JP3612489B2 - Multipoint communication system and bidding system using the same - Google Patents

Multipoint communication system and bidding system using the same Download PDF

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【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は多ポイント通信システム及びそれを用いた競りシステムに関し、特にｐ−ｍｐ（ポイント対マルチポイント）な多ポイント通信システムにおいて１つの親局と複数の子局との間で通信する際にある一定時間内に複数の子局から親局へ情報伝送が行われる場合、親局で複数の子局から親局へ送られる意思表示した時刻の情報を監視し、また意思表示した時刻の情報を相互判定し、最先の時刻を提示した子局を抽出する技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】
１つの親局と複数（ｎ：ｎは２以上の整数）の子局との間で相互通信を行う多ポイント通信システムが競りシステムにも使われているが、この場合、通信媒体としては有線によるものが一般的である。近年、この競りシステムにも無線を媒体にしたシステムが導入されてきている。
【０００３】
競りシステムにおいて、購買者（落札希望者）の購買意志を無線で伝送するシステムでは、購買者が持つ無線端末機に取付けられた押しボタン型の応札用ボタンを押すことによって、この購買意志の提示情報が無線端末機からの電波に乗せられて親局に送信される。
【０００４】
一方、親局では無線端末機から送られてくる購買意志の提示情報を受信し、購買の意志が他の購買者より早く提示されていれば落札処理し、競り（落札）が行われる。
【０００５】
通常、競り市場には購買者が複数参加しており、購買者が持つ無線端末機の数は１０〜２００台であり、競り市場の形態（花卉、動物、魚、自動車等）、競り方（競り上げ、競り下げ等）によっては、これら複数の無線端末機からほぼ同時に購買意志の提示（落札希望）を含む情報が親局に送信される。
【０００６】
このような多ポイント通信システムでは、従来、周波数分割多重方式（ＦＤＭ：Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ−Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ）による微弱無線や、特定小電力無線で実現されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の周波数分割多重方式による多ポイント通信システムでは、各購買者（落札希望者）が無線端末機を持つことから、購買者を認識するために購買者数分の無線周波数が必要となる。
【０００８】
また、上記の多ポイント通信システムにおいて親局は購買者数分の無線周波数にて購買意志を含む情報等、短時間（１〜３秒間以内が望ましい）に受信し、複数の購買者から購買の意志が提示されているか否かを判別し、落札処理しなければならない。
【０００９】
さらに、複数の購買者から購買の意志が提示されている場合には一人の落札希望者まで絞り込まなければならないため、子局の無線端末機と親局との間に情報の往復が発生し、落札処理に時間がかかる。
【００１０】
上記の課題を解決するために、親局においては購買者数分の無線周波数を数グループに分割して受信処理を行う場合がある。例えば、５０ＭＨｚの周波数帯域を５グループに分割し、さらに１０ＭＨｚの帯域をグループ内で数チャネル（１つのチャネルは１つの無線端末機に対応付けされる）に細分割して無線周波数を設定する場合がある。この場合には親局がグル−プ毎に無線機を備え、並列処理を行う。
【００１１】
しかしながら、親局においては、各グループ毎に購買意志を含む情報を短時間（１〜３秒間以内が望ましい）に受信し、一人の落札希望者まで絞り込むべく、全てのチャネルをスキャン（探査）する必要がある。
【００１２】
通常、チャネルを切替えてスキャンするが、親機の受信機側に備える局部発振器の周波数をＰＬＬ（ｐｈａｓｅ ｌｏｃｋ ｌｏｏｐ）シンセサイザで変えて行うのが一般的である。
【００１３】
しかしながら、この局部発振器はＰＬＬで構成されるので、周波数が安定するまでに時間がかかる（安定するまでの時間はロック時間と呼ぶ）。例えば、ＰＬＬのロック時間が１チャネル当たり５０ｍｓとすれば、一つのグループ内の全てのチャネルをスキャンするのには「５０（ｍｓ）×チャネル数」以上の時間がかかってしまう。また、親局が各グループ毎に無線機を持てば、全グル−プのスキャン（探査）が終了するまで待つ必要がある。
【００１４】
競りが開始され、複数の購買希望者から購買意志の提示があった場合や、購買希望者が無く、競り価格を上下させ、再度落札処理を行う毎に、スキャンをしなければならず、落札処理に時間がかかる。
【００１５】
また、競り市場では落札処理に公平性が要求されるが、上記の例では第１チャネル目と第ｎチャネル目との間に５０×ｎ（ｍｓ）の時間差があるため、５０×ｎ（ｍｓ）以内に応札用ボタンが押されれば、周波数をスキャンする方向によっては後から押された方が先に購買意志が検出され、落札処理をしてしまう場合がある。
【００１６】
さらに、落札処理はソフトウェアプログラムやハードウェアによる一元的な処理（例えば、第１チャネル目から第ｎチャネル目までの一定な手順による処理）では公平性に欠けるという問題も生じる。
【００１７】
一方、これらの課題を解決するために、特開平９−２５９２０１号公報に記載の技術ではＳＳ（Ｓｐｒｅａｄ Ｓｐｅｃｔｒｕｍ）方式を利用したシステムで、無線端末の時刻を統一し、伝送デ−タに応札の意思表示した時刻を付加する方法が提案されている。この中で、短時間内での高トラフィックな通信はＣＳＭＡ／ＣＡ（Ｃａｒｒｉｅｒ Ｓｅｎｓｅ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ ｗｉｔｈ Ｃｏｌｌｉｓｉｏｎ Ａｖｏｉｄａｎｃｅ）方式による多重アクセス技術で実現している。
【００１８】
しかしながら、この方法ではいわゆる無線ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）伝送制御方式を競りシステムに適応したもので、競り取引コントロ−ラと競り人無線端末機及び競り参加人無線端末機との間の通信が１種類の拡散／逆拡散符号を使って行うものと推定される。この場合、一定時間内に競り人無線端末機及び競り参加人無線端末機から競り取引コントロ−ラへの無線伝送が輻輳すると、無線伝播路で衝突が発生する。
【００１９】
本来、ＣＳＭＡ／ＣＡ方式はこの衝突があっても、ＣＳＭＡ／ＣＡプロトコルによってランダムな時間後、再度伝送を行い、他の無線機からの妨害も無く伝送品質が保てれば、通信ができることを前提にした方式である。
【００２０】
無線伝播路で衝突がある場合、競り人無線端末機及び全ての競り参加人無線端末機から応札情報等を取得するために、ＣＳＭＡ／ＣＡプロトコルを無線機毎に実行しなければならないので、ソフトウェアプログラムの実行と通信とに時間がかかる。
【００２１】
また、上記公報記載の技術では競りの公平性を実現するために、先着順判定機能を用いることが提案されている。これは競り取引コントロ−ラに具備された計時手段からの時間信号（時刻）を、競り人無線端末機及び全ての競り参加人無線端末機に送り、それぞれの無線端末機に具備された計時手段がこの時間信号に統一される。しかも、この統一された時刻は応札時に競り取引コントロ−ラに送られ、競り取引コントロ−ラ内で時刻の比較を行い、最先の応札者が決まる。
【００２２】
しかしながら、競り取引コントロ−ラや無線端末機に具備された計時手段についての詳細は不明であるが、時間信号（時刻）による時刻の統一の面ではソフトウェアプログラムによる処理が介在して行われるのが一般的である。全ての無線端末機ではソフトウェアプログラムによる処理行程、時間がそれぞれ異なることから、時間信号（時刻）で計時手段を統一するにしても無線端末機相互間で約１０ｍ秒〜１秒程度のばらつきが生じる。
【００２３】
特開平９−３１９８００号公報に記載の技術では、競りに参加する購買者の識別にＩＤ（識別情報）が使われ、このＩＤを他のデ−タに含めて通信相手に送っており、複数の競りに参加する購買者の識別にＩＤが使われ、競り人端末機や競り参加人端末機から競り取引コントロ−ラに送る情報（デ−タ）の中に含めている。
【００２４】
この方法はランダムな情報（デ−タ）伝送を行うシステムに対しては効果的だが、競りシステムのように、一定期間内にある情報が輻輳するようなシステムでは情報（デ−タ）量が増えることで伝送効率が低下し、ソフトウェアプログラムによる処理時間が増えるので、これらが高トラフィックな通信の妨げになってしまう。
【００２５】
特開平１１−３２８２９０号公報に記載の技術では、無線端末に計時手段を備え、デ−タ送信時に、計時情報を他のデ−タに含めて親局に送っており、買参人無線端末を識別するために、上記の特開平９−３１９８００号公報記載の技術と同様に、ＩＤが使われ、他のデ−タに含めて通信相手に送っている。この技術でも一定期間内にある情報が輻輳するようなシステムであれば、伝送効率の低下やソフトウェアプログラムによる処理時間の増加を招くことになる。
【００２６】
また、競りの公平性を実現するために、買参人無線端末に現時刻を計時する計時部を具備し、スイッチが押された時にこの計時部から出力される時刻デ−タを送信データに含めて親局無線機に送り、成功した通信で最も早い通信を有効とし、通信順序の逆転を防止している。
【００２７】
しかしながら、買参人無線端末の現時刻を計時する計時部は時計機能を持つ汎用ＩＣ（集積回路）と水晶振動子とからなっているのが一般的である。ところが、親局無線機からの時刻制御手段がないため、買参人無線端末の計時部の精度がシステム全体の精度になる。よって、高安定度な発振周波数精度を持つ水晶振動子でなければ、全ての買参人無線端末の現時刻にばらつきが生じる。このばらつきは発振周波数精度、温度や経年変化にもよるが、最低でも１秒〜３０秒程度のばらつきになるものと推測されるので、公平性が保てなくなる。
【００２８】
特開平９−１９８５３９号公報に記載の技術では、親局が子局に計時開始の合図（タイマリセットコマンド）を送信し、子局の計時手段を同期スタートさせ、落札しようとする参加者が持つ子局に具備された押しボタンを押すと、この計時手段の計数が停止し、その停止後、親局が子局の計測時間を収集している。
【００２９】
この計時手段はマイクロコンピュータの周辺に付随する、時計用汎用ＩＣまたはクロック（“１０１０”の繰返しの信号）を計数するハードウェアによるカウンタ、またはマイクロコンピュータに内蔵するプログラマブルカウンタ、さらにソフトウェアプログラムによるソフトカウンタで実現することが一般的である。
【００３０】
しかしながら、上述した特開平９−２５９２０１号公報に記載の技術と同様に、計時開始の合図にしたがって全ての子局の計時手段をソフトウェアプログラムで制御する場合には、ソフトウェアプログラムによる処理行程、時間がそれぞれ異なることから、計時手段を統一するにしても子局相互間で約１０ｍ秒〜１秒程度のばらつきが生じる。
【００３１】
また、落札しようとする参加者が持つ子局に具備された押しボタンを押すと、この計時手段の計数が停止し、停止後、親局が子局の計測時間を収集しているが、この処理過程で押しボタンが押されているか否かの判定、押された時の計時手段の計数停止はソフトウェアプログラムで処理しているため、両者に時間遅延が生じる。また、この時間遅延は全ての子局の計時手段に生じるため、子局全体に計測時間のばらつきが生じる。
【００３２】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、公平性を保つことが可能な競り方法を実現することができる多ポイント通信システム及びそれを用いた競りシステムを提供することにある。
【００３３】
【課題を解決するための手段】
本発明による多ポイント通信システムは、親局と複数の子局との間で通信を行う多ポイント通信システムであって、前記親局及び前記複数の子局各々に設けられかつ前記複数の子局から前記親局への情報伝送をスペクトラム拡散方式で行う無線部と、前記親局に設けられかつ前記複数の子局各々の識別を前記複数の子局各々に予め割り付けた前記スペクトラム拡散方式の拡散符号に基づいて行う手段と、前記親局及び前記複数の子局各々に設けられかつ前記スペクトラム拡散方式の拡散符号及び逆拡散符号の繰返し周期からなるタイミング信号をＮ分周（Ｎは整数）するＮ分周手段と、前記親局及び前記複数の子局各々に設けられかつ前記Ｎ分周手段の出力を計数するフレーム計数回路と、前記親局及び前記複数の子局各々に設けられかつ前記フレーム計数回路のカウントアップをトリガとするマルチフレーム計数回路と、前記親局に設けられかつ前記複数の子局各々の時間軸を定義するための特定パターンを前記複数の子局各々に送信する手段と、前記複数の子局各々に設けられかつ前記親局からの前記特定パターンの受信に応答して前記フレーム計数回路及び前記マルチフレーム計数回路各々をリセットする手段とを備えている。
【００３４】
本発明による競りシステムは、親局と複数の子局との間で通信を行うシステムにおいて、前記親局及び前記複数の子局各々に設けられかつ前記複数の子局から前記親局への情報伝送をスペクトラム拡散方式で行う無線部と、前記親局に設けられかつ前記複数の子局各々の識別を前記複数の子局各々に予め割り付けた前記スペクトラム拡散方式の拡散符号に基づいて行う手段と、前記親局及び前記複数の子局各々に設けられかつ前記スペクトラム拡散方式の拡散符号及び逆拡散符号の繰返し周期からなるタイミング信号をＮ分周（Ｎは整数）するＮ分周手段と、前記親局及び前記複数の子局各々に設けられかつ前記Ｎ分周手段の出力を計数するフレーム計数回路と、前記親局及び前記複数の子局各々に設けられかつ前記フレーム計数回路のカウントアップをトリガとするマルチフレーム計数回路と、前記親局に設けられかつ前記複数の子局各々の時間軸を定義するための特定パターンを前記複数の子局各々に送信する手段と、前記複数の子局各々に設けられかつ前記親局からの前記特定パターンの受信に応答して前記フレーム計数回路及び前記マルチフレーム計数回路各々をリセットする手段とを含む多ポイント通信システムを備え、
前記複数の子局各々は、購買意志の提示を行うための応札用ボタンスイッチと、前記応札用ボタンスイッチのオンオフをトリガとして前記フレーム計数回路及び前記マルチフレーム計数回路の計数値をラッチするラッチ手段と、前記応札用ボタンスイッチの押下に応答して前記購買意志の提示と前記ラッチ手段にラッチされた購買意志を提示した時刻とを含む情報及び競りに参加したい旨の意思表示を示すアテンド情報を前記親局に送る手段とを備え、
前記親局は、前記複数の子局からの前記購買意志の提示と前記時刻とを含む情報及び前記アテンド情報を保存する参照テーブルと、前記参照テーブルを参照して前記購買意志の提示が予め指定された数以上の場合に新しい競り価格を提示して前記競りを続行しかつ前記購買意志の提示が予め指定された数未満の場合に前記複数の子局からの前記購買意志の提示と前記時刻とを含む情報及び前記アテンド情報を基に最も早い時刻を提示した購買者に落札させる前記競りの落札処理を行う手段と、前記落札処理において同一時刻がある場合に新しい競り価格を提示して一人の落札希望者まで絞り込む手段とを備えている。
【００３５】
すなわち、本発明の多ポイント通信システムは、ｐ−ｍｐ（ポイント対マルチポイント）な多ポイント通信システムにおいて、１つの親局と複数の子局との間で通信する際に、特にある一定時間内に複数の子局から親局へ情報が送られる場合、親局と複数の子局との間の通信をＳＳ（Ｓｐｒｅａｄ Ｓｐｅｃｔｒｕｍ）方式（直接拡散方式）による無線部で行っている。これによって、予め複数の子局各々に割り当てたＳＳ方式の拡散符号を用いて複数の子局各々の識別を行うことが可能となる。
【００３６】
この無線部はアンテナを含む高周波数の送信回路及び受信回路と、位相変復調回路と、スペクトラム拡散を行うスペクトラム拡散回路と、スペクトラム逆拡散回路と、該拡散符号及び逆拡散符号の繰返し周期からなるタイミング信号をＮ分周（Ｎは整数）するＮ分周回路と、複数の子局間相互の時刻を設定するフレーム計数回路と、マルチフレーム計数回路と、時刻の基準を決めるマ−カを作成するフリップフロップと、押しボタン型の応札ボタンが押される毎に該フレーム計数回路の計数値とマルチフレーム計数回路の計数値とを捕獲するラッチ（押しボタン型の応札ボタンとラッチとは子局の無線端末機の送信部にのみ具備される）と、競りを実行するためのマイクロプロセッサからなる処理部とから構成されている。よって、これらフレーム計数回路及びマルチフレーム計数回路各々の計数値を当該多ポイント通信システムの時刻情報として用いることで、複数の子局各々からの情報先着順を判断することが可能となる。
【００３７】
複数の子局の無線端末機から親局への通信を行う場合、複数の子局の無線端末機の識別はそれぞれの無線端末機毎に予め割付けた拡散符号で行っている。また、親局と複数の子局の無線端末機との相互間の時間軸合わせとしては、子局の無線端末機の受信部で親局が送るベースバンド信号に付加されたユニークワ−ド（ＵＷ）符号を信号処理回路で検出し、このユニークワ−ド（ＵＷ）検出信号とマイクロプロセッサからなる処理部の制御出力信号とを論理積（論理和でも良い）してマ−カとし、フリップフロップ回路を介してマルチフレ−ムマ−カ（ＭＦＲ＃０）を設定し、逆拡散符号の繰返し周期からなるタイミング信号と子局の無線端末機の送信部に具備されたＰＮ（Ｐｓｅｕｄｏ Ｎｏｉｓｅ ｐａｔｔｅｒｎ）符号発生回路の繰返し周期タイミングを同期させ、フリップフロップ回路を介してマルチフレ−ムマ−カを生成する時にフリップフロップ回路の出力で送信部に具備されたマルチフレーム計数回路を同期させることで子局の無線端末機の受信部と送信部との時間軸を合わせている。よって、複数の子局各々のフレーム計数回路が逆拡散回路に含まれるＰＮ符号発生回路の符号周期に同期したタイミング信号で動作することで、複数の子局各々の絶対時間軸合わせをばらつきを生ずることなく、容易に行うことができ、時間軸のずれも生じない。
【００３８】
複数の子局の無線端末機において購買意志を提示する場合には、フレーム計数回路の計数値とマルチフレーム計数回路の計数値とを購買意志の提示した時刻（フレーム計数回路及びマルチフレーム計数回路の計数値）とし、子局の無線端末機の送信部には押しボタン型の応札ボタンを備え、応札ボタンを押すことによってアテンド提示と購買意志の提示と購買意志を提示した時刻とを含む情報を親局に送信している。
【００３９】
これに対し、親局では子局の無線端末機から送られてきたアテンド提示と購買意志の提示と購買意志を提示した時刻とを含む情報を受信し、アテンド提示と購買の意志とが提示されていれば落札処理を行う。
【００４０】
また、親局では落札処理で複数の購買者からのアテンド提示と購買の意志とが提示されている時、一人の落札希望者まで絞り込む際、絞り込み論理によって複数の応札ボタンが押されてから落札処理を行うまでの処理時間を短縮している。
