JP3584050B2

JP3584050B2 - Steroid compounds

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Publication number: JP3584050B2
Application number: JP11276093A
Authority: JP
Inventors: 紘一首藤; 泰之遠藤; 祐一橋本
Original assignee: IMMD INC.
Current assignee: IMMD INC.
Priority date: 1993-05-14
Filing date: 1993-05-14
Publication date: 2004-11-04
Anticipated expiration: 2019-11-04
Also published as: JPH06321782A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、発がんプロモーター阻害剤に関する。さらに詳しくは、レセプター蛋白に対する発がんプロモーターの結合を阻害することができ、発がん抑制剤として有用な発がんプロモーター阻害剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】
発がんプロモーターは、それ自身ではがんを引き起こさないが、発がん性物質により惹起された生物学的変化を増幅・修飾して、最終的な発がん状態に至らしめる物質である。その代表的な物質として、１２−Ｏ−テトラデカノイル−ホルボール１３−アセテート（ＴＰＡ）等のホルボールエステル（ジテルペン化合物）やテレオシジン（インドールアルカロイド）を挙げることができる。
これらの発がんプロモーターが結合する細胞内レセプターの一つとして、カルシウム依存性蛋白質リン酸化酵素（ＰＫＣ）が知られている。しかしながら、蛋白質リン酸化酵素の基質特異性は低いこと、ならびに蛋白質リン酸化酵素活性化の情報が核内に伝達される機構は明らかではなく蛋白質リン酸化酵素の阻害剤は必ずしも発がんを抑制しないことから、これらの発がんプロモーターの細胞内レセプターとして、蛋白質リン酸化酵素以外のレセプターの存在が強く示唆されていた。
【０００３】
本発明者は、これらの発がんプロモーターが結合する細胞内レセプターを検索するうち、蛋白質リン酸化酵素とは異なる複数の細胞内レセプター（発がんプロモーター結合蛋白：ＴｕｍｏｒＰｒｏｍｏｔｅｒＢｉｎｄｉｎｇＰｒｏｔｅｉｎｓ（ＴＢＰｓ），Ｂｉｏｃｈｅｍ．Ｂｉｏｐｈｙｓ．Ｒｅｓ．Ｃｏｍ．１６６，１１２６−１１３２，１９９０）を発見し、さらに、それらの細胞内レセプターのうちの一つが、リガンド依存的に細胞質内から核内へと移行する性質を有する発がんプロモーター特異的結合蛋白であることを見出し、ＣＮ−ＴＰＢＰ（Ｃｙｔｏｓｏｌｉｃ−ＮｕｃｌｅａｒＴｕｍｏｒＰｒｏｍｏｔｅｒ−ＳｐｅｃｉｆｉｃＢｉｎｄｉｎｇＰｒｏｔｅｉｎ）と命名した（Ｊｐｎ．Ｊ．ＣａｎｃｅｒＲｅｓ．８２，６６５−６７５，１９９１）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の発がんプロモーター特異的結合蛋白ＣＮ−ＴＰＢＰに対する発がんプロモータの結合を拮抗的に阻害し、発がんプロモーターの作用を抑制する物質を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の課題を解決すべく、種々の化合物について発がんプロモーター特異的結合蛋白ＣＮ−ＴＰＢＰに対する親和性を検索したところ、特定のステロイド化合物類が、発がんプロモーター特異的結合蛋白ＣＮ−ＴＰＢＰに対して強い親和性を示し、ＣＮ−ＴＰＢＰに対するＴＰＡ等の発がんプロモータの結合を拮抗的に阻害することを見出した。本発明は、上記の知見に基づいて完成されたものである。本発明の発がんプロモーター阻害剤は、ホルボールエステルやテレオシジンのような蛋白質リン酸化酵素活性化作用を有しないので、発がんプロモーターの作用を抑制することができ、発がん抑制に有用である。
本発明の阻害剤に有効成分として含有される化合物はステロイド系化合物であり、以下の式（Ｉ）：
【０００６】
【化３】
で示される３β、５α−ジヒドロキシアンドロスタン−６−オン誘導体である。式中、Ｘは＝Ｏまたは −ＯＨを示し、Ｒは−Ｏ−ＣＯ−Ｒ^１または−ＣＨＲ^２−Ｒ^３を示す（Ｒ^１は直鎖または分枝したアルキル基、直鎖または分枝したアルケニル基、直鎖または分枝したアラルキル基、あるいは置換または非置換フェニル基であり、Ｒ^２は水素原子、あるいは直鎖または分枝した低級アルキル基であり、Ｒ^３は直鎖または分枝したアルキル基、直鎖または分枝したアルケニル基、直鎖または分枝したアルコキシ基、直鎖または分枝したアルケニルオキシ基、直鎖または分枝したアラルキル基、あるいは置換または非置換フェニル基である）。上記の一般式（Ｉ）中、ステロイド骨格の３位および５位の水酸基はそれぞれβ配置およびα配置であり、Ｘが −ＯＨを示す場合には、６位の水酸基はβ配置をとることが好ましい。Ｒはβ配置でステロイド骨格に置換することが好ましい。
【０００７】
式（Ｉ）で示される化合物として、例えば以下の表１に示す化合物を挙げることができるが、本発明の阻害剤に含まれる化合物はこれらの化合物に限定されることはない。
【０００８】
【表１】
これらのうち、特に好ましい化合物としては、Ｘが＝ＯでありＲが−ＣＨ（ＣＨ_３）−（ＣＨ_２）_３ＣＨ（ＣＨ_３）_２である化合物、Ｘが＝ＯでありＲが−ＣＨ（ＣＨ_３）−Ｏ−（ＣＨ_２）_２ＣＨ（ＣＨ_３）_２である化合物、およびＸが＝ＯでありＲが−Ｏ−ＣＯ−（ＣＨ_２）_８ＣＨ_３である化合物を挙げることができる。
【０００９】
これらの化合物の一部は新規化合物である。これらは、上記の式中、Ｘが＝Ｏを示し、Ｒが−Ｏ−ＣＯ−Ｒ^１または−ＣＨＲ^２−Ｒ^３を示す化合物である。Ｒ^１は直鎖または分枝したアルキル基、直鎖または分枝したアルケニル基、直鎖または分枝したアラルキル基、あるいは置換または非置換フェニル基であり、Ｒ^２は水素原子、あるいは直鎖または分枝した低級アルキル基であり、Ｒ^３は直鎖または分枝したアルキル基、直鎖または分枝したアルケニル基、直鎖または分枝したアルコキシ基、直鎖または分枝したアルケニルオキシ基、直鎖または分枝したアラルキル基、あるいは置換または非置換フェニル基である。ただし、Ｒは−ＣＨ（ＣＨ_３）（ＣＨ_２）_３ＣＨ（ＣＨ_３）_２であることはない。これらの化合物は、例えば、本明細書の実施例に記載された方法により製造することができる。
【００１０】
公知の化合物は、公知文献に記載された方法により当業者に容易に製造される。例えば３β，５α−ジヒドロキシコレスタン−６−オン（ＹＳ−６４）等は、フィーザーらの方法（Ｆｉｅｓｅｒ，Ｌ．Ｆ．，Ｒａｊａｇｏｐａｌａｎ，Ｓ．，Ｊ．Ａｍ．Ｃｈｅｍ．Ｓｏｃ．，１９４９，７１，３９３８−３９４１）により製造することができる。
本発明の阻害剤は、リガンド依存的に細胞質内から核内へと移行する性質を有する発がんプロモーター結合蛋白ＣＮ−ＴＰＢＰ（Ｃｙｔｏｓｏｌｉｃ−ＮｕｃｌｅａｒＴｕｍｏｒＰｒｏｍｏｔｅｒ−ＳｐｅｃｉｆｉｃＢｉｎｄｉｎｇＰｒｏｔｅｉｎ）に対して強い親和性を示し、ＴＰＡ等の発がんプロモータのＣＮ−ＴＰＢＰに対する結合を拮抗的に阻害する。加えて、本発明の阻害剤は、ホルボールエステルやテレオシジンのような蛋白質リン酸化酵素活性化作用を有しないので、発がんプロモーターの作用を抑制することができ、発がんプロモーターの作用抑制剤あるいは発がん抑制剤として有用である。発がんプロモーターの作用機序の研究用試薬または発がんプロモーターのスクリーニング用試薬等の生化学用試薬として、あるいは臨床検査用試薬として有用である。
【００１１】
本発明の阻害剤を、ヒト等の哺乳類に対して発がん抑制剤として用いる場合には、式（Ｉ）で示される上記の化合物を有効成分として含む医薬組成物として投与すればよい。このような医薬用組成物は、経口的あるいは非経口的に患者に投与すればよく、例えば、錠剤、カプセル剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、液剤、及びシロップ剤等等の経口投与用医薬組成物、あるいは注射剤、坐剤、吸入剤、点眼剤、点鼻剤、軟膏剤、及び貼付剤等の非経口投与用医薬組成物として投与すればよい。これらの医薬組成物は、薬理学的、製剤学的に許容しうる添加物を加えて製造してもよい。薬理学的、製剤学的に許容しうる添加物の例として、例えば、賦形剤、崩壊剤ないし崩壊補助剤、結合剤、滑沢剤、コーティング剤、色素、希釈剤、基剤、溶解剤ないし溶解補助剤、等張化剤、ｐＨ調節剤、安定化剤、噴射剤、及び粘着剤等を挙げることができ、これらは目的に応じて適宜当業者により選択される。
【００１２】
