JP3612381B2 - Logic simulation device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路の論理動作をシミュレーションするために使用される論理シミュレーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルLSI(大規模集積回路)の開発において、論理設計を検証するために論理シミュレーション装置が利用されている。論理シミュレーション装置は、論理設計結果に基づいて設計対象のLSIの論理回路としての動作のシミュレーションすなわち論理シミュレーションを行うものである。この論理シミュレーションの結果はそのLSIの仕様と比較され、両者が一致しない場合は、設計に誤りがあるとして設計結果である論理回路が修正された後、さらに論理シミュレーションが行われる。このようにして論理回路の修正と論理シミュレーションとが、LSIの仕様と論理シミュレーション結果とが一致するまで行われ、両者が一致すると論理設計が完了する。その後、論理設計結果に基づいてLSIが製造される。LSIの論理シミュレーション結果がLSIの仕様と一致していれば、実際に製造されたLSIの動作も仕様と一致することになる。
【0003】
ところで、近年の半導体の微細加工技術の進歩によりLSIの集積度が飛躍的に増大しており、かってプリント回路基板上でしか実現できなかったようなシステムが1チップのLSIで実現できるようになってきている。この結果、LSIのピン数は増大しつつある。すなわちLSIは「多ピン化」の傾向にある。また、半導体の微細加工技術の進歩は、集積度の増大に加えて、動作速度の飛躍的な向上をもたらしている。すなわちLSIは「高速化」の傾向にもある。
【0004】
このようなLSIの高速化および多ピン化に伴い、LSIの開発過程において種々の問題が生じている。例えば、設計段階における論理シミュレーション上では完全に仕様通りに動作するにもかかわらず、製造されたLSIをテストする段階またはボードに実装して実際に使用する段階では仕様通りに動作しないという事態が生じるようになっており、これがLSIの高速化および多ピン化に伴って大きな問題となっている(例えば、吉森崇,森敏明「高速多ピンCMOSデバイスの伝送およびノイズ特性」,電子情報通信学会 技術研究報告ICD88−79,Vol.88,No.230,pp.47−53 (1988年10月20日) 参照)。
【0005】
この問題の原因は、LSIの高速化および多ピン化に伴ってノイズの影響が無視できない程度に大きくなっているにもかかわらず、論理シミュレーションではこれが考慮されていない点にある。すなわち、ノイズを無視して論理シミュレーションが行われていたため、論理シミュレーションではLSIが正常に動作するにもかかわらず、実際に製造されたLSIは正常に動作しないという事態が生じていたのである。
【0006】
この問題の原因であるノイズのうち最も影響の大きいものは、同時スイッチングノイズである。すなわち、LSIにおける複数の出力バッファが同時にスイッチングしたときに、パッケージに寄生する接地ピンのインダクタンスによって接地電位に波状変動(「グランドバウンス」と呼ばれる)が生じることによる影響が大きい(David Shear「高速CMOS標準論理ICのグランド・バウンスを試験」,日経エレクトロニクス,1989年5月15日号,no.473,pp.226−227 参照)。
【0007】
図5は、このような同時スイッチングノイズの影響を説明するための図であって、LSIにおける入出力部の回路構成を示している。いま、出力バッファ101および102が同時にスイッチングしたとすると、このとき、電源ラインからこれらの出力バッファ101、102を貫通して接地ラインに電流が流れ、接地ピンを流れる電流が大きく変化する。接地ピンを流れる電流が大きく変化すると、LSIのパッケージに寄生する接地ピンのインダクタンスLpにより、LSI内の接地ラインの電位すなわち基準電位が変動する(グランドバウンスの発生)。このようにしてLSIの基準電位が変動すると、入力バッファ103への入力信号の電位が見かけ上変動することになり、その変動が入力バッファ103の閾値電圧を越えるとLSIが誤動作する。そして、LSIの高速化および多ピン化が進むと、出力バッファの同時スイッチングによる電流変化率di/dtが大きくなってグランドバウンスが大きなものとなるため、このような誤動作がより多く生じることになる。
【0008】
これに対し、従来、上記同時スイッチングの影響を抑えるために種々の対策が考えられてきた。すなわち、寄生インダクタンスLpを小さくしたり電流変化率di/dtを小さくしたりすることによりグランドバウンス自体を小さくするという対策や、入力バッファの電源・グランドと出力バッファの電源・グランドとを別系統にしたりグランドピンの適当な配置によってノイズの原因となる電流を分散させたりすることによりグランドバウンスの影響が入力バッファに伝わらないようにするという対策が考えられている。
【0009】
しかし、従来の対策の多くは、効果が必ずしも満足できるものではなかったり、コスト上昇を招いたり、適用できる範囲が限定されていたりするという問題があり、従来の対策のうち実際的な解決策となるのは次の対策のみと考えられている。そして、この対策(以下「従来の解決策」という)が現実によく使用されている。
「グランドピン1本当たり許容できる同時スイッチング可能な出力バッファ数を定義し、その制限を越えないように、グランドピンを適当に配置する。」
上記解決策の具体的内容は以下の文献において説明されている。
(1)公開実用新案公報 昭63−20440号
(2)「I/Oセルの選択とピン配置」,CMOS Standard Cell RCS−08A Series Design Manual(株式会社リコー), p.6−3
(3)「ディジタル波形の検証がオシロから回路シミュレータへシフト」,日経エレクトロニクス,1995年7月31日号,no.641,p.184
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の解決策もLSIの高速化および多ピン化に伴う問題を根本的に解決するものではなく、次のような問題がある。第1の問題は、実際のLSIでは品種毎に使用条件が異なるため、それに応じてノイズに対して要求される許容度も異なっており、また、「同時スイッチングの出力バッファ数の制限」自体が一応の目安に過ぎないことから、解決策としての効果が曖昧であって効果を定量的に把握することができないということである。第2の問題は、実際にはグランドピンを増設する必要がないにもかかわらず、上記「制限」を越えないようにするために増設するという事態が生じ、その結果、過剰保証によって無用のコスト上昇を招くおそれがあるということである。
【0011】
ところでLSIの高速化および多ピン化に伴う問題は、論理シミュレーションではLSIが正常に動作するにもかかわらず、実際に製造されたLSIは正常に動作しない、という点にあった。そして、上記解決策を含めた従来の対策は、原因となる同時スイッチングノイズ(グランドバウンス)を抑えることによりこの問題を解決しようとするものであった。しかし、如何なる対策によってもノイズを完全に抑えることは不可能であり、LSIの高速化および多ピン化に伴って同時スイッチングノイズはますます増大する傾向にあるため、同時スイッチノイズの低減という従来の方法は、本来的に根本的な解決策とはなり得ない。
【0012】
そこで本発明では、同時スイッチングノイズを完全に抑えるのが不可能なことを考慮し、同時スイッチングノイズによって実際には正常に動作しないようなLSIについては、予め設計段階においてシミュレーションにより正常動作しないことを検出可能とする論理シミュレーション装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
<第1の態様>
上記課題を解決するため本発明に係る第1の論理シミュレーション装置では、デジタル信号を入力し出力する半導体集積回路の動作を、電源ラインの電位に対応するHレベルと、接地ラインの電位に対応するLレベルと、不定状態Xとの少なくとも3種類の信号値による論理回路の動作としてシミュレーションする論理シミュレーション装置において、
前記電源ラインに供給される電源電圧Vddの値を入力するための第1入力手段と、
前記集積回路における入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIHおよびLレベル入力電圧の最大値VILを入力するための第2入力手段と、
前記論理シミュレーションの過程において同時にスイッチングする出力バッファを検出する同時スイッチング検出手段と、
同時スイッチング検出手段による検出結果に基づき、出力バッファの同時スイッチングによって生じる前記グランドバウンスの大きさΔVを算出する算出手段と、
前記電源電圧Vddから前記グランドバウンスの大きさΔVを減算した値Vdd−ΔVをHレベル入力電圧実効値として出力し、前記グランドバウンスの大きさΔVをLレベル入力電圧実効値として出力する入力電圧実効値算出手段と、
前記集積回路における各入力バッファに前記集積回路の外部から入力される信号の値がHレベルかLレベルかを判定する入力値判定手段と、
入力値判定手段によりHレベルの信号が入力されていると判定された入力バッファにつき、
i)前記Hレベル入力電圧実効値が該入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIH以上であれば、Hレベルの信号が該入力バッファに入力されているものとし、
ii)前記Hレベル入力電圧実効値が該入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIHよりも小さくかつ該入力バッファのLレベル入力電圧の最大値VILよりも大きければ、不定状態Xの信号が該入力バッファに入力されているものとし、 iii)前記Hレベル入力電圧実効値が該入力バッファのLレベル入力電圧の最大値VIL以下であれば、Lレベルの信号が該入力バッファに入力されているものとする、
という第1の入力値再設定処理を行いつつ、前記論理シミュレーションを続行させる第1制御手段と、
入力値判定手段によりLレベルの信号が入力されていると判定された入力バッファにつき、
i)前記Lレベル入力電圧実効値が該入力バッファのLレベル入力電圧の最大値VIL以下であれば、Lレベルの信号が該入力バッファに入力されているものとし、
ii)前記Lレベル入力電圧実効値が該入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIHよりも小さくかつ該入力バッファのLレベル入力電圧の最大値VILよりも大きければ、不定状態Xの信号が該入力バッファに入力されているものとし、 iii)前記Lレベル入力電圧実効値が該入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIH以上であれば、Hレベルの信号が該入力バッファに入力されているものとする、
という第2の入力値再設定処理を行いつつ、前記論理シミュレーションを続行させる第2制御手段と、
を備えた構成としている。
【0014】
このような構成によれば、シミュレーション上の各時点において、同時にスイッチングする出力バッファが検出され、その検出結果に基づき、同時スイッチングによって生じるグランドバウンスの大きさΔVが算出される。そして、このΔVがLレベル入力電圧実効値とされ、電源電圧VddからΔVを減算した値Vdd−ΔVがHレベル入力電圧実効値とされ、これらの実効値と入力バッファのLレベル入力電圧の最大値VILおよびHレベル入力電圧の最小値VIHとの大小関係に応じて、入力バッファへの入力信号の値が修正され、修正後の値に基づいて論理シミュレーションが続行される。
【0015】
<第2の態様>
本発明に係る第2の論理シミュレーション装置では、上記第1の論理シミュレーション装置において、
前記集積回路において1個の出力バッファがスイッチングしたときに発生する前記接地ラインの電位の波状変動における変動量の最大値ΔV1を入力するための第3入力手段を備え、
前記算出手段は、第3入力手段によって入力された前記変動量の最大値ΔV1と同時スイッチング検出手段によって検出された同時スイッチングの出力バッファの数Nとの積ΔV1・Nを前記グランドバウンスの大きさΔVとする、
ことを特徴としている。
【0016】
<第3の態様>
本発明に係る第3の論理シミュレーション装置では、上記第1の論理シミュレーション装置において、
前記集積回路のパッケージに寄生する接地ピンのインダクタンスLpを入力するための第4入力手段と、
前記集積回路における1個の出力バッファがスイッチングしたときに前記電源ラインから該出力バッファを貫通して前記接地ラインへ流れる電流Iの単位時間当たりの変化量dI/dtを入力するための第5入力手段とを備え、
前記算出手段は、第4入力手段によって入力された前記インダクタンスLp、第5入力手段によって入力された前記変化量dI/dt、および同時スイッチング検出手段によって検出された同時スイッチングの出力バッファの数Nを用いて、前記グランドバウンスの大きさΔVを
ΔV=Lp・(dI/dt)・N
により算出する、
ことを特徴としている。
【0017】
<第4の態様>
本発明に係る第4の論理シミュレーション装置では、上記第1の論理シミュレーション装置において、
前記集積回路のパッケージに寄生する接地ピンのインダクタンスLpを入力するための第4入力手段と、
前記集積回路における1個の出力バッファがスイッチングしたときに前記電源ラインから該出力バッファを貫通して前記接地ラインへ流れる電流の単位時間当たりの変化量の出力バッファ毎の値dIj/dtを入力するための第8入力手段とを備え、
前記算出手段は、第4入力手段によって入力された前記インダクタンスLpと第8入力手段によって入力された前記各変化量dIj/dtとの積Lp・(dIj/dt)を同時スイッチング検出手段による検出結果に基づいて同時にスイッチングする出力バッファについて足し合わせた値を、前記グランドバウンスの大きさΔVとする、
ことを特徴としている。
【0018】
<第5の態様>
本発明に係る第5の論理シミュレーション装置では、上記第1の論理シミュレーション装置において、
前記集積回路のパッケージに寄生する接地ピンのインダクタンスLpを入力するための第4入力手段と、
前記集積回路における1個の出力バッファがスイッチングしたときに前記電源ラインから該出力バッファを貫通して前記接地ラインへ流れる電流Iの単位時間当たりの変化量dI/dtを入力するための第5入力手段と、
前記集積回路のレイアウト設計の結果を示すレイアウトデータおよびピン配置データを記憶している第2記憶手段と、
前記レイアウトデータおよびピン配置データに基づいて前記集積回路のパッケージの接地ピンを認識して該接地ピンの識別情報を出力する接地ピン認識手段と、
前記算出手段は、接地ピン認識手段によって接地ピンと認識されたピンが複数存在する場合に、第5入力手段によって入力された前記変化量dI/dtおよび同時スイッチング検出手段による検出結果に基づき、前記論理シミュレーションの過程において同時にスイッチングする各出力バッファを貫通する電流Iが該出力バッファのピンに最も近い左側の接地ピンと最も近い右側の接地ピンとに半分ずつ流れるとして同時スイッチング時に各接地ピンに流れる電流Igの単位時間当たりの変化量dIg/dtを算出し、該変化量dIg/dtと第4入力手段によって入力されたインダクタンスLpを用いて各接地ピン毎に算出されるΔVg=Lp・(dIg/dt)のうちの最大値を前記グランドバウンスの大きさΔVとする、ことを特徴としている。
【0019】
<第6の態様>
本発明に係る第6の論理シミュレーション装置では、上記第1の論理シミュレーション装置において、
前記集積回路の出力バッファのHレベル出力電圧の最小値VOHとLレベル出力電圧の最大値VOLとを入力するための第10入力手段と、
前記電源電圧Vddから前記グランドバウンスの大きさΔVを減算した値Vdd−ΔVをHレベル出力電圧実効値として出力し、前記グランドバウンスの大きさΔVをLレベル出力電圧実効値として出力する出力電圧実効値算出手段と、
前記集積回路の各出力バッファから前記集積回路の外部へ出力される信号の値がHレベルかLレベルかを判定する出力値判定手段と、
出力値判定手段によりHレベルの信号が出力されていると判定された出力バッファにつき、
i)前記Hレベル出力電圧実効値が該出力バッファのHレベル出力電圧の最小値VOH以上であれば、Hレベルの信号が該出力バッファから出力されているものとし、
ii)前記Hレベル出力電圧実効値が該出力バッファのHレベル出力電圧の最小値VOHよりも小さくかつ該出力バッファのLレベル出力電圧の最大値VOLよりも大きければ、不定状態Xの信号が該出力バッファから出力されているものとし、
iii)前記Hレベル出力電圧実効値が該出力バッファのLレベル出力電圧の最大値VOL以下であれば、Lレベルの信号が該出力バッファから出力されているものとする、
という第1の出力値再設定処理を行いつつ、前記論理シミュレーションを続行させる第3制御手段と、
出力値判定手段によりLレベルの信号が出力されていると判定された出力バッファにつき、
i)前記Lレベル出力電圧実効値が該出力バッファのLレベル出力電圧の最大値VOL以下であれば、Lレベルの信号が該出力バッファから出力されているものとし、
ii)前記Lレベル出力電圧実効値が該出力バッファのHレベル出力電圧の最小値VOHよりも小さくかつ該出力バッファのLレベル出力電圧の最大値VOLよりも大きければ、不定状態Xの信号が該出力バッファから出力されているものとし、
iii)前記Lレベル出力電圧実効値が該出力バッファのHレベル出力電圧の最小値VOH以上であれば、Hレベルの信号が該出力バッファから出力されているものとする、
という第2の出力値再設定処理を行いつつ、前記論理シミュレーションを続行させる第4制御手段と、
を備えることを特徴としている。
【0020】
上記第6の論理シミュレーション装置によれば、論理シミュレーション中に、算出されたグランドバウンスの大きさΔVに基づき入力値再設定処理のみならず出力値設定処理も行われるため、同時スイッチングノイズが集積回路の入力値のみならず出力値にも反映される。
【0021】
<その他の態様>
上記第2〜第5の論理シミュレーション装置において、同時スイッチングによるグランドバウンスの大きさΔVの算出に必要な接地ピンの寄生インダクタンス(集積回路のパッケージに寄生するインダクタンス)Lpを得る手段として、上記の第4入力手段の他に、以下のような手段を使用することができる。
(1)集積回路のパッケージの各ピン毎の寄生インダクタンスをパッケージの種類別にパッケージ・データファイルとして記憶している第1記憶手段と、前記集積回路のパッケージの種類を特定する識別情報を入力するための第6入力手段と、前記集積回路のパッケージの接地ピンを示すピンの識別情報を入力するための第7入力手段と、第6および第7入力手段によって入力された識別情報をキーとして前記パッケージ・データファイルを検索することにより、特定の種類のパッケージにおける接地ピンのインダクタンスLpを得る第1検索手段とからなる手段。
(2)前記第7入力手段に代えて、前記集積回路のレイアウト設計の結果を示すレイアウトデータおよびピン配置データを記憶している第2記憶手段と、該レイアウトデータおよびピン配置データに基づいて前記集積回路のパッケージの接地ピンを認識して該接地ピンの識別情報を出力する接地ピン認識手段とを備え、前記第1検索手段が、前記第7入力手段によって入力される接地ピンの識別情報の代わりに接地ピン認識手段から出力される接地ピンの識別情報をキーとして前記パッケージ・データファイルを検索することにより、特定の種類のパッケージにおける接地ピンのインダクタンスLpを得るようにした手段。
【0022】
また、上記第4の論理シミュレーション装置において、同時スイッチングによるグランドバウンスの大きさΔVの算出に必要な各出力バッファ毎の貫通電流変化率(電源ラインから出力バッファを貫通して接地ラインへ流れる電流の単位時間当たりの変化量)dIj/dtを得る手段として、上記の第8入力手段の他に、以下のような手段を使用することができる。
前記集積回路における1個の出力バッファがスイッチングしたときに前記電源ラインから該出力バッファを貫通して前記接地ラインへ流れる電流の単位時間当たりの変化量dIj/dtを出力バッファの種類別に出力バッファ・データファイルとして記憶している第3記憶手段と、前記同時スイッチング検出手段によって検出された出力バッファの種類を示す識別情報をキーとして前記出力バッファ・データファイルを検索することにより、同時にスイッチングする出力バッファの前記各変化量dIj/dtを得る第2検索手段とからなる手段。
