JP3585199B2 - Substrate processing equipment - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウエハや液晶表示装置用ガラス基板のような各種の被処理基板に対してガスを用いた処理を施すための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の製造工程では、複数枚の半導体ウエハ(以下単に「ウエハ」という。 )を一括して処理するバッチ式のウエハ処理装置が用いられる場合がある。この種のウエハ処理装置は、複数枚のウエハを一括して薬液などに浸漬させ、これによりウエハ表面を洗浄したりウエハ表面に形成された薄膜を除去したりするために用いられ、たとえばこのような薬液処理を行うための複数の薬液処理部と、薬液処理後のウエハを水洗いし、さらに減圧乾燥させる減圧乾燥部とを備えている。
【0003】
図5は、従来の減圧乾燥部の全体構成を示す概念図である。減圧乾燥部900は、純水によってウエハWを水洗いするとともに、処理用IPA(イソプロピルアルコール)ベーパを利用してウエハWを乾燥させるものである。さらに詳述すると、減圧乾燥部900は、複数枚のウエハWを整列保持する昇降可能なウエハガイド901を備えている。減圧乾燥部900は、ウエハガイド901を下降させてウエハWを貯留槽902内の純水に浸漬させ、ウエハWを貯留槽902に貯留されている純水にて水洗いした後、細長いIPA管903に形成された複数のIPA吐出孔904から処理用IPAベーパを吐出させるとともに、ウエハガイド901を上昇させる。この上昇過程において、ウエハWに付着している水滴はIPAベーパと置換され、その結果水滴がウエハWから除去されるとともにウエハW表面がIPAベーパによって覆われる。さらに、この状態において減圧乾燥部900内を減圧させる。その結果、ウエハW表面を覆っていたIPAベーパが蒸発する。これにより、ウエハWが乾燥される。
【0004】
処理用IPAベーパは、IPAベーパ供給機構910からIPA管903に供給されるようになっている。IPAベーパ供給機構910は、IPA管903に接続されたガス吐出路911、ガス吐出路911のIPA管903とは反対側に接続されたガス供給路912、およびガス供給路912のガス吐出路911とは反対側に接続されたIPAベーパ生成部913を有し、IPAベーパ生成部913で生成された処理用IPAベーパをガス供給路912およびガス吐出路911を介してIPA管903に供給する。
【0005】
IPAベーパ生成部913は、IPAベーパとNガスとを混合し、比較的高温の処理用IPAベーパを発生させる。Nガスは、Nタンク920からN供給路921を介して供給されるようになっている。N供給路921の途中部には、ごみなどの異物を除去するフィルタ922、Nガスの供給量を検出する流量計923、およびN供給弁924が介装されている。
【0006】
ガス供給路912は、IPAベーパ生成部913の側面に接続されており、その途中部には、IPAベーパ供給弁914が介装されている。
ガス吐出路911の途中部には、ヒータ915が介装されており、さらに、ヒータ915の下流側には、ヒータ915の出口付近のガス吐出路911の表面温度を検出する温度センサ916、およびごみなどの異物除去のためのフィルタ917が介装されている。
【0007】
処理が行われる際には、N供給弁924およびIPAベーパ供給弁914が開成される。これに伴って、Nタンク920内のNガスは、フィルタ922により異物が除去された後、IPAベーパ生成部913に供給される。この場合におけるNガスの供給量は、流量計923の検出値に基づいて調整されている。IPAベーパ生成部913で生成された処理用IPAベーパは、ガス供給路912を介してガス吐出路911に導かれ、ヒータ915により加熱される。ヒータ915の発熱量は、温度センサ916の検出値に基づいてヒータ915の出口付近のガス吐出路911の表面温度がほぼ一定になるように調整されている。その後、処理用IPAベーパは、フィルタ917により異物が除去された後、IPA管903に供給される。
【0008】
ところで、処理が行われていない場合、ガス吐出路911およびIPA管903の表面温度は低くなる。この状態において高温の処理用IPAベーパをガス吐出路911およびIPA管903に供給すると、処理用IPAベーパは通過中に冷やされ、その温度が結露点T0℃(たとえばT0=40)に達したときに、ガス吐出路911およびIPA管903内において結露する。この結露は、ヒータ915から離れているIPA管903の先端において特に顕著に発生する。この場合、その後に導かれてくる処理用IPAベーパに結露した液が混入する。その結果、ウエハWの表面に液が付着し、パーティクルとなる。
【0009】
そこで、IPA供給機構910は、処理が行われていない期間においてガス吐出路911およびIPA管903を温めておくために、Nガスをガス吐出路911およびIPA管903に常時リークするようにしている。すなわち、IPA供給機構910は、N供給路921とガス吐出路911とを直接接続するN分岐路930を備えている。N分岐路930の途中部には、Nリーク弁931が介装されている。また、N分岐路930の途中部には、Nリーク弁931の上流側と下流側とを直接接続し、流量調整弁933が介装されたバイパス路932が備えられている。
【0010】
処理が行われていない期間においては、N供給弁924およびIPAベーパ供給弁914、ならびにNリーク弁931は閉成されている。この場合、Nタンク920内のNガスは、N供給路921からN分岐路930にいったん導かれ、さらに、バイパス路932を通ってN分岐路930に再度導かれた後、ガス吐出路911に導かれる。そして、ガス吐出路911においてヒータ915により加熱され、IPA管903に導かれる。このようにして、ガス吐出路911およびIPA管903を常時温めるようにしている。
【0011】
なお、Nリーク弁931は、主として、減圧処理部10内の酸素濃度を低下させる目的で、減圧乾燥処理が開始される際に一時的に開成されるようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような構成のIPA供給機構910においても、処理用IPAベーパはガス吐出路911およびIPA管903内において結露し、その結果上述のようなパーティクルのウエハWへの付着などの不具合の発生が避けられなかった。
【0013】
さらに具体的に説明すると、IPA供給機構910では、ヒータ915に供給される前のNガスの温度は低いために、ヒータ915においてNガスを十分に温めることが困難であった。したがって、ガス吐出路911およびIPA管903の表面を十分に温めることができず、結露の発生を防止することができなかった。
【0014】
また、IPA供給機構910では、ヒータ915の出口からIPA管903までが比較的遠いために、処理用IPAベーパはIPA管903に達するまでの間に冷やされ、その結果ガス吐出路911およびIPA管903の表面を十分に温めることができなかった。そのため、結露の発生を防止することができなかった。特に、IPA管903の先端はヒータ915の出口から最も遠いから、処理用IPAベーパが結露しやすくなっていた。
【0015】
さらに、IPA供給機構910では、断面積が大きなフィルタ917がヒータ915の下流側に配置されているから、ヒータ915によっていったん温められたNガスは、フィルタ917を通過することによって温度が低下していた。その結果、ガス吐出路911およびIPA管903を十分に温めることができず、結露の発生を防止することができなかった。
【0016】
そこで、本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、ウエハなどの基板にガスを供給して処理する場合に、ガスの結露を防止できる基板処理装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板に対して処理ガスを吐出するための吐出口を一方端側に有する処理ガス吐出路と、上記処理ガスとしての処理用イソプロピルアルコールベーパを発生するイソプロピルアルコールベーパ発生部と、上記処理ガス吐出路の他方端側に接続され、上記イソプロピルアルコールベーパ発生部で発生した処理用イソプロピルアルコールベーパを上記処理ガス吐出路に供給する処理ガス供給路と、上記処理ガス吐出路の他方端側に接続され、配管加熱用ガスを上記処理ガス吐出路に供給する配管加熱用ガス供給路と、上記配管加熱用ガスを上記処理ガス吐出路に供給されるよりも以前に加熱するためのガス加熱手段とを含み、上記イソプロピルアルコールベーパ発生部は、ヒータを有し、このヒータによって加熱されたイソプロピルアルコール液を貯留する加熱槽と、上面が開口されたイソプロピルアルコールベーパ発生槽を内部に有し、このイソプロピルアルコールベーパ発生槽に貯留されたイソプロピルアルコール液からの蒸発によって発生したイソプロピルアルコールベーパと不活性ガスとを内部空間で混合して処理用イソプロピルアルコールベーパを生成し、この処理用イソプロピルアルコールベーパを上記処理ガス供給路に供給するガス混合室と、上記加熱槽内のイソプロピルアルコール液を上記イソプロピルアルコールベーパ発生槽へと取り込む取込部と有するものであることを特徴とする基板処理装置である。
【0018】
