JP3600913B2 - Cockroach pseudonest container - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ゴキブリの住みかとなる疑似巣容器に関し、特に、これに取付けられる摂餌殺虫剤によってゴキブリを呼び込み、その中にゴキブリの住みかを形成するようにした疑似巣容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
繁殖力の非常に強い衛生害虫であるゴキブリを駆除するための薬品や器具は種々なものが提案されており、食べて巣に戻ったゴキブリが死ぬようにした薬品、あるいは箱の中の接着剤によってゴキブリを箱内に捕獲するようにした器具がよく知られている。しかしながら、巣に戻ってから死ぬようにした薬品では、その致死量分を十分食べてくれる保証はなく、接着剤で捕獲する器具では、中をのぞかないと効果の程が不明である。
【0003】
このため、出願人は、特開2000−316450号公報にて提案している「ゴキブリ用疑似巣容器」によって、上記薬品や器具の不具合を解消するようにしている。このゴキブリ用疑似巣容器は、図7にも示したように、2枚の合成樹脂シートによって疑似巣エリアを形成するようにしたものであり、ゴキブリの巣を摂餌物質(エサ)と殺虫用物質(殺虫剤)からなる摂餌殺虫剤の周囲に形成するようにしたものである。
【0004】
この図7に示した従来のゴキブリ用疑似巣容器は、その疑似巣エリア内にゴキブリが安心して住み込むとともに、摂餌殺虫剤を十分食べることになるものである。
【0005】
しかしながら、この図7に示したゴキブリ用疑似巣容器は、2枚の合成樹脂シートを使用して疑似巣エリアを形成するようにしているため、まず製造コストがかかるものであり、疑似巣エリア内の様子が外からは全く見えないため効果の程も不明となる。
【0006】
そこで、本発明者は、この種の疑似巣容器について、もっと簡単に製造することができて、効果もはっきりわかるようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような経緯の下になされたもので、その解決しようとする課題は、ゴキブリの駆除を明瞭にかつ効果的に行えるようにすることである。
【0008】
すなわち、まず請求項1に係る発明の目的とするところは、合成樹脂シート等のシート材料の一枚から製造することができて、ゴキブリCが他に移動せずに留まるので摂餌殺虫剤を十分食べることになる疑似巣エリアAを形成することができ、結果的に製造が容易でゴキブリCの駆除を確実に行うことのできるゴキブリ用疑似巣容器10を提供することにある。
【0009】
また、請求項2に係る発明の目的とするところは、請求項1の発明と同様な目的を達成できる他、摂餌殺虫剤20を床面上から浮かせた状態で取付けることができるようにして、摂餌殺虫剤20の水濡れ防止を確実に行えるようにしたゴキブリ用疑似巣容器10を提供することにある。
【0010】
さらに、請求項3に係る発明の目的とするところは、請求項1または請求項2の発明と同様な目的を達成できる他、摂餌殺虫剤20の取付けは勿論、その交換をも簡単に行えるようにしたゴキブリ用疑似巣容器10を提供することにある。
【0011】
そして、請求項4に係る発明の目的とするところは、上記請求項1〜3の発明と同様な目的を達成することができる他、さらに、種類の異なるゴキブリCの駆除を確実に行えるようにしたゴキブリ用疑似巣容器10を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、まず請求項1に係る発明の採った手段は、後述する実施の形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、
「摂餌物質と殺虫用物質とを含む摂餌殺虫剤20を取付けて、ゴキブリCを呼び込んで駆除するようにしたゴキブリ用疑似巣容器10であって、
ゴキブリCの体高と同じかそれより低い高さで立ち上がって疑似巣エリアAを形成する囲い壁11と、この囲い壁11に形成されてゴキブリCが入る入口12と、囲い壁11の上端に形成されて疑似巣エリアAの全体を覆う天井部13と、この天井部13の一部に形成されて、摂餌殺虫剤20を内側に取付けるための取付部14とを備え、
かつ、囲い壁11の下縁を、床30または防汚材31に向けて開口させたことを特徴とするゴキブリ用疑似巣容器10」
である。
【0013】
すなわち、このゴキブリ用疑似巣容器10は、たとえば合成樹脂シートを真空または圧空成形することにより、図1及び図4に示すように、下方が開口するとともに、直径が80〜90mm程度の円盤状の一枚物として形成したものであり、囲い壁11と天井部13により疑似巣エリアAを形成するとともに、囲い壁11に形成した入口12からゴキブリCが入り得るようにしたものである。
