【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、オーディオ情報、ビデオ情報、あるいは通常データの記録又は再生用として用いられる記録媒体であり、特に光を媒体として信号の記録再生を行えるようにした光学ディスク構体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レーザ光により記録信号を読み取ることができるように構成された光学ディスクがある。この種の光学ディスクにおいて、表裏のそれぞれに信号記録エリアが設定されているものがある。
【0003】
図6は、例えば従来の大型(直径30cm程度)のビデオディスク1の構成を示すもので映画等が記録されている。このビデオディスク1は、その中央穴2の周囲に、穴2のエッジから信号記録エリアまでに平坦面3が存在するために、ここにディスクの記録内容(映画のタイトル、時間、製作者等)を表示するための表示手段4を設けている。表示手段4としては、リング状の紙あるいは薄いシートに文字記号等が印刷されたラベルを貼付けたり、あるいは直接印刷を施したり、さらには掘り込みを施すことにより実現している。
【0004】
なおディスク製造技術としては、特公平4−4675号公報、特公平6−61521号公報、特開平6−302021号公報、特開平6−282885号公報等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近では、小型(直径12cm程度)で高密度の記録を行うビデオディスクが開発されつつある。このような小型で高密度のビデオディスクの場合、ディスクの中央穴から記録開始領域までの平坦部分の多くを、クランプゾーン(ディスク保持機構により挟み付けて保持する部分)として使用することになる。このためにこの平坦部分は、ディスクがターンテーブルに載置され、クランパーにより保持されたとき、光学系に対するディスクの基準面として機能することになる。
【0006】
このようなディスクにおいて、上述した表示手段4を採用すると、以下に述べるような問題が発生する。
a.高密度ディスクでは、ディスクのチルト(傾き)許容角度が大幅に小さくなるために、ディスクのわずかな傾きが生じても再生信号を大幅に劣化させることになるが、上述した表示手段によると、クランプゾーンに貼り付けたシートや、印刷のインク等の凹凸によりディスクに傾きを生じさせ易い。
b.またクランプゾーンの面積も限られているので、ここにシートの貼り付けや、印刷を施すことになる。このようなディスクをターンテーブルに載置してクランパーにより挟み付けて使用する場合、特に起動時におけるスリップなどで、クランパーが表示面を擦り傷を付けてしまい、表示を見にくくしたり、またクランプゾーンの基準面に傾きや、剥離等を与えてしまったりすることがある。
【0007】
ところが、上記のような表示手段とした場合、非常に狭い領域に表示されるために、表示されている文字や図形等を認識し難いという問題がある。
そこでこの発明は、ディスクの中心穴の周囲の平坦面における表示手段が、クランプ用の基準面に悪影響を与えないようにし、また表示状態を鮮明に安定して維持することができ、合わせて、細かい文字等であってもこれを見やすく表示することができる光学ディスク構体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、中央穴を有するドーナツ形の光透過性ディスク基板の一方の面に反射膜が設けられてなる第1と第2の光学ディスクを、互いの前記反射膜側を対向させて接着層を介して一体化させてなる複合光学ディスクにおいて、前記中央穴の周囲の部分には、内部の前記反射膜側から基板厚み方向へ窪む凹部が形成され、この凹部に印刷又は貼付けによる表示手段が設けられ、この表示手段に対応する上記中央穴の周囲の外表面側の一部には、基板の信号面を保護するとともに前記表示手段を光学的に拡大するために、凸レンズ部が形成されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】
上記の手段によると、貼り合わせディスクの内部に位置する反射膜側から、印刷又は貼付けによる表示手段を有するために、上記穴周囲の平面部分が基準面としてのクランプゾーンとして用いられても、表示手段による影響が現れることがなく、またクランパーやターンテーブルとの間の摩擦等で、表示手段が剥離したり、傷付いたりすることはなく、いつまでも鮮明な表示を得ることができる。さらにこれに加えてレンズ形状により、外部から表示内容を識別しやすくすることができる。
【0010】
【実施例】
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1はこの発明の一実施例を示す図である。図1において、図1(A)は平面図、図1(B)は断面図、図1(C)は一部拡大図である。そして11、12は、それぞれ同径の中央穴10を有する第1と第2の光学ディスクである。この第1と第2の光学ディスク11、12は、ドーナツ形の光透過性ディスク基板11a、12aのそれぞれの一方の面に反射膜11b、12bが設けられている。また反射膜11b、12bの上面には保護膜11c、12cが設けられている。そしてこの第1と第2の光学ディスク11、12は、互いの反射膜11b、12b側を対向させ、接着層13を介して一体化され、複合光学ディスク100を構成する。
【0011】
複合光学ディスク100の外観は、図1(A)に示すように、外周側から無信号領域101、信号記録領域102、クランプ領域103、エッジ部104、中央穴10部からなり、特にこの複合光学ディスク100の場合、クランプ領域103は、表示部としても機能している。この表示部は、光透過性ディスク基板11a、12aの上記クランプ領域103に対応する位置であって、かつ内部側に表示部材11d、12dが設けられることで実現されており、それぞれ外表面から認識可能なように文字或いは図形、記号等を表示している。
【0012】
さらにまた、このディスクでは、上記表示部材11d、12dの表示内容が拡大されて見えるように、クランプ領域103の一部に外面側にリング状に突出したレンズ部11x、12xが形成されている。
【0013】
ここで、各部の材料及び寸法等について述べる。