【００４１】
親局の処理部はこの絞り込み論理における購買者数分のアテンド提示と、購買の意志の提示と、購買意志を提示した時刻とを記録しておく参照テーブルを備え、この参照テーブルを参照して購買の意志が予め指定された数（数は概ね３〜４とする）以上の場合に、予め指示された競り価格の上下幅に基づいて即、競り価格を上げまたは下げ、新しい競り価格を提示するとともに、競りを続行する。
【００４２】
一方、購買の意志が予め指定された数未満の場合には購買者から示されている購買意志を提示した時刻を参照し、最も早い時刻を提示した購買者（落札希望者）に落札させる落札処理を行う。但し、同一時刻である場合には、予め指定された価格の上下幅に基づいて即、競り価格を上げまたは下げ、新しい競り価格を提示するとともに、競りを続行する。
【００４３】
本発明は上記の各手段と、絞り込み論理とを備えることによって、複数の落札希望者がいても落札希望者が一人になるまで、各手段と購買意志を提示した時刻とを参照して判定するので、公平な落札処理を迅速に行うことが可能となる。
【００４４】
尚、親局の落札処理におけるアテンド提示は参照テーブルを参照し、アテンド提示が有るか無いかで、購買者が落札処理（競り）に参加するか、中断も含めて参加しないかの意志を確認している。アテンド提示が無ければ以後の処理を行わないので、処理時間を短縮することが可能となる。
【００４５】
また、購買意志を提示した時刻はフレーム計数回路及びマルチフレーム計数回路の計数値で示されるが、特に親局の送信部のフレーム計数回路及びマルチフレーム計数回路の計数値が競りシステム全体の時間軸（基準）を決めている。しかも、時間軸はハードウェアによる各手段で実現しているため、ソフトウェアプログラムによる介在がないので、電波伝播遅延分を除き、システム全体での時間遅延やばらつきが少なく、時間遅延があってもチップレ−ト単位である。
【００４６】
子局の受信部のフレーム計数回路及びマルチフレーム計数回路は、親局の送信部が送出したＳＳ波に含むスペクトラム拡散符号と子局の受信部のスペクトラム逆拡散符号との間で相関値（ＰＮ符号の中から特定のパターンを検出し、ＰＮ符号の繰返し周期を見つけて時間軸を決める）がとれた位置をタイミングとするタイミング信号がＮ分周回路でＮ分周（Ｎは整数）され、出力であるカウントトリガ信号で計数する。このカウントトリガ信号の精度は拡散符号のチップレート単位であるので、高精度である。
【００４７】
さらに、子局の送信部のフレーム計数回路及びマルチフレーム計数回路は子局の送信部のスペクトラム拡散符号発生回路に含まれるＰＮ符号発生回路の繰返し周期タイミングをＮ分周（Ｎは整数）するＮ分周回路で分周され、このＮ分周回路の出力であるカウントトリガ信号で計数する。このＰＮ符号発生回路の繰返し周期タイミングを基に子局の受信部で相関値がとれたタイミングで同期をとれば、子局の送信部の時間軸は親局の時間軸に容易に合わせることが可能となる。
【００４８】
さらにまた、子局の無線端末機の受信部で、親局が送るベースバンド信号に付加されたユニークワ−ド（ＵＷ）符号を信号処理回路で検出し、このユニークワ−ド（ＵＷ）検出信号とマイクロプロセッサからなる処理部の制御出力信号を論理積（論理和でも良い）してマ−カとし、フリップフロップ回路を介してマルチフレ−ムマ−カ（ＭＦＲ＃０）とするが、このフリップフロップ回路の出力とを送信部のマルチフレーム計数回路に渡して同期をとれば、受信部と送信部とのマルチフレ−ムマ−カは同じ位置（時間軸）になる。これによって、親局の送信部と複数の子局の送信部との時間軸は子局の受信部を介して容易に合わせることが可能となる。
【００４９】
上記のように、各購買者が持つ無線端末機の識別処理を簡略し、複数の購買の意志が提示されてから一人の落札希望者に絞り込むまでの落札処理を行う処理時間を短縮可能とし、競り価格の提示に対して購買の意志を最初に示した購買者（落札希望者）に落札させる手段を備えることで、いわゆる公平性を保つことが可能な競りシステムが実現される。
【００５０】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。図１は本発明の一実施例による送信部の構成を示すブロック図である。図１において、本発明の一実施例による送信部は処理部（ＣＰＵ：中央処理装置）１１と、位相変調回路１２と、スペクトラム拡散回路１６と、無線送信部２０と、フレーム計数回路２１と、マルチフレーム計数回路２２と、フリップフロップ（以下、Ｆ／Ｆとする）２３と、ラッチ２４と、応札用ボタンスイッチ２５と、論理積回路２６と、アンテナ２７とから構成されている。
【００５１】
位相変調回路１２は信号処理回路１３と、搬送波発生回路１４と、乗算回路１５とを備え、スペクトラム拡散回路１６は拡散符号発生回路１７と、Ｎ分周回路１８と、乗算回路１９とを備えている。
【００５２】
図２は本発明の一実施例による受信部の構成を示すブロック図である。図１において、本発明の一実施例による受信部は処理部（ＣＰＵ）３１と、位相復調回路３２と、スペクトラム逆拡散回路３６と、無線受信部４０と、フレーム計数回路４１と、マルチフレーム計数回路４２と、Ｆ／Ｆ４３と、論理積回路４４と、アンテナ４５とから構成されている。
【００５３】
位相変調回路３２は信号処理回路３３と、搬送波発生回路３４と、乗算回路３５とを備え、スペクトラム逆拡散回路３６は逆拡散符号発生回路３７と、Ｎ分周回路３８と、乗算回路３９とを備えている。
【００５４】
図３は本発明の一実施例による多ポイント通信システムの構成例を示すブロック図である。図３において、本発明の一実施例による多ポイント通信システムは子局（無線端末機）５０−１〜５０−ｎと親局６０と中央処理装置７０と表示装置８０とから構成されている。
【００５５】
子局５０−１〜５０−ｎ及び親局６０は処理部（ＣＰＵ）５２−１〜５２−ｎ，６１と、送信部５３−１〜５３−ｎ，６２と、受信部５４−１〜５４−ｎ，６３と、ダイプレクサ５５−１〜５５−ｎ，６４と、アンテナ５６−１〜５６−ｎ，６５とから構成されている。また、子局５０−１〜５０−ｎにはそれぞれ応札用ボタン５１−１〜５１−ｎを備えている。
【００５６】
尚、子局５０−１〜５０−ｎ及び親局６０の送信部５３−１〜５３−ｎ，６２及び受信部５４−１〜５４−ｎ，６３の構成は重複部分もあるが、図１に示す送信部及び図２に示す受信部と同様の構成となっている。但し、親局６０の送信部にはラッチ２４及び応札用ボタンスイッチ２５を備えていない。
【００５７】
本実施例による多ポイント通信システムはＳＳ方式（Ｓｐｒｅａｄ Ｓｐｅｃｔｒｕｍ）方式（直接拡散方式）によって１つの親局６０と無線端末機である子局５０−１〜５０−ｎとが１対Ｎ（Ｎは２以上の整数）の多ポイント無線通信システムを構成してなっている。
【００５８】
通信形態としては１つの親局６０から子局５０−１〜５０−ｎへは同報または１対１で、一方、子局５０−１〜５０−ｎから親局６０へはランダム、時分割に通信を行うことができる形態となっている。
【００５９】
また、無線周波数については各購買者（落札希望者）が個別に無線端末機を持つが、親局６０から子局５０−１〜５０−ｎへの通信路と、子局５０−１〜５０−ｎから親局６０への通信路（子局５０−１〜５０−ｎの全ての無線端末機は同一無線周波数を使って通信する）に対し、異なる無線周波数が割り当てられている。その他、子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機数が多く、グル−プ構成にする場合にはグループ毎に１つの無線周波数を割り当て、親局６０対子局５０−１〜５０−ｎである複数のグループによるシステムで構成される場合もある。
【００６０】
子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機には無線端末機毎にチャネル［周波数分割多重方式（ＦＤＭ：Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅｘ）では無線周波数を無線端末機毎に割り付ける］が割り付けられるが、このチャネルは拡散符号発生回路１７のスペクトラム拡散符号の符号パターンと対応付けされ、予め親局６０及び子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機の処理部（ＣＰＵ）５２−１〜５２−ｎ，６１に記憶されている。
【００６１】
つまり、周波数分割多重方式では無線端末機の数だけ無線周波数を必要とするが、ＳＳ方式では１つの無線周波数でも、無線端末機毎に異なるスペクトラム拡散符号でも親局６０と子局５０−１〜５０−ｎとの間で符号があえば良く、親局６０は無線端末機毎に割付けられたスペクトラム逆拡散符号を順次変えることで無線端末機を識別することができ、それぞれの通信路も確保することができる。
【００６２】
したがって、本実施例では親局６０の送信部６２は１からＮの通信系なので１種類の拡散符号があれば良く、一方、受信部６３はＮから１の通信系なので、アテンド、購買の意志、購買意志を提示した時刻の情報を短時間（１〜３秒間以内が望ましい）に受信するためには、全ての無線端末機に対応するスペクトラム逆拡散符号を順次変えて受信すれば良い。
【００６３】
通常、受信系でスペクトラム逆拡散符号を変えてから相関値［ＰＮ（Ｐｓｅｕｄｏ Ｎｏｉｓｅ ｐａｔｔｅｒｎ）符号の中から特定のパターンを検出し、ＰＮ符号の繰返し周期を見つけて時間軸を決める］がとれるまでに時間がかかるが、この時間は拡散符号のチップ数、チップレ−トや、通信距離（伝播遅延）にもよるが、シンセサイザで局部発振器の周波数を変え、周波数が安定するまでの時間より短い。近年、市販されているシンセサイザＩＣの中には周波数が短時間に安定するものがあるが、むしろ周波数を変更するための制御に時間がかかるのが一般的である。
【００６４】
図４は本発明の一実施例によるフレーム及びマルチフレームのフレ−ム構成を示す図であり、図５は本発明の一実施例による多ポイント通信システムの処理動作を示すフローチャートである。これら図１〜図５を参照して本発明の一実施例による多ポイント通信システムの処理動作について説明する。まず、公平な落札処理を行うための手段について説明する。
【００６５】
上記の多ポイント通信システムにおいて、１つの親局６０と複数の子局５０−１〜５０−ｎとの間で通信する際、特にある一定時間内、複数の子局５０−１〜５０−ｎから親局６０へ情報伝送が行われる場合、親局６０では子局５０−１〜５０−ｎからの情報が輻輳する。
【００６６】
もしも何の方策も講じなければ、親局６０の情報処理タイミング、処理論理または手順によっては、後から購買意志の提示を示した購買者（落札希望者）に落札し、不公正が生じる可能性がある。対策として、本実施例では上述した特開平９−２５９２０１号公報、特開平１１−３２８２９０号公報、特開平９−１９８５３９号公報にそれぞれ示されるような時刻情報、計時手段やタイマによる時刻合わせ手段とは異なる手段を持っている。
【００６７】
本実施例では親局６０と複数の子局５０−１〜５０−ｎとの間の通信がＳＳ方式（直接拡散）による無線部［処理部（ＣＰＵ）１１，３１を除く送信部及び受信部］と、競りを実行するためのマイクロプロセッサからなる処理部（ＣＰＵ）１１，３１，５２−１〜５２−ｎ，６１で行う。
【００６８】
特に、図１に示す送信部はアンテナ２７を含む高周波数の無線送信部２０と、一次変調を行う位相変調回路１２と、二次変調（スペクトラム拡散）を行うスペクトラム拡散回路１６と、複数の子局間相互の時刻を合わせるために使用する時刻情報を生成するフレーム計数回路２１と、このフレーム計数回路２１のカウントアップ（ｃａｒｒｙ ｏｖｅｒ）をトリガとするマルチフレーム計数回路２２（フレーム計数値の整数倍）と、マルチフレ−ムマ−カを生成するＦ／Ｆ２３とから構成されている。
【００６９】
図２に示す受信部はアンテナ４５を含む無線受信部４０と、一次復調を行う位相復調回路３２と、二次復調（スペクトラム逆拡散）を行うスペクトラム逆拡散回路３６と、送信部と同じく複数の子局間相互の時間軸を合わせるためのフレーム計数回路４１と、このフレーム計数回路４１のカウントアップ（ｃａｒｒｙ ｏｖｅｒ）をトリガとするマルチフレーム計数回路４２（フレーム計数値の整数倍）と、マルチフレ−ムマ−カを生成するＦ／Ｆ４３とから構成されている。
【００７０】
子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機の送信部５３−１〜５３−ｎにのみ、図１に示す送信部のように、応札用ボタンスイッチ２５（図３の応札用ボタン５１−１〜５１−ｎ）と、応札用ボタンスイッチ２５が押されたタイミングでフレーム計数回路２１の計数値とマルチフレーム計数回路２２の計数値とを捕獲するラッチ２４が含まれている。尚、応札用ボタンスイッチ２５とラッチ２４とを除く各回路及び手段は親局６０と子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機との間で共通となっている。また、図１に示す処理部（ＣＰＵ）１１と図２に示す処理部（ＣＰＵ）３１とは区別して記載しているが、送信部及び受信部において兼用して１つの処理部（ＣＰＵ）としても良い。
【００７１】
次に、フレーム計数回路２１，４１とマルチフレーム計数回路２２，４２とについて説明する。フレーム計数回路２１，４１及びマルチフレーム計数回路２２，４２各々の構成は図１に示す送信部及び図２に示す受信部と同じであるが、機能は親局６０と子局５０−１〜５０−ｎとで異なっている。
【００７２】
まず、親局６０のフレーム計数回路２１及びマルチフレーム計数回路２２の機能について図１に示す送信部を参照して説明する。送信部の拡散符号発生回路１７はある周期性を持つＰＮ符号発生回路（図示せず）と拡散符号対符号選択信号を対応付ける記憶回路（図示せず）とからなり、このＰＮ符号を拡散符号としている。
【００７３】
ＰＮ符号は自己相関関数を持つＭ系列やＧｏｌｄ系列の符号系列によって発生されるもので、チップ数または拡散数に応じたある繰返し周期をもって発生する。本実施例ではＰＮ符号の周期がチップ数と同じく、一次変調を行う位相変調回路１２の１シンボルに割り当てている。また、拡散符号は親局６０から子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機の受信部５４−１〜５４−ｎに対して同報または１対１の通信なので、１種類割り付けられる。
【００７４】
一方、フレーム計数回路２１は拡散符号発生回路１７のＰＮ符号発生回路がある繰返し周期をもって発生するタイミング信号をＮ分周回路１８でＮ分周（Ｎは整数１〜１６の任意の値）し、この出力であるカウントトリガ信号でｆ（ｆは２５６）を計数する計数回路である。
【００７５】
Ｎ分周回路１８はＰＮ符号発生回路の繰返し周期が短かく、処理部（ＣＰＵ）１１による割込み処理を介したソフトウェアプログラムによるソフトウェアカウンタまたはマイクロプロセッサ内に具備されたプログラマブルカウンタが計数できない場合、処理することができるまで周期を延ばすために備えている。
【００７６】
分周数Ｎの値は一次変調を行う位相変調回路１２のシンボルレートと拡散符号発生回路１７のチップレートと処理部（ＣＰＵ）１１の処理能力との兼ね合いで決められ、１〜１６の値としている。但し、分周値が大きくなると、購買意志を提示した時刻の情報分解能が下がるので、できるだけ小さな値にすることが望ましい。また、処理部（ＣＰＵ）１１による介在を要しない場合には分周値を１として動作させることもできる。
【００７７】
マルチフレーム計数回路２２はフレーム計数回路２１のカウントアップ（ｃａｒｒｙ ｏｖｅｒ）をトリガとするもので、フレーム計数値の整数倍ｍ（ｍは３２）を計数する。このマルチフレーム計数回路２２はフレーム計数値の整数倍ｆ単位で、しかもマイクロプロセッサからなる処理部（ＣＰＵ）１１の制御で任意の位置にマルチフレームマーカ（フレーム計数値の整数倍ｍ単位で周期性を示す目印であり、第０番目のマルチフレーム：ＭＦＲ＃０）を設定することができる。
【００７８】
また、マルチフレームマーカの設定と同時に、１フレーム長より短いユニークワ−ド（ＵＷ）符号が処理部（ＣＰＵ）１１でベースバンド信号に付加され、送信デ−タの一部として親局６０から子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機に送信される。ここで、ユニークワ−ドは複数の子局５０−１〜５０−ｎの時間軸をハードウェアで定義するために使用するためのものである。
【００７９】
親局６０の処理部（ＣＰＵ）６１はユニークワ−ド（ＵＷ）符号をベースバンド信号に付加し、送信データの一部として親局６０から全ての子局５０−１〜５０−ｎに送信する。一方、子局５０−１〜５０−ｎでは信号処理回路３３にてそのユニークワ−ド（ＵＷ）符号を検出し、マーカとする。このユニークワ−ド（ＵＷ）符号は親局６０から子局５０−１〜５０−ｎに対して同報されるので、伝播遅延の時間差はあるものの、ほぼ同時刻に検出される。
【００８０】
図２に示す受信部の信号処理回路３３の詳細な構成については図示していないが、一次復調回路とユニークワ−ド（ＵＷ）符号検出回路とからなり、特にユニークワ−ド（ＵＷ）符号検出回路は複数ビットからなる特定のパターンを検出する回路である。
【００８１】
マルチフレームマーカの生成は図４に示すように、フレーム計数回路２１のカウントアップ（ｃａｒｒｙ ｏｖｅｒ）をＦ／Ｆ２３のクロックとし、ユニークワ−ド（ＵＷ）符号のベースバンドへの送出と同時に、処理部（ＣＰＵ）１１の制御で論理積回路２６から出力されるマ−カをＦ／Ｆ２３のデ−タとし、Ｆ／Ｆ２３の出力でマルチフレーム計数回路２２の計数値を０（第０番目）のマルチフレームマーカに設定する。同時に、フレーム計数回路２１の計数値も０に設定される。
【００８２】
以後、マルチフレーム計数回路２２はフレーム計数回路２１のカウントアップ（ｃａｒｒｙ ｏｖｅｒ）をトリガとし、カウントアップするまで計数を続け、カウントアップした後、０に戻る。以後、マルチフレーム計数回路２２はこの動作を繰り返す。
【００８３】
尚、フレーム計数回路２１とマルチフレーム計数回路２２を処理部（ＣＰＵ）１１の中に取込み、Ｎ分周回路１８の出力であるカウントトリガ信号を割込み（トリガ）とするソフトウェアプログラムで動作するソフトカウンタや処理部（ＣＰＵ）１１に内蔵するプログラマブルカウンタで実現しても良い。両者の選択は処理部（ＣＰＵ）１１におけるソフトウェアプログラムの処理速度、量（負荷）によって決められる。しかしながら、処理部（ＣＰＵ）１１のソフトウェアプログラム処理の負担を少なくしたい場合には本実施例のように処理部（ＣＰＵ）１１の外に備えた方が良い。
【００８４】
次に、親局６０における受信部６３のスペクトラム逆拡散回路３６とフレーム計数回路４１及びマルチフレーム計数回路４２との機能について図２に示す受信部を参照して説明する。
【００８５】
逆拡散符号発生回路３７は送信部の拡散符号発生回路１７と同様に、ある周期性を持つＰＮ符号発生回路（図示せず）と逆拡散符号対符号選択信号を対応付ける記憶回路（図示せず）とからなり、このＰＮ符号を逆拡散符号としている。この逆拡散符号は子局５０−１〜５０−ｎの送信部５３−１〜５３−ｎから親局６０の受信部６３への通信路を設定すべく、子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機数分、異なった種類の符号を持っている。また、この逆拡散符号は予め親局６０の処理部（ＣＰＵ）６１に記憶されるとともに、子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機にも割付けられている。
