JP3604721B2 - Game equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、同時に流入する複数のボールを、順序よく送り出すボール送出機構を備えたゲーム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数のボールを使用するゲーム装置として、パチンコ装置又はビンゴゲーム装置などがある。
【0003】
パチンコ装置は、打ち出されたパチンコ球が入賞穴に入るか否かを競うもので、入賞穴に入れば所定個数のパチンコ球が払い戻され、無効穴に入ればパチンコ球が回収される。ここで、パチンコ球は、操作部にて打ち出す力を調整して、次々に打ち出されるものである。
【0004】
さらに、ビンゴゲーム装置は、表面に番号が付された球を数十個収納しておき、この中からランダムに1個を取り出すよう構成されたものである。また、各プレーヤーには、予めカードが配られ、このカードには、任意の数字が、例えば5行5列に並べられている。そして、上記ランダムに取り出された球に付された番号と一致するカードの数字をチェックし、このチェックされた数字が縦横斜めのいずれかで一直線に並べば入賞となる。
【0005】
また、このチェックをも自動化して、プレーヤーはただメダルを賭けて所定の番号がでるよう見守るだけとした装置もあるが、いずれのビンゴゲーム装置においても、番号が付された球は、1個ずつ取り出され回収されるものである。
【0006】
このようなパチンコ装置及びビンゴゲーム装置においては、複数の球が用いられているものの、この球は、1個ずつ打ち出し又は取り出されて回収されるものである。したがって、1個の球を用いたゲーム装置と同様に、回収のためのレール又は樋に球を導くことが簡単にでき、球詰りが生じることもあまりない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、複数のボールを使用するゲーム装置の中には、複数の球を同時に回収するものがある。例えば、アレンジボール装置などである。
【0008】
アレンジボール装置は、例えば1から25の数字が表示された凹部が、縦横に整列して並べられ、プレーヤーはこれらの凹部をめがけてボールを1個ずつ打ち出し、ボールが縦横斜めのいずれかで一直線となれば入賞となるゲーム装置である。
【0009】
そして、上記凹部に入ったボールは、次のゲームが開始される前に回収されなければならない。そこで、凹部の底部を開口させて穴とし、この凹部に入っていたボールを下に落として回収することとしてある。
【0010】
このような構成においては、複数の凹部のそれぞれにボールが入っていた場合、複数のボールが同時に落とされて回収されるので、同時に複数のボールが流入しようとして、ボール詰りが生じるという問題があった。
【0011】
すなわち、同時に複数のボールが流入する場合、一旦ホッパーなどでボールを受け止めて、このホッパーの下部に形成された穴からボールを1個ずつ送り出すこととなる。しかし、この穴は、ボール1個が通る大きさで、かつ、ボール2個が同時には通過できない大きさで形成されるので、2個以上のボールがこの穴に集まって穴を塞いでしまい、ボールが詰るのである。
【0012】
要するに、穴によって、複数のボールを1個ずつ送り出そうとするために、ボール詰りが生じるのである。
【0013】
また、このボール詰りの問題は、ボールを回収する場合に限らず、同時に流入した複数ボールを1個ずつ順序よく送り出す場合であれば生じる問題である。
【0014】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、同時に流入した複数のボールを1個ずつ順序よく送り出すことができるボール送出機構を備えたゲーム装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、複数同時に流入するボールを1個ずつ順に送り出すボール送出機構であって、傾斜面を有し下端が円形をなすボール受部と、この円形の下端に設けられて前記ボールを1列で送り出し可能な樋部と、を有し、前記樋部は、前記円形の下端に沿って、一方から他方に傾斜して螺旋状に形成されることを特徴とする。
【0016】
(2)そして、本発明は、複数同時に流入するボールを1個ずつ順に送り出すボール送出機構であって、漏斗状をなしほぼ中央に円形の開口部が形成されたボール受部と、前記開口部の内側下に設けられて前記ボールを1列で送り出し可能な樋部と、を有し、前記樋部は、前記開口部の開口端に沿って、一方から他方に傾斜して螺旋状に形成されることを特徴とする。
【0017】
(3)また、本発明は、(2)の発明に係るボール送出機構において、前記樋部は、前記開口端から下方に設けられる外周壁と、この外周壁と対向する内周壁と、を有し、前記内周壁は、前記開口部よりも上方に突出して設けられて、前記フィールド部を転がるボールを制止して、このボールを前記樋部に落とし込ませることを特徴とする。
【0018】
【作用】
(1)の発明によれば、複数同時に流入するボールは、ボール受部で受けとめられる。このボール受部は、傾斜面を有しているので流入したボールは、全て傾斜に沿って転がることとなる。そして、このボール受部の下端は、円形をなしているので、ボールはこの下端から転がり落ちる。
【0019】
そして、この下端には、樋部が設けられている。この樋部は、ボールを1列で送り出し可能なものであるので、ボール受部を転がり落ちるボールは、ボール受部の下端から樋部に落ちるときに1列に並ぶこととなる。
【0020】
ここで、多くのボールが同時にボール受部に流入すると、その一部のボールで樋部が埋まってしまい、他のボールは樋部に入らない場合がある。具体的には、樋部が一部のボールで埋まってしまうと、他のボールは樋部内のボールに接触してボール受部に配置されることとなる。
【0021】
しかし、これら一部のボールと他のボールとは、転がる方向が交差するので、相互に接触して転がる力を吸収し合って停止してしまうことがない。すなわち、樋部に入ったボールは、樋部が円形の下端に沿って設けられることから、円周方向に転がるが、ボール受部に配置されたボールは、ボール受部の下端が円形をなすことから直径方向を中心に向けて転がるのである。
【0022】
そうすると、樋部に入ったボールは、ボール受部に配置されたボールに制止されることなく樋部を転がることとなる。そして、樋部は、一方から他方に傾斜しているので、この樋部に入ったボールは自然に転がっていき、直ぐに他のボールが入るスペースが形成される。こうして、次々とボールが樋部に入って、ボールを送り出すことができる。
【0023】
また、このボール送出機構では、樋部が、ボール受部の円形の下端に沿って円周状に設けられているので、直線状に設けたものと比べて、樋部の距離が長くなっている。そうすると、ボール受部から樋部に一度に落ちるボールの数が増えるので、ボール受部で待機させられるボールが減って、確実にボールを1個ずつ送り出すことができる。
【0024】
さらに、樋部が螺旋状に形成されていることから、蛇行したり急な角度で曲がった樋部と比較して、ボールが円滑に送り出されることとなる。
【0025】
また、(2)の発明によれば、複数同時に流入するボールは、ボール受部で受けとめられる。このボール受部は、漏斗状をなしているので流入したボールは、全て中央に転がることとなる。そして、このボール受部の中央には、円形の開口部が形成されているので、ボールはこの開口部から転がり落ちる。
【0026】
そして、この開口部の内側下には、開口端に沿って樋部が設けられている。この樋部は、ボールを1列で送り出し可能なものであるので、ボール受部を転がり落ちるボールは、開口部から樋部に落ちるときに1列に並ぶこととなる。
【0027】
ここで、多くのボールが同時にボール受部に流入すると、その一部のボールで樋部が埋まってしまい、他のボールは樋部に入らない場合がある。具体的には、樋部が一部のボールで埋まってしまうと、他のボールは樋部内のボールに接触してボール受部に配置されることとなる。
【0028】
しかし、これら一部のボールと他のボールとは、転がる方向が交差するので、相互に接触して転がる力を吸収し合って停止してしまうことがない。すなわち、樋部に入ったボールは、樋部が円形の開口部の開口端に沿って設けられることから、円周方向に転がるが、ボール受部に配置されたボールは、ボール受部が漏斗状をなすことから直径方向を中心に向けて転がるのである。
【0029】
そうすると、樋部に入ったボールは、ボール受部に配置されたボールに制止されることなく樋部を転がることとなる。そして、樋部は、一方から他方に傾斜しているので、この樋部に入ったボールは自然に転がっていき、直ぐに他のボールが入るスペースが形成される。こうして、次々とボールが樋部に入って、ボールを送り出すことができる。
【0030】
また、このボール送出機構では、樋部が、円形の開口部の開口端に沿って円周状に設けられているので、直線状に設けたものと比べて、樋部の距離が長くなっている。そうすると、ボール受部から樋部に一度に落ちるボールの数が増えるので、ボール受部で待機させられるボールが減って、確実にボールを1個ずつ送り出すことができる。
【0031】
さらに、樋部が螺旋状に形成されていることから、蛇行したり急な角度で曲がった樋部と比較して、ボールが円滑に送り出されることとなる。
【0032】
次に、(3)の発明によれば、内周壁が開口部よりも上方に突出している。そうすると、ボール受部を勢い良く転がってきたボールを、この内周壁にて制止し、樋部に落とし込ませることができる。すなわち、ボールが樋部を飛び越えてしまうのを防ぐようになっている。
【0033】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0034】
図1は、本発明をゲーム装置に適用した実施例を示す全体斜視図である。同図において、このゲーム装置は、装飾を施したハウジング10を備える装置本体1と、ボール送出部としてのスパイラルレール100と、ボールにランダム性を出すボール受部130と、入賞ポケット140及び無効ポケット150(図10参照)と、4色に色分けされたボール2と、装置本体1を囲み操作部を備えた複数のプレー台170と、を有する。
【0035】
そして、詳しい内容は後述するが、ボール2の流れを簡単に説明すると、まず、ボール2は、格納レール70に収納されており、必要な個数のボール2が送上円盤40にて誘導レール30cに送られ、この誘導レール30cを通って搬送装置90に至る。さらに、ボール2は、搬送装置90によって上方に搬送されて、誘導レール30d、誘導パイプ24、送出パイプ122を経てスパイラルレール100に送り出される。
【0036】
こうして、スパイラルレール100からボール受部130に転がり落ちたボール2が、自分の入賞ポケット140にどれだけたくさん入るかによって得点を競うものである。
【0037】
そして、ゲームが終了すると、入賞ポケット140に入っていたボール2は、渦巻回収レール160に落とし込まれて、ガイド棒22を介し誘導レール30aを経て、再び格納レール70に収納されるのである。
【0038】
(装置本体1)
このゲーム装置において、ハウジング10を仮想線(二点鎖線)で描いた装置本体1内の主要部の側面又は縦断面を図2に示す。
【0039】
装置本体1は、図2に示すように、下面に複数のキャスター12が設けられて自由に移動できる装置台20を有し、この装置台20の上にボール受部130が支持されている。
【0040】
詳しくは、このボール受部130は支持板14に取り付けられ、この支持板14の下面にはおねじを有する支持軸16が逆さに直立して設けられ、この支持軸16は装置台20の上面に設けられた軸受部18に形成されためねじに螺合させられて支持されている。
【0041】
しかも、これら支持軸16及び軸受部18は、スパナ等で軸回りに回動させ、又は制止できるよう断面が六角形に形成されている。こうすることで、支持軸16又は軸受部18の一方を回動しないよう固定し、他方を回動させて、支持板14の高さを調節できるようになっている。
【0042】
なお、支持軸16及び軸受部18は、所定の大きさのほぼ正三角形の頂点位置に合計3つ設けた3点支持とすれば、ボール受部130を支持できるとともに、水平になるよう調整を行うことができる。
【0043】
そして、図1に示すように、ボール受部130の外周端部付近には、上方に円筒状に立ちあげられた透明板26が設けられて、ボール受部130を外部から遮断している。これによって、風や人の手による不正行為ができないようにするとともに、埃などがボール受部130に入るのを防ぐことができる。また、この透明板26を支持して補強するための支持柱28が、ボール受部130の外周端部付近から複数本立設されている。
