JP3582509B2 - 三次元地図データ処理方法、装置及びプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、三次元地図データを編集・修正する方法、装置及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
航空写真に基づく地図データは、一般に次のようにして作成される。すなわち、先ず、航空写真を図化機にセットし、写真上の道路境界線及び建物外周線などをこれらの線上に沿った特徴点を結ぶ線でトレースし、トレースした線を、所謂、ベクトルデータ形式で表現される線データとしてコンピュータに取り込み、編集元となる三次元の原地図データとする。次に、CAD(Computer Aided Design)上で、原地図データを二次元に変換し、その二次元地図データを適宜に修正して、二次元地図データベースを完成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
最近、地図データに対して、三次元の情報、即ち高さの情報に対する需要が高まって来ており、三次元地図データを効率良く作成する手法の確立が望まれている。
【0004】
三次元地図データを作成するには、二次元地図データベースの作成工程をそのまま三次元地図データに適用する方法が考えられる。即ち、三次元の原地図データを三次元の状態で直接、編集して、三次元の地図データベースを作成する。具体的には、原地図データをCAD上で三面図として表示し、三面図上で原地図データの要素となる各図形(地図構成データ)の各頂点の平面位置及び高さ(即ち、(x,y,z)座標値)を修正する方法、立体視し、その立体表示上で各図形の各頂点の平面位置及び高さを修正する方法、及び両者を併用する方法が考えられる。
【0005】
しかし、何れの方法も、個々の図形の各頂点データ((x,y,z)座標値)を人手で修正することに相当するので、少数の三次元データを処理するのには使用できても、地図データのように多数の要素図形を含む三次元データで、個々の図形の各頂点データを人手で修正するのは実質的に不可能である。
【0006】
本発明は、より簡易な操作で三次元地図データを作成できる三次元地図データ処理方法、装置及びプログラムを提示することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る三次元地図データ処理方法は、コンピュータを使用して三次元地図データを修正する三次元地図データ処理方法であって、二次元化演算ステップ、編集ステップ、第1、第2及び第3の対比演算ステップ、並びに高さ内挿演算ステップを具備することを特徴とする。
二次元化演算ステップでは、二次元化コンピュータプログラムが、図形属性付きの線データとして表現される複数の地図構成データを有する三次元の原地図データを原地図記憶装置から読み出し、高さを除去した二次元地図データを生成する。
編集ステップでは、オペレータの指示を受け入れて当該二次元地図データを編集し、編集済み二次元地図データ(14)を二次元地図記憶装置に出力する。
第1の対比演算ステップでは、線データの平面位置及び図形属性を対比演算する第1の対比コンピュータプログラムが、当該編集済み二次元地図データの線データを当該原地図データの線データと平面位置及び図形属性に関して対比演算し、対比演算の結果として当該原地図データに同じ図形属性を具備する対応する線データがある場合に、当該編集済み二次元地図データの線データに当該原地図データの対応する線データの高さデータを補充した三次元地図データを生成し、三次元地図記憶装置に格納する。
第2の対比演算ステップでは、線データの平面位置を対比演算する第2の対比コンピュータプログラムが、当該編集済み二次元地図データの線データを当該原地図データの線データと平面位置に関して対比演算し、対比演算の結果として対応する線データが当該原地図データにある場合に、当該編集済み二次元地図データの線データに当該原地図データの対応する線データの高さデータを補充した三次元地図データを生成し、当該三次元地図記憶装置に格納する。
第3の対比演算ステップでは、線データを要素点単位に平面位置に関して対比演算する第3の対比コンピュータプログラムが当該編集済み二次元地図データの線データの各要素点を当該原地図データの線データの要素点と平面位置に関して対比演算し、対比演算の結果として対応する要素点が当該原地図データにある場合に、当該編集済み二次元地図データの線データの各要素点に当該原地図データの対応する要素点の高さデータを補充した三次元地図データを生成し、当該三次元地図記憶装置に格納する。
