JP3593532B2

JP3593532B2 - Connector terminal release structure

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Publication number: JP3593532B2
Application number: JP2001093235A
Authority: JP
Inventors: 真也山本
Original assignee: Yazaki Corp
Current assignee: Yazaki Corp
Priority date: 2001-03-28
Filing date: 2001-03-28
Publication date: 2004-11-24
Anticipated expiration: 2019-04-05
Also published as: JP2001297816A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタハウジング内の係止ランスを治具棒でこじることなく、係止ランスと端子との係合を容易に解除することのできるコネクタの端子係止解除構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図１１は、従来のコネクタの端子係止解除構造の一形態（実開平７−１４５７７号）を示すものである。
この構造は、合成樹脂製のコネクタハウジング５１の上側の開口５２から治具棒５３を斜めに差し込んで、コネクタハウジング５１内の可撓性の係止ランス５４をこじり上げて、端子５５と係止ランス５４との係合を解除させるものである。
【０００３】
上側の開口５２に隣接して、係止ランス５４のこじり方向に停止壁５６が設けられ、係止ランス５４の過度の変形が防止されている。また、コネクタハウジング５１の前端側において、上側の開口５２に隣接して、テーパ状の短いガイド面５７を有する支持壁５８が設けられている。ガイド面５７に沿って治具棒５３を開口５２からコネクタハウジング５１内に挿入し、支持壁５８を支点として、治具棒５３で係止ランス５４の先端をこじるようにして持ち上げる。コネクタハウジング５１の前端壁５９には、係止ランス５４を成形するための型抜き孔６０が設けられている。
【０００４】
コネクタハウジング５１には上下二段に端子収容室６１が設けられ、上下の各端子収容室６１に端子５５が背中合わせに収容される。開口５２は各端子収容室６１の外側に対称に設けられている。係止ランス５４は停止壁５６と端子５５との間に位置している。係止ランス５４の内側の突部５４ａが端子５５の係合孔に進入して、端子５５が後抜けなく係止される。コネクタハウジング５１と端子５５とでコネクタ６２が構成される。
【０００５】
しかしながら、上記従来の構造にあっては、治具棒挿入用の開口５２をコネクタハウジング５１の上下の外側壁に設けるために、端子収容室６１が二段又は一段に限定され、多段（三段以上）の多極コネクタを得ることができないという問題があった。また、コネクタハウジング５１の前端壁５９に、係止ランス成形用の型抜き孔６０があるために、作業者が間違って型抜き孔６０に治具棒５３を挿入し、端子５５をこじって変形させてしまうといった問題があった。
【０００６】
一方、図１２(a)(b)は、従来のコネクタの端子係止解除構造の他の形態を示すものである。
この構造は、コネクタハウジング６５の前端壁６６に治具棒挿入用の孔部６７を設けて、治具棒６８を前方からコネクタハウジング６５内に水平に挿入し、係止ランス６９の先端に係合させて、孔部６７の端縁を支点として図１２(b) の矢印ロの如く回動させて、係止ランス６９をこじり上げることにより、端子７０と係止ランス６９の係合を解除させるものである。
【０００７】
治具棒挿入用の孔部６７は係止ランス成形用の型抜き孔を代用したものであり、孔部６７はかなり大きなものとなっている。コネクタハウジング６５の前端壁６６には、治具棒挿入用の孔部６７の下側に相手端子挿入用の孔部７１が設けられている。端子７０は雌型のものであり、孔部７１から相手側コネクタ（図示せず）の雄型の端子が挿入されて、端子７０に接続される。この構造によれば、端子７０の多段配列が可能となる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記図１２(a)(b)における従来の構造にあっては、治具棒挿入用の孔部６７を係止ランス成形用の大きな型抜き孔で代用しているために、治具棒６８の挿入位置が定まらず、係止ランス６９のこじり操作を正確に行い難いという問題があった。また、手探りで治具棒６８を係止ランス６９に突き当てたり、手探りで係止ランス６９をこじったりするために、係止ランス６９や端子７０を傷めやすいという問題があった。また、前記形態（図１１）でもそうであるが、治具棒５３，６８をこじる動作にテコの原理を応用しているために、必要以上に大きな力が作用しやすく、係止ランス５４，６９をコネクタハウジング５１，６５の外側壁５６，７２に強く押圧することで、係止ランス５４，６９を変形させてしまうという懸念があった。さらに、治具棒５３，６８をコネクタハウジング５１，６５内に挿入してからこじるという二つの動作が必要であるために、係止解除作業が面倒であるという問題があった。
【０００９】
本発明は、上記した各従来の形態の問題点に鑑み、端子を多段に配置できるのは勿論のこと、係止ランスを変形や傷みなく、簡単な操作で、正確に撓ませることができるコネクタの端子係止解除構造を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、コネクタ内の可撓性の係止ランスで端子を係止し、治具棒を該コネクタ内に挿入して該治具棒で該係止ランスを係止解除方向に撓ませるコネクタの端子係止解除構造において、前記係止ランスの前端部に、前記端子の段部を係止するための係止突部と、前記治具棒の先端部を摺接させる係止解除用の前下がりの傾斜ガイド面とがランス幅方向に並んで形成され、該係止突部が後下がりの傾斜面を有し、該後下がりの傾斜面が該係止ランスの真直部に続いたことを特徴とする（請求項１）。
