JP3605403B2 - Blanket cleaning method for offset rotary printing press and blanket cleaning liquid removing method - Google Patents

Blanket cleaning method for offset rotary printing press and blanket cleaning liquid removing method Download PDF

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Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オフセット輪転印刷機、特に、シャフトレス形式のオフセット輪転印刷機に用いて好適のブランケットの洗浄方法、及び洗浄後のブランケット洗浄液の除去方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
オフセット輪転印刷機では、版胴の刷版から一旦ブランケット胴の外周面に備えられたブランケットに絵柄を転写し、ブランケットからウェブに絵柄を印刷するようになっている。印刷を続けているうちにブランケットにはインキかすが付着していき、インキかすの付着量が多くなると製品の印刷品質に悪影響を与えてしまう。そこで、ある枚数を印刷したら一旦印刷を中止して、ブランケット胴を胴抜きし、ブランケットを洗浄すること（以下、ブランケットウォッシャという）が従来から行われている。また、版を交換して新版で印刷を再開する際には旧版の絵柄をブランケットから取り除いておく必要があるため、版交換時にもブランケットウォッシャが行われる。このブランケットウォッシャは通常、ブランケット胴を胴抜きした状態で回転させながらブランケットに洗浄液を供給することで行われる。
【０００３】
通常、オフセット輪転印刷機は、図１７に示すように巻取ロール１を備えた給紙部２、巻取ロール１からウェブ（帯状の用紙）１０を繰り出すインフィード装置３、上記の版胴やブランケット胴を備えた複数の印刷装置４ａ〜４ｄからなる印刷部４、印刷を施されたウェブ１０を加熱乾燥させるドライヤ装置５、加熱されたウェブ１０を冷却する冷却装置６、ウェブパス装置７、及び帯状のウェブ１０を折帳に加工する折機８を所要部として構成されている。従来のオフセット輪転印刷機は、インフィード装置３、各印刷装置４ａ〜４ｄ、冷却装置６、ウェブパス装置７、そして折機８等の駆動部が共通のラインシャフト１２を介してメインモータ１１に連結され、制御装置１５によるメインモータ１１の駆動制御によって各駆動部が一体的に駆動されるラインシャフト型（シャフト機）が一般的であった。
【０００４】
このようなシャフト機では、各印刷装置４ａ〜４ｄがウェブ１０を走行させるインフィード装置３や冷却装置６とラインシャフト１２によって連結されているため、各印刷装置４ａ〜４ｄはウェブ１０の走行速度と同速度で回転することになる。このため、ブランケットウォッシャを実施する場合には、ブランケット胴の周速度と同速度でウェブ１０も走行することになるが、当然その間は印刷が行われないので全て損紙となる。
【０００５】
そこで、従来は、例えば印刷開始前では、印刷機を緩動速度（好ましくは最低速度）で運転することによってウェブ１０の走行長を抑えて損紙の発生を抑制していた。同様に印刷中にブランケットウォッシャを実施する場合には、今回印刷している印刷速度から、ある程度速度を下げてブランケットウォッシャを実施し、洗浄完了後に再び速度を印刷速度まで昇速させて印刷を再開することによってブランケットウォッシャ中のウェブ１０の走行長を抑えて損紙の発生を抑制していた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、図１８に示すように従来のようにラインシャフトを有さず、各印刷装置４ａ〜４ｄ、インフィード装置３、冷却装置６、ウェブパス装置７、折機８等の駆動部毎に駆動モータ２４ａ〜２４ｄ，２３，２６，２７，２８を備えたシャフトレス形式（個別駆動形式）のオフセット輪転印刷機（シャフトレス機）が開発されている。このシャフトレス機では、各駆動モータ２４ａ〜２４ｄ，２３，２６，２７，２８に対応する制御装置３４ａ〜３４ｄ，３３，３６，３７，３８が設けられており、各駆動モータ２４ａ〜２４ｄ，２３，２６，２７，２８は各制御装置３４ａ〜３４ｄ，３３，３６，３７，３８間の同期制御によって電気的に同期して運転される。
【０００７】
また、図１９に示すように印刷装置４ａ〜４ｄのみをラインシャフト２２で連結し、各印刷装置４ａ〜４ｄを駆動モータ２４によりラインシャフト２２を介して一体駆動するとともに、インフィード装置３、冷却装置６、ウェブパス装置７、折機８等の他の駆動部には独立した駆動モータ２３，２６，２７，２８を備えたオフセット輪転印刷機も開発されている。この形式のオフセット輪転印刷機では、各駆動モータ２３，２４，２６，２７，２８に対応する制御装置３３，３４，３６，３７，３８が設けられており、各駆動モータ２３，２４，２６，２７，２８は各制御装置３３，３４，３６，３７，３８間の同期制御によって電気的に同期して運転される。なお、この形式のオフセット輪転印刷機は一部にラインシャフトを有するが基本的にはシャフトレス形式であるため、以下では、図１８，図１９に示す形式のオフセット輪転印刷機を総称してシャフトレス機という。これらのシャフトレス機においても上述した従来の方法でブランケットウォッシャを行うことは勿論可能であり、実際にシャフト機と同様の方法でブランケットウォッシャが行われている。
【０００８】
しかしながら、従来の方法ではウェブ１０の走行長を抑えるためにウェブ１０の走行速度と同期しているブランケット胴の周速度、すなわち、ブランケットウォッシャの洗浄速度も下げる必要があったため、洗浄効果が悪くなったり、反って洗浄時間が長くなってウェブ１０の走行長が長くなり損紙の量が多くなったりしていた。このため、より効率良くブランケットウォッシャを行えるようにするとともに、少しでもブランケットウォッシャ時に発生する損紙の量を減らして生産性を高めたいという要望があった。特に、シャフトレス機は、印刷装置を他の駆動部とは独立して制御できるという特徴を有しているので、この特徴を生かして上記の課題を解決することが望まれていた。
【０００９】
また、通常ブランケット胴にはブランケットを巻きつけて挟み込むためのギャップが設けられているが、ブランケットウォッシャを行った場合、このギャップの中に洗浄液が入り込んでしまう。ギャップの中に入り込んだ洗浄液はブランケット胴の周速度に応じて遠心力によって飛び出してくるため、運転再開後、ウェブが印刷速度に達してから暫くの間はブランケット胴のギャップから飛び出る洗浄液によってウェブが汚れてしまう。その間に印刷された印刷物は、洗浄液によって汚れが付着する可能性が高く、印刷品質の面から一般に損紙とされている。このことも従来のシャフト機及びシャフトレス機に共通する課題であり、ブランケットウォッシャ後の洗浄液による損紙の発生量を低減して生産性を高めることが望まれていた。
【００１０】
本発明は、上記課題に鑑み創案されたものであり、効率良くブランケットを洗浄できるようにするとともに、ブランケットの洗浄時に発生する損紙の量を低減できるようにした、オフセット輪転印刷機におけるブランケット胴洗浄方法を提供することを第１の目的とする。
また、ブランケット胴のギャップに入り込んだ洗浄液を効率的に除去して印刷再開後に発生する損紙の量を低減できるようにした、オフセット輪転印刷機におけるブランケット洗浄液除去方法を提供することを第２の目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
まず、上記第１の目的を達成するために、本発明はウェブの走行速度と印刷装置の回転速度とを独立して制御可能なオフセット輪転印刷機を前提とした上で、次のようなブランケット洗浄方法を提供する。
本発明のブランケット洗浄方法は、印刷装置のブランケット胴を胴抜きし、上記ウェブを走行させるとともに、上記ブランケット胴を上記ウェブの走行速度よりも高い周速度で回転させながら、ブランケット胴の表面に備えられるブランケットを洗浄することを特徴とする。損紙の発生量を低減させるためにはブランケット胴の周速度を高めて洗浄効率を向上させ洗浄時間を短縮することと、ウェブの走行速度を遅くしてウェブの走行長を短くすることが重要であるが、このようにウェブの走行速度に対してブランケット胴の周速度を変えて運転しながらブランケットの洗浄を行うことで、ブランケット胴の周速度もウェブの走行速度もそれぞれ洗浄効率が良く、且つ、損紙の発生量を低減するのに適した速度に設定することが可能になる。
【００１２】
つまり、従来はブランケット胴の周速度とウェブの走行速度とは等しかったため、ブランケット胴の周速度を上げて洗浄時間を短くしようとするとウェブの走行長が長くなってしまい、ウェブの走行速度を下げてウェブの走行長を短くしようとするとブランケットの洗浄時間が長くなり、何れにしても損紙の量を低減することが難しかった。これに対して上記のようにブランケット胴をウェブの走行速度よりも高い周速度で回転させることで、ウェブの走行長を長くすることなくブランケットの洗浄時間を短縮したり、ブランケットの洗浄時間を長くすることなくウェブの走行長を短くしたりすることが可能になり、従来に比較して損紙の発生量を低減することが可能になる。
しかも、ウェブを停止させた場合には、洗浄液がウェブの同一個所に集中して付着することになるが、上述のようにブランケットの洗浄中には、ウェブを走行させる（すなわち、停止させない）ので、洗浄液がウェブの同一個所に集中して付着することを防止でき、ウェブの紙切れを防止することができる。
【００１３】
上記の洗浄方法を印刷開始時のブランケットの洗浄に適用する場合には次のようにするのが好ましい。すなわち、ウェブを停止状態から所定の待機速度まで昇速する過程で或いは昇速後にブランケット胴の胴抜きを行い、ブランケット胴を所定緩動速度よりも高速の所定の洗浄速度で回転させながらブランケットの洗浄を行う。ブランケットの洗浄完了後はブランケット胴の周速度を待機速度に低下させてブランケット胴の胴入れを行った後、ウェブの走行速度を所定の印刷速度まで昇速させる。このような方法で洗浄を行うことにより、ブランケットの洗浄効率を高めて洗浄時間を短縮することができ、印刷開始時に洗浄を行う場合の損紙の発生量を低減することが可能になる。なお、上記の待機速度は、好ましくは緩動速度、より好ましくはウェブの最低走行速度に設定する。
【００１４】
また、上記の洗浄方法を印刷中のブランケットの洗浄に適用する場合には次のようにするのが好ましい。すなわち、ウェブの走行速度を所定の印刷速度から所定の待機速度まで減速させる途中でブランケット胴の胴抜きを行い、ブランケット胴を待機速度よりも高速の所定の洗浄速度で回転させながらブランケットの洗浄を行う。ブランケットの洗浄完了後はブランケット胴の周速度とウェブの走行速度とを同期させてブランケット胴の胴入れを行った後、ウェブの走行速度を再び印刷速度まで昇速させる。もしくは、洗浄完了後ブランケット胴の周速度とウェブの走行速度とを同期させながら印刷速度まで昇速し、同期した時点で、もしくは印刷速度でブランケット胴を胴入れする。このような方法で洗浄を行うことにより、ブランケット胴は高周速度で回転させて洗浄効率を高く維持しながら、ウェブはゆっくりと走行させて洗浄中の走行長を短くすることができ、印刷中に洗浄を行う場合の損紙の発生量を低減することが可能になる。
【００１５】
なお、印刷開始時又は印刷中にブランケットを洗浄する場合、それぞれ上記の方法で洗浄を行うとともに、ブランケットの洗浄完了後、ブランケット胴の胴入れを行うに先立ち、ブランケット胴の周速度を洗浄時の周速度よりも高い速度で回転させてブランケット胴に付着した洗浄液を除去する工程を付加するのも好ましい。このようにブランケット胴の周速度を洗浄時の周速度よりも高い速度で回転させることで、ブランケット胴のギャップに入り込んだ洗浄液を遠心力で除去して印刷再開後に発生する損紙の量を低減することができ、上記第１の目的とともに上記第２の目的を達成することも可能になる。
【００１６】
また、上記の洗浄方法を印刷完了後のブランケットの洗浄に適用する場合には次のようにするのが好ましい。すなわち、ウェブの走行速度を所定の印刷速度から停止状態まで減速させる途中でブランケット胴の胴抜きを行い、ブランケット胴を所定の洗浄速度で回転させながらブランケットの洗浄を行う。ブランケットの洗浄完了後はブランケット胴の周速度を停止状態まで減速させる。このような方法で洗浄を行うことにより、ウェブを減速しながらもブランケット胴は高周速度で回転させて洗浄効率を高く維持することができ、印刷完了後に洗浄を行う場合の損紙の発生量を低減することが可能になる。
【００１７】
この場合、より好ましくは、ブランケット胴の胴抜き後、ウェブの走行速度を所定の待機速度（緩動速度、好ましくは最低走行速度）まで減速させ、ブランケットの洗浄完了後にウェブの走行速度を停止状態まで減速させる。ブランケットの洗浄中、このようにウェブを停止させることなく緩動させることで洗浄液がウェブの同一個所に集中して付着することを防止することができ、ウェブの紙切れを防止することができる。
【００１８】
本発明のブランケット洗浄方法は、ブランケット胴のウェブ走行方向の上流側と下流側にウェブの走行経路を変更するガイド手段を設けることで、より高い効果を得ることが可能になる。上記ガイド手段を設けることにより、ブランケット胴を胴抜きしてウェブの走行速度に対してブランケット胴の周速度を変えて運転しながらブランケットを洗浄する際、上記ガイド手段を作動させることによって、ウェブとブランケット胴との接触を軽減又は非接触にすることができる。したがって、このようにガイド手段を設けた場合には、ブランケット洗浄時に断紙が起こりにくくなる。
また、オフセット輪転印刷機の形式によっては、ウェブに張力を与えてクランプした状態でブランケット胴をウェブに対して空転させながらブランケットを洗浄することもできる。
【００１９】
本発明は上記のブランケット胴洗浄方法を実現するためのオフセット輪転印刷機及びその制御プログラムも提供する。本発明のオフセット輪転印刷機（第１のオフセット輪転印刷機）は、ウェブの走行速度と印刷装置の回転速度とを独立して制御可能なオフセット輪転印刷機において、上記のブランケット洗浄方法にてブランケットの洗浄処理を行うように印刷機全体を自動運転する制御装置を備えたことを特徴としている。また、本発明の制御プログラム（第１の制御プログラム）は、ウェブの走行速度と印刷装置の回転速度とを独立して制御可能なオフセット輪転印刷機の制御用コンピュータにおいて実行可能な制御プログラムであって、制御用コンピュータにおいて実行されることにより、上記のブランケット洗浄方法にてブランケットの洗浄処理を行うように印刷機全体を自動運転するように作成されていることを特徴としている。
【００２０】
さらに上記第２の目的を達成するために、本発明はウェブの走行速度と印刷装置の回転速度とを独立して制御可能なオフセット輪転印刷機を前提とした上で、次のようなブランケット洗浄液除去方法も提供する。
本発明のブランケット洗浄液除去方法は、印刷装置のブランケット胴の表面に備えられるブランケットの洗浄後、ブランケット胴を胴抜きした状態で、ウェブの走行速度に対してブランケット胴の周速度を変えて運転することでブランケットに付着した洗浄液を除去することを特徴とする。ブランケット胴を回転させることによりブランケット胴（特にギャップ内）に付着した洗浄液を遠心力で除去することができるが、このようにブランケット胴をウェブの走行とは独立して回転させることで、ウェブに制約されることなくブランケット胴の周速度を洗浄液の除去に適した速度に設定することができ、損紙の発生量を低減することが可能になる。
【００２１】
好ましくは、ブランケット胴をウェブの走行速度よりも高い周速度で回転させてブランケット胴に付着した洗浄液を除去するようにする。洗浄液は周速度に応じてギャップから飛び出してくるので、このように少なくともウェブの走行速度よりも高い周速度で回転させて洗浄液を除去することにより、ブランケット胴を胴入れした場合でもウェブの走行速度が洗浄時のブランケット胴の周速度を超えない限りは洗浄液がギャップから飛び出てくることはなく、洗浄液によるウェブの汚れすなわち損紙の発生を防止することができる。より好ましくは、ブランケット胴を印刷時の最高周速度よりも高い周速度で回転させてブランケット胴に付着した洗浄液を除去するようにする。これにより印刷中に洗浄液がギャップから飛び出てくることがなくなり、洗浄液によるウェブの汚れすなわち損紙の発生をより高い確率で防止することができる。
【００２２】
この場合、ウェブは所定の待機速度でゆっくりと走行させるのが好ましい。ウェブを停止させることなく緩動させることで洗浄液がウェブの同一個所に集中して付着することを防止することができ、ウェブの紙切れを防止することができるからである。また、印刷開始時や印刷再開時には、ウェブを所定の待機速度で走行させながらドライヤ装置の昇温を行う、ドライヤ昇温処理が実施されるが、好ましくはこのドライヤ昇温処理と並行して、ブランケットに付着した洗浄液の除去処理を実施する。このようにドライヤ昇温処理と並行して洗浄液の除去処理を実施することで、印刷開始前の準備時間を短縮することができ、準備時間中の損紙も低減することができる。
