JP3584773B2

JP3584773B2 - Airbag deployment control device

Info

Publication number: JP3584773B2
Application number: JP02909899A
Authority: JP
Inventors: 圭飯塚
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 1998-02-05
Filing date: 1999-02-05
Publication date: 2004-11-04
Anticipated expiration: 2019-02-05
Also published as: JPH11286256A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主に、自動車の運転席と助手席との双方にエアバッグ装置が設けられたエアバッグ展開制御装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来のこの種の自動車のエアバッグ展開装置としては、例えば、図１０及び図１１に示すようなものが知られている。
【０００３】
このようなものでは、自動車１の乗員室２内前部２ａには、左，右一対の運転席３及び助手席４が配設されている。
【０００４】
このうち、運転席３前方のインストルメントパネル５には、ハンドル部６が、回動軸を運転席３方向へ向けて突設することにより、回動自在に枢着されている。このハンドル部６のステアリングホイール７略中央の前面部８内には、運転席エアバッグ装置９が設けられている。この運転席エアバッグ装置９には、袋状を呈して、展開により、前記運転席３に着座した乗員を拘束するエアバッグ本体１０と、点火により、展開出力を得るガス発生装置としてのインフレータ１１とが設けられている。
【０００５】
また、助手席４前方のインストルメントパネル５には、グローブボックス１２が設けられていて、このインストルメントパネル５内で、グローブボックス１２の上方には、助手席エアバッグ装置１３が設けられている。この助手席エアバッグ装置１３には、袋状を呈して、展開によりこのインストルメントパネル５上面部５ａから膨出して、前記助手席４に着座した乗員を拘束するエアバッグ本体１４と、点火により、展開出力を得るガス発生装置としてのインフレータ１５とが設けられている。
【０００６】
そして、これらの運転席エアバッグ装置９及び助手席エアバッグ装置１３は、フロアトンネル部１６に配設されたエアバックセンサユニット１７に接続されている。
【０００７】
このように構成された従来のエアバッグ展開装置では、前記エアバックセンサユニット１７が衝突を検知すると、前記助手席エアバッグ装置１３のインフレータ１１及び前記運転席エアバッグ装置１３のインフレータ１１を点火して、ガスを噴出することにより、前記各エアバッグ本体１０，１４を乗員室２内に膨出させる。
【０００８】
図１１中、白四角印を用いてプロットされているように、前記助手席エアバッグ装置１３のインフレータ１１の圧力が、図中黒四角印を用いてプロットされた前記運転席エアバッグ装置９のインフレータ１５の圧力に比べて高く設定されている。よって、運転席３に着座した乗員までの距離よりも、インストルメントパネル５上面部５ａに配設されることにより前記助手席エアバッグ装置１３から遠い助手席４に着座した乗員であっても、大きな容量で、しかも、高圧のエアバッグ本体１４の展開によって拘束される。
【０００９】
このため、例えば、着座位置が、助手席４の前側位置で、比較的前記助手席エアバッグ装置１３に近接した状態では、エアバッグ本体１４が高い圧力で展開すると、乗員胸部等を過度に圧迫し、必ずしも良好に拘束出来ない虞がある。
【００１０】
例えば、従来、この種の技術として、特開平３−５４８号公報等に記載されているように、二段階の点火により、二段階の展開出力を得ることが出来る前記インフレータ１５を用いて、まず、図１１中黒丸印でプロットされているように、前記黒四角印時の点火出力の約４０％の出力で、第一段目の点火が行われ、続いて約１０数ミリ秒遅らせて、図中二重丸印のプロットで示されるように、前記黒四角印時の点火出力の約８０％の出力で、第二段目の点火が行われるように構成されるものが知られている。
【００１１】
このようなものでは、第一段目の比較的圧力の低い点火で、衝突から約２０ミリ秒前後の近接における損傷が増大する領域ａが回避されつつ、初期拘束時間ｂである約４２ミリ秒内に規定圧力（約３５０ＫＰａ）まで、第二段目の点火で前記エアバッグ本体１４内の圧力を昇圧させることが可能で、助手席４の乗員拘束位置で、乗員が拘束されるものである。
【００１２】
なお、他のこの種のエアバッグ展開装置としては、着座位置に応じて展開出力を大，小二種類に変える機構が、特開平２−６０８５８号公報等に記載されている。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のエアバッグ展開装置では、前記助手席エアバッグ装置１３のインフレータ１５の圧力は、比較的大きな容量のエアバッグ本体１４を膨出させなければならない分、前記運転席エアバッグ装置９のインフレータ１１圧力よりも高圧に設定されている。一段目の圧力は、基準値である圧力に対して余り下げることは出来ないので、近接における胸部等への圧迫を発生しやすい領域ａが、運転席３の側の近接における胸部等への圧迫を発生しやすい領域ｅよりも早い時間に集中する。
【００１４】
領域ａのピークを越えた後、直ちに二段目を点火する助手席エアバッグ装置１１の二段目点火タイミングに合わせて、早く運転席エアバッグ装置９の二段目点火タイミングを設定すると、正規着座位置でも、運転席４に向けて、前記ハンドル部６がインストルメントパネル５から突設されている分、前記運転席エアバッグ装置９の方が、前記助手席エアバッグ装置１３よりも、乗員に近いため、かえって、乗員胸部等を圧迫させてしまう虞があった。
【００１５】
また、従来の公報等に記載されているエアバッグ展開装置は、着座位置が前方であるか正規の着座位置であるかに拘わらず、運転席エアバッグ装置９に設けられたインフレータ１１及び、助手席エアバッグ装置１３に設けられたインフレータ１５との二段目点火時間は、一段目が点火してから所定時間遅れで点火されるように各々固定されている。
【００１６】
このため、前記ハンドル部６がインストルメントパネル５から乗員室２内に突設されている運転席３では、より運転席エアバッグ装置９に近接している一段目の点火開始時間を比較的早く設定することが望ましいが、近接状態では、乗員が一旦このエアバッグ本体１４に当接してから後傾を開始するまで待たずに、所定の初期拘束時間ｃである約３２ミリ秒までに、拘束が可能な所定圧力（約１８０ＫＰａ）まで、昇圧させようと二段目の点火による昇圧が開始されてしまう虞があった。
【００１７】
そこで、この発明は、運転席と助手席との拘束条件の相違を、着座位置で変更し、二段階の点火タイミングを制御することにより、乗員の胸部等への過度の圧迫を減少させることが出来るエアバッグ展開制御装置を提供することを課題としている。
【００１８】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本願発明の請求項１に記載されたものでは、運転席前方に、二段階の展開出力を発生するガス発生装置を有する運転席エアバッグ装置を設けると共に、助手席前方に、二段階の展開出力を発生するガス発生装置を有する助手席エアバッグ装置を設け、運転席の乗員位置を検出する運転席乗員位置検出手段を、又、前記助手席の乗員位置を検出する助手席乗員位置検出手段を設けて、該各乗員位置検出手段で検出された乗員位置に応じて、前記運転席，助手席の乗員が共に、前記各エアバッグ装置から所定距離以上離間している位置にいる場合に、前記運転席エアバッグ装置の二段目の展開開始時間が前記助手席エアバッグ装置の二段目の展開開始時間よりも、早くなるように制御する制御手段を有するエアバッグ展開制御装置を特徴としている。
【００１９】
このように構成された請求項１記載のものでは、運転席乗員位置検出手段が、運転席の乗員位置を検出すると共に、助手席乗員位置検出手段が、助手席の乗員位置を各々独立して検出する。
【００２３】
また、前記制御手段によって、運転席，助手席の乗員が共に、前記各エアバッグ装置から所定距離以上離間している位置にある場合には、運転席エアバッグ装置の二段目の展開開始時間について、前記助手席エアバッグ装置の二段目の展開開始時間よりも、早くなるように制御される。
【００２４】
このため、拘束可能な所定圧力まで運転席エアバッグ装置は、直ちに昇圧されて運転席の乗員を拘束する。
【００２５】
そして、請求項２に記載されたものでは、運転席前方に、二段階の展開出力を発生するガス発生装置を有する運転席エアバッグ装置を設けると共に、助手席前方に、二段階の展開出力を発生するガス発生装置を有する助手席エアバッグ装置を設け、運転席の乗員位置を検出する運転席乗員位置検出手段を、又、前記助手席の乗員位置を検出する助手席乗員位置検出手段を設けて、該各乗員位置検出手段で検出された乗員位置に応じて、前記運転席，助手席の乗員が共に、前記各エアバッグ装置から所定距離以内の位置にいる場合に、前記運転席エアバッグ装置の二段目の展開開始時間が前記助手席エアバッグ装置の二段目の展開開始時間よりも、遅くなるように制御する制御手段を有するエアバッグ展開制御装置を特徴としている。
