JP3597497B2

JP3597497B2 - Vehicle seat

Info

Publication number: JP3597497B2
Application number: JP2001318621A
Authority: JP
Inventors: 晋介渡辺
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 2001-10-16
Filing date: 2001-10-16
Publication date: 2004-12-08
Anticipated expiration: 2021-10-16
Also published as: JP2003118440A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートクッションの前部下方に配置した操作レバーを上げることでロックを解除してシートを車両前後方向は任意に移動させることができる車両用シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】
車両用シートとして、例えば特開昭６０−３５６３４号公報「自動車のシート装置」が知られている。
上記技術は、同公報の第１図及び第３図によれば、車両前後方向に任意に移動させることができるリヤシート３であり、スライド機構６のスライド操作レバー１８を持上げることでリヤシート３を前後スライド可能状態にするものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の自動車のシート装置では、例えば、運転者が積荷の積み下ろし中にリヤシート３をスライドさせたい時には、一度車両から降りてリヤシート３の前に移動し、スライド操作レバー１８を持上げてリヤシート３をスライドさせる必要がある。これでは、積荷の積み下ろし作業の能率が損われる。
そこで、スライド操作レバー１８をリヤシート３の後方からも操作できる機構が望まれる。
【０００４】
すなわち、本発明の目的は、車両用シートの後方からもスライドさせることができる技術を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項１は、車両に複数列のシートを配置し、これらの複数列のシートの内の前のシートの下部に後のシートを収納可能に配置した車両用シートにであって、前のシートが、折畳み且つ跳ね上げ可能なシートあるとともに、シートクッションの前部下方に配置した操作レバーを上げることでロックを解除してシートを車両前後方向は任意に移動させることができる前後スライド可能なシートであり、操作レバーより上方位置に且つシート底面に第１・第２ガイドを設け、操作レバーに引張り部材の一端を結びこの引張り部材を第１・第２ガイドに掛けるとともに、引張り部材の他端をシートクッションの後方まで延ばすことで、操作レバーの操作をシートの後方からも可能にしたことを特徴とする。
【０００６】
車両用シートの前後スライドは、着座した乗員が操作レバーを操作することで、スライド操作することが一般的である。例えば、シート列を３列に配置することで多様なシートアレンジを可能にした車両用シートなどにおいては、後の座席から前の座席を前後スライドさせたい場合が生ずる。
そこで、操作レバーに引張り部材の一端を結びこの引張り部材を第１・第２ガイドに掛けるとともに、引張り部材の他端をシートクッションの後方まで延ばすことで、操作レバーの操作をシートの後方から操作できるようにする。これにより、例えば後のシートに着座した乗員も前のシートの前後移動操作をすることができる。この結果、乗員の利便性の向上を図ることができる。
また、操作レバーに引張り部材の一端を結びこの引張り部材を第１・第２ガイドに掛けるとともに、引張り部材の他端をシートクッションの後方まで延ばすだけなので、車両用シートの構造を簡単にすることができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図１は本発明に係る車両用シートを搭載した車両の側面図である。
図中、１０は車両、１１は車体、１２は車体フロア、１３は前輪、１４は後輪、１５は前照灯、１６はルーフ、１７はフロントウィンド、１８はフロントバンパ、１９はリヤバンパ、２１はドアミラー、２２は前ドア、２３は後ドア、２４はテールゲート、２５はフロントフェンダ、２６はクオータパネル、２７はクオータウィンドであり、車両１０は、１列目シート２８、車両用シートとしての２列目シート３０及び３列目シート７０Ｌ，７０Ｒから構成することで多彩なシートアレンジを可能にした車両である。
【０００８】
図２は本発明に係る車両用シートの配列を示す側面図である。
１列目シート２８は、運転席２８Ｒ及び助手席２８Ｌから構成する前後スライド可能なシートであり、２列目シート３０は、後述するように前後スライド、折畳み及び跳ね上げ可能なベンチシートであり、３列目シート７０Ｌ，７０Ｒは、後述するように２列目シート３０の下部に収納可能な左右分割シートである。
【０００９】
図３は本発明に係る車両用シートの斜視図であり、２列目シート３０を示す。２列目シート３０は、移動側である左右のインナレール３２Ｌ，３２Ｒ及び固定側である左右のアウタレール３３Ｌ，３３Ｒからそれぞれ構成する左右のシートレール３１Ｌ，３１Ｒと、これらのシートレール３１Ｌ，３１Ｒのインナレール３２Ｌ，３２Ｒにそれぞれ取付けた左右の支持ブラケット３４Ｌ，３４Ｒと、これらの支持ブラケット３４Ｌ，３４Ｒに渡したシートクッション３５と、このシートクッション３５にヒンジ３６ａ，３６ｂを介して角度調整可能に且つ折畳み可能に取付けた左のシートバック３７Ｌと、シートクッション３５にヒンジ３６ｃ，３６ｄを介して角度調整可能に且つ折畳み可能に取付けた右のシートバック３７Ｒと、これらのシートバック３７Ｌ，３７Ｒの左右にそれぞれ高さ調整可能に取付けたピロー３８Ｌ，３８Ｒと、シートクッション３５の下部後端から垂下させた左右のロック部材４１，４１（右の４１は不図示）と、これらのロック部材４１，４１をシートクッション３５を跳ね上げたときにシートクッション３５の下面に引き込む左右のロッド４２，４２（右の４２は不図示）と、シートクッション３５の左側と左の支持ブラケット３４Ｌとの間に渡した１本のダンパ４３と、左のシートレール３１Ｌ側に設けることで任意の前後スライド位置でシートクッション３５を固定するメインロック機構５２と、シートクッション３５の後方移動時にスライド可能範囲の途中でシートスライドを一旦停止させるサブロック機能５３と、３列目シート７０Ｌ，７０Ｒ（図２参照）側からメインロック機構５２をアンロック操作するためのリリース操作機構５１と、からなる。
【００１０】
なお、４５，４５は、シートクッションに折畳むたときに使用する折畳み用ノブ、４６，４６は跳ね上げ状態のシートクッション３５を左右の支持ブラケット３４Ｌ，３４Ｒにそれぞれ止める連結部材としてのベルトである。
【００１１】
図４は図３の４矢視図であり、２列目シート３０の側面を示す。
左のインナレール３２Ｌは、後端にロック部材４１を止めるストライカ３２ａを備え、内部を覆うカバー３２ｂを備える。右のインナレール３２Ｒは、左のインナレール３２Ｌと略同一構造のレールであり、詳細な説明を省略する。
左の支持ブラケット３４Ｌは、シートクッション３５の前端下部を回転自在に支持するヒンジ点としての回転支持部３４ａと、この回転支持部３４ａよりも下方且つ後方に設定したロッド４２の一端を結合させる結合点としてのロッド支持部３４ｂと、シートクッション３５を跳ね上げたときに跳ね上げ状態でベルト４６を掛ける掛け部３４ｃと、を備える。右の支持ブラケット３４Ｒ（図３参照）は、左の支持ブラケット３４Ｌに略同一構成の部材であり、詳細な説明を省略する。
