JP3607239B2

JP3607239B2 - Chain sling

Info

Publication number: JP3607239B2
Application number: JP2001323536A
Authority: JP
Inventors: 修作津田; 勝藤川; 敏幸梶田
Original assignee: 象印チエンブロック株式会社
Priority date: 2001-10-22
Filing date: 2001-10-22
Publication date: 2005-01-05
Anticipated expiration: 2021-10-22
Also published as: JP2003128376A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チェーンスリング、詳しくは、手で把持しうる把持環を備えるチェーンスリングに関する。
【０００２】
【従来の技術】
手で把持しうる把持環を備えるチェーンスリングとしては、たとえば、握り手に沿う４つの凹部が形成される把持環と、その把持環に接続されるリンクチェーンと、そのリンクチェーンの先端部に取り付けられるフックとを備えるものが知られている。このようなチェーンスリングは、フックを荷物に引っ掛けた後、把持環を手で握って持ち上げれば、容易に荷役作業を行なうことができるため、女性の作業者や腰痛を有する作業者などにとって大変便利である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、このようなチェーンスリングを用いて荷役作業する場合には、フックを荷物に引っ掛けて作業する以外にも、たとえば、リンクチェーンを荷物に掛け回して作業したい場合などもある。
【０００４】
そのため、たとえば、特表平１０−５０８２７２号公報では、把持部と対向するブラケット部に長手スロットを形成して、摺動チェーン、フック、アイレットなどの起重手段を交換可能に取り付けるものが提案されている。
【０００５】
しかし、特表平１０−５０８２７２号公報に記載のものでは、荷役作業の態様に応じて起重手段を交換しなければならず、交換作業が煩雑である。
【０００６】
とりわけ、この種の、手で把持しうる把持環を備えるチェーンスリングは、女性や腰痛を有する者などが簡易に使用できるものとして構成することが必須となるため、このように、複数の起重手段を用意して、荷役作業の態様に応じてこれらを交換することは、作業者にとって非常に負担を強いるものである。
【０００７】
本発明は、このような事情を解決するためにされたものであり、その目的とするところは、係止具を交換せずとも、リンクチェーンの掛け回しによる荷役作業にも対応することができ、しかも、手で把持しながら簡易かつ確実な荷役作業を達成することのできる、チェーンスリングを提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項１に記載の発明は、チェーンスリングであって、把持可能な把持部と、前記把持部と所定の間隔を隔てて対向し、リンクチェーンを係止可能なリンク係止溝とが一体的に形成される環状の把持環と、前記把持環に一端部が接続され、荷物に係止するための係止具を他端部に備えるリンクチェーンとを備え、前記把持環には、前記把持部と所定の間隔を隔てて対向し、前記把持部と離間する方向に突出する突出部が設けられており、前記突出部に前記リンク係止溝が形成されるとともに、前記突出部の先端部には、前記突出部の突出方向に対する周方向に回転可能なリンクチェーン取付部が設けられており、前記リンクチェーン取付部に、リンクチェーンが固定されていることを特徴としている。
【０００９】
このような構成によると、係止具を荷物に係止させた後、把持環を手でしっかりと握って持ち上げれば、係止具による荷役作業を簡易かつ確実に行なうことができる。また、リンクチェーンを荷物に掛け回した後、そのリンクチェーンの途中を、リンク係止溝に係止させた後、把持環を手でしっかりと握って持ち上げれば、リンクチェーンの掛け回しによる荷役作業も、リンクチェーンの他端部に係止具が設けられたままの状態で、簡易かつ確実に行なうことができる。
【００１０】
そのため、係止具による荷役作業またはリンクチェーンの掛け回しによる荷役作業を、係止具を取り外して交換せずとも、適宜、迅速に行なうことができ、たとえば、女性や腰痛を有する者などが使用する場合にも、過度の負担を強いることがなく、簡易かつ確実に、荷物の態様に応じた荷役作業を達成することができる。
【００１２】
また、荷役作業中に、把持部を握っている手を返しても、突出部が回転してリンクチェーンが捩じれることを良好に防止することができる。そのため、作業者は、荷役作業の途中においても、適宜、作業しやすい姿勢に変更しながら作業することができ、より一層、作業者の負担を低減することができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
