JP3587198B2 - Projection display device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は反射型液晶装置のような反射型変調素子により形成された表示画像を投写面に投写表示する、投写型表示装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】
今日、大画面の画像を表示する方法としては、液晶装置をライトバルブとして用いた投写型表示装置が良く知られている。このような投写型表示装置の例として、3枚の液晶装置を用いた投写型表示装置の代表的な構成例を第14図に示す。光源部110は光源ランプ111と放物面リフレクター112とから構成されており、光源ランプ111から出射された光は放物面リフレクター112により反射されてダイクロイックミラー401へ入射する。そして、波長選択性のある2枚のダイクロイックミラー401、402により赤色光、緑色光、青色光の3色の色光に分離された後、それぞれの色光に対応した透過型液晶装置301R、301G、301Bに照射され、それぞれの透過型液晶装置を透過してきた光がクロスダイクロイックプリズム420により合成され、投写光学系500を介して投写面600上に投写表示される。なお、赤色光の光路と、青色光の光路には、光束を反射する反射ミラー403、404、405が設けられている。
【0003】
ここで、色光合成手段として用いるクロスダイクロイックプリズム420には、ダイクロイック膜がX字状に配置されている。3つの液晶装置を用いた投写型表示装置の色光合成手段は、クロスダイクロイックプリズム420の代わりに2枚のダイクロイックミラーを平行に配置しても実現できる。しかしながら、クロスダイクロイックプリズム420を用いた方が、2枚のダイクロイックミラーを平行に配置した場合に比べて液晶装置301、301G、301Bと投写光学系500との間の距離を短くできるため、大口径の投写レンズを用いなくとも明るい投写画像が得られるという特徴がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の投写型表示装置では、光合成の部分についてはクロスダイクロイックプリズム420を用いることにより光路を短くすることができるものの、光分離手段の部分については、ダイクロイックミラー401、402、および、反射ミラー403、404、405を用いているため、光路の長さがかなり長いものとなっている。よって、従来の投写型表示装置では光を分離する過程における光損失が多く、クロスダイクロイックプリズム420の持つ特性を十分に活かすことができなかった。
【0005】
また、光源ランプ111と放物面リフレクター112とから構成される光源部110からの出射光束は、光束の断面内で不均一な光強度分布を有しており、光源光軸近傍の照明光の光強度は大きく、光軸から離れるにしたがって照明光の光強度は小さくなるという特性を持つ。したがって、第14図に示した従来の投写型表示装置においては、被照明領域である液晶装置301R、301G、301Bにおける照明光の光強度分布が不均一となり、投写面600に投写される画像に明るさムラや色ムラが生じてしまうという問題点がある。
【0006】
そこで、本発明は、光路の長さを短くして光の損失を防ぐことにより、大口径の投写レンズを用いなくともより明るい投写画像を得ることができる投写型表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
また、被照明領域における照明光の光強度分布の不均一性を低減し、明るさが均一で、画質の良い投写型表示装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明第1の投写型表示装置は、光源と、前記光源からの光束を集光し、複数の中間光束に分割する第1の光学要素と、前記第1の光学要素の光出射面側であって、前記中間光束が集束する位置に配置された第2の光学要素と、前記第2の光学要素から出射された光を変調する唯一の反射型変調素子と、を有する投写型表示装置であって、前記第2の光学要素は、前記集束された中間光束のそれぞれをP偏光光束とS偏光光束とに分離し、前記P偏光光束、前記S偏光光束のうちいずれか一方の偏光方向を他方の偏光光束の偏光方向に揃えて出射する偏光変換素子と、前記偏光変換素子の光出射面側に配置され、前記中間光束のそれぞれを前記反射型変調素子の一箇所の被照明領域上に重畳結合させる重畳結合素子とを有してなり、前記第2の光学要素と前記反射型変調素子との間の光路上に、前記第2の光学要素から出射された光を反射または透過させて前記反射型変調素子に到達させるとともに、前記反射型変調素子により変調された光を透過または反射させて投写光学系へ到達させる偏光光束選択素子が設けられ、更に、前記重畳結合素子が前記偏光変換素子から離れた位置に設けられていることを特徴とする。
【0009】
本発明第1の投写型表示装置の上記構成によれば、光路の長さをきわめて短くすることができ、光の損失を最小限にとどめることが可能となる。よって、大口径の投写レンズを用いなくともきわめて明るい投写画像を得ることが可能となる。
【0010】
第1の光学要素としては、例えば複数の光束分割レンズがマトリックス状に配置されたレンズアレイを用いることができる。このようなレンズアレイによって光源からの光束を複数の中間光束に分割し、それらの中間光束を被照明領域上で重畳結合することにより、単一光束の場合よりも照度のムラを低減することができる。よって、光源からの出射光束が光束の断面内で不均一な光強度分布を有していた場合でも、明るさが均一な照明光を得ることができる。特に、光源ランプと放物面等のリフレクターとからなる光源から出射される光束に見られるように、光束の光強度分布が全く無秩序ではなく、光強度分布に一定の傾向を有している場合には、上記の第1の光学要素を用いることにより、被照明領域における照明光の光強度分布やその角度分布をきわめて均一なものとすることができる。
【0011】
第2の光学要素は、中間光束をP偏光光束、S偏光光束に分離した後、どちらか一方の偏光方向を他方の偏光方向と揃え、最終的に一箇所の被照明領域上に重畳結合させるものである。従来の投写型表示装置においては、P偏光光束、S偏光光束のいずれか一方しか用いることができず、光損失が大きなものもあったが、本発明の第2の光学要素を用いれば、どちらの偏光光束も無駄なく用いることが可能となるため、明るい画像を得ることが可能となる。また、分割された複数の中間光束を、最終的に一箇所の被照明領域上で重畳結合させるため、光源からの出射光束が光束の断面内で不均一な光強度分布を有していた場合でも、明るさが均一な偏光光束を照明光として得ることができる。特に、均等な光強度や分光特性で中間光束をP偏光光束とS偏光光束に分離できない場合や、両偏光光束の偏光方向を揃える過程で一方の偏光光束の光強度やその分光特性が変化した場合においても、明るさが均一で色ムラの少ない偏光光束を照明光として得ることができる。
【0012】
第2の光学要素の偏光変換素子として、一対の偏光分離面と反射面とを備えた偏光分離ユニットが複数配列された偏光分離ユニットアレイと、λ/2位相差層が規則的に形成された選択位相差板とからなる板状の偏光変換素子を採用することができる。このような偏光変換素子を採用することにより、光源からの出射光束を拡幅させることなく、かつ少ないスペースで偏光変換を行うことができる。
【0013】
なお、上記構成の第2の光学要素を備えた本発明第1の投写型表示装置において、前記重畳結合素子が前記偏光変換素子から離れた位置に設けられていることにより、第1の光学要素と偏光変換素子との距離を短くし、集光力の大きい光束分割レンズからなる第1の光学要素の使用を可能にする。その結果、各光束分割レンズによって形成される像の大きさを小さくでき、各中間光束のそれぞれを、それと対応する偏光分離面上にのみ入射させ、反射面に直接光束が入射するのを防ぐことができる。したがって、光の利用効率をより高めることができ、さらに明るい投写画像を得ることが可能となる。
【0014】
また、この場合、前記重畳結合素子を前記偏光光束選択素子の光入射面に取り付けるようにすれば、重畳結合素子と反射透過素子との界面において発生する光損失を防ぐことができ、さらに光の利用効率を高めることが可能となる。
【0015】
また、本発明第1の投写型表示装置において、前記重畳結合素子と前記偏光光束選択素子との間の光路上や、前記偏光光束選択素子と前記投写光学系との間の光路上に偏光板を配置しても良い。前者の位置に偏光板を配置すれば、偏光光束選択素子に入射する偏光光束、結果的には反射型変調素子を照明する照明光の偏光度を高めることができる。後者の位置に偏光板を配置すれば、偏光光束選択素子から出射する偏光光束、結果的には投写光学系を介して表示面、あるいは投写面上に投写される画像の偏光度を高めることができる。したがって、このように偏光板を配置することにより、投写画像のコントラストを高めることができ、きわめて質の高い投写画像を得ることが可能となる。
【0016】
本発明第2の投写型表示装置は、光源と、前記光源からの光束を集光し、複数の中間光束に分割する第1の光学要素と、前記第1の光学要素の光出射面側であって、前記中間光束が集束する位置に配置された第2の光学要素と、前記第2の光学要素から出射された光束を3色の色光に分離するとともに、前記3色の色光をそれぞれ変調する3つの反射型変調素子によって変調された色光を合成する色光分離合成素子と、を有する投写型表示装置であって、前記第2の光学要素は、前記集束された中間光束のそれぞれをP偏光光束とS偏光光束とに分離し、前記P偏光光束、前記S偏光光束のうちいずれか一方の偏光方向を他方の偏光光束の偏光方向に揃えて出射する偏光変換素子と、前記偏光変換素子の光出射面側に配置され、前記中間光束のそれぞれを前記各々の反射型変調素子の一箇所の被照明領域上に重畳結合させる重畳結合素子と、を有してなり、
前記第2の光学要素と前記色光分離合成素子との間の光路上に、前記第2の光学要素から出射された光を反射または透過させて前記色光分離合成素子に到達させるとともに、前記色光分離合成素子により合成された光を透過または反射させて投写光学系へ到達させる偏光光束選択素子が設けられ、更に、前記重畳結合素子が前記偏光変換素子から離れた位置に設けられていることを特徴とする投写型表示装置。
【0017】
本発明第2の投写型表示装置においては、光を分離する機能と、光を合成する機能とを同一手段で達成しているため、前述した従来の投写型表示装置ようにダイクロイックミラー401、402や反射ミラー403、404、405を配置する必要がなくなる。よって、光路の長さをきわめて短くすることができ、光の損失を最小限にとどめることが可能となる。よって、大口径の投写レンズを用いなくともきわめて明るい投写画像を得ることが可能となる。
【0018】
第1の光学要素としては、例えば複数の光束分割レンズがマトリックス状に配置されたレンズアレイを用いることができる。このようなレンズアレイによって光源からの光束を複数の中間光束に分割し、それらの中間光束を被照明領域上で重畳結合することにより、単一光束の場合よりも照度のムラを低減することができる。よって、光源からの出射光束が光束の断面内で不均一な光強度分布を有していた場合でも、明るさが均一な照明光を得ることができる。特に、光源ランプと放物面等のリフレクターとからなる光源から出射される光束に見られるように、光束の光強度分布が全く無秩序ではなく、光強度分布に一定の傾向を有している場合には、上記の第1の光学要素を用いることにより、被照明領域における照明光の光強度分布やその角度分布をきわめて均一なものとすることができる。
【0019】
第2の光学要素は、中間光束をP偏光光束、S偏光光束に分離した後、どちらか一方の偏光方向を他方の偏光方向と揃え、最終的に一箇所の被照明領域上で重畳結合させるものである。従来の投写型表示装置においては、P偏光光束、S偏光光束のいずれか一方しか用いることができず、光損失が大きなものもあったが、本発明の第2の光学要素を用いれば、どちらの偏光光束も無駄なく用いることが可能となるため、明るい画像を得ることが可能となる。また、分割された複数の中間光束を、最終的に一箇所の被照明領域上で重畳結合させるため、光源からの出射光束が光束の断面内で不均一な光強度分布を有していた場合でも、明るさが均一な偏光光束を照明光として得ることができる。特に、均等な光強度や分光特性で中間光束をP偏光光束とS偏光光束に分離できない場合や、両偏光光束の偏光方向を揃える過程で一方の偏光光束の光強度やその分光特性が変化した場合においても、明るさが均一で色ムラの少ない偏光光束を照明光として得ることができる。
【0020】
第2の光学要素の偏光変換素子として、一対の偏光分離面と反射面とを備えた偏光分離ユニットが複数配列された偏光分離ユニットアレイと、λ/2位相差層が規則的に形成された選択位相差板とからなる板状の偏光変換素子を採用することができる。このような偏光変換素子を採用することにより、光源からの出射光束を拡幅させることなく、かつ少ないスペースで偏光変換を行うことができる。
【0021】
なお、上記構成の第2の光学要素を備えた本発明第2の投写型表示装置において、前記重畳結合素子が前記偏光変換素子から離れた位置に設けられていることにより、第1の光学要素と偏光変換素子との距離を短くし、集光力の大きい光束分割レンズからなる第1の光学要素の使用を可能にする。その結果、各光束分割レンズによって形成される像の大きさを小さくでき、各中間光束のそれぞれを、それと対応する偏光分離面上にのみ入射させ、反射面に直接光束が入射するのを防ぐことができる。したがって、光の利用効率をより高めることができ、さらに明るい投写画像を得ることが可能となる。