【００８６】
一方、フレーム計数回路４１は送信部と同様に、逆拡散符号発生回路３７のＰＮ符号発生回路がある繰返し周期をもって発生するタイミング信号をＮ分周回路３８でＮ分周（Ｎは整数）し、この出力であるカウントトリガ信号でｆ（ｆは２５６）を計数する。また、このフレーム計数回路４１のカウントアップ（ｃａｒｒｙ ｏｖｅｒ）をトリガとするのがマルチフレーム計数回路４２（フレーム計数値のｍ整数倍）である。
【００８７】
このマルチフレーム計数回路４２はフレーム計数値のｆ整数倍単位で、しかもマイクロプロセッサからなる処理部（ＣＰＵ）３１の制御で任意の位置にマルチフレームマーカ（フレーム計数値の整数倍ｆ単位の周期的な目印、第０番目のマルチフレーム）を設定することができる。つまり、処理部（ＣＰＵ）３１の制御で論理積回路４４から出力されるマ−カをＦ／Ｆ４３のデ−タとし、Ｆ／Ｆ４３の出力でマルチフレーム計数回路４２の計数値を０（第０番目）のマルチフレームマーカに設定する。同時に、フレーム計数回路４１の計数値も０に設定される。
【００８８】
このフレーム計数回路４１やマルチフレームマーカは子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機から親局６０に送られる購買意志と購買意志を提示した時刻とを含む情報を受信する際、ある一定期間待機する必要がある時、この待機するタイマのトリガとして使用することや、子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機が親機６０と時間軸が合っているかを処理部（ＣＰＵ）３１で確認する必要がある時に使用する。
【００８９】
尚、親局６０の受信部６３は子局５０−１〜５０−ｎの送信部５３−１〜５３−ｎとの通信路を設定すべく、逆拡散符号を頻繁に変えるので、逆拡散符号発生回路３７ではその都度、子局５０−１〜５０−ｎの拡散符号と親局６０の逆拡散符号との自己相関をとることになるが、自己相関がとれるまでＰＮ符号発生回路が発生するタイミング信号に不連続が生じる場合がある。
【００９０】
しかしながら、一度自己相関がとれれば、逆拡散符号を変えない限り、また子局５０−１〜５０−ｎが送信していれば、このタイミング信号は安定する。また、タイミング信号の不連続性で支障ある機能は、送信部のＰＮ符号発生回路がある繰返し周期をもって発生するタイミング信号やマルチフレームマーカを使用すれば、このフレーム計数回路４１及びマルチフレーム計数回路４２とＦ／Ｆ４３とを使用しない。
【００９１】
次に、子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機におけるフレーム計数回路２１及びマルチフレーム計数回路２２の機能について図１に示す送信部を参照して説明する。
【００９２】
送信部の拡散符号発生回路１７はある周期性を持つＰＮ符号発生回路（図示せず）と、拡散符号対符号選択信号を対応付ける記憶回路（図示せず）とからなり、このＰＮ符号を拡散符号としている。この拡散符号は子局５０−１〜５０−ｎの送信部５３−１〜５３−ｎから親局６０の受信部６３への通信路を設定すべく、子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機数分、異なった種類の符号があり、この拡散符号としては予め子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機専用の符号が割付けられている。
【００９３】
一方、フレーム計数回路２１はＰＮ符号発生回路がある繰返し周期をもって発生するタイミング信号をＮ分周回路１８でＮ分周（Ｎは整数）し、この出力であるカウントトリガ信号でｆ（ｆは２５６）を計数する計数回路である。また、このフレーム計数回路２１のカウントアップ（ｃａｒｒｙ ｏｖｅｒ）をトリガとするのがマルチフレーム計数回路２２（フレーム計数値のｍ整数倍）である。このマルチフレーム計数回路２２はフレーム計数値のｆ整数倍単位で、ｍ（ｍは３２）を計数する。
【００９４】
また、子局５０−１〜５０−ｎの図２に示す受信部のＦ／Ｆ４３の出力をマルチフレーム計数回路２２に取込み、図１に示す送信部のマルチフレームマーカ（フレーム計数値の整数倍単位の周期的な目印、第０番目のマルチフレーム：ＭＦＲ＃０）を設定することで、これら受信部と送信部とを同期させることができる。尚、子局５０−１〜５０−ｎでの時間軸合わせはマルチフレームマーカが付けられたマルチフレーム第０番目に含まれるフレームの第０番目（ＦＲ０）を基準としている。
【００９５】
次に、子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機から親局６０に送られる購買意志と購買意志を提示した時刻とを含む情報を送る際、処理部（ＣＰＵ）１１は応札用ボタン２５が押下されたことを割込みとして認識し、同時に押下されたタイミングでフレーム計数回路２１の計数値ｆとマルチフレーム計数回路２２の計数値ｍとをラッチ２４で捕獲し、それらの値を読取り、それらの値でもって購買意志を提示した時刻としている。
【００９６】
本実施例ではフレーム計数回路２１の計数値ｆは０〜２５５、マルチフレーム計数回路２２の計数値ｍは０〜３１としているが、各計数値の上限は競りシステムの形態、シンボルレートとチップレートの関係や処理速度に合わせて決めれば良い。特に、このマルチフレームの計数値０をマルチフレームマーカとしているが、マルチフレーム及びマルチフレームマーカの機能は親局６０と子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機相互間の時間軸合わせに使用されるとともに、購買者がわずかな時間差でもって応札用ボタン２５を押下した場合、１つ前のフレーム計数値（０〜２５５）と、現在のフレーム計数値（０〜２５５）と、後のフレーム計数値（０〜２５５）との３つのサイクルに同じフレーム計数値ｆが現れる場合がある。
【００９７】
これらを区別するために、フレーム計数値ｆとマルチフレームの計数値ｍとが使われるが、マルチフレーム計数回路２２の計数値以上の時間差でもって応札用ボタン２５が押下された場合には無視することもできるし、時間差を増やしたい時はマルチフレームの計数値ｍを増やせばよい。
【００９８】
尚、このフレーム計数回路２１とマルチフレーム計数回路２２とを処理部（ＣＰＵ）１１の中に取込み、Ｎ分周回路１８の出力であるカウントトリガ信号を割込み（トリガ）とするソフトウェアプログラムで動作するソフトカウンタや処理部（ＣＰＵ）１１に内蔵するプログラマブルカウンタで実現しても良い。両者の選択は処理部（ＣＰＵ）１１におけるフトウェアプログラムの処理速度、量（負荷）によって決められる。
【００９９】
次に、子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機におけるフレーム計数回路４１及びマルチフレーム計数回路４２の機能について図２に示す受信部を参照して説明する。
【０１００】
図２に示す受信部の逆拡散符号発生回路３７はある周期性を持つＰＮ符号発生回路（図示せず）と逆拡散符号対符号選択信号を対応付ける記憶回路（図示せず）とからなり、このＰＮ符号を逆拡散符号としている。また、逆拡散符号は親局６０から子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機の受信部５４−１〜５４−ｎに対する同報または１対１の通信路なので、１種類割付けられる。
【０１０１】
子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機の図２に示す受信部のフレーム計数回路４１及びマルチフレーム計数回路４２は親局６０の送信部６２が送出したＳＳ波に含まれるスペクトラム拡散符号と子局５０−１〜５０−ｎの受信部５４−１〜５４−ｎのスペクトラム逆拡散符号との間で相関値がとれたタイミング信号をＮ分周回路３８でＮ分周（Ｎは整数）し、この出力であるカウントトリガ信号でｆ（ｆは２５６）を計数する計数回路である。
【０１０２】
このカウントトリガタイミングは電波伝播遅延分を除けば、全ての子局５０−１〜５０−ｎの受信部５４−１〜５４−ｎで同じ位置となる。また、マルチフレーム計数回路４２はフレーム計数回路４１のカウントアップ（ｃａｒｒｙ ｏｖｅｒ）をトリガとして計数する。
【０１０３】
このマルチフレーム計数回路４２は親局６０が送るベースバンド信号に付加されたユニークワ−ド（ＵＷ）符号を信号処理回路３３で検出し、このユニークワ−ド（ＵＷ）検出信号とマイクロプロセッサからなる処理部（ＣＰＵ）３１の制御出力信号とを論理積回路４４で論理積（論理和でも良い）してマ−カとし、Ｆ／Ｆ４３を介してマルチフレ−ムマ−カ（ＭＦＲ＃０）を設定している。
【０１０４】
このＦ／Ｆ４３の出力は子局５０−１〜５０−ｎの図１に示す送信部のマルチフレーム計数回路２２にも取込まれ、送信部のマルチフレームマーカ（フレーム計数値の整数倍単位の周期的な目印、第０番目のマルチフレーム：ＭＦＲ＃０）を設定し、これら受信部と送信部とを同期させることができる。また、マルチフレームマーカは親局６０との時間軸を確認するためや、図５に示すように、購買の意志と購買意志を提示した時刻との情報を子局５０−１〜５０−ｎから親局６０へと連続して送るが、送信を停止するタイミングにも使用される。
【０１０５】
尚、このフレーム計数回路４１とマルチフレーム計数回路４２とは処理部（ＣＰＵ）３１の中に取込み、Ｎ分周回路３８の出力であるカウントトリガ信号を割込みとするソフトウェアプログラムで動作するソフトカウンタや処理部（ＣＰＵ）３１に内蔵するプログラマブルカウンタで実現しても良い。両者の選択は処理部（ＣＰＵ）３１におけるソフトウェアプログラムの処理速度、量（負荷）、システム構成の容易性から決めれば良い。
【０１０６】
また、フレーム計数回路４１及びマルチフレーム計数回路４２の機能は図１に示す送信部のフレーム計数回路２１及びマルチフレーム計数回路２２と兼用する場合には必要ない。
【０１０７】
さらに、逆拡散符号発生回路３７のＰＮ符号発生回路から発生するタイミング信号を図１に示す送信部の拡散符号発生回路１６のＰＮ符号発生回路に取込み、送受のタイミングを合わせれば、これら受信部と送信部との時間軸を合わせることができ、しかも親局６０の送信部６２の時間軸にも合わせることができる。
【０１０８】
本実施例による多ポイント通信システムを用いた競りシステムについて以下説明する。この競りシステムは上述した親局６０による子局５０−１〜５０−ｎの識別や子局５０−１〜５０−ｎ同士の時間軸合わせを用いることで公平性を保つことが可能な競り方法を実現することができる。さらに、後述する絞り込み論理を用いることで、競りにおける落札処理の過程で、複数の購買者から購買の意志が示されている時、一人の落札希望者まで絞り込み、落札処理（落札）の処理時間を短縮することができる。以下に、落札処理について説明する。
【０１０９】
競りが開始され、子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機に具備された応札用ボタン５１−１〜５１−ｎが押下されると、フレーム計数回路２１の計数値ｆとマルチフレーム計数回路２２の計数値ｍとは購買意志を提示した時刻の情報とし、購買意志の提示情報とともに親局６０に送られる。
【０１１０】
一方、親局６０では子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機から送られてきた競りに参加したい旨を示すアテンド提示に基づき、アテンド提示のあった子局５０−１〜５０−ｎに対して逆拡散符号発生回路３７の逆拡散符号を変え、購買意志と購買意志を提示した時刻とを含む情報が有るか無いかにかかわらずに受信し、情報は処理部（ＣＰＵ）３１の記憶回路にある参照テーブルに保存する。
【０１１１】
図５に示す処理フローに示すように、アテンド提示の確認は予め中央処理装置７０から指示される競りに参加できない子局５０−１〜５０−ｎの情報を基に、競りに参加できる子局５０−１〜５０−ｎに対してのみ逆拡散符号を変えて受信する。また、競り開始通報後はアテンド提示のあった子局５０−１〜５０−ｎに対してのみ逆拡散符号を変えて受信する。
【０１１２】
アテンド提示のあったすべての子局５０−１〜５０−ｎから情報を取得した後、親局６０の処理部（ＣＰＵ）６１は購買者数分の購買の意志と購買意志を提示した時刻とを記録しておく参照テーブル（図示せず）を参照するが、アテンド提示のあった子局５０−１〜５０−ｎに対して購買の意志が予め指定された数（数は概ね３〜４とする）以上提示されている場合には即、競り価格を上げまたは下げ、新しい競り価格を提示するとともに、競りを続行する。
【０１１３】
尚、競り価格の上げまたは下げ幅は予め中央処理装置７０から処理部（ＣＰＵ）６１に指示された値に基づいて、処理部（ＣＰＵ）６１が新しい競り価格を決め、競り（絞り込み）を続行するとともに、新価格を中央処理装置７０と表示装置８０とに送信する。このように、処理部（ＣＰＵ）６１でも競り価格を上げまたは下げることができるので、落札の処理時間を短縮することができる。
【０１１４】
一方、購買の意志提示が予め指定された数未満の場合には購買者から示されているアテンド提示、購買意志の提示、購買意志を提示した時刻をそれぞれ参照し、最も早い時刻（フレーム計数回路２１の計数値ｆとマルチフレーム計数回路２２の計数値ｍとによる）を提示した購買者（落札希望者）に落札させる落札処理を行う。但し、同一時刻である場合には即、競り価格を上げまたは下げ、新しい競り価格を提示するとともに、落札希望者が一人に特定できるまで競り（絞り込み）を続行する。
【０１１５】
落札希望者を一人に特定することができた場合には落札価格、落札者（子局の無線端末機番号）を中央処理装置７０に伝え、また終了を子局５０−１〜５０−ｎ及び中央処理装置７０に伝え、各子局５０−１〜５０−ｎの送信を停止するとともに、競りを終わらせる。
【０１１６】
さらに、競り開始を通報してからある一定時間経過しても購買意志の提示が無かった場合には、購買希望者なしと中央処理装置７０に伝え、競り価格の上げまたは下げ幅で新価格を決め、競りを続行する。中央処理装置７０では購買希望者なしの状態が連続した場合、新たな競りの開始、購買意志数、競り価格、競り価格幅、競りに参加できない子局５０−１〜５０−ｎの情報を親局６０の処理部（ＣＰＵ）６１に送り、再度競りを行う。
【０１１７】
図５に示す処理フローでは中央処理装置７０及び表示装置８０と、親局６０の無線部及び処理部（ＣＰＵ）６１と、子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機との３つに分類してそれぞれの主だった処理過程を示している。
【０１１８】
競りの開始に先立って中央処理装置７０は競りの開始、購買意志数、競り価格、競り価格幅、競りに参加できない子局の情報を親局６０の処理部（ＣＰＵ）６１に送る（図５ステップＳ１）。親局６０の処理部（ＣＰＵ）６１はユニークワ−ド（ＵＷ）符号をベースバンド信号に付加し、送信デ−タの一部として親局６０から全ての子局５０−１〜５０−ｎに送り、マルチフレーム同期を取るよう指示するとともに、競りに参加したい旨の意思表示を示すアテンド提示を親局６０に送るよう要求する（図５ステップＳ２，Ｓ３１，Ｓ４１）。
【０１１９】
親局６０は競りに参加できる子局５０−１〜５０−ｎに対し、逆拡散符号発生回路３７の逆拡散符号を変えながらアテンド提示情報を取得する（図５ステップＳ３，Ｓ３２，Ｓ４２）。競りに参加できる全ての子局５０−１〜５０−ｎからアテンド提示情報が送られてきているか否かを判定し（図５ステップＳ４）、もしある一定時間経ってもアテンド提示がない場合には競りに参加する意志がないと判断し、競り開始を通報する（図５ステップＳ３〜Ｓ８，Ｓ３３，Ｓ４３）。尚、競りに必要な情報として競り価格、数量、品名等は予め中央処理装置７０の制御で表示装置８０に表示されている。
【０１２０】
購買者（落札希望者）は表示装置８０に表示されている条件で落札したい場合には、子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機に取付けられた押しボタン型の応札用ボタン５１−１〜５１−ｎを押せば良い（図５ステップＳ３４〜Ｓ３７，Ｓ４４〜Ｓ４７）。
【０１２１】
親局６０は競り開始を通報した後（図５ステップＳ８）、アテンド提示の有った子局５０−１〜５０−ｎに対して逆拡散符号を変えながら購買意志の提示、購買意志を提示した時刻情報が有るか無いかにかかわらず情報を受信し、処理部（ＣＰＵ）６１の記憶回路にある参照テーブルに保存する。また、アテンド提示の有った子局に対して逆拡散符号を変えながら情報を受信し、処理部（ＣＰＵ）６１の記憶回路にある参照テーブルに保存する処理は必要に応じて１回または２回、ないし３回実施しても良い。本実施例では１回の処理で行うことを示している（図５ステップＳ１０）。
【０１２２】
次に、処理部（ＣＰＵ）６１は絞り込み論理を実行し、落札希望者を一人に特定することができるまで競り（絞り込み）を続行する（図５ステップＳ９〜Ｓ１９）。また、絞り込み論理を実行する過程で競り価格を変更して再度競りを実行する場合、処理部（ＣＰＵ）６１は新たに競りに参加したい購買者（落札希望者）の意思を反映するため再度、子局５０−１〜５０−ｎのアテンド提示を確認する場合もある（図５のケ−ス２参照）。
【０１２３】
一方、子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機の処理部（ＣＰＵ）５２−１〜５２−ｎはアテンド提示と購買意志の提示と購買意志を提示した時刻とを含む情報を１つのパケットにしているが、マルチフレーム同期／アテンド提示要求があってから終了通報があるまで、このパケットを繰返し送出し続ける（図５ステップＳ３１〜Ｓ３８，Ｓ４１〜Ｓ４８）。また、絞り込み論理を実行する過程で、競り価格を変更して再度競りを実行する際、競り開始通報が送られた時も競りに参加する意志が有ればアテンド提示を提示状態にしておくが、購買意志と購買意志を提示した時刻情報とはリセットしている（図５ステップＳ３３，Ｓ４３）。
【０１２４】
中央処理装置７０及び表示装置８０と親局６０の処理部（ＣＰＵ）６１との間では、競りの開始に先立って中央処理装置７０から競りの開始、購買意志数、競り価格、競り価格幅、競りに参加できない子局５０−１〜５０−ｎの情報が親局６０の処理部（ＣＰＵ）６１に送られるが、その他の情報として、競り実行中に新競り価格、落札価格や落札者（子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機番号）、終了の情報が親局６０の処理部（ＣＰＵ）６１から中央処理装置７０及び表示装置８０に送られる。
【０１２５】
また、本実施例では明記していないが、競り実行中に、中央処理装置７０から親局６０の処理部（ＣＰＵ）６１へのオブザベ−ション処理として、競り実行の中断、停止、再開始する機能も備えている。
