JP3593997B2

JP3593997B2 - Tape cassette reel lock mechanism and tape cassette

Info

Publication number: JP3593997B2
Application number: JP2001176548A
Authority: JP
Inventors: 寛藤井; 素直久代; 修一太田; 孝太田
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 2001-06-12
Filing date: 2001-06-12
Publication date: 2004-11-24
Anticipated expiration: 2021-06-12
Also published as: JP2002367326A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はテープカセットのリールロック機構及びこれを用いたテープカセットに関する。詳しくは、テープリールのロック解除時のテープリールの逆回転を防止する技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】
テープカセットは、通常、テープ状記録媒体、例えば、磁気テープを巻装した２つのテープリールをカセットシェル内において回転自在に収納されている。
【０００３】
テープカセットには、テープドライブ装置に装着されていない状態、すなわち、非装着時にテープリールの回転を阻止するリールロック機構が設けられているものがあり、これにより、非装着時に、テープカセットに振動等が加わったときでも磁気テープが弛むようなことがないようになっている。
【０００４】
図１、図２及び図４乃至図７並びに図１３乃至図１７に、従来のリールロック機構ａを備えたテープカセットｂの一例を示す。なお、図１、図２及び図４乃至図７は、後述する本発明にかかる実施の形態においても用いる図面であり、符号のうち、括弧書きされたアルファベットで示したものが従来の技術に関するものである。なお、図４及び図５において示すもののうち、ロック片の先端部である係止爪の形状は、本発明にかかる実施の形態のものであり、この点のみ従来の技術のものと相違する。従来の技術にかかるロック片の先端部である係止爪の形状については、図１３乃至図１７を参照されたい。
【０００５】
テープカセットｂは、カセットシェルｃ内に、磁気テープｄを巻装した２つのテープリールｅ、ｅが回転自在に収納されており、これらテープリールｅ、ｅの下フランジの外周縁には凹凸状の係合歯ｆ、ｆ、・・・が多数形成されている（図１３乃至図１７参照）。
【０００６】
リールロック機構ａは、カセットシェルｃ内の、２つのテープリールｅ、ｅと背面壁とにより囲まれたほぼ三角形をしたスペース（三角スペース）に設けられ、カセットシェルｃの底面であって上記リールロック機構ａの位置する部位には矩形孔ｇが形成されており、当該テープカセットｂがテープドライブ装置に装着されたときに装置側の挿入ピンｈが上記矩形孔ｇからカセットシェルｃ内に侵入し（図６、図７参照）、該挿入ピンｈが上記リールロック機構ａに作用してテープリールｅ、ｅのロックを解除するようになっている。
【０００７】
リールロック機構ａは、スライダーｉと２つのロック片ｊ、ｊとロック用バネｋとスライド用バネｌとから成る（図４、図５参照）。
【０００８】
スライダーｉは上記三角スペース内において前後方向に移動自在に支持され、その後端部には左右に離間して支持軸ｍ、ｍが上方へ向けて突設され、また、スライダーｉの上記支持軸ｍ、ｍ間には上方及び後方へ開口する配置凹部ｎが形成されている（図４、図５参照）。
【０００９】
スライダーｉの配置凹部ｎより前側のブロックの下面には装置側の上記挿入ピンｈが挿入されるピン挿入凹部ｏが形成され、また、該ピン挿入凹部ｏの後側の側縁は後方へ行くにしたがい下方へ偏倚する傾斜面ｐが形成されている（図６、図７参照）。
【００１０】
ロック片ｊ、ｊは、平面から見て全体が「ヘの字」状の１枚の板状部材からなり、その後端には「ヘの字」に対して垂直に延びる円筒状の被支持部ｑ、ｑが一体に形成され、また、前端部は互いに離間する方向に折れ曲がり、その先端は先細り状になった係止爪ｒ、ｒが形成されている（図１３乃至図１７参照）。
【００１１】
ロック片ｊの被支持部ｑと係止爪ｒとの間の位置であって、その上側縁にはバネ掛け部ｓが一体に形成され（図４、図５参照）、また、ロック片ｊの被支持部ｑ寄りの内側には下方に向かって垂設するピンが形成され、該ピンは後述するカム部に当接されてロック片ｊを回動させるカムフォロアーｔとなっている（図１３乃至図１７参照）。
【００１２】
そして、ロック片ｊは、その被支持部ｑが上記スライダーｉの支持軸ｍに外嵌されて回動自在に支持されている（図４、図５参照）。
【００１３】
なお、ロック片ｊには回り止めが設けられ、テープリールｅの係合歯ｆに係合する方向への回動が所定の角度以上にならないようになっている。
【００１４】
ロック用バネｋは異形のねじりバネであり、左右に離間して位置するコイル部と該コイル部間を連結する連結部とコイル部から突出されそれぞれ連結部の外側に位置する係止部とが一体に形成されて成り、２つのコイル部が上記支持軸ｍ、ｍに被支持部ｑ、ｑの上側にそれぞれ外嵌して支持され、２つの係止部が２つのロック片ｊ、ｊのバネ掛け部ｓ、ｓにそれぞれ係合されており（図４、図５参照）、これにより、ロック片ｊ、ｊの係止爪ｒ、ｒが互いに離間する方向に、すなわち、係止爪ｒ、ｒがテープリールｅ、ｅの係合歯ｆ、ｆに係合する方向に回動付勢されるようになっている（図１３乃至図１７参照）。
【００１５】
スライド用バネｌは圧縮コイルバネであり、カセットシェルｃの背面壁内面と、スライダーｉの上記配置凹部ｎとの間に縮設され、これにより、スライダーｉは前方への付勢力が付与されている（図１３乃至図１７参照）。
【００１６】
カセットシェルｃ内の上記スライダーｉが設けられた部位の左右両脇には、その底面から背の低いリブｕ、ｕが立設され、該リブｕ、ｕは平面から見て、スライダーｉのスライド方向に延びる部分とテープリールｅ、ｅの外周縁より一回り大きな部分とロック片ｊ、ｊの移動軌跡中に位置する部分とを有し、そのうち、ロック片ｊ、ｊの移動軌跡中に位置する部分、具体的には上記カムフォロアーｔ、ｔに対応した部分がロック片ｊ、ｊの回動を規制するカム部ｖ、ｖとなっている（図４、図１３乃至図１７参照）。
【００１７】
そして、テープカセットｂがテープドライブ装置に装着されていない状態においては、スライダーｉが前方に付勢され（図６参照）、ロック片ｊ、ｊのカムフォロアーｔ、ｔがカム部ｖ、ｖから離間した位置に位置し、これにより、ロック片ｊ、ｊは先端の係止爪ｒ、ｒが互いに開く方向に回動されて、テープリールｅ、ｅの係合歯ｆ、ｆに係合され、テープリールｅ、ｅのロック状態が形成される（図１３参照）。
【００１８】
しかも、スライダーｉには前方への付勢力があるため、係止爪ｒ、ｒを介して２つのテープリールｅ、ｅはともに磁気テープｄが緊張する方向への回転力が付与されており、これにより、リールロック状態においては、磁気テープｄは緊張状態が維持される。
【００１９】