本発明によれば、処理ガス吐出路に供給する前に前もって配管加熱用ガスを加熱するようにしているから、処理ガス吐出路の全体を十分に温めることができる。したがって、たとえば処理前に当該配管加熱用ガスを処理ガス吐出路にリークさせておけば、処理時には処理ガス吐出路は十分に温まっているから、処理ガス吐出路に供給される処理ガスが冷めることはない。そのため、処理ガスが結露するのを防止できるから、パーティクルの基板への付着を防ぐことができる。よって、高品質な基板を提供することができる。
【0019】
請求項2記載の発明は、上記配管加熱用ガスは、不活性ガスであることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置である。
本発明によれば、配管加熱用ガスは化学的に安定な不活性ガスであるから、基板処理に与える影響を最小限に抑えることができる。
請求項3記載の発明は、上記処理ガス吐出路を加熱するための吐出路加熱手段をさらに含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の基板処理装置である。
【0020】
本発明によれば、配管加熱用ガスだけでなく、処理ガス吐出路が温められるから、処理ガス吐出路を効率的に、かつ十分に温めることができる。したがって、処理ガスの結露を一層確実に防止できる。
請求項4記載の発明は、上記処理ガス吐出路および処理ガス供給路のうち少なくとも一方の周囲に断熱材を周設したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置である。
【0021】
本発明によれば、処理ガス吐出路および処理ガス供給路のうち少なくとも一方の周囲に周設した断熱材によって、通過する処理ガスが冷えるのをさらに確実に防止できるから、処理ガスの結露をより一層確実に防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の基板処理装置である減圧乾燥部が適用されるウエットステーションの全体構成を示す斜視図である。このウエットステーション1は、カセットCに収納されている複数枚(たとえば26枚)のウエハWに対して薬液処理を施すためのものである。
【0023】
ウエットステーション1は、2カセット分の枚数(たとえば52枚)のウエハWの向きを整えるための整列部2と、向きが整えられた後のウエハWをカセットCから一括して取り出すための取出部3と、取出部3によってカセットから取り出されたウエハWに対して薬液処理を施すための複数の薬液処理部4、5、6、7、8および9と、薬液処理後の複数枚のウエハWを一括して水洗いし、かつ減圧乾燥させる減圧乾燥部10とを備えている。整列部2、取出部3、薬液処理部4〜9および減圧乾燥部10は、所定の処理部配列方向aに沿って直線状に配置されている。
【0024】
薬液処理部4〜9は、複数枚のウエハWを一括して所定の薬液に浸漬させることによってウエハWを処理するものである。すなわち、各薬液処理部4〜9の内部には、たとえばアンモニア、フッ酸、硫酸などの薬液を貯留できる貯留槽(図示せず)が配置されており、薬液が貯留されている貯留槽内にウエハWを浸漬させることによって、ウエハWの表面が洗浄されたりウエハWの表面に形成されている薄膜が除去されたりするようになっている。
【0025】
また、このウエットステーション1は、取出部3から減圧乾燥部10までの間において、複数枚のウエハWを一括して搬送するためのウエハ搬送ロボット11を備えている。ウエハ搬送ロボット11は、処理部配列方向aに沿って移動可能なもので、処理部配列方向aに関して開閉可能なウエハ保持チャック12を有している。ウエハ保持チャック12は、ウエハ搬送ロボット11に対して昇降自在に取り付けられている。この構成により、薬液処理部4〜9および減圧乾燥部10の内部にまで下降してウエハWの受け渡しを行うことができるようになっている。
【0026】
図2は、減圧乾燥部10の全体構成を示す概念図である。減圧乾燥部10は、純水によってウエハWを水洗いするとともに、処理ガスとしての処理用IPA(イソプロピルアルコール)ベーパを利用してウエハWを乾燥させるものである。さらに詳述すると、減圧乾燥部10は、チャンバ20と、チャンバ20内に設けられ、ウエハWを保持するための昇降可能なウエハガイド40と、チャンバ20内に設けられ、純水洗浄処理に必要な純水が貯留される貯留槽80と、処理用IPAベーパをチャンバ20内に供給するためのIPA管140と、チャンバ20を減圧するための減圧ポンプ31とを備えている。
【0027】
IPA管140は、PFA(Tetra−fluoro−ethylene ・ perfluoro−alkyl−vinylether copolymer)などの樹脂によって構成された細長いもので、処理用IPAベーパが吐出される複数のIPA吐出孔(吐出口)141を有している。
また、減圧乾燥部10は、処理用IPAベーパをIPA管140に供給するためのIPA供給機構800を備えている。IPA供給機構800は、IPA管140に接続されたガス吐出路810、ガス吐出路810のIPA管140とは反対側の接続端810aに接続されたガス供給路(処理ガス供給路)820、およびガス供給路820のガス吐出路810とは反対側に接続されたIPAベーパ生成部830を有し、IPAベーパ生成部830で生成された処理用IPAベーパをガス供給路820およびガス吐出路810を介してIPA管140に供給する。
【0028】
なお、この実施形態では、ガス吐出路810およびIPA管140が処理ガス吐出路に相当する。
IPAベーパ生成部830は、IPAベーパとNガスとを混合し、比較的高温の処理用IPAベーパを生成するものである。すなわち、IPAベーパ生成部830は、加熱されたIPA液が貯留されるとともに、Nガスが供給される2つのガス混合室831を備えている。ガス混合室831では、貯留されているIPA液が蒸発することで発生したIPAベーパとNガスとが混合され、処理用IPAベーパが生成される。
【0029】
ガス混合室831に供給されるNガスは、Nタンク840からN供給路841を介して供給されるようになっている。N供給路841の途中部には、Nガスの供給量を検出する流量計842、N供給弁843、およびごみなどの異物を除去するフィルタ844が、Nタンク840からIPAベーパ生成部830に向けてこの順に介装されている。
【0030】
ガス供給路820は、IPAベーパ生成部830のガス混合室831の上面に接続されている。ガス供給路820の途中部には、IPAベーパ供給弁821が介装されている。
ガス吐出路810の途中部には、ごみなどの異物除去のためのフィルタ811が介装されている。フィルタ811の下流側であって、フィルタ811の近傍位置とIPA管140の近傍位置との間には、ガス吐出路810に導かれるガスを温めるための第1ヒータ(吐出路加熱手段)812が配置されている。第1ヒータ812の最大発熱量は、W1(W)(たとえばW1=600)に設定されている。第1ヒータ812の下流近傍には、ガス吐出路810の表面温度を検出するための第1温度センサ813が配置されている。
【0031】
このように、断面積の大きなフィルタ811を第1ヒータ812の上流側に配置しているから、第1ヒータ812における加熱効率を向上できる。すなわち、第1ヒータ812の下流側にフィルタを配置するようにすれば、第1ヒータ812で温められたガスの温度がフィルタを通過することによって低下するのに対して、第1ヒータ812の上流側にフィルタ811を配置すれば、そのようなことはない。また、フィルタ811を第1ヒータ812の上流側に配置することによって、第1ヒータ812をIPA管140に近づけることができる。すなわち、第1ヒータ812とIPA管140との間を極短くすることができる。たとえば20cm程度にすることが可能である。
【0032】
また、IPA供給機構800は、Nガス(配管加熱用ガス)をチャンバ20内にリークさせるためのN分岐路(配管加熱用ガス供給路)850を備えている。N分岐路850は、ガス吐出路810およびIPA管140を常時温めておくためのものである。N分岐路850は、その一端がN供給路841のフィルタ844に対して上流側に接続され、かつその他端がフィルタ811に対して上流側のガス吐出路810の接続端810aに接続されている。N分岐路850は、所定の第1供給量K1(リットル/分)(たとえばK1=50)のNガスを通過させることができるものである。
【0033】
分岐路850の途中部には、Nリーク弁851が介装されている。また、N分岐路850の途中部には、Nリーク弁581の上流側と下流側とを直接接続するバイパス路852が備えられている。バイパス路852には、流量調整部弁853が介装されており、この流量調整弁853によって、バイパス路852を通るNガスの供給量を調整することができるようになっている。具体的には、第1供給量K1よりも少ない第2供給量K2(リットル/分)(たとえばK2=10)のNガスを通過させるように調整されている。
【0034】
さらに、バイパス路852の下流側には、N分岐路850内を通るNガスを温めるための第2ヒータ(ガス加熱手段)854が介装されている。第2ヒータ854の最大発熱量は、第1ヒータ812の最大発熱量W1よりも低いW2(W)(たとえばW2=200)である。第2ヒータ854の下流近傍には、第2ヒータ854の下流近傍のN分岐路850の表面温度を検出するための第2温度センサ855が配置されている。
【0035】
図3は、減圧乾燥部10の主要な電気的構成を示すブロック図である。減圧乾燥部10は、この減圧乾燥部10の制御中枢として機能する制御部860を備えている。制御部860は、マイクロコンピュータなどで構成されたもので、ROM861に格納された制御プログラムに従って種々の処理を実行する。
制御部860は、ROM861に格納されている制御プログラムに従って、リフタ60および減圧ポンプ31の駆動を制御する。