例えば、経口投与、あるいは経皮又は経粘膜投与に適する医薬用組成物には、ブドウ糖、乳糖、Ｄ−マンニトール、デンプン、又は結晶セルロース等の賦形剤；カルボキシメチルセルロース、デンプン、又はカルボキシメチルセルロースカルシウム等の崩壊剤又は崩壊補助剤；ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、又はゼラチン等の結合剤；ステアリン酸マグネシウム又はタルク等の滑沢剤；ヒドロキシプロピルメチルセルロース、白糖、ポリエチレングリコール又は酸化チタン等のコーティング剤；ワセリン、流動パラフィン、ポリエチレングリコール、ゼラチン、カオリン、グリセリン、精製水、又はハードファット等の基剤；フロン，ジエチルエーテル、又は圧縮ガス等の噴射剤；ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリイソブチレン、ポリブテン等の粘着剤；木綿布又はプラスチックシート等の基布等の製剤用添加物を添加することができる。注射用に適する医薬用組成物には、注射用蒸留水、生理食塩水、プロピレングリコール等の水性あるいは用時溶解型注射剤を構成しうる溶解剤又は溶解補助剤；ブドウ糖、塩化ナトリウム、Ｄ−マンニトール、グリセリン等の等張化剤；無機酸、有機酸、無機塩基又は有機塩基等のｐＨ調節剤等の製剤用添加物を添加してもよい。発がんの予防を目的として上記の医薬用組成物を投与する場合の投与量は、目的に応じて適宜選択すればよいが、例えば、成人一日あたり有効成分として０．１〜１０ｍｇを投与すればよい。
【００１３】
【実施例】
以下に本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されることはない。
例１：３β，５α−ジヒドロキシ−２３，２４−ビスノルコラン−６−オン（ＹＳ−１４９）
スチグマステリルアセテートをメタクロル過安息香酸で選択的に酸化した後、触媒量の過塩素酸の存在下に加水分解して３β−アセトキシ−スチグマスト−２２−エン−５α，６β−ジオールを得た。アルミニウムオキサイドの存在下にこの化合物をピリジニウムクロロクロメートで酸化し、さらに６位ケトンをエチレンジオキシ基で保護して３β−アセトキシ−６，６−エチレンジオキシスチグマスト−２２−エン−５α−オールを得た。この化合物をメタノール−ジクロロメタン−ピリジン中でオゾン分解して、ビスノルコラン−２２−アールを得た。
【００１４】
ビスノルコラン−２２−アールをエチレングリコール中でヒドラジン水和物と水酸化カリウムにより処理して６位ケトンの脱保護を行い、３β，５α−ジヒドロキシ−２３，２４−ビスノルコラン−６−オンを得た。
ＹＳ−１４９：無色針状晶ｍ．ｐ．１４９−１５０ ℃（エタノール／ｎ−ヘキサン）
Ａｎａｌ．（Ｃ_２２Ｈ_３６Ｏ_３：Ｒ＝−ＣＨ（ＣＨ_３）_２）
^１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ_３）０．６４（ｓ，３Ｈ，１８−ＣＨ_３），０．８１（ｓ，３Ｈ，１９−ＣＨ_３），０．８４（ｄ，３Ｈ，Ｊ＝６．６Ｈｚ，２２−ＣＨ_３），０．９２（ｄ，３Ｈ，Ｊ＝６．６Ｈｚ，２１−ＣＨ_３），２．０１（ｂｄ，１Ｈ），２．１３（ｄｄ，１Ｈ，Ｊ＝１２．８＆４．８Ｈｚ，７−ｂｅｔａ−Ｈ），２．７０（ｔ，１Ｈ，Ｊ＝１２．８Ｈｚ，７−ａｌｐｈａ−Ｈ），３．９７（ｍ，１Ｈ，３−ａｌｐｈａ−Ｈ）
【００１５】
例２：３β，５α−ジヒドロキシ−２３，２４−ビスノルコラン−６−オン（ＹＳ−１４９）の側鎖伸長体
ビスノルコラン−２２−アールをテトラヒドロフラン中で適当なホスホニウムイリドにより処理してシス体およびトランス体の混合物として２２−不飽和化合物を得た。例１に記載された方法により６位ケトンの脱保護を行い、さらに２２位の二重結合を接触還元して３β，５α−ジヒドロキシ−２３，２４−ビスノルコラン−６−オン（ＹＳ−１４９）の側鎖伸長体を得た。
【００１６】
例３：３ｂ，５ａ−ジヒドロキシコレスト−２２Ｅ−エン−６−オン（ＹＳ−１２６）
ビスノルコラン−２２−アールをテトラヒドロフラン中でイソアミルトリフェニルホスホニウムイリドで処理し、トランス−２２−エン体を得た。６−ケト基と３ベータ水酸基の脱保護を行い、目的化合物を得た。
ＹＳ−１２６：ｍ．ｐ．２３５−２３８ ℃（酢酸エチル）
Ａｎａｌ．（Ｃ_２７Ｈ_４４Ｏ_３：Ｒ＝−ＣＨ（ＣＨ_３）ＣＨ＝ＣＨＣＨ_２ＣＨ（ＣＨ_３）_２）
^１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ_３）０．６８（ｓ，３Ｈ，１８−ＣＨ_３），０．８１（ｓ，３Ｈ，１９−ＣＨ_３），０．８８，０．８９（ｄ，２×３Ｈ，Ｊ＝６．６Ｈｚ，２６−，２７−ＣＨ_３），０．９５（ｄ，３Ｈ，Ｊ＝６．６Ｈｚ，２１−ＣＨ_３），２．０１（ｂｄ，１Ｈ），２．１３（ｄｄ，１Ｈ，Ｊ＝１２．７＆４．７Ｈｚ，７−ｂｅｔａ−Ｈ），２．４１（ｍ，１Ｈ，２０−Ｈ），２．７１（ｔ，１Ｈ，Ｊ＝１２．７Ｈｚ，７−ａｌｐｈａ−Ｈ），３．９７（ｍ，１Ｈ，３−ａｌｐｈａ−Ｈ），５．１８（ｍ，２Ｈ，２２−，２３Ｈ）
【００１７】
例４
５．００ｇのプレグネノロンをジメチルホルムアミド１５ｍｌとテトラヒドロフラン１５ｍｌの混合物に溶解し、イミダゾール４．３９５ｇ（３当量）を加えた。氷冷下に、３．６８５ｇのターシャリーブチルジメチルシリルクロライド（約１．５当量）を加えて１０時間攪拌した。３０ｍｌの水を加えて溶媒を留去し、ジクロルメタンで抽出して、水洗、脱水後に溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー（酢酸エチル：ｎ−ヘキサン＝１０：１）により精製し、６．５７ｇの３位水酸基のシリル化保護体を得た（収率９６．５％）。酢酸エチルより再結晶して無色柱状晶を得た（ｍ．ｐ．１６４．５−１６５℃）。
【００１８】
上記のシリル体３．３５ｇをエタノール５０ｍｌとテトラヒドロフラン５０ｍｌの混合物に溶解し、ナトリウムボロハイドライド０．９０ｇを氷冷下に加え、室温で５時間攪拌した。５％酢酸を溶液に加えて溶媒を留去し、水を加えてジクロルメタンにより抽出した。水洗、脱水後に溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー（酢酸エチル：ｎ−ヘキサン＝７：１）により精製し、２０位カルボニル基が水酸基に還元された化合物２．４４ｇを得た（収率７２．４％）。メタノールより再結晶して無色針状晶を得た（ｍ．ｐ．１５１℃）。
ナトリウムハイドライド１３８．８ｍｇをｎ−ヘキサン（１ｍｌ×３）で洗浄してキシレン１ｍｌに懸濁し、上記の化合物６０６．７ｍｇをキシレン４ｍｌに溶解して加え、イソペンチルクロライド０．８７ｍｌを加えて１７時間還流した。１０％クエン酸と水を加えてジクロルメタンにより抽出し、水洗、脱水した後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー（ｎ−ヘキサン：ジクロルメタン＝３：１）により精製して、２０位にイソペンチルオキシ基が導入された化合物４９０．８ｍｇを得た（収率６９．７％）。メタノールより再結晶して無色針状晶を得た（ｍ．ｐ．８２ ℃）。
^１Ｈ−ＮＭＲ（４００ＭＨｚ／ＣＤＣｌ_３）０．０５（ｓ，６Ｈ，ＴＢＤＭＳＭｅ），０．６９（ｓ，３Ｈ，１８−ＣＨ_３），０．８８（ｓ，９Ｈ，ＴＢＤＭＳｔ−Ｂｕ），０．９０（ｄ，６Ｈ，Ｊ＝６．５Ｈｚ，４’−ＣＨ_３），１．００（ｓ，３Ｈ，１９−ＣＨ_３），１．０６（ｄ，３Ｈ，Ｊ＝６．０Ｈｚ，２１−ＣＨ_３），３．２２（ｄｔ，１Ｈ，Ｊ＝７．９Ｈｚ，１’−Ｈ），３．２５（ｍ，１Ｈ，２０−Ｈ），３．４７（ｍ，１Ｈ，３−Ｈ），３．５７（ｄｔ，１Ｈ，Ｊ＝７．９Ｈｚ，１’−Ｈ），５．３１（ｄｄ，１Ｈ，Ｊ＝５．０Ｈｚ，６−Ｈ）
上記の化合物５４７．０ｍｇをアセトン２３ｍｇに溶解し、過塩素酸０．０５ｍｌ、水０．０５ｍｌ、およびアセトン２ｍｌの混合物を氷冷下で加えた。室温で３時間攪拌した後、飽和重曹水６ｍｌを加えてアセトンを留去し、水を加えてジクロルメタン（３０ｍｌ×３）で抽出した。水洗、脱水後に溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー（ｎ−ヘキサン：酢酸エチル＝４：１）により精製して、３位水酸基の脱保護化合物３９８．５ｍｇを得た（収率９４．１％）。ｎ−ヘキサン：酢酸エチルより再結晶して無色針状晶を得た（ｍ．ｐ．１５５ ℃）。
^１Ｈ−ＮＭＲ（４００ＭＨｚ／ＣＤＣｌ_３）０．６９（ｓ，３Ｈ，１８−ＣＨ_３），０．９０（ｄ，６Ｈ，Ｊ＝６．５Ｈｚ，４’−ＣＨ_３），１．０２（ｓ，３Ｈ，１９−ＣＨ_３），１．０６（ｄ，３Ｈ，Ｊ＝６．０Ｈｚ，２１−ＣＨ_３），３．２１（ｄｔ，１Ｈ，Ｊ＝７．９Ｈｚ，１’−Ｈ），３．２３（ｍ，１Ｈ，２０−Ｈ），３．５０−３．５８（ｍ，２Ｈ，３−Ｈ，１’−Ｈ），５．３５（ｄｄ，１Ｈ，Ｊ＝５．５Ｈｚ，６−Ｈ）