【００２６】
このように構成された請求項２記載のものでは、前記制御手段によって、運転席，助手席の乗員が共に、前記各エアバッグ装置から所定距離以内の位置にいる場合に、前記運転席エアバッグ装置の二段目の展開開始時間については、前記助手席エアバッグ装置の展開開始時間よりも、遅くなるように制御される。
【００２７】
このため、運転席の乗員が、早期のエアバッグ装置の展開により、胸部等を圧迫するような展開を抑えることが出来る。
【００２８】
また、助手席の乗員は、比較的早期に点火された助手席エアバッグ装置によって拘束される。
【００２９】
また、請求項３に記載されたものでは、前記制御手段では、運転席，助手席の乗員が、前記各エアバッグ装置から所定距離以内の位置にいる場合の、各エアバッグ装置の一段目が展開開始してから二段目が展開開始するまでの各エアバッグ装置の第１の遅延時間と、運転席，助手席の乗員が前記各エアバッグ装置から所定距離よりも離間している場合の、各エアバッグ装置の一段目が展開開始してから二段目が展開開始するまでの各エアバッグ装置の第２の遅延時間とを、設定し、前記各エアバッグ装置の第１の遅延時間に対する第２の遅延時間を、前記助手席エアバッグ装置よりも、前記運転席エアバッグ装置の方が大きくなるように制御する各請求項１又は２記載のエアバッグ展開制御装置を特徴としている。
【００３０】
このように構成された請求項３記載のものでは、前記制御手段によって一段目が展開開始してから二段目が展開開始するまでの遅延時間について、前記助手席エアバッグ装置よりも、前記運転席エアバッグ装置の方が大きくなるように制御されるので、近接状態では、乗員が一旦、運転席エアバッグ装置に当接してから助手席エアバッグ装置の一段目展開開始から二段目展開開始までの遅延時間よりも長い時間遅延されて、乗員の後傾が開始されるまで運転席エアバッグ装置の二段目の展開開始が待たれる。そして、該後傾開始後、二段目の展開開始による昇圧が開始される。
【００３１】
このため、運転席と助手席とで個別に胸部等への過度の圧迫が発生しやすい領域を回避させることが出来る。
【００３２】
更に、請求項４に記載されたものでは、前記制御手段では、運転席の一段目の展開開始時間を、助手席の一段目の展開開始時間よりも早くなるように設定する求項１乃至３のいずれか１項に記載のエアバッグ展開制御装置を特徴としている。
【００３３】
このように構成された請求項４記載のものでは、前記制御手段によって、運転席の一段目の展開開始時間が、助手席の一段目の展開開始時間よりも早くなるように設定されているので、例えば、運転席で乗員が乗り出すようにハンドルにしがみついて運転していても、胸部等を圧迫する急激なエアバッグ本体の展開が回避されつつ、しかも、該ハンドル等への直接の当接が避けられて、低圧状態で展開されているエアバッグに乗員は受け止められる。
【００３４】
【発明の実施の形態１】
以下、本発明の実施の形態１について、図面を参照しつつ説明する。なお、従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【００３５】
図１乃至図７は、この発明の実施の形態１のエアバッグ展開制御装置を示すもので、自動車１８の乗員室２内前部２ａには、左，右一対の運転席３及び助手席４が配設されている。
【００３６】
このうち、運転席３前方のインストルメントパネル５には、ハンドル部６が、回動軸を運転席３方向へ向けて突設することにより、回動自在に枢着されている。このハンドル部６のステアリングホイール７略中央の前面部８内には、デュアルステージ運転席エアバッグ装置１９が設けられている。このデュアルステージ運転席エアバッグ装置１９には、袋状を呈して、展開により、前記運転席３に着座した乗員を拘束するエアバッグ本体１０と、二段階の点火により、二段階の展開出力を得るガス発生装置としての運転席デュアルステージインフレータ２２とが設けられている。この前記運転席デュアルステージインフレータ２２には、一段目インフレータ２２ａ及び二段目インフレータ２２ｂが設けられている。
【００３７】
また、助手席４前方のインストルメントパネル５には、グローブボックス１２が設けられていて、このインストルメントパネル５内で、グローブボックス１２の上方には、デュアルステージ助手席エアバッグ装置２０が設けられている。
【００３８】
このデュアルステージ助手席エアバッグ装置２０には、袋状を呈して、展開によりこのインストルメントパネル５上面部５ａから膨出して、前記助手席４に着座した乗員を拘束するエアバッグ本体１４と、点火により、展開出力を得るガス発生装置としての助手席デュアルステージインフレータ２３とが設けられている。この助手席デュアルステージインフレータ２３には、一段目インフレータ２３ａ及び二段目インフレータ２３ｂが設けられている。
【００３９】
そして、このデュアルステージ運転席エアバッグ装置１９のうち、一段目インフレータ２２ａは、スパイラルケーブル部２４のケーブル２４ａ，２４ｂを介して、また、二段目インフレータ２２ｂは、スパイラルケーブル部２４のケーブル２４ｃ，２４ｄを介して、個別に前記フロアトンネル部１６に配設された制御手段としてのエアバッグコントロールユニット２１に接続されている。また、前記デュアルステージ助手席エアバッグ装置２０も、前記一段目インフレータ２３ａ及び二段目インフレータ２３ｂが、個別にこのエアバッグコントロールユニット２１に接続されている。
【００４０】
このエアバッグコントロールユニット２１には、図１に示すように、前記運転席デュアルステージインフレータ２２の一段目インフレータ２２ａを点火させる運転席エアバッグ第１ドライバ部２５と、前記二段目インフレータ２２ｂを点火させる運転席エアバッグ第２ドライバ部２６とが設けられている。
【００４１】
また、このエアバッグコントロールユニット２１には、前記助手席デュアルステージインフレータ２３の一段目インフレータ２３ａを点火させる助手席エアバッグ第１ドライバ部２７と、前記二段目インフレータ２３ｂを点火させる助手席エアバッグ第２ドライバ部２８とが設けられている。
【００４２】
前記エアバッグコントロールユニット２１には、自動車１８の衝突時に発生する衝突加速度を検出するＧセンサ２９が設けられている。このＧセンサ２９で検出された加速度によって、展開判断及びタイミング決定機能部３０では、前記運転席エアバッグドライバ２５等を点火するか否かが主に決定される。
【００４３】
更に、このエアバッグコントロールユニット２１には、通信インターフェース３１が設けられていて、外部のセンサ類が接続可能とされている。
【００４４】
この実施の形態１では、このエアバッグコントロールユニット２１に、センサモジュール３２が接続されている。
【００４５】
このセンサモジュール３２は、ルーフ部３３前縁でバックミラー３４上部の他の部材と干渉すること無く、確実に乗員着座位置を検出可能な位置に配設され、主に、運転席位置検出システム３５，助手席位置検出システム３９及び助手席エアバッグカットオフ警告ランプ４４とから構成されている。
【００４６】
このうち、運転席位置検出システム３５には、超音波センサ３６及び位置検出ユニット３７が設けられていて、前記運転席３のシート部３ａに設けられた運転席着座検出センサ３８に連動して、運転席３に着座した乗員の有無及び、前記デュアルステージ運転席エアバッグ装置１９から乗員までの距離ＬＤが、所定の距離Ｌ０よりも近接しているか、近接していない正規の着座位置かを検出するように構成されている。
【００４７】
また、前記助手席位置検出システム３９には、超音波センサ４０，赤外線センサ４１及び位置検出ユニット４２が設けられていて、前記助手席４のシート部４ａに設けられた助手席着座検出センサ４３に連動して、助手席４に着座した乗員の有無及び、前記デュアルステージ助手席エアバッグ装置２０から乗員までの距離ＬＡが、所定の距離Ｌ１よりも近接しているか、近接していない正規の着座位置かを検出するように構成されている。
【００４８】
そして、前記エアバッグコントロールユニット２１では、前記展開判断及びタイミング決定機能部３０で、１段目が点火してから２段目が点火するまでの遅延時間Ｔ１〜Ｔ４を、正規着座状態でのタイミング（ＦＵＬＬＤＥＰＬＯＹ），及び近接着座状態でのタイミング（ＴＡＩＬＯＲＥＤＤＥＰＬＯＹ）に分けて、各々運転席側の遅延時間をＴ１，及びＴ２に分けると共に、助手席側の遅延時間をＴ３，及びＴ４に分けて設定している。
【００４９】
また、これらの遅延時間Ｔ１〜Ｔ４の長さの関係は、Ｔ１＜Ｔ２，Ｔ３＜Ｔ４であると共に、Ｔ１＜Ｔ４及びＴ２＞Ｔ３となり、又はＴ１＝Ｔ４或いは、Ｔ２＝Ｔ３であってもよい。この実施の形態１では、Ｔ１＝約５ミリ秒，Ｔ２＝約３０ミリ秒，Ｔ３＝約１０ミリ秒，Ｔ４＝約２０ミリ秒に設定されている。
【００５０】
次に、この実施の形態１のエアバッグ展開制御装置の作用について、図５に示すフローチャートに沿って説明する。
【００５１】
まず、Ｓｔｅｐ１で、このエアバッグ展開制御装置がスタートすると、Ｓｔｅｐ２では、自動車１８の衝突があった場合には、衝突時の加速度が、前記エアバッグコントロールユニット２１に設けられたＧセンサ２９によって検知されて、前記展開判断及びタイミング決定機構部３０に加速度信号として送られる。
【００５２】
Ｓｔｅｐ３では、この送られてきた加速度信号によって、エアバッグの展開が必要か否かが判断される。そして、加速度が、乗員の保護のためにエアバッグ展開を要する大きさを越えた場合には、次のＳｔｅｐ４及びＳｔｅｐ５に進み、加速度が、エアバッグ展開による乗員保護を必要としない程度である場合には、Ｓｔｅｐ１に戻る。