高さ内挿演算ステップでは、高さデータを補充する高さ補充コンピュータプログラム(28)が、当該三次元地図記憶装置に記憶される三次元地図データから内挿により当該編集済み二次元地図データの所定の要素点の高さを決定及び補充し、当該三次元地図記憶装置に格納する。
【0008】
編集済み二次元地図データは、編集ステップにより、水平位置を修正されたデータであり、水平面内での作業であるので、この修正作業は容易である。第1の対比演算ステップでは、図形属性を含めて編集済み二次元地図データと原地図データを対比演算するので、対比の確度が高い。この対比は、自動の逐次処理で実現されるので、大量のデータがあっても高速に処理できる。編集済み二次元地図データに確度の高い原地図データの高さデータを補充するので、水平位置及び高さ共に高い精度の三次元地図データを得ることができる。
【0009】
第2の対比演算ステップでは、図形属性を対比しないので、第1の対比演算ステップよりも対応の確度は低くなる。しかし、編集済み二次元地図データに原地図データの対応する線データの高さデータを補充するので、第1の対比演算ステップよりも確度が低いものの、高い精度の高さデータを具備する三次元地図データを得ることができる。
【0010】
第3の対比演算ステップでは、線データを要素点単位で対比するので、第2の対比演算ステップの結果よりは確度が落ちる。しかし、オペレータがマニュアルで操作するよりも迅速に且つ高い確度で、各要素点の高さを決定できる。
【0012】
本発明に係る方法は、好ましくは、生成された三次元地図データのうちの建物を示す地図構成データを立体化する建物立体化処理ステップであって、生成された三次元地図データのうちの地表面を構成するデータから、地表面を示す多面体を形成し、当該建物を示す地図構成データの当該地表面への投影から壁面を示すデータを生成し、当該建物を示す地図構成データに補充する建物立体化処理ステップを具備する。
【0013】
本発明に係る三次元データ処理装置は、コンピュータを使用して三次元地図データを修正する三次元地図データ処理装置であって、図形属性付きの線データとして表現される複数の地図構成データを有する三次元の原地図データを原地図記憶装置から読み出し、高さを除去した二次元地図データを生成する二次元化演算手段と、オペレータの指示を受け入れて当該二次元地図データを編集し、編集済み二次元地図データを二次元地図記憶装置に出力する編集手段と、当該編集済み二次元地図データ(14)の線データを当該原地図データの線データと平面位置及び図形属性に関して対比演算し、対比演算の結果として当該原地図データに同じ図形属性を具備する対応する線データがある場合に、当該編集済み二次元地図データの線データに当該原地図データの対応する線データの高さデータを補充した三次元地図データを生成し、三次元地図記憶装置に格納する第1の対比演算手段と、当該編集済み二次元地図データの線データを当該原地図データの線データと平面位置に関して対比演算し、対比演算の結果として対応する線データが当該原地図データにある場合に、当該編集済み二次元地図データの線データに当該原地図データの対応する線データの高さデータを補充した三次元地図データを生成し、三次元地図記憶装置に格納する第2の対比演算手段と、当該編集済み二次元地図データの線データの各要素点を、当該原地図データの線データの要素点と平面位置に関して対比演算し、対比演算の結果として対応する要素点が当該原地図データにある場合に、当該編集済み二次元地図データの線データの各要素点に当該原地図データの対応する要素点の高さデータを補充した三次元地図データを生成し、三次元地図記憶装置に格納する第3の対比演算手段と、当該編集済み二次元地図データの所定の要素点の高さを、当該三次元地図記憶装置に記憶される三次元地図データから、内挿により決定及び補充し、当該三次元地図記憶装置に格納する高さ内挿演算手段とを具備することを特徴とする。
【0018】
本発明に係る装置は、好ましくは、生成された三次元地図データのうちの建物を示す地図構成データを立体化する建物立体化処理手段であって、生成された三次元地図データのうちの地表面を構成するデータから、地表面を示す多面体を形成し、当該建物を示す地図構成データの当該地表面への投影から壁面を示すデータを生成し、当該建物を示す地図構成データに補充する建物立体化処理手段を具備する。
