JP3598992B2 - Underwater depth automatic setting type acoustic measurement buoy - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水中深度自動設定型音響計測ブイに関し、特に温度センサおよび深度センサを用いて音波伝搬の良い最適深度(音波がより遠距離伝搬を行うことができる深度)に自動設定できる水中深度自動設定型音響計測ブイに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の音響計測ブイは、たとえば特開昭60−152965号公報に示される様に、音響計測ブイに取り付けられた温度センサを一旦所定の位置(深度)まで吊下げ、温度情報を無線にて送信し、その温度情報によって後述する音響計測ブイの送受波器の深度を決定し、無線による管制によって送受波器の位置をその決定された深度に切り換えることによって、より遠方の目標を探知することを目的としている。
【0003】
図4は、従来の水中深度多段型音響計測ブイ(特開昭60−152965号公報)の一例を示すブロック図である。
【0004】
この従来の水中深度多段型音響計測ブイは、計測を行うために音響の送信および受信を行う送受波器101と、送受波器101を吊下げる送受波器吊下ケーブル102と、送受波器吊下ケーブル102の所定の位置(深度)を何段階かで送受波器101と固定することにより送受波器101の深度を決める固定タップ103と、送受波器吊下ケーブル102と固定タップ103とを巻き込んだドラム104と、固定タップ103を接続している送受波器深度切替機構105と、固定タップ103を切断するための信号を発信するための送受波器深度切替回路106と、送受波器深度切替回路106を作動させるための電源107と、送受波器101の信号を送受波器吊下ケーブル102を介して無線にて送受信するアンテナ108と、送受波器101による音響の送信・受信を切り替える送受信切替回路109と、水温を計測する温度センサ110と、温度センサ110用の吊下ケーブルである温度センサ吊下ケーブル111と、温度センサ吊下ケーブル111を介して送受信切替回路109に温度センサ110の信号を送信する温度情報送信回路112とで構成されている。
【0005】
次に図4を参照して動作について説明する。水中深度多段型音響計測ブイは海面に投入(この時、電源も投入される)されると、温度センサ110を温度センサ吊下ケーブル111により吊下げ、海中下に予め決められた一定の深度まで沈下する。
【0006】
沈下時、温度センサ110より出力される温度情報は、温度センサ吊下ケーブル111を介して温度情報送信回路112で処理され、送受信切替回路109を介してアンテナ108より送信される。
【0007】
その信号を外部にて受信し、水中深度多段型音響計測ブイの最適深度を計算し、その最適深度に設定するための管制信号を送信する。管制信号は、水中深度多段型音響計測ブイのアンテナ108で受信され、送受信切替回路109を介して送受波器深度切替回路106に入力される。送受波器深度切替回路106は、送受波器深度切替機構105に対し対応する固定タップ103を切断するための切替信号を送信する。
【0008】
切替信号を送信するまでは、送受波器101は、予め決められている複数の深度のうち、送受波器吊下ケーブル102の最も短い長さの点にある固定タップ103と送受波器深度切替機構105が接続しているため、送受波器101は、予め決められた深度の中で最も浅い深度で固定されている。
【0009】
切替信号が送信されると、選択された固定タップ103は切断され、送受波器吊下ケーブル102の繰り出しが始まり、切断されなかった固定タップ103の送受波器吊下ケーブル102の位置まで繰り出して選択された深度に達する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
第1の問題点は、音響計測する前に各深度に対する温度センサによる水温の計測を実施する必要があるということである。音波伝搬の良い音線を確認するため、音響計測する前に温度センサを吊下げ、水温の計測を行った上で最適な深度を計算し、その最適深度まで音響計測を行う送受波器を吊下げ、音響計測を行うというシーケンスとなる。その結果、音響計測を行うまでに時間を要するということになる。音波伝搬の良い最適な音線は、音速および音波の送信角度に依存し、音速は、主に水温に影響される。水温は、時間、季節および海域などの影響を受けるため、音響計測する前に、計測する場所・時間の水温を必ず計測する必要がある。
【0011】
第2の問題点は、水温を計測するための機能が水中深度多段型音響計測ブイに必要であるということである。前述した様に、水温を計測するために温度センサのみならず温度センサを吊下げさせるための温度センサ吊下ケーブルおよび温度センサからの情報を送信する温度情報送信回路などが必要になり、水中深度多段型音響計測ブイが複雑かつ大きくなるということである。水中深度多段型音響計測ブイは、消耗品であるため安価であることが要求される。また、航空機などから投下して使用する場合があるため小型化され、かつ衝撃、振動、温度などの環境性能に優れたものでなければならない。