そして、当該テープカセットｂをテープドライブ装置に装着すると、装置側の挿入ピンｈがカセットシェルｃの矩形孔ｇからカセットシェルｃ内に侵入し（図６参照）、スライダーｉのピン挿入凹部ｏの傾斜面ｐに当接し、装着が完了すると、上記挿入ピンｈが傾斜面ｐを後方に押圧してスライダーｉを後退せしめ（図７参照）、これにより、ロック片ｊ、ｊのカムフォロアーｔ、ｔがカム部ｖ、ｖに倣って移動するため、ロック片ｊ、ｊが回動してテープリールｅ、ｅへのロックが解除される（図１３乃至図１７参照）。
【００２０】
図１３乃至図１７は、テープリールｅのロック状態からアンロック状態へ移行していくリールロック機構ａの様子を示す拡大平面図である。
【００２１】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のテープカセットｂのリールロック機構ａにあっては、ロック解除時において、テープリールｅを磁気テープｄが弛緩する方向に回動させてしまい、カセットシェルｃから出された磁気テープｄ部分に弛みが発生してしまう。これは、テープカセットｂのテープドライブ装置への装着後、テープパスの形成がうまくいかなかくなったり、装置側に磁気テープｄが絡んだりしてしまうという事故に発展する虞がある。
【００２２】
すなわち、テープリールｅのロック状態とは、係止爪ｒの先端がテープリールｅの係合歯ｆの凹部ｗのうち前方側の角部に位置した状態であり（図１３参照）、この状態からスライダーｉが後方へ移動すると、係止爪ｒが係合している上記凹部ｗに隣接する後側の凸部ｘ（図において「・」印を記した部位の凸部ｘ）に係止爪ｒが引っ掛かり（図１４参照）、さらに、スライダーｉの後退により引っ掛かった凸部ｘを後方へ移動させ、テープリールｅを磁気テープｄが弛緩する方向に回動させてしまうことになる（図１５参照）。
【００２３】
そこで、本発明は、テープリールのロック解除時のテープリールの逆回転を防止して、磁気テープの弛みの発生を極力少なくすることを課題とする。
【００２４】
【課題を解決するための手段】
そして、本発明テープカセットのリールロック機構は、上記した課題を解決するために、カセットシェルの内部にテープ状記録媒体を巻装したテープリールが回転自在に支持されたテープカセットの上記テープリールをロックするリールロック機構で、２つのテープリールとカセットシェルの背面壁の内面との間のいわゆる三角スペースに配設され、前後方向に移動自在に支持されたスライダーと、該スライダーの左右両側部に回動自在に支持された２つのロック片と、上記スライダーを前方に押圧するスライド用バネと、上記ロック片をテープリールに係合する方向に回動付勢するロック用バネとを有し、スライダーの前進によりロック片の係止爪がテープリールの係合歯に係合することによりロックが為され、また、テープカセットのテープドライブ装置への装着により上記スライダーが後退し、かつ、上記ロック片が回動されて上記リールロックが解除されるリールロック機構において、テープリールの係合歯の凹凸のうち、凹部の底面を扁平な山型に形成し、凸部の両角部をテーパ面に形成して、また、ロック片の係止爪には、上記凹部の山型底面の一方の面と該凹部の後方側に隣接する凸部の一方のテーパ面とを架け渡す跨部を形成したものである。
【００２５】
また、本発明テープカセットは、カセットシェルの内部にテープ状記録媒体を巻装したテープリールが回転自在に支持されたテープカセットの上記テープリールをロックするリールロック機構を有したテープカセットであって、リールロック機構は、２つのテープリールとカセットシェルの背面壁の内面との間のいわゆる三角スペースに配設され、前後方向に移動自在に支持されたスライダーと、該スライダーの左右両側部に回動自在に支持された２つのロック片と、上記スライダーを前方に押圧するスライド用バネと、上記ロック片をテープリールに係合する方向に回動付勢するロック用バネとを有し、スライダーの前進によりロック片の係止爪がテープリールの係合歯に係合することによりロックが為され、また、テープカセットのテープドライブ装置への装着により上記スライダーが後退し、かつ、上記ロック片が回動されて上記リールロックが解除されるようになっており、テープリールの係合歯の凹凸のうち、凹部の底面を扁平な山型に形成し、凸部の両角部をテーパ面に形成して、また、ロック片の係止爪には、上記凹部の山型底面の一方の面と該凹部の後方側に隣接する凸部の一方のテーパ面とを架け渡す跨部を形成したものである。
【００２６】
したがって、本発明テープリールのリールロック機構及びテープカセットにあっては、当該テープカセットをテープドライブ装置に装着して、スライダーが後方へ移動されたとき、ロック片の係止爪がテープリールの係合歯の凸部に引っ掛かることがなく、よって、ロック片の後退においてもテープリールが回転されることはなく、緊張したテープ状記録媒体が弛むことはない。
【００２７】
これにより、テープドライブ装置への装着の際に、テープ状記録媒体の弛むにより、テープパスの形成がうまくいかなかくなったり、装置側にテープ状記録媒体が絡んだりしてしまうという事故を防止することができる。
【００２８】
また、テープリールの上記凹部及び凸部の形状は、それぞれ半径に対して対称であるため、２つのテープリール（供給側リールと巻き取りリール）を各別の専用部品とすることなく、共通部品とすることができるため、上記効果を奏するための構成としてコストアップを招来することもない。
【００２９】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明テープカセットのリールロック機構及びこれを用いたテープカセットの詳細を図１乃至図１２に示した実施の形態に従って説明する。
【００３０】
テープカセット１は、上シェル２と下シェル３とから成るカセットシェル４内に、磁気テープ５を巻装した２つのテープリール６、６が回転自在に収納されており、これらテープリール６、６の下フランジ６ａ、６ａの外周縁には凹凸状の係合歯７、７、・・・が多数形成されている（図１乃至図３参照）。
【００３１】
かかる係合歯７、７、・・・の具体的な形状は、その凹部８の底面９が扁平な山に形成され、また、凸部１０の両角部が切り落とされてテーパ面１０ａ、１０ａに形成されている。なお、後述するように、係合歯７の各凹部８及び各凸部１０は半径に対してそれぞれ線対称に形成されており、したがって、２つのテープリール６、６は、同形状になっている（図８乃至図１２参照）。
【００３２】
そして、上記凹部８の山型底面９のうち一方の面９ａと、他方の面９ｂを挟んで隣接する凸部１０（図において「・」印を記した部位の凸部１０）の近接する側の一方のテーパ面１０ａとが、ほぼ面一になるように形成されている。また、凹部８及び凸部９はともに半径に対して線対称に形成されており、したがって、凹部８の一方の面９ａと他方の面９ｂとは半径に対して同じ傾斜角で形成されており、また、凸部１０の一方のテーパ面１０ａと他方のテーパ面１０ｂとは半径に対して同じ傾斜角で形成されている（図８乃至図１２参照）。
【００３３】
なお、凹部８と凸部１０とは円周方向における幅寸法は必ずしも同じである必要はない。
【００３４】
カセットシェル４の前端部には、該カセットシェル４の前面に沿って位置する磁気テープ５の前面側を覆うフロントリッド１１が回動自在に支持されている（図１及び図２参照）。
【００３５】
リールロック機構１２は、カセットシェル４内の、２つのテープリール６、６と背面壁１３とにより囲まれたほぼ三角形をしたスペース（三角スペース）１４に設けられ、下シェル３の底面であって上記リールロック機構１２が位置する部位には矩形孔１５が形成されており、当該テープカセット１がテープドライブ装置に装着されたときに装置側の挿入ピン１６が上記矩形孔１５からカセットシェル４内に侵入し（図６及び図７参照）、該挿入ピン１６が上記リールロック機構１２に作用してテープリール６、６のロックを解除するようになっている（図８乃至図１２参照）。
