JP3589268B2

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Publication number: JP3589268B2
Application number: JP25194396A
Authority: JP
Inventors: 宏一賀門
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1996-09-24
Filing date: 1996-09-24
Publication date: 2004-11-17
Anticipated expiration: 2016-09-24
Also published as: JPH1098610A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばデジタル複写機に好適な画像処理装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の画像処理装置としては、例えば特開昭６３−２３２７４９号公報や特開平６４−７７３７０号公報などに開示された発明が知られている。前者には、間引きディザマトリクスのサイズ単位で行うことによって、間引きによるディザパターンの変形を防止する技術が開示され、後者には、縮小率や拡大率にしたがって、間引き、補間を行うラインを乱数によって決定し、かつ、ライン間のＯＲ処理を行ってデータの欠落を防ぐ技術が開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ＦＡＸ複合機などにおけるＦＡＸ装置に対してスキャナの速度限界を越えた副走査方向の密度変換の要求があるときに、画像データの間引きを利用することがあり、この間引き処理で画質が劣化することがあるので、劣化を防止を図る必要があるが、上記各従来技術では、この劣化の防止に対応することができなかった。
【０００４】
また、ページメモリを使用してデジタル複写機の応用機能を提供する装置においては、メモリを利用した単純な密度変換（変倍）を利用する際に、従来の間引き方法では、画質が劣化するおそれがあった。
【０００５】
また、画質処理を行う前の多値のレベルで間引き対象のラインのＯＲ処理を行うことによって間引きでの画質処理を抑えることができるが、ＯＲ処理のための処理手段が必要であって、その分コストが高くならざるを得なかった。
【０００６】
さらに、間引きによる画像抜けを防止するために加算処理を行う場合があるが、もともと平滑化がかかっていればさらに加算する必要はなく、画像抜けも発生しないので、この加算処理は不要であった。
【０００７】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、間引き処理によって画質が劣化することのない画像処理装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、第１の手段は、原稿画像を読み取って電気信号に変換する手段と、変換された電気信号に対して信号処理を施す手段と、信号処理を施された信号にしたがって画像を再生させる手段とを有する画像処理装置において、読み取った画像信号を画質処理し、画質処理後、データを外部装置に出力する手段と、画像データをライン単位で間引きして出力する手段と、階調処理する前の多値データをライン間で加算処理する手段と、階調処理時に間引きの対象ラインの処理を停止する手段とを備え、前記加算処理する手段が、間引きを行わないときのフィルタ係数をライン間で加算したことによってできるフィルタ処理手段であることを特徴としている。
【０００９】
第２の手段は、原稿画像を読み取って電気信号に変換する手段と、変換された電気信号に対して信号処理を施す手段と、信号処理を施された信号にしたがって画像を再生させる手段とを有する画像処理装置において、読み取った画像信号を画質処理し、画質処理後、処理された画像データをライン単位で間引きして出力する手段と、前記出力する手段によって間引きされた画像データを一旦メモリに記憶させる手段と、階調処理する前の多値データをライン間で加算処理する手段と、階調処理時に間引きの対象ラインの処理を停止する手段とを備え、前記加算処理する手段が、間引きを行わないときのフィルタ係数をライン間で加算したことによってできるフィルタ処理手段であることを特徴としている。
【００１０】
第３の手段は、第１または第２の手段におけるフィルタ処理手段が、間引きを行わないときのフィルタがＭＴＦフィルタである場合には、間引き処理時にライン間の加算を行い、間引きを行わないときのフィルタが平滑化フィルタである場合には、間引き時にライン間の加算処理を行わないことを特徴としている。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【００１３】
１．原稿読み取り装置
図１は本発明に係る画像処理装置の一実施形態が適用されたデジタル複写機の原稿読み取り装置を示す構成図である。
【００１４】
図１において、コンタクトガラス１上の原稿は光源２ａ、２ｂにより照明され、その反射光がミラー３、４、５、６、７及びレンズ８を介してＣＣＤイメージセンサ９の受光面で結像され、これにより、原稿画像が読み取られる。前記光源２ａ、２ｂおよびミラー３はコンタクトガラス１の下面をコンタクトガラス１と平行に副走査方向（図１において左右方向）に移動する第１走行体１０に搭載され、ミラー４および５は同様の第２走行体１１に搭載されている。
【００１５】
主走査はＣＣＤイメージセンサ９の固体走査によって行われ、原稿画像はＣＣＤイメージセンサ９によって読み取られ、前述のように光学形が移動することによって原稿全体が走査される。本実施形態では、読み取り密度は１６画素／ｍｍに設定され、Ａ３判（２９７ｍｍ×４２０）の原稿まで読み取り可能に構成されている。
【００１６】
２．レーザプリンタ部
図２に示すレーザプリンタは概略的にレーザ書き込み系と、画像再生系と給紙系を有する。レーザ書き込み系はレーザ出力ユニット２１、結像レンズ２２及びミラー２３を有し、レーザ出力ユニット２１は図３に示すＬＤ制御回路２０により駆動されるレーザダイオード（ＬＤ）と、モータにより高速で回転してレーザ光を感光体ドラム２４上に走査するポリゴンミラー等を有する。
【００１７】
感光体ドラム２４の回りには公知の電子写真プロセス機構として帯電チャージャ２５と、イレーサ２６と、上記レーザ書き込み系と、現像ユニット２７と、転写チャージャ２８と、分離チャージャ２９と、分離爪３０とクリーニングユニット３１等が設けられ、感光体ドラム２４の表面には帯電、露光、現像、転写によりトナー像が形成され、このトナー像が記録紙に転写される。なお、感光体ドラム２４の一端近傍でレーザビームが照射される位置に、主走査同期信号（ＭＳＹＮＣ）を発生する図示しないビームセンサが配されている。
【００１８】
このレーザプリンタにおける画像再生のプロセスを簡単に説明すると、感光体ドラム２４の周面は帯電チャージャ２５によって一様に高電位に帯電される。その周面にレーザ光が照射されると、照射された部分の電位が下がる。レーザ光は記録再生の黒／白に応じてオン／オフされ、パルス幅変調（ＰＷＭ）またはパワー変調（ＰＭ）に寄って感光体ドラム２４面上のレーザ照射エネルギを制御する。その結果、感光体ドラム２４面上には、記録画像の階調レベルに対応する電位分布、すなわち静電潜像が形成される。静電潜像が形成された部分が現像ユニット２７を通ると、その電位の工程に応じてトナーが付着し、静電潜像が可視化したトナー像となる。記録紙は給紙カセット３３ａ、３３ｂからそれぞれ給紙ローラ３７ａ、３７ｂにより搬送され、レジストローラ３８に当接した状態で一旦停止して感光体ドラム２４上のトナー像に一致するように搬送され、転写チャージャ２８によりトナー像が転写される。トナー像が転写された記録紙は搬送ベルト３４により搬送されて定着ローラ３５によりトナー像が定着され、排紙トレイ３６上に排出される。
【００１９】
この実施形態では、給紙系は２系統になっている。一方の給紙系、すなわち、上側給紙カセット３３ａ内の記録シート３２ａは、給紙ローラ３７ａによって給紙される。一方、下側給紙カセット３３ｂ内の記録シート３２ｂは、給紙ローラ３７ｂによって給紙される。そして、いずれかの給紙ローラ３７から給紙された記録紙（記録シート）は、レジストローラ３８に当接した状態で一端停止し、記録プロセスの進行に同期したタイミングで感光体ドラム２４に送り込まれる。なお、図示しないが、各給紙系には、カセット３３ａ、３３ｂに収納されている記録シート３２ａ、３２ｂのサイズを検知する記録シートサイズ検知センサがそれぞれ設けられている。
【００２０】
３．画像処理
図３は画像データの処理順序を説明するためのブロック図である。同図において、１２はセンサドライバ回路、９はＣＣＤイメージセンサ、１３は増幅器、１４はＡ／Ｄ変換回路、１５はシェーディング補正回路、１６は空間フィルタ回路、１７は主走査変倍回路、１８はガンマ（γ）補正回路、１９は階調処理回路、２０はレーザダイオード（ＬＤ）制御回路である。
【００２１】
ＣＣＤセンサ９はセンサドライバ１２により駆動されて最大Ａ３サイズ（２９７ｍｍ×４２０ｍｍ）の原稿画像を例えば主走査方向、副走査方向共に１６画素／ｍｍの密度で読み取る。ＣＣＤセンサ９により読み取られたアナログの画像信号は増幅器１３により所定の電圧振幅に増幅された後、Ａ／Ｄ変換回路１４により１画素当たり２ｎ階調（例えば２５６階調＝８ビット）のデジタルデータに変換される。このデジタルデータはシェーディング補正回路１５により光源２ａ、２ｂの照明むら及びＣＣＤセンサ９の各素子間の感度バラツキ等が補正され、次いで図８〜図１１に詳しく示すような空間フィルタ回路１６により文字、線字画像等の解像度を上げるＭＴＦ補正、信号ノイズの除去、写真等の再現性を上げる平滑化処理等が行われる。
【００２２】