図１は、本発明のチェーンスリングの一実施形態を示す正面図、図２は、そのＡ−Ａ線断面図である。これら図１および図２を参照して、本実施形態のチェーンスリングについて説明する。
【００１４】
図１において、このチェーンスリング１は、把持環２、リンクチェーン取付部７、リンクチェーン３およびフック１８を備えている。
【００１５】
把持環２は、横に広い略楕円環状をなし、その一側部（上側）に把持可能な把持部４が形成されるとともに、その把持部４と所定の間隔を隔てて対向する他側部（下側）の中央部に突出部５が、把持環２と一体的に形成されている。
【００１６】
把持部４には、作業者の握り手に沿うように、内側に凹む４つの凹部６が連続して形成されている。
【００１７】
突出部５は、把持部４と離間する方向（下方向）に突出形成されており、図２にも示すように、略矩形状の突出部本体８と、その突出部本体８の先端部から把持部４と離間する方向（下方向）にさらに突出形成される軸部９と、その軸部９の先端部から径方向に膨出する頭部１０とが、把持環２と一体的に形成されている。
【００１８】
また、この突出部５には、リンクチェーン３を係止可能なリンク係止溝１１が形成されている。すなわち、このリンク係止溝１１は、把持環２の他側部（下側）の中央部において、突出部本体８が、把持部４と離間する方向（下方向）に略Ｕ字状に開口されることにより形成されており、その開放側（上側）が、把持環２の内側空間と連通し、その底側（下側）が、軸部９の手前まで到達するような溝として形成されている。なお、このリンク係止溝１１が形成される突出部本体８の周辺は、突出部本体８の他の部分よりも肉厚の薄い薄肉部１２として形成されている。すなわち、この薄肉部１２は、リンク係止溝１１に沿う略Ｕ字状をなし、その開放側（上側）には、リンクチェーン３を受け入れやすくするために、湾曲状のテーパが形成されている。
【００１９】
そして、より具体的には、このリンク係止溝１１は、その幅Ｗ（図５参照）が、リンクチェーン３の単一リンク１３の線径Ｒ（図５参照）よりもやや幅広であり、その深さＤ（図５参照）が、リンクチェーン３の単一リンク１３の平行部Ｐ（図５参照）が１つないし２つ入る深さ（図６および図７参照）として形成されている。
【００２０】
リンクチェーン取付部７は、図２に示すように、２つの半割り体７Ａおよび７Ｂからなり、各半割り体７Ａおよび７Ｂは、図１に示すように、その両側部に平板状の取付部１４と、その中央部に軸方向（軸部９の軸方向）に沿う膨出部１５とを備えている。また、膨出部１５における軸方向両端部には、図２に示すように、軸部９を挟持可能な一方側挟持部（上側挟持部）１６と後述するリンクチェーン３の一端部の単一リンク１３を係止可能な他方側係止部（下側係止部）１７とが、それぞれ形成されている。
【００２１】
そして、このリンクチェーン取付部７は、２つの半割り体７Ａおよび７Ｂが、その膨出部１５の一端側（上側）において突出部５の頭部１０を受け入れ、また、その他端側（下側）においてリンクチェーン３の一端部の単一リンク１３を受け入れた状態で、一方側挟持部（上側挟持部）１６が軸部９を周方向に回転可能に挟持し、また、他方側係止部（下側係止部）１７がリンクチェーン３の一端部の単一リンク１３を係止するように組み付けられている。これによって、リンクチェーン取付部７は、突出部５の先端部において、その突出部５の突出方向（軸部９の軸方向）に対して、図３の矢印で示すように、周方向に回転可能に設けられるとともに、リンクチェーン３の一端部の単一リンク１３を固定している。
【００２２】
リンクチェーン３は、複数の単一リンク１３が連結されてなり、その一端部の単一リンク１３が、上記したように、リンクチェーン取付部７において固定されるとともに、その他端部の単一リンク１３には、荷物に係止するための係止具としてのフック１８が取り付けられている。
【００２３】
フック１８は、フック部１９、抜出防止爪２０およびフック取付部２１を備えている。フック部１９は、荷物を引っ掛けることができるように略片鉤状をなし、その基端部には、後述するフック取付部２１に取り付けられる軸部２２およびその軸部２２の先端部から径方向に膨出する頭部２３が一体的に形成されている。
【００２４】
抜出防止爪２０は、略矩形平板状をなし、フック部１９の開口部を閉鎖するように、その一端部がフック部１９の先端部に当接可能な状態で、その他端部がフック部１９の基端部において揺動自在に設けられており、常には、ばね２４によって、その一端部がフック部１９の先端部に当接する押し上げ方向（閉鎖方向）に付勢されている。これによって、抜出防止爪２０は、常には、ばね２４の付勢力によってフック部１９の開口部を閉鎖し、ばね２４の付勢力に抗して押し下げた場合のみ、フック部１９の開口部を開放する。そのため、このフック１８によって荷物を引っ掛ける場合には、抜出防止爪２０を、ばね２４の付勢力に抗して押し下げてフック部１９の開口部を開放して、荷物をフック部１９の開口部から受け入れればよい。そうすると、その後、常には、ばね２４の付勢力によってフック部１９の開口部が抜出防止爪２０によって閉鎖されるので、たとえ、荷物が抜出防止爪２０に当接しても、その抜出防止爪２０を開放することはできず、フック部１９から荷物が抜け出ることを良好に防止した状態で、荷物を保持することができる。