【００３６】
リールロック機構１２は、スライダー１７と２つのロック片１８、１８とロック用バネ１９とスライド用バネ２０とから成る（図４、図５参照）。
【００３７】
スライダー１７は下シェル３に前後方向に移動自在に支持され、その後端部には左右に離間して支持軸２１、２１が上方へ向けて突設され、また、スライダー１７の上記支持軸２１、２１間には上方及び後方へ開口する配置凹部２２が形成されている（図３乃至図５参照）。
【００３８】
スライダー１７の配置凹部２２より前側のブロックの下面には装置側の上記挿入ピン１６が挿入されるピン挿入凹部２３が形成され、また、該ピン挿入凹部２３の後側の側縁は後方へ行くにしたがい下方へ偏倚する傾斜面２４が形成されている（図６及び図７参照）。
【００３９】
２つのロック片１８、１８は、左右対称の形状を呈しており、平面から見て全体がほぼ「ヘの字」状の１枚の板状部材からなり、その後端には「ヘの字」に対して垂直に延びる円筒状の被支持部２５、２５が一体に形成され、また、前端部は互いに離間する方向に折れ曲がり、さらにその先端は先細り状になった係止爪２６、２６が形成されている（図４、図５、図８乃至図１２参照）。
【００４０】
そして、該係止爪２６はそのテープリール側を向いた面が平面に形成され、該平面部２７の前後方向の幅は、面一に形成された上記係合歯７の凹部８の一方の面９ａと一方のテーパ面１０ａとの間の距離よりも大きく形成されている。なお、かかる平面部２７は特許請求の範囲における「跨部」に相当する。
【００４１】
ロック片１８の被支持部２５と係止爪２６との間の位置であって、その上側縁にはバネ掛け部２９が一体に形成され、また、ロック片１８の被支持部２５寄りの内側には下方に向かって垂設するピンが形成され、該ピンは後述するカム部に当接されてロック片１８を回動させるカムフォロアー３０となっている（図４、図５、図８乃至図１２参照）。
【００４２】
そして、ロック片１８、１８は、その被支持部２５、２５が上記スライダー１７の支持軸２１、２１に各別に外嵌されて回動自在に支持される（図４、図５参照）。
【００４３】
なお、ロック片１８には回り止め手段が設けられており、テープリール６の係合歯７に係合する方向への回動が所定の角度以上にならないようになっている。具体的には、スライダー１７がその移動範囲中、最前端よりもやや後方の位置においてロック片１８の係止爪２６の先端がテープリール６の下フランジ６ａの外周縁に接する程度までの回動角になっていて、係止爪の上記平面部２７が前後方向とほぼ一致した状態であり、図８乃至図１０の状態が上記回り止め手段が効いた状態で、これ以上係止爪２６がテープリール６側に回動しないようになっている。
【００４４】
ロック用バネ１９は異形のねじりバネであり、左右に離間して位置するコイル部３１、３１と該コイル部３１、３１間を連結する連結部３２とコイル部３１、３１から突出されそれぞれ連結部３２の外側に位置する係止部３３、３３とが一体に形成されて成り、２つのコイル部３１、３１が上記支持軸２１、２１に被支持部２５の上側にそれぞれ外嵌して支持され、２つの係止部３３、３３がロック片１８、１８のバネ掛け部２９、２９にそれぞれ係合されており、これにより、２つのロック片１８、１８はその係止爪２６、２６が互いに離間する方向に、すなわち、係止爪２６、２６がテープリール６、６の係合歯７、７に係合する方向に回動付勢されている（図４参照）。
【００４５】
スライド用バネ２０は圧縮コイルバネであり、カセットシェル４の背面壁１３内面と、スライダー１７の上記配置凹部２２との間に縮設され、これにより、スライダー１７は前方への付勢力が付与されている（図６、図７、図８乃至図１２参照）。
【００４６】
カセットシェル４内の上記スライダー１７が設けられた部位の左右両脇には、その底面から背の低いリブ３４、３４が立設され、該リブ３４、３４は平面から見て、スライダー１７のスライド方向に延びる部分とテープリール６、６の外周縁より一回り大きな部分とロック片１８、１８の移動軌跡中に位置する部分とを有し、そのうち、ロック片１８、１８の移動軌跡中に位置する部分、具体的には上記カムフォロアー３０、３０に対応した部分がロック片１８、１８の回動を規制するカム部３５、３５となっている（図４、図５参照）。
【００４７】
次に、当該リールロック機構１２の動作について説明する。図６及び図７は要部を拡大して示す断面図であり、図８乃至図１２は要部を拡大して示す平面図である。また、図６及び図８はテープリール６のロック状態であり、図７及び図１２はテープリール６のアンロック状態を示し、以下、ロック状態からアンロック状態へ移行していく様子を図面にしたがって説明する。
【００４８】
図６及び図８は、当該テープカセット１がテープドライブ装置に装着されていない状態で、リールロック機構１２がテープリール６、６をロックしている状態である。
【００４９】
かかる状態においては、上記スライド用バネ２０によりスライダー１７が前方に付勢され、ロック片１８、１８のカムフォロアー３０、３０がカム部３１、３１から離間して位置し、これにより、ロック片１８、１８は先端の係止爪２６、２６が互いに開く方向に回動されて、テープリール６、６の係合歯７、７の凹部８、８に係合され、テープリール６、６のロック状態が形成される（図８参照）。
【００５０】
しかも、スライダー１７には前方への付勢力があるため、係止爪２６、２６を介して２つのテープリール６、６はともに磁気テープ５が緊張する方向への回転力が付与されており、これにより、リールロック状態においては、磁気テープ５は緊張状態が維持される（図８参照）。
【００５１】
そして、図８で解るように、ロック片１８の係止爪２６の先端部、すなわち、上記平面部２７の前側縁２８ａはテープリール６の係合歯７の凹部８の底面であってその一方の角部に係止し、かつ、係止爪２６の平面部２７は凹部８の一方の面９ａにほぼ面接触している。
【００５２】
つぎに、当該テープカセット１をテープドライブ装置に装着すると、装置側の挿入ピン１６がカセットシェル４の矩形孔１５からカセットシェル４内に侵入し、スライダー１７のピン挿入凹部２３の傾斜面２４に当接して、スライダー１７をスライド用バネ２０の弾発力に抗して後方へ移動せしめることになる（図９参照）。
【００５３】
そして、スライダー１７が後退を始めると、係止爪２６の平面部２７の前側縁２８ａは上記一方の角部から離間し、平面部２７は上記凹部８の一方の面９ａを滑ってその後側縁２８ｂが凸部１０の一方のテーパ面１０ａに載置される。これは、上述したように凹部８の一方の面９ａと凸部１０の一方のテーパ面１０ａとがほぼ面一に形成されているためである（図９参照）。
【００５４】
さらに、スライダー１７が後退されると、係止爪２６の平面部２７は凹部８の一方の面９ａから離間して凸部１０の一方のテーパ面１０ａのみに載置される（図１０参照）。
【００５５】
このように、ロック片１８が後方へ移動するとき、その係止爪２６がテープリール６の係合歯７の凸部１０に引っ掛かることはない。これは、上述のように、係止爪２６の平面部２７の前後方向の幅が係合歯７の凹部８の一方の面９ａと凸部１０の一方のテーパ面１０ａとの間の間隔よりも大きく形成しているためである。
【００５６】
