JP3587815B2 - Electronic equipment and method of processing workpiece by electronic equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器及び電子機器による加工対象物加工方法に関し、詳しくは機器本体に形成したポケットに着脱自在に装着された温度依存性のある加工対象物に、内部データに基づき物理的加工を行う電子機器及び電子機器による加工対象物加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、印章(印鑑、スタンプ類)の作成は、木、水晶、動物の角、牙などに印章画像を直接彫ったり、あるいは型を作ってゴム等を流し込んで印章面を形成するようにしている。ところが、このような方法では、特殊の技術がないと印章の作成がおこなえず、また専門家に作成を依頼すると、出来上がるまでに時間を要するという問題がある。
【0003】
そこで、本出願人は、最近、特殊の技術がなくても簡単かつ迅速に印章の作成ができる印章作成装置を提案している。その装置の概要は次に示すようになっている。すなわち、その装置は、装置本体に形成したポケットに印章本体を入れて、入力操作によって所望の印章画像を形成してインクリボンによって打ち出し、インクリボン面のインクの抜けた印章画像の形成部分を、印章本体の印章形成面(印面)に設けられた紫外線硬化樹脂面にマスクして所定時間紫外線で露光し、硬化されない樹脂の部分を洗い流して印章を作成するようにしたものである。
【0004】
この場合、印章本体としては数種類の形状のものが定められており、印章本体が装置のポケットに装着されると、装置が装着された印章本体が予め定められた印章本体のうちのいずれであるかを判断して印章画像を形成する領域を設定し、入力操作によってその領域に所望の印章画像を作成するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、紫外線硬化樹脂を硬化させる紫外線露光時間は環境(周囲)温度によって異なるため、露光時間を一定時間とすると不具合が生じる場合がある。また、装置のポケットに装着された印章本体が予め定められたうちの印章本体である場合には問題はないのであるが、将来において、紫外線硬化樹脂の紫外線に対する感度も種々のものが出現する可能性があり、1種類に限定して露光時間を決定すると問題となる場合もある。
【0006】
本発明は、紫外線硬化樹脂の紫外線に対する感度などの加工対象物の変化に対応した融通性のある電子機器及び電子機器による加工対象物加工方法の提供を、その課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述課題を解決するために、次の手段を採用した。
【0008】
本発明の電子機器は、加工面が温度依存性を有する感光性樹脂で構成された加工対象物の前記加工面内の加工領域に、内部データに基づき物理的加工としての露光を行う電子機器において、前記加工対象物は、前記加工面の寸法および露光時間に関して予め規定された種類である規定種対象物か規定以外の規定外対象物かを検出可能な被検出部を有しており、前記規定種対象物に対応した前記加工領域および前記規定種対象物についての環境温度に対応する露光時間を規定した内部データを記憶する記憶手段と、前記環境温度を検出する温度検出手段と、前記加工対象物を装着する装着部と、前記装着部に装着された前記加工対象物の前記被検出部を検査して前記規定種対象物か前記規定外対象物かを検出するとともに、前記規定種対象物のときにはその種類を検出する種別検出手段と、前記規定外対象物の装着が検出されたときに、その規定外対象物の前記加工面の寸法を含む設定情報を入力する規定外設定入力手段と、前記規定種対象物の装着が検出されたときに、記憶された前記内部データに基づいて、検出された前記種類および前記温度に対応する前記加工領域および前記露光時間を設定するとともに、前記規定外対象物の装着が検出されたときに、前記設定情報の入力を指示し、その入力結果に基づいて、前記加工領域および前記露光時間を設定する加工処理設定手段と、設定された前記加工領域に対し前記露光時間に従って前記露光を行う露光手段と、を備え、前記加工処理設定手段は、前記記憶手段に記憶された前記加工領域のうちから、入力された前記加工面の寸法より小さく且つそれに最も近い加工領域を選択して設定する領域設定手段を有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の加工対象物加工方法は、加工面が温度依存性を有する感光性樹脂で構成された加工対象物の前記加工面内の加工領域に、内部データに基づき物理的加工としての露光を行う電子機器による加工対象物加工方法であって、前記加工対象物は、前記加工面の寸法および露光時間に関して予め規定された種類である規定種対象物か規定以外の規定外対象物かを検出可能な被検出部を有しており、前記規定種対象物に対応した前記加工領域および前記規定種対象物についての環境温度に対応する露光時間を規定した内部データを記憶する記憶工程と、前記環境温度を検出する温度検出工程と、前記加工対象物を装着部に装着する装着工程と、前記装着部に装着された前記加工対象物の前記被検出部を検査して前記規定種対象物か前記規定外対象物かを検出するとともに、前記規定種対象物のときにはその種類を検出する種別検出工程と、前記規定外対象物の装着が検出されたときに、その規定外対象物の前記加工面の寸法を含む設定情報を入力する規定外設定入力工程と、前記規定種対象物の装着が検出されたときに、記憶された前記内部データに基づいて、検出された前記種類および前記温度に対応する前記加工領域および前記露光時間を設定するとともに、前記規定外対象物の装着が検出されたときに、前記設定情報の入力を指示し、その入力結果に基づいて、前記加工領域および前記露光時間を設定する加工処理設定工程と、設定された前記加工領域に対し前記露光時間に従って前記露光を行う露光工程と、を備え、前記加工処理設定工程は、前記記憶手段に記憶された前記加工領域のうちから、入力された前記加工面の寸法より小さく且つそれに最も近い加工領域を選択して設定する領域設定工程を有することを特徴とする。
【0010】
これらの構成によれば、加工面が紫外線感応樹脂などの感光性樹脂で構成される加工対象物に対して、設定された露光時間の露光によって、物理的加工を行うことができる。また、予め規定された種類の規定種対象物については、その加工領域と環境温度に対応する最適な露光時間とを内部データとして規定しておき、装着された種類と環境温度を検出し、検出された種類と温度に応じて加工領域と露光時間を設定することによって、良好な加工をすることが可能になる。
【0011】
また、規定外対象物については、その装着が検出されたときに、設定情報の入力を指示し、その入力結果に基づいて加工領域と露光時間を設定するので、未知の加工対象物にも柔軟に対応できる。このため、将来(未定)の種類の加工対象物は、規定外対象物として検出し、それに対応する加工面の寸法を含む設定情報を入力して、加工領域や露光時間を設定できるので、将来出現する(予想不可の)加工対象物に対する対応(加工)の可能性を向上できる。
【0012】
また、装着された未知の加工対象物(規定外対象物)の加工領域を、入力された加工面の寸法より小さく且つそれに最も近い既知の加工領域で代用するので、例えば印章画像(製版画像)などの加工のためのデータを作成・編集するための記憶領域(メモリ領域)等を、改めて設定することなく、既知の記憶領域等を利用でき、これにより、メモリ領域の節約や容易且つ迅速な加工処理(データ処理の迅速化)が可能になる。
【0013】
また、上述の電子機器において、前記加工面の寸法は、対応するドット数の単位で入力されることが好ましい。
【0014】
この構成によれば、加工面の寸法は、対応するドット数の単位で入力されるので、装着された(未知の)規定外対象物の加工面の寸法を、ドット数の単位で処理でき、このため、既知のものとの比較やその他の内部処理において、容易且つ迅速に扱いやすい。
【0015】
また、上述した各電子機器において、前記加工面の寸法および露光時間の入力は、対応する数字番号で規定された所定の形式に従って入力されることが好ましい。
【0016】
この構成によれば、加工面の寸法および露光時間の入力は、対応する数字番号で規定された所定の形式に従って入力されるので、装着された未知の規定外対象物の加工面の寸法や露光時間を、ドット数の単位や時間の単位などの数字番号等で処理できるので、既知のものとの比較やその他の内部処理において、容易且つ迅速に扱いやすい。
【0017】
また、上述した各電子機器において、新規な加工対象物に対する露光時間を、所定の形式で入力して前記記憶手段に記憶させる新規露光時間入力手段をさらに備えたことが好ましい。
【0018】
この構成によれば、新規な加工対象物に対する露光時間を内部データとして新たに規定することができる。すなわち、既存の内部データに露光時間が規定された既存の加工対象物の他、その加工面の感光性樹脂の感度が異なる新規な加工対象物に対しても、規定種対象物として内部データに基づく露光による物理的加工ができ、その感度に適した露光時間の規定により、良好な加工をすることができる。また、これにより、将来、加工面の感光性樹脂の特性が変更されても、これに合わせて露光時間を設定できるので、対応することが可能となる。
【0019】
また、上述の電子機器において、前記新規露光時間入力手段は、前記所定の形式として、環境温度に対する露光時間の係数を入力可能に構成され、前記係数に基づく演算処理により、前記新規露光時間のデータを作成して記憶させることが好ましい。
【0020】
この構成によれば、係数を入力するだけで、加工時の新たな露光時間を容易に設定することができ、加工面の感光性樹脂の感度が異なる加工対象物に対しても、良好な加工を容易に行うことができる。
【0021】
また、上述の新規露光時間入力手段を備えた各電子機器において、前記新規露光時間入力手段は、前記所定の形式として、環境温度に対する2次関数を入力可能に構成され、前記2次関数に基づく演算処理により、前記新規露光時間のデータを作成して記憶させることが好ましい。
【0022】
この構成によれば、2次関数を入力するだけで、加工時の新たな露光時間を容易に設定することができ、加工面の感光性樹脂の感度が異なっても、良好な加工を容易に行うことができる。
【0023】
また、上述した各電子機器において、前記加工対象物は、前記露光により印章画像を形成する印面を前記加工面とする印章本体であることが好ましい。
【0024】
この構成によれば、加工対象物は、露光により印章画像を形成する印面を加工面とする印章本体なので、印章作成装置となる電子機器として適用できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面に基づいて、本発明の一実施形態に係る印章作成装置について説明する。この印章作成装置は、印面を紫外線硬化樹脂で形成した印章本体に、インクリボンに印字(印刷)した印章文字(絵柄を含む印章画像)をマスクとして紫外線を露光し、所望の印章(スタンプ)を作成するものである。
【0026】
図1(a)は印章作成装置の平面図、図1(b)は印章作成装置の正面図であり、図11は印章作成装置の制御ブロック図である。また、図18乃至図20は印章作成装置の動作を説明する図である。図1に示すように、この印章作成装置1は、上下2分割の装置ケース2によりその外殻が形成され、前部に電子装置部3を、後部に機械装置部4を配設して、構成されている。機械装置部4の中央部には、装置本体5に印章作成対象物である印章本体Aを装着するためのポケット6が形成され、ポケット6には窓付きの開閉蓋7が設けられている。機械装置部4の左部には、印章作成装置1を製版(印字)動作や露光動作に切り替えると共に、開閉蓋7の開放させる機能スイッチ8が配設されている。この機能スイッチ8の操作位置には、「露光」、「入力/製版」、「OFF」および「OPEN」の操作表示がされていて、このうちの「露光」、「入力/製版」および「OPEN」の位置には、制御部300の出力インタフェース305に接続された発光素子12が配設されている。
【0027】
また、機械装置部4の右側部には、印章作成装置1に、後述する印章文字ラベル作成用の製版シートBのための、差込み口9aおよび取出し口9bが形成されている。さらに、機械装置部4には、ポケット6の外側に位置して、メンテナンスカバー10が着脱自在に設けられ、メンテナンスカバー10の内部には、インクリボンCを搭載したリボンカートリッジ11が装着されている。
【0028】