【0014】
勿論、このゴキブリ用疑似巣容器10は、紙によっても形成できるものではあるが、いずれにしても、図7に示した従来のもののような二枚物ではなく一枚物となっているため、製造が非常に簡単になっていて、低コストが図られているものである。
【0015】
また、このゴキブリ用疑似巣容器10は、図1にも示すように、その天井部13の一部に取付部14を形成したものであり、この取付部14には、摂餌物質と殺虫用物質とからなる摂餌殺虫剤20を収納した容器21が内側から取付けられるものである。この摂餌殺虫剤20の取付けは、その容器21を接着剤によって取付部14の内面に接着してもよいが、後述する請求項3のゴキブリ用疑似巣容器10のように、嵌合固定するようにしてもよい。
【0016】
以上のように構成したゴキブリ用疑似巣容器10は、図4にも示すように、下方が開口したものとなっているから、これを持ってひっくり返せば摂餌殺虫剤20を収納した容器21の取付けあるいは交換が簡単に行えるものとなっている。摂餌殺虫剤20を取付部14の内面に取付けたゴキブリ用疑似巣容器10は、図3に示すようにして、床30上に載置すれば、疑似巣エリアAはゴキブリCが好む暗所となるのであり、摂餌殺虫剤20によってゴキブリCを呼び込むものとなるのである。
【0017】
また、このゴキブリ用疑似巣容器10は、図5にも示すように、摂餌殺虫剤20を収納した容器21の裏面に接着材(例えば両面テープ)23を貼付しておけば、図3に示したような床30上載置タイプではなく、図6に示すように、壁32と家具33との隙間内に設置するものとすることができるものである。
【0018】
摂餌殺虫剤20を取付けた当該ゴキブリ用疑似巣容器10を図3に示すようにセットすれば、各入口12から摂餌殺虫剤20中の臭いが洩れ出てゴキブリCを誘い込むのであり、ゴキブリCは図2に示すように疑似巣エリアA内に入り込む。この疑似巣エリアA内は暗くなっているとともに、天井部13が覆い被さっているから、ゴキブリCの好む場所となるのであり、しかも摂餌殺虫剤20の存在によってゴキブリCは他に移動することがない。つまり、この疑似巣エリアA内は、文字通り、ゴキブリCの「巣」となるのである。
【0019】
疑似巣エリアA内に入り込んだゴキブリCは、容器21の窓22から露出している摂餌殺虫剤20を食べるのであるが、当該疑似巣エリアAを住みかとしているゴキブリCは、十分な摂餌殺虫剤20を食べるまで、つまり苦しくなって水を求めて外に出るまで移動することがない。十分な摂餌殺虫剤20を食べたゴキブリCは、この疑似巣エリアAを出てすぐ死ぬことになる。
【0020】
ゴキブリCがどれだけ集まってきた、つまり当該ゴキブリ用疑似巣容器10及びその設置場所が十分なものであるか否かは、当該ゴキブリ用疑似巣容器10を持ち上げれば確実に確認できる。当該ゴキブリ用疑似巣容器10の下方は開放されているため、集まってきているゴキブリCは、床30上、または床30上に敷いた新聞紙等の防汚材31上に住み込んだまま残っているからである。
【0021】
なお、当該ゴキブリ用疑似巣容器10は、床30上にそのまま設置してもよいが、図3に示すように、床30上に敷いた防汚材31上に設置するようにすれば、この防汚材31を除去することで死んだゴキブリCの処理を衛生的に行える。また、この防汚材31に、ゴキブリCの集合フェロモンが浸み付くことにより、ゴキブリCの誘い込みをより効果的に行えることにもなる。
【0022】
従って、この請求項1に係るゴキブリ用疑似巣容器10は、下方に開口する一枚物として形成できるから、構造が非常に簡単になっており、従来品に比して安価に製造できるだけでなく、摂餌殺虫剤20の交換も簡単に行えて繰り返し使用もできるものとなっているのである。勿論、ゴキブリCの駆除を効果的に行えるのである。
【0023】
上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1のゴキブリ用疑似巣容器10について、
「取付部14を、疑似巣エリアAの全体を覆う天井部13の一部を上方に膨出させることにより形成したこと」
である。
【0024】
すなわち、この請求項2に係るゴキブリ用疑似巣容器10は、図1にも示すように、その天井部13の一部を上方に膨出させることにより形成した取付部14を有したものであり、この取付部14には、摂餌物質と殺虫用物質とからなる摂餌殺虫剤20を収納した容器21が内側から取付けられるものである。この取付けは、容器21を接着剤によって取付部14の内面に接着してもよいが、後述する請求項3のゴキブリ用疑似巣容器10のように、嵌合固定するようにしてもよい。
【0025】