しかして、ロック片１８がスライダー１７の後退に伴って後方へ移動するとき、テープリール６を引っ掛けて回動させることはなく（図１０参照）、したがって、磁気テープ５が弛むことはない。図８乃至図１２において、上記「・」印を付した凸部１０が動いてないことが解る。
【００５７】
さらに、スライダー１７が後退すると、カムフォロアー３０、３０がカム部３５、３５に当接し（図１１参照）ロック片１８、１８はアンロック方向に回動され、係止爪２６、２６はテープリールから離間される。
【００５８】
そして、スライダー１７が最も後退した状態では、ロック片１８、１８が内側に折り畳まれた状態となり、これにより、テープリールはカセットシェル内での移動可能範囲中における回転が許容され、リールロック機構１２のアンロック状態が形成される。図１２において、２点鎖線で示すテープリール６は、これが最もリールロック機構１２に近接した状態であるが、リールロック機構１２のロック片１８がテープリール６の回転を阻害しない位置まで回動されている。
【００５９】
なお、前記した実施の形態において示した各部の具体的な形状乃至構造は、本発明を実施するに当たっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【００６０】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明テープカセットのリールロック機構は、カセットシェルの内部にテープ状記録媒体を巻装したテープリールが回転自在に支持されたテープカセットの上記テープリールをロックするリールロック機構で、２つのテープリールとカセットシェルの背面壁の内面との間のいわゆる三角スペースに配設され、前後方向に移動自在に支持されたスライダーと、該スライダーの左右両側部に回動自在に支持された２つのロック片と、上記スライダーを前方に押圧するスライド用バネと、上記ロック片をテープリールに係合する方向に回動付勢するロック用バネとを有し、スライダーの前進によりロック片の係止爪がテープリールの係合歯に係合することによりロックが為され、また、テープカセットのテープドライブ装置への装着により上記スライダーが後退し、かつ、上記ロック片が回動されて上記リールロックが解除されるリールロック機構において、テープリールの係合歯の凹凸のうち、凹部の底面を扁平な山型に形成し、凸部の両角部をテーパ面に形成して、また、ロック片の係止爪には、上記凹部の山型底面の一方の面と該凹部の後方側に隣接する凸部の一方のテーパ面とを架け渡す跨部を形成したことを特徴とする。
【００６１】
また、本発明テープカセットは、カセットシェルの内部にテープ状記録媒体を巻装したテープリールが回転自在に支持されたテープカセットの上記テープリールをロックするリールロック機構を有したテープカセットであって、リールロック機構は、２つのテープリールとカセットシェルの背面壁の内面との間のいわゆる三角スペースに配設され、前後方向に移動自在に支持されたスライダーと、該スライダーの左右両側部に回動自在に支持された２つのロック片と、上記スライダーを前方に押圧するスライド用バネと、上記ロック片をテープリールに係合する方向に回動付勢するロック用バネとを有し、スライダーの前進によりロック片の係止爪がテープリールの係合歯に係合することによりロックが為され、また、テープカセットのテープドライブ装置への装着により上記スライダーが後退し、かつ、上記ロック片が回動されて上記リールロックが解除されるようになっており、テープリールの係合歯の凹凸のうち、凹部の底面を扁平な山型に形成し、凸部の両角部をテーパ面に形成して、また、ロック片の係止爪には、上記凹部の山型底面の一方の面と該凹部の後方側に隣接する凸部の一方のテーパ面とを架け渡す跨部を形成したことを特徴とする。
【００６２】
したがって、本発明テープリールのリールロック機構及びテープカセットにあっては、当該テープカセットをテープドライブ装置に装着して、スライダーが後方へ移動されたとき、ロック片の係止爪がテープリールの係合歯の凸部に引っ掛かることがなく、よって、ロック片の後退においてもテープリールが回転されることはなく、緊張したテープ状記録媒体が弛むことはない。
【００６３】
これにより、テープドライブ装置への装着の際に、テープ状記録媒体の弛むにより、テープパスの形成がうまくいかなかくなったり、装置側にテープ状記録媒体が絡んだりしてしまうという事故を防止することができる。
【００６４】
また、テープリールの上記凹部及び凸部の形状は、それぞれ半径に対して対称であるため、２つのテープリール（供給側リールと巻き取りリール）を各別の専用部品とすることなく、共通部品とすることができるため、上記効果を奏するための構成としてコストアップを招来することもない。
【図面の簡単な説明】
【図１】図２乃至図１０と共に本発明テープカセットのリールロック機構の実施の形態を示すものであり、本図はテープカセットを表側から見た概略斜視図である。
【図２】テープカセットを裏側から見た概略斜視図である。
【図３】テープカセットの上シェルを外した状態を示す概略平面図である。
【図４】リールロック機構を示す拡大斜視図である。
【図５】リールロック機構の拡大分解斜視図である。
【図６】図７とともにリールロック機構を拡大して示す概略縦断面図であり、本図はロック状態を示す。
【図７】アンロック状態を示す。
【図８】図９乃至図１２とともに、リールロック機構の動作を順に示す拡大平面図であり、本図はロック状態を示す。
【図９】図８からロック片が僅かに後退し跨部が係合歯の凹部の一方の面と凸部の一方のテーパ面とに跨った状態を示す。
【図１０】図９からロック片が僅かに後退し、跨部が係合歯の凸部の一方のテーパ面にのみ載った状態を示す。
【図１１】図１０からさらにロック片が後退し、カムフォロアーがカム部に当接した状態示す。
【図１２】図１１からさらにロック片が後退して、ロックが完全に解除された状態を示す。
【図１３】図１４乃至図１７とともに、従来のリールロック機構をその動作を順に説明するための拡大平面図で、本図はロック状態を示す。
【図１４】図１３からロック片がやや後退し係止爪が凸部に引っ掛かった状態を示す。
【図１５】図１４から僅かにロック片が後退し、係止爪が凸部を引っかけれテープリールを回転させている状態を示す。
【図１６】図１５からさらにロック片が後退し、カムフォロアーがカム部に当接した状態示す。
【図１７】図１６からさらにロック片が後退して、ロックが完全に解除された状態を示す。
【符号の説明】
１…テープカセット、４…カセットシェル、５…磁気テープ（テープ状記録媒体）、６…テープリール、７…係合歯、８…凹部、９…底面、９ａ…一方の面、１０…凸部、１０ａ…一方のテーパ面、１０ｂ…他方のテーパ面、１２…リールロック機構、１３…背面壁、１４…三角スペース（空間）、１７…スライダー、１８…ロック片、１９…ロック用バネ、２０…スライド用バネ、２６…係止爪（ロック片）、２７…平面部（跨部）[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a tape cassette reel lock mechanism and a tape cassette using the same. More specifically, the present invention relates to a technique for preventing reverse rotation of a tape reel when unlocking a tape reel.