上記の脱保護体３７１．２ｍｇをジクロルメタン２ｍｌに溶解してピリジン０．４ｍｌを加えた後、無水酢酸０．５５ｍｌを滴下して室温で１日攪拌した。ジクロルメタン５０ｍｌを加え、２Ｎ塩酸（３０ｍｌ×２）、飽和重曹水（３０ｍｌ×２）および水５０ｍｌで洗浄し、脱水後に溶媒を留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー（ｎ−ヘキサン：酢酸エチル＝１０：１）で精製し、３位アセトキシ体３８７．０ｍｇを得た（収率９４．１％）。メタノールより再結晶して無色針状晶を得た（ｍ．ｐ．７５．５−７６℃）。
^１Ｈ−ＮＭＲ（４００ＭＨｚ／ＣＤＣｌ_３）０．６９（ｓ，３Ｈ，１８−ＣＨ_３），０．９０（ｄ，６Ｈ，Ｊ＝６．５Ｈｚ，４’−ＣＨ_３），１．０２（ｓ，３Ｈ，１９−ＣＨ_３），１．０６（ｄ，３Ｈ，Ｊ＝６．０Ｈｚ，２１−ＣＨ_３），２．０３（ｓ，３Ｈ，ＡｃＯ），２．３２（ｄ，２Ｈ，Ｊ＝７．０Ｈｚ，４−Ｈ），３．２１（ｄｔ，１Ｈ，Ｊ＝７．９Ｈｚ，１’−Ｈ），３．２４（ｍ，１Ｈ，２０−Ｈ），３．５７（ｄｔ，１Ｈ，Ｊ＝７．９Ｈｚ，１’−Ｈ），４．６０（ｍ，１Ｈ，３−Ｈ），５．３７（ｄｄ，１Ｈ，Ｊ＝５．０Ｈｚ，６−Ｈ）
【００１９】
上記アセトキシ体３６８．７ｍｇをジクロルメタン２ｍｌに溶解し、メタクロル過安息香酸２１６．７ｍｇをジクロルメタン４ｍｌに溶解して氷冷下に加え、室温で８０分間攪拌した。ジクロルメタン４０ｍｌを加えて、１０％ＮａＨＳＯ_３（３０ｍｌ×２）、飽和重曹水（３０ｍｌ×２）、水５０ｍｌで洗浄し、脱水した後に溶媒を留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー（ｎ−ヘキサン：酢酸エチル＝１０：１）により精製して、エポキシ体２８３．５ｍｇを無色油状物として得た（収率７４．１％）。
主生成物：
^１Ｈ−ＮＭＲ（４００ＭＨｚ／ＣＤＣｌ_３）０．６２（ｓ，３Ｈ，１８−ＣＨ_３），０．８８（ｄ，６Ｈ，Ｊ＝７．０Ｈｚ，４’−ＣＨ_３），１．０４（ｄ，３Ｈ，Ｊ＝６．０Ｈｚ，２１−ＣＨ_３），１．０８（ｓ，３Ｈ，１９−ＣＨ_３），２．０１（ｓ，３Ｈ，ＡｃＯ），２．８８（ｄ，１Ｈ，Ｊ＝４．５Ｈｚ，６−Ｈ），３．１５−３．２５（ｍ，２Ｈ，１’−Ｈ，２０−Ｈ），３．５５（ｍ，１Ｈ，１’−Ｈ），４．９５（ｍ，１Ｈ，３−Ｈ），
副生成物：
^１Ｈ−ＮＭＲ（４００ＭＨｚ／ＣＤＣｌ_３）０．６５（ｓ，３Ｈ，１８−ＣＨ_３），０．８８（ｄ，６Ｈ，Ｊ＝７．０Ｈｚ，４’−ＣＨ_３），１．０１（ｓ，３Ｈ，１９−ＣＨ_３），１．０４（ｄ，３Ｈ，Ｊ＝６．０Ｈｚ，２１−ＣＨ_３），２．０３（ｓ，３Ｈ，ＡｃＯ），３．０７（ｄ，１Ｈ，Ｊ＝４．０Ｈｚ，６−Ｈ），３．１５−３．２５（ｍ，２Ｈ，１’−Ｈ，２０−Ｈ），３．５５（ｍ，１Ｈ，１’−Ｈ），４．７６（ｍ，１Ｈ，３−Ｈ），
上記のエポキシ体２７３．８ｍｇをアセトン８ｍｌに溶解し、過塩素酸０．０５ｍｌ、水０．０５ｍｌ、およびアセトン２ｍｌの混合物を氷冷下に加えて、室温で７時間攪拌した。飽和重曹水２ｍｌを加えてアセトンを留去し、水を加えて酢酸エチルで抽出（３０ｍｌ×２）した。飽和食塩水で洗浄し、脱水して溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー（ｎ−ヘキサン：酢酸エチル＝２：１）により精製してエポキシが開環したジオール体２６２．８ｍｇを無色固体として得た（収率９２．５％）。
^１Ｈ−ＮＭＲ（４００ＭＨｚ／ＣＤＣｌ_３）０．６９（ｓ，３Ｈ，１８−ＣＨ_３），０．８９（ｄ，６Ｈ，Ｊ＝７．０Ｈｚ，４’−ＣＨ_３），１．０５（ｄ，３Ｈ，Ｊ＝６．０Ｈｚ，２１−ＣＨ_３），１．１９（ｓ，３Ｈ，１９−ＣＨ_３），２．０２（ｓ，３Ｈ，ＡｃＯ），３．１９（ｄｔ，１Ｈ，Ｊ＝７．９Ｈｚ，１’−Ｈ），３．２４（ｍ，１Ｈ，２０−Ｈ），３．５３−３．５６（ｍ，２Ｈ，１’−Ｈ，６Ｈ），５．１５（ｍ，１Ｈ，３−Ｈ）
ピリジニウムクロロクロメート０．３４ｇ、Ａｌ_２Ｏ_３１．１４ｇにジクロルメタン３ｍｌを加えてアルゴン置換し、激しく攪拌しつつ上記のジオール体２４２．８ｍｇをジクロルメタン３ｍｌに溶解して氷冷下に加えた。室温で２．５時間攪拌し、後処理することなくシリカゲルカラムクロマトグラフィー（ｎ−ヘキサン：酢酸エチル＝５：１）で精製して、６位ケトン体２２５．３ｍｇを得た（収率９３．１％）。ｎ−ヘキサンより再結晶して無色針状晶を得た（ｍ．ｐ．１７７℃）。
^１Ｈ−ＮＭＲ（４００ＭＨｚ／ＣＤＣｌ_３）０．６５（ｓ，３Ｈ，１８−ＣＨ_３），０．８３（ｓ，３Ｈ，１９−ＣＨ_３），０．８９（ｄ，６Ｈ，Ｊ＝６．５Ｈｚ，４’−ＣＨ_３），１．０６（ｄ，３Ｈ，Ｊ＝６．０Ｈｚ，２１−ＣＨ_３），２．０２（ｓ，３Ｈ，ＡｃＯ），２．１２（ｄｄ，１Ｈ，Ｊ＝５．１４Ｈｚ，７−ｂｅｔａ−Ｈ），２．７５（ｔ，１Ｈ，Ｊ＝１３Ｈｚ，７−ａｌｐｈ−Ｈ），３．１６−３．２７（ｍ，１Ｈ，１’−Ｈ，２０−Ｈ），３．５８（ｄｔ，１Ｈ，Ｊ＝７．９Ｈｚ，１’−Ｈ），５．０３（ｍ，１Ｈ，３−Ｈ）
上記の６位ケトン体２００．５ｍｇをメタノールに溶解し、氷冷下で２Ｎ水酸化カリウム１．０８ｍｌをゆっくり滴下した。室温で１日攪拌した後、５％酢酸５ｍｌにより中和してメタノールを留去した。水を加えて酢酸エチル抽出し（３０ｍｌ×３）、食塩水で洗浄した後、脱水して溶媒を留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー（ｎ−ヘキサン：酢酸エチル＝１：１）により精製して、１７１．０ｍｇの目的物を得た（収率９３．９％）。
ＹＳ−３３０：ｍ．ｐ．２３２ ℃（ｎ−ヘキサン／酢酸エチル）
Ａｎａｌ．（Ｃ_２６Ｈ_４４Ｏ_４：Ｘ＝０，Ｒ＝−ＣＨ（ＣＨ_３）−Ｏ−ＣＨ_２ＣＨ_２ＣＨ（ＣＨ_３）_２）
^１Ｈ−ＮＭＲ（４００ＭＨｚ／ＣＤＣｌ_３）０．６６（ｓ，３Ｈ，１８−ＣＨ_３），０．８２（ｓ，３Ｈ，１９−ＣＨ_３），０．８８（ｔ，６Ｈ，２４−ＣＨ_３），１．０６（ｄ，３Ｈ，２１−ＣＨ_３），２．１１−２．１６（ｍ），２．７２（ｔ，１Ｈ，Ｊ＝１３Ｈｚ），３．１６−３．２５（ｍ，２Ｈ），３．５７（ｄｔ，１Ｈ），３．９７（ｍ，１Ｈ）
【００２０】
例５
（ＹＳ−５１０）
３−ハイドロキシ−デヒドロエピアンドロテロン３．１２ｇをジクロルメタン５０ｍｌに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン７．２８ｇ、続いて２−クロロメトキシエチルトリメチルシラン５．５４ｇを室温で加えた。この混合物を室温で９０分放置した後に飽和重曹水を加えて反応を停止し、水１５０ｍｌおよびジクロルメタン１００ｍｌを加えてジクロルメタン層を分離した。水層をジクロルメタン（２００ｍｌ×２）で抽出し、有機層をあわせて乾燥して濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー（ｎ−ヘキサン：酢酸エチル＝２：０．３）により精製して３位水酸基の保護体５．２４ｇを得た。エタノール／水から再結晶して白色結晶を得た（ｍ．ｐ．７７．５−７９℃）。
^１Ｈ−ＮＭＲ（４００ＭＨｚ／ＣＤＣｌ_３）０．０１（ｓ，９Ｈ），０．９３（ｔ，２Ｈ，Ｊ＝７．０Ｈｚ），０．８８（ｓ，３Ｈ），１．０２（ｓ，３Ｈ），２．０８（ｄｄ，１Ｈ，Ｊ＝１９Ｈｚ，８．０Ｈｚ），１．０６−２．４８（ｍ，２３Ｈ），２．４５（ｄｄ，１Ｈ，Ｊ＝１９Ｈｚ，８．０Ｈｚ），３．４３（ｍ，１Ｈ），３．６２（ｔ，２Ｈ，Ｊ＝８．０Ｈｚ），４．７２（ｓ，２Ｈ），５．３７（ｄ，１Ｈ，Ｊ＝５．０Ｈｚ）
上記の３位水酸基保護体５．２０ｇのジクロルメタン溶液２５ｍｌに、ジクロルメタン４０ｍｌに溶解した７０％メタクロル過安息香酸３．２２ｇを加えて室温で３０分間放置した。この混合物を１０％ＮａＨＳＯ_３（１００ｍｌ×２）、続いてＮａＨＣＯ_３（１５０ｍｌ×２）で洗浄し、有機層を乾燥して濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー（ｎ−ヘキサン：酢酸エチル＝４：１）により精製してエポキシ体４．３７ｇを白色結晶として得た。
^１Ｈ−ＮＭＲ（４００ＭＨｚ／ＣＤＣｌ_３）０．０１（ｓ，９Ｈ），０．８１（ｓ，３Ｈ），２．９３（ｄ，１Ｈ，Ｊ＝４．５Ｈｚ），３．１１（ｄ，１Ｈ，β−エポキシ体），３．５９（ｍ，１Ｈ），３．７８（ｍ，１Ｈ，α−エポキシ体）
上記エポキシ体４．３７ｇをアセトン１５０ｍｌおよび水１２ｍｌの混合物に溶解して過塩素酸（７０％）１．４ｍｌを滴下した。この溶液を室温で３時間放置した後、飽和重曹水を加えて反応を停止した。この混合物を濃縮して残渣をジクロルメタンおよび水に分配し、有機層を乾燥して濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー（ｎ−ヘキサン：酢酸エチル＝１：１）で精製してエポキシが開裂したジオール体３．４３ｇを得た（収率７８％）。ｎ−ヘキサン／酢酸エチルから再結晶して白色結晶を得た（ｍ．ｐ．１５５−１５７℃）。
【００２１】
上記のジオール体３．３７ｇをエタノール１２０ｍｌに溶解し、ナトリウムボロハイドライド４３９ｍｇを０℃で加えた。室温で１時間攪拌した後、この混合物を濃縮し残渣をジクロルメタンおよび水に分配した。水層をジクロルメタン（２×２００ｍｌ）で抽出し、有機層を合わせて乾燥して濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー（ｎ−ヘキサン：酢酸エチル＝２：３）により精製して１７位ハイドロキシ体３．３６ｇを得た。ｎ−ヘキサン／酢酸エチルから再結晶すして白色結晶を得た（ｍ．ｐ．１２２−１２３℃）。