【００１２】
なお、３５ａはシートクッション３５のシートフレーム、４１ａはロッド４２の他端を連結させるロック部材４１の連結部、４１ｂはロック部材４１の解除レバーを示す。
【００１３】
リリース操作機構５１は、詳細を後述するメインロック機構５２のメイン操作レバー６１に一端を取付ける引張り部材としてのストラップ５５と、このストラップ５５を車体後方に案内するためにメイン操作レバー６１よりも上方に設けた支点としての第１・第２ガイド５６，５７と、からなる。
なお、５５ａはストラップに一端に取付けた結合部、５５ｂはストラップ５５の他端に形成した操作部である。
【００１４】
図５は本発明に係る車両用シートのスライドレール廻りの側面断面図であり、左のインナレール３１Ｌと、この左のアウタレール３３Ｌに構成するメインロック機構５２及びサブロック機構５３を示す。
メインロック機構５２は、インナレール３２Ｌに中間をピン結合することで一端をスイング可能に操作する操作レバー６１と、インナレール３２Ｌ側に中間をピン結合するとともに一端を操作レバー６１の他端にピン結合したロックレバー６２と、このロックレバー６２の他端に取付けたロック爪６３と、インナレール３２Ｌとロックレバー６２との間に掛け渡したトーションばね６４と、アウタレール３３Ｌに形成することでロック爪６３を係止する複数の係止孔３３ａ・・・（・・・は複数個を示す。以下同じ）と、からなる。
【００１５】
サブロック機構５３は、インナレール３２Ｌに一端を回転可能に取付けることで他端を操作するサブ操作レバー６５と、このサブ操作レバー６５の中間に一端を回転可能に取付けたサブロックレバー６６と、このサブロックレバー６６の他端に設けたサブロック爪６７と、このサブロック爪６７を止めるためにアウタレール３３Ｌに設けた１個のサブ係止孔３３ｂと、サブロックレバー６６に設けることでサブ係止孔３３ｂに向けてサブロック爪６７を付勢するバネ部材６８と、からなる。
【００１６】
２列目シート３０（図２参照）は、車体フロア１２側にアウタレール３３Ｌを取付け、シートクッション３５（図２参照）側にインナレール３２Ｌを取付け、このインナレール３２Ｌをアウタレール３３Ｌにスライド自在に嵌合し、アウタ・インナレール３３Ｌ，３２Ｌ間に、アウタレール３３Ｌにインナレール３２をロックするメインロック機構５２を介設するとともに後方移動時のみにロックが有効になるサブロック機構５３を介設した車両シートにおいて、サブロック機構５３を、インナレール３２Ｌに一端を回転可能に取付けて他端を操作するサブ操作レバー６５と、このサブ操作レバー６５の中間に一端を回転可能に取付けたサブロックレバー６６と、このサブロックレバー６６の他端に設けたサブロック爪６７と、このサブロック爪６７を止めるためにアウタレール３３Ｌに設けたサブ係止孔３３ｂとから構成したことものであると言える。
【００１７】
図６は本発明に係る車両用シートの要部斜視図であり、２列目シート３０は、車両フロア１２（図２参照）側に設けた支持ブラケット３４Ｌにシートクッション３５の前部をヒンジで結合することで、このシートクッション３５を前方へ跳ね上げることができるようにした車両用シートにおいて、シートクッション３５を固定する際に用いるロック部材４１をシートクッション３５の後部下面から前後スイング自在い垂下させ、このロック部材４１の下端部にロッド４２をピン結合し、このロッド４２を前方は延ばし、ロッド４２の先端を支持ブラケット３４Ｌにピン結合するときに、支持ブラケット３４Ｌの結合点（ロッド支持部３４ｂ）をヒンジ結合のヒンジ点（回転支持部３４ａ）より下位に設定することで、シートクション３５を車両前方に跳ね上げるときにロック部材４１をシートクッション３５下面に引き込むものであると言える。
【００１８】
シートクッションを前方へ跳ね上げるときに、シートクッションの後部下面に取付けるロック部材をシートクッション下面に引き込むことができれば、車両用シートからの突出が解消できるので好ましいことである。
そこで、ロック部材４１の下端部にロッド４２をピン結合し、このロッド４２を前方は延ばし、ロッド４２の先端を支持ブラケット３４Ｌにピン結合するときに、支持ブラケット３４の結合点（ロッド支持部３４ｂ）をヒンジ結合のヒンジ点（回転支持部３４ａ）より下位に設定することで、シートクション３５を車両前方に跳ね上げるときにロック部材４１をシートクッション下３５面に引き込み、ロック部材４１を突出した状態から寝かした状態に自動的に姿勢を直す。
これにより、前方へ跳ね上げした車両用シート２列目シート３０から突出の解消を図るとともにシートアレンジを容易に行なうことのできる。この結果、乗員の利便性の向上を図ることができる。
【００１９】
以上に述べた２列目シート３０の作用を次に説明する。
図７（ａ）〜（ｃ）は本発明に係る車両用シートのサブロック機構の動作説明図である。
（ａ）において、インナレール３２Ｌ側のシートクッション３５（図６参照）を矢印ａ１の如く移動する。
（ｂ）において、シートクッション３５（図６参照）を移動した結果、サブロック爪６７がサブ係止孔３３ｂに矢印ｂ１の如く嵌合し、インナレール３２Ｌの動きは一旦停止する。
（ｃ）において、サブ操作レバー６５を矢印ｃ１の如く持上げることで、再び矢印ｃ２の如く後方へ移動することができる。これにより、２列目シート３０（図２参照）の後方移動時に一旦停止させることで、例えば、３列目シート７０Ｌ，７０Ｒ（図２参照）の乗員のくつろぎの妨げを回避できる。
【００２０】
サブロック機構５３は、インナレール３２Ｌにサブ操作レバー６５の一端を回転可能に取付け、サブ操作レバー６５の他端を操作できるようにし、サブ操作レバー６５の中間にサブロックレバー６６の一端を回転可能に取付け、サブロックレバー６６の他端にサブロック爪６７を設け、このサブロック爪６７をアウタレール３３Ｌのサブ係止孔３３ａに止めるようにした。
すなわち、インナレール３３にサブ操作レバー６５を設け、アウタレール３３Ｌにサブ係止孔３３ｂを設け、これらのサブ操作レバー６５及びサブ係止孔３３ｂにサブロックレバー６６を介在させることで、サブロック機構５３の簡素化を図ることができる。この結果、コンパクトな車両用シート（２列目シート３０）の実現を図ることができる。
【００２１】
図８（ａ），（ｂ）は本発明に係る車両用シートの第１作用説明図である。
（ａ）において、ストラップ５５の操作部５５ｂを矢印ａ１の如く車体後方に引張る。
（ｂ）において、操作部５５ｂを引いた結果、メインロック機構５２の操作レバー６１は矢印ｂ１の如く回転することができ、メインロック機構５２ののロックが解除される。この結果、２列目シート３０を矢印ｂ２の如く車体前方へ又は車体後方へスライドさせることができる。
【００２２】
すなわち、２列目シート３０は、シートクッション３５の前部下方に配置した操作レバー６１を上げることでロックを解除してシートを車両前後方向は任意に移動させることができる車両用シートにおいて、操作レバー６１より上方位置に支点（第１・第２ガイド５６，５７）を設け、操作レバー６１に引張り部材（ストラップ５５）の一端を結びこのストラップ５５を支点（第１・第２ガイド５６，５７）に掛けるとともに、ストラップ５５の他端をシートクッション３５の後方まで延ばすことで、操作レバー６１の操作をシートの後方からも可能にしたものであると言える。
【００２３】
車両用シートの前後スライドは、着座した乗員が操作レバーを操作することで、スライド操作することが一般的である。例えば、シート列を３列に配置することで多様なシートアレンジを可能にした車両用シートなどにおいては、後の座席から前の座席を前後スライドさせたい場合が生ずる。