前記係止突部が係止用の前端面を有することも有効である（請求項２）。
また、コネクタハウジングの前部開口に装着されるフロントホルダに治具棒挿入用の孔部が設けられ、該治具棒挿入用の孔部と前記係止解除用の傾斜ガイド面とが同一直線上に位置することも有効である（請求項３）。
また、コネクタハウジングの前部開口に装着されるフロントホルダの相手端子挿入用の孔部に対し、治具棒挿入用の孔部がオフセットして設けられたことも有効である（請求項４）。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。
図１〜図３は、本発明に係るコネクタの端子係止解除構造の一実施形態を示すものである。
図１の如く、合成樹脂製のコネクタハウジング１の前端部に合成樹脂製のフロントホルダ２が設けられ、フロントホルダ２に、コネクタハウジング１内の可撓性の係止ランス３に対する治具棒挿入用の孔部４と、コネクタハウジング１内の端子５に対する相手端子挿入用の孔部６とが設けられている。
【００１２】
治具棒挿入用の孔部４の内径は治具棒７の外径に合わせて設定されている。正確には孔部４の内径は治具棒７の外径よりも僅かに大きく設定されている。孔部４は係止ランス３の先端（前端）に対向して配置されている。孔部４の中心線（図示せず）は係止ランス３の水平な真直部１２の中心線と平行に位置している。孔部４はフロントホルダ２の前端壁８の厚さと同一の長さで、前端壁８に対して垂直に形成されている。孔部４の内径と長さとは治具棒７をガタ付き（振れ）なく真直に支持できる程度のものである。
【００１３】
また、孔部４の下側内面と同一平面上に、フロントホルダ２から係止ランス３の前端側に向けてガイド板９が突設されている。ガイド板９の延長線（図示せず）と係止ランス３の真直部１２の延長線（図示せず）とは平行に位置する。ガイド板９は係止ランス３の先端の近傍まで真直に延長されている。ガイド板９はフロントホルダ２の前端壁８に対して垂直に形成され、孔部４の長さよりもかなり長く（孔部４の長さの二倍程度の長さに）形成されている。孔部４とガイド板９とは係止ランス３の撓み方向とは直交する方向に延びている。
【００１４】
図２にも示す如く、係止ランス３は先端側にテーパ状の傾斜ガイド面１０を有している。傾斜ガイド面１０は治具棒挿入用の孔部４（図１）に対向している。傾斜ガイド面１０の始端１０ａは係止ランス３の下面に極めて近接している。すなわち、係止ランス３の先端部は傾斜ガイド面１０によって略くさび状に尖っている。これにより、治具棒７の先端が傾斜ガイド面１０に確実に接触する。
【００１５】
傾斜ガイド面１０の終端１０ｂは係止ランス３の頂部とほぼ一致し、終端１０ｂは傾斜ガイド面１０とは逆向きの勾配で後側の傾斜面１１に続き、傾斜面１１は係止ランス３の基部側の真直部１２（図１）の上面に続いている。図１の如く、基部側の真直部１２は前記ガイド板９の上面側のガイド面１３の延長線上に位置して、コネクタハウジング１に一体に続いている。コネクタハウジング１の下側の外側壁１４と係止ランス３との間にはランス撓み空間１５が設けられている。ガイド板９は外側壁１４の内側に挿入され、ガイド板９の先端はランス撓み空間１５に対向して位置している。
【００１６】
図２の如く、係止ランス３の傾斜ガイド面１０の側方には並列に台形状ないし矩形状の係止突部１６が一体に形成され、係止突部１６は後側の傾斜面１８を経て真直部１７に続き、傾斜面１８と真直部１７とは段差１９を介して傾斜ガイド面１０の後側の傾斜面１１と真直部１２（図１）とに並列に続いている。係止突部１６が端子５（図１）の下側の段部２０（図１）に係合して、端子５を後抜けなく係止する。段部２０は係止用の突部２７の後端に位置する。傾斜ガイド面１０の頂部（１０ｂ）と係止突部１６の頂部とはほぼ同じ高さ、ないしは係止突部１６の方がやや高く設定されている。係止ランス３を正面から見た場合、幅方向の一方に傾斜ガイド面１０が位置し、他方に係止突部１６が位置する。
【００１７】
図１の如く、治具棒７の先端部には、係止ランス３の傾斜ガイド面１０に対するテーパ状の傾斜面２１を有する押接部２５と、係止突部１６（図２）の前端面（先端面）１６ａに対する当接段部２２とが形成されている。治具棒７の後端側は大径なグリップ２３に続いている。コネクタハウジング１と端子５とフロントホルダ２とでコネクタ２４が構成される。
【００１８】
治具棒７はコネクタ２４の前端側から孔部４に挿入され、孔部４の内面４ａと同一平面のガイド板９のガイド面１３に沿って、図３の矢印イの如く端子５の長手方向に真直に進入する。図３において、治具棒７は全長の大部分の長さの範囲でガイド板９と孔部４の内面４ａ（図１）とに隙間なく接触している。これは孔部４の内径が治具棒７の外径とほぼ同程度の寸法に設定されているからに他ならない。
【００１９】
治具棒７はガタ付きや振れなく、係止ランス３の傾斜ガイド面１０に向けて挿入される。そして、治具棒７の先端部すなわち下向きの傾斜面２１が係止ランス３の上向きの傾斜ガイド面１０に摺接しつつ、係止ランス３を撓み空間１５側に下向きに押圧して撓ませる。これにより、係止突部１６（図２）と端子５の段部２０との係合が解除される。治具棒７をコネクタハウジング１内に直線的に進入させるという一動作で、係止ランス３が確実に押し下げられ、端子５の係止が簡単に解除される。治具棒７を挿入した状態で端子付きの電線（図示せず）を後方に引っ張ることで端子５が抜き出される。
【００２０】
図４〜図６は、上記係止ランス３と治具棒７の構造を示す説明図（上面図）である。
図４の如く、フロントホルダ２の治具棒挿入用の孔部４（本形態で孔部４は矩形状に形成されている）はガイド板９のガイド面１３に同一平面で且つ同一幅で続いている。孔部４の中心線（図示せず）は係止ランス３の傾斜ガイド面１０側にやや偏心して位置している。孔部４の内径ｄ1 よりも係止ランス３の幅Ｓ1 が広く形成され、係止ランス３は全長に渡って同一の幅Ｓ1 で形成されている。