次いで主走査変倍回路１７により２次元リアルタイム変倍が行われ、その後、γ補正回路１８により設定濃度に応じて原稿画像のγが補正される。次いで図１２に詳しく示す階調処理回路１９により設定画質に応じて中間調処理と２値化処理等が行われ、その後、メモリ蓄積時は階調処理後、データをビデオ制御回路１０１、メモリ制御回路１０４を介してページメモリ１０５に格納する。メモリからの画像データは、メモリ制御回路１０４、ビデオ制御回路１０１を介してＬＤ制御回路２０へ送られ、記録紙に印字される。ビデオ制御回路１０１は、画像パスを切り換えるものであり、後述の図７のように構成されている。同図から、画像データは外部インターフェイス１０２からメモリ部（メモリ制御回路１０４）、またはメモリ部から外部インターフェイス１０２への切り換えも可能であることが分かる。また、外部インターフェイス１０２には、この実施形態では、ＦＡＸ制御回路１０３が接続されている。
【００２３】
４．デジタル複合機の電気的構成
４．１概略構成
図４はデジタル複合機の電気的構成を示すブロック図である。
【００２４】
この複写機本体１の制御は、液晶表示、各種ＬＥＤ制御、各種キー入力制御制御を行う操作部コントローラ５００、給紙、搬送、定着、両面、プロセス制御などを行うメインコントローラ５０１、画像制御／スキャナ読み取り制御を行う画像処理コントローラ５０２、ＡＤＦ制御を行うＡＤＦコントローラ５０３、ソータ制御を行うソータコントローラ５０４、給紙トレイ制御を行う給紙トレイコントローラ５０５、ファクシミリ制御を行うＦＡＸコントローラ５０６、Ｇ３のプロトコル制御を行うＧ３コントローラ５０７、Ｇ４のプロトコル制御を行うＧ４コントローラ５０８などで構成されている。
【００２５】
４．２デジタル複合機の画像処理部の構成
図５は画像処理部の構成を示すブロック図である。
【００２６】
同図において、画像処理コントローラ５０２部のＣＰＵ６００はメインコトローラ５０１から読み取り開始の指示があると、スキャナ制御回路６０４に対して指示を伝える。スキャナ制御回路６０４は露光ランプ２を点灯させ、モータ６０５を動作させることによって第１キャリッジ、第２キャリッジを読み取り基準位置に移動させ、位置センサ６０３で検出後、読み取りを開始する。このとき、副走査有効期間信号ＦＧＡＴＥ（読み取り開始時アクティブ、終了時ネガティブ）を作り、タイミング制御回路６０６に送る。タイミング制御回路６０６では、画像同期クロックＣＬＫ、主走査同期信号ＬＳＹＮＣ、主走査有効信号ＬＧＡＴＥを生成し、出力する。なお、６０１はＲＯＭ、６０２はＲＡＭである。
【００２７】
４．３画像の流れ
画像の流れは、コンタクトガラス１０上におかれた原稿６０７が露光ランプ（光源）２によって照明され、、反射光がカラーＣＣＤ９に結像され、カラーＣＣＤ９から赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）に分離されたアナログ画像信号が、信号処理回路６０８によって増幅／光量補正され、Ａ／Ｄ変換器６０９によりデジタル多値信号に変換され、シェーディング補正回路６１０によってシェーディング補正され、画像処理部６１１に送られる。画像処理部６１１では、ＭＴＦ補正、ガンマ補正、黒画像生成、カラー画像生成、２値処理、多値処理などの基本的な画質処理と、変倍、編集、マーカー検知などのデジタル特有の画像処理を行い、黒データＤＡＴＡ０〜７、カラーデータＤＡＴＡＣが出力される。画像処理部６１１から出力された画像データ、タイミング制御回路６０６で生成された同期信号、書き込みの基準信号ＰＭＳＹＮＣは画像セレクタ６１２に入力される。
【００２８】
コピーの場合は、黒画像は書き込み制御部（黒）６１３からＬＤ６１４に送られ、カラー画像は書き込み制御部（カラー）６１５からＬＥＤ６１６に送られ、感光体ドラム２４に照射されることによって像を形成する。
【００２９】
ＦＡＸ送信を行う場合は、セレクタ６１２からメインコントローラ５０１に設けられたＦＡＸ用メモリに転送される。また、ＦＡＸ受信出力は回線から受信したデータを伸張してＦＡＸ用メモリに展開後、画像データ、同期信号とともに画像セレクタ６１２に入力され、書き込みが行われる。
【００３０】
ＦＡＸ送受信時の画像の流れを図６を参照して説明する。
【００３１】
ＦＡＸ画像蓄積／送信時は、スキャナから読み取られたデータが、画像処理コントローラ５０２で各種画像処理を施された後、セレクタ６１２からメインコントローラ５０１上のイメージメモリ６２０に蓄積される。その後、圧縮伸張器６２２により指定された圧縮コード（ＭＨ、ＭＲ、ＭＭＲ）に圧縮され、ＦＡＸコントローラ５０６上のＳＡＦメモリ６２３に蓄積される。このとき、イメージメモリ６２０に蓄積されたデータが、Ａ４横、またはＢ５横など回転して送信した方が効率がいい場合には、イメージメモリ６２０から圧縮伸張器６２２にデータをわたすときに回転器６２１を使用してイメージを回転させて圧縮を行う。ＳＡＦメモリ６２３に蓄積されたデータはＧ３コントローラ５０７内にあるラインバッファ６２４に転送され、受信機のモードに合わせて圧縮伸張器６２７で再圧縮後、モデム６２５を介してＮＣＵ６２６から送信される。Ｇ４の場合も同様に、Ｇ４コントローラ５０８内にあるラインバッファ６２８に転送され、受信機のモードに合わせて圧縮伸張器６３１で圧縮後、ＩＳＤＮ制御部６２９、トランス６３０を介して送信される。
【００３２】
ＦＡＸ受信／印刷時には、回線から送られてきたデータはＮＣＵ６２６、モデム６２５を介して、ＳＡＦメモリ６２３に蓄積される。ＳＡＦメモリ６２３に蓄積されたデータはメインコントローラ５０１上の圧縮伸張器６２２によって伸張され、イメージメモリ６２０上に展開される。伸張時にＡ４横、または、Ｂ５横など回転して印刷した方が効率がいい場合には、圧縮伸張器６２２からイメージメモリ６２０にデータをわたすときに回転器６２１を使用してイメージを回転させて伸張を行う。イメージメモリ６２０上に展開されたデータは、画像処理コントローラ５０２に送られ、セレクタ６１２から書き込み制御部６１５にわたされ、印刷が行われる。
【００３３】
なお、複合機の画像信号は図３の階調処理後のビデオ制御回路１０１によって制御される。このビデオ制御回路１０１は、図５ではセレクタ６１２に相当する。また、ＦＡＸ送信時は、スキャナからの画像信号を階調処理した後、外部Ｉ／Ｆ１０２を通してＦＡＸ制御回路１０３に送る。なお、外部Ｉ／Ｆ１０２は図５においては、コネクタ、ドライバ、レシーバなどの物理的な接続に相当し、ＦＡＸ制御回路１０３は図４における、メインコントローラ５０１、画像処理コントローラ５０２、ＡＤＦコントローラ５０３、ソータコントローラ５０４、給紙トレイコントローラ５０５、ＦＡＸコントローラ５０６、Ｇ３コントローラ５０７およびＧ３コントローラなどを全て含んだものである。
【００３４】
このように構成するとＦＡＸ受信時は、ＦＡＸ制御回路１０３から画像データを外部Ｉ／Ｆ１０２を通してビデオ制御回路１０１に送り、さらに、ＬＤ制御回路２０に送って画像を記録させる。
【００３５】
４．４メモリ応用機能
メモリ応用機能は、ページ展開メモリ、および蓄積用メモリをもって、例えば、原稿を１回のみスキャンして複数枚のコピーをとるリテンション機能、複数原稿を１回づつスキャンして蓄積メモリに蓄えて複数部数を部単位で出力する電子ソート機能、原稿の載置方向と記録紙の方向が違ったときに画像を回転させて合わせる回転コピー、複数原稿を１枚のコピーに縮小して集約する集約コピーなど、さまざまなサービス機能を実現する。これらの機能は、外部Ｉ／Ｆを通してＦＡＸなどの複合機能からも使用することができる。
【００３６】
画像信号は図３において、メモリ蓄積時は階調処理後、データをビデオ制御回路１０１、メモリ制御回路１０４を介してページメモリ１０５に格納する。メモリからの画像データはメモリ制御回路１０４、ビデオ制御回路１０１を介してＬＤ制御回路２０へ送られ、記録紙は印字される。
【００３７】
ビデオ制御回路１０１は、画像パスを切り換えるものであり、図７のように３つのマルチプレクサ１０１ａ，１０１ｂ，１０１ｃによって切り換えることができるようになっている。図から、画像データは外部Ｉ／Ｆ１０２からメモリ制御回路１０４、また、メモリ制御回路１０４から外部Ｉ／Ｆ１０２への切り換えも可能であることがわかる。
【００３８】
５．画像処理内容
５．１空間フィルタ回路
次に、図８〜図１１を参照して空間フィルタ回路１６について詳しく説明する。
【００３９】
図８（ａ）は一例としてマトリクス生成部１６ａと、ＭＴＦ補正部１６ｂと平滑化処理部１６ｃとセレクタ１６ｄより成る構成を示し、図８（ｂ）は他の例としてマトリクス生成部１６ａとＭＴＦ補正部１６ｂのみより成る構成を示し、いずれも公知である。マトリクス生成部１６ａは例えば図９に示すように５×５画素のマトリクスを生成するために画素を主走査方向に遅延するフリップフロップ群と、画素を副走査方向に遅延するラインメモリ群を有する。なお、図９におけるマトリクスの処理対象画素（注目画素）は中心のＤ３３である。
【００４０】
図８（ａ）に示す例は、注目画素Ｄ３３をＭＴＦ補正部１６ｂと平滑化処理部１６ｃにより並列でフィルタ処理し、セレクタ１６ｄにより選択する構成である。このような構成は、目的の画像やコピーモードなどによりフィルタ処理を切り換える場合に用いられる。また、自動的に画像領域を文字、線字の領域か、または写真、中間調の領域を識別し、識別結果に基づいてフィルタ処理を切り換えるものも知られている。
【００４１】
図８（ｂ）に示す構成は、平滑化処理部１６ｃ及びセレクタ１６ｄが省略されており、入力系（レンズ、ＣＣＤ９など）のＭＴＦによる画質劣化を補正するためにのみ用いられ、平滑化は行われない。なお、このＭＴＦ補正は入力系の補正だけでなく、解像度や白から黒に変化する部分のシャープさが求められる場合に効果がある。
【００４２】