そこで、操作レバー６１に引張り部材（ストラップ５５）の一端を結びこのストラップ５５を支点（第１・第２ガイド５６，５７）に掛けるとともに、ストラップ５５の他端をシートクッション３５の後方まで延ばすことで、操作レバー６１の操作をシートの後方から操作できる。これにより、後のシートに着座した乗員も前のシートの前後移動操作をすることができる。この結果、乗員の利便性の向上を図ることができる。
また、操作レバー６１にストラップ５５の一端を結びこのストラップ５５を支点（第１・第２ガイド５６，５７）に掛けるとともに、ストラップ５５の他端をシートクッション３５の後方まで延ばすだけなので、構造が簡単である。
【００２４】
図９（ａ），（ｂ）は本発明に係る車両用シートの第２作用説明図（前半）である。
（ａ）において、通常使用状態の２列目シート３０の姿を示す。
（ｂ）において、シートクッション３５にシートバック３７Ｌを矢印ｂ１の如く折畳む。なお、図９及び図１０の説明では右のシートバック３７Ｒ（図３参照）を省略して説明する。
【００２５】
図１０（ａ）〜（ｃ）は本発明に係る車両用シートの第２作用説明図（後半）である。
（ａ）において、解除レバー４１ｂを操作することで、インナレール３２Ｌのストライカ３２ａからロック部材４１を解除し、支持ブラケット３４の回転支持部３４ａを支点にシートクッション３５及びシートバック３７Ｌを矢印ａ１の如く回転させる。
（ｂ）において、シートクッション３５及びシートバック３７Ｌを矢印ｂ２の如く跳ね上げることによるロッド４２の引き込み作用で、ロック部材４１を矢印ｂ３の如くシートクッション３５下面に向けて回転させる。
【００２６】
（ｃ）において、さらに、シートクッション３５及びシートバック３７Ｌを矢印ｃ１の如く跳ね上げることで、ロック部材４１を矢印ｃ２の如くシートクッション３５下面に引き込む。
この跳ね上げ状態で、支持ブラケット３４の掛け部３４ｃにベルト４６を掛けることで、支持ブラケット３４にシートクッション３５を止める。
【００２７】
２列目シート３０は、支持ブラケット３４Ｌにシートクッション３５の前部をヒンジ止めし、このシートクッション３５の後部にシートバック３７Ｌをヒンジ止めすることで、シートクッション３５にシートバック３７Ｌを折畳み、これらのシートバック３７Ｌ及びシートクション３５を車両前方に跳ね上げることのできる車両用シートにおいて、跳ね上げたときにシートクッション３５の前端と支持ブラケット３４Ｌとを連結して、シートクッション３５の戻りを防止をすることのできる連結部材（ベルト４６）を、備えたものであると言える。
【００２８】
跳ね上げたときにシートクッション３５の前端と支持ブラケット３４Ｌとを連結して、シートクッション３５の戻り防止をすることのできる連結部材（ベルト４６）を備えることで、跳ね上げ時のシートクッション３５を支持ブラケット３４Ｌに容易に保持できる。
また、跳ね上げたときにシートクッション３５の前端と支持ブラケット３４Ｌとは近接するので、連結部材（ベルト４６）も短いもので足り、構造の簡素化を図れる。
例えば、車両用シートが前後スライド可能なシートである場合には、シートの前後位置に関わらずシートクッション３５の保持をできる。この結果、乗員の利便性の向上を図ることができる。
【００２９】
次に、ヒンジ支点（回転支持部３４ａ）及び結合点（ロッド支持部３４ｂ）の位置関係によるロック部材４１の引き込み角度の違いを考察する。
図１１（ａ）〜（ｃ）は本発明に係る車両用シートの動作を示す線図である。（ａ）において、ロッド支持部３４ｂを回転支持部３４ａの下位に且つ後方に設定する。シートクッション３５とロック部材４１の初期設定角をθとすれば、シートクッション３５を回転角αだけ回転させると、初期設定角θはθ１に変化する。
（ｂ）において、ロッド支持部３４ｂを回転支持部３４ａの下位に設定する場合には、シートクッション３５を回転角αだけ回転させると、初期設定角θはθ２に変化する。
【００３０】
（ｃ）において、ロッド支持部３４ｂを回転支持部３４ａの上位に設定する場合には、シートクッション３５を回転角αだけ回転させると、初期設定角θはθ３に変化する。
（ａ）〜（ｃ）から、θ１＜θ２＜θ３であることが明白である。すなわち、ロッド支持部３４ｂを回転支持部３４ａの下位に且つ後方に設定する場合にはロック部材４１の引き込み角度が最も多い。
【００３１】
２列目シート３０（図１０参照）は、支持ブラケット３４の結合点（ロッド支持部３４ｂ）を、ヒンジ結合のヒンジ点（回転支持部３４ａ）の下位に且つ後方に設定したものであると言える。
支持ブラケット３４の結合点（ロッド支持部３４ｂ）をヒンジ結合のヒンジ点（回転支持部３４ａ）より下位に且つ後方に設定することで、ロック部材のより大きな引き込み量の確保を図ることができる。
【００３２】
以下、本発明に係る車両用シートの３列目シート７０Ｒを説明する。
図１２は本発明に係る車両用シート（３列目シート）の斜視図である。
右の３列目シート７０Ｒは、車両フロア１２の支持ホルダ１２ａに回転自在に取付けた支持ステー７１と、この支持ステー７１に前端下部を回転自在に取付けたシートクッション７２と、このシートクッション７２の後端下部に回転自在に取付けることで車両フロア１２側のストライカ１２ｂに着脱自在にロックするロック部材７３と、このロック部材７３と支持ステー７１の上方に延出した延出部７１ａとを結ぶことでシートクッション７２を車両前方且つ車両下方に移動するときにロック部材７３をシートクッション７２側に引き込むリンク７４と、一端をロック部材７３に回転自在に取付けるとともの他端をシートクッション７２に回転自在に取付けることでロック部材７３の回転に同期させたＬ字型の後脚７５と、シートクッション７２にヒンジ７６ａ，７６ｂを介して折畳み自在に取付けたシートバック７７と、このシートバック７７に着脱自在に取付けたピロー７８とからなる。
【００３３】
なお、７２ａはシートクッション７２のシートフレーム、８１はストライカ１２ｂからロック部材７３を解除する解除レバー、８２はシートクッション７２にシートバック７７を折畳むための折畳み用ストラップである。
また、左の３列目シート７０Ｌは、右の３列目シート７０Ｒに対して左右対称のシートである。
【００３４】
図１３は図１２の１３−１３矢視図であり、３列目シート７０Ｒの側面を示す。
３列目シート７０Ｒは、シートクッション７２にシートバック７７を折畳み、これらのシートクッション７２及びシートバック７７を車両前方且つ車両下方に移動させることで車体フロア１２に収納可能な車両用シートにおいて、シートクッション７２前部を支持する支持ステー７１と、シートクッション７２の後部を支持するとともに車体フロア１２にロックするロック部材７３と、このロック部材７３及び支持ステー７１の間に介在させることでシートクッション７２及びシートバック７７を車両前方且つ車両下方に移動させるときにロック部材７３をシートクッション７２側に引き込むリンク７４と、を備えたものであると言える。
なお、７３ａはロック部材７３の支点を示す。
【００３５】
ロック部材７３及び支持ステー７１の間に介在さることでシートクッション７２及びシートバック７７を車両前方且つ車両下方に移動させるときにロック部材７３をシートクッション７２側に引き込むリンク７４を設け、シートクッション７２及びシートバック７７を車両前方且つ車両下方に移動させることで車体フロア１２に収納するときにロック部材７３をシートクッション７２側に引き込み、ロック部材７３を突出した状態から寝かした状態に自動的に姿勢を直す。これにより、車体フロア１２に折畳んだ状態のシートクッション７２及びシートバック７７を見栄えよく且つコンパクトに収納することができる。この結果、車室内空間を快適に且つ広く利用することができる。
