JP3601384B2 - Novel polyamide and process for producing the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定の末端基構造を有する新規ポリアミドおよびその製造法に関する。詳しくは、末端基が少なくとも2個以上の芳香族環および/または脂環族環を含有する構造である新規ポリアミドおよびその製造法に関する。この新規ポリアミドは結晶化速度が遅く、押出成形やブロー成形などの成形加工性に優れており、自動車用部品、包装用材料、電気電子材料などに利用される。
【0002】
【従来の技術】
従来、末端基構造として、少なくとも2個以上の芳香族環および/または脂環族環を有するポリアミドに関する具体的な報告は見当たらない。
ポリアミドは機械的性質や熱的性質に優れており、特に、結晶性ポリアミドは結晶の存在によって耐熱性が良いことから種々の産業分野で使用されている。この結晶に関連する結晶化度や結晶化速度はポリアミドの物性や成形加工性に大きな影響を与えることが知られている。そのため、ポリアミドの結晶化度や結晶化速度を制御する技術の検討が数多く行なわれている。例えば、ポリアミドの結晶化速度促進に関しては、各種の結晶核剤を利用する方法が提案されている。これらの結晶核剤は、射出成形法での生産性向上などに有効である。一方、結晶化速度を遅らせる方法に関する提案はそれほど多くない。例えば、ポリアミドの結晶化速度を遅らせる方法として、種類の異なるポリアミドどうしを共重合させる方法が提案されている。この方法は、通常、ポリアミドの融点や結晶化度が低下させることがあり、この方法を利用できる用途に制約があった。また、特開昭62−246958号公報に、アジン化合物の添加によりポリアミドの結晶化速度を遅くする方法が開示されている。しかし、アジン化合物は染料として使用される化合物で、これを使用した場合、ポリアミドは特定の色に着色することから用途面で制約があった。結晶化速度が遅くなった場合、押出成形での延伸工程やブロー成形での賦形が容易となるなどの成形加工上の利点が大きいため、結晶化速度の遅いポリアミドが求められていた。
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、融点や機械的性質が低下する、ポリアミドが着色するなどの従来技術における課題が少なく、かつ、結晶化速度の遅いポリアミドおよびその製造法の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を検討した結果、末端基が少なくとも2個以上の芳香族環および/または脂環族環を含有する構造であるポリアミドは、結晶化速度が遅くなることを見出し、本発明に到達した。
【0003】
すなわち、本発明の第一の発明は、末端基が少なくとも2個以上の芳香族環および/または脂環族環を含有する構造であって、
脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸、
脂肪族ジアミンと芳香族ジカルボン酸、
芳香族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸、
ω−アミノカルボン酸、
ラクタム、
及びこれらの2種類以上の組合せ
のいずれかのモノマーのみから合成されてなることを特徴とする新規ポリアミドである。
【0004】
また、本発明の第二の発明は、少なくとも2個以上の芳香族環および/または脂環族環を含有するモノカルボン酸および/またはモノアミンの存在下に、ポリアミドを合成する、末端基が少なくとも2個以上の芳香族環および/または脂環族環を含有する構造であって、
脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸、
脂肪族ジアミンと芳香族ジカルボン酸、
芳香族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸、
ω−アミノカルボン酸、
ラクタム、
及びこれらの2種類以上の組合せ
のいずれかのモノマーのみから合成されてなることを特徴とする新規ポリアミドの製造法である。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、詳細に本発明を説明する。
本発明のポリアミドは末端基に少なくとも2個以上の芳香族環および/または脂環族環を含む構造のポリアミドである。芳香族環としては、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環およびこれらの誘導体の環が挙げられ、脂環族環としては、シクロパラフィン環、シクロオレフィン環、テルペン環、ステロイド環およびこれらの誘導体の環が挙げられる。
【0006】
このポリアミドの主鎖は、脂肪族あるいは脂肪族と芳香族とからなる結晶性のポリアミドで構成され、数平均分子量が3,000〜60,000、好ましくは4,000〜50,000、さらに好ましくは5,000〜45,000のポリアミドである。数平均分子量が60,000より大きい場合、末端基構造の効果がほとんど認められなくなり、結晶化速度はそれほどが遅くならないことがある。一方、3,000より小さい場合、ポリアミド本来の優れた性質が得られなくなるので好ましくない。
