【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、輝度が異常に上がりすぎた場合にアノード電流を制限する陰極線管の自動輝度制限回路及び当該自動輝度制限回路を備える表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来における陰極線管(以後、「CRT」と呼ぶ)の自動輝度制限回路(以後、「ABL(automatic brightness control)回路」と呼ぶ)200の構成を示すブロック図である。図4に示すように、従来のABL回路200は、CRTの水平偏向コイルで発生するフライバックパルスを昇圧し、アノードに供給する高電圧を得るフライバックトランス101に流れるアノード電流140の検出を行い、制御電圧v100を出力する制御回路180と、ビデオ信号を増幅してCRT(図示せず)に出力するビデオ信号増幅器131とを備えている。ここで、アノード電流140とはCRTのアノードからカソードに流れるビーム電流であって、ビデオ信号増幅器131が出力するビデオ信号の信号レベルに応じて変化する。具体的には、例えば、ビデオ信号増幅器131が出力するビデオ信号の信号レベルが大きくなると、アノード電流140は大きくなる。
【0003】
制御回路180は、抵抗102,104,106,107,110,111,116,117と、コンデンサ103,112,118と、演算増幅器109と、ダイオード105,115とを有している。抵抗102の一端は所定の定電圧源120に接続されており、他端はコンデンサ103の一端と、フライバックトランス101の高圧巻線の低圧側と、抵抗104の一端とに接続されている。そして、コンデンサ103の他端はグランドに接続されている。なお、フライバックトランス101の高圧巻線の高圧側はCRTのアノードに接続されている。
【0004】
抵抗104の他端にはダイオード105のカソードと抵抗106との一端が接続されており、ダイオード105のアノードはグランドに接続されている。そして、抵抗106の他端には、他端がグランドに接続された抵抗107の一端と、演算増幅器109の正極性入力端子(「非反転入力端子」とも言う)とに接続されている。演算増幅器109の出力端子と負極性入力端子(「反転入力端子」とも言う)とは抵抗110を介して接続されており、その負極性入力端子には更に抵抗111の一端が接続されている。抵抗111の他端には抵抗113の一端と、他端がグランドに接続されたコンデンサ112の一端とが接続されている。そして、抵抗113の他端には、出力電圧が可変である比較電圧源114が接続されている。また、演算増幅器109の出力端子には更にダイオード115のカソードが接続されており、ダイオード115のアノードは抵抗116の一端に接続されている。抵抗116の他端には抵抗117の一端と、コンデンサ118の一端と、ビデオ信号増幅器131のABL制御端子132とが接続されている。そして、抵抗117の他端は所定の定電圧源121に接続され、コンデンサ118の他端はグランドに接続されている。また、ビデオ信号増幅器131にはビデオ信号が入力されており、当該ビデオ信号増幅器131は、ABL制御端子132に入力された制御電圧v100に応じた増幅率でビデオ信号を増幅してCRTに出力する。
【0005】
次に、図4に示す従来のABL回路200の動作について説明する。制御回路180はアノード電流140の検出を行い、アノード電流140の電流値が基準値z以下であるときには、変化せずに一定値を示す制御電圧v100を出力する。そして、アノード電流140の電流値が基準値zより大きくなると、アノード電流140が大きくなるにつれて制御電圧v100を小さくして、アノード電流140の電流値に応じて変化する制御電圧v100を出力する。
【0006】
制御電圧v100を受け取ったビデオ信号増幅器131は、その制御電圧v100に応じた増幅率でビデオ信号を増幅してCRTに出力する。具体的には、ABL制御端子132に入力される制御電圧v100が大きくなるにつれて、ビデオ信号の増幅率を大きくし、出力するビデオ信号の信号レベルを大きくしている。そして、アノード電流140の電流値が基準値z以下の場合には、制御電圧v100は変化しないため、ビデオ信号の増幅率は一定である。このとき、ビデオ信号増幅器131に入力されるビデオ信号の信号レベルが大きくなると、ビデオ信号増幅器131が出力するビデオ信号の信号レベルも大きくなり、アノード電流140が増加し、CRTの表示画面の輝度が上昇する。さらにビデオ信号の信号レベルが大きくなり、アノード電流140の電流値が基準値zより大きくなると、制御回路180とビデオ信号増幅器131とでアノード電流140を制限する制限動作(以後、「ABL動作」と呼ぶ)を実行する。具体的には、アノード電流140の電流値が基準値zより大きくなると、制御回路180は上述のように制御電圧v100を小さくする。ビデオ信号増幅器131のABL制御端子132には、その小さくなった制御電圧v100が入力されるため、ビデオ信号増幅器131は増幅率を小さくして、出力するビデオ信号の信号レベルを下げる。その結果、CRTに流れるアノード電流140の電流値が小さくなる。従来のABL回路200でのABL動作とは、このように、アノード電流140の電流値が基準値zよりも大きくなったときに、制御回路180が制御電圧v100を変化させ、その変化した制御電圧v100を受け取ったビデオ信号増幅器131が制御電圧v100に応じた増幅率でビデオ信号を増幅して、アノード電流140を制限する一連の動作を言う。
【0007】
そして、アノード電流140の電流値が基準値z以下になれば、制御回路180は制御電圧v100を変化させずに一定電圧とする。そのため、ビデオ信号増幅器131でのビデオ信号の増幅率が一定となって、ABL動作が停止する。なお、ABL動作が実行されている際には、通常アノード電流140の電流値は基準値zに近い値となっている。また、上述の基準値zは、図4に示すABL回路200を備えるCRTがどれだけのアノード電流140を流すことができるかによって設定される値であって、この基準値zを適切に設定することによって、表示画面の輝度が異常に大きくなったときに流れる過大なアノード電流140によるCRTの性能の劣化を防ぐことができる。
【0008】
次に、従来のABL回路200の動作について更に詳細に説明する。従来のABL回路200における制御回路180は抵抗102によってアノード電流140を検出している。具体的には、アノード電流140は、抵抗102に接続されている定電圧源120によって、抵抗102とフライバックトランス101の高圧巻線とを介してCRTのアノードに供給されるため、アノード電流140の電流値の大きさによって、抵抗102での電圧降下が変化する。そのため、抵抗102とコンデンサ103の接続点の電位がアノード電流140の大きさに応じて変化する。つまり、ビデオ信号増幅器131から出力されるビデオ信号の信号レベルが大きくなりアノード電流140が大きくなると、抵抗102での電圧降下も大きくなり、抵抗102とコンデンサ103との接続点の電位が下がる。この電位はコンデンサ103で平滑化され、抵抗104、抵抗106及び抵抗107によって分圧され、演算増幅器9の正極性入力端子に入力される。なお、ダイオード105は演算増幅器9の正極性入力端子の電位が負にならないよう、当該電位をクランプする。
【0009】
演算増幅器9の負極性入力端子には比較電圧v101が入力されており、この比較電圧v101は、比較電圧源114から抵抗111,113を介して供給されている。ここで、比較電圧源114の出力電圧は可変であるため、比較電圧源114の出力電圧の設定を変化させることによって比較電圧v101を変化させて、演算増幅器9の出力電圧をコントロールすることができる。なお、コンデンサ112は比較電圧源114の出力電圧を平滑化している。そして、アノード電流140が増加して正極性入力端子の電位が低くなると、演算増幅器9の出力電圧も低くなり、アノード電流140が少なくなって正極性入力端子の電位が高くなると、演算増幅器9の出力電圧も高くなり、この演算増幅器9の出力電圧はダイオード115のカソードに印可されている。
【0010】
ビデオ信号増幅器131のABL制御端子132に入力される制御電圧v100は、抵抗117が接続されている定電圧源121から供給されており、また、制御電圧v100は抵抗116を介してダイオード115のアノードに印可されている。そして、アノード電流140の電流値が基準値z以下のときには、ダイオード115がオンしないように比較電圧源114の出力電圧が調整されており、このときには定電圧源121の出力電圧のそのままの値が制御電圧v100としてABL制御端子132に出力される。そして、アノード電流140が大きくなって、その電流値が基準値zよりも大きくなると、ダイオード115がオンするように比較電圧源114の出力電圧が調整されており、アノード電流140の電流値が基準値zよりも大きくなってダイオード115がオンすると、抵抗117に電流が流れるため、抵抗117で電圧降下を生じる。その結果、制御電圧v100が定電圧源117の出力電圧よりも小さくなり、ビデオ信号増幅器131のABL制御端子132の電位は下がる。なお、コンデンサ118は制御電圧v100を平滑化している。
【0011】
ビデオ信号増幅器131は、アノード電流140の電流値が基準値zよりも大きくなって、ABL制御端子32に入力されている制御電圧v100が低くなると、出力するビデオ信号の信号レベルを小さくして、アノード電流140の電流値を小さくする。そして、アノード電流140の電流値が基準値z以下になれば、ABL動作が停止し、つまりダイオード115がオフして、制御電圧v100として定電圧源117の出力電圧の値がそのままABL制御端子132に入力される。このように、従来のABL回路200ではABL動作を行って、アノード電流140の電流値を基準値zに近い値に制限している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上述のような従来のCRTのABL回路200では、CRTの表示画面の輝度が異常に上昇したときに、アノード電流を制限することによってCRTの特性劣化を防止することはできるが、ABL回路200でもってCRTの表示画面の輝度を変化させることはできなかった。
【0013】