【0012】
本発明の目的は、小型・安価・環境性能に優れ回路規模が小さく、また海面に投入後直ちに音響計測可能な水中深度自動設定型音響計測ブイを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に係わる水中深度自動設定型音響計測ブイの発明は、水温を計測する温度センサと、深度を計測する深度センサと、音響を計測するセンサ部と、沈下しながら深度を切り替えて固定する深度切替固定手段と、沈下しながら前記水温と前記深度とから音速を求め、音波が遠距離伝搬できる最適深度を選定し、前記最適深度にて深度を固定させる制御手段と、を備え、前記最適深度が、前記水温と前記深度とから求めた音速を水面の音速と比較することにより選定されることを特徴とする。
【0015】
さらに、請求項2に係わる水中深度自動設定型音響計測ブイの発明は、水面に浮遊する浮上部と、沈下して水中に位置する水中部と、前記浮上部と前記水中部とを接続する吊下ケーブルとを含んで構成され、前記浮上部が、計測停止などの管制信号を受信する受信手段と、外部に情報を送信する送信手段とを備え、前記水中部が、水温を計測する温度センサと、深度を計測して深度切替を制御し音響を計測するプローブ部と、前記プローブ部に取り付けられる深度切替機構と、前記吊下ケーブルを前記深度切替機構に固定する複数個のタップからなるタップ群と、前記吊下ケーブルと前記タップ群とを巻き込んだケーブルパックとを備え、前記水中部が、沈下しながら各深度における水温を用いて各深度における音速を算出し、水面の音速と比較することによって音波が遠距離伝搬できる最適深度を選定し、前記最適深度にて深度を固定させることを特徴とする。
【0016】
さらに、請求項3に係わる水中深度自動設定型音響計測ブイの発明は、前記請求項2記載の前記プローブ部が、音響計測を行うセンサ部と、深度を計測する深度センサと、前記複数個のタップを切断する信号を前記深度切替機構に送出する深度切替回路と、深度切替を実施するか否かを前記深度切替回路の動作有無により制御する制御回路と、前記温度センサ等の電源投入時における初期データを水面データとして記録する記録器と、を備えることを更に特徴とする。
【0017】
さらに、請求項4に係わる水中深度自動設定型音響計測ブイの発明は、前記請求項2記載の前記深度切替機構が、前記複数個のタップそれぞれに対し1個づつ備えられ、前記タップの数量と同数であることを更に特徴とする。
【0018】
さらに、請求項5に係わる水中深度自動設定型音響計測ブイの発明は、前記請求項3記載の前記制御回路が、前記記録器に記録されている水温データと深度データとから導き出される音速と各深度における音速とを比較し、一定の範囲外であれば、前記深度切替回路より前記深度切替機構に切断信号を出力させ、前記タップを切断させることにより前記水中部を沈下させることを更に特徴とする。
【0019】
さらに、請求項6に係わる水中深度自動設定型音響計測ブイの発明は、前記請求項2記載の前記吊下ケーブルと前記深度切替機構との間に、前記吊下ケーブルの下方に沿って所定の間隔で前記複数個のタップが設けられ、上方の前記タップが切断される毎に次の前記タップの位置まで前記吊下ケーブルが沈下することを更に特徴とする。
【0020】
さらに、請求項7に係わる水中深度自動設定型音響計測ブイの発明は、前記請求項3記載の前記深度切替回路と前記制御回路との間に、前記深度切替回路から出力される切断信号の出力回数をカウントするカウンタを備え、前記カウンタが、前記出力回数をカウントすることによって、設定深度を確認することを更に特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
音響計測ブイを用いて、より遠方の目標を探知するためには音波が遠距離伝搬できる最適深度に送受波器を設置する必要があり、そのためには音波伝搬と密接な関係がある海中の温度を知る必要がある。
【0022】
従来の技術では、音響を計測する前に事前に水温計測を行う必要があるという課題および、音響計測ブイは、消耗品であるため安価であることが要求されると共に、航空機などから投下して使用する場合があるため小型化が必要であるということから、本発明の水中深度自動設定型音響計測ブイは、海面の音速と一致する音速が得られる深度が最も音波伝搬に適した最適深度であるとの理論を用い、海面の温度から求まる音速とほぼ一致する深度に自動的に設定される深度設定回路および深度設定機構を備えている。
【0023】
本発明では、温度センサ吊下ケーブル111および温度情報送信回路112などを用いず、音響計測する送受波器に取り付けられた温度センサ等の初期データ(海面の水温データ等)を記録し、吊下げながら水温を計測し、海面の音速と一致する音速となる深度にて吊下げを停止することにより、音響計測する前の水温計測−最適深度計算−深度設定というシーケンスを取り去り、直ちに音響計測を行うことができる。また、温度センサ吊下ケーブルおよび温度情報送信回路などを削減でき、小型化を行うことが可能である。