電子装置部3には、上面に操作部21が形成され、後述する制御部300が内蔵されている。操作部21には、制御部300の入力インタフェース304に接続されたプッシュボタン群22および操作ダイヤル23と、出力インタフェース305に接続された表示器駆動回路24a(図示せず)と、この表示器駆動回路24aによって駆動される表示器24が配設されている。操作ダイヤル23は、中心部に円形に配設された実行キー31と、その外側に環状に配設された4つ割りのカーソル/変換キー32と、更にその外側に環状に配設された文字入力キー33とで3重構造を有しており、文字入力キー33の表面には50音の平仮名などが印刷されている(図示省略)。印章文字の入力は、先ずプッシュボタン群22の所定のボタン22aを押して文字サイズを確定した後、文字入力キー33を三角マーク25に合わせて回転させ、実行キー31を押して平仮名入力を行い、この平仮名入力を適宜、カーソル/変換キー32により漢字変換する。そして、所望の印章文字を表示器24上に作成したところで、これを確定する。
【0029】
ここで、印章を作成する場合の一連の操作について、図1および図2を参照して簡単に説明する。先ず、機能スイッチ8を待機位置となる「OFF」位置から「OPEN」位置まで回転操作して開閉蓋7を開放し、ポケット6に印章本体Aをセットする。この印章本体Aのセットに伴い、制御部300の入力インタフェース304に接続された印章検出部66によって、印章本体Aの種別が検出される。次に、機能スイッチ8を「入力/製版」位置まで回転操作して製版動作に機能を移行させ、プッシュボタン群22および操作ダイヤル23を操作して印章文字を入力する。印章文字の入力が完了したら、印章文字ラベルが作り込まれた製版シートBを、差込み口9aに挿入してセットする。
【0030】
次に、プッシュボタン群22の所定のボタン22aを操作して、製版動作、すなわち印字を行わせる。この印字は、インクリボンCと製版シートBとに同時に為される。印字が完了すると、インクリボン(の印字部分)Cは露光のために先方に送られ、同時に製版シートBは取出し口9bから外部に送り出される。ここで、送り出された製版シートBにより、印章文字に誤りがないことを確認したら、次に機能スイッチ8を「露光」位置まで回転操作して露光動作に機能を移行させ、露光を行わせる。露光が完了したら、機能スイッチ8を「OPEN」位置まで回転操作して開閉蓋7を開放し、ポケット6から印章本体Aを取り出して、これを洗浄する。この洗浄により印章が完成するが、印章が完成したところで、上記の製版シートBから印章文字ラベルを剥して、これを印章の背面に貼着する。
【0031】
次に、印章作成装置1の構成部位のうち、後述する制御部300に関連する部位について、図2〜図10を参照して、順を追って説明する。
【0032】
リボンカートリッジ11は、装置本体5に対し着脱自在に構成されており、インクリボンCの消耗に際しケースごと交換できるようになっている。図2に示すように、リボンカートリッジ11には、一端に巻取りリール13が、他端に巻出しリール14がそれぞれ設けられ、インクリボンCは、巻出しリール14から巻き出されほぼ「L」字状に屈曲して巻取りリール13に巻き取られる。この「L」字状に屈曲したインクリボンCの走行経路には、その短辺部分に後述する印字部64が臨み、長辺部分に露光部が臨んでいる。この場合、印字部64には、このインクリボンCと上記の製版シートBが同時に臨み、露光部65には印字後のインクリボンCが臨む。
【0033】
インクリボンCは、透明なリボンテープとこれに塗布したインクとから成り、実施形態では、6μm厚のものが用いられている。印字部64においてこのインクリボンCに印字が行われると、インクの部分が製版シートBに転写する。これにより、インクリボンCのリボンテープには、インクの文字の部分が剥離したネガ画像が形成され、製版シートBには、インクの文字の部分が付着したポジ画像が形成される。そして、インクリボンCは、これをマスクとして利用すべく先方の露光部に送られる一方、製版シートBは、印章文字の確認のため、またこれを作成した印章に貼着すべく、装置外部に送り出される。
【0034】
製版シートBは、図4に示すように、ベースシートBaと粘着シートBbとを積層して成り、全体が短冊形に形成されている。粘着シートBbには方形に切り線Bcが形成され、この切り線Bcに沿ってベースシートBaから剥した粘着シートBbの方形部分が、上記の印章の背面に貼着する印章文字ラベルBdとなる。印章本体Aは、印章としての用途に合わせて、形状の異なる数種のものが用意されており、これに対応して製版シートBも、その印章文字ラベルBdの部分の形状(切り線の形状)が異なる数種のものが用意されている。
【0035】
一方、印章本体Aは、図3に示すように、台木(実施形態は樹脂製)Aaの先端に薄手のスポンジ(発泡ウレタン)Abが貼着されると共に、スポンジAbに紫外線の影響を受けない樹脂ベースAcが貼着され、さらに樹脂ベースAcに印面Adを構成する紫外線硬化樹脂が貼着されている。この印章本体Aの紫外線硬化樹脂(印面Ad)の部分に、インクリボンCをマスクとして紫外線を露光することにより、印面Adの印章文字に相当する部分が硬化する。この状態で印章本体Aを、ポケット6から取り出して洗浄することにより、水溶性の未硬化部分が洗い出されて、印章が完成する。図中の符号Aeは、樹脂製のキャップである。
【0036】
次に、図2を参照して、印字部64について説明する。印字部64は、制御部300の出力インタフェース305に接続されているヘッド駆動回路(図示せず)56aおよびモータ駆動回路(図示せず)57aと、ヘッド駆動回路56aによって駆動され、インクリボンCに印章文字を印字する印字ヘッド(サーマルヘッド)56と、モータ駆動回路57aによって駆動され、印字ヘッド56の印字動作に対応してインクリボンCを送るプラテンローラ57と、印字ヘッド56のヘッド表面に設けられたヘッド温度センサ56b(図示せず)と、を備えている。また、印字ヘッド56とプラテンローラ57との接触部分に向かって装置ケース2には、上記の製版シートBが送り込まれる送込み通路181と、製版シートBが送り出される送出し通路182とが形成されている。送込み通路181の上流端には外部に開放された上記の差込み口9aが形成され、送出し通路182の下流端には外部に開放された上記の取出し口9bが形成されている。
【0037】
プラテンローラ57は、上述したように駆動ローラであり、インクリボンCを巻出しリール14から巻き出すと共に、印字ヘッド56との間に製版シートBをくわえ込んで、インクリボンCと製版シートBとを重ねた状態で印字ヘッド56に臨ませる。印字ヘッド56はサーマルヘッドであり、熱転写によりインクリボンCのリボンテープに塗布されたインクを製版シートBに転写する。この転写により、インクリボンCから印章文字に相当する部分が剥がれて、その部分に透明なリボンテープの地が表れる一方、製版シートBには剥がれたインクが印章文字として付着する。また、ヘッド表面温度センサ56bは、上述したように印字ヘッド56のヘッド表面に密着して設けられたサーミスタなどの温度センサであり、制御部300の入力インタフェース304に接続され、印字ヘッド56の表面温度を検出して報告する。
【0038】
送込み通路181には、製版シートBの差込みおよび送り基準位置を検出するセンサ183が臨んでおり、送込み通路181に差し込まれた製版シートBは、このセンサ183の検出結果により、プラテンローラ57により送られて、その印章文字ラベルBdの先端部位置から印字が開始されるようになっている。送出し通路182を構成する左側の壁には、その先端(上流端)に分離爪部184が形成されており、この分離爪部184により、重ねた状態で送られてきたインクリボンCと製版シートBとが引き離される。そして、インクリボンCは先方の露光部に送られ、製版シートBは送出し通路182を介して装置外部に送り出される。
【0039】
次に、図2を参照して、露光部65について説明する。露光部65は、制御部300の出力インタフェース305に接続された光源駆動回路191a(図示せず)と、ポケット6にセットした印章本体Aの印面Adに対峙するように設けられ、光源駆動回路191aによって駆動される紫外線光源191と、紫外線光源191と印章本体Aの印面Adとの間に設けた押え板58とを備えている。紫外線光源191は、セミホット管と呼ばれる自己加熱型熱陰極管であり、図示しない基板上に設けた蛍光管ホルダに支持されている。印章本体Aの印面Adと押え板58と紫外線光源191とは、それぞれ間隙を存して相互に平行に配設されており、この印面Adと押え板58との間にインクリボンCが配設されている。
【0040】
押え板58は透明な樹脂などで構成され、前進してインクリボンCを印章本体Aの印面Adに押し当てるようになっている。すなわち、露光の際には、押え板58により印章本体Aの印面AdにインクリボンCを押し当てた後、紫外線光源191を点灯して、押え板58越しにインクリボンCをマスクとした露光が行われる(図5参照)。また、この露光部65には、制御部300の入力インタフェース304に接続され、露光部65の周囲(環境)温度を検出して報告するサーミスタなどの周囲温度センサ67(図示せず)が設けられている。
【0041】
なお、押え板58の前進に伴って、第1ガイドピン53および第2ガイドピン54も同方向に移動する。この移動は、第1および第2ガイドピン53,54間に張り渡したインクリボンCの張りを緩めるものとなり、インクリボンCは、その張力を減じた状態で、すなわち縦皺が生じない状態で印章本体Aの印面Adに押し当てられる。
【0042】
この状態を、図2および図5を参照して更に詳述するに、図2において走行するインクリボンCには巻取りリール13により強い張力が作用し、上述のようにインクリボンCは極薄のテープゆえ縦皺が生じている。したがって、このままインクリボンCを印章本体Aの印面Adに押し付けると、インクリボンCは縦皺を生じたまま印面Adに押し付けられ、印章文字が歪んで露光されてしまう。一方、インクリボンCを弛ませると、印章文字が位置ずれして露光されてしまう。そこで、図5に示すように、押え板58の前進に伴って、第1ガイドピン53および第2ガイドピン54も前進させて、インクリボンCの張りを緩めると共に、その際にテンションピン55により、インクリボンCに縦皺が生じない程度の弱い力で張りを与えるようにしている。
【0043】
また、図5の露光状態におけるインクリボンCは、テンションピン55および第2経路ピン52により、押え板58の両端で後方に折り曲げられ、押え板58の両端に形成した面取り部分207の作用により、インクリボンCに無用な皺が生じないようになっている。なお、上述したように、印字によって製版シートBに形成されたポジ画像とインクリボンCに形成されたネガ画像は、それぞれ印章文字ラベルと露光用マスクとして使用される。すなわち、これらの画像の出来映えが、印章としての完成品の出来映えに直接、反映される。特に、露光用マスクとして使用されるインクリボンCが歪んでしまうと、印章文字が歪んで露光されてしまうため、上記の張力に対する機械的な構造上の工夫のほか、後述する熱量に対する電気的な機能上の工夫がなされ、インクリボンCに無用な皺などが発生しないようにしている。
【0044】
次に、開閉蓋7の開閉に連動する印章検出部66について説明する。この印章検出部66は、ポケット6に印章本体Aが装着されたことを検出すると共に、印章本体Aの種別を判別するものである。印章本体Aには、角型印用、氏名印用、ビジネス印用、住所印用などの各種形状の異なるものが用意され、これら各種の印章本体Aは、長さは同一であるが、幅および厚みが異なっている。このような幅および厚みの異なる各種の印章本体Aを、幅方向および厚み方向において、ポケット6内の一定の位置にセットするため、この実施形態では、図6および図7に示すように、ポケット6の底面6bに長短4本のボス251,251,251,251が立設され、これに対応して印章本体Aには、ボス251が嵌合する嵌合穴Afが形成されている(図7参照)。
【0045】
4本のボス251,251,251,251は「T」字状に配設されており、これに対応して、例えば角型印では2個の嵌合穴Af,Afが(図7(a))、ビジネス印では4個の嵌合穴Af,Af,Af,Afが(図7(b))、形成されている。このように、印章本体Aの嵌合穴Afの数および深さは、印章本体Aの種別により区々であり、この嵌合穴Afとボス251の組み合わせにより、ポケット6に装着した各種の印章本体Aの印面Adの中心が、常に同一の位置に来るように位置決めされる。また、印章本体Aの印面Adと逆の背面Agには、厚み方向の中間位置に横並びに複数個の子穴(種別検出穴)Ahが形成されており、後述する印章検出部66のスイッチアレイ262との協働により、印章本体Aの種別が判別される(図8参照)。なお、印章本体Aの背面Agには、印字後にインクリボンCから分離して装置外部に送り出された製版シートBの印章文字ラベルBdが貼着され、これにより子穴Ahが隠されるようになっている。