【００２３】
本発明のブランケット洗浄液除去方法は、ブランケット胴のウェブ走行方向の上流側と下流側にウェブの走行経路を変更するガイド手段を設けることで、より高い効果を得ることが可能になる。上記ガイド手段を設けることにより、ブランケット胴を胴抜きしてウェブの走行速度に対してブランケット胴の周速度を変えて運転することでブランケットに付着した洗浄液を除去する際、上記ガイド手段を作動させることによって、ウェブとブランケット胴との接触を軽減又は非接触にすることができる。したがって、このようにガイド手段を設けた場合には、洗浄液の除去処理時に断紙が起こりにくくなるので、ウェブの走行を停止するように設定してもよい。
また、オフセット輪転印刷機の形式によっては、ウェブに張力を与えてクランプした状態でブランケット胴をウェブに対して空転させることでブランケットに付着した洗浄液を除去することもできる。
【００２４】
本発明は上記のブランケット洗浄液除去方法を実現するためのオフセット輪転印刷機及びその制御プログラムも提供する。まず、本発明のオフセット輪転印刷機（第２のオフセット輪転印刷機）は、ウェブの走行速度と印刷装置の回転速度とを独立して制御可能なオフセット輪転印刷機において、上記のブランケット洗浄液除去方法にてブランケットに付着した洗浄液の除去処理を行うように印刷機全体を自動運転する制御装置を備えたことを特徴としている。また、本発明の制御プログラム（第２の制御プログラム）は、ウェブの走行速度と印刷装置の回転速度とを独立して制御可能なオフセット輪転印刷機の制御用コンピュータにおいて実行可能な制御プログラムであって、制御用コンピュータにおいて実行されることにより、上記のブランケット洗浄液除去方法にてブランケットに付着した洗浄液の除去処理を行うように印刷機全体を自動運転するように作成されていることを特徴としている。
【００２５】
本発明のブランケット洗浄方法や、ブランケット洗浄液除去方法が適用される、ウェブの走行速度と印刷装置の回転速度とを独立して制御可能なオフセット輪転印刷機とは、例えば所謂シャフトレス形式（個別駆動形式）のオフセット輪転印刷機がそれに該当する。また、ラインシャフト型のオフセット輪転印刷機であっても、印刷装置と、インフィード装置、冷却装置、ウェブパス装置及び折機等の関連するユニット群との機械的連結を解除して印刷装置を別駆動することができるものであれば該当する。さらに、ユニット間の機械的連結を解除することができないラインシャフト型のオフセット輪転印刷機であっても、ラインシャフトと各ユニットの間に変速機を備えたものや、張力を与えた状態でウェブをクランプするクランプ手段を備えたものであれば、採りうるブランケット洗浄方法やブランケット洗浄液除去方法に制約があるものの本発明を適用することができる。
【００２６】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
（Ａ）第１実施形態
本発明の第１実施形態について図１，図２を用いて説明する。なお、ここでは本発明を従来のシャフトレス形式の商業用オフセット輪転印刷機（以下、シャフトレス機という）に適用した場合について説明するものとし、本実施形態にかかるシャフトレス機の構成の説明には図１８を参照する。
【００２７】
図１，図２は、シャフトレス機におけるブランケット胴の洗浄方法の一実施形態としての運転パターンを印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度とウェブ１０の走行速度の時間変化によって示したタイムチャートである。図中の実線がウェブ１０の走行速度を示したものであり、破線が印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度（ブランケット胴の周速度に同じ）を走行速度に換算して示したものである。実線と破線が重なる部分は実線のみを示している。この第１実施形態では印刷開始時にブランケットを洗浄するものとする。
【００２８】
運転開始指令をうけると各制御装置３４ａ〜３４ｄ，３３，３６，３７，３８は各駆動モータ２４ａ〜２４ｄ，２３，２６，２７，２８に指令を出して各駆動部、すなわち印刷装置４ａ〜４ｄ、インフィード装置３、冷却装置６、ウェブパス装置７、そして折機８を駆動する。そして、図１に示すように停止状態から所定の待機速度Ｖ０までウェブ１０を昇速する。この待機速度Ｖ０は緩動速度であり、好ましくはウェブ１０の最低走行速度に設定する。
【００２９】
ウェブ１０の走行速度が待機速度Ｖ０に達したところで、ウェブ１０の走行速度は待機速度Ｖ０に維持したままで印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度を所定の洗浄速度Ｖ１まで昇速する。そして、印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度を洗浄速度Ｖ１に維持しながら洗浄液を供給してブランケットウォッシャを所定時間実施する。洗浄速度は少なくとも待機速度Ｖ０よりも高ければよいが、洗浄時間は洗浄速度Ｖ１により決まり、洗浄速度Ｖ１が高速なほど洗浄時間は短くてすむ。
【００３０】
ブランケットウォッシャの完了後は、印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度をウェブ１０の走行速度である待機速度Ｖ０まで減速させていく。そして、ウェブ１０の走行速度に印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度を同期させてブランケット胴の胴入れを行う。その後は、見当調整や色調整等を行った後に所定の印刷速度までウェブ１０を昇速させて印刷を行う。
【００３１】
このような方法によりブランケットの洗浄を行うことで、従来のようにウェブの走行速度と同速度で印刷装置４ａ〜４ｄを回転させながらブランケットウォッシャを行う場合に比較してブランケットの洗浄効率を高めて洗浄時間を短縮することができる。その結果、ブランケットウォッシャ中のウェブ１０の走行長を短くして損紙の発生量を低減することが可能になる。
【００３２】
また、ブランケットの洗浄に続いてブランケット胴のギャップに入り込んだ洗浄液を除去する場合には、図２に示すような運転パターンで運転を行う。すなわち、図２に示すようにブランケットウォッシャの完了後、印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度を洗浄速度Ｖ１からさらに昇速させる。そして、所定の洗浄液除去速度Ｖ２に達したら印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度を洗浄液除去速度Ｖ２に所定時間維持する。この洗浄液除去速度Ｖ２は、少なくとも洗浄速度Ｖ１よりも高ければよいが、好ましくは印刷時のウェブ１０の走行速度（印刷速度）より高いほうがよく、より好ましくは印刷装置４ａ〜４ｄの最高回転速度に設定する。これによりブランケット胴のギャップに入り込んだ洗浄液が外に飛び出してくる。
【００３３】
所定時間経過後は、図１の場合と同様に印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度をウェブ１０の走行速度である待機速度Ｖ０まで減速させ、ウェブ１０の走行速度に印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度を同期させてブランケット胴の胴入れを行う。その後は、見当調整や色調整等を行った後に所定の印刷速度までウェブ１０を昇速させて印刷を行う。
【００３４】
このようにブランケットウォッシャの完了後にブランケット胴の周速度を洗浄時の周速度よりも高い速度で回転させることで、ブランケット胴のギャップに入り込んだ洗浄液を遠心力で除去することができる。そして、ブランケット胴のギャップに洗浄液が残っていたとしても、ブランケット胴の周速度が上記の洗浄液除去速度を超えないかぎりは洗浄液がギャップから飛び出してくる可能性は極めて低いので、印刷再開後に発生する洗浄液による損紙の量を低減することができる。
【００３５】
なお、上記の各運転パターンは例えば次のような制御方法によって実現することができる。まず、ブランケット胴が胴入れされており印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度をウェブ１０の速度に一致させている間は、各制御装置３４ａ〜３４ｄ，３３，３６，３７，３８による駆動モータ２４ａ〜２４ｄ，２３，２６，２７，２８の制御は、折機８の駆動モータ２８の軸位置を基準として生成したバーチャルマスタに基づいて行う。すなわち、折機８及びインフィード装置３、冷却装置６、ウェブパス装置７の各駆動モータ２８，２３，２６，２７については、バーチャルマスタに対して回転速度を同期させる速度同期制御を行い、印刷装置４ａ〜４ｄの駆動モータ２４ａ〜２４ｄについては、バーチャルマスタに対して回転速度を同期させる速度同期制御と位相を同期させる位相同期制御とを行う。
【００３６】
そして、ブランケット胴を胴抜きして印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度をウェブ１０の速度と異ならせる場合には、印刷装置４ａ〜４ｄの制御装置３４ａ〜３４ｄをバーチャルマスタから切り離し、駆動モータ２４ａ〜２４ｄの制御をバーチャルマスタに対する位相同期制御から目標速度固定の速度制御に切り替える。そして、ブランケット洗浄や洗浄液の除去処理が終了したら、速度制御からバーチャルマスタに対する位相同期制御に再び切り替えて印刷可能な状態に復帰する。
【００３７】
以上の制御方法はあくまでも一例であり、図１や図２に示すパターンでの運転が可能であれば他の制御方法を用いることも勿論可能である。例えば、印刷装置４ａ〜４ｄの駆動モータ２４ａ〜２４ｄを位相同期制御するためのバーチャルマスタを２種類生成し、胴入れ時には一方のバーチャルマスタに対して位相同期制御を行い、ブランケットの洗浄時や洗浄液の除去処理時には、他方のバーチャルマスタに対して速度同期制御或いは位相同期制御を行うようにしてもよい。
【００３８】
（Ｂ）第２実施形態
本発明の第２実施形態について図３，図４を用いて説明する。第２実施形態にかかるブランケットの洗浄方法も第１実施形態と同様に従来のシャフトレス形式の商業用オフセット輪転印刷機に適用することができるので、第２実施形態にかかる印刷機の説明には第１実施形態と同様に図１８を参照する。
【００３９】
図３，図４は、第２実施形態にかかるブランケットの洗浄方法を印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度とウェブ１０の走行速度の時間変化によって示したタイムチャートである。図中の実線がウェブ１０の走行速度を示したものであり、破線が印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度を走行速度に換算して示したものである。実線と破線が重なる部分は実線のみを示している。この第２実施形態では印刷中にブランケットを洗浄するものとする。
【００４０】
印刷中にブランケット洗浄指令をうけると各制御装置３４ａ〜３４ｄ，３３，３６，３７，３８は各駆動モータ２４ａ〜２４ｄ，２３，２６，２７，２８に指令を出し、図３に示すようにウェブ１０の走行速度を印刷速度Ｖ１０から次第に減速させていく。そして、ウェブ１０の走行速度が所定の洗浄速度（例えば２００ｒｐｍ）Ｖ１１に達したところでブランケット胴の胴抜きを行う。この洗浄速度Ｖ１１は印刷速度Ｖ１０、或いは第１実施形態にかかる洗浄速度Ｖ１と同じ速度に設定してもよく、より高い速度に設定してもよい。
【００４１】
ブランケット胴の胴抜き後、印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度は洗浄速度Ｖ１１に維持しながら洗浄液を供給してブランケットウォッシャを開始する。同時にウェブ１０の走行速度は洗浄速度Ｖ１１から所定の待機速度Ｖ１２までさらに減速させる。この待機速度Ｖ１２は少なくとも洗浄速度Ｖ１１より低ければよいが、好ましくは緩動速度、より好ましくはウェブ１０の最低走行速度に設定する。ブランケットウォッシャは所定時間行うが、洗浄速度Ｖ１１が高速なほど洗浄時間は短くてすむ。
【００４２】
ブランケットウォッシャの完了後は、ウェブ１０の走行速度を印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度である洗浄速度Ｖ１１まで再び昇速する。そして、ウェブ１０の走行速度と印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度とを同期させてブランケット胴の胴入れを行う。胴入れ後は再び印刷速度Ｖ１０までウェブ１０を昇速させて印刷を再開する。
【００４３】
このような方法によりブランケットの洗浄を行うことで、従来のように印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度と同速度でウェブ１０を走行させながらブランケットウォッシャを行う場合に比較して、ウェブ１０をゆっくりと走行させて洗浄中のウェブ１０の走行長を短くすることが可能になる。勿論、ブランケット胴の周速度も従来より高くすることができ、洗浄効率を高く維持することができる。その結果、印刷中に洗浄を行う場合の損紙の発生量を低減することが可能になる。
【００４４】
また、ブランケット胴の洗浄に続いてブランケット胴のギャップに入り込んだ洗浄液を除去する場合には、図４に示すような運転パターンで運転を行う。すなわち、図４に示すようにブランケットウォッシャの完了後、印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度を洗浄速度Ｖ１１からさらに昇速させる。そして、所定の洗浄液除去速度Ｖ１３に達したら印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度を洗浄液除去速度Ｖ１３に所定時間維持する。この洗浄液除去速度Ｖ１３は、第１実施形態と同様に少なくとも洗浄速度Ｖ１１よりも高ければよいが、好ましくは印刷速度Ｖ１０より高いほうがよく、より好ましくは印刷装置４ａ〜４ｄの最高回転速度に設定する。これによりブランケット胴のギャップに入り込んだ洗浄液が外に飛び出してくる。
【００４５】
所定時間経過後は、印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度を洗浄速度Ｖ１１まで減速させるとともに、ウェブ１０の走行速度を待機速度Ｖ１２から洗浄速度Ｖ１１まで昇速させる。そして、ウェブ１０の走行速度と印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度とを同期させてブランケット胴の胴入れを行う。その後は、再びウェブ１０を昇速させて印刷を再開する。
【００４６】
このようにブランケットウォッシャの完了後にブランケット胴を高速回転させることでブランケット胴のギャップに入り込んだ洗浄液を遠心力で除去することができ、印刷再開後に発生する洗浄液による損紙の量を低減することができる。上記の各運転パターンは第１実施形態と同様の制御方法によって実現することができるので、ここでは制御方法の説明は省略する。
【００４７】
なお、図３、図４ではウェブ１０の走行速度を印刷速度Ｖ１０から待機速度Ｖ１２まで減速させる際、洗浄速度Ｖ１１において一時的な待ち時間を設けているが、図５に示すように印刷速度Ｖ１０から待機速度Ｖ１２まで直線的にウェブ１０の走行速度を減速させてもよい。ブランケット胴の胴抜きは、ウェブ１０の走行速度が洗浄速度Ｖ１１に達したところで行い、印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度はそのまま洗浄速度Ｖ１１に維持しながらブランケットウォッシャを開始する。
【００４８】
（Ｃ）第３実施形態
本発明の第３実施形態について図６〜図１１を用いて説明する。第３実施形態にかかるブランケットの洗浄方法も第１実施形態と同様に従来のシャフトレス形式の商業用オフセット輪転印刷機に適用することができるので、第３実施形態にかかる印刷機の説明には第１実施形態と同様に図１８を参照する。また、以下に説明する各運転パターンも第１実施形態と同様の制御方法によって実現することができるので、ここでは具体的な制御方法についての説明は省略する。
【００４９】
まず、図６は、第３実施形態にかかるブランケットの洗浄方法を印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度とウェブ１０の走行速度の時間変化によって示したタイムチャートである。図中の実線がウェブ１０の走行速度を示したものであり、破線が印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度を走行速度に換算して示したものである。実線と破線が重なる部分は実線のみを示している。この第３実施形態では印刷完了後（一つのジョブの終了後）にブランケットを洗浄するものとする。
【００５０】