【0022】
また、この場合、前記重畳結合素子を前記偏光光束選択素子の光入射面に取り付けるようにすれば、重畳結合素子と反射透過素子との界面において発生する光損失を防ぐことができ、さらに光の利用効率を高めることが可能となる。
【0023】
さらに、上記構成の第2の光学要素を備えた本発明第2の投写型表示装置において、前記光源と前記偏光光束選択素子との間に光の進行方向を約90度変える反射ミラーを配置すれば、光学系をコンパクトにすることが可能となる。
【0024】
さらに、この反射ミラーを前記偏光変換素子によって得られる特定の偏光光束のみを選択的に反射する誘電体ミラーとし、前記偏光変換素子と前記重畳結合素子との間に配置することにより、偏光光束選択素子に入射する偏光光束の偏光度を、結果的には反射型変調素子を照明する照明光の偏光度を高めることができる。したがって、投写画像のコントラストを高めることができ、きわめて質の高い投写画像を得ることが可能となる。
【0025】
また、第2の光学要素の偏光変換素子として、斜面に偏光分離膜が形成された三角柱のプリズムと、一方の面に反射膜が形成された板状のプリズムとが、前記偏光分離膜と前記反射膜とが略平行になるように組み合わされた偏光分離プリズムと、λ/2位相差層が規則的に形成された選択位相差板とからなる偏光変換素子を採用することができる。このような偏光変換素子によっても、光源からの出射光束を拡幅させることなく、かつ少ないスペースで偏光変換を行うことができる。さらに、このような偏光変換素子を採用すれば、偏光変換を行うと同時に光の進行方向が約90度変えられるため、光の進行方向を変える反射ミラーを配置することなく光学系をコンパクトにすることが可能となる。
【0026】
本発明第2の投写型表示装置において、前記色光分離合成素子を2つのプリズム部品の間にダイクロイック膜が挟持されたダイクロイックプリズムで構成し、前記偏光光束選択素子を2つのプリズム部品の間に偏光光束選択膜が挟持された偏光ビームスプリッタで構成し、前記ダイクロイックプリズムを構成する前記プリズム部品の一方と、前記偏光ビームスプリッタを構成する前記プリズム部品の一方とが一体化された構成としても良い。
【0027】
また、本発明第2の投写型表示装置において、前記色光分離合成素子は、2つのプリズム部品の間にダイクロイック膜が挟持された第1、第2のダイクロイックプリズムを備え、前記第1のダイクロイックプリズムを構成する前記プリズム部品の一方と、前記第2のダイクロイックプリズムを構成する前記プリズム部品の一方とが一体化された構成としても良い。
【0028】
さらに、前記色光分離合成素子にさらに導光プリズムを設け、前記第1または第2のダイクロイックプリズムを構成する前記プリズム部品の一方と前記導光プリズムとが一体化された構成としても良い。
【0029】
このように、プリズム部品を一体構成とすることにより、プリズム部品どうしの境界部分において発生する光損失を防ぐことができる。したがって、より一層光の利用効率を高めることができ、さらに明るい投写画像を得ることが可能となる。
【0030】
さらに、本発明第2の投写型表示装置において、前記色光分離合成素子を4つのプリズム部品の間にダイクロイック膜がX字状に配置されたクロスダイクロイックプリズムで構成し、前記3つの反射型変調素子を前記クロスダイクロイックプリズムの隣り合う3辺に沿って配置するようにしても良い。
【0031】
このような構成とすれば、色光の分離、合成を1つのクロスダイクロイックプリズムで行うことができる。したがって、反射型変調素子を3つ使用した場合でも光路の長さが長くなることが無く、光の損失を防ぐことが可能となる。よって、3つの反射型変調素子を用いた場合でも、表示面、あるいは投写面全体に渡って明るさムラや色ムラが無く、かつ大口径の投写レンズを用いなくてもきわめて明るい投写画像を得ることができる。
【0032】
このクロスダイクロイックプリズムを用いた投写型表示装置において、前記偏光光束選択素子を2つのプリズム部品の間に偏光光束選択膜が挟持された偏光ビームスプリッタで構成し、前記偏光ビームスプリッタを構成する前記2つのプリズム部品の一方と、前記クロスダイクロイックプリズムを構成する4つのプリズム部品のうちいずれか1つとを一体化するようにしても良い。
【0033】
このように、プリズム部品を一体構成とすることにより、クロスダイクロイックプリズムと偏光ビームスプリッタとの境界部分において発生する光損失を防ぐことができる。したがって、より一層光の利用効率を高めることができ、さらに明るい投写画像を得ることが可能となる。本発明第2の投写型表示装置において、前記色光分離合成素子を、3色の色光をそれぞれ分離、合成する2つのダイクロイック膜を互いに光軸に対して異なる角度で配置したダイクロイックプリズムで構成することもできる。
【0034】
前述したクロスダイクロイックプリズムを用いた場合には、プリズムの中央部にダイクロイック膜が直交する部分が存在し、この部分が投写画像に影として現れる場合がある。2つのダイクロイック膜を互いに光軸に対して異なる角度で配置したダイクロイックプリズムを採用すれば、この現象を防止することが可能である。
【0035】
また、本発明第2の投写型表示装置において、前記重畳結合素子と前記偏光光束選択素子との間の光路上や、前記偏光光束選択素子と前記投写光学系との間の光路上に偏光板を配置しても良い。前者の位置に偏光板を配置すれば、偏光光束選択素子に入射する偏光光束の偏光度を、つまり結果的には反射型変調素子を照明する照明光の偏光度を高めることができる。後者の位置に偏光板を配置すれば、偏光光束選択素子から出射する偏光光束の偏光度を、つまり結果的には投写光学系を介して表示面、あるいは投写面上に投写される画像の偏光度を高めることができる。したがって、このように偏光板を配置することにより、投写画像のコントラストを高めることができ、きわめて質の高い投写画像を得ることが可能となる。
【0036】
【発明を実施するための最良の形態】
以下に、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態(実施例)を説明する。以下の各実施例においては、互いに直交する3つの方向を、便宜的にX方向、Y方向、Z方向とし、Z方向を光の進行方向とした。
(第1実施例)
第1図は、第1実施例の投写型表示装置1の要部を平面的に見た概略構成図である。なお、第1図は、後に詳しく述べる第1の光学要素120の中心を通るXZ平面における断面図である。
【0037】
本例の投写型表示装置1は、システム光軸Lに沿って配置した光源部110、第1の光学要素120、第2の光学要素130から概略構成される偏光照明装置100、偏光照明装置100からの光を反射させて反射型液晶装置300に到達させるとともに、反射型液晶装置300により変調された光を透過させて投写光学系500へ到達させるS偏光光束反射膜201を備えた偏光ビームスプリッタ200、偏光ビームスプリッタ200から出射された光を変調する反射型液晶装置300、反射型液晶装置300にて変調された光を投写面600に投写する投写光学系500から大略構成されている。
【0038】
光源部110は、光源ランプ111と、放物面リフレクター112とから大略構成されている。光源ランプ111から放射された光は、放物面リフレクター112によって一方向に反射され、略平行な光束となって第1の光学要素120に入射する。ここで、光源ランプ111としては、メタルハライドランプ、キセノンランプ、高圧水銀ランプ、ハロゲンランプ等が、また、リフレクターとしては本例に挙げた放物面リフレクター112の他に、楕円リフレクター、球面リフレクター等が使用できる。
【0039】
第1の光学要素120は、その外観を第2図に示す様に、マトリックス状に配列された複数の矩形の光束分割レンズ121を備えたレンズアレイである。光源部110と第1の光学要素120との位置関係は、光源光軸Rが第1の光学要素120の中心に来るように設定されている。第1の光学要素120に入射した光は、光束分割レンズ121により複数の中間光束122に分割され、同時に光束分割レンズ121の集光作用により、システム光軸Lと垂直な平面内(第1図ではXY平面)の中間光束が集束する位置に光束分割レンズの数と同数の集光像123を形成する。尚、光束分割レンズ121のXY平面上における断面形状は反射型液晶装置300の表示領域(被照明領域)の形状とほぼ相似形をなすように設計すると良い。本例では、XY平面上でX方向に長い長方形の被照明領域を想定しているため、光束分割レンズ121のXY平面上における断面形状もX方向に長い長方形としてある。
【0040】
次に、第3図に基づいて第2の光学要素130の機能について説明する。
【0041】
第2の光学要素130は、集光レンズアレイ131、偏光分離ユニットアレイ141と選択位相差板147とからなる板状の偏光変換素子140、偏光変換素子140から出射された中間光束を所定の被照明領域160上に重畳させる出射側レンズ150から大略構成される複合体である。第2の光学要素130は、第1の光学要素の光出射面側に、システム光軸Lに対してほぼ垂直となるように配置される。この第2の光学要素130は、中間光束122のそれぞれをP偏光光束とS偏光光束とに分離した後、一方の偏光光束の偏光方向と他方の偏光光束の偏光方向とを揃え、偏光方向がほぼ揃ったそれぞれの光束を一箇所の被照明領域160に導くという機能を有している。
【0042】
集光レンズアレイ131は、第1の光学要素120と同様に、第1の光学要素120を構成する光束分割レンズ121と同数の集光レンズ132が、マトリックス状に複数配列されたものである。集光レンズアレイ131は、中間光束122のそれぞれを偏光分離ユニットアレイ141の特定の場所に集光しながら導くとともに、中間光束122の光軸をシステム光軸Lと平行にするという機能を有している。したがって、各集光レンズのレンズ特性は、第1の光学要素120により分割された中間光束122の特性に合わせて、また、偏光分離ユニットアレイ141に入射する光の主光線の傾きがシステム光軸Lと平行となるように、各々最適化されることが望ましい。但し、光学系の低コスト化および設計の容易さを考慮して、第1の光学要素120と全く同じレンズアレイを用いるか、あるいは、XY平面における断面形状が、第1の光学要素120を構成する光束分割レンズ121とほぼ相似形をなす集光レンズで構成したレンズアレイを用いても良い。本例の場合には、第1の光学要素120と同じレンズアレイを集光レンズアレイ131として用いている。尚、第1の光学要素120に入射する光束の平行性がきわめて高い場合には、第2の光学要素から集光レンズアレイ131を省略しても良い。
【0043】
偏光分離ユニットアレイ141は、第4図(A)に示されたように、X方向に配列された複数の偏光分離ユニット142から構成されている。偏光分離ユニット142は、光学ガラス等からなるプリズム内に一対の偏光分離面143と反射面144とを備えた四角柱状の構造体であり、入射する中間光束122のそれぞれをP偏光光束とS偏光光束とに分離する機能を有している。尚、偏光分離ユニットアレイ141は、交互に繰り返し配列した偏光分離面143と反射面144とをその内部に有する構造体であれば良く、必ずしも、複数の偏光分離ユニット142によって構成される必要はない。偏光分離ユニットアレイの機能の理解を容易にするために、偏光分離ユニット142という概念を導入したに過ぎない。
【0044】
偏光分離面143と反射面144とはX方向に交互に並ぶように配置されていおり、それぞれシステム光軸Lに対して約4度の傾きをなしている。また、偏光分離面143と反射面144とは互いに重なり合わないように配置されている。また、偏光分離面143をXY平面上に投影した面積と反射面144をXY平面上に投影した面積とはそれぞれ等しい。偏光分離面143は誘電体多層膜等で、また、反射面144は誘電体多層膜、アルミニウム膜等で形成することができる。偏光分離ユニット142に入射した光は、偏光分離面143を透過するP偏光光束と、偏光分離面143で反射されて反射面144の方向に進行方向を変えるS偏光光束とに分離される。P偏光光束は偏光分離ユニット142のP偏光光束出射面145から出射される。一方、S偏光光束は反射面144で反射され、P偏光光束とほぼ平行な状態となって、偏光分離ユニット142のS偏光光束出射面146から出射される。すなわち、偏光分離ユニット142に入射したランダムな偏光方向を有する中間光束122は、偏光分離ユニット142によりP偏光光束とS偏光光束とに分離され、それぞれ偏光分離ユニット142のP偏光光束出射面145、S偏光光束出射面146からほぼ同じ方向に向けて出射される。
【0045】
なお、本例の偏光照明装置100では、偏光分離ユニット142の偏光分離面143上にそれぞれの中間光束122を導く必要がある。したがって、本例では、偏光分離面143の中央部に中間光束123が集光されるように、集光レンズアレイ131が偏光分離ユニット142の横幅Wの1/4に相当する距離Dだけ、偏光分離ユニットアレイ141に対してX方向にずらした状態で配置されている。また、その結果、光源部110も、その光源光軸Rがシステム光軸Lに対して距離DだけX方向に平行シフトした状態となるように配置されている(第3図参照)。