そこで、本発明は上述のような問題を解決するためになされたものであり、アノード電流を制限する機能を備えつつ、表示画面の輝度を変化させることができる陰極線管の自動輝度制限回路及びその自動輝度制限回路を備える表示装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明のうち請求項1に記載の陰極線管の自動輝度制限回路は、陰極線管のアノード電流を制限する自動輝度制限回路であって、制御電圧が入力され、前記制御電圧に応じた増幅率でビデオ信号を増幅して前記陰極線管に出力するビデオ信号増幅器と、前記アノード電流の検出を行い、前記アノード電流の電流値が第1の基準値以下のときには変化せず、前記アノード電流の電流値が前記第1の基準値よりも大きくなると前記アノード電流の電流値に応じて変化する第1の電圧を出力する第1の制御回路と、前記アノード電流の検出を行い、前記アノード電流の電流値が第2の基準値以下のときには変化せず、前記アノード電流の電流値が前記第2の基準値よりも大きくなると前記アノード電流の電流値に応じて変化する第2の電圧を出力する第2の制御回路と、前記第1の電圧及び前記第2の電圧が入力され、前記第1,2の電圧のいずれか一方を選択して前記制御電圧として出力する選択回路とを備え、前記アノード電流の電流値が前記第1の基準値以下であるときの前記第1の制御回路における前記第1の電圧と、前記アノード電流の電流値が前記第2の基準値以下であるときの前記第2の制御回路における前記第2の電圧とは、互いに異なった電圧であるものである。
【0015】
また、この発明のうち請求項2に記載の陰極線管の自動輝度制限回路は、請求項1に記載の陰極線管の自動輝度制限回路であって、前記第1の基準値と前記第2の基準値とは同じ値であるものである。
【0016】
また、この発明のうち請求項3に記載の陰極線管の自動輝度制限回路は、請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の陰極線管の自動輝度制限回路であって、前記第1の制御回路は、第1の比較電圧が入力されている第1の演算増幅器を含み、前記第2の制御回路は、第2の比較電圧が入力されている第2の演算増幅器を含むものである。
【0017】
また、この発明のうち請求項4に記載の陰極線管の自動輝度制限回路は、請求項3に記載の陰極線管の自動輝度制限回路であって、前記第1,2の比較電圧は同一電圧源から供給されているものである。
【0018】
また、この発明のうち請求項5に記載の表示装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の陰極線管の自動輝度制限回路を備えるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本実施の形態1に係るCRTのABL回路90の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態1に係るABL回路90は、CRTの水平偏向コイルで発生するフライバックパルスを昇圧し、アノードに供給する高電圧を得るフライバックトランス1に流れるアノード電流40の検出を行い、電圧v1を出力する制御回路80と、制御回路80と同様にアノード電流40の検出を行い、電圧v2を出力する制御回路81と、ビデオ信号を増幅してCRT(図示せず)に出力するビデオ信号増幅器31と、電圧v1,v2が入力され、電圧v1,v2のいずれか一方を選択して制御電圧v3として出力する選択回路30とを備えている。ここで、アノード電流40とはCRTのアノードからカソードに流れるビーム電流であって、ビデオ信号増幅器31が出力するビデオ信号の信号レベルに応じて変化する。具体的には、例えば、ビデオ信号増幅器31が出力するビデオ信号の信号レベルが大きくなると、アノード電流40は大きくなる。また、図1に示すABL回路90及びフライバックトランス1は、CRTを備え、当該CRTの表示画面に画像を表示する表示装置(図1では図示しておらず、以後「表示装置99」と呼ぶ)に備えられるものである。
【0020】
制御回路80は、抵抗2,4,6〜8,10,11,13,16,17と、コンデンサ3,12,18と、演算増幅器9と、ダイオード5,15とを有している。抵抗2の一端は所定の定電圧源50に接続されており、他端はコンデンサ3の一端と、フライバックトランス1の高圧巻線の低圧側と、抵抗4の一端とに接続されている。そして、コンデンサ3の他端はグランドに接続されている。なお、フライバックトランス1の高圧巻線の高圧側はCRTのアノードに接続されている。
【0021】
抵抗4の他端にはダイオード5のカソードと抵抗6との一端が接続されており、ダイオード5のアノードはグランドに接続されている。そして、抵抗6の他端には、抵抗7の一端と、演算増幅器9の正極性入力端子とに接続されている。また、抵抗7の他端は、他端がグランドに接続された抵抗8の一端と、後述する演算増幅器23の正極性入力端子とに接続されている。演算増幅器9の出力端子と負極性入力端子とは抵抗10を介して接続されており、その負極性入力端子には更に抵抗11の一端が接続されている。抵抗11の他端には抵抗13の一端と、他端がグランドに接続されたコンデンサ12の一端とが接続されている。そして、抵抗13の他端には、出力電圧が可変である比較電圧源14が接続されている。また、演算増幅器9の出力端子には更にダイオード15のカソードが接続されており、ダイオード15のアノードは抵抗16の一端に接続されている。抵抗16の他端には抵抗17の一端と、コンデンサ18の一端と、選択回路30とが接続されている。そして、抵抗17の他端は所定の定電圧源51に接続され、コンデンサ18の他端はグランドに接続されている。
【0022】
制御回路81は、抵抗2,4,6〜8,19,20,24,26〜28と、コンデンサ3,21,29と、演算増幅器23と、ダイオード5,25とを有している。なお、制御回路81が有する抵抗2,4,6〜8、コンデンサ3及びダイオード5に関しては、制御回路80と共有しているため、各構成要素間の接続で制御回路80と共通する部分については説明を省略する。
【0023】
演算増幅器23の正極性入力端子には上述の抵抗7の他端と抵抗8の一端とが接続されている。そして、演算増幅器23の出力端子と負極性入力端子とは抵抗24を介して接続されており、その負極性入力端子には更に抵抗20の一端が接続されている。抵抗20の他端には抵抗19の一端と、他端がグランドに接続されたコンデンサ21の一端とが接続されている。そして、抵抗19の他端には、出力電圧が可変である比較電圧源22が接続されている。また、演算増幅器23の出力端子には更にダイオード25のカソードが接続されており、ダイオード25のアノードは抵抗26の一端に接続されている。抵抗26の他端には抵抗27の一端と、コンデンサ29の一端と、抵抗28の一端と、選択回路30とが接続されている。そして、抵抗27の他端は所定の定電圧源51に接続され、コンデンサ29の他端及び抵抗28の他端はグランドに接続されている。
【0024】
選択回路30は更にビデオ信号増幅器31のABL制御端子32に接続されており、輝度切替え信号が入力されている。また、ビデオ信号増幅器31にはビデオ信号が入力されており、当該ビデオ信号増幅器31は、ABL制御端子32に入力された制御電圧v3に応じた増幅率でビデオ信号を増幅してCRTに出力する。なお、定電圧源50,51及び比較電圧源14,22も表示装置99に備えられている。
【0025】
次に、図1に示す本実施の形態1に係るABL回路90の動作について説明する。制御回路80はフライバックトランス1に流れるアノード電流40の検出を行い、アノード電流40の電流値が基準値x以下のときには変化せずに一定値を示す電圧v1を出力する。そして、アノード電流40の電流値が基準値xより大きくなると、アノード電流40が大きくなるにつれて電圧v1を小さくして、アノード電流40の電流値に応じて変化する電圧v1を出力する。
【0026】
また、制御回路81はフライバックトランス1に流れるアノード電流40の検出を行い、アノード電流40の電流値が基準値y以下のときには変化せず一定値を示す電圧v2を出力する。そして、アノード電流40の電流値が基準値yより大きくなると、アノード電流40が大きくなるにつれて電圧v2を小さくして、アノード電流40の電流値に応じて変化する電圧v2を出力する。ここで、アノード電流40の電流値が基準値x以下であるときの制御回路80における電圧v1と、アノード電流40の電流値が基準値y以下であるときの制御回路81における電圧v2とは、互いに異なった電圧であって、具体的には、当該電圧v1は当該電圧v2よりも大きい。
【0027】
電圧v1,v2を受け取った選択回路30は、輝度切替え信号に基づいて電圧v1,v2のいずれか一方を選択して制御電圧v3としてビデオ信号増幅器31のABL制御端子32に出力する。具体的には、例えば輝度切替え信号の信号レベルがLowレベルであったとき電圧v1を選択し、輝度切替え信号の信号レベルがHighレベルであったとき電圧v2を選択し、制御電圧v3として出力する。なお、輝度切替え信号は例えば上述の表示装置99が備えるCPU(中央演算処理装置)などから送られてくる。
【0028】
制御電圧v3を受け取ったビデオ信号増幅器31は、その制御電圧v3に応じた増幅率でビデオ信号を増幅してCRTに出力する。具体的には、ABL制御端子32に入力される制御電圧v3が大きくなるにつれて、ビデオ信号の増幅率を大きくし、出力するビデオ信号の信号レベルを大きくしている。図2はABL制御端子32に印可される電圧と、ビデオ信号の出力振幅との関係を示す図であって、縦軸の「ビデオ信号出力振幅」は、一定の信号レベルのビデオ信号を入力した場合にビデオ信号増幅器31から出力されるビデオ信号の振幅を示しており、ABL制御端子32の電圧が4.5V以上のときの出力振幅を100%として表示している。図2に示すように、ABL制御端子32に印可される電圧、つまり制御電圧v3が大きくなるにつれてビデオ信号の増幅率が大きくなっており、出力されるビデオ信号の信号レベルが大きくなっている。
【0029】
次に、本実施の形態1に係るABL回路90のABL動作について説明する。まず、選択回路30で制御電圧v3として電圧v1が選択されている場合のABL動作について説明する。なお、以後、選択回路30で制御電圧v3として電圧v1が選択されている場合のABL動作を「ABL動作1」と呼ぶ。アノード電流40の電流値が基準値x以下の場合には、制御回路80は一定値である電圧v1を出力するため、ビデオ信号増幅器31でのビデオ信号の増幅率は一定である。このとき、ビデオ信号増幅器31に入力されるビデオ信号の信号レベルが大きくなると、ビデオ信号増幅器31が出力するビデオ信号の信号レベルも大きくなり、その結果、アノード電流40が増加し、CRTの表示画面の輝度が上昇する。さらにビデオ信号の信号レベルが大きくなり、アノード電流40の電流値が基準値xより大きくなると、制御回路80及びビデオ信号増幅器31でもってABL動作1を実行する。具体的には、アノード電流40の電流値が基準値xより大きくなると、制御回路80は上述のように電圧v1を変化させて小さくする。ビデオ信号増幅器31のABL制御端子32には、その小さくなった電圧v1が入力されるため、ビデオ信号増幅器31は増幅率を小さくして、出力するビデオ信号の信号レベルを下げる。その結果、アノード電流40の電流値が小さくなる。ABL動作1とは、このように、アノード電流40の電流値が基準値xよりも大きくなったときに、制御回路80が電圧v1を変化させ、その変化した電圧v1を受け取ったビデオ信号増幅器31がビデオ信号の信号レベルを変化させて、アノード電流40を制限する一連の動作を言う。