光透過性ディスク基板11a、12aは、ポリカーボネイト或いはアクリル、ガラス等の材質である。また接着層13はホットメルト(例えば東亜合成化学工業製PPET2009)で厚み10〜30μm程度としている。また光学的反射膜11b、12bは、アルミ等の材料であり、0.1μm程度である。さらにまた保護層11c、12cは、紫外線硬化塗料(例えばソニーケミカルSK5000)等であり、厚みが5〜15μm程度である。なお接着層13の材料としては耐湿性を有するものが好ましい。
【0014】
また上記の表示部材11d、12dは、もともとシートに印刷されているラベルを貼り付けても良く、また直接、ディスク基板に印刷を施しても良く、コーティングを行っても良く、さらには掘り込みにより表示を行うようにしてもよい。
【0015】
表示部材11d、12dを設けるに際しては、次のような配慮がなされても良い。即ち、表示部材11d、12dを印刷する場合、オフセット印刷では多色でも15μm程度に押さえられるが、一般的に使われるシルク印刷では色数が増すと厚みが40〜50μmかそれ以上となる場合がある。このような場合は、図2(A)、図2(B)に示すように、光透過性ディスク基板11a、12a自体に、裏面側から表示部形成部分として凹部11e、12eを形成し、ここに表示部材11d、12dを埋設するようにしてもよい。これにより分厚い印刷を容易にすることができ、表示効果を発揮するのに好都合となる。
【0016】
ところで、多くの場合、クランプゾーンと信号記録領域開始位置のと間には、スタンパー(製造時に信号ピットを形成するための部材)とスタンパー押さえとの境界を設けることが多く、同時のこの境界部分に、リング状凸部を設ける。このリング状凸部は、製造時にディスクを積み重ねたときに信号面を保護する目的で形成される。
【0017】
そこで上記のリング状凸部を形成するディスクの場合には、ディスク基板11a、12aを成形するときに基板の内面側に凸部を有する「型」を当てて形成することになる。従って、このリング状凸部の成形と同時に、上述した凹部11e、12eを容易に形成することができため、特別な工程を設けることなく実施することができる。また、リング状凸部が、即ち、先のレンズ部11x、12xを兼ねるように構成することで、レンズ部11x、12xのために特別な工程を増やす必要もない。
【0018】
この発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、種々の実施例が可能である。上記の実施例(図1、図2(A))において、第1、第2のディスク11、12は、それぞれ保護膜11c、12cを有したが、この発明の複合光学ディスク100の場合、互いの反射膜11b、12b側を対向させて接着層13を介して一体化させるので、図2(B)に示すように保護膜11c、12cを省略することも可能である。これにより、製造工程において保護膜11c、12cの工程を削減することができる。
【0019】
さらにまた、上記の実施例では、表示手段の外表面側をクランプ領域として活用しているために、レンズ部11x、12xを表示手段の外周側に対応した位置に形成しているが、例えば点線で示すように内周側に対応した位置に形成しても良いことは勿論であり、設ける位置や数は、表示手段に対応していれば任意である。したがって、レンズ部は、表示手段の外表面側で、かつ前記表示手段の内周側と外周側にそれぞれ対応する位置に複数設けられ、そのレンズ部の間は、ディスク保持を行うためのクランプ領域として用いられるようにしてもよい。この様なクランプ領域であると、クランパーがレンズ部間に自動的に納まり、再生装置におけるディスク位置決めを行うときに有利である。なお、各実施例において同一部分には同一符号を付して説明は省略している。
【0020】
上述したこの発明の光学ディスクによれば、貼り合わせたディスクの内部に位置する反射膜側から、印刷又は貼付けによるラベル手段を設けるために、この外面部分が基準面としてのクランプゾーンとして用いられてもラベル手段による影響はない。またクランパーやターンテーブルとの間の摩擦等で、ラベル手段が剥離したり、傷付いたりすることはなく、いつまでも鮮明で見やすい表示を維持することができる。特に、この発明のディスクによると、レンズ部11x、12xの作用により、外部から表示内容を見やすくすることができる。
【0021】
表示部における表示内容としては、A面、B面の識別、記録情報の内容を意味する題名(タイトル等の文字、図形)、製造メーカ、製造番号等がある。
ここで、本発明の特にチルトに関連する効果を説明する。
【0022】
図3は、クランプエリアの全周の約半分の部位にラベル(厚さ50μm、面積3mm2 )を本発明の如く印刷して設けた場合(内面印刷)と、従来の如く設けた場合(表面印刷)とでチルトがどのように違うかを比較して示した表である。また図4、図5は、半径22mmからスパイラル(ディスクを回転させながら測定器を半径方向に移動させて)半径58mmまでの変動をプロットしたものであり、図4は内面印刷のディスク、図5は表面印刷のディスクである。図3において、rはディスクの半径位置であり、「幅」とあるのは、半径30mmと50mmにおいて計測したディスク1回転におけるチルトの変動幅である。
【0023】
上記の表及びグラフからもわかるように、本発明の如く内面印刷による方が変動幅が格段と小さいことが理解できる。このことは、ディスクのわずかな傾きが生じ難く、高密度記録のディスクに対して良好な信号再生を行うのに有効となることである。
【0024】
【発明の効果】
上記したようにこの発明によれば、ディスクの中心穴の周囲の平坦面における表示手段が、クランプ用の基準面に悪影響を与えることがなく、また表示状態を鮮明に安定して維持することができる。そして特にこの発明によれば、合わせて、細かい文字等であってもこれを見やすく表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図。
【図2】この発明の他の実施例を示す図。
【図3】この発明のディスク構体の効果を説明するために示した説明図。
【図4】同じく効果を説明するためにチルト測定グラフを示した図。
【図5】同じく効果を説明するためにチルト測定グラフを示した図。
【図6】従来のディスク構体を示す図。