【0046】
偏光分離ユニットアレイ141の光出射面側には、λ/2位相差層148が規則的に形成された選択位相差板147が設置されている。第4図(B)に選択位相差板147の例を示す。
【0047】
選択位相差板147は、偏光分離ユニット142のP偏光光束出射面145の部分にのみλ/2位相差層148が形成され、S偏光光束出射面146部分にはλ/2位相差層148が形成されていない光学素子である。したがって、偏光分離ユニット142から出射されたP偏光光束は、選択位相差板147を通過する際にλ/2位相差層148によって偏光方向の回転作用を受け、S偏光光束へと変換される。一方、S偏光光束出射面146の部分にはλ/2位相差層148が形成されていないので、偏光分離ユニット142のS偏光光束出射面146から出射されたS偏光光束はS偏光のまま選択位相差板147を通過する。
【0048】
すなわち、第1の光学要素から出射されたランダムな偏光方向を有する中間光束は、偏光分離ユニットアレイ141によりP偏光光束とS偏光光束とに分離され、選択位相差板147により、偏光方向が揃った一種類の偏光光束(本例の場合はS偏光光束)に変換されたことになる。
【0049】
偏光変換素子140の光出射面側に配置された出射側レンズ150(第3図)は、偏光変換素子140によりS偏光光束に揃えられたそれぞれの中間光束を、被照明領域160上で重畳結合する重畳結合素子としての機能を有している。すなわち、第1の光学要素120により分割された中間光束122(つまり、光束分割レンズ121により切り出されたイメージ面)のそれぞれが、偏光変換素子140によって偏光方向の揃った一種類の偏光光に変換され、出射側レンズ150によって一箇所の被照明領域160上で重畳結合される。この場合、第1の光学素子120に入射する光束の光強度分布がその入射断面内で均一でなくとも、複数の分割された中間光束が重畳結合される過程で光強度は平均化されるため、被照明領域上における照明光の光強度分布は殆ど均一である。よって、被照明領域160を、一種類の偏光光束でほぼ均一に照明することができる。なお、出射側レンズ150は1つのレンズ体である必要はなく、第1の光学要素120のように、複数のレンズから構成されたレンズアレイとしても良い。
【0050】
以上をまとめると、偏光照明装置100によって、明るさが均一で偏光方向がほぼ揃った照明光を得ることができる。
【0051】
偏光照明装置100では、第1の光学要素120により微小な複数の集光像123を形成し、それらの形成過程で生じた光の存在しない空間を上手く利用し、その空間に偏光分離ユニット142の反射面144を配置している。したがって、光源からの出射光束を2種類の偏光光束に分離する際に生じる光束の拡幅を抑えることができ、少ないスペースで偏光変換を行うことができるという特徴がある。なお、X方向に長い長方形である被照明領域160の形状に合わせて、第1の光学要素120を構成する光束分割レンズ121の断面形状をX方向に長い長方形にするとともに、偏光分離ユニットアレイ141から出射された二種類の偏光光束がX方向に交互に並ぶようにしている。このため、長方形の被照明領域160を照明する場合でも、光量を無駄にすることなく、光の利用効率を高めることができる。
【0052】
また、第2の光学要素130を構成する集光レンズアレイ131、偏光分離ユニットアレイ141、選択位相差板147、および出射側レンズ150を光学的に一体化することにより、それらの界面において発生する光損失を低減し、光の利用効率を一層高めるようにしている。しかしながら、これらの光学素子は必ずしも光学的に一体化する必要はない。
【0053】
再び第1図に戻って説明する。
【0054】
偏光ビームスプリッタ200は、2つのプリズム部品202、203の接合面に、S偏光光束反射膜201が形成されたものである。S偏光光束反射膜201は誘電体多層膜等で構成され、S偏光光束を反射し、かつP偏光光束を透過させる偏光光束選択素子として機能する。先に説明したように、偏光照明装置100から出射される光束は、そのほとんどが一種類の偏光光束に変換されている。したがって、偏光照明装置100から出射された光束のほとんどすべてがS偏光光束反射膜201によって反射あるいは透過されることとなる。本例では、第2の光学要素130から出射される光束はS偏光光束である。よって、偏光ビームスプリッタ200に入射した光束は、その殆どがS偏光光束反射膜201によって反射されて反射型液晶装置300に到達することになる。
【0055】
なお、第2の光学要素130から出射される光束がP偏光光束である場合には、偏光ビームスプリッタ200に入射した光束はS偏光光束反射膜201を透過する。したがって、この場合には、偏光ビームスプリッタ200を挟んで第2の光学要素と対向するように反射型液晶装置300を配置すれば良い。
【0056】
反射型液晶装置300に入射した光束は、反射型液晶装置300により所定の画像情報に基づいた変調を受ける。
【0057】
ここで、反射型液晶装置300の一例を第5図に示す。反射型液晶装置300は、マトリックス状に配置された反射画素電極319に、薄膜トランジスタからなるスイッチング素子が接続されたアクティブマトリックス型液晶装置であり、一対の基板310、330間に液晶層320が挟持された構造となっている。基板310は珪素からなり、その一部にソース311、ドレイン316が形成されている。また、基板310上には、アルミニウムからなるソース電極312およびドレイン電極317、二酸化珪素からなるチャネル313、珪素層314およびタンタル層315とからなるゲート電極、層間絶縁膜318、アルミニウムからなる反射画素電極319が形成され、ドレイン電極317と反射画素電極319とはコンタクトホールHを介して電気的に接続されている。反射画素電極319は不透明であるため、ゲート電極、ソース電極312、ドレイン電極317の上に層間絶縁膜318を介して積層することができる。したがって、隣り合う反射画素電極319間の距離Xをかなり小さくすることができ、開口率を大きく取ることができる。
【0058】
なお、本例においては、ドレイン316、二酸化珪素層340、珪素層341、タンタル層342から構成される保持容量部を設けている。
【0059】
一方、対向する基板330には、液晶層320側の面にITOからなる対向電極331が形成されており、他方の面には反射防止層332が形成されている。この対向電極331とそれぞれの反射画素電極319との間に電圧を印加することによって、液晶層320の駆動が行われる。
【0060】
液晶層320は、電圧無印加(OFF)時には液晶分子321が垂直に配向しており、電圧印加(ON)時には液晶分子321が90度ねじれるスーパーホメオトロピックタイプのものである。よって、第5図に示したように、電圧無印加(OFF)時に偏光ビームスプリッタ200から反射型液晶装置300に入射したS偏光光束は、その偏光方向を変えること無く反射型液晶装置300から偏光ビームスプリッタ200へ戻される。よって、S偏光光束反射膜201によって反射されて投写光学系500の方へ到達することはない。一方、電圧印加(ON)時に偏光ビームスプリッタ200から反射型液晶装置300に入射したS偏光光束は、液晶分子321のねじれによりその偏光方向が変えられてP偏光光束となり、S偏光光束反射膜201を透過した後、投写光学系500を介して投写面600に投写されることとなる。
【0061】
以上述べたように、本例の投写型表示装置1は、光路の長さがきわめて短い。また、液晶装置の開口率を大きくすることができるため、光の損失を最大限に防ぐことが可能となる。よって、大口径の投写レンズを用いなくともきわめて明るい投写画像を得ることが可能となる。
【0062】
さらに、第1の光学要素、第2の光学要素を用いたことにより、明るさが均一な偏光光束を照明光として得ることができる。したがって、表示面、あるいは投写面全体に渡って明るさムラや色ムラが無く、かつきわめて明るい投写画像を得ることが可能となる。
【0063】
なお、反射型液晶装置300の構造、その各構成要素の材料、並びに液晶層320の動作モードについては上述の例に限られるものではない。
【0064】
また、上述した反射型液晶装置300はモノクロ画像表示用であるが、反射型液晶装置300と偏光ビームスプリッタ200との間に、或いは反射型液晶装置300の内部にカラーフィルタを設ければ、カラー画像を表示することも可能である。
(第2実施例)
第6図は、第2実施例の投写型表示装置2の要部を平面的に見た概略構成図である。なお、第2図は、第1の光学要素120の中心を通るXZ平面における断面図である。本例の投写型表示装置2において、前に説明した第1実施例の投写型表示装置1の構成要素と同様の構成要素については、第1図〜第5図で用いたものと同じ参照番号を付し、その詳細な説明については省略する。
【0065】
本例の投写型表示装置2は、システム光軸Lに沿って配置した光源部110、第1の光学要素120、第2の光学要素130から概略構成される偏光照明装置100、偏光照明装置100からの光を反射させて、ダイクロイックプリズム411、413と導光プリズム412とからなる色光分離合成素子に到達させるとともに、色光分離合成素子により合成された光を透過させて投写光学系500へ到達させるS偏光光束反射膜201を備えた偏光ビームスプリッタ200、偏光ビームスプリッタ200から出射された光を赤色光(R)、緑色光(G)、青色光(B)に分離するとともに、反射型液晶装置300R、300G、300Bによって変調された色光を合成する色光分離合成素子(ダイクロイックプリズム411、413、および導光プリズム412)、3色の色光をそれぞれ変調する反射型液晶装置300R、300G、300G、3つの反射型液晶装置300R、300G、300Bによって変調された光を投写面600に投写する投写光学系500から大略構成されている。
【0066】
本例の投写型表示装置2では、第1実施例とまったく同じ構成の偏光照明装置100が用いられている。第1実施例で説明したように、偏光照明装置100において、光源部110から出射されたランダムな偏光光束は、第1の光学要素120により複数の中間光束に分割された後、第2の光学要素130により偏光方向がほぼ揃った一種類の偏光光束(本例ではS偏光光束)に変換される。そして、偏光照明装置100から出射されたS偏光光束は、偏光ビームスプリッタ200のS偏光光束反射膜201によって反射される。
【0067】
S偏光光束反射膜201によって反射された光束は、2つのダイクロイックプリズム411、412によって赤色光(R)、緑色光(G)、青色光(B)の三色の色光に分離される。
【0068】
ダイクロイックプリズム411は、2つのプリズム部品414、414の接合面に誘電体多層膜等からなる青色光反射ダイクロイック膜418が形成されたものである。S偏光光束反射膜201で反射されたS偏光光束のうち、青色光(B)はこの青色光反射ダイクロイック膜418にて反射され、導光プリズム412を経て反射型液晶装置300Bに入射する。そして、反射型液晶装置300Bによって、所定の画像情報に基づいた変調が施される。なお、導光プリズム412は青色光(B)の色光の光路の長さを、他の色光の光路の長さと等しくするために用いられているものである。
【0069】
ダイクロイックプリズム413は、2つのプリズム部品416、417の接合面に、誘電体多層膜等からなる赤色光反射ダイクロイック膜419が形成されたものである。ダイクロイックプリズム411の青色光反射ダイクロイック膜418を透過した色光のうち、赤色光(R)は、この赤色光反射ダイクロイック膜419にて反射され、反射型液晶装置300Rに入射する。そして、反射型液晶装置300Rによって、所定の画像情報に基づいた変調が施される。
【0070】
さらに、ダイクロイックプリズム413の赤色光反射ダイクロイック膜419を透過した緑色光(G)は、反射型液晶装置300Gに入射する。そして、反射型液晶装置300Gによって、所定の画像情報に基づいた変調が施される。
【0071】
このようにして、それぞれの反射型液晶装置300R、300B、300Gによって変調された赤、青、緑の色光は、再びダイクロイックプリズム413、411にて合成され、投与光学系500を介して投写面600へ投写される。
【0072】
本例の投写型表示装置2も、前述した投写型表示装置1と同様、液晶装置の開口率が大きいため、光の損失を最大限に防ぐことが可能となる。よって、きわめて明るい投写画像を得ることが可能となる。
【0073】
さらに、第1の光学要素、第2の光学要素を用いたことにより、明るさが均一な偏光光束を照明光として得ることができる。よって、表示面、あるいは投写面全体に渡って明るさムラや色ムラが無く、かつきわめて明るい投写画像を得ることが可能となる。
【0074】
なお、本例の投写型表示装置2において、偏光ビームスプリッタ200を構成するプリズム部品202とダイクロイックプリズム411を構成するプリズム部品414とは、一体のプリズムにて構成することが可能である。また、同様に、プリズム部品415とプリズム部品416、プリズム部品414と導光プリズム412とを一体のプリズムにて構成することも可能である。これらのプリズム品を一体構成とすることにより、プリズム部品どうしの境界部分において発生する光の損失を防ぐことができ、より一層光の利用効率を高めることが可能となる。
(第3実施例)