【0044】
(装置台20)
次に、装置台20の内部には、ボール受部130を転がるボール2を回収し搬送するために、ガイド棒22と、誘導レール30と、送上円盤40と、格納識別手段をなすCCDカメラ50・格納識別演算部と、格納手段としての格納レール70と、格納選別手段としての格納扉80・コイルばね84・ソレノイド86とが収納されている。
【0045】
これらについて図3に基づいて説明する。図3は、ボール2を回収し搬送するための手段の概略を示す平面概略図である。
【0046】
図2及び図3において、ボール受部130からボール2を導くためにガイド棒22が設けられている。このガイド棒22は、図2においては背面図で示され、図3においては横断面図で示されており、ボール2の外周面に4点で接触するように4本が設けられている。そして、ボール2は、この4本のガイド棒22の中をガイドされるようになっている。このようなガイド棒22によれば、ボール2をガイドすべき位置に応じて簡単に屈曲させることができるので、所望のガイドを行うことができる。また、ボール2が外部に露出するので、メンテナンスも楽になる。
【0047】
(誘導レール30)
こうして、ガイド棒22によって導かれたボール2は、誘導レール30aに送り出される。図4は、この誘導レール30aを長尺状にした誘導レール30を示した図であり、同図(A)は平面図、同図(B)は側面図、同図(C)は正面図である。
【0048】
図4(C)に示すように、この誘導レール30は、断面がほぼV字状になるよう形成された底面部38と、この底面図38の両端から立ち上げられた側面部36とを有し、ボール2を転がすと底面部38によってボール2の側部をも支持するようになっている。そして、このボール2の下には隙間が空くようになっている。こうすることで、この誘導レール30に埃などがたまってもボール2が詰まらないこととなる。また、この誘導レール30は、上端部に外側に突出するフランジ部32を有して補強が図られるとともに、必要があればこのフランジ部32にねじ等を螺合して本体との取り付けを行えるようになっている。
【0049】
さらに、この誘導レール30は、図4(A)及び(B)に示すように、底面部38の端部中央に切欠34が形成されている。この切欠34の切り込み長さはボール2の半径よりも長く直径よりも多少短くなっている。そして、この切欠34には、図3に示すように、送上円盤40の端部が挿入され、この送上円盤40によってボール2を一段高い位置に送り上げられるようになっている。
【0050】
(送上円盤40)
この送上円盤40によりボール2を一段高い位置に送り上げる構成及び作用を図5に示す。同図は、誘導レール30の底面を軸方向に切断した状態での側面図である。
【0051】
図5において、二つの誘導レール30が高低差を形成して配置されている。低く配置された一方の誘導レール30は、送上円盤40に向けて徐々に下がるよう傾斜させられており、この傾斜に沿ってボール2が送上円盤40に向けて転がることとなる。そして、この誘導レール30の切欠34には、送上円盤40の端部が挿入されている。また、高く配置された他方の誘導レール30は、上記一方の誘導レール30と対向して配置されており、切欠34に送上円盤40の端部が挿入されている。そして、この他方の誘導レール30は、送上円盤40から離れるにしたがって徐々に下がるよう傾斜させられており、この傾斜に沿ってボール2が送上円盤40から離れるよう転がることとなる。
【0052】
送上円盤40は、中心に回動軸42が取り付けられて周方向に回転するもので、一部に扇状切欠部44が形成されている。この扇状切欠部44は、図5(A)に示すように、低配置の誘導レール30を転がるボール2の下端に接する第一切欠辺46と、高配置の誘導レール30を転がるボール2の下端に接する第二切欠辺48と、が形成されて、第一切欠辺46と第二切欠辺48とのなす角はほぼ90度となっている。
【0053】
また、これら第一切欠辺46及び第二切欠辺48は、少なくともボール2の半径より大きいことが必要で、ボール2の直径程度かあるいはこれを超えることが好ましい。そうすることで、これら第一切欠辺46及び第二切欠辺48上にボール2を1個づつ安定して載置できることとなる。
【0054】
さらに、図5(A)に示すように、第一切欠辺46は中心から間隔h1下がった位置に形成され、第二切欠辺48は中心から第一切欠辺46の外端方向に間隔h2あけた位置に形成されている。そして、図5(C)に示すように、これら間隔h1,h2の合計が、ボール2の送り上げられる間隔となる。
【0055】
次に、この送上円盤40によるボール2の送上作用を説明すると、まず、図5(B)又は(C)に示すように、低配置の誘導レール30を転がってきたボール2は、送上円盤40の外周に当接して止まる。そして、送上円盤40が右回りに回転して、扇状切欠部44がこのボール2の方向に向くと、この扇状切欠部44の中にボール2が転がり込み、さらに送上円盤40の回転が進むと、図5(A)に示すように、ボール2の下端を第一切欠辺46にて支持し、ボール2の側端を第二切欠辺48にて支持することとなる。
【0056】
さらに送上円盤40の回転が進むと、図5(B)に示すように、ボール2の両側端を第一切欠辺46及び第二切欠辺48にて支持することとなる。そして、なお一層回転が進むと、今度は図5(C)に示すように、ボール2の下端を第二切欠辺48にて支持し、ボール2の側端を第一切欠辺46にて支持することとなる。こうして、ボール2の送上作業が完了する。そして、さらに送上円盤40の回転が進むと、ボール2の側端を第一切欠辺46が押し出すこととなり、高配置の誘導レール30の傾きと併せて、ボール2は送上円盤40から離れる方向に転がる。以上のようにして、ボール2の搬送が行われる。
【0057】
ここで、間隔h1,h2の合計がボール2の送り上げられる間隔となるため、間隔h1,h2のそれぞれが大きいほどボール2の送り上げられる間隔は大きいこととなる。しかし、間隔h1,h2が大きくなるほど、第一切欠辺46及び第二切欠辺48の長さが短くなるので、上述したように、第一切欠辺46及び第二切欠辺48の長さが少なくともボール2の半径より大きくなる範囲で、間隔h1,h2を大きくする必要がある。
【0058】
こうして、図3に示すように、ガイド棒22にてガイドされて低位置の誘導レール30に導かれたボール2は、送上円盤40によって高位置の誘導レール30に導かれる。
【0059】
そして、本実施例では、4色のボール2が用いられており、この送上円盤40による送り上げを行うときに、ボール2の色を識別できるようになっている。すなわち、図3及び図5(A)に示すように、送上円盤40にてボール2が送り上げられる途中で、格納識別手段としてのCCDカメラ50及び格納識別演算部(図示せず)によって、ボール2の色を検出し識別できるようになっている。
【0060】
具体的には、送上円盤40にて送り上げられるボール2は、CCDカメラ50によって撮像動作が行われ、これによって得られた撮像情報は格納識別演算部(図示せず)に入力される。そして、この格納識別演算部では、上記撮像情報に基づいて撮像画像の色成分情報が求められ、この色成分情報に基づいてボールの色情報について判定される。
【0061】
詳しくは、格納識別演算部は、図示しないRGBデコーダと、A/Dコンバータと、フレームバッファと、処理部と、を含むもので、CCDカメラ50から入力された撮像情報は、RGBデコーダに入力され、このRGBデコーダでは、上記撮像情報が所定の変換処理によりRGBデータに変換される。そして、変換された各々のRGBデータは、A/DコンバータによりRGB各々のデジタルデータに変換され、このデジタル変換されたRGBデータは、フレームバッファ内のR用メモリ、G用メモリ、B用メモリの各々に格納される。こうして、格納されたRGBデータは、処理部によって読み出されてボール2の色が判定されるのである。
【0062】
なお、この格納識別演算部において、上記色成分情報の絶対値ではなく、色成分情報間の比率に基づいて色情報の判定が行われるようにすれば、絶対値をそのまま使用する場合に比べて、外光等による周りからの影響を少なくすることができる。
【0063】
こうして、送上円盤40にて送り上げるときにボール2の色の識別が行われ、このボール2が高位置の誘導レール30に導かれたときには、この識別は完了しボール2の色が判明している。そして、この判明した色に応じて、色ごとにボール2を格納することとし、色ごとに所望の数のボール2を取り出せるようにしてある。
【0064】
ここで、色の判明したボール2を色ごとに格納するために、本実施例では、ボール格納手段としての4列の格納レール70、及び格納選別手段としてのソレノイド86・コイルばね84・格納扉80が用いられる。
【0065】
(格納レール70)
すなわち、図3に示すように、4列の格納レール70がそれぞれ誘導レール30bに直角に接続され、4色のボール2をそれぞの格納レール70に格納できるようになり、誘導レール30と格納レール70とが格納扉80によって区画され、この格納扉80をソレノイド86及びコイルばね84によって開閉可能とすることで、所定の格納レール70に色ごとにボール2が入るようになっている。
【0066】
ここで、格納レール70は、底面部72の両側に側面部74が設けられてなり、例えば、赤、青、黄、金の4色のボール2が使用される場合に、4列の格納レール70は、図3において左から赤、青、黄、金の順で色ごとにボール2を格納するようになっている。
【0067】
そして、この格納扉80の開閉構造の詳細を図6に示す。同図は、図3における格納扉80の付近を拡大した平面図である。
【0068】
図6において、格納扉80は、格納レール70の側面部74と同じ高さの板状部材又はボール2の進入を妨げるに十分な大きさの棒状部材で、この格納レール70への入口を塞ぐ位置に配置されている。そして、この格納扉80は、誘導レール30におけるボール2の進行方向の下流側に位置する側面部74の前で、ピン82にて回動自在に支持されている。したがって、このピン82を中心として格納扉80を開くと、図6に仮想線(二点鎖線)で示すように、誘導レール30bを直進するボール2の進行を妨げるとともに、格納レール70の入口を開口して、この格納レール70内にボール2を導入できるようになっている。なお、このようにボール2をスムーズに搬送するため、ボール2の進行方向に合わせて誘導レール30a及び格納レール70を傾斜させておくことが好ましい。
【0069】
この格納扉80を開閉するために、ソレノイド86及びコイルばね84が用いられる。ソレノイド86は可動鉄芯88を有し、この可動鉄芯88は、延長されて先端部が格納扉80の上端面に回動自在に取り付けられている。詳しくは、上記ピン82から多少の間隔をあけた位置に、可動鉄芯88の張力方向(図中矢印)と格納扉80の開く方向とがほぼ等しくなるよう、ソレノイド86は設けられている。
【0070】
具体的に本実施例に基づいていえば、図6において、可動鉄芯88は、引っ込む方向に張力が働くようになっており(同図に矢印で示す)、この方向が格納扉80の開く方向(同図に矢印で示す)と等しくなるようにするため、ソレノイド86は、図6に示すように格納レール70と対向する位置に配置されている。
【0071】
また、可動鉄芯88の張力の方向は、格納扉80の開く方向とほぼ等しいので、格納扉80を閉じる方向には力が働かない。そこで、格納扉80を閉じるためには別の手段が必要であるため、本実施例ではコイルばね84が用いられている。すなわち、格納扉80が閉じる方向に張力をかけて、この格納扉80を閉じられるようにコイルばね84が設けられている。
【0072】
このコイルばね84の一端は、格納扉80の上端面に取り付けられるが、その取付位置は、図6に示すように、ピン82を中心として可動鉄芯88の取付位置と対称的位置になっている。また、コイルばね84の他端は、ワイヤ84aを介して格納レール70と対向する側に支持されている。このようにコイルばね84を取り付けると、図6に示すように、このコイルばね84の張力は格納扉80が閉じる方向に働くこととなる。
【0073】
こうして、ソレノイド86は格納扉80を開ける方向に力を加え、コイルばね84は格納扉80を閉じる方向に力を加えるように取り付けられている。したがって、ソレノイド86に電流を流せば納扉は開き、この電流を止めればコイルばね84によって格納扉80は閉じることとなる。
【0074】
以上の構成について、ボール2の格納作用を説明すると次のようになる。まず、CCDカメラ50を介して格納識別演算部(図示せず)にて、誘導レール30aから誘導レール30bに送り上げられるボール2の色が検出される。この格納識別演算部は、どの色のボールをどの格納レール70に格納することとなっているか、具体的には、どの格納レール70の格納扉80を開ければ良いかを予め記憶している。