^１Ｈ−ＮＭＲ（４００ＭＨｚ／ＣＤＣｌ_３）０．０２５（ｓ，９Ｈ），０．７５（ｓ，３Ｈ），０．９３（ｔ，２Ｈ，Ｊ＝８，５Ｈｚ），１．１８（ｓ，３Ｈ），１．０５−２．１４（ｍ，２２Ｈ），３．５２（ｂｒｓ，１Ｈ），３．６３（ｍ，３Ｈ），３．９８（ｍ，１Ｈ），４．７２（ｓ，２Ｈ）
【００２２】
ジクロルメタン０．３ｍｌにピリジン０．０５を溶解し、５０ｍｇの上記１７位ハイドロキシ体を加え、続いてブチリルクロライド０．０２１ｇ（１．５当量）のジクロルメタン溶液（０．３ｍｌ）を加えた。さらに１５分毎に原料が消失するまで０．５当量ずつのブチリルクロライドを加えた。ジクロルメタン２０ｍｌ加えて水洗し（２０ｍｌ×２）、乾燥して濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー（ｎ−ヘキサン：酢酸エチル＝２：１）により精製して１７位ブチリルオキシ体５０．３ｇを無色油状物として得た（収率７８．６％）。
^１Ｈ−ＮＭＲ（４００ＭＨｚ／ＣＤＣｌ_３）０．０２（ｓ，９Ｈ），０．８０（ｓ，３Ｈ），０．９１−２．２９（ｍ，３３Ｈ），３．５３（ｂｒｓ，１Ｈ），３．６２（ｔ，２Ｈ，Ｊ＝８．０Ｈｚ），３．９８（ｍ，１Ｈ），４．６１（ｔ，２Ｈ，Ｊ＝８Ｈｚ），４．７２（ｓ，２Ｈ）
ピリジニウムクロロクロメート（ＰＣＣ）０．３５ｇおよびＡｌ_２Ｏ_３１．１３ｇをジクロルメタン８ｍｌに懸濁し、アルゴン雰囲気中で激しく攪拌しつつ、上記の１７位ブチリルオキシ体をジクロルメタン８ｍｌに溶解して氷冷下に加えた。室温で２時間攪拌し、後処理することなくシリカゲルカラムクロマトグラフィー（ｎ−ヘキサン：酢酸エチル＝４：１）で精製して、６位ケトン体２２３ｍｇを白色結晶として得た（収率７９％）。
^１Ｈ−ＮＭＲ（４００ＭＨｚ／ＣＤＣｌ_３）０．０２（ｓ，９Ｈ），０．８１（ｓ，３Ｈ），０．９２−２．１４（ｍ，２６Ｈ），２．２６（ｔ，２Ｈ，Ｊ＝７Ｈｚ），２．７４（ｔ，２Ｈ，Ｊ＝１３Ｈｚ），３．５３（ｂｒｓ，１Ｈ），３．６２（ｔ，２Ｈ，Ｊ＝９．０Ｈｚ），３．８７（ｍ，１Ｈ），４．６６（ｔ，２Ｈ，Ｊ＝８Ｈｚ），４．７２（ｓ，２Ｈ）
上記の化合物５８．５ｍｇをジクロルメタン１ｍｌに溶解し、トリフルオロ酢酸２ｍｌを０℃で加えた。混合物を０℃で３０分間放置した後、水３０ｍｌを加えて反応を停止し、ジクロルメタン（３０ｍｌ×２）で抽出した。飽和重曹水（３０ｍｌ×２）で洗浄し、乾燥して濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー（ｎ−ヘキサン：酢酸エチル＝１：４）により精製して目的物３７．７ｍｇを白色結晶として得た。
ＹＳ−５１０：ｍ．ｐ．２２７−２２８ ℃（ｎ−ヘキサン／酢酸エチル）
Ａｎａｌ．（Ｃ_２３Ｈ_３６Ｏ_５：Ｘ＝Ｏ，Ｒ＝−Ｏ−ＣＯ−ＣＨ_２ＣＨ_２ＣＨ_３）
^１Ｈ−ＮＭＲ（４００ＭＨｚ／ＣＤＣｌ_３）０．７７（ｓ，３Ｈ），０．８１（ｓ，３Ｈ），０．９４（ｔ，３Ｈ，７−Ｈ），１．１８−２．２９（ｍ，１５Ｈ），１．６９−１．６０（ｈｅｘ，２Ｈ，Ｊ＝７．０Ｈｚ），２．１２（ｄｄ，１Ｈ，Ｊ＝１２．５Ｈｚ，４．５Ｈｚ），２．２２（ｓ，１Ｈ），２，２７（ｔ，１Ｈ，Ｊ＝７．０Ｈｚ），２．７４（ｔ，１Ｈ，Ｊ＝１２．５Ｈｚ），３．９６（ｍ，１Ｈ），４．６４（２Ｈ，Ｊ＝８．０Ｈｚ）
【００２３】
例４および例５と同様にして以下の化合物を製造した。
【００２４】
試験例
ＣＮ−ＴＰＢＰ（Ｃｙｔｏｓｏｌｉｃ−ＮｕｃｌｅａｒＴｕｍｏｒＰｒｏｍｏｔｅｒ−ＳｐｅｃｉｆｉｃＢｉｎｄｉｎｇＰｒｏｔｅｉｎ）を含むフラクション、およびＰＫＣ（ＰｒｏｔｅｉｎＫｉｎａｓｅＣ）を含むフラクションを、以下のようにして調製した。凍結保存（−８０℃）された懸濁培養ヒーラ細胞を０．６ＭＫＣｌ−２０ｍＭＴｒｉｓ−ＨＣｌ（ｐＨ８．０）中でホモジナイズした後に超遠心し、得られた上清をＱＡＥ−セファロースカラムクロマトグラフィーに付した。各フラクションを、ラベル化１２−Ｏ−テトラデカノイルホルボール１３−アセテート（［^３Ｈ］ＴＰＡ，ＮＥＮ）を用いたＴＰＡ−特異的結合活性、ＰＫＣアッセイキット（Ａｍｅｒｓｈａｍ）を用いたＰＫＣ活性、ならびにＰＫＣｓに対する抗血清及び／又は抗体（Ａｍｅｒｓｈａｍ）を用いたウエスタンブロットによりモニターして、目的のフラクションを得た。上記の化合物について、ＣＮ−ＴＰＢＰに対する結合親和性を、［^３Ｈ］ＴＰＡをプローブとして用いたデキストラン被覆活性炭（ｄｅｘｔｒａｎ−ｃｏａｔｅｄｃｈａｒｃｏａｌ）法によりリガンド競合アッセイを行った。結果を表２に示す。
【００２５】
【表２】
【００２６】
【発明の効果】
発がんプロモーター結合蛋白ＣＮ−ＴＰＢＰ（Ｃｙｔｏｓｏｌｉｃ−ＮｕｃｌｅａｒＴｕｍｏｒＰｒｏｍｏｔｅｒ−ＳｐｅｃｉｆｉｃＢｉｎｄｉｎｇＰｒｏｔｅｉｎ）に対して強い親和性を示し、ＴＰＡ等の発がんプロモータのＣＮ−ＴＰＢＰに対する結合を拮抗的に阻害する。加えて、本発明の阻害剤は、ホルボールエステルやテレオシジンのような蛋白質リン酸化酵素活性化作用を有しないので、発がんプロモーターの作用を抑制することができ、発がんプロモーターの作用抑制剤あるいは発がん抑制剤として有用である。[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to tumor promoter promoter inhibitors. More specifically, the present invention relates to a tumor promoter inhibitor that can inhibit the binding of a tumor promoter to a receptor protein and is useful as a tumor suppressor.
[0002]
[Prior art]
A carcinogenesis promoter is a substance that does not cause cancer by itself, but amplifies and modifies a biological change caused by a carcinogen to bring it to a final carcinogenic state. Typical examples thereof include phorbol esters (diterpene compounds) such as 12-O-tetradecanoyl-phorbol 13-acetate (TPA) and teleosidine (indole alkaloid).
Calcium-dependent protein kinase (PKC) is known as one of the intracellular receptors to which these tumor promoters bind. However, the substrate specificity of protein kinase is low, and the mechanism by which information on protein kinase activation is transmitted to the nucleus is not clear, and inhibitors of protein kinase do not always suppress carcinogenesis. However, the existence of receptors other than protein kinases as intracellular receptors of these tumor promoters has been strongly suggested.
[0003]
The present inventors searched for intracellular receptors to which these tumor promoters bind, and found that a plurality of intracellular receptors different from protein kinases (tumor promoter binding proteins: Tumor Promoter Binding Proteins (TBPs), Biochem. Biophys. Res.Com.166, 1126-1132, 1990), and furthermore, one of those intracellular receptors has a ligand-dependent translocation from the cytoplasm to the nucleus in a carcinogen promoter-specific binding. The protein was found to be a protein and named CN-TPBP (Cytosolic-Nuclear Tumor Promoter-Specific Binding Protein) (Jpn. J. Cancer Res. 82). , 665-675, 1991).
