JP3595699B2

JP3595699B2 - Soundboard for piano and method of manufacturing the same

Info

Publication number: JP3595699B2
Application number: JP28413198A
Authority: JP
Inventors: 理一北島; 哲也岡野
Original assignee: Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1998-10-06
Filing date: 1998-10-06
Publication date: 2004-12-02
Anticipated expiration: 2018-10-06
Also published as: JP2000112459A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピアノに使用され、弦の振動を空気振動、すなわち音に変換するピアノ用響板に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のピアノでは、鍵盤操作に応じて弦に発生した振動を、駒を介して響板に伝達して音を発生している。図３は、従来のアップライト型ピアノに使用されている響板１の周辺の構成を表す正面図である。図３に示すように、垂直に立てて使用される響板１の表面には、長駒３及び短駒５が固定され、その表面に多数の弦７が張設されている。また、弦７の上部には、ハンマ，アクション，鍵盤等から構成される打弦機構９が配設されている。このため、打弦機構９によって弦７を打弦すると、その弦７の振動は長駒３または短駒５を介して響板１に伝達され、音に変換される。なお、従来の響板１は、柾目の板を横矧ぎして、ほぼ一定の厚さに形成されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、高音部の音を発生する場合と、低音部の音を発生する場合とでは、適切な響板の厚さは異なることが知られている。そこで、響板１には、次のようなテーパ加工（響板１を厚さ方向に傾斜を持って削る加工）を施すことにより、音響効果を向上させることが考えられる。
【０００４】
すなわち、図４の正面図，平面図，及び左側面図に示すように、響板１を、上方が厚く、下方が薄くなるようにテーパ加工を施すのである。この場合、低音部の音（長駒３の図４における左端近傍や短駒５を介して響板１の下方に振動を伝達）を発生すると、響板１の振動は大きくなり、音色が軟らかくなる。また、長駒３の図４における右端近傍を介して響板１の上方に振動を伝達する高音部の音を発生した場合には、張りのある音色が得られる。
【０００５】
しかしながら、図４に示す響板１では、音が高くなれば高くなるほど、響板１のその音を最初に発生する部分の厚さは単調に厚くなる。このため、音色の変化が単調で、音響効果の向上には、更に改良の余地があった。
そこで、本発明は、極めて良好な音響効果の得られるピアノ用響板を提供することを目的としてなされた。
【０００６】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達するためになされた請求項１記載の発明は、厚さ方向に傾斜を持って削るテーパ加工が施されたピアノ用響板であって、
上記テーパ加工が、複数方向から施されたことにより、表面が互いに交差する複数の平面によって構成されたことを特徴としている。
【０００７】
このように、本発明のピアノ用響板には、複数方向からテーパ加工が施され、これによって、響板の表面が互いに交差する複数の平面によって構成されている。このため、音の高さと、響板のその音を最初に発生する部分の厚さとの関係は、単調なものではなく、比較的複雑なものとなる。従って、本発明のピアノ用響板を使用してピアノを構成すれば、特徴のある極めて良好な音響効果を得ることができる。
【０００８】
請求項２記載の発明は、アップライト型ピアノに立てて使用される請求項１記載のピアノ用響板であって、
上方から下方に至るに従って薄くなるように施された第１のテーパ加工と、
高音部側の側端縁が薄くなるように施された第２のテーパ加工と、
が施されたことを特徴としている。
【０００９】
このため、本発明のピアノ用響板は、第１のテーパ加工により、上方から下方に至るに従って薄く構成され、前述のように、低音部は音色が軟らかくなり、高音部は張りのある音色が得られる。また、本発明のピアノ用響板は、第２のテーパ加工により、高音部側の側端縁が薄くなるように構成されている。このため、高音部の音を発生するときもピアノ用響板の振動を大きくして、音量を大きくして華やかな音色を得ることができる。従って、本発明では、請求項１記載の発明の効果に加えて、高音部の音色を華やかにした一層特徴のある音響効果を得ることができるといった効果が生じる。
【００１０】
請求項３記載の発明は、アップライト型ピアノに立てて使用される請求項１または２記載のピアノ用響板であって、
上方から下方に至るに従って薄くなるように施された第１のテーパ加工と、
低音部側の側端縁が薄くなるように施された第３のテーパ加工と、
が施されたことを特徴としている。
【００１１】
このため、本発明のピアノ用響板でも、請求項２記載の発明と同様、第１のテーパ加工により、低音部は音色が軟らかくなり、高音部は張りのある音色が得られる。また、本発明のピアノ用響板は、第３のテーパ加工により、低音部側の側端縁が薄くなるように構成されている。このため、低音部の音を発生するときのピアノ用響板の振動を一層大きくし、発音をよくすると共に音量を大きくすることができる。従って、本発明では、請求項１または２記載の発明の効果に加えて、低音部の発音をよくした一層特徴のある音響効果を得ることができるといった効果が生じる。
【００１２】
請求項４記載の発明は、厚さ方向に傾斜を持って削るテーパ加工を、複数方向から施すことにより、響板表面を互いに交差する複数の平面によって構成することを特徴とするピアノ用響板の製造方法を、要旨としている。
本発明によってピアノ用響板を製造すれば、そのピアノ用響板には、複数方向からテーパ加工が施され、これによって、響板表面を互いに交差する複数の平面によって構成することができる。従って、本発明では、請求項１記載のピアノ用響板を容易に製造することができる。
【００１３】
請求項５記載の発明は、アップライト型ピアノに立てて使用されるピアノ用響板の製造方法であって、
上方から下方に至るに従って薄くなるように削る第１のテーパ加工と、
高音部側の側端縁が薄くなるように削る第２のテーパ加工と、
を施すことにより、響板表面を互いに交差する複数の平面によって構成することを特徴としている。
【００１４】
本発明によってピアノ用響板を製造すれば、そのピアノ用響板には、上方から下方に至るに従って薄くなるように削る第１のテーパ加工と、高音部側の側端縁が薄くなるように削る第２のテーパ加工とが施される。従って、本発明では、請求項２記載のピアノ用響板を容易に製造することができる。
【００１５】
請求項６記載の発明は、アップライト型ピアノに立てて使用されるピアノ用響板の製造方法であって、
上方から下方に至るに従って薄くなるように削る第１のテーパ加工と、
低音部側の側端縁が薄くなるように削る第３のテーパ加工と、
を施すことにより、響板表面を互いに交差する複数の平面によって構成することを特徴としている。
【００１６】
本発明によってピアノ用響板を製造すれば、そのピアノ用響板には、上方から下方に至るに従って薄くなるように削る第１のテーパ加工と、低音部側の側端縁が薄くなるように削る第３のテーパ加工とが施される。従って、本発明では、請求項３記載のピアノ用響板を容易に製造することができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図１は、本発明が適用されたピアノ用響板としての響板１１の構成を表す正面図，平面図，及び左側面図である。なお、この響板１１もアップライト型ピアノに使用されるもので、響板１と同様に、表面に長駒３，短駒５等が配設される（図３参照）。
【００１８】
この響板１１では、上方が厚く下方が薄くなるように第１のテーパ加工が施されると共に、高音部側（図１の右側）の側端縁１１ａが薄くなるように第２のテーパ加工が施されている。なお、第１のテーパ加工は、「発明が解決しようとする課題」の項で説明したテーパ加工と同様のものである。また、図１には、第２のテーパ加工によって削られた部分をハッチングで示した。
【００１９】
このように構成された響板１１は、第１のテーパ加工により、上方から下方に至るに従って薄く構成され、前述のように、低音部は音色が軟らかくなり、高音部は張りのある音色が得られる。更に、響板１１は、第２のテーパ加工により高音部側の側端縁１１ａが薄くなるように構成されている。このため、高音部の音を発生するときも響板１１の振動を大きくし、音量を大きくして華やかな音色を得ることができる。従って、響板１１を使用したピアノでは、高音部の音色を華やかにした特徴のある音響効果を得ることができる。
【００２０】
図２は、本発明の他の実施の形態としての響板２１の構成を表す正面図，平面図，及び左側面図である。この響板２１もアップライト型ピアノに使用されるもので、響板１と同様に、表面に長駒３，短駒５等が配設される（図３参照）。
この響板２１では、響板１１と同様に、上方が厚く下方が薄くなるように第１のテーパ加工が施されると共に、高音部側（図２の右側）の側端縁２１ａが薄くなるように第２のテーパ加工が施され、更に、低音部側（図２の左側）の側端縁２１ｂが薄くなるように第３のテーパ加工が施されている。なお、図２には、第２のテーパ加工及び第３のテーパ加工によって削られた部分をハッチングで示した。
【００２１】
このため、響板２１では、上記第３のテーパ加工を施したことにより、響板１１と同様の効果に加えて次のような効果が生じる。すなわち、響板２１は、第３のテーパ加工により、低音部側の側端縁２１ｂが薄くなるように構成されている。このため、低音部の音を発生するときの響板２１の振動を一層大きくし、発音をよくすると共に音量を大きくすることができる。従って、響板２１を使用したピアノでは、低音部の発音をよくした一層特徴のある音響効果を得ることができる。
【００２２】