前述した第2実施例の投写型表示装置2においては、色光分離合成素子として2つのダイクロイックプリズム411、413を用い、また、他の色光との光路の長さを等しくするために青色光の光路には導光プリズム412を設けている。この色分離合成素子を、1つのクロスダイクロイックプリズムによって構成することも可能である。このような投写型表示装置の例を第7図に示す。
【0075】
第7図は、第3実施例の投写型表示装置3の要部を平面的に見た概略構成図である。なお、第7図は、第1の光学要素120の中心を通るXZ平面における断面図である。本例の投写型表示装置3において、前に説明した第1実施例の投写型表示装置1の構成要素と同様の構成要素については、第1図〜第5図で用いたものと同じ参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0076】
本例の投写型表示装置3は、前述した投写型表示装置2の色光分離合成素子を構成するダイクロイックプリズム411、412の代わりに、4つのプリズム部品421、422、423、424の間に赤色光反射ダイクロイック膜425、426と青色光反射ダイクロイック膜427、428とがX字状に配置されたクロスダイクロイックプリズム420を用いている。このような、クロスダイクロイックプリズム420を用いることにより、光路の長さをきわめて短縮化することができる。したがって、大口径の投写レンズを用いなくともきわめて明るい投写画像を得ることができる。
【0077】
また、本例の投写型表示装置3において、偏光ビームスプリッタ200を構成するプリズム部品202とクロスダイクロイックプリズム420を構成するプリズム部品421とは一体のプリズムにて構成することが可能である。プリズム部品202、421を一体構成とすることにより、プリズム部品202と421との境界部分において発生する光の損失を防ぐことができ、より一層光の利用効率を高めることが可能となる。
【0078】
なお、本例の投写型表示装置3は、投写型表示装置2と同様の効果も有している。
(第4実施例)
第3実施例における投写型表示装置3のように、色光分離合成素子としてクロスダイクロイックプリズム420を用いた場合、プリズムの中央部にダイクロイック膜が直交する部分が存在し、この部分が投写画像に影として現れる場合がある。クロスダイクロイックプリズム420の代わりに、第8図に示したようなダイクロイックプリズム430を採用すれば、この現象を完全に防止することが可能である。
【0079】
第8図は、第4実施例の投写型表示装置4の要部を平面的に見た概略構成図である。なお、第8図は、第1の光学要素120の中心を通るXZ平面における断面図である。本例の投写型表示装置4は、第3実施例の投写型表示装置3のクロスダイクロイックプリズム420を、2つのダイクロイック膜が互いに光軸に対して異なる角度で配置されたダイクロイックプリズム430に代えたものである。その他の構成については第3実施例と同様であるため、詳細な説明については省略する。
【0080】
ダイクロイックプリズム430は、互いに形状が異なる3つのプリズム部品431、432、433と、プリズム部品431とプリズム部品432との接合面に形成された緑色光反射ダイクロイック膜434、および、プリズム部品432とプリズム部品433との接合面に形成された赤色光反射ダイクロイック膜435から構成されている。ここで、緑色光反射ダイクロイック膜434と赤色光反射ダイクロイック膜435とは互いに光軸に対して異なる角度で配置されている。したがって、クロスダイクロイックプリズムを用いた場合のように、ダイクロイック膜が直交する部分が投写画像に影として現れることが無く、きわめて質の良い投写画像を得ることができる。
【0081】
なお、本例の投写型表示装置4は、第3実施例の投写型表示装置3と同様の効果も有している。
(第5実施例)
第9図は、第5実施例の投写型表示装置5の要部を平面的に見た概略構成図である。なお、第9図は、第1の光学要素120の中心を通るXZ平面における断面図である。本例の投写型表示装置5は、前述した第3実施例の投写型表示装置3の変形例である。前述した第3実施例の投写型表示装置3と同様の構成については第7図で用いたものと同じ参照番号を付し、その詳細な説明については省略する。
【0082】
まず第1に、本例の投写型表示装置5は、前述した第3実施例の投写型表示装置3と偏光照明装置の構成が相違している。本例の投写型表示装置5における偏光照明装置100Aは、出射側レンズ150が偏光変換素子140から離れた位置に設けられている点、偏光分離ユニットアレイ141と出射側レンズ150との間に反射ミラー700が設けられている点で、前述した偏光照明装置100と相違している。
【0083】
第10図は、偏光照明装置100Aと偏光照明装置100とを比較した図である。説明の便宜上、関係のない部分は省略してある。図中実線は、本例の投写型表示装置5における第1の光学要素120、集光レンズアレイ131、偏光変換素子140、出射側レンズ150の位置関係を示している。図中点線は、偏光変換素子140と出射側レンズ150とが分離されていない状態、すなわち前述した偏光照明装置100における第1の光学要素120と出射側レンズ150を示している。なお、図中160は、偏光照明装置100または100Aによって照明される被照明領域である。
【0084】
光源部110から出射される光束の平行性が極めて高く、かつ第1の光学要素120を構成する光束分割レンズ121の精度が極めて高い場合には、先の第3図に示したように、各中間光束122は偏光分離ユニット142の偏光分離面143上の極めて微小な領域に集光される。しかしながら、実際は光源ランプ111の発光点が有限の大きさを有していること、放物面リフレクター112の面精度や光束分割レンズ121のレンズ精度にばらつきがあることから、各中間光束122によって偏光分離面143上に形成される像はある程度の大きさを有することとなる。この像の大きさは偏光分離面143の開口断面の大きさよりも小さいことが望ましいが、そうでない場合には、偏光分離面143を経ずに偏光分離面143と隣接して配置されている反射面144に直接入射する光が発生することになる。ある偏光分離ユニット(これを、「第1の偏光分離ユニット」とする)の反射面に直接入射した光は、反射面で反射されて、隣接する偏光分離ユニット(これを、「第2の偏光分離ユニット」とする)に侵入し、第2の偏光分離ユニットの偏光分離面で2種類の偏光光束に分離される。但し、第1の偏光分離ユニットの反射面で反射されて第2の偏光分離ユニットに侵入した光束と、第2の偏光分離ユニットの偏光分離面に直接入射した光束とでは、第2の偏光分離ユニットの偏光分離面に入射する方向が90度異なることとなる。よって、第2の偏光分離ユニットのP偏光光束出射面から出射される光束には、第1の偏光分離ユニットから侵入して第2の偏光分離ユニットの偏光分離面で反射されたS偏光光束が混入することとなる。また、第2の偏光分離ユニットのS偏光光束出射面から出射される光束には、第1の偏光分離ユニットから侵入して第2の偏光分離ユニットの偏光分離面を透過したP偏光光束が混入することとなる。このように、ある偏光分離ユニットの反射面に直接入射した光は、隣接する偏光分離ユニットにおいて、直接偏光分離面に入射した光束とは異なる状態で偏光分離されてしまい、P偏光光束出射面、S偏光光束出射面から本来出射されるべき偏光光束とは異なる偏光方向を有する偏光光束となって出射されるため、偏光照明装置から出射される光束の偏光度を低下させる原因となる。偏光照明装置から出射された光束のうち、反射型液晶装置300R、300G、300Bの照明光として有効な光は一種類の偏光光のみであるため、偏光照明装置から出射される光束の偏光度の低下は、光の利用効率の低下、ひいては投写画像の明るさを低下させてしまうこととなり、好ましくない。
【0085】
そこで、前述した偏光照明装置100では、第2の光学要素130に集光レンズアレイ131を設け、この集光レンズアレイ131の集光力によって第1の光学要素120から出射される光を偏光分離面に導き、反射面に直接入射する光がなるべく少なくなるようにしている。
【0086】
一方、反射面144に直接光束が入射するのを防ぐには、集光力が大きいレンズを用いて各中間光束122によって偏光分離面143上に形成される像の大きさを小さくする方法も有効である。
【0087】
第10図から解るように、出射側レンズ150を偏光変換素子140から離れた位置に設ければ、第1の光学要素120と偏光分離ユニットアレイ141との距離を小さくして、偏光照明装置100における光束分割レンズ121よりも焦点距離の短い、すなわち集光力のより大きい光束分割レンズ121を使用することができる。したがって、各中間光束122によって偏光分離面143上に形成される像の大きさを小さくすることができ、反射面144に直接光束が入射するのを防ぐことが可能となる。
【0088】
ここで、偏光分離面143は光が入射する角度によってその偏光分離性能が変化するため、光束分割レンズ121の集光力をむやみに高めることはできない。したがって、光源部100から出射される光の平行性があまり高くない場合には、本例の投写型表示装置5のように、出射側レンズ150を偏光分離ユニットアレイ141から離れた位置に設けるだけでなく、集光レンズアレイ131を併用することが好ましい。
【0089】
また、本例の投写型表示装置5のように、出射側レンズ150を偏光ビームスプリッタ200の光入射面204に取り付けることにより、出射側レンズ150と偏光ビームスプリッタ200との界面における光反射を低減することができ、より一層光の利用効率を高めることが可能となる。
【0090】
さらに、本例の投写型表示装置5における偏光照明装置100Aでは、偏光分離ユニットアレイ141と出射側レンズ150との間に、光の進行方向を約90度変える反射ミラー700を設けている。このような反射ミラー700を設けることにより、偏光ビームスプリッタ200とクロスダイクロイックプリズム420とからなる部分と、偏光照明装置100Aとを並べて配置することができるため、光学系をコンパクトにすることが可能となる。
【0091】
この反射ミラー700は、全反射ミラーで構成することができる。しかしながら、この反射ミラー700を、偏光分離ユニットアレイ141と選択位相差板47とからなる偏光変換素子によって得られる特定の偏光光束(本例ではS偏光光束)のみを選択的に反射する誘電体ミラーとすれば、偏光ビームスプリッタ200に入射する偏光光束の偏光度を、つまり結果的には反射型液晶装置300R、300G、300Bを照明する照明光の偏光度を高めることができる。したがって、投写画像のコントラストを高めることができ、きわめて質の高い投写画像を得ることが可能となる。
【0092】
さらに、この反射ミラー700に、可視光のみを反射させ、赤外線や紫外線は透過させる機能を持たせれば、反射ミラー700以降の光学素子が赤外線や紫外線によって劣化してしまうのを防ぐことができる。
【0093】
また、反射ミラー700を設ける位置は、第9図に示された位置には限られず、光源部110と偏光ビームスプリッタ200との間のどの位置に設けても良い。例えば、前述した偏光照明装置100のように、第2の光学要素130を構成する集光レンズアレイ131、偏光分離ユニットアレイ141、選択位相差板147、および出射側レンズ150が一体化されている場合には、出射側レンズ150と偏光ビームスプリッタ200との間に反射ミラー700を配置することも可能である。
【0094】
なお、本例の偏光照明装置100Aは、前述した第1実施例〜第4実施例の投写型表示装置1〜4における偏光照明装置100と置き換えることが可能である。
【0095】
第2に、本例の投写型表示装置5は、偏光ビームスプリッタ200の光入射面204と光出射面205にそれぞれ偏光板210、211が設けられている点で、前述した第3実施例の投写型表示装置3と相違している。偏光板210は、偏光ビームスプリッタ200に入射する偏光光束の偏光度を、つまり結果的には反射型液晶装置300R、300G、300Bを照明する照明光の偏光度を高めるものである。
【0096】
また、偏光板211は、偏光ビームスプリッタ200から出射した偏光光束の偏光度を、つまり結果的には投写光学系500を介して表示面、あるいは投写面上に投写される画像の偏光度を高めるものである。本例の投写型表示装置5では、これらの偏光板210、211を配置することにより、投写画像のコントラストを高めることができ、きわめて質の高い投写画像を得ることが可能となる。
【0097】
ここで、偏光板210、211を必ずしも偏光ビームスプリッタ200の面に取り付ける必要はなく、出射側レンズ150と偏光ビームスプリッタ200との間の光路上、偏光ビームスプリッタ200と投写光学系500との間の光路上に配置すれば良い。しかしながら、偏光板210、211を偏光ビームスプリッタ200の面に取り付けることにより、偏光板210、211と偏光ビームスプリッタ200との界面における光反射を低減することができ、光の利用効率を向上させることが可能となる。
【0098】
なお、前述した第1実施例〜第4実施例の投写方表示装置1〜4において、本例のように偏光板210、211を配置するようにしても良い。
【0099】
本例の投写型表示装置5は、上述した点以外の部分は第3実施例の投写型表示装置3と同一であるため、第3実施例における投写型表示装置3と同様の効果も有している。
(第6実施例)