本発明に係る三次元地図データ処理プログラムは、図形属性付きの線データとして表現される複数の地図構成データを有する三次元の原地図データをベースとして、高さを除去され修正された編集済み二次元地図データの線データを当該原地図データの線データと平面位置及び図形属性に関して対比演算し、対比演算の結果として当該原地図データに同じ図形属性を具備する対応する線データがある場合に、当該編集済み二次元地図データの線データに当該原地図データの対応する線データの高さを補充した3次元地図データを生成し、三次元地図記憶装置に格納する第1の対比演算機能と、当該編集済み二次元地図データの線データを当該原地図データの線データと平面位置に関して対比演算し、対比演算の結果として対応する線データが当該原地図データにある場合に、当該編集済み二次元地図データの線データに当該原地図データの対応する線データの高さデータを補充した3次元地図データを生成し、三次元地図記憶装置に格納する第2の対比演算機能と、当該編集済み二次元地図データの線データの各要素点を、当該原地図データの線データの要素点と平面位置に関して対比演算し、対比演算の結果として対応する要素点が当該原地図データにある場合に、当該編集済み二次元地図データの線データの各要素点に当該原地図データの対応する要素点の高さデータを補充した三次元地図データを生成し、三次元地図記憶装置に格納する第3の対比演算機能と、当該三次元地図記憶装置に記憶される三次元地図データから、内挿により当該編集済み二次元地図データの所定の要素点の高さを決定及び補充し、当該三次元地図記憶装置に格納する高さ内挿演算機能とをコンピュータに実現させるための三次元地図データ処理プログラムである。
【0019】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロック図を示す。航空写真を図化機により読み取って作成した三次元地図データ(原地図データ)が記憶装置10に格納される。以下では、記憶装置10に記憶される原地図データを「原地図データ10」と表記する。
【0021】
原地図データ10は、複数の地図構成データからなる。地図構成データには、線データLiと点データTiとがある。線データLiは、線の始点Psを示す三次元座標(x,y,z)、線の終点Peを示す三次元座標(x,y,z)及び図形属性を必須要素として具備し、オプションとして1以上の中間点Pmの座標(x,y,z)を具備する。図形属性は、その線が、建物、道路、河川、水田及び畑等の境界線並びに等高線の何れであるかを示す。例えば、ある線が、道路と水田の両方の境界を示す場合がありうる。この場合、道路境界であり、且つ水田の境界であることを示す図形属性値を別途、設ける。すなわち、本実施例では、図形属性は1つの値のみを採り得るが、その値は、複数の境界を規定し得る。汎用的には、図形属性として、複数の値を採り得る構成も考えられる。
【0022】
点データTiは、建物名称・道路名等の注記及び種々の地図記号などを地図に重ねて表示するのに使用される。点データTiは、三次元座標(x,y,z)と、その位置に表示すべき文字列textからなる。その文字列に注記及び地図記号等が格納される。
【0023】
図形属性により、地物は以下の次の3種類に分類できる。即ち、
(1)地表面を構成する図形
(2)景況により変化する図形
(3)地表面とは高さが異なる図形
である。本明細書では、地表面を構成する図形を「地表高図形」と呼び、景況により変化する図形を「任意高図形」と呼び、地表面とは高さが異なる図形を「地物高図形」と呼ぶことにする。どの図形をどれに分類するかは、ユーザが自由に設定できる。一例として、道路・河川を地表高図形とし、柵を任意高図形とし、建物・高架を地物高図形とする。
【0024】
二次元化装置12が、記憶装置10に記憶される原地図データから高さzの情報を除去して二次元化し、二次元地図データを作成する。作成された二次元地図データは記憶装置14に格納される。以下、記憶装置14に記憶される二次元地図データを「二次元地図データ14」又は「二次元データ14」と表記する。二次元地図データ14は、各点のz座標値が失われていることを除いて、原地図データ10と同じデータ構造からなる。従って、原地図データ10のコピーであって、z座標値を0としたものを二次元地図データ14としてもよい。
【0025】
オペレータは、従来の二次元地図データの編集作業と同様の作業により、編集装置(具体的には、CADソフトウエア)16を使って、二次元地図データ14を編集し、その編集結果で二次元地図データ14を更新する。名称・道路名等の注記及び地図記号の追加、線の移動・追加・削除、並びに図形属性の変更が行われる。これは、二次元上での作業であり、地道なものではあるが、技術的な困難は無い。
【0026】
例えば、建物外周線が道路境界線を越えて道路側に突出している箇所や、道路境界線の始終点が一致していない箇所に対して、オペレータは、編集装置16により、図形の平面位置及び形状を修正する。また、図化機により生成される原地図データ10の図形属性が、別途行った現地調査の結果と異なっていると判断された場合、オペレータは、正しい図形属性に変更する。更に、オペレータは、必要に応じて注記などを追加する。
【0027】