【0007】
このポリアミドは、脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸、脂肪族ジアミンと芳香族ジカルボン酸、芳香族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸、ω−アミノカルボン酸、ラクタム、及びこれらの2種類以上の組合せのいずれかのモノマーのみから合成されてなる。
上記のジアミンとしては、通常、炭素数2〜24のジアミンであり、具体例としては、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、トリデカメチレンジアミン、ヘキサデカメチレンジアミン、オクタデカメチレンジアミン、2,2,4(又は2,4,4)−トリメチルヘキサメチレンジアミンのような脂肪族ジアミン、シクロヘキサンジアミン、メチルシクロヘキサンジアミン、ビスー(4,4’−アミノシクロヘキシル)メタンのような脂環式ジアミン、キシリレンジアミンのような芳香族ジアミン等が挙げられる。
【0008】
ジカルボン酸としては、通常、炭素数2〜24のジカルボン酸が使用され、具体例としては、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカンジオン酸、ドデカンジオン酸、トリデカジオン酸、テトラデカジオン酸、ヘキサデカジオン酸、ヘキサデセンジオン酸、オクタデカジオン酸、オクタデセンジオン酸、エイコサンジオン酸、エイコセンジオン酸、エイコサジエンジオン酸、ドコサンジオン酸、2,2,4−トリメチルアジピン酸のような脂肪族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸のような脂環式ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、キシリレンジカルボン酸のような芳香族ジカルボン酸等が挙げられる。
これらのジアミンとジカルボン酸はほぼ等モルの配合割合で使用される。
【0009】
ω−アミノカルボン酸の具体例としては、5−アミノ吉草酸、6−アミノカプロン酸、7−アミノヘプタン酸、8−アミノオクタン酸、9−アミノノナン酸、10−アミノカプリン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸などを挙げることができる。ラクタムの具体例としては、ピロリドン、メチルピロリドン、カプロラクタム、エナントラクタム、ウンデカンラクタム、ドデカラクタムなどを挙げることができる。
これらのジアミンとジカルボン酸とを配合したもの、ω−アミノカルボン酸やラクタムなどはそれぞれ単独で使用しても良いし、又、これらの2種類以上を適宜組合せて使用しても良い。
【0010】
本発明の末端基が少なくとも2個以上の芳香族環および/または脂環族環を含有する構造であるポリアミドは、少なくとも2個以上の芳香族環および/または脂環族環を含有するモノカルボン酸および/またはモノアミンの存在下に、前述のジアミンとジカルボン酸とを配合したものやω−アミノカルボン酸やラクタムを溶融重合、溶液重合、固相重合など公知の方法でポリアミドを合成することにより製造できる。例えば、少なくとも2個以上の芳香族環および/または脂環族環を含有するモノカルボン酸および/またはモノアミンの存在下に、前述のジカルボン酸とジアミンとを等モルで配合したものやω−アミノカルボン酸を必要ならば少量の水とともに加熱して重縮合する方法、あるいは、ラクタムを少量の水とともに加熱して開環重合する方法等により製造することができる。この際、少なくとも2個以上の芳香族環および/または脂環族環を含有するモノカルボン酸および/またはモノアミンの使用量は合成しようとするポリアミドの分子量により、適宜、決められる。
【0011】
本発明において、ポリアミドを合成する反応温度は140℃〜350℃の範囲であり、好ましくは、150℃〜340℃である。反応温度が140℃より低い場合、反応速度が遅くなり、ポリアミドを得るために長時間を必要とする。また、反応温度が350℃より高くなると、着色や架橋などの副反応が生じるので好ましくない。ポリアミド合成の際、反応の促進や劣化防止のために、リン系の触媒や酸化防止剤などの添加剤を使用することができる。
【0012】
本発明で使用する少なくとも2個以上の芳香族環および/または脂環族環を含有するモノカルボン酸は、少なくとも2個以上の芳香族環および/または脂環族環どうしが直接結合している構造、あるいは、芳香族環および/または脂環族環どうしの間に5個以内の原子が存在する構造のモノカルボン酸である。また、一つのカルボキシル基以外にポリアミドの合成に影響する官能基を含んでいないモノカルボン酸であることが好ましい。芳香族環および/または脂環族環どうしの間に存在する5個以内の原子としては、CR2(ここで、Rは、水素、炭素数1〜4のアルキル基)、O、CO、SiR2(ここで、Rは、水素、炭素数1〜4のアルキル基)、SiOなどが挙げられる。また、ポリアミドの合成に影響する官能基の具体例は、カルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシル基、ビニル基などである。
【0013】