ＭＴＦ補正部１６ｂと平滑化処理部１６ｃの各々は一般に共に複数のフィルタを有する。一例として図１０（ａ）〜（ｄ）はＭＴＦ補正部１６ｂが有する４つのＭＴＦフィルタを示し、各フィルタは参照画素と係数が異なることにより周波数が異なる。また、図１１（ａ）〜（ｄ）は平滑化処理部１６ｃが有する４つの平滑化フィルタを示し、画像信号のノイズを除去したり、写真、中間調画像の階調性に関して滑らかな濃度を再現するために用いられる。
【００４３】
すなわち、図１０のＭＴＦフィルタでは、係数が異なることで周波数特性が異なっている。実際のフィルタ演算は、マトリクス内に書かれた係数を図９のマトリクスで示された２次元展開された原画像データに積和演算することによって注目画素の補正結果を得ることができる。図１１の平滑化フィルタもブロック内に複数の係数を持っていて、画像や目的に応じて選択される。なお、各計算例を図１０および図１１の下部に示す。
【００４４】
５．２階調処理回路
次に、図１２を参照して階調処理回路１９について説明する。
【００４５】
階調処理回路１９は、多値化処理部１９ａ、誤差拡散処理部１９ｂ、多値ディザ処理部１９ｃ、および２値化回路１９ｄとこれらの出力を選択するセレクタ１９ｅからなっている。階調処理回路１９には、多値の処理と２値の処理がある。これは、１画素あたりの再生レベルを示しているが、実施形態の場合、コピーとして使用するときには、主に多値処理を利用し、ＦＡＸ送信、メモリ応用時に２値化処理を利用する。もちろん、ＦＡＸ、メモリでも多値処理を利用してもよいし、コピーの場合も２値処理を利用することができる。
【００４６】
５．２．１２値化回路
２値化回路１９ｄは、図１５および図１６に示すように固定閾値、ディザ閾値による単純な閾値比較２値化部１９１と、固定閾値、ディザ閾値による誤差拡散２値化部１９２をと含み、ディザ閾値は主走査アドレスと副走査アドレスの二次元マトリクスで図１６（ａ），（ｂ）に示すように周期的に変化する。なお、２値化方法としてこの４種類以外の方法も知られているが、処理の種類としては、
１）固定閾値による２値化
２）ディザ閾値による２値化
３）固定閾値による誤差拡散２値化
４）ディザ閾値による誤差拡散２値化
の４種類である。
【００４７】
図１５に示す閾値比較２値化部１９１と誤差拡散２値化部１９２は、固定閾値、ディザ閾値の１つを選択して画素値と比較し、
画素値≧閾値のとき→２値化データ＝１
画素値＜閾値のとき→２値化データ＝０
を出力する。セレクタ１９３はその１つを選択する。
【００４８】
図１５の例では、１）と２）を１つのブロックで表現し、例えば固定閾値とディザ閾値のうちの一方のみ選択して画像データと比較し、出力を得、そして、誤差拡散２値化ブロックでは、３）と４）の処理を担当し、同じように固定閾値とディザ閾値のうちの一方を選択して、誤差拡散２値化を行って出力を得、さらに、これら２つの出力の一方をセレクタ１９３で選択する、というようにすることもできる。
【００４９】
また、上記１）〜４）の４通りの処理を並列して行い、その１つを選択するように構成したり、１）〜４）の比較処理を１箇所で行うように構成することもできる。すなわち、まず閾値を固定かディザかで選択し、次に、入力画像データに周囲画素からの誤差を加算するかどうかを選択するようにし、その後、２値化して２値化誤差を常にフィードバックするように構成することも可能である。
【００５０】
ディザ閾値については、基本的に閾値が組織的（周期的）に変る２値化であり、このため、図１５においても、主走査アドレスと副走査アドレスとが入っており、２次元マトリクスで示される閾値を画像の位置によって変る閾値と比較する。この閾値マトリクスの例が図１６（ａ），（ｂ）である。
【００５１】
５．２．２誤差拡散２値化
次に、誤差拡散２値化について詳しく説明する。
【００５２】
誤差拡散法では、例えば２５６階調の疑似ハーフトーン２値化処理を行う。この方法は、２値化誤差を一定のフィルタサイズ、重み付けに従って周辺画素に分配し、画像濃度を保存することを特徴とする疑似中間調の表現方法の１つである。また、例えば誤差拡散２値化部１９２に対してＭＴＦ補正処理後のデータ、ＭＴＦ補正処理しないスルーデータ、又はエッジ検出によるＭＴＦ補正処理後のデータを選択的に印加する３つのモードにより適応的に処理することができる。
【００５３】
そのアルゴリズムでは、注目画素の周辺の「既２値化データの２値化誤差」を重み付けし、注目画素に加算繰り込みして固定閾値又はディザ閾値で２値化を行う。このときに生じた注目画素の２値化時の誤差データを記憶しておいて後続の画素の２値化時の誤差データとして使用し、また、次のラインからの２値化処理時に前のラインの誤差データとして使用する。
【００５４】
図１７は一例として誤差拡散フィルタサイズとして５画素×２ラインを使用した場合の２値化誤差εと重み付け係数を示し、

とすると、加算補正値Λｉ，ｊは次のように算出される。
【００５５】
Λｉ，ｊ＝ｄｉ，ｊ＋（εｉ−２，ｊ−１＋２＊εｉ−１，ｊ−１＋４＊εｉ，ｊ−１＋２＊εｉ＋１，ｊ−１＋εｉ＋２，ｊ−１＋２＊εｉ−２，ｊ＋４＊εｉ−１，ｊ）／１６ …（１）
また、２値化データＤｉ，ｊは
Ｄｉ，ｊ＝１（ｉｆ Λｉ，ｊ＞ＴＥＤ） …（２）
Ｄｉ，ｊ＝０（ｉｆ Λｉ，ｊ ≦ＴＥＤ） …（３）
により算出される。但し、閾値ＴＥＤは「誤差拡散用変動閾値マトリクス」により任意に設定される。
【００５６】
２値化誤差εｉ，ｊは
εｉ，ｊ＝Λｉ，ｊ（ｉｆＤｉ，ｊ＝０：白） …（４）
εｉ，ｊ＝Λｉ，ｊ −２５５（ｉｆＤｉ，ｊ＝１：黒） …（５）
のように算出される。ここで、式（４）は｜εｉ，ｊ｜（εｉ，ｊ ≧０）の分だけ「原画より白く２値化表現した」ことを示し、式（５）は｜εｉ，ｊ｜（εｉ，ｊ＜０）の分だけ「原画より黒く２値化表現した」ことを示している。したがって、これらの２値化時の行き過ぎた丸め誤差分｜εｉ，ｊ｜を補正するために、算出した２値化誤差を一旦記憶して後続の画素に加える処理を行って２値化している。その処理を図１８に示すが、公知であるので詳細な説明は省略する。
【００５７】
５．３間引き処理
ＦＡＸ送信の場合、送信モードによって読み取りの解像度が変ってくる。普通字モードで主走査８本／ｍｍ、副走査３．８５本／ｍｍ、小さい文字モードで、主走査８本／ｍｍ、副走査７．７本／ｍｍという具合になる。本実施形態におけるスキャナは１６画素／ｍｍが基本であるから、主走査方向８本／ｍｍにするには、サンプリング間隔を２倍にする必要があるが、これは主走査変倍処理で５０％縮小する処理と同じことになる。
【００５８】
副走査方向の密度を変換する方法は、スキャナの移動速度を変えて、サンプリング期間（時間）を一定にすることで行うが、７．７本／ｍｍにするために、
７．７／１６＝０．４８
で４８％縮小動作を行えばよいことになる。これは、スキャナ速度では、逆数となり、約２．０８倍の速度となる。
【００５９】
副走査３．８５本／ｍｍの場合は、さらに倍になるので、縮小率が２４％（速度では４．１７倍）にすればよいことなる。ただし、この場合は、モータ速度を通常時の４倍にもする必要があり、速度立ち上がり（助走距離）、リターン時の制動距離などの問題で速度に制限がある場合があるので、本実施形態では、２．０８倍まではスキャナ速度で実施し、それ以上の高速度は、画像データの間引きを行う。
【００６０】
従来からＦＡＸ送信時の間引き処理は行われており、２値化処理したデータを間引く際、黒データが抜けてしまう不具合を避けるために、２ラインの主走査の同位置画素間でＯＲ処理、すなわち、いずれかが黒ならば黒として処理する処理を行って、画像抜けを防止していた。なお、この間引きの応用で、３ラインに１ライン間引きや３ラインに２ライン間引きするなどの間引きを行うこともある。
【００６１】
間引き処理は、具体的には、２値化処理までは、通常通り間引かずに処理を行い、外部Ｉ／Ｆ部でも画像の出力タイミングは変えずに１ラインごとに画像が有効か無効かということで間引く。ＦＡＸ制御回路側で間引きをコントロールする場合は、全く通常通りの信号を送り、ＯＲ処理も含めてＦＡＸ制御側で行うようにすることもできる。また、間引きそのものは、ＦＡＸ制御側で行うがＯＲ処理のみは画像処理側で行うようにすることもできる。
【００６２】
さらに外部Ｉ／Ｆ部分で、そのラインが有効かどうかを画像処理側でコントロールするようにすることもでき、この場合は、ＯＲ処理は画像処理側で行う。この例を図１３に示す。同図において、ＬＳＹＮＣはライン同期信号で、この周期が副走査方向のサンプリング間隔になり、この周期は、通常、ポリゴンミラーの１面の周期に同期させる。ＬＧＡＴＥが主走査有効信号で主走査の有効期間を示した信号であるが、これを１ラインおきにオフすることによってＦＡＸ制御回路に対して間引くかどうかを指示している。２値化後の間引きはＯＲ処理しないと画像抜けが発生する欠点があり、ＯＲ処理をした場合でも、線の太さが歪み、画質が劣化するという欠点がある。また、ディザ処理などによる２値化が行われた後の画像だと、ディザの周期的なパターンがとぎれとぎれになり、画質が劣化してしまう。さらに誤差拡散による２値化の後を間引いてしまうことで、中間調の再現力も低下し、画像の歪なども引き起こし、劣化が激しくなる。
【００６３】
そこで、本処理では、２値化をする前、すなわち１画素データが多値の段階で間引きのために処理するようした。すなわち、
第１段階：多値でのＯＲ処理
第２段階：２値化後の画質を劣化させない階調処理
第３段階：間引き処理
という３つのステップで処理するようにした。
【００６４】
第１段階の多値でのＯＲ処理は、空間フィルタ回路で行う。この方法は、２ライン間で加算処理（平均値化）を行う方法である。この外に、大きい方（黒い方）をとる方法もあるが、線幅が歪やすいという欠点があるので、加算処理が採用される。加算処理の効果は、スキャナ速度で対応する場合と同様に対応する画素サイズを全て読み取ったようになり、自然に画像抜けを防止することができる。加算処理は、フィルタの演算で同時に行う。すなわち、注目画素にフィルタをかけ、次にＯＲ処理の対象画素（副走査方向に隣接する画素、例えば１ライン前の主走査同位置の画素）に同じフィルタをかけ、フィルタをかけたどうしを加算するわけであるから、あらかじめフィルタの係数を加算しておけば、同じ結果が得られる。図１０（ｄ）のフィルタを例とった結果を図１４に示す。
