JP3607770B2 - 蓄熱用中空杭及び蓄熱用中空杭を利用した空調システム - Google Patents

蓄熱用中空杭及び蓄熱用中空杭を利用した空調システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力を利用するヒートポンプ方式によって、夏季の冷房や冬季の暖房を行う事務所ビル等昼間使用の空調システムにおいて、夜間の安価な余剰電力を活用して蓄熱媒体に所要の冷熱や温熱を蓄熱し、それを昼間に利用して昼間電力負荷を軽減する、いわゆる蓄熱式空調システムの蓄熱媒体を収容する蓄熱用中空杭及びこれを用いた空調システムに関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】
冷房時の排熱源である大気の温度は夏季は高温であり、逆に暖房時の吸熱源である大気の温度は冬季は低温になるので、所要の電力負荷が多大なものとなる。
【0003】
特に夏季の昼間高温時にこれらの電力需要がピークに達し、それに対応するために電力会社の発電設備の設備費などが膨大となり、しかも昼間ピーク電力需要に対して、化石燃料を使用する発電所の稼働割合が大となり、地球環境保全のためにも好ましくない。電力会社では、いわゆる揚水式発電所などによって、昼夜電力の平準化を進めているが、立地制約などからして充分な域には程遠い状況である。昼夜電力平準化の一方策として、夜間余剰電力を利用して、夏季には冷水や氷の冷熱源を、冬季には温水の高熱源を作り、それらを昼間にそれぞれ冷房の排熱源や暖房の吸熱源として活用する蓄熱式空調システムが開発され利用されつつある。 通常の空調システムに比較して,蓄熱式空調システムでは、かなりの量の水などの熱媒体を使用するので、その配管系統や貯槽である蓄熱槽などの設備が余計に必要になる。殊に容積がかなり大きい蓄熱槽の設備場所が街中の中・小ビル等では確保し難いことも多い。多くの場合、ビルの屋上や地下などに設置するのであるが、いずれにしても蓄熱槽としてのハウジング設備の費用・場所などの解決すべき課題が残されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、ビル等の地下に通常設置される基礎杭の中空杭の中空部分に着眼して、これを活用することに想到した。
【0005】
蓄熱用中空杭は、両端が閉止される中空杭本体の内部に、パイプが下端付近で中空杭本体の底部に対して開放状態に、かつ上端が中空杭本体の上部を挿通して設けられ、空調システムの連絡配管に接続されるための開口が中空杭本体の上部に設けられている構造とする。
【0006】
前記蓄熱用中空杭に、摺動隔板がパイプの外周および中空杭本体の内周に沿って摺動し、上下可動に設けられてい
【0007】
空調システムは、前記蓄熱用中空杭に、該空調システムの室外機、室内機などの蓄熱媒体系統に連絡する所要の配管が、パイプの上端部及び中空杭本体の開口に連絡している構造とする。
摺動隔板は、摺動して上下可動するために外周が中空杭の内周よりやや小さく設定され、パイプの相当位置にはこれと相互に摺動して上下可動するために、パイプの外径よりやや大きい孔があけてある。
【0008】
また、蓄熱用中空杭は、両端が閉止される中空杭本体の内部に、パイプが下端付近で中空杭本体の底部に対して開放状態に、かつ上端が中空杭本体の上部を挿通して設けられ、空調システムの連絡配管に接続されるための開口が中空杭本体の上部に設けられている構造に、蓄冷時に着氷させるブライン吸放熱器が、中空杭本体の上部を挿通して、中空杭本体の内部に導入、導出されるように設けられた構造でもよい。
【0009】