【００３６】
図１４（ａ）〜（ｃ）は本発明に係る車両用シート（３列目シート）の作用説明図（前半）である。
（ａ）において、通常使用状態の３列目シート７０Ｒの姿を示す。
（ｂ）において、シートクッション７２にシートバック７７を矢印ｂ１の如く折畳む。
（ｃ）において、車体フロア１２のストライカ１２ｂからロック部材７３を解除し、シートクッション７２及びシートバック７７を車両前方に押出すことで、支持ステー７１をｃ１の如く回転させる。
【００３７】
図１５（ａ）〜（ｃ）は本発明に係る車両用シート（３列目シート）の作用説明図（後半）である。
（ａ）において、支持ステー７１をａ１の如く回転させることで、ロック部材７３を矢印ａ２の如く回転させる。
（ｂ）において、さらに、支持ステー７１をｂ３の如く回転させることで、支点７３ａを中心としてロック部材７３を矢印ｂ４の如く回転させ、シートクッション７２下面に引き込む。
（ｃ）において、この結果、ロック部材７３を突出した状態から寝かした状態にすることができ、車体フロア１２にシートクッション７２及びシートバック７７をフラットに収納することができる。
【００３８】
以下、本発明に係る車両用シート（２列目シート３０及び３列目シート７０Ｌ，７０Ｒ）のシートアレンジの１例を説明する。
図１６（ａ）〜（ｃ）は本発明に係る車両用シートのシートアレンジの説明図（その１）である。
（ａ）において、通常使用状態の１列目シート２８、２列目シート３０及び２列目シート７０Ｒ（７０Ｌ）の姿を示す。
（ｂ）において、２列目シート３０のシートバック３７Ｌ，３７Ｒを矢印▲１▼の如く折畳む。
【００３９】
図１７（ａ）〜（ｃ）は本発明に係る車両用シートのシートアレンジの説明図（その２）である。
（ａ）において、２列目シート３０のシートクッション３５及びシートバック３７Ｌ，３７Ｒを矢印▲２▼の如く跳ね上げ、３列目シート７０Ｒ（７０Ｌ）のシートクッション７２にシートバック７７を矢印▲３▼の如く折畳む。
（ｂ）において、３列目シート７０Ｒ（７０Ｌ）のシートクッション７２及びシートバック７７を矢印▲４▼の如く車両前方且つ車両下方に移動させる。
【００４０】
図１８（ａ）〜（ｃ）は本発明に係る車両用シートのシートアレンジの説明図（その３）である。
（ａ）において、３列目シート７０Ｒ（７０Ｌ）のシートクッション７２及びシートバック７７を車体フロア１２にフラットに収納し、跳ね上げた状態の２列目シート３０を矢印▲５▼の如く戻す。
（ｂ）において、２列目シート３０を戻すことで、折畳んだ３列目シート７０Ｒ（７０Ｌ）を２列目シート３０の下部に納めることができ、その後、２列目シート３０のシートバック３７Ｌ，３７Ｒを矢印▲６▼の如く戻す。
【００４１】
尚、実施の形態では図１３に示すように、支持ステー７１から延出部７１ａを延ばし、この延出部７１ａの先端にリンク７４を結合したが、これに限るものではなく、支持ステーを車両前方に回転させたときにロック部材をシートクッションの下面に引き込む位置に取付けたものであればよい。
【００４２】
実施の形態では図４に示すように、ストラップ５５を車体後方に案内するためにメイン操作レバー６１よりも上方に第１・第２ガイド５６，５７（支点）を設けたが、これに限るものではなく、支点は操作レバーの解除方向に設けるものであればよい。
【００４３】
実施の形態では図５に示すように、サブロック機構５３をインナレール３２Ｌ側に構成したが、必ずしもインナレール３２Ｌである必要はなく、例えば支持ブラケットなどのインナレールに一体的に構成する部材の廻りに構成するものであてもよい。
【００４４】
実施の形態では図１１に示すように、結合点（ロッド支持部３４ｂ）をヒンジ支点（回転支持部３４ａ）の下方、又は下方且つ後方に位置させたが、前記ヒンジ支点（回転支持部３４ａ）の下方は、結合点をヒンジ支点の下方且つ前方に位置させたものも含む。
【００４５】
実施の形態では図１１に示すように、ベルト４６でシートクッション３５を支持ブラケット３４Ｌに止めるようにしたが、必ずしも支持ブラケット３４Ｌである必要はなく、例えば、支持ブラケットに一体的に取付けたカバー、又はインナレールであってもよい。
【００４６】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項１では、操作レバーより上方位置に第１・第２ガイドを設け、操作レバーに引張り部材の一端を結びこの引張り部材を第１・第２ガイドに掛けるとともに、引張り部材の他端をシートクッションの後方まで延ばしたので、操作レバーをシートの後方からも操作することができる。これにより、例えば後のシートに着座した乗員も前のシートの前後移動操作をすることができる。この結果、乗員の利便性の向上を図ることができる。
また、操作レバーに引張り部材の一端を結びこの引張り部材を第１・第２ガイドに掛けるとともに、引張り部材の他端をシートクッションの後方まで延ばすだけなので、車両用シートの構造を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る車両用シートを搭載した車両の側面図
【図２】本発明に係る車両用シートの配列を示す側面図
【図３】本発明に係る車両用シートの斜視図
【図４】図３の４矢視図
【図５】本発明に係る車両用シートのスライドレール廻りの側面断面図
【図６】本発明に係る車両用シートの要部斜視図である。
【図７】本発明に係る車両用シートのサブロック機構の動作説明図
【図８】本発明に係る車両用シートの第１作用説明図
【図９】本発明に係る車両用シートの第２作用説明図（前半）
【図１０】本発明に係る車両用シートの第２作用説明図（後半）
【図１１】本発明に係る車両用シートの動作を示す線図
【図１２】本発明に係る車両用シート（３列目シート）の斜視図
【図１３】図１２の１３−１３矢視図
【図１４】本発明に係る車両用シート（３列目シート）の作用説明図（前半）
【図１５】本発明に係る車両用シート（３列目シート）の作用説明図（後半）
【図１６】本発明に係る車両用シートのシートアレンジの説明図（その１）
【図１７】本発明に係る車両用シートのシートアレンジの説明図（その２）
【図１８】本発明に係る車両用シートのシートアレンジの説明図（その３）
【符号の説明】
１０…車両、１２…車体フロア、３０…車両用シート（２列目シート）、３２Ｌ，３２Ｒ…インナレール、３３Ｌ，３３Ｒ…アウタレール、３３ｂ…サブ係止孔、３４Ｌ，３４Ｒ…支持ブラケット、３４ａ…ヒンジ点（回転支持部）、３４ｂ…結合点（ロッド支持部）、３５…シートクッション、３７Ｌ，３７Ｒ…シートバック、４１…ロック部材、４２…ロッド、４６…連結部材（ベルト）、５３…サブロック機構、５５…引張り部材（ストラップ）、５６，５７…支点（第１・第２ガイド）、６１…操作レバー、６５…サブ操作レバー、６６…サブロックレバー、６７…サブロック爪、７０Ｌ，７０Ｒ…車両用シート（３列目シート）、７１…支持ステー、７２…シートクッション、７３…ロック部材、７４…リンク、７７…シートバック。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle seat capable of releasing a lock by raising an operation lever disposed below a front portion of a seat cushion and moving the seat arbitrarily in the vehicle front-rear direction.
