JP3606178B2 - Plasma welding torch - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマアークを噴出させるノズルの外周面が導電性の外筒体とその外筒体の先端に接続された導電性の先筒体とによって囲われてそのノズルの周囲にシールドガス通路が形成され、溶接時に前記先筒体の先端がワークに接触する構造のプラズマ溶接トーチに関する。
【0002】
【従来の技術】
プラズマ溶接機に使用される一般的なプラズマ溶接トーチを図7に示す。プラズマ溶接トーチ50は、プラズマアークを噴出させるノズル52を備えている。ノズル52は金属製であり、そのノズル52の中央に絶縁ガイド52rを介して電極51が収納されている。なお、電極51とノズル52との間にはプラズマガス通路52tが形成されている。
ノズル52の外周面は金属製の外筒体54によって囲われており、その外筒体54とノズル52の外周面との間にシールドガス通路54tが形成される。また、外筒体54とノズル52の外周面との間には例えばセラミック製の絶縁リング53がセットされ、外筒体54に対してノズル52が同軸に位置決めされるとともに、そのノズル52と外筒体54との間が電気的に絶縁される。
【0003】
外筒体54の先端には金属製の先筒体56が同軸に取付けられる。先筒体56は、外筒体54と共にノズル52の周囲にシールドガス通路54tを形成する筒状部材であり、溶接時に板状のワークWの表面に接触させられる。このため、先筒体56及び外筒体54はワークWと電気的に接続されて同電位に保持される。プラズマ溶接では、先筒体56がワークWに接触している状態で、先ずノズル52と電極51間でパイロットアークを発生させ、次にこのパイロットアークをワークWと電極51間のメインアークに移行させてワークWの溶接を行う。このため、ノズル52と電極51間、ワークW(先筒体56及び外筒体54)と電極51間及びノズル52とワークW(先筒体56及び外筒体54)間を電気的に絶縁する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したプラズマ溶接トーチでは、絶縁リング53でノズル52と外筒体54、先筒体56及びワークW間を電気的に絶縁している。しかし、溶接により発生したスパッタKがシールドガス通路54tに入り込むと、スパッタKがシールドガス通路54tを跨いで配置された絶縁リング53の位置に溜まって外筒体54とノズル52との間を短絡させることがある。特に、ワークWの縦壁部分に対して横方向から溶接を行う場合、スパッタKがシールドガス通路54tの奥に入り込み易いため、絶縁リング53の位置に多量のスパッタKが溜まり、外筒体54とノズル52間で短絡が発生し易い。外筒体54とノズル52との間が短絡されると、メインアーク電流の一部がスパッタKを通じてワークWに流れて溶接不良が発生する。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、シールドガス通路を構成するノズルと外筒体間等で短絡が生じないようにして、溶接不良の発生を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、プラズマアークを噴出させるノズルの外周面が導電性の外筒体とその外筒体の先端に接続された導電性の先筒体とによって囲われてそのノズルの周囲にシールドガス通路が形成され、溶接時に前記先筒体の先端がワークに接触する構造のプラズマ溶接トーチであって、前記ノズルと前記外筒体とは電気的に接続されており、前記外筒体と前記先筒体との間には両者を電気的に絶縁する絶縁部材が設けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明によると、ノズルと外筒体とは電気的に接続されているため、シールドガス通路に入り込んだスパッタがノズルと外筒体との間に溜まっても、従来のような溶接不良の問題は生じない。また、外筒体と先筒体との間には絶縁部材が設けられているため、外筒体に接続されたノズルと先筒体に接触するワークとの間が電気的に絶縁される。さらに、絶縁部材は、シールドガス通路を遮る位置には配置されていないため、その絶縁部材の位置にスパッタが溜まり難く、外筒体と先筒体との間で短絡が発生しない。
【0008】