【０１２６】
本実施例では親局６０と複数の子局５０−１〜５０−ｎとの間の通信をＳＳ方式（直接拡散）による無線部で行う例を示しているが、ＳＳ方式の他、ＴＤＭＡ（Ｔｉｍｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ）方式と、ＴＤＭＡ方式に基づくＴＤＭＡ−ＴＤＤ（ＴＤＭＡ−Ｔｉｍｅ ＤｉｖｉｓｉｏｎＤｕｐｌｅｘ）方式と、ＳＳ方式（周波数ホッピング）とによる通信システムでも実現することができる。
【０１２７】
ＴＤＭＡ方式では図１に示す送信部で第１次変調部である位相変調回路１２を残し、第２次変調部のスペクトラム拡散回路１６を削除した構成となる。一方、図２に示す受信部では第１次復調部として位相復調回路３２を残し、第２次復調部のスペクトラム逆拡散回路３６を削除した構成となる。
【０１２８】
特に、親局６０から複数の子局５０−１〜５０−ｎへは同報によるＴＤＭの通信形態をとり、１つの無線周波数が必要となる。また、複数の子局５０−１〜５０−ｎから親局６０へは時分割多元接続によるＴＤＭＡの通信形態をとり、やはり１つの無線周波数が必要となる。
【０１２９】
複数の子局５０−１〜５０−ｎから親局６０へはある時間毎にバースト状の区間を１つの子局に割当て、複数の子局５０−１〜５０−ｎ各々が割当てられた区間にそれぞれ情報をはめ込んで親局６０に送る。このバースト状の区間は複数の子局５０−１〜５０−ｎ数分用意され、ある繰り返し周期（フレームとよぶ）の中に順次並べられる。ＴＤＭＡ方式では子局５０−１〜５０−ｎの識別を、ある繰り返し周期の中に順次並べられたバースト状の区間と子局５０−１〜５０−ｎとを対応付ければ、位置関係から用意に判別することができる。
【０１３０】
さらに、フレーム計数回路２１，４１とマルチフレーム計数回路２２，４２とはＴＤＭやＴＤＭＡの通信形態をとる関係上、時間軸の定義やある繰り返し周期を発生させなければならないので、必ず備えている回路である。これらの回路の計数値を時刻情報にすれば、新たな回路を備える必要がない。さらにまた、マイクロプロセッサによる処理部（ＣＰＵ）１１，３１、または本実施例と同じくマイクロプロセッサによる処理部（ＣＰＵ）１１，３１の外に付加した簡単な回路で構成することもできる。
【０１３１】
図６はＴＤＭＡ−ＴＤＤ方式によるフレームの構成を示す図である。図６を参照してＴＤＭＡ−ＴＤＤ方式について説明する。ＴＤＭＡ−ＴＤＤ方式ではＴＤＭＡ方式が２つの無線周波数を使うのに対し、図６に示すように、１つの無線周波数を親局６０から複数の子局５０−１〜５０−ｎへと、複数の子局５０−１〜５０−ｎから親局６０へと時分割して共通に使用する通信形態である。親局６０から複数の子局５０−１〜５０−ｎへはある繰り返し周期（フレームとよぶ）の前半区間を、複数の子局５０−１〜５０−ｎから親局６０へはＴＤＭＡ方式と同じく、バースト状の区間を後半区間に複数の子局５０−１〜５０−ｎ数分用意して順次並べ、この並び順から複数の子局５０−１〜５０−ｎを容易に識別することができる。
【０１３２】
また、フレーム計数回路とマルチフレーム計数回路とはＴＤＭやＴＤＭＡの通信形態をとる関係上、ＴＤＭＡ方式と同様に、時間軸の定義やある繰り返し周期を発生させなければならないので、必ず備えている回路である。これらの回路の計数値を時刻情報にすれば、新たな回路を備える必要がない。さらに、マイクロプロセッサによる処理部（ＣＰＵ）または本実施例と同じくマイクロプロセッサによる処理部（ＣＰＵ）の外に付加した簡単な回路で構成することもできる。
【０１３３】
このように、複数の子局５０−１〜５０−ｎ各々に予め異なる拡散符号を設定しておくことで、複数の子局５０−１〜５０−ｎ各々の識別を行うことができる。また、フレーム計数回路２１，４１及びマルチフレーム計数回路２２，４２各々の計数値を時刻情報とし、この時刻情報の最小値を最先と判断することで、複数の子局５０−１〜５０−ｎ各々からの情報先着順をばらつきを生ずることなく、容易に判断することができる。
【０１３４】
複数の子局５０−１〜５０−ｎ各々のフレーム計数回路４１は逆拡散符号発生回路３７に含まれるＰＮ符号発生回路の符号周期に同期したタイミング信号で動作している。このタイミング信号は親局６０で拡散された変調波と子局５０−１〜５０−ｎのスペクトラム逆拡散回路３６で発生する逆拡散符号の相関（両符号の一致）がとれたところを示す。したがって、全ての子局５０−１〜５０−ｎのスペクトラム逆拡散回路３６で、相関がとれる位置は伝播遅延による差があるものの、ほぼ同じ位置となる。
【０１３５】
一方、マルチフレーム計数回路４２は親局６０から送られるユニークワード（ＵＷ）を信号処理回路３３で検出し、検出された位置（時間軸）でマルチフレーム計数回路４２の計数値を０にリセットしているので、複数の子局５０−１〜５０−ｎ各々の時間軸合わせはＣＰＵの介在によるソフトウェアプログラムで処理することなく、ハードウェアで処理されるので時間軸のずれが発生しない。
【０１３６】
本実施例による多ポイント通信システムを用いた競りシステムにおいては、親局６０の処理部（ＣＰＵ）６１が競りの開始に先立って中央処理装置７０から競りの開始、購買意志数、競り価格、競り価格幅、競りに参加できない子局の情報をもらい、落札処理過程でこれらの情報を基に、中央処理装置７０との通信、問い合わせや指示によらず、独自に処理を進め、アテンド提示のある子局を判別し、その後に応札意思のある子局の時刻情報（フレーム計数回路２１，４１及びマルチフレーム計数回路２２，４２各々の計数値）の最小値を最先と判断しているので、落札処理時間を短縮することができる。
【０１３７】
本実施例による多ポイント通信システムにおいて、１つの親局６０と複数の子局５０−１〜５０−ｎとの間で通信する際、特にある一定時間内、複数の子局５０−１〜５０−ｎから親局６０へ情報伝送が行われる場合、親局６０では子局５０−１〜５０−ｎからの情報が輻輳する。
【０１３８】
従来、輻輳した状況でも子局を識別するために、周波数分割多重方式（ＦＤＭ：Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ）によるシステムでは子局の無線端末機毎に指定された無線周波数で識別することができる。また、ディジタル伝送方式では特開平９−３１９８００号公報にも示されているように、競りに参加する購買者の識別にＩＤが使われ、他のデ−タに含めて通信相手に送り、それを解析して識別している。
【０１３９】
本実施例では子局５０−１〜５０−ｎの無線端末機毎に異なるスペクトラム拡散符号を割付け、無線端末機とスペクトラム拡散符号とを対応付けした情報を親局６０の処理部（ＣＰＵ）６１に備えることで、容易に、しかもデ−タの中のＩＤを見る必要がないので早く識別することができる。
【０１４０】
また、一定時間内、複数の子局５０−１〜５０−ｎから親局６０へ情報伝送が行われる場合、親局６０では子局５０−１〜５０−ｎからの情報が輻輳する。この場合、もし何の方策も講じなければ、無線で先に購買意志の提示を示す情報を送っても、親局の情報処理タイミング、処理論理または手順によっては、後から購買意志の提示を示す情報を送った子局の無線端末機を持つ購買者（落札希望者）に落札させてしまい、公平性に欠くことがある。これを防ぐため、特開平９−２５９２０１号公報では無線端末の時刻を統一し、伝送デ−タに時刻を付加することで解決している。
【０１４１】
また、特開平９−３１９８００号公報ではタイミングクロックで、特開平１１−３２８２９０号公報では無線端末に計時手段を備え、デ−タ送信時に計時情報を他のデ−タに含めて親局に送ることで、特開平９−１９８５３９号公報では親局が子局にタイマリセットコマンドを送信し、子局のタイマを同期スタートさせ、子局で押しボタンを押すとタイマが停止し、停止後に親局が子局のタイマ値を収集することでそれぞれ公平性の欠如を防いでいる。
【０１４２】
これに対し、本実施例では、ＳＳ方式（直接拡散）やＴＤＭＡ−ＴＤＤ方式等のＴＤＭＡ方式に基づく技術であれば、ある周期性を持ったフレーム計数回路２１，４１が具備されているので、この計数値を時刻情報にしており、新たな時刻処理に関する手段を持つ必要が無く、装置やシステムの構築が容易である。
【０１４３】
本実施例では競りの開始に先立って中央処理装置７０から、購買意志数、競り価格、競り価格幅、競りに参加できない子局５０−１〜５０−ｎの情報を親局６０の処理部（ＣＰＵ）６１で受取り、競りが開始されてから落札されるまでの間、親局６０の処理部（ＣＰＵ）６１の判断で落札処理を行っている。
【０１４４】
特に、競りに参加できない子局５０−１〜５０−ｎ、競りに参加したい旨の意思表示を示すアテンド提示、購買の意志、購買意志を提示した時刻をそれぞれ記録しておく参照テーブルを具備し、競りに参加できない子局５０−１〜５０−ｎの情報についてはデポジット（補償金）額が不足しており、取引に相応しくないと判断した購買者（落札希望者）が持つ子局の無線端末機が示されているので、購買意志の提示があっても排除することができる。また、アテンド提示が無ければ、購買の意志の提示があっても排除することができる。
【０１４５】
さらに、購買の意志の提示が予め指定された数（数は概ね３〜４とする）以上の場合には、予め指示された価格の上下幅に基づいて即、競り価格を上げまたは下げ、新しい競り価格を提示するとともに、競りを続行することができる。
【０１４６】
一方、購買の意志が予め指定された数未満の場合には購買者から示されている購買意志を提示した時刻を参照し、最も早い時刻を提示した購買者（落札希望者）に落札させる落札処理を行うことができる。但し、同一時刻である場合には予め指示された価格の上下幅に基づいて即、競り価格を上げまたは下げ、新しい競り価格を提示するとともに、競りを続行することができる。
【０１４７】
本実施例では上記の機能を絞り込み論理として備えているので、競りが開始されてから一人の購買者（落札希望者）に落札させるまでの落札処理を公正に、しかも中央処理装置７０の介在を少なくすることで、迅速な落札処理を行うことができる。
【０１４８】
尚、請求項の記載に関連して本発明はさらに次の態様をとりうる。
【０１４９】
（１）親局と複数の子局との間で通信を行う多ポイント通信システムであって、前記親局と前記複数の子局との間で通信を行う際にある一定時間内に前記複数の子局から前記親局への情報伝送が行われる場合にスペクトラム拡散方式で前記親局と複数の子局との間で通信を行う無線部と、前記複数の子局から前記親局への通信を行う際に前記複数の子局各々に予め割り付けた前記スペクトラム拡散方式の拡散符号を用いて前記複数の子局各々の識別を行う手段と、前記スペクトラム拡散方式の拡散符号及び逆拡散符号の繰返し周期からなるタイミング信号をＮ分周（Ｎは整数）するＮ分周手段と、前記Ｎ分周手段の出力を計数するフレーム計数回路と、前記フレーム計数回路のカウントアップをトリガとするマルチフレーム計数回路と、前記フレーム計数回路及び前記マルチフレーム計数回路各々の計数値を用いて前記複数の子局間相互の時刻を合わせる手段とを有することを特徴とする多ポイント通信システム。
【０１５０】
（２） 購買意志の提示を行うための応札用ボタンスイッチと、前記応札用ボタンスイッチのオンオフをトリガとして前記フレーム計数回路及び前記マルチフレーム計数回路の計数値をラッチするラッチ手段と、前記応札用ボタンスイッチの押下に応答して前記購買意志の提示と前記ラッチ手段にラッチされた購買意志を提示した時刻とを含む情報及び競りに参加したい旨の意思表示を示すアテンド情報を前記親局に送る手段とを前記複数の子局各々に含むことを特徴とする（１）記載の多ポイント通信システム。
【０１５１】
（３）前記複数の子局からの前記購買意志の提示と前記時刻とを含む情報及び前記アテンド情報を基に前記競りの落札処理を行う手段と、前記落札処理において複数の購買者からの前記競りの参加と前記購買意志とが提示されている時に一人の落札希望者まで絞り込む手段とを前記親局に含むことを特徴とする（２）記載の多ポイント通信システム。
【０１５２】
（４）前記絞り込み論理における購買者数分の前記競りの参加と前記購買意志と前記購買意志を提示した時刻とを記録する参照テーブルと、前記参照テーブルを参照して前記競りの参加と前記購買意志との提示が予め指定された数以上の時に予め指示された競り価格の上下幅に基づいて前記競りの価格を上下させて新しい競り価格を提示しかつ前記競りを続行する手段と、前記競りの参加と前記購買意志との提示が予め指定された数未満の時に前記購買意志を提示した時刻を基に最も早い時刻を提示した購買者に落札させる手段とを前記親局に含むことを特徴とする（３）記載の多ポイント通信システム。
【０１５３】
（５）前記購買意志を提示した時刻が同一時刻である時に予め指示された競り価格の上下幅に基づいて前記競りの価格を上下させて新しい競り価格を提示しかつ前記競りを続行する手段を前記親局に含むことを特徴とする（４）記載の多ポイント通信システム。
【０１５４】
（６）前記フレーム計数回路及び前記マルチフレーム計数回路は、ソフトウェアプログラムによるソフトウェアカウンタ及びマイクロプロセッサ内に具備されたプログラマブルカウンタのうちのいずれかであることを特徴とする（１）から（５）のいずれか記載の多ポイント通信システム。
【０１５５】
（７）前記親局と前記複数の子局との間の通信は、ＴＤＭＡ（Ｔｉｍｅ−Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ）方式による無線部で行うようにしたことを特徴とする（１）から（６）のいずれか記載の多ポイント通信システム。
【０１５６】
（８）前記親局から複数の子局への通信は、ＴＤＭ（Ｔｉｍｅ−Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ）方式による同報を可能とする無線部で行い、 前記複数の子局から前記親局への通信は、前記ＴＤＭＡ方式による時分割多元接続を可能とする無線部で行うようにしたことを特徴とする（７）記載の多ポイント通信システム。
【０１５７】
（９）前記親局と前記複数の子局との間の通信は、前記ＴＤＭＡ方式に基づくＴＤＭＡ−ＴＤＤ［ＴＤＭＡ（Ｔｉｍｅ−Ｄｉｖｉｓｉｏｎ ＭｕｌｔｉｐｌｅＡｃｃｅｓｓ） Ｔｉｍｅ−Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｄｕｐｌｅｘ］方式による無線部で行うようにしたことを特徴とする（７）記載の多ポイント通信システム。
【０１５８】
（１０）前記親局と前記複数の子局との間の通信は、同一な時間軸でかつある一定時間帯で前記親局から前記複数の子局へＴＤＭ（ＴＤＭ：Ｔｉｍｅ−Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ）方式による同報通信を行い、前記一定時間帯以外の時間帯に前記複数の子局から前記親局へＴＤＭＡ（Ｔｉｍｅ−Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ）方式による時分割多元接続による通信を行うようにしたことを特徴とする（９）記載の多ポイント通信システム。
【０１５９】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、親局と複数の子局との間で通信を行う多ポイント通信システムにおいて、親局及び複数の子局各々に設けられかつ複数の子局から親局への情報伝送をスペクトラム拡散方式で行う無線部と、親局に設けられかつ複数の子局各々の識別を複数の子局各々に予め割り付けたスペクトラム拡散方式の拡散符号に基づいて行う手段と、親局及び複数の子局各々に設けられかつスペクトラム拡散方式の拡散符号及び逆拡散符号の繰返し周期からなるタイミング信号をＮ分周（Ｎは整数）するＮ分周手段と、親局及び複数の子局各々に設けられかつＮ分周手段の出力を計数するフレーム計数回路と、親局及び複数の子局各々に設けられかつフレーム計数回路のカウントアップをトリガとするマルチフレーム計数回路と、複数の子局各々に設けられかつフレーム計数回路及びマルチフレーム計数回路各々の計数値を用いて複数の子局間相互の時刻を合わせる手段とを備えることによって、公平性を保つことが可能な競りシステムを実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例による送信部の構成を示すブロック図である。
【図２】本発明の一実施例による受信部の構成を示すブロック図である。
【図３】本発明の一実施例による多ポイント通信システムの構成例を示すブロック図である。
【図４】本発明の一実施例によるフレーム及びマルチフレームのフレ−ム構成を示す図である。
【図５】本発明の一実施例による多ポイント通信システムの処理動作を示すフローチャートである。
【図６】ＴＤＭＡ−ＴＤＤ方式によるフレームの構成を示す図である。
【符号の説明】
１１，３１，
５２−１，５２−ｎ，６１ 処理部
１２ 位相変調回路
１３，３３ 信号処理回路
１４，３４ 搬送波発生回路
１５，１９，３５，３９ 乗算回路
１６ スペクトラム拡散回路
１７ 拡散符号発生回路
１８，３８ Ｎ分周回路
２０ 無線送信部
２１，４１ フレーム計数回路
２２，４２ マルチフレーム計数回路
２３，４３ フリップフロップ
２４ ラッチ
２５，５１−１，５１−ｎ 応札用ボタンスイッチ
２６，４４ 論理積回路
２７，４５，５６−１，５１−ｎ，６５ アンテナ
３２ 位相復調回路
３６ スペクトラム逆拡散回路
３７ 逆拡散符号発生回路
４０ 無線受信部
５０−１〜５０−ｎ 子局
５３−１，５３−ｎ，６２ 送信部
５４−１，５４−ｎ，６３ 受信部
５５−１，５５−ｎ，６４ ダイプレクサ
６０ 親局
７０ 中央処理装置
８０ 表示装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a multipoint communication system and a bidding system using the multipoint communication system, and more particularly to communication between one master station and a plurality of slave stations in a p-mp (point-to-multipoint) multipoint communication system. When information is transmitted from a plurality of slave stations to a master station within a certain period of time, the master station monitors the information of the time indicated by the intention sent from the plurality of slave stations to the master station. The present invention relates to a technique for performing mutual determination and extracting a slave station that presents the earliest time.
