JP3609202B2 - Heat-resistant electric wire and terminal treatment method thereof - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐熱電線およびその端末処理方法に係り、導線を覆う絶縁被覆がガラス繊維束(ガラス繊維テープ)、ガラス繊維編組等のガラス繊維から形成されている耐熱電線に関する。
【0002】
【背景技術】
絶縁被覆の材質として、ビニール被覆やゴム等の材質を用いている一般の電線は、絶縁被覆が180℃程度の温度で軟化したり変質したりする。また、このような温度条件の基では、ポリイミド系の耐熱性プラスチックからなる絶縁被覆を用いても、長期使用には不安がある。これらの電線に対し、絶縁被覆や導線の材質を換えて、より高温の領域まで安定に使用できるようにした電線を耐熱電線と呼ぶことができる。このような耐熱電線の絶縁被覆としては、耐熱性を保つためにガラス繊維で編まれたガラス繊維編組がよく用いられている。特に、燃焼機器の排ガスの燃焼温度等を計測する高温用温度センサ等に好適に用いられている。
しかしながら、ガラス繊維編組からなる絶縁被覆は、その端末が解けてばらばらになりやすいため、解け難くするための端末処理が必要となる。
【0003】
図7(A)、(B)には、従来の方法によって端末処理された耐熱電線が示されている。
図7(A)において、耐熱電線100は、ニッケルからなる導線101と石英ガラスの繊維を編んで形成されたガラス繊維編組の絶縁被覆102を備えている。この耐熱電線100では、ガラス糸103を用いて絶縁被覆102の端末とすべき部位を結束し、結束部位より先端の絶縁被覆102を切断除去することにより端末処理を行っている。ここで、ガラス糸103を結束する方法としては、釣り糸を釣り針に結束する要領に似た方法が用いられる。
一方、図7(B)に示された耐熱電線100では、絶縁被覆102の端末とすべき部位に接着性のあるポリイミド系の耐熱ワニスを含浸させてガラス繊維の固着部104を形成し、この固着部104の一部を含む先端の絶縁被覆102を切断除去することにより端末処理を行っている。
すなわち、絶縁被覆102の材質であるガラスは、化学的にも熱的にも導線101より安定しているため、導線101に直に化学薬品や熱を加えると、絶縁被覆102より先に導線101を侵襲する虞がある。このため、従来は、前述のように、絶縁被覆102を固定または固着させる処理方法が用いられてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ガラス糸103で結束する端末処理方法では、結束するガラス糸103が切れやすいため作業性が悪い。特に、絶縁被覆102の直径が例えば2mm以下まで細くなると、作業性が一段と悪化する。また、ガラス糸103は摩擦力だけで固定されているため、ずれると結束力が失われる不安がある。
また、ポリイミド系の耐熱ワニスで固着させる端末処理方法では、500℃以上の温度でポリイミド系ワニスの分解が起こり、絶縁被覆102の絶縁性が劣化するという問題が生じる。しかも、分解温度以下でも固着力が失われていくから、実用的な使用上限温度は300℃台にあるとされ、それ以上の温度領域での使用は困難であった。
【0005】
本発明の目的は、端末処理を迅速かつ確実に行うことができる耐熱電線およびその端末処理方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の耐熱電線の端末処理方法は、金属の導線をガラス繊維の絶縁被覆で覆って構成された耐熱電線の端末処理方法であって、前記絶縁被覆の長手方向の途中を加熱して前記ガラス繊維を互いに熱融着した後、この熱融着された部位の略中央位置にワイヤーストリッパーの刃を当てて前記導線が切断されないように絶縁被覆を切断し、この刃で切断部分よりも前記導線を露出させたい側の絶縁被覆を除去することを特徴とする。
このような本発明においては、ガラス繊維を熱融着させることにより端末処理を行うが、その作業は絶縁被覆の必要部位を数秒間等の短時間加熱するだけでよく、迅速に行われる。また、ガラス繊維を熱融着させることにより端末が解けるといった不具合も生じない。
【0007】
また、本発明の耐熱電線は、以上の端末処理方法で処理されたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。
ただし、便宜上、以下には、端末処理される以前と以後の耐熱電線に同一符号を付して説明する。
図1は、端末処理される本実施の形態に係る耐熱電線10を示す側面図である。図2は、図1のII−II線断面図である。図3は、端末処理後の耐熱電線10を示す側面図である。