【0075】
そして、格納識別演算部は、ボール2の色が検出されると、このボール2の色に対応する格納レール70の格納扉80を特定し、この特定された格納扉80のソレノイド86に電流を流すよう駆動部に対して指示をする。
【0076】
そして、駆動部によりソレノイド86に電流が流れると格納扉80が開くこととなる。ここで、格納扉80は、ボール2の進行を妨げるようになっているので、開放された格納扉80は、図6に仮想線で示すように、ボール2が誘導レール30を直進するのを妨げることとなり、このボール2は格納レール70の方向に向きを変えて転がる。こうして、ボール2の格納が完了する。
【0077】
次に、本実施例では、色ごとにボール2の個数を特定してゲームを行えるようになっている。そのため、格納レール70ごとにボール2を送り出すよう、上述した送上円盤40が設けられている。
【0078】
すなわち、図2に示すように、格納レール70は入口から徐々に傾斜して取り付けられ、最低位置となる後端部に送上円盤40が設けられている。しかも、図3に示すように、この送上円盤40は、各格納レール70ごとに設けられているので、それぞれの送上円盤40を回転作動させれば各色のボール2を送り上げることができる。なお、この送上円盤40の構成及び作用については上述した通りである。
【0079】
ここで、送上円盤40は、ボール2を1個づつ送り上げられるので、送上円盤40の回転回数に応じた個数のボール2を送り上げられることとなる。
【0080】
すなわち、図2に示すように、送上円盤40の扇状切欠部44にボール2が入るとこのボール2の送り上げが開始され、この送上円盤40が一回転して再び扇状切欠部44が回ってくるまで、次のボール2は待機しているのである。したがって、送上円盤40が1回転すると1個のボール2を送り上げることとなり、送上円盤40の回転数を設定すれば、送り上げるボール2の個数が決定されることとなる。このことから、個数設定手段によって、送上円盤40の回転数を設定して、色ごとに所定個数のボール2を送り出してゲームを行うことができる。
【0081】
例えば、上述したように、赤、青、黄、金の4色のボール2が図3に示すように格納されている場合、赤3個、青8個、黄5個、金1個という個数でボール2を送り出したい場合には、送上円盤40を左から順に、3回、8回、5回、1回の回数で回転させれば、所望数のボール2を送り出すことができる。なお、この回転回数の起算位置は、扇状切欠部44にボール2が入った位置とすることが好ましい。
【0082】
また、例えば、金色のボール2をボーナスボールとし、他のボール2が送り出されてから最後に送り出したいときは、対応する送上円盤40の回転を、他のボール2に対応する送上円盤40の回転が終了してから行えばよい。このように、送上円盤40を用いた本実施例によれば、ボール2の送り出し個数の設定のみならず、送り出す時期の設定も簡単に行えることとなる。
【0083】
こうして送り出されたボール2は、図2に示すように、誘導レール30cを通って、ボール持上手段としての搬送装置90に送られる。なお、このような搬送装置90は、実願昭51−142599号の明細書及び図面(実開昭53−60984号)にも開示されている。
【0084】
(搬送装置90)
本実施例の搬送装置90を図7に示す。同図において、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)はボール支持部の斜視図である。
【0085】
この搬送装置90は、搬送ベルト92とボール支持部94とを有する。搬送ベルト92は、誘導レール30から導かれたボール2を高所に持上げるための無端ベルトで、上方に設けられた上部プーリー91と、下方に設けられた下部プーリー93との間に掛け渡してある。そして、この搬送ベルト92の外側面にはボール支持部94が設けられている。
【0086】
このボール支持部94は、図7(C)に示すように、ボール2の直径よりも小さい間隔でU字状のU切欠96aが形成された平面支持部96と、この平面支持部96から上方に屈曲して形成されたボール受腕98と、を有してなる。ここで、平面支持部96は、ボール2の直径よりも小さいU切欠96aを有するので、このU切欠96aにボール2の底部を入れた状態でボール2を支持し載置できるようになっている。また、ボール受腕98は、上方に屈曲していることからボール2の側部を支持できるようになっている。
【0087】
こうして、ボール支持部94は、平面支持部96とボール受腕98とによって、安定してボール2を支持し上方に搬送できるので、搬送途中でボール2がガイドレールなどにぶつかって傷付くという問題を解消できるものである。
【0088】
次に、この搬送装置90によってボール2を搬送する作用を図8に基づいて説明する。同図は、誘導レール30cから搬送装置90にボール2を送り渡す状態を示す平面図である。
【0089】
同図において、誘導レール30cは、格納レール70側から回り込んで、搬送ベルト92における上方向に移動する面側にボール2を送るようになっている。また、この誘導レール30cの先端部は、一対の側面部36間をボール支持部94が移動できるように形成されている。詳しくは、この誘導レール30cの先端部は、底面部38を設けずに一対の側面部36のみで形成され、この一対の側面部36の間隔は、ボール支持部94が移動するに十分な間隔とされている。さらに、底面部38は、ボール支持部94の平面支持部におけるU切欠96aに対応する突出片76を有している。
【0090】
したがって、図8に示すように、誘導レール30に沿ってボール2が送られてくると、このボール2は搬送ベルト92に当接して止まる。この状態で、このボール2は、下部が突出片76によって支持され、側部は搬送ベルト92及び誘導レール30cの側面部36によって支持されている。
【0091】
そして、上部プーリー91及び下部プーリー93の回転に合わせて搬送ベルト92が動くと、誘導レール30cの下方からボール支持部94がせり上がり、このボール支持部94は、U切欠96aを有する平面支持部96及び一対のボール受腕98によってボール2を支持する。こうして支持されたボール2は、さらに搬送ベルト92が進行することで、上方へ搬送される。
【0092】
この搬送ベルト92の上部は、図2に示すように、誘導レール30dに接続されている。具体的には、誘導レール30dの端部入口に搬送ベルト92の上部が接続され、かつ、搬送ベルト92の上端が誘導レール30dの底面から多少突出するようなっている。
【0093】
こうして、搬送手段にて搬送されたボール2は、誘導レール30dに送り出されることとなる。そして、この誘導レール30dは傾斜して設けられて、ボール2を転がして送り出すようになり、この誘導レール30dの先端部には、下方を向く誘導パイプ24が設けられて、ボール2を下方に送り出せるようになっている。
【0094】
本実施例において、装飾を施したハウジング10を備える装置本体1は、上述した種々のものを収納してなるものである。なお、搬送装置90を取り外し可能としておけば、キャスター12による装置本体1の移動が楽になる。
【0095】
次に、スパイラルレール100について説明する。図1又は図2に示すように、本実施例では、螺旋状にボール2を落下させ、この落下の様子をプレーヤーが見ることができることを特徴とする。そのため、ボール2を螺旋状に落下させるためにスパイラルレール100が用いられる。
【0096】
(スパイラルレール100)
このスパイラルレール100は、断面円形の細いレール110(図9参照)が、一対で螺旋状に曲げられてなるものである。そして、レール110同士の間隔は、ボール2を2点で支持できるように、少なくともボール2の直径よりも小さい間隔となっている。さらに、この間隔は常に一定として、ボール2を常に安定して支持できるようにすることが好ましい。
【0097】
また、ボール2を螺旋状に落下させるためには、このボール2が外方向に飛び出さないように、ボール2の側部をも支持しなければならない。そのため、本実施例では、一方のレール110と他方のレール110とのなす仮想面が、内側に傾斜するようになっている。すなわち、内側に位置するレール110よりも外側に位置するレール110の方が、多少高くなるよう配置されている。こうすることで、外側に位置するレール110は、ボール2の外側部を支持してこのボール2が外方向に飛び出さないように支持することができる。
【0098】
さらに、ボール2が外方向に飛び出す力に対応して、それぞれのレール110の相対的位置を調整することが好ましい。例えば、このボール2が外方向に飛び出す力が小さい位置では、それぞれのレール110はほぼ水平に位置させても良いが、力が大きい位置では、外側のレール110がかなり相対的に高くなるようにして、ボール2の側部を十分に支持することが好ましい。
【0099】
したがって、スパイラルレール100の下部に行くほど、ボール2の外方向に飛び出す力が大きいことから、結局、スパイラルレール100の下部に行くほど、内側よりも外側のレール110が相対的に高くなる。そして、徐々にこの高さが増していき、内側のレール110の真上に外側のレール110が位置し、さらに進むと、外側のレール110が内側のレール110よりも内方向に位置することとなる(図9参照)。
【0100】
このように形成することで、スパイラルレール100の下部において、ボール2を下方に落下させることができるようになる。
【0101】
さらに、このスパイラルレール100は、軸回りに回転するようになっている。すなわち、図2に示すように、このスパイラルレール100は、レール支持部112によってボール2の通路を避けるように支持され、このレール支持部112は回転枠114に固定されている。この回転枠114は、六角形に屈曲された角棒状部材で、中央部が回転軸116に固定されている。
【0102】
この回転軸116は、図2に示すように、下端が駆動装置118に接続されて軸回りに回転するようになっている。そして、この回転軸116が回転することで、これに設けられた回転枠114も回転し、スパイラルレール100も回転することとなる。
【0103】
さらに、回転軸116の上には、支持ボックス120が固定されている。この支持ボックス120は、内部に送出パイプ122が固定されており、この送出パイプ122は、上端が誘導パイプ24の下端に回動自在に取り付けられている。したがって、回転軸116が回転すると、これと共に支持ボックス120も回転し、この支持ボックス120内に固定された送出パイプ122も回転することとなる。
【0104】
しかも、この送出パイプ122は、屈曲して横方向を向くように形成されているので、誘導パイプ24から送り出されたボール2は横方向に送出されることとなる。したがって、回転軸116が回転すると、送出パイプ122の出口122aの方向が360度回転することとなる。
【0105】
こうして、回転軸116の軸回りに回転する送出パイプ122の出口122aは、スパイラルレール100に接続されている。したがって、スパイラルレール100の回転も回転軸116の軸回りに回転することから、このスパイラルレール100の回転に従って、ボール2を送り出せるようになっている。
【0106】
そして、このスパイラルレール100の下端は自由端となっており、送出パイプ122から導かれたボール2は、スパイラルレール100によって螺旋状に、かつ、回転軸116の軸回りに回転しながら落下し、このスパイラルレール100の下部から落下することとなる。こうすることで、ボール2が螺旋状に落下するだけでなく、このボール2をガイドするスパイラルレール100も回転するので、ボール2の動きが複雑なものとなり、プレーヤーに対する視覚的効果が高まる。
【0107】
(ボール受部130)
次に、このボール2の落下位置には、ボール受部130が設けられている。このボール受部130を図9又は図10に基づいて説明する。図9は、図2におけるボール受部130及び入賞ポケット140付近の拡大図であり、図10は、この入賞ポケット140を備えたボール受部130の平面図である。
【0108】
ボール受部130は、図10に示すように円形をなし、図9に示すように中心の窪んだ漏斗状をなしてなり、ボール2を周方向に転がすと、このボール2はボール受部130を周回しながら徐々に中心方向に向けて転がり落ちていくように形成されている。
【0109】
また、このボール受部130の中央付近には、入賞ポケット140に対応する位置にポケット段132が形成されて、このポケット段132よりも低方向にボール2が侵入すれば入賞になることとし、入賞したかどうかの区別が明確になるようになっている。