【0030】
そして、アノード電流40の電流値が基準値x以下になれば、制御回路80は電圧v1を一定電圧として変化させない。そのため、ビデオ信号増幅器31でのビデオ信号の増幅率が一定となって、ABL動作1が停止する。なお、ABL動作1が実行されている際には、通常アノード電流40の電流値は基準値xに近い値となっている。
【0031】
次に、選択回路30で制御電圧v3として電圧v2が選択されている場合のABL動作について説明する。なお、以後、選択回路30で制御電圧v3として電圧v2が選択されている場合のABL動作を「ABL動作2」と呼ぶ。アノード電流40の電流値が基準値y以下の場合には、制御回路81は一定値である電圧v2を出力するため、ビデオ信号増幅器31でのビデオ信号の増幅率は一定である。このとき、ビデオ信号増幅器31に入力されるビデオ信号の信号レベルが大きくなると、ビデオ信号増幅器31が出力するビデオ信号の信号レベルも大きくなり、その結果、アノード電流40が増加し、CRTの表示画面の輝度が上昇する。さらにビデオ信号の信号レベルが大きくなり、アノード電流40の電流値が基準値yより大きくなると、制御回路81及びビデオ信号増幅器31でもってABL動作2を実行する。具体的には、アノード電流40の電流値が基準値yより大きくなると、制御回路81は上述のように電圧v2を変化させて小さくする。ビデオ信号増幅器31のABL制御端子32には、その小さくなった電圧v2が入力されるため、ビデオ信号増幅器31は増幅率を小さくして、出力するビデオ信号の信号レベルを下げる。その結果、アノード電流40の電流値が小さくなる。ABL動作2とは、このように、アノード電流40の電流値が基準値yよりも大きくなったときに、制御回路81が電圧v2を変化させ、その変化した電圧v2を受け取ったビデオ信号増幅器31がビデオ信号の信号レベルを変化させて、アノード電流40を制限する一連の動作を言う。
【0032】
そして、アノード電流40の電流値が基準値y以下になれば、制御回路81は電圧v2を一定電圧とし変化させない。そのため、ビデオ信号増幅器31でのビデオ信号の増幅率が一定となって、ABL動作2が停止する。なお、ABL動作2が実行されている際には、通常アノード電流40の電流値は基準値yに近い値となっている。
【0033】
このように、本実施の形態1に係るABL回路90では、アノード電流40の電流値が基準値xより大きくなると、選択回路30で制御電圧v3として電圧v1が選択されているかどうかにかかわらず、制御回路80がアノード電流40の電流値に応じて電圧v1を変化させ、選択回路30で制御電圧v3として電圧v1が選択されている場合には、制御回路80及びビデオ信号増幅器31でもってアノード電流40を制限するABL動作1を実行する。また、アノード電流40の電流値が基準値yより大きくなると、選択回路30で制御電圧v3として電圧v2が選択されているかどうかにかかわらず、制御回路81がアノード電流40の電流値に応じて電圧v2を変化させ、選択回路30で制御電圧v3として電圧v2が選択されている場合には、制御回路81及びビデオ信号増幅器31でもってアノード電流40を制限するABL動作2を実行する。なお、本実施の形態1では、基準値x,yは同じ値に設定されており、この基準値x,yを適切に設定することによって、表示画面の輝度が異常に大きくなったときに流れる過大なアノード電流40によるCRTの性能の劣化を防ぐことができる。
【0034】
次に、本実施の形態1に係るABL回路90の動作について更に詳細に説明する。制御回路80は抵抗2によってアノード電流40を検出している。具体的には、アノード電流40は、抵抗2に接続されている定電圧源50によって、抵抗2とフライバックトランス1の高圧巻線とを介してCRTのアノードに供給されるため、アノード電流40の電流値の大きさによって、抵抗2での電圧降下が変化する。そのため、抵抗2とコンデンサ3の接続点の電位がアノード電流40の大きさに応じて変化する。つまり、ビデオ信号増幅器31から出力されるビデオ信号の信号レベルが大きくなりアノード電流40が大きくなると、抵抗2での電圧降下も大きくなり、抵抗2とコンデンサ3との接続点の電位が下がる。この電位はコンデンサ3で平滑化され、抵抗4及び抵抗6〜8によって分圧され、演算増幅器9の正極性入力端子に入力される。なお、ダイオード5は演算増幅器9,23の正極性入力端子の電位が負にならないよう、当該電位をクランプする。
【0035】
演算増幅器9の負極性入力端子には比較電圧v10が入力されており、この比較電圧v10は、比較電圧源14から抵抗11,13を介して供給されている。ここで、比較電圧源14の出力電圧は可変であるため、比較電圧源14の出力電圧の設定を変化させることによって比較電圧v10を変化させて、演算増幅器9の出力電圧をコントロールすることができる。なお、コンデンサ12は比較電圧源14の出力電圧を平滑化している。そして、アノード電流40が増加して正極性入力端子の電位が低くなると、演算増幅器9の出力電圧も低くなり、アノード電流40が少なくなって正極性入力端子の電位が高くなると、演算増幅器9の出力電圧も高くなる。また、この演算増幅器9の出力電圧はダイオード15のカソードに印可されている。
【0036】
選択回路30に入力される電圧v1は、抵抗17が接続されている定電圧源51から供給されており、また、電圧v1は抵抗16を介してダイオード15のアノードに印可されている。そして、アノード電流40の電流値が基準値x以下のときには、ダイオード15がオンしないように、比較電圧源14の出力電圧が調整されており、このときには定電圧源51の出力電圧のそのままの値が電圧v1として選択回路30に出力される。そして、アノード電流40が大きくなって、その電流値が基準値xよりも大きくなると、ダイオード15がオンするように比較電圧源14の出力電圧が調整されており、ダイオード15がオンすると、ダイオード15に電流が流れるため、抵抗17での電圧降下を生じる。その結果、電圧v1が定電圧源51の出力電圧よりも小さくなる。なお、コンデンサ18は電圧v1を平滑化している。
【0037】
一方、制御回路81は抵抗2によってアノード電流40を検出している。具体的には、上述のように、アノード電流40は、抵抗2に接続されている定電圧源50によってCRTのアノードに供給されるため、抵抗2とコンデンサ3の接続点の電位がアノード電流40の大きさに応じて変化する。この電位はコンデンサ3で平滑化され、抵抗4及び抵抗6〜8によって分圧され、演算増幅器23の正極性入力端子に入力される。なお、抵抗7での電圧降下によって、演算増幅器23の正極性入力端子に入力される電圧は、演算増幅器9の正極性入力端子に入力される電圧よりも小さい。
【0038】
演算増幅器23の負極性入力端子には比較電圧v11が入力されており、この比較電圧v11は、比較電圧源22から抵抗19,20を介して供給されている。ここで、比較電圧源22の出力電圧は可変であるため、比較電圧源22の出力電圧の設定を変化させることによって比較電圧v11を変化させて、演算増幅器23の出力電圧をコントロールすることができる。なお、コンデンサ12は比較電圧源22の出力電圧を平滑化している。そして、アノード電流40が増加して正極性入力端子の電位が低くなると、演算増幅器23の出力電圧も低くなり、アノード電流40が少なくなって正極性入力端子の電位が高くなると、演算増幅器23の出力電圧も高くなる。また、この演算増幅器23の出力電圧はダイオード25のカソードに印可されている。
【0039】
選択回路30に入力される電圧v2は、抵抗27が接続されている定電圧源51から供給されており、また、電圧v2はダイオード25のアノードに印可されている。そして、アノード電流40の電流値が基準値y以下のときには、ダイオード25がオンしないように比較電圧源22の出力電圧が調整されており、このときには定電圧源51の出力電圧を抵抗27と抵抗28とで分圧した電圧が電圧v2として選択回路30に出力される。そして、アノード電流40が大きくなって、その電流値が基準値yよりも大きくなると、ダイオード25がオンするように比較電圧源14の出力電圧が調整されており、ダイオード25がオンすると、ダイオード25に電流が流れるため、抵抗17での電圧降下が大きくなる。その結果、電圧v2が、定電圧源51の出力電圧を抵抗27と抵抗28とで分圧した値よりも小さくなる。なお、コンデンサ29は電圧v2を平滑化している。
【0040】
そして、選択回路30によって制御電圧v3として電圧v1が選択されている場合、ビデオ信号増幅器31は、アノード電流40の電流値が基準値xよりも大きくなって、ABL制御端子32に入力されている制御電圧v3が低くなると、出力するビデオ信号の信号レベルを小さくして、アノード電流40の電流値を小さくする。そして、アノード電流40の電流値が基準値x以下になれば、ABL動作1が停止し、つまり本実施の形態1ではダイオード15がオフして、制御電圧v3として定電圧源51の出力電圧の値がそのままABL制御端子32に入力される。
【0041】
また、選択回路30によって制御電圧v3として電圧v2が選択されている場合、ビデオ信号増幅器31は、アノード電流40の電流値が基準値yよりも大きくなって、ABL制御端子32に入力されている制御電圧v3が低くなると、出力するビデオ信号の信号レベルを小さくして、アノード電流40の電流値を小さくする。そして、アノード電流40の電流値が基準値y以下になれば、ABL動作2が停止し、つまり本実施の形態1ではダイオード25がオフして、制御電圧v3として定電圧源51の出力電圧を抵抗27と抵抗28とで分圧した値がABL制御端子32に入力される。なお、本実施の形態1において、「ABL動作1を実行している際」とは「ダイオード15がオンしている際」、「ABL動作2を実行している際」とは「ダイオード25がオンしている際」とも言える。
【0042】