第11図は、第6実施例の投写型表示装置6の要部を平面的に見た概略構成図である。なお、図11は、第1の光学要素800の中心を通るXZ平面における断面図である。本例の投写型表示装置6は、前述した第3実施例の投写型表示装置3の変形例である。前述した第3実施例の投写型表示装置3と同様の構成については図7で用いたものと同じ参照番号を付し、その詳細な説明については省略する。
【0100】
まず第1に、本例の投写型表示装置6は、前述した第3実施例の投写型表示装置3と偏光照明装置の構成が相違している。
【0101】
本例の投写型表示装置6における偏光照明装置100Bは、システム光軸Lに沿って配置した光源部110、第1の光学要素800、第2の光学要素850から概略構成されている。
【0102】
第1の光学要素800は、図2に示した第1の光学要素120と同様に、マトリックス状に配列された複数の矩形の光束分割レンズ801からなるレンズアレイである。光源部110は、光源111の光軸が第1の光学要素120の中心と一致するように配置されている。光源部110から出射され、第1の光学要素800に入射した光は、光束分割レンズ801により複数の中間光束に分割されて第2の光学要素850へ入射する。
【0103】
なお、各光束分割レンズ801の特性は、後に詳しく述べる偏光分離プリズム820の板状のプリズム823の厚み等に応じて各々最適化される。
【0104】
第1の光学要素800の光出射面側に配置されている第2の光学要素850は、偏光分離プリズム820と選択位相差板830とからなる偏光変換素子810、偏光変換素子810から出射された中間光束を被照明領域である反射型液晶装置300R、300G、300B上に重畳させる出射側レンズ840から大略構成される複合体である。
【0105】
偏光分離プリズム820は、第12図(A)〜(C)に示したように、斜面に偏光分離膜822が形成され、底面の形状が直角二等辺三角形である三角柱のプリズム821と、三角柱プリズム821と接合しない面に反射膜824が形成された板状のプリズム823とが組み合わされたものである。偏光分離膜822と反射膜824とはほぼ平行になるように配置されている。偏光分離膜822は誘電体多層膜等で、反射膜824は誘電体多層膜、アルミニウム膜等で形成することができる。
【0106】
偏光分離プリズム820に入射した光は、偏光分離膜822透過するP偏光光束と、偏光分離膜822で反射されて選択位相差板830の方向に進行方向を変えるS偏光光束とに分離される。P偏光光束は、板状のプリズム823に入射し、反射膜824で反射されることにより、その進行方向を変えS偏光光束とほぼ平行な状態となる。すなわち、偏光分離プリズム820に入射したランダムな偏光方向を有する中間光束は、偏光分離プリズム820の偏光分離膜822によりS偏光光束とP偏光光束とに分離される。そして、S偏光光束は第12図(A)に右上がりの斜線で示すS偏光光束出射面825から、P偏光光束は第12図(A)に右下がりの斜線で示すP光光束出射面826から、それぞれほぼ同じ方向に向けて出射される。
【0107】
なお、第12図(A)におけるS偏光光束出射面825、P偏光光束出射面826のX方向の幅は、板状のプリズム823のZ方向およびX方向の厚みに対応している。ここで、本例では、板状のプリズム823のZ方向およびX方向の厚みが第1の光学要素を構成する光束分割レンズ801のX方向の大きさ(第2図参照)の約1/2となっている。したがって、S偏光光束出射面825、P偏光光束出射面826のX方向の幅も光束分割レンズ801のピッチの約1/2となっている。
【0108】
偏光分離プリズム820の光出射面側には、第11図に示すように、λ/2位相差層831が規則的に形成された選択位相差板830が設置されている。選択位相差板830は、偏光分離プリズムのP偏光光束出射面826の部分にのみλ/2位相差層831が形成され、S偏光光束出射面825の部分にはλ/2位相差層831が形成されていない光学素子832がある。したがって、第11図に示すように、偏光分離プリズム820から出射されたP偏光光束は、選択位相差板830を通過する際にλ/2位相差層831によって偏光方向の回転作用を受け、S偏光光束へと変換される。一方、S偏光光束出射面825の部分にはλ/2位相差層831が形成されていないので、偏光分離プリズム820のS偏光光束出射面825から出射されたS偏光光束は、S偏光のまま選択位相差板830を通過する。
【0109】
すなわち、第1の光学要素800から出射されたランダムな偏光方向を有する中間光束は、偏光分離プリズム820によりP偏光光束とS偏光光束とに分離され、選択位相差板830により、偏光方向が揃ったほぼ一種類の偏光光束(本例の場合はS偏光光束)に変換されたことになる。
【0110】
偏光変換素子810の光出射面側に配置された出射側レンズ840は、第13図に示すように、マトリックス状に配列された複数の矩形レンズ841からなるレンズアレイである。図13において、十字の交点はレンズ光軸を示している。
【0111】
この図から解るように、矩形レンズ841は偏心レンズとなっている。出射側レンズ840は、偏光照明装置100における出射側レンズ150と同様に、偏光変換素子810により揃えられたそれぞれの中間光束を、被照明領域である反射型液晶装置300R、300G、300B上で重畳結合する重畳結合素子としての機能を有している。すなわち、第1の光学要素800により分割された中間光束(つまり、光束分割レンズ801により切り出されたイメージ面)のそれぞれが、偏光変換素子810によって一箇所の被照明領域上に重畳結合される。よって、被照明領域である反射型液晶装置300R、300G、300B上を、一種類の偏光光束で、ほぼ均一に照明することができる。
【0112】
なお、矩形レンズ841のX方向の配列ピッチは、偏光分離プリズム820のS偏光光束出射面825、P偏光光束出射面826のX方向の幅とほぼ同じである。また、本例では、矩形レンズ841のY方向の配列ピッチを、第1の光学要素の光束分割レンズ801のY方向の配列ピッチとほぼ同じにしてある。
【0113】
しかしながら、矩形レンズ841のX方向の配列ピッチは、偏光分離プリズム820のS偏光光束出射面825のX方向の幅とP偏光光束出射面826のX方向の幅の和とほぼ同じにしても良い。この場合は、出射側レンズ840として、第1の光学要素800と同じレンズアレイを用いることが可能となる。或いは、矩形レンズのX方向の配列ピッチを、偏光分離プリズム820のS偏光光束出射面825のX方向の幅とP偏光光束出射面826のX方向の幅の和よりも小さくしても良い。同様に、矩形レンズ841のY方向の配列ピッチについても光束分割レンズ801のY方向の配列ピッチよりも小さくすることが可能である。以上の状態は、第1の光学要素800を構成する光束分割レンズ801を偏心レンズとすることによって実現できる。それにより、偏光ビームスプリッタ200に入射する光束の断面積を小さくできるため、結果として、偏光ビームスプリッタ200を小型化できる効果がある。
【0114】
以上をまとめると、偏光照明装置100Bによっても、偏光照明装置100の場合と同様、明るさが均一で、偏光方向がほぼ揃った照明光を得ることができる。
【0115】
偏光照明装置100Bでは、第1の光学要素800により光源部110からの出射光を複数の中間光束に分割し、それぞれの中間光束の断面積とほぼ同じ断面積内で、中間光束をP偏光光束とS偏光光束とに分離するようにしている。したがって、光束の拡幅を殆ど伴うことなく、光源からの出射光束を2種類の偏光光束に分離することができ、少ないスペースで偏光変換を行うことができるという特徴がある。
【0116】
なお、反射型液晶装置300の表示領域、即ち、被照明領域(X方向に長い長方形状)の形状に合わせて、第1の光学要素800を構成する光束分割レンズ801の断面形状をX方向に長い長方形にするとともに、偏光分離プリスム820から出射された2種類の偏光光束がX方向に交互に並ぶようにしている。このため、長方形の被照明領域を照明する場合でも、光を無駄にすることなく、光の利用効率を高めることができる。
【0117】
また、第1の光学要素と、第2の光学要素を構成する偏光分離プリズム820、選択位相差板830、出射側レンズ840を光学的に一体化することにより、それらの界面において発生する光損失を低減し、光の利用効率を一層高めるようにしている。しかしながら、これらの光学要素を必ずしも光学的に一体化する必要はない。
【0118】
本例の投写型表示装置6は、以上述べたような偏光照明装置100Bを用いたことにより、明るさが均一な光束を照明光として得ることができる。したがって、表示面、あるいは投写面全体にわたってきわめて均一であり、かつきわめて明るい投写画像を得ることが可能となる。
【0119】
さらに、偏光照明装置100Bでは偏光変換を行うと同時に光の進行方向が約90度変えられるため、前述した第5実施例の投写型表示装置5のように、光の進行方向を変える反射ミラーを配置することなく光学系をコンパクトにすることが可能となる。
【0120】
なお、本例の投写型表示装置6においても、前述した第5実施例の投写型表示装置5のように、偏光ビームスプリッタ200の光入射面や光出射面に、偏光度を高めるための偏光板を配置すれば、投写画像のコントラストを高めることができ、きわめて質の高い投写画像を得ることが可能となる。
(その他)
上述した実施例においては、いずれも偏光照明装置でS偏光光束を得る構成としているが、勿論、P偏光光束を得る構成としても良い。この場合は、選択位相差板147、830のλ/2位相差層148、831を偏光分離ユニットアレイ141、あるいは偏光分離プリズム820のS偏光光束出射面146、825に形成するようにすれば良い。
【0121】
また、投写型表示装置としては、投写面600のうち、投写光学系500の側の面から投写画像を観察するフロント型、あるいは投写光学系500の反対側の面から投写画像を観察するリア型のものがあるが、本発明はいずれのタイプにも適用可能である。
【0122】
【発明の効果】
本発明の投写型表示装置によれば、従来の投写型表示装置と比較して光路の長さを短縮化することが可能となるため、大口径の投写レンズを用いなくとも明るい投写画像を得ることが可能である。また、被照明領域に対する照度のムラを低減することが可能であり、表示面、あるいは投写面全体に渡ってきわめて均一であり、かつきわめて明るい投写画像を得ることが可能となる。したがって、本発明の投写型表示装置は、例えばコンピュータから出力された画像やビデオレコーダから出力された画像をスクリーン上に投写して表示するために好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の投写型表示装置1の要部を示す概略構成図である。
【図2】偏光照明装置100における第1の光学要素120の構成を示す斜視図である。
【図3】偏光照明装置100における第2の光学要素130の機能を説明するための図である。
【図4】(A)は、偏光照明装置100における偏光分離ユニットアレイ141の構成を示す斜視図、(B)は、偏光照明装置100における選択位相差板147の構成を示す斜視図である。
【図5】反射型液晶装置の一例を示す概略断面図である。
【図6】第2実施例の投写型表示装置2の要部を示す概略構成図である。
【図7】第3実施例の投写型表示装置3の要部を示す概略構成図である。
【図8】第4実施例の投写型表示装置4の要部を示す概略構成図である。
【図9】第5実施例の投写型表示装置5の要部を示す概略構成図である。
【図10】偏光照明装置100Aと偏光照明装置100とを比較した図である。
【図11】第6実施例の投写型表示装置6の要部を示す概略構成図である。
【図12】(A)は、偏光照明装置100Bにおける偏光分離プリズム820の構成を示す斜視図、(B)は、偏光分離プリズム820のうち、底面が直角二等辺三角形である三角柱のプリズム821の構成を示す斜視図、(C)は、偏光分離プリズム820のうち、板状のプリズム823の構成を示す斜視図である。
【図13】偏光照明装置100Bにおける出射側レンズ840の構成を示す斜視図である。
【図14】従来の投写型表示装置の要部を示す概略構成図である。
【符号の説明】
100、100A 偏光照明装置
110 光源部
111 光源ランプ
112 放物面リフレクター
120 第1の光学要素
121 光束分割レンズ
130 第2の光学要素
131 集光レンズアレイ
132 集光レンズ
140 偏光変換素子
141 偏光分離ユニットアレイ
142 偏光分離ユニット
143 偏光分離面
144 反射面
145 P偏光光束出射面
146 S偏光光束出射面
147 選択位相差板
148 λ/2位相差層
150 出射側レンズ
160 被照明領域
200 偏光ビームスプリッタ
201 S偏光光束反射膜
202、203 プリズム部品
300 反射型液晶装置
300R、300G、300B 反射型液晶素子
301R、301G、301B 反射型液晶素子
500 投写光学系
600 投写面
700 反射ミラー[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a projection type display device for projecting and displaying a display image formed by a reflection type modulation element such as a reflection type liquid crystal device on a projection surface.