なお、本発明は上記実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、上記第２のテーパ加工は施さず、第３のテーパ加工のみを施してもよい。この場合、低音部は音色が軟らかくなり、高音部は張りのある音色が得られると共に、低音部の音を発生するときの響板の振動を大きくし、発音をよくして音量を大きくすることができる。また、テーパ加工の施し方は上記第１〜第３のテーパ加工に限定されるものではなく、要求される音色に応じて種々の方向から施すことができる。この場合も、その響板を使用してピアノを構成すれば、特徴のある極めて良好な音響効果を得ることができる。更に、本発明は、グランドピアノの響板にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用した響板の構成を表す正面図，平面図，及び左側面図である。
【図２】本発明を適用した他の響板を表す正面図，平面図，及び左側面図である。
【図３】従来のアップライト型ピアノ用響板の周辺の構成を表す正面図である。
【図４】その響板の構成を表す正面図，平面図，及び左側面図である。
【符号の説明】
１，１１，２１…響板３…長駒５…短駒７…弦
９…打弦機構１１ａ，２１ａ，２１ｂ…側端縁[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a sound board for a piano, which is used for a piano and converts string vibration into air vibration, that is, sound.
[0002]
[Prior art]
In a conventional piano, sound generated by transmitting a vibration generated on a string in response to a keyboard operation to a soundboard through a piece is generated. FIG. 3 is a front view showing a configuration around a soundboard 1 used in a conventional upright piano. As shown in FIG. 3, a long piece 3 and a short piece 5 are fixed on the surface of the soundboard 1 used vertically, and a number of strings 7 are stretched on the surface. A string striking mechanism 9 composed of a hammer, an action, a keyboard and the like is disposed above the string 7. For this reason, when the string 7 is struck by the string striking mechanism 9, the vibration of the string 7 is transmitted to the soundboard 1 via the long piece 3 or the short piece 5 and is converted into a sound. In addition, the conventional soundboard 1 was formed to have a substantially constant thickness by cutting a straight-grained board in a horizontal direction.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, it is known that an appropriate thickness of the soundboard is different between a case where a high-pitched sound is generated and a case where a low-pitched sound is generated. Therefore, it is conceivable that the sound effect is improved by performing the following taper processing (processing of cutting the sound board 1 with an inclination in the thickness direction) on the sound board 1.
[0004]
That is, as shown in the front view, plan view, and left side view of FIG. 4, the soundboard 1 is tapered so that the upper part is thicker and the lower part is thinner. In this case, when a low-pitched sound (vibration is transmitted below the soundboard 1 through the vicinity of the left end of the long piece 3 in FIG. 4 or through the short piece 5), the vibration of the soundboard 1 becomes large and the tone becomes soft. Become. In addition, when a high-pitched sound that transmits vibration to the upper part of the soundboard 1 through the vicinity of the right end of the long piece 3 in FIG. 4 is generated, a toned tone is obtained.
[0005]
However, in the soundboard 1 shown in FIG. 4, the higher the sound, the monotonically thicker the portion of the soundboard 1 that first generates the sound. For this reason, the tone color changes monotonically, and there is room for further improvement in improving the sound effect.
Then, this invention was made for the purpose of providing the sound board for pianos which can obtain a very favorable sound effect.
[0006]
Means for Solving the Problems and Effects of the Invention
The invention according to claim 1, which has been made to achieve the above object, is a soundboard for a piano which has been subjected to taper processing for cutting with an inclination in a thickness direction,
The taper processing is performed from a plurality of directions, so that the surface is constituted by a plurality of planes crossing each other .
[0007]
As described above, the piano soundboard of the present invention is tapered from a plurality of directions , whereby the surface of the soundboard is constituted by a plurality of planes intersecting each other . For this reason, the relationship between the pitch of the sound and the thickness of the portion of the soundboard that first generates the sound is not monotonous but relatively complicated. Therefore, if a piano is constructed using the piano soundboard of the present invention, a characteristic and very good sound effect can be obtained.
[0008]
The invention according to claim 2 is the piano soundboard according to claim 1, which is used standing upright on an upright piano.
A first taper processing performed so as to become thinner from top to bottom;
A second taper processing performed so that a side edge of the treble portion is thinner;
It is characterized by having been given.
[0009]