【0046】
印章検出部66は、図9および図10に示すように、印章本体Aの背面Agに対向するように配設したスイッチホルダ(ポケット6の壁面を兼ねている)261と、スイッチホルダ261に支持させた6個の検出スイッチ263から成るスイッチアレイ262とを備えている。各検出スイッチ263は、プッシュスイッチなどで構成されたスイッチ本体264と、先端がポケット6内に臨むスイッチトップ265とで、構成されている。スイッチトップ265は、平板部266と、平板部266から直角に延びる検出突起部267とから成り、平板部266の下部でスイッチホルダ261に形成したガイド突起268に、且つ検出突起部267でスイッチホルダ261に形成したガイド孔269に案内されて、前後方向に移動する。
【0047】
スイッチ本体264は基板270の裏面に固定され、そのプランジャ271をスイッチトップ265の平板部266に突き当てるように配設されている。この場合、プランジャ271はそのばね力でスイッチトップ265をポケット6側に付勢しており、この付勢により検出突起部267の先端がスイッチホルダ261のガイド孔269からポケット6内に突出する状態と、この付勢に抗してガイド孔269に没入する状態とが、検出スイッチ263のON−OFFに対応している。この場合、スイッチアレイ262の内のいずれか1個の検出スイッチ263が、ON状態になったときに、印章本体Aが装着されていることが検出され、全ての検出スイッチ263が、OFF状態になったときに、印章本体Aが装着されていないことが検出される。そして、スイッチアレイ262の各検出スイッチ263は、対応する印章本体Aの小穴Ahの有無により、ONまたはOFFのいずれかの状態となる。したがって、6個の検出スイッチ263のON・OFFのパターンにより、印章本体Aの種別が判別される。
【0048】
図8は、印章本体Aの小穴Ahと、6個の検出スイッチ(検出突起部)263との関係を表している。6個の検出スイッチ263と小穴Ahの有無との関係から、2n−1種類、すなわち63種の判別パターンが可能になっている。この場合、角型印などの幅の狭い印章本体Aに対しては、両外端の2個の検出スイッチ263,263に対する小孔Ahがなく、この2個の検出スイッチ263,263は、印章本体Aの両側の空間に向かって突出する。すなわち、角型印などの幅の狭い印章本体Aでは、印章本体Aの最外端に架空の小孔Ahが有る判別パターンとして、認識される。
【0049】
次に、図11を参照して、制御部300について説明する。この制御部300は、例えばマイクロコンピュータによって構成され、CPU301、ROM302、RAM302、入力インタフェース304、出力インタフェース305、およびこれらを接続するシステムバス306を備えている。
【0050】
ROM302には、各種プログラムや、かな漢字変換用辞書データ、文字・記号などのフォントデータ、所定の印章枠データなどの固定データが格納されている。RAM303は、作業エリアとして用いられ、また、使用者の入力に係る固定データを格納するのに用いられる。このRAM303の格納データは、電源オフ時にもバックアップされている。
【0051】
入力インタフェース304は、前述した操作部21のプッシュボタン群22、操作ダイヤル23、印字部64のヘッド表面温度センサ56b、露光部65の周囲温度センサ67、印章検出部66などからの入力信号を、システムバス306を介してCPU301やRAMに取り込むためのインタフェースを行う。出力インタフェース305は、CPU301、ROM302、またはRAM303からの各種制御信号や各種制御用データを、システムバス306を介して入力し、前述した発光素子12、操作部21の表示部駆動回路24a、印字部64のヘッド駆動回路56a、モータ駆動回路57a、露光部65の光源駆動回路191aなどに対して出力するためのインタフェースを行う。
【0052】
CPU301は、入力インタフェース304からの入力信号や、そのときの処理内容に応じて定まるROM302内の処理プログラムに基づいて、RAM303を作業エリアとして用い、また、必要なときにROM302やRAM303内に格納されている固定データを適宜用いて処理する。
【0053】
この印章作成装置1の場合、CPU301は、以下に説明するマルチタスク処理を行っている。
【0054】
図12は、本実施形態のマルチタスク処理の概念図であり、処理すべき複数のタスクを優先順位RDY0〜RDYn(図示の場合、n=7)に分類し、その優先順位に基づいて処理順を決定して、各タスクを起動している。以下の説明では、最も高い優先順位RDY0に分類されたタスクをTCB0i(i=0、1、2、…)、最も低い優先順位RDY7に分類されたタスクをTCB7i、他の優先順位に関しても同様に、優先順位RDYj(j=0〜7)に分類されたタスクをTCBjiと示す。また、優先順位RDYjに分類されてその分類の中での待ち状態になることを、例えば、タスクTCBm0がTCBj0として登録されたと表現することとし、優先順位RDYjに1個以上のタスクが登録されていることをRDYjに「タスク有」と表現する。
【0055】
また、同図に示すように、このマルチタスク処理では、プッシュボタン群22のいずれかのプッシュボタンの押下や操作ダイヤル23の操作による割込などのイベント発生により、新たに必要になった処理内容を示すタスク名(図示のTCBm0など)を登録したり、各タスク間の通信(図示のMailm1など:以下「メール」と略称する)を登録するエリアが確保されており、以下、このエリアをメールボックスMBXと表現する。さらに、現在実行中の処理内容を示すタスク名をTCBr0と表現し、このタスクを実行して処理することを現タスク実行処理、または省略してRUN処理と表現し、例えば、TCB00を選択して起動するときは、TCB00をTCBr0として登録して起動すると表現する。この場合の登録を、後述する階層処理ダイアグラムやフローチャート上では、TCBr0←TCB00のように示す。メールボックスMBX内のタスクTCBm0などは、現在実行中のタスクTCBr0の強制中断の可否、または、どの優先順位RDYjに登録するかなどの情報を有しており、後述するMBX処理においては、これらの情報に基づいてタスクTCBm0を処理する。
【0056】
図13は、通常のフローチャートを用いて、本発明の実施形態の処理手順を示そうと試みたものである。同図に示すように、電源オンなどにより処理がスタートすると、まず、印章作成装置1内の各部の初期設定を行い(S01)、次に、タスク監視・切替(RDY)処理を行った(S02)後、メールボックス(MBX)処理を行う(S03)。次に、何らかのイベントが発生しているか否かをチェックし(S04)、発生しているときは、その発生しているイベントに対応する処理を行い(S05)、その後、現タスク実行(RUN)処理を行う(S06)。そして、RDY処理(S02)からRUN処理(S06)までを繰り返すことになる。
【0057】
しかし、実際の処理では、上記のRDY処理、MBX処理は、定期的に定められたタイミングでのみ処理され、また、各イベント対応の処理は、そのイベントの発生に応じて起動される処理であり、他のタイミングでは、RUN処理を行っているため、このフローチャートの記述では正確に表現しにくく、また、プログラムの階層構造も理解しにくい。そこで、以下の説明では、1つの連続する処理を説明するときは、別のタスクを起動するなどの実際のマルチタスクの動作に拘らず、そのタスク処理をサブルーチンとして示したフローチャートを用いることとし、イベント駆動タイプ、すなわちイベント発生などにより起動されるタスクなどの説明には、図14に示す記述方法(以下、「階層処理ダイアグラム」と略称する)を用いて説明する。
【0058】
ここで、階層処理ダイアグラム上、◇印のある処理分岐は、イベント駆動形のタスク、プログラム、またはサブルーチンであることを示し、割込や他のタスクからのタスク起動などのイベントが発生したときに実行される。図14のタスク監視・切替(RDY)処理は、リアルタイムモニタなどから一定間隔のタイミングで割込が発生し、そのタイミングでのみ起動される。また、メールボックス(MBX)処理も、RDY処理とは別の一定間隔のタイミング割込によって起動される。イベント発生処理は、前述したように、操作ダイヤル23の操作などの種々のイベントにより起動されるタスクをメールボックスMBX内に登録する処理であり、実際には、各イベント発生毎に独立してメールボックスMBXにアクセスし、そのイベントの処理に対応したタスク名を登録するが、図14では、それらを代表的に一つだけ図示している。
【0059】
図14に示すように、電源オンなどにより処理がスタートすると、まず、処理分岐Inの初期設定(以下、「初期設定(In)のように表現する)を行う。初期設定(In)では、印章作成装置1全体の処理の流れを決定するための、後述する主要タスク起動処理のタスクTCBinをMBXに登録する(In1)。初期設定(In)が終了し、仮にRDY処理のタイミングではなく、MBX処理のタイミングでもなく、何らかのイベント発生もなければ、次に、RUN処理(CT)に移るが、ここでは、まだなにも登録されておらず、実行されていないため、RDY処理またはMBX処理の起動タイミング待ちになる。
【0060】
この状態で、RDY処理のタイミングになると、RDY処理(R)が実行されるが、RDY0〜RDY7にタスクが登録されていないため、すなわちRDY0〜RDY7にタスク有(R1〜R8)ではないため、何も処理されずに終了する。一方、MBX処理のタイミングになると、MBX処理(M)が実行され、MBX内には、主要タスク起動処理用のタスクTCBinがTCBm0として登録されているので、MBXにタスク有(M1)の処理がされ、MBX内のタスクTCBをRDYに登録する(M11)。すなわち、例えば、タスクTCBinの指定された優先順位がRDY4に相当すれば、タスクTCBinがTCB40としてRDY4に登録される。
【0061】
この状態で、RDY処理のタイミングになり、RDY処理(R)が実行されると、例えば、RDY4にタスク有(R3)の処理が実行される。ここで、図15を参照して、RDYiにタスク有(R(i−1))の処理を説明する。この処理では、大きくは、新たなタスクを起動する場合と、タスクは起動せず、現在実行中のタスクに対して中断依頼メールを送信する場合と、何も処理しない場合とのいずれかに分岐する。
【0062】
まず、現実行タスクがない場合、すなわちTCBr0として何も登録されておらず、RUN処理がなされていない場合、または、現在実行中のタスクTCBr0の優先順位がRDY(i+1)以下であり、かつ、その現実行タスクが中断可能の場合には、新タスクが起動される。この中断可能な場合とは、新タスクが現実行タスクを強制中断可能なものであるか、後述の中断依頼メールに対する返信メールの内容が中断可メールか、またはすでに終了したことを示す終了メールである場合が相当する。この条件が成立したとき、すなわち、(現実行タスク無)+(現実行タスクRDY(i+1)以下)&((強制中断可)+(MBXに返信メール有)&((中断可メール)+(終了メール)))の条件が成立したとき(R(i−1)1)に、新タスクが起動される(R(i−1)11)。ここで、+は論理和、&は論理積を表す。
【0063】
また、現実行タスクの優先順位がRDY(i+1)以下であり、かつ、そのタスクからの返信メールがなくて中断可か不可か不明の場合、または、以前に一度依頼したときには中断不可であり、状況により再依頼する場合には、中断を要請する中断依頼メールをメールボックスMBXに送信する。すなわち、(現実行タスクRDY(i+1)以下)&(強制中断不可)&((MBXに返信メール無)+(中断不可メール))の条件が成立したとき(R(i−1)2)には、中断依頼メール送信を行う(R(i−1)21)。そして、これらの条件が双方とも成立しないとき、すなわち、現実行タスクの優先順位がRDYi以上のときは、何も処理をせずに、RDYiにタスク有(R(i−1))を終了する。
【0064】
新タスク起動(R(i−1)11)の場合、この処理以前に、例えば、より優先順位の高い他のタスクを起動するために中断されていたり、また、子タスクを起動して、その子タスクの処理結果待ちの状態で中断されていたタスクなどがある場合には、後述する再開情報などによりその再開の可否を判断して、再開可能の場合には、(中断タスク有)&(再開可)(R(i−1)111)の処理が実行される。この処理では、現実行タスク名TCBr0として中断されていたタスク名を登録し(R(i−1)1111)、退避していたデータ等がある場合には、それらを復帰し(R(i−1)1112)、新たにRUN処理を起動する(R(i−1)1113)。このイベント発生により、後述のRUN処理(CT)において、新タスク起動(CT1)の処理が起動される。