[0002]
[Prior art]
In a tape cassette, usually, two tape reels on which a tape-shaped recording medium, for example, a magnetic tape is wound, are rotatably housed in a cassette shell.
[0003]
Some tape cassettes are provided with a reel lock mechanism that prevents rotation of the tape reel when the tape cassette is not mounted in the tape drive device, that is, when the tape cassette is not mounted. Even when the magnetic tape is applied, the magnetic tape is not loosened.
[0004]
FIGS. 1, 2, 4 to 7, and 13 to 17 show an example of a tape cassette b having a conventional reel lock mechanism a. 1 and 2 and FIGS. 4 to 7 are drawings used also in embodiments according to the present invention, which will be described later. Of the reference numerals, those indicated by alphabets in parentheses relate to the related art. It is. 4 and 5, the shape of the locking claw, which is the tip of the lock piece, is that of the embodiment according to the present invention, and is different from that of the prior art only in this point. Please refer to FIGS. 13 to 17 for the shape of the locking claw, which is the tip of the lock piece according to the related art.
[0005]
In the tape cassette b, two tape reels e and e, on which a magnetic tape d is wound, are rotatably housed in a cassette shell c. Are formed in large numbers (see FIGS. 13 to 17).
[0006]
The reel lock mechanism a is provided in a substantially triangular space (triangular space) surrounded by the two tape reels e and e and the back wall in the cassette shell c. A rectangular hole g is formed at a position where the lock mechanism a is located, and when the tape cassette b is mounted on the tape drive device, the insertion pin h on the device side enters the cassette shell c from the rectangular hole g. 6 (see FIGS. 6 and 7), the insertion pin h acts on the reel lock mechanism a to unlock the tape reels e.
[0007]
The reel lock mechanism a includes a slider i, two lock pieces j, j, a lock spring k, and a slide spring 1 (see FIGS. 4 and 5).
[0008]
The slider i is movably supported in the front-rear direction within the triangular space, and support shafts m, m are provided at the rear end of the support shafts m, m so as to protrude upward from the left and right. , M, an arrangement recess n opening upward and rearward is formed (see FIGS. 4 and 5).
[0009]
A pin insertion recess o into which the insertion pin h on the device side is inserted is formed on the lower surface of the block in front of the arrangement recess n of the slider i, and a rear side edge of the pin insertion recess o goes rearward. Accordingly, an inclined surface p that is deviated downward is formed (see FIGS. 6 and 7).
[0010]
Each of the lock pieces j, j is formed of a single plate-like member having an overall "L" shape when viewed from a plane, and a cylindrical supported portion extending perpendicularly to the "L" at the rear end. q, q are integrally formed, the front end is bent in a direction away from each other, and the front end is formed with tapered locking claws r, r (see FIGS. 13 to 17).
[0011]
A spring hook s is integrally formed on the upper edge of the lock piece j at a position between the supported portion q and the locking claw r (see FIGS. 4 and 5). On the inner side near the supported portion q, there is formed a pin vertically extending downward, and this pin is a cam follower t which is brought into contact with a cam portion described later to rotate the lock piece j (FIG. 13 to 17).
[0012]
The lock portion j is rotatably supported by the supported portion q being fitted around the support shaft m of the slider i (see FIGS. 4 and 5).
[0013]
The lock piece j is provided with a detent so that the rotation of the tape reel e in the direction engaging with the engagement teeth f does not exceed a predetermined angle.
[0014]
The locking spring k is a deformed torsion spring, and includes a coil portion that is positioned left and right apart, a connecting portion that connects the coil portions, and a locking portion that projects from the coil portion and is located outside the connecting portion. The two coil portions are integrally formed on the support shafts m, m and are supported by being fitted over the supported portions q, q, respectively, and the two locking portions are formed of two lock pieces j, j. The engaging portions are engaged with the spring hooks s, respectively (see FIGS. 4 and 5), whereby the locking claws r of the locking pieces j, j are separated from each other, that is, the locking claws r. , R are urged to rotate in a direction in which they engage with the engaging teeth f, f of the tape reels e, e (see FIGS. 13 to 17).
[0015]
The slide spring 1 is a compression coil spring, and is contracted between the inner surface of the rear wall of the cassette shell c and the above-mentioned recessed portion n of the slider i, whereby the slider i is given a forward biasing force. (See FIGS. 13 to 17).
[0016]
Short ribs u, u are erected from the bottom surface on both left and right sides of the portion where the slider i is provided in the cassette shell c, and the ribs u, u are slides of the slider i when viewed from a plane. Direction, a portion slightly larger than the outer peripheral edge of the tape reels e and e, and a portion located in the movement locus of the lock pieces j and j. That is, the portions corresponding to the cam followers t, t are cam portions v, v that regulate the rotation of the lock pieces j, j (see FIGS. 4, 13 to 17).
[0017]
When the tape cassette b is not mounted in the tape drive, the slider i is urged forward (see FIG. 6), and the cam followers t, t of the lock pieces j, j are moved from the cam parts v, v. The lock pieces j, j are thereby rotated in a direction in which the locking claws r, r at the tip open, and are engaged with the engaging teeth f, f of the tape reels e, e. Then, the locked state of the tape reels e, e is formed (see FIG. 13).
[0018]
In addition, since the slider i has a forward biasing force, the two tape reels e, e are both applied with rotational force in the direction in which the magnetic tape d is tensioned via the locking claws r, r. Thereby, in the reel locked state, the magnetic tape d is maintained in a tensioned state.
[0019]
When the tape cassette b is mounted on the tape drive, the insertion pin h on the device enters the cassette shell c from the rectangular hole g of the cassette shell c (see FIG. 6), and the pin insertion recess o of the slider i is inserted. When the insertion pin h comes into contact with the inclined surface p and the mounting is completed, the insertion pin h pushes the inclined surface p rearward to retreat the slider i (see FIG. 7), whereby the cam followers t of the lock pieces j, j, Since t moves following the cam portions v, v, the lock pieces j, j rotate to release the lock on the tape reels e, e (see FIGS. 13 to 17).
[0020]
FIGS. 13 to 17 are enlarged plan views showing the state of the reel lock mechanism a which shifts from the locked state to the unlocked state of the tape reel e.
[0021]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the conventional reel lock mechanism a of the tape cassette b, when the lock is released, the tape reel e is rotated in the direction in which the magnetic tape d is relaxed, and the magnetic tape ejected from the cassette shell c. The slack occurs in the d portion. This may cause an accident that the tape path may not be formed properly after the tape cassette b is mounted on the tape drive device, or that the magnetic tape d may be entangled with the device side.
[0022]
That is, the locked state of the tape reel e is a state in which the tip of the locking claw r is located at the front corner of the concave portion w of the engaging tooth f of the tape reel e (see FIG. 13). When the slider i moves rearward from the above, the slider i is locked on the rear convex portion x (the convex portion x of the portion marked with “•” in the figure) adjacent to the concave portion w with which the locking claw r is engaged. The claw r is caught (see FIG. 14), and further, the protrusion x caught by the retreat of the slider i is moved backward, and the tape reel e is rotated in the direction in which the magnetic tape d is relaxed (see FIG. 14). 15).
[0023]
Accordingly, an object of the present invention is to prevent reverse rotation of the tape reel at the time of releasing the lock of the tape reel, and to minimize the occurrence of slack in the magnetic tape.