また、本実施の形態1では、比較電圧源14,22の出力電圧を調整することによって、ABL動作1,2が同じアノード電流40の大きさで開始するようにしている。つまり、比較電圧源14,22の出力電圧を調整することによって、基準値x,yを同じ値に設定している。なお、本実施の形態1では、抵抗7での電圧降下の分、演算増幅器9,23の正極性入力端子への入力電圧の大きさが相違しており、この入力電圧の相違も基準値x,yを同じ値に設定することに貢献しているが、最終的には比較電圧源14,22の出力電圧を調整することによって基準値x,yを同じ値に設定している。
【0043】
上述のように、本実施の形態1に係るABL回路90では、アノード電流40の電流値が基準値x以下であるときの制御回路80における電圧v1と、アノード電流40の電流値が基準値y以下であるときの制御回路91における電圧v2とは、互いに異なった電圧であるため、アノード電流の電流値が基準値x及び基準値y以下であるときに、選択回路30で電圧v1,v2のどちから一方を選択することによって、ビデオ信号増幅器31におけるビデオ信号の増幅率を変化させることができる。その結果、ビデオ信号の信号レベルが変化するため、本実施の形態1に係るABL回路90を備える表示装置99において、アノード電流40を制限する機能を有するABL回路90でもって、当該表示装置99の表示画面、つまりCRTの表示画面の輝度を変化させることができる。具体的には、アノード電流40の電流値が基準値x及び基準値y以下であるときであって、輝度切替え信号がHighレベルからLowレベルに切替えられた場合、選択回路30によって制御電圧v3は電圧v2からv1へと切替えられる。アノード電流40の電流値が基準値x、y以下のとき、電圧v1は電圧v2よりも大きいため、ビデオ信号増幅器31でのビデオ信号の増幅率が増加する。そのため、ビデオ信号の信号レベルが大きくなり、CRTの表示画面の輝度が上昇する。逆に、アノード電流40の電流値が基準値x及び基準値y以下であるときであって、輝度切替え信号がLowレベルからHighレベルに切替えられた場合、選択回路30によって制御電圧v3は電圧v1からv2へと切替えられる。アノード電流40の電流値が基準値x、y以下のとき、電圧v2は電圧v1よりも小さいため、ビデオ信号増幅器31でのビデオ信号の増幅率が低下する。そのため、ビデオ信号の信号レベルが小さくなり、CRTの表示画面の輝度が低下する。
【0044】
また、通常、ABL回路90では、CRTの表示画面の輝度が異常に上昇したときにCRTの特性劣化の防止のためにABL動作1,2が行われるため、表示装置99の通常の映像表示動作ではABL動作1,2は実行されない。本実施の形態1に係るABL回路90を備える表示装置99では、アノード電流40の電流値が基準値x以下であるときの制御回路80における電圧v1と、アノード電流40の電流値が基準値y以下であるときの制御回路91における電圧v2とは、互いに異なった電圧であるため、ABL動作1,2を実行していないときに、つまり、通常の映像表示動作において、表示画面の輝度を変化させることができる。
【0045】
また、通常、ビデオ信号増幅器31には、ABL制御端子32とは別に、主にコントラスト調整用の輝度制御端子(図示せず)が設けられている。そして、この輝度制御端子を利用して、CRTの表示画面の輝度を変化させることは可能ではあるが、当該輝度制御端子への入力電圧を変化させてから、ビデオ信号増幅器31の出力が変化するまでには時間がかり、一画面内で画像の輝度を部分的に変化させるような高速の輝度変化を行うことはできなかった。一方、ABL制御端子32の入力電圧、つまり制御電圧v3を変化させてから、ビデオ信号増幅器31の出力が変化するまでの時間は短いため、本実施の形態1のようにABL制御端子32を使用することによって、一画面内で画像の輝度を部分的に変化させるような高速の輝度変化を行うことが可能となる。
【0046】
また、通常、アノード電流40を制限するABL動作1,2が開始するアノード電流40の電流値は、ABL回路90と接続されているCRTがどれだけのアノード電流40を流すことができるかによって決定されるため、選択回路30で電圧v1、v2のどちらの電圧が選択されていても、同じ値に設定されていることが望ましい。本実施の形態1では基準値xと基準値yとは同じ値であるため、制御回路80における電圧v1及び制御回路81における電圧v2が変化し始めるアノード電流40の電流値を同じにすることができる。そのため、選択回路30で電圧v1、v2のどちらの電圧が選択されていても、同じ電流値でアノード電流40を制限するABL動作を開始することができる。
【0047】
なお、本実施の形態1では、アノード電流40の電流値が基準値y以下のときの電圧v2を、定電圧源51の出力電圧を抵抗27と抵抗28とで分圧して作っているが、制御回路81から抵抗28を削除して、定電圧源51に代わりに定電圧源51とは異なる電圧を出力する定電圧源を使用して、アノード電流40の電流値が基準値y以下のときの電圧v2を作成してもよい。
【0048】
実施の形態2.
図3は本実施の形態2に係るCRTのABL回路91の構成を示すブロック図である。本実施の形態2に係るCRTのABL回路91は、上述の実施の形態1に係るABL回路90において、制御回路81の演算増幅器23に入力される比較電圧v11が、制御回路80の演算増幅器9に入力される比較電圧v10を供給する比較電圧源14から供給されており、制御回路81が更に抵抗36を備えているものである。なお、図3では、図1の制御回路81に対応する制御回路を「制御回路82」として示している。
【0049】
図3に示すように、本実施の形態2に係るABL回路91は、制御回路80と、制御回路82と、ビデオ信号増幅器31と、選択回路30とを備えている。制御回路82は、抵抗2,4,6〜8,19,20,24,26〜28,36と、コンデンサ3,21,29と、演算増幅器23と、ダイオード5,25とを有している。演算増幅器23の出力端子と負極性入力端子とは抵抗24を介して接続されており、その負極性入力端子には更に抵抗20の一端が接続されている。抵抗20の他端には抵抗19の一端と、他端がグランドに接続されたコンデンサ21の一端と、他端がグランドに接続された抵抗36の一端とが接続されている。そして、抵抗19の他端には、制御回路80の抵抗13に接続されている比較電圧源14が接続されており、演算増幅器23の負極性入力端子に入力される比較電圧v11は、比較電圧源14から供給されている。そして、実施の形態1では、比較電圧源14,22の出力電圧を調整することによって、基準値x,yを同じ値に設定していたが、本実施の形態2では、抵抗36の値と比較電圧源14の出力電圧との調整によって、基準値x,yを同じ値に設定している。その他の構成については上述の実施の形態1に係るABL回路90と同じであるため、その説明は省略する。また、本実施の形態2に係るABL回路91の動作は、実施の形態1に係るABL回路90の動作と同じであるため、その説明は省略する。
【0050】
上述のように、本実施の形態2に係るABL回路91では、比較電圧v10,v11は同一の比較電圧源14から供給されているため、比較電圧v10,v11を別々の比較電圧源から供給していた実施の形態1に係るABL回路90と比べて、比較電圧v10,v11を供給する電圧源の回路規模を小さくすることができる。
【0051】
【発明の効果】
この発明のうち請求項1及び請求項3に係る陰極線管の自動輝度制限回路によれば、アノード電流の電流値が第1の基準値以下であるときの第1の制御回路における第1の電圧と、アノード電流の電流値が第2の基準値以下であるときの第2の制御回路における第2の電圧とは、互いに異なった電圧であるため、アノード電流の電流値が第1の基準値及び第2の基準値以下であるとき、選択回路で第1,2の電圧のどちらか一方を選択することによって、ビデオ信号増幅器におけるビデオ信号の増幅率を変化させることができる。その結果、ビデオ信号の信号レベルが変化するため、本発明に係る自動輝度制限回路を備える表示装置において、アノード電流を制限する機能を有する自動輝度制限回路でもって、当該表示装置の表示画面の輝度を変化させることができる。
【0052】
また、この発明のうち請求項2に係る陰極線管の自動輝度制限回路によれば、第1の基準値と第2の基準値とは同じ値であるため、第1の制御回路における第1の電圧及び第2の制御回路における第2の電圧が変化し始めるアノード電流の電流値を同じにすることができる。そのため、選択回路で第1,2の電圧のどちらの電圧が選択されていても、同じ電流値でアノード電流を制限する動作を開始することができる。
【0053】
また、この発明のうち請求項4に係る陰極線管の自動輝度制限回路によれば、第1,2の比較電圧は同一電圧源から供給されているため、第1,2の比較電圧を別々の電圧源から供給している場合と比較して、第1,2の比較電圧を供給する電圧源の回路規模を小さくすることができる。
【0054】
また、この発明のうち請求項5に係る表示装置によれば、アノード電流を制限する機能を有する自動輝度制限回路でもって、表示画面の輝度を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る陰極線管の自動輝度制限回路90の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る陰極線管の自動輝度制限回路90におけるビデオ信号増幅器31の特性を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係る陰極線管の自動輝度制限回路91の構成を示すブロック図である。
【図4】従来の陰極線管の自動輝度制限回路200の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
9,23 演算増幅器、14,22 比較電圧源、30 選択回路、31 ビデオ信号増幅器、40 アノード電流、80,81,82 制御回路、90,91 自動輝度制限回路、v1,v2 電圧、v3 制御電圧、v10,v11 比較電圧。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an automatic luminance limiting circuit for a cathode ray tube that limits an anode current when luminance is excessively increased, and a display device including the automatic luminance limiting circuit.