For this reason, the piano soundboard of the present invention is configured to be thinner from the upper side to the lower side by the first taper processing. As described above, the timbre of the low tone portion is softened, and the treble portion has the tight tone. can get. Further, the piano soundboard of the present invention is configured such that the side edge on the treble side becomes thinner by the second taper processing. Therefore, even when a high-pitched sound is generated, the vibration of the piano soundboard can be increased, and the volume can be increased to obtain a gorgeous tone. Therefore, according to the present invention, in addition to the effect of the first aspect of the invention, there is an effect that a more distinctive sound effect can be obtained in which the timbre of the treble portion is gorgeous.
[0010]
The invention according to claim 3 is the piano soundboard according to claim 1 or 2, which is used upright on an upright piano.
A first taper processing performed so as to become thinner from top to bottom;
A third taper processing performed so that a side edge on the bass side becomes thinner;
It is characterized by having been given.
[0011]
For this reason, also in the piano soundboard of the present invention, as in the second aspect, the first taper processing makes the tone tone softer in the low tone portion, and a toned tone tone is obtained in the high tone portion. Further, the piano soundboard of the present invention is configured such that the side edge on the bass side becomes thinner by the third taper processing. For this reason, the vibration of the piano soundboard at the time of generating the low-pitched sound can be further increased, so that the sound can be improved and the volume can be increased. Therefore, according to the present invention, in addition to the effects of the first and second aspects of the present invention, there is an effect that a more distinctive sound effect in which low-pitched sound is improved can be obtained.
[0012]
According to a fourth aspect of the present invention , a soundboard for a piano is characterized in that the surface of the soundboard is constituted by a plurality of planes intersecting with each other by performing taper processing for cutting with an inclination in the thickness direction from a plurality of directions. The gist of the present invention is a manufacturing method.
It is manufactured piano for sound board according to the present invention, in its piano for sound board, tapering is applied in a plurality of directions, whereby, Ru can be composed of a plurality of planes intersecting the soundboard surfaces to each other. Therefore, according to the present invention, the piano soundboard according to claim 1 can be easily manufactured.
[0013]
The invention according to claim 5 is a method for manufacturing a soundboard for a piano used standing upright on an upright type piano,
A first taper processing to reduce the thickness from the top to the bottom,
A second taper processing for reducing the side edge of the treble portion so as to be thin;
, The soundboard surface is constituted by a plurality of planes crossing each other .
[0014]
When a piano soundboard is manufactured according to the present invention, the piano soundboard is first tapered so as to become thinner from the upper side to the lower side, and the side edge on the treble side is made thinner. The second taper processing for shaving is performed. Therefore, according to the present invention, the piano soundboard according to claim 2 can be easily manufactured.
[0015]
The invention according to claim 6 is a method of manufacturing a soundboard for a piano used standing upright on an upright piano,
A first taper processing to reduce the thickness from the top to the bottom,
A third taper processing for reducing the side edge of the bass part to be thinner,
, The soundboard surface is constituted by a plurality of planes crossing each other .
[0016]
If a piano soundboard is manufactured according to the present invention, the piano soundboard is first tapered so as to become thinner from the upper side to the lower side, and the side edge on the bass side is made thinner. A third tapering process is performed. Therefore, according to the present invention, the piano soundboard according to claim 3 can be easily manufactured.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a front view, a plan view, and a left side view showing a configuration of a soundboard 11 as a piano soundboard to which the present invention is applied. The soundboard 11 is also used for an upright type piano, and has a long piece 3, a short piece 5 and the like on its surface, like the soundboard 1 (see FIG. 3).