【0110】
さらに、ボール受部130の中心には、回収開口部134が形成されてボール2を回収できるようになっている。
【0111】
また、ボール受部130の外周部には、このボール受部130の外周端よりも多少内側で上方の位置に、図9に示すように、外周ガイドレール136が設けられている。この外周ガイドレール136は、ボール受部130の全周にわたって設けられ、スパイラルレール100から放出されたボール2がボール受部130から外に飛び出さないようにガイドできるようになっている。
【0112】
(入賞ポケット140・無効ポケット150)
次に、入賞ポケット140及び無効ポケット150について、図9〜図11に基づいて説明する。ここで、図11(A)は入賞ポケット140の平面図であり、同図(B)は、同図(A)におけるA−A線断面図である。
【0113】
図10に示すように、ボール受部130の中央部には、8角形状のポケット取付部138が設けられ、このポケット取付部138の8つの側面に、8個のポケット枠142が取り付けられている。そして、上述したように、ボール受部130の中心部には回収開口部134が形成されているが、このポケット枠142を取り付けることで、図9に示すように、この入賞ポケット140に入ったボール2は、保持されて回収開口部134に入らないようになる。
【0114】
このポケット枠142は、図11(A)に示すようにほぼ台形をなし、この台形の短辺側面144がポケット取付部138との取り付けのための取付面となっている。そして、台形の長辺側には、3つの入賞ポケット140が形成されている。詳しくは、4つの区画片146によって空間を3つに区画することで、3つの入賞ポケット140が形成される。
【0115】
区画片146は、図10に二点鎖線で示すようにポケット枠142がポケット取付部138に取り付けられたときに、ボール受部130の中心から放射方向を向くように形成されている。区画片146をこのように形成することで、入賞ポケット140もボール受部130の中心から放射方向を向くこととなる。
【0116】
また、区画片146は、図11に示すように、ほぼボール2個分の長さとなっている。すなわち、入賞ポケット140にはボール2が2個入り、2個目のボール2の外側面と区画片146の先端面とがほぼ面一になるよう、区画片146は形成されている。
【0117】
こうすることで、既にボール2が2個入った入賞ポケット140の付近にボール2が転がってきても、このボール2は、スムーズに他のポケットに向けて転がることとなる。すなわち、入賞ポケット140内のボール2から区画片146が突出した状態であると、ボール2と区画片146とで段が生じ、さらに転がってきたボール2がこの段に引っ掛かり転がらないので、いわゆる死に球が生じる。しかし、本実施例では、区画片146が、上述したように入賞ポケット140内のボール2と面一になるよう形成されているので、死に球が生じにくくなっている。
【0118】
また、この区画片146は、図11(B)に示すように、先端面が三角になっている。詳しくは、上部傾斜面147と下部傾斜面148とが所定の角度を以て接合された形状となっている。
【0119】
ここで、上部傾斜面147は、ボール受部130の表面とほぼ直角になるよう形成されている。こうすることで、この区画片146の先端面に当接したボール2を適確に支持して左右いずれかの方向に送るようにして、死に球を生じにくくさせている。すなわち、上部傾斜面147がボール受部130の表面とほぼ直角になるので、この上部傾斜面147とボール受部130の表面との間に、ボール2が挟まれないようになり、死に球が生じにくくなる。さらに、この上部傾斜面147は、ボール受部130のポケット段132よりも外側の位置に配置され、ボール2がポケット段132よりも下方に転がり落ちないようになっている。
【0120】
また、この上部傾斜面147は、図11(A)に示すように、入賞ポケット140内にボール2が2個入った場合に、この2個目のボール2の外側面と面一になるような位置に配置されるようになっている。すなわち、区画片146の長さが、ほぼボール2の直径×2の長さとなって、この区画片146の先端面をなす上部傾斜面147と、2個目のボール2の外側面とで、滑らかな曲面を描くようになっている。こうすることで、入賞ポケット140に入った2個目のボール2と区画片146の先端との段差が、最も少なくなって死に球が生じにくくなるのである。
【0121】
そして、下部傾斜面148は、ボール受部130のポケット段132を避ける位置に配置されるよう形成されている。
【0122】
次に、無効ポケット150について説明する。図10に示すように、各ポケット枠142は、少なくともボール1個分のスペースをあけて取り付けられている。したがって、このスペースに入ったボール2はポケット枠142に保持されないので、常に回収開口部134から転がり落ちることとなり、このスペースを無効ポケット150としてある。また、区画片146がボール受部130の中心から放射方向を向くことから、無効ポケット150もボール受部130の中心から放射方向を向くこととなる(図10に二点鎖線で示す)。
【0123】
上述したように、ポケット枠142の形状は、死に球が生じにくくなる形状であるが、完全に死に球を無くすことは困難である。そこで、本実施例では、死に球を完全に無くすために、ポケット枠142を揺り動かすこととしている。
【0124】
すなわち、図10に示すように、ボール受部130の中心を軸として、駆動装置118(図2参照)によってポケット取付部138を左右に揺さぶるようになっている。これによって、このポケット取付部138に取り付けられたポケット枠142も同様に揺さぶられて、区画片146の先端部で止まった死に球2a(図10参照)は左右に流れることとなる。こうすることで、死に球を無くすことができる。
【0125】
なお、このようにポケット枠142を揺り動かすのは、死に球2aが生じたときのみに行えるように、ボール2の存在不存在を検出して、ボール2が存在した場合のみポケット枠142を揺り動ようにすることが好ましい。
【0126】
次に、入賞ポケット140に入ったボール2を検出し、これに応じて得点を算出する構成及び作用について説明する。
【0127】
まず、構成については、図2に示すように、入賞ポケット140の上方にCCDカメラ60が設けられている。このCCDカメラ60は、図10に示すように、ボール受部130にポケット枠142が8個設けられていることに対応して、4台が設けられている。すなわち、1台のCCDカメラ60によって隣り合う2個のポケット枠142に入ったボール2を検出できるようになっている。また、ポケット枠142は、図11に示すように、6個のボール2が入るようになっていることから、2個のポケット枠142によって合計12個のボール2が入り得ることとなり、1台のCCDカメラ60によって12個のボール2を検出できるようになっている。
【0128】
さらに、このCCDカメラ60は、入賞ポケット140内のみならず、この入賞ポケット140の入り口付近をも撮像領域として設定されている。こうすることで、死に球の生じ得る領域も、CCDカメラ60の撮像領域となる。
【0129】
そして、CCDカメラ60によって撮像動作が行われると、このCCDカメラ60は上記撮像領域における撮像情報を検出し、この撮像情報はボール判定部(図示せず)に入力される。
【0130】
このボール判定部では、入力された撮像情報に基づいて、ボール2が入賞ポケット140内に存在するか否か、存在する場合にはそのボール2は何色であるか、そして死に球2aが存在するか否か、を判定する。
【0131】
この判定は、上記撮像情報に基づいて、予め設定された観測点における撮像画像の色成分情報を求め、この色成分情報に基づいて上記観測点における色情報を判定することで行われる。
【0132】
具体的には、入賞ポケット140内で配置され得る12個のボールのそれぞれの位置と、死に球の生じ得る位置と、に予め観測点を設定しておき、それぞれの観測点ごとに色情報を判定するのである。
【0133】
詳しくは、ボール判定部は、図示しないRGBデコーダと、A/Dコンバータと、フレームバッファと、処理部と、を含む。
【0134】
CCDカメラ60から入力された撮像情報は、RGBデコーダに入力され、このRGBデコーダでは、上記撮像情報が所定の変換処理によりRGBデータに変換される。そして、変換された各々のRGBデータは、A/DコンバータによりRGB各々のデジタルデータに変換され、このデジタル変換されたRGBデータは、フレームバッファ内のR用メモリ、G用メモリ、B用メモリの各々に格納される。こうして、格納されたRGBデータは、処理部によって読み出されて、各観測点の色が判定されるのである。
【0135】
こうして判定された色は、各観測点における色であって、これがボール2の色である場合と、ボール受部130の表面の色である場合とがある。そこで、上記処理部は、予め使用されるボール2の色及びボール受部130の色を記憶しておき、この色と上記判定された色とを比較して、ボール2の存在、不存在をも判定できるようになっている。
【0136】
例えば、使用されるボール2の色が、赤、青、黄、金色の4色で、ボール受部130の表面が白色である場合を想定する。そして、入賞ポケット140内の一の観測点において判定された色が白であれば、これはボール受部130の色であり、すなわち、ボール2が存在しないことが判定される。または、入賞ポケット140内の別の観測点において判定された色が赤であれば、この入賞ポケット140には、赤のボール2が入っていることが判定される。
【0137】
あるいは、入賞ポケット140外の入り口付近の一の観測点において判定された色が白であれば、この領域にはボール2が存在しない、すなわち、死に球が存在しないことが判定される。あるいは、入賞ポケット140外の入り口付近の別の観測点において判定された色が、白色以外の色(赤、青、黄、金色のいずれの色であっても良い)である場合には、この領域にボール2が存在する、すなわち、死に球が存在することが判定される。
【0138】
以上のようにして、入賞ポケット140内のボール2の存否、及び存在する場合にはその色を判定して、予め設定されたゲーム方法に従って得点が算出される。また、死に球の存在が判定された場合には、上述したようにして、ポケット枠142を揺り動かして、この死に球を解消させる。
【0139】
こうして、ゲームが終了すると、入賞ポケット140に入っていたボール2を回収する必要がある。このため、本実施例では、ポケット枠142を持ち上げてボール2の保持を解除し、ボール2をボール受部130の回収開口部134に導くようにしている。
【0140】
これについて図9に基づいて説明すると、同図において、実線で描かれたポケット枠142は、ボール2を保持している。そして、ゲームが終了すると、このポケット枠142は、駆動装置118(図2参照)によって仮想線(二点鎖線)で示す位置に持ち上げられる。そうすると、ボール2は、ポケット枠142による保持が解除されて、回収開口部134へと転がり落ちていくのである。
【0141】
(渦巻回収レール160)
そして、回収開口部134は、図9に示すように渦巻回収レール160に接続されている。この渦巻回収レール160は、図2に示すように、ボール受部130の中央部に設けられた回収部本体162に形成されたものである。
【0142】
そして、図12は、この回収部本体162を示す図であり、同図(A)は平面図、同図(B)は正面図、同図(C)は同図(A)におけるB−B線断面図、同図(D)は同図(A)におけるC−C線断面図である。
【0143】
これらの図に示すように、この回収部本体162は、円形をなして外周端部にフランジ片164が設けられている。このフランジ片164には、図示しないボルト挿通穴が形成されて、装置本体1に取り付けられるようになっている。また、中央には、正方形穴166が形成されて、この正方形穴166に上述した駆動装置118(図2参照)を配置できるようになっている。
【0144】
そして、フランジ片164と対向する位置に立上部168が設けられ、この立上部168とフランジ片164との間に渦巻回収レール160が形成されている。詳しくは、図12(C)及び(D)に示すように、渦巻回収レール160は、フランジ片164から下方に屈曲して、ボール2を誘導可能な樋状の溝として形成され、フランジ片164の対向側は、立上部168に連続するよう形成されている。
【0145】