【００２５】
フック取付部２１は、図２に示すように、２つの半割り体２１Ａおよび２１Ｂからなり、各半割り体２１Ａおよび２１Ｂは、図１に示すように、その両側部に平板状の取付部２５と、その中央部に軸方向（軸部２２の軸方向）に沿う膨出部２６とを備えている。また、膨出部２６における軸方向両端部には、図２に示すように、リンクチェーン３の他端部の単一リンク１３を係止可能な一方側係止部（上側係止部）２７と軸部２２を挟持可能な他方側挟持部（下側挟持部）２８とが、それぞれ形成されている。
【００２６】
そして、このフック取付部２１は、２つの半割り体２１Ａおよび２１Ｂが、その膨出部２６の一端側（上側）においてリンクチェーン３の他端部の単一リンク１３を受け入れ、また、その他端側（下側）においてフック１８の頭部２３を受け入れた状態で、一方側係止部（上側係止部）２７がリンクチェーン３の一端部の単一リンク１３を係止し、また、他方側挟持部（下側挟持部）２８が軸部２２を周方向に回転可能に挟持するように組み付けられている。これによって、フック取付部２１は、リンクチェーン３の他端部の単一リンク１３に固定されるとともに、図３の矢印で示すように、フック部１９を周方向に回転可能に支持している。
【００２７】
次に、このチェーンスリング１の使用方法について、フック１８による荷役作業は図３を参照して、リンクチェーン３の掛け回しによる荷役作業は図４ないし図７を参照して説明する。
【００２８】
フック１８による荷役作業は、たとえば、図３に示すように、まず、荷物２９の引掛部３０にフック１８を引っ掛ける。荷物２９の引掛部３０にフック１８を引っ掛けるには、荷物２９の引掛部３０をフック１８の抜出防止爪２０に押し当てて、これを押し下げながらフック部１９内に引掛部３０を受け入れさせればよい。これによって、上記したように、フック部１９から引掛部３０が抜け出ることを良好に防止した状態で、荷物２９を保持することができる。
【００２９】
次いで、把持環２の把持部４を凹部６に沿って手でしっかりと握って持ち上げれば、簡易かつ確実な荷役作業を達成することができる。
【００３０】
また、リンクチェーン３の掛け回しによる荷役作業は、たとえば、図４に示すように、まず、荷物２９にリンクチェーン３を掛け回す。荷物２９に対するリンクチェーン３の掛け回しは、特に制限されないが、図３では、たとえば、荷物２９に対して２重に巻回する、いわゆるあだ巻きとして示されている。
【００３１】
次いで、掛け回したリンクチェーン３の途中を、把持環２のリンク係止溝１１に係止させる。リンクチェーン３の途中をリンク係止溝１１に係止させるには、たとえば、図５に示すように、まず、リンクチェーン３の途中の単一リンク１３を縦にした状態でリンク係止溝１１内に挿入する。そうすると、リンク係止溝１１の幅Ｗが、リンクチェーン３の単一リンク１３の線径Ｒよりもやや幅広程度であることから、図６に示すように、その次の横の状態の単一リンク１３が、このリンク係止溝１１に係止される。そして、図７に示すように、リンクチェーン３を折り返して、再び、逆方向からリンクチェーン３の途中の単一リンク１３を縦にした状態でリンク係止溝１１内に挿入すれば、掛け回したリンクチェーン３の途中がリンク係止溝１１にしっかりと係止される。
【００３２】
その後、把持環２の把持部４を凹部６に沿って手でしっかりと握って持ち上げれば、リンクチェーン３の他端部にフック１８が設けられたままの状態でも、リンクチェーン３の掛け回しによる荷役作業を、簡易かつ確実に達成することができる。
【００３３】
そのため、このチェーンスリング１では、フック１８による荷役作業またはリンクチェーン３の掛け回しによる荷役作業を、フック１８を取り外して交換せずとも、適宜、迅速に行なうことができ、たとえば、女性や腰痛を有する者などが使用する場合にも、過度の負担を強いることがなく、簡易かつ確実に、荷物の態様に応じた荷役作業を達成することができる。
【００３４】
しかも、このチェーンスリング１では、荷役作業中に、把持部４を握っている手を返しても、突出部５が周方向に回転してリンクチェーン３が捩じれることを良好に防止することができる。そのため、作業者は、荷役作業の途中においても、適宜、作業しやすい姿勢に変更しながら作業することができ、より一層、作業者の負担を低減することができる。
【００３５】
なお、リンクチェーン３の掛け回しによる荷役作業は、たとえば、図８に示すように、荷物２９の引掛部３０にリンクチェーン３の掛け回した後、掛け回したリンクチェーン３の途中を、把持環２のリンク係止溝１１に係止させ、その後、把持環２の把持部４を手でしっかりと握って持ち上げるような態様であってもよい。
【００３６】