[0018]
In the soundboard 11, the first taper processing is performed so that the upper part is thicker and the lower part is thinner, and the second taper processing is performed so that the side edge 11a on the treble side (the right side in FIG. 1) is thinner. Is given. Note that the first taper processing is the same as the taper processing described in the section of “Problems to be Solved by the Invention”. In FIG. 1, a portion cut by the second taper processing is indicated by hatching.
[0019]
The thus-constructed soundboard 11 is thinned from the upper part to the lower part by the first taper processing. As described above, the timbre of the low-tone part becomes soft, and the timbre of the high-tone part becomes tight. Can be Further, the soundboard 11 is configured such that the side edge 11a on the treble side becomes thinner by the second taper processing. For this reason, even when a high-pitched sound is generated, the vibration of the soundboard 11 can be increased, and the volume can be increased to obtain a gorgeous tone. Therefore, in the piano using the soundboard 11, it is possible to obtain a characteristic sound effect in which the timbre of the treble section is gorgeous.
[0020]
FIG. 2 is a front view, a plan view, and a left side view illustrating a configuration of a soundboard 21 according to another embodiment of the present invention. This soundboard 21 is also used for an upright piano, and has a long piece 3, a short piece 5 and the like disposed on the surface thereof similarly to the soundboard 1 (see FIG. 3).
In the soundboard 21, similarly to the soundboard 11, the first taper processing is performed so that the upper part is thicker and the lower part is thinner, and the side edge 21 a on the treble side (the right side in FIG. 2) is thinner. The second taper processing is performed as described above, and the third taper processing is further performed so that the side edge 21b on the low tone side (the left side in FIG. 2) becomes thin. In FIG. 2, portions cut by the second taper processing and the third taper processing are indicated by hatching.
[0021]
For this reason, in the soundboard 21, by performing the third taper processing, the following effect is generated in addition to the same effect as the soundboard 11. That is, the soundboard 21 is configured such that the side edge 21b on the bass side is thinned by the third taper processing. For this reason, the vibration of the sound board 21 at the time of generating a low-pitched sound can be further increased, so that sound generation can be improved and the volume can be increased. Therefore, in the piano using the soundboard 21, it is possible to obtain a more distinctive sound effect in which low-pitched sound is improved.
[0022]
It should be noted that the present invention is not limited to the above embodiment at all, and can be implemented in various forms without departing from the gist of the present invention. For example, only the third taper processing may be performed without performing the second taper processing. In this case, the tone of the bass part becomes softer, the tone of the treble part becomes tough, and the sound of the sound board when generating the sound of the bass part is increased, and the sound volume is increased by improving the sound. Can be. Further, the method of applying the taper processing is not limited to the above-described first to third taper processing, and the taper processing can be performed from various directions according to a required tone color. Also in this case, if a piano is constituted by using the soundboard, an extremely favorable characteristic sound effect can be obtained. Further, the present invention can be applied to a soundboard of a grand piano.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view, a plan view, and a left side view showing a configuration of a soundboard to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a front view, a plan view, and a left side view showing another soundboard to which the present invention is applied.
FIG. 3 is a front view showing a configuration around a conventional upright piano soundboard.
FIG. 4 is a front view, a plan view, and a left side view showing the configuration of the soundboard.
[Explanation of symbols]
1, 11, 21 ... sound board 3 ... long piece 5 ... short piece 7 ... string 9 ... string striking mechanism 11a, 21a, 21b ... side edge