ここで、請求項2の発明に示すように、ノズルに対する外筒体の位置決めに使用されるノズルの嵌合部と外筒体の被嵌合部とを嵌合させることで、外筒体とノズルとを電気的に接続させても良い。
また、請求項3記載の発明のように、絶縁部材をシールドガス通路に面しない位置に配置すれば、スパッタの付着を考慮する必要がなくなり、絶縁部材の材質の選定範囲が広くなる。例えば、絶縁部材の材料として、請求項4に示すように、樹脂等を使用することができる。これによって、絶縁部材の加工が容易になる。
また、請求項5の発明のように、絶縁部材を外筒体の先端部にネジ止めできるようにすれば、絶縁部材の交換が容易になる。
また、請求項5の発明のように、先筒体の内側に絶縁筒を設ければ、外筒体と先筒体との間でさらに短絡が発生し難くなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図1から図6に基づいて本発明の一の実施の形態に係るプラズマ溶接トーチの説明を行う。ここで、図1はプラズマ溶接トーチの先端部分の縦断面図、図2は先筒体を分離した状態におけるプラズマ溶接トーチの先端部分の縦断面図、図3はプラズマ溶接トーチを有するプラズマ溶接機の側面図、図4〜図6はプラズマ溶接機の動作原理を表す模式図である。なお、プラズマ溶接トーチの軸方向をZ軸方向、前記軸に直交する面の縦方向、横方向をそれぞれX軸方向、Y軸方向として以下の説明を行う。
【0010】
プラズマ溶接機1はアーク放電を利用して高温プラズマ流(プラズマアーク)を発生させ、その熱で例えば車両のボディにおける接合部(以下、ワークWという)を溶接するための溶接機であり、溶接ロボット(図示されていない)のハンドに装着される。プラズマ溶接機1は、図3に示すように、装置架台3を備えており、その装置架台3にプラズマ溶接トーチ2及びその付属ユニット42,44が支持されている。装置架台3には基準面3sが形成されており、その基準面3sの中央にトーチ逃がしシリンダ4と加圧シリンダ5とがZ軸方向に直列に配置されている。
【0011】
トーチ逃がしシリンダ4のピストンロッド4pにはトーチ架台4kが取付けられており、そのトーチ架台4kにプラズマ溶接トーチ2のトーチ本体10が装着されている。また、加圧シリンダ5のピストンロッド5pには加圧架台5kが取付けられており、その加圧架台5kに同じくプラズマ溶接トーチ2の先筒体20がトーチ本体10と同軸に固定されている。
加圧シリンダ5がピストンロッド5pを延出する方向に作動すると、加圧架台5kがZ軸方向に前進してプラズマ溶接トーチ2の先筒体20の先端面22がワークWの表面に押付けられる。
【0012】
トーチ逃がしシリンダ4がピストンロッド4pを収納する方向に作動すると、トーチ架台4kがZ軸方向に前進してプラズマ溶接トーチ2のトーチ本体10が先筒体20と嵌合する(図1参照)。ここで、トーチ逃がしシリンダ4の駆動力は加圧シリンダ5の駆動力よりも十分小さく設定されているため、トーチ本体10が前進して先筒体20と嵌合しても、その先筒体20が変位することはない。また、トーチ逃がしシリンダ4はトーチ本体10が先筒体20に接続された状態でストロークに余裕があるため、先筒体20が加圧シリンダ5の力で前進しても、トーチ本体10はその先筒体20に追従して前進できる。
トーチ逃がしシリンダ4がピストンロッド4pを延出する方向に作動すると、トーチ架台4kが後退してそのトーチ本体10が先筒体20から分離される(図2参照)。
【0013】
プラズマ溶接トーチ2は、プラズマ溶接機1において実際にプラズマアークを発生させる部分であり、前述のように、トーチ本体10と先筒体20とから構成されている。
トーチ本体10は、図2に示すように、プラズマアークを噴出させるノズル12を備えている。ノズル12は金属製であり、そのノズル12の中央に絶縁ガイド12rを介して電極11が収納されている。電極11とノズル12との間にはプラズマガス通路12tが形成されており、そのノズル12の先端に高温プラズマ流とプラズマガスとを放出させる開口12kが形成されている。
【0014】