図1および図2において、耐熱電線10は、例えばニッケルからなる導線11と、石英ガラスからなるガラス繊維12を編んで作られたガラス繊維編組13と、導線11および絶縁被覆15の間において導線11に絡み付くように巻かれたガラス繊維テープ14とを備え、ガラス繊維編組13とガラス繊維テープ14とにより絶縁被覆15が構成されている。
なお、図示を省略するが、ガラス繊維テープ14は、ガラス繊維12と同様な繊維を所定量束ねることにより作られたものである。
【0010】
図3において、耐熱電線10の絶縁被覆15の端部は、加熱されることによって形成された融着部16となっている。この融着部16は、ガラス繊維編組13のガラス繊維12およびガラス繊維テープ14のガラス繊維が一体に熱融着されたものであり、他の絶縁被覆15の編組部分に比べて外観上光沢があるとともに、機械的には硬化している。
融着部16からは、導線11の切断端部が露出しており、この露出した部分が高温用圧力センサ等の機器に結線されるようになっている。
【0011】
次ぎに、耐熱電線10の端末処理方法を図4に基づいて説明する。
まず、図4(A)において、耐熱電線10をリール等から必要長さ切断して取り出し、取り出した耐熱電線10の長手方向における途中位置、すなわち、耐熱電線10の先端に近い位置を絶縁被覆15の端末とするために、絶縁被覆15を水素炎20により例えば数秒間等の短時間加熱して融着部16を形成する。この際、水素炎20の温度を絶縁被覆15を形成しているガラス繊維12等の軟化点近傍の温度に調節しておく。
この後、図4(B)に示すように、融着部16よりも図4中右側部分をワイヤーストリッパーを構成する挟持辺21Aで挟持するとともに、融着部16の略中央位置に刃21Bが当たるようにし、この刃21Bで融着部16よりも先端側の絶縁被覆15を切断除去する。
以上により、図3に示す端末処理された耐熱電線10が得られる。
【0012】
このような本実施の形態によれば、以下のような効果がある。
すなわち、耐熱電線10の端末処理は、絶縁被覆15を部分的に熱融着することにより行われるが、その融着にあたっては、端末としたい位置を数秒間等の短時間加熱するだけでよく、作業時間を大幅に短縮して端末処理を迅速に行うことができる。
【0013】
このため、何本もの耐熱電線10の端末処理を連続して行うことが可能になり、ガラス糸で結束する端末処理に比べ、作業効率を格段に向上させることができる。
特に、絶縁被覆15の直径が例えば2mm以下のように小さい場合には、加熱時間がより短くなるため、作業性がさらに向上する。
【0014】
また、ガラス繊維12等を融着することにより端末処理が行われるから、従来のような結束部がずれて結束力が失われることがなく、信頼性をも向上させることができる。
そして、ワニス等の高分子材料を用いていないため、耐熱電線10を構成する各部材の高い耐熱性を有効に利用でき、耐熱電線10の実用的な使用上限温度を拡大させることができる。
【0015】
図5は、第2の実施の形態を説明するための行程図であり、この図に基づいて、耐熱電線10を得るための別の方法を説明する。なお、本実施形態の内容は、本発明の権利範囲には含まれないが、本発明を理解する上で参考となるために説明する。
本実施の形態では、図5(A)に示すように、端末処理が施されていない耐熱電線10において、絶縁被覆15の端末としたい位置から先端側の部分を刃21Bで予め切断除去し、この後、図5(B)に示すように、絶縁被覆15の切断部37を水素炎20で加熱して融着部16を形成する。
【0016】
このような本実施の形態によれば、前述の実施の形態と略同様な効果を得ることができる。
ところで、切断部37の加熱をガラス繊維12同士が融着し合うのみならず、ガラス繊維12が導線11にも融着する程に行うと、余分な絶縁被覆15も導線11に固定され、除去することが困難となる場合がある。しかし、本実施の形態では、余分な絶縁被覆15は加熱される前に除去されるから、ガラス繊維12を十分に加熱することが可能となる。従って、必要とされる絶縁被覆15が導線11に確実に固定され、絶縁被覆15の導線11に対する位置ずれをより一層有効に防止することができる。
【0017】
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記各実施の形態では、導線11の材質がニッケルであったが、その他の材質としては、ステンレスや銀等であってもよく、導線として通常一般に用いられる材質であってよい。
【0018】