印刷終了指令をうけると各制御装置３４ａ〜３４ｄ，３３，３６，３７，３８は各駆動モータ２４ａ〜２４ｄ，２３，２６，２７，２８に指令を出し、図６に示すようにウェブ１０の走行速度を印刷速度Ｖ２０から次第に減速させていく。そして、ウェブ１０の走行速度が所定の洗浄速度（例えば２００ｒｐｍ）Ｖ２１に達したところでブランケット胴の胴抜きを行う。この洗浄速度Ｖ２１は第２実施形態にかかる洗浄速度Ｖ１１と同速度に設定することができる。
【００５１】
ブランケット胴の胴抜き後、印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度は洗浄速度Ｖ２１に維持しながら洗浄液を供給してブランケットウォッシャを開始する。同時にウェブ１０の走行速度は洗浄速度Ｖ２１から所定の待機速度Ｖ２２までさらに減速させる。この待機速度Ｖ２２は少なくとも洗浄速度Ｖ２１より低ければよいが、好ましくは緩動速度、より好ましくはウェブ１０の最低走行速度に設定する。ブランケットウォッシャは所定時間行うが、洗浄速度Ｖ２１が高速なほど洗浄時間は短くてすむ。ブランケットウォッシャの完了後は、印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度を停止状態まで減速させていくとともに、ウェブ１０の走行速度も印刷装置４ａ〜４ｄの減速に合せて停止状態まで減速させていく。
【００５２】
このような方法で洗浄を行うことにより、ウェブ１０を減速しながらもブランケット胴は高周速度で回転させて洗浄効率を高く維持することができ、印刷完了後に洗浄を行う場合の損紙の発生量を低減することが可能になる。なお、図７に示すように胴抜き後そのまま停止状態までウェブ１０の走行速度を減速させていくことも可能であり、これによっても上記効果を得ることができる。ただし、この場合は、ウェブ１０が停止した状態でブランケットウォッシャを行うことになるため、洗浄液がウェブ１０の同一個所に集中して付着する虞がある。したがって、好ましくは図６に示すようにブランケットウォッシャの間ウェブ１０を停止させることなく緩動させるようにする。これにより洗浄液がウェブ１０の同一個所に集中して付着することを防止することができ、ウェブ１０の紙切れを防止することができる。
また、図６、図７ではウェブ１０の走行速度を印刷速度Ｖ２０から待機速度Ｖ２２或いは停止状態まで減速させる際、洗浄速度Ｖ２１において一時的な待ち時間を設けているが、第１実施形態と同様（図５参照）に印刷速度Ｖ２０から待機速度Ｖ２２或いは停止状態まで直線的にウェブ１０の走行速度を減速させてもよい。
【００５３】
ブランケットウォッシャによりブランケット胴のギャップには洗浄液が入り込むが、このギャップに入り込んだ洗浄液の除去処理は、印刷機の再始動後、印刷開始前に行うことになる。具体的には、図８〜図１０に示すような運転パターンにより洗浄液の除去処理を行う。なお、図８〜図１０中の実線はウェブ１０の走行速度を示したものであり、破線は印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度を走行速度に換算して示したものである。実線と破線が重なる部分は実線のみを示している。
【００５４】
図８，図９は印刷完了後に版交換を行った場合の運転パターンである。版交換後には、次回の絵柄に応じたインキ量をインキローラ群に予備供給するインキ予備供給（ＱＳＩ）を印刷開始に先立ち実施しておくことが好ましい。インキの予備供給を事前に実施しておくことにより、色調の調整時間（調整工程の所要時間）を短縮することができ、調整時間の短縮により調整時に発生する損紙を低減することが可能になるからである。
【００５５】
まず図８の運転パターンについて説明すると、ウェブ１０を所定の待機速度（緩動速度、好ましくは最低速度）Ｖ２３で走行させている状態でブランケット胴の胴抜きを行い、印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度を所定の洗浄液除去速度Ｖ２４まで一気に昇速する。そして、所定の洗浄液除去速度Ｖ２４に達したら印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度を洗浄液除去速度Ｖ２４に所定時間維持する。このときの洗浄液除去速度Ｖ２４は、第１〜第２実施形態と同様に好ましくは印刷速度より高いほうがよく、より好ましくは印刷装置４ａ〜４ｄの最高回転速度に設定する。これによりブランケット胴のギャップに入り込んだ洗浄液を遠心力で除去することができ、印刷再開後に発生する洗浄液による損紙の量を低減することができる。
【００５６】
所定時間経過後は、印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度を所定のインキ予備供給速度Ｖ２５まで減速させる。そして回転速度をインキ予備供給速度Ｖ２５に維持しながら所定時間、上記のインキ予備供給を実施する。インキ予備供給の完了後は印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度を減速させてウェブ１０の走行速度Ｖ２３と同期させ、ブランケット胴の胴入れを行い通常運転に移行する。
【００５７】
これに対して図９の運転パターンでは、洗浄液除去速度Ｖ２４での洗浄液の除去処理を実施した後、一旦印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度をウェブ１０の走行速度Ｖ２３まで低下させてから再びインキ予備供給速度Ｖ２５まで昇速してインキ予備供給処理を実施している。第１実施形態で説明した制御方法を用いる場合、洗浄液除去処理やインキ予備供給処理を実施する際には印刷装置４ａ〜４ｄの駆動モータ２４ａ〜２４ｄは目標速度固定の速度制御によって制御される。この速度制御はフィードバック制御であるが、印刷機の制御系には多少の制御遅れがあるために実際の最終回転速度は目標速度に対して多少ズレたものとなり、また、回転速度を昇速させながら目標速度に至る場合と減速させながら目標速度へ至る場合とではズレの方向が異なる。例えば図８に示す運転パターンの場合には、実際の洗浄液除去速度が目標速度よりも大側にずれている場合には、実際のインキ予備供給速度は目標速度よりも小側にずれていることになる。このように各速度でズレの方向が異なると、ズレを考慮した目標速度の設定が難しく最適な回転速度に設定することができなくなってしまう。そこで図９に示す運転パターンでは、インキ予備供給処理についても洗浄液除去処理と同様に昇速させながら目標速度に至るようにすることによって、各処理において最適な回転速度を得られるようにしているのである。なお、この運転パターンは制御遅れが小さい場合には不要であり、準備時間の短縮や損紙の低減の観点からは図８に示す運転パターンの方が好ましい。
【００５８】
一方、図１０は同一ジョブで版交換を行うことなく印刷を再開する場合の運転パターンである。版を交換しない場合にはインキローラ群におけるインキ量分布はそのままでよいので、上記のインキ予備供給処理は必要としない。この場合は、印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度を洗浄液除去速度Ｖ２４まで昇速してブランケット胴のギャップに入り込んだ洗浄液を遠心力で除去し、所定時間経過後は印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度を減速させてウェブ１０の走行速度Ｖ２３と同期させ、ブランケット胴の胴入れを行い通常運転に移行する。
【００５９】
ところで、オフセット輪転印刷機のドライヤ装置５は、印刷完了によるウェブ１０の停止に伴い作動を停止する。このため、印刷を再開する場合には、上述の洗浄液除去処理やインキ予備供給処理とともにドライヤ装置５を再加熱して昇温させるドライヤ昇温処理も実施する必要がある。ドライヤ昇温処理の間は、ウェブ１０の過熱を防止するためにウェブ１０は低速で走行させておく必要があるが、本実施形態にかかる印刷機では、ウェブ１０と印刷装置４ａ〜４ｄとは独立して運転することができるので、ドライヤ昇温処理と並行して洗浄液除去処理やインキ予備供給処理を実施することができる。
【００６０】
図１１はドライヤ昇温処理と並行して洗浄液除去処理とそれに続くインキ予備供給を実施する場合の運転パターンの一例である。ここでは、ウェブ１０の停止時にブランケット胴の胴抜きを行い、ウェブ１０の走行速度を待機速度Ｖ２３まで昇速する一方、印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度は洗浄液除去速度Ｖ２４まで一気に昇速する。そして、ウェブ１０の走行速度を待機速度Ｖ２３に維持しながら、ドライヤ装置５の再加熱を開始してドライヤ昇温処理を実施する。この間、印刷装置４ａ〜４ｄについては、その回転速度を洗浄液除去速度Ｖ２４に所定時間維持して洗浄液除去処理を行い、所定時間経過後はインキ予備供給速度Ｖ２５まで減速してインキ予備供給を実施する。インキ予備供給の完了後は印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度を減速させてウェブ１０の走行速度Ｖ２３と同期させ、ブランケット胴の胴入れを行う。そして、ドライヤ装置５の昇温が完了した時点で印刷速度Ｖ２０に向けてウェブ１０及び印刷装置４ａ〜４ｄの昇速を開始する。このようにドライヤ昇温処理と並行して洗浄液除去処理及びインキ予備供給を実施することで、印刷開始前の準備時間を短縮することができ、準備時間中の損紙も低減することができる。
【００６１】
（Ｄ）第４実施形態
本発明の第４実施形態について図１２及び図１３を用いて説明する。本実施形態にかかるオフセット輪転印刷機は、図１８に示す従来のシャフトレス形式の商業用オフセット輪転印刷機の構成に加えて、複数組の印刷装置４ａ〜４ｄのうち第１の印刷装置４ａの上流側部と、最終の印刷装置４ｄの下流側部と、各印刷装置４ａ〜４ｄの各中間部とにガイド装置（ガイド手段）１２３をそれぞれ配設したことを特徴としている。すなわち、ガイド装置１２３を各ブランケット胴のウェブ走行方向の上流側と下流側に設けたことを特徴としている。
【００６２】
図１２及び図１３に示すように、このガイド装置１２３は、印刷装置両側に位置するフレーム１２５ａ，１２５ｂに取付けたブラケット１２６ａ，１２６ｂと、このブラケット１２６ａ，１２６ｂにそれぞれ軸受１２７ａ，１２７ｂを介して軸支された支点軸１２８ａ，１２８ｂと、この支点軸１２８ａ，１２８ｂのそれぞれに固設したアーム１２９ａ，１２９ｂと、ウェブ１０の幅方向に延びるようにウェブ１０の上側および下側にそれぞれ配設した、アーム１２９ａ，１２９ｂに取付けた一対のガイド１２４と、支点軸１２８ａ，１２８ｂの軸端に設けた、ガイド１２４を揺動させるロータリーアクチュエータ１３０と、ガイド１２４の揺動端位置を規制するストッパ１１７とを備えている。ガイド１２４は、ローラ或いはバー（棒状物）で形成したもので、装置横幅方向（ウェブ１０の横幅方向）全域に亘って掛け渡してある。図１３に示すように、印刷時等には、一対のガイド１２４は通紙したウェブ１０と離間しているが、ガイド１２４を上昇、或いは下降させることによりウェブ１０の走行経路を変更させることができる。なお、図１３では、印刷装置の左側（図１２における紙面奥側）を部分的に表しているため、フレーム１２５ａ、ブラケッ１２６ａ、軸受１２７ａ、支点軸１２８ａ及びアーム１２９ａのみを示しているが、印刷装置の右側には、図示を省略したフレーム１２５ｂ、ブラケット１２６ｂ、軸受１２７ｂ、支点軸１２８ｂ及びアーム１２９ｂが同様に設けられている。
【００６３】
ガイド１２４の各端部をアーム１２９ａ、１２９ｂに取付けているが（両端取付け構造）、ガイド１２４の一端部をアーム１２９ａ又はアーム１２９ｂのいずれか一方のみに取付ける構造（片端取付け構造）でも良い。ロータリーアクチュエータ１３０は、軸回動手段として作用するものであり、これ以外の例えばリンクとエアシリンダまたは油圧シリンダを組み合わせた機構でも良い。ストッパ１１７は、ブランケット胴１２０ａ，１２０ｂとウェブ１０との位置関係を設定するもので、位置調整可能に構成されている。なお、ウェブガイド装置１２３としては、回動手段とせずに、ガイド１２４を個別にエアシリンダにて昇降させるなどの例示した以外にも種々の方法、構成を採用することができる。
【００６４】
ところで、ウェブ１０の表裏両側面に印刷を施す輪転印刷機では、図１２に示すように、ウェブパスラインを介して上下に対設させる印刷装置４のブランケット胴１２０ａ，１２０ｂをウェブ１０の両側において垂直に配置させず、通常垂直線に対し所定の角度θを持って配設させている。これは、走行するウェブ１０をブランケット胴１２０ａ，１２０ｂへ所定の巻回角度を持って接触させるよう配慮したもので、印刷するウェブ１０を安定かつ確実に搬送することによって、印刷品質の向上を図るよう機能させている。ブランケット胴１２０ａとブランケット胴１２０ｂとの間に角度θがあるため、胴抜きしたブランケット胴１２０ａ，１２０ｂの間には、所定の隙間Ｓが形成される。
【００６５】
洗浄運転時には、ガイド装置１２３のロータリーアクチュエータ１３０を作動させて、ガイド１２４を揺動してストッパ１１７に当接した状態にする。これにより、ウェブ１０の走行経路が隙間Ｓ内に位置するように変更される。すなわち、洗浄運転時のウェブ１０の走行経路を適宜に変更して、ブランケット胴１２０ａ，１２０ｂとウェブ１０との接触を軽減、あるいは両ブランケット胴１２０ａ，１２０ｂに共通する接線方向にウェブ１０を案内することにより、上下のブランケット胴１２０ａ，１２０ｂに接触せずに通紙させることができる。
【００６６】
本実施形態においても第１〜第３実施形態の場合と同様の運転パターンでブランケット洗浄処理やブランケット洗浄液除去処理を実施することができるが、本実施形態では、ウェブガイド装置１２３を設けているので、各ブランケット胴１２０ａ，１２０ｂの外周面に備えられたブランケット１１９の洗浄処理や洗浄液の除去処理に際し、先ず制御装置１０９を介してロータリーアクチュエータ１３０を駆動し、アーム１２９を図１２において実線で示す位置に移動する。これによって、ウェブ１０は所定の張力が作用したまま、ウェブパスライン上下に位置するブランケット胴１２０ａ，１２０ｂへの接触が減少又は非接触の状態となる。そして、ウェブ１０とブランケット胴１２０ａ，１２０ｂとの接触を軽減或いは非接触とした状態で、自動洗浄装置１２２によりブランケット１１９の洗浄を行い、また、ブランケット胴１２０ａ，１２０ｂの高速回転により洗浄液の除去を行う。
【００６７】
本実施形態によれば、通紙したウェブ１０とブランケット胴１２０ａ，１２０ｂとの接触を軽減或いは非接触状態に設定できることにより、断紙（紙の破断）の虞をより少なくすることができる。また、断紙の虞が極めて少ないことから、運転パターンによっては、ブランケット１１９の洗浄処理や洗浄液の除去処理に際してウェブ１０の搬送を停止させることも可能になり、損紙の量を極力減少させることが可能になる。
【００６８】
（Ｅ）その他
以上、本発明の実施形態として第１実施形態から第４実施形態まで説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、図１〜図１１で示した運転パターンはあくまでも本発明の具体的実施形態の一例であって、ブランケットの洗浄処理に関していえば、ブランケット胴を胴抜きした状態でブランケット胴をウェブの走行とは独立して回転させながらブランケットの洗浄を行うようになっていれば、他にも様々な運転パターンを選択することができる。同様に、ブランケット洗浄液の除去処理に関していえば、ブランケットの洗浄後、ブランケット胴を胴抜きした状態でブランケット胴をウェブの走行とは独立して回転させて上記ブランケットに付着した洗浄液を除去するようになっていれば、他にも様々な運転パターンを選択することができる。
【００６９】
例えば、印刷開始時にブランケットを洗浄する場合、第１実施形態では図１に示すように洗浄完了後、印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度をウェブ１０の走行速度である待機速度Ｖ０まで減速させることにより速度同期させているが、図１４（ａ）に示すようにウェブ１０の走行速度を印刷速度Ｖ３まで昇速させる過程で速度同期させてもよい。或いは、図１４（ｂ）に示すように洗浄速度Ｖ１に近い速度までウェブ１０の走行速度を昇速させ、印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度を僅かに減速させて速度同期させた後に印刷速度Ｖ３まで昇速させてもよい。このような方法で洗浄完了後の速度同期を行えば、減速時間の無駄を無くすことができる。
【００７０】
同様に、洗浄液の除去処理の完了後も、図２に示すように印刷装置４ａ〜４ｄの回転速度をウェブ１０の走行速度である待機速度Ｖ０まで減速させて速度同期させるのではなく、図１５（ａ）に示すようにウェブ１０の走行速度をある程度の速度まで昇速させた状態で速度同期させてもよい。或いは、図１５（ｂ）に示すように洗浄液除去速度Ｖ２が印刷速度に等しい場合には、ウェブ１０の走行速度を印刷速度Ｖ２まで昇速させてそのまま速度同期させてもよい。
【００７１】
また、印刷中にブランケットウォッシャと洗浄液除去処理を行う場合、第２実施形態では図４に示すように洗浄液除去処理の完了後、洗浄速度Ｖ１１で速度同期を行っているが、図１６に示すように印刷速度Ｖ１０で速度同期させてもよい。このような方法で洗浄液除去処理後の速度同期を行えば、印刷装置４ａ〜４ｄの減速量を少なくして減速時間の無駄を無くすことができる。