[0002]
[Prior art]
As a vehicle seat, for example, Japanese Unexamined Patent Publication No. Sho 60-35634, entitled "Automobile seat device" is known.
According to FIGS. 1 and 3 of the above publication, the above-mentioned technique is a rear seat 3 which can be arbitrarily moved in the vehicle front-rear direction, and the rear seat 3 is lifted up by a slide operation lever 18 of a slide mechanism 6. This is to make it possible to slide forward and backward.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described vehicle seat device, for example, when the driver wants to slide the rear seat 3 while unloading the load, the driver once gets out of the vehicle, moves to the front of the rear seat 3, lifts the slide operation lever 18, and lifts the rear seat 3. Need to slide. This reduces the efficiency of the unloading operation.
Therefore, a mechanism that can operate the slide operation lever 18 from behind the rear seat 3 is desired.
[0004]
That is, an object of the present invention is to provide a technique that can be slid from behind a vehicle seat.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, claim 1 Placing multiple rows of seats on the vehicle and replacing the previous one of these multiple rows of seats The lower sheet at the bottom A vehicle seat arranged so as to be stowable, wherein the front seat is a seat that can be folded and flipped up, The lock can be released by raising the operating lever located below the front of the seat cushion, and the seat can be moved arbitrarily in the vehicle front-rear direction. It is a seat that can slide back and forth, Above the operating lever And first and second guides on the bottom of the seat And connect one end of the pulling member to the operation lever and connect this pulling member. First and second guide And the other end of the tension member is extended to the rear of the seat cushion, so that the operation of the operation lever can be performed from behind the seat.
[0006]
In general, the vehicle seat is slid forward and backward by operating an operation lever by a seated occupant. For example, in the case of a vehicle seat or the like in which various seat arrangements are made possible by arranging three seat rows, there is a case where it is desired to slide a front seat from a rear seat back and forth.
Therefore, one end of the pulling member is tied to the operating lever and this pulling member is First and second guide , And the other end of the tension member is extended to the rear of the seat cushion, so that the operation of the operation lever can be operated from the rear of the seat. Thereby, for example, the occupant sitting on the rear seat can also perform the front-back movement operation of the front seat. As a result, the convenience of the occupant can be improved.
Also, connect one end of the pulling member to the operating lever and connect this pulling member. First and second guide And the other end of the tension member is simply extended to the rear of the seat cushion, so that the structure of the vehicle seat can be simplified.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. The drawings should be viewed in the direction of reference numerals.
FIG. 1 is a side view of a vehicle equipped with a vehicle seat according to the present invention.
In the figure, 10 is a vehicle, 11 is a vehicle body, 12 is a vehicle body floor, 13 is a front wheel, 14 is a rear wheel, 15 is a headlight, 16 is a roof, 17 is a front window, 18 is a front bumper, 19 is a rear bumper, 21 Is a door mirror, 22 is a front door, 23 is a rear door, 24 is a tailgate, 25 is a front fender, 26 is a quarter panel, 27 is a quarter window, and the vehicle 10 has a first row seat 28 and a vehicle seat. This is a vehicle that has a variety of seating arrangements by including the second row seats 30 and the third row seats 70L and 70R.
[0008]
FIG. 2 is a side view showing the arrangement of the vehicle seat according to the present invention.
The first-row seat 28 is a seat that can be slid forward and backward composed of a driver's seat 28R and a passenger seat 28L, and the second-row seat 30 is a bench seat that can be slid forward and backward, folded and flipped up, as described later. The third row sheets 70L and 70R are left and right split sheets that can be stored below the second row sheet 30 as described later.
[0009]
FIG. 3 is a perspective view of the vehicle seat according to the present invention, showing a second row seat 30. The second row of seats 30 includes left and right seat rails 31L and 31R, each of which includes left and right inner rails 32L and 32R that are movable sides and left and right outer rails 33L and 33R that are fixed sides, and a plurality of seat rails 31L and 31R. Left and right support brackets 34L, 34R attached to the inner rails 32L, 32R, a seat cushion 35 extending between the support brackets 34L, 34R, and an angle adjustable to the seat cushion 35 via hinges 36a, 36b. A left seat back 37L foldably attached, a right seat back 37R foldably attached to the seat cushion 35 via hinges 36c, 36d, and left and right sides of these seat backs 37L, 37R. Pillows 3 with adjustable height L, 38R, left and right lock members 41, 41 (the right 41 is not shown) suspended from the lower rear end of the seat cushion 35, and these lock members 41, 41 when the seat cushion 35 is flipped up. Left and right rods 42, 42 (the right 42 is not shown) drawn into the lower surface of the seat cushion 35, one damper 43 passed between the left and left support brackets 34L of the seat cushion 35, and the left seat A main lock mechanism 52 provided on the rail 31L side to fix the seat cushion 35 at an arbitrary front and rear sliding position, a sublock function 53 for temporarily stopping the seat slide in the middle of the slidable range when the seat cushion 35 moves backward, A release for unlocking the main lock mechanism 52 from the third row seats 70L, 70R (see FIG. 2) side. A scan operation mechanism 51 consists.
[0010]
45 and 45 are folding knobs used when folding the seat cushion into seat cushions, and 46 and 46 are belts as connecting members for stopping the seat cushion 35 in the flipped up state on the left and right support brackets 34L and 34R. .
[0011]
FIG. 4 is a view taken in the direction of arrow 4 in FIG. 3 and shows a side surface of the second row of sheets 30.
The left inner rail 32L includes a striker 32a for stopping the lock member 41 at a rear end, and a cover 32b that covers the inside. The right inner rail 32R is a rail having substantially the same structure as the left inner rail 32L, and a detailed description is omitted.
The left support bracket 34L connects the rotation support portion 34a as a hinge point that rotatably supports the lower front end of the seat cushion 35, and one end of a rod 42 set below and behind the rotation support portion 34a. It includes a rod support portion 34b as a point and a hook portion 34c for hanging the belt 46 in a flipped state when the seat cushion 35 is flipped up. The right support bracket 34R (see FIG. 3) is a member having substantially the same configuration as the left support bracket 34L, and a detailed description thereof will be omitted.
[0012]
Reference numeral 35a denotes a seat frame of the seat cushion 35, 41a denotes a connecting portion of the lock member 41 for connecting the other end of the rod 42, and 41b denotes a release lever of the lock member 41.
[0013]
The release operation mechanism 51 includes a strap 55 as a tension member for attaching one end to a main operation lever 61 of a main lock mechanism 52, which will be described in detail later, and an upper part of the main operation lever 61 for guiding the strap 55 to the rear of the vehicle body. And first and second guides 56 and 57 as provided fulcrums.