[0024]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the tape cassette reel lock mechanism of the present invention employs the tape reel of the tape cassette in which a tape reel having a tape-shaped recording medium wound inside a cassette shell is rotatably supported. A reel lock mechanism that locks, is provided in a so-called triangular space between the two tape reels and the inner surface of the back wall of the cassette shell, and has a slider supported movably in the front-rear direction and a left and right side of the slider. Two lock pieces rotatably supported, a slide spring for pressing the slider forward, and a lock spring for urging the lock piece to rotate in a direction to engage the tape reel, The lock is achieved by the engagement of the locking claws of the lock piece with the engagement teeth of the tape reel as the slider advances, and the tape cassette is locked. In the reel lock mechanism in which the slider is retracted by being attached to the drive device, and the lock piece is rotated to release the reel lock, of the concave and convex of the engaging teeth of the tape reel, It is formed in a flat mountain shape, and both corners of the convex portion are formed in a tapered surface, and the locking claw of the lock piece is adjacent to one surface of the mountain bottom surface of the concave portion and the rear side of the concave portion. And a straddle that bridges one of the tapered surfaces of the convex portion.
[0025]
Further, the tape cassette of the present invention is a tape cassette having a reel lock mechanism for locking the tape reel of a tape cassette in which a tape reel having a tape-shaped recording medium wound inside a cassette shell is rotatably supported. The reel lock mechanism is provided in a so-called triangular space between the two tape reels and the inner surface of the rear wall of the cassette shell, and is provided with a slider movably supported in the front-rear direction and a left and right side of the slider. A slider having two lock pieces movably supported, a slide spring for pressing the slider forward, and a lock spring for urging the lock piece to rotate in a direction for engaging the tape reel; The locking is performed by engaging the locking claws of the lock piece with the engaging teeth of the tape reel as the tape advances, and the tape cassette tape is locked. The slider is retracted by being attached to the drive device, and the lock piece is rotated to release the reel lock. It is formed in a flat mountain shape, and both corners of the convex portion are formed in a tapered surface, and the locking claw of the lock piece is adjacent to one surface of the mountain bottom surface of the concave portion and the rear side of the concave portion. And a straddle that bridges one of the tapered surfaces of the convex portion.
[0026]
Therefore, in the reel lock mechanism and the tape cassette of the tape reel of the present invention, when the tape cassette is mounted on the tape drive device and the slider is moved backward, the locking claw of the lock piece is engaged with the tape reel. The tape reel is not rotated even when the lock piece is retracted, so that the tensioned tape-shaped recording medium does not slack.
[0027]
This prevents the tape-shaped recording medium from being loosened when mounted on the tape drive, preventing the tape path from forming properly or causing the tape-shaped recording medium to become entangled with the device. can do.
[0028]
Further, since the shapes of the concave portion and the convex portion of the tape reel are symmetrical with respect to the radius, respectively, the two tape reels (the supply reel and the take-up reel) do not have to be separate dedicated components, but have a common component. Therefore, there is no increase in cost as a configuration for achieving the above effects.
[0029]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a reel lock mechanism of the tape cassette of the present invention and a tape cassette using the same will be described in detail with reference to the embodiments shown in FIGS.
[0030]
In the tape cassette 1, two tape reels 6 around which a magnetic tape 5 is wound are rotatably housed in a cassette shell 4 composed of an upper shell 2 and a lower shell 3. These tape reels 6, 6 Are formed on the outer peripheral edge of the lower flanges 6a, 6a (see FIGS. 1 to 3).
[0031]
The specific shape of the engaging teeth 7, 7, ... is such that the bottom surface 9 of the concave portion 8 is formed into a flat mountain, and both corners of the convex portion 10 are cut off to form tapered surfaces 10a, 10a. Is formed. As will be described later, each of the concave portions 8 and each of the convex portions 10 of the engaging teeth 7 are formed to be line-symmetric with respect to the radius, so that the two tape reels 6 have the same shape. (See FIGS. 8 to 12).
[0032]
Then, one side 9a of the chevron-shaped bottom surface 9 of the concave portion 8 is adjacent to the adjacent convex portion 10 with the other surface 9b interposed therebetween (the convex portion 10 of the portion marked with “•” in the drawing). Is formed so as to be substantially flush with one of the tapered surfaces 10a. Also, both the concave portion 8 and the convex portion 9 are formed line-symmetrically with respect to the radius, and therefore, one surface 9a and the other surface 9b of the concave portion 8 are formed at the same inclination angle with respect to the radius. Further, one tapered surface 10a and the other tapered surface 10b of the projection 10 are formed at the same inclination angle with respect to the radius (see FIGS. 8 to 12).
[0033]
The width of the concave portion 8 and the width of the convex portion 10 in the circumferential direction need not necessarily be the same.
[0034]
At the front end of the cassette shell 4, a front lid 11 that covers the front side of the magnetic tape 5 located along the front surface of the cassette shell 4 is rotatably supported (see FIGS. 1 and 2).
[0035]
The reel lock mechanism 12 is provided in a substantially triangular space (triangular space) 14 surrounded by the two tape reels 6, 6 and the back wall 13 in the cassette shell 4. A rectangular hole 15 is formed at a position where the reel lock mechanism 12 is located. When the tape cassette 1 is mounted on the tape drive, the insertion pin 16 on the apparatus side is moved from the rectangular hole 15 into the cassette shell 4. (See FIGS. 6 and 7), and the insertion pin 16 acts on the reel lock mechanism 12 to unlock the tape reels 6, 6 (see FIGS. 8 to 12).
[0036]
The reel lock mechanism 12 includes a slider 17, two lock pieces 18, 18, a lock spring 19, and a slide spring 20 (see FIGS. 4 and 5).
[0037]
The slider 17 is supported by the lower shell 3 so as to be movable in the front-rear direction. Support shafts 21 and 21 are provided at the rear end of the lower shell 3 so as to project leftward and rightward. An arrangement recess 22 that opens upward and rearward is formed between the openings 21 (see FIGS. 3 to 5).
[0038]
A pin insertion recess 23 into which the insertion pin 16 of the apparatus is inserted is formed on the lower surface of the block in front of the arrangement recess 22 of the slider 17, and a rear side edge of the pin insertion recess 23 goes rearward. As shown in FIG. 6 and FIG. 7, an inclined surface 24 is formed.
[0039]
The two lock pieces 18 have a left-right symmetric shape, and are formed of a single plate-like member having a substantially “L” shape when viewed from a plane, and a “L” shape at the rear end. Are formed integrally with each other, and the front ends are bent in a direction away from each other, and the front ends thereof are formed with tapered locking claws 26, 26. (See FIGS. 4, 5, 8 to 12).
[0040]
The locking claw 26 has a flat surface facing the tape reel side, and the width of the flat portion 27 in the front-rear direction is equal to one of the recesses 8 of the engaging teeth 7 formed flush. It is formed larger than the distance between the surface 9a and one tapered surface 10a. Note that the flat portion 27 corresponds to a “bridge” in the claims.
[0041]
A spring hook 29 is formed integrally with the upper edge of the lock piece 18 at a position between the supported part 25 and the locking claw 26 of the lock piece 18. Is formed with a downwardly extending pin, and the pin serves as a cam follower 30 that abuts on a cam portion to be described later to rotate the lock piece 18 (FIGS. 4, 5, 8 to 8). See FIG. 12).