【００７２】
また、上述の実施形態では図１８に示した従来のシャフトレス機に本発明を適用した場合について説明したが、図１８に示すシャフトレス機は本発明を適用しうる一構成例であって、本発明の適用が図１８に示した構成の印刷機にのみ限定されるものではない。例えば、図１９に示す形式のシャフトレス機にも本発明を適用することは可能である。また、図１，図２，図１４（ａ），図１４（ｂ），図１５（ａ），図１５（ｂ）に示す運転パターンや図８，図９，図１０に示す運転パターンについては、図１７に示すシャフト機にも適用することができる。すなわち、最前部の印刷装置４ａの上流側と最後部の印刷装置４ｄの下流側とにそれぞれウェブ１０をクランプするクランピングデバイス（紙押えローラ等）を備え、ウェブ１０を張った状態で固定する。この場合、ウェブ１０は停止状態となって印刷装置４ａ〜４ｄのみを空転させることになる。また、ラインシャフト１２と印刷装置４ａ〜４ｄとの間に変速機を介装して印刷装置４ａ〜４ｄをウェブ１０の走行速度と異なる速度で回転させることができるようにすれば、他の運転パターンについても適用することができる。
【００７３】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のオフセット輪転印刷機におけるブランケット洗浄方法によれば、ブランケット胴をウェブの走行とは独立して回転させウェブの走行速度よりも高い周速度で回転させながらブランケットの洗浄を行うようにすることで、ブランケット胴の周速度もウェブの走行速度もそれぞれ洗浄効率が良く、且つ、損紙の発生量を低減するのに適した速度に設定することが可能になり、効率良くブランケットを洗浄することができるとともに、ブランケットの洗浄時に発生する損紙の量を低減することができる。また、ブランケットの洗浄中には、ウェブを走行させて停止させないので、洗浄液がウェブの同一個所に集中して付着することを防止でき、ウェブの紙切れを防止することができる。
【００７４】
また、本発明のオフセット輪転印刷機におけるブランケット洗浄液除去方法によれば、ブランケット胴をウェブの走行とは独立して回転させることで、ウェブに制約されることなくブランケット胴の周速度を洗浄液の除去に適した速度に設定することが可能になり、印刷再開後に発生する損紙の発生量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態にかかるオフセット輪転印刷機の運転パターンを示すタイムチャートである。
【図２】本発明の第１実施形態にかかるオフセット輪転印刷機の運転パターンを示すタイムチャートである。
【図３】本発明の第２実施形態にかかるオフセット輪転印刷機の運転パターンを示すタイムチャートである。
【図４】本発明の第２実施形態にかかるオフセット輪転印刷機の運転パターンを示すタイムチャートである。
【図５】本発明の第２実施形態にかかるオフセット輪転印刷機の運転パターンの変形例を示すタイムチャートである。
【図６】本発明の第２実施形態にかかるオフセット輪転印刷機の運転パターンを示すタイムチャートである。
【図７】本発明の第３実施形態にかかるオフセット輪転印刷機の運転パターンの変形例を示すタイムチャートである。
【図８】本発明の第３実施形態にかかるオフセット輪転印刷機の運転パターンを示すタイムチャートである。
【図９】本発明の第３実施形態にかかるオフセット輪転印刷機の運転パターンの変形例を示すタイムチャートである。
【図１０】本発明の第３実施形態にかかるオフセット輪転印刷機の運転パターンの変形例を示すタイムチャートである
【図１１】本発明の第３実施形態にかかるオフセット輪転印刷機の運転パターンの変形例を示すタイムチャートである
【図１２】本発明の第４実施形態にかかるオフセット輪転印刷機の印刷装置の要部を拡大して示した概略側面図である。
【図１３】図１２のＶＩ方向から見た、ウェブおよびブランケット自動洗浄装置の図示を省略するとともに制御装置を表した部分的平面図である。
【図１４】（ａ），（ｂ）ともに図１の運転パターンの変形例を示すタイムチャートである。
【図１５】（ａ），（ｂ）ともに図２の運転パターンの変形例を示すタイムチャートである。
【図１６】図４の運転パターンの変形例を示すタイムチャートである。
【図１７】従来のラインシャフト形式のオフセット輪転印刷機の構成を示す概略図である。
【図１８】従来のシャフトレス形式のオフセット輪転印刷機の構成を示す概略図である。
【図１９】従来のシャフトレス形式のオフセット輪転印刷機の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
１ 巻取ロール
２ 給紙部
３ インフィード装置
４ａ〜４ｄ 印刷装置
５ ドライヤ装置
６ 冷却装置
７ ウェブパス装置
８ 折機
１０ ウェブ
１１ メインモータ
１２，２２ ラインシャフト
１５ 制御装置
２３，２４，２４ａ〜２４ｄ，２６，２７，２８ 駆動モータ
３３，３４，３４ａ〜３４ｄ，３６，３７，３８ 制御装置
１１９ ブランケット
１２０ａ，１２０ｂ ブランケット胴
１２２ 自動洗浄装置
１２３ ガイド装置（ガイド手段） [0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of cleaning a blanket suitable for an offset rotary printing press, particularly a shaftless type rotary offset printing press, and a method of removing a blanket cleaning liquid after cleaning.
[0002]
[Prior art]
In an offset rotary printing press, a pattern is temporarily transferred from a printing plate of a plate cylinder to a blanket provided on an outer peripheral surface of a blanket cylinder, and a pattern is printed on the web from the blanket. As the printing is continued, the ink residue adheres to the blanket. If the amount of the ink residue increases, the print quality of the product is adversely affected. Therefore, once a certain number of sheets are printed, printing is temporarily stopped, the blanket cylinder is removed, and the blanket is washed (hereinafter, referred to as a blanket washer). In addition, when replacing the plate and restarting printing with the new plate, it is necessary to remove the pattern of the old plate from the blanket. Therefore, a blanket washer is also performed at the time of plate replacement. This blanket washer is usually performed by supplying a cleaning liquid to the blanket while rotating the blanket cylinder in a state where the blanket cylinder is pulled out.
[0003]
Normally, as shown in FIG. 17, the offset rotary printing press includes a paper feed unit 2 having a take-up roll 1, an infeed device 3 that feeds a web (band-shaped paper) 10 from the take-up roll 1, A printing unit 4 including a plurality of printing devices 4 a to 4 d having a blanket cylinder, a dryer device 5 for heating and drying the printed web 10, a cooling device 6 for cooling the heated web 10, a web pass device 7, And a folding machine 8 for processing the strip-shaped web 10 into a signature. In the conventional offset rotary printing press, the drive units such as the infeed device 3, the respective printing devices 4a to 4d, the cooling device 6, the web path device 7, and the folder 8 are connected to the main motor 11 via a common line shaft 12. In general, a line-shaft type (shaft machine) in which the drive units are integrally driven by the control of the main motor 11 by the control device 15 is connected.
[0004]
In such a shaft machine, since each of the printing devices 4a to 4d is connected to the in-feed device 3 and the cooling device 6 for running the web 10 by the line shaft 12, the printing devices 4a to 4d are driven by the running speed of the web 10. It will rotate at the same speed as. For this reason, when the blanket washer is performed, the web 10 also runs at the same speed as the peripheral speed of the blanket cylinder. However, printing is not performed during that time, so that all the sheets are lost.
[0005]
Therefore, conventionally, for example, before the start of printing, the printing press was operated at a slow speed (preferably the lowest speed) to suppress the running length of the web 10 and suppress the occurrence of waste paper. Similarly, if the blanket washer is performed during printing, the speed is reduced to some extent from the current printing speed, the blanket washer is performed, and after cleaning is completed, the speed is increased to the printing speed again and printing is resumed. By doing so, the running length of the web 10 in the blanket washer was suppressed, and generation of waste paper was suppressed.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in recent years, as shown in FIG. 18, each of the printing units 4 a to 4 d, the infeed unit 3, the cooling unit 6, the web path unit 7, and the folding unit 8 do not have a line shaft unlike the related art. A rotary printing press (shaftless press) of a shaftless type (individual drive type) equipped with drive motors 24a to 24d, 23, 26, 27, 28 has been developed. In this shaftless machine, control devices 34a to 34d, 33, 36, 37, 38 corresponding to the respective drive motors 24a to 24d, 23, 26, 27, 28 are provided, and the respective drive motors 24a to 24d, 23 , 26, 27, 28 are electrically synchronized with each other by synchronous control among the control devices 34a to 34d, 33, 36, 37, 38.
[0007]
Also, as shown in FIG. 19, only the printing devices 4a to 4d are connected by the line shaft 22, and the printing devices 4a to 4d are integrally driven by the drive motor 24 via the line shaft 22. Offset rotary printing presses having independent drive motors 23, 26, 27, and 28 for other drive units such as the device 6, the web path device 7, and the folder 8 have also been developed. In this type of offset rotary printing press, controllers 33, 34, 36, 37, and 38 corresponding to the respective drive motors 23, 24, 26, 27, and 28 are provided. The units 27 and 28 are operated electrically synchronously by synchronous control among the control units 33, 34, 36, 37 and 38. Although this type of rotary offset printing press has a part of a line shaft, it is basically a shaftless type. Therefore, in the following, offset rotary printing presses of the type shown in FIGS. It is called a less machine. In these shaftless machines, it is of course possible to carry out the blanket washer by the above-mentioned conventional method, and the blanket washer is actually carried out in the same manner as the shaft machine.