【0036】
制御部860には、入力信号として、流量計842の出力が与えられるようになっている。制御部860は、この流量計842の出力に基づいて、Nタンク840からのNガスの供給量を制御する。
また、制御部860には、第1および第2温度センサ813および855の出力が与えられるようになっている。制御部860は、この与えられる入力信号に基づいて、第1および第2ヒータ812および854の発熱量を制御する。
【0037】
さらに、制御部860は、ROM861に格納されている制御プログラムに従って、N供給弁843、IPAベーパ供給弁821およびNリーク弁851の開閉を制御する。
次に、減圧乾燥部10の動作の流れについて、図2および図3を参照して説明する。制御部860は、減圧乾燥部10に処理対象のウエハWが搬送されてくる以前においては、N供給弁843、IPAベーパ供給弁821およびNリーク弁851を閉成させる。また、第1および第2ヒータ812および854を動作させる。この場合、制御部860は、第1温度センサ813の出力を監視し、当該第1温度センサ813の出力に基づいて、第1ヒータ812の出口付近の配管温度が所定の第1温度T1℃(T1>125;たとえばT1=135±10)になるように、第1ヒータ812の発熱量を制御する。また、第2温度センサ855の出力を監視し、当該第2温度センサ855の出力に基づいて、第2ヒータ854の出口付近の配管温度が所定の第2温度T2℃(たとえばT2=90)になるように、第2ヒータ854の発熱量を制御する。
【0038】
以上の構成により、Nタンク840内のNガスは、N供給路841からN分岐路850に導かれ、バイパス路852を通る。この場合、Nガスの供給量は第2供給量K2となっている。バイパス路852を通ったNガスは、その後、第2ヒータ854により加熱される。その結果、第2ヒータ854を通過した直後のNガスの温度は、ほぼ第2温度T2となっている。その後、当該第2温度T2のNガスは、ガス吐出路810に導かれる。なお、この場合、IPAベーパ供給弁821は閉成されているから、NガスはIPAベーパ供給路820には導かれない。
【0039】
ガス吐出路810に導かれたNガスは、フィルタ811を通って第1ヒータ812に向けて導かれ、第1ヒータ812を通過する。ここで、Nガスがフィルタ811を通過する際、Nガスの温度はいったん低下する。しかし、その後に第1ヒータ812によって第1温度T1まで上昇させられる。
第1ヒータ812を通過した後の第1温度T1のNガスは、IPA管140に導かれ、IPA吐出孔141からチャンバ20内に吐出される。この場合、第1ヒータ812はIPA管140の近傍位置に配置されているから、第1温度T1のNガスはほとんど冷えることなく、IPA管140の先端まで導かれる。これにより、ガス吐出路810はもちろん、IPA管140の先端の表面温度までをも十分に温めることができる。
【0040】
処理対象のウエハWがウエハ搬送ロボット11によって搬送されてくると、ウエハ搬送ロボット11は、ウエハ保持チャック12をチャンバ20に挿入させ、ウエハWをウエハガイド40に渡す。その後、制御部860は、リフタ60を駆動してウエハガイド40を下降させ、純水が貯留されている貯留槽80に収容させる。そして、この状態において貯留槽80内の純水をオーバーフローさせる。これにより、ウエハWに純水洗浄処理が施される。
【0041】
純水洗浄処理が終了すると、制御部860は、Nリーク弁851を開成させる。その結果、Nガスは、バイパス路852に加えて、Nリーク弁851を通過する。これにより、第2ヒータ854および第1ヒータ812で加熱され、さらにガス吐出路810およびIPA管140を介してチャンバ20内に供給されるNガスの供給量は、第2供給量K2よりも多い第1供給量K1となる。すなわち、チャンバ20内に多量のNガスが一気に供給されるから、チャンバ20内の酸素濃度が急激に低下する。これにより、減圧乾燥処理が開始された後にチャンバ20内にIPAベーパが供給されても、当該IPAベーパが酸素と化学反応するのを防止できる。また、第2ヒータ854で加熱された多量のNガスがガス吐出路810およびIPA管140を通過するから、ガス吐出路810およびIPA管140をさらに温めることができる。
【0042】
その後、制御部860は、Nリーク弁851を閉成させるとともに、N供給弁843およびIPAベーパ供給弁821を開成させる。その結果、Nタンク840内のNガスはN供給路841を介してIPAベーパ生成部830のガス混合室831に供給される。そして、ガス混合室831で発生されているIPAベーパとNガスとが混合され、処理用IPAベーパが生成される。生成された処理用IPAベーパは、ガス供給路820を介してガス吐出路810に導かれる。このとき、処理用IPAベーパは、N分岐路850からガス供給路820に導かれる第2供給量K2のNガスと混合される。その後、処理用IPAベーパは、第1ヒータ812によって温められた後、IPA管140に導かれ、IPA吐出孔141からチャンバ20内に供給される。
【0043】
この場合、ガス吐出路810およびIPA管140は処理前に予め十分に温められている。また、断面積の大きなフィルタ811を第1ヒータ812の上流側に配置している。さらに、これに関連して、第1ヒータ812がIPA管140の近傍位置に配置されている。したがって、処理用IPAベーパが通過中に冷えることはない。すなわち、処理用IPAベーパの温度が結露点T0℃にまで低下することはないから、処理用IPAベーパがガス吐出路810およびIPA管140において結露することはない。
【0044】
一方、制御部860は、処理用IPAベーパの供給を開始してから所定時間経過後に、リフタ60を駆動してウエハガイド40を上昇させ、ウエハWを貯留槽80内の純水から引き上げる。その結果、この上昇過程において、ウエハWの表面に付着している水滴が処理用IPAベーパと置換する。すなわち、ウエハW表面の水滴が除去されるとともにウエハWの表面が処理用IPAベーパによって覆われる。
【0045】
その後、制御部860は、Nリーク弁851を閉成させ、第2供給量K2のNガスをチャンバ20内にリークさせつつ、減圧ポンプ31を駆動させる。その結果、チャンバ20内の空気が減圧ポンプ31に吸引され、チャンバ20内が減圧される。このとき、ウエハWの表面を覆っている処理用IPAベーパが蒸発する。これにより、ウエハWの表面が乾燥される。
【0046】
減圧乾燥処理が終了すると、制御部860は、N2 リーク弁851のみを開成させる。これにより、チャンバ20内が大気圧に戻される。
図4は、IPAベーパ生成部830の外観構成を一部を切り欠いて示す正面図である。IPAベーパ生成部830は、底部に第3ヒータ870が取り付けられ、この第3ヒータ870によって第3温度T3℃(たとえばT3=50)に加熱されたIPA液が貯留されている加熱槽871と、2つのガス混合室831と、加熱槽871に貯留されているIPA液をガス混合室831に導くためのIPA取込部872とを備えている。
【0047】
ガス混合室831は、内部空間を有し、この内部空間内に、上面が開口されたIPAベーパ発生槽832をそれぞれ備えている。ガス混合室831の幅方向jに関する一方の端部には、N2 供給路841が接続されている。また、ガス混合室831の方向jに関する他方の端部付近の上面には、ガス供給路820が接続されている。
【0048】
IPA取込部872は、加熱槽871に接続され、加熱槽871の上方に向けて延びたIPA汲上路873を備えている。IPA汲上路873の加熱槽871の反対側は、ベローズポンプ874の吸込口875に接続されている。ベローズポンプ874の吐出口876には、IPA分配路877が接続されている。IPA分配路877は、正面から見た場合に、ベローズポンプ874に隠れるように配置され、かつ下方に延びている。IPA分配路877のベローズポンプ874の吐出口876とは反対側は、幅方向jにほぼ直交する奥行方向kに関して2つに分岐しており、各々の先端はそれぞれIPAベーパ発生槽832に達している。
【0049】
ベローズポンプ874が駆動されると、加熱槽871に貯留されているIPA液がIPA汲上路873を介してベローズポンプ874に吸い込まれる。このIPA液は、その後、ベローズポンプ874の吐出口876からIPA分配路877を介してIPAベーパ発生槽832に導かれ、このIPAベーパ発生槽832に貯留される。IPA液は、上述のように、加熱されたものであるから、IPAベーパ発生槽832において蒸発する。その結果、ガス混合室831の内部空間内にIPAベーパが発生する。この状態においてN2 供給路841からN2 ガスがガス混合室831に供給されると、当該N2 ガスとIPAベーパとが混合され、処理用IPAベーパが生成される。生成された処理用IPAベーパは、そのままN2 ガスの流れに伴って移動し、ガス混合室831の上面に接続されているガス供給路820に導かれる。
【0050】
以上のように本実施形態によれば、チャンバ20内に常時リークすべきNガスをガス吐出路810に導く前に第2ヒータ854によって前もって温めている。また、断面積の大きなフィルタ811を第1ヒータ812の上流側に配置しており、さらにこれに関連して、第1ヒータ812をIPA管140の近傍位置に配置している。したがって、ガス吐出路810およびIPA管140を十分に温めることができる。そのため、処理用IPAベーパがガス吐出路810およびIPA管140を通過する間に冷めるのを防止できる。よって、処理用IPAベーパがガス吐出路810およびIPA管140において結露するのを防止できる。そのため、ウエハWにパーティクルが付着するのを防止できる。しかも、化学的に安定したNガスを用いているから、当該Nガスをチャンバ20内に常時リークさせても、ウエハWに与える影響を最小限に抑えることができる。よって、処理を良好に行うことができる。そのため、高品質なウエハWを提供することができる。