【００６５】
平滑化フィルタの場合も同様であるが、実際には図１４はＭＴＦフィルタの結果を平滑化するようなことになる。すなわち、もともと平滑化の場合は、加算処理しなくともＯＲ処理の効果が得られると言うことである。もちろん、加算をしても構わないが、本実施形態では、ＭＴＦフィルタのときのみ間引き時に加算を行うことにする。
【００６６】
フィルタの計算は無効となるラインが注目ラインのときにはしなくてよいが、フィルタを構成するためのマトリクス回路は、有効ライン、無効ラインに関係なく、通常通りに連続して動作している必要がある。この実施形態では、フィルタ演算自体も毎ライン行うことにする。なお、主走査変倍回路１７およびガンマ補正回路１８とも間引きによって特別な動作をさせる必要がなく、毎ライン通常通りに動作させて構わない。
【００６７】
次に、第２段階の画質を劣化させない処理を階調処理回路１９で行う。この処理では、階調処理回路１９で間引きの対象である無効ラインに対して処理を停止させる。ディザ処理では閾値データをＲＯＭから読み出してくる。ディザデータは、主走査、副走査の位置によって決まり、主走査カウンタ、副走査カウンタを使って８×８のディザであれば、それぞれのカウンタの下位３ビットをＲＯＭのアドレスとするが、このうち、副走査カウンタを無効ラインで進めないようにすることで、有効のラインに対してのみディザが有効となる。
【００６８】
誤差拡散処理では、２値化処理後の誤差をメモリに蓄えていくが、この誤差をとりだし、メモリに蓄積する動作を無効ラインで停止させる。これらの停止動作は、多値処理に関しても同様である。多値の誤差拡散、多値のディザ処理などを間引き出しようすることも可能であって、そのためには、同様に多値の階調処理も無効ラインで停止させる。
【００６９】
最後に、第３段階の実際の間引きであるが、これは従来の２値化後の間引きと同様に、図１３のように無効ラインを対象となる受信部（ＦＡＸ制御部）に知らせることで、有効ラインのみを取り出して使うことができる。
【００７０】
このような間引き処理は、ＦＡＸの密度変換だけでなく、例えばメモリへの蓄積時にも応用することができる。ページメモリでは、間引いた後の画像だけを書き込み、それを連続して（プリンタの動作に合わせて）読み出し、記録紙へ記録することで副走査方向の変倍処理（２ラインに１ラインを間引けば５０％縮小）になる。このような場合も、従来の２値化後の間引きよりも画像劣化がなく、高品質な間引きとなる。
【００７１】
なお、ここで説明したような間引きは、プリンタ部（直接ＬＤ制御部へ転送する時）への直接転送、すなわち、コピー動作には使用することはできない。１ラインのＬＳＹＮＣ間隔がレーザの１スキャンと同一であり、無効ラインの間にもレーザのスキャンが進んでしまい、何らかのデータを書き込まなければならないからである。
【００７２】
６．用語
なお、最後に、これまでに使用した用語について、一部重複するが、誤解を避ける意味で改めて説明しておく。
【００７３】
ガンマ（γ）変換： γ補正回路（変換部）１８では、原稿濃度に対してどのような濃度特性のコピー出力を得るかを走査パネルの濃度キー（例えば１から７まで）に対応させて決め、これを実現するようにデータを関数変換する。イメージスキャナの入力特性とプリンタ部の出力特性をマッチングさせる機能と、濃度キーに応じて画像濃度を変化させる機能とを有する。
【００７４】
多値化処理：多値化処理部１９ｃは、画像データそのものの処理は行わず、近傍画素の大小関係によって処理対象画素の位相を決定する。左隣画素と右隣画素の濃度レベルを比較し、同レベルであれば、対象画素の位相を中央位相とし、レベル差があれば、より黒い位相を寄せる処理を行う。
【００７５】
誤差拡散処理：モアレ除去を目的とした処理で、誤差拡散処理部１９ｂでは、量子化誤差を周辺画素に分配し、全体としての誤差を最小にしようとするものである。本実施形態における量子レベルは、一旦８ビット（２５６値）に量子化された信号を誤差拡散処理部１９ｂで９値または２値に再量子化し、その際の量子化誤差を図１９のような分配比で分配する。
【００７６】
多値ディザ処理：多値ディザ処理部１９ｃで行われる多値ディザ処理とは、中間調を表現するため処理で、複数画素を単位としてその中の黒画素の面積比で中間調レベルを表現する方法である。１画素のプリンタの階調数が複数階調ある場合、この多値ディザ処理と組み合わせることによって階調表現単位を小さくすることができ、解像力を保ちながら多くの階調表現が可能になる。
【００７７】
１画素のプリンタの階調数が１６値であれば、４×４画素で２５６階調表現が可能となる。多値ディザ処理は、４×４内の位置に位存して再量子化方法が変るが、位相も同様に位置に依存する。
【００７８】
２値化処理：ＦＡＸなどでは、画像信号を２値／１画素として取り扱うことがある。そのため、２値化処理も必要となり、２値化処理部１９ｄで実行される。
【００７９】
セレクタ部：多値化処理部、誤差拡散処理部、多値ディザ処理部、および２値化処理部から出力された８ビット画像信号と２ビット位相信号のうち、操作パネルで指定された画像モード（文字モード、文字／写真モード、写真モード、またはＦＡＸ送信モード）に対応して出力を選択する。この選択例としては、
写真モード → 多値化処理
文／写モード → 誤差拡散処理
写真モード → 多値ディザ処理
ＦＡＸモード → ２値化モード
のようになる。
【００８０】
ビデオ信号フォーマット：どのブロックの処理後もビデオ信号のフォーマットは共通とする。
【００８１】
輝度データ８ビット＋位相データ２ビット
処理結果で輝度データが８ビットに満たない場合、上位からデータを入れるものとする。また、位相データは（００）ｂが中央パルス、（０１）ｂが右寄せパルス、（１０）ｂが左寄せパルスとする。
【００８２】
【発明の効果】
以上説明したように請求項１記載の発明によれば、外部装置に対する画像データ、副走査方向の読み取り密度変換について、スキャナ速度だけで対応できない場合、間引きによって対応し、もしくはスキャナ速度と間引きとの組み合わせによって所望の密度変換を行うことができる。その際、間引きによる画質の劣化を防止することができる。その際、間引きによる画像抜けを防止するため、多値レベルでの加算処理を行うがフィルタの係数を変更するだけで、特別な処理不要であり、装置の簡略化を図ることができる。また、加算処理によって密度変換（変倍）をスキャナ速度だけで対応したときと同様のデータ品質にすることがき、画質を劣化させることがない。
【００８３】
請求項２記載の発明によれば、ページメモリを使った読み取り動作において、副走査方向の変倍処理を小さい倍率まで実施することができる。その際、間引きによる画質の劣化を防止することができる。その際、間引きによる画像抜けを防止するため、多値レベルでの加算処理を行うがフィルタの係数を変更するだけで、特別な処理不要であり、装置の簡略化を図ることができる。また、加算処理によって密度変換（変倍）をスキャナ速度だけで対応したときと同様のデータ品質にすることがき、画質を劣化させることがない。
【００８５】
請求項３記載の発明によれば、加算処理は、間引きによる画像抜けを防止するために行われるが、もともと平滑化がかかっていれば、さらに加算する必要はなく、画像抜けも生じないので、さらなる加算による解像力の低下を防止することができ、そのため、画質が劣化することがない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る画像処理装置の一実施形態が適用されたデジタル複写機の原稿読み取り装置を示す構成図である。
【図２】デジタル複写機のレーザプリンタを示す構成図である。
【図３】画像データの処理順序を説明するためのブロック図である。
【図４】デジタル複合機の電気的構成を示すブロック図である。
【図５】デジタル複合機の画像処理部の構成を示すブロック図である。
【図６】ＦＡＸ送受信時の画像の流れを示すブロック図である。
【図７】ビデオ制御回路の画像パスの切り換え構造を示す図である。
【図８】空間フィルタ回路を詳細に示すブロック図である。
【図９】図８のマトリクス生成回路のマトリクスを示す図である。
【図１０】図８のＭＴＦ補正部のフィルタを示す図である。
【図１１】図８の平滑化補正部のフィルタを示す図である。
【図１２】図３の階調処理回路の詳細を示す図である。
【図１３】無効ラインを対象となる受信部（ＦＡＸ制御部）に知らせ、有効ラインのみを取り出して使うタイミングを示すタイミングチャートである。
【図１４】あらかじめフィルタの係数を加算して加算処理を行う例を示す説明図である。
【図１５】２階調処理部を詳細に示すブロック図である。
【図１６】図１５のディザ閾値の例を示す説明図である。
【図１７】図１５の誤差拡散２値化部の処理を示す説明図である。
【図１８】誤差拡散２値化部の処理内容を示す説明図である。
【図１９】誤差拡散処理における量子化誤差の分配比を示す説明図である。
【符号の説明】
１６空間フィルタ回路
１６ｂＭＴＦ補正部
１６ｃ平滑化処理部
１６ｄセレクタ
１９階調処理回路
１９ａ多値化処理部
１９ｂ誤差拡散処理部
１９ｃ多値ディザ処理部
１９ｄ２値化回路
１９ｅセレクタ部
１０１ビデオ制御回路
１０２外部Ｉ／Ｆ部
１０３ＦＡＸ制御回路
１０４メモリ制御回路
１０５ページメモリ
１９１閾値比較２値化部
１９２誤差拡散２値化部
１９３セレクタ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an image processing device suitable for, for example, a digital copying machine.