【００２１】
図５の如く、治具棒７の外径Ｄ1 は孔部４の内径ｄ1 にほぼ等しい（正確には孔部４の内径ｄ1 が若干大きい）。治具棒７の先端部には係止ランス３の傾斜ガイド面１０に対する押接部２５が突出形成され、押接部２５の側方は矩形状に切欠されている。押接部２５の長さＬ1 は傾斜ガイド面１０の長さＬ2 にほぼ等しく、押接部２５の幅Ｓ2 は傾斜ガイド面１０の幅Ｓ3 よりもやや小さい。押接部２５に隣接する切欠部２６の前端面すなわち当接段部２２は係止ランス３の係止突部１６の垂直な前端面１６ａに平行に対向している。
【００２２】
図６の如く、治具棒７の先端側の押接部２５が係止ランス３の傾斜ガイド面１０に摺接して係止ランス３を押し下げ、端子５（図３）の係止が解除された状態で、治具棒７の切欠部２６（図５）の前端面すなわち当接段部２２が係止ランス３の係止突部１６の前端面１６ａに当接する。これにより、治具棒７がそれ以上押し込まれることがなく、係止ランス３を必要以上に撓ませることが回避され、係止ランス３の変形が防止される。
【００２３】
治具棒７の当接段部２２が係止ランス３の前端面１６ａに当接すると同時に、グリップ２３の前端面２３ａをフロントホンダ２の前端壁８に当接させることも可能であり、これにより、係止ランス３の長手方向への不必要な押圧が防止される。
【００２４】
図７〜図１０は、前記端子５（図３）を多段に収容可能なコネクタハウジング３１とそれに対応するフロントホルダ３２の実施形態をそれぞれ示すものである。図１と同一の構成部分には同一の符号を用いて説明する。
【００２５】
図７の如く、合成樹脂製のコネクタハウジング３１には多段（本形態で四段）に端子収容室３３が設けられている。各端子収容室３３の底壁３４と一体に且つ底壁３４の延長線上に可撓性の係止ランス３が形成され、係止ランス３が底壁３４の一部を兼ねている。端子収容室３３の長手方向の中間部には、端子二重係止用のスペーサ（図示せず）に対する挿入孔３５が形成されている。
【００２６】
コネクタハウジング３１の前端部において係止ランス３の前方には、端子収容室３３とほぼ同じ幅の開口３６（図８）が設けられている。開口３６は係止ランス３の成形時の型抜き孔を兼ねている。
【００２７】
左右の各端子収容室３３は隔壁３７（図８）で隔てられ、隔壁３７の下端は係止ランス３の上端と同じ高さに位置している。係止ランス３は図２で示した如く幅方向の一方に傾斜ガイド面１０（図８）を有し、他方に係止突部１６を有している。コネクタハウジング３１の前端部には、外周壁３８（図８）で囲まれた大きな開口３９が形成され、開口３９に図９のフロントホルダ３２が嵌合される。開口３９の側縁に、フロントホルダ３２に対する係止部４０が形成されている。
【００２８】
図９の如く、フロントホルダ３２の前端壁８には、各端子収容室３３（図７）に対応する複数の端子挿入用の孔部６が整列して設けられている。孔部６の周囲には、相手側コネクタ（図示せず）の雄端子に対するガイドテーパ面４１が形成されている。前端壁８の周囲に、コネクタハウジング３１（図８）の係止部４０に対する係合突部４２が形成されている。前端壁８には、端子挿入用の孔部６の下側において治具棒挿入用の矩形状の孔部４が整列して設けられている。孔部４は、係止ランス３（図８）の傾斜ガイド面１０の位置に対応して端子挿入用の孔部６の片側寄りに偏心して配置されている。
【００２９】
図１０の如く、フロントホルダ３２の前端壁８の裏面側に、治具棒案内用のガイド板９が複数段に突出して設けられている。各ガイド板９は並列な各治具棒挿入用の孔部４の下側に沿って前端壁８の幅方向に連続して形成されている。各ガイド板９は前端壁８に対して直角に且つ水平に突出している。
【００３０】
各ガイド板９には、各治具棒挿入用の孔部４に対応して、孔部４と同一幅の凹字状のガイド溝４３が形成され、ガイド溝４３の底面であるガイド面１３が孔部４の下側の内面と同一平面上に続いている。孔部４の両側面はガイド溝４３の両側面に真直に続いている。ガイド溝４３は孔部４からガイド板９の先端（後端）に達するまで直線的に形成されている。図１０で、４２は、コネクタハウジング３１（図８）に対する係合突部、４５は、位置決め用のガイド突部である。
【００３１】
図７の如く、フロントホルダ３２の各ガイド板９はコネクタハウジング３１の前端側の開口３９から係止ランス３に向けて挿入される。各ガイド板９の先端下側には、挿入性を良くするためのテーパ面４６が形成されている。フロントホルダ３２をコネクタハウジング３１に装着した状態で、各ガイド板９は図１の如く係止ランス３の前端のやや下側に近接して対向する。以下、治具棒７を挿入して係止ランス３を係止解除方向に撓ませて、端子５（図１）の係止を解除する動作は図１〜図６と同様であるので説明を省略する。
【００３２】
図７に示す多段多極型のコネクタハウジング３１においては、最下段の係止ランス３の下側に外側壁１４（図１）は設けられていない。コネクタハウジング３１の上部には、相手側の雌型のコネクタハウジング（図示せず）に対するロックアーム４７が設けられている。本形態のコネクタハウジング３１は雄型のものである。コネクタハウジング３１とフロントホルダ３２と端子５（図１）とで多段式の多極コネクタが構成される。
【００３３】
なお、図１における治具棒７の先端側の傾斜面２１は係止ランス３の傾斜ガイド面１０に治具棒７をよりスムーズに摺接させるのに役立っているが、傾斜面２１を形成しない場合でも、係止ランス３に傾斜ガイド面１０がある限り、治具棒７の先端部を傾斜ガイド面１０に摺接させつつ係止ランス３を係止解除方向に撓ませることが可能である。また、本形態の治具棒７は矩形状に形成し、ガイド板９に対して面接触させることで、直進性を高めて、係止ランス３に対する治具棒７の位置ずれを防止しているが、治具棒挿入用の孔部４の内径をほぼ治具棒７の外径と同じにして、且つ孔部４の長さを長くすることで、断面円形の治具棒（図示せず）と円形の孔部でも十分に対応可能である。
【００３４】