ノズル12の外周面12sは先細状の外筒体14によって囲われており、その外筒体14とノズル12の外周面12sとの間にシールドガス通路14tが形成されている。外筒体14は金属製であり、その外筒体14の内壁面にリング状の凸段差14dがその外筒体14の円周方向に形成されている。また、ノズル12の外周面12sには、外筒体14の凸段差14dが嵌合するリング状の凹段差12dが円周方向に形成されている。そして、ノズル12の凹段差12dと外筒体14の凸段差14dとが嵌合することで、そのノズル12と外筒体14とが同軸に保持されるとともに、両者12,14が電気的に接続される。即ち、凸段差14d及び凹段差12dが本発明の嵌合部及び被嵌合部に相当する。
なお、凸段差14dと凹段差12dとの嵌合部分には円周方向に間隔をおいて複数のシールドガス通路14t(点線参照)が形成されている。
【0015】
外筒体14の先端部外側には後記する絶縁部材16が嵌め込まれるリング状の凹部14aが形成されている。凹部14aには、外筒体14が段階的に先細となるように二個所にリング状段差14c,14eが形成されており、それらのリング状段差14c,14eの間に中径円柱面14bが形成されている。中径円柱面14bの中央には周方向にリング状溝14mが形成されており、そのリング状溝14mに耐熱ゴム製のOリング15が嵌め込まれている。また、凹部14aには、先端寄りのリング状段差14eと外筒体14の先端面14fとの間に小径円柱面14hが形成されており、その小径円柱面14hに雄ネジが形成されている。
【0016】
絶縁部材16は外筒体14と後記する先筒体20との間を電気的に絶縁するリング状部材であり、例えばポリテトラフルオロエチレン(テフロン(登録商標))樹脂により形成される。絶縁部材16は、外筒体14の凹部14aの形状にほぼ等しい内周面形状を有しており、その凹部14aに嵌め込まれることで、外筒体14の先端部外側に装着される。即ち、絶縁部材16の内周壁面には、外筒体14の中径円柱面14bを覆う大径円筒面16tと、外筒体14の小径円柱面14hを覆う小径円筒面16hとが形成されており、大径円筒面16tと小径円筒面16hとの間に外筒体14のリング状段差14eに当接するリング状の受け段差16dが形成されている。
【0017】
また、絶縁部材16の小径円筒面16hには、外筒体14の小径円柱面14hに設けられた雄ネジと螺合する雌ネジが形成されている。このため、絶縁部材16の雌ネジが外筒体14の雄ネジに螺合されると、その螺合作用により絶縁部材16と外筒体14とが軸方向に相対移動してその外筒体14の中径円柱面14b、小径円柱面14hはそれぞれ絶縁部材16の大径円筒面16t、小径円筒面16hに収納される。
【0018】
そして、絶縁部材16の受け段差16dが外筒体14のリング状段差14eに当接し、絶縁部材16の後端面16uが外筒体14のリング状段差14aに当接した段階で外筒体14に対する絶縁部材16の取付けが完了し、この段階で絶縁部材16の先端面16fは外筒体14の先端面14fとほぼ連続する位置に保持される。
【0019】
外筒体14のリング状溝14mにセットされたOリング15は絶縁部材16によって半径方向外側から押圧力を受けて変形する。このため、そのOリング15の弾性力で絶縁部材16の雌ネジと外筒体14の雄ネジとの緩みが抑えられる。なお、絶縁部材16の外周面には、絶縁部材16の雌ネジを外筒体14の雄ネジに螺合させる際の作業性を考慮してローレット加工が施されている。
【0020】
プラズマ溶接トーチ2の先筒体20は、溶接時にワークWの表面を押圧する機能と、外筒体14と共にシールドガス通路14tを形成する機能を有する筒状部材であり、前述のように、Z軸方向に進退する加圧架台5kの先端側面に取付けられている。先筒体20は、金属製の筒本体21とその筒本体21の内壁面に固定される絶縁筒24とから構成されている。筒本体21は、衝撃に強い例えばS45C焼入れ材等により形成されており、その筒本体21の先端面22がワークWの溶接点の周囲に当接する。また、筒本体21の軸方向の長さ寸法は、図1に示すように、溶接時にノズル12の先端面12fとワークWとの間の寸法を一定値Mに保持できる値に設定されている。
また、筒本体21の先端には、筒本体21で囲まれた内側空間と外部とを連通させる開口部21aが、円周方向に沿って複数設けられており、上記シールドガスがこの開口部21aから外部に流出するようになっている。
【0021】
絶縁筒24は、筒本体21と外筒体14間及び筒本体21とノズル12間を電気的に絶縁する部材であり、筒本体21の内径にほぼ等しい外径を備えている。絶縁筒24はセラミック製の筒体であり、その絶縁筒24の後端に鍔状のフランジ部24fが形成されている。また、絶縁筒24の長さは筒本体21の長さのほぼ1/2に設定されている。