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a substance that competitively inhibits the binding of a carcinogenesis promoter to the above-mentioned carcinogenesis promoter-specific binding protein CN-TPBP and suppresses the action of the carcinogenesis promoter.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present inventor searched the affinity of various compounds for the carcinogenesis promoter-specific binding protein CN-TPBP in order to solve the above-mentioned problems. , And found to competitively inhibit the binding of carcinogenic promoters such as TPA to CN-TPBP. The present invention has been completed based on the above findings. The tumor promoter promoter inhibitor of the present invention does not have a protein kinase activating activity such as phorbol ester or teleosidine, and thus can suppress the action of a tumor promoter and is useful for suppressing carcinogenesis.
The compound contained as an active ingredient in the inhibitor of the present invention is a steroid compound and has the following formula (I):
[0006]
Embedded image
Is a 3β, 5α-dihydroxyandrostan-6-one derivative represented by the formula: In the formula, X represents ＝ O or —OH, and R represents —O—CO—R ¹ Or -CHR ² -R ³ (R ¹ Is a straight-chain or branched alkyl group, a straight-chain or branched alkenyl group, a straight-chain or branched aralkyl group, or a substituted or unsubstituted phenyl group; ² Is a hydrogen atom or a linear or branched lower alkyl group; ³ Is a straight or branched alkyl group, a straight or branched alkenyl group, a straight or branched alkoxy group, a straight or branched alkenyloxy group, a straight or branched aralkyl group, or a substituted or Unsubstituted phenyl group). In the above general formula (I), the hydroxyl groups at the 3- and 5-positions of the steroid skeleton have a β-configuration and an α-configuration, respectively. When X 1 represents —OH, the hydroxyl group at the 6-position may have a β-configuration. preferable. Preferably, R 1 is substituted on the steroid skeleton in the β configuration.
[0007]
Examples of the compound represented by the formula (I) include the compounds shown in Table 1 below, but the compounds contained in the inhibitor of the present invention are not limited to these compounds.
[0008]
[Table 1]
Of these, particularly preferred compounds are those wherein X is ＯO and R is -CH (CH ₃ )-(CH ₂ ) ₃ CH (CH ₃ ) ₂ Wherein X is ＯO and R is -CH (CH ₃ ) -O- (CH ₂ ) ₂ CH (CH ₃ ) ₂ And X is ＝ O and R is -O-CO- (CH ₂ ) ₈ CH ₃ Can be mentioned.
[0009]
Some of these compounds are new compounds. In these, in the above formula, X 1 represents ＯO, and R 2 represents —O—CO—R ¹ Or -CHR ² -R ³ It is a compound which shows. R ¹ Is a straight-chain or branched alkyl group, a straight-chain or branched alkenyl group, a straight-chain or branched aralkyl group, or a substituted or unsubstituted phenyl group; ² Is a hydrogen atom or a linear or branched lower alkyl group; ³ Is a straight or branched alkyl group, a straight or branched alkenyl group, a straight or branched alkoxy group, a straight or branched alkenyloxy group, a straight or branched aralkyl group, or a substituted or It is an unsubstituted phenyl group. Where R is -CH (CH ₃ ) (CH ₂ ) ₃ CH (CH ₃ ) ₂ Never be. These compounds can be produced, for example, by the methods described in the Examples of the present specification.
[0010]
Known compounds are readily prepared by those skilled in the art according to methods described in known literature. For example, 3β, 5α-dihydroxycholestan-6-one (YS-64) and the like are described in the method of Fieser et al. (Fieser, LF, Rajagopalan, S., J. Am. Chem. Soc., 1949, 71, 3938-3941).