【００５３】
Ｓｔｅｐ４では、前記エアバッグコントロールユニット２１に設けられた運転席エアバッグ第１ドライバ部２５によって、前記運転席デュアルステージインフレータ２２のうち、一段目インフレータ２２ａへ、前記スパイラルケーブル部２４のケーブル２４ａ，２４ｂを介して点火電流が送られる。前記一段目インフレータ２２ａは、この点火電流によって点火し、基礎となるベースラインの出力の約４０％の出力で、運転席３方向へエアバッグ本体１０を膨出させる。この実施の形態１では、図３に示すように一段目インフレータ２２ａが点火される時間ＴＤ０を衝突から、約４ミリ秒以内としている。
【００５４】
また、Ｓｔｅｐ５では、前記助手席乗員位置検出システム３９の赤外線センサ４１及び助手席着座検出センサ４３によって、前記助手席４に乗員が着座している否かが検出され、Ｓｔｅｐ６で、助手席４に着座している場合には、次のＳｔｅｐ７へ進み、着座していない場合には、前記Ｓｔｅｐ１へ戻る。
【００５５】
Ｓｔｅｐ７では、前記エアバッグコントロールユニット２１に設けられら助手席エアバッグ第１ドライバ部２７によって、前記助手席デュアルステージインフレータ２３のうち、一段目インフレータ２３ａへ点火電流が送られる。前記一段目インフレータ２３ａは、この点火電流によって点火し、基礎となるベースラインの出力の約４０％の出力で、助手席４方向へエアバッグ本体１４を膨出させる。この実施の形態１では、図４に示すように一段目インフレータ２３ａが点火される時間ＴＡ０を衝突から、約９ミリ秒以内としている。このように、この実施の形態１では、前記デュアル運転席エアバッグ装置１９の一段目点火時間を、前記デュアル助手席エアバッグ装置２１の一段目点火時間よりも早く設定して、デュアル運転席エアバッグ装置１９からの距離ＬＤが近い運転席３に着座する乗員が、図３中領域ｆで、近接した胸部を圧迫する等、ハンドル部６のステアリングホイール７等への衝突することを防止している。
【００５６】
また、Ｓｔｅｐ８では、前記運転席位置検出システム３５の超音波センサ３６及び運転席着座検出センサ３８に連動する位置検出ユニット３７によって、運転席３に着座した乗員の有無及び、前記デュアルステージ運転席エアバッグ装置１９から乗員までの距離ＬＤが、検出されて、前記エアバッグコントロールユニット２１へ送られる。
【００５７】
Ｓｔｅｐ９では、前記エアバッグコントロールユニット２１の前記展開判断及びタイミング決定機能部３０によって、デュアルステージ運転席エアバッグ装置１９から乗員までの距離ＬＤが、所定の距離Ｌ０よりも近接しているか、近接していない正規の着座位置かが判定される。
【００５８】
正規の着座位置である場合には、Ｓｔｅｐ１０に進み、前記運転席第２ドライバ部２６によって、前記運転席デュアルステージインフレータ２２のうち、二段目インフレータ２２ｂへ、前記スパイラルケーブル部２４のケーブル２４ｃ，２４ｄを介して点火電流が送られる。
【００５９】
前記二段目インフレータ２２ｂは、この点火電流によって点火し、基礎となるベースラインの出力の約８０％の出力を前記一段目インフレータ２２ａの約４０％の出力に加えて、運転席３方向へエアバッグ本体１０を膨出させる。この実施の形態１では、図３に示すように二段目インフレータ２２ｂが、正規着座位置である場合に点火される時間を前記一段目インフレータ２２ａの着火時間から約５ミリ秒遅延時間Ｔ１として、衝突からは約９ミリ秒遅延としている。
【００６０】
また、着座位置が近接している場合には、Ｓｔｅｐ１１に進み、前記運転席第２ドライバ部２６によって、前記運転席デュアルステージインフレータ２２のうち、二段目インフレータ２２ｂへ、前記スパイラルケーブル部２４のケーブル２４ｃ，２４ｄを介して点火電流が送られる。
【００６１】
前記二段目インフレータ２２ｂは、この点火電流によって点火し、基礎となるベースラインの出力の約８０％の出力を前記一段目インフレータ２２ａの約４０％の出力に加えて、運転席３方向へ前記正規の着座位置である場合よりも遅らせて前記エアバッグ本体１０を膨出させる。この実施の形態１では、図３に示すように二段目インフレータ２２ｂが、近接した着座位置である場合に点火される時間を前記一段目インフレータ２２ａの着火時間から約３０ミリ秒遅延時間Ｔ２として、衝突からは約３５ミリ秒遅延としている。一連の運転席側の制御後、制御フローが終了される（Ｓｔｅｐ１５）。
【００６２】
また、前記Ｓｔｅｐ５では、前記助手席位置検出システム３９の超音波センサ４０及び助手席着座検出センサ４３に連動する位置検出ユニット４２によって、前記デュアルステージ助手席エアバッグ装置２０から助手席４に着座している乗員までの距離ＬＡが、検出されて、前記エアバッグコントロールユニット２１へ送られる。
【００６３】
Ｓｔｅｐ１２では、前記エアバッグコントロールユニット２１の前記展開判断及びタイミング決定機能部３０によって、デュアルステージ助手席エアバッグ装置２０から乗員までの距離ＬＤが、所定の距離Ｌ１よりも近接しているか、近接していない正規の着座位置かが判定される。
【００６４】
正規の着座位置である場合には、Ｓｔｅｐ１３に進み、前記助手席第２ドライバ部２８によって、前記助手席デュアルステージインフレータ２３のうち、二段目インフレータ２３ｂへ点火電流が送られる。
【００６５】
前記二段目インフレータ２３ｂは、この点火電流によって点火し、基礎となるベースラインの出力の約８０％の出力を前記一段目インフレータ２３ａの約４０％の出力に加えて、助手席４方向へエアバッグ本体１４を膨出させる。この実施の形態１では、図４に示すように二段目インフレータ２３ｂが、正規着座位置である場合に点火される時間を前記一段目インフレータ２３ａの着火時間から約１０ミリ秒遅延時間Ｔ３として、衝突からは約１９ミリ秒遅延としている。
【００６６】
また、着座位置が近接している場合には、Ｓｔｅｐ１４へ進み、前記助手席第２ドライバ部２８によって、前記助手席デュアルステージインフレータ２３のうち、二段目インフレータ２３ｂへ点火電流が送られる。
【００６７】
前記二段目インフレータ２３ｂは、この点火電流によって点火し、基礎となるベースラインの出力の約８０％の出力を前記一段目インフレータ２３ａの約４０％の出力に加えて、助手席４方向へ前記正規の着座位置である場合よりも遅らせて前記エアバッグ本体１４を膨出させる。この実施の形態１では、図４に示すように二段目インフレータ２３ｂが、近接した着座位置である場合に点火される時間を前記一段目インフレータ２３ａの着火時間から約２０ミリ秒遅延時間Ｔ４として、衝突からは約３５〜４０ミリ秒遅延としている。一連の助手席側の制御後、制御フローが終了される（Ｓｔｅｐ１５）。
【００６８】
このように運転席３前方に設けられた運転席位置検出システム３５が、運転席４に着座した乗員位置を検出すると共に、前記助手席４前方に設けられた助手席位置検出システム３９が、助手席４に着座した乗員位置を検出する。
【００６９】
そして、前記エアバッグコントロールユニット２１によって、これらの各運転席，助手席位置検出システム３５，３９で検出された乗員着座位置に応じて、前記各運転席，助手席エアバッグ装置９，１３の二段目の点火時間が変更される。
【００７０】
このため、運転席３と助手席４との拘束条件の相違が、着座位置で変更されて、二段目の点火時間が、適宜変更可能に制御されることにより、乗員の胸部等への過度の圧迫を減少させることが出来る。
【００７１】
また、図６，図７に示すように、運転席３，助手席４の乗員が共に、前記各エアバッグ装置１９，２０から所定距離ＬＤ，ＬＡ以上離間している正規の着座位置にある場合には、前記エアバッグコントロールユニット２１によって、二段目インフレータ２２ｂ，２３ｂ点火時間について、前記デュアルステージ助手席エアバッグ装置２０の点火時間よりも、デュアルステージ運転席エアバッグ装置１９の点火時間が早くなるように制御される。
【００７２】
このため、拘束可能な所定圧力まで、デュアルステージ運転席エアバッグ装置１９のエアバッグ本体１０内の圧力が直ちに昇圧されて、図３に示すように、約３０ミリ秒前後の初期拘束時間Ｔ５までに、所定の圧力（約１６０ＫＰａ）に到達して運転席３に着座した乗員を拘束する。
【００７３】
そして、図８，図９に示すように、運転席３，助手席４の乗員が共に、前記各エアバッグ装置１９，２０から所定距離ＬＤ，ＬＡ以内である近接した状態である場合には、前記エアバッグコントロールユニット２１によって、二段目インフレータ２２ｂ，２３ｂ点火時間については、前記デュアルステージ助手席エアバッグ装置２０の二段目インフレータ２３ｂの点火時間よりも、デュアルステージ運転席エアバッグ装置１９の二段目インフレータ２２ｂ点火時間が遅くなるように制御される。
【００７４】
このため、運転席３に着座した乗員が、早期のデュアルステージ運転席エアバッグ装置１９のエアバッグ本体１０の展開により、胸部等を圧迫するような展開を抑えることが出来る。
【００７５】
また、助手席４に着座した乗員は、比較的早期に点火されたデュアルステージ助手席エアバッグ装置２０のエアバッグ本体１４内が、図４中二重丸印でプロットされた曲線に示されるように所定の圧力（約３５０ＫＰａ）まで昇圧して、正規着座位置の場合の初期拘束時間Ｔ６（実施の形態１では約４５ミリ秒前後）と余り変わらない初期拘束時間Ｔ７（実施の形態１では約５０ミリ秒前後）内で、拘束される。