[0002]
[Prior art]
FIG. 4 is a block diagram showing a configuration of a conventional automatic luminance limiting circuit (hereinafter, referred to as an "ABL (automatic brightness control) circuit") 200 of a cathode ray tube (hereinafter, referred to as "CRT"). As shown in FIG. 4, a conventional ABL circuit 200 boosts a flyback pulse generated by a horizontal deflection coil of a CRT and detects an anode current 140 flowing through a flyback transformer 101 for obtaining a high voltage to be supplied to an anode. , A control circuit 180 for outputting a control voltage v100, and a video signal amplifier 131 for amplifying a video signal and outputting the amplified signal to a CRT (not shown). Here, the anode current 140 is a beam current flowing from the anode to the cathode of the CRT, and changes according to the signal level of the video signal output from the video signal amplifier 131. Specifically, for example, when the signal level of the video signal output from the video signal amplifier 131 increases, the anode current 140 increases.
[0003]
The control circuit 180 includes resistors 102, 104, 106, 107, 110, 111, 116, and 117, capacitors 103, 112, and 118, an operational amplifier 109, and diodes 105 and 115. One end of the resistor 102 is connected to a predetermined constant voltage source 120, and the other end is connected to one end of the capacitor 103, the low-voltage side of the high-voltage winding of the flyback transformer 101, and one end of the resistor 104. The other end of the capacitor 103 is connected to the ground. The high voltage side of the high voltage winding of the flyback transformer 101 is connected to the anode of the CRT.
[0004]
The other end of the resistor 104 is connected to the cathode of the diode 105 and one end of the resistor 106, and the anode of the diode 105 is connected to the ground. The other end of the resistor 106 is connected to one end of a resistor 107 whose other end is connected to the ground, and to a positive input terminal (also referred to as a “non-inverting input terminal”) of the operational amplifier 109. An output terminal of the operational amplifier 109 and a negative input terminal (also referred to as an “inverting input terminal”) are connected via a resistor 110, and one end of a resistor 111 is further connected to the negative input terminal. One end of a resistor 113 is connected to the other end of the resistor 111, and one end of a capacitor 112 whose other end is connected to the ground. The other end of the resistor 113 is connected to a comparison voltage source 114 whose output voltage is variable. The output terminal of the operational amplifier 109 is further connected to the cathode of a diode 115, and the anode of the diode 115 is connected to one end of a resistor 116. The other end of the resistor 116 is connected to one end of the resistor 117, one end of the capacitor 118, and the ABL control terminal 132 of the video signal amplifier 131. The other end of the resistor 117 is connected to a predetermined constant voltage source 121, and the other end of the capacitor 118 is connected to ground. Further, a video signal is input to the video signal amplifier 131, and the video signal amplifier 131 amplifies the video signal with an amplification factor according to the control voltage v100 input to the ABL control terminal 132 and outputs the video signal to the CRT. .
[0005]
Next, the operation of the conventional ABL circuit 200 shown in FIG. 4 will be described. The control circuit 180 detects the anode current 140, and when the current value of the anode current 140 is equal to or less than the reference value z, outputs a control voltage v100 that does not change and shows a constant value. When the current value of the anode current 140 becomes larger than the reference value z, the control voltage v100 is reduced as the anode current 140 becomes larger, and the control voltage v100 that changes according to the current value of the anode current 140 is output.
[0006]
The video signal amplifier 131 that has received the control voltage v100 amplifies the video signal at an amplification factor according to the control voltage v100 and outputs the video signal to the CRT. Specifically, as the control voltage v100 input to the ABL control terminal 132 increases, the gain of the video signal is increased, and the signal level of the output video signal is increased. When the current value of the anode current 140 is equal to or smaller than the reference value z, the amplification factor of the video signal is constant because the control voltage v100 does not change. At this time, when the signal level of the video signal input to the video signal amplifier 131 increases, the signal level of the video signal output from the video signal amplifier 131 also increases, the anode current 140 increases, and the brightness of the display screen of the CRT decreases. To rise. When the signal level of the video signal further increases and the current value of the anode current 140 becomes larger than the reference value z, the control circuit 180 and the video signal amplifier 131 perform a limiting operation of limiting the anode current 140 (hereinafter referred to as “ABL operation”). Call). Specifically, when the current value of anode current 140 becomes larger than reference value z, control circuit 180 decreases control voltage v100 as described above. Since the reduced control voltage v100 is input to the ABL control terminal 132 of the video signal amplifier 131, the video signal amplifier 131 reduces the amplification factor and lowers the signal level of the output video signal. As a result, the current value of the anode current 140 flowing to the CRT decreases. The ABL operation in the conventional ABL circuit 200 means that when the current value of the anode current 140 becomes larger than the reference value z, the control circuit 180 changes the control voltage v100 and the changed control voltage v100. A series of operations in which the video signal amplifier 131 that receives v100 amplifies the video signal with an amplification factor corresponding to the control voltage v100 and limits the anode current 140.
[0007]
Then, when the current value of the anode current 140 becomes equal to or less than the reference value z, the control circuit 180 keeps the control voltage v100 constant without changing it. Therefore, the gain of the video signal in the video signal amplifier 131 becomes constant, and the ABL operation stops. When the ABL operation is being performed, the current value of the anode current 140 is normally a value close to the reference value z. The above-described reference value z is a value that is set depending on how much the anode current 140 can flow through the CRT including the ABL circuit 200 shown in FIG. 4, and the reference value z is appropriately set. Thus, it is possible to prevent the performance of the CRT from being deteriorated due to the excessive anode current 140 flowing when the luminance of the display screen becomes abnormally large.
[0008]
Next, the operation of the conventional ABL circuit 200 will be described in more detail. The control circuit 180 in the conventional ABL circuit 200 detects the anode current 140 by the resistor 102. Specifically, the anode current 140 is supplied to the anode of the CRT via the resistor 102 and the high-voltage winding of the flyback transformer 101 by the constant voltage source 120 connected to the resistor 102. , The voltage drop across the resistor 102 changes. Therefore, the potential of the connection point between the resistor 102 and the capacitor 103 changes according to the magnitude of the anode current 140. That is, when the signal level of the video signal output from the video signal amplifier 131 increases and the anode current 140 increases, the voltage drop at the resistor 102 also increases, and the potential at the connection point between the resistor 102 and the capacitor 103 decreases. This potential is smoothed by the capacitor 103, divided by the resistors 104, 106 and 107, and input to the positive input terminal of the operational amplifier 9. Note that the diode 105 clamps the potential of the positive input terminal of the operational amplifier 9 so that the potential does not become negative.
[0009]
The comparison voltage v101 is input to the negative input terminal of the operational amplifier 9, and the comparison voltage v101 is supplied from the comparison voltage source 114 via the resistors 111 and 113. Here, since the output voltage of the comparison voltage source 114 is variable, the output voltage of the operational amplifier 9 can be controlled by changing the setting of the output voltage of the comparison voltage source 114 to change the comparison voltage v101. . Note that the capacitor 112 smoothes the output voltage of the comparison voltage source 114. When the anode current 140 increases and the potential of the positive input terminal decreases, the output voltage of the operational amplifier 9 also decreases. When the anode current 140 decreases and the potential of the positive input terminal increases, the output voltage of the operational amplifier 9 increases. The output voltage also increases, and the output voltage of the operational amplifier 9 is applied to the cathode of the diode 115.
[0010]
The control voltage v100 input to the ABL control terminal 132 of the video signal amplifier 131 is supplied from the constant voltage source 121 to which the resistor 117 is connected. The control voltage v100 is supplied to the anode of the diode 115 via the resistor 116. It has been applied to. When the current value of the anode current 140 is equal to or less than the reference value z, the output voltage of the comparison voltage source 114 is adjusted so that the diode 115 does not turn on. The control voltage v100 is output to the ABL control terminal 132. When the anode current 140 increases and the current value becomes larger than the reference value z, the output voltage of the comparison voltage source 114 is adjusted so that the diode 115 turns on. When the diode 115 is turned on when the value becomes larger than the value z, a current flows through the resistor 117, so that a voltage drop occurs in the resistor 117. As a result, the control voltage v100 becomes lower than the output voltage of the constant voltage source 117, and the potential of the ABL control terminal 132 of the video signal amplifier 131 drops. Note that the capacitor 118 smoothes the control voltage v100.
[0011]
When the current value of the anode current 140 becomes larger than the reference value z and the control voltage v100 input to the ABL control terminal 32 becomes lower, the video signal amplifier 131 reduces the signal level of the video signal to be output. The current value of the anode current 140 is reduced. When the current value of the anode current 140 becomes equal to or less than the reference value z, the ABL operation is stopped, that is, the diode 115 is turned off, and the value of the output voltage of the constant voltage source 117 is directly used as the control voltage v100. Is input to Thus, the conventional ABL circuit 200 performs the ABL operation to limit the current value of the anode current 140 to a value close to the reference value z.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
Here, in the above-described conventional CRT ABL circuit 200, when the brightness of the display screen of the CRT abnormally rises, it is possible to prevent the deterioration of the CRT characteristics by limiting the anode current. The circuit 200 could not change the luminance of the display screen of the CRT.