その場合、空調システムは、該空調システムの室外機、室内機などのブライン系統に連絡する所要の配管が、中空杭本体の上部を挿通して中空杭本体内部に導入、導出され、蓄冷時に着氷させるブライン吸放熱器に連絡している構造とする。
【0010】
とくに、鋼管杭の場合は、杭自体が断熱被覆されていることが必要である。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、中空杭本体の内部を蓄熱に利用する場合の一形態を模式的に示したもの(比較例1)であり、中空杭本体1は鉄筋、鋼棒、コンクリートを用いたいわゆる中空のコンクリート杭や鋼管杭など内部が中空に形成される杭であり、その上下端が上端板2および下端板3で閉止されて全体として中空杭本体が形成される。上端板2および下端板3による閉止は、ネジ締結、溶接など公知の適当な手段でよく、また必要によりガスケット等の漏洩防止手段が併用される。更に地盤への中空杭設置状況によっては、いわゆる根固めや硬化球根などの手段により中空杭本体1の下端が閉止されることでも差し支えない(この場合には、下端板3は不要になる)。上端板2には空調システムのメイン設備への連絡配管に接続するための開口5が設けられる。開口5の先端は、フランジ、ガスケット、ネジなどによる締結接続、溶接による直結接続などに適合する形態に構成される。もちろん、中空杭の保管・輸送などにおいて、塵埃などが内部に入らないように一時的に盲蓋などを取付けるなどの処置は当然に行われるべきものである。
【0012】
なお後記の図4(b)および(c)に示される運転では温水が開口5から流出するので、実際の装置の状況に応じて、短管が開口5から下方に垂下してある方が、上端板2の下部に空気が幾分滞留しても、温水が開口5から円滑に流出することになる。これらの配慮は配管設備の常法に従って当然に行われる。
【0013】
このような空調システムの方式、容量などの仕様に合致する太さのパイプ4が、中空杭本体1の上部すなわちこの場合には上端板2を挿通し、その下端部を中空杭本体1の底部に対して開放状態すなわちこの場合には下端板3のやや上方で開放状態に設けられる。または下端の側面に切り欠きを設けたパイプ4を、下端板3に当接してもよい。パイプ4の支持や挿通部分のシールなどは公知の適当な手段によって行われる。
【0014】
低熱伝導率の断熱性の材料からなるパイプ4、または断熱材で被覆された金属製のパイプ4など、パイプ4は実質的に断熱性能を有するもので、好ましくはパイプ4の内外が平滑で、蓄熱媒体が円滑に移動できるものが良い。パイプ4の上端は開口して空調システムのメイン設備への連絡配管に接続される。パイプ4の上端の形態は前記の開口5と同様に行われる。
【0015】
使用に際しては通常のいわゆる基礎杭と同様に地盤中に設定されて、建物などの荷重支持に供されると共に、所要の連絡配管が接続されて蓄熱媒体の貯槽として蓄熱の役割をなすものである。このことについては後記で説明する。
【0016】
図2は本願の請求項1および2の発明の実施の形態を模式的に示したものであり、中空杭本体1、上端板2、下端板3、パイプ4および開口5は、図1に示される比較例1の場合のそれぞれと同一である。それらに加えて、図2の場合は摺動隔板6などが設けられている。摺動隔板6は、摺動して上下可動するために外周が中空杭1の内周よりやや小さく設定され、パイプ4の相当位置にはこれと相互に摺動して上下可動するために、パイプ4の外径よりやや大きい孔7があけてある。この場合、摺動隔板6が最下端でパイプ4から抜け落ちないように中空杭本体1の内周壁に沿ってリング状のスペーサ8を挿入する。中空杭本体1の内周壁面の平滑度の状況などからして、摺動面の水密性に限界もあろうが、多少の漏洩があっても実質的に高温・低温の蓄熱媒体が隔離されればよいのである。