【0024】
《第1の実施の形態》(構成の説明)次に、本発明の第1の実施の形態の構成について図面を参照して詳細に説明する。図1(a)は、本発明の水中深度自動設定型音響計測ブイの第1の実施の形態を示すブロック図である。図1(b)は、本発明の水中深度自動設定型音響計測ブイの第1の実施の形態を示す概略配置図である。
【0025】
図1(a)、(b)を参照すると、水中深度自動設定型音響計測ブイは、海面に浮遊し無線にて情報を送受信する浮上部1と、水中に位置し音響計測する水中部2と、浮上部1と水中部2とを結びタップ7a〜7eが切断されることにより繰り出される吊下ケーブル3と、で構成されている。
【0026】
浮上部1は、音響計測を行うセンサ部10のセンサ信号と深度センサ11のセンサ信号等を吊下ケーブル3を介して無線にて送信する送信器15/送信アンテナ16と、計測停止などの管制信号を無線にて受信する受信器17/受信アンテナ18とで構成される。
【0027】
水中部2は、水温を計測する温度センサ4と、プローブ部5と、プローブ部5に取り付けられている深度切替機構6と、吊下ケーブル3の長さ内で異なる位置に備え付けられ、吊下ケーブル3の途中の長さの位置と深度切替機構6とを固定し、水中部2の深度を吊下ケーブル3の途中の長さの位置に設定するタップ7a〜7eと、タップ7a〜7eで構成されるタップ群8と、吊下ケーブル3とタップ群8を巻き込んだケーブルパック9と、で構成される。
【0028】
従って、吊下ケーブル3が一定の間隔(所定の間隔)で深度切替機構6に固定されることになり、タップ7a〜7eを切断しない限りそのタップ深度(タップ7a〜7eのいずれかが規定する深度)でプローブ部5が海中に固定される。タップ群8は、図1では5本のタップ7a〜7eで構成されているが、5本に限定されるものではない。また、吊下ケーブル3に沿ってタップ7a〜7eが所定の間隔で装着されるが、この所定の間隔は等間隔であってもよいし、等間隔でなくてもよい。この所定の間隔は予め分かっているので、等間隔であってもなくても音響計測に支障を来すものではない。
【0029】
プローブ部5は、音響計測を行うセンサ部10と、深度を計測する深度センサ11と、タップ群8のタップ7a〜7eを切断する切断信号を深度切替機構6に送信する深度切替回路12と、深度切替を実施するか否かを深度切替回路12の動作有無により制御する制御回路13と、温度センサ4等の電源投入時の初期データを海面データ(つまり、海面の水温データと海面の深度データ)として記録する記録器14と、を備えている。
【0030】
深度切替機構6は、タップ7a〜7eのそれぞれに対して1個ずつ備えられている。よって、タップ7a〜7eの数量と同数の深度切替機構6があり、図1では、深度切替機構6の数量は5個となる。
【0031】
制御回路13(制御手段)は、深度切替回路12より、タップ7a〜7eのそれぞれに接続された深度切替器機構6にDC電圧の有無を表す信号(以下においてDC電圧有り:H信号と称す、DC電圧無し:L信号と称す)を送信させ、H信号(切断信号)を送られたタップ7a〜7eは切断され、L信号を送られたタップ7a〜7eは切断しないことにより深度切替の制御を実施する。
【0032】
(動作の説明)次に図1(a)、(b)を参照して、第1の実施の形態の動作について説明する。水中深度自動設定型音響計測ブイは、海面に投入されると電源が入り(電源投入)温度センサ4および深度センサ11が動作を開始し、温度センサ4および深度センサ11が正常である出力電圧に達した時、その出力信号が海面の水温データおよび深度データとして記録器14に記録される。また、水中深度自動設定型音響計測ブイが海面に投入されると同時に水中部2の自重にて沈下を始め、吊下ケーブル3がケーブルパック9から繰り出され、水中部2を海面下に吊下げる。
【0033】
水中部2は海中に沈下しながら、温度センサ4は水温データを、深度センサ11は深度データを逐次制御回路13に出力し、制御回路13はこの吊下深度における音速を導き出す。制御回路13は、記録器14に記録されている海面の水温データと海面の深度データから導き出される音速(海面の音速)と比較し、一定の範囲外であれば、深度切替回路12より深度切替機構6にH信号を出力させ、タップ7a〜7eを切断させることにより水中部2をさらに沈下させる。
【0034】
一方、水中部2が吊下げられている吊下深度において、温度センサ4が計測した水温データと深度センサ11が計測した深度データとから導き出される音速が、記録器14に記録されている海面の水温データと海面の深度データから導き出される音速と比較して、一定の範囲内であったとき、制御回路13は、深度切替回路12より深度切替機構6にL信号を出力させ、タップ7a〜7eの切断を行わず、タップ7a〜7eのいずれかにて水中部2は吊下ケーブル3の繰り出しを止め、吊下げが止まる。つまり、水中部2の沈下が停止する。
【0035】
吊下げが止まった吊下深度においてセンサ部10によって音響計測を行い、深度センサ11の深度データと共に情報(音響計測結果、深度データ、水温データ等)を吊下ケーブル3を介して送信器15および送信アンテナ16より無線にて図示しない外部へ送信する。