【0051】
また、ガス混合室831の上面から処理用IPAベーパを取り出すようにしているから、従来のように側面から処理用IPAベーパを取り出すようにする場合と比較して、ガス供給路820内において処理用IPAベーパがたとえ結露した場合であっても、IPAベーパ生成部830に流下させることができる。よって、パーティクルの発生を防止することができる。
【0052】
本発明の実施の一形態の説明は以上のとおりであるが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。たとえば上記実施形態では、ガス吐出路810およびIPA管140を常時温めておくために使用する配管加熱用ガスとしてNガスを用いているが、たとえばNガス以外の不活性ガスを用いるようにしてもよく、また、ウエハWに施すべき処理に影響のないガスであれば、不活性ガス以外のガスを用いてもよい。
【0053】
また、上記実施形態にかかるIPA供給機構800において、ガス吐出路810の周囲に、たとえばシリコンなどのスポンジ状の断熱材を周設してもよい。この構成によれば、ガス吐出路810をさらに十分に温めることができるから、結局、処理用IPAベーパが通過中に冷えるのをさらに抑えることができる。そのため、処理用IPAベーパが結露するのを一層確実に防止できる。また、ガス吐出路810の代わりに、またはガス吐出路810とともに、断熱材をガス供給路820に周設するようにしてもよい。ガス吐出路810およびガス供給路820の両方に断熱材を周設する場合には、処理用IPAベーパが冷えるのを一層確実に抑えることができる。
【0054】
さらに、第2ヒータ854をN分岐路850ではなく、たとえばN供給路841に配置するようにしてもよい。要は、Nガスがガス吐出路810に供給されるよりも以前においてNガスを加熱することができる位置に配置すればよい。
さらにまた、上記実施形態では、ウエハWを処理対象にした装置を例にとって説明しているが、液晶表示装置用ガラス基板など各種の被処理基板を処理対象にした装置に対しても、本発明は適用できる。
【0055】
その他、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の基板処理装置である減圧乾燥部が適用されるウエットステーションの全体構成を示す斜視図である。
【図2】減圧乾燥部の全体構成を示す概念図である。
【図3】減圧乾燥部の主要な電気的構成を示すブロック図である。
【図4】IPAベーパ生成部の外観構成を一部を切り欠いて示す正面図である。
【図5】従来の減圧乾燥部の全体構成を示す概念図である。
【符号の説明】
10 減圧乾燥部
140 IPA管(処理ガス吐出路)
141 IPA吐出孔(吐出口)
800 IPA供給機構
810 ガス吐出路(処理ガス吐出路)
812 第1ヒータ(吐出路加熱手段)
820 ガス供給路(処理ガス供給路)
841 N供給路(配管加熱用ガス供給路)
850 N分岐路(配管加熱用ガス供給路)
854 第2ヒータ(ガス加熱手段)
W ウエハ
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an apparatus for performing a process using a gas on various substrates to be processed such as a semiconductor wafer and a glass substrate for a liquid crystal display device.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND In a semiconductor device manufacturing process, a batch-type wafer processing apparatus that collectively processes a plurality of semiconductor wafers (hereinafter, simply referred to as “wafers”) may be used. This type of wafer processing apparatus is used to collectively immerse a plurality of wafers in a chemical solution or the like, thereby cleaning the wafer surface or removing a thin film formed on the wafer surface. A plurality of chemical processing sections for performing a chemical processing, and a reduced-pressure drying section for washing the wafer after the chemical processing with water and further drying under reduced pressure.
[0003]
FIG. 5 is a conceptual diagram showing the entire configuration of a conventional reduced-pressure drying unit. The reduced-pressure drying unit 900 is for washing the wafer W with pure water and drying the wafer W using IPA (isopropyl alcohol) vapor for processing. More specifically, the reduced-pressure drying unit 900 includes a vertically movable wafer guide 901 that aligns and holds a plurality of wafers W. The reduced-pressure drying unit 900 lowers the wafer guide 901 to immerse the wafer W in the pure water in the storage tank 902, rinses the wafer W with the pure water stored in the storage tank 902, and then removes the elongated IPA tube 903. In addition, the processing IPA vapor is discharged from the plurality of IPA discharge holes 904 formed at the same time, and the wafer guide 901 is raised. During this ascent process, the water droplets adhering to the wafer W are replaced with the IPA vapor, and as a result, the water droplets are removed from the wafer W and the surface of the wafer W is covered with the IPA vapor. Further, in this state, the pressure in the reduced-pressure drying unit 900 is reduced. As a result, the IPA vapor covering the surface of the wafer W evaporates. Thereby, the wafer W is dried.
[0004]
The processing IPA vapor is supplied from the IPA vapor supply mechanism 910 to the IPA pipe 903. The IPA vapor supply mechanism 910 includes a gas discharge path 911 connected to the IPA pipe 903, a gas supply path 912 connected to the gas discharge path 911 on a side opposite to the IPA pipe 903, and a gas discharge path 911 of the gas supply path 912. And an IPA vapor generation unit 913 connected to the opposite side, and supplies the processing IPA vapor generated by the IPA vapor generation unit 913 to the IPA pipe 903 via the gas supply path 912 and the gas discharge path 911.