【0022】
筒本体21の後端面21bにはその中央に外筒体14の絶縁部材16が嵌合するリング状凹部21eが形成されている。さらに、そのリング状凹部21eの半径方向内側には絶縁筒24のフランジ部24fが嵌め込まれるリング状段差21dが形成されている。ここで、絶縁筒24のフランジ部24fの厚みはリング状段差21dの深さにほぼ等しく設定されている。
このため、絶縁筒24が筒本体21の内壁面に固定されて、その絶縁筒24のフランジ部24fが筒本体21のリング状段差21dに嵌め込まれると、絶縁筒24のフランジ部24fの表面(後面)は筒本体21のリング状凹部21eの底面と連続するようになる。
【0023】
トーチ逃がしシリンダ4の働きでトーチ本体10がZ軸方向に前進すると、図1に示すように、そのトーチ本体10の外筒体14の先端部が先筒体20のリング状凹部21eと嵌合し、ノズル12の先端部分がその先筒体20の内部に収納される。これによって、ノズル12の外周面12sは外筒体14と先筒体20とによって被われて、そのノズル12の周囲にはシールドガス通路14tが形成される。ここで、絶縁部材16は外筒体14の先端部外側に装着されるため、その絶縁部材16がシールドガス通路14tに面することはない。
【0024】
また、外筒体14の先端部が先筒体20のリング状凹部21eと嵌合した状態で、外筒体14の先端面14fは先筒体20の絶縁筒24に当接し、外筒体14の絶縁部材16の先端面16fは先筒体20の絶縁筒24及び筒本体21のリング状凹部21eに当接する。このため、外筒体14と筒本体21との間が絶縁部材16及び絶縁筒24によって電気的に絶縁される。
また、先筒体20の筒本体21には、絶縁筒24よりも先端寄りの位置に溶接ワイヤーTを導くワイヤーガイド44wが接続されている。
【0025】
次に、上記した構造を有するプラズマ溶接機1を使用してワークWを溶接する手順を説明する。
先ず、トーチ逃がしシリンダ4が動作してトーチ架台4kが前進し、プラズマ溶接トーチ2のトーチ本体10の外筒体14が先筒体20に接続される(図1参照)。前述のように、トーチ逃がしシリンダ4はトーチ本体10が先筒体20に接続された状態でストロークに余裕があるため、先筒体20が加圧シリンダ5の力で前進しても、トーチ本体10はその先筒体20に追従して前進できる。
【0026】
このようにして、プラズマ溶接トーチ2が組み立てられると、プラズマ溶接トーチ2が図示されていないロボットによりワークWの溶接点近傍に位置決めされる。次に、加圧シリンダ5が動作してプラズマ溶接トーチ2の先筒体20がZ軸方向に前進し、図1に示すように、ワークWの溶接点の周囲を加圧する。これによって、重ねられた板状のワークWの隙間はプラズマ溶接が可能な値にまで狭められる。
【0027】
次に、実際にワークWの溶接が行われるまでの手順を図4から図6に基づいて簡単に説明する。
先ず、プラズマ溶接トーチ2のプラズマガス通路12tとシールドガス通路14tにそれぞれプラズマガスとシールドガスとが供給される。さらに、プラズマ電源30によって電極11とノズル12との間に直流電圧が印加される(図4参照)。次に、高周波発生回路32が作動して電極11とノズル12との間に高周波高電圧が印加され、電極11とノズル12との間にスパークが発生する。
【0028】
電極11とノズル12との間にスパークが発生すると、それを火種にして電極11とノズル12との間にパイロットアークが形成される(図5参照)。そして、パイロットアークによって発生した高温のプラズマがノズル12から噴出して、ワークWに達すると、ワークWとノズル12との間に電圧が発生し、図6に示すように、パイロットアークからメインアークに移行が起こる。そして、メインアークに移行後、スイッチ33によりパイロットラインが遮断され、この状態で溶接が行われる。
【0029】
ここで、プラズマ溶接トーチ2のノズル12と外筒体14とは、凹段差12d及び凸段差14dの位置で互いに嵌合して電気的に接続されている。このため、シールドガス通路14tに入り込んだスパッタがノズル12と外筒体14との間に溜まっても、溶接不良等の問題が発生しない。また、外筒体14と先筒体20との間には絶縁部材16が設けられているため、外筒体14に接続されたノズル12と先筒体20に接触するワークWとの間が電気的に絶縁される。さらに、絶縁部材16は、シールドガス通路14tを遮る位置には配置されていないため、その絶縁部材16の位置にスパッタが溜らず、外筒体14と先筒体20との間で短絡が発生しない。