[0002]
[Prior art]
A multipoint communication system that performs mutual communication between one master station and a plurality of slave stations (n: n is an integer of 2 or more) is also used in a competitive system. In this case, a wired medium is used as a communication medium. Is generally due to In recent years, a system using a wireless medium has been introduced to this auction system.
[0003]
In the auction system, in a system that wirelessly transmits the purchase intention of the purchaser (successful bidder), the purchase intention is presented by pressing a push button type bidding button attached to the wireless terminal possessed by the purchaser. Information is transmitted to the master station on radio waves from the wireless terminal.
[0004]
On the other hand, the master station receives the purchase intention presentation information sent from the wireless terminal. If the purchase intention is presented earlier than the other purchasers, the master station performs a successful bid process and performs a bid (successful bid).
[0005]
Usually, there are a plurality of buyers participating in the auction market, and the buyer has 10 to 200 wireless terminals. The form of the auction market (flowers, animals, fish, cars, etc.), how to compete ( Depending on the auction, the auction, etc., information including a purchase intention presentation (request for a successful bid) is transmitted from the plurality of wireless terminals almost simultaneously to the master station.
[0006]
Such a multi-point communication system is conventionally realized by a weak radio using a frequency division multiplexing (FDM) or a specific low power radio.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In the above-described multi-point communication system using the conventional frequency division multiplexing method, each purchaser (successful bidder) has a wireless terminal, and therefore, radio frequencies corresponding to the number of purchasers are required to recognize the purchasers. .
[0008]
In the multipoint communication system described above, the master station receives information including purchase intentions in radio frequencies corresponding to the number of buyers in a short time (preferably within 1 to 3 seconds), and purchases from multiple buyers. It is necessary to determine whether or not the intention is presented and to make a successful bid process.
[0009]
In addition, if multiple buyers are willing to purchase, it has to be narrowed down to one successful bidder, so a round trip of information occurs between the wireless terminal of the slave station and the master station, It takes time to process a successful bid.
[0010]
In order to solve the above-described problem, the master station may perform reception processing by dividing radio frequencies corresponding to the number of buyers into several groups. For example, when the 50 MHz frequency band is divided into 5 groups, and the 10 MHz band is further divided into several channels (one channel is associated with one wireless terminal) within the group, and the radio frequency is set. There is. In this case, the master station includes a radio for each group and performs parallel processing.
[0011]
However, the master station receives information including a purchase intention for each group in a short time (preferably within 1 to 3 seconds), and scans (searches) all channels to narrow down to one successful bidder. There is a need.
[0012]
Usually, scanning is performed by switching channels, but it is common to change the frequency of a local oscillator provided on the receiver side of the master unit by using a PLL (phase lock loop) synthesizer.
[0013]
However, since this local oscillator is composed of a PLL, it takes time until the frequency is stabilized (the time until stabilization is called a lock time). For example, if the PLL lock time is 50 ms per channel, it takes more than “50 (ms) × number of channels” to scan all the channels in one group. Further, if the master station has a radio for each group, it is necessary to wait until the scanning (exploration) of all the groups is completed.
[0014]
When the auction is started and there is a purchase intention presented by multiple buyers, or when there is no buyer, the bid price must be raised and lowered and a successful bid process must be performed again. Processing takes time.
[0015]
In the auction market, fairness is required for the successful bid process. In the above example, since there is a time difference of 50 × n (ms) between the first channel and the nth channel, 50 × n (ms If the bidding button is pressed within (), depending on the direction in which the frequency is scanned, the willingness to purchase may be detected earlier and the bidding process may be executed.
[0016]
Further, the successful bid processing also has a problem that it lacks fairness in the integrated processing by software programs and hardware (for example, processing according to a certain procedure from the first channel to the n-th channel).
[0017]
On the other hand, in order to solve these problems, the technology described in Japanese Patent Laid-Open No. 9-259201 is a system that uses the SS (Spread Spectrum) method, unifies the time of the wireless terminal, and sends a bid to the transmission data. There has been proposed a method of adding the time of intention display. Among these, high-traffic communication within a short time is realized by a multiple access technique based on CSMA / CA (Carrier Sense Multiple Access Collision Avidance).
[0018]
However, in this method, a so-called wireless LAN (Local Area Network) transmission control system is adapted to the bid system, and communication between the bid transaction controller and the bidder radio terminal and the bidder radio terminal is one. It is presumed that the processing is performed using different types of spreading / despreading codes. In this case, if wireless transmission from the bidder wireless terminal and the bidder wireless terminal to the bid transaction controller is congested within a certain time, a collision occurs in the wireless propagation path.
[0019]
Originally, the CSMA / CA system assumes that even if this collision occurs, transmission can be performed again after a random time according to the CSMA / CA protocol, and communication can be performed if transmission quality is maintained without interference from other radio equipment. This is the method.
[0020]
If there is a collision in the radio propagation path, the CSMA / CA protocol must be executed for each radio in order to obtain bid information etc. from the bidder radio terminal and all bidder radio terminals. It takes time to execute and communicate with the program.
[0021]
In addition, in the technology described in the above publication, it is proposed to use a first-come-first-served basis determination function in order to realize fairness of bidding. This is to send a time signal (time) from the clock means provided in the bidder controller to the bidder radio terminal and all the bidder radio terminals, and the clock means provided in each radio terminal. Is integrated into this time signal. Moreover, the unified time is sent to the bid transaction controller at the time of bidding, and the time is compared in the bid transaction controller to determine the earliest bidder.
[0022]
However, the details of the timekeeping means provided in the auction transaction controller and the wireless terminal are unknown, but in terms of unifying the time by the time signal (time), the processing by the software program is performed. It is common. Since all wireless terminals have different processing steps and times according to the software program, even if the time measuring means is unified with the time signal (time), a variation of about 10 milliseconds to 1 second occurs between the wireless terminals. .
[0023]
In the technique described in Japanese Patent Laid-Open No. 9-319800, ID (identification information) is used for identifying buyers participating in the auction, and this ID is included in other data and sent to the communication partner. The ID is used to identify the buyers participating in the bidding, and is included in the information (data) sent from the bidding terminal or the bidding participant terminal to the bidding transaction controller.
[0024]
This method is effective for a system that transmits random information (data), but the amount of information (data) is large in a system in which information within a certain period is congested, such as a competitive system. Increasing the transmission decreases the transmission efficiency and increases the processing time of the software program, which hinders high traffic communication.
[0025]
In the technique described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-328290, the wireless terminal is provided with time measuring means, and at the time of data transmission, time information is included in other data and sent to the master station. In order to identify the ID, an ID is used as in the technique described in Japanese Patent Laid-Open No. 9-319800, and is sent to the other party of communication in other data. Even in this technique, if the information is congested within a certain period, the transmission efficiency is lowered and the processing time by the software program is increased.
[0026]
In addition, in order to realize fairness of bidding, the buyer's wireless terminal has a timekeeping unit that measures the current time, and the time data output from this timekeeping unit when the switch is pressed is used as transmission data. The communication is sent to the master station radio and the earliest successful communication is validated to prevent the communication sequence from being reversed.
[0027]
However, the timekeeping unit that keeps track of the current time of the buyer wireless terminal is generally composed of a general-purpose IC (integrated circuit) having a clock function and a crystal resonator. However, since there is no time control means from the master station radio, the accuracy of the timekeeping unit of the buyer radio terminal becomes the accuracy of the entire system. Therefore, unless the crystal resonator has a highly stable oscillation frequency accuracy, the current time of all the buyer radio terminals varies. Although this variation depends on the oscillation frequency accuracy, temperature, and aging, it is estimated that the variation will be at least about 1 to 30 seconds, so that fairness cannot be maintained.
[0028]
In the technique described in Japanese Patent Laid-Open No. 9-198539, the master station has a signal to start timing (timer reset command) sent to the slave station, and the slave station's timing means is started synchronously, so that the participant trying to make a successful bid has When the push button provided in the slave station is pressed, the counting of the timing means stops, and after the stop, the master station collects the measurement time of the slave station.
[0029]
This time measuring means is a hardware counter for counting a clock general-purpose IC or clock (repetitive signal “1010”) attached to the periphery of the microcomputer, a programmable counter built in the microcomputer, and a software counter by a software program. It is common to implement with.
[0030]
However, in the same way as the technique described in Japanese Patent Laid-Open No. 9-259201 described above, when the time measuring means of all the slave stations is controlled by the software program in accordance with the timing start signal, the processing process and time by the software program are controlled. Since they are different from each other, even if the timing means are unified, a variation of about 10 milliseconds to 1 second occurs between the slave stations.
[0031]
In addition, when the push button provided in the slave station of the participant who is going to make a successful bid is pressed, the counting of this timing means stops, and after the stop, the master station collects the measurement time of the slave station. Since the determination of whether or not the push button is pressed during the processing and the stop of counting by the time measuring means when the button is pressed are processed by the software program, both cause a time delay. Further, since this time delay occurs in the time measuring means of all the slave stations, the measurement time varies in the slave stations as a whole.
[0032]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a multi-point communication system capable of solving the above-described problems and realizing a bidding method capable of maintaining fairness and a bidding system using the multi-point communication system.
[0033]
[Means for Solving the Problems]
A multipoint communication system according to the present invention is a multipoint communication system that performs communication between a master station and a plurality of slave stations, and is provided in each of the master station and the plurality of slave stations and the plurality of slave stations A wireless unit that performs information transmission from the master station to the master station by a spread spectrum method, and a spread spectrum method spread provided in the master station and assigned in advance to each of the plurality of slave stations A means for performing the processing based on a code; and a timing signal provided in each of the master station and the plurality of slave stations and composed of a repetition period of the spread code and the despread code of the spread spectrum system (N is an integer) N dividing means, a frame counting circuit provided in each of the master station and the plurality of slave stations and counting the output of the N dividing means, and provided in each of the master station and the plurality of slave stations and previously A multi-frame counting circuit triggered by a count-up of a frame counting circuit, and means for transmitting a specific pattern provided in the master station and defining a time axis of each of the plurality of slave stations to each of the plurality of slave stations And means for resetting each of the frame counting circuit and the multi-frame counting circuit in response to reception of the specific pattern from the parent station provided in each of the plurality of slave stations.
[0034]
An auction system according to the present invention is a system that performs communication between a master station and a plurality of slave stations, and is provided in each of the master station and the plurality of slave stations, and information from the plurality of slave stations to the master station A wireless unit that performs transmission by a spread spectrum method, and a unit that is provided in the master station and that performs identification of each of the plurality of slave stations based on a spread code of the spread spectrum method that is assigned in advance to each of the plurality of slave stations; N-dividing means provided in each of the master station and the plurality of slave stations and dividing a timing signal composed of a repetition period of the spread-spectrum-type spreading code and despreading code by N (N is an integer); A frame counting circuit provided in each of the master station and the plurality of slave stations and counting the output of the N dividing means; and a counter of the frame counting circuit provided in each of the master station and the plurality of slave stations. A multi-frame counting circuit triggered by a top-up, means for transmitting to each of the plurality of slave stations a specific pattern provided in the master station and defining a time axis of each of the plurality of slave stations, A multipoint communication system including each of the slave stations and means for resetting each of the frame counting circuit and the multiframe counting circuit in response to reception of the specific pattern from the master station;
Each of the plurality of slave stations includes a bidding button switch for presenting purchase intention, and a latch means for latching the count values of the frame counting circuit and the multi-frame counting circuit by using the bidding button switch as an on / off trigger Information indicating the intention to purchase in response to pressing the button switch for bidding and the time when the intention to purchase latched by the latch means and attendance information indicating the intention to participate in the auction are displayed. Means for sending to the master station,
The master station is A reference table that stores the information including the presentation of the purchase intention and the time from the plurality of slave stations, and the attendance information, and the number of presentation of the purchase intention with reference to the reference table is greater than a predetermined number. In case the new bid price is presented to continue the bid and the purchase intention is less than a pre-specified number Based on the information including the presentation of the purchase intention and the time from the plurality of slave stations and the attendant information Make a bid for the buyer who presented the earliest time Means for performing a successful bid processing of the bid; When there is the same time in the successful bid processing, present a new bid price And means for narrowing down to one successful bidder.
[0035]
That is, the multi-point communication system of the present invention is a p-mp (point-to-multipoint) multi-point communication system, especially when communicating between one master station and a plurality of slave stations within a certain fixed time. When information is sent from a plurality of slave stations to the master station, communication between the master station and the plurality of slave stations is performed by a radio unit using an SS (Spread Spectrum) method (direct spreading method). As a result, each of the plurality of slave stations can be identified using SS-type spreading codes assigned to the plurality of slave stations in advance.
[0036]
The radio unit includes a high-frequency transmission circuit and reception circuit including an antenna, a phase modulation / demodulation circuit, a spread spectrum circuit for performing spread spectrum, a spread spectrum spread circuit, and a timing composed of a repetition cycle of the spread code and the reverse spread code. An N divider circuit that divides a signal by N (N is an integer), a frame counter circuit that sets the time between a plurality of slave stations, a multi-frame counter circuit, and a marker that determines a time reference A flip-flop and a latch that captures the count value of the frame counting circuit and the count value of the multi-frame counting circuit each time the push button type bid button is pressed (the push button type bid button and latch are radios of the slave station) It is comprised only in the transmission part of a terminal), and the process part which consists of a microprocessor for performing a bid. Therefore, by using the count values of each of the frame counting circuit and the multiframe counting circuit as time information of the multipoint communication system, it is possible to determine the information arrival order from each of the plurality of slave stations.
[0037]
When communication is performed from the wireless terminals of a plurality of slave stations to the master station, the wireless terminals of the plurality of slave stations are identified by a spreading code assigned in advance for each wireless terminal. Further, as time alignment between the master station and the radio terminals of the plurality of slave stations, a unique word (UW) added to the baseband signal transmitted by the master station at the receiver of the radio terminal of the slave station is used. ) The sign is detected by a signal processing circuit, and this unique word (UW) detection signal and the control output signal of the processing unit comprising a microprocessor are logically ANDed (or logical sum) to form a marker, and a flip-flop circuit A multi-frame marker (MFR # 0) is set up via the PN (Pseudo Noise Pattern) code generation circuit provided in the transmitter of the wireless terminal of the slave station and the timing signal consisting of the repetition period of the despread code When the multi-frame marker is generated via the flip-flop circuit, the output of the flip-flop circuit is provided at the output of the flip-flop circuit. And combined time axis between the transmitting portion receiving section of the radio terminal of the slave stations by synchronizing the frame counting circuit. Therefore, the frame counting circuit of each of the plurality of slave stations operates with a timing signal synchronized with the code cycle of the PN code generation circuit included in the despreading circuit, thereby causing variations in absolute time axis alignment of each of the plurality of slave stations. Can be easily performed, and there is no time axis shift.
[0038]
When presenting a purchase intention in a wireless terminal of a plurality of slave stations, the count value of the frame count circuit and the count value of the multi-frame count circuit are set to the time when the purchase intention is presented (of the frame count circuit and the multi-frame count circuit). The transmission unit of the wireless terminal of the slave station is provided with a push button type bid button, and information including the attendance presentation, the purchase intention presentation, and the purchase intention presentation time by pressing the bid button is included. Sending to the master station.
[0039]
On the other hand, the master station receives information including the attendance presentation, the purchase intention presentation, and the purchase intention time sent from the slave station wireless terminal, and the attendance presentation and the purchase intention are presented. If so, a successful bid process is performed.
[0040]
Also, in the master station, when presenting the tender and the intention of purchasing from multiple buyers in the bidding process, when narrowing down to one successful bidder, the bidding buttons are pressed after the multiple bidding buttons are pressed by the narrowing down logic. Processing time until processing is shortened.
[0041]
The processing unit of the master station is provided with a reference table for recording attendance presentation for the number of buyers in this narrowing logic, presentation of purchase intention, and time at which purchase intention was presented, and refer to this reference table. When the willingness to purchase is greater than or equal to the number specified in advance (the number is approximately 3-4), the bid price is immediately raised or lowered based on the bid price specified in advance, and a new bid price is presented. And continue the auction.
[0042]
On the other hand, if the purchase intention is less than the number specified in advance, the purchaser indicated the purchase intention indicated by the purchaser is referred to, and the buyer (the successful bidder) presenting the earliest time makes a successful bid. Process. However, if it is the same time, the bid price is immediately raised or lowered based on the vertical range of the price specified in advance, a new bid price is presented, and the bid is continued.
[0043]
The present invention includes the above-described means and the narrowing down logic, so that even if there are a plurality of successful bidders, determination is made with reference to each means and the time when the purchase intention is presented until there is only one successful bidder. Therefore, it is possible to perform a fair successful bid process quickly.