編集装置16で追加された注記、記号、線及び既存線の端点・中間点については、高度(z)の情報が欠落している。そこで、詳細は後述するが、既存の線に追加された点については、対比装置18,20,22が、その既存の線の他の点の高度データから内挿する。その他の追加された注記・記号・線については、高さ内挿装置28により、高度情報を補完する。
【0028】
編集装置16による編集の後、対比装置18,20,22が段階的に、原地図データ10の各線データと、編集装置16により修正された二次元地図データ14の各線データとを対比し、二次元地図データ14に対応する三次元地図データを生成し、記憶装置24に格納する。以下、記憶装置24に格納される三次元地図データを「三次元地図データ24」と表記する。未処理記憶装置26には、各対比装置18,20で対応を発見できなかった、二次元地図データ14の該当する線(の識別情報)、即ち、未処理データ(の識別情報)を記憶する。以降の処理に備えて、予め、原地図データ10及び二次元地図データ14に収容されているデータ(線及び点データ)をその座標値(x,y)でソートして、それぞれ記憶装置10,14(又は作業用メモリ)に格納してあるものとする。
【0029】
各対比装置18,20,22の動作を簡単に説明する。対比装置18は、原地図データ10の各線データと二次元地図データ14の各線データを、平面位置(x,y)及び図形属性に関して対比する。二次元地図データの線データの各要素点に位置的に対応する要素点を具備し、且つ、図形属性が一致する線データを原地図データ10から発見できた場合、両線が一致した又は対応すると判定する。二次元地図データ14は、編集作業によって平面位置が、若干、移動している場合がありうるので、座標値の比較では一定量の誤差を許容する。そのような誤差は、例えば、国土交通省公共測量作業規程に定められている。
【0030】
平面位置及び図形属性が一致した場合、一致した線に関して、原地図データ10の高さ座標zと二次元地図データ14の平面座標(x,y)及び図形属性とから3次元地図データを生成し、記憶装置24に書き込む。平面位置及び図形属性が一致する線が発見されない場合、二次元地図データ14の該当する線データを、未処理データとして未処理記憶装置26に記憶する。
【0031】
三次元地図データを生成する際、対比装置18はまた、原地図データ10の対応する線に存在せず二次元地図データ14にのみ存在する点、及び両線間で許容誤差以上離れている二次元地図データ14の線の点(編集装置16で追加・変更された点)について、原地図データ10の対応する線の各点の高さデータから内挿法により推定する。
【0032】
図2は、対比装置18による対比動作のモデル図を示す。図2(a)は、原地図データ10の一部の平面図を示し、同(b)は、二次元地図データ14の対応する箇所の平面図を示し、同(c)は対比装置18によるマッチングの様子を示し、同(d)は、対比装置18により生成される3次元地図データ24の平面図を示す。図2(a)に示す原地図データ10で、線P1−P2,P3−P4は道路境界を示し、線P5〜P10は、建物の境界を示し、図2(b)に示す二次元地図データ14で、点Q1〜Q10は、それぞれ、図2(a)に示す原地図データ10の点P1〜P10に対応する。原地図データ10では、P5〜P10で示される建物が道路に食い込んでいるが、これを、図2(b)に示す二次元地図データ14のように、オペレータが編集装置16により修正した。図2(d)で、点R1〜R10はそれぞれ、対比装置18により生成される3次元データ24の線データの要素点を示す。
【0033】
対比装置18は、図2(c)に示すように、原地図データ10と二次元地図データ14とを対比又はマッチングし、その結果、互いに対応するデータであると判定すると、上述の方法で3次元地図データ24を生成する。生成された3次元地図データ24で線を構成する各点R1〜R10のx座標値及びy座標値は、それぞれ、二次元地図データ14の対応する点Q1〜Q10のx座標値及びy座標値からなり、各点R1〜R10のz座標値はそれぞれ、原地図データ10の対応する点P1〜P10のz座標値からなる。例えば、Piの座標値を(xPi,yPi,zPi)、点Piに対応する点Qiの座標値を(xQi,yQi)とすると、Riの座標値は(xQi,yQi,zPi)となる。また、生成される3次元地図データ24の各点R1〜R10で規定される線の図形属性は、二次元地図データ14の対応する点Q1〜Q10で規定される線の図形属性からなる。
【0034】