【符号の説明】
11、12…第1、第2のディスク、11a、12a…光透過性ディスク基板、11b、12b…反射膜、11c,12c…保護膜、13…接着層、11d、12d…表示部材、11e、12e…凹部、11x、12x…レンズ部。[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a recording medium used for recording or reproducing audio information, video information, or ordinary data, and more particularly to an optical disc structure capable of recording and reproducing signals using light as a medium.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, there is an optical disk configured so that a recording signal can be read by a laser beam. Some optical discs of this type have signal recording areas set on both sides.
[0003]
FIG. 6 shows a configuration of a conventional large-sized (about 30 cm in diameter) video disc 1, for example, in which a movie or the like is recorded. Since the video disc 1 has a flat surface 3 around the center hole 2 from the edge of the hole 2 to the signal recording area, the recorded contents of the disc (movie title, time, maker, etc.) The display means 4 for displaying is provided. The display means 4 is realized by affixing a label on which character symbols or the like are printed on a ring-shaped paper or a thin sheet, or by directly printing, or by engraving.
[0004]
As the disk manufacturing technology, there are Japanese Patent Publication No. 4-4675, Japanese Patent Publication No. 6-61521, Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-302221, and Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-282885.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, recently, a video disk which is small (about 12 cm in diameter) and performs high-density recording has been developed. In the case of such a small and high-density video disc, most of the flat portion from the center hole of the disc to the recording start area is used as a clamp zone (a portion that is sandwiched and held by a disc holding mechanism). For this reason, this flat portion will function as a reference surface for the optical system when the disk is mounted on the turntable and held by the clamper.
[0006]
When the above-described display means 4 is employed in such a disk, the following problems occur.
a. In the case of a high-density disc, the tilt angle of the disc is greatly reduced, so that even if a slight tilt of the disc occurs, the reproduced signal is greatly deteriorated. The disc is likely to be tilted due to unevenness of the sheet attached to the zone or the printing ink.
b. Also, since the area of the clamp zone is limited, a sheet is pasted or printed here. When such a disk is used by placing it on a turntable and sandwiching it with a clamper, the clamper scratches the display surface, especially during start-up, etc. The reference plane may be tilted or peeled off.