【0023】
さらに、上記各種態様の論理シミュレーション装置において、論理シミュレーション過程で同時にスイッチングする出力バッファの具体的な検出手段として、シミュレーション上の同一時刻に信号が変化する全ての出力バッファを検出する手段の他、以下のような手段を使用することができる。
(1)予め入力された所定の時間間隔内にスイッチングする出力バッファを同時にスイッチングするものとして検出する手段。
(2)予め決められた出力バッファを検出対象から除外して、同時にスイッチングする出力バッファを検出する手段。
(3)予め記憶された集積回路のレイアウトデータおよびピン配置データをに基づいて接地ピンを認識する認識手段を含み、その認識結果に基づき所定の二つの接地ピンの間に挟まれたピンに接続された出力バッファのみを検出対象として、同時にスイッチングする出力バッファを検出する手段。
(4)HレベルとLレベルと不定状態Xの少なくとも3種類の信号値から成る信号値群に含まれる一つの信号値から該信号値群に含まれる他の信号値への信号変化のうち、前記同時スイッチング検出手段が出力バッファのスイッチングと認識する信号変化を指定するための第1指定手段を含み、第1指定手段による信号変化の指定に基づいて、同時にスイッチングする出力バッファを検出する手段。
【0024】
また、上記各種態様の論理シミュレーション装置において、入力値再設定処理の対象となる入力バッファを限定するために以下のような手段を使用することができる。
(1)前記第1および第2制御手段による第1および第2の入力値再設定処理の対象となる入力バッファを指定するための第2指定手段。
(2)前記集積回路のレイアウト設計の結果を示すレイアウトデータおよびピン配置データを記憶している第2記憶手段と、前記第1および第2制御手段による第1および第2の入力値再設定処理の対象となる入力バッファを限定するか否かを指定するための第3指定手段とを用いて、前記第1および第2の入力値再設定処理の対象となる入力バッファの限定が第3指定手段によって指定された場合に、前記レイアウトデータおよびピン配置データに基づいて、前記同時スイッチング検出手段の検出対象となる同時スイッチングする出力バッファのピンの中で最も近い出力バッファのピンとの間に接地ピンが存在する入力バッファを前記第1および第2の入力値再設定処理の対象から除外するための手段。
【0025】
また、上記各種態様の論理シミュレーション装置において、同時スイッチングによるグランドバウンスの大きさΔVに基づいて入力値再設定処理を行う際に必要となる入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIHおよびLレベル入力電圧の最大値VILを得るために、第2入力手段の他、以下のような手段を使用することができる。
Hレベル入力電圧の最小値VIHおよびLレベル入力電圧の最大値VILを入力バッファの種類別に入力電圧データファイルとして記憶している第4記憶手段と、入力バッファの種類を示す識別情報をキーとして前記入力電圧データファイルを検索することにより、所望の入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIHおよびLレベル入力電圧の最大値VILを得る第3検索手段とからなる手段。
【0026】
また、上記第6の論理シミュレーション装置において、同時スイッチングによるグランドバウンスの大きさΔVに基づいて出力値再設定処理を行う際に必要となる出力バッファのHレベル出力電圧の最小値VOHおよびLレベル出力電圧の最大値VOLを得るために、第10入力手段の他、以下のような手段を使用することができる。
出力バッファのHレベル出力電圧の最小値VOHおよびLレベル出力電圧の最大値VOLを出力バッファの種類別に出力電圧データファイルとして記憶している第5記憶手段と、出力バッファの種類を示す識別情報をキーとして前記出力電圧データファイルを検索することにより、所望の出力バッファのHレベル出力電圧の最小値VOHおよびLレベル出力電圧の最大値VOLを得る第4検索手段とからなる手段。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、シミュレーション上の各時点において、同時にスイッチングする出力バッファが検出され、この検出結果に基づいてグランドバウンスの大きさΔVが算出され、このΔVの値に基づいて入力バッファへの入力信号の値が修正されることにより、同時スイッチングノイズがシミュレーションの結果に反映される。したがって、同時スイッチングノイズによって集積回路が誤動作する場合には、それを論理シミュレーションによって検出できるようになる。したがって、論理シミュレーションでは集積回路が正常に動作するにもかかわらず、実際に製造された集積回路は正常に動作しない、という事態を回避することができ、従来よりも論理シミュレーションの信頼性が向上する。この結果、集積回路の設計効率が向上する。
【0028】
また本発明によれば、同時スイッチングノイズによる集積回路の誤動作を論理シミュレーションによって予測し、設計段階でそれに対処することができるため、同時スイッチングノイズに起因する誤動作によって発生する、集積回路のテスト段階や実使用段階でのトラブルを低減することもできる。
【0029】
さらに本発明によれば、ノイズの軽減・除去のために接地ピンを増設したりパッケージにおける寄生インダクタンスを低減したりする場合、同時スイッチングノイズの影響を考慮した論理シミュレーションにより、接地ピンの過剰な増設やパッケージにおける寄生インダクタンスの過剰な低減化を防止することができる。これにより、従来に比べ、パッケージ化された半導体集積回路のコストを抑えることができる。
【0030】
また、本発明の各種態様のうち第3の論理シミュレーション装置によれば、パッケージに寄生する接地ピンのインダクタンスLpと同時スイッチングの出力バッファの貫通電流変化率dI/dtとに基づいてグランドバウンスの大きさΔVが算出されるため、また本発明に係る第4の論理シミュレーション装置によれば、出力バッファ貫通電流変化率が出力バッファ毎の値dIj/dtとして入力され、それを用いてグランドバウンスの大きさΔVが算出されるため、同時スイッチングノイズを考慮した論理シミュレーションとしての精度が向上する。さらに、本発明に係る第5の論理シミュレーション装置によれば、接地ピンが複数存在する場合に、グランドバウンスの大きさΔVを適切に算出して精度よくシミュレーションを行うことができる。また、本発明に係る第6の論理シミュレーション装置によれば、同時スイッチングノイズの影響が出力値にも反映され、これにより同時スイッチングノイズによる誤動作を更によく検出することができる。
【0031】
なお、本発明の上記論理シミュレーション装置において、グランドバウンスの大きさΔVの算出に必要な接地ピンの寄生インダクタンスLpを得るために、記憶手段に記憶されたパッケージ・データファイルを、パッケージの種類を特定する識別情報および接地ピンの識別情報をキーとして検索するという手段を備えることにより、ユーザによる操作を減らして操作性を向上させることができる。このとき、接地ピンの識別情報をユーザが入力する代わりに、記憶手段に記憶された集積回路のレイアウトデータおよびピン配置データに基づいて接地ピンを自動的に認識する手段を備えることにより、操作性を更に向上させることができる。また、出力バッファ毎の貫通電流変化率dIj/dtを得る際にも、記憶手段に記憶された出力バッファ・データファイルを、同時にスイッチングする出力バッファの種類を示す識別情報をキーとして検索するという手段を備えることにより、ユーザによる操作を減らして操作性を向上させることができる。さらに、入力値再設定処理必要な入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIHおよびLレベル入力電圧の最大値VILを得る際や、出力値再設定処理必要な出力バッファのHレベル出力電圧の最小値VOHおよびLレベル出力電圧の最大値VOLを得る際にも、同様の手段を備えることにより、操作性を向上させることができる。
【0032】
また、グランドバウンスの大きさΔVの算出に必要な同時スイッチングの出力バッファ検出する際に使用する手段として、出力バッファのスイッチングにおいて「同時」と考えることができる有限の期間をユーザが定義できるような手段や、所定の出力バッファを検出対象から除外する手段、出力バッファの信号変化のうちスイッチングとみなす信号変化を指定するための手段を設けることにより、ノイズ影響計算条件のきめ細かい設定を可能として論理シミュレーションの制御性を向上させることができる。また、入力値再設定処理の対象となる入力バッファを限定するための手段を設けることにより、論理シミュレーションの制御性を向上させることもできる。なお、これらの手段を用いて、同時スイッチングノイズへの影響の少ない出力バッファを検出対象から除外したり、同時スイッチングノイズによる影響が少ない入力バッファを入力値再設定処理から除外したりすることにより、論理シミュレーションに要する時間が短縮化されるという効果も得られる。
【0033】
【発明の実施の形態】
<実施形態の全体構成>
図2は、本発明の一実施形態である論理シミュレーション装置のハードウェア構成を示す図である。本論理シミュレーション装置のハードウェアは、エンジニアリング・ワークステーションなどのコンピュータであって、CPU56とメモリ58などから成るデータ処理装置50と、ハードディスク装置52と、キーボード54と、マウス55と、ディスプレイ装置60と、プリンタ62とから構成されている。
【0034】
本実施形態では、上記コンピュータがメモリ58に格納される所定のプログラムに基づいてCPU56が動作することにより、デジタルLSIの論理回路としての動作をシミュレーションする論理シミュレーション装置として機能する。図1は、このようにして実現される本実施形態の論理シミュレーション装置の構成を概念的に示す機能ブロック図である。この図に示すように、本論理シミュレーション装置は、概念的には、テストパターン格納部18と、シミュレータ本体16と、表示部20と、ノイズ影響計算条件入力部10と、ノイズ影響計算部12と、ノイズ影響計算条件格納部14とから構成されており、このうちテストパターン格納部18とシミュレーション本体16と表示部20とから成る部分(点線で示された囲まれた部分)は従来の論理シミュレーション装置に相当する。
【0035】
上記構成において、テストパターン格納部18は、ハードディスク装置52によって実現され、シミュレーション対象のLSI(以下「対象LSI」という)の論理動作を検証するために、シミュレーション上の各時刻においてそのLSIの入力ピンに印加すべき信号の論理値からなるパターンをテストパターンとして格納している。
【0036】
シミュレータ本体16は、データ処理装置50によって実現され、ユーザによるキーボード54やマウス55の操作に基づき、ハードディスク装置52に予め格納された対象LSIの論理回路としての構成を記述したデータを読み込み、テストパターン格納部18に格納されたテストパターンを用いて、対象LSIの論理動作のシミュレーションを行う。具体的なシミュレーションの方式としては、周知の従来の方式、例えばテーブルドリブン方式を使用することができる。なお、対象LSIの各信号がとりうる信号値としては、「0」と「1」に加えて、不定状態を示す「X」と高インピーダンス状態を示す「Z」とを含めた4種類の値を考えることとし、対象LSIの接地ラインの電圧値に相当するLレベルを信号値(論理値)「0」に対応させ、電源ラインの電圧値に相当するHレベルを信号値(論理値)「1」に対応させる。なお以下では、便宜上、論理値「0」を「L」で、論理値「1」を「H」で表現するものとする。
【0037】
表示部20は、ディスプレイ装置60およびプリンタ62によって実現され、対象LSIの出力ピンの信号変化(論理値の変化)等をシミュレーション結果としてディスプレイ装置60に表示したり、プリンタ62に出力したりする。また、対象LSIが正しく動作した場合に出力ピンに得られるべき信号変化すなわち期待値と、実際のシミュレーション結果である出力ピンの信号変化とを、両者が比較できるような形式で、ディスプレイ装置60に表示したり、プリンタ62に出力したりする。
【0038】
ノイズ影響計算条件入力部10は、ユーザによるキーボード54やマウス55の操作に基づき、後述の同時スイッチングノイズの影響を計算するための条件を示すデータ(以下「ノイズ影響計算条件データ」という)として、対象LSIにおける、電源電圧Vddや、入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIHおよびLレベル入力電圧の最大値VILなどを入力する。
【0039】
ノイズ影響計算条件格納部14は、ハードディスク装置52によって実現され、上記ノイズ影響計算条件データとして使用可能なデータを集め、各データを所定の識別情報と対応づけてデータファイルとして格納している。
【0040】
ノイズ影響計算部12は、データ処理装置50によって実現され、計算部本体と制御部から構成される。計算部本体は、シミュレータ本体16でのシミュレーション結果から同時にスイッチングする出力バッファについてのデータを得、このデータを用いて、ノイズ影響計算条件入力部10から入力されるノイズ影響計算条件データまたはノイズ影響計算条件格納部14から得られるノイズ影響計算条件データによって示される条件の下に、同時スイッチングによるグランドバウンスの大きさΔVを算出する。そして制御部は、このΔVに基づき、同時スイッチングに起因するノイズを論理シミュレーションに反映させるべく、シミュレータ本体16を制御する(詳細は後述)。なお上記計算部本体は、ノイズ影響計算条件格納部14からノイズ影響計算条件データを得る場合、ノイズ影響計算条件格納部14からノイズ影響計算条件データを直接読み込むか、または、所定の識別情報をキーとしてノイズ影響計算条件格納部14におけるデータファイルを検索することによりノイズ影響計算条件データを得る。
【0041】
ところで、出力バッファの同時スイッチングが発生すれば接地ラインの電位のみならず電源ラインの電位も変動するが、パッケージに寄生する電源ピンのインダクタンスは比較的小さいため、同時スイッチングによる電源ラインの電位変動は接地ラインに比べて小さい。また通常、入力バッファにおけるHレベルの雑音余裕度はLレベルに比べて大きいため、同時スイッチングによって電源ラインに電位変動が生じてもLSIが誤動作する可能性は少ない。そこで本実施形態では、同時スイッチングノイズの影響を計算する際には、接地ラインにおける電位の波状変動すなわちグランドバウンスのみを考えるものとする。
【0042】
<実施形態の動作>
図3は、本実施形態の論理シミュレーション装置の動作を示すフローチャートである。本論理シミュレーション装置では、まずステップS10において、ノイズ影響計算条件データを、記述のようにノイズ影響計算条件入力部10によって入力するか、またはノイズ影響計算条件格納部14から読み込む。ノイズ影響計算条件データには、前述のように、電源電圧Vddと、各入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIHおよびLレベル入力電圧の最大値VILなどがある。ここで、対象LSIにおける各入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIHおよびLレベル入力電圧の最大値VILは、ノイズ影響計算条件入力部10によってユーザが直接入力してもよいし、ノイズ影響計算条件格納部14から読み込んでもよい。ノイズ影響計算条件格納部14から読み込む場合には、図4に示すようにノイズ影響計算部12が前述の計算部本体12aおよび制御部12bに加えて検索部12cを備える構成として、各種入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIHおよびLレベル出力電圧の最大値VILを入力バッファの種類別に集めたデータ(以下「入力電圧データファイル」という)14aをノイズ影響計算格納部14に格納しておき、ユーザがキーボード54やマウス55により対象LSIに使用する入力バッファの名前(入力バッファの種類を特定する識別情報)を入力し、検索部12cがこの名前をキーとして入力電圧データファイル14aを検索することにより、対象LSIにおける各入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIHおよびLレベル入力電圧の最大値VILを得るようにするとよい。
【0043】
ノイズ影響計算条件データとしては、上記の他、対象LSIにおける1個の出力バッファがスイッチングしたときに発生するグランドバウンスの大きさ(正確には、接地ラインの電位の波状変動における変動量の最大値)ΔV1が含まれる。また、このΔV1の代わりに、対象LSIのパッケージに寄生する接地ピンのインダクタンスLpと、対象LSIにおいて1個の出力バッファがスイッチングしたときに電源ラインからその出力バッファを貫通して接地ラインへ流れる電流Iの単位時間当たりの変化量dI/dt(以下「出力バッファ貫通電流変化率」という)とをノイズ影響計算条件データに含めてもよい。この場合には、後述のように、パッケージにおける接地ピンの寄生インダクタンスLpおよび出力バッファ貫通電流変化率dI/dtを用いてグランドバウンスの大きさΔVが算出される。
【0044】
上記のようにパッケージにおける寄生インダクタンスLpおよび出力バッファ貫通電流変化率dI/dtをノイズ影響計算条件データに含めた場合には、パッケージにおける寄生インダクタンスLpをノイズ影響計算条件入力部10によってユーザが入力する。また、その代わりに、ノイズ影響計算部12が図4の場合と同様に検索部12cを備える構成として、LSIの各種パッケージの種類別に各ピンの寄生インダクタンスLpの値を集めたデータ(以下「パッケージ・データファイル」という)をノイズ影響計算格納部14に格納しておき、ユーザがキーボード54やマウス55により対象LSIに使用するパッケージの名前と接地ピンの番号を入力し、検索部12cがこれらパッケージの名前と接地ピンの番号をキーとしてパッケージ・データファイルを検索することにより、パッケージにおける接地ピンの寄生インダクタンスLpを得るようにしてもよい。この場合、ユーザが接地ピンの番号を入力する代わりに、対象LSIのレイアウト設計の結果を示すレイアウトデータとピン配置データとを予めノイズ影響計算格納部14に格納しておき、これらを用いて接地ピンの番号を求めるようにするとよい。すなわち、メモリ58に格納された所定のプログラムに基づいてCPU56を動作させることにより接地ピン認識部を検索部12c内に実現し、この接地ピン認識部がレイアウトデータとピン配置データから接地ピンの番号を自動的に求めるようにするとよい。
【0045】
上記のようにパッケージにおける寄生インダクタンスLpおよび出力バッファ貫通電流変化率dI/dtをノイズ影響計算条件データに含めた場合、出力バッファ貫通電流変化率dI/dtをノイズ影響計算条件入力部10によってユーザが入力する。このとき、出力バッファの種類によって貫通電流変化率dI/dtが相違する場合は、各出力バッファ毎の貫通電流変化率dIj/dtを入力するようにするとよい。また、ユーザが直接入力する代わりに、ノイズ影響計算部12が図4の場合と同様に検索部12cを備える構成として、出力バッファ貫通電流変化率dIj/dtを出力バッファの種類別に集めたデータ(以下「出力バッファ・データファイル」という)をノイズ影響計算格納部14に格納しておいてもよい。この場合、後述のステップS16において、シミュレータ本体16によって得られるシミュレーション結果に基づき、シミュレーション上の各時点において同時にスイッチングする出力バッファの名前(出力バッファの種類を特定する識別情報)を得、検索部12cがこれをキーとして出力バッファ・データファイルを検索することにより、シミュレーション上の各時点において同時にスイッチングする出力バッファのそれぞれについての出力バッファ貫通電流変化率dIj/dtを求める。
【0046】