このようなモノカルボンの具体例として、ジシクロヘキシル酢酸、ジフェニル酢酸、ジフェニルプロピオン酸、ビフェニル酢酸、9−フルオレン酢酸、9−フルオレンカルボン酸、ナフチル酢酸、ナフトキシ酢酸、1−ピレン酢酸、1−ピレン酪酸、トリフェニル酢酸、3,3,3−トリフェニルプロピオン酸、4,4’−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ペンタン酸、ビフェニルカルボン酸、4−メチル−2−ビフェニルカルボン酸、9−アントラセンカルボン酸、2−フェネチル安息香酸、ベンゾイル安息香酸、フェノキシ安息香酸、ナフトイック酸、フルオレンカルボン酸、キノリンカルボン酸、2,2’−ビフェニルジカルボン酸およびその酸無水物、1,8−ナフタリック酸無水物など、デヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸などのロジン酸類、デオキシコール酸、コール酸などのコール酸類を挙げることができる。
【0014】
本発明で使用する少なくとも2個以上の芳香族環および/または脂環族環を含有するモノアミンは、少なくとも2個以上の芳香族環および/または脂環族環どうしが直接結合している構造、あるいは、芳香族環および/または脂環族環どうしの間に5個以内の原子が存在する構造のモノアミンである。また、アミノ基が脂肪族基に直接結合していたり、また、一つのアミノ基以外にポリアミドの合成に影響する官能基を含んでいないモノアミンが好ましい。芳香族環および/または脂環族環どうしの間に存在する5個以内の原子としては、CR2(ここで、Rは、水素、炭素数1〜4のアルキル基)、O、CO、SiR2(ここで、Rは、水素、炭素数1〜4のアルキル基)、SiOなどが挙げられる。また、ポリアミドの合成に影響する官能基の具体例は、カルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシル基、ビニル基などである。
【0015】
このようなモノアミンの具体例としては、ジシクロヘキシルアミン、ジベンジルアミン、アミノジフェニルメタン、ジフェニルエチルアミン、ジフェニルプロピルアミン、ナフタレンメチルアミン、1−(1−ナフチル)エチルアミン、1−ピレンメチルアミン、デヒドロアビエチルアミンなどを挙げることができる。
【0016】
芳香族環および/または脂環族環が1つであったり、芳香族環および/または脂環族環が2以上であっても、それらの間に6以上の原子が存在した場合、結晶化速度を遅らせる効果が小さくなる。
また、前記の少なくとも2個以上の芳香族環および/または脂環族環を含有するモノカルボン酸あるいはモノアミンは、一つのカルボキシル基あるいは一つのアミノ基を有するもので、これら以外にポリアミドの合成に影響する官能基がある場合、ポリアミドの合成を阻害することがあるので好ましくない。
【0017】
前述の少なくとも2個以上の芳香族環および/または脂環族環を含有するモノカルボン酸および/またはモノアミンは単独で使用しても良く、また、上記のモノカルボン酸やモノアミンをそれぞれ幾つかを組み合わせて用いても良い。
【0018】
本発明のポリアミドには、補強材、充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、安定剤、顔料、滑剤、難燃剤あるいはその他の添加剤を含有させることができる。
【0019】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。なお、実施例に記載した特性評価は次の方法で行った。
【0020】
(1)ポリアミドの溶液粘度の測定
1.0g/100mlの濃度で97%硫酸を溶媒として、25℃でウベローデ粘度計を用いて測定し、式(1)により溶液粘度ηrを求めた。
【数1】
ηr=t/t0 (1)
ここで、t;溶液の流出時間(秒)、t0;溶媒のみの流出時間(秒)
【0021】
(2)末端基濃度の測定
アミノ基濃度;
フェノール/メタノール(4/1;体積比)混合溶媒40mlに試料を溶解し、チモールブルーを指示薬として数滴加えた後、1/20N塩酸を用いて室温で滴定した。アミノ基濃度[NH2](単位;モル/g)は式(2)で計算した。
【数2】
[NH2]=(L1−L2)×f1×10−4/(2×S1) (2)
ここで、L1;試料溶液の滴定量(ml)、L2;溶媒のみの滴定量(ml)、f1;1/20N塩酸のファクター、S1;試料量(g)
カルボキシル基濃度;
ベンジルアルコール40mlに試料を180℃で溶解し、フェノールフタレインを指示薬として数滴加えた後、エタノール性1/20N水酸化カリウムを用いて滴定した。カルボキシル基濃度[COOH](単位;mol/g)は式(3)で計算した。
【数3】
[COOH]=(L3−L4)×f2×10−4/(2×S2) (3)
ここで、L3;試料溶液の滴定量(ml)、L4;溶媒のみの滴定量(ml)、f2;1/20N−水酸化カリウムのファクター、S2;試料量(g)
(3)結晶化温度、融点および半結晶化時間の測定
結晶化温度、融点および半結晶化時間はパーキンエルマー社製DSC−7を用い測定した。
測定試料を280℃で10分間保持後、20℃/minの速度で冷却して得られた結晶化温度曲線のピーク温度を結晶化温度とした。また、−40℃まで冷却後、20℃/minで昇温したときの融解温度曲線のピーク温度を融点とした。
