is generally used, but in the case of such a cloth foundation, the load of the entire building Since it is added to the entire fabric foundation, shear failure of the foundation may occur in areas where the ground is weak. In addition, since it is necessary to provide a curing period so that the concrete does not dry quickly, the construction period cannot be shortened, and the quality of the hardened concrete is also affected by the temperature during construction. Furthermore, since a pump car and a ready-mixed car are required when pouring concrete, there is a problem that a large noise is generated during construction.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention solves the problems in the above-mentioned conventional foundation (fabric foundation), can be constructed in a relatively short period of time, does not cause shear fracture of the foundation, and there is almost no noise during construction, and this construction It is an object to provide a concrete base structure suitable for use in a method.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The foundation structure for residential building according to the present invention is a concrete molded body that is installed on the ground at an interval in order to constitute the foundation portion of the house, and is used so that the lower side of the molded body is embedded in the ground. The concrete molded body is composed of a substantially cylindrical upper portion and an inverted frustoconical lower portion integrated with the upper portion, and has a through hole on the central axis. In the upper surface of the concrete molded body, level adjusting bolts for adjusting the heights of the concrete molded bodies installed at a plurality of locations are embedded.
[0005]
Further, the present invention relates to the above-mentioned foundation structure for residential building, wherein the concrete molded body is a concrete structure in which a reinforcing bar is embedded inside the molded body, or a concrete molded body whose outside is covered with plastic. And having a weight of 80 to 150 kg.
[0006]
Furthermore, this invention is also a method for constructing the foundation part of a house using the above-mentioned foundation structure for residential building, and this construction method includes the following steps A to F:
Step A: A step of excavating a groove of a certain width in the ground according to the position where the foundation part of the building is constructed, and driving a guide pile in a position corresponding to the pillar, bundle or wall of the building in the groove,
Step B: Prepare a concrete molded body having a structure in which the upper side is cylindrical, the lower side is an inverted truncated cone, has a through hole on the central axis, and a level adjusting bolt is embedded in the upper surface. With the elongated pipe-shaped pile driving guide rail passed, the pile driving guide rail is suspended by a heavy machine, the lower end of the guide rail is fitted into the guide pile, and the pile driving guide rail is placed on the guide pile. A step of raising the concrete compact to a predetermined height so as to be perpendicular to the ground;
Step C: Freely dropping the concrete molded body and embedding the lower side of the concrete molded body in the ground, then pulling out the guide rail for pile driving upward, and installing the concrete molded body on the ground ,
Process D: The process B and C are repeated at the positions of all the guide piles, and the concrete molded body is installed at positions corresponding to the pillars, bundles or walls of the building,
Step E: Pull up the level adjusting bolts embedded in the upper surface of the concrete molded body as necessary, adjust the height of the concrete molded bodies installed at each installation position, and lift the level adjusting bolts The step of providing a beam board placing part by pouring cement paste to the position of and hardening it, and
Step F: Placing the beam block of the plate-like block so that the end of the beam plate is positioned on the beam platen mounting part, and cement paste in the gap portion existing between the ends of the adjacent beam disks And a step of forming a beam board joint by pouring and hardening.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The structure in the preferable example of the foundation structure for residential buildings of this invention and the partial structure of the house foundation formed using the said structure are shown to Fig.1 (a) and (b), and this invention is demonstrated.
As shown in FIGS. 1 (a) and 1 (b), the
[0008]
A level adjusting bolt (top end adjusting bolt) 3 is embedded around the through
In the case shown in FIG. 1A, four
[0009]
Since the foundation structure for residential building of the present invention is processed and manufactured in advance as a concrete molded body at a factory, not at the construction site, it is very suitable for shortening the construction period. Since it is installed in a through-hole on the shaft through a narrow pipe-shaped guide rail for pile driving, it can be freely dropped from a certain height (about 2m) to a fixed position and installed, so it has the same effect as a conventional pile, and the bottom of the pile and foundation Can be considered together.