[0007]
However, in the case of the display means as described above, since it is displayed in a very narrow area, there is a problem that it is difficult to recognize the displayed characters, figures, and the like.
Therefore, the present invention prevents the display means on the flat surface around the center hole of the disc from adversely affecting the reference surface for clamping, and can maintain a clear and stable display state. It is an object of the present invention to provide an optical disc structure capable of displaying fine characters and the like in a legible manner.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
This invention relates to a doughnut-shaped light-transmitting disk substrate having a central hole, a first and a second optical disks each having a reflective film provided on one surface thereof, and an adhesive layer formed by opposing the reflective film sides to each other. In a composite optical disc integrated through a hole , a concave portion is formed in a portion around the center hole in the thickness direction of the substrate from the inner side of the reflective film, and display means by printing or pasting in the concave portion. is provided in part of the outer surface of the periphery of the central hole corresponding to the display means, in order to enlarge the display unit to protect the signal surface of the substrate optically, convex lens portion formed It is characterized by having been done.
[0009]
[Action]
According to the above means, from the reflective film side located inside the bonded disc, to have display means by printing or pasting, even if the flat part around the hole is used as a clamp zone as a reference plane, the display There is no influence by the means, and the display means does not peel or be damaged by friction between the clamper and the turntable, and a clear display can be obtained forever. Furthermore, the display shape can be easily identified from the outside by the lens shape.
[0010]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 shows an embodiment of the present invention. 1A is a plan view, FIG. 1B is a cross-sectional view, and FIG. 1C is a partially enlarged view. Reference numerals 11 and 12 denote first and second optical discs each having a central hole 10 having the same diameter. The first and second optical disks 11 and 12 are provided with reflection films 11b and 12b on one surface of each of donut-shaped light-transmitting disk substrates 11a and 12a. Protective films 11c and 12c are provided on the upper surfaces of the reflective films 11b and 12b. The first and second optical disks 11 and 12 face each other with the reflection films 11b and 12b facing each other and are integrated via an adhesive layer 13 to constitute a composite optical disk 100.
[0011]
As shown in FIG. 1A, the outer appearance of the composite optical disc 100 includes a non-signal area 101, a signal recording area 102, a clamp area 103, an edge portion 104, and a central hole 10 from the outer peripheral side. In the case of the disc 100, the clamp area 103 also functions as a display unit. The display section is realized by providing display members 11d and 12d at positions corresponding to the clamp areas 103 of the light-transmitting disk substrates 11a and 12a, respectively. Characters, figures, symbols, etc. are displayed as possible.
[0012]
Further, in this disc, lens portions 11x and 12x projecting in a ring shape on the outer surface side are formed on a part of the clamp area 103 so that the display contents of the display members 11d and 12d can be seen in an enlarged manner.
[0013]
Here, materials and dimensions of each part will be described.
The light transmissive disk substrates 11a and 12a are made of a material such as polycarbonate, acrylic, or glass. The adhesive layer 13 is made of hot melt (for example, PPET2009 manufactured by Toa Gosei Chemical Industry Co., Ltd.) and has a thickness of about 10 to 30 μm. The optical reflection films 11b and 12b are made of a material such as aluminum and have a thickness of about 0.1 μm. Further, the protective layers 11c and 12c are made of an ultraviolet curable paint (for example, Sony Chemical SK5000) or the like, and have a thickness of about 5 to 15 μm. The material of the adhesive layer 13 is preferably a material having moisture resistance.
[0014]
In addition, the display members 11d and 12d may be attached with a label originally printed on a sheet, may be directly printed on a disk substrate, may be coated, and may be dug. Display may be performed.
[0015]
In providing the display members 11d and 12d, the following considerations may be made. That is, when the display members 11d and 12d are printed, even in the case of offset printing, the number of colors can be suppressed to about 15 μm, but in the commonly used silk printing, when the number of colors is increased, the thickness may be 40 to 50 μm or more. is there. In such a case, as shown in FIGS. 2A and 2B, concave portions 11e and 12e are formed on the light transmissive disk substrates 11a and 12a as display portion forming portions from the back side. Alternatively, the display members 11d and 12d may be embedded in the display. As a result, thick printing can be facilitated, which is convenient for exhibiting a display effect.