[0002]
[Prior art]
As a conventional image processing apparatus, there are known inventions disclosed in, for example, JP-A-63-232749 and JP-A-64-77370. The former discloses a technique for preventing the deformation of the dither pattern due to the thinning by performing the thinning by the size unit of the thinning dither matrix. A technique is disclosed in which a decision is made and an OR process between lines is performed to prevent data loss.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, when there is a request for the density conversion in the sub-scanning direction beyond the speed limit of the scanner for a FAX device such as a multifunction fax machine, image data thinning may be used, and the image quality is degraded by the thinning processing. Therefore, it is necessary to prevent the deterioration, but each of the above-described conventional technologies cannot cope with the prevention of the deterioration.
[0004]
Also, in an apparatus that provides an application function of a digital copying machine using a page memory, when a simple density conversion (magnification / magnification) using a memory is used, the image quality may be deteriorated by the conventional thinning method. was there.
[0005]
Also, image quality processingToBy performing the OR process on the line to be decimated at the multi-value level before performing the process, the image quality process in the decimating process can be suppressed. However, a processing unit for the OR process is required, and the cost is correspondingly high. I had to help.
[0006]
Further, there is a case where an addition process is performed in order to prevent image omission due to thinning out. However, if smoothing is originally applied, there is no need to add further, and since image omission does not occur, this addition process is unnecessary. .
[0007]
The present invention has been made in view of such a situation of the related art, and an object of the present invention is to provide an image processing apparatus in which the image quality is not deteriorated by the thinning processing.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a first means includes means for reading a document image and converting it into an electric signal, means for performing signal processing on the converted electric signal, and means for performing signal processing on the converted signal. In an image processing apparatus having a means for reproducing an image, the read image signal is subjected to image quality processing, after the image quality processing, means for outputting data to an external device, means for thinning out and outputting image data line by line, A means for adding multi-value data before gradation processing between lines, and a means for stopping processing of a thinning target line during gradation processing, The means for performing the addition processing is a filter processing means that can be obtained by adding a filter coefficient when no thinning is performed between lines.It is characterized by:
[0009]
The second means includes means for reading a document image and converting it into an electric signal, means for performing signal processing on the converted electric signal, and means for reproducing an image in accordance with the signal subjected to the signal processing. Means for processing the read image signal for image quality, thinning out the processed image data line by line after the image quality processing, and outputting the image data thinned out by the output means to a memory. Means for storing, means for adding multi-valued data before gradation processing between lines, and means for stopping processing of a thinning target line during gradation processingThe adding means is a filter processing means which can be formed by adding a filter coefficient between lines without performing thinning.It is characterized by:
[0010]
The third means is the first or second means.If the filter processing means does not perform the thinning, the filter is an MTF filter. If the filter is an MTF filter, it performs addition between lines at the time of the thinning processing. The feature is that addition processing between lines is not performed.are doing.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0013]
1. Document reading device
FIG. 1 is a configuration diagram showing a document reading apparatus of a digital copying machine to which an embodiment of an image processing apparatus according to the present invention is applied.
[0014]
In FIG. 1, an original on a contact glass 1 is illuminated by light sources 2a and 2b, and the reflected light is imaged on a light receiving surface of a CCD image sensor 9 via

mirrors

3, 4, 5, 6, 7 and a lens 8. Thus, the document image is read. The light sources 2a, 2b and the mirror 3 are mounted on a first traveling body 10 which moves the lower surface of the contact glass 1 in the sub-scanning direction (the left-right direction in FIG. 1) in parallel with the contact glass 1, and the

mirrors

4 and 5 are the same. It is mounted on the second traveling body 11.
[0015]
The main scanning is performed by the solid-state scanning of the CCD image sensor 9, the original image is read by the CCD image sensor 9, and the entire original is scanned by moving the optical form as described above. In the present embodiment, the reading density is set to 16 pixels / mm, and it is configured to be able to read an original of A3 size (297 mm × 420).
[0016]
2. Laser printer section
The laser printer shown in FIG. 2 generally has a laser writing system, an image reproducing system, and a paper feeding system. The laser writing system has a laser output unit 21, an imaging lens 22, and a mirror 23. The laser output unit 21 is rotated at high speed by a motor and a laser diode (LD) driven by an LD control circuit 20 shown in FIG. A polygon mirror that scans the photosensitive drum 24 with laser light.
[0017]
Around the photoreceptor drum 24, there are known electrophotographic process mechanisms such as a charger 25, an eraser 26, the laser writing system, a developing unit 27, a transfer charger 28, a separation charger 29, a separation claw 30, and a cleaning unit. A unit 31 and the like are provided, and a toner image is formed on the surface of the photosensitive drum 24 by charging, exposure, development, and transfer, and the toner image is transferred to a recording sheet. A beam sensor (not shown) that generates a main scanning synchronization signal (MSYNC) is disposed at a position near one end of the photosensitive drum 24 where the laser beam is irradiated.
[0018]
The process of reproducing an image in the laser printer will be briefly described. The peripheral surface of the photosensitive drum 24 is uniformly charged to a high potential by the charging charger 25. When the peripheral surface is irradiated with the laser light, the potential of the irradiated part decreases. The laser light is turned on / off in accordance with recording / reproducing black / white, and controls the laser irradiation energy on the surface of the photosensitive drum 24 in accordance with pulse width modulation (PWM) or power modulation (PM). As a result, a potential distribution corresponding to the gradation level of the recorded image, that is, an electrostatic latent image is formed on the surface of the photosensitive drum 24. When the portion where the electrostatic latent image is formed passes through the developing unit 27, toner adheres in accordance with the potential process, and the electrostatic latent image becomes a visualized toner image. The recording paper is transported from paper feed cassettes 33a and 33b by paper feed rollers 37a and 37b, stopped once in contact with registration rollers 38, and transported so as to match the toner image on the photosensitive drum 24. The transfer charger 28 transfers the toner image. The recording paper onto which the toner image has been transferred is conveyed by a conveyance belt 34, where the toner image is fixed by a fixing roller 35, and is discharged onto a paper discharge tray 36.
[0019]
In this embodiment, there are two paper feeding systems. One sheet feeding system, that is, the recording sheet 32a in the upper sheet feeding cassette 33a is fed by a sheet feeding roller 37a. On the other hand, the recording sheet 32b in the lower paper feed cassette 33b is fed by a feed roller 37b. Then, the recording paper (recording sheet) fed from any of the paper feed rollers 37 stops once while being in contact with the registration roller 38, and is sent to the photosensitive drum 24 at a timing synchronized with the progress of the recording process. It is. Although not shown, each sheet feeding system is provided with a recording sheet size detection sensor for detecting the size of the recording sheets 32a and 32b stored in the cassettes 33a and 33b, respectively.
[0020]
3. Image processing
FIG. 3 is a block diagram for explaining the processing order of the image data. In the figure, 12 is a sensor driver circuit, 9 is a CCD image sensor, 13 is an amplifier, 14 is an A / D conversion circuit, 15 is a shading correction circuit, 16 is a spatial filter circuit, 17 is a main scanning variable magnification circuit, and 18 is A gamma (γ) correction circuit, 19 is a gradation processing circuit, and 20 is a laser diode (LD) control circuit.
[0021]
The CCD sensor 9 is driven by the sensor driver 12 to read a document image of a maximum A3 size (297 mm × 420 mm) at a density of 16 pixels / mm in both the main scanning direction and the sub-scanning direction. The analog image signal read by the CCD sensor 9 is amplified by the amplifier 13 to a predetermined voltage amplitude, and then the A / D converter 14 converts the digital data of 2n gradations (for example, 256 gradations = 8 bits) per pixel. Is converted to This digital data is corrected by the shading correction circuit 15 for unevenness in illumination of the light sources 2a and 2b and variations in sensitivity between the elements of the CCD sensor 9, and then, by the spatial filter circuit 16 shown in detail in FIGS. MTF correction for increasing the resolution of a line image or the like, signal noise removal, smoothing processing for improving the reproducibility of a photograph or the like are performed.