対比装置18の対比に続いて、対比装置20は、二次元地図データ14の線データのうち、未処理記憶装置26に記憶される線データを、平面位置(x,y)に関して原地図データ10の各線データと対比する。勿論、対比装置18の場合と同様に、平面位置(x,y)の比較では、所定量の誤差を許容する平面位置が一致した場合、一致した線に関して、三次元地図データ10の高さzと、二次元地図データ14の平面座標(x,y)及び図形属性とから、3次元地図データを生成して記憶装置24に書き込み、同時に、未処理記憶装置26からこの線の識別情報を削除する。
【0035】
対比装置20はまた、原地図データ10の対応する線に存在せず二次元地図データ14にのみ存在する点、及び両線間で許容誤差以上離れている二次元地図データ14の線の点(編集装置16で追加・変更された点)について、原地図データ10の対応する線の各点の高さデータから内挿法により推定する。
【0036】
対比装置20の動作は、図形属性が考慮されないことを除いて、対比装置18のそれと同じである。
【0037】
対比装置20の対比に続いて、対比装置22は、二次元地図データ14の線データのうち、未処理記憶装置26に記憶される線データを、原地図データ10の各線データと座標単位で対比する。すなわち、線の拘束を離れて、線の要素点(始点、終点及び中間点)単位で、二次元地図データと原地図データを対比する。例えば、原地図データ10では隣接する2つの建物の境界を示す2つの線が、編集装置16の編集作業により、二次元地図データ14では、つながった単一の建物の境界を示す1つの線で登録されることがありうる。このような場合、対比装置18,20では、対応関係を発見できないが、対比装置22により発見し得る。
【0038】
対比装置22もまた、原地図データ10の対応する線に存在せず二次元地図データ14にのみ存在する点、及び両線間で許容誤差以上離れている二次元地図データ14の線の点(編集装置16で追加・変更された点)について、原地図データ10の対応する線の各点の高さデータから内挿法により推定する。
【0039】
図3は、対比装置22による対比の説明モデルを示す。図3(a)は、原地図データ10の一部の平面図を示し、同(b)は、二次元地図データ14の対応する部分の平面図を示し、同(c)は対比装置22によるマッチングの様子を示し、同(d)は、対比装置22により生成される3次元地図データ24の平面図を示す。
【0040】
図3(a)に示す原地図データ10で、線P1−P2,P3−P4は道路境界を示し、線P5〜P8、P9〜P12は、本来は1つであるが、図化機により別々に認識された建物の境界を示す。図3(b)に示す二次元地図データ14で、線Q1−Q2,Q3−Q4は線P1−P2,P3−P4で示される道路境界に対応する道路境界を示し、線Q5〜Q10は、1つの建物を示すように線P5〜P8,P9〜P12を修正したものである。また、図3(a)に示す原地図データ10の点P10,P11が道路に食い込んでいるが、これを、図3(b)に示す二次元地図データ14のように、オペレータが編集装置16により、道路の外に位置するように修正した。図3(d)で、点R1〜R10はそれぞれ、対比装置22により生成される3次元データ24の線データの要素点を示す。
【0041】
対比装置22は、図3(c)に示すように、原地図データ10と二次元地図データ14とを対比又はマッチングし、その結果、互いに対応するオブジェクトであると判定すると、上述のように3次元地図データ24を生成する。生成された3次元地図データ24で線を構成する各点R1〜R10のx座標値及びy座標値は、それぞれ、二次元地図データ14の対応する点Q1〜Q10のx座標値及びy座標値からなり、各点R1〜R10のz座標値はそれぞれ、原地図データ10の対応する点P1〜P6,P9,P10,P11,P8のz座標値からなる。例えば、Piの座標値を(xPi,yPi,zPi)、点Piに対応する点Qiの座標値を(xQi,yQi)とすると、R7の座標値は(xQ7,yQ7,zP9)となる。また、生成される3次元地図データ24の各点R1〜R10で規定される線の図形属性は、二次元地図データ14の対応する点Q1〜Q10で規定される線の図形属性からなる。
【0042】
対比装置18,20,22の対比後に、高さ内挿装置28が、二次元地図データ14のうちの高さ未定のデータに対し、記憶装置24に記憶される三次元地図データから高さ(z)データを補完する。専ら対象となるのは、編集装置16で追加された線と、追記された地図記号及びビル名称・道路名等の注記である。何れも、対比装置18,20,22は、原地図データ10から対応する線データを発見できない。
【0043】
即ち、高さ内挿装置28は、先ず、記憶装置24に記憶される三次元地図データの線データで形成される面を、互いに重複せず且つその線を辺として使用する三角形の面で区分する三角網を形成する。そして、高さ内挿装置28は、形成された三角網上で、未処理記憶装置26に記憶される線データ及び点データの高さを内挿により計算する。この高さデータは、地表面の高度であるので、内挿に使用する周囲の高さから、建物の高さ情報を予め除外しておくのが好ましい。例えば、図形属性が建物である線データを無視して、上述の三角網を形成する。