Reference numeral 55a denotes a coupling portion attached to one end of the strap, and 55b denotes an operation portion formed at the other end of the strap 55.
[0014]
FIG. 5 is a side sectional view of a vehicle seat according to the present invention around a slide rail, showing a left inner rail 31L, a main lock mechanism 52 and a sublock mechanism 53 formed on the left outer rail 33L.
The main lock mechanism 52 has an operation lever 61 that is pivotally operated at one end by pin-connecting the middle to the inner rail 32L, and a pin that is pin-connected to the middle at the inner rail 32L side and a pin is connected at one end to the other end of the operation lever 61. A lock pawl 63 formed on the outer rail 33L, a lock pawl 63 attached to the other end of the lock lever 62, a torsion spring 64 bridged between the inner rail 32L and the lock lever 62, and a lock pawl A plurality of locking holes 33a... (The number indicates a plurality; the same applies hereinafter).
[0015]
The sub-lock mechanism 53 includes a sub-operation lever 65 having one end rotatably mounted on the inner rail 32L to operate the other end, a sub-lock lever 66 having one end rotatably mounted in the middle of the sub-operation lever 65, A sub-lock pawl 67 provided at the other end of the sub-lock lever 66, one sub-locking hole 33 b provided in the outer rail 33 L for stopping the sub-lock pawl 67, and a sub-lock A spring member 68 for urging the sublock pawl 67 toward the locking hole 33b.
[0016]
The second-row seat 30 (see FIG. 2) has the outer rail 33L attached to the vehicle body floor 12 side, the inner rail 32L attached to the seat cushion 35 (see FIG. 2) side, and the inner rail 32L is slidably fitted to the outer rail 33L. A vehicle in which a main lock mechanism 52 that locks the inner rail 32 to the outer rail 33L is interposed between the outer and inner rails 33L and 32L, and a sublock mechanism 53 that locks only when moving backward is interposed. In the seat, a sub-locking mechanism 53 is provided with one end rotatably mounted on the inner rail 32L to operate the other end thereof, and a sub-lock lever 66 having one end rotatably mounted in the middle of the sub-operation lever 65. A sublock pawl 67 provided at the other end of the sublock lever 66; It can be said that those that were composed of a sub locking hole 33b provided in the outer rail 33L to stop the pawl 67.
[0017]
FIG. 6 is a perspective view of a main part of the vehicle seat according to the present invention. In the second row seat 30, a front portion of the seat cushion 35 is hinged to a support bracket 34L provided on the vehicle floor 12 (see FIG. 2). In the vehicle seat in which the seat cushion 35 can be flipped forward by being connected, the lock member 41 used when fixing the seat cushion 35 is suspended from the rear lower surface of the seat cushion 35 so as to be able to swing back and forth. Then, a rod 42 is pin-connected to the lower end of the lock member 41, the rod 42 is extended forward, and when the tip of the rod 42 is pin-connected to the support bracket 34L, the connecting point of the support bracket 34L (the rod support portion 34b) is set lower than the hinge point of the hinge connection (rotation support portion 34a), so that the seat It can be said that those pulling the lock member 41 to the lower surface seat cushion 35 when splashed forward.
[0018]
When the seat cushion is flipped forward, it is preferable that the locking member attached to the rear lower surface of the seat cushion can be pulled into the lower surface of the seat cushion, because the protrusion from the vehicle seat can be eliminated.
Therefore, when the rod 42 is pin-connected to the lower end of the lock member 41, the rod 42 is extended forward, and when the tip of the rod 42 is pin-connected to the support bracket 34L, the connection point of the support bracket 34 (rod support portion 34b ) Is set lower than the hinge point of the hinge connection (rotation support portion 34a), so that when the seat cushion 35 is flipped up to the front of the vehicle, the lock member 41 is pulled into the lower surface 35 of the seat cushion, and the lock member 41 is protruded. Automatically correct posture from state to lying state.
As a result, it is possible to eliminate the protrusion from the second-row seat 30 for the vehicle seat that has been flipped forward, and to easily perform the seat arrangement. As a result, the convenience of the occupant can be improved.
[0019]
The operation of the second-row sheet 30 described above will be described below.
FIGS. 7A to 7C are explanatory views of the operation of the vehicle seat sublock mechanism according to the present invention.
In (a), the seat cushion 35 (see FIG. 6) on the inner rail 32L side is moved as indicated by an arrow a1.
In (b), as a result of moving the seat cushion 35 (see FIG. 6), the sublock pawl 67 is fitted into the sub-locking hole 33b as shown by the arrow b1, and the movement of the inner rail 32L temporarily stops.
In (c), by lifting the sub operation lever 65 as indicated by an arrow c1, the sub operation lever 65 can be moved rearward again as indicated by an arrow c2. Thus, by temporarily stopping the second-row seat 30 (see FIG. 2) when moving backward, it is possible to avoid, for example, obstructing the occupants of the third-row seats 70L and 70R (see FIG. 2) from relaxing.
[0020]
The sublock mechanism 53 rotatably attaches one end of the sub operation lever 65 to the inner rail 32L so that the other end of the sub operation lever 65 can be operated, and rotates one end of the sublock lever 66 in the middle of the sub operation lever 65. The sub-locking lever 67 is mounted as possible, and a sub-locking pawl 67 is provided at the other end of the sub-locking lever 66, and this sub-locking pawl 67 is stopped in the sub-locking hole 33a of the outer rail 33L.
That is, the sub-locking lever 65 is provided on the inner rail 33, the sub-locking hole 33b is provided on the outer rail 33L, and the sub-locking lever 66 is interposed between the sub-operating lever 65 and the sub-locking hole 33b. 53 can be simplified. As a result, a compact vehicle seat (second row seat 30) can be realized.
[0021]
FIGS. 8A and 8B are explanatory diagrams of a first operation of the vehicle seat according to the present invention.
In (a), the operation portion 55b of the strap 55 is pulled rearward of the vehicle body as indicated by an arrow a1.
In (b), as a result of pulling the operation portion 55b, the operation lever 61 of the main lock mechanism 52 can rotate as shown by the arrow b1, and the lock of the main lock mechanism 52 is released. As a result, the second row seat 30 can be slid forward or rearward as shown by the arrow b2.
[0022]
That is, the second row of seats 30 can be unlocked by raising the operation lever 61 disposed below the front part of the seat cushion 35 and the seat can be moved arbitrarily in the vehicle front-rear direction. A fulcrum (first and second guides 56, 57) is provided above the lever 61, and one end of a tension member (strap 55) is tied to the operation lever 61, and this strap 55 is fulcrumed (first and second guides 56, 57). ) And extending the other end of the strap 55 to the rear of the seat cushion 35, so that the operation of the operation lever 61 can be performed from behind the seat.
[0023]
In general, the vehicle seat is slid forward and backward by operating an operation lever by a seated occupant. For example, in the case of a vehicle seat or the like in which various seat arrangements are made possible by arranging three seat rows, there is a case where it is desired to slide a front seat from a rear seat back and forth.
Then, one end of the tension member (strap 55) is connected to the operation lever 61, the strap 55 is hooked on the fulcrum (first and second guides 56, 57), and the other end of the strap 55 is extended to the rear of the seat cushion 35. Thus, the operation of the operation lever 61 can be operated from behind the seat. Thus, the occupant seated on the rear seat can also perform the front-back movement operation of the front seat. As a result, the convenience of the occupant can be improved.