しかも、この渦巻回収レール160は、図12(A)において矢印で示す方向に徐々に傾斜しており、ボール2は螺旋状に転がり落ちるようになっている。そして、最も高い位置から転がり落ちてきたボール2は、最も低い位置に形成された出口160aから排出されるようになっている。この出口160aは、渦巻回収レール160の最上端部の下に設けられている。すなわち、この渦巻回収レール160は、円周を描くようになっており、あらゆる方向から転がり落ちてくるボール2を、いずれかの部分で受け止められるようになっている(図12(A)参照)。なお、この出口160aは、ボール2個分の高さを有するように形成しておくことが好ましい。そうすることで、ボール詰まりを完全になくすことができる。
【0146】
渦巻回収レール160は、このように形成されていることから、次のような作用効果を奏する。まず。図9に示すようにして、ボール受部130の回収開口部134から転がり落ちるボール2は、渦巻回収レール160によって受け止められる。
【0147】
ここで、ボール受部130は円形の漏斗状をなしているので、ボール2は360度あらゆる方向から落ちてくることとなるが、渦巻回収レール160は、どの方向から落ちてくるボール2をも受け止めることができる。しかも、この渦巻回収レール160の内側には立上部168が形成されているので、この立上部168によって転がってきたボール2を制止して渦巻回収レール160内に送り込むことができる。
【0148】
また、こうして渦巻回収レール160に送り込まれたボール2は、円周状に一列になって並ぶこととなる。したがって、この渦巻回収レール160によれば、ボール2を受け止めた時点で既にボール2は一列に並んだ状態となるので、さらにボール2を誘導して送り出すときに、ボール2同士がぶつかって出口をふさぐということが起こらなくなる。すなわち、ボール2づまりが生じなくなるのである。
【0149】
特に、本実施例では、図10に示すように、入賞ポケット140が全周方向を向いて設けられているので、これらの入賞ポケット140に入ったボール2を回収するときに、全方向から一度にたくさんのボール2が流入してくることとなる。また、本実施例では、上述したように、ボール2の色などを1個づつ識別するので、ボール2を一列に並べる必要がある。
【0150】
この場合、仮に一旦ホッパーなどでこれらのボール2を受け止めることとすると、次に、このボール2を一列に並べて1個づつ送り出すときに、ボールづまりが生じる。しかし、本実施例の渦巻回収レール160によれば、ボール2が流入すると直ちにボール2が一列に並ぶので、ボールづまりを防止してボール2を1個づつ送り出すことができるようになる。
【0151】
こうして、回収されたボール2は、渦巻回収レール160を通りその出口160aから、ガイド棒22(図2及び図3参照)を介して誘導レール30aへと送り出される。
【0152】
(プレー台170)
次に、装置本体1を囲むプレー台170について、図1及び図10に基づいて説明する。図10において、上述したように8個のポケット枠142が設けられて、8箇所の入賞ポケット140群が形成されている。そして、プレーヤーは、これら8箇所の入賞ポケット140群のうち、いずれかの入賞ポケット140群を選ぶことができるようになっている。すなわち、各ポケット枠142に対応する8個のプレー台170を設けて、どのプレー台170を選ぶかによって入賞ポケット140群を選べるようになっている。なお、各プレー台170同士に間には、中間台172を設けて隙間を埋めてある(図1参照)。
【0153】
図1に示すように、プレー台170は、上面に、ディスプレー画面180、操作ボタン174、払戻ボタン176、メダル投入口178、及びメダル払戻口179が設けられてなる。ここで、操作ボタン174は、ゲームの内容に従ってどのような賭けを行うかを設定するもので、ディスプレー画面180は、この賭けの内容やメダル投入口178から投入されたメダルの枚数又は払い戻し可能なメダルの枚数などを表示するようになっている。
【0154】
このディスプレー画面180の具体的な表示内容を、図13に基づいて説明する。同図は、ディスプレー画面180を含むプレー台170の操作面を概略的に示した図である。
【0155】
なお、ディスプレー画面180の表示内容を説明する前提として、ゲームの内容を簡単に説明すると、このゲームは、16個のボールを用い、入賞ポケット140にたくさんボールが入るほど高得点となるゲームである。また、基本的に用いられるボールは、赤、黄、青の3色をなし、それぞれの個数がゲームごとに異なるようになり、これに加えて、金色のボールが数ゲームに一度の割合でランダムに送り出されるようになっている。この金色のボールは、ボーナスボールとして所定のボーナス得点を得られるものである。さらに、このゲームでは、色ごとにボールの個数が異なるため、各色によってボールが入賞ポケット140に入る確率が異なこととなる。そこで、ボールの色ごとにメダルを賭けることができるようになっている。さらに、入賞ポケット140に入ったボールの並び方により、ボーナス得点となる場合がある。
【0156】
図13において、ディスプレー画面180は、ボールの種類別の割合を表示するボール個数表示部182を有している。このボール個数表示部182は、次のゲームにおける各色のボールの個数を表示するものである。例えば、図13においては、赤3個、黄8個、青5個のボールが、次のゲームで使用されることを示している。
【0157】
このボール個数表示部182の下には、それぞれの色のボールに対応した賭倍率が表示される倍率表示部184が設けられている。詳しくは、図13において左列から順に、入賞ポケット140に入ったボールの個数、赤ボールの賭倍率、黄ボールの賭倍率、青ボールの賭倍率、色を不問とした賭倍率を示している。
【0158】
あるいは、賭倍率の代わりに、賭けたメダル枚数×賭倍率として、勝った場合にもらえる予定のメダルの枚数を表示しても良い。
【0159】
ここで、最左列におけるボールの個数は、1個〜6個となっている。7個以上の場合について表示されていないのは、図10に示すように、一のポケット枠142によって形成される入賞ポケット140群は、合計6個のボール2が入るようになっており、7個以上入ることがないからである。
【0160】
さらに、例えば赤ボールについて説明すると、赤ボールが1個入れば1倍、2個入れば12倍、3個入れば100倍の倍率となることが示されている。4個以上の場合につき表示されていないのは、ボール個数表示部182に表示されているように、赤ボールは3個しか使用されないからである。同様の理由から、青ボールについては5個までの倍率しか表示されていない。
【0161】
また、色を不問とした賭倍率については、どの色のボールであっても2個入れば1倍、3個入れば2倍、4個入れば3倍、5個入れば10倍、6個入れば50倍の倍率となることが示されている。そして、1個しか入らなかった場合には、確率的にかなり高いため、メダルを払い戻さず没収することとなっている。
【0162】
次に、ディスプレー画面180の最下段には、クレジット表示部186及び賭枚数表示部188が設けられている。
【0163】
クレジット表示部186は、メダル投入口178から投入されたメダルの枚数、及びゲームに勝ったことによる払い戻し可能なメダルの枚数の合計枚数が表示される。そして、賭けが行われると賭けられた枚数が減算され、払い戻しが行われると払い戻された枚数が減算表示される。
【0164】
例えば、図13では、投入されたメダルの全てが賭けられたために、クレジット表示部186の表示は0枚となっている。
【0165】
賭枚数表示部188は、賭けの対象ごとに何枚のメダルを賭けたかを表示するものである。上述したように、このゲームでは、各色のボールごとに何個入るか、又は色を問わずに何個のボールが入るか、を賭けの対象とする。したがって、プレーヤーは、いずれかの賭けに対して所望の何枚のメダルを賭けられるので、この賭けの対象及び賭けたメダルの枚数を認識できるように賭枚数表示部188が設けられている。
【0166】
例えば、図13では、赤ボールに1枚、黄ボールに2枚、青ボールに3枚、色を不問とした賭けに4枚のメダルが賭けられたことが表示されている。
【0167】
次に、ディスプレー画面180の最上段でボール個数表示部182の右に、ボーナスチャンス表示部189が設けられている。このボーナスチャンス表示部189は、本来の賭けの他に所定条件で得点となることを表示するものである。
【0168】
例えば、図13のボーナスチャンス表示部189では、4つのボール配列部189a〜189dを有し、これらのボールの並び方によって4種類のボーナスチャンスがあることが示されている。このボール配列部189a〜189dは、入賞ポケット140に入ったボールの並び方を示している。
【0169】
詳しくは、図11(A)に示すように、ポケット枠142には3つの入賞ポケット140が形成されており、各ボール配列部189a〜189dは、この入賞ポケット140を概略的に示して、ボールが入った状態を示している。
【0170】
図13のボーナスチャンス表示部189において、左端のボール配列部189aは、3つの入賞ポケット140の全てに1個ずつボールが入った状態が表示され、その下に+100と表示されている。この表示は、各入賞ポケット140に1個づつボールが入って横一列に並ぶと、払戻倍率に100が加算されることを示している。
【0171】
あるいは、この+100の表示は、メダルがもらえる枚数が100枚加算されることを意味することとしても良い。
【0172】
この場合の総合計の払戻倍率は、例えば青ボールにメダルを3枚賭けたところボール配列部189aの配列で全て青ボールが入った場合を想定すると、青ボールが3つ入ったことで20倍の倍率となり、これに100を足して120倍となるのである。そしてさらに、青ボールにメダルが3枚賭けてあることから、結局、3枚の120倍で360枚のメダルの払い戻しを受けられることとなる。
【0173】
そして同様に、ボール配列部189bは所定の入賞ポケット140のみに縦一列に2個のボールが入った場合を示し、ボール配列部189cは全部の入賞ポケット140に2個づつボールが入ってフルの状態となった場合を示し、又はボール配列部189dはボールが一個も入らなかった場合を示し、これらの場合にボーナス得点が加算されるようになっている。
【0174】
なお、ボーナス得点となる条件はこれらに限定されるものではない。例えば、同一色のボールのみが複数入ればボーナス得点を得られる場合や、所定の位置に所定の色のボールが入ればボーナス得点を得られるようにしても良い。
【0175】
また、これらのボーナスチャンスは、所定の場合にのみ有効となることとし、有効なボーナスチャンスを明るく表示し、無効なボーナスチャンスを暗く表示して、有効無効が明瞭にわかるようにすることが好ましい。例えば、図13では、ボール配列部189aのみが明るくなって有効であることを表示し、他のボール配列部189b〜dは暗くなって無効であることを表示している。
【0176】
このようにボーナスチャンスの有効、無効を決定するためには、メダルを投入するごとにこのボーナスチャンスの有効、無効をランダムに決定できる制御部を設け、メダルを投入するごとにランダムに決定していくことが好ましい。また、こうすれば、このボーナスチャンスはいつ有効となるかがプレーヤーにはわからないこととなり、メダルを投入するごとに有効となるかどうかという一種の賭けが行われ、これだけでもプレーヤーが楽しめるものである。
【0177】
ディスプレー画面180は、このような内容が表示されるよう構成されており、このディスプレー画面180の下に操作ボタン174が設けられている。
【0178】
詳しくは、図13において、右から順に、色を不問とした賭けを行うためのオールカラーボタン174a、青ボールに賭けるための青ボールボタン174b、黄ボールに賭けるための黄ボールボタン174c、赤ボールに賭けるための赤ボールボタン174dが設けられている。
【0179】
これらの操作ボタン174a〜174dは、1回押すごとに、対応する賭けに1枚づつのメダルを賭けられるようになっている。例えば、賭枚数表示部188において青ボールに3枚のメダルが賭けられているので、青ボールボタン174bを3回押したこととなる。
【0180】
そして、赤ボールボタン174dの左には、マルチベットボタン174eが設けられている。このマルチベットボタン174eは、クレジット表示部186に表示されたメダル枚数が10を超えているときにボタンを押すと、内蔵したランプが点灯し、これが点灯中に、他の操作ボタン174a〜174dを押すと、1回押すごとに10枚のメダルを賭けられるようになっている。そして再度、このマルチベットボタン174eを押すと、ランプの点灯が消えて、10枚ごとの操作が解除され、他の操作ボタン174a〜174dを押すと、1回押すごとに1枚のメダルを賭けられるように構成されている。
【0181】