【0065】
中断されていたタスクがない場合には、中断タスク無(R(i−1)112)が処理され、TCBr0←新タスク名(R(i−1)1121)の後、新たにRUN処理を起動する(R(i−1)1122)。例えば、主要タスク起動処理のタスクTCBinのときは、新タスク起動(R311)の処理において、中断タスク無(R3112)のTCBr0←TCBin(R31121)の後、RUN処理起動(R31122)が実行される。そして、中断タスクがあるものの再開不可の場合には、再開可能になるまで待機するため、何も処理をせずに、新タスク起動(R(i−1)11)を終了する。なお、上記の子タスクは、通常、親タスクよりも優先順位を高く設定するため、この新タスク起動(R(i−1)11)が処理されるときには子タスクは終了していて、再開可能となる場合が一般的である。
【0066】
次に、図14を参照して、メールボックス(MBX)処理について説明する。
この処理では、MBXにタスク有(M1)の場合には、MBX内のタスクTCBm0を、そのタスクの指定された優先順位に基づいて、対応する優先順位のRDYjに登録する(M11)。また、MBXにメール有(M2)の場合には、中断依頼メールのとき(M21)は、最新依頼メールとして登録し(M211)、現実行タスクTCBr0に送信(M212)するとともに、(返信メール)+(終了メール)のとき(M22)は、最新依頼メールに対する返信メールとして登録し(M221)、返信待ちRDYに送信する(M222)。
【0067】
次に、イベント発生処理(E)について説明する。前述の初期設定(In)は、説明の便宜上、別のものとして説明したが、実際には、このイベント発生処理(E)の一種である。すなわちイベント処理(E)は、操作ダイヤル23の操作などの装置外部からのイベントにより起動されるタスクや、内部処理のためにプログラム上発生させるタスクなどを、MBXに登録する処理(E1)を行う。主要タスク起動処理のタスクTCBinは、このMBXに登録後、RDYに登録され、新タスクとして、以下に説明するRUN処理(CT)で実行される。
【0068】
次に、図16を参照して、現タスク実行(RUN)処理(CT)について説明する。この処理は、上述してきた他のイベントが発生していないときに、現実行タスクTCBr0を継続して処理するものであり、この処理中に発生するイベントとしては、新タスク起動(CT1)、中断依頼メール有(CT2)および現実行タスク終了(CT3)があり、これらのイベントが発生しないときには、現実行タスク処理を継続する(CT4)。新タスクを起動する(CT1)ときは、現在実行中のタスクのためのデータの退避などを行い(CT11)、現実行タスクを中断し(CT12)、再開継続が予定されている場合(CT13)には、再開情報をタスク情報として記録して(CT131)、その情報とともに、そのタスクを元のRDYに再登録する(CT132)。
【0069】
中断依頼メール有(CT2)のときは、そのときの現実行タスクの状態が中断可能なものか否かを判別し、中断可能(CT21)のときは、中断可メールをMBXに送信し(CT211)、中断不可(CT22)のときは、中断不可メールを送信する(CT221)。なお、RUN処理(CT)中に、前述のRDY処理(R)、MBX処理(M)、またはイベント発生処理(E)に切り替わるときにも、一時的にRUN処理が中断されるため、同様のことが行われるが、他のタスクとの切替と異なり、リアルタイムモニタの基本的な処理であるため、説明は省略する。そして、現実行タスクTCBr0の処理が終了したとき(CT3)には、終了メールをMBXに送信し(CT31)、次の新タスク起動まで待機する(CT32)。
【0070】
図17は、主要タスク起動処理の一例を示している。図に示すように、主要タスク起動処理タスクTCBinが起動すると、まず、ワーク(作業)エリア確保(S11)のタスクをメールボックスMBXに登録し、続いて、表示処理(S12)およびユニット(印章本体)判定エラー処理(S13)のタスクを登録し、次に、入力エラー判定処理(S14)、キャラクタ等入力処理(S15)、製版(印章)画像作成処理(S16)、シート処理(S17)、およびブザー処理(S18)などのタスクを登録し、その後、印刷処理(S19)のタスクを登録した後、露光処理(S16)のタスクを登録する。これらの子タスクは、MBX処理によって、それぞれの優先順位RDYjに分類登録され、RDY処理によって次々に起動される。また、これらの子タスクが起動されると、必要に応じてさらに孫タスクがメールボックスMBXに登録され、それぞれRDY処理により起動される。
【0071】
すなわち、初期設定のタスクTCBinを含めた複数のタスクは、それぞれ、何らかの処理待ち状態になるまで処理が進められる。印章作成装置1内の内部処理は、処理待ちの要因となっている他のタスクの処理が進んで待ち状態が解除されれば、前述したマルチタスク処理によって次の処理に進むため、結果的には、使用者の入力その他の操作待ちとなる。逆に言えば、使用者の操作が行われた後は、また次の操作待ちになるまで、エラー処理を含めた各タスクの処理が次々と行われる。
【0072】
したがって、この結果、操作時の実感として、種々の処理が並列かつ同時に行われる。すなわち、この印章作成装置1の処理では、使用者の操作を一つ一つ待ってから次の処理に移るのに比べて、後に必要になる種々の処理を先行して行なうことができ、これにより、人間の待ち時間を極力削減することができ、高速化を図ることができる。なお、上記のマルチタスク処理のような並列処理は、プログラムまたは上記のようなタスク処理を全て割込処理とし、発生した割込の優先順位を制御する割込制御回路を採用することによって実現することもできる。
【0073】
図17における点線の表示は、外見上同時に並行処理されているタスク処理のイメージを示したものである。また、キャラクタ等入力処理(S15)、入力エラー判定処理(S14)および製版画像作成処理(S16)は、同時に処理される。具体的には、最初のキャラクタ等(文字・記号・図形など)の入力を行ってから、次のキャラクタ等の入力を行うまで(S15)の間に、テキスト内に入力された文字数等に不具合がないか判断し(S14)、製版用の画像を作成する(S16)。これらの処理途中でキャラクタの入力が行われると(S15)、入力エラー判定処理(S14)および製版画像作成処理(S16)は直ちに中止され、改めて最初から各処理を再開する。そして、これらの期間中にも、表示処理(S12)やブザー処理(S18)、および製版シートBの挿入時にはシート処理(S17)が並行して実行されている。
【0074】
次に、印章作成装置1に適用した本発明における特徴部分について、図18乃至図20を参照して説明する。印章作成装置1は、前述したように装置本体に形成したポケット6に印章本体(加工対象物)Aを入れると、その印章本体Aが予め定められた複数の種別の印章本体のうちのいずれであるかを判断して印章画像を形成する領域を設定し、入力操作によって形成した所望の印章画像を、印章本体の印面に設けられた紫外線硬化樹脂面にマスクして、所定時間紫外線で露光し印章を作成する装置である(S30〜S35)。この場合、紫外線硬化樹脂を硬化させるための露光時間は、環境(周囲)温度によって異なるので、図19に示すように、低温では長く、高温では短くなるように温度テーブルが設定されており、環境温度は温度センサによって検出され、その検出値に基づいて露光時間が決まる。
【0075】
そして、この場合、装置のポケットに装着された印章本体が予め定められたうちの印章本体である場合には問題はないのであるが、将来において種々の形状の印章が要求される可能性があり、予め定められたものと異なる形状の場合には、装置は印章画像を形成する領域を設定することができず、印章を作成することができないことになる。
【0076】
そこで、図10の点線で示す2個のスイッチ263を利用して、予め定めた形状の印章本体A以外の印章本体は、これらのスイッチ263の検出突起部267の先端に当たる部分を凹部としておく。そして、予め定められた以外の形状の印章本体がセットされると、制御部300によって規定以外のものとして表示器24に寸法入力表示が行われる(S36)。
【0077】
続いて、印章本体の印面の幅と長さの寸法をドット数で入力操作を行うと(S37)、その印章本体より小さくかつ最も大きさの近い形状を予め定められた印章本体Aのうちから選択して、印章画像を形成する領域が設定される(S38)。なお、幅と長さの寸法とドット数との対比表は装置に予め添付されている。
【0078】
なお、本発明にいう異形検出手段は、前記スイッチ263と制御部300等によって構成されている。
【0079】
印章画像を形成する領域が設定されると、その領域に文字・図形等の印章画像を入力操作して(S33)、印刷処理(S34)、露光処理(S35)を行うと印章が作成される。なお、露光時間は、図19に示すように決められているが、紫外線硬化樹脂の特性は将来変わるかもしれないので、係数を入力することにより、図19に示した温度テーブルを係数に基づき全体的に変えられるように構成されている。また、温度と露光時間の関係を新たに2次関数カーブによって設定することも可能に構成されている。
【0080】
なお、本発明にいう領域設定手段は、制御部300に内包されている。
【0081】
次に、他の構成について説明する。これは、予め定められた種類の印章本体A以外の印章本体には、形式(スタンプ・タイプ)を定める。形式とは、印章本体の印面の幅と長さ、更に露光時間を数字番号として決めたものである。そして、図20に示すように、セットされた印章本体が規定以外のものである場合は(S31)、表示器24に形式入力指示が表示される(S36′)。形式を入力すると(S37′)、入力した形式の印章本体より小さくかつ最も大きさの近い形状を予め定められた印章本体Aのうちから選択して、印章画像を形成する領域が設定されるとともに、露光時間も設定される(S38′)。印章画像を形成する領域が設定されると、その領域に文字・図形等の印章画像を入力操作して(S33)、印刷処理(S34)、露光処理(S35′)を行うと印章が作成される。その際、露光時間は入力した印章本体の形式に基づいた時間となる。
【0082】
なお、本発明にいう設定手段は、制御部300に内包されている。
【0083】
また、上記実施の形態では、本発明の電子機器を印章作成装置として説明したが、これに限定されることなく、本発明は機器本体に形成したポケットに着脱自在に装着された加工対象物に、内部データに基づく物理的加工を行う電子機器について適用される。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、加工面の材質などが所定の加工対象物とは異なる加工対象物やあるいは異なる環境温度に対しても、それらの変化に応じて、露光時間などの設定を容易に変更することができ、これにより、紫外線硬化樹脂の紫外線に対する感度などの加工対象物の変化に対応した融通性のある物理的加工を行うことができる、などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷装置を備えた印章作成装置の外観図である。
【図2】印章作成装置の機械装置部の内部構造図である。
【図3】印章本体の構造図である。
【図4】製版シートの構造図である。
【図5】機械装置部の露光装置廻りの平面図である。
【図6】開閉蓋を取り去った状態のポケット廻りの平面図である。
【図7】各種印章本体のポケットへの装着状態を表した構造説明図である。
【図8】各種印章本体の判別パターンを説明する説明図である。
【図9】印章検出部の検出動作を表した断面図である。
【図10】ポケットおよび印章検出部廻りの平面図である。
【図11】印章作成装置の制御ブロック図である。
【図12】印章作成装置のマルチタスク処理の概念図である。
【図13】印章作成装置の処理手順を示そうと試みたフローチャートである。
【図14】印章作成装置の主な処理を示す階層処理ダイアグラムである。
【図15】印章作成装置のタスク監視・切替処理を示す階層処理ダイアグラムである。
【図16】印章作成装置の現タスク実行処理の階層処理ダイアグラムである。
【図17】印章作成装置の主要タスク起動処理の一例を示すフローチャートである。
【図18】予め定められた印章本体とは異なる印章本体に対応する場合の操作の流れを説明するフローチャートである。