In addition, the general size of the foundation structure for residential building of the present invention having the above structure is that the diameter of the columnar upper part is about 400 to 600 mm, and the height of the upper part is about 150 to 250 mm. The inside diameter of the through hole is about 80 to 100 mm, the height of the lower part of the inverted truncated cone shape integrated with this part is about 50 to 100 mm, and the weight is generally about 80 to 150 kg. However, the present invention is not limited to these. In the foundation structure of the present invention, the lower portion is in the shape of an inverted truncated cone because the central portion is easily embedded to a certain depth by dropping, and misalignment is prevented.
[0010]
1 (a) and 1 (b), guide piles 5 (generally made of steel) are ground in the through
And the
[0011]
However, the foundation structure (fixed structure with the beam board 8) by the foundation structure for residential buildings of this invention is not limited to this, The beam
Further, in the foundation structure using the foundation structure of the present invention, as shown in FIG. 1 (b), by processing or installing the
[0012]
By the way, in this invention, the following points are mentioned as an effect by providing the through-
a) If a pile driver using this through hole is used, it can be accurately installed at the place where the foundation structure is desired to be installed.
b) Since the pile driving machine uses a pipe having an inner diameter equal to or smaller than that of the through hole, a lightweight and small machine can be made, and construction in a narrow area is possible.
c) A guide pile (reference pile) is hit to accurately install this foundation structure. After the foundation structure has been installed, the guide pile is placed in the through hole with cement paste. As a result, the tip of the guide pile serves to reinforce the soft ground, and the guide pile is also considered as a part of the molded product.
[0013]
Next, the housing foundation construction method of this invention is demonstrated using drawing.
First, in the first step A, as shown in FIG. 2, a constant width (a width larger than the outer diameter of the above-described foundation structure for residential building of the present invention, for example, according to the position for constructing the foundation portion of the building, for example, 550-600mm) groove (350mm from the ground surface) is excavated in the
[0014]
And in the next process B, the above-mentioned
In the
[0015]
Thereafter, in the process C, the
In the present invention, thereafter, the pile driving machine is pulled upward, and the
[0016]
In step D of the construction method of the present invention, the steps B and C are repeated at the positions of all the guide piles 5, and the
[0017]
In the next step E, as shown in FIG. 5, the level adjusting bolts 3 (generally 3 to 4 bolts) embedded in the upper surface of the
[0018]
Then, in step F, the
[0019]
Table 1 below shows a comparison between the above-described housing foundation construction method of the present invention and a conventional construction method using a continuous foundation (cloth foundation).
[0020]
[Table 1]
[0021]
【The invention's effect】
As shown in Table 1, the construction method of the present invention has many points superior to the construction method using the conventional cloth foundation, and the advantages of using the construction method of the present invention include the following: A point is mentioned.
a) It is possible to complete a work that takes 2 weeks or more (about 1 month when the curing period is included) using heavy vehicles for foundation work at a home construction site in just 5 days. It becomes 3.
b) In the conventional construction method, since the load of the entire building was supported by the entire fabric foundation, there was a case where the foundation was sheared at a weak ground. However, in the construction method of the present invention, the concrete foundation structure By dropping them one by one at a predetermined location, the allowable supporting force of the entire ground can be made more than a certain level, and since the foundation structure is embedded and installed up to such a supporting layer with a large supporting force, shear failure occurs. Therefore, the strength of the foundation can be accurately grasped, and the performance of the foundation can be guaranteed.
c) Even if there is a seismic isolation method in conventional residential buildings, it is not so often used because it is expensive. However, by setting a base isolation material, it is possible to provide a base that is cheaper than the market.
d) By changing the general foundation to the foundation structure, there is no need for crushed stone or discarded concrete, so the remaining soil disposal is significantly reduced.
[0022]
In addition, by adopting the construction method of the present invention, as a result, many points that are better for the natural environment than the conventional construction method can be obtained. If the exhaust gas (CO 2 ) is reduced or the disposal of the remaining soil is reduced, the disposal site of the remaining soil can be reduced.