半結晶化時間は、測定試料を260℃で10分保持後、200℃の温度に500℃/minで急冷し、200℃で保持し、結晶化による発熱ピークを測定し、発熱ピーク総熱量の1/2の熱量に達したときの時間とした。
【0022】
(4)1H−NMRの測定
1H−NMRは、JEOL JNM−EX400WB FT−NMR(日本電子製)を用い、溶媒にD2SO4(97%)、内部標準にテトラメチルシランを使用し、室温で測定した。
【0023】
実施例1
ε−カプロラクタム226.3gと蒸留水10gおよびトリフェニル酢酸3.6gを1lのオートクレーブに仕込み、窒素置換後、230℃、12気圧で3時間撹拌しながら、重合させた。次いで、放圧しながら昇温し、250℃で3時間撹拌しながら、重合させた。得られたポリアミド6を粉砕後、メタノールを用いてソックスレー抽出を24時間行い、未反応モノマーを除去、乾燥して白色のポリアミド6を得た。このポリアミド6の溶液粘度ηrは2.36であった。カルボキシル末端基濃度は6.3×10−5mol/g、アミノ末端基濃度は0.9×10−5mol/gであり、数平均分子量は約21,700であった。アミノ末端基濃度が非常に少ないことおよび1H−NMRスペクトルで、7〜8ppmに、ベンゼン環に基づくシグナルが観察された。このことは、末端基にトリフェニル基構造が導入されていることを示す。このトリフェニル末端基構造のポリアミド6の結晶化温度は179℃、融点は223℃であった。また、200℃での半結晶化時間は144秒であった。
【0024】
実施例2〜実施例7
表1に示すモノカルボン酸またはモノアミンをε−カプロラクタムに対して1/150モル当量用いた以外は、実施例1と同様に実施し、各種末端基構造のポリアミド6を合成した。分析結果を表1に示す。
【0025】
実施例8
アミノジフェニルメタンとジフェニル酢酸とをそれぞれε−カプロラクタムに対して1/150モル当量用いた以外は、実施例1と同様に実施し、両末端基に2つの芳香族環を含有するポリアミド6を合成した。分析結果を表1に示す。
【0026】
比較例1
ステアリン酸をε−カプロラクタムに対して1/150モル当量用いた以外、実施例1と同様に実施し、ポリアミド6を合成した。分析結果を表1に示す。このポリアミド6の半結晶化時間は107秒であった。
【0027】
比較例2
ベンジルアミンをε−カプロラクタムに対して1/150モル当量用いた以外、実施例1と同様に実施し、ポリアミド6を合成した。分析結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
*1:デヒドロアビエチン酸、ジデヒドロアビエチン酸、テトラデヒドロアビエチン酸の混合物(荒川化学製、KR−610)
【0029】
【発明の効果】
末端基が少なくとも2個以上の芳香族環および/または脂環族環を含有する構造であって、脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸、脂肪族ジアミンと芳香族ジカルボン酸、芳香族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸、ω−アミノカルボン酸、ラクタム、及びこれらの2種類以上の組合せのいずれかのモノマーのみから合成されてなるポリアミドは、結晶化速度が遅く、押出成形やブロー成形などに好適なポリアミドである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a novel polyamide having a specific end group structure and a method for producing the same. Specifically, the present invention relates to a novel polyamide having a structure in which the terminal group contains at least two aromatic rings and / or alicyclic rings, and a method for producing the same. This new polyamide has a low crystallization speed and is excellent in molding processability such as extrusion molding and blow molding, and is used for automotive parts, packaging materials, electrical and electronic materials, and the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, there is no specific report regarding a polyamide having at least two aromatic rings and / or alicyclic rings as a terminal group structure.