[0013]
Therefore, the present invention has been made to solve the above-described problem, and has a function of restricting an anode current, and can change the luminance of a display screen, and an automatic luminance limiting circuit of a cathode ray tube, and the like. It is an object of the present invention to provide a display device including an automatic luminance limiting circuit.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
An automatic brightness limiting circuit for a cathode ray tube according to claim 1 of the present invention is an automatic brightness limiting circuit for limiting an anode current of a cathode ray tube, wherein a control voltage is input and an amplification factor according to the control voltage is applied. A video signal amplifier for amplifying a video signal and outputting it to the cathode ray tube; and detecting the anode current. When the current value of the anode current is equal to or less than a first reference value, the current value of the anode current does not change. Is larger than the first reference value, a first control circuit that outputs a first voltage that changes in accordance with the current value of the anode current, detects the anode current, and sets the current value of the anode current Does not change when is less than or equal to a second reference value, and outputs a second voltage that changes according to the current value of the anode current when the current value of the anode current becomes larger than the second reference value. A second control circuit, and a selection circuit that receives the first voltage and the second voltage, selects one of the first and second voltages, and outputs the selected voltage as the control voltage, The first voltage in the first control circuit when the current value of the anode current is equal to or less than the first reference value; and the first voltage in the case where the current value of the anode current is equal to or less than the second reference value. The second voltage in the second control circuit is different from each other.
[0015]
According to a second aspect of the present invention, an automatic brightness limiting circuit for a cathode ray tube according to the first aspect is the automatic brightness limiting circuit for a cathode ray tube according to the first aspect. The value is the same value.
[0016]
According to a third aspect of the present invention, there is provided an automatic luminance limiting circuit for a cathode ray tube according to any one of the first and second aspects. The control circuit includes a first operational amplifier to which a first comparison voltage is input, and the second control circuit includes a second operational amplifier to which a second comparison voltage is input.
[0017]
According to a fourth aspect of the present invention, an automatic luminance limiting circuit for a cathode ray tube according to the third aspect is the automatic luminance limiting circuit for a cathode ray tube according to the third aspect, wherein the first and second comparison voltages are the same voltage source. It is supplied from.
[0018]
A display device according to a fifth aspect of the present invention includes the automatic luminance limiting circuit for a cathode ray tube according to any one of the first to fourth aspects.
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Embodiment 1 FIG.
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of an ABL circuit 90 of a CRT according to the first embodiment. As shown in FIG. 1, an ABL circuit 90 according to the first embodiment boosts a flyback pulse generated by a horizontal deflection coil of a CRT, and supplies an anode current flowing through a flyback transformer 1 for obtaining a high voltage to be supplied to the anode. 40, a control circuit 80 for detecting the anode current 40 and outputting the voltage v2 in the same manner as the control circuit 80, and a control circuit 81 for amplifying the video signal to display a CRT (not shown). 3) and a selection circuit 30 that receives the voltages v1 and v2, selects one of the voltages v1 and v2, and outputs the selected voltage as the control voltage v3. Here, the anode current 40 is a beam current flowing from the anode to the cathode of the CRT, and changes according to the signal level of the video signal output from the video signal amplifier 31. Specifically, for example, as the signal level of the video signal output from the video signal amplifier 31 increases, the anode current 40 increases. The ABL circuit 90 and the flyback transformer 1 shown in FIG. 1 each include a CRT, and a display device (not shown in FIG. 1 and hereinafter referred to as a “display device 99”) that displays an image on a display screen of the CRT. ).
[0020]
The control circuit 80 includes resistors 2, 4, 6 to 8, 10, 11, 13, 16, 17, capacitors 3, 12, and 18, an operational amplifier 9, and diodes 5 and 15. One end of the resistor 2 is connected to a predetermined constant voltage source 50, and the other end is connected to one end of the capacitor 3, the low-voltage side of the high-voltage winding of the flyback transformer 1, and one end of the resistor 4. The other end of the capacitor 3 is connected to the ground. The high voltage side of the high voltage winding of the flyback transformer 1 is connected to the anode of the CRT.
[0021]
The other end of the resistor 4 is connected to the cathode of the diode 5 and one end of the resistor 6, and the anode of the diode 5 is connected to the ground. The other end of the resistor 6 is connected to one end of the resistor 7 and the positive input terminal of the operational amplifier 9. The other end of the resistor 7 is connected to one end of the resistor 8 whose other end is connected to the ground, and to a positive input terminal of an operational amplifier 23 described later. The output terminal of the operational amplifier 9 and the negative input terminal are connected via a resistor 10, and one end of a resistor 11 is further connected to the negative input terminal. The other end of the resistor 11 is connected to one end of a resistor 13 and one end of a capacitor 12 whose other end is connected to the ground. The other end of the resistor 13 is connected to a comparison voltage source 14 whose output voltage is variable. The output terminal of the operational amplifier 9 is further connected to the cathode of a diode 15, and the anode of the diode 15 is connected to one end of a resistor 16. The other end of the resistor 16 is connected to one end of the resistor 17, one end of the capacitor 18, and the selection circuit 30. The other end of the resistor 17 is connected to a predetermined constant voltage source 51, and the other end of the capacitor 18 is connected to ground.
[0022]
The control circuit 81 has resistors 2, 4, 6 to 8, 19, 20, 24, 26 to 28, capacitors 3, 21, 29, an operational amplifier 23, and diodes 5, 25. Note that the resistors 2, 4, 6 to 8, the capacitor 3, and the diode 5 of the control circuit 81 are shared with the control circuit 80. Description is omitted.
[0023]
The other end of the resistor 7 and one end of the resistor 8 are connected to the positive input terminal of the operational amplifier 23. The output terminal of the operational amplifier 23 and the negative input terminal are connected via a resistor 24, and one end of the resistor 20 is further connected to the negative input terminal. The other end of the resistor 20 is connected to one end of the resistor 19 and one end of a capacitor 21 whose other end is connected to the ground. The other end of the resistor 19 is connected to a comparison voltage source 22 whose output voltage is variable. The output terminal of the operational amplifier 23 is further connected to a cathode of a diode 25, and the anode of the diode 25 is connected to one end of a resistor 26. The other end of the resistor 26 is connected to one end of a resistor 27, one end of a capacitor 29, one end of a resistor 28, and a selection circuit 30. The other end of the resistor 27 is connected to a predetermined constant voltage source 51, and the other end of the capacitor 29 and the other end of the resistor 28 are connected to ground.
[0024]
The selection circuit 30 is further connected to the ABL control terminal 32 of the video signal amplifier 31, and receives a luminance switching signal. A video signal is input to the video signal amplifier 31, and the video signal amplifier 31 amplifies the video signal at an amplification factor according to the control voltage v3 input to the ABL control terminal 32 and outputs the video signal to the CRT. . Note that the display device 99 also includes the constant voltage sources 50 and 51 and the comparison voltage sources 14 and 22.
[0025]
Next, the operation of the ABL circuit 90 according to the first embodiment shown in FIG. 1 will be described. The control circuit 80 detects the anode current 40 flowing through the flyback transformer 1, and outputs a voltage v1 that shows a constant value without changing when the current value of the anode current 40 is equal to or less than the reference value x. When the current value of the anode current 40 becomes larger than the reference value x, the voltage v1 is reduced as the anode current 40 increases, and a voltage v1 that changes according to the current value of the anode current 40 is output.
[0026]
Further, the control circuit 81 detects the anode current 40 flowing through the flyback transformer 1, and outputs a voltage v2 that does not change and has a constant value when the current value of the anode current 40 is equal to or less than the reference value y. When the current value of the anode current 40 becomes larger than the reference value y, the voltage v2 is reduced as the anode current 40 increases, and a voltage v2 that changes according to the current value of the anode current 40 is output. Here, the voltage v1 in the control circuit 80 when the current value of the anode current 40 is equal to or less than the reference value x, and the voltage v2 in the control circuit 81 when the current value of the anode current 40 is equal to or less than the reference value y, The voltages are different from each other, and specifically, the voltage v1 is higher than the voltage v2.
[0027]
The selection circuit 30 that has received the voltages v1 and v2 selects one of the voltages v1 and v2 based on the luminance switching signal and outputs the selected voltage to the ABL control terminal 32 of the video signal amplifier 31 as the control voltage v3. More specifically, for example, the voltage v1 is selected when the signal level of the luminance switching signal is low, and the voltage v2 is selected when the signal level of the luminance switching signal is high, and output as the control voltage v3. . The luminance switching signal is sent from, for example, a CPU (Central Processing Unit) included in the display device 99 described above.
[0028]
The video signal amplifier 31 that has received the control voltage v3 amplifies the video signal at an amplification factor according to the control voltage v3 and outputs it to the CRT. Specifically, as the control voltage v3 input to the ABL control terminal 32 increases, the gain of the video signal is increased, and the signal level of the output video signal is increased. FIG. 2 is a diagram showing the relationship between the voltage applied to the ABL control terminal 32 and the output amplitude of the video signal. The vertical axis “video signal output amplitude” indicates that a video signal having a constant signal level is input. In this case, the amplitude of the video signal output from the video signal amplifier 31 is shown, and the output amplitude when the voltage of the ABL control terminal 32 is 4.5 V or more is shown as 100%. As shown in FIG. 2, as the voltage applied to the ABL control terminal 32, that is, the control voltage v3, increases, the gain of the video signal increases, and the signal level of the output video signal increases.
[0029]
Next, the ABL operation of the ABL circuit 90 according to the first embodiment will be described. First, the ABL operation when the selection circuit 30 selects the voltage v1 as the control voltage v3 will be described. Hereinafter, the ABL operation when the voltage v1 is selected as the control voltage v3 by the selection circuit 30 is referred to as “ABL operation 1”. When the current value of the anode current 40 is equal to or smaller than the reference value x, the control circuit 80 outputs the voltage v1 which is a constant value, so that the gain of the video signal in the video signal amplifier 31 is constant. At this time, when the signal level of the video signal input to the video signal amplifier 31 increases, the signal level of the video signal output from the video signal amplifier 31 also increases. As a result, the anode current 40 increases, and the display screen of the CRT increases. Brightness increases. When the signal level of the video signal further increases and the current value of the anode current 40 becomes larger than the reference value x, the control circuit 80 and the video signal amplifier 31 execute the ABL operation 1. Specifically, when the current value of the anode current 40 becomes larger than the reference value x, the control circuit 80 changes the voltage v1 to decrease as described above. Since the reduced voltage v1 is input to the ABL control terminal 32 of the video signal amplifier 31, the video signal amplifier 31 reduces the amplification factor and lowers the signal level of the output video signal. As a result, the current value of the anode current 40 decreases. The ABL operation 1 means that when the current value of the anode current 40 becomes larger than the reference value x, the control circuit 80 changes the voltage v1 and the video signal amplifier 31 receives the changed voltage v1. Refers to a series of operations for changing the signal level of the video signal to limit the anode current 40.