この取付部14は、天井部13の上面から約20mm前後で上方に突出し、直径が約40mm程度のものであり、これをつまむことにより、当該ゴキブリ用疑似巣容器10の取扱いを簡単に行えるようにしているものである。また、この取付部14の内面には、図3にも示すように、摂餌殺虫剤20の容器21が取付けられるが、この取付部14が上方に突出したものとしてあることから、図3及び図5に示すように、摂餌殺虫剤20の容器21を、床30上から少し浮き上がらせることになるのである。このため、この取付部14に取り付けられた容器21内の摂餌殺虫剤20には、床30上にこぼれた水が浸入することがなくなるのであり、水を含むと効果が薄れる摂餌殺虫剤20の保護を、膨出形成した当該取付部14は行っているのである。
【0026】
従って、この請求項2に係るゴキブリ用疑似巣容器10は、請求項1のそれと同様な機能を発揮する他、摂餌殺虫剤20を床面30上から浮かせた状態で取付けることができて、摂餌殺虫剤20の水濡れ防止を確実に行えるのである。
【0027】
上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または2のゴキブリ用疑似巣容器10について、
「取付部14の立ち上がり部に係合部14aを形成して、摂餌殺虫剤20の嵌合取付けが行えるようにしたこと」
である。
【0028】
すなわち、この請求項3のゴキブリ用疑似巣容器10は、図1及び図4に示すように、膨出させて形成した取付部14の立ち上がり部に係合部14aを形成したものでありこの係合部14aによって、図3に示すように、摂餌殺虫剤20を収納した容器21の嵌合取付けが行えるようにしたものである。このような係合部14aは、当該ゴキブリ用疑似巣容器10を合成樹脂シートで成形するのであれば、所謂「アンダーカット部」とすればよいものであり、単に内側に突出する係止片としてもよいものである。
【0029】
このような係合部14aがあれば、これに摂餌殺虫剤20の容器21を強制的に嵌め込むことにより、図3に示すような取付けが簡単に行えるだけでなく、その取外しも行えることから、摂餌殺虫剤20の交換も簡単に行えることになる。
【0030】
上記課題を解決するために、請求項4に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜3のいずれかのゴキブリ用疑似巣容器10について、
「天井部13の一部を下方へ膨出させて低天井部13aとしたこと」
である。
【0031】
すなわち、この請求項4のゴキブリ用疑似巣容器10は、図1及び図4に示すように、天井部13の一部を図示下方に膨出させることにより形成した低天井部13aを有したものである。
【0032】
ゴキブリCは、種類を問わず、背と腹の両方が接触するような隙間を好むものであり、隙間の大きさに合ったすみ分けを行っている。換言すれば、小型であるチャバネゴキブリとこれより大きいクロゴキブリとでは住む場所が異なることになるのであるが、この請求項4のゴキブリ用疑似巣容器10は、天井部13下の疑似巣エリアAにはクロゴキブリが入り込み、各低天井部13a下の疑似巣エリアAにはチャバネゴキブリが入り込むということになるのである。
【0033】
従って、この請求項4のゴキブリ用疑似巣容器10は、一つのもので種類の異なるゴキブリCの駆除を同時に行えるのである。
【0034】
【実施の形態】
次に、上記のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した実施の形態であるゴキブリ用疑似巣容器10について説明するが、この実施形態に係るゴキブリ用疑似巣容器10は、上記請求項に係る発明の全てを実質的に内包するものである。
【0035】
図1には、本発明に係るゴキブリ用疑似巣容器10の斜視図が示してあり、このゴキブリ用疑似巣容器10に対しては、図1中に示した容器21が内面側に取付けられるものである。この容器21内には、ゴキブリCのエサとなる摂餌物質と、ゴキブリCを殺すための殺虫剤物質とを含んだ摂餌殺虫剤20が収納されるものであり、この摂餌殺虫剤20の一部は、図1等に示したように、容器21に予め形成した窓22から露出し得るようにしたものである。なお、この容器21は、出願人の特許第1344373号に係るものであり、その中の摂餌殺虫剤20は、乾燥して硬化させた所謂「ゴキブリダンゴ」である。
【0036】
さて、ゴキブリ用疑似巣容器10であるが、本実施形態では、厚さ0.4mmのポリプロピレンシートを使用して真空または圧空成形したものであり、下縁の最大直径を80〜90mm程度とした円盤状のものである。このゴキブリ用疑似巣容器10は、図3及び図4に示したように、下方が開口することになるものであり、要するに一枚物である。
【0037】
そして、このゴキブリ用疑似巣容器10は、図1〜図5に示したように、ゴキブリCの体高と同じかそれより低い高さで立ち上がって疑似巣エリアAを形成する囲い壁11と、この囲い壁11に形成されてゴキブリCが入る入口12と、囲い壁11の上端に形成されて疑似巣エリアAの全体を覆う天井部13と、この天井部13の一部を上方に膨出させることにより形成されて、摂餌殺虫剤20を内側に取付けるための取付部14とを備えたものである。