また、係止ランス３は、図２の如く係止突部１６と傾斜ガイド面１０とを並列に形成して、端子５（図１）の係止と係止解除とを別々に行わせて、係止と係止解除の信頼性を高めているが、傾斜ガイド面１０の頂部１０ｂに係止突部の作用をさせて、頂部１０ｂで端子５（図１）を係止させることも可能であり、この場合は係止ランス３の幅寸法がほぼ半減され、コネクタハウジング１の幅方向のコンパクト化とファインピッチ化に役立つ。また、コネクタハウジング１は図７のような多段式のものに限らず、単段式のものであってもよく、フロントホルダ２，３２は各コネクタハウジング１，３１の形状に応じて形成可能である。
【００３５】
また、樹脂成形技術上で可能であれば、フロントホルダ２，３２をコネクタハウジング１，３１と一体化させ、フロントホルダを一体化させたコネクタハウジング（図示せず）に治具棒挿入用の孔部４やガイド板９を形成してもよい。また、係止ランス３は例えばスペーサ（図示せず）に設ける等して、コネクタハウジング１，３１とは別体のものであってもよい。また、本文中における上下の方向の定義付けはあくまでも実施形態に限ったものであり、コネクタ２４の使用状態においては上記した上下が１８０°反転したり、９０°反転したりすることもあり得る。
【００３６】
【発明の効果】
以上の如く、請求項１又は２記載の発明によれば、係止ランスの傾斜ガイド面とは独立した係止突部によって端子の係止が確実に行われ、端子の係止力が増大する。また、係止突部とは独立して傾斜ガイド面を形成したことで、コネクタ内に挿入された治具棒の先端部が傾斜ガイド面に摺接しつつ、係止ランスを係止解除方向に撓ませるから、治具棒の挿入操作（一つの操作）のみで簡単に且つ確実に端子の係止を解除することができる。そして、従来のような係止ランスのこじり動作を全く行う必要がないから、係止ランスの傷付きや変形が確実に防止される。
【００３７】
また、請求項３記載の発明によれば、治具棒が孔部に沿って係止ランスの傾斜ガイド面に真直に案内されるから、治具棒の先端部が傾斜ガイド面に摺接しつつ、係止ランスを係止解除方向に確実に撓ませて、治具棒の挿入操作のみで簡単に且つ確実に端子の係止を解除することができる。また、治具棒挿入用の孔部と係止ランスの傾斜ガイド面とを前後に対向させたことで、コネクタ内に端子を二段には勿論のこと三段以上の多段に配置することができる。
【００３８】
また、コネクタハウジングとは別体のフロントホルダに治具棒挿入用の孔部を設けたことで、コネクタハウジングの係止ランス成形用の大きな型抜き孔とは関係なく、小さな径の治具棒挿入用の孔部を設定することができ、それにより、治具棒が孔部内でガタ付かず、治具棒の挿入方向が正確に規定され、治具棒の先端部が係止ランスの傾斜ガイド面に正確にアプローチされ、従来の手探りの治具棒操作で係止ランスや端子を傷付けたり変形させたりする恐れがなくなる。
【００３９】
また、請求項４記載の発明によれば、コネクタハウジングとは別体のフロントホルダに治具棒挿入用の孔部をオフセットして設けたことで、請求項３記載の発明の効果と同様に、コネクタハウジングの係止ランス成形用の大きな型抜き孔とは関係なく、小さな径の治具棒挿入用の孔部を設定することができ、それにより、治具棒が孔部内でガタ付かず、治具棒の挿入方向が正確に規定され、治具棒の先端部が係止ランスの傾斜ガイド面に正確にアプローチされ、従来の手探りの治具棒操作で係止ランスや端子を傷付けたり変形させたりする恐れがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るコネクタの端子係止解除構造の一実施形態を示す縦断面図である。
【図２】係止ランスを示す斜視図である。
【図３】端子の係止を解除した状態を示す縦断面図である。
【図４】係止ランスと治具棒挿入用の孔部の構造を示す説明図（上面図）である。
【図５】係止ランスと治具棒の構造を示す説明図（上面図）である。
【図６】同じく治具棒で係止ランスを撓ませた状態を示す説明図（上面図）である。
【図７】コネクタハウジングとフロントホルダの一形態を示す縦断面図である。
【図８】同じくコネクタハウジングを示す正面図である。
【図９】フロントホルダを示す正面図である。
【図１０】フロントホルダを示す斜視図である。
【図１１】従来の一形態を示す縦断面図である。
【図１２】(a)(b)は従来の他の形態を操作順に示す縦断面図である。
【符号の説明】
１，３１コネクタハウジング
２，３２フロントホルダ
３係止ランス
４孔部（治具棒挿入用の孔部）
５端子
６孔部（相手端子挿入用の孔部）
７治具棒
１０傾斜ガイド面
１６係止突部
１６ａ前端面
２０段部
２４コネクタ
３９前部開口[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a terminal locking release structure of a connector that can easily release engagement between a locking lance and a terminal without prying a locking lance in a connector housing with a jig bar.
[0002]
[Prior art]
FIG. 11 shows one embodiment (Japanese Utility Model Laid-Open No. 7-14577) of a conventional connector terminal unlocking structure.
In this structure, a jig rod 53 is inserted obliquely from an upper opening 52 of a synthetic resin connector housing 51 to pry up a flexible locking lance 54 in the connector housing 51 to lock the terminal 55. The engagement with the lance 54 is released.