【図19】露光時間と環境温度との関係を示す温度テーブルの一例である。
【図20】予め定められた印章本体とは異なる印章本体に対応する場合の操作の流れを説明する他のフローチャートである。
【符号の説明】
1 印章作成装置
12 発光素子
21 操作部
22 プッシュボタン群
23 操作ダイヤル
24 表示器
31 実行キー
32 カーソル/変換キー
33 文字入力キー
56 印字ヘッド
57 プラテンローラ
64 印字部
65 露光部
66 印章検出部
67 周囲温度センサ
191 紫外線光源
300 制御部
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 入力インタフェース
305 出力インタフェース
306 システムバス
A 印章本体
B 製版シート
C インクリボン[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an electronic device and a method of processing an object to be processed by the electronic device, and more particularly, to a physical object based on internal data on a temperature-dependent object to be detachably mounted in a pocket formed in an apparatus body. The present invention relates to an electronic device to be performed and an object processing method by the electronic device.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, stamps (seals, stamps, etc.) are created by directly engraving a stamp image on a tree, crystal, animal horn, tusks, or the like, or forming a mold and pouring rubber or the like to form a stamp surface. . However, in such a method, there is a problem that it is not possible to create a seal without a special technique, and it takes a long time to complete when a professional is requested to create the seal.
[0003]
Accordingly, the present applicant has recently proposed a seal making apparatus that can easily and quickly create a seal without special technology. The outline of the device is as follows. That is, the device puts the stamp body in a pocket formed in the device body, forms a desired stamp image by an input operation, and strikes it with an ink ribbon, and forms a portion of the ink image on the ink ribbon surface where the ink image has been removed, The ultraviolet curing resin surface provided on the seal forming surface (printing surface) of the seal body is exposed to ultraviolet light for a predetermined time, and the uncured resin is washed away to form the seal.
[0004]
In this case, several types of shapes are defined as the seal body, and when the seal body is mounted in the pocket of the device, the seal body to which the device is mounted is any of the predetermined seal bodies. Then, an area for forming a seal image is set, and a desired seal image is created in the area by an input operation.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In this case, since the ultraviolet exposure time for curing the ultraviolet-curable resin varies depending on the environmental (ambient) temperature, a problem may occur if the exposure time is set to a fixed time. There is no problem if the seal body mounted in the pocket of the apparatus is a predetermined seal body, but in the future, various kinds of sensitivity to ultraviolet rays of the ultraviolet curable resin may appear. In some cases, determining the exposure time for only one type may cause a problem.
[0006]
SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide a flexible electronic device corresponding to a change in a processing target such as the sensitivity of an ultraviolet curable resin to ultraviolet light and a method of processing the processing target by the electronic device.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention employs the following means in order to solve the above problems.
[0008]
The electronic device of the present invention is an electronic device that performs exposure as physical processing based on internal data on a processing area within the processing surface of a processing target whose processing surface is formed of a photosensitive resin having temperature dependency. ,The object to be processed has a detected part capable of detecting a specified type of target or a non-specified target other than the specified type, which is a type specified in advance with respect to the dimensions of the processed surface and the exposure time,Target speciesOn thingsA storage means for storing internal data defining an exposure time corresponding to an environment temperature corresponding to the processing area and the specified target object, a temperature detection means for detecting the environmental temperature, and mounting the processing object. A mounting part, and the object to be processed mounted on the mounting part;Inspect the detected part ofThe specified objectOr the aboveA type detection means for detecting whether the object is an unspecified object, and detecting the type of the object when the object is the specified type; and when the attachment of the unspecified object is detected, the processing surface of the unspecified object. DimensionsConfiguration information includingNon-specified setting input means for inputting, and when the mounting of the specified type target is detected, based on the stored internal data, the processing area and the processing area corresponding to the detected type and temperature. When setting the exposure time, when the attachment of the non-standard object is detected,Instructs the user to input the setting information, and the input resultProcessing processing setting means for setting the processing area and the exposure time on the basis of, and an exposure means for performing the exposure according to the exposure time for the set processing area,The processing setting means has an area setting means for selecting and setting a processing area smaller than the input dimension of the processing surface and closest thereto from the processing areas stored in the storage means.It is characterized by the following.