なお、後述のステップS18において対象LSIの出力信号に対する同時スイッチングノイズの影響を考慮するために、上記のノイズ影響計算条件データに、出力バッファのHレベル出力電圧の最小値VOHおよびLレベル出力電圧の最大値VOLを含めてもよい。この場合、これらVOHおよびVOLをノイズ影響計算条件入力部10によってユーザが入力する。また、その代わりに、ノイズ影響計算部12が図4の場合と同様に検索部12cを備える構成として、各種出力バッファのHレベル出力電圧の最小値VOHおよびLレベル出力電圧の最大値VOLを出力バッファの種類別に集めたデータ(以下「出力電圧データファイル」という)をノイズ影響計算格納部14に格納しておき、ユーザがキーボード54やマウス55により対象LSIに使用する出力バッファの名前(出力バッファの種類を特定する識別情報)を入力し、検索部12cがこの名前をキーとして出力電圧データファイルを検索することにより、対象LSIにおける各出力バッファのHレベル出力電圧の最小値VOHおよびLレベル出力電圧の最大値VOLを得るようにしてもよい。
【0047】
ステップS12では、シミュレータ本体16が、テストパターン格納部18に格納されたテストパターンのうちシミュレーション上の現時点におけるテストパターンをシミュレーション上において対象LSIの入力ピンに印加する。
【0048】
ステップS14では、ステップS12におけるテストパターンの印加による入力信号の変化に基づき、シミュレータ本体16が対象LSIの論理動作を計算によってシミュレーションし、シミュレーション上の現時点における各出力ピンの信号の論理値から成る出力パターンを得る。
【0049】
ステップS16では、ステップS14におけるシミュレーションの結果に基づいて、シミュレーションの現時点において対象LSIの各出力バッファがスイッチングしたか否かを調べ、その結果に基づいて、出力バッファの同時スイッチングに起因する対象LSIの接地ラインの電位の波状変動すなわちグランドバウンスの大きさΔVを算出する。このグランドバウンスΔVの大きさの具体的な算出方法としては、次のいずれかの方法を使用することができる。
【0050】
(1)算出方法1
ステップS14におけるシミュレーション結果に基づいて同時にスイッチングする出力バッファの数Nを求め、ステップS10において入力された、出力バッファ1個のスイッチングによるグランドバウンスの大きさΔV1を用いて、次式により同時スイッチングによるグランドバウンスの大きさΔVを算出する。
ΔV=ΔV1・N …(2)
【0051】
(2)算出方法2
上記と同様にして同時にスイッチングする出力バッファの数Nを求め、ステップS10において得られる接地ピンの寄生インダクタンスLpおよび出力バッファ貫通電流変化率dI/dtを用いて、次式により同時スイッチングによるグランドバウンスの大きさΔVを算出する。
ΔV=Lp・(dI/dt)・N …(3)
【0052】
(3)算出方法3
ステップS10において各出力バッファ毎の貫通電流変化率dIj/dtが入力される場合は、ステップS14におけるシミュレーション結果に基づいて、各出力バッファの貫通電流変化率dIj/dtと接地ピンの寄生インダクタンスLpとの積Lp・(dIj/dt)を同時にスイッチングする出力バッファについて足し合わせた値を算出し、これを同時スイッチングによるグランドバウンスの大きさΔVとする。すなわち、次式によりグランドバウンスの大きさΔVを算出する。
ΔV=Lp・Σ(j=1,N)dIj/dt …(4)
ここで、
N :同時にスイッチングする出力バッファの数
dIj/dt:同時にスイッチングする出力バッファの貫通電流変化率
(j=1、2、…、N)
なお、”Σ”は総和の記号であって、”Σ(j=a,b)”は次に続く項についてj=aからj=bまで総和をとることを意味するものとする。
【0053】
(4)算出方法4
対象LSIのパッケージに接地ピンが複数存在する場合、ステップS14におけるシミュレーションにおいて、同時にスイッチングする出力バッファを貫通する電流iは、その出力バッファのピンの左側であってそのピンに最も近い接地ピンにi/2が流れ、その出力バッファのピンの右側であってそのピンに最も近い接地ピンにi/2が流れるとみなす。すなわち、二つの接地ピンに挟まれた出力ピンに接続されている出力バッファの貫通電流は、その二つの接地ピンに半分ずつ流れるとみなす。このようにみなして、出力バッファの同時スイッチングによって各接地ピンに流れる電流Igの単位時間当たりの変化量dIg/dtを算出し、ステップS10において得られる各接地ピンの寄生インダクタンスLpを用いて、次式により各接地ピン毎にグランドバウンスの大きさΔVgを算出する。
ΔVg=Lp・(dIg/dt) …(5)
そして、上記式によって得られる各接地ピン毎のΔVgのうちの最大値を同時スイッチングによるグランドバウンスの大きさΔVとする。
【0054】
ところで上記算出方法1〜4では、シミュレーション上の現時点という同一時刻にスイッチングする出力バッファを同時にスイッチングする出力バッファとしてグランドバウンスの大きさΔVを算出しているが、出力バッファのスイッチングにおいて「同時」と考えることができる有限の期間をユーザが定義できるようにしてもよい。例えば、ステップS10において、ユーザがキーボード54やマウス55によって「同時」に相当する期間としてTナノ秒を入力し、スイッチングする時間間隔が互いにTナノ秒以内である複数の出力バッファを同時にスイッチングする出力バッファとみなしてもよい。
【0055】
また、同一時刻または「同時」に相当する所定の期間内にスイッチングする出力バッファの全てを同時にスイッチングする出力バッファとみなすのではなく、そのうちの所定の出力バッファのみを同時にスイッチングする出力バッファとみなした方が好ましい場合もある。例えば、グランドバウンスにほとんど寄与しない出力バッファが予め既知の場合には、そのような出力バッファを同時にスイッチングする出力バッファとして計数する対象から除外することにより、本論理シミュレーション装置の処理時間を短縮することができる。また、接地ピンが複数存在する場合、或る接地ピンと他の接地ピンとの間に挟まれている出力ピンに接続された出力バッファのみを対象として同一時刻または「同時」に相当する所定の期間内にスイッチングする出力バッファを調べるようにしてもよい。グランドバウンスの原因となる出力バッファは、それらの出力ピンが二つの接地ピンに挟まれるように配置される場合があるからである。
【0056】
なお、本実施形態では、対象LSIの各信号がとりうる信号値としては、論理値「0」に対応するLレベル、論理値「1」に対応するHレベル、不定状態X、高インピーダンス状態Zの4種類の値を想定しており、出力バッファの出力値がこれらの4種類のうちの一つの値から別の値へ変化することを全て出力バッファのスイッチングと考えてもよいが、出力バッファのスイッチングとみなす信号変化をこのうちのいくつかに限定してもよい。例えば、H→L、H→X、H→Z、L→H、L→X、L→Z、X→H、X→L、Z→H、Z→Lという出力信号の変化のみを出力バッファのスイッチングとみなしてもよいし、また、グランドバウンスによる影響を厳しく評価する必要がない場合には、H→L、L→Hという出力信号の変化のみを出力バッファのスイッチングとみなしてもよい。
【0057】
ステップS18では、シミュレーション上の現時点における各出力ピンの信号の信号値(論理値)から成る出力パターンを、ステップS14におけるシミュレーションの結果として、ハードディスク装置52に記憶させるとともにディスプレイ装置60に表示し、必要に応じユーザによるキーボード54やマウス55の所定操作に基づいてプリンタ62に出力する。
【0058】
このとき、ステップS14におけるシミュレーションによって得られる出力パターンをそのまま記憶、表示、出力させてもよいが、同時スイッチングによる影響を考慮した出力パターンを記憶、表示、出力させるのが好ましい。そこで本実施形態では、この出力パターンの記憶、表示、出力に先だって、シミュレーションによって得られた出力パターンを、ステップS16で算出されたグランドバウンスの大きさΔVを用いて設定し直す。
【0059】
すなわち、対象LSIでは、出力バッファの同時スイッチングによって接地ラインの電位がΔVまで上昇するため、このΔVを「Lレベル出力電圧実効値」とし、ステップS10において得られた電源電圧VddからこのΔVを減算した値Vdd−ΔVを「Hレベル出力電圧実効値」とする。そして、シミュレーション結果に基づいて各出力バッファから出力される信号の値を調べ、その結果に基づき、ステップS10において得られる各出力バッファのLレベル出力電圧の最大値VOLおよびHレベル出力電圧の最小値VOHを用いて、各出力バッファから出力される信号の値を以下のように設定し直す(出力パターンの再設定処理)。
【0060】
(1)Lレベルの信号が出力されている各出力バッファの出力論理値Yjを、その出力バッファのLレベル出力電圧の最大値VOLおよびHレベル出力電圧の最小値VOHとLレベル出力電圧実効値ΔVとの大小関係に応じて、次のように設定し直す。
i)ΔV≦VOLのとき、 Yj=”L” (出力論理値はそのまま)
ii)VOL<ΔV<VOHのとき、Yj=”X” (出力論理値を変更)
iii)ΔV≧VOHのとき、 Yj=”H” (出力論理値を変更)
【0061】
(2)Hレベルの信号が出力されている各出力バッファの出力論理値Yjを、その出力バッファのLレベル出力電圧の最大値VOLおよびHレベル出力電圧の最小値VOHとHレベル出力電圧実効値Vdd−ΔVとの大小関係に応じて、次のように設定し直す。
i)Vdd−ΔV≧VOHのとき、 Yj=”H” (出力論理値はそのまま)
ii)VOL<Vdd−ΔV<VOHのとき、Yj=”X” (出力論理値を変更)
iii)Vdd−ΔV≦VOLのとき、 Yj=”L” (出力論理値を変更)
【0062】
ステップS20では、テストパターン格納部18に格納された全てのテストパターンがシミュレーション上で入力ピンに印加されたか否かを判定し、全てのテストパターンが印加されていれば対象LSIの論理動作のシミュレーションを終了する。
【0063】
全てのテストパターンが印加されていない場合はステップS22へ進み、シミュレーション上における次の時刻に印加されるべきテストパターンに対する同時スイッチングノイズによる影響を、ステップS16において算出されたグランドバウンスの大きさΔVを用いて計算する。すなわち、対象LSIでは、出力バッファの同時スイッチングによって接地ラインの電位がΔVまで上昇するため、このΔVを「Lレベル入力電圧実効値」とし、ステップS10において得られた電源電圧VddからこのΔVを減算した値Vdd−ΔVを「Hレベル入力電圧実効値」とする。そして、シミュレーション上における次の時刻に入力ピンに印加されるテストパターンとしてテストパターン格納部18に格納されたデータに基づき、対象LSIの各入力バッファに入力される信号の値を調べ、その結果に基づき、ステップS10において得られる各入力バッファのLレベル入力電圧の最大値VILおよびHレベル入力電圧の最小値VIHを用いて、各入力バッファへ入力される信号の論理値すなわちテストパターンを以下のように設定し直す。
【0064】
(1)Lレベルの信号が入力されている各入力バッファの入力論理値Xjを、その入力バッファのLレベル入力電圧の最大値VILおよびHレベル入力電圧の最小値VIHとLレベル入力電圧実効値ΔVとの大小関係に応じて、次のように設定し直す。
i)ΔV≦VILのとき、 Xj=”L” (入力論理値はそのまま)
ii)VIL<ΔV<VIHのとき、Xj=”X” (入力論理値を変更)
iii)ΔV≧VIHのとき、 Xj=”H” (入力論理値を変更)
【0065】
(2)Hレベルの信号が入力されている各入力バッファの入力論理値Xjを、その入力バッファのLレベル入力電圧の最大値VILおよびHレベル入力電圧の最小値VIHとHレベル入力電圧実効値Vdd−ΔVとの大小関係に応じて、次のように設定し直す。
i)Vdd−ΔV≧VIHのとき、 Xj=”H” (入力論理値はそのまま)
ii)VIL<Vdd−ΔV<VIHのとき、Xj=”X” (入力論理値を変更)
iii)Vdd−ΔV≦VILのとき、 Xj=”L” (入力論理値を変更)
【0066】
上記(1)および(2)による入力論理値Xjの再設定処理(以下「入力値再設定処理」という)に際し、対象LSIにおける全ての入力バッファを対象としてもよいが、同時スイッチングによって影響を受けないことが予めわかっている入力バッファについては、入力値再設定処理の対象から除外するのが好ましい。上記の入力値再設定処理の対象から除外すべき入力バッファか否かの判定方法としては、例えば、同時にスイッチングする出力バッファのうちその入力バッファに最も近い出力バッファに接続された出力ピンとその入力バッファに接続された入力ピンとの間に接地ピンが存在する場合に、その入力バッファを対象から除外し、そのような接地ピンが存在しない場合に、その入力バッファを対象に含める、という方法を用いることができる。この場合、対象LSIのレイアウト設計の結果を示すレイアウトデータとピン配置データとを予めノイズ影響計算条件格納部14に格納しておき、ユーザによるキーボード54やマウス55の操作で入力値再設定処理の対象を限定することが指示されると、ノイズ影響計算部12が、そのレイアウトデータとピン配置データに基づいて接地ピン、入力ピン、出力ピンなどを認識し、その認識結果を基づいて、同時にスイッチングする出力バッファのうちその入力バッファに最も近い出力バッファに接続された出力ピンとその入力バッファに接続された入力ピンとの間に接地ピンが存在するか否かを判定するようにするとよい。このようにして所定の入力バッファを上記の入力論理値再設定の対象から除外することにより、本論理シミュレーション装置の処理時間を短縮することができる。
【0067】
ステップS24では、シミュレーション上での時刻をテストパターンの一つ分だけ進める。その後、ステップS12へ戻る。
【0068】
この時点では、シミュレーション上の現時刻に印加されるべきテストパターンはステップS22において再設定されており、ステップS12において、この再設定後のテストパターンが対象LSIの入力ピンに印加される。このようにして入力されたテストパターンに基づいて、上述のステップS14〜S18の処理が実行される。以降同様にして、全てのテストパターンの印加が終了するまで、ステップS20→S22→S24→S12→……→S18→S20というループを繰り返し実行し、この実行中にステップS20において全てのテストパターンが印加されたと判定されると、対象LSIの論理動作のシミュレーションを終了する。
【0069】
<効果>
上記のように本実施形態では、出力バッファの同時スイッチングによって生じるグランドバウンスの大きさΔVに基づいて、対象LSIに印加されるテストパターンが再設定されるため(ステップS22)、同時スイッチングによるノイズが対象LSIの論理動作のシミュレーションに反映される。これにより、同時スイッチングノイズによって実際には正常に動作しないようなLSIについては、予め設計段階において論理シミュレーションにより正常動作しないことを検出できるようになる。したがって、論理シミュレーションではLSIが正常に動作するにもかかわらず、実際に製造されたLSIは正常に動作しない、という事態を回避することができ、従来よりも論理シミュレーションの信頼性が向上する。その結果、LSIの設計効率が向上する。
【0070】
また、出力バッファの同時スイッチングに起因するグランドバウンスの大きさΔVに基づいて出力パターンを既述のように再設定すると(ステップS18)、出力パターンにも同時スイッチングノイズが反映され、これにより同時スイッチングノイズによる誤動作を更によく検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である論理シミュレーション装置の構成を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の一実施形態である論理シミュレーション装置のハードウェア構成を示す図。
【図3】本発明の一実施形態である論理シミュレーション装置の動作を示すフローチャート。
【図4】本発明の一実施形態である論理シミュレーション装置におけるノイズ影響計算部の構成例を示すブロック図。
【図5】出力バッファの同時スイッチングノイズによるLSIの動作への影響を説明するための回路図。
【符号の説明】
10 …ノイズ影響計算条件入力部
12 …ノイズ影響計算部
12a …計算部本体
12b …制御部
12c …検索部
14 …ノイズ影響計算条件格納部
14a …入力電圧データファイル
16 …シミュレータ本体
18 …テストパターン格納部
20 …表示部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a logic simulation apparatus used for simulating a logic operation of a semiconductor integrated circuit.
[0002]
[Prior art]
In the development of a digital LSI (Large Scale Integrated circuit), a logic simulation apparatus is used to verify a logic design. The logic simulation apparatus performs a simulation of an operation as a logic circuit of an LSI to be designed based on a logic design result, that is, a logic simulation. The result of the logic simulation is compared with the specification of the LSI. If the two do not match, the logic circuit as the design result is corrected and the logic simulation is further performed. In this way, the logic circuit correction and the logic simulation are performed until the LSI specifications and the logic simulation result match, and the logic design is completed when the two match. Thereafter, an LSI is manufactured based on the logical design result. If the LSI logic simulation result matches the LSI specification, the operation of the actually manufactured LSI also matches the specification.
[0003]
By the way, with recent advances in semiconductor microfabrication technology, the degree of integration of LSIs has dramatically increased, and a system that could only be realized on a printed circuit board can now be realized with a one-chip LSI. It is coming. As a result, the number of LSI pins is increasing. That is, LSIs tend to be “multi-pin”. In addition, advances in semiconductor microfabrication technology have led to dramatic improvements in operating speed in addition to increased integration. In other words, LSIs also tend to be “accelerated”.
[0004]