【0044】
図4は、高さ内挿装置28の説明モデルを示す。図4(a)に示すように、点R1〜R8からなる線で囲まれた面を、図4(b)に示すように、各線を辺とする三角形で区分する。
【0045】
未処理記憶装置14に記憶される線データが点Q1,Q2で規定されるとすると、図4(c)に示すように、三角網上でQ1,Q2と同じ平面座標(x,y)を具備する点のz座標値を算出し、そのz座標値をQ1,Q2に対応する点R9,R10のz座標値とする。即ち、点Q1の座標値を(xQ1,yQ1)とする、三角網で形成される多面体の表面上で、(xQ1,yQ1)の高さをzR9とすると、R9の座標値は(xQ1,yQ1,zR9)となる。
【0046】
このように、原地図データ10と二次元地図データ14を段階的に対比し、実際に即して平面位置(x,y)及び図形属性を修正された二次元地図データ14に、原地図データ10の高さデータ(z)を組み合せることで、三次元の原地図データを、オペレータによる少ない手間で効率良く修正できる。確度の高い順で機械的に対比するので、現実に即した三次元地図データを、オペレータによる少ない手間で効率良く作成できる。
【0047】
この段階での三次元地図データ24では、建物の側壁が表示されないので、鳥瞰表示の際に、背後が透けて見えてしまう。そこで、本実施例では、建物立体化処理装置30が、記憶装置24に記憶される三次元地図データに含まれる建物のデータを、その地表面に押し下げた箱形モデルを形成し、三次元地図データ24に対しその箱形モデルの要素点(地表面上の線データ)を追加する。
【0048】
具体的には、以下のようにする。即ち、建物立体化処理装置30は、三次元地図データ24を使って、図5(a)に示すように、水平投影面上で、立体化しようとする建物の周囲に適当な大きさの領域を設定する。図5(a)で、線R1〜R4は、立体化対象の建物境界線を規定し、線R5〜R12は、その建物の周囲に設定された領域を示す。
【0049】
高さ内挿装置28の場合と同様に、線R5〜R12で囲まれる領域を、互いに重複せず且つその線分を辺として使用する三角形の面で区分する。そのようにして形成される三角網の一例を図5(b)に示す。三角網を形成する際には、高さ内挿装置28の場合と同様に、他の建物の線を予め除去しておく。建物立体化処理装置30は、図5(c)に示すように、形成された三角網上に目的の建物の上面の点R1〜R4を投影し、それによる三角網上の点R1a,R2a,R3a,R4aが、その建物の敷地面を形成する。但し、一般的には、床面を水平にするのが好ましいので、R1a,R2a,R3a,R4aの高さ(z)を、これらの内の最低の数値に合わせる。このようにして、点R1〜R4,R1a〜R4aで規定される箱形モデルが形成される。即ち、建物の不透明な壁面をデータ化できる。
【0050】
本実施例におけるパターンマッチングは、神経回路網を模擬するソフトウエア又はハードウエアにより実現できる。勿論、本実施例のデータ処理のほとんどは、実際にはコンピュータプログラムにより実現されうる。
【0051】
図6は、対比装置18の機能を実現するコンピュータプログラムのフローチャートを示す。対比装置18は、原地図データ10の各線データと二次元地図データ14の各線データを、平面位置(x,y)及び図形属性に関して対比する。即ち、二次元地図データ14の各線データLiを特定するループ変数iを初期化し(S1)、インクリメントして(S2)、二次元地図データ14から線データLiを読み込む(S3)。その線データLiを、原地図データ10の各線データLjと対比する(S4)。詳細は後述するが、ステップS4では、線データLiの各要素点に位置的に対応する要素点を具備し、且つ、図形属性が一致するLjが発見できた場合、両線が一致した又は対応すると判定する。二次元地図データ14は、編集作業によって平面位置が、若干、移動している場合がありうるので、先に説明したように、座標値の比較では一定量の誤差を許容する。なお、二次元地図データの線Liを指定する変数iと、原地図データ10の線Ljを指定する変数jは、グローバル変数である。
【0052】
平面位置及び図形属性が一致した場合(S5)、一致した線に関して、原地図データ10の高さ座標zと二次元地図データ14の平面座標(x,y)及び図形属性とから3次元地図データを生成し、記憶装置24に書き込む(S6)。平面位置及び図形属性が一致する線が発見されない場合(S5)、二次元地図データ14の該当する線Liを、未処理データとして未処理記憶装置26に記憶する(S7)。三次元地図データを生成する際、対比装置18はまた、原地図データ10の対応する線に存在せず二次元地図データ14にのみ存在する点、及び両線間で許容誤差以上離れている二次元地図データ14の線の点(編集装置16で追加・変更された点)について、原地図データ10の対応する線の各点の高さデータから内挿法により推定する。