[0044]
In addition, refer to the reference table for attendance presentation in the successful bid processing of the master station, and confirm whether the buyer will participate in the successful bid processing (auction) or not including the interruption, depending on whether there is an attendance presentation doing. If no attendant is presented, the subsequent processing is not performed, so that the processing time can be shortened.
[0045]
The time when the purchase intention is presented is indicated by the count values of the frame count circuit and the multi-frame count circuit. In particular, the count values of the frame count circuit and the multi-frame count circuit of the transmission unit of the master station compete and the time axis of the entire system. (Standard). Moreover, since the time axis is realized by hardware means, there is no software program intervention, so there is little time delay or variation in the entire system except for the radio wave propagation delay, and even if there is a time delay, the chip level -G units.
[0046]
The frame counting circuit and the multi-frame counting circuit of the receiving unit of the slave station have a correlation value (PN) between the spread spectrum code included in the SS wave transmitted from the transmitting unit of the master station and the spread spectrum code of the receiving unit of the slave station. A timing signal whose timing is the position where a specific pattern is detected from the code, the repetition period of the PN code is determined and the time axis is determined) is taken by the N divider circuit (N is an integer), Counts with the count trigger signal that is output. Since the accuracy of this count trigger signal is a chip rate unit of the spread code, it is highly accurate.
[0047]
Further, the frame counting circuit and the multi-frame counting circuit of the transmission unit of the slave station divide the repetition cycle timing of the PN code generation circuit included in the spread spectrum code generation circuit of the transmission unit of the slave station by N (N is an integer) N The frequency is divided by a frequency dividing circuit and counted by a count trigger signal which is an output of the N frequency dividing circuit. Based on the repetition cycle timing of this PN code generation circuit, if synchronization is achieved at the timing when the correlation value is obtained at the receiver of the slave station, the time axis of the transmitter of the slave station can be easily adjusted to the time axis of the master station. It becomes possible.
[0048]
Furthermore, a unique word (UW) code added to the baseband signal sent by the master station is detected by a signal processing circuit at the receiving unit of the wireless terminal of the slave station, and this unique word (UW) detection signal The control output signal of the processing unit composed of a microprocessor is logically ANDed (may be logical sum) to obtain a marker and a multi-frame marker (MFR # 0) through a flip-flop circuit. This flip-flop circuit Are transmitted to the multi-frame counting circuit of the transmission unit to synchronize, the multi-frame markers of the reception unit and the transmission unit are at the same position (time axis). As a result, the time axis of the transmission unit of the master station and the transmission units of the plurality of slave stations can be easily adjusted via the reception unit of the slave station.
[0049]
As mentioned above, it is possible to shorten the processing time for performing the successful bid process until the purchaser's willingness to narrow down to one successful bidder after simplifying the identification process of the wireless terminal possessed by each purchaser, By providing means for making a purchaser (successful bidder) who first shows a willingness to purchase a bid price to be presented, a bid system capable of maintaining a so-called fairness is realized.
[0050]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of a transmission unit according to an embodiment of the present invention. In FIG. 1, a transmission unit according to an embodiment of the present invention includes a processing unit (CPU: central processing unit) 11, a phase modulation circuit 12, a spread spectrum circuit 16, a wireless transmission unit 20, a frame counting circuit 21, A multi-frame counting circuit 22, a flip-flop (hereinafter referred to as F / F) 23, a latch 24, a bidding button switch 25, a logical product circuit 26, and an antenna 27 are included.
[0051]
The phase modulation circuit 12 includes a signal processing circuit 13, a carrier wave generation circuit 14, and a multiplication circuit 15, and the spread spectrum circuit 16 includes a spread code generation circuit 17, an N frequency dividing circuit 18, and a multiplication circuit 19. Yes.
[0052]
FIG. 2 is a block diagram showing a configuration of a receiving unit according to an embodiment of the present invention. In FIG. 1, a receiving unit according to an embodiment of the present invention includes a processing unit (CPU) 31, a phase demodulation circuit 32, a spectrum despreading circuit 36, a radio receiving unit 40, a frame counting circuit 41, and a multi-frame counting. The circuit 42, F / F 43, AND circuit 44, and antenna 45 are included.
[0053]
The phase modulation circuit 32 includes a signal processing circuit 33, a carrier wave generation circuit 34, and a multiplication circuit 35. The spectrum despreading circuit 36 includes a despread code generation circuit 37, an N frequency dividing circuit 38, and a multiplication circuit 39. I have.
[0054]
FIG. 3 is a block diagram showing a configuration example of a multipoint communication system according to an embodiment of the present invention. In FIG. 3, the multipoint communication system according to an embodiment of the present invention includes slave stations (wireless terminals) 50-1 to 50-n, a master station 60, a central processing unit 70, and a display device 80.
[0055]
The slave stations 50-1 to 50-n and the master station 60 include processing units (CPUs) 52-1 to 52-n, 61, transmission units 53-1 to 53-n, 62, and reception units 54-1 to 54. -N, 63, diplexers 55-1 to 55-n, 64, and antennas 56-1 to 56-n, 65. The slave stations 50-1 to 50-n are provided with bidding buttons 51-1 to 51-n, respectively.
[0056]
Note that the configurations of the transmission units 53-1 to 53-n and 62 and the reception units 54-1 to 54-n and 63 of the slave stations 50-1 to 50-n and the master station 60 are overlapped, but FIG. 2 and the receiving unit shown in FIG. However, the transmission unit of the master station 60 is not provided with the latch 24 and the bid button switch 25.
[0057]
In the multi-point communication system according to the present embodiment, one master station 60 and slave stations 50-1 to 50-n which are wireless terminals are in a one-to-N relationship (N is N). A multipoint wireless communication system of 2 or more integers).
[0058]
As a communication form, one master station 60 is broadcast or one-to-one from the slave stations 50-1 to 50-n, while the slave station 50-1 to 50-n is random, time-sharing. It is a form that can perform communication.
[0059]
As for the radio frequency, each purchaser (successful bidder) individually has a radio terminal, but the communication path from the master station 60 to the slave stations 50-1 to 50-n, and the slave stations 50-1 to 50-50. Different radio frequencies are assigned to the communication paths from -n to the master station 60 (all the radio terminals of the slave stations 50-1 to 50-n communicate using the same radio frequency). In addition, when the number of wireless terminals of the slave stations 50-1 to 50-n is large and the group configuration is adopted, one wireless frequency is assigned to each group, and the master station 60 to the slave stations 50-1 to 50- In some cases, the system is composed of a plurality of groups of n.
[0060]
The wireless terminals of the slave stations 50-1 to 50-n are assigned a channel [assigns a radio frequency to each wireless terminal in the frequency division multiplexing (FDM)] for each wireless terminal. The channel is associated with the code pattern of the spread spectrum code of the spread code generation circuit 17, and the processing units (CPUs) 52-1 to 52-n of the wireless terminals of the master station 60 and the slave stations 50-1 to 50-n are previously stored. , 61.
[0061]
That is, in the frequency division multiplexing system, the radio frequency is required as many as the number of radio terminals, but in the SS system, the master station 60 and the slave stations 50-1 to 50-1 can be used even with one radio frequency or with a spread spectrum code different for each radio terminal. The base station 60 can identify the wireless terminal by sequentially changing the spectrum despreading code assigned to each wireless terminal, and secures each communication channel. can do.
[0062]
Therefore, in the present embodiment, since the transmission unit 62 of the master station 60 is a communication system from 1 to N, only one type of spreading code is required. On the other hand, the reception unit 63 is an N to 1 communication system. In order to receive the information of the time when the willingness to purchase is received in a short time (preferably within 1 to 3 seconds), the spectrum despreading codes corresponding to all the wireless terminals may be sequentially changed and received.
[0063]
Usually, after the spectrum despreading code is changed in the receiving system, the correlation value [detects a specific pattern from the PN (Pseudo Noise Pattern) code, finds the repetition period of the PN code and determines the time axis] can be obtained Although it takes time, this time depends on the number of chips of the spread code, the chip rate, and the communication distance (propagation delay), but is shorter than the time until the frequency is stabilized by changing the frequency of the local oscillator by the synthesizer. In recent years, some commercially available synthesizer ICs have a frequency that stabilizes in a short period of time, but rather it takes a long time to control the frequency.
[0064]
FIG. 4 is a diagram showing the frame structure of frames and multi-frames according to an embodiment of the present invention, and FIG. 5 is a flowchart showing processing operations of the multipoint communication system according to an embodiment of the present invention. The processing operation of the multipoint communication system according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. First, means for performing a fair bid process will be described.
[0065]
In the multipoint communication system described above, when communicating between one master station 60 and a plurality of slave stations 50-1 to 50-n, the plurality of slave stations 50-1 to 50-n are particularly within a certain period of time. When information transmission is performed from the master station 60 to the master station 60, information from the slave stations 50-1 to 50-n is congested in the master station 60.
[0066]
If no measures are taken, depending on the information processing timing, processing logic or procedure of the master station 60, the buyer (successful bidder) who indicated the willingness to purchase later may make a successful bid and injustice may occur. There is. As countermeasures, in this embodiment, time information, time measuring means, and time setting means by a timer as shown in the above-mentioned JP-A-9-259201, JP-A-11-328290, and JP-A-9-198539, respectively. Has different means.
[0067]
In the present embodiment, the communication between the master station 60 and the plurality of slave stations 50-1 to 50-n is performed by the SS unit (direct spreading) wireless unit [transmitting unit and receiving unit excluding the processing units (CPUs) 11 and 31. ], And processing units (CPUs) 11, 31, 52-1 to 52-n, 61 composed of microprocessors for executing the auction.
[0068]
In particular, the transmission unit shown in FIG. 1 includes a high-frequency radio transmission unit 20 including an antenna 27, a phase modulation circuit 12 that performs primary modulation, a spread spectrum circuit 16 that performs secondary modulation (spread spectrum), and a plurality of children. A frame counting circuit 21 that generates time information used to synchronize the time between stations, and a multi-frame counting circuit 22 triggered by a count up of the frame counting circuit 21 (an integer multiple of the frame count value) ) And F / F 23 for generating a multi-frame marker.
[0069]
2 includes a radio reception unit 40 including an antenna 45, a phase demodulation circuit 32 that performs primary demodulation, a spectrum despreading circuit 36 that performs secondary demodulation (spectrum despreading), and a plurality of transmission units similar to the transmission unit. A frame counting circuit 41 for aligning the time axes between the slave stations, a multi-frame counting circuit 42 (an integer multiple of the frame count value) triggered by a count up of the frame counting circuit 41, a multi-frame It is composed of F / F 43 for generating a mummer.
[0070]
Only the transmitting units 53-1 to 53-n of the wireless terminals of the slave stations 50-1 to 50-n are connected to the bidding button switch 25 (the bidding buttons 51-- 1-51-n) and a latch 24 that captures the count value of the frame count circuit 21 and the count value of the multi-frame count circuit 22 at the timing when the bidding button switch 25 is pressed. The circuits and means other than the bidding button switch 25 and the latch 24 are common between the master station 60 and the radio terminals of the slave stations 50-1 to 50-n. In addition, the processing unit (CPU) 11 shown in FIG. 1 and the processing unit (CPU) 31 shown in FIG. 2 are distinguished from each other. However, the processing unit (CPU) 31 shown in FIG. Also good.
[0071]
Next, the frame counting circuits 21 and 41 and the multi-frame counting circuits 22 and 42 will be described. The configuration of each of the frame counting circuits 21 and 41 and the multi-frame counting circuits 22 and 42 is the same as that of the transmitting unit shown in FIG. 1 and the receiving unit shown in FIG. 2, but the functions are the master station 60 and the slave stations 50-1 to 50-50. -N and different.
[0072]
First, functions of the frame counting circuit 21 and the multi-frame counting circuit 22 of the master station 60 will be described with reference to the transmission unit shown in FIG. The spread code generation circuit 17 of the transmission unit includes a PN code generation circuit (not shown) having a certain periodicity and a storage circuit (not shown) for associating a spread code pair code selection signal. Yes.
[0073]
The PN code is generated by an M-sequence or Gold-sequence code sequence having an autocorrelation function, and is generated with a certain repetition period corresponding to the number of chips or the number of spreading. In this embodiment, the period of the PN code is assigned to one symbol of the phase modulation circuit 12 that performs the primary modulation in the same manner as the number of chips. Further, since the spreading code is broadcast or one-to-one communication from the master station 60 to the receiving units 54-1 to 54-n of the radio terminals of the slave stations 50-1 to 50-n, one type is assigned.
[0074]
On the other hand, the frame counting circuit 21 divides the timing signal generated with a certain repetition period by the PN code generating circuit of the spreading code generating circuit 17 by N dividing by the N dividing circuit 18 (N is an arbitrary value of integers 1 to 16), This is a counting circuit that counts f (f is 256) by the count trigger signal that is the output.
[0075]
The N frequency dividing circuit 18 has a short repetition period of the PN code generation circuit, and when the software counter by the software program through the interrupt processing by the processing unit (CPU) 11 or the programmable counter provided in the microprocessor cannot count, Be prepared to extend the cycle until you can.
[0076]
The value of the frequency division number N is determined based on the balance between the symbol rate of the phase modulation circuit 12 that performs primary modulation, the chip rate of the spread code generation circuit 17, and the processing capability of the processing unit (CPU) 11, and is a value of 1 to 16. Yes. However, as the frequency division value increases, the information resolution at the time when the purchase intention is presented decreases, so it is desirable to make the value as small as possible. Further, when intervention by the processing unit (CPU) 11 is not required, the frequency division value can be set to 1.
[0077]
The multi-frame counting circuit 22 is triggered by a count up of the frame counting circuit 21 and counts an integer multiple m (m is 32) of the frame count value. This multi-frame counting circuit 22 is a unit of an integer multiple f of the frame count value, and a multi-frame marker (periodicity in units of an integer multiple m of the frame count value) at an arbitrary position under the control of the processing unit (CPU) 11 comprising a microprocessor. The 0th multi-frame: MFR # 0) can be set.
[0078]
Simultaneously with the setting of the multi-frame marker, a unique word (UW) code shorter than one frame length is added to the baseband signal by the processing unit (CPU) 11 and is transmitted from the master station 60 as a part of the transmission data. It is transmitted to the radio terminals of the stations 50-1 to 50-n. Here, the unique word is used for defining the time axis of the plurality of slave stations 50-1 to 50-n by hardware.
[0079]
The processing unit (CPU) 61 of the master station 60 adds a unique word (UW) code to the baseband signal and transmits it as a part of transmission data from the master station 60 to all the slave stations 50-1 to 50-n. . On the other hand, in the slave stations 50-1 to 50-n, the signal processing circuit 33 detects the unique word (UW) code and uses it as a marker. Since this unique word (UW) code is broadcast from the master station 60 to the slave stations 50-1 to 50-n, it is detected at almost the same time although there is a time difference in propagation delay.
[0080]
Although the detailed configuration of the signal processing circuit 33 of the receiving section shown in FIG. 2 is not shown, it comprises a primary demodulation circuit and a unique word (UW) code detection circuit, and in particular, a unique word (UW) code detection circuit. Is a circuit for detecting a specific pattern consisting of a plurality of bits.
[0081]
As shown in FIG. 4, the generation of the multi-frame marker is performed by setting the count up of the frame counting circuit 21 as the clock of the F / F 23 and simultaneously sending the unique word (UW) code to the baseband. The marker output from the AND circuit 26 under the control of the (CPU) 11 is used as the data of the F / F 23, and the count value of the multi-frame counting circuit 22 is set to 0 (0th) by the output of the F / F 23. Set to multi-frame marker. At the same time, the count value of the frame counting circuit 21 is also set to zero.
[0082]
Thereafter, the multi-frame counting circuit 22 uses the count up of the frame counting circuit 21 as a trigger, continues counting until counting up, counts up, and then returns to zero. Thereafter, the multi-frame counting circuit 22 repeats this operation.
[0083]
A software counter that operates by a software program that takes the frame counting circuit 21 and the multi-frame counting circuit 22 into the processing unit (CPU) 11 and uses the count trigger signal output from the N frequency dividing circuit 18 as an interrupt (trigger). Or a programmable counter built in the processing unit (CPU) 11. The selection between them is determined by the processing speed and amount (load) of the software program in the processing unit (CPU) 11. However, when it is desired to reduce the load of the software program processing of the processing unit (CPU) 11, it is better to provide it outside the processing unit (CPU) 11 as in this embodiment.
[0084]
Next, functions of the spectrum despreading circuit 36, the frame counting circuit 41, and the multiframe counting circuit 42 of the receiving unit 63 in the master station 60 will be described with reference to the receiving unit shown in FIG.
[0085]
Similar to the spread code generation circuit 17 of the transmission unit, the despread code generation circuit 37 is a storage circuit (not shown) that associates a PN code generation circuit (not shown) having a certain periodicity with a despread code pair code selection signal. This PN code is a despread code. This despread code is used to set the communication path from the transmission units 53-1 to 53-n of the slave stations 50-1 to 50-n to the reception unit 63 of the master station 60. There are different types of codes for the number of wireless terminals. The despread code is stored in advance in the processing unit (CPU) 61 of the master station 60 and is also assigned to the radio terminals of the slave stations 50-1 to 50-n.
[0086]
On the other hand, the frame counting circuit 41 divides the timing signal generated with a certain repetition period by the N frequency dividing circuit 38 by N (N is an integer), similarly to the transmission unit, The count trigger signal which is this output counts f (f is 256). The multi-frame counting circuit 42 (m integer multiple of the frame count value) is triggered by the frame count circuit 41 counting up (carry over).
[0087]
This multi-frame counting circuit 42 is a unit of an integer multiple of the frame count value, and a multi-frame marker (periodic unit of an integer multiple of the frame count value f) at an arbitrary position under the control of a processing unit (CPU) 31 formed of a microprocessor. Mark, 0th multi-frame) can be set. In other words, the marker output from the AND circuit 44 under the control of the processing unit (CPU) 31 is used as the data of the F / F 43, and the count value of the multi-frame counting circuit 42 is set to 0 (first) by the output of the F / F 43. Set to the 0th multi-frame marker. At the same time, the count value of the frame counting circuit 41 is also set to zero.
[0088]
When the frame counting circuit 41 or the multi-frame marker receives information including the purchase intention sent from the wireless terminals of the slave stations 50-1 to 50-n to the master station 60 and the time when the purchase intention is presented, the frame count circuit 41 and the multi-frame marker are certain. When it is necessary to wait for a period, a processing unit (CPU) is used as a trigger for the timer to wait, and whether the wireless terminals of the slave stations 50-1 to 50-n are aligned with the parent device 60 in time axis. Use when it is necessary to confirm at 31.