[0003]
A stop wall 56 is provided adjacent to the upper opening 52 in the twisting direction of the locking lance 54 to prevent the locking lance 54 from being excessively deformed. A support wall 58 having a short tapered guide surface 57 is provided on the front end side of the connector housing 51 adjacent to the upper opening 52. The jig rod 53 is inserted into the connector housing 51 from the opening 52 along the guide surface 57, and the jig rod 53 is used to pry up the tip of the locking lance 54 and lift it up with the support wall 58 as a fulcrum. The front end wall 59 of the connector housing 51 is provided with a punching hole 60 for forming the locking lance 54.
[0004]
The connector housing 51 is provided with two terminal housing chambers 61 in the upper and lower stages, and the terminals 55 are housed in the upper and lower terminal housing chambers 61 back to back. The openings 52 are provided symmetrically outside each terminal accommodating chamber 61. The locking lance 54 is located between the stop wall 56 and the terminal 55. The protrusion 54a inside the locking lance 54 enters the engaging hole of the terminal 55, and the terminal 55 is locked without falling back. The connector 62 is composed of the connector housing 51 and the terminals 55.
[0005]
However, in the above-mentioned conventional structure, the terminal accommodating chamber 61 is limited to two steps or one step because the jig rod insertion openings 52 are provided in the upper and lower outer walls of the connector housing 51, and the multistage (three steps) There is a problem that the multi-pole connector described above cannot be obtained. Further, since the front end wall 59 of the connector housing 51 has the die release hole 60 for forming the locking lance, the operator erroneously inserts the jig rod 53 into the die release hole 60 and pry the terminal 55 to deform. There was a problem of letting them do it.
[0006]
On the other hand, FIGS. 12 (a) and 12 (b) show another embodiment of a conventional terminal unlocking structure of a connector.
In this structure, a hole 67 for inserting a jig rod is provided in a front end wall 66 of the connector housing 65, and the jig rod 68 is horizontally inserted into the connector housing 65 from the front. The terminal 70 and the locking lance 69 are disengaged by pivoting the locking lance 69 with the end of the hole 67 as a fulcrum as shown by the arrow B in FIG. It is to let.
[0007]
The hole 67 for inserting the jig rod is a substitute for a mold release hole for forming a locking lance, and the hole 67 is considerably large. In the front end wall 66 of the connector housing 65, a hole 71 for inserting a mating terminal is provided below the hole 67 for inserting a jig bar. The terminal 70 is a female type, and a male terminal of a mating connector (not shown) is inserted from the hole 71 and connected to the terminal 70. According to this structure, the terminals 70 can be arranged in multiple stages.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional structure shown in FIGS. 12 (a) and 12 (b), the jig rod insertion hole 67 is replaced by a large die hole for locking lance molding. There is a problem that the insertion position of the rod 68 is not determined, and it is difficult to accurately perform the twisting operation of the locking lance 69. In addition, there is a problem that the locking lance 69 and the terminal 70 are easily damaged because the jig rod 68 is abutted against the locking lance 69 or the locking lance 69 is pryed by groping. Also, as in the above-described embodiment (FIG. 11), since the lever principle is applied to the operation of prying the jig rods 53 and 68, an unnecessarily large force is likely to act thereon, and the locking lance 54, There is a concern that the locking lances 54, 69 may be deformed by strongly pressing the 69 against the outer walls 56, 72 of the connector housings 51, 65. Further, since two operations of inserting the jig rods 53 and 68 into the connector housings 51 and 65 and then prying are required, there is a problem that the unlocking operation is troublesome.
[0009]
The present invention has been made in view of the above-described problems of the conventional embodiments, and in addition to being capable of disposing terminals in multiple stages, a connector that can accurately bend by a simple operation without deformation or damage of a locking lance. It is an object of the present invention to provide a terminal lock release structure.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the present invention, a terminal is locked by a flexible locking lance in a connector, a jig rod is inserted into the connector, and the locking lance is fixed by the jig rod. in terminal unlocking structure of the connector to deflect the unlocking direction, the front end of the locking lance, and the locking projection for locking the stepped portion of the terminal, distal end of the jig rod And a forwardly- lowering inclined guide surface for unlocking which is brought into sliding contact with the lance is formed side by side in the lance width direction, the locking projection has a rearwardly downwardly inclined surface, and the rearwardly downwardly inclined surface is formed by the engaging member. A straight portion of the stop lance is provided (claim 1).
It is also effective that the locking projection has a locking front end surface (claim 2).
Further, a hole for inserting a jig rod is provided in a front holder mounted on a front opening of the connector housing, and the hole for inserting the jig rod and the inclined guide surface for releasing the lock are the same. Positioning on a line is also effective (claim 3).
It is also effective that the hole for inserting the jig bar is provided offset from the hole for inserting the mating terminal of the front holder mounted on the front opening of the connector housing. .
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, specific examples of the embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIGS. 1 to 3 show an embodiment of a terminal lock release structure for a connector according to the present invention.
As shown in FIG. 1, a synthetic resin front holder 2 is provided at the front end of a synthetic resin connector housing 1, and a jig rod is inserted into the front holder 2 into a flexible locking lance 3 in the connector housing 1. And a hole 6 for inserting a mating terminal into the terminal 5 in the connector housing 1.
[0012]
The inner diameter of the hole 4 for inserting the jig rod is set in accordance with the outer diameter of the jig rod 7. To be precise, the inner diameter of the hole 4 is set slightly larger than the outer diameter of the jig rod 7. The hole 4 is arranged to face the tip (front end) of the locking lance 3. The center line (not shown) of the hole 4 is located parallel to the center line of the horizontal straight portion 12 of the locking lance 3. The hole 4 has the same length as the thickness of the front end wall 8 of the front holder 2 and is formed perpendicular to the front end wall 8. The inner diameter and length of the hole 4 are such that the jig rod 7 can be supported straight without any play (runout).