【0017】
高温蓄熱媒体11と低温蓄熱媒体12とを確実に区分するために、摺動隔板6の全体の見掛密度は当該空調システムで使用する蓄熱媒体とほぼ同程度に設定されることが好ましい。例えば使用する蓄熱媒体が水である場合には、水が温水、冷水、氷の各状態で多少の差異があるが、摺動隔板6の見掛密度はほぼ1程度に設定される。摺動隔板6の構成材料が金属である場合には、その内部に適当な空間を設けることによって、全体として見掛密度が1程度になればよい。なお摺動隔板6が安定姿勢で円滑に摺動上下移動するためには、凧と同様に摺動隔板6は、上部が軽く(より低密度に)、下部が重く(より高密度に)、形成される方が好ましい。更にパイプ4及び中空杭本体1と摺動隔板6との摺動部には上下に張り出す筒体を設けることによって、摺動上下移動が一層円滑化される。蓄熱媒体の熱効率を高めるためには、摺動隔板6が断熱性能を有する方が好ましい。摺動隔板6自体が低熱伝導率の材料で構成されたり、金属主材が断熱材で被覆されても差し支えないが、全体の見掛密度は蓄熱媒体の密度と同程度に設定される方が好ましい。
【0018】
図3は、図1の形態に対しブライン吸放熱器を加えた形態を模式的に示したもの(比較例2)であり、中空杭1、上端板2、下端板3、パイプ4および開口5は図1に示される請求項1の発明の実施の形態のそれぞれと同一である。それらに加えて、図3の場合には、室外機、室内機などのブライン系統に連絡されるための導管9A、9Bが上端板2を挿通して中空杭本体1内に導入出して設けられている。一方は中空杭本体1の底部の方向に延在し他方は上部附近までとし、両者の間に蓄冷時に着氷させるブライン吸放熱器10である蛇管が設けられる。請求項3の発明が利用される空調システムの方式、容量などの仕様に合致させて、ブライン吸放熱器10は蛇管の他に、並列直管にするなど適当な形態を採用する。
【0019】
図4は、請求項3の発明の実施の形態としての空調システムの模式配管系統を示したものであり、蓄熱用中空杭として請求項の発明の実施の形態である図2のものが示されている。
【0020】
空調システムには、種々のものが知られ、いろいろのタイプのものが実用され、蓄熱媒体、蓄熱槽を併用するシステムも種々のものが知られている。本発明は蓄熱媒体を併用する種々のシステムに適用できる。基本構成は、室内側熱交換器、室外側熱交換器、これらに空気を送るファン、冷温水系統、冷媒のポンプや圧縮機、ブライン、蓄熱媒体の熱交換器、蓄熱槽および連絡配管などである。図4では、説明の便宜から集約して、ブライン、蓄熱媒体の熱交換なども含めて、室内機13および室外機14とし、それらと蓄熱用中空杭が配管連絡されたものが示される。
【0021】
図4(a)では、蓄熱媒体として水を使用し、夜間に生成された低温蓄熱媒体12としての冷水(およびシャーベット氷)が蓄熱用の中空杭本体1に貯えられている状態で、夏季の昼間に冷房運転する状況が示されている。低温蓄熱媒体12は、中空杭1の底部分でパイプ4の開放下端からパイプ4に導入されてその内部を上昇し、室内機13の所要部分に導かれる。低温蓄熱媒体12の冷熱は冷房に有効利用される。
【0022】
低温蓄熱媒体12を利用しない通常の空調システムの大気に直接排熱する電力負荷に比較して、低温蓄熱媒体12を利用する空調システムの電力負荷は小さい。冷房に供されて温度上昇して温水になった高温蓄熱媒体11は、中空杭本体1上端の開口5に連絡する配管系統を経由して、中空杭本体1の上部に戻される。
【0023】