【００７６】
また、前記エアバッグコントロールユニット２１によって一段目が点火してから二段目が点火するまでの遅延時間については、前記デュアルステージ助手席エアバッグ装置１９よりも、前記デュアルステージ運転席エアバッグ装置２０の方が大きく（Ｔ２＞Ｔ３及びＴ４）なるように制御されるので、運転席３の乗員近接状態では、乗員が一旦、低圧状態で展開した運転席側のエアバッグ本体１０に当接して受け止められてから、前記助手席側のデュアルステージ助手席エアバッグ装置２０よりも長い時間遅延されて、乗員の後傾が開始されるまで待たれる。そして、この乗員が反動で後傾を開始した後、二段目のインフレータ２２の点火による昇圧が開始される。
【００７７】
このため、図３に示す運転席３での胸部等への過度の圧迫等が発生し易い領域ｅと、図４に示す助手席での胸部等への過度の圧迫等が発生し易い領域ａとを個別に回避させることが出来る。
【００７８】
更に、前記エアバッグ展開制御装置によって、運転席側の一段目インフレータ２２ａの点火時間（衝突から約９ミリ秒）が、助手席側の一段目インフレータ２３ａの点火時間（衝突から約５ミリ秒）よりも早くなるように設定されているので、例えば、運転席３で乗員が乗り出すようにハンドル部７にしがみついて運転する等の更に極端な姿勢を取っていても、胸部等を圧迫する急激なエアバッグ本体１０の展開が回避されつつ、しかも、このハンドル部７等への直接の当接が避けられて、低圧状態で展開されているエアバッグ本体１０に乗員が受け止められる。このため、乗員の着座状態に拘わらず、図３中領域ｆで示す胸部への過度の圧迫の発生も回避される。
【００７９】
このように、前記実施の形態１では、前記デュアルステージ運転席エアバッグ装置１９の二段目の点火時間を、前記デュアルステージ助手席エアバッグ装置の二段目の点火時間と個別に遅延させるように、前記エアバッグコントロールユニット２１で独立して設定できる。このため、比較的低いベースライン圧力の運転席側のエアバッグ装置１９の一段目インフレータ２２ａを早く展開させても、容量の大きさから高圧出力が必要とされる助手席側のエアバッグ装置２０の二段目インフレータ２３ｂ点火時間に拘わらず、着座位置に応じた二段目インフレータ２２ｂの遅延制御を個別に行え、特に、近接状態では、遅延時間Ｔ２を遅延時間Ｔ４に比べて長く設定し、乗員の後傾が開始されるまで、二段目インフレータ２３ｂの点火を遅らせるといった、運転席３，助手席４の拘束条件の相違を考慮したきめ細やかな展開制御を行うことが出来る。
【００８０】
更に、前記実施の形態１では、運転席エアバッグ装置１９の一段目の点火時間と助手席エアバッグ装置２０の一段目の点火時間とにずれを設定しており、また各々の二段目の点火時間についてもずれを設定しているので、乗員室２内の急激な圧力上昇も避けられる。
【００８１】
以上、この発明の実施の形態１を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態１に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【００８２】
例えば、実施の形態１では、助手席側の二段目の近接状態での点火遅延時間Ｔ４を２０ミリ秒にして、運転席側の二段目の正規着座状態での点火遅延時間Ｔ１の１０ミリ秒よりも長く設定しているが、特にこれに限らず、傷害が回避される時間が得られれば、同一時間（約５ミリ秒〜２０ミリ秒）等であっても良い。
【００８３】
また、前記実施の形態１では、運転席側の二段目の近接状態での点火遅延時間Ｔ２を３０ミリ秒にして、助手席側の二段目の正規着座状態での点火遅延時間Ｔ３の１０ミリ秒よりも長く設定しているが、特にこれに限らず、同一時間或いは、更に、運転席側の二段目の近接状態での点火遅延時間Ｔ２を更に長く設定しても後傾が開始された後に、二段目を点火するものであれば良い。
【００８４】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の請求項１記載のものによれば、運転席乗員位置検出手段が、運転席の乗員位置を検出すると共に、助手席乗員位置検出手段が、助手席の乗員位置を各々独立して検出する。
【００８７】
また、前記制御手段によって、運転席，助手席の乗員が共に、前記各エアバッグ装置から所定距離以上離間している位置にある場合には、運転席エアバッグ装置の二段目の展開開始時間について、前記助手席エアバッグ装置の二段目の展開開始時間よりも、早くなるように制御される。
【００８８】
このため、拘束可能な所定圧力まで運転席エアバッグ装置は、直ちに昇圧されて運転席の乗員を拘束する。
【００８９】
そして、請求項２に記載されたものでは、前記制御手段によって、運転席，助手席の乗員が共に、前記各エアバッグ装置から所定距離以内の位置にいる場合に、前記運転席エアバッグ装置の二段目の展開開始時間については、前記助手席エアバッグ装置の展開開始時間よりも、遅くなるように制御される。
【００９０】
このため、運転席の乗員が、早期のエアバッグ装置の展開により、胸部等を圧迫するような展開を抑えることが出来る。
【００９１】
また、助手席の乗員は、比較的早期に点火された助手席エアバッグ装置によって拘束される。
【００９２】
また、請求項３に記載されたものでは、前記制御手段によって一段目が展開開始してから二段目が展開開始するまでの遅延時間について、前記助手席エアバッグ装置よりも、前記運転席エアバッグ装置の方が大きくなるように制御されるので、近接状態では、乗員が一旦、運転席エアバッグ装置に当接してから助手席エアバッグ装置の一段目展開開始から二段目展開開始までの遅延時間よりも長い時間遅延されて、乗員の後傾が開始されるまで運転席エアバッグ装置の二段目の展開開始が待たれる。そして、該後傾開始後、二段目の展開開始による昇圧が開始される。
【００９３】
このため、運転席と助手席とで個別に胸部等への過度の圧迫が発生しやすい領域を回避させることが出来る。
【００９４】
更に、請求項４に記載されたものでは、前記制御手段によって、運転席の一段目の展開開始時間が、助手席の一段目の展開開始時間よりも早くなるように設定されているので、例えば、運転席で乗員が乗り出すようにハンドルにしがみついて運転していても、胸部等を圧迫する急激なエアバッグ本体の展開が回避されつつ、しかも、該ハンドル等への直接の当接が避けられて、低圧状態で展開されているエアバッグに乗員は受け止められる、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態１のエアバッグ展開制御装置を示し、車両の乗員室前部を車両側方から見た一部断面斜視図である。
【図２】実施の形態１のエアバッグ展開制御装置を示し、エアバッグコントロールユニットの接続関係を説明するブロック図である。
【図３】実施の形態１のエアバッグ展開制御装置を示し、デュアルステージ運転席エアバッグ装置のエアバッグ本体内昇圧の様子を時間の経過で表すグラフ図である。
【図４】実施の形態１のエアバッグ展開制御装置を示し、デュアルステージ助手席エアバッグ装置のエアバッグ本体内昇圧の様子を時間の経過で表すグラフ図である。
【図５】実施の形態１のエアバッグ展開制御装置で、制御のフローチャート図である。
【図６】実施の形態１のエアバッグ展開制御装置で、運転席を車両側方から見て、正規着座位置に乗員が着座した様子を示す模式図である。
【図７】実施の形態１のエアバッグ展開制御装置で、助手席を車両側方から見て、正規着座位置に乗員が着座した様子を示す模式図である。
【図８】実施の形態１のエアバッグ展開制御装置で、運転席を車両側方から見て、近接位置に乗員が着座した様子を示す模式図である。
【図９】実施の形態１のエアバッグ展開制御装置で、助手席を車両側方から見て、近接位置に乗員が着座した様子を示す模式図である。
【図１０】従来例のエアバッグ装置の配置を説明する乗員室内側から前方方向を見た斜視図である。
【図１１】従来例のエアバッグ装置を示し、一般的な二段階制御の様子を時間の経過で表すグラフ図である。
【符号の説明】
３運転席
４助手席
１９デュアルステージ運転席エアバッグ装置
２０デュアルステージ助手席エアバッグ装置
２１エアバッグコントロールユニット（制御手段）
２２運転席デュアルステージインフレータ（ガス発生装置）
２２ａ一段目インフレータ
２２ｂ二段目インフレータ
２３助手席デュアルステージインフレータ（ガス発生装置）
２３ａ一段目インフレータ
２３ｂ二段目インフレータ
３５運転席位置検出システム（運転席乗員位置検出手段）
３９助手席位置検出システム（助手席乗員位置検出手段）[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an airbag deployment control device in which airbag devices are provided on both a driver's seat and a passenger seat of an automobile.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art As a conventional airbag deployment device for a vehicle of this type, for example, the one shown in FIGS. 10 and 11 is known.