[0005]
The IPA vapor generation unit 913 includes the IPA vapor and N 2 The gas is mixed to generate a relatively high temperature processing IPA vapor. N 2 The gas is N 2 N from tank 920 2 The power is supplied via a supply path 921. N 2 A filter 922 for removing foreign substances such as dust is provided in the middle of the supply path 921. 2 A flow meter 923 for detecting a gas supply amount, and N 2 A supply valve 924 is provided.
[0006]
The gas supply passage 912 is connected to a side surface of the IPA vapor generation unit 913, and an IPA vapor supply valve 914 is provided in the middle thereof.
A heater 915 is interposed in the middle of the gas discharge path 911, and a temperature sensor 916 for detecting the surface temperature of the gas discharge path 911 near the outlet of the heater 915 is provided downstream of the heater 915. A filter 917 for removing foreign matter such as dust is provided.
[0007]
When processing is performed, N 2 The supply valve 924 and the IPA vapor supply valve 914 are opened. Accordingly, N 2 N in tank 920 2 The gas is supplied to the IPA vapor generator 913 after the foreign matter is removed by the filter 922. N in this case 2 The gas supply amount is adjusted based on the detection value of the flow meter 923. The processing IPA vapor generated by the IPA vapor generation unit 913 is guided to the gas discharge path 911 via the gas supply path 912, and is heated by the heater 915. The heat value of the heater 915 is adjusted based on the detection value of the temperature sensor 916 so that the surface temperature of the gas discharge passage 911 near the outlet of the heater 915 becomes substantially constant. Thereafter, the processing IPA vapor is supplied to the IPA pipe 903 after the foreign matter is removed by the filter 917.
[0008]
By the way, when the processing is not performed, the surface temperatures of the gas discharge path 911 and the IPA pipe 903 become low. In this state, when the high-temperature processing IPA vapor is supplied to the gas discharge path 911 and the IPA pipe 903, the processing IPA vapor is cooled during the passage, and the temperature reaches a dew point T0 ° C. (for example, T0 = 40). Then, dew is formed in the gas discharge path 911 and the IPA pipe 903. This dew condensation is particularly noticeable at the tip of the IPA tube 903 that is remote from the heater 915. In this case, the condensed liquid mixes into the processing IPA vapor that is guided thereafter. As a result, the liquid adheres to the surface of the wafer W and becomes particles.
[0009]
Therefore, the IPA supply mechanism 910 is configured to maintain the gas discharge path 911 and the IPA pipe 903 in a period in which the processing is not performed. 2 Gas is constantly leaked to the gas discharge path 911 and the IPA pipe 903. That is, the IPA supply mechanism 910 2 N that directly connects the supply path 921 and the gas discharge path 911 2 A branch 930 is provided. N 2 In the middle of the fork 930, N 2 A leak valve 931 is interposed. Also, N 2 In the middle of the fork 930, N 2 A bypass path 932 is provided, which directly connects the upstream side and the downstream side of the leak valve 931 and in which a flow control valve 933 is interposed.
[0010]
In the period when no processing is performed, N 2 Supply valve 924 and IPA vapor supply valve 914, and N 2 Leak valve 931 is closed. In this case, N 2 N in tank 920 2 The gas is N 2 Supply path 921 to N 2 It is led to the branch path 930 once and further passes through the bypass path 932 to N 2 After being guided again to the branch path 930, it is guided to the gas discharge path 911. Then, the gas is heated by the heater 915 in the gas discharge path 911, and is guided to the IPA pipe 903. In this way, the gas discharge path 911 and the IPA pipe 903 are always heated.
[0011]
Note that N 2 The leak valve 931 is temporarily opened when the vacuum drying process is started, mainly for the purpose of reducing the oxygen concentration in the vacuum processing unit 10.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
However, even in the IPA supply mechanism 910 having the above-described configuration, the processing IPA vapor condenses in the gas discharge path 911 and the IPA pipe 903, and as a result, the above-described problems such as the adhesion of the particles to the wafer W may occur. Outbreak was inevitable.
[0013]
More specifically, in the IPA supply mechanism 910, N 2 Since the temperature of the gas is low, N 2 It was difficult to warm the gas sufficiently. Therefore, the surfaces of the gas discharge path 911 and the IPA pipe 903 could not be sufficiently warmed, and the occurrence of dew could not be prevented.
[0014]
In the IPA supply mechanism 910, since the distance from the outlet of the heater 915 to the IPA pipe 903 is relatively far, the processing IPA vapor is cooled before reaching the IPA pipe 903, and as a result, the gas discharge path 911 and the IPA pipe 903 could not be sufficiently warmed. Therefore, the occurrence of dew cannot be prevented. In particular, since the distal end of the IPA tube 903 is farthest from the outlet of the heater 915, the processing IPA vapor tends to form dew.
[0015]
Further, in the IPA supply mechanism 910, since the filter 917 having a large cross-sectional area is arranged on the downstream side of the heater 915, the N. 2 The temperature of the gas was lowered by passing through the filter 917. As a result, the gas discharge path 911 and the IPA pipe 903 could not be sufficiently heated, and the occurrence of dew could not be prevented.
[0016]
Therefore, an object of the present invention is to solve the above-mentioned technical problem and to provide a substrate processing apparatus capable of preventing dew condensation of a gas when processing by supplying a gas to a substrate such as a wafer.
[0017]
Means for Solving the Problems and Effects of the Invention
The invention according to claim 1 for achieving the above object has a processing gas discharge passage having a discharge port on one end side for discharging a processing gas to a substrate, An isopropyl alcohol vapor generation unit that generates isopropyl alcohol vapor for processing as the processing gas; Connected to the other end of the processing gas discharge path, The isopropyl alcohol vapor for processing generated in the isopropyl alcohol vapor generation section is A processing gas supply path for supplying the processing gas discharge path, a pipe heating gas supply path connected to the other end of the processing gas discharge path, and supplying a pipe heating gas to the processing gas discharge path; Gas heating means for heating the heating gas before it is supplied to the processing gas discharge path. The isopropyl alcohol vapor generation section has a heater, which stores therein an isopropyl alcohol liquid heated by the heater, and an isopropyl alcohol vapor generation tank having an open upper surface. The isopropyl alcohol vapor generated by evaporation from the isopropyl alcohol liquid stored in the vapor generation tank and an inert gas are mixed in an internal space to generate isopropyl alcohol vapor for processing, and the isopropyl alcohol vapor for processing is treated with the above processing gas. A gas mixing chamber to be supplied to the supply path, and a take-in section for taking the isopropyl alcohol liquid in the heating tank into the isopropyl alcohol vapor generation tank. A substrate processing apparatus characterized in that:
[0018]
According to the present invention, since the pipe heating gas is heated in advance before being supplied to the processing gas discharge path, the entire processing gas discharge path can be sufficiently warmed. Therefore, for example, if the pipe heating gas is leaked to the processing gas discharge path before processing, the processing gas discharge path is sufficiently warmed during processing, so that the processing gas supplied to the processing gas discharge path is cooled. There is no. Therefore, dew condensation of the processing gas can be prevented, so that particles can be prevented from adhering to the substrate. Therefore, a high-quality substrate can be provided.
[0019]
The invention according to claim 2 is the substrate processing apparatus according to claim 1, wherein the pipe heating gas is an inert gas.
According to the present invention, since the pipe heating gas is an inert gas that is chemically stable, the influence on the substrate processing can be minimized.
The invention according to claim 3 is the substrate processing apparatus according to claim 1 or 2, further comprising a discharge path heating means for heating the processing gas discharge path.
[0020]
According to the present invention, not only the pipe heating gas but also the processing gas discharge path is warmed, so that the processing gas discharge path can be efficiently and sufficiently heated. Therefore, dew condensation of the processing gas can be more reliably prevented.
4. The substrate processing apparatus according to claim 1, wherein a heat insulating material is provided around at least one of the processing gas discharge path and the processing gas supply path. It is.
[0021]
According to the present invention, the heat insulating material provided around at least one of the processing gas discharge path and the processing gas supply path can more reliably prevent the passing of the processing gas from cooling, so that the dew condensation of the processing gas can be reduced. This can be prevented more reliably.