また、前記各実施の形態では、ガラス繊維編組13およびガラス繊維テープ14を形成しているガラス繊維12等の材質が石英ガラスであったが、本発明に用いられるガラス繊維の材質としては、石英ガラスの他、例えば、無アルカリガラス等であってもよい。
【0019】
そして、それらガラス繊維編組やガラス繊維テープとしては、ガラス繊維のみから形成されているものに限定されるものではない。特に、ガラス繊維編組は、ガラス繊維が切れ難く、かつ編組全体が容易に解けてしまうことのないように、例えば、微量のポリイミド樹脂を含侵させて製作されたものであってもよい。
要するに、ガラス繊維が主要な素材であればよく、ガラス以外の材料が含まれていても本発明を適用できる。
また、ガラス繊維テープとしては、所定量のガラス繊維を束ねたものに限定されず、例えば、導体にスパイラル状に巻かれたガラス糸等であってもよい。
【0020】
さらに、前記各実施の形態では、絶縁被覆15がガラス繊維編組13とガラス繊維テープ14とから構成されていたが、これに限定されるものではなく、例えば、ガラス繊維編組およびガラス繊維テープのうちのいずれか一方だけで絶縁被覆が構成されている場合でも本発明に含まれる。
【0021】
また、前記各実施の形態では、加熱手段として水素炎20が用いられていたが、水素炎20に限定する必要はなく、電熱ヒーターや炭化水素系のガスを用いたアセチレン・酸素炎や、ブタンガスの燃焼による炎等、要は絶縁被覆15の一部分を所定時間、加熱・溶融・冷却ができる加熱手段であればよい。
しかしながら、本実施の形態のように、水素炎を用いれば、ガス成分に炭素原子を含まないため、加熱時において未燃焼ガスによるススが発生しない。従って、ススが絶縁被覆15に付着して絶縁性の劣化を生じさせるという不安を解消できる。そして、水素炎は燃焼炎の温度制御が容易であるというメリットもある。
また、所定時間加熱する手段としては、所定時間後に炎から自動的に離すことができる装置等を用いてもよい。
【0022】
さらにまた、前記各実施の形態では、絶縁被覆15を切断除去する方法として、各々同じ構成のワイヤーストリッパーを用いていたが、特に第2の実施の形態で用いられるワイヤーストリッパーとしては、絶縁被覆15の所定部位を切断した際、切断端部が少しでも解けないようにするために、切断端部をクランプする機能が設けられていてもよい。あるいは、ワイヤーストリッパーに加え、切断端部となる部位を予め押さえる専用治具を設け、この治具を熱融着が行われてから外すようにしてもよい。
ただし、絶縁被覆15の切断には、ワイヤーストリッパーを用いなくともよく、導線11を傷つけることなく絶縁被覆15を切断する方法であれば他の方法でもよい。
【0023】
そして、前記各実施の形態では、断熱電線10の先端側の絶縁被覆15が切断された後に除去されていたが、このような余分な絶縁被覆は単に先端側にずらされるだけであってもよい。
このような場合には、ずらされた絶縁被覆の両端末も熱融着することが望ましく、こうすることで、その絶縁被覆が解けるのを防止できる。また、このような電線は、露出した導体を切断して用いても、あるいは、切断せずに用いてもよい。
【0024】
また、前記各実施の形態では、融着部16の端部から導線11が露出していたが、耐熱電線の先端を機器等に結線しない状態で長期間放置しておく場合等、特に導線11を露出させる必要がない時には、耐熱電線の先端における絶縁被覆を解けないように熱融着しておけばよく、このような場合でも本発明に含まれる。
すなわち、本発明では、絶縁被覆を切断した後等に導線を露出させるか否かについては、その実施にあたって適宜決められてよい。要するに、絶縁被覆の端部が熱融着されていればよい。
【0025】
ところで、前記第1の実施の形態においては、硬化した融着部16の一部が刃21Bの当接によって砕かれるため、その際にガラス粉が生じ、このガラス粉が切断部17の周囲に飛散して付着する場合がある。このこと自体は耐熱電線10としての機能に支障はないが、付着したガラス紛は、振動等により付着部から離脱することで、耐熱電線10からの発塵物質となる可能性がある。
そこで、ガラス粉が生じた場合には、図4(B)の次の作業として、図6に示すように、水素炎20で切断部17を例えば数秒間再加熱し、付着したガラス紛18を再融着させてもよい。こうすることにより、砕けて付着したガラス紛18が再融着されるため、耐熱電線10からの発塵を確実に防ぐことができる。
なお、融着部16の切断時において、吸塵機等を用いれば、切断時のガラス粉の飛散を有効に防止することができ、ガラス粉の耐熱電線10への付着そのものを抑えることができる。