【0038】
本実施形態における囲い壁11は、約9mm程度の高さで立ち上がるものであり、これに形成した入口12の下端は約18mmの広さを有している。つまり、当該ゴキブリ用疑似巣容器10を床30上や、その上に敷いた新聞紙等の防汚材31上に設置したとき、疑似巣エリアAを覆っている天井部13の高さが、クロゴキブリの体型に合わせた約9mmとなるようにしてある。そして、この囲い壁11は、その下縁を、床30または防汚材31に向けて開口させたものである。
【0039】
また、この天井部13の中央から上方に膨出している取付部14は、高さが約19mm程度で、直径が約38mm程度のものであり、これを手指で掴み易い大きさのものとしてある。そして、この取付部14の立ち上がり部には、図1及び図4に示したように、アンダーカット部とした係合部14aが複数形成してあるのであり、これら係合部14aに摂餌殺虫剤20を収納している容器21の上端を、図3に示したように、係合できるようにしてある。
【0040】
さらに、天井部13の取付部14以外の部分には、この天井部13を下方に膨出させて形成した低天井部13aがあり、この低天井部13aによって、疑似巣エリアAの天井の一部が低くなるようにしてある。要するに、各低天井部13aの下側が、比較的小型のゴキブリCであるチャバネゴキブリの住みかとなるのである。
【0041】
摂餌殺虫剤20を収納している容器21を取付けたゴキブリ用疑似巣容器10は、図3に示したように、床30上、またはその上に敷いた防汚材31上に載置することにより、疑似巣エリアAがゴキブリCが好む暗所となるのであり、容器21の窓22から露出している摂餌殺虫剤20によって、囲い壁11に形成してある各入口12から、図2に示したように、ゴキブリCが誘い込まれることになるのである。そして、ゴキブリCは、この疑似巣エリアA内を住みかとするとともに、当該疑似巣エリアA内で摂餌殺虫剤20を致死量に至るまで十分食することになる。
【0042】
ゴキブリCの状態を知るには、ゴキブリ用疑似巣容器10の取付部14をつまんで持ち上げればよい。一度置いた床30または防汚材31は、ゴキブリCの集合フェロチンが浸み込んでいるため、そのまま利用するとより効果的となる。なお、摂餌殺虫剤20は前述した通り、必要に応じて交換すればよい。
【0043】
【発明の効果】
以上、詳述した通り、まず請求項1に係る発明においては、上記実施形態にて例示した如く、
「摂餌物質と殺虫用物質とを含む摂餌殺虫剤20を取付けて、ゴキブリCを呼び込んで駆除するようにしたゴキブリ用疑似巣容器10であって、
ゴキブリCの体高と同じかそれより低い高さで立ち上がって疑似巣エリアAを形成する囲い壁11と、この囲い壁11に形成されてゴキブリCが入る入口12と、囲い壁11の上端に形成されて疑似巣エリアAの全体を覆う天井部13と、この天井部13の一部
に形成されて、摂餌殺虫剤20を内側に取付けるための取付部14とを備え、
かつ、囲い壁11の下縁を、床30または防汚材31に向けて開口させたこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、合成樹脂シート等のシート材料の一枚から製造することができて、ゴキブリCが他に移動せずに留まる疑似巣エリアAを形成することができ、結果的に製造が容易でゴキブリCの駆除を確実に行うことのできるゴキブリ用疑似巣容器10を提供することができるのである。
また、このゴキブリ用疑似巣容器10によれば、下方が開口したものとなっているから、これを持ってひっくり返せば摂餌殺虫剤20を収納した容器21の取付けあるいは交換が簡単に行えるだけでなく、ゴキブリCがどれだけ集まってきたか、つまり当該ゴキブリ用疑似巣容器10及びその設置場所が十分なものであるか否かを、簡単かつ確実に確認できる。
さらに、このゴキブリ用疑似巣容器10によれば、ゴキブリCのいることが簡単に確認できるものであることによって、ゴキブリCが致死量の摂餌殺虫剤20を食べていることの確認もできる。
そして、当該ゴキブリ用疑似巣容器10の下方は開放されているため、集まってきているゴキブリCは、床30上、または床30上に敷いた新聞紙等の防汚材31上に住み込んだまま残り、床30や防汚材31にゴキブリCの集合フェロモンを浸み付かせることになり、他のゴキブリCの誘い込みをより効果的に行えるのである。
【0044】
また、請求項2に係るゴキブリ用疑似巣容器10は、上記請求項1のゴキブリ用疑似巣容器10について、
「取付部14を、疑似巣エリアAの全体を覆う天井部13の一部を上方に膨出させることにより形成したこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、請求項1のゴキブリ用疑似巣容器10と同様な効果を発揮する他、摂餌殺虫剤20を床面30上から浮かせた状態で取付けることができて、摂餌殺虫剤20の水濡れ防止を確実に行うことができるのである。