[0013]
A guide plate 9 projects from the front holder 2 toward the front end of the locking lance 3 on the same plane as the lower inner surface of the hole 4. An extension line (not shown) of the guide plate 9 and an extension line (not shown) of the straight portion 12 of the locking lance 3 are positioned in parallel. The guide plate 9 extends straight to the vicinity of the tip of the locking lance 3. The guide plate 9 is formed perpendicular to the front end wall 8 of the front holder 2, and is formed to be considerably longer than the length of the hole 4 (about twice as long as the length of the hole 4). The hole 4 and the guide plate 9 extend in a direction orthogonal to the bending direction of the locking lance 3.
[0014]
As shown in FIG. 2, the locking lance 3 has a tapered inclined guide surface 10 on the distal end side. The inclined guide surface 10 faces the hole 4 (FIG. 1) for inserting the jig rod. The starting end 10 a of the inclined guide surface 10 is very close to the lower surface of the locking lance 3. That is, the leading end of the locking lance 3 is sharply shaped like a wedge by the inclined guide surface 10. This ensures that the tip of the jig rod 7 contacts the inclined guide surface 10.
[0015]
The terminal end 10b of the inclined guide surface 10 substantially coincides with the top of the locking lance 3, and the terminal end 10b continues to the rear inclined surface 11 at a gradient opposite to that of the inclined guide surface 10, and the inclined surface 11 is And continues to the upper surface of the straight portion 12 (FIG. 1) on the base side. As shown in FIG. 1, the straight portion 12 on the base side is located on an extension of the guide surface 13 on the upper surface side of the guide plate 9 and is integrally connected to the connector housing 1. A lance bending space 15 is provided between the lower outer wall 14 of the connector housing 1 and the locking lance 3. The guide plate 9 is inserted inside the outer wall 14, and the tip of the guide plate 9 is located facing the lance bending space 15.
[0016]
As shown in FIG. 2, a trapezoidal or rectangular locking projection 16 is integrally formed in parallel on the side of the inclined guide surface 10 of the locking lance 3, and the locking projection 16 is formed on the rear inclined surface 18. The inclined surface 18 and the straight portion 17 continue in parallel with the inclined surface 11 on the rear side of the inclined guide surface 10 and the straight portion 12 (FIG. 1) via a step 19 via the straight portion 17. The locking projection 16 is engaged with the lower step 20 (FIG. 1) of the terminal 5 (FIG. 1) to lock the terminal 5 without falling back. The step 20 is located at the rear end of the locking projection 27. The top (10b) of the inclined guide surface 10 and the top of the locking projection 16 are set at substantially the same height, or the locking projection 16 is set slightly higher. When the locking lance 3 is viewed from the front, the inclined guide surface 10 is located on one side in the width direction, and the locking projection 16 is located on the other side.
[0017]
As shown in FIG. 1, at the tip of the jig bar 7, a pressing portion 25 having a tapered inclined surface 21 with respect to the inclined guide surface 10 of the locking lance 3, and a front end of the locking projection 16 (FIG. 2). The contact step portion 22 with respect to the surface (tip surface) 16a is formed. The rear end side of the jig rod 7 continues to a large-diameter grip 23. The connector 24 is composed of the connector housing 1, the terminals 5, and the front holder 2.
[0018]
The jig rod 7 is inserted into the hole 4 from the front end side of the connector 24, and extends along the guide surface 13 of the guide plate 9 flush with the inner surface 4 a of the hole 4, as shown by an arrow A in FIG. Go straight in the direction. In FIG. 3, the jig rod 7 is in contact with the guide plate 9 and the inner surface 4a of the hole 4 (FIG. 1) without any gap in the range of most of the entire length. This is because the inner diameter of the hole 4 is set to be substantially the same as the outer diameter of the jig rod 7.
[0019]
The jig rod 7 is inserted toward the inclined guide surface 10 of the locking lance 3 without rattling or swinging. Then, the tip of the jig rod 7, that is, the downward inclined surface 21 slidably contacts the upward inclined guide surface 10 of the locking lance 3, and presses the locking lance 3 downward to the bending space 15 to bend. As a result, the engagement between the locking projection 16 (FIG. 2) and the step 20 of the terminal 5 is released. By one operation of linearly moving the jig rod 7 into the connector housing 1, the locking lance 3 is securely pushed down, and the locking of the terminal 5 is easily released. With the jig rod 7 inserted, the terminal 5 is pulled out by pulling an electric wire with a terminal (not shown) backward.
[0020]
4 to 6 are explanatory views (top views) showing the structures of the locking lance 3 and the jig bar 7.
As shown in FIG. 4, the hole 4 for inserting the jig rod of the front holder 2 (in this embodiment, the hole 4 is formed in a rectangular shape) has the same plane and the same width as the guide surface 13 of the guide plate 9. in the process of. The center line (not shown) of the hole 4 is positioned slightly eccentric to the inclined guide surface 10 side of the locking lance 3. The width S1 of the locking lance 3 is formed wider than the inner diameter d1 of the hole 4, and the locking lance 3 is formed with the same width S1 over the entire length.
[0021]
As shown in FIG. 5, the outer diameter D1 of the jig rod 7 is substantially equal to the inner diameter d1 of the hole 4 (accurately, the inner diameter d1 of the hole 4 is slightly larger). At the tip of the jig bar 7, a pressing portion 25 is formed so as to protrude from the locking lance 3 against the inclined guide surface 10, and a side of the pressing portion 25 is cut out in a rectangular shape. The length L1 of the pressing portion 25 is substantially equal to the length L2 of the inclined guide surface 10, and the width S2 of the pressing portion 25 is slightly smaller than the width S3 of the inclined guide surface 10. The front end surface of the cutout portion 26 adjacent to the pressing portion 25, that is, the contact step portion 22, faces in parallel with the vertical front end surface 16 a of the locking projection 16 of the locking lance 3.