[0003]
In such a vehicle, a pair of left and right driver's seats 3 and a passenger seat 4 are arranged in a front portion 2 a in a passenger compartment 2 of the automobile 1.
[0004]
A handle portion 6 is rotatably mounted on the instrument panel 5 in front of the driver's seat 3 by projecting a rotation axis toward the driver's seat 3. A driver's seat airbag device 9 is provided in a front surface portion 8 of the steering wheel portion 6 substantially at the center of the steering wheel 7. The driver's seat airbag device 9 has an airbag body 10 which has a bag shape and restrains an occupant seated in the driver's seat 3 by deployment, and an inflator 11 as a gas generator which obtains a deployment output by ignition. Are provided.
[0005]
A glove box 12 is provided on the instrument panel 5 in front of the passenger seat 4, and a passenger airbag device 13 is provided above the glove box 12 in the instrument panel 5. . The passenger-seat airbag device 13 has a bag shape, expands from the upper surface 5a of the instrument panel 5 by deployment, and restrains an occupant seated in the passenger seat 4 with an airbag body 14. And an inflator 15 as a gas generator for obtaining a developed output.
[0006]
The driver's seat airbag device 9 and the passenger's seat airbag device 13 are connected to an airbag sensor unit 17 provided in the floor tunnel portion 16.
[0007]
In the conventional airbag deployment device configured as described above, when the airbag sensor unit 17 detects a collision, the inflator 11 of the passenger seat airbag device 13 and the inflator 11 of the driver seat airbag device 13 are ignited. Then, the airbag bodies 10 and 14 are inflated into the occupant compartment 2 by ejecting gas.
[0008]
11, the pressure of the inflator 11 of the passenger seat airbag device 13 is plotted using a white square mark in the driver seat airbag device 9 plotted using a black square mark in FIG. The pressure is set higher than the pressure of the inflator 15. Therefore, even if the occupant is seated on the front passenger seat 4 far from the front passenger seat airbag device 13 by being disposed on the upper surface portion 5a of the instrument panel 5 than the occupant seated on the driver seat 3, The large-capacity and high-pressure airbag body 14 is restrained by deployment.
[0009]
Therefore, for example, in a state where the seating position is in front of the passenger seat 4 and relatively close to the passenger seat airbag device 13, when the airbag body 14 is deployed at a high pressure, the occupant chest and the like are excessively compressed. However, there is a possibility that the binding cannot always be performed well.
[0010]
For example, conventionally, as this kind of technology, as described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 3-548 or the like, first, using the inflator 15 capable of obtaining a two-stage deployment output by two-stage ignition, As shown by the black circles in FIG. 11, the ignition of the first stage is performed at an output of about 40% of the ignition output at the time of the black squares, and subsequently delayed by about 10 several milliseconds, As shown by a double circle plot in the figure, a configuration is known in which the second stage ignition is performed at an output of about 80% of the ignition output at the time of the black square. .
[0011]
In such a case, the first-stage relatively low-pressure ignition avoids the region a in which the damage increases in the vicinity of about 20 milliseconds from the collision, and the initial restraint time b is about 42 milliseconds. The internal pressure of the airbag body 14 can be increased by the second-stage ignition to a specified pressure (about 350 KPa), and the occupant is restrained at the occupant restraint position of the passenger seat 4. .
[0012]
As another example of this type of airbag deployment device, a mechanism for changing the deployment output into two types, large and small, according to the seating position is described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2-60858.
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a conventional airbag deployment device, the pressure of the inflator 15 of the passenger seat airbag device 13 is increased by the amount that the relatively large capacity airbag body 14 must be inflated. The pressure is set higher than the pressure of the inflator 11 of the device 9. Since the pressure of the first stage cannot be reduced too much with respect to the pressure which is the reference value, the region a where the compression to the chest or the like in the vicinity is likely to occur is the compression to the chest or the like in the proximity of the driver's seat 3 side. Are concentrated earlier than the region e in which is likely to occur.
[0014]
If the second-stage ignition timing of the driver's seat airbag device 9 is set earlier according to the second-stage ignition timing of the passenger seat airbag device 11 that immediately ignites the second stage after exceeding the peak of the region a, the normal Even in the seating position, the driver airbag device 9 is more occupant than the passenger seat airbag device 13 because the handle portion 6 protrudes from the instrument panel 5 toward the driver seat 4. Therefore, there is a risk that the occupant's chest and the like may be compressed.
[0015]
Further, an airbag deployment device described in a conventional publication or the likeIsRegardless of whether the seating position is forward or a regular seating position, the second-stage ignition of the inflator 11 provided in the driver's seat airbag device 9 and the inflator 15 provided in the passenger seat airbag device 13 The time is fixed so that the ignition is performed with a predetermined time delay after the first stage is ignited.
[0016]
For this reason, in the driver's seat 3 in which the handle portion 6 protrudes from the instrument panel 5 into the passenger compartment 2, the ignition start time of the first stage, which is closer to the driver's seat airbag device 9, is set relatively earlier. Although it is desirable to set the distance, in the close state, the occupant does not wait until the occupant once comes into contact with the airbag body 14 to start leaning backward, and the occupant is restrained by a predetermined initial restraint time c of about 32 milliseconds. There is a risk that the pressure increase by the second ignition may be started to increase the pressure to a predetermined pressure (about 180 KPa) at which the pressure can be increased.
[0017]
Therefore, the present invention can reduce the excessive pressure on the occupant's chest and the like by changing the difference between the restraint conditions between the driver's seat and the passenger's seat at the sitting position and controlling the two-stage ignition timing. It is an object of the present invention to provide an airbag deployment control device that can be used.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, according to the first aspect of the present invention, a driver's seat airbag device having a gas generating device that generates a two-stage deployment output is provided in front of a driver's seat, and in front of a passenger seat. A passenger seat airbag device having a gas generating device for generating a two-stage deployment output, a driver seat occupant position detecting means for detecting an occupant position of a driver seat, and an assistant detecting the occupant position of the passenger seat. Providing seat occupant position detecting means, and in accordance with the occupant position detected by each of the occupant position detecting means,When both the occupants of the driver's seat and the passenger's seat are at positions separated from the respective airbag devices by a predetermined distance or more, the deployment start time of the driver's seat airbag device in the second stage is increased. Control to be earlier than the deployment start time of the second stageAn airbag deployment control device having control means for controlling the airbag deployment.
[0019]
According to the first aspect of the present invention, the driver's seat occupant position detecting means detects the occupant position of the driver's seat, and the passenger seat occupant position detecting means independently sets the occupant position of the passenger seat. To detect.
[0023]
Also,By the control means, the occupants in the driver seat and the passenger seatbothWhen the airbag device is located at a predetermined distance or more from each of the airbag devices, the second stage deployment start time of the driver's seat airbag device is determined based on the second stage deployment start time of the driver's seat airbag device. It is controlled to be faster than that.
[0024]
For this reason, the driver's seat airbag device is immediately pressurized to a predetermined pressure that can be restrained, and restrains the occupant in the driver's seat.
[0025]
And claims2In what is described inA driver airbag device having a gas generator that generates a two-stage deployment output is provided in front of the driver seat, and a passenger airbag device that has a gas generator that generates a two-stage deployment output in front of the passenger seat And a driver's seat occupant position detecting means for detecting the occupant position of the driver's seat, and a passenger seat occupant position detecting means for detecting the occupant position of the passenger seat are provided. According to the occupant position, when the occupants in the driver's seat and the passenger's seat are both located within a predetermined distance from each of the airbag devices, the deployment start time of the driver's seat airbag device in the second stage is reduced to the assistant driver's time. It is characterized by an airbag deployment control device having control means for controlling so as to be later than the deployment start time of the second stage of the seat airbag device.
[0026]
Claims configured in this way2In the device described, occupants in a driver's seat and a passenger seat are controlled by the control means.bothWhen the driver is at a position within a predetermined distance from each of the airbag devices, the second stage deployment start time of the driver seat airbag device is later than the deployment start time of the passenger seat airbag device. Is controlled.
[0027]
For this reason, it is possible to suppress the deployment in which the occupant in the driver's seat presses the chest or the like by the early deployment of the airbag device.
[0028]
Further, the passenger in the passenger seat is restrained by the passenger seat airbag device which is ignited relatively early.