【0036】
この一連の動作により、水中部2は、音波伝搬の最適な深度に自動的に吊下げられ音響計測を行うことができる。
【0037】
《第2の実施の形態》次に本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図2(a)は、本発明の水中深度自動設定型音響計測ブイの第2の実施の形態を示すブロック図である。図2(b)は、本発明の水中深度自動設定型音響計測ブイの第2の実施の形態を示す概略配置図である。
【0038】
図2(a)、(b)を参照すると、図1(a)、(b)と比較して深度切替回路12と制御回路13との間にカウンタ19が設けられ、深度センサ11が削除されている。その他の構成は、図1(a)、(b)に示す第1の実施の形態と同一なので、その説明を省略する。
【0039】
深度切替回路12から出力されるパルスのH信号を、カウンタ19にてカウントするそのカウンタ数をASCII等にて深度センサ11の情報の代わりに吊下ケーブル3経由にて送信器15に送ることにより、深度センサ11を用いずに設定深度を確認することができるという特徴がある。従って、本発明の第2の実施の形態では、第1の実施の形態の効果に加えて、深度センサ11を用いずに設定深度を確認することができるという効果を有する。
【0040】
深度センサ11を用いないで、設定深度を確認する動作について、図を参照してさらに説明する。図3は、本発明の吊下ケーブル3の繰り出しを説明するための図である。タップ7a、7bがすでに切断され、タップ7cが吊下ケーブル3を保持し、タップ7cが設定する深度に、水中部2が位置している状態である。ここで、浮上部1とタップ7a、タップ7aとタップ7b、タップ7bとタップ7c、タップ7cと図示しないタップ7d、図示しないタップ7dと図示しないタップ7e、図示しないタップ7eとプローブ部5等々の間隔(所定の間隔)である刻み長さがそれぞれ200mに事前に設定されているものとする。従って、吊下ケーブル3の全長は1,200mになる。
【0041】
水中深度自動設定型音響計測ブイは、海面に投入されると、水中部2の自重によって沈下し、吊下ケーブル3がケーブルパック9から繰り出され、海面下200mの深度に設定される。H信号が、2回出力されたことを確認できた場合、タップ7a、7bが切断されるので、さらに吊下ケーブル3がケーブルパック9から繰り出されて400m沈下する。ここで、図3に示す状態になり、水中部2の自重で沈下する200mを含み、吊下ケーブル3は全長600mが繰り出されたことになる。従って、水中部2の深度が、600mに設定されたことになる。
【0042】
尚、本発明は上記し、且つ、図面に示す実施の形態に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施し得るものである。例えば、本実施の形態では深度の設定刻み長さ(所定の間隔)が図3では、200mであるが、この値に限定されることなく必要に応じて変更することが可能である。また、海面、海中を対象として説明したが、水面、水中に対しても適用することが可能である。
【0043】
【発明の効果】
第1の効果は、温度センサを吊下げた後、音響計測を行うセンサ部を吊下げさせるのではなくて温度センサと音響計測を行うセンサ部を一緒に吊下げ、温度センサにて水温計測しながら音響計測を行うセンサ部の深度を設定し、音響計測を可能にした事により、水中深度自動設定型音響計測ブイを海中に投入した後に音響計測するまでの時間を短縮し、従来よりも信頼性が高まる効果がある。
【0044】
第2の効果は、温度センサ吊下ケーブルおよび温度情報送信回路を削減できることである。その理由は、音波伝搬の最適な深度は海面の音速と等しい音速が得られる位置(つまり、深度)であることに着目し、温度センサと深度センサから導き出される音速により海面の音速と一致(ある範囲内で一致する状態を含む)する深度まで深度切替を実施することにより、自動的に最適深度まで音響計測を行うセンサ部を吊下げることを可能にしたためである。
【0045】
第3の効果は、深度センサを用いずに、従って深度データを送信することなく、設定深度を確認することができるということである。その理由は、深度切替回路と制御回路との間にカウンタが設けられており、深度切替回路から出力されるパルスのH信号(切断信号)を、カウンタにてカウントするそのカウンタ数をASCII等にて深度センサの情報(深度データ)の代わりに吊下ケーブル経由にて送信器に送ることにより、深度センサを用いずに設定深度を確認することができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の水中深度自動設定型音響計測ブイの第1の実施の形態を示すブロック図である。図1(b)は、本発明の水中深度自動設定型音響計測ブイの第1の実施の形態を示す概略配置図である。
【図2】図2(a)は、本発明の水中深度自動設定型音響計測ブイの第2の実施の形態を示すブロック図である。図2(b)は、本発明の水中深度自動設定型音響計測ブイの第2の実施の形態を示す概略配置図である。