[0022]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is a perspective view showing the overall configuration of a wet station to which a reduced-pressure drying unit as a substrate processing apparatus according to an embodiment of the present invention is applied. The wet station 1 is for performing a chemical treatment on a plurality of (for example, 26) wafers W stored in a cassette C.
[0023]
The wet station 1 includes an aligning unit 2 for adjusting the orientation of the wafers W for two cassettes (for example, 52), and an unloading unit for unloading the wafers W whose orientation has been adjusted from the cassette C at a time. 3, a plurality of chemical processing units 4, 5, 6, 7, 8 and 9 for performing chemical processing on the wafer W taken out of the cassette by the unloading unit 3, and a plurality of wafers W after the chemical processing. And a reduced-pressure drying unit 10 for simultaneously washing with water and drying under reduced pressure. The alignment unit 2, the extraction unit 3, the chemical processing units 4 to 9 and the reduced-pressure drying unit 10 are linearly arranged along a predetermined processing unit arrangement direction a.
[0024]
The chemical processing units 4 to 9 process the wafers W by immersing a plurality of wafers W in a predetermined chemical at a time. That is, a storage tank (not shown) capable of storing a chemical such as ammonia, hydrofluoric acid, or sulfuric acid is disposed inside each of the chemical processing units 4 to 9, and is provided in the storage tank in which the chemical is stored. By immersing the wafer W, the surface of the wafer W is cleaned or a thin film formed on the surface of the wafer W is removed.
[0025]
In addition, the wet station 1 includes a wafer transfer robot 11 for transferring a plurality of wafers W collectively from the unloading unit 3 to the reduced-pressure drying unit 10. The wafer transfer robot 11 is movable along the processing unit arrangement direction a, and has a wafer holding chuck 12 that can be opened and closed in the processing unit arrangement direction a. The wafer holding chuck 12 is attached to the wafer transfer robot 11 so as to be able to move up and down. With this configuration, the wafer W can be transferred to the inside of the chemical processing units 4 to 9 and the reduced-pressure drying unit 10.
[0026]
FIG. 2 is a conceptual diagram illustrating the entire configuration of the reduced-pressure drying unit 10. The reduced-pressure drying unit 10 is for washing the wafer W with pure water and drying the wafer W using a processing IPA (isopropyl alcohol) vapor as a processing gas. More specifically, the reduced-pressure drying unit 10 is provided in the chamber 20, a wafer guide 40 that can be raised and lowered for holding the wafer W provided in the chamber 20, and is provided in the chamber 20, and is necessary for the pure water cleaning process. A storage tank 80 for storing pure water, an IPA pipe 140 for supplying processing IPA vapor into the chamber 20, and a decompression pump 31 for depressurizing the chamber 20 are provided.
[0027]
The IPA tube 140 is a long and thin resin made of a resin such as PFA (Tetra-fluoro-ethylene / perfluoro-alkylyl-vinylether copolymer), and has a plurality of IPA discharge holes (discharge ports) 141 from which processing IPA vapor is discharged. Have.
Further, the reduced-pressure drying unit 10 includes an IPA supply mechanism 800 for supplying the processing IPA vapor to the IPA pipe 140. The IPA supply mechanism 800 includes a gas discharge path 810 connected to the IPA pipe 140, a gas supply path (processing gas supply path) 820 connected to a connection end 810a of the gas discharge path 810 opposite to the IPA pipe 140, and An IPA vapor generator 830 is connected to the gas supply path 820 on the opposite side of the gas discharge path 810, and the processing IPA vapor generated by the IPA vapor generator 830 is connected to the gas supply path 820 and the gas discharge path 810. To the IPA pipe 140 via the
[0028]
In this embodiment, the gas discharge path 810 and the IPA pipe 140 correspond to a processing gas discharge path.
The IPA vapor generation unit 830 calculates the IPA vapor and N 2 The gas is mixed with the gas to generate a relatively high temperature processing IPA vapor. That is, the IPA vapor generation unit 830 stores the heated IPA liquid, 2 It has two gas mixing chambers 831 to which gas is supplied. In the gas mixing chamber 831, IPA vapor generated by evaporation of the stored IPA liquid and N 2 The gas is mixed with the gas to generate a processing IPA vapor.
[0029]
N supplied to the gas mixing chamber 831 2 The gas is N 2 N from tank 840 2 The power is supplied via a supply path 841. N 2 In the middle of the supply path 841, N 2 Flow meter 842 for detecting gas supply amount, N 2 The supply valve 843 and the filter 844 for removing foreign matter such as dust are 2 It is interposed in this order from the tank 840 to the IPA vapor generator 830.
[0030]
The gas supply path 820 is connected to the upper surface of the gas mixing chamber 831 of the IPA vapor generator 830. An IPA vapor supply valve 821 is provided in the middle of the gas supply path 820.
A filter 811 for removing foreign matter such as dust is provided in the middle of the gas discharge path 810. On the downstream side of the filter 811 and between the position near the filter 811 and the position near the IPA pipe 140, a first heater (discharge path heating means) 812 for warming the gas guided to the gas discharge path 810 is provided. Are located. The maximum heat value of the first heater 812 is set to W1 (W) (for example, W1 = 600). Near the downstream of the first heater 812, a first temperature sensor 813 for detecting the surface temperature of the gas discharge path 810 is arranged.
[0031]
Thus, since the filter 811 having a large cross-sectional area is arranged on the upstream side of the first heater 812, the heating efficiency of the first heater 812 can be improved. That is, if the filter is arranged downstream of the first heater 812, the temperature of the gas heated by the first heater 812 decreases by passing through the filter, whereas the temperature of the gas heated by the first heater 812 decreases. This is not the case if the filter 811 is arranged on the side. Further, by disposing the filter 811 on the upstream side of the first heater 812, the first heater 812 can be brought closer to the IPA tube 140. That is, the distance between the first heater 812 and the IPA tube 140 can be extremely short. For example, it can be about 20 cm.
[0032]
In addition, the IPA supply mechanism 800 2 N for letting gas (gas for piping heating) leak into chamber 20 2 A branch path (gas supply path for pipe heating) 850 is provided. N 2 The branch path 850 is for keeping the gas discharge path 810 and the IPA pipe 140 warm at all times. N 2 Fork 850 has one end at N 2 The supply path 841 is connected to the filter 844 on the upstream side, and the other end is connected to the connection end 810 a of the gas discharge path 810 on the upstream side of the filter 811. N 2 The branch path 850 is provided with a predetermined first supply amount K1 (liter / minute) (for example, K1 = 50). 2 It allows gas to pass through.
[0033]
N 2 In the middle of the fork 850, N 2 A leak valve 851 is interposed. Also, N 2 In the middle of the fork 850, N 2 A bypass 852 that directly connects the upstream side and the downstream side of the leak valve 581 is provided. A flow regulating valve 853 is interposed in the bypass 852, and the flow regulating valve 853 allows the N passing through the bypass 852. 2 The amount of gas supply can be adjusted. Specifically, N of the second supply amount K2 (liter / minute) (for example, K2 = 10) smaller than the first supply amount K1 2 It is adjusted to allow gas to pass.
[0034]
Further, on the downstream side of the bypass 852, N 2 N passing through the fork 850 2 A second heater (gas heating means) 854 for heating the gas is interposed. The maximum heat value of the second heater 854 is W2 (W) (for example, W2 = 200) lower than the maximum heat value W1 of the first heater 812. Near the downstream of the second heater 854, N 2 A second temperature sensor 855 for detecting the surface temperature of the branch 850 is provided.
[0035]
FIG. 3 is a block diagram illustrating a main electrical configuration of the reduced-pressure drying unit 10. The reduced-pressure drying unit 10 includes a control unit 860 that functions as a control center of the reduced-pressure drying unit 10. The control unit 860 is configured by a microcomputer or the like, and executes various processes according to a control program stored in the ROM 861.
The control unit 860 controls the driving of the lifter 60 and the pressure reducing pump 31 according to a control program stored in the ROM 861.
[0036]
The output of the flow meter 842 is provided to the control unit 860 as an input signal. The control unit 860 determines N based on the output of the flow meter 2 N from tank 840 2 Control the gas supply.