Polyamides are excellent in mechanical properties and thermal properties. In particular, crystalline polyamides are used in various industrial fields because they have good heat resistance due to the presence of crystals. It is known that the crystallinity and the crystallization speed related to this crystal have a great influence on the physical properties and moldability of polyamide. For this reason, many studies have been made on techniques for controlling the crystallinity and crystallization speed of polyamide. For example, a method using various crystal nucleating agents has been proposed for accelerating the crystallization rate of polyamide. These crystal nucleating agents are effective for improving productivity in the injection molding method. On the other hand, there are not many proposals regarding a method for delaying the crystallization rate. For example, as a method of delaying the crystallization rate of polyamide, a method of copolymerizing different types of polyamides has been proposed. This method usually reduces the melting point and crystallinity of the polyamide, and there are restrictions on the applications in which this method can be used. Japanese Patent Application Laid-Open No. 62-246958 discloses a method for reducing the crystallization rate of polyamide by adding an azine compound. However, the azine compound is a compound used as a dye, and when this is used, the polyamide is colored in a specific color, so that there is a restriction in terms of application. When the crystallization rate is slow, polyamides having a slow crystallization rate have been demanded because of great advantages in molding such as the stretching process in extrusion molding and the easy shaping in blow molding.
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a polyamide having a low crystallization rate and a production method thereof with few problems in the prior art such as a melting point and mechanical properties are lowered, and the polyamide is colored.
[Means for Solving the Problems]
As a result of examining the above problems, the present inventors have found that a polyamide having a structure in which the terminal group contains at least two aromatic rings and / or alicyclic rings has a low crystallization rate. The invention has been reached.
[0003]
That is, the first invention of the present invention is a structure in which the terminal group contains at least two aromatic rings and / or alicyclic rings,
Aliphatic diamines and aliphatic dicarboxylic acids,
Aliphatic diamines and aromatic dicarboxylic acids,
Aromatic diamines and aliphatic dicarboxylic acids,
ω-aminocarboxylic acid,
Lactam,
And a novel polyamide characterized in that it is synthesized only from any monomer of a combination of two or more of these.
[0004]
In the second invention of the present invention, at least the terminal group for synthesizing a polyamide in the presence of a monocarboxylic acid and / or a monoamine containing at least two aromatic rings and / or alicyclic rings. A structure containing two or more aromatic rings and / or alicyclic rings,
Aliphatic diamines and aliphatic dicarboxylic acids,
Aliphatic diamines and aromatic dicarboxylic acids,
Aromatic diamines and aliphatic dicarboxylic acids,
ω-aminocarboxylic acid,
Lactam,
And a process for producing a novel polyamide, which is synthesized only from any one monomer of a combination of two or more of these.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
The polyamide of the present invention is a polyamide having a structure containing at least two aromatic rings and / or alicyclic rings in the terminal group. Examples of the aromatic ring include a benzene ring, a naphthalene ring, an anthracene ring, and a ring of these derivatives. Examples of the alicyclic ring include a cycloparaffin ring, a cycloolefin ring, a terpene ring, a steroid ring, and a ring of these derivatives. Is mentioned.
[0006]
The main chain of this polyamide is composed of a crystalline polyamide composed of aliphatic or aliphatic and aromatic, and has a number average molecular weight of 3,000 to 60,000, preferably 4,000 to 50,000, more preferably Is a polyamide of 5,000 to 45,000. When the number average molecular weight is larger than 60,000, the effect of the end group structure is hardly recognized, and the crystallization speed may not be so slow. On the other hand, if it is less than 3,000, the excellent properties inherent in polyamide cannot be obtained, which is not preferable.
[0007]
The polyamide is an aliphatic diamine and an aliphatic dicarboxylic acid, an aliphatic diamine and an aromatic dicarboxylic acid, an aromatic diamine and an aliphatic dicarboxylic acid, an ω-aminocarboxylic acid, a lactam, or a combination of two or more of these. It is synthesized from only the monomer.
The diamine is usually a diamine having 2 to 24 carbon atoms, and specific examples include ethylene diamine, trimethylene diamine, tetramethylene diamine, pentamethylene diamine, hexamethylene diamine, heptamethylene diamine, octamethylene diamine, nona. Of methylenediamine, decamethylenediamine, undecamethylenediamine, dodecamethylenediamine, tridecamethylenediamine, hexadecamethylenediamine, octadecamethylenediamine, 2,2,4 (or 2,4,4) -trimethylhexamethylenediamine Such as aliphatic diamine, cyclohexanediamine, methylcyclohexanediamine, alicyclic diamine such as bis- (4,4′-aminocyclohexyl) methane, aromatic diamine such as xylylenediamine, and the like. Can be mentioned.