低温蓄熱媒体12の冷熱蓄熱量を増大するためには、冷水とシャーベット氷が混在する低温蓄熱媒体12とする運転条件(後記する図4(b)の蓄冷運転)が採用されるが、その場合に低温蓄熱媒体12の冷水の上部のシャーベット氷の上に高温蓄熱媒体11である温水が戻されるので、両者の密度大小の関係から、両者が循環対流して両者間で熱交換し、空調システムの熱効率が低下する。図2の蓄熱用中空杭が利用される場合には、摺動隔板6が両者を隔離するので、そのような熱効率低下が防止される。
【0024】
夜になって冷房運転終了時には、蓄熱用中空杭の内部は温水で充満し、摺動隔板6が設けられている場合には、それは蓄熱用中空杭の下部に位置している。(因みに当然のことながら、通常、建物を支持する杭は多数設定されるので、空調システムの容量に応じた量の蓄熱媒体を収容するために、所要の数の蓄熱用中空杭が利用されることになる。それらの蓄熱用中空杭内の蓄熱媒体を均等に有効利用するために、それらの配管系統に所要の定流量弁を設けるなど常套手段が講じられる)。安価な夜間電力を利用して、夏季夜間に蓄冷運転する状況を示す図4(b)において、蓄熱用中空杭内の高温蓄熱媒体である温水は上端の開口5から室外機14に送られる。室外機14では温水の熱が大気に排熱されて、温水は低温蓄熱媒体12である冷水(およびシャーベット氷)に変わる。低温蓄熱媒体12はパイプ4を経由して蓄熱用中空杭内に充満して行く。前記のように、低温蓄熱媒体12がシャーベット氷を含む場合には、摺動隔板6によって、高温蓄熱媒体11と低温蓄熱媒体12を隔離する方が好ましい。
【0025】
前記の夏季冷房運転と逆に冬季昼間には、図4(c)に示されるように高温蓄熱媒体11である温水を室内機13に送って暖房に供し、降温した低温蓄熱媒体12である冷水をパイプを経て蓄熱用中空杭内に戻す。冬季夜間には図4(d)に示されるように、低温蓄熱媒体12である冷水は、パイプ4を経て、室外機14に送られ、ここで大気から吸熱して昇温し、高温蓄熱媒体11である温水になり、蓄熱用中空杭の上部に戻される。
【0026】
図5は、図3に示される蓄熱用中空杭を用いた空調システムの模式配管系統を示したもの(比較例3)である。図3の蓄熱用中空杭以外のシステムの構成は図4について前記したものと同様であるが、異なる点はブラインの系統が蓄熱用中空杭の内部に設けられていることである。蓄熱媒体として水が利用され、これに適合する冷媒がブラインとして使用される。
【0027】
冷房運転を示す図5(a)では、後記の図5(b)で図説する蓄冷によって、ブライン吸放熱器10の大部分の外表面周囲には大量に着氷15が生成付着し、中空杭本体1内部の水は低温蓄熱媒体12である冷水になっている。低温蓄熱媒体12は、中空杭本体1の底部分でパイプ4の開放下端からパイプ4に導入されてその内部を上昇し、室内機13の所要部分に導かれる。低温蓄熱媒体12の冷熱は冷房に有効利用される。冷房に供されて昇温して温水になった高温蓄熱媒体11は、中空杭本体1の上部に戻され、着氷15によって冷却されて、低温蓄熱媒体12になって、再び冷房に供される。潜熱大である着氷15は冷熱源として有効なものである。図4(a)で前記したように電力負荷は小さい。
【0028】
安価な夜間電力を利用して、夏季夜間に蓄冷運転する状況を示す図5(b)において、室外機14などで圧縮・冷却など所要の過程を経たブラインは、導管9Bからブライン吸放熱器10に導かれて蒸発するなどして、周囲すなわち温水である高温蓄熱媒体11から吸熱する。吸熱が進行すると、冷水となった低温蓄熱媒体12は更に冷却進行して、ブライン吸放熱器10の外表面周囲に氷結して着氷15として成長する。つまり冷熱が潜熱大なる氷の形で蓄冷されることになり、冷房の効果を高める。
【0029】