[0002]
[Background Art]
Nowadays, as a method of displaying a large screen image, a projection display device using a liquid crystal device as a light valve is well known. As an example of such a projection display device, FIG. 14 shows a typical configuration example of a projection display device using three liquid crystal devices. The
[0003]
Here, a dichroic film is arranged in an X shape on the cross
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional projection display device, the light path can be shortened by using the cross
[0005]
Further, the light beam emitted from the
[0006]
Therefore, an object of the present invention is to provide a projection display device that can obtain a brighter projected image without using a large-diameter projection lens by shortening the optical path length and preventing light loss. And
[0007]
It is another object of the present invention to provide a projection display device that reduces unevenness in the light intensity distribution of illumination light in an illuminated area, has uniform brightness, and has high image quality.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The first projection display device of the present invention includes a light source, a first optical element that collects a light beam from the light source and splits the light beam into a plurality of intermediate light beams, and a light exit surface side of the first optical element. A projection display device comprising: a second optical element disposed at a position where the intermediate light beam converges; and a single reflective modulation element that modulates light emitted from the second optical element. The second optical element separates each of the focused intermediate light beams into a P-polarized light beam and an S-polarized light beam, and changes the polarization direction of one of the P-polarized light beam and the S-polarized light beam. A polarization conversion element that emits light in the polarization direction of the other polarized light flux, and is disposed on the light emission surface side of the polarization conversion element, and each of the intermediate light fluxes is placed on one illuminated area of the reflection type modulation element. And a superposition coupling element for superposition coupling. The light emitted from the second optical element is reflected or transmitted on the optical path between the optical element and the reflection type modulation element to reach the reflection type modulation element, and is modulated by the reflection type modulation element. A polarized light beam selecting element for transmitting or reflecting the transmitted light to reach the projection optical system is provided, and the superimposing / coupling element is provided at a position distant from the polarization converting element.
[0009]
According to the above configuration of the first projection display device of the present invention, the length of the optical path can be extremely shortened, and the loss of light can be minimized. Therefore, a very bright projection image can be obtained without using a large-diameter projection lens.
[0010]
As the first optical element, for example, a lens array in which a plurality of light beam splitting lenses are arranged in a matrix can be used. By splitting the light beam from the light source into a plurality of intermediate light beams by such a lens array and superimposing and combining the intermediate light beams on the illuminated area, it is possible to reduce unevenness in illuminance compared to the case of a single light beam. it can. Therefore, even when the light beam emitted from the light source has a non-uniform light intensity distribution in the cross section of the light beam, illumination light with uniform brightness can be obtained. In particular, when the light intensity distribution of the light beam is not completely disordered but has a certain tendency in the light intensity distribution, as seen in the light beam emitted from the light source composed of the light source lamp and the reflector such as a paraboloid. By using the first optical element described above, the light intensity distribution and the angular distribution of the illumination light in the illuminated area can be made extremely uniform.
[0011]
The second optical element separates the intermediate light beam into a P-polarized light beam and an S-polarized light beam, then aligns one of the polarization directions with the other polarization direction, and finally superimposes and couples the light onto one illuminated area. Things. In the conventional projection display device, only one of the P-polarized light beam and the S-polarized light beam can be used, and there is a device having a large light loss. However, if the second optical element of the present invention is used, either of them can be used. Can be used without waste, so that a bright image can be obtained. In addition, when the plurality of divided intermediate light beams are finally superimposed and coupled on one illuminated area, the light beam emitted from the light source has a non-uniform light intensity distribution in the cross section of the light beam. However, a polarized light beam having uniform brightness can be obtained as illumination light. In particular, when the intermediate light beam cannot be separated into a P-polarized light beam and an S-polarized light beam with uniform light intensity and spectral characteristics, or the light intensity of one polarized light beam and its spectral characteristics changed in the process of aligning the polarization directions of both polarized light beams. Even in such a case, a polarized light beam having uniform brightness and less color unevenness can be obtained as illumination light.
[0012]
As a polarization conversion element of the second optical element, a polarization separation unit array in which a plurality of polarization separation units each having a pair of polarization separation surfaces and a reflection surface are arranged, and a λ / 2 retardation layer are regularly formed. A plate-like polarization conversion element composed of a selective retardation plate can be employed. By employing such a polarization conversion element, polarization conversion can be performed in a small space without widening the light beam emitted from the light source.
[0013]
Note that, in the first projection display device of the present invention including the second optical element having the above-described configuration, the first optical element is provided by providing the superposition coupling element at a position away from the polarization conversion element. The distance between the optical element and the polarization conversion element is shortened, and the use of the first optical element composed of a light beam splitting lens having a large light-collecting power is enabled. As a result, the size of the image formed by each light beam splitting lens can be reduced, and each of the intermediate light beams is made incident only on the corresponding polarization separation surface to prevent the light beam from being directly incident on the reflection surface. Can be. Therefore, the light use efficiency can be further improved, and a brighter projected image can be obtained.
[0014]
Further, in this case, if the superposition coupling element is attached to the light incident surface of the polarized light beam selecting element, light loss occurring at the interface between the superposition coupling element and the reflection / transmission element can be prevented, and the light It is possible to increase utilization efficiency.
[0015]
Further, in the first projection display device of the present invention, a polarizing plate may be provided on an optical path between the superposition coupling element and the polarized light beam selecting element or on an optical path between the polarized light beam selecting element and the projection optical system. May be arranged. If the polarizing plate is arranged at the former position, the degree of polarization of the polarized light beam incident on the polarized light beam selecting element and consequently the illumination light for illuminating the reflective modulation element can be increased. If a polarizing plate is arranged at the latter position, the polarization luminous flux emitted from the polarization luminous flux selecting element, and consequently, the degree of polarization of the image projected on the display surface or the projection surface via the projection optical system can be increased. it can. Therefore, by arranging the polarizing plate in this way, the contrast of the projected image can be increased, and a very high quality projected image can be obtained.
[0016]
A second projection type display device according to the present invention includes a light source, a first optical element that condenses a light beam from the light source and splits the light beam into a plurality of intermediate light beams, and a light exit surface side of the first optical element. A second optical element disposed at a position where the intermediate light beam converges; and a light beam emitted from the second optical element is separated into three color lights, and the three color lights are respectively modulated. And a color light separation / combination element that combines the color lights modulated by the three reflection type modulation elements, wherein the second optical element converts each of the focused intermediate light beams into P-polarized light. A polarization conversion element that separates a light beam and an S-polarized light beam, aligns one of the P-polarized light beam and the S-polarized light beam with the polarization direction of the other polarized light beam, and emits the light. The intermediate light flux is disposed on the light exit surface side. Each will have a superposition coupling element for superimposing coupled to the illuminated region of the one place of the reflection type modulating element of said each
The light emitted from the second optical element is reflected or transmitted on the optical path between the second optical element and the color light separation / combination element to reach the color light separation / combination element, and the color light separation is performed. A polarized light beam selecting element for transmitting or reflecting the light combined by the combining element to reach the projection optical system is provided, and the superimposing coupling element is provided at a position away from the polarization conversion element. Projection type display device.
[0017]
In the second projection type display device of the present invention, the function of separating light and the function of synthesizing light are achieved by the same means, so that the
[0018]
As the first optical element, for example, a lens array in which a plurality of light beam splitting lenses are arranged in a matrix can be used. By splitting the light beam from the light source into a plurality of intermediate light beams by such a lens array and superimposing and combining the intermediate light beams on the illuminated area, it is possible to reduce unevenness in illuminance compared to the case of a single light beam. it can. Therefore, even when the light beam emitted from the light source has a non-uniform light intensity distribution in the cross section of the light beam, illumination light with uniform brightness can be obtained. In particular, when the light intensity distribution of the light beam is not completely disordered but has a certain tendency in the light intensity distribution, as seen in the light beam emitted from the light source composed of the light source lamp and the reflector such as a paraboloid. By using the first optical element described above, the light intensity distribution and the angular distribution of the illumination light in the illuminated area can be made extremely uniform.
[0019]
The second optical element separates the intermediate light beam into a P-polarized light beam and an S-polarized light beam, aligns one of the polarization directions with the other polarization direction, and finally superimposes and couples the light on one illuminated area. Things. In the conventional projection display device, only one of the P-polarized light beam and the S-polarized light beam can be used, and there is a device having a large light loss. However, if the second optical element of the present invention is used, either of them can be used. Can be used without waste, so that a bright image can be obtained. In addition, when the plurality of divided intermediate light beams are finally superimposed and coupled on one illuminated area, the light beam emitted from the light source has a non-uniform light intensity distribution in the cross section of the light beam. However, a polarized light beam having uniform brightness can be obtained as illumination light. In particular, when the intermediate light beam cannot be separated into a P-polarized light beam and an S-polarized light beam with uniform light intensity and spectral characteristics, or the light intensity of one polarized light beam and its spectral characteristics changed in the process of aligning the polarization directions of both polarized light beams. Even in such a case, a polarized light beam having uniform brightness and less color unevenness can be obtained as illumination light.
[0020]
As a polarization conversion element of the second optical element, a polarization separation unit array in which a plurality of polarization separation units each having a pair of polarization separation surfaces and a reflection surface are arranged, and a λ / 2 retardation layer are regularly formed. A plate-like polarization conversion element composed of a selective retardation plate can be employed. By employing such a polarization conversion element, polarization conversion can be performed in a small space without widening the light beam emitted from the light source.