また、リンクチェーン３の掛け回しによる荷役作業は、たとえば、図９に示すように、荷物２９が２つの荷締バンド３１によって所定の間隔を隔てて並行して荷締られている場合には、その２つの荷締バンド３１の間にリンクチェーン３を掛け回した後、掛け回したリンクチェーン３の途中を、把持環２のリンク係止溝１１に係止させ、その後、把持環２の把持部４を手でしっかりと握って持ち上げるような態様であってもよい。
【００３７】
さらに、上記した説明では、リンクチェーン取付部７にリンクチェーン３の一端部を直接固定するようにしたが、たとえば、図１０に示すように、リンクチェーン取付部７にマスターリンク３２を取り付けて、このマスターリンク３２に、他端部にフック１８が取り付けられている複数のリンクチェーン３を取り付けるようにしてもよい。なお、リンクチェーン取付部７にマスターリンク３２を取り付けるには、たとえば、上記に説明したように、リンクチェーン取付部７の２つの半割り体７Ａおよび７Ｂの他方側係止部（下側係止部）１７に、単一リンク１３を係止させ、その単一リンク１３またはその単一リンク１３に連結される１つないし複数の単一リンク１３にマスターリンク３２を取り付ければよい。
【００３８】
そして、図１０においては、たとえば、マスターリンク３２に、他端部にフック１８が取り付けられている２つのリンクチェーン３が取り付けられているチェーンスリング１を使用して、互いに所定の間隔を隔てて対向状に取手口３３が設けられている荷物２９を荷役作業する態様が示されている。すなわち、図１０においては、各取手口３３に各フック１８がそれぞれ引っ掛けられており、この状態で、把持環２の把持部４を手でしっかりと握って持ち上げれば、簡易かつ確実な荷役作業を達成することができる。
【００３９】
また、上記の説明では、リンクチェーン３の他端部に、フック１８を取り付けたが、本発明において、係止具としては、何らフックに限定されず、たとえば、アイレットなどであってもよい。
【００４０】
また、上記の説明では、把持部４を、作業者の握り手に沿うように、内側に凹む４つの凹部６として形成したが、把持部４の凹部６は、把持可能な形状であればその数は限定されず、さらに、把持部４としては、凹部６を形成せずに、ゴム製のグリップなどにより形成してもよく、また、把持部４にフックを引っ掛けるための凹部を形成してもよい。
【００４１】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項１に記載の発明によれば、係止具による荷役作業またはリンクチェーンの掛け回しによる荷役作業を、係止具を取り外して交換せずとも、適宜、迅速に行なうことができ、たとえば、女性や腰痛を有する者などが使用する場合にも、過度の負担を強いることがなく、簡易かつ確実に、荷物の態様に応じた荷役作業を達成することができる。
【００４２】
また、請求項１に記載の発明によれば、作業者は、荷役作業の途中においても、適宜、作業しやすい姿勢に変更しながら作業することができ、より一層、作業者の負担を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のチェーンスリングの一実施形態を示す正面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】図１に示すチェーンスリングの一使用態様（フックによる荷役作業）を示す斜視図である。
【図４】図１に示すチェーンスリングの一使用態様（リンクチェーンの掛け回しによる荷役作業であって、リンクチェーンをあだ巻きする態様）を示す斜視図である。
【図５】図４に示す荷役作業の途中（リンクチェーンの途中をリンク係止溝内に挿入する状態）を示す要部斜視図である。
【図６】図４に示す荷役作業の途中（リンクチェーンの途中をリンク係止溝内に挿入した状態）を示す要部斜視図である。
【図７】図４に示す荷役作業の途中（リンクチェーンを折り返して逆方向からリンク係止溝内に挿入した状態）を示す部分断面側面図である。
【図８】図１に示すチェーンスリングの一使用態様（リンクチェーンの掛け回しによる荷役作業であって、荷物の引掛部にリンクチェーンの掛け回す態様）を示す斜視図である。
【図９】図１に示すチェーンスリングの一使用態様（リンクチェーンの掛け回しによる荷役作業であって、２つの荷締バンドの間にリンクチェーンの掛け回す態様）を示す斜視図である。
【図１０】図１に示すチェーンスリングの一使用態様（２つのフックによる荷役作業）を示す斜視図である。
【符号の説明】
１チェーンスリング
２把持環
３リンクチェーン
４把持部
５突出部
６凹部
７リンクチェーン取付部
１１リンク係止溝
１８フック[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a chain sling, and more particularly to a chain sling provided with a grip ring that can be gripped by hand.