【図3】本発明の水中深度自動設定型音響計測ブイの吊下ケーブルの繰り出しを説明するための図である。
【図4】従来の水中深度多段型音響計測ブイの一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 浮上部
2 水中部
3 吊下ケーブル
4 温度センサ
5 プローブ部
6 深度切替機構
7 タップ
8 タップ群
9 ケーブルパック
10 センサ部
11 深度センサ
12 深度切替回路
13 制御回路
14 記録器
15 送信器
16 送信アンテナ
17 受信器
18 受信アンテナ
19 カウンタ
101 送受波器
102 送受波器吊下ケーブル
103 固定タップ
104 ドラム
105 送受波器深度切替機構
106 送受波器深度切替回路
107 電源
108 アンテナ
109 送受信切替回路
110 温度センサ
111 温度センサ吊下ケーブル
112 温度情報送信回路[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an underwater depth automatic setting type acoustic measurement buoy, and more particularly to an underwater depth automatic setting device capable of automatically setting an optimum depth of sound wave propagation (depth at which sound waves can propagate farther) using a temperature sensor and a depth sensor. It relates to a setting type acoustic measurement buoy.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as shown in Japanese Patent Application Laid-Open No. 60-152965, for example, this type of acoustic measurement buoy temporarily suspends a temperature sensor attached to the acoustic measurement buoy to a predetermined position (depth) and wirelessly transmits temperature information. The depth of the transducer of the acoustic measurement buoy described later is determined based on the temperature information, and the position of the transducer is switched to the determined depth by wireless control to detect a farther target. It is aimed at.
[0003]
FIG. 4 is a block diagram showing an example of a conventional underwater depth multi-stage acoustic measurement buoy (Japanese Patent Laid-Open No. 60-152965).
[0004]
This conventional underwater depth multi-stage acoustic measurement buoy includes a
[0005]
Next, the operation will be described with reference to FIG. When the underwater depth multi-stage acoustic measurement buoy is put on the sea surface (at this time, the power is also turned on), the temperature sensor 110 is suspended by the temperature sensor suspension cable 111 to reach a predetermined depth below the sea. Sinks.
[0006]
At the time of subsidence, the temperature information output from the temperature sensor 110 is processed by the temperature information transmission circuit 112 via the temperature sensor suspension cable 111, and transmitted from the