[0030]
When the current value of the anode current 40 becomes equal to or less than the reference value x, the control circuit 80 does not change the voltage v1 as a constant voltage. Therefore, the amplification rate of the video signal in the video signal amplifier 31 becomes constant, and the ABL operation 1 stops. When the ABL operation 1 is being performed, the current value of the anode current 40 is normally a value close to the reference value x.
[0031]
Next, the ABL operation when the selection circuit 30 selects the voltage v2 as the control voltage v3 will be described. Hereinafter, the ABL operation when the voltage v2 is selected as the control voltage v3 by the selection circuit 30 is referred to as “ABL operation 2”. When the current value of the anode current 40 is equal to or smaller than the reference value y, the control circuit 81 outputs the voltage v2 which is a constant value, so that the gain of the video signal in the video signal amplifier 31 is constant. At this time, when the signal level of the video signal input to the video signal amplifier 31 increases, the signal level of the video signal output from the video signal amplifier 31 also increases. As a result, the anode current 40 increases, and the display screen of the CRT increases. Brightness increases. When the signal level of the video signal further increases and the current value of the anode current 40 becomes larger than the reference value y, the control circuit 81 and the video signal amplifier 31 execute the ABL operation 2. Specifically, when the current value of the anode current 40 becomes larger than the reference value y, the control circuit 81 changes the voltage v2 to make it smaller as described above. Since the reduced voltage v2 is input to the ABL control terminal 32 of the video signal amplifier 31, the video signal amplifier 31 reduces the amplification factor and lowers the signal level of the output video signal. As a result, the current value of the anode current 40 decreases. The ABL operation 2 means that the control circuit 81 changes the voltage v2 when the current value of the anode current 40 becomes larger than the reference value y, and the video signal amplifier 31 receives the changed voltage v2. Refers to a series of operations for changing the signal level of the video signal to limit the anode current 40.
[0032]
Then, when the current value of the anode current 40 becomes equal to or less than the reference value y, the control circuit 81 sets the voltage v2 to a constant voltage and does not change it. Therefore, the gain of the video signal in the video signal amplifier 31 becomes constant, and the ABL operation 2 stops. When the ABL operation 2 is being performed, the current value of the anode current 40 is a value close to the reference value y.
[0033]
As described above, in the ABL circuit 90 according to the first embodiment, when the current value of the anode current 40 becomes larger than the reference value x, regardless of whether the selection circuit 30 selects the voltage v1 as the control voltage v3, The control circuit 80 changes the voltage v1 according to the current value of the anode current 40, and when the selection circuit 30 selects the voltage v1 as the control voltage v3, the control circuit 80 and the video signal amplifier 31 use the anode current. An ABL operation 1 for limiting the number 40 is performed. When the current value of the anode current 40 becomes larger than the reference value y, the control circuit 81 sets the voltage according to the current value of the anode current 40 irrespective of whether the selection circuit 30 selects the voltage v2 as the control voltage v3. When the voltage v2 is changed and the selection circuit 30 selects the voltage v2 as the control voltage v3, the control circuit 81 and the video signal amplifier 31 execute the ABL operation 2 for limiting the anode current 40. In the first embodiment, the reference values x and y are set to the same value. By appropriately setting the reference values x and y, a flow occurs when the luminance of the display screen becomes abnormally high. Deterioration of CRT performance due to excessive anode current 40 can be prevented.
[0034]
Next, the operation of the ABL circuit 90 according to the first embodiment will be described in more detail. The control circuit 80 detects the anode current 40 by the resistor 2. Specifically, the anode current 40 is supplied to the anode of the CRT via the resistor 2 and the high-voltage winding of the flyback transformer 1 by the constant voltage source 50 connected to the resistor 2, so that the anode current 40 The voltage drop across the resistor 2 changes depending on the magnitude of the current value of Therefore, the potential at the connection point between the resistor 2 and the capacitor 3 changes according to the magnitude of the anode current 40. That is, when the signal level of the video signal output from the video signal amplifier 31 increases and the anode current 40 increases, the voltage drop at the resistor 2 also increases, and the potential at the connection point between the resistor 2 and the capacitor 3 decreases. This potential is smoothed by the capacitor 3, divided by the resistor 4 and the resistors 6 to 8, and input to the positive input terminal of the operational amplifier 9. Note that the diode 5 clamps the potential of the positive input terminals of the operational amplifiers 9 and 23 so that the potential does not become negative.
[0035]
The comparison voltage v10 is input to the negative input terminal of the operational amplifier 9, and the comparison voltage v10 is supplied from the comparison voltage source 14 via the resistors 11 and 13. Here, since the output voltage of the comparison voltage source 14 is variable, the output voltage of the operational amplifier 9 can be controlled by changing the setting of the output voltage of the comparison voltage source 14 to change the comparison voltage v10. . Note that the capacitor 12 smoothes the output voltage of the comparison voltage source 14. When the anode current 40 increases and the potential of the positive input terminal decreases, the output voltage of the operational amplifier 9 also decreases. When the anode current 40 decreases and the potential of the positive input terminal increases, the operational amplifier 9 The output voltage also increases. The output voltage of the operational amplifier 9 is applied to the cathode of the diode 15.
[0036]
The voltage v1 input to the selection circuit 30 is supplied from a constant voltage source 51 to which the resistor 17 is connected, and the voltage v1 is applied to the anode of the diode 15 via the resistor 16. When the current value of the anode current 40 is equal to or less than the reference value x, the output voltage of the comparison voltage source 14 is adjusted so that the diode 15 does not turn on. Is output to the selection circuit 30 as the voltage v1. The output voltage of the comparison voltage source 14 is adjusted so that the diode 15 is turned on when the anode current 40 is increased and the current value is larger than the reference value x. , A voltage drop at the resistor 17 occurs. As a result, the voltage v1 becomes smaller than the output voltage of the constant voltage source 51. Note that the capacitor 18 smoothes the voltage v1.
[0037]
On the other hand, the control circuit 81 detects the anode current 40 by the resistor 2. Specifically, as described above, since the anode current 40 is supplied to the anode of the CRT by the constant voltage source 50 connected to the resistor 2, the potential at the connection point between the resistor 2 and the capacitor 3 is set to the anode current 40 It changes according to the size of. This potential is smoothed by the capacitor 3, divided by the resistor 4 and the resistors 6 to 8, and input to the positive input terminal of the operational amplifier 23. The voltage input to the positive input terminal of the operational amplifier 23 is smaller than the voltage input to the positive input terminal of the operational amplifier 9 due to the voltage drop at the resistor 7.
[0038]
The comparison voltage v11 is input to the negative input terminal of the operational amplifier 23. The comparison voltage v11 is supplied from the comparison voltage source 22 via the resistors 19 and 20. Here, since the output voltage of the comparison voltage source 22 is variable, the output voltage of the operational amplifier 23 can be controlled by changing the setting of the output voltage of the comparison voltage source 22 to change the comparison voltage v11. . Note that the capacitor 12 smoothes the output voltage of the comparison voltage source 22. When the anode current 40 increases and the potential of the positive input terminal decreases, the output voltage of the operational amplifier 23 also decreases. When the anode current 40 decreases and the potential of the positive input terminal increases, the output voltage of the operational amplifier 23 decreases. The output voltage also increases. The output voltage of the operational amplifier 23 is applied to the cathode of the diode 25.
[0039]
The voltage v2 input to the selection circuit 30 is supplied from a constant voltage source 51 to which the resistor 27 is connected, and the voltage v2 is applied to the anode of the diode 25. When the current value of the anode current 40 is equal to or less than the reference value y, the output voltage of the comparison voltage source 22 is adjusted so that the diode 25 does not turn on. 28 is output to the selection circuit 30 as a voltage v2. The output voltage of the comparison voltage source 14 is adjusted so that the diode 25 is turned on when the anode current 40 becomes large and the current value becomes larger than the reference value y. , A voltage drop across the resistor 17 increases. As a result, the voltage v2 becomes smaller than a value obtained by dividing the output voltage of the constant voltage source 51 by the resistors 27 and 28. Note that the capacitor 29 smoothes the voltage v2.
[0040]
When the voltage v1 is selected as the control voltage v3 by the selection circuit 30, the video signal amplifier 31 has the current value of the anode current 40 larger than the reference value x and is input to the ABL control terminal 32. When the control voltage v3 decreases, the signal level of the video signal to be output is reduced, and the current value of the anode current 40 is reduced. When the current value of the anode current 40 becomes equal to or less than the reference value x, the ABL operation 1 is stopped, that is, in the first embodiment, the diode 15 is turned off, and the output voltage of the constant voltage source 51 is used as the control voltage v3. The value is directly input to the ABL control terminal 32.
[0041]
When the voltage v2 is selected as the control voltage v3 by the selection circuit 30, the video signal amplifier 31 has the current value of the anode current 40 larger than the reference value y and is input to the ABL control terminal 32. When the control voltage v3 decreases, the signal level of the video signal to be output is reduced, and the current value of the anode current 40 is reduced. When the current value of the anode current 40 becomes equal to or less than the reference value y, the ABL operation 2 is stopped, that is, in the first embodiment, the diode 25 is turned off, and the output voltage of the constant voltage source 51 is set as the control voltage v3. The value divided by the resistance 27 and the resistance 28 is input to the ABL control terminal 32. In the first embodiment, “when the ABL operation 1 is being executed” means “when the diode 15 is on”, and “when the ABL operation 2 is being executed” means that the “diode 25 is When it is on ".