[0002]
[Prior art]
As a chain sling provided with a grip ring that can be gripped by hand, for example, a grip ring formed with four recesses along the grip hand, a link chain connected to the grip ring, and attached to the tip of the link chain It is known to be provided with a hook that can be used. This type of chain sling can be easily carried out by hooking a hook on a load, then holding the grip ring with your hand and lifting it, so it can be done easily for female workers and workers with low back pain. Convenient.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, when carrying out cargo handling work using such a chain sling, there are cases where, for example, it is desired to work by linking a link chain around a load other than hooking the load on the load.
[0004]
For this reason, for example, Japanese Patent Publication No. 10-508272 proposes a method in which a longitudinal slot is formed in a bracket portion facing a gripping portion and a lifting means such as a sliding chain, a hook, or an eyelet is attached in a replaceable manner. ing.
[0005]
However, in the thing described in Japanese translations of PCT publication No. 10-508272, the lifting means must be exchanged according to the mode of the cargo handling work, and the exchange work is complicated.
[0006]
In particular, this type of chain sling with a grip ring that can be gripped by hand must be configured so that it can be easily used by women and persons with back pain. It is very burdensome for the operator to prepare means and replace them according to the mode of cargo handling work.
[0007]
The present invention has been made to solve such a situation, and the object of the present invention is to handle cargo handling work by linking the link chain without replacing the locking tool. And it is providing the chain sling which can achieve simple and reliable cargo handling operation | work, grasping by hand.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, the invention according to claim 1 is a chain sling, and can hold the link chain by facing a gripping gripping portion and the gripping portion at a predetermined interval. An annular grip ring integrally formed with a link locking groove, and a link chain having one end connected to the grip ring and having a locking tool for locking to a load at the other end ; The grip ring is provided with a projecting portion that faces the grip portion at a predetermined interval and projects in a direction away from the grip portion, and the link locking groove is formed in the projecting portion. In addition, a link chain mounting portion that is rotatable in a circumferential direction with respect to the protruding direction of the protruding portion is provided at a tip portion of the protruding portion, and the link chain is fixed to the link chain mounting portion. It is a feature.
[0009]
According to such a configuration, after the locking tool is locked to the load, if the grip ring is firmly grasped by hand and lifted, the cargo handling work by the locking tool can be performed easily and reliably. In addition, after the link chain is hung around the load, the middle of the link chain is locked in the link locking groove, and if the grip ring is firmly grasped by hand and lifted, the cargo handling by the linking of the link chain is performed. The operation can be easily and reliably performed with the locking member provided at the other end of the link chain.
[0010]
Therefore, it is possible to quickly and appropriately perform the cargo handling work by the locking tool or the cargo handling work by linking the link chain without removing and replacing the locking tool. For example, it can be used by women or persons with low back pain. In this case, it is possible to easily and reliably carry out the cargo handling work according to the form of the load without imposing an excessive burden.
[0012]
Further , even if the hand holding the gripping part is returned during the cargo handling operation, it is possible to satisfactorily prevent the protrusion from rotating and twisting the link chain. Therefore, the worker can work while changing the posture to be easy to work even during the cargo handling work, and the burden on the worker can be further reduced.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a front view showing an embodiment of a chain sling according to the present invention, and FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line AA. With reference to these FIG. 1 and FIG. 2, the chain sling of this embodiment is demonstrated.
[0014]
In FIG. 1, the chain sling 1 includes a grip ring 2, a link chain attachment portion 7, a link chain 3, and a hook 18.
[0015]
The grip ring 2 has a substantially elliptical ring shape on the side, and a grip portion 4 that can be gripped is formed on one side portion (upper side) of the grip ring 2 and the other side portion that faces the grip portion 4 with a predetermined interval therebetween. A projecting portion 5 is formed integrally with the grip ring 2 at the central portion (lower side).
[0016]
In the grip portion 4, four concave portions 6 that are recessed inward are formed continuously so as to follow the gripping hand of the operator.
[0017]
The protruding portion 5 is formed to protrude in a direction (downward) away from the gripping portion 4. As shown in FIG. 2, the protruding portion main body 8 and a distal end portion of the protruding portion main body 8 are formed. A shaft portion 9 that further protrudes in a direction away from the grip portion 4 (downward) and a head portion 10 that bulges radially from the tip portion of the shaft portion 9 are formed integrally with the grip ring 2. Has been.