With the increase in speed and the number of pins of LSIs, various problems have arisen in the LSI development process. For example, the logic simulation at the design stage operates completely according to the specifications, but does not operate according to the specifications at the stage where the manufactured LSI is tested or mounted on the board and actually used. This has become a major problem as LSIs increase in speed and increase in pin count (for example, Takashi Yoshimori and Toshiaki Mori “Transmission and Noise Characteristics of High-Speed Multi-Pin CMOS Devices”, IEICE Technology) Research report ICD 88-79, Vol. 88, No. 230, pp. 47-53 (October 20, 1988)).
[0005]
The cause of this problem is that although the influence of noise has become so large that it cannot be ignored with the increase in LSI speed and the number of pins, this is not taken into consideration in the logic simulation. In other words, since the logic simulation was performed ignoring noise, there was a situation in which the actually manufactured LSI did not operate normally in spite of the LSI operating normally in the logic simulation.
[0006]
Among the noises that cause this problem, simultaneous switching noise has the greatest effect. That is, when a plurality of output buffers in an LSI are simultaneously switched, the influence of a wave-like fluctuation (called “ground bounce”) on the ground potential caused by the inductance of the ground pin parasitic to the package is large (David Shear “high-speed CMOS”). “Testing the ground bounce of standard logic IC”, Nikkei Electronics, May 15, 1989, no. 473, pp. 226-227).
[0007]
FIG. 5 is a diagram for explaining the influence of such simultaneous switching noise, and shows a circuit configuration of an input / output unit in an LSI. If the
[0008]
On the other hand, conventionally, various countermeasures have been considered in order to suppress the influence of the simultaneous switching. In other words, measures to reduce the ground bounce itself by reducing the parasitic inductance Lp or reducing the current change rate di / dt, and the power source / ground of the input buffer and the power source / ground of the output buffer are separated. In order to prevent the influence of the ground bounce from being transmitted to the input buffer by dispersing the current causing the noise by appropriately arranging the ground pins.
[0009]
However, many of the conventional measures are not necessarily satisfactory in effect, increase costs, and limit the scope of application. Only the following measures are considered. This measure (hereinafter referred to as “conventional solution”) is often used in practice.
“Define the number of output buffers that can be simultaneously switched per ground pin, and arrange the ground pins appropriately so that the limit is not exceeded.”
Specific contents of the above solution are described in the following documents.
(1) Public Utility Model Publication No. Sho 63-20440
(2) “I / O cell selection and pin assignment”, CMOS Standard Cell RCS-08A Series Design Manual (Ricoh Co., Ltd.), p. 6-3
(3) “Digital waveform verification shifts from oscilloscope to circuit simulator”, Nikkei Electronics, July 31, 1995, no. 641, p. 184
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional solution described above does not fundamentally solve the problems associated with the increase in the speed and the number of pins of the LSI, and has the following problems. The first problem is that the actual LSI uses different conditions depending on the product type, so the tolerance required for noise differs accordingly, and the “limit of the number of output buffers for simultaneous switching” itself is Since this is only a guideline, the effect as a solution is ambiguous and the effect cannot be quantitatively grasped. The second problem is that even though it is not actually necessary to add a ground pin, a situation occurs in which the ground pin is added in order not to exceed the above-mentioned “restriction”. There is a risk of a rise.
[0011]
By the way, the problem with increasing the speed and the number of pins of an LSI is that, in the logic simulation, the actually manufactured LSI does not operate normally although the LSI operates normally. The conventional countermeasures including the above-described solution have attempted to solve this problem by suppressing the simultaneous switching noise (ground bounce) that is the cause. However, it is impossible to completely suppress the noise by any countermeasures, and the simultaneous switching noise tends to increase as the LSI speed increases and the number of pins increases. The method cannot be a fundamental solution in nature.
[0012]
Therefore, in the present invention, considering that it is impossible to completely suppress the simultaneous switching noise, an LSI that does not actually operate normally due to the simultaneous switching noise is not normally operated by simulation at the design stage in advance. It is an object of the present invention to provide a logic simulation device that can be detected.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
<First aspect>
In order to solve the above problems, in the first logic simulation apparatus according to the present invention, the operation of the semiconductor integrated circuit that inputs and outputs digital signals corresponds to the H level corresponding to the potential of the power supply line and the potential of the ground line. In a logic simulation apparatus that simulates the operation of a logic circuit with at least three types of signal values of L level and indefinite state X,
First input means for inputting a value of a power supply voltage Vdd supplied to the power supply line;
Second input means for inputting the minimum value VIH of the H level input voltage and the maximum value VIL of the L level input voltage of the input buffer in the integrated circuit;
Simultaneous switching detection means for detecting output buffers that switch simultaneously in the logic simulation process;
Calculation means for calculating the magnitude of the ground bounce ΔV caused by simultaneous switching of the output buffer based on the detection result by the simultaneous switching detection means;
A value Vdd-ΔV obtained by subtracting the ground bounce magnitude ΔV from the power supply voltage Vdd is output as an H level input voltage effective value, and the ground bounce magnitude ΔV is output as an L level input voltage effective value. A value calculating means;
Input value determination means for determining whether the value of a signal input from the outside of the integrated circuit to each input buffer in the integrated circuit is H level or L level;
For the input buffer determined by the input value determination means that an H level signal is input,
i) If the effective value of the H level input voltage is equal to or greater than the minimum value VIH of the H level input voltage of the input buffer, an H level signal is input to the input buffer;
ii) If the effective value of the H level input voltage is smaller than the minimum value VIH of the H level input voltage of the input buffer and larger than the maximum value VIL of the L level input voltage of the input buffer, the signal in the indefinite state X is Iii) If the effective value of the H level input voltage is less than the maximum value VIL of the L level input voltage of the input buffer, an L level signal is input to the input buffer. Suppose,
First control means for continuing the logic simulation while performing the first input value resetting process,
For the input buffer determined by the input value determination means that an L level signal is input,
i) If the effective value of the L level input voltage is less than or equal to the maximum value VIL of the L level input voltage of the input buffer, an L level signal is input to the input buffer;
ii) If the effective value of the L level input voltage is smaller than the minimum value VIH of the H level input voltage of the input buffer and larger than the maximum value VIL of the L level input voltage of the input buffer, the signal in the undefined state X is Iii) If the effective value of the L level input voltage is not less than the minimum value VIH of the H level input voltage of the input buffer, an H level signal is input to the input buffer. Suppose,
Second control means for continuing the logic simulation while performing the second input value resetting process,
It is set as the structure provided with.
[0014]
According to such a configuration, an output buffer that switches simultaneously is detected at each time point in the simulation, and the magnitude of the ground bounce ΔV caused by the simultaneous switching is calculated based on the detection result. This ΔV is an L level input voltage effective value, and a value Vdd−ΔV obtained by subtracting ΔV from the power supply voltage Vdd is an H level input voltage effective value. These effective values and the maximum of the L level input voltage of the input buffer The value of the input signal to the input buffer is corrected according to the magnitude relationship between the value VIL and the minimum value VIH of the H level input voltage, and the logic simulation is continued based on the corrected value.