[0042]
In the first embodiment, the ABL operations 1 and 2 are started at the same anode current 40 by adjusting the output voltages of the comparison voltage sources 14 and 22. That is, the reference values x and y are set to the same value by adjusting the output voltages of the comparison voltage sources 14 and 22. In the first embodiment, the magnitude of the input voltage to the positive input terminals of the operational amplifiers 9 and 23 differs by the voltage drop at the resistor 7, and the difference between the input voltages is also equal to the reference value x. , Y are set to the same value, but finally the reference values x, y are set to the same value by adjusting the output voltages of the comparison voltage sources 14, 22.
[0043]
As described above, in the ABL circuit 90 according to the first embodiment, the voltage v1 in the control circuit 80 when the current value of the anode current 40 is equal to or less than the reference value x and the current value of the anode current 40 are equal to the reference value y Since the voltage v2 in the control circuit 91 is different from each other when the current value is equal to or less than the threshold voltage v1 and the voltage v2 in the selection circuit 30 when the current value of the anode current is equal to or less than the reference value x and the reference value y. By selecting one of them, the gain of the video signal in the video signal amplifier 31 can be changed. As a result, the signal level of the video signal changes. Therefore, in the display device 99 including the ABL circuit 90 according to the first embodiment, the ABL circuit 90 having the function of limiting the anode current 40 is used. The luminance of the display screen, that is, the display screen of the CRT can be changed. Specifically, when the current value of the anode current 40 is equal to or less than the reference value x and the reference value y, and the luminance switching signal is switched from the High level to the Low level, the control circuit 30 sets the control voltage v3 to The voltage is switched from v2 to v1. When the current value of the anode current 40 is equal to or less than the reference values x and y, the voltage v1 is higher than the voltage v2, and thus the amplification factor of the video signal in the video signal amplifier 31 increases. Therefore, the signal level of the video signal increases, and the brightness of the display screen of the CRT increases. Conversely, when the current value of the anode current 40 is equal to or less than the reference value x and the reference value y, and the luminance switching signal is switched from the Low level to the High level, the control circuit v3 sets the control voltage v3 to the voltage v1. Is switched to v2. When the current value of the anode current 40 is equal to or less than the reference values x and y, the voltage v2 is smaller than the voltage v1, so that the amplification factor of the video signal in the video signal amplifier 31 decreases. Therefore, the signal level of the video signal is reduced, and the luminance of the display screen of the CRT is reduced.
[0044]
Normally, in the ABL circuit 90, when the brightness of the display screen of the CRT abnormally rises, the ABL operations 1 and 2 are performed to prevent the deterioration of the characteristics of the CRT. Then, ABL operations 1 and 2 are not executed. In the display device 99 including the ABL circuit 90 according to the first embodiment, when the current value of the anode current 40 is equal to or smaller than the reference value x, the voltage v1 in the control circuit 80 and the current value of the anode current 40 are set to the reference value y Since the voltage v2 in the control circuit 91 in the following cases is different from each other, the brightness of the display screen changes when the ABL operations 1 and 2 are not performed, that is, in the normal video display operation. Can be done.
[0045]
In addition, usually, the video signal amplifier 31 is provided with a luminance control terminal (not shown) mainly for adjusting contrast, separately from the ABL control terminal 32. Although it is possible to change the brightness of the display screen of the CRT using this brightness control terminal, the output of the video signal amplifier 31 changes after changing the input voltage to the brightness control terminal. By this time, it was not possible to perform a high-speed luminance change that partially changes the luminance of an image within one screen. On the other hand, since the time from the change of the input voltage of the ABL control terminal 32, that is, the control voltage v3, to the change of the output of the video signal amplifier 31 is short, the ABL control terminal 32 is used as in the first embodiment. By doing so, it is possible to perform a high-speed luminance change such that the luminance of an image is partially changed within one screen.
[0046]
Normally, the current value of the anode current 40 at which the ABL operations 1 and 2 for limiting the anode current 40 starts is determined by how much the anode current 40 can flow through the CRT connected to the ABL circuit 90. Therefore, it is desirable that the voltage is set to the same value regardless of which of the voltages v1 and v2 is selected by the selection circuit 30. In the first embodiment, since the reference value x and the reference value y are the same value, the current value of the anode current 40 at which the voltage v1 in the control circuit 80 and the voltage v2 in the control circuit 81 start to change may be the same. it can. Therefore, regardless of which of the voltages v1 and v2 is selected by the selection circuit 30, the ABL operation for limiting the anode current 40 with the same current value can be started.
[0047]
In the first embodiment, the voltage v2 when the current value of the anode current 40 is equal to or less than the reference value y is generated by dividing the output voltage of the constant voltage source 51 by the resistors 27 and 28. When the resistor 28 is removed from the control circuit 81 and a constant voltage source that outputs a voltage different from the constant voltage source 51 is used instead of the constant voltage source 51, and the current value of the anode current 40 is equal to or less than the reference value y. May be created.
[0048]
Embodiment 2 FIG.
FIG. 3 is a block diagram showing a configuration of the ABL circuit 91 of the CRT according to the second embodiment. The ABL circuit 91 of the CRT according to the second embodiment is different from the ABL circuit 90 according to the first embodiment in that the comparison voltage v11 input to the operational amplifier 23 of the control circuit 81 is different from that of the operational amplifier 9 of the control circuit 80. Is supplied from a comparison voltage source 14 that supplies a comparison voltage v10 to the control circuit 81. The control circuit 81 further includes a resistor 36. In FIG. 3, a control circuit corresponding to the control circuit 81 in FIG. 1 is shown as a "control circuit 82".
[0049]
As shown in FIG. 3, the ABL circuit 91 according to the second embodiment includes a control circuit 80, a control circuit 82, a video signal amplifier 31, and a selection circuit 30. The control circuit 82 includes resistors 2, 4, 6 to 8, 19, 20, 24, 26 to 28, and 36, capacitors 3, 21, and 29, an operational amplifier 23, and diodes 5 and 25. . The output terminal of the operational amplifier 23 and the negative input terminal are connected via a resistor 24, and one end of the resistor 20 is further connected to the negative input terminal. The other end of the resistor 20 is connected to one end of the resistor 19, one end of the capacitor 21 having the other end connected to the ground, and one end of the resistor 36 having the other end connected to the ground. The other end of the resistor 19 is connected to a comparison voltage source 14 connected to the resistor 13 of the control circuit 80. The comparison voltage v11 input to the negative input terminal of the operational amplifier 23 is the comparison voltage v11. It is supplied from a source 14. In the first embodiment, the reference values x and y are set to the same value by adjusting the output voltages of the comparison voltage sources 14 and 22. However, in the second embodiment, the values of the resistor 36 and By adjusting with the output voltage of the comparison voltage source 14, the reference values x and y are set to the same value. Other configurations are the same as those of the ABL circuit 90 according to the above-described first embodiment, and a description thereof will be omitted. The operation of ABL circuit 91 according to the second embodiment is the same as the operation of ABL circuit 90 according to the first embodiment, and a description thereof will not be repeated.
[0050]
As described above, in the ABL circuit 91 according to the second embodiment, since the comparison voltages v10 and v11 are supplied from the same comparison voltage source 14, the comparison voltages v10 and v11 are supplied from different comparison voltage sources. Compared with the ABL circuit 90 according to the first embodiment, the circuit scale of the voltage source that supplies the comparison voltages v10 and v11 can be reduced.
[0051]
【The invention's effect】
According to the automatic luminance limiting circuit for a cathode ray tube according to the present invention, the first voltage in the first control circuit when the current value of the anode current is equal to or less than the first reference value. And the second voltage in the second control circuit when the current value of the anode current is equal to or less than the second reference value is different from each other, so that the current value of the anode current is equal to the first reference value. When the value is equal to or less than the second reference value, the selection circuit selects one of the first and second voltages, so that the gain of the video signal in the video signal amplifier can be changed. As a result, since the signal level of the video signal changes, in the display device including the automatic luminance limiting circuit according to the present invention, the luminance of the display screen of the display device is controlled by the automatic luminance limiting circuit having the function of limiting the anode current. Can be changed.
[0052]
According to the automatic luminance limiting circuit for a cathode ray tube according to claim 2 of the present invention, since the first reference value and the second reference value are the same value, the first control circuit uses the first control value. The current value of the anode current at which the voltage and the second voltage in the second control circuit start to change can be made the same. Therefore, regardless of which of the first and second voltages is selected by the selection circuit, the operation of limiting the anode current with the same current value can be started.
[0053]
According to the automatic luminance limiting circuit for a cathode ray tube according to claim 4 of the present invention, since the first and second comparison voltages are supplied from the same voltage source, the first and second comparison voltages are separated. The circuit scale of the voltage source that supplies the first and second comparison voltages can be reduced as compared with the case where the voltage is supplied from the voltage source.
[0054]
According to the display device of the present invention, the brightness of the display screen can be changed by the automatic brightness limiting circuit having the function of limiting the anode current.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of an automatic luminance limiting circuit 90 of a cathode ray tube according to Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing characteristics of the video signal amplifier 31 in the automatic luminance limiting circuit 90 of the cathode ray tube according to Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 3 is a block diagram showing a configuration of an automatic luminance limiting circuit 91 of a cathode ray tube according to Embodiment 2 of the present invention.
FIG. 4 is a block diagram showing a configuration of a conventional automatic luminance limiting circuit 200 for a cathode ray tube.
[Explanation of symbols]
9,23 operational amplifier, 14,22 comparison voltage source, 30 selection circuit, 31 video signal amplifier, 40 anode current, 80,81,82 control circuit, 90,91 automatic brightness limiting circuit, v1, v2 voltage, v3 control voltage , V10, v11 comparison voltage.