Further, the outputs of the first and second temperature sensors 813 and 855 are provided to the control unit 860. Control unit 860 controls the amount of heat generated by first and second heaters 812 and 854 based on the supplied input signal.
[0037]
Further, control unit 860 controls N according to a control program stored in ROM 861. 2 Supply valve 843, IPA vapor supply valve 821 and N 2 The opening and closing of the leak valve 851 is controlled.
Next, an operation flow of the reduced-pressure drying unit 10 will be described with reference to FIGS. Before the wafer W to be processed is transferred to the reduced-pressure drying unit 10, the control unit 860 controls the N 2 Supply valve 843, IPA vapor supply valve 821 and N 2 The leak valve 851 is closed. Further, the first and second heaters 812 and 854 are operated. In this case, the control unit 860 monitors the output of the first temperature sensor 813 and, based on the output of the first temperature sensor 813, changes the pipe temperature near the outlet of the first heater 812 to a predetermined first temperature T1 ° C. The heat generation amount of the first heater 812 is controlled so that T1>125; for example, T1 = 135 ± 10). Further, the output of the second temperature sensor 855 is monitored, and based on the output of the second temperature sensor 855, the temperature of the pipe near the outlet of the second heater 854 reaches a predetermined second temperature T2 ° C. (for example, T2 = 90). Thus, the amount of heat generated by the second heater 854 is controlled.
[0038]
With the above configuration, N 2 N in tank 840 2 The gas is N 2 From supply channel 841 to N 2 It is guided to a branch 850 and passes through a bypass 852. In this case, N 2 The gas supply amount is the second supply amount K2. N through the bypass 852 2 The gas is then heated by the second heater 854. As a result, N N immediately after passing through the second heater 854 2 The temperature of the gas is almost the second temperature T2. Thereafter, the N of the second temperature T2 2 The gas is guided to a gas discharge path 810. In this case, since the IPA vapor supply valve 821 is closed, N 2 The gas is not led to the IPA vapor supply path 820.
[0039]
N guided to gas discharge path 810 2 The gas is guided to the first heater 812 through the filter 811 and passes through the first heater 812. Where N 2 As the gas passes through filter 811, N 2 Once the temperature of the gas drops. However, thereafter, the temperature is raised to the first temperature T1 by the first heater 812.
N of the first temperature T1 after passing through the first heater 812 2 The gas is guided to the IPA pipe 140 and is discharged from the IPA discharge hole 141 into the chamber 20. In this case, since the first heater 812 is disposed near the IPA tube 140, the first heater 2 The gas is guided to the tip of the IPA tube 140 with little cooling. Accordingly, it is possible to sufficiently heat not only the gas discharge path 810 but also the surface temperature of the tip of the IPA tube 140.
[0040]
When the wafer W to be processed is transferred by the wafer transfer robot 11, the wafer transfer robot 11 inserts the wafer holding chuck 12 into the chamber 20 and transfers the wafer W to the wafer guide 40. After that, the control unit 860 drives the lifter 60 to lower the wafer guide 40, and stores the wafer guide 40 in the storage tank 80 in which pure water is stored. Then, in this state, the pure water in the storage tank 80 overflows. Thus, the wafer W is subjected to pure water cleaning processing.
[0041]
When the pure water cleaning process ends, the control unit 860 sets N 2 The leak valve 851 is opened. As a result, N 2 The gas is supplied to the bypass 852 and N 2 It passes through a leak valve 851. As a result, N is heated by the second heater 854 and the first heater 812 and further supplied into the chamber 20 via the gas discharge path 810 and the IPA pipe 140. 2 The supply amount of the gas becomes the first supply amount K1 which is larger than the second supply amount K2. That is, a large amount of N 2 Since the gas is supplied at once, the oxygen concentration in the chamber 20 drops rapidly. Thereby, even if the IPA vapor is supplied into the chamber 20 after the start of the reduced-pressure drying process, it is possible to prevent the IPA vapor from chemically reacting with oxygen. Also, a large amount of N heated by the second heater 854 2 Since the gas passes through the gas discharge path 810 and the IPA pipe 140, the gas discharge path 810 and the IPA pipe 140 can be further heated.
[0042]
After that, the control unit 860 2 When the leak valve 851 is closed, 2 The supply valve 843 and the IPA vapor supply valve 821 are opened. As a result, N 2 N in tank 840 2 Gas is N 2 The gas is supplied to the gas mixing chamber 831 of the IPA vapor generator 830 via the supply path 841. Then, the IPA vapor generated in the gas mixing chamber 831 and N 2 The gas is mixed with the gas to generate a processing IPA vapor. The generated processing IPA vapor is guided to a gas discharge path 810 via a gas supply path 820. At this time, the processing IPA vapor is N 2 N of the second supply amount K2 guided from the branch path 850 to the gas supply path 820 2 Mixed with gas. Thereafter, the processing IPA vapor is heated by the first heater 812, guided to the IPA pipe 140, and supplied into the chamber 20 through the IPA discharge hole 141.
[0043]
In this case, the gas discharge path 810 and the IPA pipe 140 are sufficiently warmed before processing. Further, a filter 811 having a large sectional area is arranged on the upstream side of the first heater 812. Further, in this connection, the first heater 812 is arranged at a position near the IPA tube 140. Therefore, the processing IPA vapor does not cool during passage. That is, since the temperature of the processing IPA vapor does not decrease to the dew point T0 ° C., the processing IPA vapor does not condense on the gas discharge path 810 and the IPA pipe 140.
[0044]
On the other hand, the control unit 860 drives the lifter 60 to move up the wafer guide 40 and elevate the wafer W from the pure water in the storage tank 80 after a lapse of a predetermined time from the start of the supply of the processing IPA vapor. As a result, during this ascent process, the water droplets adhering to the surface of the wafer W are replaced with the processing IPA vapor. That is, the water droplets on the surface of the wafer W are removed, and the surface of the wafer W is covered with the processing IPA vapor.
[0045]
After that, the control unit 860 2 The leak valve 851 is closed, and N of the second supply amount K2 is 2 The pressure reducing pump 31 is driven while the gas leaks into the chamber 20. As a result, the air in the chamber 20 is sucked by the decompression pump 31, and the pressure in the chamber 20 is reduced. At this time, the processing IPA vapor covering the surface of the wafer W evaporates. Thereby, the surface of the wafer W is dried.
[0046]
When the reduced-pressure drying process ends, the control unit 860 sets N Two Only the leak valve 851 is opened. Thereby, the inside of the chamber 20 is returned to the atmospheric pressure.
Fig. 4 shows the IPA vapor generator 830 FIG. 2 is a front view showing a part of the external appearance configuration of FIG. The IPA vapor generation unit 830 has a third heater 870 attached to the bottom thereof, and a heating tank 871 storing an IPA liquid heated to a third temperature T3 ° C. (for example, T3 = 50) by the third heater 870; It has two gas mixing chambers 831 and an IPA intake 872 for guiding the IPA liquid stored in the heating tank 871 to the gas mixing chamber 831.
[0047]
The gas mixing chamber 831 has an internal space, and in the internal space, an IPA vapor generation tank 832 having an open upper surface is provided. At one end of the gas mixing chamber 831 in the width direction j, N Two The supply path 841 is connected. In addition, the gas mixing chamber 831 width A gas supply path 820 is connected to the upper surface near the other end in the direction j.
[0048]
The IPA intake section 872 is connected to the heating tank 871 and includes an IPA pumping path 873 extending upward from the heating tank 871. The opposite side of the heating tank 871 of the IPA pumping path 873 is connected to the suction port 875 of the bellows pump 874. An IPA distribution path 877 is connected to a discharge port 876 of the bellows pump 874. The IPA distribution channel 877 is arranged so as to be hidden by the bellows pump 874 when viewed from the front, and extends downward. The side of the IPA distribution path 877 opposite to the outlet 876 of the bellows pump 874 is branched into two in a depth direction k substantially orthogonal to the width direction j, and each end reaches the IPA vapor generation tank 832. I have.