[0021]
Note that, in the second projection type display device of the present invention including the second optical element having the above-described configuration, the first optical element is provided by providing the superposition coupling element at a position away from the polarization conversion element. The distance between the optical element and the polarization conversion element is shortened, and the use of the first optical element composed of a light beam splitting lens having a large light-collecting power is enabled. As a result, the size of the image formed by each light beam splitting lens can be reduced, and each of the intermediate light beams is made incident only on the corresponding polarization separation surface to prevent the light beam from being directly incident on the reflection surface. Can be. Therefore, the light use efficiency can be further improved, and a brighter projected image can be obtained.
[0022]
Further, in this case, if the superposition coupling element is attached to the light incident surface of the polarized light beam selecting element, light loss occurring at the interface between the superposition coupling element and the reflection / transmission element can be prevented, and the light It is possible to increase utilization efficiency.
[0023]
Further, in the second projection type display device according to the second aspect of the present invention including the second optical element having the above-described configuration, a reflection mirror that changes a traveling direction of light by about 90 degrees is arranged between the light source and the polarized light beam selecting element. This makes it possible to make the optical system compact.
[0024]
Further, the reflection mirror is a dielectric mirror that selectively reflects only a specific polarized light beam obtained by the polarization conversion element, and is disposed between the polarization conversion element and the superposition coupling element, so that the polarized light beam selection is performed. The degree of polarization of the polarized light beam incident on the element, and consequently, the degree of polarization of illumination light for illuminating the reflective modulation element can be increased. Therefore, the contrast of the projected image can be increased, and a very high quality projected image can be obtained.
[0025]
Further, as a polarization conversion element of the second optical element, a triangular prism having a polarization separation film formed on an inclined surface, and a plate-shaped prism having a reflection film formed on one surface, the polarization separation film and the It is possible to employ a polarization conversion element composed of a polarization splitting prism combined so that the reflection film is substantially parallel, and a selective retardation plate in which a λ / 2 retardation layer is regularly formed. Even with such a polarization conversion element, the polarization conversion can be performed in a small space without widening the light beam emitted from the light source. Further, if such a polarization conversion element is employed, the traveling direction of the light can be changed by about 90 degrees at the same time as the polarization conversion is performed. Therefore, the optical system can be made compact without disposing a reflecting mirror for changing the traveling direction of the light. It becomes possible.
[0026]
In the second projection type display device of the present invention, the color light separating / combining element is constituted by a dichroic prism having a dichroic film sandwiched between two prism parts, and the polarized light beam selecting element is polarized between the two prism parts. It may be configured by a polarizing beam splitter in which a light flux selecting film is sandwiched, and one of the prism components forming the dichroic prism and one of the prism components forming the polarizing beam splitter may be integrated.
[0027]
Further, in the second projection type display device according to the present invention, the color light separation / combination element includes first and second dichroic prisms each having a dichroic film sandwiched between two prism parts, and the first dichroic prism is provided. And one of the prism components forming the second dichroic prism may be integrated.
[0028]
Further, a light guide prism may be further provided in the color light separation / combination element, and one of the prism components constituting the first or second dichroic prism may be integrated with the light guide prism.
[0029]
In this way, by integrating the prism components, it is possible to prevent light loss occurring at the boundary between the prism components. Therefore, the light use efficiency can be further enhanced, and a brighter projected image can be obtained.
[0030]
Further, in the second projection type display device of the present invention, the color light separation / combination element is constituted by a cross dichroic prism in which a dichroic film is arranged in an X shape between four prism parts, and the three reflection type modulation elements are provided. May be arranged along three adjacent sides of the cross dichroic prism.
[0031]
With such a configuration, separation and synthesis of color light can be performed by one cross dichroic prism. Therefore, even when three reflective modulation elements are used, the length of the optical path does not increase, and light loss can be prevented. Therefore, even when three reflective modulation elements are used, there is no brightness unevenness or color unevenness over the entire display surface or projection surface, and an extremely bright projected image can be obtained without using a large-diameter projection lens. be able to.
[0032]
In the projection display device using the cross dichroic prism, the polarized light beam selecting element is constituted by a polarized light beam splitter in which a polarized light beam selecting film is sandwiched between two prism parts, and the polarized light beam splitter is constituted by the above-mentioned polarized light beam splitter. One of the four prism components may be integrated with any one of the four prism components constituting the cross dichroic prism.
[0033]
Thus, by integrating the prism components, it is possible to prevent light loss occurring at the boundary between the cross dichroic prism and the polarizing beam splitter. Therefore, the light use efficiency can be further enhanced, and a brighter projected image can be obtained. In the second projection type display device of the present invention, the color light separation / combination element is constituted by a dichroic prism in which two dichroic films for separating and combining three color lights are arranged at different angles with respect to an optical axis. You can also.
[0034]
When the above-mentioned cross dichroic prism is used, there is a portion where the dichroic film is orthogonal to the center of the prism, and this portion may appear as a shadow in the projected image. This phenomenon can be prevented by using a dichroic prism in which two dichroic films are arranged at different angles with respect to the optical axis.
[0035]
Further, in the second projection type display device of the present invention, the polarizing plate may be provided on an optical path between the superimposing coupling element and the polarized light beam selecting element or on an optical path between the polarized light beam selecting element and the projection optical system. May be arranged. If the polarizing plate is arranged at the former position, the degree of polarization of the polarized light beam incident on the polarized light beam selecting element, that is, the degree of polarization of the illumination light illuminating the reflection type modulation element can be increased. If the polarizing plate is arranged at the latter position, the degree of polarization of the polarized light beam emitted from the polarized light beam selecting element, that is, the polarization of the image projected on the display surface or the projection surface through the projection optical system as a result is eventually obtained. The degree can be increased. Therefore, by arranging the polarizing plate in this way, the contrast of the projected image can be increased, and a very high quality projected image can be obtained.
[0036]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The best mode (example) for carrying out the present invention will be described below with reference to the drawings. In the following examples, three directions orthogonal to each other are referred to as X, Y, and Z directions for convenience, and the Z direction is defined as the traveling direction of light.
(First embodiment)
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a main part of the
[0037]
The
[0038]
The
[0039]
As shown in FIG. 2, the first
[0040]
Next, the function of the second
[0041]
The second
[0042]
Like the first
[0043]
The polarization
[0044]
The polarization separation surfaces 143 and the reflection surfaces 144 are arranged alternately in the X direction, and each have an inclination of about 4 degrees with respect to the system optical axis L. In addition, the
[0045]
Note that, in the polarized
[0046]
On the light emission surface side of the polarization
[0047]
In the
[0048]
That is, the intermediate light beam having a random polarization direction emitted from the first optical element is separated into a P-polarized light beam and an S-polarized light beam by the polarization
[0049]
An emission-side lens 150 (FIG. 3) arranged on the light emission surface side of the
[0050]
In summary, the polarized
[0051]
In the polarized
[0052]
In addition, the light is generated at the interface between the condensing
[0053]
Returning to FIG. 1, the description will be continued.
[0054]
The
[0055]
When the light beam emitted from the second
[0056]
The light beam incident on the reflective
[0057]
Here, an example of the reflection type
[0058]
Note that, in this example, a storage capacitor portion including the
[0059]
On the other hand, on the opposing substrate 330, an opposing electrode 331 made of ITO is formed on the surface on the
[0060]
The
[0061]
As described above, the
[0062]
Furthermore, by using the first optical element and the second optical element, a polarized light beam having uniform brightness can be obtained as illumination light. Therefore, it is possible to obtain a very bright projection image without brightness unevenness or color unevenness over the display surface or the entire projection surface.
[0063]
Note that the structure of the reflection type
[0064]
In addition, the above-described reflective
(Second embodiment)
FIG. 6 is a schematic configuration diagram of a main part of the
[0065]
The
[0066]
In the
[0067]
The light beam reflected by the S-polarized light
[0068]
The dichroic prism 411 has a structure in which a blue light reflecting dichroic film 418 made of a dielectric multilayer film or the like is formed on a joint surface between two prism components 414, 414. Of the S-polarized light flux reflected by the S-polarized
[0069]
The dichroic prism 413 has a structure in which a red light reflecting dichroic film 419 made of a dielectric multilayer film or the like is formed on a joint surface between two
[0070]
Further, the green light (G) transmitted through the red light reflecting dichroic film 419 of the dichroic prism 413 enters the reflective
[0071]
In this way, the red, blue, and green color lights modulated by the respective reflective
[0072]
Also in the
[0073]
Furthermore, by using the first optical element and the second optical element, a polarized light beam having uniform brightness can be obtained as illumination light. Therefore, it is possible to obtain a very bright projection image without brightness unevenness or color unevenness over the display surface or the entire projection surface.
[0074]
In the
(Third embodiment)
In the
[0075]
FIG. 7 is a schematic configuration diagram of a main part of the
[0076]
The
[0077]
Further, in the
[0078]
Note that the
(Fourth embodiment)
When the cross
[0079]
FIG. 8 is a schematic configuration diagram of a main part of the
[0080]
The
[0081]
Note that the
(Fifth embodiment)
FIG. 9 is a schematic configuration diagram of a main part of the
[0082]
First, the
[0083]
FIG. 10 is a diagram comparing the polarized
[0084]
When the parallelism of the light beam emitted from the
[0085]
Therefore, in the above-described
[0086]
On the other hand, in order to prevent a light beam from being directly incident on the
[0087]
As can be seen from FIG. 10, if the
[0088]
Here, the polarization splitting performance of the
[0089]
In addition, as in the
[0090]
Furthermore, in the polarized
[0091]
This
[0092]
Furthermore, if the
[0093]
Further, the position at which the
[0094]
The polarized
[0095]
Secondly, the
[0096]
Further, the
[0097]
Here, it is not always necessary to attach the
[0098]
In the
[0099]
The
(Sixth embodiment)
FIG. 11 is a schematic configuration diagram of a main part of the
[0100]
First, the
[0101]
The polarized
[0102]
The first
[0103]
Note that the characteristics of each light
[0104]
The second
[0105]
As shown in FIGS. 12 (A) to 12 (C), the
[0106]
The light that has entered the
[0107]
The width in the X direction of the S-polarized light
[0108]
As shown in FIG. 11, a
[0109]
That is, the intermediate light beam having a random polarization direction emitted from the first
[0110]
The
[0111]
As can be seen from this figure, the
[0112]
Note that the arrangement pitch of the
[0113]
However, the arrangement pitch of the
[0114]
In summary, similarly to the case of the polarized
[0115]
In the polarized
[0116]
The cross-sectional shape of the light
[0117]
In addition, by optically integrating the first optical element and the
[0118]
The
[0119]
Further, in the polarized
[0120]
Note that, in the
(Other)
In each of the above-described embodiments, the polarization illuminating device is used to obtain an S-polarized light beam, but a P-polarized light beam may be used. In this case, the λ / 2 retardation layers 148 and 831 of the
[0121]
In addition, as the projection display device, a front type that observes a projection image from a surface on the side of the projection
[0122]
【The invention's effect】
According to the projection display device of the present invention, the length of the optical path can be reduced as compared with the conventional projection display device, so that a bright projected image can be obtained without using a large-diameter projection lens. It is possible. Further, it is possible to reduce the unevenness of the illuminance with respect to the illuminated area, and it is possible to obtain a very uniform and extremely bright projection image over the entire display surface or projection surface. Therefore, the projection display device of the present invention is suitable for projecting and outputting, for example, an image output from a computer or an image output from a video recorder on a screen.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram illustrating a main part of a
FIG. 2 is a perspective view showing a configuration of a first
FIG. 3 is a diagram for explaining a function of a second
FIG. 4A is a perspective view showing a configuration of a polarization
FIG. 5 is a schematic sectional view showing an example of a reflection type liquid crystal device.
FIG. 6 is a schematic configuration diagram illustrating a main part of a
FIG. 7 is a schematic configuration diagram illustrating a main part of a
FIG. 8 is a schematic configuration diagram illustrating a main part of a
FIG. 9 is a schematic configuration diagram illustrating a main part of a
FIG. 10 is a diagram comparing the polarized
FIG. 11 is a schematic configuration diagram illustrating a main part of a
12A is a perspective view illustrating a configuration of a
FIG. 13 is a perspective view showing a configuration of an
FIG. 14 is a schematic configuration diagram illustrating a main part of a conventional projection display device.