[0029]
Claims3In the control means described above, in the control means, when the occupants of the driver's seat and the passenger's seat are located within a predetermined distance from each of the airbag devices, after the first stage of each airbag device starts to be deployed. A first delay time of each airbag device before the second stage starts to be deployed, and each airbag device when the occupants in the driver's seat and the front passenger seat are more than a predetermined distance from each airbag device. And a second delay time of each airbag device from the start of deployment of the first stage to the start of deployment of the second stage, and a second delay with respect to the first delay time of each airbag device. The time is controlled so that the driver's seat airbag device is longer than the passenger seat airbag device.Each claim 1 or 2The airbag deployment control device described above is characterized.
[0030]
Claims configured in this way3In the device described, the delay time from the start of deployment of the first stage by the control means to the start of deployment of the second stage is greater for the driver seat airbag device than for the passenger seat airbag device. Therefore, in the close state, the occupant once delays from the start of the first-stage deployment of the passenger-seat airbag device to the start of the second-stage deployment of the passenger-seat airbag device after the abutment of the driver airbag device. Then, the second-stage deployment of the driver's seat airbag device is waited until the occupant starts to tilt backward. Then, after the start of the backward tilt, the pressure increase due to the start of the second stage deployment is started.
[0031]
For this reason, it is possible to avoid regions where excessive pressure on the chest and the like is likely to occur separately in the driver's seat and the passenger's seat.
[0032]
Further, the claims4Wherein the control means sets the first-stage deployment start time of the driver's seat so as to be earlier than the first-stage deployment start time of the passenger seat.3The airbag deployment control device according to any one of the above, is characterized.
[0033]
Claims configured in this way4In the device described, the control unit sets the first stage deployment start time of the driver's seat to be earlier than the first stage deployment start time of the passenger seat. Even while driving while holding on to the steering wheel, the rapid deployment of the airbag body that compresses the chest etc. is avoided, and furthermore, direct contact with the steering wheel etc. is avoided, and the airbag is deployed in a low pressure state The occupant is received by the airbag that is in use.
[0034]
Embodiment 1 of the present invention
Hereinafter, Embodiment 1 of the present invention will be described with reference to the drawings. Parts that are the same as or equivalent to those in the conventional example will be described with the same reference numerals.
[0035]
FIGS. 1 to 7 show an airbag deployment control device according to a first embodiment of the present invention. A pair of left and right driver's seats 3 and a passenger's seat 4 are provided in a front portion 2 a in a passenger compartment 2 of an automobile 18. Are arranged.
[0036]
A handle portion 6 is rotatably mounted on the instrument panel 5 in front of the driver's seat 3 by projecting a rotation axis toward the driver's seat 3. A dual-stage driver's seat airbag device 19 is provided in the front portion 8 of the steering wheel 6 substantially at the center of the steering wheel 7. The dual-stage driver's seat airbag device 19 has a bag-like shape, and when deployed, the airbag body 10 that restrains the occupant seated in the driver's seat 3 and the two-stage ignition provides a two-stage deployment output. A driver's seat dual stage inflator 22 is provided as a gas generating device to be obtained. The driver's seat dual stage inflator 22 is provided with a first stage inflator 22a and a second stage inflator 22b.
[0037]
A glove box 12 is provided on the instrument panel 5 in front of the passenger seat 4, and a dual-stage passenger airbag device 20 is provided inside the instrument panel 5 above the glove box 12. ing.
[0038]
The dual-stage passenger-seat airbag device 20 has an airbag body 14 which has a bag shape, expands from the upper surface 5a of the instrument panel 5 when deployed, and restrains an occupant seated in the passenger seat 4. A passenger seat dual-stage inflator 23 is provided as a gas generator that obtains a deployment output by ignition. The passenger seat dual-stage inflator 23 is provided with a first-stage inflator 23a and a second-stage inflator 23b.
[0039]
In the dual-stage driver's seat airbag device 19, the first-stage inflator 22a is connected via the cables 24a and 24b of the spiral cable portion 24, and the second-stage inflator 22b is connected to the cables 24c and 24c of the spiral cable portion 24. The airbag control unit 21 is connected to the airbag control unit 21 as control means individually disposed in the floor tunnel section 16 via 24d. In the dual-stage passenger airbag device 20, the first-stage inflator 23a and the second-stage inflator 23b are individually connected to the airbag control unit 21.
[0040]
As shown in FIG. 1, the airbag control unit 21 includes a driver airbag first driver section 25 for igniting a first-stage inflator 22a of the driver's seat dual-stage inflator 22, and an ignition of the second-stage inflator 22b. A driver airbag second driver section 26 to be operated is provided.
[0041]
The airbag control unit 21 also includes a first driver airbag driver 27 for igniting the first-stage inflator 23a of the dual-stage inflator 23 for the front passenger seat, and a passenger airbag for igniting the second-stage inflator 23b. A second driver unit 28 is provided.
[0042]
The airbag control unit 21 is provided with a G sensor 29 for detecting a collision acceleration generated when the vehicle 18 collides. Based on the acceleration detected by the G sensor 29, the deployment determination and timing determination function unit 30 mainly determines whether to ignite the driver airbag driver 25 or the like.
[0043]
Further, the airbag control unit 21 is provided with a communication interface 31 so that external sensors can be connected.
[0044]
In the first embodiment, the sensor module 32 is connected to the airbag control unit 21.
[0045]
The sensor module 32 is disposed at a position where the occupant seating position can be reliably detected without interfering with other members above the rearview mirror 34 at the front edge of the roof portion 33. , A passenger seat position detecting system 39 and a passenger seat airbag cut-off warning lamp 44.
[0046]
Among these, the driver's seat position detection system 35 is provided with an ultrasonic sensor 36 and a position detection unit 37, and in conjunction with a driver's seat detection sensor 38 provided in the seat portion 3a of the driver's seat 3, The presence or absence of an occupant seated in the driver's seat 3 and detection of whether the distance LD from the dual-stage driver's seat airbag device 19 to the occupant is closer than a predetermined distance L0 or a normal seating position that is not close. It is configured to
[0047]
The passenger seat position detection system 39 is provided with an ultrasonic sensor 40, an infrared sensor 41, and a position detection unit 42. The front passenger seat detection sensor 43 provided on the seat portion 4a of the front passenger seat 4 has In conjunction with this, the presence or absence of an occupant seated in the passenger seat 4 and the distance LA from the dual-stage passenger seat airbag device 20 to the occupant are closer than a predetermined distance L1 or a regular seat that is not close. It is configured to detect the position.
[0048]
In the airbag control unit 21, the deployment judgment and timing determination function unit 30 sets the delay time T1 to T4 from the first stage ignition to the second stage ignition to the timing in the normally seated state. (FULL DEPLOY) and the timing (TAILORED DEPLOY) in the near-adhesive seat state, the driver-side delay time is divided into T1 and T2, and the passenger-side delay time is divided into T3 and T4. Is set.
[0049]
Further, the relationship between the lengths of the delay times T1 to T4 is T1 <T2, T3 <T4, T1 <T4 and T2> T3, or T1 = T4 or T2 = T3. . In the first embodiment, T1 is set to about 5 ms, T2 is set to about 30 ms, T3 is set to about 10 ms, and T4 is set to about 20 ms.
[0050]
Next, the operation of the airbag deployment control device according to the first embodiment will be described with reference to the flowchart shown in FIG.
[0051]
First, in Step 1, when the airbag deployment control device starts, in Step 2, when a collision of the automobile 18 occurs, the acceleration at the time of collision is detected by the G sensor 29 provided in the airbag control unit 21. Then, it is sent as an acceleration signal to the deployment judgment and timing determination mechanism 30.
[0052]
In Step 3, it is determined from the transmitted acceleration signal whether or not the airbag needs to be deployed. When the acceleration exceeds the size that requires the deployment of the airbag for protection of the occupant, the process proceeds to the next Steps 4 and 5, where the acceleration is such that the occupant protection by the deployment of the airbag is not required. Returns to Step 1.
[0053]
In Step 4, the driver's seat airbag first driver section 25 provided in the airbag control unit 21 causes the cables 24a, 24b of the spiral cable section 24 to the first stage inflator 22a of the driver's seat dual stage inflator 22. The ignition current is sent via The first-stage inflator 22a is ignited by this ignition current, and inflates the airbag body 10 in the direction of the driver's seat 3 with an output of about 40% of the output of the base line as a base. In the first embodiment, as shown in FIG. 3, the time TD0 at which the first-stage inflator 22a is ignited is set within about 4 milliseconds after the collision.
[0054]
In Step 5, the infrared sensor 41 and the passenger seat detection sensor 43 of the passenger seat occupant position detection system 39 detect whether or not the passenger is seated in the passenger seat 4, and in Step 6, the passenger seat 4 is detected. If the user is sitting, the process proceeds to the next Step 7, and if the user is not seated, the process returns to Step 1.