The inhibitor of the present invention exhibits a strong affinity for the cancer-promoting promoter binding protein CN-TPBP (Cytosolic-Nuclear Tumor Promoter-Specific Binding Protein) having a property of migrating from the cytoplasm to the nucleus in a ligand-dependent manner, Competitively inhibits the binding of oncogenic promoters such as TPA to CN-TPBP. In addition, since the inhibitor of the present invention does not have an activity of activating a protein kinase such as phorbol ester or teleosidine, it can suppress the action of a tumor promoter, and can suppress the action of a tumor promoter or suppress cancer. Useful as an agent. It is useful as a reagent for biochemistry such as a reagent for studying the mechanism of action of a tumor promoter or a screening reagent for a tumor promoter, or as a reagent for clinical examination.
[0011]
When the inhibitor of the present invention is used as a carcinogenesis inhibitor for mammals such as humans, it may be administered as a pharmaceutical composition containing the compound represented by the formula (I) as an active ingredient. Such a pharmaceutical composition may be orally or parenterally administered to a patient. For example, tablets, capsules, powders, fine granules, granules, liquids, syrups and the like for oral administration It may be administered as a pharmaceutical composition or a parenteral administration pharmaceutical composition such as an injection, a suppository, an inhalant, an eye drop, a nasal drop, an ointment, and a patch. These pharmaceutical compositions may be prepared by adding pharmacologically and pharmaceutically acceptable additives. Examples of pharmacologically and pharmaceutically acceptable additives include, for example, excipients, disintegrants or disintegration aids, binders, lubricants, coating agents, pigments, diluents, bases, and dissolving agents Examples thereof include a solubilizing agent, a tonicity agent, a pH adjuster, a stabilizer, a propellant, and a pressure-sensitive adhesive, which are appropriately selected by those skilled in the art according to the purpose.
[0012]
For example, pharmaceutical compositions suitable for oral administration or transdermal or transmucosal administration include excipients such as glucose, lactose, D-mannitol, starch, and crystalline cellulose; carboxymethylcellulose, starch, and calcium carboxymethylcellulose. Disintegrants or disintegration aids; binders such as hydroxypropylcellulose, hydroxypropylmethylcellulose, polyvinylpyrrolidone or gelatin; lubricants such as magnesium stearate or talc; hydroxypropylmethylcellulose, sucrose, polyethylene glycol or titanium oxide Coating agents; bases such as petrolatum, liquid paraffin, polyethylene glycol, gelatin, kaolin, glycerin, purified water, or hard fat; jets of freon, diethyl ether, or compressed gas Agent; sodium polyacrylate, polyvinyl alcohol, methyl cellulose, polyisobutylene, adhesives of polybutene; a pharmaceutical additives of the base fabric such as cotton cloth or plastic sheet or the like can be added. Pharmaceutical compositions suitable for injection include solubilizing agents or solubilizing agents which can constitute aqueous or ready-to-use injections such as distilled water for injection, physiological saline, and propylene glycol; glucose, sodium chloride, D- Pharmaceutical additives such as isotonic agents such as mannitol and glycerin; pH regulators such as inorganic acids, organic acids, inorganic bases and organic bases may be added. When administering the above-mentioned pharmaceutical composition for the purpose of preventing carcinogenesis, the dose may be appropriately selected according to the purpose.For example, 0.1 to 10 mg as an active ingredient per adult day may be administered. Just fine.
[0013]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to Examples, but the present invention is not limited to these Examples.
Example 1: 3β, 5α-dihydroxy-23,24-bisnorcholan-6-one (YS-149)
After selective oxidation of stigmasteryl acetate with metachloroperbenzoic acid, it was hydrolyzed in the presence of a catalytic amount of perchloric acid to give 3β-acetoxy-stigmasto-22-en-5α, 6β-diol. . This compound is oxidized with pyridinium chlorochromate in the presence of aluminum oxide, and the 6-position ketone is protected with an ethylenedioxy group to give 3β-acetoxy-6,6-ethylenedioxystigmasto-22-ene-5α-. Got an oar. This compound was ozonolyzed in methanol-dichloromethane-pyridine to give bisnorcholane-22-al.
[0014]
Bisnorcholane-22-al was treated with hydrazine hydrate and potassium hydroxide in ethylene glycol to deprotect the 6-position ketone to obtain 3β, 5α-dihydroxy-23,24-bisnorcholan-6-one.
YS-149: colorless needles m. p. 149-150 ° C (ethanol / n-hexane)
Anal. (C ₂₂ H ₃₆ O ₃ : R = -CH (CH ₃ ) ₂ )
¹ H-NMR (CDCl ₃ ) 0.64 (s, 3H, 18-CH ₃ ), 0.81 (s, 3H, 19-CH ₃ ), 0.84 (d, 3H, J = 6.6 Hz, 22-CH ₃ ), 0.92 (d, 3H, J = 6.6 Hz, 21-CH ₃ ), 2.01 (bd, 1H), 2.13 (dd, 1H, J = 12.8 & 4.8 Hz, 7-beta-H), 2.70 (t, 1H, J = 12.8 Hz, 7-alpha-H), 3.97 (m, 1H, 3-alpha-H)
[0015]
Example 2: Side chain extension of 3β, 5α-dihydroxy-23,24-bisnorcholan-6-one (YS-149)
Bisnorcholane-22-al was treated with the appropriate phosphonium ylide in tetrahydrofuran to give a 22-unsaturated compound as a mixture of cis and trans forms. The ketone at the 6-position was deprotected by the method described in Example 1, and the double bond at the 22-position was catalytically reduced to give 3β, 5α-dihydroxy-23,24-bisnorcholan-6-one (YS-149). A side chain elongate was obtained.
[0016]
Example 3: 3b, 5a-Dihydroxycholest-22E-en-6-one (YS-126)
Bisnorcholane-22-al was treated with isoamyltriphenylphosphonium ylide in tetrahydrofuran to obtain a trans-22-ene form. The 6-keto group and the 3beta hydroxyl group were deprotected to obtain the target compound.
YS-126: m. p. 235-238 ° C (ethyl acetate)
Anal. (C ₂₇ H ₄₄ O ₃ : R = -CH (CH ₃ ) CH = CHCH ₂ CH (CH ₃ ) ₂ )
¹ H-NMR (CDCl ₃ ) 0.68 (s, 3H, 18-CH ₃ ), 0.81 (s, 3H, 19-CH ₃ ), 0.88, 0.89 (d, 2 × 3H, J = 6.6 Hz, 26-, 27-CH ₃ ), 0.95 (d, 3H, J = 6.6 Hz, 21-CH ₃ ), 2.01 (bd, 1H), 2.13 (dd, 1H, J = 12.7 & 4.7 Hz, 7-beta-H), 2.41 (m, 1H, 20-H), 2 0.71 (t, 1H, J = 12.7 Hz, 7-alpha-H), 3.97 (m, 1H, 3-alpha-H), 5.18 (m, 2H, 22-, 23H)
[0017]
Example 4
5.00 g of pregnenolone was dissolved in a mixture of 15 ml of dimethylformamide and 15 ml of tetrahydrofuran, and 4.395 g (3 equivalents) of imidazole was added. Under ice cooling, 3.685 g of tert-butyldimethylsilyl chloride (about 1.5 equivalents) was added, and the mixture was stirred for 10 hours. The solvent was distilled off by adding 30 ml of water, extracted with dichloromethane, washed with water and dehydrated, and then the solvent was distilled off. The residue was purified by silica gel column chromatography (ethyl acetate: n-hexane = 10: 1) to obtain 6.57 g of a protected silylated hydroxyl group at the 3-position (yield 96.5%). Recrystallization from ethyl acetate gave colorless columnar crystals (mp 164.5-165 ° C).
[0018]
3.35 g of the above silyl compound was dissolved in a mixture of 50 ml of ethanol and 50 ml of tetrahydrofuran, and 0.90 g of sodium borohydride was added under ice-cooling, followed by stirring at room temperature for 5 hours. 5% acetic acid was added to the solution, the solvent was distilled off, water was added and extracted with dichloromethane. After washing with water and dehydration, the solvent was distilled off, and the residue was purified by silica gel column chromatography (ethyl acetate: n-hexane = 7: 1) to obtain 2.44 g of a compound in which the carbonyl group at position 20 was reduced to a hydroxyl group (yield). 72.4%). Recrystallization from methanol gave colorless needles (mp 151 ° C.).
138.8 mg of sodium hydride was washed with n-hexane (1 ml × 3), suspended in 1 ml of xylene, 606.7 mg of the above compound was dissolved in 4 ml of xylene and added, and 0.87 ml of isopentyl chloride was added. Refluxed for 17 hours. After adding 10% citric acid and water, the mixture was extracted with dichloromethane, washed with water and dehydrated, and the solvent was distilled off. The residue was purified by silica gel column chromatography (n-hexane: dichloromethane = 3: 1) to obtain 490.8 mg of a compound having an isopentyloxy group introduced at the 20-position (yield: 69.7%). Recrystallization from methanol gave colorless needles (mp 82 ° C.).