次に、ディスプレー画面180の右には、メダル払戻口179が設けられている。このメダル払戻口179は、クレジット表示部186に表示された枚数のメダルが払い戻される受け皿として形成されている。そして、払戻しを行うために、払戻ボタン176が設けられており、この払戻ボタン176を押すことで、メダルが払戻されることとなる。
【0182】
詳しくは、この払戻ボタン176は、クレジットがある場合のみ内蔵されたランプが点灯し、1回押すとランプが点滅して払い戻しを開始するようになっている。この払い戻しは随時行えるが、一度に連続して払い戻す枚数を所定枚数に制限しても良い。さらに、払戻中に再度払戻ボタン176を押すと払い戻しが中止されるようになっている。
【0183】
そして、この払戻ボタン176の右側にはメダル投入口178が設けられて、プレーヤーがメダルを所定枚数投入できるようになっている。
【0184】
(ゲーム内容)
本実施例は、上述したように構成されており、以下、本実施例のゲーム装置によるゲーム内容について説明する。
【0185】
上述したように、このゲーム装置は8台のプレー台170を有しているので、プレーヤーは、まずこれらのうち一のプレー台170を任意に選択する。そうすると、それぞれのプレー台170に対応するポケット枠142が設けられていることから、結局、特定の入賞ポケット140群が決定されることとなる(図10参照)。
【0186】
こうしてプレー台170を選択すると、このプレー台170のディスプレー画面180には種々の情報が表示されている。
【0187】
まず、ボール個数表示部182には、赤、黄、青の各色のボールがそれぞれ何個づつゲームで使用されるかが表示される。例えば、図13において、ボール個数表示部182は、赤ボール3個、黄ボール8個、青ボール5個と表示しており、合計16個のボールが使用されることが表示されている。
【0188】
このように、それぞれの色によってボールの個数が異なることから、各色のボールが入賞ポケット140に入る確率も異なってくる。そこで、倍率表示部184には、それぞれの色のボールの個数に応じて賭倍率が表示されている。例えば、青ボールが1個入ると1倍、2個入ると5倍、3個入ると20倍、……と表示されている。
【0189】
そこで、プレーヤーは、この賭倍率を参考にしてメダルを賭けることになるが、そのためにまず、メダル投入口178から所定枚数のメダルを投入してメダルをクレジットしておく。そうすると、クレジット表示部186にメダルの投入枚数が表示される(図13参照)。
【0190】
ここで、メダルを何枚か投入すると、当初は全体が暗く表示されていたボール配列部189a〜189dのうち、いずれかが明るく表示されてボーナスチャンスが有効であることが表示される。このボーナスチャンスがいつ有効となるかは、ランダムに決定されるので、プレーヤーにはわからないようになっている。
【0191】
以上のようにして賭けが終了する。例えば、図13では、赤ボールに1枚、黄ボールに2枚、青ボールに3枚、色を不問として4枚のメダルが賭けられている。そして、ボール配列部189aが明るく表示されて、横一列にボールが並ぶとボーナス得点が加算され得ることが表示されている。
【0192】
そして、プレーヤーは、所定時間内に操作ボタン174を操作して賭けを行う。なお、この賭けを行う時間には、スローテンポなBGMを流し、賭けの締切り時間が近付くと別のBGMに切り替わるようになっている。
【0193】
ここで、操作ボタン174a〜174dは、それぞれ真上に表示された色の賭けを行えるようになっている。例えば、操作ボタン174aは、どの色のボールであっても2個以上入ればメダルが払い戻される賭けを行うもので、あるいは、操作ボタン174bは、青色のボールが1個以上入れば払い戻しを受けられる賭けを行うものである。
【0194】
そして、賭けの時間が終わるとゲームが開始される。具体的には、まず、図3に示す格納レール70から、各色のボール2を所定の個数送り出す。そして、図2に示すように、誘導レール30、搬送装置90、誘導レール30、誘導パイプ24、送出パイプ122を経て、ボール2は、スパイラルレール100に送り出される。この送り出されたボール2は、図1に示すようにして、スパイラルレール100を転がり落ちてボール受部130に送り出される。
【0195】
このボール受部130は、上述したように漏斗状をしているので、送り出されたボール2は、図10に示すようにして周方向に回転しながら徐々に中心方向に落ちていく。そして、このボール2は、入賞ポケット140又は無効ポケット150に入ることとなる。
【0196】
ここで、ボール2が入賞ポケット140に入ると、この入賞ポケット140の上方に設けられたCCDカメラ60はこれを検出し算出手段に出力する。そして、算出手段は、この入力された信号からボール2の色及び個数を算出し、これを記憶しておく。
【0197】
さらに、本実施例では、他のボール2が全て送り出された後に、数ゲームに一度の割合で金色のボール2が送り出されることになっている。この金色のボール2は、入賞ポケット140に入ると払戻倍率がさらに2倍になるものであり、CCDカメラ60によって検出されるようになっている。また、この金色のボール2は、どの色のボール2に賭けてあっても入賞個数を1個増やすものである。
【0198】
例えば、図13に示す賭け方をした場合で、自分の入賞ポケット140には赤ボールが1個入っているだけであった場合、ここに金ボールが入ると赤ボールが2個として計算され、さらに賭倍率が2倍となる。すなわち、赤ボールが2個として12倍となり、これが2倍となって24倍となる。
【0199】
こうして、全てのボールがいずれかの入賞ポケット140又は無効ポケット150に入るとゲーム終了となる。
【0200】
そして算出手段は、入賞ポケット140に入ったボールの個数、色、及び配置と、プレーヤーが操作ボタン174によって行った賭けと、を比較して、プレーヤーの勝ちであれば、所定の払い戻しを行えるようにする。具体的には、まずクレジット表示部186に配当枚数を加算しておき、プレーヤーが払戻ボタン176を押すことで払い戻されるようにする。
【0201】
さらに、この払い戻しの後、あるいは払い戻しと同時に、ボール2をボール受部130の回収開口部134から回収する。具体的な作用については、上述したので省略する。
【0202】
そして、再びプレーヤーが賭けを行うということを繰り返してゲームを楽しむものである。
【0203】
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。例えば、上記実施例は、本発明に係るボール送出機構をゲーム装置に適用したものであるが、これに限定されるものではなく、ボールの収納箱などに適用して、整然とボールを収納できるようにしても良い。
【0204】
また、上記実施例では、ボール受部130は、漏斗状をなしているが、この形状に限定されるものではなく、中心が高く周囲が低い山形状のものとしても良い。この場合には、ボールは中心から外方向に転がっていくこととなる。
【0205】
【発明の効果】
以上説明したように、(1)及び(2)の発明によれば、ボール詰まりを生じさせることなく、複数同時に流入するボールを1個ずつ送り出すことができる。
【0206】
また、(3)の発明によれば、開口部よりも上方に突出する内周壁によって、ボールが樋部を飛び越えることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るゲーム装置を示す全体斜視図である。
【図2】ハウジングを仮想線(二点鎖線)で描いた装置本体内の主要部を示す側面図である。
【図3】ボールを回収し搬送するための手段の概略を示す平面概略図である。
【図4】誘導レールを長尺状に示した図であり、同図(A)は平面図、同図(B)は側面図、同図(C)は正面図である。
【図5】送上円盤によりボールを一段高い位置に送り上げる構成及び作用を示す図である。
【図6】格納扉の開閉構造の詳細を平面図である。
【図7】搬送装置を示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)はボール支持部の斜視図である。
【図8】誘導レールから搬送装置にボールを送り渡す状態を示す平面図である。
【図9】図2におけるボール受部及び入賞ポケット付近の拡大図である。
【図10】入賞ポケットを備えたボール受部の平面図である。
【図11】(A)は入賞ポケットの平面図であり、同図(B)は、同図(A)におけるA−A線断面図である。
【図12】回収部本体を示す図であり、同図(A)は平面図、同図(B)は正面図、同図(C)は同図(A)におけるB−B線断面図、同図(D)は同図(A)におけるC−C線断面図である。
【図13】ディスプレー画面を含むプレー台の操作面を概略的に示した図である。
【符号の説明】
1 装置本体
2 ボール
30 誘導レール(導入レール)
50 CCDカメラ(検出手段)
70 格納レール(ボール格納手段)
80 格納扉(格納選別手段)
84 コイルばね(格納選別手段)
86 ソレノイド(格納選別手段)
90 搬送装置(搬送装置)
100 スパイラルレール(ボール送出部)
130 ボール受部
134 回収開口部
140 入賞ポケット
150 無効ポケット
160 渦巻回収レール(樋部)
168 立上部(内周壁)
174 操作ボタン(操作部)
178 メダル投入口
179 メダル払戻口[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a ball delivery mechanism for sequentially delivering a plurality of balls flowing in at the same time. Game device equipped with About.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a game machine using a plurality of balls includes a pachinko machine or a bingo game machine.
[0003]
The pachinko machine competes as to whether or not the struck pachinko balls enter a winning hole. When the pachinko balls enter the winning hole, a predetermined number of pachinko balls are refunded. When the pachinko balls enter the invalid hole, the pachinko balls are collected. Here, the pachinko balls are launched one after another by adjusting the launching force with the operation unit.
[0004]
Further, the bingo game device is configured to store dozens of numbered balls on the surface, and take out one of the balls at random. In addition, each player is provided with a card in advance, and arbitrary numbers are arranged on the card in, for example, 5 rows and 5 columns. Then, the number of the card corresponding to the number given to the ball taken out at random is checked, and if the checked numbers are aligned vertically or horizontally and diagonally, a winning is achieved.
[0005]
In addition, there is a device that automates this check so that the player simply bets on medals and watches for a predetermined number, but in any bingo game device, only one ball is numbered. They are taken out and collected one by one.