[0055]
In Step 7, an ignition current is sent to the first-stage inflator 23a of the front-seat dual-stage inflator 23 by the passenger-seat airbag first driver unit 27 provided in the airbag control unit 21. The first-stage inflator 23a is ignited by the ignition current, and inflates the airbag body 14 in the direction of the passenger seat 4 with an output of about 40% of the output of the base line serving as a base. In the first embodiment, as shown in FIG. 4, the time TA0 at which the first-stage inflator 23a is ignited is set within about 9 milliseconds from the collision. As described above, in the first embodiment, the first driver ignition time of the dual driver airbag device 19 is set earlier than the first driver ignition time of the dual passenger airbag device 21, and the dual driver airbag 19 is set. An occupant seated in the driver's seat 3 having a short distance LD from the bag device 19 is prevented from colliding with the steering wheel 7 or the like of the handle portion 6 such as pressing the adjacent chest in the area f in FIG. I have.
[0056]
Further, in Step 8, the presence / absence of an occupant seated in the driver's seat 3 and the dual stage driver's seat air are detected by the ultrasonic sensor 36 of the driver's seat position detection system 35 and the position detection unit 37 interlocking with the driver's seat detection sensor 38. The distance LD from the bag device 19 to the occupant is detected and sent to the airbag control unit 21.
[0057]
In Step 9, the deployment determination and timing determination function unit 30 of the airbag control unit 21 causes the distance LD from the dual-stage driver's seat airbag device 19 to the occupant to be closer to or less than the predetermined distance L0. It is determined whether the seating position is not a normal seating position.
[0058]
If the seat is in the normal seating position, the process proceeds to Step 10 and the driver's second driver section 26 connects the cable 24c of the spiral cable section 24 to the second-stage inflator 22b of the driver's seat dual-stage inflator 22. An ignition current is sent via 24d.
[0059]
The second-stage inflator 22b is ignited by the ignition current, and adds about 80% of the output of the base line, which is a base line, to about 40% of the output of the first-stage inflator 22a. The bag body 10 is expanded. In the first embodiment, as shown in FIG. 3, the time at which the second-stage inflator 22b is ignited when the seat is in the normal seating position is set to about 5 millisecond delay time T1 from the ignition time of the first-stage inflator 22a. The delay from the collision is about 9 milliseconds.
[0060]
If the seating position is close, the process proceeds to Step 11, in which the driver's seat second driver section 26 connects the spiral cable section 24 to the second-stage inflator 22b of the driver's seat dual-stage inflator 22. An ignition current is sent via the cables 24c and 24d.
[0061]
The second-stage inflator 22b is ignited by the ignition current, and adds about 80% of the output of the base line, which is the base, to about 40% of the output of the first-stage inflator 22a. The airbag body 10 is inflated at a later time than when the seat is at the regular seating position. In the first embodiment, as shown in FIG. 3, the time at which the second-stage inflator 22b is ignited when it is in the close seating position is set to about 30 millisecond delay time T2 from the ignition time of the first-stage inflator 22a. The delay is about 35 milliseconds from the collision. After a series of control on the driver's seat side, the control flow ends (Step 15).
[0062]
Further, in Step 5, the ultrasonic sensor 40 of the passenger seat position detection system 39 and the position detection unit 42 interlocked with the passenger seat detection sensor 43 seat the passenger seat 4 from the dual-stage passenger airbag device 20. The distance LA to the occupant is detected and sent to the airbag control unit 21.
[0063]
In Step 12, by the deployment judgment and timing determination function unit 30 of the airbag control unit 21, the distance LD from the dual-stage front passenger seat airbag device 20 to the occupant is closer to or shorter than a predetermined distance L1. It is determined whether the seating position is not a normal seating position.
[0064]
If the seat is in the normal seating position, the process proceeds to Step 13, where the second driver section 28 on the passenger seat sends an ignition current to the second-stage inflator 23 b of the dual-stage inflator 23 on the passenger seat.
[0065]
The second-stage inflator 23b is ignited by this ignition current, and adds about 80% of the output of the base line, which is the base, to about 40% of the output of the first-stage inflator 23a, and outputs air toward the passenger seat 4 direction. The bag body 14 is expanded. In the first embodiment, as shown in FIG. 4, the time at which the second-stage inflator 23b is ignited when the seat is in the normal seating position is set as about 10 millisecond delay time T3 from the ignition time of the first-stage inflator 23a. The delay is about 19 milliseconds from the collision.
[0066]
If the seating position is close, the process proceeds to Step 14, and the ignition driver sends the ignition current to the second-stage inflator 23b of the front passenger seat dual-stage inflator 23 by the second driver unit 28.
[0067]
The second-stage inflator 23b is ignited by the ignition current, and adds about 80% of the output of the base line, which is the base, to about 40% of the output of the first-stage inflator 23a. The airbag body 14 is inflated later than when the seating position is normal. In the first embodiment, as shown in FIG. 4, the time at which the second-stage inflator 23b is ignited when it is in the close sitting position is set to about 20 millisecond delay time T4 from the ignition time of the first-stage inflator 23a. The delay from the collision is about 35 to 40 milliseconds. After a series of controls on the passenger seat side, the control flow ends (Step 15).
[0068]
As described above, the driver's seat position detection system 35 provided in front of the driver's seat 3 detects the position of the occupant sitting in the driver's seat 4, and the passenger seat position detection system 39 provided in front of the passenger's seat 4 uses the The position of the occupant sitting in the seat 4 is detected.
[0069]
The airbag control unit 21 controls the driver's seat and the passenger's seat airbag device 9, 13 in accordance with the driver's seat and the passenger's seating position detected by the passenger's seat position detection system 35, 39. The ignition time of the stage is changed.
[0070]
For this reason, the difference in the restraint conditions between the driver's seat 3 and the passenger's seat 4 is changed at the seating position, and the ignition time of the second stage is controlled so as to be appropriately changeable. Pressure can be reduced.
[0071]
Also figure6, Figure7As shown in FIG. 5, when the occupants in the driver's seat 3 and the passenger's seat 4 are both in the regular seating positions separated from the airbag devices 19 and 20 by a predetermined distance LD or LA, the airbag control is performed. The unit 21 controls the ignition time of the dual-stage driver airbag device 19 to be earlier than the ignition time of the dual-stage passenger airbag device 20 with respect to the ignition time of the second-stage inflators 22b and 23b.
[0072]
For this reason, the pressure in the airbag body 10 of the dual-stage driver's seat airbag device 19 is immediately increased to a predetermined pressure that can be restrained, and as shown in FIG. 3, until the initial restraint time T5 of about 30 milliseconds. Then, the occupant sitting on the driver's seat 3 after reaching a predetermined pressure (about 160 KPa) is restrained.
[0073]
Then, as shown in FIGS. 8 and 9, the occupants of the driver's seat 3 and the passenger's seat 4bothIf the airbag devices 19 and 20 are close to each other within a predetermined distance LD or LA, the airbag control unit 21 determines the ignition time of the second-stage inflators 22b and 23b by using the dual-stage inflators 22b and 23b. The control is performed such that the ignition time of the second-stage inflator 22b of the dual-stage driver's seat airbag device 19 is later than the ignition time of the second-stage inflator 23b of the passenger seat airbag device 20.
[0074]
Therefore, it is possible to prevent the occupant sitting in the driver's seat 3 from pressing the chest and the like by the early deployment of the airbag body 10 of the dual-stage driver's seat airbag device 19.
[0075]
In addition, the occupant seated in the passenger seat 4 has the inside of the airbag body 14 of the dual-stage passenger seat airbag device 20 ignited relatively early as indicated by the curve plotted by the double circle in FIG. Is increased to a predetermined pressure (approximately 350 KPa), and the initial restraint time T7 (about 45 milliseconds in the first embodiment) in the normal seating position (about 45 milliseconds in the first embodiment) does not change much. Within about 50 milliseconds).
[0076]
Regarding the delay time from the ignition of the first stage by the airbag control unit 21 to the ignition of the second stage, the dual-stage driver airbag device 20 is provided more than the dual-stage passenger airbag device 19. Is controlled so as to be larger (T2> T3 and T4). Therefore, when the occupant is close to the driver's seat 3, the occupant once contacts the airbag body 10 on the driver's seat side deployed in a low pressure state and receives it. Thereafter, the passenger is delayed for a longer time than the dual-stage passenger-seat airbag device 20 on the passenger seat side, and waits until the occupant starts to lean backward. Then, after the occupant starts leaning backward by the recoil, the pressure increase by the ignition of the second-stage inflator 22 is started.
[0077]
Therefore, an area e where excessive pressure on the chest and the like is likely to occur in the driver's seat 3 shown in FIG. 3 and an area a where excessive pressure and the like are likely to be applied on the chest and the like in the passenger seat shown in FIG. Can be individually avoided.
[0078]
Further, the ignition time of the first-stage inflator 22a on the driver's seat side (about 9 milliseconds from the collision) is reduced by the airbag deployment control device, and the ignition time of the first-stage inflator 23a on the passenger seat side (about 5 milliseconds from the collision). Even if the driver is seated in the driver's seat 3 and takes a more extreme posture such as clinging to the handle portion 7 so that the occupant gets in the driver's seat 3, the sudden pressing of the chest or the like may occur. The deployment of the airbag body 10 is avoided, and the direct contact with the handle portion 7 and the like is avoided, so that the occupant is received by the airbag body 10 deployed in a low pressure state. Therefore, regardless of the seated state of the occupant, the occurrence of excessive pressure on the chest as indicated by the area f in FIG. 3 is also avoided.