【0045】
さらに、請求項3に係るゴキブリ用疑似巣容器10は、上記請求項1または2のゴキブリ用疑似巣容器10について、
「取付部14の立ち上がり部に係合部14aを形成して、摂餌殺虫剤20の嵌合取付けが行えるようにしたこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、請求項1または2のゴキブリ用疑似巣容器10と同様な効果を発揮する他、摂餌殺虫剤20の取付けは勿論、その交換をも簡単に行えるようにしたゴキブリ用疑似巣容器10を提供することができる。
【0046】
さらに、請求項4に係るゴキブリ用疑似巣容器10は、前述した通りのものであるから、請求項1〜請求項3のゴキブリ用疑似巣容器10と同様な効果を発揮する他、種類の異なるゴキブリCの駆除を確実に行えるようにしたゴキブリ用疑似巣容器10を提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴキブリ用疑似巣容器に摂餌殺虫剤の容器を取付けようとしている斜視図である。
【図2】同ゴキブリ用疑似巣容器中にゴキブリCが入り込もうととしている様子を示した斜視図である。
【図3】同ゴキブリ用疑似巣容器を設置したときの縦断面図である。
【図4】同ゴキブリ用疑似巣容器そのものの縦断面図である。
【図5】同ゴキブリ用疑似巣容器に取付けられるべき摂餌殺虫剤及びその容器を示す正面図である。
【図6】同ゴキブリ用疑似巣容器を壁と家具との隙間に設置した状態を示す縦断面図である。
【図7】従来の技術を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ゴキブリ用疑似巣容器
11 囲い壁
12 入口
13 天井部
13a 低天井部
14 取付部
14a 係合部
20 摂餌殺虫剤
21 容器
22 窓
23 接着材
30 床
31 防汚材
32 壁
33 家具
A 疑似巣エリア
C ゴキブリ[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a pseudonest container for a cockroach, and more particularly, to a pseudonest container in which a cockroach is called by a feeding insecticide attached to the cockroach to form a cockroach dwelling therein.
[0002]
[Prior art]
Various chemicals and instruments have been proposed for controlling cockroaches, which are extremely reproductive, and are used to kill cockroaches that have returned to their nest after eating. There is a well-known apparatus for capturing cockroaches in a box. However, there is no guarantee that a drug that dies after returning to the nest will eat enough of its lethal dose, and the effect of a device that captures with an adhesive is not clear unless you look inside.
[0003]
For this reason, the applicant is trying to solve the above-mentioned inconvenience of the medicines and instruments by using a “pseudo-nest container for cockroaches” proposed in JP-A-2000-316450. As shown in FIG. 7, this cockroach simulated nest container forms a simulated nest area by two synthetic resin sheets. The cockroach nest is composed of a feeding substance (feed) and an insecticide. It is formed around a feeding insecticide composed of a substance (pesticide).