[0022]
Next, two-dimensional real-time zooming is performed by the main scanning zooming circuit 17, and then γ of the original image is corrected by the γ correction circuit 18 according to the set density. Next, halftone processing, binarization processing, and the like are performed by the gradation processing circuit 19 shown in detail in FIG. 12 according to the set image quality. The data is stored in the page memory 105 via the circuit 104. Image data from the memory is sent to the LD control circuit 20 via the memory control circuit 104 and the video control circuit 101, and is printed on recording paper. The video control circuit 101 switches an image path, and is configured as shown in FIG. 7 described later. It can be seen from the figure that the image data can be switched from the external interface 102 to the memory unit (memory control circuit 104) or from the memory unit to the external interface 102. Further, in this embodiment, a fax control circuit 103 is connected to the external interface 102.
[0023]
4. Electrical configuration of digital MFP
4.1 Schematic configuration
FIG. 4 is a block diagram illustrating an electrical configuration of the digital multifunction peripheral.
[0024]
The control of the copier main body 1 includes an operation unit controller 500 for performing liquid crystal display, various LED controls, and various key input control controls, a main controller 501 for performing paper feed, transport, fixing, duplex, process control, and the like, an image control / scanner. Protocol control of an image processing controller 502 for performing read control, an ADF controller 503 for performing ADF control, a sorter controller 504 for performing sorter control, a paper feed tray controller 505 for performing paper feed tray control, a FAX controller 506 for performing facsimile control, and G3 protocol control. The G3 controller 507 performs the G4 protocol control, and the G4 controller 508 performs the G4 protocol control.
[0025]
4.2 Configuration of Image Processing Unit of Digital MFP
FIG. 5 is a block diagram illustrating a configuration of the image processing unit.
[0026]
Referring to FIG. 7, when the CPU 600 of the image processing controller 502 receives an instruction to start reading from the main controller 501, the CPU 600 transmits the instruction to the scanner control circuit 604. The scanner control circuit 604 turns on the exposure lamp 2 and operates the motor 605 to move the first carriage and the second carriage to the reading reference position, and starts reading after detection by the position sensor 603. At this time, a sub-scanning valid period signal FGATE (active at the start of reading, negative at the end of reading) is generated and sent to the timing control circuit 606. The timing control circuit 606 generates and outputs an image synchronization clock CLK, a main scanning synchronization signal LSYNC, and a main scanning enable signal LGATE. 601 is a ROM, and 602 is a RAM.
[0027]
4.3 Image Flow
The flow of the image is such that the original 607 placed on the contact glass 10 is illuminated by the exposure lamp (light source) 2, the reflected light is imaged on the color CCD 9, and red (R), green (G), The analog image signal separated into blue (B) is amplified / light quantity corrected by a signal processing circuit 608, converted into a digital multi-level signal by an A / D converter 609, corrected in shading by a shading correction circuit 610, and processed in image processing. It is sent to the unit 611. The image processing unit 611 performs basic image quality processing such as MTF correction, gamma correction, black image generation, color image generation, binary processing, and multi-value processing, and digital-specific image processing such as scaling, editing, and marker detection. To output black data DATA0 to DATA7 and color data DATAC. The image data output from the image processing unit 611, the synchronization signal generated by the timing control circuit 606, and the write reference signal PMSYNC are input to the image selector 612.
[0028]
In the case of copying, a black image is sent from the writing control unit (black) 613 to the LD 614, and a color image is sent from the writing control unit (color) 615 to the LED 616, and is irradiated on the photosensitive drum 24 to form an image. I do.
[0029]
When performing FAX transmission, the data is transferred from the selector 612 to a FAX memory provided in the main controller 501. The FAX reception output is obtained by expanding the data received from the line and expanding the data in the FAX memory, and then inputting the expanded data to the image selector 612 together with the image data and the synchronization signal to perform writing.
[0030]
The flow of an image at the time of fax transmission / reception will be described with reference to FIG.
[0031]
At the time of FAX image storage / transmission, data read by the scanner is subjected to various image processing by the image processing controller 502, and then stored in the image memory 620 of the main controller 501 from the selector 612. Thereafter, the data is compressed into a specified compression code (MH, MR, MMR) by the compression / expansion unit 622 and stored in the SAF memory 623 on the FAX controller 506. At this time, if it is more efficient to transmit the data stored in the image memory 620 while rotating the data such as A4 width or B5 width, when the data is transferred from the image memory 620 to the compression / expansion unit 622, the rotation is performed. 621 is used to rotate and compress the image. The data stored in the SAF memory 623 is transferred to the line buffer 624 in the G3 controller 507, recompressed by the compression / expansion unit 627 according to the mode of the receiver, and transmitted from the NCU 626 via the modem 625. Similarly, in the case of G4, the data is transferred to the line buffer 628 in the G4 controller 508, compressed by the compression / expansion unit 631 according to the mode of the receiver, and then transmitted via the ISDN control unit 629 and the transformer 630.
[0032]
At the time of FAX reception / printing, data sent from the line is stored in the SAF memory 623 via the NCU 626 and the modem 625. The data stored in the SAF memory 623 is decompressed by the compression / decompression device 622 on the main controller 501 and is expanded on the image memory 620. If it is more efficient to rotate and print A4 landscape or B5 landscape at the time of decompression, rotate the image using the rotator 621 when passing data from the compression / decompression unit 622 to the image memory 620. Perform stretching. The data developed on the image memory 620 is sent to the image processing controller 502, passed from the selector 612 to the write control unit 615, and printed.
[0033]
Note that the image signal of the multifunction peripheral is controlled by the video control circuit 101 after the gradation processing in FIG. This video control circuit 101 corresponds to the selector 612 in FIG. Further, at the time of FAX transmission, the image signal from the scanner is subjected to gradation processing, and then sent to the FAX control circuit 103 through the external I / F 102. The external I / F 102 corresponds to a physical connection such as a connector, a driver, and a receiver in FIG. 5, and the FAX control circuit 103 corresponds to the main controller 501, the image processing controller 502, the ADF controller 503, and the sorter in FIG. A controller 504, a paper feed tray controller 505, a FAX controller 506, a G3 controller 507, a G3 controller, and the like are all included.
[0034]
With this configuration, at the time of FAX reception, image data is transmitted from the FAX control circuit 103 to the video control circuit 101 through the external I / F 102, and further transmitted to the LD control circuit 20 to record an image.
[0035]
4.4 Memory application functions
The memory application function includes, for example, a page expansion memory and a storage memory, for example, a retention function that scans a document only once to make a plurality of copies, and scans a plurality of documents one by one and stores the copies in a storage memory to store a plurality of copies. An electronic sort function that outputs documents in copies, a rotating copy that rotates and adjusts images when the orientation of the original and the recording paper are different, an aggregated copy that reduces multiple originals into one copy and aggregates them To realize various service functions. These functions can also be used from a composite function such as FAX through an external I / F.
[0036]
In FIG. 3, the image signal is stored in the page memory 105 via the video control circuit 101 and the memory control circuit 104 after gradation processing at the time of storage in the memory. Image data from the memory is sent to the LD control circuit 20 via the memory control circuit 104 and the video control circuit 101, and the recording paper is printed.
[0037]
The video control circuit 101 switches image paths, and can be switched by three

multiplexers

101a, 101b, and 101c as shown in FIG. From the figure, it can be seen that the image data can be switched from the external I / F 102 to the memory control circuit 104, or from the memory control circuit 104 to the external I / F 102.
[0038]
5. Image processing contents
5.1 Spatial filter circuit
Next, the spatial filter circuit 16 will be described in detail with reference to FIGS.
[0039]
FIG. 8A shows a configuration including a matrix generation unit 16a, an MTF correction unit 16b, a smoothing processing unit 16c, and a selector 16d as an example. FIG. 8B shows another example of the configuration including the matrix generation unit 16a and an MTF correction unit. A configuration consisting of only the portion 16b is shown, all of which are publicly known. For example, as shown in FIG. 9, the matrix generation unit 16a includes a flip-flop group that delays pixels in the main scanning direction and a line memory group that delays pixels in the sub-scanning direction to generate a matrix of 5 × 5 pixels. Note that the pixel to be processed (pixel of interest) in the matrix in FIG. 9 is D33 at the center.
[0040]
In the example shown in FIG. 8A, the target pixel D33 is filtered in parallel by the MTF correction unit 16b and the smoothing processing unit 16c, and is selected by the selector 16d. Such a configuration is used when the filter processing is switched according to a target image, a copy mode, or the like. It is also known that an image area is automatically identified as a text or line area, or a photograph or halftone area, and the filtering process is switched based on the identification result.
[0041]
The configuration shown in FIG. 8B omits the smoothing processing unit 16c and the selector 16d, and is used only for correcting image quality deterioration due to MTF of the input system (lens, CCD 9, etc.). I can't. Note that this MTF correction is effective not only for correction of the input system but also for the case where the resolution and the sharpness of the portion where white to black changes are required.
[0042]
Each of the MTF correction unit 16b and the smoothing processing unit 16c generally has a plurality of filters. As an example, FIGS. 10A to 10D show four MTF filters included in the MTF correction unit 16b, and each filter has a different frequency due to a different coefficient from a reference pixel. FIGS. 11A to 11D show four smoothing filters included in the smoothing processing unit 16c, which remove noise of an image signal and provide smooth density with respect to gradation of a photograph or a halftone image. Used to reproduce.
[0043]
That is, the MTF filter of FIG. 10 has different frequency characteristics due to different coefficients. In the actual filter operation, the correction result of the target pixel can be obtained by multiplying the coefficients written in the matrix with the two-dimensionally expanded original image data shown in the matrix of FIG. The smoothing filter of Fig. 11 is also included in the block.DuplicateIt has a numerical coefficient and is selected according to the image and purpose. Each calculation example is shown in the lower part of FIGS.