【0030】
また、絶縁部材16はシールドガス通路14tに面しない位置に配置されるため、スパッタの付着を考慮する必要がなく、絶縁部材16の材質の選定範囲が広くなる。本実施形態のように絶縁部材16の材料として樹脂を使用すれば、絶縁部材16の加工が容易になり、絶縁部材16の製作コストを低減させることができる。また、絶縁部材16を外筒体14の先端部にネジ止めできるため、絶縁部材16の交換が容易になる。
【0031】
なお、本実施形態では、絶縁部材16としてテフロン樹脂を使用する例を示したが、テフロン以外の樹脂を使用することも当然可能である。また、樹脂以外にも例えばセラミック等を使用することも可能である。
また、絶縁部材16をシールドガス通路14tに面しない位置に配置する例を示したが、絶縁部材16の材質に例えばセラミック等を使用すればシールドガス通路14tに面する位置に配置することも可能である。
【0032】
【発明の効果】
本発明によると、シールドガス通路に入り込んだスパッタがノズルと外筒体との間に溜まったとしても、ノズルと外筒体との間で短絡が発生しないため、スパッタによる溶接不良の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施形態に係るプラズマ溶接トーチの先端部分の縦断面図である。
【図2】先筒体を分離した状態におけるプラズマ溶接トーチの先端部分の縦断面図である。
【図3】前記プラズマ溶接トーチを備えるプラズマ溶接機の側面図である。
【図4】プラズマ溶接機の動作原理を表す模式図である。
【図5】プラズマ溶接機の動作原理を表す模式図である。
【図6】プラズマ溶接機の動作原理を表す模式図である。
【図7】従来のプラズマ溶接トーチの先端部分の縦断面図である。
【符号の説明】
W ワーク
2 プラズマ溶接トーチ
11 電極
12 ノズル
12d 凹段差(嵌合部)
14 外筒体
14d 凸段差(被嵌合部)
16 絶縁部材
20 先筒体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
According to the present invention, the outer peripheral surface of a nozzle for ejecting a plasma arc is surrounded by a conductive outer cylinder and a conductive front cylinder connected to the tip of the outer cylinder, and a shield gas passage is provided around the nozzle. Is formed, and the plasma welding torch has a structure in which the tip of the front tube contacts the workpiece during welding.
[0002]
[Prior art]
A typical plasma welding torch used in a plasma welding machine is shown in FIG. The
The outer peripheral surface of the
[0003]
A
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the plasma welding torch described above, the insulating
[0005]
The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to prevent the occurrence of poor welding by preventing a short circuit between the nozzle constituting the shield gas passage and the outer cylinder. .