また、前記第2の実施の形態によれば、予め切断部37を形成した後、この切断部37を熱融着するため、硬化した融着部16を切断する前記第1の実施の形態と異なり、切断時にガラス粉18が生じる心配がない。
【0026】
さらに、本発明は、高温用温度センサに用いられるものに限らず、他の様々な機器の電線として用いることができる。
【0027】
【実施例】
[第1実施例]
ここで、端末処理方法の具体的条件を下記の通りとし、前記第1の実施の形態に基づいて耐熱電線10を製作した。
▲1▼導線11…φ300μmニッケル、融点:1455℃(材料データ)
▲2▼絶縁被覆15…軟化点温度:1300〜1600℃(材料データ)
・ガラス繊維編組13(石英ガラス繊維12)
・ガラス繊維テープ14(石英ガラス繊維)
▲3▼水素炎の温度…1500℃前後(φ0.1mmの白金・白金13%ロジウム裸線熱電対を使用して測定)
▲4▼加熱時間…2秒
本実施例によれば、端末処理を迅速かつ確実に行うことができるとともに、高温での使用にも耐える耐熱電線10を製作できることが確認された。
【0028】
ところで、導線11の融点は1455℃であるのに対し、絶縁被覆15の軟化温度は1300〜1600℃と広いため、軟化温度が1455℃よりも高い絶縁被覆15を用いた場合には、加熱行程において、導線11が絶縁被覆15よりも先に溶融してしまう可能性があった。しかし、本実施例においては、おおよそ次の(イ)および(ロ)の理由により、絶縁被覆15は導線11が融点に達するよりも先に軟化点となるから、導線11が絶縁被覆15よりも先に溶融してしまうことがなく、常に隣接するガラス繊維12同士が融着することが解った。これにより、軟化温度の高い絶縁被覆15を用いても、実用可能な耐熱電線10を確実に製作できることが確認された。
(イ)絶縁被覆15を形成しているガラス繊維12等は、太さが数μmであるため、φ300μmである導線11よりも単位体積当たりの表面積{(表面積)/(体積)}が数十倍大きく、水素炎20から受け取った熱により、いちはやく温度が上昇する。
(ロ)導線11は、絶縁被覆15に保護されて水素炎20からの熱が伝わり難いうえ、伝わった熱が金属の良好な熱伝導性により非加熱部位へと流れてしまうため、加熱部位の導線11の温度が融点に達することはない。
【0029】
[第2実施例]
次いで、第2実施例として、端末処理されていな耐熱電線に微量のポリイミド樹脂を含侵させた後、前記第1実施例と同様な条件で端末処理を行った。
この結果、完成品の状態でガラス繊維が切れ難くかつガラス編組全体が容易に解けることのない耐熱電線を製作できることが確認された。
また、このような絶縁被覆を加熱すると絶縁被覆の加熱部位と非加熱部分との境界にポリイミド樹脂の炭化した黒色の領域が生じるが、このような耐熱電線を二本用いて導線間の絶縁抵抗を測定した結果、100MΩ以上/500VDCの値が得られ、実用可能であることも確認された。
【0030】
【発明の効果】
以上に述べたように本発明によれば、耐熱電線の端末処理は、ガラス繊維からなる絶縁被覆を熱融着することにより行われるから、その処理作業を迅速かつ確実に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】端末処理される本発明の第1の実施の形態に係る耐熱電線を示す側面図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】端末処理された前記耐熱電線を示す側面図である。
【図4】前記実施の形態における端末処理方法を説明するための行程図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を説明するための行程図である。
【図6】本発明の変形例を示す側面図である。
【図7】従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
10 耐熱電線
11 導線
12 ガラス繊維
15 絶縁被覆
17 切断部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a heat-resistant electric wire and a terminal treatment method thereof, and relates to a heat-resistant electric wire in which an insulating coating covering a conductive wire is formed from glass fibers such as a glass fiber bundle (glass fiber tape) and a glass fiber braid.