[0008]
As the dicarboxylic acid, a dicarboxylic acid having 2 to 24 carbon atoms is usually used. Specific examples include malonic acid, succinic acid, glutaric acid, adipic acid, pimelic acid, suberic acid, azelaic acid, sebacic acid, undecanedione. Acid, dodecanedioic acid, tridecadionic acid, tetradecadionic acid, hexadecadionic acid, hexadecenedionic acid, octadecadionic acid, octadecenedionic acid, eicosandioic acid, eicosendioic acid, eicosadienedioic acid, docosandione Acids, aliphatic dicarboxylic acids such as 2,2,4-trimethyladipic acid, alicyclic dicarboxylic acids such as 1,4-cyclohexanedicarboxylic acid, terephthalic acid, isophthalic acid, phthalic acid, xylylene dicarboxylic acid And aromatic dicarboxylic acids.
These diamines and dicarboxylic acids are used in an equimolar proportion.
[0009]
Specific examples of ω-aminocarboxylic acid include 5-aminovaleric acid, 6-aminocaproic acid, 7-aminoheptanoic acid, 8-aminooctanoic acid, 9-aminononanoic acid, 10-aminocapric acid, and 11-aminoundecanoic acid. , 12-aminododecanoic acid and the like. Specific examples of the lactam include pyrrolidone, methyl pyrrolidone, caprolactam, enantolactam, undecane lactam, dodecalactam and the like.
These diamine and dicarboxylic acid blends, ω-aminocarboxylic acids, lactams, and the like may be used alone, or two or more of these may be used in appropriate combination.
[0010]
The polyamide having a structure in which the terminal group of the present invention contains at least two or more aromatic rings and / or alicyclic rings is a monocarboxylic acid containing at least two or more aromatic rings and / or alicyclic rings. By synthesizing a polyamide by a known method such as melt polymerization, solution polymerization, solid phase polymerization of a mixture of the above-mentioned diamine and dicarboxylic acid or ω-aminocarboxylic acid or lactam in the presence of an acid and / or monoamine. Can be manufactured. For example, in the presence of a monocarboxylic acid and / or monoamine containing at least two aromatic rings and / or alicyclic rings, the above-mentioned dicarboxylic acid and diamine are mixed in equimolar amounts, or ω-amino If necessary, it can be produced by a method of polycondensation by heating with a small amount of water, or a method of ring-opening polymerization by heating a lactam with a small amount of water. At this time, the amount of the monocarboxylic acid and / or monoamine containing at least two aromatic rings and / or alicyclic rings is appropriately determined depending on the molecular weight of the polyamide to be synthesized.
[0011]
In this invention, the reaction temperature which synthesize | combines polyamide is the range of 140 to 350 degreeC, Preferably, it is 150 to 340 degreeC. When the reaction temperature is lower than 140 ° C., the reaction rate becomes slow and it takes a long time to obtain polyamide. On the other hand, if the reaction temperature is higher than 350 ° C., side reactions such as coloring and crosslinking occur, which is not preferable. In the synthesis of polyamide, additives such as a phosphorus catalyst and an antioxidant can be used for promoting the reaction and preventing deterioration.
[0012]
In the monocarboxylic acid containing at least two or more aromatic rings and / or alicyclic rings used in the present invention, at least two aromatic rings and / or alicyclic rings are directly bonded to each other. A monocarboxylic acid having a structure or a structure having 5 or less atoms between aromatic rings and / or alicyclic rings. Moreover, it is preferable that it is the monocarboxylic acid which does not contain the functional group which influences the synthesis | combination of polyamide other than one carboxyl group. As atoms within 5 atoms existing between aromatic rings and / or alicyclic rings, CR 2 (where R is hydrogen, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms), O, CO, SiR 2 (where R is hydrogen, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms), SiO and the like. Specific examples of functional groups that affect the synthesis of polyamide include a carboxyl group, an amino group, a hydroxyl group, and a vinyl group.
[0013]
Specific examples of such monocarboxylic acids include dicyclohexylacetic acid, diphenylacetic acid, diphenylpropionic acid, biphenylacetic acid, 9-fluoreneacetic acid, 9-fluorenecarboxylic acid, naphthylacetic acid, naphthoxyacetic acid, 1-pyreneacetic acid, 1-pyrenebutyric acid, Triphenylacetic acid, 3,3,3-triphenylpropionic acid, 4,4′-bis (p-hydroxyphenyl) pentanoic acid, biphenylcarboxylic acid, 4-methyl-2-biphenylcarboxylic acid, 9-anthracenecarboxylic acid, 2-phenethylbenzoic acid, benzoylbenzoic acid, phenoxybenzoic acid, naphthoic acid, fluorenecarboxylic acid, quinolinecarboxylic acid, 2,2′-biphenyldicarboxylic acid and its acid anhydride, 1,8-naphthalic acid anhydride, etc. Abietic acid, dihydroabieticin , Mention may be made of rosin acids such as tetrahydroabietic acid, deoxycholic acid, calls acids such as cholic acid.