¹ H-NMR (400 MHz / CDCl ₃ ) 0.05 (s, 6H, TBDMS Me), 0.69 (s, 3H, 18-CH ₃ ), 0.88 (s, 9H, TBDMS t-Bu), 0.90 (d, 6H, J = 6.5 Hz, 4'-CH) ₃ ), 1.00 (s, 3H, 19-CH ₃ ), 1.06 (d, 3H, J = 6.0 Hz, 21-CH) ₃ ), 3.22 (dt, 1H, J = 7.9 Hz, 1'-H), 3.25 (m, 1H, 20-H), 3.47 (m, 1H, 3-H), 3. 57 (dt, 1H, J = 7.9 Hz, 1'-H), 5.31 (dd, 1H, J = 5.0 Hz, 6-H)
The above compound (547.0 mg) was dissolved in acetone (23 mg), and a mixture of perchloric acid (0.05 ml), water (0.05 ml), and acetone (2 ml) was added under ice cooling. After stirring at room temperature for 3 hours, 6 ml of saturated aqueous sodium hydrogen carbonate was added to distill off acetone, and water was added, followed by extraction with dichloromethane (30 ml × 3). After washing with water and dehydration, the solvent was distilled off, and the residue was purified by silica gel column chromatography (n-hexane: ethyl acetate = 4: 1) to obtain 398.5 mg of the deprotected compound for the hydroxyl group at the 3-position (yield). 94.1%). Recrystallization from n-hexane: ethyl acetate gave colorless needles (mp 155 ° C).
¹ H-NMR (400 MHz / CDCl ₃ ) 0.69 (s, 3H, 18-CH ₃ ), 0.90 (d, 6H, J = 6.5 Hz, 4'-CH ₃ ), 1.02 (s, 3H, 19-CH ₃ ), 1.06 (d, 3H, J = 6.0 Hz, 21-CH) ₃ ), 3.21 (dt, 1H, J = 7.9 Hz, 1'-H), 3.23 (m, 1H, 20-H), 3.50-3.58 (m, 2H, 3-H). , 1′-H), 5.35 (dd, 1H, J = 5.5 Hz, 6-H)
371.2 mg of the above deprotected compound was dissolved in 2 ml of dichloromethane, 0.4 ml of pyridine was added, and 0.55 ml of acetic anhydride was added dropwise, followed by stirring at room temperature for 1 day. Dichloromethane (50 ml) was added, and the mixture was washed with 2N hydrochloric acid (30 ml × 2), saturated aqueous sodium bicarbonate (30 ml × 2) and water (50 ml). After dehydration, the solvent was distilled off. Purification by silica gel column chromatography (n-hexane: ethyl acetate = 10: 1) gave 387.0 mg of the 3-position acetoxy compound (yield 94.1%). Recrystallization from methanol gave colorless needles (mp 75.5-76 ° C).
¹ H-NMR (400 MHz / CDCl ₃ ) 0.69 (s, 3H, 18-CH ₃ ), 0.90 (d, 6H, J = 6.5 Hz, 4'-CH ₃ ), 1.02 (s, 3H, 19-CH ₃ ), 1.06 (d, 3H, J = 6.0 Hz, 21-CH) ₃ ), 2.03 (s, 3H, AcO), 2.32 (d, 2H, J = 7.0 Hz, 4-H), 3.21 (dt, 1H, J = 7.9 Hz, 1'-H). ), 3.24 (m, 1H, 20-H), 3.57 (dt, 1H, J = 7.9 Hz, 1'-H), 4.60 (m, 1H, 3-H), 5. 37 (dd, 1H, J = 5.0 Hz, 6-H)
[0019]
368.7 mg of the acetoxy compound was dissolved in 2 ml of dichloromethane, 216.7 mg of metachloroperbenzoic acid was dissolved in 4 ml of dichloromethane, and the mixture was added under ice-cooling, followed by stirring at room temperature for 80 minutes. Add 40 ml of dichloromethane and add 10% NaHSO ₃ (30 ml × 2), saturated aqueous sodium bicarbonate (30 ml × 2) and water (50 ml), and after dehydration, the solvent was distilled off. Purification by silica gel column chromatography (n-hexane: ethyl acetate = 10: 1) gave 283.5 mg of an epoxy compound as a colorless oil (yield: 74.1%).
Main products:
¹ H-NMR (400 MHz / CDCl ₃ ) 0.62 (s, 3H, 18-CH ₃ ), 0.88 (d, 6H, J = 7.0 Hz, 4'-CH ₃ ), 1.04 (d, 3H, J = 6.0 Hz, 21-CH) ₃ ), 1.08 (s, 3H, 19-CH ₃ ), 2.01 (s, 3H, AcO), 2.88 (d, 1H, J = 4.5 Hz, 6-H), 3.15-3.25 (m, 2H, 1'-H, 20) -H), 3.55 (m, 1H, 1'-H), 4.95 (m, 1H, 3-H),
By-products:
¹ H-NMR (400 MHz / CDCl ₃ ) 0.65 (s, 3H, 18-CH ₃ ), 0.88 (d, 6H, J = 7.0 Hz, 4'-CH ₃ ), 1.01 (s, 3H, 19-CH ₃ ), 1.04 (d, 3H, J = 6.0 Hz, 21-CH) ₃ ), 2.03 (s, 3H, AcO), 3.07 (d, 1H, J = 4.0 Hz, 6-H), 3.15-3.25 (m, 2H, 1'-H, 20) -H), 3.55 (m, 1H, 1'-H), 4.76 (m, 1H, 3-H),
273.8 mg of the above epoxy compound was dissolved in 8 ml of acetone, a mixture of 0.05 ml of perchloric acid, 0.05 ml of water and 2 ml of acetone was added under ice-cooling, and the mixture was stirred at room temperature for 7 hours. Acetone was distilled off by adding 2 ml of saturated sodium bicarbonate solution, water was added, and the mixture was extracted with ethyl acetate (30 ml × 2). The extract was washed with saturated saline, dehydrated, and the solvent was distilled off. The residue was purified by silica gel column chromatography (n-hexane: ethyl acetate = 2: 1) to obtain 262.8 mg of a diol having an epoxy ring-opened. Obtained as a colorless solid (yield 92.5%).
¹ H-NMR (400 MHz / CDCl ₃ ) 0.69 (s, 3H, 18-CH ₃ ), 0.89 (d, 6H, J = 7.0 Hz, 4'-CH ₃ ), 1.05 (d, 3H, J = 6.0 Hz, 21-CH) ₃ ), 1.19 (s, 3H, 19-CH ₃ ), 2.02 (s, 3H, AcO), 3.19 (dt, 1H, J = 7.9 Hz, 1'-H), 3.24 (m, 1H, 20-H), 3.53-. 3.56 (m, 2H, 1'-H, 6H), 5.15 (m, 1H, 3-H)
0.34 g of pyridinium chlorochromate, Al ₂ O ₃ To 1.14 g, 3 ml of dichloromethane was added and the atmosphere was replaced with argon, and 242.8 mg of the above diol was dissolved in 3 ml of dichloromethane while stirring vigorously and added under ice-cooling. The mixture was stirred at room temperature for 2.5 hours, and purified by silica gel column chromatography (n-hexane: ethyl acetate = 5: 1) without post-treatment to obtain 225.3 mg of the 6-position ketone (yield: 93). .1%). Recrystallization from n-hexane gave colorless needles (mp 177 ° C).
¹ H-NMR (400 MHz / CDCl ₃ ) 0.65 (s, 3H, 18-CH ₃ ), 0.83 (s, 3H, 19-CH ₃ ), 0.89 (d, 6H, J = 6.5 Hz, 4'-CH ₃ ), 1.06 (d, 3H, J = 6.0 Hz, 21-CH) ₃ ), 2.02 (s, 3H, AcO), 2.12 (dd, 1H, J = 5.14 Hz, 7-beta-H), 2.75 (t, 1H, J = 13 Hz, 7-alpha-). H), 3.16-3.27 (m, 1H, 1'-H, 20-H), 3.58 (dt, 1H, J = 7.9 Hz, 1'-H), 5.03 (m , 1H, 3-H)
200.5 mg of the above ketone at the 6-position was dissolved in methanol, and 1.08 ml of 2N potassium hydroxide was slowly added dropwise with ice cooling. After stirring at room temperature for 1 day, the mixture was neutralized with 5 ml of 5% acetic acid and methanol was distilled off. Water was added and the mixture was extracted with ethyl acetate (30 ml × 3), washed with brine, dehydrated and the solvent was distilled off. Purification by silica gel column chromatography (n-hexane: ethyl acetate = 1: 1) gave 171.0 mg of the desired product (yield 93.9%).
YS-330: m. p. 232 ° C (n-hexane / ethyl acetate)
Anal. (C ₂₆ H ₄₄ O ₄ : X = 0, R = -CH (CH ₃ ) -O-CH ₂ CH ₂ CH (CH ₃ ) ₂ )
¹ H-NMR (400 MHz / CDCl ₃ ) 0.66 (s, 3H, 18-CH) ₃ ), 0.82 (s, 3H, 19-CH ₃ ), 0.88 (t, 6H, 24-CH ₃ ), 1.06 (d, 3H, 21-CH ₃ 2.) (2.11, 2.16 (m)), 2.72 (t, 1H, J = 13 Hz), 3.16-3.25 (m, 2H), 3.57 (dt, 1H), 97 (m, 1H)
[0020]
Example 5
(YS-510)
3.12 g of 3-hydroxy-dehydroepiandrosterone was dissolved in 50 ml of dichloromethane, and 7.28 g of diisopropylethylamine and 5.54 g of 2-chloromethoxyethyltrimethylsilane were added at room temperature. After the mixture was left at room temperature for 90 minutes, saturated sodium bicarbonate solution was added to stop the reaction, and 150 ml of water and 100 ml of dichloromethane were added to separate a dichloromethane layer. The aqueous layer was extracted with dichloromethane (200 ml × 2), and the combined organic layers were dried and concentrated. The residue was purified by silica gel column chromatography (n-hexane: ethyl acetate = 2: 0.3) to obtain 5.24 g of a protected 3-hydroxyl group. Recrystallization from ethanol / water gave white crystals (mp 77.5-79 ° C).