【0053】
iが二次元地図データ14の線データ数Niを越えるまで、即ち、二次元地図データ14の全線データを原地図データ10と対比するまで(S8)、ステップS2〜S7を繰り返す。
【0054】
図7は、対比処理(S4)の詳細なフローチャートを示す。原地図データの線Ljを指定するループ変数jを0で初期化し(S11)、インクリメントする(S12)。変数jが、原地図データ10の線データ数Nj以下の場合には(S13)、原地図データ10から線データLjを読み込む(S14)。線データLjの要素点のx座標の最大値xmax(j)が線データLiの要素点のx座標の最小値xmin(i)より小さい場合(S15)、論理的に、線データLiと線データLjが対応する可能性が無いので、jをインクリメントして(S12)、次の線データLjを原地図データ10から読み込む(S14)。これにより、原地図データ10の中の処理対象データを削減できる。同様の観点で、xmax(i)がxmin(j)より小さい場合にも、対応する可能性が無いので、S16以降をパスしても良い。
【0055】
xmax(j)がxmin(i)以上の場合、Ljの図形属性がLiの図形属性と一致するかどうかを調べる(S16)。Ljの図形属性がLiの図形属性と一致しない場合(S16)、jをインクリメントして(S12)、次の線データLjを原地図データ10から読み込む(S14)。
【0056】
図形属性が一致する場合(S16)、線Li,Lj間で最近傍点を探索し(S17)、そのマッチング率Mを計算する(S18)。マッチング率Mが所定閾値Mlim以下の場合(S19)、不一致であると判断し、S12以降を繰り返す。マッチング率Mが所定閾値Mlimを越える場合に(S19)、線Ljが線Liと対応すると判断し、”成功”を戻り値にセットして(S20)、図6に示すフローに戻る。
【0057】
原地図データの全線Ljを調べても、線Liに対応する線Ljを発見できない場合(S13)、”失敗”を戻り値にセットして(S21)、図6に示すフローに戻る。
【0058】
図8は、図7の最近傍点探索処理(S17)の詳細なフローチャートを示す。線Liの各要素点Pを特定する変数pを初期化し(S31)、インクリメントする(S32)。線Liの要素点Ppの座標値(x,y)を読み込む(S33)。線Ljの各要素点Qを特定する変数qを初期化し(S34)、インクリメントする(S35)。線Ljの要素点Qqの座標値(x,y)を読み込む(S36)。Pp,Qq間の距離Dを計算する(S37)。
【0059】
最初の点(q=1)では(S38)、線Liのp番目の要素点Ppの、線Ljからの距離Dを収容する配列Dist(p)に、ステップS37で計算された距離値Dを収容し(S40)、線Liのp番目の要素点Ppに対応する線Ljの要素点を記憶する配列PQ(p)にqを収容する(S40)。このDist(p)が、線Liのp番目の要素点Ppの、Ljとの間の距離の初期値になる。このフローの開始時にDist(p)を予め、ありえないような大きな値で初期化しておけば、ステップS38の分岐は不要になる。必ずD<Dist(p)が成立し、最初のDでDist(p)が置換されるからである。
【0060】
Ljの2点目以降、即ち、q>1では(S38)、ステップS37で計算された距離DをDist(p)と比較する(S39)。DがDist(p)より小さい場合(S39)、Ljのq番目の点QqがLiのPpにより近いことになるので、Dist(p)にDを代入し、PQ(p)にqを代入する(S40)。
【0061】
qがLjの全要素点数Vqに到達するまで、即ち、Ljの全点について、Ppと対比するまで(S41)、ステップS35〜S40の処理を繰り返す。
【0062】
pがLiの全要素点数Vpに到達するまで、即ち、Liの全点について、線Ljと対比するまで(S42)、ステップS32〜S41の処理を繰り返す。
【0063】
図9は、図7のマッチング率計算(S18)の詳細なフローチャートを示す。変数p,qを初期化し(S51)、pをインクリメントする(S52)。Dist(p)を所定の閾値Dlimと比較し(S53)、Dist(p)がDlimより小さい場合に、qをインクリメントする(S54)。pが線Liの全要素点数Vpに到達するまで(S55)、S52〜S54を繰り返す。pが線Liの全要素点数Vpに到達したら(S55)、マッチング率Mとしてp/Vpを戻り値にセットして、図7に戻る。
【0064】
図10は、図6の三次元地図データ作成処理(S6)の詳細なフローチャートを示す。