[0015]
<Second aspect>
In the second logic simulation apparatus according to the present invention, in the first logic simulation apparatus,
A third input means for inputting a maximum value ΔV1 of a fluctuation amount in a wave-like fluctuation of the potential of the ground line generated when one output buffer is switched in the integrated circuit;
The calculation means calculates the product of the maximum bounce amount ΔV1 input by the third input means and the product ΔV1 · N of the number N of simultaneous switching output buffers detected by the simultaneous switching detection means as the magnitude of the ground bounce. ΔV
It is characterized by that.
[0016]
<Third Aspect>
In a third logic simulation apparatus according to the present invention, in the first logic simulation apparatus,
A fourth input means for inputting an inductance Lp of a ground pin parasitic to the package of the integrated circuit;
A fifth input for inputting a change amount dI / dt per unit time of the current I flowing from the power supply line through the output buffer to the ground line when one output buffer in the integrated circuit is switched. Means and
The calculating means calculates the inductance Lp inputted by the fourth input means, the change amount dI / dt inputted by the fifth input means, and the number N of the simultaneous switching output buffers detected by the simultaneous switching detecting means. Using the grand bounce magnitude ΔV.
ΔV = Lp · (dI / dt) · N
Calculated by
It is characterized by that.
[0017]
<Fourth aspect>
In a fourth logic simulation apparatus according to the present invention, in the first logic simulation apparatus,
A fourth input means for inputting an inductance Lp of a ground pin parasitic to the package of the integrated circuit;
When one output buffer in the integrated circuit is switched, a value dIj / dt for each output buffer of a change amount per unit time of a current flowing from the power supply line through the output buffer to the ground line is input. And an eighth input means for
The calculation means detects the product Lp · (dIj / dt) of the inductance Lp input by the fourth input means and the change amounts dIj / dt input by the eighth input means by the simultaneous switching detection means. Based on the above, the sum of the output buffers that switch simultaneously is defined as the ground bounce magnitude ΔV.
It is characterized by that.
[0018]
<Fifth aspect>
In a fifth logic simulation apparatus according to the present invention, in the first logic simulation apparatus,
A fourth input means for inputting an inductance Lp of a ground pin parasitic to the package of the integrated circuit;
A fifth input for inputting a change amount dI / dt per unit time of the current I flowing from the power supply line through the output buffer to the ground line when one output buffer in the integrated circuit is switched. Means,
Second storage means for storing layout data indicating the layout design result of the integrated circuit and pin arrangement data;
Ground pin recognition means for recognizing a ground pin of the package of the integrated circuit based on the layout data and pin arrangement data and outputting identification information of the ground pin;
When there are a plurality of pins recognized as ground pins by the ground pin recognizing unit, the calculating unit calculates the logic based on the change amount dI / dt inputted by the fifth input unit and the detection result by the simultaneous switching detecting unit. It is assumed that the current I passing through each output buffer that switches simultaneously in the simulation process flows in half to the left ground pin closest to the output buffer pin and the right ground pin closest to the output buffer pin. A change amount dIg / dt per unit time is calculated, and ΔVg = Lp · (dIg / dt) calculated for each ground pin using the change amount dIg / dt and the inductance Lp input by the fourth input means. The maximum value of which is the ground bounce magnitude ΔV. ing.
[0019]
<Sixth aspect>
In a sixth logic simulation apparatus according to the present invention, in the first logic simulation apparatus,
A tenth input means for inputting a minimum value VOH of the H level output voltage and a maximum value VOL of the L level output voltage of the output buffer of the integrated circuit;
A value Vdd−ΔV obtained by subtracting the ground bounce magnitude ΔV from the power supply voltage Vdd is output as an H level output voltage effective value, and the ground bounce magnitude ΔV is output as an L level output voltage effective value. A value calculating means;
Output value determination means for determining whether the value of a signal output from each output buffer of the integrated circuit to the outside of the integrated circuit is H level or L level;
For the output buffer determined by the output value determining means to output an H level signal,
i) If the effective value of the H level output voltage is equal to or higher than the minimum value VOH of the H level output voltage of the output buffer, an H level signal is output from the output buffer;
ii) If the effective value of the H level output voltage is smaller than the minimum value VOH of the H level output voltage of the output buffer and larger than the maximum value VOL of the L level output voltage of the output buffer, the signal in the undefined state X is It is assumed that it is output from the output buffer,
iii) If the H level output voltage effective value is less than or equal to the maximum value VOL of the L level output voltage of the output buffer, an L level signal is output from the output buffer.
Third control means for continuing the logic simulation while performing the first output value resetting process;
For the output buffer determined by the output value determination means that the L level signal is output,
i) If the effective value of the L level output voltage is less than or equal to the maximum value VOL of the L level output voltage of the output buffer, an L level signal is output from the output buffer;
ii) If the effective value of the L level output voltage is smaller than the minimum value VOH of the H level output voltage of the output buffer and larger than the maximum value VOL of the L level output voltage of the output buffer, the signal in the undefined state X is It is assumed that it is output from the output buffer,
iii) If the L level output voltage effective value is not less than the minimum value VOH of the H level output voltage of the output buffer, an H level signal is output from the output buffer.
Fourth control means for continuing the logic simulation while performing the second output value resetting process,
It is characterized by having.
[0020]
According to the sixth logic simulation device, during the logic simulation, not only the input value resetting process but also the output value setting process are performed based on the calculated ground bounce magnitude ΔV. This is reflected in not only the input value but also the output value.
[0021]
<Other aspects>
In the second to fifth logic simulation apparatuses, as means for obtaining the parasitic inductance (inductance parasitic to the integrated circuit package) Lp of the ground pin necessary for calculating the magnitude of ground bounce ΔV by simultaneous switching, In addition to the four input means, the following means can be used.
(1) To input first storage means for storing the parasitic inductance for each pin of the package of the integrated circuit as a package data file for each package type, and identification information for specifying the package type of the integrated circuit The package using the sixth input means, the seventh input means for inputting pin identification information indicating the ground pin of the package of the integrated circuit, and the identification information input by the sixth and seventh input means as keys. Means comprising first search means for obtaining an inductance Lp of a ground pin in a specific type of package by searching a data file;
(2) Instead of the seventh input means, second storage means for storing layout data and pin arrangement data indicating a result of layout design of the integrated circuit, and the above-described data based on the layout data and pin arrangement data. Ground pin recognition means for recognizing the ground pin of the package of the integrated circuit and outputting the identification information of the ground pin, wherein the first search means is for the identification information of the ground pin inputted by the seventh input means. Instead, means for obtaining an inductance Lp of a ground pin in a specific type of package by searching the package data file using ground pin identification information output from the ground pin recognition means as a key.
[0022]
In the fourth logic simulation apparatus, the through current change rate for each output buffer (the current flowing from the power supply line through the output buffer to the ground line is necessary for calculating the magnitude of the ground bounce ΔV by simultaneous switching. As a means for obtaining (change amount per unit time) dIj / dt, the following means can be used in addition to the eighth input means.
When one output buffer in the integrated circuit is switched, the amount of change dIj / dt per unit time of the current flowing from the power supply line through the output buffer to the ground line is changed according to the type of output buffer. Third storage means stored as a data file and an output buffer that switches simultaneously by searching the output buffer data file using identification information indicating the type of output buffer detected by the simultaneous switching detection means as a key Means for obtaining the change amounts dIj / dt.
[0023]
Furthermore, in the logic simulation apparatus of the various aspects described above, as specific detection means for the output buffer that switches simultaneously in the logic simulation process, in addition to means for detecting all output buffers whose signals change at the same time on the simulation, The following means can be used.
(1) A means for detecting output buffers that switch within a predetermined time interval inputted in advance as switching at the same time.
(2) Means for excluding predetermined output buffers from detection targets and detecting output buffers that are switched simultaneously.
(3) Recognizing means for recognizing a ground pin based on pre-stored integrated circuit layout data and pin arrangement data, and connecting to a pin sandwiched between two predetermined ground pins based on the recognition result Means for detecting output buffers that perform switching simultaneously with only the output buffer as a detection target.
(4) Of signal changes from one signal value included in a signal value group including at least three types of signal values of H level, L level, and indefinite state X to another signal value included in the signal value group, Means for designating a signal change that the simultaneous switching detection means recognizes as switching of the output buffer, and detecting an output buffer that switches simultaneously based on designation of the signal change by the first designation means;
[0024]
Further, in the logic simulation apparatus of various aspects described above, the following means can be used in order to limit the input buffer that is the target of the input value resetting process.
(1) Second designation means for designating an input buffer to be subjected to first and second input value resetting processing by the first and second control means.
(2) Second storage means for storing layout data and pin arrangement data indicating the layout design result of the integrated circuit, and first and second input value resetting processes by the first and second control means. The third designation means for designating whether or not to limit the input buffer to be subject to the third input means, the third designation means to limit the input buffer to be subject to the first and second input value resetting processing. A ground pin between the output buffer pins closest to the simultaneously switched output buffer pins to be detected by the simultaneous switching detection means based on the layout data and the pin arrangement data. Means for excluding an input buffer in which the first and second input values are reset.
[0025]
Further, in the logic simulation apparatus of the various aspects described above, the minimum values VIH and L level inputs of the H level input voltage of the input buffer required when performing the input value resetting process based on the ground bounce magnitude ΔV by simultaneous switching. In order to obtain the maximum voltage value VIL, the following means can be used in addition to the second input means.
Fourth storage means for storing the minimum value VIH of the H level input voltage and the maximum value VIL of the L level input voltage as input voltage data files for each type of input buffer, and the identification information indicating the type of the input buffer as a key. Means comprising: third search means for obtaining a minimum value VIH of the H level input voltage and a maximum value VIL of the L level input voltage of the desired input buffer by searching the input voltage data file;
[0026]
Further, in the sixth logic simulation apparatus, the minimum values VOH and L level output of the H level output voltage of the output buffer required when the output value resetting process is performed based on the magnitude of the ground bounce ΔV by simultaneous switching. In order to obtain the maximum voltage VOL, the following means can be used in addition to the tenth input means.
The fifth storage means for storing the minimum value VOH of the H level output voltage and the maximum value VOL of the L level output voltage of the output buffer as output voltage data files for each type of output buffer, and identification information indicating the type of output buffer Means comprising fourth search means for obtaining the minimum value VOH of the H level output voltage and the maximum value VOL of the L level output voltage of the desired output buffer by searching the output voltage data file as a key;
[0027]
【The invention's effect】
According to the present invention, at each time point in the simulation, an output buffer that switches simultaneously is detected, and a ground bounce magnitude ΔV is calculated based on the detection result, and an input to the input buffer is based on the value of ΔV. By correcting the signal value, simultaneous switching noise is reflected in the simulation result. Therefore, if the integrated circuit malfunctions due to simultaneous switching noise, it can be detected by logic simulation. Therefore, it is possible to avoid a situation where the integrated circuit actually operates in the logic simulation but the actually manufactured integrated circuit does not operate normally, and the reliability of the logic simulation is improved compared to the conventional case. . As a result, the design efficiency of the integrated circuit is improved.
[0028]
Further, according to the present invention, the malfunction of the integrated circuit due to the simultaneous switching noise can be predicted by the logic simulation and can be dealt with at the design stage. Therefore, the integrated circuit test stage, which is caused by the malfunction caused by the simultaneous switching noise, Troubles at the actual use stage can be reduced.
[0029]
Furthermore, according to the present invention, when a ground pin is added to reduce / remove noise or a parasitic inductance in a package is reduced, excessive ground pins are added by a logic simulation considering the influence of simultaneous switching noise. And excessive reduction of parasitic inductance in the package can be prevented. Thereby, the cost of the packaged semiconductor integrated circuit can be suppressed as compared with the conventional case.
[0030]
Also, according to the third logic simulation device of the various aspects of the present invention, the magnitude of the ground bounce is based on the inductance Lp of the ground pin parasitic to the package and the through current change rate dI / dt of the simultaneous switching output buffer. ΔV is calculated, and according to the fourth logic simulation apparatus of the present invention, the output buffer through current change rate is input as a value dIj / dt for each output buffer, and is used to determine the magnitude of the ground bounce. Since ΔV is calculated, accuracy as a logic simulation considering simultaneous switching noise is improved. Furthermore, according to the fifth logic simulation apparatus of the present invention, when there are a plurality of ground pins, the ground bounce magnitude ΔV can be appropriately calculated and the simulation can be performed with high accuracy. Further, according to the sixth logic simulation apparatus of the present invention, the influence of the simultaneous switching noise is also reflected in the output value, so that a malfunction caused by the simultaneous switching noise can be detected better.
[0031]
In the logic simulation apparatus of the present invention, in order to obtain the parasitic inductance Lp of the ground pin necessary for calculating the ground bounce magnitude ΔV, the package data file stored in the storage means is specified as the package type. By providing a means for searching using the identification information to be identified and the identification information of the ground pin as a key, it is possible to reduce the operation by the user and improve the operability. At this time, by providing means for automatically recognizing the ground pin based on the layout data and pin arrangement data of the integrated circuit stored in the storage means instead of the user inputting the identification information of the ground pin, the operability is improved. Can be further improved. Further, when obtaining the through current change rate dIj / dt for each output buffer, the output buffer data file stored in the storage means is searched using the identification information indicating the type of the output buffer that is simultaneously switched as a key. By providing, it is possible to reduce the operation by the user and improve the operability. Further, when obtaining the minimum value VIH of the H-level input voltage and the maximum value VIL of the L-level input voltage of the input buffer that require input value reset processing, the minimum of the H-level output voltage of the output buffer that requires output value reset processing When obtaining the value VOH and the maximum value VOL of the L level output voltage, the operability can be improved by providing the same means.
[0032]
Further, as a means used when detecting the simultaneous switching output buffer necessary for calculating the ground bounce magnitude ΔV, the user can define a finite period that can be considered “simultaneous” in the switching of the output buffer. Logic simulation that enables detailed setting of noise influence calculation conditions by providing means, means for excluding a predetermined output buffer from detection targets, and means for specifying signal changes considered as switching among signal changes in the output buffer Controllability can be improved. In addition, the controllability of the logic simulation can be improved by providing means for limiting the input buffer that is the target of the input value resetting process. By using these means, by excluding output buffers that are less affected by simultaneous switching noise from the detection target, or by removing input buffers that are less affected by simultaneous switching noise from the input value reset processing, There is also an effect that the time required for the logic simulation is shortened.
[0033]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
<Overall Configuration of Embodiment>
FIG. 2 is a diagram illustrating a hardware configuration of the logic simulation apparatus according to the embodiment of the present invention. The hardware of this logic simulation device is a computer such as an engineering workstation, and includes a data processing device 50 including a
[0034]
In this embodiment, when the
[0035]
In the above configuration, the test
[0036]
The
[0037]
The
[0038]
The noise influence calculation
[0039]
The noise influence calculation
[0040]
The noise
[0041]
By the way, if simultaneous switching of the output buffer occurs, not only the potential of the ground line but also the potential of the power supply line will fluctuate. However, since the inductance of the power supply pin parasitic to the package is relatively small, Small compared to the ground line. In general, since the noise margin of the H level in the input buffer is larger than that of the L level, there is little possibility that the LSI malfunctions even if potential fluctuation occurs in the power supply line due to simultaneous switching. Therefore, in this embodiment, when calculating the influence of the simultaneous switching noise, only the wave-like fluctuation of the potential in the ground line, that is, the ground bounce is considered.