¹ H-NMR (400 MHz / CDCl ₃ ) 0.01 (s, 9H), 0.93 (t, 2H, J = 7.0 Hz), 0.88 (s, 3H), 1.02 (s, 3H), 2.08 (dd, 1H) , J = 19 Hz, 8.0 Hz), 1.06-2.48 (m, 23H), 2.45 (dd, 1H, J = 19 Hz, 8.0 Hz), 3.43 (m, 1H), 3 0.62 (t, 2H, J = 8.0 Hz), 4.72 (s, 2H), 5.37 (d, 1H, J = 5.0 Hz)
To 25 ml of a dichloromethane solution of 5.20 g of the protected 3-position hydroxyl group was added 3.22 g of 70% metachloroperbenzoic acid dissolved in 40 ml of dichloromethane, and the mixture was allowed to stand at room temperature for 30 minutes. This mixture is added to 10% NaHSO ₃ (100 ml × 2), followed by NaHCO ₃ (150 ml × 2), and the organic layer was dried and concentrated. The residue was purified by silica gel column chromatography (n-hexane: ethyl acetate = 4: 1) to obtain 4.37 g of an epoxy compound as white crystals.
¹ H-NMR (400 MHz / CDCl ₃ 2.) 0.01 (s, 9H), 0.81 (s, 3H), 2.93 (d, 1H, J = 4.5 Hz), 3.11 (d, 1H, β-epoxy), 59 (m, 1H), 3.78 (m, 1H, α-epoxy)
4.37 g of the above epoxy compound was dissolved in a mixture of 150 ml of acetone and 12 ml of water, and 1.4 ml of perchloric acid (70%) was added dropwise. After leaving this solution at room temperature for 3 hours, saturated aqueous sodium hydrogen carbonate was added to stop the reaction. The mixture was concentrated and the residue was partitioned between dichloromethane and water, and the organic layer was dried and concentrated. The residue was purified by silica gel column chromatography (n-hexane: ethyl acetate = 1: 1) to obtain 3.43 g of an epoxy-cleaved diol (78% yield). Recrystallization from n-hexane / ethyl acetate gave white crystals (mp 155-157 ° C).
[0021]
3.37 g of the above diol was dissolved in 120 ml of ethanol, and 439 mg of sodium borohydride was added at 0 ° C. After stirring at room temperature for 1 hour, the mixture was concentrated and the residue was partitioned between dichloromethane and water. The aqueous layer was extracted with dichloromethane (2 × 200 ml), and the combined organic layers were dried and concentrated. The residue was purified by silica gel column chromatography (n-hexane: ethyl acetate = 2: 3) to obtain 3.36 g of a 17-position hydroxy compound. Recrystallization from n-hexane / ethyl acetate gave white crystals (mp 122-123 ° C).
¹ H-NMR (400 MHz / CDCl ₃ ) 0.025 (s, 9H), 0.75 (s, 3H), 0.93 (t, 2H, J = 8.5 Hz), 1.18 (s, 3H), 1.05-2.14 (M, 22H), 3.52 (brs, 1H), 3.63 (m, 3H), 3.98 (m, 1H), 4.72 (s, 2H)
[0022]
Pyridine 0.05 was dissolved in 0.3 ml of dichloromethane, 50 mg of the above hydroxy compound at position 17 was added, and then a solution of 0.021 g (1.5 equivalents) of butyryl chloride in 0.3 ml of dichloromethane was added. Further, 0.5 equivalent of butyryl chloride was added every 15 minutes until the raw material disappeared. 20 ml of dichloromethane was added, washed with water (20 ml × 2), dried and concentrated. The residue was purified by silica gel column chromatography (n-hexane: ethyl acetate = 2: 1) to obtain 50.3 g of a 17-butyryloxy compound as a colorless oil (yield 78.6%).
¹ H-NMR (400 MHz / CDCl ₃ ) 0.02 (s, 9H), 0.80 (s, 3H), 0.91-2.29 (m, 33H), 3.53 (brs, 1H), 3.62 (t, 2H, J = 8.0 Hz), 3.98 (m, 1H), 4.61 (t, 2H, J = 8 Hz), 4.72 (s, 2H)
0.35 g of pyridinium chlorochromate (PCC) and Al ₂ O ₃ 1.13 g was suspended in 8 ml of dichloromethane, and while stirring vigorously in an argon atmosphere, the above 17-butyryloxy compound was dissolved in 8 ml of dichloromethane and added under ice cooling. The mixture was stirred at room temperature for 2 hours and purified by silica gel column chromatography (n-hexane: ethyl acetate = 4: 1) without post-treatment to obtain 223 mg of the 6-position ketone as white crystals (yield 79%). ).
¹ H-NMR (400 MHz / CDCl ₃ ) 0.02 (s, 9H), 0.81 (s, 3H), 0.92-2.14 (m, 26H), 2.26 (t, 2H, J = 7 Hz), 2.74 (t , 2H, J = 13 Hz), 3.53 (brs, 1H), 3.62 (t, 2H, J = 9.0 Hz), 3.87 (m, 1H), 4.66 (t, 2H, J = 8 Hz), 4.72 (s, 2H)
The above compound (58.5 mg) was dissolved in dichloromethane (1 ml), and trifluoroacetic acid (2 ml) was added at 0 ° C. After allowing the mixture to stand at 0 ° C. for 30 minutes, the reaction was stopped by adding 30 ml of water, and extracted with dichloromethane (30 ml × 2). The extract was washed with saturated aqueous sodium hydrogen carbonate (30 ml × 2), dried and concentrated. The residue was purified by silica gel column chromatography (n-hexane: ethyl acetate = 1: 4) to give 37.7 mg of the desired product as white crystals.
YS-510: m. p. 227-228 ° C (n-hexane / ethyl acetate)
Anal. (C ₂₃ H ₃₆ O ₅ : X = O, R = -O-CO-CH ₂ CH ₂ CH ₃ )
¹ H-NMR (400 MHz / CDCl ₃ ) 0.77 (s, 3H), 0.81 (s, 3H), 0.94 (t, 3H, 7-H), 1.18-2.29 (m, 15H), 1.69-1 .60 (hex, 2H, J = 7.0 Hz), 2.12 (dd, 1H, J = 12.5 Hz, 4.5 Hz), 2.22 (s, 1H), 2, 27 (t, 1H, J = 7.0 Hz), 2.74 (t, 1H, J = 12.5 Hz), 3.96 (m, 1H), 4.64 (2H, J = 8.0 Hz)
[0023]
The following compounds were prepared in the same manner as in Examples 4 and 5.
[0024]
Test example
A fraction containing CN-TPBP (Cytosolic-Nuclear Tumor Promoter-Specific Binding Protein) and a fraction containing PKC (Protein Kinase C) were prepared as follows. The suspension-cultured HeLa cells cryopreserved (−80 ° C.) were homogenized in 0.6 M KCl-20 mM Tris-HCl (pH 8.0), and then ultracentrifuged. Chromatography. Each fraction was labeled with 12-O-tetradecanoylphorbol 13-acetate ([ ³ H] TPA, NEN), PKC activity using a PKC assay kit (Amersham), and Western blot using an antiserum and / or antibody (Amersham) against PKCs, The desired fraction was obtained. For the above compounds, the binding affinity for CN-TPBP was ³ [H] TPA was used as a probe to perform a ligand competition assay by a dextran-coated charcoal method. Table 2 shows the results.
[0025]
[Table 2]
[0026]
【The invention's effect】
Shows strong affinity for the tumor-promoting promoter-binding protein CN-TPBP (Cytosolic-Nuclear Tumor Promoter-Specific Binding Protein) and competitively inhibits the binding of a carcinogenesis promoter such as TPA to CN-TPBP. In addition, since the inhibitor of the present invention does not have an activity of activating a protein kinase such as phorbol ester or teleosidine, it can suppress the action of a tumor promoter, and can suppress the action of a tumor promoter or suppress cancer. Useful as an agent.

Claims

The following formula:
[Wherein, X represents OO, R represents —O—CO—R ¹ or —CHR ² —R ³ (R ¹ represents a straight-chain or branched alkyl group, a straight-chain or branched alkenyl group) A straight-chain or branched aralkyl group, or a substituted or unsubstituted phenyl group, R ² is a hydrogen atom, or a straight-chain or branched lower alkyl group, and R ³ is a straight-chain or branched alkyl group A straight-chain or branched alkenyl group, a straight-chain or branched alkoxy group, a straight-chain or branched alkenyloxy group, a straight-chain or branched aralkyl group, or a substituted or unsubstituted phenyl group)] A carcinogenesis promoter inhibitor comprising the indicated compound as an active ingredient.

The inhibitor according to claim 1, wherein the carcinogenesis promoter is selected from the group consisting of phorbol esters and teleosidines.