[0044]
5.2 Gradation processing circuit
Next, the gradation processing circuit 19 will be described with reference to FIG.
[0045]
The gradation processing circuit 19 includes a multi-level processing section 19a, an error diffusion processing section 19b, a multi-level dither processing section 19c, a binarization circuit 19d, and a selector 19e for selecting an output of these. The gradation processing circuit 19 includes multi-value processing and binary processing. Although this indicates the reproduction level per pixel, in the case of the embodiment, multi-value processing is mainly used when copying is used, and binarization processing is used when facsimile transmission and memory are applied. Of course, multi-value processing may be used in a facsimile or a memory, and binary processing may be used for copying.
[0046]
5.2.1 Binarization circuit
The binarization circuit 19d includes, as shown in FIGS. 15 and 16, a simple threshold comparison binarization unit 191 based on a fixed threshold and a dither threshold, and an error diffusion binarization unit 192 based on a fixed threshold and a dither threshold. The dither threshold value changes periodically as shown in FIGS. 16A and 16B in a two-dimensional matrix of the main scanning address and the sub-scanning address. In addition, other than these four types of methods are also known as binarization methods, the types of processing include:
1) Binarization with fixed threshold
2) Binarization by dither threshold
3) Error diffusion binarization using a fixed threshold
4) Error diffusion binarization using dither threshold
There are four types.
[0047]
The threshold comparison binarization unit 191 and the error diffusion binarization unit 192 illustrated in FIG. 15 select one of a fixed threshold and a dither threshold and compare it with a pixel value.
When pixel value ≧ threshold → binary data = 1
When pixel value <threshold value → binary data = 0
Is output. The selector 193 selects one of them.
[0048]
In the example of FIG. 15, 1) and 2) are represented by one block, for example, only one of a fixed threshold and a dither threshold is selected and compared with image data, an output is obtained, and error diffusion binarization is performed. The block is responsible for the processes 3) and 4), similarly selects one of the fixed threshold and the dither threshold, performs error diffusion binarization to obtain an output, and furthermore, outputs the two outputs. One of them can be selected by the selector 193.
[0049]
Further, the above four processes 1) to 4) may be performed in parallel and one of them may be selected, or the comparison processes 1) to 4) may be performed at one place. it can. That is, first, the threshold is selected based on whether the threshold is fixed or dither, and then, whether or not to add an error from surrounding pixels to the input image data is selected. Such a configuration is also possible.
[0050]
The dither threshold is basically a binarization in which the threshold changes systematically (periodically). Therefore, in FIG. 15 as well, the main scanning address and the sub-scanning address are included and are indicated by a two-dimensional matrix. Is compared with a threshold value that varies depending on the position of the image. FIGS. 16A and 16B show examples of the threshold matrix.
[0051]
5.2.2 Error diffusion binarization
Next, error diffusion binarization will be described in detail.
[0052]
In the error diffusion method, for example, pseudo halftone binarization processing of 256 gradations is performed. This method is one of the pseudo-halftone expression methods characterized in that the binarization error is distributed to peripheral pixels according to a fixed filter size and weighting, and image density is preserved. Further, for example, three modes in which data after MTF correction processing, through data without MTF correction processing, or data after MTF correction processing by edge detection are selectively applied to the error diffusion binarization unit 192 are adaptively performed. Can be processed.
[0053]
In that algorithm, the “binarization error of already binarized data” around the pixel of interest is weighted and added to the pixel of interest, and binarization is performed with a fixed threshold or dither threshold. The binarized error data of the pixel of interest generated at this time is stored and used as the binarized error data of the subsequent pixel. Used as line error data.
[0054]
FIG. 17 shows a binarization error ε and a weighting coefficient when 5 pixels × 2 lines are used as an error diffusion filter size as an example,

Then, the addition correction value Λi, j is calculated as follows.
[0055]
Λi, j = di, j + (εi−2, j−1 + 2 * εi−1, j−1 + 4 * εi, j−1 + 2 * εi + 1, j−1 + εi + 2, j−1 + 2 * εi−2, j + 4 * εi-1, j) / 16 (1)
Also, the binarized data Di, j is
Di, j = 1 (ifΛi, j> TED) (2)
Di, j = 0 (ifΛi, j ≦ TED) (3)
Is calculated by However, the threshold value TED is arbitrarily set by the “error diffusion variation threshold matrix”.
[0056]
The binarization error εi, j is
εi, j = Λi, j (if Di, j = 0: white) (4)
εi, j = Λi, j-255 (if Di, j = 1: black) (5)
It is calculated as follows. Here, equation (4) indicates that | i, j | (εi, j ≧ 0) “is expressed in a binary form whiter than the original image”, and equation (5) expresses | εi, j | (εi, j <0) indicates that “the original image has been represented as a binary image blacker than the original image”. Therefore, in order to correct the excessive rounding error | εi, j | at the time of binarization, the calculated binarization error is temporarily stored and added to the subsequent pixels to perform binarization. The processing is shown in FIG. 18, but a detailed description is omitted because it is known.
[0057]
5.3 Thinning process
In the case of FAX transmission, the resolution of reading varies depending on the transmission mode. In the normal character mode, the main scanning is 8 lines / mm and the sub-scanning is 3.85 lines / mm. In the small character mode, the main scanning is 8 lines / mm and the sub-scanning is 7.7 lines / mm. Since the scanner in this embodiment is basically 16 pixels / mm, it is necessary to double the sampling interval to achieve 8 lines / mm in the main scanning direction. This is the same as reduction processing.
[0058]
The method of converting the density in the sub-scanning direction is performed by changing the moving speed of the scanner and keeping the sampling period (time) constant.
7.7 / 16 = 0.48
It is sufficient to perform the 48% reduction operation. This is the reciprocal of the scanner speed, which is approximately 2.08 times the speed.
[0059]
In the case of 3.85 lines / mm in the sub-scanning direction, the number is further doubled, so that the reduction ratio may be set to 24% (4.17 times in speed). However, in this case, it is necessary to increase the motor speed by four times the normal speed.StandingThe speed may be limited due to problems such as climbing (running distance) and braking distance at the time of return. Therefore, in this embodiment, the scanning speed is set to 2.08 times at the scanner speed. Decimate data.
[0060]
Conventionally, thinning out fax transmissionPlaceWhen thinning out the binarized data, in order to avoid the problem of missing black data, OR processing is performed between pixels at the same position in two lines of main scanning. In this case, a process for processing black is performed to prevent image omission. It should be noted that thinning may be performed by applying this thinning, such as thinning one line to three lines or thinning two lines to three lines.
[0061]
In the thinning process, specifically, processing is performed without thinning as usual until the binarization process.,Even in the external I / F section, the output timing of the image is not changed, and the image is thinned out for each line depending on whether the image is valid or invalid. In the case where the thinning is controlled on the FAX control circuit side, a completely normal signal may be sent and the FAX control side may perform the signal processing including the OR processing. Also, the thinning itself can be performed on the FAX control side, but only the OR processing can be performed on the image processing side.
[0062]
Further, whether or not the line is valid can be controlled on the image processing side in the external I / F portion. In this case, the OR processing is performed on the image processing side. This example is shown in FIG. In the figure, LSYNC is a line synchronization signal, and this cycle is a sampling interval in the sub-scanning direction, and this cycle is usually synchronized with the cycle of one surface of the polygon mirror. LGATE is a main scanning valid signal indicating the valid period of the main scanning. Turning off this signal every other line instructs the facsimile control circuit whether to thin out. The thinning after binarization has a drawback that an image is missing unless the OR processing is performed. Even when the OR processing is performed, the line thickness is distorted.OnlyHowever, there is a disadvantage that the image quality is deteriorated. In addition, in the case of an image after binarization by dither processing or the like, a periodic pattern of dither is interrupted, and image quality deteriorates. Furthermore, by thinning out after binarization by error diffusion, the reproducibility of halftone is low.underHowever, this also causes image distortion and the like, resulting in severe deterioration.
[0063]
Therefore, in the present process, before binarization, that is, one pixel data is processed for thinning out at a multi-value stage. That is,
First stage: OR processing with multiple values
Second stage: gradation processing that does not degrade image quality after binarization
Third stage: thinning process
The processing is done in three steps.
[0064]
The multi-level OR processing in the first stage is performed by a spatial filter circuit. This method is a method of performing addition processing (averaging) between two lines. In addition to this, there is a method of taking the larger one (black side), but there is a disadvantage that the line width is easily distorted, so the addition processing is adopted. The effect of the addition process is the same as the corresponding pixel size at the scanner speed.ToAs if all were read, image omission can be naturally prevented. The addition process is performed simultaneously by the operation of the filter. That is, the target pixel is filtered,NextThe same filter is applied to the pixel to be subjected to the OR processing (the pixel adjacent in the sub-scanning direction, for example, the pixel at the same position in the main scanning one line before), and the filtered values are added. , The same result can be obtained. FIG. 14 shows the result of taking the filter of FIG. 10D as an example.
[0065]
The same applies to the case of the smoothing filter. However, in actuality, FIG. 14 smoothes the result of the MTF filter. That is, in the case of the smoothing, the effect of the OR processing can be obtained without the addition processing. Of course, the addition may be performed, but in the present embodiment, the addition is performed at the time of thinning out only in the case of the MTF filter.
[0066]
The filter calculation need not be performed when the invalid line is the line of interest, but the matrix circuit that constitutes the filter must operate normally and continuously regardless of the valid line or invalid line. is there. In this embodiment, the filter operation itself is performed for each line. It is not necessary to operate the main scanning magnification change circuit 17 and the gamma correction circuit 18 by thinning out, and each line may be operated normally.