[0042]
<Operation of Embodiment>
FIG. 3 is a flowchart showing the operation of the logic simulation apparatus of this embodiment. In the logic simulation apparatus, first, in step S10, the noise influence calculation condition data is input by the noise influence calculation
[0043]
In addition to the above, the noise influence calculation condition data includes the size of the ground bounce generated when one output buffer in the target LSI is switched (more precisely, the maximum value of the fluctuation amount in the wavy fluctuation of the potential of the ground line) ) ΔV1 is included. Further, instead of ΔV1, the inductance Lp of the ground pin parasitic on the package of the target LSI and the current flowing from the power supply line to the ground line through the output buffer when one output buffer in the target LSI is switched. A change amount dI / dt per unit time (hereinafter referred to as “output buffer through current change rate”) may be included in the noise influence calculation condition data. In this case, as will be described later, the ground bounce magnitude ΔV is calculated using the parasitic inductance Lp of the ground pin in the package and the output buffer through current change rate dI / dt.
[0044]
As described above, when the parasitic inductance Lp and the output buffer through current change rate dI / dt in the package are included in the noise influence calculation condition data, the user inputs the parasitic inductance Lp in the package through the noise influence calculation
[0045]
When the parasitic inductance Lp and the output buffer through current change rate dI / dt in the package are included in the noise influence calculation condition data as described above, the user can input the output buffer through current change rate dI / dt by the noise influence calculation
[0046]
In order to consider the influence of the simultaneous switching noise on the output signal of the target LSI in step S18 described later, the noise influence calculation condition data includes the minimum value VOH of the H level output voltage of the output buffer and the L level output voltage. The maximum value VOL may be included. In this case, the user inputs these VOH and VOL through the noise influence calculation
[0047]
In step S12, the
[0048]
In step S14, based on the change of the input signal due to the application of the test pattern in step S12, the
[0049]
In step S16, based on the result of the simulation in step S14, it is checked whether or not each output buffer of the target LSI has been switched at the time of the simulation, and based on the result, the target LSI of the target LSI caused by the simultaneous switching of the output buffer is checked. A wave-like variation in the potential of the ground line, that is, a ground bounce magnitude ΔV is calculated. One of the following methods can be used as a specific method of calculating the magnitude of the ground bounce ΔV.
[0050]
(1) Calculation method 1
Based on the simulation results in step S14, the number N of output buffers that are simultaneously switched is obtained, and the ground bounce magnitude ΔV1 due to switching of one output buffer input in step S10 is used to calculate the ground by simultaneous switching according to the following equation. The bounce size ΔV is calculated.
ΔV = ΔV1 · N (2)
[0051]
(2) Calculation method 2
In the same manner as described above, the number N of output buffers that are simultaneously switched is obtained, and by using the parasitic inductance Lp of the ground pin and the output buffer through-current change rate dI / dt obtained in step S10, The magnitude ΔV is calculated.
ΔV = Lp · (dI / dt) · N (3)
[0052]
(3) Calculation method 3
When the through current change rate dIj / dt for each output buffer is input in step S10, based on the simulation result in step S14, the through current change rate dIj / dt of each output buffer and the parasitic inductance Lp of the ground pin Is added to the output buffer that simultaneously switches the product Lp · (dIj / dt), and this value is set as the ground bounce magnitude ΔV due to the simultaneous switching. That is, the ground bounce magnitude ΔV is calculated by the following equation.
ΔV = Lp · Σ (j = 1, N) dIj / dt (4)
here,
N: Number of output buffers that switch simultaneously
dIj / dt: Rate of change in through current of output buffer that switches simultaneously
(J = 1, 2,..., N)
Note that “Σ” is a summation symbol, and “Σ (j = a, b)” means that the summation is performed from j = a to j = b for the next term.
[0053]
(4) Calculation method 4
When there are a plurality of ground pins in the package of the target LSI, in the simulation in step S14, the current i that passes through the output buffer that is simultaneously switched becomes i on the left side of the pin of the output buffer and closest to the pin. / 2 flows, and i / 2 is considered to flow to the ground pin closest to that pin to the right of the output buffer pin. That is, it is considered that the through current of the output buffer connected to the output pin sandwiched between the two ground pins flows by half in the two ground pins. Considering this, a change amount dIg / dt per unit time of the current Ig flowing through each ground pin is calculated by simultaneous switching of the output buffer, and the parasitic inductance Lp of each ground pin obtained in step S10 is used to calculate The ground bounce magnitude ΔVg is calculated for each ground pin by the equation.
ΔVg = Lp · (dIg / dt) (5)
Then, the maximum value of ΔVg for each ground pin obtained by the above formula is set as the size of ground bounce ΔV by simultaneous switching.
[0054]
By the way, in the calculation methods 1 to 4 described above, the ground bounce magnitude ΔV is calculated as an output buffer that simultaneously switches the output buffer that switches at the same time as the current time in the simulation. The user may be able to define a finite period that can be considered. For example, in step S10, the user inputs T nanoseconds as a period corresponding to “simultaneous” with the keyboard 54 and the mouse 55, and outputs simultaneously switching a plurality of output buffers whose switching time intervals are within T nanoseconds. It may be regarded as a buffer.
[0055]
Also, not all of the output buffers that switch within the predetermined time corresponding to the same time or “simultaneous” are regarded as output buffers that switch at the same time, but only those predetermined output buffers are regarded as output buffers that switch simultaneously. May be preferred. For example, if an output buffer that hardly contributes to ground bounce is known in advance, the processing time of the logic simulation apparatus can be shortened by excluding such an output buffer from being counted as an output buffer that switches simultaneously. Can do. When there are a plurality of ground pins, only the output buffer connected to an output pin sandwiched between a certain ground pin and another ground pin is targeted for the same time or within a predetermined period corresponding to “simultaneous”. It is also possible to check the output buffer to be switched between. This is because the output buffers that cause ground bounce may be arranged such that their output pins are sandwiched between two ground pins.
[0056]
In the present embodiment, signal values that can be taken by each signal of the target LSI include an L level corresponding to a logical value “0”, an H level corresponding to a logical value “1”, an indefinite state X, and a high impedance state Z. The change of the output value of the output buffer from one of these four types to another value may be considered as output buffer switching. It is also possible to limit signal changes regarded as switching to a few of these. For example, only output signal changes of H → L, H → X, H → Z, L → H, L → X, L → Z, X → H, X → L, Z → H, Z → L are output buffers. In addition, when there is no need to strictly evaluate the influence of ground bounce, only the change of the output signal of H → L and L → H may be regarded as switching of the output buffer.
[0057]
In step S18, the output pattern composed of the signal values (logical values) of the signals of the respective output pins at the present time in the simulation is stored in the hard disk device 52 and displayed on the display device 60 as a result of the simulation in step S14. In response to the user's predetermined operation of the keyboard 54 and mouse 55, the data is output to the printer 62.
[0058]
At this time, the output pattern obtained by the simulation in step S14 may be stored, displayed, and output as it is, but it is preferable to store, display, and output an output pattern considering the influence of simultaneous switching. Therefore, in the present embodiment, prior to storing, displaying, and outputting the output pattern, the output pattern obtained by the simulation is reset using the ground bounce magnitude ΔV calculated in step S16.
[0059]
That is, in the target LSI, the potential of the ground line rises to ΔV due to simultaneous switching of the output buffer, so this ΔV is set to “L level output voltage effective value” and this ΔV is subtracted from the power supply voltage Vdd obtained in step S10. The obtained value Vdd−ΔV is set as an “H level output voltage effective value”. Then, the value of the signal output from each output buffer is checked based on the simulation result, and based on the result, the maximum value VOL of the L level output voltage and the minimum value of the H level output voltage of each output buffer obtained in step S10. Using VOH, the value of the signal output from each output buffer is reset as follows (output pattern resetting process).
[0060]
(1) The output logic value Yj of each output buffer from which an L level signal is output is obtained by using the maximum value VOL of the L level output voltage, the minimum value VOH of the H level output voltage, and the effective value of the L level output voltage. The setting is reset as follows according to the magnitude relationship with ΔV.
i) When ΔV ≦ VOL, Yj = “L” (the output logic value remains unchanged)
ii) When VOL <ΔV <VOH, Yj = “X” (changes the output logic value)
iii) When ΔV ≧ VOH, Yj = “H” (change the output logic value)
[0061]
(2) The output logic value Yj of each output buffer from which an H level signal is output is obtained by using the maximum value VOL of the L level output voltage, the minimum value VOH of the H level output voltage, and the effective value of the H level output voltage. Depending on the magnitude relationship with Vdd−ΔV, the setting is reset as follows.
i) When Vdd−ΔV ≧ VOH, Yj = “H” (the output logical value remains as it is)
ii) When VOL <Vdd−ΔV <VOH, Yj = “X” (changes the output logic value)
iii) When Vdd−ΔV ≦ VOL, Yj = “L” (changes the output logic value)
[0062]
In step S20, it is determined whether all the test patterns stored in the test
[0063]
If all the test patterns have not been applied, the process proceeds to step S22, where the influence of the simultaneous switching noise on the test pattern to be applied at the next time on the simulation is represented by the ground bounce magnitude ΔV calculated in step S16. Use to calculate. That is, in the target LSI, since the potential of the ground line rises to ΔV by simultaneous switching of the output buffer, this ΔV is set to “L level input voltage effective value”, and this ΔV is subtracted from the power supply voltage Vdd obtained in step S10. The value Vdd−ΔV is defined as “H level input voltage effective value”. Then, based on the data stored in the test
[0064]
(1) The input logic value Xj of each input buffer to which an L level signal is input is changed to the maximum value VIL of the L level input voltage, the minimum value VIH of the H level input voltage, and the effective value of the L level input voltage. The setting is reset as follows according to the magnitude relationship with ΔV.
i) When ΔV ≦ VIL, Xj = “L” (the input logical value remains as it is)
ii) When VIL <ΔV <VIH, Xj = “X” (change the input logic value)
iii) When ΔV ≧ VIH, Xj = “H” (change the input logic value)
[0065]
(2) The input logic value Xj of each input buffer to which an H level signal is input is changed to the maximum value VIL of the L level input voltage, the minimum value VIH of the H level input voltage, and the effective value of the H level input voltage. Depending on the magnitude relationship with Vdd−ΔV, the setting is reset as follows.
i) When Vdd−ΔV ≧ VIH, Xj = “H” (the input logical value remains as it is)
ii) When VIL <Vdd−ΔV <VIH, Xj = “X” (change the input logic value)
iii) When Vdd−ΔV ≦ VIL, Xj = “L” (changes the input logic value)
[0066]
In the resetting process of the input logical value Xj according to the above (1) and (2) (hereinafter referred to as “input value resetting process”), all input buffers in the target LSI may be targeted, but are affected by simultaneous switching. It is preferable to exclude an input buffer that is known in advance from being subject to input value reset processing. As a method for determining whether or not the input buffer is to be excluded from the input value reset processing target, for example, an output pin connected to the output buffer closest to the input buffer among the output buffers that are simultaneously switched, and the input buffer. If there is a ground pin between the input pin connected to the input pin, the input buffer is excluded from the target, and if there is no such ground pin, the input buffer is included in the target. Can do. In this case, layout data indicating the layout design result of the target LSI and pin arrangement data are stored in the noise influence calculation
[0067]
In step S24, the simulation time is advanced by one test pattern. Then, it returns to step S12.
[0068]
At this time, the test pattern to be applied at the current simulation time is reset in step S22, and in step S12, the reset test pattern is applied to the input pin of the target LSI. Based on the test pattern input in this way, the processes of steps S14 to S18 described above are executed. Thereafter, in the same manner, until the application of all test patterns is completed, a loop of steps S20 → S22 → S24 → S12 →... → S18 → S20 is repeatedly executed. If it is determined that it has been applied, the simulation of the logic operation of the target LSI is terminated.
[0069]
<Effect>
As described above, in this embodiment, the test pattern applied to the target LSI is reset based on the ground bounce magnitude ΔV generated by the simultaneous switching of the output buffers (step S22). This is reflected in the simulation of the logic operation of the target LSI. As a result, an LSI that does not actually operate normally due to simultaneous switching noise can be detected in advance by a logic simulation at the design stage. Therefore, it is possible to avoid a situation in which the actually manufactured LSI does not operate normally in spite of the normal operation of the LSI in the logic simulation, and the reliability of the logic simulation is improved as compared with the prior art. As a result, LSI design efficiency is improved.
[0070]
Further, when the output pattern is reset as described above based on the ground bounce magnitude ΔV caused by the simultaneous switching of the output buffer (step S18), the simultaneous switching noise is reflected in the output pattern. Malfunctions due to noise can be detected better.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a functional block diagram showing a configuration of a logic simulation apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a hardware configuration of a logic simulation apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a flowchart showing the operation of the logic simulation apparatus according to the embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a block diagram showing a configuration example of a noise influence calculation unit in the logic simulation apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a circuit diagram for explaining the influence of simultaneous switching noise of the output buffer on the operation of the LSI.