[0042]
The supported portions 25, 25 of the lock pieces 18, 18 are separately fitted to the support shafts 21, 21 of the slider 17, and are supported rotatably (see FIGS. 4 and 5).
[0043]
The lock piece 18 is provided with a rotation preventing means so that the rotation of the tape reel 6 in the direction of engaging with the engagement teeth 7 does not exceed a predetermined angle. More specifically, the slider 17 rotates at a position slightly behind the foremost end of the movement range until the tip of the locking claw 26 of the lock piece 18 contacts the outer peripheral edge of the lower flange 6a of the tape reel 6. 8 to 10 in a state in which the rotation preventing means is effective, and the locking claw 26 is no longer in the state shown in FIGS. It does not rotate to the tape reel 6 side.
[0044]
The locking spring 19 is a deformed torsion spring, and includes coil portions 31, 31 located apart from each other on the left and right, a connecting portion 32 connecting the coil portions 31, 31, and projecting from the coil portions 31, 31. Locking portions 33, 33 located outside of 32 are integrally formed, and the two coil portions 31, 31 are externally fitted to and supported by the support shafts 21, 21 above the supported portion 25, respectively. The two locking portions 33, 33 are engaged with the spring hook portions 29, 29 of the locking pieces 18, 18, respectively, so that the two locking pieces 18, 18 have their locking claws 26, 26 attached to each other. The locking claws 26, 26 are rotationally urged in a direction in which the locking claws 26, 26 are engaged with the engaging teeth 7, 7 of the tape reel 6, 6 (see FIG. 4).
[0045]
The slide spring 20 is a compression coil spring, and is contracted between the inner surface of the rear wall 13 of the cassette shell 4 and the arrangement concave portion 22 of the slider 17, whereby the slider 17 is provided with a forward biasing force. (See FIGS. 6, 7, 8 and 12).
[0046]
On the left and right sides of the portion of the cassette shell 4 where the slider 17 is provided, short ribs 34, 34 are provided from the bottom surface thereof, and the ribs 34, 34 slide the slider 17 when viewed from a plane. Direction, a portion slightly larger than the outer peripheral edge of the tape reels 6, 6 and a portion located in the movement locus of the lock pieces 18, 18, of which the lock pieces 18, 18 are located in the movement locus. The portions that correspond to the cam followers 30, 30 are cam portions 35, 35 for restricting the rotation of the lock pieces 18, 18 (see FIGS. 4 and 5).
[0047]
Next, the operation of the reel lock mechanism 12 will be described. 6 and 7 are cross-sectional views showing the main parts in an enlarged manner, and FIGS. 8 to 12 are plan views showing the main parts in an enlarged manner. FIGS. 6 and 8 show a locked state of the tape reel 6, and FIGS. 7 and 12 show an unlocked state of the tape reel 6. Hereinafter, a state in which the tape reel 6 shifts from the locked state to the unlocked state is shown in the drawings. Therefore, it will be described.
[0048]
FIGS. 6 and 8 show a state where the tape cassette 1 is not mounted on the tape drive device and the reel lock mechanism 12 locks the tape reels 6.
[0049]
In this state, the slider 17 is urged forward by the slide spring 20, and the cam followers 30, 30 of the lock pieces 18, 18 are separated from the cam portions 31, 31. , 18 are rotated in the direction in which the locking claws 26, 26 at the tips are opened to engage with the recesses 8, 8 of the engaging teeth 7, 7 of the tape reels 6, 6, and lock the tape reels 6, 6. A state is formed (see FIG. 8).
[0050]
In addition, since the slider 17 has a forward biasing force, the two tape reels 6, 6 are both provided with rotational force in the direction in which the magnetic tape 5 is tensioned via the locking claws 26, 26. Thus, in the reel locked state, the magnetic tape 5 is maintained in a tensioned state (see FIG. 8).
[0051]
As shown in FIG. 8, the tip of the locking claw 26 of the lock piece 18, that is, the front edge 28 a of the flat portion 27 is the bottom surface of the recess 8 of the engaging tooth 7 of the tape reel 6. And the flat portion 27 of the locking claw 26 is substantially in surface contact with one surface 9a of the recess 8.
[0052]
Next, when the tape cassette 1 is mounted on the tape drive device, the insertion pin 16 of the device enters the cassette shell 4 from the rectangular hole 15 of the cassette shell 4 and enters the inclined surface 24 of the pin insertion recess 23 of the slider 17. In contact therewith, the slider 17 is moved backward against the elastic force of the slide spring 20 (see FIG. 9).
[0053]
When the slider 17 starts to retreat, the front edge 28a of the flat portion 27 of the locking claw 26 is separated from the one corner, and the flat portion 27 slides on the one surface 9a of the concave portion 8 and slides on the rear edge. 28 b is mounted on one tapered surface 10 a of the projection 10. This is because the one surface 9a of the concave portion 8 and the one tapered surface 10a of the convex portion 10 are formed substantially flush as described above (see FIG. 9).
[0054]
Further, when the slider 17 is retracted, the flat portion 27 of the locking claw 26 is separated from the one surface 9a of the concave portion 8 and mounted on only one tapered surface 10a of the convex portion 10 (see FIG. 10). .
[0055]
As described above, when the lock piece 18 moves rearward, the locking claw 26 does not catch on the protrusion 10 of the engagement tooth 7 of the tape reel 6. This is because, as described above, the width in the front-rear direction of the flat portion 27 of the locking claw 26 is larger than the distance between the one surface 9a of the concave portion 8 and the one tapered surface 10a of the convex portion 10 of the engaging tooth 7. Is also large.
[0056]
Thus, when the lock piece 18 moves rearward with the retreat of the slider 17, the tape reel 6 is not hooked and rotated (see FIG. 10), so that the magnetic tape 5 is not slackened. 8 to 12, it can be seen that the protrusions 10 marked with “•” do not move.
[0057]
Further, when the slider 17 retreats, the cam followers 30, 30 abut against the cam portions 35, 35 (see FIG. 11), the lock pieces 18, 18 are rotated in the unlocking direction, and the locking claws 26, 26 become tape reels. Separated from
[0058]
When the slider 17 is most retracted, the lock pieces 18, 18 are folded inward, whereby the tape reel is allowed to rotate within the movable range within the cassette shell, and the reel lock mechanism 12 is rotated. Is established. In FIG. 12, the tape reel 6 indicated by the two-dot chain line is in the state closest to the reel lock mechanism 12, but is rotated to a position where the lock piece 18 of the reel lock mechanism 12 does not hinder the rotation of the tape reel 6. ing.
[0059]
It should be noted that the specific shapes and structures of the respective parts shown in the above-described embodiments are merely examples of the embodiment of the present invention, and the technical scope of the present invention is limited by these. It must not be interpreted in a tentative way.