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The above-described problems are solved by the inventions of the claims.
According to the first aspect of the present invention, the outer peripheral surface of the nozzle for ejecting the plasma arc is surrounded by the conductive outer cylinder and the conductive front cylinder connected to the tip of the outer cylinder, and around the nozzle. A plasma welding torch having a structure in which a shield gas passage is formed and a tip of the leading cylinder comes into contact with a workpiece during welding, wherein the nozzle and the outer cylinder are electrically connected, and the outer cylinder An insulating member that electrically insulates the two is provided between the first cylinder and the front cylinder.
[0007]
According to the present invention, since the nozzle and the outer cylinder are electrically connected, even if spatter that has entered the shield gas passage accumulates between the nozzle and the outer cylinder, there is a problem of poor welding as in the prior art. Does not occur. In addition, since an insulating member is provided between the outer cylinder and the front cylinder, the nozzle connected to the outer cylinder and the work contacting the front cylinder are electrically insulated. Furthermore, since the insulating member is not disposed at a position that blocks the shield gas passage, spatter hardly accumulates at the position of the insulating member, and a short circuit does not occur between the outer cylinder body and the front cylinder body.
[0008]
Here, as shown in the invention of
Further, if the insulating member is arranged at a position not facing the shield gas passage as in the third aspect of the invention, it is not necessary to consider the adhesion of spatter, and the selection range of the material of the insulating member is widened. For example, as shown in claim 4, a resin or the like can be used as the material of the insulating member. This facilitates processing of the insulating member.
Moreover, if the insulating member can be screwed to the distal end portion of the outer cylindrical body as in the fifth aspect of the invention, the insulating member can be easily replaced.
Further, as in the fifth aspect of the present invention, if an insulating cylinder is provided inside the front cylinder, a short circuit is less likely to occur between the outer cylinder and the front cylinder.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a plasma welding torch according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. Here, FIG. 1 is a longitudinal sectional view of the front end portion of the plasma welding torch, FIG. 2 is a longitudinal sectional view of the front end portion of the plasma welding torch in a state where the front tube is separated, and FIG. 3 is a plasma welding machine having a plasma welding torch. FIG. 4 to FIG. 6 are schematic views showing the operation principle of the plasma welding machine. In the following description, the axial direction of the plasma welding torch is the Z-axis direction, the vertical direction and the horizontal direction of the surface orthogonal to the axis are the X-axis direction and the Y-axis direction, respectively.
[0010]
The plasma welding machine 1 is a welding machine that generates a high-temperature plasma flow (plasma arc) using arc discharge and welds, for example, a joint (hereinafter referred to as a workpiece W) in a vehicle body with the heat. It is attached to the hand of a robot (not shown). As shown in FIG. 3, the plasma welding machine 1 includes an apparatus base 3 on which the
[0011]
A
When the pressurizing cylinder 5 is operated in the direction extending the
[0012]
When the torch escape cylinder 4 operates in the direction in which the
When the torch escape cylinder 4 operates in the direction in which the
[0013]
The
As shown in FIG. 2, the
[0014]
An outer
Note that a plurality of
[0015]
A ring-shaped recess 14 a into which an insulating
[0016]
The insulating
[0017]
In addition, on the small diameter
[0018]
Then, when the receiving
[0019]
The O-
[0020]
The
In addition, a plurality of
[0021]
The insulating
[0022]
A ring-shaped
For this reason, when the insulating
[0023]
When the
[0024]
In addition, in a state where the distal end portion of the outer
A
[0025]
Next, a procedure for welding the workpiece W using the plasma welding machine 1 having the above-described structure will be described.
First, the torch escape cylinder 4 operates to advance the
[0026]
When the
[0027]
Next, a procedure until the workpiece W is actually welded will be briefly described with reference to FIGS.