[Explanation of symbols]
10 ... Noise influence calculation condition input section
12 ... Noise effect calculator
12a ... calculation unit body
12b ... control unit
12c ... search part
14 ... Noise effect calculation condition storage section
14a ... Input voltage data file
16 ... Simulator body
18 ... Test pattern storage
20 ... Display section
Claims (19)
前記電源ラインに供給される電源電圧Vddの値を入力するための第1入力手段と、
前記集積回路における入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIHおよびLレベル入力電圧の最大値VILを入力するための第2入力手段と、
前記論理シミュレーションの過程において同時にスイッチングする出力バッファを検出する同時スイッチング検出手段と、
同時スイッチング検出手段による検出結果に基づき、出力バッファの同時スイッチングによって生じる前記接地ラインの電位の波状変動であるグランドバウンスの大きさΔVを算出する算出手段と、
前記電源電圧Vddから前記グランドバウンスの大きさΔVを減算した値Vdd−ΔVをHレベル入力電圧実効値として出力し、前記グランドバウンスの大きさΔVをLレベル入力電圧実効値として出力する入力電圧実効値算出手段と、
前記集積回路における各入力バッファに前記集積回路の外部から入力される信号の値がHレベルかLレベルかを判定する入力値判定手段と、
入力値判定手段によりHレベルの信号が入力されていると判定された入力バッファにつき、
i)前記Hレベル入力電圧実効値が該入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIH以上であれば、Hレベルの信号が該入力バッファに入力されているものとし、
ii)前記Hレベル入力電圧実効値が該入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIHよりも小さくかつ該入力バッファのLレベル入力電圧の最大値VILよりも大きければ、不定状態Xの信号が該入力バッファに入力されているものとし、
iii)前記Hレベル入力電圧実効値が該入力バッファのLレベル入力電圧の最大値VIL以下であれば、Lレベルの信号が該入力バッファに入力されているものとする、
という第1の入力値再設定処理を行いつつ、前記論理シミュレーションを続行させる第1制御手段と、
入力値判定手段によりLレベルの信号が入力されていると判定された入力バッファにつき、
i)前記Lレベル入力電圧実効値が該入力バッファのLレベル入力電圧の最大値VIL以下であれば、Lレベルの信号が該入力バッファに入力されているものとし、
ii)前記Lレベル入力電圧実効値が該入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIHよりも小さくかつ該入力バッファのLレベル入力電圧の最大値VILよりも大きければ、不定状態Xの信号が該入力バッファに入力されているものとし、
iii)前記Lレベル入力電圧実効値が該入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIH以上であれば、Hレベルの信号が該入力バッファに入力されているものとする、
という第2の入力値再設定処理を行いつつ、前記論理シミュレーションを続行させる第2制御手段と、
を備えることを特徴とする論理シミュレーション装置。The operation of the semiconductor integrated circuit that inputs and outputs a digital signal is a logic circuit based on at least three types of signal values: an H level corresponding to the potential of the power supply line, an L level corresponding to the potential of the ground line, and an indefinite state X. In a logic simulation device that simulates the operation of
First input means for inputting a value of a power supply voltage Vdd supplied to the power supply line;
Second input means for inputting the minimum value VIH of the H level input voltage and the maximum value VIL of the L level input voltage of the input buffer in the integrated circuit;
Simultaneous switching detection means for detecting output buffers that switch simultaneously in the logic simulation process;
Calculation means for calculating a ground bounce magnitude ΔV, which is a wave-like variation in potential of the ground line caused by simultaneous switching of the output buffer, based on a detection result by the simultaneous switching detection means;
A value Vdd-ΔV obtained by subtracting the ground bounce magnitude ΔV from the power supply voltage Vdd is output as an H level input voltage effective value, and the ground bounce magnitude ΔV is output as an L level input voltage effective value. A value calculating means;
Input value determination means for determining whether the value of a signal input from the outside of the integrated circuit to each input buffer in the integrated circuit is H level or L level;
For the input buffer determined by the input value determination means that an H level signal is input,
i) If the effective value of the H level input voltage is equal to or greater than the minimum value VIH of the H level input voltage of the input buffer, an H level signal is input to the input buffer;
ii) If the effective value of the H level input voltage is smaller than the minimum value VIH of the H level input voltage of the input buffer and larger than the maximum value VIL of the L level input voltage of the input buffer, the signal in the indefinite state X is Suppose that it is input to the input buffer,
iii) When the effective value of the H level input voltage is equal to or less than the maximum value VIL of the L level input voltage of the input buffer, an L level signal is input to the input buffer.
First control means for continuing the logic simulation while performing the first input value resetting process,
For the input buffer determined by the input value determination means that an L level signal is input,
i) If the effective value of the L level input voltage is less than or equal to the maximum value VIL of the L level input voltage of the input buffer, an L level signal is input to the input buffer;
ii) If the effective value of the L level input voltage is smaller than the minimum value VIH of the H level input voltage of the input buffer and larger than the maximum value VIL of the L level input voltage of the input buffer, the signal in the undefined state X is Suppose that it is input to the input buffer,
iii) When the effective value of the L level input voltage is equal to or greater than the minimum value VIH of the H level input voltage of the input buffer, an H level signal is input to the input buffer.
Second control means for continuing the logic simulation while performing the second input value resetting process,
A logic simulation apparatus comprising:
前記集積回路において1個の出力バッファがスイッチングしたときに発生する前記接地ラインの電位の波状変動における変動量の最大値ΔV1を入力するための第3入力手段を備え、
前記算出手段は、第3入力手段によって入力された前記変動量の最大値ΔV1と同時スイッチング検出手段によって検出された同時スイッチングの出力バッファの数Nとの積ΔV1・Nを前記グランドバウンスの大きさΔVとする、
ことを特徴とする論理シミュレーション装置。The logic simulation apparatus according to claim 1,
A third input means for inputting a maximum value ΔV1 of a fluctuation amount in a wave-like fluctuation of the potential of the ground line generated when one output buffer is switched in the integrated circuit;
The calculation means calculates the product of the maximum bounce amount ΔV1 input by the third input means and the product ΔV1 · N of the number N of simultaneous switching output buffers detected by the simultaneous switching detection means as the magnitude of the ground bounce. ΔV
A logic simulation apparatus characterized by that.
前記集積回路のパッケージに寄生する接地ピンのインダクタンスLpを入力するための第4入力手段と、
前記集積回路における1個の出力バッファがスイッチングしたときに前記電源ラインから該出力バッファを貫通して前記接地ラインへ流れる電流Iの単位時間当たりの変化量dI/dtを入力するための第5入力手段とを備え、
前記算出手段は、第4入力手段によって入力された前記インダクタンスLp、第5入力手段によって入力された前記変化量dI/dt、および同時スイッチング検出手段によって検出された同時スイッチングの出力バッファの数Nを用いて、前記グランドバウンスの大きさΔVを
ΔV=Lp・(dI/dt)・N
により算出する、
ことを特徴とする論理シミュレーション装置。The logic simulation apparatus according to claim 1,
A fourth input means for inputting an inductance Lp of a ground pin parasitic to the package of the integrated circuit;
A fifth input for inputting a change amount dI / dt per unit time of the current I flowing from the power supply line through the output buffer to the ground line when one output buffer in the integrated circuit is switched. Means and
The calculating means calculates the inductance Lp inputted by the fourth input means, the change amount dI / dt inputted by the fifth input means, and the number N of the simultaneous switching output buffers detected by the simultaneous switching detecting means. And the magnitude of the ground bounce ΔV is ΔV = Lp · (dI / dt) · N
Calculated by
A logic simulation apparatus characterized by that.
前記第4入力手段に代えて、前記集積回路のパッケージに寄生する各ピン毎のインダクタンスをパッケージの種類別にパッケージ・データファイルとして記憶している第1記憶手段と、前記集積回路のパッケージの種類を特定する識別情報を入力するための第6入力手段と、前記集積回路のパッケージの接地ピンを示すピンの識別情報を入力するための第7入力手段と、第6および第7入力手段によって入力された識別情報をキーとして前記パッケージ・データファイルを検索することにより、特定の種類のパッケージにおける接地ピンのインダクタンスLpを得る第1検索手段とを備え、
前記算出手段は、前記第4入力手段によって入力された前記インダクタンスLpの代わりに第1検索手段によって得られた前記インダクタンスLpを用いて前記グランドバウンスの大きさΔVを算出する、
ことを特徴とする論理シミュレーション装置。The logic simulation apparatus according to claim 3,
Instead of the fourth input means, the first storage means for storing the inductance of each pin parasitic in the package of the integrated circuit as a package data file for each package type, and the package type of the integrated circuit The sixth input means for inputting identification information to be identified, the seventh input means for inputting pin identification information indicating the ground pin of the package of the integrated circuit, and the sixth and seventh input means. Searching for the package data file using the identified information as a key, and obtaining a ground pin inductance Lp in a specific type of package,
The calculation means calculates the ground bounce magnitude ΔV using the inductance Lp obtained by the first search means instead of the inductance Lp inputted by the fourth input means.
A logic simulation apparatus characterized by that.
前記第7入力手段に代えて、前記集積回路のレイアウト設計の結果を示すレイアウトデータおよびピン配置データを記憶している第2記憶手段と、該レイアウトデータおよびピン配置データに基づいて前記集積回路のパッケージの接地ピンを認識して該接地ピンの識別情報を出力する接地ピン認識手段とを備え、
前記第1検索手段は、前記第7入力手段によって入力される接地ピンの識別情報の代わりに接地ピン認識手段から出力される接地ピンの識別情報をキーとして前記パッケージ・データファイルを検索することにより、特定の種類のパッケージにおける接地ピンのインダクタンスLpを得る、
ことを特徴とする論理シミュレーション装置。The logic simulation apparatus according to claim 4,
In place of the seventh input means, second storage means for storing layout data indicating the layout design result of the integrated circuit and pin arrangement data, and the integrated circuit based on the layout data and pin arrangement data. Ground pin recognition means for recognizing the ground pin of the package and outputting identification information of the ground pin;
The first search means searches the package data file using the ground pin identification information output from the ground pin recognition means as a key instead of the ground pin identification information input by the seventh input means. Obtaining the inductance Lp of the ground pin in a particular type of package,
A logic simulation apparatus characterized by that.
前記集積回路のパッケージに寄生する接地ピンのインダクタンスLpを入力するための第4入力手段と、
前記集積回路における1個の出力バッファがスイッチングしたときに前記電源ラインから該出力バッファを貫通して前記接地ラインへ流れる電流の単位時間当たりの変化量の出力バッファ毎の値dIj/dtを入力するための第8入力手段とを備え、
前記算出手段は、第4入力手段によって入力された前記インダクタンスLpと第8入力手段によって入力された前記各変化量dIj/dtとの積Lp・(dIj/dt)を前記同時スイッチング検出手段による検出結果に基づいて同時にスイッチングする出力バッファについて足し合わせた値を、前記グランドバウンスの大きさΔVとする、
ことを特徴とする論理シミュレーション装置。The logic simulation apparatus according to claim 1,
A fourth input means for inputting an inductance Lp of a ground pin parasitic to the package of the integrated circuit;
When one output buffer in the integrated circuit is switched, a value dIj / dt for each output buffer of a change amount per unit time of a current flowing from the power supply line through the output buffer to the ground line is input. And an eighth input means for
The calculating means detects a product Lp · (dIj / dt) of the inductance Lp input by the fourth input means and the change amounts dIj / dt input by the eighth input means by the simultaneous switching detecting means. Based on the result, the sum of the output buffers that switch simultaneously is defined as the ground bounce magnitude ΔV.
A logic simulation apparatus characterized by that.
前記第8入力手段に代えて、前記集積回路における1個の出力バッファがスイッチングしたときに前記電源ラインから該出力バッファを貫通して前記接地ラインへ流れる電流の単位時間当たりの変化量dIj/dtを出力バッファの種類別に出力バッファ・データファイルとして記憶している第3記憶手段と、前記同時スイッチング検出手段によって検出された出力バッファの種類を示す識別情報をキーとして前記出力バッファ・データファイルを検索することにより、同時にスイッチングする出力バッファの前記各変化量dIj/dtを得る第2検索手段とを備え、
前記算出手段は、前記第8入力手段によって入力された前記各変化量dIj/dtの代わりに第2検索手段によって得られた前記各変化量dIj/dtを用いて前記グランドバウンスの大きさΔVを算出する、
ことを特徴とする論理シミュレーション装置。The logic simulation apparatus according to claim 6, wherein
Instead of the eighth input means, a change amount dIj / dt per unit time of a current flowing from the power supply line through the output buffer to the ground line when one output buffer in the integrated circuit is switched. The output buffer data file is searched using the third storage means for storing the output buffer data file by output buffer type and the identification information indicating the output buffer type detected by the simultaneous switching detection means as a key. And a second search means for obtaining the respective change amounts dIj / dt of the output buffers that are simultaneously switched,
The calculating means uses the change amounts dIj / dt obtained by the second search means in place of the change amounts dIj / dt inputted by the eighth input means to calculate the magnitude of the ground bounce ΔV. calculate,
A logic simulation apparatus characterized by that.
前記第4入力手段に代えて、前記集積回路のパッケージに寄生する各ピン毎のインダクタンスをパッケージの種類別にパッケージ・データファイルとして記憶している第1記憶手段と、前記集積回路のパッケージの種類を特定する識別情報を入力するための第6入力手段と、前記集積回路のパッケージの接地ピンを示すピンの識別情報を入力するための第7入力手段と、第6および第7入力手段によって入力された識別情報をキーとして前記パッケージ・データファイルを検索することにより、特定の種類のパッケージにおける接地ピンのインダクタンスLpを得る第1検索手段とを備え、
前記算出手段は、前記第4入力手段によって入力された前記インダクタンスLpの代わりに第1検索手段によって得られた前記インダクタンスLpを用いて前記グランドバウンスの大きさΔVを算出する、
ことを特徴とする論理シミュレーション装置。The logic simulation apparatus according to claim 6, wherein
Instead of the fourth input means, the first storage means for storing the inductance of each pin parasitic in the package of the integrated circuit as a package data file for each package type, and the package type of the integrated circuit The sixth input means for inputting identification information to be identified, the seventh input means for inputting pin identification information indicating the ground pin of the package of the integrated circuit, and the sixth and seventh input means. Searching for the package data file using the identified information as a key, and obtaining a ground pin inductance Lp in a specific type of package,
The calculation means calculates the ground bounce magnitude ΔV using the inductance Lp obtained by the first search means instead of the inductance Lp inputted by the fourth input means.
A logic simulation apparatus characterized by that.
前記第7入力手段に代えて、前記集積回路のレイアウト設計の結果を示すレイアウトデータおよびピン配置データを記憶している第2記憶手段と、該レイアウトデータおよびピン配置データに基づいて前記集積回路のパッケージの接地ピンを認識して該接地ピンの識別情報を出力する接地ピン認識手段とを備え、
前記第1検索手段は、前記第7入力手段によって入力された接地ピンの識別情報の代わりに接地ピン認識手段から出力される接地ピンの識別情報をキーとして前記パッケージ・データファイルを検索することにより、特定の種類のパッケージにおける接地ピンのインダクタンスLpを得、
前記第8入力手段に代えて、前記集積回路における1個の出力バッファがスイッチングしたときに前記電源ラインから該出力バッファを貫通して前記接地ラインへ流れる電流の単位時間当たりの変化量dIj/dtを出力バッファの種類別に出力バッファ・データファイルとして記憶している第3記憶手段と、前記同時スイッチング検出手段によって検出された出力バッファの種類を示す識別情報をキーとして前記出力バッファ・データファイルを検索することにより、同時にスイッチングする出力バッファの前記各変化量dIj/dtを得る第2検索手段とを備え、
前記算出手段は、前記第8入力手段によって入力された前記各変化量dIj/dtの代わりに第2検索手段によって得られた同時にスイッチングする前記各変化量dIj/dtを用いて前記グランドバウンスの大きさΔVを算出する、
ことを特徴とする論理シミュレーション装置。The logic simulation apparatus according to claim 8,
In place of the seventh input means, second storage means for storing layout data indicating the layout design result of the integrated circuit and pin arrangement data, and the integrated circuit based on the layout data and pin arrangement data. Ground pin recognition means for recognizing the ground pin of the package and outputting identification information of the ground pin;
The first search means searches the package data file using the ground pin identification information output from the ground pin recognition means as a key instead of the ground pin identification information input by the seventh input means. Obtaining the inductance Lp of the ground pin in a particular type of package,
Instead of the eighth input means, a change amount dIj / dt per unit time of a current flowing from the power supply line through the output buffer to the ground line when one output buffer in the integrated circuit is switched. The output buffer data file is searched using the third storage means for storing the output buffer data file by output buffer type and the identification information indicating the output buffer type detected by the simultaneous switching detection means as a key. And a second search means for obtaining the respective change amounts dIj / dt of the output buffers that are simultaneously switched,
The calculation means uses the change amounts dIj / dt simultaneously switched obtained by the second search means instead of the change amounts dIj / dt inputted by the eighth input means, and the magnitude of the ground bounce. ΔV is calculated,
A logic simulation apparatus characterized by that.