[0014]
The monoamine containing at least two or more aromatic rings and / or alicyclic rings used in the present invention has a structure in which at least two aromatic rings and / or alicyclic rings are directly bonded to each other, Alternatively, it is a monoamine having a structure in which no more than 5 atoms are present between aromatic rings and / or alicyclic rings. Further, a monoamine in which an amino group is directly bonded to an aliphatic group or does not contain a functional group that affects the synthesis of polyamide other than one amino group is preferable. As atoms within 5 atoms existing between aromatic rings and / or alicyclic rings, CR 2 (where R is hydrogen, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms), O, CO, SiR 2 (where R is hydrogen, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms), SiO and the like. Specific examples of functional groups that affect the synthesis of polyamide include a carboxyl group, an amino group, a hydroxyl group, and a vinyl group.
[0015]
Specific examples of such monoamines include dicyclohexylamine, dibenzylamine, aminodiphenylmethane, diphenylethylamine, diphenylpropylamine, naphthalenemethylamine, 1- (1-naphthyl) ethylamine, 1-pyrenemethylamine, dehydroabiethylamine, and the like. Can be mentioned.
[0016]
If there is one aromatic ring and / or alicyclic ring, or there are two or more aromatic rings and / or alicyclic rings, and there are 6 or more atoms between them, crystallization occurs. The effect of slowing the speed is reduced.
In addition, the monocarboxylic acid or monoamine containing at least two aromatic rings and / or alicyclic rings has one carboxyl group or one amino group. If there is an influencing functional group, the synthesis of polyamide may be inhibited, which is not preferable.
[0017]
The aforementioned monocarboxylic acid and / or monoamine containing at least two aromatic rings and / or alicyclic rings may be used alone, and some of the above monocarboxylic acids and monoamines may be used. You may use it in combination.
[0018]
The polyamide of the present invention may contain a reinforcing material, a filler, an antioxidant, an ultraviolet absorber, a stabilizer, a pigment, a lubricant, a flame retardant, or other additives.
[0019]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples. In addition, the characteristic evaluation described in the Example was performed with the following method.
[0020]
(1) Measurement of solution viscosity of polyamide The solution viscosity ηr was determined by the equation (1) by measuring with a Ubbelohde viscometer at a concentration of 1.0 g / 100 ml using 97% sulfuric acid as a solvent at 25 ° C.
[Expression 1]
ηr = t / t 0 (1)
Where t; solution outflow time (seconds), t 0 ; solvent only outflow time (seconds)
[0021]
(2) Measurement of end group concentration Amino group concentration;
The sample was dissolved in 40 ml of a phenol / methanol (4/1; volume ratio) mixed solvent, and several drops of thymol blue were added as an indicator, followed by titration with 1/20 N hydrochloric acid at room temperature. The amino group concentration [NH 2 ] (unit: mol / g) was calculated by the formula (2).
[Expression 2]
[NH 2 ] = (L 1 −L 2 ) × f 1 × 10 −4 / (2 × S 1 ) (2)
Here, L 1 ; titration volume of sample solution (ml), L 2 ; titration volume of solvent only (ml), f 1 ; factor of 1 / 20N hydrochloric acid, S 1 ; sample volume (g)
Carboxyl group concentration;
A sample was dissolved in 40 ml of benzyl alcohol at 180 ° C., several drops of phenolphthalein were added as an indicator, and titrated with ethanolic 1 / 20N potassium hydroxide. The carboxyl group concentration [COOH] (unit: mol / g) was calculated by the formula (3).
[Equation 3]
[COOH] = (L 3 −L 4 ) × f 2 × 10 −4 / (2 × S 2 ) (3)
Here, L 3 ; titration amount of sample solution (ml), L 4 ; titration amount of solvent only (ml), f 2 ; factor of 1/20 N potassium hydroxide, S 2 ; sample amount (g)
(3) Measurement of crystallization temperature, melting point and half crystallization time The crystallization temperature, melting point and half crystallization time were measured using DSC-7 manufactured by Perkin Elmer.