[0009]
In addition, the processing method of the processing object of the present invention may include exposing as a physical processing based on internal data a processing area in the processing surface of the processing object whose processing surface is formed of a photosensitive resin having temperature dependency. An object processing method by an electronic device that performsThe object to be processed has a detected part capable of detecting a specified type of target or a non-specified target other than the specified type, which is a type specified in advance with respect to the dimensions of the processed surface and the exposure time,Target speciesOn thingsA storage step of storing internal data defining an exposure time corresponding to an environment temperature corresponding to the processing area and the specified target object, a temperature detection step of detecting the environmental temperature, and a mounting unit for mounting the processing object. A mounting step of mounting the workpiece, and the processing target mounted on the mounting sectionInspect the detected part ofThe specified objectOr the aboveA type detection step of detecting whether the object is an unspecified object and detecting the type of the object when the object is the specified type, and when the attachment of the unspecified object is detected, the processing surface of the unspecified object. DimensionsConfiguration information includingNon-specified setting input step of inputting, and when the attachment of the specified type target is detected, based on the stored internal data, the processing area and the processing area corresponding to the detected type and temperature. When setting the exposure time, when the attachment of the non-standard object is detected,Instructs the user to input the setting information, and the input resultA processing setting step of setting the processing area and the exposure time based on the processing step, and an exposure step of performing the exposure on the set processing area according to the exposure time.The processing setting step includes an area setting step of selecting and setting a processing area smaller than and closest to the dimension of the input processing surface from the processing areas stored in the storage unit.It is characterized by the following.
[0010]
According to these configurations, physical processing can be performed on a processing target whose processing surface is formed of a photosensitive resin such as an ultraviolet-sensitive resin by exposure for a set exposure time. In addition, for a specified type of target object of a predetermined type, the processing area and the optimal exposure time corresponding to the environmental temperature are defined as internal data, and the mounted type and the environmental temperature are detected. By setting the processing region and the exposure time in accordance with the type and the temperature, good processing can be performed.
[0011]
In addition, for non-specified objects, when installation is detected, input of setting information is instructed, and the processing area and exposure time are set based on the input result. Can respond to. For this reason, a future (undecided) type of processing target can be detected as an unspecified target, and setting information including the dimensions of the processing surface corresponding thereto can be input to set a processing region and an exposure time. It is possible to improve the possibility of responding (processing) to the appearing (unpredictable) processing object.
[0012]
Also,The processing area of the attached unknown processing object (non-specified object) is substituted by the known processing area smaller than the input processing surface dimension and closest to it, so that, for example, a stamp image (plate making image) or the like is used. A known storage area or the like can be used without newly setting a storage area (memory area) for creating / editing data for processing, thereby saving a memory area and easily and quickly processing. (Speeding up of data processing) becomes possible.
[0013]
Also,ofIn the electronic device, it is preferable that the dimensions of the processing surface are input in units of a corresponding number of dots.
[0014]
According to this configuration, since the dimension of the processing surface is input in the unit of the corresponding number of dots, the dimension of the processing surface of the attached (unknown) non-standard object can be processed in the unit of the number of dots. For this reason, it is easy and quick to handle in comparison with known ones and other internal processing.
[0015]
In each of the electronic devices described above, it is preferable that the input of the dimension of the processed surface and the exposure time is input in accordance with a predetermined format defined by a corresponding numerical number.
[0016]
According to this configuration, since the input of the dimension of the processing surface and the exposure time is input in accordance with a predetermined format defined by the corresponding numeral number, the dimensions and the exposure of the processing surface of the attached unknown non-specified object are input. Since time can be processed by a number such as a unit of the number of dots or a unit of time, it is easy and quick to handle in comparison with known ones and other internal processing.
[0017]
It is preferable that each of the electronic devices described above further includes a new exposure time input unit for inputting an exposure time for a new processing target in a predetermined format and storing the exposure time in the storage unit.
[0018]
According to this configuration, the exposure time for a new processing target can be newly defined as internal data. In other words, in addition to existing processing objects whose exposure time is specified in the existing internal data, as well as new processing objects with different photosensitive resin Physical processing by exposure based on the exposure can be performed, and good processing can be performed by defining the exposure time suitable for the sensitivity. In addition, even if the characteristics of the photosensitive resin on the processed surface are changed in the future, the exposure time can be set according to the change, so that it is possible to cope with the change.
[0019]
Further, in the electronic device described above, the new exposure time input means is configured to be capable of inputting a coefficient of an exposure time with respect to an environmental temperature as the predetermined format, and performs data processing of the new exposure time by an arithmetic process based on the coefficient. Is preferably created and stored.
[0020]
According to this configuration, a new exposure time at the time of processing can be easily set only by inputting a coefficient, and excellent processing can be performed even for a processing target having a different sensitivity of a photosensitive resin on a processing surface. Can be easily performed.
[0021]
In each of the electronic devices provided with the above-mentioned new exposure time input means, the new exposure time input means is configured to be able to input a quadratic function with respect to an environmental temperature as the predetermined format, and is based on the quadratic function. It is preferable that data of the new exposure time is created and stored by arithmetic processing.
[0022]
According to this configuration, a new exposure time at the time of processing can be easily set only by inputting a quadratic function, and good processing can be easily performed even if the sensitivity of the photosensitive resin on the processing surface is different. It can be carried out.
[0023]
In each of the electronic devices described above, it is preferable that the object to be processed is a stamp body having a stamp surface on which a stamp image is formed by the exposure as the machining surface.
[0024]
According to this configuration, since the object to be processed is a stamp body having a stamp surface on which a stamp image is formed by exposure to light, the stamp object can be applied as an electronic device serving as a stamp creating apparatus.
[0025]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a seal making device according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. This stamp making apparatus exposes a stamp body having a stamp surface formed of an ultraviolet curable resin to ultraviolet light using a stamp character (a stamp image including a picture) printed (printed) on an ink ribbon as a mask, thereby forming a desired stamp (stamp). To create.
[0026]
FIG. 1A is a plan view of the stamp creating apparatus, FIG. 1B is a front view of the stamp creating apparatus, and FIG. 11 is a control block diagram of the stamp creating apparatus. FIGS. 18 to 20 are diagrams for explaining the operation of the stamp making apparatus. As shown in FIG. 1, the
[0027]
Further, on the right side of the
[0028]
The
[0029]
Here, a series of operations for creating a seal will be briefly described with reference to FIGS. First, the function switch 8 is rotated from the “OFF” position, which is the standby position, to the “OPEN” position to open the opening /
[0030]
Next, a
[0031]
Next, among the constituent parts of the
[0032]
The
[0033]
The ink ribbon C is made of a transparent ribbon tape and ink applied to the ribbon tape. In the embodiment, the ribbon having a thickness of 6 μm is used. When printing is performed on the ink ribbon C in the printing unit 64, the ink portion is transferred to the plate making sheet B. As a result, a negative image with the ink character portions peeled off is formed on the ribbon tape of the ink ribbon C, and a positive image with the ink character portions adhered is formed on the plate making sheet B. Then, the ink ribbon C is sent to the exposure unit on the other side to use the ink ribbon as a mask, while the plate-making sheet B is sent out of the apparatus in order to confirm the seal character and to attach it to the created seal. Will be sent out.
[0034]
As shown in FIG. 4, the plate making sheet B is formed by laminating a base sheet Ba and an adhesive sheet Bb, and is formed in a strip shape as a whole. A cut line Bc is formed in the adhesive sheet Bb in a square shape, and a square portion of the adhesive sheet Bb peeled off from the base sheet Ba along the cut line Bc becomes a seal character label Bd to be adhered to the back of the seal. . The stamp body A is prepared in several types having different shapes according to the use as the stamp. In correspondence with this, the plate-making sheet B is also provided with the shape of the stamp character label Bd (the shape of the cut line). ) Are available.
[0035]
On the other hand, as shown in FIG. 3, the seal body A has a thin sponge (urethane foam) Ab adhered to the tip of a stock (made of resin in the embodiment) Aa, and the sponge Ab is affected by ultraviolet rays. An uncured resin base Ac is adhered, and further an ultraviolet curable resin constituting the stamp surface Ad is adhered to the resin base Ac. The portion of the stamp body A corresponding to the stamp character is cured by exposing the ultraviolet curable resin (the stamp face Ad) to ultraviolet rays using the ink ribbon C as a mask. In this state, the stamp body A is taken out of the
[0036]
Next, the printing unit 64 will be described with reference to FIG. The printing unit 64 is driven by a head driving circuit (not shown) 56a and a motor driving circuit (not shown) 57a connected to the
[0037]
The
[0038]
A
[0039]
Next, the
[0040]
The holding
[0041]
Note that, as the
[0042]
This state will be described in more detail with reference to FIGS. 2 and 5. As shown in FIG. 2, a strong tension acts on the running ink ribbon C by the take-
[0043]
Further, the ink ribbon C in the exposure state shown in FIG. 5 is bent rearward at both ends of the holding
[0044]
Next, a description will be given of the
[0045]
The four
[0046]
As shown in FIGS. 9 and 10, the
[0047]
The
[0048]
FIG. 8 shows the relationship between the small hole Ah of the stamp body A and the six detection switches (detection protrusions) 263. From the relationship between the six
[0049]
Next, the control unit 300 will be described with reference to FIG. The control unit 300 is constituted by, for example, a microcomputer, and includes a
[0050]
The
[0051]
The
[0052]
The
[0053]
In the case of the
[0054]
FIG. 12 is a conceptual diagram of the multitask processing of the present embodiment, in which a plurality of tasks to be processed are classified into priority levels RDY0 to RDYn (n = 7 in the illustrated example), and the processing order is determined based on the priority levels. Determine and start each task. In the following description, tasks classified into the highest priority RDY0 are TCB0i (i = 0, 1, 2,...), Tasks classified into the lowest priority RDY7 are TCB7i, and the same applies to other priorities. , The tasks classified into the priority order RDYj (j = 0 to 7) are denoted by TCBji. In addition, the fact that the task TCBm0 is classified into the priority RDYj and enters the waiting state in the classification is expressed as, for example, that the task TCBm0 is registered as TCBj0, and one or more tasks are registered in the priority RDYj. Is represented as “task present” in RDYj.