[0022]
As shown in FIG. 6, the pressing portion 25 on the distal end side of the jig rod 7 slides on the inclined guide surface 10 of the locking lance 3 to push down the locking lance 3, and the locking of the terminal 5 (FIG. 3) is released. In this state, the front end face of the notch 26 (FIG. 5) of the jig rod 7, that is, the contact step 22 abuts on the front end face 16 a of the locking projection 16 of the locking lance 3. This prevents the jig bar 7 from being pushed further and prevents the locking lance 3 from being bent more than necessary, thereby preventing the locking lance 3 from being deformed.
[0023]
At the same time that the contact step 22 of the jig rod 7 contacts the front end face 16a of the locking lance 3, the front end face 23a of the grip 23 can also contact the front end wall 8 of the front Honda 2. Accordingly, unnecessary pressing of the locking lance 3 in the longitudinal direction is prevented.
[0024]
FIGS. 7 to 10 show embodiments of a connector housing 31 capable of accommodating the terminal 5 (FIG. 3) in multiple stages and a front holder 32 corresponding thereto. 1 will be described using the same reference numerals.
[0025]
As shown in FIG. 7, the connector housing 31 made of synthetic resin is provided with terminal housing chambers 33 in multiple stages (four stages in the present embodiment). A flexible locking lance 3 is formed integrally with the bottom wall 34 of each terminal accommodating chamber 33 and on an extension of the bottom wall 34, and the locking lance 3 also serves as a part of the bottom wall 34. An insertion hole 35 for a terminal double locking spacer (not shown) is formed in a longitudinal middle portion of the terminal accommodating chamber 33.
[0026]
At the front end of the connector housing 31 and in front of the locking lance 3, an opening 36 (FIG. 8) having substantially the same width as the terminal accommodating chamber 33 is provided. The opening 36 also serves as a punching hole when the locking lance 3 is formed.
[0027]
The left and right terminal accommodating chambers 33 are separated by a partition 37 (FIG. 8), and the lower end of the partition 37 is located at the same height as the upper end of the locking lance 3. As shown in FIG. 2, the locking lance 3 has an inclined guide surface 10 (FIG. 8) on one side in the width direction, and has a locking projection 16 on the other side. A large opening 39 surrounded by an outer peripheral wall 38 (FIG. 8) is formed at the front end of the connector housing 31, and the front holder 32 shown in FIG. An engagement portion 40 for the front holder 32 is formed on a side edge of the opening 39.
[0028]
As shown in FIG. 9, the front end wall 8 of the front holder 32 is provided with a plurality of terminal insertion holes 6 corresponding to the respective terminal accommodating chambers 33 (FIG. 7). A guide taper surface 41 for the male terminal of the mating connector (not shown) is formed around the hole 6. Around the front end wall 8, an engagement projection 42 for the engagement portion 40 of the connector housing 31 (FIG. 8) is formed. In the front end wall 8, rectangular holes 4 for jig rod insertion are arranged below the hole 6 for terminal insertion. The hole 4 is eccentrically arranged on one side of the terminal insertion hole 6 corresponding to the position of the inclined guide surface 10 of the locking lance 3 (FIG. 8).
[0029]
As shown in FIG. 10, a guide plate 9 for guiding a jig bar is provided on a rear surface side of the front end wall 8 of the front holder 32 so as to protrude in a plurality of stages. Each guide plate 9 is formed continuously in the width direction of the front end wall 8 along the lower side of the hole 4 for inserting each jig bar in parallel. Each guide plate 9 projects perpendicularly and horizontally to the front end wall 8.
[0030]
Each guide plate 9 is formed with a concave guide groove 43 having the same width as the hole 4 corresponding to each jig rod insertion hole 4, and the guide surface 13 which is the bottom surface of the guide groove 43. On the same plane as the lower inner surface of the hole 4. Both side surfaces of the hole 4 are directly continued to both side surfaces of the guide groove 43. The guide groove 43 is formed linearly from the hole 4 to the front end (rear end) of the guide plate 9. In FIG. 10, reference numeral 42 denotes an engagement protrusion with respect to the connector housing 31 (FIG. 8), and reference numeral 45 denotes a guide protrusion for positioning.
[0031]
As shown in FIG. 7, each guide plate 9 of the front holder 32 is inserted from the opening 39 on the front end side of the connector housing 31 toward the locking lance 3. A tapered surface 46 for improving insertability is formed at the lower side of the tip of each guide plate 9. When the front holder 32 is mounted on the connector housing 31, each guide plate 9 is opposed to slightly below the front end of the locking lance 3 as shown in FIG. Hereinafter, the operation of inserting the jig rod 7 to bend the locking lance 3 in the unlocking direction to release the locking of the terminal 5 (FIG. 1) is the same as in FIGS. Omitted.
[0032]
In the multi-stage multi-pole connector housing 31 shown in FIG. 7, the outer wall 14 (FIG. 1) is not provided below the lowermost locking lance 3. A lock arm 47 for a mating female connector housing (not shown) is provided at an upper portion of the connector housing 31. The connector housing 31 of the present embodiment is of a male type. The connector housing 31, the front holder 32, and the terminals 5 (FIG. 1) constitute a multi-stage multi-pole connector.
[0033]
In addition, the inclined surface 21 on the tip end side of the jig rod 7 in FIG. 1 helps the jig rod 7 to slide more smoothly on the inclined guide surface 10 of the locking lance 3, but the inclined surface 21 is formed. Even when the locking lance 3 is not provided, as long as the locking lance 3 has the inclined guide surface 10, the locking lance 3 can be bent in the unlocking direction while the tip end of the jig bar 7 is in sliding contact with the inclined guide surface 10. is there. Further, the jig rod 7 of the present embodiment is formed in a rectangular shape, and is brought into surface contact with the guide plate 9 to enhance the straightness and prevent the jig rod 7 from being displaced with respect to the locking lance 3. However, by making the inner diameter of the hole 4 for inserting the jig rod substantially the same as the outer diameter of the jig rod 7 and increasing the length of the hole 4, a jig rod having a circular cross section (shown in FIG. ) And a circular hole can be sufficiently used.