[Explanation of symbols]
100, 100A polarized illumination device
110 Light source
111 light source lamp
112 parabolic reflector
120 first optical element
121 Beam splitting lens
130 second optical element
131 Condenser lens array
132 condenser lens
140 Polarization conversion element
141 Polarization separation unit array
142 Polarization separation unit
143 Polarization separation surface
144 reflective surface
145 P polarized light beam emission surface
146 S polarized light beam emission surface
147 Selection phase difference plate
148 λ / 2 retardation layer
150 Exit lens
160 Illuminated area
200 polarization beam splitter
201 S-polarized light beam reflection film
202, 203 prism parts
300 reflective liquid crystal device
300R, 300G, 300B reflective liquid crystal device
301R, 301G, 301B reflective liquid crystal element
500 Projection optical system
600 Projection surface
700 reflection mirror
Claims (15)
前記光源からの光束を集光し、複数の中間光束に分割する第1の光学要素と、
前記第1の光学要素の光出射面側であって、前記中間光束が集束する位置に配置された第2の光学要素と、
前記第2の光学要素から出射された光を変調する唯一の反射型変調素子と、を有する投写型表示装置であって、
前記第2の光学要素は、
前記集束された中間光束のそれぞれをP偏光光束とS偏光光束とに分離し、前記P偏光光束、前記S偏光光束のうちいずれか一方の偏光方向を他方の偏光光束の偏光方向に揃えて出射する偏光変換素子と、
前記偏光変換素子の光出射面側に配置され、前記中間光束のそれぞれを前記反射型変調素子の一箇所の被照明領域上に重畳結合させる重畳結合素子とを有してなり、
前記第2の光学要素と前記反射型変調素子との間の光路上に、前記第2の光学要素から出射された光を反射または透過させて前記反射型変調素子に到達させるとともに、前記反射型変調素子により変調された光を透過または反射させて投写光学系へ到達させる偏光光束選択素子が設けられ、
更に、前記重畳結合素子が前記偏光変換素子から離れた位置に設けられていることを特徴とする投写型表示装置。A light source,
A first optical element for condensing a light beam from the light source and splitting the light beam into a plurality of intermediate light beams;
A second optical element disposed on a light exit surface side of the first optical element and at a position where the intermediate light flux is focused;
And a sole reflective modulation element that modulates light emitted from the second optical element,
The second optical element includes:
Each of the focused intermediate light beams is separated into a P-polarized light beam and an S-polarized light beam, and one of the P-polarized light beam and the S-polarized light beam is emitted in the same polarization direction as the other polarized light beam. A polarization conversion element,
And a superimposing coupling element arranged on the light emission surface side of the polarization conversion element and superimposing and coupling each of the intermediate light fluxes onto one illuminated region of the reflection type modulation element.
The light emitted from the second optical element is reflected or transmitted on the optical path between the second optical element and the reflection type modulation element to reach the reflection type modulation element, and the reflection type A polarized light beam selecting element for transmitting or reflecting the light modulated by the modulating element and reaching the projection optical system is provided,
Further, the projection type display device is characterized in that the superposition coupling element is provided at a position distant from the polarization conversion element.
前記偏光変換素子は、一対の偏光分離面と反射面とを備えた偏光分離ユニットが複数配列された偏光分離ユニットアレイと、λ/2位相差層が規則的に形成された選択位相差板とからなることを特徴とする投写型表示装置。In claim 1,
The polarization conversion element includes: a polarization separation unit array in which a plurality of polarization separation units each including a pair of polarization separation surfaces and a reflection surface are arranged; and a selective retardation plate in which a λ / 2 retardation layer is regularly formed. A projection display device comprising:
前記重畳結合素子が前記偏光光束選択素子の光入射面側に取り付けられていることを特徴とする投写型表示装置。In claim 2,
The projection type display device, wherein the superposition coupling element is mounted on a light incident surface side of the polarized light beam selecting element.
前記光源からの光束を集光し、複数の中間光束に分割する第1の光学要素と、
前記第1の光学要素の光出射面側であって、前記中間光束が集束する位置に配置された第2の光学要素と、
前記第2の光学要素から出射された光束を3色の色光に分離するとともに、前記3色の色光をそれぞれ変調する3つの反射型変調素子によって変調された色光を合成する色光分離合成素子と、を有する投写型表示装置であって、
前記第2の光学要素は、
前記集束された中間光束のそれぞれをP偏光光束とS偏光光束とに分離し、前記P偏光光束、前記S偏光光束のうちいずれか一方の偏光方向を他方の偏光光束の偏光方向に揃えて出射する偏光変換素子と、
前記偏光変換素子の光出射面側に配置され、前記中間光束のそれぞれを前記各々の反射型変調素子の一箇所の被照明領域上に重畳結合させる重畳結合素子と、を有してなり、
前記第2の光学要素と前記色光分離合成素子との間の光路上に、前記第2の光学要素から出射された光を反射または透過させて前記色光分離合成素子に到達させるとともに、前記色光分離合成素子により合成された光を透過または反射させて投写光学系へ到達させる偏光光束選択素子が設けられ、
更に、前記重畳結合素子が前記偏光変換素子から離れた位置に設けられていることを特徴とする投写型表示装置。A light source,
A first optical element for condensing a light beam from the light source and splitting the light beam into a plurality of intermediate light beams;
A second optical element disposed on a light exit surface side of the first optical element and at a position where the intermediate light flux is focused;
A color light separation / combination element that separates the light beam emitted from the second optical element into three color lights and combines the color lights modulated by the three reflective modulation elements that respectively modulate the three color lights; A projection display device having
The second optical element includes:
Each of the focused intermediate light beams is separated into a P-polarized light beam and an S-polarized light beam, and one of the P-polarized light beam and the S-polarized light beam is emitted in the same polarization direction as the other polarized light beam. A polarization conversion element,
A superposition coupling element arranged on the light emission surface side of the polarization conversion element, and superimposing and coupling each of the intermediate light fluxes onto one of the illuminated regions of each of the reflection type modulation elements,
The light emitted from the second optical element is reflected or transmitted on the optical path between the second optical element and the color light separation / combination element to reach the color light separation / combination element, and the color light separation is performed. A polarized light beam selecting element for transmitting or reflecting the light combined by the combining element and reaching the projection optical system is provided,
Further, the projection type display device is characterized in that the superposition coupling element is provided at a position distant from the polarization conversion element.
前記偏光変換素子は、一対の偏光分離面と反射面とを備えた偏光分離ユニットが複数配列された偏光分離ユニットアレイと、λ/2位相差層が規則的に形成された選択位相差板とからなることを特徴とする投写型表示装置。In claim 4,
The polarization conversion element includes: a polarization separation unit array in which a plurality of polarization separation units each including a pair of polarization separation surfaces and a reflection surface are arranged; and a selective retardation plate in which a λ / 2 retardation layer is regularly formed. A projection display device comprising:
前記重畳結合素子が前記偏光光束選択素子の光入射面に取り付けられていることを特徴とする投写型表示装置。In claim 5,
The projection type display device, wherein the superposition coupling element is attached to a light incident surface of the polarized light beam selecting element.
前記光源と前記偏光光束選択素子との間に光の進行方向を約90度変える反射ミラーを設けたことを特徴とする投写型表示装置。In claim 5,
A projection display device, comprising: a reflection mirror that changes a traveling direction of light by about 90 degrees between the light source and the polarized light beam selecting element.
前記反射ミラーは、前記偏光変換素子によって得られる特定の偏光光束のみを選択的に反射する誘電体ミラーからなり、前記偏光変換素子と前記重畳結合素子との間に配置されることを特徴とする投写型表示装置。In claim 7,
The reflection mirror is formed of a dielectric mirror that selectively reflects only a specific polarized light beam obtained by the polarization conversion element, and is disposed between the polarization conversion element and the superposition coupling element. Projection display device.
前記偏光変換素子は、斜面に偏光分離膜が形成された三角柱のプリズムと、一対の面に反射膜が形成された板状のプリズムとが、前記偏光分離膜と前記反射膜とが略平行になるように組み合わされた偏光分離プリズムと、λ/2位相差層が規則的に形成された選択位相差板とからなることを特徴とする投写型表示装置。In claim 4,
The polarization conversion element has a triangular prism with a polarization separation film formed on an inclined surface, and a plate-like prism with a reflection film formed on a pair of surfaces, and the polarization separation film and the reflection film are substantially parallel to each other. 1. A projection display device comprising: a polarization splitting prism combined in such a manner as to form a phase difference plate having a λ / 2 phase difference layer formed regularly.
前記色光分離合成素子は2つのプリズム部品の間にダイクロイック膜が挟持されたダイクロイックプリズムからなり、
前記偏光光束選択素子は2つのプリズム部品の間に偏光光束選択膜が挟持された偏光ビームスプリッタからなり、
前記ダイクロイックプリズムを構成する前記2つのプリズム部品の一方と、前記偏光ビームスプリッタを構成する前記2つのプリズム部品の一方とが一体化されてなることを特徴とする投写型表示装置。In claim 5 or claim 9,
The color light separation / combination element is composed of a dichroic prism in which a dichroic film is sandwiched between two prism parts,
The polarized light beam selecting element comprises a polarized beam splitter in which a polarized light beam selecting film is sandwiched between two prism parts,
A projection display device, wherein one of the two prism components constituting the dichroic prism and one of the two prism components constituting the polarization beam splitter are integrated.
前記色光分離合成素子は2つのプリズム部品の間にダイクロイック膜が挟持された第1、第2のダイクロイックプリズムを有し、
前記第1のダイクロイックプリズムを構成する前記2つのプリズム部品の一方と、前記第2のダイクロイックプリズムを構成する前記2つのプリズム部品の一方とが一体化されてなることを特徴とする投写型表示装置。In claim 5 or claim 9,
The color light separation / combination element has first and second dichroic prisms each having a dichroic film sandwiched between two prism parts,
A projection display device, wherein one of the two prism components constituting the first dichroic prism and one of the two prism components constituting the second dichroic prism are integrated. .
前記色光分離合成素子にはさらに導光プリズムが設けられ、前記第1または第2のダイクロイックプリズムを構成する前記プリズム部品の一方と前記導光プリズムとが一体化されてなることを特徴とする投写型表示装置。In claim 11,
The color light separation / combination element is further provided with a light guide prism, and one of the prism components constituting the first or second dichroic prism is integrated with the light guide prism. Type display device.
前記色光分離合成素子は4つのプリズム部品の間にダイクロイック膜がX字状に配置されたクロスダイクロイックプリズムからなり、
前記3つの反射型変調素子は前記クロスダイクロイックプリズムの隣り合う3辺に沿って配置されてなることを特徴とする投写型表示装置。In claim 5 or claim 9,
The color light separation / combination element comprises a cross dichroic prism in which a dichroic film is arranged in an X shape between four prism parts,
The projection type display device, wherein the three reflective modulation elements are arranged along three adjacent sides of the cross dichroic prism.
前記偏光光束選択素子は2つのプリズム部品の間に偏光光束選択膜が挟持された偏光ビームスプリッタからなり、
前記偏光ビームスプリッタを構成する前記2つのプリズム部品の一方と、前記クロスダイクロイックプリズムを構成する4つのプリズム部品のうちいずれか1つとが一体化されてなることを特徴とする投写型表示装置。In claim 13,
The polarized light beam selecting element comprises a polarized beam splitter in which a polarized light beam selecting film is sandwiched between two prism parts,
A projection display device, wherein one of the two prism components constituting the polarization beam splitter and one of the four prism components constituting the cross dichroic prism are integrated.
前記色光分離合成素子は、3色の色光をそれぞれ分離、合成する2つのダイクロイック膜を、互いに光軸に対して異なる角度で配置したダイクロイックプリズムからなることを特徴とする投写型表示装置。In claim 5 or claim 9,
The projection type display device, wherein the color light separation / combination element comprises a dichroic prism in which two dichroic films for separating and combining three color lights are arranged at different angles with respect to an optical axis.
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