[0007]
The signal is received externally, the optimum depth of the underwater depth multi-stage acoustic measurement buoy is calculated, and a control signal for setting the optimum depth is transmitted. The control signal is received by the
[0008]
Until the transmission of the switching signal, the
[0009]
When the switching signal is transmitted, the selected fixed tap 103 is disconnected, and the extension of the
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
A first problem is that it is necessary to measure the water temperature by a temperature sensor at each depth before performing acoustic measurement. To check sound rays with good sound wave propagation, suspend the temperature sensor before measuring the sound, measure the water temperature, calculate the optimal depth, and suspend the transducer that measures the sound to the optimal depth. This is a sequence of lowering and performing acoustic measurement. As a result, it takes time to perform acoustic measurement. The optimal sound ray with good sound wave propagation depends on the sound speed and the transmission angle of the sound wave, and the sound speed is mainly affected by the water temperature. Since water temperature is affected by time, season, sea area, etc., it is necessary to measure the water temperature at the place and time to be measured before acoustic measurement.
[0011]
The second problem is that a function for measuring the water temperature is required for the underwater depth multi-stage acoustic measurement buoy. As described above, not only a temperature sensor but also a temperature sensor suspension cable for suspending the temperature sensor and a temperature information transmission circuit for transmitting information from the temperature sensor are required to measure the water temperature. This means that the multi-stage acoustic measurement buoy is complicated and large. The underwater depth multi-stage acoustic measurement buoy is required to be inexpensive because it is a consumable. In addition, since it may be used by being dropped from an aircraft or the like, it must be miniaturized and have excellent environmental performance such as shock, vibration, and temperature.