[0055]
Further, as shown in the figure, in this multitask processing, processing contents newly required due to the occurrence of an event such as an interruption by pressing one of the push buttons of the
[0056]
FIG. 13 shows an attempt to show the processing procedure of the embodiment of the present invention using a normal flowchart. As shown in the figure, when the processing is started by turning on the power or the like, first, the initial settings of each unit in the
[0057]
However, in actual processing, the above-described RDY processing and MBX processing are processed only at regularly determined timings, and processing corresponding to each event is processing that is started in response to occurrence of the event. At other timings, RUN processing is performed, so that it is difficult to accurately represent the description in this flowchart, and it is also difficult to understand the hierarchical structure of the program. Therefore, in the following description, when one continuous process is described, a flowchart showing the task process as a subroutine is used regardless of the actual multitask operation such as starting another task. The description of the event-driven type, that is, the task activated by the occurrence of an event or the like will be described using a description method shown in FIG.
[0058]
Here, in the hierarchical processing diagram, a processing branch marked with a ◇ indicates an event-driven task, program, or subroutine, and is used when an event such as an interrupt or a task activation from another task occurs. Be executed. In the task monitoring / switching (RDY) process of FIG. 14, an interrupt occurs at a certain interval from a real-time monitor or the like, and is started only at that timing. Also, the mailbox (MBX) process is started by a timing interrupt at a fixed interval different from the RDY process. As described above, the event generation process is a process of registering a task activated by various events such as operation of the
[0059]
As shown in Fig. 14, when the processing is started by turning on the power or the like, first, an initial setting (hereinafter, referred to as "initial setting (In)") of a processing branch In is performed. A task TCBin of a main task activation process, which will be described later, for determining the flow of the process of the
[0060]
In this state, at the timing of the RDY process, the RDY process (R) is executed. However, since no task is registered in RDY0 to RDY7, that is, since there is no task (R1 to R8) in RDY0 to RDY7, The process ends without any processing. On the other hand, at the timing of the MBX process, the MBX process (M) is executed, and the task TCBin for the main task activation process is registered as TCBm0 in the MBX. Then, the task TCB in the MBX is registered in the RDY (M11). That is, for example, if the designated priority of the task TCBin corresponds to RDY4, the task TCBin is registered in RDY4 as TCB40.
[0061]
In this state, when the timing of the RDY process comes and the RDY process (R) is executed, for example, the process with task (R3) is executed in RDY4. Here, with reference to FIG. 15, a process in which the RDYi has a task (R (i-1)) will be described. In this processing, there are two main cases: a case where a new task is started, a case where the task is not started and a suspension request mail is sent to the currently executing task, and a case where no processing is performed. I do.
[0062]
First, when there is no currently executed task, that is, when nothing is registered as TCBr0 and RUN processing is not performed, or the priority of the task TCBr0 that is currently being executed is RDY (i + 1) or less, and If the currently executed task can be interrupted, a new task is started. The case where the interruption is possible means that the new task is capable of forcibly interrupting the currently executed task, the content of the reply e-mail to the interruption request e-mail described later is the e-mail capable of interruption, or the end e-mail indicating that the task has already been terminated. Some cases correspond. When this condition is satisfied, that is, (currently executing task is not present) + (currently executing task RDY (i + 1) or less) & ((forcibly suspendable) + (reply mail to MBX) & ((suspendable mail) + ( When the condition (end mail))) is satisfied (R (i-1) 1), a new task is started (R (i-1) 11). Here, + represents a logical sum, and & represents a logical product.
[0063]
If the priority of the currently executed task is RDY (i + 1) or less and there is no reply mail from the task and it is not clear whether it can be interrupted or if it has been requested once before, it cannot be interrupted. If the request is made again depending on the situation, an interruption request mail requesting interruption is transmitted to the mailbox MBX. That is, when the condition of (currently executed task RDY (i + 1) or less) & (forced interruption impossible) & ((no reply mail to MBX) + (suspension impossible mail)) is satisfied (R (i-1) 2) Sends an interruption request mail (R (i-1) 21). When both of these conditions are not satisfied, that is, when the priority of the currently executed task is equal to or higher than RDYi, no processing is performed, and the task existence (R (i−1)) is ended in RDYi. .
[0064]
In the case of the new task activation (R (i-1) 11), before this processing, for example, the task is interrupted to activate another task with a higher priority, or a child task is activated and its child is activated. If there is a task that has been suspended while waiting for the processing result of the task, it is determined whether or not the task can be resumed based on the resume information described later. (Yes) The processing of (R (i-1) 111) is executed. In this process, the suspended task name is registered as the currently executed task name TCBr0 (R (i-1) 1111), and if there is any saved data or the like, it is restored (R (i- 1) 1112), a new RUN process is started (R (i-1) 1113). When this event occurs, a new task activation (CT1) process is activated in a RUN process (CT) described later.
[0065]
If there is no interrupted task, no interrupted task (R (i-1) 112) is processed, and after TCBr0 ← new task name (R (i-1) 1121), a new RUN process is started. (R (i-1) 1122). For example, in the case of the task TCBin of the main task start process, in the process of starting a new task (R311), the run process start (R31122) is executed after TCBr0 ← TCBin (R31121) with no interrupted task (R3112). If there is an interrupted task but it cannot be resumed, the process waits until the task can be resumed, so that the new task activation (R (i-1) 11) is terminated without performing any processing. Note that the above-mentioned child task is usually set higher in priority than the parent task, so that when this new task activation (R (i-1) 11) is processed, the child task has been terminated and can be restarted. It is common that
[0066]
Next, a mailbox (MBX) process will be described with reference to FIG.
In this process, if the MBX has a task (M1), the task TCBm0 in the MBX is registered in the corresponding priority RDYj based on the specified priority of the task (M11). In addition, when the mail is present in the MBX (M2), when the interruption request mail is (M21), it is registered as the latest request mail (M211), transmitted to the currently executed task TCBr0 (M212), and (reply mail). In the case of + (end mail) (M22), the mail is registered as a reply mail to the latest request mail (M221), and is transmitted to the reply waiting RDY (M222).
[0067]
Next, the event generation processing (E) will be described. The above-mentioned initial setting (In) has been described as a separate one for convenience of explanation, but is actually a kind of the event generation processing (E). That is, the event process (E) performs a process (E1) of registering, in the MBX, a task started by an event from the outside of the apparatus such as an operation of the
[0068]
Next, the current task execution (RUN) process (CT) will be described with reference to FIG. This process is to continuously process the currently-executed task TCBr0 when no other event described above has occurred, and the events that occur during this process include a new task start (CT1), an interruption There are a request mail (CT2) and a currently executed task end (CT3). When these events do not occur, the currently executed task processing is continued (CT4). When activating a new task (CT1), data for the currently executing task is saved (CT11), the currently executed task is suspended (CT12), and resumption is to be continued (CT13). , The resumption information is recorded as task information (CT131), and the task is re-registered with the original RDY together with the information (CT132).
[0069]
If the interruption request mail is present (CT2), it is determined whether or not the state of the currently executed task at that time can be interrupted. If the interruption is possible (CT21), an interruption possible mail is transmitted to the MBX (CT211). If the interruption is not possible (CT22), an interruption impossible mail is transmitted (CT221). Note that, when the mode is switched to the above-described RDY processing (R), MBX processing (M), or event generation processing (E) during the RUN processing (CT), the RUN processing is temporarily interrupted. However, unlike the switching with other tasks, this is a basic process of the real-time monitor, and thus the description is omitted. Then, when the processing of the currently executed task TCBr0 is completed (CT3), an end mail is transmitted to the MBX (CT31), and waits until the next new task is started (CT32).
[0070]
FIG. 17 illustrates an example of the main task activation process. As shown in the figure, when the main task activation processing task TCBin is activated, first, the task of securing a work (work) area (S11) is registered in the mailbox MBX, and then the display processing (S12) and the unit (the stamp body) are performed. The task of the judgment error process (S13) is registered, and then, the input error judgment process (S14), the character etc. input process (S15), the plate making (seal) image creation process (S16), the sheet process (S17), and A task such as a buzzer process (S18) is registered, a task of a printing process (S19) is registered, and then a task of an exposure process (S16) is registered. These child tasks are classified and registered in the priority order RDYj by the MBX process, and are sequentially activated by the RDY process. When these child tasks are activated, grandchild tasks are further registered in the mailbox MBX as necessary, and each of them is activated by RDY processing.
[0071]
That is, a plurality of tasks including the initially set task TCBin are each processed until a certain processing wait state is reached. The internal processing in the
[0072]
Therefore, as a result, various processes are performed in parallel and simultaneously as a feeling of operation. In other words, in the process of the
[0073]
The display of the dotted line in FIG. 17 shows an image of the task processing which is apparently performed simultaneously in parallel. The character input processing (S15), input error determination processing (S14), and plate making image creation processing (S16) are simultaneously performed. Specifically, between the input of the first character or the like (characters, symbols, figures, etc.) and the input of the next character or the like (S15), there is a problem in the number of characters input in the text. It is determined whether there is any (S14), and an image for plate making is created (S16). If a character is input during these processes (S15), the input error determination process (S14) and the plate making image creation process (S16) are immediately stopped, and the processes are restarted from the beginning. During these periods, the display processing (S12), the buzzer processing (S18), and the sheet processing (S17) are performed in parallel when the plate making sheet B is inserted.
[0074]
Next, a characteristic portion of the present invention applied to the
[0075]
Then, in this case, there is no problem if the stamp body attached to the pocket of the apparatus is a predetermined stamp body, but there is a possibility that various shapes of stamps may be required in the future. If the shape is different from the predetermined shape, the apparatus cannot set the area for forming the stamp image, and cannot create the stamp.