前記集積回路のパッケージに寄生する接地ピンのインダクタンスLpを入力するための第4入力手段と、
前記集積回路における1個の出力バッファがスイッチングしたときに前記電源ラインから該出力バッファを貫通して前記接地ラインへ流れる電流Iの単位時間当たりの変化量dI/dtを入力するための第5入力手段と、
前記集積回路のレイアウト設計の結果を示すレイアウトデータおよびピン配置データを記憶している第2記憶手段と、
前記レイアウトデータおよびピン配置データに基づいて前記集積回路のパッケージの接地ピンを認識して該接地ピンの識別情報を出力する接地ピン認識手段と、
前記算出手段は、接地ピン認識手段によって接地ピンと認識されたピンが複数存在する場合に、第5入力手段によって入力された前記変化量dI/dtおよび同時スイッチング検出手段による検出結果に基づき、前記論理シミュレーションの過程において同時にスイッチングする各出力バッファを貫通する電流Iが該出力バッファのピンに最も近い左側の接地ピンと最も近い右側の接地ピンとに半分ずつ流れるとして同時スイッチング時に各接地ピンに流れる電流Igの単位時間当たりの変化量dIg/dtを算出し、該変化量dIg/dtと第4入力手段によって入力されたインダクタンスLpを用いて各接地ピン毎に算出されるΔVg=Lp・(dIg/dt)のうちの最大値を前記グランドバウンスの大きさΔVとする、ことを特徴とする論理シミュレーション装置。The logic simulation apparatus according to claim 1,
A fourth input means for inputting an inductance Lp of a ground pin parasitic to the package of the integrated circuit;
A fifth input for inputting a change amount dI / dt per unit time of the current I flowing from the power supply line through the output buffer to the ground line when one output buffer in the integrated circuit is switched. Means,
Second storage means for storing layout data indicating the layout design result of the integrated circuit and pin arrangement data;
Ground pin recognition means for recognizing a ground pin of the package of the integrated circuit based on the layout data and pin arrangement data and outputting identification information of the ground pin;
When there are a plurality of pins recognized as ground pins by the ground pin recognizing unit, the calculating unit calculates the logic based on the change amount dI / dt inputted by the fifth input unit and the detection result by the simultaneous switching detecting unit. It is assumed that the current I passing through each output buffer that switches simultaneously in the simulation process flows in half to the left ground pin closest to the output buffer pin and the right ground pin closest to the output buffer pin. A change amount dIg / dt per unit time is calculated, and ΔVg = Lp · (dIg / dt) calculated for each ground pin using the change amount dIg / dt and the inductance Lp input by the fourth input means. The maximum value of which is the ground bounce magnitude ΔV. Logic simulation device.
前記同時スイッチング検出手段は、前記論理シミュレーションの過程において所定の時間間隔内にスイッチングする複数の出力バッファを同時にスイッチングする出力バッファとして検出し、該所定の時間を入力するための第9入力手段を備えることを特徴とする論理シミュレーション装置。The logic simulation apparatus according to claim 1,
The simultaneous switching detecting means includes a ninth input means for detecting a plurality of output buffers that are switched within a predetermined time interval as output buffers that are simultaneously switched in the process of the logic simulation and inputting the predetermined time. A logic simulation apparatus characterized by that.
前記同時スイッチング検出手段は、前記論理シミュレーションの過程において同時にスイッチングする出力バッファの検出において、予め決められた出力バッファを検出対象から除外することを特徴とする論理シミュレーション装置。The logic simulation apparatus according to claim 1,
In the logic simulation apparatus, the simultaneous switching detection means excludes a predetermined output buffer from detection targets in detection of output buffers that are simultaneously switched in the logic simulation process.
前記集積回路のレイアウト設計の結果を示すレイアウトデータおよびピン配置データを記憶している第2記憶手段と、
該レイアウトデータおよびピン配置データに基づいて前記集積回路のパッケージの接地ピンを認識して該接地ピンの識別情報を出力する接地ピン認識手段とを備え、
前記同時スイッチング検出手段は、前記論理シミュレーションの過程において同時にスイッチングする出力バッファの検出において、接地ピン認識手段による認識結果に基づき所定の二つの接地ピンの間に挟まれたピンに接続された出力バッファのみを検出対象とすることを特徴とする論理シミュレーション装置。The logic simulation apparatus according to claim 1,
Second storage means for storing layout data indicating the layout design result of the integrated circuit and pin arrangement data;
Ground pin recognition means for recognizing a ground pin of the package of the integrated circuit based on the layout data and pin arrangement data and outputting identification information of the ground pin;
The simultaneous switching detecting means is an output buffer connected to a pin sandwiched between two predetermined ground pins based on a recognition result by the ground pin recognizing means in detecting an output buffer that switches simultaneously in the logic simulation process. A logic simulation apparatus characterized in that only a detection target is used.
前記集積回路の出力バッファのHレベル出力電圧の最小値VOHとLレベル出力電圧の最大値VOLとを入力するための第10入力手段と、
前記電源電圧Vddから前記グランドバウンスの大きさΔVを減算した値Vdd−ΔVをHレベル出力電圧実効値として出力し、前記グランドバウンスの大きさΔVをLレベル出力電圧実効値として出力する出力電圧実効値算出手段と、
前記集積回路の各出力バッファから前記集積回路の外部へ出力される信号の値がHレベルかLレベルかを判定する出力値判定手段と、
出力値判定手段によりHレベルの信号が出力されていると判定された出力バッファにつき、
i)前記Hレベル出力電圧実効値が該出力バッファのHレベル出力電圧の最小値VOH以上であれば、Hレベルの信号が該出力バッファから出力されているものとし、
ii)前記Hレベル出力電圧実効値が該出力バッファのHレベル出力電圧の最小値VOHよりも小さくかつ該出力バッファのLレベル出力電圧の最大値VOLよりも大きければ、不定状態Xの信号が該出力バッファから出力されているものとし、
iii)前記Hレベル出力電圧実効値が該出力バッファのLレベル出力電圧の最大値VOL以下であれば、Lレベルの信号が該出力バッファから出力されているものとする、
という第1の出力値再設定処理を行いつつ、前記論理シミュレーションを続行させる第3制御手段と、
出力値判定手段によりLレベルの信号が出力されていると判定された出力バッファにつき、
i)前記Lレベル出力電圧実効値が該出力バッファのLレベル出力電圧の最大値VOL以下であれば、Lレベルの信号が該出力バッファから出力されているものとし、
ii)前記Lレベル出力電圧実効値が該出力バッファのHレベル出力電圧の最小値VOHよりも小さくかつ該出力バッファのLレベル出力電圧の最大値VOLよりも大きければ、不定状態Xの信号が該出力バッファから出力されているものとし、
iii)前記Lレベル出力電圧実効値が該出力バッファのHレベル出力電圧の最小値VOH以上であれば、Hレベルの信号が該出力バッファから出力されているものとする、
という第2の出力値再設定処理を行いつつ、前記論理シミュレーションを続行させる第4制御手段と、
を備えることを特徴とする論理シミュレーション装置。The logic simulation apparatus according to claim 1,
A tenth input means for inputting a minimum value VOH of the H level output voltage and a maximum value VOL of the L level output voltage of the output buffer of the integrated circuit;
A value Vdd−ΔV obtained by subtracting the ground bounce magnitude ΔV from the power supply voltage Vdd is output as an H level output voltage effective value, and the ground bounce magnitude ΔV is output as an L level output voltage effective value. A value calculating means;
Output value determination means for determining whether the value of a signal output from each output buffer of the integrated circuit to the outside of the integrated circuit is H level or L level;
For the output buffer determined by the output value determining means to output an H level signal,
i) If the effective value of the H level output voltage is equal to or higher than the minimum value VOH of the H level output voltage of the output buffer, an H level signal is output from the output buffer;
ii) If the effective value of the H level output voltage is smaller than the minimum value VOH of the H level output voltage of the output buffer and larger than the maximum value VOL of the L level output voltage of the output buffer, the signal in the undefined state X is It is assumed that it is output from the output buffer,
iii) If the H level output voltage effective value is less than or equal to the maximum value VOL of the L level output voltage of the output buffer, an L level signal is output from the output buffer.
Third control means for continuing the logic simulation while performing the first output value resetting process;
For the output buffer determined by the output value determination means that the L level signal is output,
i) If the effective value of the L level output voltage is less than or equal to the maximum value VOL of the L level output voltage of the output buffer, an L level signal is output from the output buffer;
ii) If the effective value of the L level output voltage is smaller than the minimum value VOH of the H level output voltage of the output buffer and larger than the maximum value VOL of the L level output voltage of the output buffer, the signal in the undefined state X is It is assumed that it is output from the output buffer,
iii) If the L level output voltage effective value is not less than the minimum value VOH of the H level output voltage of the output buffer, an H level signal is output from the output buffer.
Fourth control means for continuing the logic simulation while performing the second output value resetting process,
A logic simulation apparatus comprising:
HレベルとLレベルと不定状態Xの少なくとも3種類の信号値から成る信号値群に含まれる一つの信号値から該信号値群に含まれる他の信号値への信号変化のうち、前記同時スイッチング検出手段が同時にスイッチングする出力バッファを検出する際にスイッチングと認識する信号変化を指定するための第1指定手段を備えることを特徴とする論理シミュレーション装置。The logic simulation apparatus according to claim 1,
Among the signal changes from one signal value included in a signal value group consisting of at least three types of signal values of H level, L level, and indefinite state X to the other signal value included in the signal value group, the simultaneous switching A logic simulation apparatus comprising: a first designating unit for designating a signal change that is recognized as switching when the detecting unit detects an output buffer that switches simultaneously.
前記第1および第2制御手段による第1および第2の入力値再設定処理の対象となる入力バッファを指定するための第2指定手段を備え、
前記第1および第2制御手段は、第2指定手段によって指定された入力バッファのみを前記第1および第2の入力値再設定処理の対象とする、
ことを特徴とする論理シミュレーション装置。The logic simulation apparatus according to claim 1,
Second specifying means for specifying an input buffer to be subjected to first and second input value resetting processing by the first and second control means;
The first and second control means target only the input buffer designated by the second designation means for the first and second input value resetting processes.
A logic simulation apparatus characterized by that.
前記集積回路のレイアウト設計の結果を示すレイアウトデータおよびピン配置データを記憶している第2記憶手段と、
前記第1および第2制御手段による第1および第2の入力値再設定処理の対象となる入力バッファを限定するか否かを指定するための第3指定手段とを備え、前記第1および第2制御手段は、前記第1および第2の入力値再設定処理の対象となる入力バッファの限定が第3指定手段によって指定された場合に、前記レイアウトデータおよびピン配置データに基づいて、前記同時スイッチング検出手段の検出対象となる同時スイッチングする出力バッファのピンの中で最も近い出力バッファのピンとの間に接地ピンが存在する入力バッファを前記第1および第2の入力値再設定処理の対象から除外する、
ことを特徴とする論理シミュレーション装置。The logic simulation apparatus according to claim 1,
Second storage means for storing layout data indicating the layout design result of the integrated circuit and pin arrangement data;
Third specifying means for specifying whether or not to limit input buffers to be subjected to first and second input value resetting processing by the first and second control means, and the first and second 2 control means, based on the layout data and the pin arrangement data, when the limitation of the input buffer to be subjected to the first and second input value resetting processing is designated by the third designation means. An input buffer having a ground pin between the output buffer pins that are the switching targets of the switching detection means and that are the closest to the output buffer pins that are simultaneously switched is selected from the targets of the first and second input value resetting processes. exclude,
A logic simulation apparatus characterized by that.
前記第2入力手段に代えて、入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIHおよびLレベル入力電圧の最大値VILを入力バッファの種類別に入力電圧データファイルとして記憶している第4記憶手段と、入力バッファの種類を示す識別情報をキーとして前記入力電圧データファイルを検索することにより、所望の入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIHおよびLレベル入力電圧の最大値VILを得る第3検索手段とを備え、
前記第1制御手段は、前記入力値判定手段によりHレベルの信号が入力されていると判定された入力バッファの種類を示す識別情報に基づき第3検索手段により得られる該入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIHおよびLレベル入力電圧の最大値VILを用いて前記第1の入力値再設定処理を行い、
前記第2制御手段は、前記入力値判定手段によりLレベルの信号が入力されていると判定された入力バッファの種類を示す識別情報に基づき第3検索手段により得られる該入力バッファのHレベル入力電圧の最小値VIHおよびLレベル入力電圧の最大値VILを用いて前記第2の入力値再設定処理を行う、
ことを特徴とする論理シミュレーション装置。The logic simulation apparatus according to claim 1,
In place of the second input means, fourth storage means for storing the minimum value VIH of the H level input voltage and the maximum value VIL of the L level input voltage of the input buffer as input voltage data files according to the type of the input buffer; Third search means for obtaining the minimum value VIH of the H level input voltage and the maximum value VIL of the L level input voltage of the desired input buffer by searching the input voltage data file using the identification information indicating the type of the input buffer as a key. And
The first control means is configured to input the H level of the input buffer obtained by the third search means based on the identification information indicating the type of the input buffer that has been determined by the input value determination means to have received the H level signal. Performing the first input value resetting process using the minimum value VIH of the voltage and the maximum value VIL of the L level input voltage;
The second control means is configured to input the H level of the input buffer obtained by the third search means based on the identification information indicating the type of the input buffer determined that the L level signal is inputted by the input value judging means. Performing the second input value resetting process using the minimum value VIH of the voltage and the maximum value VIL of the L level input voltage;
A logic simulation apparatus characterized by that.
前記第1制御手段は、前記出力値判定手段によりHレベルの信号が出力されていると判定された出力バッファの種類を示す識別情報に基づき第4検索手段により得られる該出力バッファのHレベル出力電圧の最小値VOHおよびLレベル出力電圧の最大値VOLを用いて前記第1の出力値再設定処理を行い、
前記第2制御手段は、前記出力値判定手段によりLレベルの信号が出力されていると判定された出力バッファの種類を示す識別情報に基づき第4検索手段により得られる該出力バッファのHレベル出力電圧の最小値VOHおよびLレベル出力電圧の最大値VOLを用いて前記第2の出力値再設定処理を行う、
ことを特徴とする論理シミュレーション装置。15. The logic simulation apparatus according to claim 14, wherein, instead of the tenth input means, an output voltage data file includes a minimum value VOH of the H level output voltage and a maximum value VOL of the L level output voltage of the output buffer for each type of output buffer. As a result of searching the output voltage data file using the fifth storage means stored as a key and identification information indicating the type of the output buffer as a key, the minimum value VOH and L level output of the H level output voltage of the desired output buffer A fourth search means for obtaining a maximum voltage VOL,
The first control means outputs the H level output of the output buffer obtained by the fourth search means based on the identification information indicating the type of the output buffer determined that the output value judging means is outputting the H level signal. The first output value resetting process is performed using the minimum value VOH of the voltage and the maximum value VOL of the L level output voltage,
The second control means outputs the H level output of the output buffer obtained by the fourth search means based on the identification information indicating the type of the output buffer determined that the L level signal is output by the output value determination means. Performing the second output value resetting process using the minimum value VOH of the voltage and the maximum value VOL of the L level output voltage;
A logic simulation apparatus characterized by that.
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