前記の夏季冷房運転と逆に冬季昼間には、図5(c)に示されるように高温蓄熱媒体11である温水を室内機13に送って暖房に供し、降温した低温蓄熱媒体12である冷水をパイプ4を経て蓄熱用中空杭内に戻す。冬季夜間には図5(d)に示されるように、室外機14などで吸熱・圧縮などを所要の過程を経たブラインは導管9Aからブライン吸放熱器10に導かれて放熱して周囲すなわち冷水である低温蓄熱媒体12を加熱する。冷水は昇温して温水である高温蓄熱媒体になる。
【0030】
【発明の効果】
事務所ビル等の空調に於いて、夏季冷房時に排熱源の温度が高く、冬季暖房時に吸熱源の温度が低いために生ずる、電力消費の増大、とりわけ昼間の電力消費の集中を緩和するために、比較的電力消費の少ない夜間の余剰電力を利用して、蓄冷、蓄温を行い冷房、暖房にそれぞれ寄与せしめる、蓄熱式冷暖房システムが行われる。この際、大量の比熱の大きい蓄熱媒体が不可欠であり、その貯留槽を必要とする。本発明によれば、建築物の基礎部分に埋設された中空杭の中空空間を有効利用するため、該熱媒体の貯留槽を新たに設ける必要はない。
【0031】
また、中空杭内部に摺動隔板を設けることにより、単一の熱媒体貯留槽に、高温の熱媒体と低温の熱媒体を同居させても、対流による熱移動は生ぜず高温、低温の熱媒体が混合して蓄冷、蓄温の効果を失うような不都合は起こらない。
【0032】
またブライン吸放熱器を、熱媒体の貯留槽となる中空杭の中に設ければ、ブライン吸放熱器の外表面に着氷効果をもたらし、蓄冷効果を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】中空杭本体の内部を蓄熱に利用する場合の一形態(比較例1)の模式断面図である。
【図2】本願の請求項1および2に係る発明の実施の形態を示す模式断面図である。
【図3】図1の形態に対しブライン吸放熱器を加えた形態(比較例2)の模式断面図である。
【図4】請求項3に係る発明の実施の形態としての空調システムの模式配管系統図である。(a) は冷房運転、(b) は蓄冷運転、(c) は暖房運転、(d) は蓄温運転の状況を示す模式図である。
【図5】図3に示される蓄熱用中空杭を用いた空調システムの模式配管系統図である。(a) は冷房運転、(b) は蓄冷運転、(c) は暖房運転、(d) は蓄温運転の状況を示す模式図である。
【符号の説明】
1…中空杭本体、2…上端板、3…下端板、4…パイプ、5…開口、6…摺動隔板、7…孔、8…スペーサ、9A…導管、9B…導管、10…ブライン吸放熱器、11…高温蓄熱媒体、12…低温蓄熱媒体、13…室内機、14…室外機、15…着氷

Claims (3)

  1. 両端が閉止される中空杭本体の内部に、パイプが、下端付近で中空杭本体の底部に対して開放状態に、かつ上端が中空杭本体の上部を挿通して設けられ、さらに、閉止された前記中空杭本体の上部に開口が設けられ、前記パイプおよび開口に空調システムの連絡配管を接続するようにした蓄熱用中空杭であって、前記パイプの外周に、外周が中空杭の内周よりやや小さく設定され、前記パイプの相当位置にはパイプの外径よりやや大きい孔があけられた摺動隔板が、パイプの外周および中空杭本体の内周に沿って摺動し、上下可動に設けられていることを特徴とする蓄熱用中空杭。
  2. 中空杭本体の下部にはパイプの最下端で摺動隔板が抜け落ちるのを防止するためのリング状のスペーサが挿入されていることを特徴とする請求項1記載の蓄熱用中空杭。
  3. 空調システムの室外機、室内機などの蓄熱媒体系統に連絡する所要の配管が、パイプの上端部及び中空杭本体の開口に連絡していることを特徴とする請求項1または2記載の蓄熱用中空杭を利用した空調システム。
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