[0076]
Therefore, using the two
[0077]
Subsequently, when the width and length dimensions of the stamp face of the stamp body are input by the number of dots (S37), a shape smaller than the stamp body and closest in size is selected from among the predetermined stamp bodies A. A region for forming a stamp image is set by selection (S38). Note that a comparison table of the width and length dimensions and the number of dots is attached to the apparatus in advance.
[0078]
Note that the deformity detecting means according to the present invention includes the
[0079]
When an area for forming a seal image is set, a seal image such as a character or a figure is input in the area (S33), and a print processing (S34) and an exposure processing (S35) are performed to create a seal. . Although the exposure time is determined as shown in FIG. 19, the characteristics of the ultraviolet curable resin may change in the future. Therefore, by inputting a coefficient, the temperature table shown in FIG. It is configured so that it can be changed. Further, the relationship between the temperature and the exposure time can be newly set by a quadratic function curve.
[0080]
The area setting means according to the present invention is included in the control unit 300.
[0081]
Next, another configuration will be described. This defines the format (stamp type) for the stamp body other than the stamp body A of a predetermined type. The format defines the width and length of the stamp face of the stamp body and the exposure time as a numerical number. Then, as shown in FIG. 20, when the set stamp body is other than the prescribed one (S31), a format input instruction is displayed on the display 24 (S36 '). When the format is input (S37 '), a shape smaller and closest to the size of the stamp body in the input format is selected from the predetermined stamp main body A, and a region for forming a stamp image is set. The exposure time is also set (S38 '). When a region for forming a stamp image is set, a stamp image such as a character or a figure is input to the region (S33), a printing process (S34), and an exposure process (S35 ') are performed to create a stamp. You. At this time, the exposure time is a time based on the type of the input stamp body.
[0082]
The setting unit according to the present invention is included in the control unit 300.
[0083]
Further, in the above embodiment, the electronic device of the present invention is described as a seal making device.However, the present invention is not limited to this, and the present invention is applicable to a processing object detachably mounted in a pocket formed in the device main body. This applies to electronic devices that perform physical processing based on internal data.
[0084]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, even for a workpiece or a different environmental temperature where the material or the like of the processing surface is different from the predetermined workpiece, the exposure time or the like is changed according to the change. The setting can be easily changed, and thus, there is an effect that a flexible physical processing corresponding to a change in a processing target such as a sensitivity of the ultraviolet curable resin to ultraviolet light can be performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an external view of a stamp making device including a printing device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an internal structural diagram of a mechanical device unit of the seal making device.
FIG. 3 is a structural diagram of a seal main body.
FIG. 4 is a structural diagram of a plate-making sheet.
FIG. 5 is a plan view around an exposure apparatus in a mechanical device section.
FIG. 6 is a plan view around the pocket with the opening / closing lid removed.
FIG. 7 is a structural explanatory view showing a mounting state of various stamp bodies in pockets.
FIG. 8 is an explanatory diagram illustrating a discrimination pattern of various stamp bodies.
FIG. 9 is a cross-sectional view illustrating a detection operation of the stamp detection unit.
FIG. 10 is a plan view around a pocket and a seal detection unit.
FIG. 11 is a control block diagram of the seal making device.
FIG. 12 is a conceptual diagram of a multitask process of the seal making device.
FIG. 13 is a flowchart in which an attempt is made to show a processing procedure of the seal making device.
FIG. 14 is a hierarchical processing diagram showing main processing of the seal making device.
FIG. 15 is a hierarchical processing diagram showing a task monitoring / switching process of the seal making device.
FIG. 16 is a hierarchical processing diagram of a current task execution process of the stamp creation device.
FIG. 17 is a flowchart illustrating an example of a main task activation process of the seal making device.
FIG. 18 is a flowchart illustrating an operation flow when a stamp body different from a predetermined stamp body is supported.
FIG. 19 is an example of a temperature table showing a relationship between an exposure time and an environmental temperature.
FIG. 20 is another flowchart illustrating an operation flow in a case where a stamp body different from a predetermined stamp body is supported.
[Explanation of symbols]
1 Seal making device
12 Light emitting element
21 Operation unit
22 push button group
23 Operation dial
24 Display
31 Execution key
32 cursor / conversion key
33 Character input key
56 print head
57 Platen roller
64 printing section
65 Exposure section
66 Seal detector
67 Ambient temperature sensor
191 UV light source
300 control unit
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 input interface
305 Output interface
306 System bus
A Seal body
B Plate making sheet
C Ink ribbon
Claims (8)
前記加工対象物は、前記加工面の寸法および露光時間に関して予め規定された種類である規定種対象物か規定以外の規定外対象物かを検出可能な被検出部を有しており、
前記規定種対象物に対応した前記加工領域および前記規定種対象物についての環境温度に対応する露光時間を規定した内部データを記憶する記憶手段と、
前記環境温度を検出する温度検出手段と、
前記加工対象物を装着する装着部と、
前記装着部に装着された前記加工対象物の前記被検出部を検査して前記規定種対象物か前記規定外対象物かを検出するとともに、前記規定種対象物のときにはその種類を検出する種別検出手段と、
前記規定外対象物の装着が検出されたときに、その規定外対象物の前記加工面の寸法を含む設定情報を入力する規定外設定入力手段と、
前記規定種対象物の装着が検出されたときに、記憶された前記内部データに基づいて、検出された前記種類および前記温度に対応する前記加工領域および前記露光時間を設定するとともに、前記規定外対象物の装着が検出されたときに、前記設定情報の入力を指示し、その入力結果に基づいて、前記加工領域および前記露光時間を設定する加工処理設定手段と、
設定された前記加工領域に対し前記露光時間に従って前記露光を行う露光手段と、
を備え、
前記加工処理設定手段は、前記記憶手段に記憶された前記加工領域のうちから、入力された前記加工面の寸法より小さく且つそれに最も近い加工領域を選択して設定する領域設定手段を有することを特徴とする電子機器。In an electronic device that performs exposure as physical processing based on internal data, on a processing area in the processing surface of the processing target whose processing surface is formed of a photosensitive resin having temperature dependency,
The object to be processed has a detected part capable of detecting a specified type of target or a non-specified target other than the specified type, which is a type specified in advance with respect to the dimension and the exposure time of the processed surface,
Storage means for storing internal data defining the exposure time corresponding to the environmental temperature for the machining area and the prescribed seed object corresponding to the specified type object,
Temperature detection means for detecting the environmental temperature,
A mounting part for mounting the processing object,
A type for inspecting the detected portion of the processing target object mounted on the mounting portion to detect whether the specified target object or the non-specified target object, and for the specified target object, to detect a type thereof. Detecting means;
When the attachment of the non-standard object is detected, a non-standard setting input unit for inputting setting information including a dimension of the processing surface of the non-standard object,
When the attachment of the specified object is detected, the processing area and the exposure time corresponding to the detected type and the temperature are set based on the stored internal data, and When the mounting of the object is detected , instructs the input of the setting information, and based on the input result , processing setting means for setting the processing area and the exposure time,
Exposure means for performing the exposure according to the exposure time for the set processing area,
Equipped with a,
The processing setting means may include an area setting means for selecting and setting a processing area smaller than and closest to the input dimension of the processing surface from the processing areas stored in the storage means. Electronic equipment characterized.
前記加工対象物は、前記加工面の寸法および露光時間に関して予め規定された種類である規定種対象物か規定以外の規定外対象物かを検出可能な被検出部を有しており、
前記規定種対象物に対応した前記加工領域および前記規定種対象物についての環境温度に対応する露光時間を規定した内部データを記憶する記憶工程と、
前記環境温度を検出する温度検出工程と、
前記加工対象物を装着部に装着する装着工程と、
前記装着部に装着された前記加工対象物の前記被検出部を検査して前記規定種対象物か前記規定外対象物かを検出するとともに、前記規定種対象物のときにはその種類を検出する種別検出工程と、
前記規定外対象物の装着が検出されたときに、その規定外対象物の前記加工面の寸法を含む設定情報を入力する規定外設定入力工程と、
前記規定種対象物の装着が検出されたときに、記憶された前記内部データに基づいて、検出された前記種類および前記温度に対応する前記加工領域および前記露光時間を設定するとともに、前記規定外対象物の装着が検出されたときに、前記設定情報の入力を指示し、その入力結果に基づいて、前記加工領域および前記露光時間を設定する加工処理設定工程と、
設定された前記加工領域に対し前記露光時間に従って前記露光を行う露光工程と、
を備え、
前記加工処理設定工程は、前記記憶手段に記憶された前記加工領域のうちから、入力された前記加工面の寸法より小さく且つそれに最も近い加工領域を選択して設定する領域設定工程を有することを特徴とする電子機器による加工対象物加工方法。A processing method for an object to be processed by an electronic device that performs exposure as physical processing based on internal data on a processing area in the processing surface of the processing object whose processing surface is formed of a photosensitive resin having temperature dependency. hand,
The object to be processed has a detected part capable of detecting a specified type of target or a non-specified target other than the specified type, which is a type specified in advance with respect to the dimension and the exposure time of the processed surface,
A storage step of storing internal data defining the exposure time corresponding to the environmental temperature for the machining area and the prescribed seed object corresponding to the specified type object,
A temperature detection step of detecting the environmental temperature,
A mounting step of mounting the workpiece on a mounting portion,
A type for inspecting the detected portion of the processing target object mounted on the mounting portion to detect whether the specified target object or the non-specified target object, and for the specified target object, to detect a type thereof. A detection step;
When the attachment of the non-standard object is detected, a non-standard setting input step of inputting setting information including a dimension of the processing surface of the non-standard object,
When the attachment of the specified object is detected, the processing area and the exposure time corresponding to the detected type and the temperature are set based on the stored internal data, and A processing setting step of instructing the input of the setting information when the mounting of the target is detected, and setting the processing area and the exposure time based on the input result ;
An exposure step of performing the exposure according to the exposure time for the set processing region,
Equipped with a,
The processing setting step may include an area setting step of selecting and setting a processing area smaller than and closest to the input dimension of the processing surface from the processing areas stored in the storage unit. An object processing method using an electronic device.
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