[0008]
However, in the conventional method, the peripheral speed of the blanket cylinder synchronized with the traveling speed of the web 10, that is, the cleaning speed of the blanket washer also needs to be reduced in order to suppress the traveling length of the web 10. On the other hand, the cleaning time becomes longer, the running length of the web 10 becomes longer, and the amount of waste paper increases. For this reason, there has been a demand that the blanket washer can be more efficiently performed, and that the productivity of the blanket washer can be reduced by reducing the amount of waste paper generated at the time of the blanket washer. In particular, since the shaftless machine has a feature that the printing apparatus can be controlled independently of other driving units, it has been desired to solve the above-described problem by utilizing this feature.
[0009]
In addition, a blanket is usually provided with a gap for winding and sandwiching the blanket in the blanket cylinder. However, when a blanket washer is performed, the cleaning liquid enters into this gap. Since the cleaning liquid that has entered the gap pops out due to the centrifugal force in accordance with the peripheral speed of the blanket cylinder, after the operation is resumed, the cleaning liquid that pops out of the gap of the blanket cylinder for a while after the web reaches the printing speed, causes the web to flow. It gets dirty. The printed matter printed during that time is highly likely to be stained by the cleaning liquid, and is generally discarded in terms of print quality. This is also a problem common to conventional shaft machines and shaftless machines, and it has been desired to increase the productivity by reducing the amount of waste paper caused by the cleaning liquid after the blanket washer.
[0010]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above-described problems, and has been made in consideration of the above-described problem. In addition to being able to efficiently clean a blanket, the present invention has been made to reduce the amount of waste paper generated during the cleaning of the blanket. A first object is to provide a cleaning method.
It is a second object of the present invention to provide a blanket cleaning liquid removing method for an offset rotary printing press, which is capable of efficiently removing a cleaning liquid that has entered a gap of a blanket cylinder and reducing the amount of waste paper generated after resuming printing. Aim.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
First, in order to achieve the first object, the present invention presupposes an offset rotary printing press capable of independently controlling the running speed of a web and the rotation speed of a printing apparatus, and further provides the following blanket. Provide a cleaning method.
The blanket cleaning method of the present invention, blanking the blanket cylinder of the printing apparatus,While running the web, remove the blanket cylinderRunning speed of the above webWhile rotating at a higher peripheral speed thanCleaning the blanket provided on the surface of the blanket cylinder. In order to reduce the amount of waste paper, it is important to increase the peripheral speed of the blanket cylinder to improve the cleaning efficiency and shorten the cleaning time, and to reduce the web running speed and shorten the web running length. However, by cleaning the blanket while operating while changing the peripheral speed of the blanket cylinder with respect to the running speed of the web in this way, the peripheral speed of the blanket cylinder and the running speed of the web are both high in cleaning efficiency, In addition, it is possible to set a speed suitable for reducing the amount of waste paper.
[0012]
That is,Conventionally, the peripheral speed of the blanket cylinder was equal to the running speed of the web, so if the circumferential speed of the blanket cylinder was increased to shorten the cleaning time, the running length of the web became longer. If the run length of the blanket is shortened, the time for cleaning the blanket becomes longer, and in any case, it is difficult to reduce the amount of waste paper. In contrast, by rotating the blanket cylinder at a peripheral speed higher than the running speed of the web as described above, the blanket washing time can be reduced without increasing the running length of the web, or the blanket washing time can be increased. Thus, it is possible to shorten the running length of the web without performing the operation, and it is possible to reduce the amount of waste paper as compared with the related art.
Moreover, when the web is stopped, the cleaning liquid is concentrated on the same portion of the web, but the web is run (that is, not stopped) during the cleaning of the blanket as described above. In addition, it is possible to prevent the cleaning liquid from being concentrated on the same portion of the web and to prevent the web from breaking.
[0013]
When the above-described cleaning method is applied to cleaning of a blanket at the start of printing, the following is preferable. That is, in the process of increasing the speed of the web from the stop state to the predetermined standby speed or after the speed is increased, the blanket cylinder is removed, and the blanket cylinder is rotated while rotating at a predetermined cleaning speed higher than the predetermined slowing speed. Perform cleaning. After the cleaning of the blanket is completed, the peripheral speed of the blanket cylinder is reduced to the standby speed, the blanket cylinder is inserted, and then the running speed of the web is increased to a predetermined printing speed. By performing the cleaning in such a manner, the cleaning efficiency of the blanket can be increased, the cleaning time can be shortened, and the amount of waste paper when cleaning is performed at the start of printing can be reduced. The above standby speed is preferably set to a slow moving speed, more preferably to a minimum running speed of the web.
[0014]
When the above-described cleaning method is applied to cleaning of a blanket during printing, the following is preferable. That is, blanking of the blanket cylinder is performed while the running speed of the web is reduced from the predetermined printing speed to the predetermined standby speed, and the blanket cleaning is performed while rotating the blanket cylinder at a predetermined cleaning speed higher than the standby speed. Do. After the blanket cleaning is completed, the blanket cylinder is inserted by synchronizing the peripheral speed of the blanket cylinder with the running speed of the web, and then the running speed of the web is increased again to the printing speed. Alternatively, after the washing is completed, the peripheral speed of the blanket cylinder and the running speed of the web are increased to the printing speed while synchronizing with each other, and the blanket cylinder is inserted at the synchronization time or at the printing speed. By performing the cleaning in such a manner, the web can be run slowly to shorten the running length during the cleaning while the blanket cylinder is rotated at a high peripheral speed to maintain the cleaning efficiency at a high level. In this case, it is possible to reduce the amount of waste paper when cleaning is performed.
[0015]
When the blanket is washed at the start of printing or during printing, the washing is performed by the above-described method, and after the blanket washing is completed, the peripheral speed of the blanket cylinder is set at the time of washing before the blanket cylinder is inserted. It is also preferable to add a step of removing the cleaning liquid attached to the blanket cylinder by rotating at a speed higher than the peripheral speed. By rotating the peripheral speed of the blanket cylinder at a speed higher than the peripheral speed at the time of cleaning, the cleaning liquid that has entered the gap of the blanket cylinder is removed by centrifugal force and the amount of waste paper generated after resuming printing is reduced. It is also possible to achieve the second object together with the first object.
[0016]
When the above-described cleaning method is applied to cleaning of a blanket after printing is completed, the following is preferable. That is, blanking of the blanket cylinder is performed while the running speed of the web is reduced from the predetermined printing speed to the stop state, and the blanket is cleaned while rotating the blanket cylinder at a predetermined cleaning speed. After the cleaning of the blanket is completed, the peripheral speed of the blanket cylinder is reduced to a stopped state. By performing cleaning in this manner, the blanket cylinder can be rotated at a high peripheral speed to maintain high cleaning efficiency while decelerating the web, and the amount of waste paper generated when cleaning is performed after printing is completed. Can be reduced.
[0017]
In this case, more preferably, after the blanket cylinder is removed, the running speed of the web is reduced to a predetermined standby speed (slow motion speed, preferably the lowest running speed), and the running speed of the web is stopped after the blanket cleaning is completed. Slow down to By loosening the web without stopping it during the cleaning of the blanket, it is possible to prevent the cleaning liquid from being concentrated on the same portion of the web and to prevent the web from breaking.
[0018]
In the blanket cleaning method of the present invention, a higher effect can be obtained by providing guide means for changing the traveling path of the web on the upstream and downstream sides of the blanket cylinder in the web traveling direction. By providing the above-mentioned guide means, when cleaning the blanket while operating while changing the peripheral speed of the blanket cylinder with respect to the running speed of the web by punching out the blanket cylinder, by operating the guide means, The contact with the blanket cylinder can be reduced or made non-contact. Therefore, in the case where the guide means is provided in this manner, it is difficult to cause paper breakage during blanket washing.You.
Further, depending on the type of the web offset press, the blanket can be washed while the blanket cylinder is idled with respect to the web in a state where the web is tensioned and clamped.
[0019]
The present invention also provides an offset rotary printing press for realizing the above blanket cylinder cleaning method and a control program therefor. A web offset printing press (first web offset printing press) according to the present invention is a web offset printing press capable of independently controlling a running speed of a web and a rotation speed of a printing apparatus. And a control device for automatically operating the entire printing press so as to perform the cleaning process. Further, the control program (first control program) of the present invention is a control program that can be executed by a control computer of an offset rotary printing press capable of independently controlling a running speed of a web and a rotation speed of a printing apparatus. Further, by being executed by the control computer, the entire printing press is automatically operated so that the blanket cleaning process is performed by the above-described blanket cleaning method.
[0020]
Further, in order to achieve the second object, the present invention is based on an offset rotary printing press capable of independently controlling the running speed of a web and the rotation speed of a printing apparatus, and further provides a blanket cleaning solution as described below. Removal methods are also provided.
In the blanket cleaning liquid removing method of the present invention, after the blanket provided on the surface of the blanket cylinder of the printing apparatus is cleaned, the blanket cylinder is operated while changing the peripheral speed of the blanket cylinder with respect to the running speed of the web in a state where the blanket cylinder is removed. Thus, the cleaning liquid attached to the blanket is removed. The cleaning liquid attached to the blanket cylinder (especially in the gap) can be removed by centrifugal force by rotating the blanket cylinder. In this way, by rotating the blanket cylinder independently of the running of the web, The peripheral speed of the blanket cylinder can be set to a speed suitable for removing the cleaning liquid without restriction, and the amount of waste paper can be reduced.
[0021]
Preferably, the blanket cylinder is rotated at a peripheral speed higher than the running speed of the web to remove the cleaning liquid adhering to the blanket cylinder. Since the cleaning liquid jumps out of the gap according to the peripheral speed, the cleaning liquid is removed by rotating the cleaning liquid at least at a peripheral speed higher than the running speed of the web, so that the running speed of the web even when the blanket cylinder is inserted. As long as the cleaning liquid does not exceed the peripheral speed of the blanket cylinder at the time of cleaning, the cleaning liquid does not jump out of the gap, thereby preventing the web from being stained by the cleaning liquid, that is, the generation of waste paper. More preferably, the blanket cylinder is rotated at a peripheral speed higher than the maximum peripheral speed during printing so as to remove the cleaning liquid attached to the blanket cylinder. As a result, the cleaning liquid does not come out of the gap during printing, and the contamination of the web by the cleaning liquid, that is, the generation of waste paper can be prevented with a higher probability.
[0022]
In this case, the web is preferably run slowly at a predetermined standby speed. By loosening the web without stopping it, it is possible to prevent the cleaning liquid from being concentrated on the same portion of the web and to prevent the web from breaking. Further, at the start of printing or at the time of resuming printing, the dryer is heated while running the web at a predetermined standby speed, and a dryer heating process is performed.Preferably, in parallel with the dryer heating process, The cleaning liquid attached to the blanket is removed. By performing the cleaning liquid removing process in parallel with the dryer temperature raising process, the preparation time before the start of printing can be shortened, and the waste paper during the preparation time can be reduced.
[0023]
In the blanket cleaning liquid removing method of the present invention, a higher effect can be obtained by providing guide means for changing the running path of the web on the upstream and downstream sides of the blanket cylinder in the web running direction. By providing the above-mentioned guide means, when the blanket cylinder is punched out and the peripheral speed of the blanket cylinder is changed with respect to the running speed of the web to operate and the cleaning liquid attached to the blanket is removed, the guide means is operated. This can reduce or eliminate contact between the web and the blanket cylinder. Therefore, when the guide means is provided in this manner, it is difficult to cause paper breakage during the cleaning liquid removal processing, so that the running of the web may be set to be stopped.
Further, depending on the type of the web offset press, it is possible to remove the cleaning liquid attached to the blanket by rotating the blanket cylinder with respect to the web in a state where the web is tensioned and clamped.
[0024]
The present invention also provides an offset rotary printing press for realizing the above blanket cleaning liquid removing method and a control program therefor. First, an offset rotary printing press (second offset rotary printing press) according to the present invention is directed to an offset rotary printing press capable of independently controlling a running speed of a web and a rotation speed of a printing apparatus, and the blanket cleaning liquid removing method. And a control device for automatically operating the entire printing press so as to remove the cleaning liquid adhering to the blanket. Further, the control program (second control program) of the present invention is a control program that can be executed by a control computer of an offset rotary printing press capable of independently controlling a running speed of a web and a rotation speed of a printing apparatus. By being executed by the control computer, the blanket cleaning liquid removing method described above is characterized in that the entire printing press is automatically operated so as to remove the cleaning liquid adhering to the blanket. .
[0025]
An offset rotary printing press to which the blanket cleaning method and the blanket cleaning liquid removing method of the present invention can be controlled independently of the running speed of the web and the rotation speed of the printing apparatus is, for example, a so-called shaftless type (individual drive). Type) offset rotary printing presses. Further, even in the case of a line shaft type offset rotary printing press, the printing device is mechanically disconnected from a related unit group such as an in-feed device, a cooling device, a web path device, and a folder, and the printing device is released. This applies if it can be driven separately. Further, even in the case of a line shaft type web offset printing press in which the mechanical connection between units cannot be released, there is provided a transmission with a transmission between the line shaft and each unit, or a web with a tension applied. The present invention can be applied to any apparatus provided with a clamp means for clamping the sheet, although there are restrictions on a blanket cleaning method and a blanket cleaning liquid removing method that can be adopted.
[0026]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
(A) First embodiment
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. Here, a case will be described in which the present invention is applied to a conventional shaftless type commercial web offset printing press (hereinafter, referred to as a shaftless press), and the configuration of the shaftless press according to the present embodiment will be described. Refer to FIG.
[0027]
FIG. 1 and FIG. 2 are time charts showing an operation pattern as an embodiment of a method of cleaning a blanket cylinder in a shaftless machine by changing the rotation speed of the printing devices 4a to 4d and the running speed of the web 10 over time. The solid line in the figure indicates the running speed of the web 10, and the broken line indicates the rotational speed (same as the peripheral speed of the blanket cylinder) of the printing devices 4a to 4d in terms of the running speed. The part where the solid line and the broken line overlap indicates only the solid line. In the first embodiment, the blanket is cleaned at the start of printing.