[0016]
By the way, in many cases, a boundary between a stamper (a member for forming signal pits at the time of manufacturing) and a stamper holder is often provided between the clamp zone and the start position of the signal recording area. Is provided with a ring-shaped convex portion. The ring-shaped convex portion is formed for the purpose of protecting a signal surface when disks are stacked during manufacturing.
[0017]
Therefore, in the case of a disk on which the above-mentioned ring-shaped convex portion is formed, the disk substrate 11a, 12a is formed by applying a "mold" having a convex portion on the inner surface side of the substrate. Therefore, the above-mentioned concave portions 11e and 12e can be easily formed at the same time as the formation of the ring-shaped convex portion, and thus can be performed without providing a special step. In addition, since the ring-shaped convex portion is configured to also serve as the lens portions 11x and 12x, it is not necessary to add a special process for the lens portions 11x and 12x.
[0018]
The present invention is not limited to the above embodiments, and various embodiments are possible. In the above embodiment (FIGS. 1 and 2A), the first and second disks 11 and 12 have the protective films 11c and 12c, respectively. Since the reflective films 11b and 12b are opposed to each other and integrated via the adhesive layer 13, the protective films 11c and 12c can be omitted as shown in FIG. 2B. Thereby, the steps of forming the protective films 11c and 12c in the manufacturing process can be reduced.
[0019]
Furthermore, in the above embodiment, since the outer surface side of the display means is used as a clamp area, the lens portions 11x and 12x are formed at positions corresponding to the outer peripheral side of the display means. It is needless to say that it may be formed at a position corresponding to the inner peripheral side as shown by, and the provided position and number are arbitrary as long as they correspond to the display means. Therefore, a plurality of lens portions are provided on the outer surface side of the display means and at positions respectively corresponding to the inner peripheral side and the outer peripheral side of the display means, and a clamp area for holding a disc is provided between the lens parts. May be used. With such a clamp area, the clamper automatically fits between the lens portions, which is advantageous when positioning the disk in the reproducing apparatus. In each embodiment, the same portions are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted.
[0020]
According to the optical disc of the present invention described above, the outer surface portion is used as a clamp zone as a reference surface in order to provide label means by printing or pasting from the reflective film side located inside the pasted disc. There is no effect of the label means. Also, the label means does not peel off or is damaged by friction between the clamper and the turntable, etc., and a clear and easy-to-read display can be maintained forever. In particular, according to the disk of the present invention, the display contents can be easily viewed from the outside by the action of the lens portions 11x and 12x.
[0021]
The display contents on the display unit include the identification of the side A and the side B, titles (characters such as titles and figures, etc.) indicating the contents of the record information, manufacturers, and serial numbers.
Here, the effects of the present invention, particularly related to tilt, will be described.
[0022]
FIG. 3 shows a case where a label (thickness: 50 μm, area: 3 mm 2 ) is provided by printing on a half part of the entire circumference of the clamp area as in the present invention (inner printing), and a case in which the label is provided as in the related art (surface 9 is a table showing how the tilt is different between printing and printing. FIGS. 4 and 5 plot the variation from a radius of 22 mm to a spiral (by rotating the measuring device in the radial direction while rotating the disk) to a radius of 58 mm. FIG. Is a surface-printed disk. In FIG. 3, r is the radial position of the disk, and “width” is the fluctuation range of the tilt in one rotation of the disk measured at the radii of 30 mm and 50 mm.
[0023]
As can be seen from the above-mentioned tables and graphs, it can be understood that the fluctuation width is much smaller with the inner surface printing as in the present invention. This means that a slight inclination of the disk hardly occurs, which is effective for performing good signal reproduction on a disk with high density recording.
[0024]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the display means on the flat surface around the center hole of the disc can maintain the display state clearly and stably without adversely affecting the reference surface for clamping. it can. In particular, according to the present invention, even fine characters can be displayed in a legible manner.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing another embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an explanatory diagram for explaining the effect of the disk structure of the present invention.
FIG. 4 is a diagram showing a tilt measurement graph for explaining the same effect.
FIG. 5 is a diagram showing a tilt measurement graph for explaining the effect similarly.
FIG. 6 is a diagram showing a conventional disk structure.
[Explanation of symbols]
11, 12: first and second disks, 11a, 12a: light-transmitting disk substrate, 11b, 12b: reflective film, 11c, 12c: protective film, 13: adhesive layer, 11d, 12d: display member, 11e, 12e: concave portion, 11x, 12x: lens portion.