[0060]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, the tape lock reel lock mechanism of the present invention uses the tape reel of the tape cassette in which the tape reel on which the tape-shaped recording medium is wound inside the cassette shell is rotatably supported. A reel lock mechanism for locking is provided in a so-called triangular space between the two tape reels and the inner surface of the rear wall of the cassette shell, and a slider supported movably in the front-rear direction and a left and right side of the slider. Two lock pieces rotatably supported, a slide spring for pressing the slider forward, and a lock spring for urging the lock piece to rotate in a direction to engage the tape reel, The lock is achieved by the engagement of the locking claw of the lock piece with the engagement teeth of the tape reel as the slider advances, and the tape cassette is locked. In the reel lock mechanism in which the slider retreats by being mounted on the tape drive device, and the lock piece is rotated to release the reel lock, of the concave and convex of the engaging teeth of the tape reel, the bottom surface of the concave portion is flattened. The convex portion is formed with a tapered surface at both corners, and the locking claw of the lock piece is adjacent to one surface of the concave-shaped bottom surface of the concave portion and the rear side of the concave portion. A bridging portion bridging the one tapered surface of the convex portion is formed.
[0061]
Further, the tape cassette of the present invention is a tape cassette having a reel lock mechanism for locking the tape reel of a tape cassette in which a tape reel having a tape-shaped recording medium wound inside a cassette shell is rotatably supported. The reel lock mechanism is disposed in a so-called triangular space between the two tape reels and the inner surface of the back wall of the cassette shell, and is provided with a slider movably supported in the front-rear direction and a left and right side of the slider. A slider having two lock pieces movably supported, a slide spring for pressing the slider forward, and a lock spring for urging the lock piece to rotate in a direction for engaging the tape reel; The locking is achieved by the engagement of the locking claw of the lock piece with the engagement teeth of the tape reel as the The slider is retracted by being attached to the drive device, and the lock piece is rotated to release the reel lock. It is formed in a flat mountain shape, and both corners of the convex portion are formed in a tapered surface, and the locking claw of the lock piece is adjacent to one surface of the mountain bottom surface of the concave portion and the rear side of the concave portion. A straddle that bridges one of the tapered surfaces of the convex portion is formed.
[0062]
Therefore, in the reel lock mechanism and the tape cassette of the tape reel of the present invention, when the tape cassette is mounted on the tape drive device and the slider is moved backward, the locking claw of the lock piece is engaged with the tape reel. The tape reel is not rotated even when the lock piece is retracted, so that the tensioned tape-shaped recording medium does not slack.
[0063]
This prevents the tape-shaped recording medium from being loosened when mounted on the tape drive, preventing the tape path from forming properly or causing the tape-shaped recording medium to become entangled with the device. can do.
[0064]
Further, since the shapes of the concave portion and the convex portion of the tape reel are symmetrical with respect to the radius, respectively, the two tape reels (the supply reel and the take-up reel) do not have to be separate dedicated components, but have a common component. Therefore, there is no increase in cost as a configuration for achieving the above effects.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows an embodiment of a reel lock mechanism of a tape cassette of the present invention together with FIG. 2 to FIG. 10, which is a schematic perspective view of the tape cassette viewed from the front side.
FIG. 2 is a schematic perspective view of the tape cassette viewed from the back side.
FIG. 3 is a schematic plan view showing a state where an upper shell of a tape cassette is removed.
FIG. 4 is an enlarged perspective view showing a reel lock mechanism.
FIG. 5 is an enlarged exploded perspective view of the reel lock mechanism.
6 is an enlarged schematic longitudinal sectional view showing a reel lock mechanism together with FIG. 7, and this figure shows a locked state.
FIG. 7 shows an unlocked state.
8 is an enlarged plan view sequentially showing the operation of the reel lock mechanism together with FIGS. 9 to 12, and FIG. 8 shows a locked state.
FIG. 9 shows a state in which the lock piece is slightly retracted from FIG. 8 and the straddle straddles one surface of the concave portion and one tapered surface of the convex portion of the engagement tooth.
FIG. 10 shows a state in which the lock piece has receded slightly from FIG. 9 and the straddle has been placed only on one tapered surface of the projection of the engagement tooth.
FIG. 11 shows a state in which the lock piece is further retracted from FIG. 10 and the cam follower is in contact with the cam portion.
FIG. 12 shows a state in which the lock piece is further retracted from FIG. 11 and the lock is completely released.
13 is an enlarged plan view for explaining the operation of the conventional reel lock mechanism together with FIGS. 14 to 17, and FIG. 13 shows a locked state.
FIG. 14 shows a state in which the lock piece is slightly retracted from FIG. 13 and the locking claw is hooked on the projection.
FIG. 15 shows a state in which the lock piece is slightly retracted from FIG. 14, the locking claw is hooked on the projection, and the tape reel is rotated.
FIG. 16 shows a state in which the lock piece is further retracted from FIG. 15 and the cam follower is in contact with the cam portion.
FIG. 17 shows a state where the lock piece is further retracted from FIG. 16 and the lock is completely released.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... tape cassette, 4 ... cassette shell, 5 ... magnetic tape (tape recording medium), 6 ... tape reel, 7 ... engaging teeth, 8 ... concave part, 9 ... bottom face, 9a ... one surface, 10 ... convex part 10a: One tapered surface, 10b: The other tapered surface, 12: Reel lock mechanism, 13: Back wall, 14: Triangular space (space), 17: Slider, 18: Lock piece, 19: Lock spring, 20 ... Sliding spring, 26 ... Locking claw (lock piece), 27 ... Flat part (straddling part)

Claims

A reel lock mechanism that locks the tape reel of a tape cassette in which a tape reel on which a tape-shaped recording medium is wound inside a cassette shell is rotatably supported. The reel lock mechanism includes two tape reels and an inner surface of a rear wall of the cassette shell. A slider disposed in a space between the sliders (hereinafter referred to as a “triangular space”) and supported movably in the front-rear direction, two lock pieces rotatably supported on left and right sides of the slider, It has a slide spring for pressing the slider forward and a lock spring for urging the lock piece to rotate in the direction of engagement with the tape reel. Locking is performed by engaging the engaging teeth, and the slider is retracted by mounting the tape cassette to the tape drive device, and Click piece is rotated in the reel lock mechanism in which the reel lock is released,
Among the concave and convex of the engaging teeth of the tape reel, the bottom surface of the concave portion is formed in a flat mountain shape, both corners of the convex portion are formed in a tapered surface, and the locking claw of the lock piece has the concave portion. A crossover portion that bridges between one surface of the bottom surface of the mountain and one tapered surface of a convex portion adjacent to the rear side of the concave portion.

A tape cassette having a reel lock mechanism for locking the tape reel of a tape cassette in which a tape reel on which a tape-shaped recording medium is wound inside a cassette shell is rotatably supported,
The reel lock mechanism is provided in a space between the two tape reels and the inner surface of the back wall of the cassette shell (hereinafter, referred to as a “triangular space”), and is supported movably in the front-rear direction. Two lock pieces rotatably supported on both left and right sides of the slider, a slide spring for pressing the slider forward, and a lock spring for biasing the lock piece to rotate in a direction to engage the tape reel. The lock is performed by the engagement of the locking claw of the lock piece with the engagement teeth of the tape reel as the slider advances, and the slider retreats when the tape cassette is mounted on the tape drive device. And, the lock piece is rotated to release the reel lock,
Among the concave and convex of the engaging teeth of the tape reel, the bottom surface of the concave portion is formed in a flat mountain shape, both corners of the convex portion are formed in a tapered surface, and the locking claw of the lock piece has the concave portion. A cross-over portion that bridges one surface of the mountain-shaped bottom surface and one tapered surface of a convex portion adjacent to the rear side of the concave portion.