Further, since one end of the strap 55 is tied to the operation lever 61, the strap 55 is hung on the fulcrum (first and second guides 56, 57), and the other end of the strap 55 is extended to the rear of the seat cushion 35. Easy.
[0024]
FIGS. 9A and 9B are second explanatory views (first half) of the vehicle seat according to the present invention.
(A) shows the appearance of the second row seat 30 in a normal use state.
In (b), the seat back 37L is folded on the seat cushion 35 as shown by the arrow b1. 9 and 10, the right seat back 37R (see FIG. 3) will be omitted.
[0025]
10A to 10C are diagrams (second half) illustrating a second operation of the vehicle seat according to the present invention.
In (a), by operating the release lever 41b, the lock member 41 is released from the striker 32a of the inner rail 32L, and the seat cushion 35 and the seat back 37L are moved in the direction indicated by the arrow a1 with the rotation support portion 34a of the support bracket 34 as a fulcrum. Rotate as follows.
In (b), the locking member 41 is rotated toward the lower surface of the seat cushion 35 as indicated by an arrow b3 by the retracting action of the rod 42 by flipping up the seat cushion 35 and the seat back 37L as indicated by an arrow b2.
[0026]
In (c), the seat cushion 35 and the seat back 37L are further flipped up as indicated by an arrow c1, thereby pulling the lock member 41 into the lower surface of the seat cushion 35 as indicated by an arrow c2.
In this flipped state, the seat cushion 35 is stopped on the support bracket 34 by hanging the belt 46 on the hook 34c of the support bracket 34.
[0027]
In the second row seat 30, the front portion of the seat cushion 35 is hinged to the support bracket 34L, and the seat back 37L is hinged to the rear portion of the seat cushion 35, thereby folding the seat back 37L to the seat cushion 35. The front end of the seat cushion 35 and the support bracket 34L are connected when the seat back 37L and the seat cushion 35 are flipped up to the front of the vehicle to prevent the seat cushion 35 from returning. It can be said that it is provided with a connecting member (belt 46) that can be connected.
[0028]
By providing a connecting member (belt 46) that connects the front end of the seat cushion 35 and the support bracket 34L when flipped up and prevents the seat cushion 35 from returning, the seat cushion 35 at the time of flipping up is provided. It can be easily held by the support bracket 34L.
Further, since the front end of the seat cushion 35 and the support bracket 34L are close to each other when flipped up, a short connecting member (belt 46) is sufficient, and the structure can be simplified.
For example, when the vehicle seat is a seat that can slide back and forth, the seat cushion 35 can be held regardless of the front and rear positions of the seat. As a result, the convenience of the occupant can be improved.
[0029]
Next, the difference in the retracting angle of the lock member 41 depending on the positional relationship between the hinge fulcrum (rotation support portion 34a) and the connection point (rod support portion 34b) will be considered.
11A to 11C are diagrams illustrating the operation of the vehicle seat according to the present invention. In (a), the rod support 34b is set below and behind the rotation support 34a. Assuming that the initial setting angle between the seat cushion 35 and the lock member 41 is θ, when the seat cushion 35 is rotated by the rotation angle α, the initial setting angle θ changes to θ1.
In (b), when the rod support portion 34b is set below the rotation support portion 34a, when the seat cushion 35 is rotated by the rotation angle α, the initial setting angle θ changes to θ2.
[0030]
In (c), when the rod support portion 34b is set above the rotation support portion 34a, when the seat cushion 35 is rotated by the rotation angle α, the initial setting angle θ changes to θ3.
From (a) to (c), it is clear that θ1 <θ2 <θ3. That is, when the rod support portion 34b is set below and behind the rotation support portion 34a, the locking member 41 has the largest retraction angle.
[0031]
In the second row seat 30 (see FIG. 10), it can be said that the connection point (rod support portion 34b) of the support bracket 34 is set below and behind the hinge point of the hinge connection (rotation support portion 34a). .
By setting the connection point (rod support portion 34b) of the support bracket 34 below and behind the hinge point of the hinge connection (rotation support portion 34a), it is possible to secure a larger amount of retraction of the lock member.
[0032]
Hereinafter, the third-row seat 70R of the vehicle seat according to the present invention will be described.
FIG. 12 is a perspective view of a vehicle seat (third row seat) according to the present invention.
The right third-row seat 70R includes a support stay 71 rotatably mounted on the support holder 12a of the vehicle floor 12, a seat cushion 72 having a lower front end rotatably mounted on the support stay 71, and a seat cushion 72. A lock member 73 that is rotatably attached to a lower portion of the rear end to removably lock the striker 12b on the vehicle floor 12 side, and connects the lock member 73 and an extension 71a that extends above the support stay 71. When the seat cushion 72 is moved forward and downward of the vehicle, the link 74 pulls the lock member 73 toward the seat cushion 72, and one end is rotatably attached to the lock member 73 and the other end is rotated to the seat cushion 72. An L-shaped rear leg 75 synchronized with the rotation of the lock member 73 by being freely mounted, and a seat cushion. 2 the hinge 76a, a seat back 77 mounted freely folded through 76 b, made of pillow 78. which detachably attached to the seat back 77.
[0033]
Numeral 72a is a seat frame of the seat cushion 72, 81 is a release lever for releasing the lock member 73 from the striker 12b, and 82 is a folding strap for folding the seat back 77 on the seat cushion 72.
The left third-row sheet 70L is a symmetrical sheet with respect to the right third-row sheet 70R.
[0034]
FIG. 13 is a view taken in the direction of arrow 13-13 in FIG. 12, and shows a side surface of the third-row sheet 70R.
The third-row seat 70R is a vehicle seat that can be stored on the vehicle body floor 12 by folding the seat back 77 on the seat cushion 72 and moving the seat cushion 72 and the seat back 77 forward and downward in the vehicle. A support stay 71 for supporting a front portion of the cushion 72, a lock member 73 for supporting a rear portion of the seat cushion 72 and locking to the vehicle body floor 12, and a seat cushion 72 interposed between the lock member 73 and the support stay 71. And a link 74 for pulling the lock member 73 toward the seat cushion 72 when the seat back 77 is moved forward and downward of the vehicle.
Reference numeral 73a denotes a fulcrum of the lock member 73.
[0035]
A link 74 is provided between the lock member 73 and the support stay 71 to draw the lock member 73 toward the seat cushion 72 when the seat cushion 72 and the seat back 77 are moved forward and downward in the vehicle. When the seat back 77 is moved forward and downward of the vehicle, the lock member 73 is retracted toward the seat cushion 72 when the seat back 77 is stored in the vehicle body floor 12, and the lock member 73 is automatically moved from the protruding state to the lying state. Fix. Thus, the seat cushion 72 and the seat back 77 folded on the vehicle body floor 12 can be stored in a compact and attractive manner. As a result, the vehicle interior space can be used comfortably and widely.
[0036]
14A to 14C are explanatory diagrams (first half) of the operation of the vehicle seat (third-row seat) according to the present invention.
(A) shows the appearance of the third-row seat 70R in the normal use state.
In (b), the seat back 77 is folded on the seat cushion 72 as shown by the arrow b1.
In (c), the lock member 73 is released from the striker 12b of the vehicle body floor 12, and the seat cushion 72 and the seat back 77 are pushed forward to rotate the support stay 71 as shown by c1.