[0018]
Further, a link locking groove 11 capable of locking the link chain 3 is formed in the protruding portion 5. That is, the link locking groove 11 is opened in a substantially U shape in a direction (downward direction) in which the protruding body 8 is separated from the grip 4 at the center of the other side (lower) of the grip ring 2. The open side (upper side) communicates with the inner space of the grip ring 2, and the bottom side (lower side) is formed as a groove that reaches the front of the shaft portion 9. ing. In addition, the periphery of the protrusion main body 8 in which the link locking groove 11 is formed is formed as a thin portion 12 that is thinner than other portions of the protrusion main body 8. That is, the thin portion 12 has a substantially U-shape along the link locking groove 11 , and a curved taper is formed on the open side (upper side) so that the link chain 3 can be easily received. .
[0019]
More specifically, the link locking groove 11 has a width W (see FIG. 5) slightly wider than a wire diameter R (see FIG. 5) of the single link 13 of the link chain 3. The depth D (see FIG. 5) is formed as a depth (see FIGS. 6 and 7) in which one or two parallel portions P (see FIG. 5) of the single link 13 of the link chain 3 are inserted. .
[0020]
As shown in FIG. 2, the link chain mounting portion 7 is composed of two halves 7A and 7B. Each of the halves 7A and 7B has flat plate-like mounting portions on both sides thereof as shown in FIG. 14 and a bulging portion 15 along the axial direction (axial direction of the shaft portion 9) at the center thereof. Further, as shown in FIG. 2, at both ends in the axial direction of the bulging portion 15, a single side clamping portion (upper clamping portion) 16 capable of clamping the shaft portion 9 and a single end portion of the link chain 3 to be described later are provided. The other side latching | locking part (lower side latching | locking part) 17 which can latch the link 13 is formed, respectively.
[0021]
In the link chain mounting portion 7, the two halves 7A and 7B receive the head portion 10 of the protruding portion 5 at one end side (upper side) of the bulging portion 15, and the other end side (lower side). ), In which the single link 13 at one end of the link chain 3 is received, the one side clamping portion (upper clamping portion) 16 clamps the shaft portion 9 to be rotatable in the circumferential direction, and the other side locking portion. A (lower locking portion) 17 is assembled so as to lock the single link 13 at one end of the link chain 3. As a result, the link chain attaching portion 7 rotates in the circumferential direction as shown by the arrow in FIG. 3 with respect to the protruding direction of the protruding portion 5 (the axial direction of the shaft portion 9) at the distal end portion of the protruding portion 5. The single link 13 at one end of the link chain 3 is fixed.
[0022]
The link chain 3 is formed by connecting a plurality of single links 13, and the single link 13 at one end thereof is fixed at the link chain attaching portion 7 as described above, and the single link at the other end. 13 is attached with a hook 18 as a locking tool for locking to a load.
[0023]
The hook 18 includes a hook portion 19, an extraction preventing claw 20, and a hook attachment portion 21. The hook portion 19 has a substantially one-side hook shape so that a load can be hooked. A base end portion of the hook portion 19 is attached to a hook attaching portion 21 described later, and a radial direction extends from a distal end portion of the shaft portion 22. A head 23 that bulges out is formed integrally.
[0024]
The extraction preventing claw 20 has a substantially rectangular flat plate shape, and its one end can be brought into contact with the tip of the hook 19 so that the opening of the hook 19 is closed, and the other end is the hook. The base end of 19 is swingably provided, and is always urged by the spring 24 in the push-up direction (closing direction) in which one end thereof abuts the tip of the hook portion 19. As a result, the extraction preventing claw 20 always closes the opening of the hook portion 19 by the urging force of the spring 24, and only opens the opening of the hook portion 19 when it is pushed down against the urging force of the spring 24. Open. Therefore, when the load is hooked by the hook 18, the extraction preventing claw 20 is pushed down against the urging force of the spring 24 to open the opening portion of the hook portion 19, and the load is opened to the opening portion of the hook portion 19. Can be accepted. Then, after that, since the opening of the hook portion 19 is always closed by the anti-extraction claw 20 by the urging force of the spring 24, even if the load contacts the anti-extraction claw 20, the extraction prevention The claw 20 cannot be opened, and the baggage can be held in a state in which the baggage is satisfactorily prevented from coming out of the hook portion 19.