[0004]
The conventional cockroach nest container for cockroaches shown in FIG. 7 allows the cockroaches to live in the pseudo nest area with peace of mind and to fully eat the feeding insecticide.
[0005]
However, since the pseudo nest container for cockroaches shown in FIG. 7 uses two synthetic resin sheets to form the pseudo nest area, the manufacturing cost is high first, and The effect is unknown because the state of is not visible at all from the outside.
[0006]
The inventor of the present invention has conducted various studies on this kind of pseudonest container, which can be manufactured more easily and how to make the effect clearer. Was completed.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made under the above circumstances, and a problem to be solved is to make it possible to control cockroaches clearly and effectively.
[0008]
That is, first, an object of the invention according to claim 1 is that the cockroach C can be manufactured from one sheet material such as a synthetic resin sheet and the cockroach C remains without moving to the other, so that the feeding insecticide is used. An object of the present invention is to provide a cockroach simulated
[0009]
The object of the invention according to claim 2 is to achieve the same object as the invention of claim 1 and to enable the
[0010]
Further, the object of the invention according to claim 3 can achieve the same object as that of the invention of claim 1 or claim 2, and can easily replace the
[0011]
The object of the invention according to Claim 4 is to achieve the same object as the inventions of Claims 1 to 3 described above, and further to ensure that the different types of cockroaches C can be exterminated. It is an object of the present invention to provide a cockroach simulated
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, first, means taken by the invention according to claim 1 will be described with reference numerals used in the description of the embodiments described below.
"A cockroach simulated
An
And a cockroach
It is.