[0089]
The receiving unit 63 of the master station 60 frequently changes the despreading code so as to set the communication path with the transmitting units 53-1 to 53-n of the slave stations 50-1 to 50-n. In each generation circuit 37, the autocorrelation between the spreading codes of the slave stations 50-1 to 50-n and the despreading code of the master station 60 is taken, but the PN code generation circuit is generated until the autocorrelation is obtained. There may be discontinuities in the timing signal.
[0090]
However, once autocorrelation is obtained, this timing signal is stable unless the despread code is changed and if the slave stations 50-1 to 50-n are transmitting. In addition, the function that hinders the discontinuity of the timing signal is that the frame counting circuit 41 and the multi-frame counting circuit 42 can be obtained by using a timing signal generated with a certain repetition period or a multi-frame marker. And F / F43 are not used.
[0091]
Next, functions of the frame counting circuit 21 and the multi-frame counting circuit 22 in the wireless terminals of the slave stations 50-1 to 50-n will be described with reference to the transmission unit shown in FIG.
[0092]
The spread code generation circuit 17 of the transmission unit includes a PN code generation circuit (not shown) having a certain periodicity and a storage circuit (not shown) for associating a spread code pair code selection signal. It is said. This spreading code is used by the slave stations 50-1 to 50-n to set the communication path from the transmitters 53-1 to 53-n of the slave stations 50-1 to 50-n to the receiver 63 of the master station 60. There are different types of codes corresponding to the number of wireless terminals, and codes dedicated to the wireless terminals of the slave stations 50-1 to 50-n are allocated in advance as the spreading codes.
[0093]
On the other hand, the frame counting circuit 21 divides the timing signal generated with a certain repetition period by the N dividing circuit 18 by N (N is an integer), and f (f is 256) by the count trigger signal which is the output. ). Further, the multi-frame counting circuit 22 (m integer multiple of the frame count value) is triggered by the count up of the frame counting circuit 21 (carry over). The multi-frame counting circuit 22 counts m (m is 32) in units of an integer multiple of the frame count value.
[0094]
Further, the output of the F / F 43 of the receiving unit shown in FIG. 2 of the slave stations 50-1 to 50-n is taken into the multiframe counting circuit 22, and the multiframe marker (an integer multiple of the frame count value) of the transmitting unit shown in FIG. By setting a periodic mark of unit, 0th multi-frame: MFR # 0), it is possible to synchronize the receiving unit and the transmitting unit. Note that the time base alignment in the slave stations 50-1 to 50-n is based on the 0th frame (FR0) of the 0th frame included in the 0th frame.
[0095]
Next, when sending information including the purchase intention sent from the wireless terminals of the slave stations 50-1 to 50-n to the master station 60 and the time at which the purchase intention was presented, the processing unit (CPU) 11 uses a bid button. 25 is recognized as an interrupt, and at the same time when it is simultaneously pressed, the count value f of the frame count circuit 21 and the count value m of the multi-frame count circuit 22 are captured by the latch 24, and these values are read. The time when the willingness to purchase was presented with these values.
[0096]
In this embodiment, the count value f of the frame counting circuit 21 is 0 to 255, and the count value m of the multi-frame counting circuit 22 is 0 to 31, but the upper limit of each count value is the form of the auction system, symbol rate and chip rate. It may be determined according to the relationship and processing speed. In particular, the multi-frame count value 0 is used as a multi-frame marker, but the multi-frame and multi-frame marker functions are used for time axis alignment between the radio terminals of the master station 60 and the slave stations 50-1 to 50-n. When the purchaser presses the bid button 25 with a slight time difference, the previous frame count value (0-255), the current frame count value (0-255), and the later The same frame count value f may appear in three cycles with the frame count value (0 to 255).
[0097]
In order to distinguish between them, the frame count value f and the multi-frame count value m are used, but are ignored when the bidding button 25 is pressed with a time difference greater than the count value of the multi-frame counting circuit 22. It is also possible to increase the multi-frame count value m to increase the time difference.
[0098]
The frame counting circuit 21 and the multi-frame counting circuit 22 are taken into the processing unit (CPU) 11 and operated by a software program that uses the count trigger signal output from the N frequency dividing circuit 18 as an interrupt (trigger). A soft counter or a programmable counter built in the processing unit (CPU) 11 may be used. The selection between them is determined by the processing speed and amount (load) of the software program in the processing unit (CPU) 11.
[0099]
Next, functions of the frame counting circuit 41 and the multi-frame counting circuit 42 in the wireless terminals of the slave stations 50-1 to 50-n will be described with reference to the receiving unit shown in FIG.
[0100]
The despreading code generation circuit 37 of the receiving unit shown in FIG. 2 includes a PN code generation circuit (not shown) having a certain periodicity and a storage circuit (not shown) for associating a despread code pair code selection signal. The PN code is a despread code. The despread code is assigned to one type because it is a broadcast or one-to-one communication path from the master station 60 to the receivers 54-1 to 54-n of the radio terminals of the slave stations 50-1 to 50-n.
[0101]
The frame counting circuit 41 and the multi-frame counting circuit 42 of the receiving unit shown in FIG. 2 of the wireless terminals of the slave stations 50-1 to 50-n are spread spectrum codes included in the SS wave transmitted from the transmitting unit 62 of the parent station 60. And a timing signal having a correlation value between the spectrum despread codes of the receiving units 54-1 to 54-n of the slave stations 50-1 to 50-n is divided by N by the N divider 38 (N is an integer) And a counting circuit for counting f (f is 256) by the count trigger signal which is the output.
[0102]
The count trigger timing is at the same position in the receiving units 54-1 to 54-n of all the slave stations 50-1 to 50-n except for the radio wave propagation delay. In addition, the multi-frame counting circuit 42 counts using the count up of the frame counting circuit 41 as a trigger.
[0103]
The multi-frame counting circuit 42 detects a unique word (UW) code added to a baseband signal sent from the master station 60 by a signal processing circuit 33, and a process comprising this unique word (UW) detection signal and a microprocessor. The control output signal of the unit (CPU) 31 is logically ANDed with the logical product circuit 44 (or logical sum) to obtain a marker, and a multiframe marker (MFR # 0) is set via the F / F 43. ing.
[0104]
The output of the F / F 43 is also taken into the multi-frame counting circuit 22 of the transmission unit shown in FIG. 1 of the slave stations 50-1 to 50-n, and the multi-frame marker of the transmission unit (in an integer multiple unit of the frame count value). A periodic mark, 0th multiframe: MFR # 0) is set, and the receiving unit and the transmitting unit can be synchronized. In addition, the multi-frame marker confirms the time axis with the master station 60 or, as shown in FIG. 5, information on the purchase intention and the time when the purchase intention is presented from the slave stations 50-1 to 50-n. Although it sends continuously to the master station 60, it is also used to stop transmission.
[0105]
The frame counting circuit 41 and the multi-frame counting circuit 42 are incorporated into a processing unit (CPU) 31 and a software counter that operates by a software program that uses a count trigger signal that is an output of the N frequency dividing circuit 38 as an interrupt. You may implement | achieve with the programmable counter incorporated in the process part (CPU) 31. The selection of both may be determined from the processing speed and amount (load) of the software program in the processing unit (CPU) 31 and the ease of system configuration.
[0106]
Further, the functions of the frame counting circuit 41 and the multi-frame counting circuit 42 are not necessary when the frame counting circuit 21 and the multi-frame counting circuit 22 of the transmission unit shown in FIG.
[0107]
Furthermore, if the timing signal generated from the PN code generation circuit of the despread code generation circuit 37 is taken into the PN code generation circuit of the spread code generation circuit 16 of the transmission unit shown in FIG. The time axis with the transmission unit can be adjusted, and the time axis of the transmission unit 62 of the master station 60 can also be adjusted.
[0108]
A bidding system using a multipoint communication system according to the present embodiment will be described below. This bidding system is a bidding method capable of maintaining fairness by using the above-described identification of the slave stations 50-1 to 50-n by the master station 60 and time axis alignment between the slave stations 50-1 to 50-n. Can be realized. Furthermore, by using the narrowing-down logic described later, when a purchase intention is indicated from a plurality of buyers in the process of a successful bid process in auction, the processing time of a successful bid process (successful bid) is narrowed down to one successful bidder. Can be shortened. Below, a successful bid process is demonstrated.
[0109]
When the bidding is started and the bidding buttons 51-1 to 51-n provided in the wireless terminals of the slave stations 50-1 to 50-n are pressed, the count value f of the frame counting circuit 21 and the multiframe count are counted. The count value m of the circuit 22 is information on the time when the purchase intention is presented, and is sent to the master station 60 together with the purchase intention presentation information.
[0110]
On the other hand, in the master station 60, the slave stations 50-1 to 50-n in which the attendance is presented are based on the attendance presentation indicating that it is desired to participate in the auction sent from the wireless terminals of the slave stations 50-1 to 50-n. The despreading code of the despreading code generation circuit 37 is changed to receive regardless of whether or not there is information including the purchase intention and the time when the purchase intention is presented. The information is stored in the processing unit (CPU) 31. Save to a lookup table in the circuit.
[0111]
As shown in the processing flow shown in FIG. 5, confirmation of attendance presentation is a slave station that can participate in a bid based on information of slave stations 50-1 to 50 -n that cannot participate in a bid instructed in advance by the central processing unit 70. Only 50-1 to 50-n are received by changing the despread code. In addition, after the notification of the start of the bid, the despreading code is changed only for the slave stations 50-1 to 50-n where the attendance is presented.
[0112]
After acquiring the information from all the slave stations 50-1 to 50-n where the attendance is presented, the processing unit (CPU) 61 of the master station 60 indicates the purchase intention and the purchase intention for the number of buyers. A reference table (not shown) for recording the number of mobile stations 50-1 to 50-n in which attendance is presented is designated in advance as the intention to purchase (the number is approximately 3 to 4). If it is presented, the bid price is immediately raised or lowered, a new bid price is presented, and the bid is continued.
[0113]
The increase or decrease of the bid price is determined based on the value previously instructed from the central processing unit 70 to the processing unit (CPU) 61. The processing unit (CPU) 61 determines a new bid price and continues the bid (narrowing). At the same time, the new price is transmitted to the central processing unit 70 and the display unit 80. Thus, since the bid price can also be raised or lowered by the processing unit (CPU) 61, the processing time for a successful bid can be shortened.
[0114]
On the other hand, if the purchase intention presentation is less than a predetermined number, the attendant presentation, purchase intention presentation, and purchase intention presentation time indicated by the buyer are referred to, respectively, and the earliest time (frame counting circuit) The successful bid processing is performed to make a successful bid for the buyer (successful bidder) who presented the count value f of 21 and the count value m of the multi-frame counting circuit 22). However, if it is the same time, the auction price is immediately increased or decreased, a new auction price is presented, and the auction (narrowing) is continued until one successful bidder can be identified.
[0115]
When the successful bidder can be identified by one person, the successful bid price and the successful bidder (slave station wireless terminal number) are transmitted to the central processing unit 70, and the end is indicated by the slave stations 50-1 to 50-n and The information is transmitted to the central processing unit 70, and transmission of each of the slave stations 50-1 to 50-n is stopped and the bid is ended.
[0116]
Furthermore, if no purchase intention is presented even after a certain period of time has passed since the start of the auction has been reported, the central processing unit 70 is notified that there is no purchase applicant, and the new price is increased or decreased by the bid price. Decide and continue the auction. In the central processing unit 70, when the state of no purchase applicant continues, information on the start of a new bid, the number of purchase intentions, the bid price, the bid price range, and the slave stations 50-1 to 50-n that cannot participate in the bid is displayed. The data is sent to the processing unit (CPU) 61 of the station 60 and auction is performed again.
[0117]
In the processing flow shown in FIG. 5, the central processing unit 70 and the display unit 80, the radio unit and processing unit (CPU) 61 of the master station 60, and the radio terminals of the slave stations 50-1 to 50-n. The main processing processes of each are shown.
[0118]
Prior to the start of the auction, the central processing unit 70 sends to the processing unit (CPU) 61 of the master station 60 information on the start of the auction, the willingness to purchase, the auction price, the auction price range, and the slave stations that cannot participate in the auction (FIG. 5). Step S1). The processing unit (CPU) 61 of the master station 60 adds a unique word (UW) code to the baseband signal, and sends it from the master station 60 to all the slave stations 50-1 to 50-n as part of transmission data. Sending and instructing to take multi-frame synchronization, and requesting the parent station 60 to send an attendance presentation indicating an intention to participate in the auction (steps S2, S31, and S41 in FIG. 5).
[0119]
The master station 60 acquires attendant presentation information while changing the despread code of the despread code generation circuit 37 to the slave stations 50-1 to 50-n that can participate in the auction (steps S3, S32, and S42 in FIG. 5). It is determined whether or not attendance presentation information has been sent from all the slave stations 50-1 to 50-n that can participate in the auction (step S4 in FIG. 5). Determines that there is no intention to participate in the bid, and reports the start of the bid (steps S3 to S8, S33, S43 in FIG. 5). The bid price, quantity, product name, and the like as information necessary for the bid are displayed in advance on the display device 80 under the control of the central processing unit 70.
[0120]
When a purchaser (successful bidder) wishes to make a successful bid under the conditions displayed on the display device 80, a push button type bidding button 51- attached to the wireless terminals of the slave stations 50-1 to 50-n. 1 to 51-n may be pressed (steps S34 to S37, S44 to S47 in FIG. 5).
[0121]
After reporting the start of the auction (Step S8 in FIG. 5), the master station 60 presents the purchase intention and the purchase intention while changing the despreading code to the slave stations 50-1 to 50-n having the attendance presentation. Regardless of whether the time information is present or not, the information is received and stored in a reference table in the storage circuit of the processing unit (CPU) 61. Further, the process of receiving information while changing the despreading code for the slave station having the attendant presentation and storing it in the reference table in the storage circuit of the processing unit (CPU) 61 is performed once or twice as necessary. May be performed three times or three times. In this embodiment, it is shown that the process is performed once (step S10 in FIG. 5).
[0122]
Next, the processing unit (CPU) 61 executes narrowing logic, and continues bidding (narrowing) until one successful bidder can be specified (steps S9 to S19 in FIG. 5). Further, when the bid price is changed in the course of executing the narrowing logic and the bid is executed again, the processing unit (CPU) 61 again reflects the intention of the purchaser (successful bidder) who wants to participate in the bid again. The attendant presentation of the slave stations 50-1 to 50-n may be confirmed (see case 2 in FIG. 5).
[0123]
On the other hand, the processing units (CPUs) 52-1 to 52-n of the wireless terminals of the slave stations 50-1 to 50-n receive information including the attendance presentation, the purchase intention presentation, and the time when the purchase intention was presented. Although it is a packet, this packet is continuously transmitted until there is an end notification after a multiframe synchronization / attend presentation request (steps S31 to S38, S41 to S48 in FIG. 5). Also, in the process of executing the refinement logic, when the bid price is changed and the bid is executed again, the attendance presentation is kept in the presentation state if there is an intention to participate in the bid even when the bid start notification is sent. The purchase intention and the time information indicating the purchase intention are reset (steps S33 and S43 in FIG. 5).
[0124]
Between the central processing unit 70 and the display unit 80 and the processing unit (CPU) 61 of the master station 60, prior to the start of bidding, the central processing unit 70 starts bidding, the number of purchase wills, the bidding price, the bidding price range, Information on the slave stations 50-1 to 50-n that cannot participate in the auction is sent to the processing unit (CPU) 61 of the master station 60. As other information, the new auction price, the winning bid price, and the winning bidder ( The wireless terminal numbers of the slave stations 50-1 to 50-n) and end information are sent from the processing unit (CPU) 61 of the master station 60 to the central processing unit 70 and the display device 80.
[0125]
Although not specified in the present embodiment, during execution of the bid, the execution of the bid is interrupted, stopped, and restarted as an observation process from the central processing unit 70 to the processing unit (CPU) 61 of the master station 60. It also has a function.
[0126]
In the present embodiment, an example is shown in which communication between the master station 60 and the plurality of slave stations 50-1 to 50-n is performed by a radio unit using the SS scheme (direct spreading). It can also be realized by a communication system using a Time Division Multiple Access (Time Division Multiple Access) method, a TDMA-TDD (TDMA-Time Division Duplex) method based on the TDMA method, and an SS method (frequency hopping).
[0127]
In the TDMA system, the transmission unit shown in FIG. 1 is configured such that the phase modulation circuit 12 as the primary modulation unit is left and the spread spectrum circuit 16 of the secondary modulation unit is deleted. On the other hand, the receiving unit shown in FIG. 2 has a configuration in which the phase demodulating circuit 32 is left as the first demodulating unit and the spectrum despreading circuit 36 of the second demodulating unit is deleted.
[0128]
In particular, a TDM communication form by broadcast is used from the master station 60 to the plurality of slave stations 50-1 to 50-n, and one radio frequency is required. Further, the TDMA communication mode by time division multiple access is used from the plurality of slave stations 50-1 to 50-n to the master station 60, and one radio frequency is also required.
[0129]
A plurality of slave stations 50-1 to 50-n are assigned to one master station at a certain interval from the slave stations 50-1 to 50-n, and each slave station 50-1 to 50-n is assigned to each slave station. The information is inserted into each and sent to the master station 60. The burst-like sections are prepared for the plurality of slave stations 50-1 to 50-n, and are sequentially arranged in a certain repetition period (called a frame). In the TDMA method, identification of the slave stations 50-1 to 50-n is prepared from the positional relationship by associating the burst-like sections sequentially arranged in a certain repetition period with the slave stations 50-1 to 50-n. Can be determined.
[0130]
Further, since the frame counting circuits 21 and 41 and the multi-frame counting circuits 22 and 42 have a TDM or TDMA communication mode, a time axis definition and a certain repetition cycle must be generated. It is. If the count values of these circuits are used as time information, it is not necessary to provide a new circuit. Furthermore, the processing units (CPUs) 11 and 31 by the microprocessor, or simple circuits added outside the processing units (CPUs) 11 and 31 by the microprocessor as in the present embodiment can also be configured.