[0002]
[Background]
In a general electric wire using a material such as vinyl coating or rubber as a material of the insulation coating, the insulation coating is softened or deteriorated at a temperature of about 180 ° C. Also, under such temperature conditions, there is anxiety over long-term use even when an insulating coating made of a polyimide heat-resistant plastic is used. With respect to these electric wires, the electric wires that can be used stably up to a higher temperature region by changing the material of the insulation coating and the conductive wires can be called heat-resistant electric wires. As an insulating coating for such a heat-resistant electric wire, a glass fiber braid knitted with glass fiber is often used in order to maintain heat resistance. In particular, it is suitably used for a high-temperature sensor that measures the combustion temperature of exhaust gas from combustion equipment.
However, an insulating coating made of a glass fiber braid tends to break apart when the terminal is untied, and thus requires terminal processing to make it difficult to unravel.
[0003]
FIGS. 7A and 7B show a heat-resistant electric wire that has been subjected to terminal treatment by a conventional method.
In FIG. 7A, a heat-resistant
On the other hand, in the heat-resistant
That is, glass, which is the material of the insulating
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the terminal processing method for binding with the
Further, in the terminal treatment method in which the polyimide-based heat-resistant varnish is fixed, the polyimide-based varnish is decomposed at a temperature of 500 ° C. or higher, and the insulating property of the insulating
[0005]
The objective of this invention is providing the heat-resistant electric wire which can perform a terminal process rapidly and reliably, and its terminal processing method.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The end treatment method for a heat-resistant electric wire according to the present invention is a method for end treatment of a heat-resistant electric wire configured by covering a metal conductor with a glass fiber insulation coating, and heating the middle of the insulation coating in the longitudinal direction to form the glass After the fibers are heat-sealed to each other, a wire stripper blade is applied to the substantially center position of the heat-sealed portion to cut the insulating coating so that the conductor is not cut, and the blade is used to cut the conductor more than the cut portion. The insulating coating on the side to be exposed is removed.
In the present invention, the terminal treatment is performed by thermally fusing the glass fibers. However, the work is quickly performed by heating the necessary portion of the insulating coating for a short time such as several seconds. Further, there is no problem that the terminal can be unwound by thermally fusing the glass fiber.
[0007]
Moreover, the heat-resistant electric wire of this invention was processed by the above terminal processing method, It is characterized by the above-mentioned.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EXEMPLARY EMBODIMENTS Hereinafter, a first embodiment of the invention will be described with reference to the drawings.
However, for the sake of convenience, hereinafter, the same reference numerals are given to the heat-resistant electric wires before and after the terminal processing.
FIG. 1 is a side view showing a heat-resistant
In FIG. 1 and FIG. 2, the heat-resistant
In addition, although illustration is abbreviate | omitted, the
[0010]
In FIG. 3, the end part of the
From the fused
[0011]
Next, a terminal processing method for the heat-resistant
First, in FIG. 4 (A), the heat-resistant
Thereafter, as shown in FIG. 4B, the right side portion in FIG. 4 is sandwiched by the sandwiching side 21 </ b> A constituting the wire stripper with respect to the
As described above, the end-treated heat-resistant
[0012]
According to this embodiment, there are the following effects.
That is, the end treatment of the heat-resistant
[0013]
For this reason, it becomes possible to perform the terminal process of many heat-resistant
In particular, when the diameter of the insulating
[0014]
Further, since the terminal processing is performed by fusing the
And since polymer materials, such as a varnish, are not used, the high heat resistance of each member which comprises the heat-resistant
[0015]
FIG. 5 is a process chart for explaining the second embodiment, and another method for obtaining the heat-resistant
In the present embodiment, as shown in FIG. 5 (A), in the heat-resistant
[0016]
According to this embodiment, it is possible to obtain substantially the same effect as that of the above-described embodiment.
By the way, when the heating of the cutting
[0017]
The present invention is not limited to the above-described embodiments, and includes other configurations that can achieve the object of the present invention, and includes the following modifications and the like.