[0025]
As shown in FIG. 2, the hook mounting portion 21 is composed of two halves 21A and 21B. Each of the halves 21A and 21B has flat plate mounting portions 25 on both sides thereof as shown in FIG. And a bulging portion 26 along the axial direction (the axial direction of the shaft portion 22) at the center thereof. Further, as shown in FIG. 2, one end locking portion (upper locking portion) 27 capable of locking the single link 13 at the other end of the link chain 3 is provided at both ends in the axial direction of the bulging portion 26. And the other side clamping part (lower side clamping part) 28 capable of clamping the shaft part 22 are formed.
[0026]
In the hook attachment portion 21, the two halves 21A and 21B receive the single link 13 at the other end of the link chain 3 at one end side (upper side) of the bulging portion 26, and the other end. In a state where the head 23 of the hook 18 is received on the side (lower side), the one side locking portion (upper locking portion) 27 locks the single link 13 at one end portion of the link chain 3, and the other side A side clamping part (lower clamping part) 28 is assembled so as to clamp the shaft part 22 rotatably in the circumferential direction. As a result, the hook attachment portion 21 is fixed to the single link 13 at the other end of the link chain 3 and supports the hook portion 19 so as to be rotatable in the circumferential direction as indicated by an arrow in FIG. .
[0027]
Next, the usage of the chain sling 1 will be described with reference to FIG. 3 for the cargo handling work with the hook 18 and with reference to FIGS. 4 to 7 for the cargo handling work with the link chain 3 being wound around.
[0028]
For example, as shown in FIG. 3, the cargo handling operation by the hook 18 first hooks the hook 18 on the hooking portion 30 of the luggage 29. In order to hook the hook 18 to the hooking portion 30 of the luggage 29, the hooking portion 30 of the luggage 29 is pressed against the pull-out preventing claw 20 of the hook 18, and the hooking portion 30 is received in the hook portion 19 while pushing down. That's fine. As a result, as described above, the luggage 29 can be held in a state in which the hooking portion 30 is satisfactorily prevented from being pulled out from the hook portion 19.
[0029]
Next, if the grip portion 4 of the grip ring 2 is firmly gripped and lifted along the concave portion 6 by hand, a simple and reliable cargo handling operation can be achieved.
[0030]
In addition, for example, as shown in FIG. 4, the cargo handling work by linking the link chain 3 first hangs the link chain 3 around the load 29. The linking of the link chain 3 around the luggage 29 is not particularly limited, but in FIG. 3, for example, it is shown as a so-called lap winding that is wound twice around the luggage 29.
[0031]
Next, the halfway of the linked link chain 3 is locked in the link locking groove 11 of the grip ring 2. In order to lock the middle of the link chain 3 to the link locking groove 11, for example, as shown in FIG. 5, first, the link locking groove 11 in a state where the single link 13 in the middle of the link chain 3 is vertical. Insert inside. Then, since the width W of the link locking groove 11 is slightly wider than the wire diameter R of the single link 13 of the link chain 3, as shown in FIG. The link 13 is locked in the link locking groove 11. Then, as shown in FIG. 7, if the link chain 3 is folded back and inserted into the link locking groove 11 with the single link 13 in the middle of the link chain 3 in the vertical direction again from the opposite direction, The middle of the link chain 3 is securely locked in the link locking groove 11.
[0032]
Thereafter, if the grip portion 4 of the grip ring 2 is firmly gripped and lifted by the hand along the recess 6, the link chain 3 can be hung even when the hook 18 is still provided at the other end of the link chain 3. The cargo handling work by can be achieved easily and reliably.
[0033]
Therefore, in this chain sling 1, the cargo handling operation by the hook 18 or the cargo handling operation by linking the link chain 3 can be performed quickly and appropriately without removing the hook 18, for example, for women and low back pain. Even when used by a person who has the cargo, an excessive burden is not imposed, and a cargo handling operation according to the form of the cargo can be achieved easily and reliably.
[0034]
Moreover, in this chain sling 1, it is possible to satisfactorily prevent the protrusion 5 from rotating in the circumferential direction and twisting the link chain 3 even when the hand holding the grip 4 is turned back during the cargo handling operation. it can. Therefore, the worker can work while changing the posture to be easy to work even during the cargo handling work, and the burden on the worker can be further reduced.
[0035]
For example, as shown in FIG. 8, the cargo handling work by hanging the link chain 3 is performed by hanging the link chain 3 around the hooking portion 30 of the luggage 29 and then passing the link chain 3 halfway through the grip ring. It is possible to adopt a mode in which the two link locking grooves 11 are locked, and then the gripping portion 4 of the gripping ring 2 is firmly gripped and lifted by hand.