[0131]
FIG. 6 is a diagram showing a frame configuration according to the TDMA-TDD system. The TDMA-TDD system will be described with reference to FIG. In the TDMA-TDD system, the TDMA system uses two radio frequencies, whereas, as shown in FIG. 6, one radio frequency is transferred from a master station 60 to a plurality of slave stations 50-1 to 50-n. In this communication mode, the slave stations 50-1 to 50-n are shared in time from the slave station 50 to the master station 60. From the master station 60 to the plurality of slave stations 50-1 to 50-n, the first half of a certain repetition period (called a frame) is used, and from the plurality of slave stations 50-1 to 50-n to the master station 60, the TDMA system is used. Similarly, a plurality of slave stations 50-1 to 50-n are prepared in the latter half of the burst section and are sequentially arranged, and the plurality of slave stations 50-1 to 50-n can be easily identified from the arrangement order. Can do.
[0132]
In addition, since the frame counting circuit and the multi-frame counting circuit have a TDM or TDMA communication mode, the time axis must be defined and a certain repetition period must be generated as in the TDMA system. It is. If the count values of these circuits are used as time information, it is not necessary to provide a new circuit. Furthermore, it can be configured by a simple circuit added outside the processing unit (CPU) by the microprocessor or the processing unit (CPU) by the microprocessor as in the present embodiment.
[0133]
In this way, by setting different spreading codes in advance for each of the plurality of slave stations 50-1 to 50-n, each of the plurality of slave stations 50-1 to 50-n can be identified. Further, the count values of the frame counting circuits 21 and 41 and the multi-frame counting circuits 22 and 42 are used as time information, and the minimum value of the time information is determined to be the earliest, so that a plurality of slave stations 50-1 to 50- It is possible to easily determine the information first-come-first-served order from each n without causing variations.
[0134]
The frame counting circuit 41 of each of the plurality of slave stations 50-1 to 50-n operates with a timing signal synchronized with the code period of the PN code generation circuit included in the despread code generation circuit 37. This timing signal indicates that a correlation between the modulated wave spread by the master station 60 and the despread code generated by the spectrum despreading circuit 36 of the slave stations 50-1 to 50-n is obtained. Accordingly, in the spectrum despreading circuits 36 of all the slave stations 50-1 to 50-n, the positions where the correlation can be obtained are almost the same positions although there is a difference due to the propagation delay.
[0135]
On the other hand, the multi-frame counting circuit 42 detects the unique word (UW) sent from the master station 60 by the signal processing circuit 33 and resets the count value of the multi-frame counting circuit 42 to 0 at the detected position (time axis). Therefore, since the time base alignment of each of the plurality of slave stations 50-1 to 50-n is processed by hardware without being processed by a software program through the intervention of the CPU, a time axis shift does not occur.
[0136]
In the bidding system using the multipoint communication system according to the present embodiment, the processing unit (CPU) 61 of the master station 60 starts the bidding from the central processing unit 70 before the bidding starts, the number of purchase intentions, the bidding price, the bidding. Receive information on the price range and slave stations that cannot participate in the auction, and proceed with the processing independently, regardless of communication with the central processing unit 70, inquiries or instructions, based on this information during the successful bid processing Since the slave station is discriminated and then the minimum value of the time information (the count values of each of the frame counting circuits 21 and 41 and the multi-frame counting circuits 22 and 42) of the slave station with the intention to bid is determined as the first, The successful bid processing time can be shortened.
[0137]
In the multipoint communication system according to the present embodiment, when communication is performed between one master station 60 and a plurality of slave stations 50-1 to 50-n, a plurality of slave stations 50-1 to 50-50 in particular within a certain period of time. When information is transmitted from -n to the master station 60, the information from the slave stations 50-1 to 50-n is congested in the master station 60.
[0138]
Conventionally, in order to identify a slave station even in a congested situation, in a system using a frequency division multiplexing (FDM), it is possible to identify the slave station with a radio frequency designated for each radio terminal of the slave station. In the digital transmission system, as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-319800, an ID is used to identify a buyer who participates in the auction, and is sent to the other party in communication with other data. Is analyzed and identified.
[0139]
In the present embodiment, a different spread spectrum code is assigned to each of the wireless terminals of the slave stations 50-1 to 50-n, and information in which the wireless terminals are associated with the spread spectrum code is used as a processing unit (CPU) 61 of the master station 60. By preparing for, it is easy to identify quickly because there is no need to see the ID in the data.
[0140]
In addition, when information is transmitted from the plurality of slave stations 50-1 to 50-n to the master station 60 within a certain time, the information from the slave stations 50-1 to 50-n is congested in the master station 60. In this case, if no measures are taken, even if information indicating purchase intention is sent over the air, depending on the information processing timing, processing logic or procedure of the master station, the purchase intention will be indicated later. The buyer (successful bidder) who has the wireless terminal of the slave station that sent the information may make a successful bid, and lack of fairness. In order to prevent this, Japanese Patent Laid-Open No. 9-259201 solves the problem by unifying the time of the wireless terminals and adding the time to the transmission data.
[0141]
In Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-319800, a timing clock is provided. In Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-328290, a wireless terminal is provided with time measuring means, and time information is included in other data and transmitted to the master station at the time of data transmission. In Japanese Patent Laid-Open No. 9-198539, the master station transmits a timer reset command to the slave station, starts the timer of the slave station synchronously, and when the push button is pressed at the slave station, the timer stops. By collecting the timer values of the slave stations, each prevents a lack of fairness.
[0142]
On the other hand, in this embodiment, if the technology is based on the TDMA scheme such as the SS scheme (direct spreading) or the TDMA-TDD scheme, the frame counting circuits 21 and 41 having a certain periodicity are provided. This count value is used as time information, and it is not necessary to have a means for new time processing, and it is easy to construct an apparatus or a system.
[0143]
In this embodiment, prior to the start of the auction, the central processing unit 70 obtains the number of purchase intentions, the auction price, the auction price range, and information on the slave stations 50-1 to 50-n that cannot participate in the auction from the processing unit ( CPU) 61 receives the bid, and from the start of the auction until the successful bid is made, the successful bid processing is performed based on the judgment of the processing unit (CPU) 61 of the master station 60.
[0144]
In particular, the slave stations 50-1 to 50-n that cannot participate in the auction, the attendance presentation indicating the intention indication to participate in the auction, the willingness to purchase, and the reference table for recording the time of presenting the willingness to purchase are provided. As for the information of the slave stations 50-1 to 50-n that cannot participate in the auction, the deposit (compensation money) amount is insufficient, and the radio of the slave station possessed by the purchaser (successful bidder) judged to be unsuitable for the transaction Since the terminal is shown, even if a purchase intention is presented, it can be eliminated. Further, if no attendance is presented, even if there is a purchase intention, it can be eliminated.
[0145]
In addition, if the number of purchase intentions is more than the number specified in advance (the number is approximately 3 to 4), the bid price is immediately increased or decreased based on the range of the price specified in advance. The bid price can be presented and the bid can be continued.
[0146]
On the other hand, when the purchase intention is less than a predetermined number, the purchaser indicated the purchase intention indicated by the purchaser is referred to, and the buyer (successful bidder) presenting the earliest time makes a successful bid. Processing can be performed. However, if it is the same time, it is possible to immediately increase or decrease the bid price based on the price range specified in advance, present a new bid price, and continue the bid.
[0147]
In the present embodiment, the above functions are provided as the narrowing logic, so that the successful bid processing from when the auction is started until one buyer (successful bidder) makes a successful bid is fair and the central processing unit 70 is interposed. By reducing the number, it is possible to perform a quick successful bid process.
[0148]
In connection with the description of the claims, the present invention may further take the following aspects.
[0149]
(1) A multi-point communication system that performs communication between a master station and a plurality of slave stations, wherein the plurality of communication stations are communicated between the master station and the plurality of slave stations within a certain period of time. A wireless unit that performs communication between the master station and the plurality of slave stations by a spread spectrum method when information transmission from the slave station to the master station is performed, and from the plurality of slave stations to the master station Means for identifying each of the plurality of slave stations using the spread code of the spread spectrum system pre-assigned to each of the plurality of slave stations at the time of communication; and a spread code and a despread code of the spread spectrum system N frequency dividing means for dividing a timing signal having a repetition period by N (N is an integer), a frame counting circuit for counting the output of the N frequency dividing means, and a multi-frame triggered by counting up of the frame counting circuit A counting circuit; Multi-point communication system characterized by having a means to adjust the mutual time between the plurality of slave stations using a frame counter circuit and a count value of said multi-frame counter circuit each.
[0150]
(2) Bidding button switch for presenting purchase intention, latch means for latching the count values of the frame counting circuit and the multi-frame counting circuit, triggered by ON / OFF of the bidding button switch, and bidding In response to pressing of the button switch, information including the presentation of the purchase intention and the time when the purchase intention latched by the latch means is displayed, and attendance information indicating the intention display indicating that the user wants to participate in the auction is sent to the master station. The multipoint communication system according to (1), wherein each of the plurality of slave stations includes a means.
[0151]
(3) means for performing a successful bid process of the bid based on the information including the presentation of the purchase intention and the time from the plurality of slave stations and the attendant information, and the plurality of buyers in the successful bid process (2) The multipoint communication system according to (2), characterized in that the master station includes means for narrowing down to one successful bidder when a bid participation and the purchase intention are presented.
[0152]
(4) A reference table for recording the participation of the bid for the number of buyers in the narrowing logic, the purchase intention, and the time when the purchase intention is presented, and the participation of the bid and the purchase with reference to the reference table Means for raising and lowering the bid price based on the bid width specified in advance when the number of wills to be presented is greater than a predetermined number, and presenting a new bid price and continuing the bid; Means for causing the purchaser to make a successful bid for the buyer who presented the earliest time based on the time when the purchase intention was presented when the participation and the purchase intention were less than a predetermined number. The multipoint communication system according to (3).
[0153]
(5) Means for presenting a new bid price by raising and lowering the bid price based on a bid price instructed in advance when the time at which the purchase intention is presented is the same time, and continuing the bid. The multipoint communication system according to (4), which is included in the master station.
[0154]
(6) The frame counting circuit and the multi-frame counting circuit are any one of a software counter based on a software program and a programmable counter provided in a microprocessor. Any one of the multipoint communication systems.
[0155]
(7) Any one of (1) to (6) is characterized in that communication between the master station and the plurality of slave stations is performed by a radio unit based on a TDMA (Time-Division Multiple Access) method. Or a multi-point communication system.
[0156]
(8) Communication from the master station to the plurality of slave stations is performed by a radio unit that enables broadcast by a TDM (Time-Division Multiple) method, and communication from the plurality of slave stations to the master station is as follows: (7) The multipoint communication system according to (7), characterized in that it is performed by a radio unit that enables time division multiple access by the TDMA system.
[0157]
(9) Communication between the master station and the plurality of slave stations is performed by a radio unit using a TDMA-TDD [TDMA (Time-Division Multiple Access) Time-Division Duplex] system based on the TDMA system. (7) The multipoint communication system according to (7).
[0158]
(10) Communication between the master station and the plurality of slave stations is a TDM (TDM: Time-Division Multiple) system from the master station to the plurality of slave stations on the same time axis and in a certain fixed time zone. And performing communication by time-division multiple access by a time-division multiple access (TDMA) method from the plurality of slave stations to the master station in a time zone other than the predetermined time zone. The multipoint communication system according to (9).
[0159]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in a multi-point communication system that performs communication between a master station and a plurality of slave stations, the master station and the plurality of slave stations are provided in each of the plurality of slave stations to the master station. A wireless unit for performing information transmission to a spread spectrum method, means for performing identification of each of a plurality of slave stations based on a spread code of a spread spectrum method assigned to each of the plurality of slave stations, N frequency dividing means provided in each of the master station and the plurality of slave stations and configured to divide the timing signal consisting of a repetition period of a spread code and a despread code of the spread spectrum system by N (N is an integer); A frame counting circuit that is provided in each of the slave stations and counts the output of the N-dividing means, and a multi-frame counting circuit that is provided in each of the master station and each of the plurality of slave stations and that triggers counting up of the frame counting circuit; A bid that is provided in each of the plurality of slave stations and has means for adjusting the time between the plurality of slave stations using the count values of the frame counting circuit and the multi-frame counting circuit, respectively, so that fairness can be maintained. There is an effect that the system can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram illustrating a configuration of a transmission unit according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram illustrating a configuration of a receiving unit according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a block diagram illustrating a configuration example of a multipoint communication system according to an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a diagram illustrating a frame structure of a frame and a multi-frame according to an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a flowchart showing a processing operation of a multipoint communication system according to an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a diagram illustrating a frame configuration according to a TDMA-TDD scheme.
[Explanation of symbols]
11, 31,
52-1, 52-n, 61 processing unit
12 Phase modulation circuit
13, 33 Signal processing circuit
14, 34 Carrier wave generation circuit
15, 19, 35, 39 Multiplier circuit
16 Spread spectrum circuit
17 Spreading code generator
18,38 N divider circuit
20 Wireless transmitter
21, 41 Frame counting circuit
22, 42 Multi-frame counting circuit
23, 43 Flip-flop
24 Latch
25, 51-1, 51-n Bidding button switch
26,44 AND circuit
27, 45, 56-1, 51-n, 65 Antenna
32 Phase demodulation circuit
36 Spectrum despreading circuit
37 Despreading code generation circuit
40 Wireless receiver
50-1 to 50-n Slave station
53-1, 53-n, 62 Transmitter
54-1, 54-n, 63 Receiver
55-1, 55-n, 64 diplexer
60 Master station
70 Central processing unit
80 Display device

Claims (6)

親局と複数の子局との間で通信を行う多ポイント通信システムであって、前記親局及び前記複数の子局各々に設けられかつ前記複数の子局から前記親局への情報伝送をスペクトラム拡散方式で行う無線部と、前記親局に設けられかつ前記複数の子局各々の識別を前記複数の子局各々に予め割り付けた前記スペクトラム拡散方式の拡散符号に基づいて行う手段と、前記親局及び前記複数の子局各々に設けられかつ前記スペクトラム拡散方式の拡散符号及び逆拡散符号の繰返し周期からなるタイミング信号をＮ分周（Ｎは整数）するＮ分周手段と、前記親局及び前記複数の子局各々に設けられかつ前記Ｎ分周手段の出力を計数するフレーム計数回路と、前記親局及び前記複数の子局各々に設けられかつ前記フレーム計数回路のカウントアップをトリガとするマルチフレーム計数回路と、前記親局に設けられかつ前記複数の子局各々の時間軸を定義するための特定パターンを前記複数の子局各々に送信する手段と、前記複数の子局各々に設けられかつ前記親局からの前記特定パターンの受信に応答して前記フレーム計数回路及び前記マルチフレーム計数回路各々をリセットする手段とを有することを特徴とする多ポイント通信システム。A multi-point communication system that performs communication between a master station and a plurality of slave stations, wherein the master station and each of the plurality of slave stations are each configured to transmit information from the plurality of slave stations to the master station. A radio unit that performs a spread spectrum method, a unit that is provided in the master station and that performs identification of each of the plurality of slave stations based on a spread code of the spread spectrum system that is assigned in advance to each of the plurality of slave stations; N-dividing means provided in each of the master station and each of the plurality of slave stations and configured to divide the timing signal composed of a repetition period of the spread-spectrum-type spread code and despread code by N (N is an integer); And a frame counting circuit that is provided in each of the plurality of slave stations and counts the output of the N dividing means, and counts up the frame counting circuit that is provided in each of the master station and the plurality of slave stations. A multi-frame counting circuit, and a unit that is provided in the master station and that transmits a specific pattern for defining a time axis of each of the plurality of slave stations to each of the plurality of slave stations, and the plurality of slave stations And a means for resetting each of the frame counting circuit and the multi-frame counting circuit in response to reception of the specific pattern from the master station. 前記フレーム計数回路及び前記マルチフレーム計数回路は、ソフトウェアプログラムによるソフトウェアカウンタ及びマイクロプロセッサ内に具備されたプログラマブルカウンタのうちのいずれかであることを特徴とする請求項１記載の多ポイント通信システム。2. The multipoint communication system according to claim 1, wherein the frame counting circuit and the multi-frame counting circuit are any one of a software counter based on a software program and a programmable counter provided in a microprocessor. 前記親局と前記複数の子局との間の通信は、ＴＤＭＡ（Ｔｉｍｅ−Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ）方式による無線部で行うようにしたことを特徴とする請求項１または請求項２記載の多ポイント通信システム。The multipoint communication according to claim 1 or 2, wherein communication between the master station and the plurality of slave stations is performed by a radio unit based on a TDMA (Time-Division Multiple Access) method. system. 前記親局から複数の子局への通信は、ＴＤＭ（Ｔｉｍｅ−Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ）方式による同報を可能とする無線部で行い、前記複数の子局から前記親局への通信は、前記ＴＤＭＡ方式による時分割多元接続を可能とする無線部で行うようにしたことを特徴とする請求項３記載の多ポイント通信システム。Communication from the master station to the plurality of slave stations is performed by a radio unit that enables broadcast using a TDM (Time-Division Multiple) system, and communication from the plurality of slave stations to the master station is performed by the TDMA system. 4. The multi-point communication system according to claim 3, wherein the multipoint communication is performed by a radio unit that enables time division multiple access. 前記親局と前記複数の子局との間の通信は、前記ＴＤＭＡ方式に基づくＴＤＭＡ−ＴＤＤ［ＴＤＭＡ（Ｔｉｍｅ−Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ） Ｔｉｍｅ−Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｄｕｐｌｅｘ］方式による無線部で行うようにしたことを特徴とする請求項３記載の多ポイント通信システム。Communication between the master station and the plurality of slave stations is performed by a radio unit based on a TDMA-TDD [Time-Division Multiple Access (TDMA) Time-Division Duplex] system based on the TDMA system. The multipoint communication system according to claim 3. 前記親局と前記複数の子局との間の通信は、同一な時間軸でかつある一定時間帯で前記親局から前記複数の子局へＴＤＭ（ＴＤＭ：Ｔｉｍｅ−Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ）方式による同報通信を行い、前記一定時間帯以外の時間帯に前記複数の子局から前記親局へＴＤＭＡ（Ｔｉｍｅ−Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ）方式による時分割多元接続による通信を行うようにしたことを特徴とする請求項５記載の多ポイント通信システム。Communication between the master station and the plurality of slave stations is performed by the TDM (Time-Division Multiple) (TDM) method from the master station to the plurality of slave stations on the same time axis and in a certain period of time. The communication is performed, and communication by time division multiple access by a TDMA (Time-Division Multiple Access) method is performed from the plurality of slave stations to the master station in a time zone other than the fixed time zone. Item 6. The multipoint communication system according to Item 5.
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