For example, in the above-described embodiments, the conductive wire 11 is made of nickel. However, other materials may be stainless steel, silver, or the like, and may be a material generally used as a conductive wire.
[0018]
In each of the above embodiments, the
[0019]
And as these glass fiber braiding and glass fiber tape, it is not limited to what is formed only from glass fiber. In particular, the glass fiber braid may be manufactured by impregnating a small amount of polyimide resin so that the glass fiber is not easily broken and the entire braid is not easily unwound.
In short, glass fiber may be a main material, and the present invention can be applied even if a material other than glass is included.
Further, the glass fiber tape is not limited to a bundle of a predetermined amount of glass fiber, and may be, for example, a glass thread wound spirally around a conductor.
[0020]
Furthermore, in each said embodiment, although the
[0021]
Further, in each of the above embodiments, the
However, if a hydrogen flame is used as in the present embodiment, the gas component does not contain carbon atoms, and soot due to unburned gas does not occur during heating. Accordingly, it is possible to eliminate the anxiety that the soot adheres to the insulating
Further, as a means for heating for a predetermined time, an apparatus that can be automatically separated from the flame after a predetermined time may be used.
[0022]
Furthermore, in each of the above-described embodiments, the wire stripper having the same configuration is used as a method for cutting and removing the insulating
However, it is not necessary to use a wire stripper for cutting the insulating
[0023]
In each of the above embodiments, the insulating
In such a case, it is desirable that both ends of the shifted insulation coating are also heat-sealed, and this can prevent the insulation coating from being unwound. Moreover, such an electric wire may be used by cutting the exposed conductor or without cutting it.
[0024]
Further, in each of the above embodiments, the conductive wire 11 is exposed from the end portion of the fused
In other words, in the present invention, whether or not the conductive wire is exposed after the insulation coating is cut or the like may be appropriately determined in the implementation. In short, it is only necessary that the end portion of the insulating coating is heat-sealed.
[0025]
By the way, in the said 1st Embodiment, since a part of hardened fusion |
Therefore, when glass powder is generated, as shown in FIG. 6 as the next operation of FIG. 4 (B), the
If a dust absorber or the like is used at the time of cutting the
In addition, according to the second embodiment, after the cutting
[0026]
Furthermore, this invention can be used as an electric wire of not only what is used for the temperature sensor for high temperature but other various apparatuses.
[0027]
【Example】
[First embodiment]
Here, the specific conditions of the terminal processing method were as follows, and the heat-resistant
(1) Conductor 11 ... φ300μm nickel, melting point: 1455 ° C (material data)
(2)
・ Glass fiber braid 13 (quartz glass fiber 12)
・ Glass fiber tape 14 (quartz glass fiber)
(3) Temperature of the hydrogen flame: around 1500 ° C. (measured using a 0.1 mm platinum /
(4) Heating time: 2 seconds According to this example, it was confirmed that the terminal treatment can be performed quickly and reliably, and the heat-resistant
[0028]
By the way, since the melting point of the conducting wire 11 is 1455 ° C., the softening temperature of the insulating
(A) Since the
(B) Since the conductive wire 11 is protected by the insulating
[0029]
[Second Embodiment]
Next, as a second example, after a trace amount of polyimide resin was impregnated into a heat-resistant electric wire that had not been subjected to terminal treatment, terminal treatment was performed under the same conditions as in the first example.
As a result, it was confirmed that it was possible to produce a heat-resistant electric wire in which the glass fiber was difficult to cut in the finished product and the entire glass braid was not easily unwound.
In addition, when such an insulation coating is heated, a black region carbonized with polyimide resin is formed at the boundary between the heated portion and the non-heated portion of the insulation coating. As a result, a value of 100 MΩ or more / 500 VDC was obtained, and it was confirmed that it was practical.
[0030]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the end treatment of the heat-resistant electric wire is performed by heat-sealing the insulating coating made of glass fiber, so that the processing operation can be performed quickly and reliably. There is.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a heat-resistant electric wire according to a first embodiment of the present invention that is subjected to terminal processing.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line II-II in FIG.
FIG. 3 is a side view showing the heat-resistant electric wire subjected to terminal treatment.
FIG. 4 is a process diagram for explaining a terminal processing method in the embodiment.
FIG. 5 is a process chart for explaining a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a side view showing a modification of the present invention.
FIG. 7 is a side view showing a conventional example.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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