[0037]
FIGS. 15A to 15C are explanatory diagrams (second half) of the operation of the vehicle seat (third-row seat) according to the present invention.
In (a), by rotating the support stay 71 as indicated by a1, the lock member 73 is rotated as indicated by an arrow a2.
In (b), by further rotating the support stay 71 as shown by b3, the lock member 73 is rotated about the fulcrum 73a as shown by the arrow b4, and is drawn into the lower surface of the seat cushion 72.
In (c), as a result, the locking member 73 can be changed from the protruding state to the lying state, and the seat cushion 72 and the seat back 77 can be stored flat on the vehicle body floor 12.
[0038]
Hereinafter, an example of a seat arrangement of the vehicle seat (second row seat 30 and third row seats 70L, 70R) according to the present invention will be described.
16 (a) to 16 (c) are explanatory views (part 1) of a seat arrangement of a vehicle seat according to the present invention.
3A shows the first-row sheet 28, the second-row sheet 30, and the second-row sheet 70R (70L) in a normal use state.
In (b), the seat backs 37L and 37R of the second row seat 30 are folded as shown by the arrow (1).
[0039]
FIGS. 17A to 17C are explanatory diagrams (part 2) of the seat arrangement of the vehicle seat according to the present invention.
In (a), the seat cushion 35 and the seat backs 37L and 37R of the second row seat 30 are flipped up as shown by the arrow (2), and the seat back 77 is moved to the seat cushion 72 of the third row seat 70R (70L) by the arrow (3). Fold as shown.
In (b), the seat cushion 72 and the seat back 77 of the third-row seat 70R (70L) are moved forward and downward of the vehicle as shown by the arrow (4).
[0040]
FIGS. 18A to 18C are explanatory views (part 3) of the seat arrangement of the vehicle seat according to the present invention.
In (a), the seat cushion 72 and the seat back 77 of the third-row seat 70R (70L) are stored flat on the vehicle body floor 12, and the flipped-up second-row seat 30 is returned as shown by the arrow (5).
In (b), by returning the second-row seat 30, the folded third-row seat 70R (70L) can be placed under the second-row seat 30, and then the seat back of the second-row seat 30 37L and 37R are returned as shown by the arrow (6).
[0041]
In the embodiment, as shown in FIG. 13, the extension 71a is extended from the support stay 71 and the link 74 is connected to the tip of the extension 71a. However, the present invention is not limited to this. What is necessary is just to attach to the position where the lock member is pulled into the lower surface of the seat cushion when rotated forward.
[0042]
In the embodiment, as shown in FIG. 4, the first and second guides 56 and 57 (fulcrum) are provided above the main operation lever 61 to guide the strap 55 to the rear of the vehicle body. However, the present invention is not limited to this. Instead, the fulcrum may be provided in the release direction of the operation lever.
[0043]
In the embodiment, as shown in FIG. 5, the sublock mechanism 53 is formed on the inner rail 32L side. However, the sublock mechanism 53 does not necessarily have to be the inner rail 32L. It may be configured around.
[0044]
In the embodiment, as shown in FIG. 11, the connection point (rod support portion 34b) is located below, or below and behind the hinge fulcrum (rotation support portion 34a), but the hinge fulcrum (rotation support portion 34a). Below includes those where the connecting point is located below and in front of the hinge fulcrum.
[0045]
In the embodiment, as shown in FIG. 11, the seat cushion 35 is fixed to the support bracket 34L by the belt 46. However, the support bracket 34L is not necessarily required. For example, a cover integrally attached to the support bracket, Alternatively, it may be an inner rail.
[0046]
【The invention's effect】
The present invention has the following effects by the above configuration.
According to the first aspect, the position is higher than the operation lever. First and second guide And connect one end of the pulling member to the operation lever and connect this pulling member. First and second guide And the other end of the tension member is extended to the rear of the seat cushion, so that the operation lever can be operated from behind the seat. Thereby, for example, the occupant sitting on the rear seat can also perform the front-back movement operation of the front seat. As a result, the convenience of the occupant can be improved.
Also, connect one end of the pulling member to the operating lever and connect this pulling member. First and second guide And the other end of the tension member is simply extended to the rear of the seat cushion, so that the structure of the vehicle seat can be simplified.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a vehicle equipped with a vehicle seat according to the present invention.
FIG. 2 is a side view showing an arrangement of a vehicle seat according to the present invention.
FIG. 3 is a perspective view of a vehicle seat according to the present invention.
4 is a view taken in the direction of arrow 4 in FIG. 3;
FIG. 5 is a side cross-sectional view of a vehicle seat according to the present invention around a slide rail.
FIG. 6 is a perspective view of a main part of the vehicle seat according to the present invention.
FIG. 7 is an explanatory view of the operation of the vehicle seat sublock mechanism according to the present invention.
FIG. 8 is a diagram illustrating a first operation of the vehicle seat according to the present invention.
FIG. 9 is an explanatory view (first half) of a second operation of the vehicle seat according to the present invention.
FIG. 10 is an explanatory view (second half) of a second operation of the vehicle seat according to the present invention.
FIG. 11 is a diagram showing the operation of the vehicle seat according to the present invention.
FIG. 12 is a perspective view of a vehicle seat (third row seat) according to the present invention.
FIG. 13 is a view taken in the direction of arrows 13-13 in FIG. 12;
FIG. 14 is an explanatory view (first half) of an operation of the vehicle seat (third row seat) according to the present invention.
FIG. 15 is an explanatory view of the operation of the vehicle seat (third row seat) according to the present invention (second half).
FIG. 16 is an explanatory view (part 1) of a seat arrangement of a vehicle seat according to the present invention.
FIG. 17 is an explanatory view (part 2) of the seat arrangement of the vehicle seat according to the present invention.
FIG. 18 is an explanatory view (part 3) of the seat arrangement of the vehicle seat according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Vehicle, 12 ... Body floor, 30 ... Vehicle seat (2nd row seat), 32L, 32R ... Inner rail, 33L, 33R ... Outer rail, 33b ... Sub locking hole, 34L, 34R ... Support bracket, 34a ... Hinge point (rotation support part), 34b Connection point (rod support part), 35 ... Seat cushion, 37L, 37R ... Seat back, 41 ... Lock member, 42 ... Rod, 46 ... Connection member (belt), 53 ... Block mechanism, 55: tension member (strap), 56, 57: fulcrum (first and second guides), 61: operating lever, 65: sub operating lever, 66: sublock lever, 67: sublock claw, 70L, 70R: Vehicle seat (third row seat), 71: Support stay, 72: Seat cushion, 73: Lock member, 74: Link, 77: Seat bag .

Claims

A vehicle seat in which a plurality of rows of seats are arranged in a vehicle, and a rear seat is arranged to be able to store a rear seat below the front seat of the plurality of rows of seats ,
The front seat is a seat that can be folded up and flipped up, and the front and rear slides that can be unlocked by raising the operation lever arranged below the front part of the seat cushion and the seat can be moved arbitrarily in the front and rear direction of the vehicle Is a possible seat,
First and second guides are provided at a position above the operation lever and on the bottom surface of the seat. One end of a tension member is connected to the operation lever, the tension member is hooked on the first and second guides, and the other end of the tension member is connected to the first and second guides. A vehicle seat, wherein the operation lever can be operated from behind the seat by extending the seat cushion to the rear.