[0012]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide an underwater depth automatic setting type acoustic measurement buoy which is compact, inexpensive, has excellent environmental performance, has a small circuit scale, and can perform acoustic measurement immediately after being placed on the sea surface.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, the invention of the water depth autoconfiguration acoustic measurement buoy according to
[0015]
Further, the invention of the underwater depth automatic setting type acoustic measurement buoy according to
[0016]
Further, the invention of the water depth autoconfiguration acoustic measurement buoy according to
[0017]
Further, in the invention of an underwater depth automatic setting type sound measurement buoy according to claim 4 , the depth switching mechanism according to
[0018]
Further, in the invention of an underwater depth automatic setting type acoustic measurement buoy according to claim 5 , the control circuit according to
[0019]
Further, the invention of the underwater depth automatic setting type sound measurement buoy according to claim 6 is provided between the suspension cable according to
[0020]
Further, according to a seventh aspect of the present invention, there is provided an underwater depth automatic setting type acoustic measurement buoy between the depth switching circuit and the control circuit according to the third aspect , wherein a cutting signal output from the depth switching circuit is output. A counter for counting the number of times is provided, and the counter checks the set depth by counting the number of times of output.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
In order to detect a distant target using an acoustic measurement buoy, it is necessary to install a transducer at the optimum depth where sound waves can propagate over a long distance. Need to know.
[0022]
In the conventional technology, it is necessary to measure the water temperature in advance before measuring the sound.In addition, the sound measurement buoy is required to be inexpensive because it is a consumable and dropped from an aircraft or the like. Since it is necessary to use a small size because it may be used, the underwater depth automatic setting type acoustic measurement buoy of the present invention is a depth at which a sound speed matching the sound speed of the sea surface is obtained at an optimum depth most suitable for sound wave propagation. Based on the theory that there is, there is provided a depth setting circuit and a depth setting mechanism that are automatically set to a depth substantially matching the sound speed obtained from the sea surface temperature.
[0023]
In the present invention, without using the temperature sensor suspension cable 111 and the temperature information transmission circuit 112, the initial data of the temperature sensor and the like attached to the transducer for acoustic measurement (sea surface water temperature data, etc.) is recorded and suspended. By measuring the water temperature while stopping the suspension at the depth where the sound speed matches the sound speed of the sea surface, the sequence of water temperature measurement before sound measurement-optimum depth calculation-depth setting is removed, and sound measurement is immediately performed be able to. Further, the temperature sensor hanging cable and the temperature information transmission circuit can be reduced, and the size can be reduced.
[0024]
<< First Embodiment >> (Description of Configuration) Next, the configuration of a first embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1A is a block diagram showing a first embodiment of an underwater depth automatic setting type acoustic measurement buoy according to the present invention. FIG. 1B is a schematic layout diagram showing a first embodiment of an underwater depth automatic setting type acoustic measurement buoy of the present invention.
[0025]
Referring to FIGS. 1 (a) and 1 (b), an underwater depth automatic setting type acoustic measurement buoy floats on the sea surface and transmits and receives information wirelessly, and an
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
Therefore, the
[0029]
The probe unit 5 includes a
[0030]
One depth switching mechanism 6 is provided for each of the taps 7a to 7e. Therefore, there are the same number of depth switching mechanisms 6 as the number of taps 7a to 7e, and the number of depth switching mechanisms 6 is five in FIG.
[0031]
The control circuit 13 (control means) sends a signal indicating the presence or absence of a DC voltage to the depth switch mechanism 6 connected to each of the taps 7 a to 7 e from the depth switching circuit 12 (hereinafter, referred to as a DC voltage: H signal, No DC voltage: L signal is transmitted), taps 7a to 7e to which an H signal (cut signal) is sent are cut off, and taps 7a to 7e to which an L signal is sent are not cut, thereby controlling depth switching. Is carried out.