The measurement sample was held at 280 ° C. for 10 minutes, and then cooled at a rate of 20 ° C./min. The peak temperature of the crystallization temperature curve obtained was used as the crystallization temperature. Moreover, the peak temperature of the melting temperature curve when it heated up at 20 degrees C / min after cooling to -40 degreeC was made into melting | fusing point.
The semi-crystallization time is determined by holding the measurement sample at 260 ° C. for 10 minutes, rapidly cooling to 200 ° C. at 500 ° C./min, holding at 200 ° C., measuring the exothermic peak due to crystallization, The time when the heat quantity of 1/2 was reached was taken.
[0022]
(4) Measurement of 1 H-NMR
1 H-NMR was measured at room temperature using JEOL JNM-EX400WB FT-NMR (manufactured by JEOL Ltd.), using D 2 SO 4 (97%) as a solvent and tetramethylsilane as an internal standard.
[0023]
Example 1
226.3 g of ε-caprolactam, 10 g of distilled water and 3.6 g of triphenylacetic acid were charged into a 1 liter autoclave, and after substitution with nitrogen, polymerization was performed while stirring at 230 ° C. and 12 atm for 3 hours. Next, the temperature was raised while releasing the pressure, and polymerization was performed while stirring at 250 ° C. for 3 hours. The obtained polyamide 6 was pulverized and then subjected to Soxhlet extraction with methanol for 24 hours to remove unreacted monomers and dried to obtain white polyamide 6. The polyamide 6 had a solution viscosity ηr of 2.36. The carboxyl end group concentration was 6.3 × 10 −5 mol / g, the amino end group concentration was 0.9 × 10 −5 mol / g, and the number average molecular weight was about 21,700. A signal based on a benzene ring was observed at 7-8 ppm in a very low amino end group concentration and 1 H-NMR spectrum. This indicates that a triphenyl group structure is introduced into the terminal group. The polyamide 6 having the triphenyl end group structure had a crystallization temperature of 179 ° C. and a melting point of 223 ° C. The half crystallization time at 200 ° C. was 144 seconds.
[0024]
Example 2 to Example 7
Polyamide 6 having various terminal group structures was synthesized in the same manner as in Example 1 except that the monocarboxylic acid or monoamine shown in Table 1 was used in an amount of 1/150 molar equivalent to ε-caprolactam. The analysis results are shown in Table 1.
[0025]
Example 8
The same procedure as in Example 1 was carried out except that aminodiphenylmethane and diphenylacetic acid were each used in an amount of 1/150 molar equivalent to ε-caprolactam, to synthesize polyamide 6 containing two aromatic rings at both terminal groups. . The analysis results are shown in Table 1.
[0026]
Comparative Example 1
Polyamide 6 was synthesized in the same manner as in Example 1 except that stearic acid was used in an amount of 1/150 molar equivalent to ε-caprolactam. The analysis results are shown in Table 1. The half crystallization time of this polyamide 6 was 107 seconds.
[0027]
Comparative Example 2
Polyamide 6 was synthesized in the same manner as in Example 1 except that 1/150 molar equivalent of benzylamine was used with respect to ε-caprolactam. The analysis results are shown in Table 1.
[0028]
[Table 1]
* 1: A mixture of dehydroabietic acid, didehydroabietic acid, and tetradehydroabietic acid (Arakawa Chemicals, KR-610)
[0029]
【The invention's effect】
The terminal group has a structure containing at least two aromatic rings and / or alicyclic rings, and includes aliphatic diamine and aliphatic dicarboxylic acid, aliphatic diamine and aromatic dicarboxylic acid, aromatic diamine and aliphatic Polyamides synthesized from only dicarboxylic acids, ω-aminocarboxylic acids, lactams, and monomers of any combination of two or more thereof have low crystallization speeds and are suitable for extrusion molding, blow molding and the like. is there.
Claims (3)
脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸、
脂肪族ジアミンと芳香族ジカルボン酸、
芳香族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸、
ω−アミノカルボン酸、
ラクタム、
及びこれらの2種類以上の組合せ
のいずれかのモノマーのみから合成されてなることを特徴とする新規ポリアミド。The terminal group contains at least two aromatic rings and / or alicyclic rings ,
Aliphatic diamines and aliphatic dicarboxylic acids,
Aliphatic diamines and aromatic dicarboxylic acids,
Aromatic diamines and aliphatic dicarboxylic acids,
ω-aminocarboxylic acid,
Lactam,
And combinations of two or more of these
A novel polyamide synthesized from only one of the monomers .
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