[0049]
When the bellows pump 874 is driven, the IPA liquid stored in the heating tank 871 is sucked into the bellows pump 874 via the IPA pumping path 873. This IPA solution After that, it is guided from the discharge port 876 of the bellows pump 874 to the IPA vapor generation tank 832 via the IPA distribution path 877. Is stored in the IPA vapor generation tank 832. You. Since the IPA liquid is heated as described above, it evaporates in the IPA vapor generation tank 832. As a result, IPA vapor is generated in the internal space of the gas mixing chamber 831. In this state, N Two From supply channel 841 to N Two When the gas is supplied to the gas mixing chamber 831, the N Two The gas and the IPA vapor are mixed to generate a processing IPA vapor. The generated processing IPA vapor is N Two It moves with the flow of gas and is guided to the gas supply path 820 connected to the upper surface of the gas mixing chamber 831.
[0050]
As described above, according to the present embodiment, N which should always leak into the chamber 20 2 Before the gas is introduced into the gas discharge path 810, the gas is preheated by the second heater 854. Further, a filter 811 having a large cross-sectional area is arranged on the upstream side of the first heater 812, and in connection with this, the first heater 812 is arranged at a position near the IPA tube 140. Therefore, the gas discharge path 810 and the IPA pipe 140 can be sufficiently heated. Therefore, it is possible to prevent the processing IPA vapor from cooling down while passing through the gas discharge path 810 and the IPA pipe 140. Therefore, dew condensation of the processing IPA vapor on the gas discharge path 810 and the IPA pipe 140 can be prevented. Therefore, it is possible to prevent particles from adhering to the wafer W. In addition, chemically stable N 2 Since gas is used, the N 2 Even if the gas is constantly leaked into the chamber 20, the influence on the wafer W can be minimized. Therefore, the processing can be performed favorably. Therefore, a high quality wafer W can be provided.
[0051]
Further, since the processing IPA vapor is taken out from the upper surface of the gas mixing chamber 831, the processing IPA vapor is taken out from the gas supply passage 820 as compared with the conventional case where the processing IPA vapor is taken out from the side. Even if the IPA vapor is condensed, it can flow down to the IPA vapor generation unit 830. Therefore, generation of particles can be prevented.
[0052]
Although the description of one embodiment of the present invention is as described above, the present invention is not limited to the above embodiment. For example, in the above embodiment, N is used as a pipe heating gas used to keep the gas discharge path 810 and the IPA pipe 140 warm at all times. 2 Although gas is used, for example, N 2 An inert gas other than the gas may be used, and a gas other than the inert gas may be used as long as the gas does not affect the processing to be performed on the wafer W.
[0053]
Further, in the IPA supply mechanism 800 according to the above embodiment, a sponge-like heat insulating material such as silicon may be provided around the gas discharge path 810. According to this configuration, since the gas discharge path 810 can be further sufficiently warmed, it is possible to further suppress the processing IPA vapor from cooling during passage. Therefore, dew condensation of the processing IPA vapor can be more reliably prevented. Further, instead of the gas discharge path 810 or together with the gas discharge path 810, a heat insulating material may be provided around the gas supply path 820. When a heat insulating material is provided around both the gas discharge path 810 and the gas supply path 820, the cooling of the processing IPA vapor can be more reliably suppressed.
[0054]
Further, the second heater 854 is set to N 2 Instead of branch 850, for example N 2 You may make it arrange | position in the supply path 841. In short, N 2 Before the gas is supplied to the gas discharge path 810, N 2 What is necessary is just to arrange | position at the position which can heat a gas.
Furthermore, in the above-described embodiment, an apparatus in which a wafer W is processed is described as an example. However, the present invention is also applicable to an apparatus in which various substrates to be processed such as a glass substrate for a liquid crystal display device are processed. Is applicable.
[0055]
In addition, various design changes can be made within the scope described in the claims.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an overall configuration of a wet station to which a reduced-pressure drying unit as a substrate processing apparatus according to an embodiment of the present invention is applied.
FIG. 2 is a conceptual diagram illustrating an entire configuration of a reduced-pressure drying unit.
FIG. 3 is a block diagram illustrating a main electrical configuration of a reduced-pressure drying unit.
FIG. 4 is a front view showing an external configuration of the IPA vapor generation unit with a part thereof cut away;
FIG. 5 is a conceptual diagram showing an entire configuration of a conventional reduced-pressure drying unit.
[Explanation of symbols]
10 Vacuum drying section
140 IPA pipe (process gas discharge path)
141 IPA discharge port (discharge port)
800 IPA supply mechanism
810 Gas discharge path (process gas discharge path)
812 First heater (discharge path heating means)
820 gas supply path (processing gas supply path)
841 N 2 Supply path (Pipe heating gas supply path)
850 N 2 Branch path (Pipe heating gas supply path)
854 second heater (gas heating means)
W wafer

Claims (4)

基板に対して処理ガスを吐出するための吐出口を一方端側に有する処理ガス吐出路と、
上記処理ガスとしての処理用イソプロピルアルコールベーパを発生するイソプロピルアルコールベーパ発生部と、
上記処理ガス吐出路の他方端側に接続され、上記イソプロピルアルコールベーパ発生部で発生した処理用イソプロピルアルコールベーパを上記処理ガス吐出路に供給する処理ガス供給路と、
上記処理ガス吐出路の他方端側に接続され、配管加熱用ガスを上記処理ガス吐出路に供給する配管加熱用ガス供給路と、
上記配管加熱用ガスを上記処理ガス吐出路に供給されるよりも以前に加熱するためのガス加熱手段とを含み、
上記イソプロピルアルコールベーパ発生部は、
ヒータを有し、このヒータによって加熱されたイソプロピルアルコール液を貯留する加熱槽と、
上面が開口されたイソプロピルアルコールベーパ発生槽を内部に有し、このイソプロピルアルコールベーパ発生槽に貯留されたイソプロピルアルコール液からの蒸発によって発生したイソプロピルアルコールベーパと不活性ガスとを内部空間で混合して処理用イソプロピルアルコールベーパを生成し、この処理用イソプロピルアルコールベーパを上記処理ガス供給路に供給するガス混合室と、
上記加熱槽内のイソプロピルアルコール液を上記イソプロピルアルコールベーパ発生槽へと取り込む取込部と有するものである
ことを特徴とする基板処理装置。
A processing gas discharge path having a discharge port on one end side for discharging the processing gas to the substrate,
An isopropyl alcohol vapor generating unit that generates isopropyl alcohol vapor for processing as the processing gas,
A processing gas supply path connected to the other end of the processing gas discharge path and supplying the processing isopropyl alcohol vapor generated in the isopropyl alcohol vapor generation section to the processing gas discharge path;
A pipe heating gas supply path connected to the other end of the processing gas discharge path and supplying a pipe heating gas to the processing gas discharge path,
Look containing a gas heating means for heating the piping heating gas before than supplied to the processing gas discharge passage,
The isopropyl alcohol vapor generating section,
A heating tank having a heater and storing an isopropyl alcohol liquid heated by the heater;
An isopropyl alcohol vapor generation tank having an open upper surface is provided inside, and isopropyl alcohol vapor generated by evaporation from the isopropyl alcohol liquid stored in the isopropyl alcohol vapor generation tank and an inert gas are mixed in the internal space. A gas mixing chamber for generating processing isopropyl alcohol vapor and supplying the processing isopropyl alcohol vapor to the processing gas supply path;
A substrate processing apparatus , comprising: an intake section for taking the isopropyl alcohol liquid in the heating tank into the isopropyl alcohol vapor generation tank .
上記配管加熱用ガスは、不活性ガスであることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。2. The substrate processing apparatus according to claim 1, wherein the pipe heating gas is an inert gas. 上記処理ガス吐出路を加熱するための吐出路加熱手段をさらに含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の基板処理装置。3. The substrate processing apparatus according to claim 1, further comprising a discharge path heating unit for heating the processing gas discharge path. 上記処理ガス吐出路および処理ガス供給路のうち少なくともいずれか一方の周囲に断熱材を周設したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置。4. The substrate processing apparatus according to claim 1, wherein a heat insulating material is provided around at least one of the processing gas discharge path and the processing gas supply path.
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