[0013]
That is, as shown in FIGS. 1 and 4, the cockroach simulated
[0014]
Of course, the cockroach simulated
[0015]
As shown in FIG. 1, the cockroach simulated
[0016]
As shown in FIG. 4, the cockroach simulated
[0017]
In addition, as shown in FIG. 5, the
[0018]
If the
[0019]
The cockroach C that has entered the pseudonest area A eats the feeding
[0020]
How much the cockroach C has gathered, that is, whether or not the
[0021]
Although the
[0022]
Therefore, the cockroach
[0023]
In order to solve the above-mentioned problem, means adopted by the invention according to claim 2 is that the
"The mounting
It is.
[0024]
That is, the cockroach
[0025]
The mounting
[0026]
Therefore, the cockroach
[0027]
In order to solve the above-mentioned problem, a means adopted by the invention according to claim 3 is that the
"The engaging
It is.
[0028]
In other words, the
[0029]
If such an
[0030]
In order to solve the above-mentioned problem, means taken by the invention according to claim 4 is that the
"A part of the
It is.
[0031]
That is, the
[0032]
Regardless of the type, the cockroach C prefers a gap in which both the back and the belly are in contact with each other, and performs division according to the size of the gap. In other words, the place where the small German cockroach and the larger black cockroach live will be different, but the
[0033]
Therefore, the cockroach
[0034]
Embodiment
Next, the invention according to each of the claims configured as described above will be described with respect to a
[0035]
FIG. 1 is a perspective view of a
[0036]
Now, although it is the
[0037]
As shown in FIGS. 1 to 5, the
[0038]
The surrounding
[0039]
The mounting
[0040]
Further, at a portion other than the mounting
[0041]
The cockroach
[0042]
In order to know the state of the cockroach C, it is sufficient to pinch and lift the mounting
[0043]
【The invention's effect】
As described above in detail, first, in the invention according to claim 1, as exemplified in the above embodiment,
"A cockroach
An
In addition, the lower edge of the surrounding
Has a structural feature, whereby a pseudo nest area A where the cockroach C can stay without moving can be formed from one sheet material such as a synthetic resin sheet. As a result, it is possible to provide the cockroach
In addition, according to the
Furthermore, according to the
Since the lower part of the
[0044]
The
"The mounting
In addition to having the same features as the cockroach
[0045]
Furthermore, the
"The engaging
In addition to the features of the configuration, the same effects as those of the
[0046]
Furthermore, since the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a cockroach pseudonest container according to the present invention in which a container of a feeding insecticide is to be mounted.
FIG. 2 is a perspective view showing a state where cockroach C is about to enter into the cockroach pseudonest container.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view when the cockroach pseudonest container is installed.
FIG. 4 is a vertical sectional view of the cockroach pseudonest container itself.
FIG. 5 is a front view showing a feeding insecticide to be attached to the cockroach pseudonest container and the container.
FIG. 6 is a longitudinal sectional view showing a state where the cockroach pseudonest container is installed in a gap between a wall and furniture.
FIG. 7 is a perspective view showing a conventional technique.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (4)
ゴキブリの体高と同じかそれより低い高さで立ち上がって疑似巣エリアを形成する囲い壁と、この囲い壁に形成されて前記ゴキブリが入る入口と、前記囲い壁の上端に形成されて前記疑似巣エリアの全体を覆う天井部と、この天井部の一部に形成されて、前記摂餌殺虫剤を内側に取付けるための取付部とを備え、
かつ、前記囲い壁の下縁を、床または防汚材に向けて開口させたことを特徴とするゴキブリ用疑似巣容器。A cockroach pseudonest container for attaching a feeding insecticide containing a feeding substance and a pesticidal substance to attract and eliminate cockroaches,
An enclosure wall that rises at a height equal to or lower than the cockroach's body height to form a pseudonest area, an entrance formed in the enclosure wall and into which the cockroach enters, and the pseudonest formed at an upper end of the enclosure wall A ceiling portion covering the entire area, and a mounting portion formed on a part of the ceiling portion for mounting the feeding insecticide inside ,
A pseudo-nest container for cockroaches , wherein a lower edge of the enclosure wall is opened toward a floor or an antifouling material .
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