[0028]
When an operation start command is received, each of the control devices 34a to 34d, 33, 36, 37, and 38 issues a command to each of the drive motors 24a to 24d, 23, 26, 27, and 28 to drive each of the drive units, that is, the printing devices 4a to 4d. , The infeed device 3, the cooling device 6, the web path device 7, and the folder 8. Then, as shown in FIG.0The web 10 is moved up to the speed. This standby speed V0Is the slowing speed, preferably set to the lowest running speed of the web 10.
[0029]
The traveling speed of the web 10 is the standby speed V0Is reached, the running speed of the web 10 becomes the standby speed V0While maintaining the rotation speed of the printing devices 4a to 4d at a predetermined cleaning speed V1Speed up to Then, the rotation speed of the printing devices 4a to 4d is set to the cleaning speed V.1The cleaning liquid is supplied while maintaining the pressure, and the blanket washer is performed for a predetermined time. The cleaning speed is at least the standby speed V0The cleaning time may be higher than the cleaning speed V.1Cleaning speed V1However, the higher the speed, the shorter the cleaning time.
[0030]
After the blanket washer is completed, the rotation speed of the printing devices 4a to 4d is changed to the standby speed V which is the traveling speed of the web 10.0Slow down to Then, the blanket cylinder is inserted by synchronizing the rotation speeds of the printing devices 4a to 4d with the traveling speed of the web 10. Thereafter, after performing register adjustment, color adjustment, and the like, printing is performed by increasing the web 10 to a predetermined printing speed.
[0031]
By performing the blanket cleaning by such a method, the blanket cleaning efficiency is increased as compared with the conventional case where the blanket washer is performed while rotating the printing devices 4a to 4d at the same speed as the web traveling speed. The cleaning time can be reduced. As a result, the running length of the web 10 in the blanket washer can be shortened to reduce the amount of waste paper.
[0032]
When removing the cleaning liquid that has entered the gap of the blanket cylinder following the cleaning of the blanket, the operation is performed according to the operation pattern shown in FIG. That is, as shown in FIG. 2, after the blanket washer is completed, the rotation speed of the printing devices 4a to 4d is reduced to the cleaning speed V.1Speed is increased further. Then, a predetermined cleaning liquid removal rate V2Is reached, the rotation speed of the printing devices 4a to 4d is changed to the cleaning liquid removal speed V2For a predetermined time. This cleaning liquid removal speed V2Is at least the cleaning speed V1However, it is preferable that the printing speed is higher than the running speed (printing speed) of the web 10 during printing, and more preferably, it is set to the maximum rotation speed of the printing devices 4a to 4d. As a result, the cleaning liquid that has entered the gap of the blanket cylinder jumps out.
[0033]
After the lapse of a predetermined time, the rotation speed of the printing devices 4a to 4d is changed to the standby speed V, which is the traveling speed of the web 10, as in the case of FIG.0The rotation speed of the printing devices 4a to 4d is synchronized with the running speed of the web 10, and the blanket cylinder is inserted. Thereafter, after performing register adjustment, color adjustment, and the like, printing is performed by increasing the web 10 to a predetermined printing speed.
[0034]
By rotating the peripheral speed of the blanket cylinder after the completion of the blanket washer at a speed higher than the peripheral speed at the time of cleaning, the cleaning liquid that has entered the gap of the blanket cylinder can be removed by centrifugal force. Even if the cleaning liquid remains in the gap of the blanket cylinder, it is very unlikely that the cleaning liquid will jump out of the gap unless the peripheral speed of the blanket cylinder exceeds the above-described cleaning liquid removal rate. The amount of waste paper caused by the cleaning liquid can be reduced.
[0035]
Each of the above operation patterns can be realized by, for example, the following control method. First, while the blanket cylinder is inserted and the rotational speed of the printing devices 4a to 4d is made to match the speed of the web 10, the drive motors 24a to 34d by the control devices 34a to 34d, 33, 36, 37, and 38 are used. The control of 24d, 23, 26, 27, and 28 is performed based on the virtual master generated based on the axial position of the drive motor 28 of the folder 8. That is, the drive motors 28, 23, 26, and 27 of the folder 8, the infeed device 3, the cooling device 6, and the web path device 7 perform speed synchronization control for synchronizing the rotation speed with the virtual master, and perform printing. The drive motors 24a to 24d of the devices 4a to 4d perform speed synchronization control for synchronizing the rotation speed with the virtual master and phase synchronization control for synchronizing the phases.
[0036]
When the rotation speed of the printing devices 4a to 4d is made different from the speed of the web 10 by blanking the blanket cylinder, the control devices 34a to 34d of the printing devices 4a to 4d are separated from the virtual master, and the drive motors 24a to 24d are separated. The control of 24d is switched from the phase synchronization control for the virtual master to the speed control with the fixed target speed. Then, when the blanket cleaning and the cleaning liquid removal processing are completed, the speed control is switched again to the phase synchronization control for the virtual master, and the printing is returned to a printable state.
[0037]
The above control method is merely an example, and it is of course possible to use another control method as long as operation with the patterns shown in FIGS. 1 and 2 is possible. For example, two types of virtual masters for controlling the phase synchronization of the drive motors 24a to 24d of the printing apparatuses 4a to 4d are generated, and when the cylinder is inserted, the phase synchronization control is performed for one of the virtual masters. During the removal process, speed synchronization control or phase synchronization control may be performed on the other virtual master.
[0038]
(B) Second embodiment
A second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. Since the blanket cleaning method according to the second embodiment can be applied to a conventional shaftless type commercial web offset printing press similarly to the first embodiment, the description of the printing press according to the second embodiment is as follows. FIG. 18 is referred to similarly to the first embodiment.
[0039]
FIGS. 3 and 4 are time charts showing the blanket cleaning method according to the second embodiment by changing the rotational speeds of the printing apparatuses 4a to 4d and the running speed of the web 10 over time. The solid line in the figure indicates the running speed of the web 10, and the broken line indicates the rotational speed of the printing devices 4a to 4d converted into the running speed. The part where the solid line and the broken line overlap indicates only the solid line. In the second embodiment, the blanket is cleaned during printing.
[0040]
When a blanket cleaning command is received during printing, each of the control devices 34a to 34d, 33, 36, 37, and 38 issues a command to each of the drive motors 24a to 24d, 23, 26, 27, and 28, as shown in FIG. 10 running speed to printing speed V10And gradually reduce the speed. Then, the traveling speed of the web 10 is a predetermined cleaning speed (for example, 200 rpm) V11After reaching, the blanket cylinder is removed. This cleaning speed V11Is the printing speed V10Or the cleaning speed V according to the first embodiment.1It may be set to the same speed as, or may be set to a higher speed.
[0041]
After the blanket cylinder is removed, the rotation speed of the printing devices 4a to 4d is the cleaning speed V.11Supply the cleaning liquid while maintaining the pressure and start the blanket washer. At the same time, the running speed of the web 10 is the cleaning speed V11From the predetermined standby speed V12Slow down further. This standby speed V12Is at least the cleaning speed V11The lower the speed, the more preferably the slowing speed, more preferably the minimum running speed of the web 10. The blanket washer is performed for a predetermined time.11However, the higher the speed, the shorter the cleaning time.
[0042]
After the blanket washer is completed, the running speed of the web 10 is changed to the cleaning speed V, which is the rotation speed of the printing devices 4a to 4d.11Speed up again. Then, the blanket cylinder is inserted by synchronizing the traveling speed of the web 10 with the rotation speed of the printing devices 4a to 4d. After inserting the cylinder, the printing speed V10The web 10 is then accelerated to resume printing.
[0043]
By performing the blanket cleaning by such a method, the web 10 is slowly moved compared to the case where the blanket washer is performed while running the web 10 at the same speed as the rotation speed of the printing devices 4a to 4d as in the related art. The running length of the web 10 during cleaning by running can be shortened. Of course, the peripheral speed of the blanket cylinder can be made higher than before, and the cleaning efficiency can be kept high. As a result, it is possible to reduce the amount of waste paper when washing is performed during printing.
[0044]
In addition, when the cleaning liquid that has entered the gap of the blanket cylinder is removed following the cleaning of the blanket cylinder, the operation is performed according to the operation pattern shown in FIG. That is, as shown in FIG. 4, after the blanket washer is completed, the rotation speed of the printing devices 4a to 4d is changed to the cleaning speed V.11Speed is increased further. Then, a predetermined cleaning liquid removal rate VThirteenIs reached, the rotation speed of the printing devices 4a to 4d is changed to the cleaning liquid removal speed VThirteenFor a predetermined time. This cleaning liquid removal speed VThirteenIs at least the cleaning speed V as in the first embodiment.11Higher, but preferably the printing speed V10The higher the better, the more preferably the maximum rotational speed of the printing devices 4a-4d. As a result, the cleaning liquid that has entered the gap of the blanket cylinder jumps out.
[0045]
After a lapse of a predetermined time, the rotation speed of the printing devices 4a to 4d is reduced to the cleaning speed V.11And the traveling speed of the web 10 is reduced to the standby speed V12Washing speed V11Speed up to Then, the blanket cylinder is inserted by synchronizing the traveling speed of the web 10 with the rotation speed of the printing devices 4a to 4d. Thereafter, the web 10 is again accelerated to restart printing.
[0046]
By rotating the blanket cylinder at a high speed after the completion of the blanket washer, the cleaning liquid that has entered the gap of the blanket cylinder can be removed by centrifugal force, and the amount of waste paper caused by the cleaning liquid generated after printing is resumed can be reduced. it can. Since each of the above operation patterns can be realized by the same control method as in the first embodiment, the description of the control method is omitted here.
[0047]
3 and 4, the running speed of the web 10 is represented by the printing speed V.10From standby speed V12Cleaning speed V11Has a temporary waiting time, but as shown in FIG.10From standby speed V12The traveling speed of the web 10 may be linearly reduced until the travel speed. When the blanket cylinder was blanked, the running speed of the web 10 was changed to the cleaning speed V.11The rotation speed of the printing devices 4a to 4d is maintained at the cleaning speed V as it is.11Start the blanket washer while maintaining the.
[0048]
(C) Third embodiment
A third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. Since the blanket cleaning method according to the third embodiment can also be applied to a conventional shaftless type commercial web offset printing press similarly to the first embodiment, the description of the printing press according to the third embodiment is as follows. FIG. 18 is referred to similarly to the first embodiment. In addition, since each of the operation patterns described below can be realized by the same control method as that of the first embodiment, the description of the specific control method is omitted here.
[0049]
First, FIG. 6 is a time chart showing the blanket cleaning method according to the third embodiment by a change over time in the rotation speed of the printing devices 4a to 4d and the running speed of the web 10. The solid line in the figure indicates the running speed of the web 10, and the broken line indicates the rotational speed of the printing devices 4a to 4d converted into the running speed. The part where the solid line and the broken line overlap indicates only the solid line. In the third embodiment, the blanket is cleaned after printing is completed (after one job is completed).
[0050]
Upon receiving the print end command, each of the control devices 34a to 34d, 33, 36, 37, and 38 issues a command to each of the drive motors 24a to 24d, 23, 26, 27, and 28 to move the web 10 as shown in FIG. Print speed V20And gradually reduce the speed. Then, the traveling speed of the web 10 is a predetermined cleaning speed (for example, 200 rpm) V21After reaching, the blanket cylinder is removed. This cleaning speed V21Is the cleaning speed V according to the second embodiment.11It can be set to the same speed as.
[0051]
After the blanket cylinder is removed, the rotation speed of the printing devices 4a to 4d is the cleaning speed V.21Supply the cleaning liquid while maintaining the pressure and start the blanket washer. At the same time, the running speed of the web 10 is the cleaning speed V21From the predetermined standby speed V22Slow down further. This standby speed V22Is at least the cleaning speed V21The lower the speed, the more preferably the slowing speed, more preferably the minimum running speed of the web 10. The blanket washer is performed for a predetermined time.21However, the higher the speed, the shorter the cleaning time. After the blanket washer is completed, the rotation speed of the printing devices 4a to 4d is reduced to the stop state, and the running speed of the web 10 is also reduced to the stop state in accordance with the reduction of the printing devices 4a to 4d.
[0052]
By performing the cleaning in this manner, the blanket cylinder can be rotated at a high peripheral speed to maintain a high cleaning efficiency while the web 10 is decelerated, and the generation of wasted paper when performing the cleaning after the printing is completed. The amount can be reduced. In addition, as shown in FIG. 7, it is also possible to reduce the running speed of the web 10 to a stop state as it is after pulling out the body, and the above effect can also be obtained. However, in this case, since the blanket washer is performed in a state where the web 10 is stopped, there is a possibility that the cleaning liquid concentrates on the same portion of the web 10. Therefore, preferably, the web 10 is allowed to move without stopping during the blanket washer as shown in FIG. As a result, it is possible to prevent the cleaning liquid from being concentrated on the same portion of the web 10 and to prevent the web 10 from breaking.
6 and 7, the running speed of the web 10 is represented by the printing speed V.20From standby speed V22Alternatively, when decelerating to the stop state, the cleaning speed V21Has a temporary waiting time, but the printing speed V is the same as in the first embodiment (see FIG. 5).20From standby speed V22Alternatively, the traveling speed of the web 10 may be linearly reduced until the stop state.
[0053]
The cleaning liquid enters the gap between the blanket cylinders due to the blanket washer. The cleaning liquid that has entered the gap is removed after the printing press is restarted and before printing is started. Specifically, the cleaning liquid removal processing is performed according to the operation patterns shown in FIGS. 8 to 10, the solid line indicates the running speed of the web 10, and the broken line indicates the rotational speed of the printing devices 4a to 4d converted into the running speed. The part where the solid line and the broken line overlap indicates only the solid line.
[0054]
FIGS. 8 and 9 show operation patterns when plate exchange is performed after printing is completed. After the plate replacement, it is preferable to carry out a preliminary ink supply (QSI) for preliminarily supplying the ink amount corresponding to the next pattern to the ink roller group before starting printing. By performing the preliminary supply of ink in advance, it is possible to reduce the color tone adjustment time (the time required for the adjustment process), and it is possible to reduce the waste paper generated during adjustment by shortening the adjustment time. Because it becomes.
[0055]
First, the operation pattern of FIG. 8 will be described. The web 10 is set at a predetermined standby speed (slow motion speed, preferably the lowest speed) V23The blanking cylinder is removed in a state where the printing apparatus is running, and the rotation speed of the printing devices 4a to 4d is set to a predetermined cleaning liquid removal speed V.24Speed up at once. Then, a predetermined cleaning liquid removal rate V24Is reached, the rotation speed of the printing devices 4a to 4d is changed to the cleaning liquid removal speed V24For a predetermined time. Cleaning liquid removal speed V at this time24Is preferably higher than the printing speed as in the first and second embodiments, and is more preferably set to the maximum rotation speed of the printing devices 4a to 4d. As a result, the cleaning liquid that has entered the gap of the blanket cylinder can be removed by centrifugal force, and the amount of waste paper caused by the cleaning liquid generated after printing is restarted can be reduced.