[0036]
In addition, for example, as shown in FIG. 9, when the load 29 is loaded in parallel at a predetermined interval by two load-clamping bands 31 as shown in FIG. After the link chain 3 is hung between the two load-clamping bands 31, the middle of the hung link chain 3 is locked in the link locking groove 11 of the grip ring 2, and then the grip ring 2 is gripped. A mode in which the portion 4 is firmly grasped by a hand and lifted may be employed.
[0037]
Furthermore, in the above description, one end portion of the link chain 3 is directly fixed to the link chain attaching portion 7, but for example, as shown in FIG. 10, the master link 32 is attached to the link chain attaching portion 7, You may make it attach to this master link 32 the some link chain 3 by which the hook 18 is attached to the other end part. In order to attach the master link 32 to the link chain attaching portion 7, for example, as described above, the other half engaging portions (lower side engaging portions) of the two halves 7A and 7B of the link chain attaching portion 7 are used. The single link 13 may be locked to the portion 17), and the master link 32 may be attached to the single link 13 or one or more single links 13 connected to the single link 13.
[0038]
In FIG. 10, for example, a chain sling 1 in which two link chains 3 having hooks 18 attached to the other end are attached to the master link 32 is spaced apart from each other by a predetermined distance. The aspect which carries out the cargo handling work of the luggage | load 29 in which the handle port 33 is provided in the opposing form is shown. That is, in FIG. 10, each hook 18 is hooked on each handle opening 33, and in this state, if the grip portion 4 of the grip ring 2 is firmly grasped and lifted by hand, a simple and reliable cargo handling operation is performed. Can be achieved.
[0039]
In the above description, the hook 18 is attached to the other end of the link chain 3. However, in the present invention, the locking tool is not limited to the hook, and may be an eyelet, for example.
[0040]
In the above description, the grip portion 4 is formed as four concave portions 6 that are recessed inward so as to follow the grip of the operator. However, the concave portion 6 of the grip portion 4 may be any shape that can be gripped. The number is not limited, and the grip portion 4 may be formed by a rubber grip or the like without forming the recess portion 6, and a recess portion for hooking the hook to the grip portion 4 is formed. Also good.
[0041]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the cargo handling work by the locking tool or the cargo handling work by the linking of the link chain is appropriately and promptly performed without removing and replacing the locking tool. For example, even when a woman or a person with low back pain uses it, it is possible to easily and reliably carry out the cargo handling operation according to the form of the load without imposing an excessive burden.
[0042]
In addition, according to the first aspect of the present invention, the worker can work while changing the posture so that the worker can easily work even during the cargo handling work, and further reduces the burden on the worker. be able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing an embodiment of a chain sling according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 3 is a perspective view showing one usage mode (loading work by hooks) of the chain sling shown in FIG. 1;
4 is a perspective view showing one usage mode of the chain sling shown in FIG. 1 (a mode in which a link chain is wound around in a cargo handling operation by linking the link chain). FIG.
5 is a perspective view of the main part showing the middle of the cargo handling operation shown in FIG. 4 (a state in which the middle of the link chain is inserted into the link locking groove). FIG.
6 is a perspective view of the main part showing the middle of the cargo handling operation shown in FIG. 4 (the state in which the middle of the link chain is inserted into the link locking groove). FIG.
7 is a partial cross-sectional side view showing the middle of the cargo handling operation shown in FIG. 4 (a state in which the link chain is folded and inserted into the link locking groove from the opposite direction). FIG.
FIG. 8 is a perspective view showing one usage mode of the chain sling shown in FIG. 1 (a mode in which a link chain is hung on a load hooking portion in a cargo handling work by a link chain hung).
FIG. 9 is a perspective view showing one usage mode of the chain sling shown in FIG. 1 (a mode in which the link chain is hung between two load-clamping bands in a cargo handling operation by linking the link chain).
10 is a perspective view showing one usage mode (loading work by two hooks) of the chain sling shown in FIG. 1. FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Chain sling 2 Grasp ring 3 Link chain 4 Grasp part 5 Protrusion part 6 Recess 7 Link chain attaching part 11 Link latching groove 18 Hook

Claims

An annular gripping ring integrally formed with a grippable gripping part, and a link locking groove that is opposed to the gripping part at a predetermined interval and that can lock the link chain;
One end portion is connected to the grip ring, and a link chain provided at the other end with a locking tool for locking to a load ,
The grip ring is provided with a protruding portion that faces the grip portion at a predetermined interval and protrudes in a direction away from the grip portion.
The link locking groove is formed in the protrusion,
A link chain mounting portion that is rotatable in a circumferential direction with respect to a protruding direction of the protruding portion is provided at a distal end portion of the protruding portion, and a link chain is fixed to the link chain mounting portion. A chain sling.