[0067]
Next, the gradation processing circuit 19 performs the second stage of processing that does not degrade the image quality. In this processing, the gradation processing circuit 19 stops the processing on the invalid line to be thinned out. In the dither processing, threshold data is read from the ROM. Dither data is main scan and sub scanIn the positionIf the dither is 8 × 8 using the main scanning counter and the sub-scanning counter, the lower 3 bits of each counter are used as the ROM address.ThisBy setting the sub-scanning counter so that it does not advance with an invalid line, dither is valid only for a valid line.
[0068]
In the error diffusion process, the error after the binarization process is stored in a memory. The error is taken out and the operation of storing the error in the memory is stopped at an invalid line. These stopping operations are the same for multi-value processing. It is also possible to thin out multi-valued error diffusion, multi-valued dither processing, and the like. For this purpose, similarly, multi-valued gradation processing is stopped at an invalid line.
[0069]
Lastly, the actual thinning in the third stage is performed by notifying the target receiving unit (FAX control unit) of the invalid line as shown in FIG. 13, as in the conventional thinning after binarization. , Only the effective lines can be taken out and used.
[0070]
Such thinning processing can be applied not only to FAX density conversion but also to, for example, storage in a memory. In the page memory, only the image after thinning is written, read continuously (in accordance with the operation of the printer), and recorded on a recording paper to perform the scaling process in the sub-scanning direction (one line for every two lines). 50% reduction when subtracted). Also in such a case, there is no image deterioration compared to the conventional thinning after binarization, and high-quality thinning is performed.
[0071]
Note that the thinning described above cannot be used for direct transfer to the printer unit (when directly transferring to the LD control unit), that is, for a copy operation. This is because the LSYNC interval of one line is the same as one laser scan, and the laser scan proceeds even during the invalid line, and some data must be written.
[0072]
6. the term
Finally, although terms used so far are partially duplicated, they will be described again in order to avoid misunderstanding.
[0073]
Gamma (γ) conversion: The γ correction circuit (conversion unit) 18 determines what density characteristic copy output is to be obtained with respect to the original density in accordance with the density key (for example, 1 to 7) of the scanning panel. , Transform the data into functions to achieve this. It has a function of matching the input characteristics of the image scanner with the output characteristics of the printer unit, and a function of changing the image density according to the density key.
[0074]
Multi-value processing: The multi-value processing unit 19c does not perform processing on the image data itself, and determines the phase of the processing target pixel based on the magnitude relationship between neighboring pixels. The density levels of the left neighboring pixel and the right neighboring pixel are compared, and if they are the same level, the phase of the target pixel is set as the center phase, and if there is a level difference, a process of shifting a darker phase is performed.
[0075]
Error Diffusion Processing: Processing for removing moiré. The error diffusion processing unit 19b distributes quantization errors to peripheral pixels and tries to minimize errors as a whole. As for the quantum level in the present embodiment, the signal once quantized to 8 bits (256 values) is requantized to 9 values or 2 values by the error diffusion processing unit 19b, and the quantization error at that time is as shown in FIG. Distribute by distribution ratio.
[0076]
Multi-value dither processing: The multi-value dither processing performed by the multi-value dither processing unit 19c is a process for expressing a halftone, and expresses a halftone level by an area ratio of black pixels in a unit of a plurality of pixels. Is the way. When a printer of one pixel has a plurality of gradations, the gradation expression unit can be reduced by combining with the multi-value dither processing, and a large number of gradations can be expressed while maintaining the resolving power.
[0077]
If the number of gradations of the printer of one pixel is 16 values, 256 gradations can be expressed by 4 × 4 pixels. In the multi-value dither processing, the requantization method changes at a position within 4 × 4, but the phase also depends on the position.
[0078]
Binarization processing: In a facsimile or the like, an image signal may be handled as binary / one pixel. Therefore, a binarization process is also required, and is executed by the binarization processing unit 19d.
[0079]
Selector section: an image mode specified on the operation panel among the 8-bit image signal and the 2-bit phase signal output from the multi-level processing section, the error diffusion processing section, the multi-level dither processing section, and the binarization processing section. Output is selected in accordance with (character mode, character / photo mode, photo mode, or fax transmission mode). As an example of this choice,
Photo mode → Multi-value processing
Sentence / sharing mode → error diffusion processing
Photo mode → Multi-value dither processing
FAX mode → Binary mode
become that way.
[0080]
Video signal format: The video signal format is the same after processing of any block.
[0081]
8 bits of luminance data + 2 bits of phase data
If the luminance data is less than 8 bits as a result of the processing, the data shall be input from the higher order. In the phase data, (00) b is a center pulse, (01) b is a right-aligned pulse, and (10) b is a left-aligned pulse.
[0082]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the conversion of the image data to the external device and the reading density in the sub-scanning direction cannot be dealt with only by the scanner speed. Desired density conversion can be performed by the combination. At this time, it is possible to prevent the image quality from deteriorating due to the thinning.At this time, in order to prevent image omission due to thinning, addition processing at a multi-value level is performed. However, special processing is not required only by changing filter coefficients, and the apparatus can be simplified. In addition, the data quality can be made the same as that obtained when the density conversion (magnification / magnification) is performed only by the scanner speed by the addition processing, and the image quality does not deteriorate.
[0083]
According to the second aspect of the present invention, in the reading operation using the page memory, the scaling process in the sub-scanning direction can be performed to a small magnification. At this time, it is possible to prevent the image quality from deteriorating due to the thinning.At this time, in order to prevent image omission due to thinning, addition processing at a multi-value level is performed. However, special processing is not required only by changing filter coefficients, and the apparatus can be simplified. In addition, the data quality can be made the same as that obtained when the density conversion (magnification / magnification) is performed only by the scanner speed by the addition processing, and the image quality does not deteriorate.
[0085]
Claim3According to the described invention, the addition processing is performed to prevent image omission due to thinning. However, if smoothing is originally applied, there is no need to perform additional addition, and image omission does not occur. A reduction in resolution can be prevented, and therefore, the image quality does not deteriorate.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram illustrating a document reading apparatus of a digital copying machine to which an embodiment of an image processing apparatus according to the present invention is applied.
FIG. 2 is a configuration diagram illustrating a laser printer of the digital copying machine.
FIG. 3 is a block diagram for explaining a processing order of image data.
FIG. 4 is a block diagram illustrating an electrical configuration of the digital multifunction peripheral.
FIG. 5 is a block diagram illustrating a configuration of an image processing unit of the digital multi-function peripheral.
FIG. 6 is a block diagram illustrating a flow of an image at the time of facsimile transmission / reception.
FIG. 7 is a diagram illustrating a switching structure of an image path of a video control circuit.
FIG. 8 is a block diagram showing a spatial filter circuit in detail.
FIG. 9 is a diagram illustrating a matrix of the matrix generation circuit in FIG. 8;
FIG. 10 is a diagram illustrating a filter of an MTF correction unit in FIG. 8;
FIG. 11 is a diagram illustrating a filter of a smoothing correction unit in FIG. 8;
FIG. 12 is a diagram illustrating details of a gradation processing circuit in FIG. 3;
FIG. 13 is a timing chart showing a timing of notifying an invalid receiving line to a target receiving unit (FAX control unit) and extracting and using only the valid line.
FIG. 14 is an explanatory diagram illustrating an example in which a filter coefficient is added in advance and an addition process is performed.
FIG. 15 is a block diagram illustrating a two-tone processing unit in detail.
FIG. 16 is an explanatory diagram showing an example of the dither threshold of FIG.
FIG. 17 is an explanatory diagram showing a process of an error diffusion binarization unit in FIG. 15;
FIG. 18 is an explanatory diagram showing processing contents of an error diffusion binarization unit.
FIG. 19 is an explanatory diagram showing a distribution ratio of a quantization error in an error diffusion process.
[Explanation of symbols]
16 Spatial filter circuit
16b MTF correction unit
16c smoothing processing unit
16d selector
19 gradation processing circuit
19a Multi-value processing section
19b Error diffusion processing unit
19c Multi-value dither processing unit
19d binarization circuit
19e selector part
101 Video control circuit
102 External I / F section
103 FAX control circuit
104 Memory control circuit
105 page memory
191 Threshold Comparison Binarization Unit
192 Error diffusion binarization unit
193 selector

Claims

Means for reading a document image and converting it to an electric signal, means for performing signal processing on the converted electric signal, and means for reproducing an image in accordance with the signal subjected to the signal processing;
Means for subjecting the read image signal to image quality processing, outputting the data to an external device after the image quality processing,
Means for thinning out and outputting image data line by line;
Means for adding multi-valued data before gradation processing between lines,
Means for stopping the processing of the target line for thinning during gradation processing,
Equipped with a,
The image processing apparatus according to claim 1, wherein the adding unit is a filtering unit that can be obtained by adding a filter coefficient between lines when no thinning is performed .

Means for reading a document image and converting it to an electric signal, means for performing signal processing on the converted electric signal, and means for reproducing an image in accordance with the signal subjected to the signal processing;
Means for subjecting the read image signal to image quality processing, and after performing the image quality processing, decimating and outputting the processed image data in line units;
Means for temporarily storing the image data thinned out by the output means in a memory;
Means for adding multi-valued data before gradation processing between lines,
Means for stopping the processing of the target line for thinning during gradation processing,
Equipped with a,
The image processing apparatus according to claim 1, wherein the adding unit is a filtering unit that can be obtained by adding a filter coefficient between lines when no thinning is performed .

The filter processing means performs addition between lines at the time of thinning processing when the filter when no thinning is performed is an MTF filter, and performs thinning when the filter when no thinning is performed is a smoothing filter. 3. The image processing apparatus according to claim 1, wherein addition processing between lines is not performed at times .