[0079]
As described above, in the first embodiment, the ignition time of the second stage of the dual-stage driver's seat airbag device 19 is separately delayed from the ignition time of the second stage of the dual-stage passenger seat airbag device. In addition, it can be set independently by the airbag control unit 21. For this reason, even if the first-stage inflator 22a of the driver side airbag device 19 having a relatively low baseline pressure is quickly deployed, the passenger side airbag device 20 which requires a high pressure output due to its large capacity. Regardless of the ignition time of the second-stage inflator 23b, the delay control of the second-stage inflator 22b according to the seating position can be individually performed. Particularly, in the proximity state, the delay time T2 is set longer than the delay time T4, It is possible to perform fine deployment control in consideration of the difference between the restraint conditions of the driver's seat 3 and the passenger's seat 4, such as delaying the ignition of the second-stage inflator 23b until the occupant starts to lean backward.
[0080]
Further, in the first embodiment, a difference is set between the first stage ignition time of the driver's seat airbag device 19 and the first stage ignition time of the passenger seat airbag device 20. Since the difference is also set for the ignition time, a sudden increase in pressure in the passenger compartment 2 can be avoided.
[0081]
Although the first embodiment of the present invention has been described in detail with reference to the drawings, the specific configuration is not limited to the first embodiment, and even if there is a design change or the like within a range not departing from the gist of the present invention. Included in the invention.
[0082]
For example, in the first embodiment, the ignition delay time T4 in the proximity state of the second stage on the passenger seat side is set to 20 milliseconds, and the ignition delay time T1 in the normal seating state of the second stage on the driver's seat side is set to 10 times. The time is set to be longer than the millisecond, but is not particularly limited thereto, and may be the same time (about 5 to 20 milliseconds) as long as a time to avoid the injury is obtained.
[0083]
Further, in the first embodiment, the ignition delay time T2 in the second-stage proximity state on the driver's seat side is set to 30 milliseconds, and the ignition delay time T3 in the second-stage normal seating state on the passenger's seat side is reduced. Although it is set to be longer than 10 milliseconds, the present invention is not particularly limited to this, and even if the ignition delay time T2 in the second-stage proximity state on the driver's seat side is set to be longer, the rearward inclination may be reduced. It is sufficient that the second stage is ignited after the start.
[0084]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the driver's seat occupant position detecting means detects the occupant position of the driver's seat, and the passenger seat occupant position detecting means detects the occupant's seat occupant position. Each position is detected independently.
[0087]
Also,PreviousThe control means allows the driver and passenger seat occupants tobothWhen the airbag device is located at a predetermined distance or more from each of the airbag devices, the second stage deployment start time of the driver's seat airbag device is determined based on the second stage deployment start time of the driver's seat airbag device. It is controlled to be faster than that.
[0088]
For this reason, the driver's seat airbag device is immediately pressurized to a predetermined pressure that can be restrained, and restrains the occupant in the driver's seat.
[0089]
And claims2In the vehicle described in the above, the control means allows the occupants of the driver's seat and the passenger's seat to bebothWhen the driver is at a position within a predetermined distance from each of the airbag devices, the second stage deployment start time of the driver seat airbag device is later than the deployment start time of the passenger seat airbag device. Is controlled.
[0090]
For this reason, it is possible to suppress the deployment in which the occupant in the driver's seat presses the chest or the like by the early deployment of the airbag device.
[0091]
Further, the passenger in the passenger seat is restrained by the passenger seat airbag device which is ignited relatively early.
[0092]
Claims3With regard to the delay time from the start of deployment of the first stage by the control means to the start of deployment of the second stage, the driver airbag device is more than the passenger airbag device. Since it is controlled to be larger, in the proximity state, the occupant once is longer than the delay time from the start of the first-stage deployment of the passenger seat airbag device to the start of the second-stage deployment of the passenger seat airbag device in the proximity state. After a time delay, the second-stage deployment start of the driver's seat airbag device is waited until the occupant starts to tilt backward. Then, after the start of the backward tilt, the pressure increase due to the start of the second stage deployment is started.
[0093]
For this reason, it is possible to avoid regions where excessive pressure on the chest and the like is likely to occur separately in the driver's seat and the passenger's seat.
[0094]
Further, the claims4In the configuration described in (1), since the deployment start time of the first stage of the driver's seat is set to be earlier than the deployment start time of the first stage of the passenger seat by the control means, for example, the occupant in the driver's seat Even when driving while holding on to the steering wheel, the sudden deployment of the airbag body that presses against the chest etc. is avoided, and direct contact with the steering wheel etc. is avoided, and in low pressure conditions The occupant can be received by the deployed airbag, which has a practically useful effect.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partial cross-sectional perspective view of an airbag deployment control device according to a first embodiment of the present invention, illustrating a front part of a passenger compartment of a vehicle as viewed from a side of the vehicle.
FIG. 2 is a block diagram illustrating an airbag deployment control device according to the first embodiment and illustrating a connection relationship of an airbag control unit.
FIG. 3 is a graph showing an airbag deployment control device according to the first embodiment, and showing a state of pressure increase in an airbag body of the dual-stage driver's seat airbag device over time.
FIG. 4 is a graph showing an airbag deployment control device according to the first embodiment and showing a pressure rise in the airbag body of the dual-stage passenger airbag device over time.
FIG. 5 is a control flowchart of the airbag deployment control device according to the first embodiment.
FIG. 6 is a schematic diagram showing a state in which an occupant is seated at a proper seating position when the driver's seat is viewed from the side of the vehicle in the airbag deployment control device according to the first embodiment.
FIG. 7 is a schematic diagram showing a state where an occupant is seated at a proper seating position when the passenger seat is viewed from the side of the vehicle in the airbag deployment control device according to the first embodiment.
FIG. 8 is a schematic diagram showing a state where an occupant is seated at a close position when the driver's seat is viewed from the side of the vehicle in the airbag deployment control device according to the first embodiment.
FIG. 9 is a schematic diagram showing a state in which the occupant is seated at a close position when the passenger seat is viewed from the side of the vehicle in the airbag deployment control device according to the first embodiment.
FIG. 10 is a perspective view illustrating the arrangement of the airbag device of the related art, as viewed from the front of the passenger compartment toward the front.
FIG. 11 is a graph showing a conventional example of an airbag apparatus, and showing a general two-stage control over time.
[Explanation of symbols]
3 Driver's seat
4 Passenger seat
19 Dual stage driver airbag device
20 Dual stage passenger airbag system
21 Airbag control unit (control means)
22 Driver's seat dual stage inflator (gas generator)
22a First stage inflator
22b Second stage inflator
23 Passenger seat dual stage inflator (gas generator)
23a First stage inflator
23b Second stage inflator
35 Driver's seat position detection system (driver's seat occupant position detection means)
39 Front passenger seat position detection system (front passenger seat position detection means)

Claims

A driver airbag device having a gas generator that generates a two-stage deployment output is provided in front of the driver seat, and a passenger airbag device that has a gas generator that generates a two-stage deployment output in front of the passenger seat And a driver's seat occupant position detecting means for detecting the occupant position of the driver's seat, and a passenger seat occupant position detecting means for detecting the occupant position of the passenger seat are provided. When the occupants of the driver's seat and the passenger's seat are both separated from the airbag devices by a predetermined distance or more according to the occupant position, the second stage deployment start time of the driver's seat airbag device The airbag deployment control device according to claim 1, further comprising control means for performing control so as to be earlier than a second stage deployment start time of the passenger seat airbag device.

A driver airbag device having a gas generator that generates a two-stage deployment output is provided in front of the driver seat, and a passenger airbag device that has a gas generator that generates a two-stage deployment output in front of the passenger seat And a driver's seat occupant position detecting means for detecting the occupant position of the driver's seat, and a passenger seat occupant position detecting means for detecting the occupant position of the passenger seat are provided. According to the occupant position, when the occupants in the driver's seat and the passenger's seat are both located within a predetermined distance from each of the airbag devices, the deployment start time of the driver's seat airbag device in the second stage is reduced to the assistant driver's time. An airbag deployment control device comprising control means for controlling so as to be later than a second stage deployment start time of the seat airbag device.

In the control means, when the occupants in the driver's seat and the passenger's seat are located within a predetermined distance from each of the airbag devices, the first stage of each airbag device starts to deploy and then the second stage starts deploying. The first delay time of each airbag device up to and the first stage of each airbag device when the occupants of the driver's seat and the front passenger seat are separated from the airbag devices by more than a predetermined distance are started. And a second delay time of each airbag device from when the second stage is started to be deployed, and a second delay time with respect to the first delay time of each airbag device is defined as 3. The airbag deployment control device according to claim 1 , wherein control is performed such that the driver's seat airbag device is larger than the bag device. 4.

4. The control device according to claim 1, wherein the first-stage deployment start time of the driver's seat is set earlier than the first-stage deployment start time of the passenger seat. 5. 3. The airbag deployment control device according to claim 1.