[0006]
In such pachinko machines and bingo game machines, a plurality of balls are used, but these balls are punched out or taken out one by one and collected. Therefore, similarly to the game device using one ball, the ball can be easily guided to the rail or gutter for collection, and ball clogging does not often occur.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, some game devices that use a plurality of balls collect multiple balls at the same time. For example, an arrangement ball device is used.
[0008]
In the arrangement ball device, for example, recesses in which numbers from 1 to 25 are displayed are arranged in rows and columns, and the player hits the balls one by one toward these recesses, and the balls are straightened either vertically or horizontally or diagonally. If this is the case, it is a winning game device.
[0009]
The ball that has entered the recess must be collected before the next game starts. Therefore, the bottom of the recess is opened to form a hole, and the ball that has entered the recess is dropped and collected.
[0010]
In such a configuration, when a ball is contained in each of the plurality of recesses, the plurality of balls are dropped and collected at the same time, so that there is a problem that a plurality of balls try to flow in at the same time and the ball is clogged. Was.
[0011]
That is, when a plurality of balls flow in at the same time, the balls are once received by a hopper or the like, and the balls are sent out one by one from holes formed in the lower part of the hopper. However, since this hole is formed in such a size that one ball can pass and two balls cannot pass at the same time, two or more balls gather in this hole to close the hole, The ball is clogged.
[0012]
In essence, the hole causes the ball to be sent out one by one so that the ball is clogged.
[0013]
Further, the problem of ball clogging is not limited to the case of collecting the balls, but occurs in the case of sequentially sending out a plurality of balls that have flowed in one by one in order.
[0014]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above-mentioned conventional problems, and has as its object to provide a ball delivery mechanism capable of sequentially delivering a plurality of balls that have flowed in one by one in order. Game device equipped with Is to provide.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
(1) To achieve the above objectives, Book The present invention is a ball delivery mechanism for sequentially delivering a plurality of simultaneously flowing balls one by one, a ball receiving portion having an inclined surface and having a circular lower end, and provided at the lower end of the circular shape, the balls are arranged in one row. A gutter part which can be sent out, wherein the gutter part is formed in a spiral shape so as to be inclined from one side to the other side along the lower end of the circle.
[0016]
(2) And Book The present invention relates to a ball delivery mechanism for sequentially delivering a plurality of simultaneously flowing balls one by one, a ball receiving part having a funnel shape and having a circular opening substantially at the center, and provided below the inside of the opening. A gutter part capable of sending out the balls in a single row, wherein the gutter part is formed in a spiral shape so as to be inclined from one to the other along the opening end of the opening. I do.
[0017]
(3) Also, Book The invention is The button according to the invention of (2) The gutter portion has an outer peripheral wall provided below the opening end, and an inner peripheral wall facing the outer peripheral wall, wherein the inner peripheral wall protrudes upward from the opening. The ball rolling on the field portion is stopped, and the ball is dropped into the gutter portion.
[0018]
[Action]
(1) According to the invention, a plurality of simultaneously flowing balls are received by the ball receiving portion. Since the ball receiving portion has an inclined surface, all of the flowing balls roll along the inclination. Since the lower end of the ball receiving portion has a circular shape, the ball rolls down from the lower end.
[0019]
A gutter is provided at the lower end. Since the gutter can send out the balls in a single row, the balls rolling down the ball receiver will be aligned in a row when falling down from the lower end of the ball receiver to the gutter.
[0020]
Here, when many balls flow into the ball receiving portion at the same time, the gutter portion may be buried with some of the balls, and other balls may not enter the gutter portion. Specifically, when the gutter portion is buried with some balls, the other balls come into contact with the balls in the gutter portion and are arranged in the ball receiving portion.
[0021]
However, the rolling directions of some of these balls and the other balls intersect with each other, so that the balls do not come into contact with each other to absorb the rolling force and stop. That is, the ball that has entered the gutter portion rolls in the circumferential direction because the gutter portion is provided along the lower end of the circle, but the ball disposed in the ball receiving portion has a lower end of the ball receiving portion having a circular shape. Therefore, it rolls toward the center in the diameter direction.
[0022]
Then, the ball entering the gutter rolls on the gutter without being stopped by the ball arranged in the ball receiving portion. And since the gutter part is inclined from one side to the other, the ball which entered this gutter part rolls naturally, and the space where another ball enters immediately is formed. In this way, the balls enter the gutter one after another and can be sent out.
[0023]
Further, in this ball delivery mechanism, since the gutter portion is provided circumferentially along the circular lower end of the ball receiving portion, the distance of the gutter portion is longer than that provided in a straight line. I have. Then, the number of balls falling at one time from the ball receiving portion to the gutter portion increases, so that the number of balls waiting in the ball receiving portion decreases, and the balls can be sent out one by one without fail.
[0024]
Further, since the gutter portion is formed in a spiral shape, the ball can be smoothly sent out as compared with a gutter portion which is meandering or bent at a steep angle.
[0025]
Also, (2) According to the invention, a plurality of simultaneously flowing balls are received by the ball receiving portion. Since the ball receiving portion has a funnel shape, all the balls that have flowed in roll in the center. Since a circular opening is formed at the center of the ball receiving portion, the ball rolls down from the opening.
[0026]
A gutter portion is provided below the inside of the opening along the opening end. Since the gutter can send out the balls in a single row, the balls that roll down the ball receiving section are arranged in a single row when falling from the opening to the gutter.
[0027]
Here, when many balls flow into the ball receiving portion at the same time, the gutter portion may be buried with some of the balls, and other balls may not enter the gutter portion. Specifically, when the gutter portion is buried with some balls, the other balls come into contact with the balls in the gutter portion and are arranged in the ball receiving portion.
[0028]
However, the rolling directions of some of these balls and the other balls intersect with each other, so that the balls do not come into contact with each other to absorb the rolling force and stop. That is, the ball that has entered the gutter portion rolls in the circumferential direction because the gutter portion is provided along the opening end of the circular opening, but the ball placed in the ball receiving portion has a funnel that has a funnel. Because of its shape, it rolls toward the center in the diametric direction.
[0029]
Then, the ball entering the gutter rolls on the gutter without being stopped by the ball arranged in the ball receiving portion. And since the gutter part is inclined from one side to the other, the ball which entered this gutter part rolls naturally, and the space where another ball enters immediately is formed. In this way, the balls enter the gutter one after another and can be sent out.
[0030]
Further, in this ball delivery mechanism, since the gutter portion is provided circumferentially along the opening end of the circular opening, the distance of the gutter portion is longer than that provided in a straight line. I have. Then, the number of balls falling at one time from the ball receiving portion to the gutter portion increases, so that the number of balls waiting in the ball receiving portion decreases, and the balls can be sent out one by one without fail.
[0031]
Further, since the gutter portion is formed in a spiral shape, the ball can be smoothly sent out as compared with a gutter portion which is meandering or bent at a steep angle.
[0032]
next, (3) According to the invention, the inner peripheral wall protrudes above the opening. Then, the ball that has vigorously rolled the ball receiving portion can be stopped by the inner peripheral wall and dropped into the gutter portion. That is, the ball is prevented from jumping over the gutter.
[0033]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0034]
FIG. 1 is an overall perspective view showing an embodiment in which the present invention is applied to a game device. In this figure, the game device includes a device
[0035]
Although the details will be described later, the flow of the
[0036]
In this manner, the
[0037]
Then, when the game is over, the
[0038]
(Apparatus body 1)
FIG. 2 shows a side surface or a vertical cross section of a main portion in the device
[0039]
As shown in FIG. 2, the apparatus
[0040]
Specifically, the
[0041]
Moreover, the cross section of the support shaft 16 and the bearing
[0042]
In addition, if the support shaft 16 and the bearing
[0043]
As shown in FIG. 1, a
[0044]
(Device stand 20)
Next, a
[0045]
These will be described with reference to FIG. FIG. 3 is a schematic plan view schematically showing a means for collecting and transporting the
[0046]
2 and 3, a
[0047]
(Induction rail 30)
Thus, the
[0048]
As shown in FIG. 4C, the
[0049]
Further, as shown in FIGS. 4A and 4B, the
[0050]
(Transmission disk 40)
FIG. 5 shows a structure and an operation of feeding the
[0051]
In FIG. 5, two
[0052]
The
[0053]
Further, it is necessary that the first notched
[0054]
Further, as shown in FIG. 5A, the first notched
[0055]
Next, a description will be given of the action of raising the
[0056]
When the rotation of the
[0057]
Here, since the sum of the intervals h1 and h2 is the interval at which the
[0058]
Thus, as shown in FIG. 3, the
[0059]
In the present embodiment,
[0060]
Specifically, the imaging operation of the
[0061]
More specifically, the storage identification calculation unit includes an RGB decoder (not shown), an A / D converter, a frame buffer, and a processing unit, and imaging information input from the
[0062]
It should be noted that if the storage identification calculation unit determines the color information based on the ratio between the color component information instead of the absolute value of the color component information, the storage value may be compared with the case where the absolute value is used as it is. In addition, the influence of external light and the like from the surroundings can be reduced.
[0063]
In this manner, the color of the
[0064]
In this embodiment, in order to store the
[0065]
(Storing rail 70)
That is, as shown in FIG. 3, the four rows of storage rails 70 are respectively connected to the
[0066]
Here, the
[0067]
FIG. 6 shows details of the opening / closing structure of the
[0068]
In FIG. 6, the
[0069]
To open and close the
[0070]
Specifically, according to the present embodiment, in FIG. 6, tension is applied to the movable iron core 88 in the retracting direction (indicated by an arrow in FIG. 6), and this direction is the opening direction of the
[0071]
Further, since the direction of the tension of the movable iron core 88 is substantially equal to the direction in which the
[0072]
One end of the
[0073]
Thus, the
[0074]
The storage operation of the
[0075]
When the color of the
[0076]
Then, when a current flows through the
[0077]
Next, in this embodiment, the game can be performed by specifying the number of
[0078]
That is, as shown in FIG. 2, the
[0079]
Here, since the
[0080]
That is, as shown in FIG. 2, when the
[0081]
For example, as described above, when
[0082]
Further, for example, when the
[0083]
The
[0084]
(Transport device 90)
FIG. 7 shows a
[0085]
The
[0086]
As shown in FIG. 7 (C), the
[0087]
Thus, the
[0088]
Next, the operation of transporting the
[0089]
In the figure, the
[0090]
Accordingly, as shown in FIG. 8, when the
[0091]
When the
[0092]
The upper part of the
[0093]
Thus, the
[0094]
In the present embodiment, the apparatus
[0095]
Next, the
[0096]
(Spiral rail 100)
The
[0097]
Further, in order to drop the
[0098]
Furthermore, it is preferable to adjust the relative position of each
[0099]
Therefore, since the force of the
[0100]
With such a configuration, the
[0101]
Further, the
[0102]
As shown in FIG. 2, the lower end of the
[0103]
Further, a
[0104]
Moreover, since the
[0105]
Thus, the outlet 122 a of the
[0106]
The lower end of the
[0107]
(Ball receiving part 130)
Next, a
[0108]
The
[0109]
Also, near the center of the
[0110]
Further, a
[0111]
Further, an outer
[0112]
(Winning
Next, the winning
[0113]
As shown in FIG. 10, an octagonal
[0114]
The
[0115]
The
[0116]
As shown in FIG. 11, the
[0117]
By doing so, even if the
[0118]
As shown in FIG. 11B, the
[0119]
Here, the upper
[0120]
Also, as shown in FIG. 11A, when two
[0121]
The lower
[0122]
Next, the
[0123]
As described above, the shape of the
[0124]
That is, as shown in FIG. 10, the
[0125]
Note that the swinging of the
[0126]
Next, the configuration and operation of detecting the
[0127]
First, as for the configuration, as shown in FIG. 2, the
[0128]
Further, the
[0129]
When an imaging operation is performed by the
[0130]
The ball determination unit determines whether or not the
[0131]
This determination is performed by obtaining color component information of a captured image at a preset observation point based on the imaging information, and determining color information at the observation point based on the color component information.