[0032]
(Description of Operation) Next, the operation of the first embodiment will be described with reference to FIGS. 1 (a) and 1 (b). The underwater depth automatic setting type acoustic measurement buoy is turned on (powered on) when it is put on the sea surface, the temperature sensor 4 and the depth sensor 11 start operating, and the temperature sensor 4 and the depth sensor 11 return to an output voltage at which the temperature sensor 4 and the depth sensor 11 are normal. When reached, the output signal is recorded on the
[0033]
While the
[0034]
On the other hand, at the suspended depth at which the
[0035]
Acoustic measurement is performed by the
[0036]
By this series of operations, the
[0037]
<< Second Embodiment >> Next, a second embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 2A is a block diagram showing a second embodiment of the underwater depth automatic setting type acoustic measurement buoy of the present invention. FIG. 2B is a schematic layout diagram showing a second embodiment of the underwater depth automatic setting type acoustic measurement buoy of the present invention.
[0038]
Referring to FIGS. 2A and 2B, a counter 19 is provided between the depth switching circuit 12 and the
[0039]
The H signal of the pulse output from the depth switching circuit 12 is counted by a counter 19, and the counter number is sent to the
[0040]
The operation of confirming the set depth without using the depth sensor 11 will be further described with reference to the drawings. FIG. 3 is a diagram for explaining the extension of the
[0041]
When the underwater depth automatic setting type acoustic measurement buoy is placed on the sea surface, it sinks due to its own weight of the
[0042]
The present invention is not limited to the embodiment described above and shown in the drawings, but can be implemented with appropriate modifications within a scope that does not change the gist of the present invention. For example, in the present embodiment, the set length of the depth (predetermined interval) is 200 m in FIG. 3, but it is not limited to this value and can be changed as needed. In addition, although the description has been made for the sea surface and underwater, the present invention can be applied to water surface and underwater.
[0043]
【The invention's effect】
The first effect is that, after suspending the temperature sensor, instead of suspending the sensor unit for performing acoustic measurement, the temperature sensor and the sensor unit for performing acoustic measurement are suspended together, and the water temperature is measured by the temperature sensor. By setting the depth of the sensor unit that performs sound measurement while enabling sound measurement, the time until the sound measurement after placing the underwater depth automatic setting type sound measurement buoy in the sea is shortened, and it is more reliable than before This has the effect of increasing the quality.
[0044]
The second effect is that the temperature sensor suspension cable and the temperature information transmission circuit can be reduced. Focusing on the fact that the optimal depth of sound wave propagation is the position where the sound speed equal to the sound speed of the sea surface is obtained (that is, the depth), the sound speed derived from the temperature sensor and the depth sensor matches the sound speed of the sea surface (some This is because, by performing the depth switching to a depth that includes a matching state within the range), it is possible to automatically suspend the sensor unit that performs the acoustic measurement to the optimum depth.
[0045]
A third effect is that the set depth can be confirmed without using a depth sensor and therefore without transmitting depth data. The reason is that a counter is provided between the depth switching circuit and the control circuit, and the H signal (cut signal) of the pulse output from the depth switching circuit is counted by the counter and the counter number is converted to ASCII or the like. This is because the set depth can be confirmed without using the depth sensor by sending the information to the transmitter via the suspension cable instead of the information (depth data) of the depth sensor.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a block diagram showing a first embodiment of an underwater depth automatic setting type acoustic measurement buoy according to the present invention. FIG. 1B is a schematic layout diagram showing a first embodiment of an underwater depth automatic setting type acoustic measurement buoy of the present invention.
FIG. 2A is a block diagram showing a second embodiment of an underwater depth automatic setting type acoustic measurement buoy according to the present invention. FIG. 2B is a schematic layout diagram showing a second embodiment of the underwater depth automatic setting type acoustic measurement buoy of the present invention.
FIG. 3 is a diagram for explaining the extension of a suspension cable of the underwater depth automatic setting type acoustic measurement buoy according to the present invention.
FIG. 4 is a block diagram showing an example of a conventional underwater depth multi-stage acoustic measurement buoy.
[Explanation of symbols]
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