The construction method according to the present invention shortens the basic construction period, reduces costs, is good for the environment, and provides a great number of merits.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is a view showing a structure of a preferred example of a basic structure for a residential building according to the present invention and a partial structure of a residential foundation formed using the structure, wherein (a) shows the basic part upward. It is a figure which shows the state when it sees from (however, the
FIG. 2 is a diagram showing a state of step A in an example of a construction method of the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing a state of a process B in an example of the construction method of the present invention.
FIG. 4 is a diagram showing a state of step C in an example of the construction method of the present invention.
FIG. 5 is a diagram showing a state of step E in an example of the construction method of the present invention.
FIG. 6 is a diagram showing a state of a process F in an example of the construction method of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (1)
工程B:上部側が円柱状で、下部側が逆円錐台状で、中心軸上に貫通穴を有し、上面にレベル調整用ボルトが埋設された構造のコンクリート成形体を準備し、前記貫通穴に細長パイプ状の杭打用ガイドレールを通した状態で、当該杭打用ガイドレールを重機で吊り下げ、ガイドレールの下端を前記ガイド杭に嵌め込み、当該ガイド杭上において前記杭打用ガイドレールが地盤に対して垂直となるようにし、前記コンクリート成形体を所定の高さにまで引き上げる工程、
工程C:前記コンクリート成形体を自由落下させて、当該コンクリート成形体の下部側を地盤の中に埋め込ませた後、前記杭打用ガイドレールを上方へ引き抜き、前記コンクリート成形体を地盤に据え付ける工程、
工程D:全てのガイド杭の位置において前記工程B及びCを繰り返して行い、建物の柱や束に対応する位置にそれぞれ、前記コンクリート成形体を据え付ける工程、
工程E:コンクリート成形体の上面に埋設された前記レベル調整用ボルトを必要に応じて引き上げ、各設置位置に据え付けられたコンクリート成形体同士の高さを調整し、レベル調整用ボルトの引き上げ高さの位置までセメントペーストを流し込んで硬化させることで梁盤載置部を設ける工程、及び、
工程F:板状ブロックの梁盤を、当該梁盤の端部が前記梁盤載置部の上に位置するようにして載置し、近接する梁盤の端部間に存在する隙間部分にセメントペーストを流し込んで硬化させることで梁盤接合部を形成させる工程
とを含むことを特徴とする住宅基礎の施工方法。Step A: A step of excavating a groove of a certain width in the ground according to the position where the foundation part of the building is constructed, and driving a guide pile in a position corresponding to the pillar, bundle or wall of the building in the groove,
Step B: Prepare a concrete molded body having a structure in which the upper side is cylindrical, the lower side is an inverted truncated cone, has a through hole on the central axis, and a level adjusting bolt is embedded in the upper surface. With the elongated pipe-shaped pile driving guide rail passed, the pile driving guide rail is suspended by a heavy machine, the lower end of the guide rail is fitted into the guide pile, and the pile driving guide rail is placed on the guide pile. A step of raising the concrete compact to a predetermined height so as to be perpendicular to the ground;
Step C: Freely dropping the concrete molded body and embedding the lower side of the concrete molded body in the ground, and then pulling out the guide rail for pile driving upward to install the concrete molded body on the ground ,
Process D: The process B and C are repeated at the positions of all the guide piles, and the concrete molded body is installed at positions corresponding to the pillars and bundles of the building,
Step E: Pull up the level adjusting bolts embedded in the upper surface of the concrete molded body as necessary, adjust the height of the concrete molded bodies installed at each installation position, and lift the level adjusting bolts The step of providing a beam board placing part by pouring cement paste to the position and hardening it, and
Step F: Placing the beam of the plate-like block so that the end of the beam is positioned on the beam platform placing portion, and cement paste in the gap portion existing between the ends of the adjacent beam discs And a step of forming a beam board joint by pouring and curing the housing foundation.
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