[0034]
The locking lance 3 has a locking projection 16 and an inclined guide surface 10 formed in parallel as shown in FIG. 2 so that locking and unlocking of the terminal 5 (FIG. 1) are performed separately. Although the reliability of the locking and unlocking is enhanced, the terminal 10 (FIG. 1) can be locked at the top 10b by causing the top 10b of the inclined guide surface 10 to act as a locking projection. In this case, the width dimension of the locking lance 3 is almost halved, which contributes to the downsizing and fine pitch of the connector housing 1 in the width direction. Further, the connector housing 1 is not limited to a multi-stage type as shown in FIG. 7, but may be a single-stage type. The front holders 2 and 32 can be formed according to the shapes of the connector housings 1 and 31. is there.
[0035]
Also, if possible on the resin molding technology, the front holders 2, 32 are integrated with the connector housings 1, 31, and a jig rod insertion hole is formed in a connector housing (not shown) in which the front holder is integrated. The part 4 and the guide plate 9 may be formed. Further, the locking lance 3 may be provided separately from the connector housings 1 and 31, for example, by being provided on a spacer (not shown). Further, the definition of the vertical direction in the text is limited to the embodiment only, and the above-described vertical may be inverted 180 ° or 90 ° in the use state of the connector 24.
[0036]
【The invention's effect】
As described above, according to the first or second aspect of the present invention, the terminal is securely locked by the locking projection independent of the inclined guide surface of the locking lance, and the locking force of the terminal is increased. . In addition, since the inclined guide surface is formed independently of the locking projection, the tip of the jig rod inserted into the connector slides on the inclined guide surface, and the locking lance is moved in the unlocking direction. Since the terminal is bent, the locking of the terminal can be easily and reliably released only by the operation of inserting the jig bar (one operation). Since there is no need to perform the twisting operation of the locking lance as in the related art, the locking lance is reliably prevented from being damaged or deformed.
[0037]
According to the third aspect of the present invention, the jig rod is guided straight on the inclined guide surface of the locking lance along the hole, so that the tip end of the jig rod slides on the inclined guide surface. In addition, the locking lance is reliably bent in the unlocking direction, and the locking of the terminal can be easily and reliably released only by inserting the jig bar. Also, the jig rod insertion hole and the inclined guide surface of the locking lance are opposed to each other so that the terminals can be arranged not only in two stages but also in three or more stages in the connector. it can.
[0038]
Also, the jig rod insertion hole is provided in the front holder separate from the connector housing, so that the jig rod with a small diameter can be used irrespective of the large die hole for forming the locking lance of the connector housing. The insertion hole can be set, so that the jig rod does not rattle in the hole, the insertion direction of the jig rod is accurately defined, and the tip of the jig rod is inclined with the locking lance. The guide surface is accurately approached, and there is no risk of damaging or deforming the locking lance or the terminal by the conventional groping jig bar operation.
[0039]
According to the fourth aspect of the present invention, the hole for inserting the jig rod is offset and provided in the front holder separate from the connector housing. A hole for inserting a jig rod having a small diameter can be set irrespective of a large die hole for forming a locking lance of a connector housing, so that the jig rod does not rattle in the hole. The insertion direction of the jig rod is accurately defined, and the tip of the jig rod is accurately approached to the inclined guide surface of the locking lance. There is no risk of deformation.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing one embodiment of a terminal lock release structure of a connector according to the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a locking lance.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing a state in which the locking of the terminal is released.
FIG. 4 is an explanatory view (top view) showing the structure of a locking lance and a hole for inserting a jig rod.
FIG. 5 is an explanatory view (top view) showing the structure of a locking lance and a jig bar.
FIG. 6 is an explanatory view (top view) showing a state in which the locking lance is bent by the jig bar.
FIG. 7 is a longitudinal sectional view showing one embodiment of a connector housing and a front holder.
FIG. 8 is a front view showing the connector housing.
FIG. 9 is a front view showing a front holder.
FIG. 10 is a perspective view showing a front holder.
FIG. 11 is a longitudinal sectional view showing one mode of the related art.
12 (a) and 12 (b) are longitudinal sectional views showing other conventional modes in the order of operation.
[Explanation of symbols]
1, 31 Connector housing 2, 32 Front holder 3 Locking lance 4 Hole (hole for inserting jig bar)
5 Terminal 6 hole (hole for inserting mating terminal)
7 Jig rod 10 Inclined guide surface 16 Locking projection 16a Front end surface 20 Step 24 Connector 39 Front opening

Claims

Terminal locking of a connector in which a terminal is locked by a flexible locking lance in a connector, a jig bar is inserted into the connector, and the locking lance is flexed in the unlocking direction by the jig bar. In the release structure,
Before the end of the locking lance, and the locking projection for locking the stepped portion of the terminal, the inclined guide surface of the front edge for unlocking the sliding contact of the distal end portion of the jig rod and Are formed side by side in the lance width direction, the locking projection has a rearwardly inclined surface, and the rearwardly inclined surface follows a straight portion of the locking lance. Lock release structure.

The terminal lock release structure for a connector according to claim 1, wherein the locking projection has a front end surface for locking.

A hole for inserting a jig rod is provided in a front holder provided at a front end of the connector housing, and the hole for inserting the jig rod and the inclined guide surface for releasing the lock are located on the same straight line. The terminal lock release structure for a connector according to claim 1 or 2, wherein:

The jig rod insertion hole is offset with respect to the mating terminal insertion hole of the front holder provided at the front end of the connector housing. Terminal release structure of connector.