[0056]
After a lapse of a predetermined time, the rotation speed of the printing devices 4a to 4d is reduced to a predetermined ink preliminary supply speed V.25Slow down to Then, the rotation speed is set to the ink preliminary supply speed V.25The above-mentioned ink pre-supply is carried out for a predetermined time while maintaining the above. After the completion of the preliminary ink supply, the rotational speed of the printing devices 4a to 4d is reduced to reduce the running speed V of the web 10.23In synchronism with this, the blanket cylinder is inserted and normal operation is started.
[0057]
On the other hand, in the operation pattern of FIG.24After the cleaning liquid removing process is performed in the web 10, the rotation speed of the printing devices 4 a to 4 d is temporarily changed to the traveling speed V of the web 10.23To the ink pre-supply speed V again25The ink pre-supply process is carried out at a speed as high as possible. When the control method described in the first embodiment is used, the drive motors 24a to 24d of the printing apparatuses 4a to 4d are controlled by a speed control with a fixed target speed when performing the cleaning liquid removal process or the ink preliminary supply process. Although this speed control is a feedback control, the actual final rotation speed slightly deviates from the target speed because the control system of the printing press has some control delay, and the rotation speed is increased. The direction of the deviation is different between the case where the target speed is reached while decelerating and the case where the target speed is reached while decelerating. For example, in the case of the operation pattern shown in FIG. 8, when the actual cleaning liquid removal speed is shifted to a higher speed than the target speed, the actual ink pre-supply speed is shifted to a lower speed than the target speed. become. If the direction of the deviation is different at each speed as described above, it is difficult to set the target speed in consideration of the deviation, and it is not possible to set an optimum rotation speed. Therefore, in the operation pattern shown in FIG. 9, the optimum rotation speed can be obtained in each process by increasing the speed of the ink pre-supply process to the target speed in the same manner as in the cleaning liquid removal process. is there. Note that this operation pattern is unnecessary when the control delay is small, and the operation pattern shown in FIG. 8 is more preferable from the viewpoint of shortening the preparation time and reducing waste paper.
[0058]
On the other hand, FIG. 10 shows an operation pattern when printing is restarted without performing plate exchange in the same job. When the plate is not replaced, the ink amount distribution in the ink roller group can be kept as it is, so that the above-mentioned ink preliminary supply processing is not required. In this case, the rotation speed of the printing devices 4a to 4d is set to the cleaning liquid removal speed V.24To remove the washing liquid that has entered the gap of the blanket cylinder by centrifugal force. After a predetermined time has elapsed, the rotation speed of the printing devices 4a to 4d is reduced to reduce the running speed V of the web 10.23In synchronism with this, the blanket cylinder is inserted and normal operation is started.
[0059]
By the way, the dryer device 5 of the offset rotary printing press stops operating with the stop of the web 10 due to the completion of printing. For this reason, when printing is restarted, it is necessary to carry out a dryer temperature raising process for reheating the dryer device 5 to raise the temperature in addition to the above-described cleaning liquid removal process and ink preliminary supply process. During the dryer heating process, the web 10 needs to be run at a low speed in order to prevent overheating of the web 10, but in the printing press according to the present embodiment, the web 10 and the printing devices 4a to 4d Since the operation can be performed independently, the cleaning liquid removal processing and the ink preliminary supply processing can be performed in parallel with the dryer temperature raising processing.
[0060]
FIG. 11 shows an example of an operation pattern in the case where the cleaning liquid removal processing and the subsequent ink preliminary supply are performed in parallel with the dryer temperature raising processing. Here, when the web 10 is stopped, the blanket cylinder is removed, and the running speed of the web 10 is reduced to the standby speed V.23While the printing devices 4a to 4d rotate at a cleaning liquid removal speed V24Speed up at once. Then, the traveling speed of the web 10 is set to the standby speed V23, The reheating of the dryer 5 is started to carry out the dryer temperature increasing process. During this time, the rotation speed of the printing devices 4a to 4d is set to the cleaning liquid removal speed V.24The cleaning liquid removal process is performed while maintaining a predetermined time, and after the predetermined time has elapsed, the ink preliminary supply speed V25Slow down to implement ink preliminary supply. After the completion of the preliminary ink supply, the rotational speed of the printing devices 4a to 4d is reduced to reduce the running speed V of the web 10.23Synchronize with the operation, and insert the blanket cylinder. Then, when the temperature rise of the dryer 5 is completed, the printing speed V20Of the web 10 and the printing devices 4a to 4d is started. As described above, by performing the cleaning liquid removal processing and the ink preliminary supply in parallel with the dryer temperature raising processing, the preparation time before the start of printing can be reduced, and the waste paper during the preparation time can be reduced.
[0061]
(D) Fourth embodiment
A fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The offset rotary printing press according to the present embodiment has a configuration of a first printing device 4a among a plurality of sets of printing devices 4a to 4d, in addition to the configuration of the conventional shaftless commercial offset rotary printing press shown in FIG. Guide devices at the upstream side, the downstream side of the final printing device 4d, and each intermediate portion of each of the printing devices 4a to 4d.(Guiding means)123 are provided. That is, the guide device 123 is provided on the upstream side and the downstream side in the web running direction of each blanket cylinder.
[0062]
As shown in FIGS. 12 and 13, the guide device 123 includes brackets 126a, 126b attached to frames 125a, 125b located on both sides of the printing device, and shafts attached to the brackets 126a, 126b via bearings 127a, 127b, respectively. The fulcrum shafts 128a and 128b supported, the arms 129a and 129b fixed to the fulcrum shafts 128a and 128b, respectively, are disposed above and below the web 10 so as to extend in the width direction of the web 10, respectively. A pair of guides 124 attached to the arms 129a and 129b, a rotary actuator 130 provided at the shaft ends of the fulcrum shafts 128a and 128b for swinging the guide 124, and a stopper 117 for regulating the swing end position of the guide 124 are provided. Have. The guide 124 is formed by a roller or a bar (a bar-shaped material), and is stretched over the entire width direction of the apparatus (the width direction of the web 10). As shown in FIG. 13, at the time of printing or the like, the pair of guides 124 are separated from the web 10 through which the paper has passed. it can. In FIG. 13, only the frame 125 a, the bracket 126 a, the bearing 127 a, the fulcrum shaft 128 a, and the arm 129 a are shown because the left side of the printing apparatus (the depth side in FIG. 12) is partially illustrated. On the right side of the device, a frame 125b, a bracket 126b, a bearing 127b, a fulcrum shaft 128b, and an arm 129b (not shown) are similarly provided.
[0063]
Although each end of the guide 124 is attached to the arms 129a and 129b (both ends attached structure), a structure in which one end of the guide 124 is attached to only one of the arms 129a and 129b (one-end attached structure) may be used. The rotary actuator 130 functions as shaft rotating means, and may be a mechanism other than the above, for example, a combination of a link and an air cylinder or a hydraulic cylinder. The stopper 117 is for setting the positional relationship between the blanket cylinders 120a and 120b and the web 10, and is configured to be position adjustable. The web guide device 123 may employ various methods and configurations other than the example in which the guide 124 is individually lifted and lowered by an air cylinder without using the rotating means.
[0064]
By the way, in a rotary printing press for printing on both front and back sides of the web 10, as shown in FIG. 12, blanket cylinders 120a and 120b of a printing apparatus 4 which is vertically opposed via a web pass line are provided on both sides of the web 10. Instead of being arranged vertically, they are usually arranged at a predetermined angle θ with respect to a vertical line. This is designed so that the running web 10 is brought into contact with the blanket cylinders 120a and 120b with a predetermined winding angle, and the print quality is improved by transporting the web 10 to be printed stably and reliably. It works as follows. Since there is an angle θ between the blanket cylinder 120a and the blanket cylinder 120b, a predetermined gap S is formed between the blanket cylinders 120a and 120b.
[0065]
During the cleaning operation, the rotary actuator 130 of the guide device 123 is operated to swing the guide 124 so that the guide 124 is brought into contact with the stopper 117. Thereby, the traveling route of the web 10 is changed so as to be located within the gap S. That is, the traveling path of the web 10 during the cleaning operation is appropriately changed to reduce the contact between the blanket cylinders 120a and 120b and the web 10, or to guide the web 10 in a tangential direction common to both the blanket cylinders 120a and 120b. This allows the paper to pass without contacting the upper and lower blanket cylinders 120a and 120b.
[0066]
In this embodiment, the blanket cleaning process and the blanket cleaning liquid removing process can be performed in the same operation pattern as in the first to third embodiments. However, in this embodiment, the web guide device 123 is provided. When the blanket 119 provided on the outer peripheral surface of each of the blanket cylinders 120a and 120b is cleaned or the cleaning liquid is removed, the rotary actuator 130 is first driven via the control device 109, and the arm 129 is moved to the position shown by the solid line in FIG. Move to As a result, while the web 10 is under the predetermined tension, the contact with the blanket cylinders 120a and 120b located above and below the web pass line is reduced or brought into a non-contact state. Then, the blanket 119 is cleaned by the automatic cleaning device 122 in a state where the contact between the web 10 and the blanket cylinders 120a and 120b is reduced or not, and the cleaning liquid is removed by high-speed rotation of the blanket cylinders 120a and 120b. Do.
[0067]
According to the present embodiment, the contact between the web 10 and the blanket cylinders 120a and 120b that have passed through can be reduced or set to a non-contact state, so that the risk of sheet breakage (paper breakage) can be further reduced. Further, since the risk of paper breakage is extremely small, depending on the operation pattern, it is also possible to stop the transport of the web 10 during the cleaning processing of the blanket 119 and the processing of removing the cleaning liquid, thereby minimizing the amount of waste paper. Becomes possible.
[0068]
(E) Other
As described above, the embodiments of the present invention have been described from the first embodiment to the fourth embodiment. However, the present invention is not limited to these embodiments, and various modifications may be made without departing from the spirit of the present invention. Can be implemented. For example, the operation patterns shown in FIGS. 1 to 11 are merely examples of the specific embodiment of the present invention, and when it comes to the blanket cleaning process, the blanket cylinder is moved with the web running while the blanket cylinder is unplugged. As long as the cleaning of the blanket is performed while independently rotating, various other operation patterns can be selected. Similarly, regarding the removal of the blanket cleaning liquid, after cleaning the blanket, the blanket cylinder is rotated independently of the running of the web in a state where the blanket cylinder is pulled out to remove the cleaning liquid attached to the blanket. If so, various other operation patterns can be selected.
[0069]
For example, when the blanket is washed at the start of printing, in the first embodiment, as shown in FIG. 1, after the washing is completed, the rotation speed of the printing devices 4a to 4d is changed to the standby speed V which is the running speed of the web 10.0The speed is synchronized by decelerating the web 10 to the printing speed V as shown in FIG.3The speed may be synchronized in the process of increasing the speed up to the maximum speed. Alternatively, as shown in FIG.1After the running speed of the web 10 is increased to a speed close to the speed, the rotation speeds of the printing devices 4a to 4d are slightly reduced, and the printing speed V is synchronized.3The speed may be increased up to that. By performing the speed synchronization after the completion of the cleaning in such a method, it is possible to eliminate waste of the deceleration time.
[0070]
Similarly, after the completion of the cleaning liquid removal process, the rotation speed of the printing devices 4a to 4d is changed to the standby speed V, which is the traveling speed of the web 10, as shown in FIG.0Instead of decelerating the web 10 to the speed, the speed may be synchronized while the running speed of the web 10 is increased to a certain speed as shown in FIG. Alternatively, as shown in FIG.2Is equal to the printing speed, the running speed of the web 10 is changed to the printing speed V2Alternatively, the speed may be increased and the speed may be synchronized.
[0071]
Further, in the case of performing the blanket washer and the cleaning liquid removing process during printing, in the second embodiment, as shown in FIG.11Speed synchronization is performed, but as shown in FIG.10Speed may be synchronized. If the speed synchronization after the cleaning liquid removal processing is performed in such a manner, the amount of deceleration of the printing apparatuses 4a to 4d can be reduced, and waste of deceleration time can be eliminated.
[0072]
Further, in the above-described embodiment, the case where the present invention is applied to the conventional shaftless machine shown in FIG. 18 has been described. However, the shaftless machine shown in FIG. The application of the present invention is not limited only to the printing press having the configuration shown in FIG. For example, the present invention can be applied to a shaftless machine of the type shown in FIG. The operation patterns shown in FIGS. 1, 2, 14 (a), 14 (b), 15 (a) and 15 (b) and the operation patterns shown in FIGS. 8, 9 and 10 are described below. 17 can be applied to the shaft machine shown in FIG. That is, a clamping device (paper press roller or the like) for clamping the web 10 is provided on each of the upstream side of the forefront printing apparatus 4a and the downstream side of the last printing apparatus 4d, and the web 10 is fixed in a stretched state. . In this case, the web 10 is stopped, and only the printing devices 4a to 4d idle. In addition, if a transmission is interposed between the line shaft 12 and the printing devices 4a to 4d so that the printing devices 4a to 4d can be rotated at a speed different from the traveling speed of the web 10, other operations can be performed. The same can be applied to patterns.
[0073]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the blanket cleaning method in the web offset press of the present invention, the blanket cylinder is rotated independently of the running of the web.Rotate at a peripheral speed higher than the running speed of the webWhile cleaning the blanket, the peripheral speed of the blanket cylinder and the running speed of the web can both be set to a high cleaning efficiency and a speed suitable for reducing the amount of waste paper. Thus, the blanket can be efficiently cleaned, and the amount of waste paper generated at the time of cleaning the blanket can be reduced.Further, since the web is not stopped by running the web during the cleaning of the blanket, it is possible to prevent the cleaning liquid from being concentrated on the same portion of the web and to prevent the web from breaking.