Claims

This is a piano soundboard that has been tapered to cut with a slope in the thickness direction.
A sound board for a piano, characterized in that the taper processing is performed from a plurality of directions so that the surface is constituted by a plurality of planes intersecting each other .

The piano soundboard according to claim 1, wherein the soundboard is used as an upright piano.
A first taper processing performed so as to become thinner from top to bottom;
A second taper processing performed so that a side edge of the treble portion is thinner;
A piano soundboard characterized by having been subjected to.

The soundboard for a piano according to claim 1 or 2, wherein the soundboard is used as an upright piano.
A first taper processing performed so as to become thinner from top to bottom;
A third taper processing performed so that a side edge on the bass side becomes thinner;
A piano soundboard characterized by having been subjected to.

A method for manufacturing a soundboard for a piano, characterized in that a soundboard surface is constituted by a plurality of planes intersecting each other by performing taper processing for cutting with a slope in a thickness direction from a plurality of directions.

A method for producing a piano soundboard used standing upright on an upright piano,
A first taper processing to reduce the thickness from the top to the bottom,
A second taper processing for reducing the side edge of the treble portion so as to be thin;
A method of manufacturing a sound board for a piano , wherein the sound board surface is constituted by a plurality of planes intersecting with each other .

A method for producing a piano soundboard used standing upright on an upright piano,
A first taper processing to reduce the thickness from the top to the bottom,
A third taper processing for reducing the side edge of the bass part to be thinner,
A method of manufacturing a sound board for a piano , wherein the sound board surface is constituted by a plurality of planes intersecting with each other .