[0132]
Specifically, an observation point is set in advance at each of the positions of the twelve balls that can be arranged in the winning
[0133]
Specifically, the ball determination unit includes an RGB decoder (not shown), an A / D converter, a frame buffer, and a processing unit.
[0134]
The imaging information input from the
[0135]
The color determined in this way is the color at each observation point, and may be the color of the
[0136]
For example, it is assumed that the color of the
[0137]
Alternatively, if the color determined at one observation point near the entrance outside the winning
[0138]
As described above, the presence or absence of the
[0139]
Thus, when the game is over, it is necessary to collect the
[0140]
This will be described with reference to FIG. 9. In FIG. 9, the
[0141]
(Swirl recovery rail 160)
The
[0142]
12A and 12B are diagrams showing the collecting unit
[0143]
As shown in these drawings, the recovery unit
[0144]
A rising
[0145]
Moreover, the
[0146]
Since the
[0147]
Here, since the
[0148]
In addition, the
[0149]
In particular, in the present embodiment, as shown in FIG. 10, the winning
[0150]
In this case, if these
[0151]
The
[0152]
(Play stand 170)
Next, the play table 170 surrounding the apparatus
[0153]
As shown in FIG. 1, the playing table 170 is provided with a
[0154]
The specific display contents of the
[0155]
It should be noted that the contents of the game will be briefly described as a premise for explaining the display contents of the
[0156]
In FIG. 13, the
[0157]
Below the number-of-
[0158]
Alternatively, instead of the betting rate, the number of medals to be obtained in case of winning may be displayed as the number of medals bet × the betting rate.
[0159]
Here, the number of balls in the leftmost row is one to six. What is not displayed in the case of seven or more is that, as shown in FIG. 10, a group of winning
[0160]
Further, for example, when a red ball is described, it is shown that the magnification is 1 times if one red ball is included, 12 times if two red balls are included, and 100 times if three red balls are included. The reason why four or more balls are not displayed is that only three red balls are used as shown in the ball
[0161]
Regarding the betting rate regardless of the color, if the ball of any color is 2 times, 1 times, 3 times, 2 times, 4 times, 3 times, 5 times, 10 times, 6 times It is shown that the magnification becomes 50 times if entered. If only one piece is entered, the probability is considerably high, so that the medals are confiscated without being refunded.
[0162]
Next, at the bottom of the
[0163]
The
[0164]
For example, in FIG. 13, the display of the
[0165]
The bet
[0166]
For example, FIG. 13 shows that one medal has been bet on one bet on a red ball, two on a yellow ball, three on a blue ball, and four bets on any color.
[0167]
Next, a bonus
[0168]
For example, the bonus
[0169]
Specifically, as shown in FIG. 11A, three winning
[0170]
In the bonus
[0171]
Alternatively, the display of +100 may mean that the number of medals to be obtained is increased by 100.
[0172]
The payout rate of the total sum in this case is, for example, assuming that three medals are bet on a blue ball and all the blue balls are inserted in the arrangement of the ball arrangement unit 189a. And 100 is added to this, giving 120 times. Further, since three medals are bet on the blue ball, a refund of 360 medals is obtained at 120 times of three medals.
[0173]
Similarly, the
[0174]
Note that the conditions for the bonus score are not limited to these. For example, a bonus score may be obtained when only a plurality of balls of the same color enter, or a bonus score may be obtained when a ball of a predetermined color enters a predetermined position.
[0175]
In addition, it is preferable that these bonus chances are effective only in a predetermined case, and it is preferable that the effective bonus chances are displayed brightly and the invalid bonus chances are displayed darkly so that the validity / invalidity can be clearly understood. . For example, in FIG. 13, only the ball arrangement section 189a becomes bright to indicate that it is valid, and the other
[0176]
In order to determine the validity / invalidity of the bonus chance in this manner, a control unit capable of randomly determining the validity / invalidity of the bonus chance is provided every time a medal is inserted, and the control unit is randomly determined every time a medal is inserted. It is preferable to go. Also, in this way, the player does not know when this bonus chance will be effective, and a kind of bet will be made whether or not it will be effective each time a medal is thrown, and the player alone can enjoy it. .
[0177]
The
[0178]
More specifically, in FIG. 13, in order from the right, an all-color button 174a for making a bet of any color, a
[0179]
Each time these operation buttons 174a to 174d are pressed, one medal can be bet on the corresponding bet. For example, since three medals are bet on the blue ball in the bet
[0180]
A
[0181]
Next, a
[0182]
Specifically, the built-in lamp of the
[0183]
A
[0184]
(Game content)
The present embodiment is configured as described above. Hereinafter, the content of the game performed by the game device of the present embodiment will be described.
[0185]
As described above, since this game apparatus has eight play stands 170, the player first arbitrarily selects one of these play stands 170. Then, since the pocket frames 142 corresponding to the respective play tables 170 are provided, a specific winning
[0186]
When the play table 170 is selected in this way, various information is displayed on the
[0187]
First, the ball
[0188]
As described above, since the number of balls differs for each color, the probability that the ball of each color enters the winning
[0189]
Therefore, the player bets medals with reference to the betting rate. For this purpose, first, a predetermined number of medals are inserted through the
[0190]
Here, when some medals are inserted, any one of the ball array portions 189a to 189d, which was initially displayed as dark, is displayed as bright, indicating that the bonus chance is effective. When this bonus chance becomes effective is determined at random, so that the player does not know.
[0191]
The betting ends as described above. For example, in FIG. 13, four medals are bet on a red ball, two on a yellow ball, three on a blue ball, and any color. Then, it is displayed that the ball arrangement portion 189a is displayed brightly, and that the bonus points can be added when the balls are arranged in a horizontal line.
[0192]
Then, the player operates the
[0193]
Here, each of the operation buttons 174a to 174d can bet on the color displayed directly above. For example, the operation button 174a is used to make a bet in which a medal is refunded if two or more balls are inserted, or the
[0194]
Then, when the betting time is over, the game is started. Specifically, first, a predetermined number of
[0195]
Since the
[0196]
Here, when the
[0197]
Further, in this embodiment, after all the
[0198]
For example, in the case of betting shown in FIG. 13, if only one red ball is contained in one's winning
[0199]
In this way, when all the balls have entered any of the winning
[0200]
Then, the calculating means compares the number, color, and arrangement of the balls in the winning
[0201]
Further, after or simultaneously with the refund, the
[0202]
Then, the player enjoys the game by repeatedly making a bet.
[0203]
The present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications can be made within the scope of the invention. For example, in the above-described embodiment, the ball sending mechanism according to the present invention is applied to a game device. However, the present invention is not limited to this. You may do it.
[0204]
Further, in the above embodiment, the
[0205]
【The invention's effect】
As explained above, (1) as well as (2) According to the invention, a plurality of simultaneously flowing balls can be sent out one by one without causing ball clogging.
[0206]
Also, (3) According to the invention, the ball can be prevented from jumping over the gutter by the inner peripheral wall protruding above the opening.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall perspective view showing a game device according to an embodiment.
FIG. 2 is a side view showing a main part in the apparatus main body in which a housing is drawn by a virtual line (two-dot chain line).
FIG. 3 is a schematic plan view schematically showing a means for collecting and transporting a ball.
4A and 4B are diagrams showing the guide rail in a long shape, wherein FIG. 4A is a plan view, FIG. 4B is a side view, and FIG. 4C is a front view.
FIG. 5 is a diagram showing a configuration and an operation of feeding a ball to a position one step higher by a feeding disk;
FIG. 6 is a plan view showing details of a storage door opening / closing structure.
FIGS. 7A and 7B are diagrams showing a transfer device, wherein FIG. 7A is a front view, FIG. 7B is a side view, and FIG. 7C is a perspective view of a ball support.
FIG. 8 is a plan view showing a state where a ball is sent from a guide rail to a transfer device.
FIG. 9 is an enlarged view of the vicinity of a ball receiving portion and a winning pocket in FIG. 2;
FIG. 10 is a plan view of a ball receiving portion provided with a winning pocket.
11A is a plan view of a winning pocket, and FIG. 11B is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 11A.
12A and 12B are views showing a collecting unit main body, wherein FIG. 12A is a plan view, FIG. 12B is a front view, and FIG. 12C is a cross-sectional view taken along line BB in FIG. FIG. 3D is a cross-sectional view taken along line CC in FIG.
FIG. 13 is a diagram schematically showing an operation surface of a play table including a display screen.
[Explanation of symbols]
1 Device body
2 balls
30 Guide rail (introduction rail)
50 CCD camera (detection means)
70 Storage rail (ball storage means)
80 Storage door (storage sorting means)
84 coil spring (storage sorting means)
86 solenoid (storage sorting means)
90 Transport device (transport device)
100 Spiral rail (ball sending section)
130 Ball receiver
134 Collection opening
140 winning pocket
150 invalid pocket
160 Spiral Recovery Rail (Gutter)
168 Rise (inner wall)
174 Operation buttons (operation unit)
178 medal slot
179 medal payout slot
Claims (2)
前記ボール送出機構は、
漏斗状をなしほぼ中央に円形の開口部が形成されたボール受部と、
前記開口部に沿って複数設けられて前記ボール受部からボールを受け入れるポケット部と、
前記開口部の内側下に設けられて前記各ポケット部から流入したボールを1列で送り出し可能な樋部と、を有し、
前記樋部は、前記開口部の開口端に沿って、一方から他方に傾斜して螺旋状に形成されることを特徴とするゲーム装置。 A game device having a ball sending mechanism for sequentially sending a plurality of simultaneously flowing balls one by one,
The ball sending mechanism,
A ball receiving portion having a funnel shape and a circular opening formed substantially in the center,
A pocket portion provided along the opening to receive a ball from the ball receiving portion;
A gutter portion provided below the inside of the opening and capable of sending out the balls flowing from the respective pocket portions in a single row,
The game device , wherein the gutter portion is formed in a spiral shape so as to be inclined from one side to the other side along an opening end of the opening.
前記樋部は、前記開口端から下方に設けられる外周壁と、この外周壁と対向する内周壁と、を有し、
前記内周壁は、前記開口部よりも上方に突出して設けられて、前記ボール受部を転がるボールを制止して、このボールを前記樋部に落とし込ませることを特徴とするゲーム装置。The game device according to claim 1 ,
The gutter has an outer peripheral wall provided below the opening end, and an inner peripheral wall facing the outer peripheral wall,
The game device , wherein the inner peripheral wall is provided so as to protrude above the opening to stop a ball rolling on the ball receiving portion and drop the ball into the gutter portion.
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