First, plasma gas and shield gas are supplied to the
[0028]
When a spark is generated between the
[0029]
Here, the
[0030]
Further, since the insulating
[0031]
In the present embodiment, an example in which a Teflon resin is used as the insulating
Moreover, although the example which arrange | positions the insulating
[0032]
【The invention's effect】
According to the present invention, even if spatter that has entered the shield gas passage accumulates between the nozzle and the outer cylinder, a short circuit does not occur between the nozzle and the outer cylinder, thus preventing the occurrence of poor welding due to spatter. it can.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a tip portion of a plasma welding torch according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of a tip portion of a plasma welding torch in a state in which a tip cylinder is separated.
FIG. 3 is a side view of a plasma welding machine including the plasma welding torch.
FIG. 4 is a schematic diagram showing the operating principle of a plasma welding machine.
FIG. 5 is a schematic diagram showing the operating principle of a plasma welding machine.
FIG. 6 is a schematic diagram showing the operating principle of a plasma welding machine.
FIG. 7 is a longitudinal sectional view of a tip portion of a conventional plasma welding torch.
[Explanation of symbols]
14
16 Insulating
Claims (6)
前記ノズルと前記外筒体とは電気的に接続されており、前記外筒体と前記先筒体との間には両者を電気的に絶縁する絶縁部材が設けられていることを特徴とするプラズマ溶接トーチ。The outer peripheral surface of the nozzle that ejects the plasma arc is surrounded by the conductive outer cylinder and the conductive front cylinder connected to the tip of the outer cylinder, and a shield gas passage is formed around the nozzle, A plasma welding torch having a structure in which the tip of the front tube contacts the workpiece during welding,
The nozzle and the outer cylinder are electrically connected, and an insulating member is provided between the outer cylinder and the front cylinder to electrically insulate them. Plasma welding torch.
ノズルの外周面に形成された嵌合部と外筒体の内壁面に形成された被嵌合部 とが嵌合することで、前記ノズルに対する前記外筒体の位置決めが行われるとともに、前記外筒体と前記ノズルとが電気的に接続されることを特徴とするプラズマ溶接トーチ。The plasma welding torch according to claim 1,
When the fitting portion formed on the outer peripheral surface of the nozzle and the fitted portion formed on the inner wall surface of the outer cylinder are fitted, the outer cylinder is positioned with respect to the nozzle, and the outer A plasma welding torch in which a cylindrical body and the nozzle are electrically connected.
絶縁部材は筒状に形成されて、外筒体に形成された段部と先筒体に形成された段部とによって軸方向から挟まれており、さらに前記外筒体の先端部が前記絶縁部材の内側に配置されることで、前記絶縁部材はシールドガス通路に面しない位置に配置されることを特徴とするプラズマ溶接トーチ。The plasma welding torch according to claim 1 or 2,
The insulating member is formed in a cylindrical shape, and is sandwiched from the axial direction by a step formed on the outer cylinder and a step formed on the front cylinder, and the tip of the outer cylinder is further insulated The plasma welding torch according to claim 1, wherein the insulating member is disposed at a position not facing the shield gas passage by being disposed inside the member.
絶縁部材は樹脂により形成されることを特徴とするプラズマ溶接トーチ。A plasma welding torch according to claim 3,
The plasma welding torch, wherein the insulating member is made of resin.
絶縁部材の内壁面には雌ネジが形成されており、その雌ネジが外筒体の先端部の外周面に形成された雄ネジと螺合することにより、前記絶縁部材は前記外筒体の先端部に取付けられることを特徴とするプラズマ溶接トーチ。A plasma welding torch according to claim 3,
A female screw is formed on the inner wall surface of the insulating member, and the female screw is screwed with a male screw formed on the outer peripheral surface of the distal end portion of the outer cylindrical body. A plasma welding torch which is attached to a tip portion.
先筒体の内側に絶縁筒が設けられていることを特徴とするプラズマ溶接トーチ。The plasma welding torch according to any one of claims 1 to 5,
A plasma welding torch, characterized in that an insulating cylinder is provided inside the tip cylinder.
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