[0074]
Further, according to the blanket cleaning liquid removing method in the offset rotary printing press of the present invention, by rotating the blanket cylinder independently of the running of the web, the peripheral speed of the blanket cylinder can be removed without being restricted by the web. Can be set to a speed suitable for printing, and the amount of waste paper generated after restarting printing can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a time chart showing an operation pattern of an offset rotary printing press according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a time chart showing an operation pattern of the web offset printing press according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a time chart showing an operation pattern of an offset rotary printing press according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a time chart showing an operation pattern of an offset rotary printing press according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a time chart showing a modification of the operation pattern of the offset rotary printing press according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a time chart showing an operation pattern of an offset rotary printing press according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a time chart showing a modification of the operation pattern of the offset rotary printing press according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a time chart showing an operation pattern of an offset rotary printing press according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a time chart showing a modified example of the operation pattern of the rotary offset printing press according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a time chart showing a modification of the operation pattern of the offset rotary printing press according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a time chart showing a modification of the operation pattern of the offset rotary printing press according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a schematic side view showing an enlarged main part of a printing apparatus of an offset rotary printing press according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a partial plan view showing the control device and omitting the illustration of the web and blanket automatic cleaning device as viewed from the direction VI in FIG. 12;
14 (a) and (b) are time charts showing modified examples of the operation pattern of FIG. 1.
15 (a) and 15 (b) are time charts showing modified examples of the operation pattern of FIG. 2;
FIG. 16 is a time chart showing a modification of the operation pattern of FIG.
FIG. 17 is a schematic view showing a configuration of a conventional line rotary offset rotary printing press.
FIG. 18 is a schematic view showing a configuration of a conventional shaftless offset rotary printing press.
FIG. 19 is a schematic view showing the configuration of a conventional shaftless type rotary offset printing press.
[Explanation of symbols]
1 Winding roll
2 Paper feed unit
3 Infeed device
4a-4d  Printing equipment
5 dryer equipment
6 Cooling device
7 Web pass device
8 folding machine
10 Web
11 Main motor
12,22 line shaft
15 Control device
23, 24, 24a to 24d, 26, 27, 28 drive motor
33, 34, 34a to 34d, 36, 37, 38 Controller
119 Blanket
120a, 120b Blanket cylinder
122 Automatic cleaning device
123 Guide device(Guiding means)

Claims (20)

ウェブの走行速度と印刷装置の回転速度とを独立して制御可能なオフセット輪転印刷機のブランケット洗浄方法であって、
上記印刷装置のブランケット胴を胴抜きし、
上記ウェブを走行させるとともに、上記ブランケット胴を上記ウェブの走行速度よりも高い周速度で回転させながら、上記ブランケット胴の表面に備えられるブランケットを洗浄することを特徴とする、オフセット輪転印刷機のブランケット洗浄方法。A blanket cleaning method for an offset rotary printing press capable of independently controlling a running speed of a web and a rotation speed of a printing apparatus,
Remove the blanket cylinder of the above printing device,
A blanket for an offset rotary printing press, wherein the blanket is washed while rotating the blanket cylinder at a peripheral speed higher than the running speed of the web while running the web. Cleaning method. 上記ウェブを停止状態から所定の待機速度まで昇速する過程で或いは昇速後に上記ブランケット胴の胴抜きを行い、上記ブランケット胴を上記待機速度よりも高速の所定の洗浄速度で回転させながら上記ブランケットを洗浄し、上記ブランケットの洗浄完了後は上記ブランケット胴の周速度を上記待機速度に低下させて上記ブランケット胴の胴入れを行った後、上記ウェブの走行速度を所定の印刷速度まで昇速させることを特徴とする、請求項１記載のオフセット輪転印刷機のブランケット洗浄方法。In the process of increasing the speed of the web from the stopped state to a predetermined standby speed or after the speed is increased, the blanket cylinder is removed, and the blanket is rotated while rotating the blanket cylinder at a predetermined cleaning speed higher than the standby speed. After the cleaning of the blanket is completed, the peripheral speed of the blanket cylinder is reduced to the standby speed, and after the blanket cylinder is inserted, the running speed of the web is increased to a predetermined printing speed. The blanket cleaning method for an offset rotary printing press according to claim 1, wherein: 上記ウェブの走行速度を所定の印刷速度から所定の待機速度まで減速させる途中で上記ブランケット胴の胴抜きを行い、上記ブランケット胴を上記待機速度よりも高速の所定の洗浄速度で回転させながら上記ブランケットを洗浄し、上記ブランケットの洗浄完了後は上記ブランケット胴の周速度と上記ウェブの走行速度とを同期させて上記ブランケット胴の胴入れを行った後、上記ウェブの走行速度を再び上記印刷速度まで昇速させることを特徴とする、請求項１記載のオフセット輪転印刷機のブランケット洗浄方法。In the course of reducing the running speed of the web from a predetermined printing speed to a predetermined standby speed, the blanket cylinder is removed, and the blanket is rotated while rotating the blanket cylinder at a predetermined cleaning speed higher than the standby speed. After completion of the blanket washing, the blanket cylinder is put into the cylinder by synchronizing the peripheral speed of the blanket cylinder and the traveling speed of the web, and then the traveling speed of the web is again reduced to the printing speed. The method for cleaning a blanket of an offset rotary printing press according to claim 1, wherein the speed is increased. 上記ウェブの走行速度を所定の印刷速度から停止状態まで減速させる途中で上記ブランケット胴の胴抜きを行い、上記ブランケット胴を所定の洗浄速度で回転させながら上記ブランケットを洗浄し、上記ブランケットの洗浄完了後は上記ブランケット胴の周速度を停止状態まで減速させることを特徴とする、請求項１記載のオフセット輪転印刷機のブランケット洗浄方法。In the process of reducing the running speed of the web from a predetermined printing speed to a stop state, the blanket cylinder is removed, and the blanket is washed while rotating the blanket cylinder at a predetermined cleaning speed, and the cleaning of the blanket is completed. 2. The blanket cleaning method for an offset rotary printing press according to claim 1, wherein the peripheral speed of the blanket cylinder is reduced to a stopped state thereafter. 上記ブランケット胴の胴抜き後、上記ウェブの走行速度を所定の待機速度まで減速させ、上記ブランケットの洗浄完了後に上記ウェブの走行速度を停止状態まで減速させることを特徴とする、請求項４記載のオフセット輪転印刷機のブランケット洗浄方法。The running speed of the web is reduced to a predetermined standby speed after the blanket cylinder is removed, and the running speed of the web is reduced to a stopped state after the blanket is completely washed. Blanket cleaning method for web offset printing press. 上記ブランケットの洗浄完了後、上記ブランケット胴の胴入れを行うに先立ち、上記ブランケット胴を洗浄時の周速度よりも高い周速度で回転させて上記ブランケットに付着した洗浄液を除去することを特徴とする、請求項２又は３記載のオフセット輪転印刷機のブランケット洗浄方法。After completion of the cleaning of the blanket, prior to inserting the blanket cylinder, the blanket cylinder is rotated at a peripheral speed higher than the peripheral speed at the time of cleaning to remove the cleaning liquid attached to the blanket. A blanket cleaning method for an offset rotary printing press according to claim 2 or 3. 上記洗浄液の除去処理を、上記ウェブを所定の待機速度で走行させながらドライヤ装置の昇温を行うドライヤ昇温処理と並行して実施することを特徴とする、請求項６記載のオフセット輪転印刷機のブランケット洗浄方法。7. The rotary offset printing press according to claim 6, wherein the cleaning liquid removing process is performed in parallel with a dryer temperature raising process for raising a temperature of a dryer device while running the web at a predetermined standby speed. Blanket cleaning method. 上記ブランケットの洗浄時に上記ブランケット胴のウェブ走行方向の上流側と下流側とに設けたガイド手段でウェブの走行経路を変更し、上記ウェブと上記ブランケット胴との接触を軽減又は非接触にすることを特徴とする、請求項１〜７の何れかの項に記載のオフセット輪転印刷機のブランケット洗浄方法。Change the traveling path of the web guide means provided on the upstream side and the downstream side when the cleaning web running direction of the blanket cylinder of the upper Symbol blanket, to reduce or contactless contact between the web and the blanket cylinder The blanket cleaning method for an offset rotary printing press according to any one of claims 1 to 7, wherein: ウェブの走行速度と印刷装置の回転速度とを独立して制御可能なオフセット輪転印刷機において、
請求項１〜８の何れかの項に記載の方法にて上記印刷装置のブランケットの洗浄処理を行うように印刷機全体を自動運転する制御装置を備えたことを特徴とする、オフセット輪転印刷機。In an offset rotary printing press capable of independently controlling the running speed of the web and the rotation speed of the printing device,
An offset rotary printing press comprising a control device for automatically operating the entire printing press so as to perform a blanket cleaning process of the printing device by the method according to any one of claims 1 to 8. . ウェブの走行速度と印刷装置の回転速度とを独立して制御可能なオフセット輪転印刷機の制御用コンピュータにおいて実行可能な制御プログラムであって、
上記コンピュータにおいて実行されることにより、請求項１〜８の何れかの項に記載の方法にて上記印刷装置のブランケットの洗浄処理を行うように印刷機全体を自動運転することを特徴とする、オフセット輪転印刷機の制御プログラム。A control program executable on a computer for controlling a web offset printing press capable of independently controlling a running speed of a web and a rotation speed of a printing apparatus,
When the computer is executed, the entire printing press is automatically operated so as to perform a blanket cleaning process of the printing apparatus by the method according to any one of claims 1 to 8 . Control program for web offset printing press. ウェブの走行速度と印刷装置の回転速度とを独立して制御可能なオフセット輪転印刷機のブランケット洗浄液除去方法であって、
上記印刷装置のブランケット胴の表面に備えられるブランケットの洗浄後、上記ブランケット胴を胴抜きした状態で、上記ウェブの走行速度に対して上記ブランケット胴の周速度を変えて運転することで上記ブランケットに付着した洗浄液を除去することを特徴とする、オフセット輪転印刷機のブランケット洗浄液除去方法。A blanket cleaning liquid removing method for an offset rotary printing press capable of independently controlling a running speed of a web and a rotation speed of a printing device,
After washing the blanket provided on the surface of the blanket cylinder of the printing apparatus, the blanket cylinder is cut out, and the blanket is operated by changing the peripheral speed of the blanket cylinder with respect to the running speed of the web. A method for removing a blanket cleaning solution for an offset rotary printing press, comprising removing an attached cleaning solution. 上記ブランケット胴を上記ウェブの走行速度よりも高い周速度で回転させて上記ブランケットに付着した洗浄液を除去することを特徴とする、請求項１１記載のオフセット輪転印刷機のブランケット洗浄液除去方法。12. The method according to claim 11 , wherein the blanket cylinder is rotated at a peripheral speed higher than a running speed of the web to remove the cleaning solution attached to the blanket. 上記ブランケット胴を印刷時の最高周速度よりも高い周速度で回転させて上記ブランケットに付着した洗浄液を除去することを特徴とする、請求項１２記載のオフセット輪転印刷機のブランケット洗浄液除去方法。13. The blanket cleaning liquid removing method for an offset rotary printing press according to claim 12 , wherein the blanket cylinder is rotated at a peripheral speed higher than a maximum peripheral speed at the time of printing to remove the cleaning liquid attached to the blanket. 上記ウェブを所定の待機速度で走行させながら上記ブランケットに付着した洗浄液を除去することを特徴とする、請求項１２又は１３記載のオフセット輪転印刷機のブランケット洗浄液除去方法。And removing the cleaning liquid adhering to the blanket while traveling the web at a predetermined standby speed, claim 12 or 13 blanket washing solution removing method of an offset rotary printing machine according. 上記ウェブを所定の待機速度で走行させながらドライヤ装置の昇温を行うドライヤ昇温処理と並行して、上記ブランケットに付着した洗浄液の除去処理を行うことを特徴とする、請求項１４記載のオフセット輪転印刷機のブランケット洗浄液除去方法。15. The offset according to claim 14 , wherein a cleaning process for removing the cleaning liquid attached to the blanket is performed in parallel with a dryer temperature raising process for raising the temperature of a dryer while running the web at a predetermined standby speed. Removal method of blanket cleaning liquid for rotary printing press. 上記ブランケットに付着した洗浄液の除去処理時に上記ブランケット胴のウェブ走行方向の上流側と下流側とに設けたガイド手段でウェブの走行経路を変更し、上記ウェブと上記ブランケット胴との接触を軽減又は非接触にすることを特徴とする、請求項１１記載のオフセット輪転印刷機のブランケット洗浄液除去方法。At the time of removal processing of the cleaning liquid attached to the blanket, the running path of the web is changed by guide means provided on the upstream side and the downstream side in the web running direction of the blanket cylinder to reduce the contact between the web and the blanket cylinder or The method of removing a blanket cleaning liquid for an offset rotary printing press according to claim 11 , wherein the method is non-contact. 上記ブランケットに付着した洗浄液の除去処理時に上記ウェブの走行を停止させることを含むことを特徴とする、請求項１６記載のオフセット輪転印刷機のブランケット洗浄液除去方法。17. The method of removing a blanket cleaning liquid for an offset rotary printing press according to claim 16 , comprising stopping the running of the web during the processing of removing the cleaning liquid attached to the blanket. 上記ウェブに張力を与えてクランプした状態で、上記ブランケット胴を上記ウェブに対して空転させて上記ブランケットに付着した洗浄液を除去することを特徴とする、請求項１１記載のオフセット輪転印刷機のブランケット洗浄液除去方法。The blanket of a rotary offset printing press according to claim 11 , wherein the blanket cylinder is idled with respect to the web while the web is tensioned and clamped to remove a cleaning liquid attached to the blanket. Cleaning liquid removal method. ウェブの走行速度と印刷装置の回転速度とを独立して制御可能なオフセット輪転印刷機において、
請求項１１〜１８の何れかの項に記載の方法にてブランケットに付着した洗浄液の除去処理を行うように印刷機全体を自動運転する制御装置を備えたことを特徴とする、オフセット輪転印刷機。In an offset rotary printing press capable of independently controlling the running speed of the web and the rotation speed of the printing device,
19. An offset rotary printing press, comprising: a control device for automatically operating the entire printing press so as to remove the cleaning liquid attached to the blanket by the method according to any one of claims 11 to 18. . ウェブの走行速度と印刷装置の回転速度とを独立して制御可能なオフセット輪転印刷機の制御用コンピュータにおいて実行可能な制御プログラムであって、
上記コンピュータにおいて実行されることにより、請求項１１〜１８の何れかの項に記載の方法にてブランケットに付着した洗浄液の除去処理を行うように印刷機全体を自動運転することを特徴とする、オフセット輪転印刷機の制御プログラム。A control program executable on a computer for controlling a web offset printing press capable of independently controlling a running speed of a web and a rotation speed of a printing apparatus,
The computer according to any one of claims 11 to 18 , wherein the entire printing press is automatically operated so as to perform a process of removing the cleaning liquid attached to the blanket by being executed by the computer. Control program for web offset printing press.
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