【0065】
先ず、原地図データ10の線Ljの属性Ajを、目的とする三次元地図データ24の対応する線データの図形属性を示す変数Arに代入する(S61)。
【0066】
マッチング率Mが1.0に等しい場合(S62)、Liの全要素点に対し線Lj上に対応点が発見されているので、x座標値には、二次元地図データ14のx座標値Px(p)を採用し、y座標値には、二次元地図データ14のy座標値Py(p)を採用し、z座標値には、原地図データ10の線Ljの、Ppに対応する点PQ(p)のz座標値Qz(PQ(p))を採用する(S66)。pが1からVpになるまで、ステップS66を実行し(S63〜S66)、その結果を、三次元地図データ24にファイルとして出力する(S67)。
【0067】
マッチング率Mが1.0に等しくない場合(S62)、二次元地図データ14の線データLiの1以上の点Pで、線データLjの要素点との距離Disp(p)がDlim以上であったことを意味する。そこで、線データLjの要素点との距離Dist(p)が閾値Dlim未満の点Pにつては(S71)、ステップS66と同様に、z座標値には、原地図データ10の線Ljの、Ppに対応する点PQ(p)のz座標値Qz(PQ(p))を採用する(S72)。線データLjの要素点との距離Dist(p)が閾値Dlimを越える点Pについては(S71)、原地図データ10の対応点のz座標値Qz(PQ(p))が信頼できないので、同じ線Lj上の複数の隣接点のz座標値から内挿(又は外挿する)(S73)。どちらの場合も、x座標値には、二次元地図データ14のx座標値Px(p)を採用し、y座標値には、二次元地図データ14のy座標値Py(p)を採用する(S72,S73)。pが1からVpになるまで、ステップS72又はS73を実行し(S68〜S73)、その結果を、三次元地図データ24に追加する(S67)。
【0068】
図11は、対比装置20の機能を実現するコンピュータプログラムのフローチャートを示す。Neは、未処理記憶装置26に記憶される二次元地図データ14の未処理の線データ数を示す。
【0069】
ここでは、未処理記憶装置26に記憶される二次元地図データ14の線データLiを対象とするので、ループ変数iがNeに到達すると(S88)、処理を終了する。また、二次元地図データ14の線データLiを原地図データ10の各線データLjと対比する際に(S84)、図形属性を考慮しない。原地図データ10と対比できた線Liについては、未処理記憶装置26から削除する(S87)。これらを除いた動作は、図6と同じであるので、詳細な説明を省略する。
【0070】
図12は、対比装置22の機能を実現するコンピュータプログラムのフローチャートを示す。Neは、未処理記憶装置26に記憶される二次元地図データ14の未処理の線データ数を示す。
【0071】
原地図データ10の全線データを構成する全要素点をそのx座標値で昇順にソートする(S91)。
【0072】
未処理記憶装置26に未処理として記憶されている二次元地図データ14の線データLiを示すループ変数iを初期化し(S92)、インクリメントする(S93)。
【0073】
線データLiを構成する要素点を示す変数pを初期化し、要素点Ppと、原地図データ10の対応する要素点との間の距離を示す配列変数Dist()をありえないような大きな値で初期化する(S94)。pをインクリメントする(S95)。pが線データLiの全要素点数Npに到達するまで(S96)、二次元地図データ14から線データLiのp番目の要素点Ppを読み込み(S97)、原地図データから最近傍点を探索する(S98)。
【0074】
線データLiの全要素点について最近傍点を探索すると(S96)、マッチング率Mを調べる(S99)。マッチング率Mが所定値Mlimを越える場合には(S100)、三次元データを出力し(S101)、マッチング率Mが所定値Mlim以下の場合には(S100)、線Liを未処理データとして新たに、未処理記憶装置26に記憶する(S102)。又は、三次元データを出力する線データLiを、未処理記憶装置26の記憶から削除するようにしてもよい。
【0075】
iがNeに等しくなるまで、即ち、開始時に、未処理記憶装置26に未処理として記憶されている二次元地図データ14の全線データLiを調べるまで(S103)、ステップS93以降を繰り返す。
【0076】
図13は、図12の最近傍点探索処理(S98)の詳細なフローチャートを示す。線の要素点単位での対比になるので、図8に示すフローよりも複雑になっている。原地図データ10の全線データの全要素点数はNqであるとする。
【0077】
原地図データ10の全線データの要素点を示す変数qを初期化する(S110)。高速に最近傍点を発見できるように、要素点Ppのx座標値Px(p)と、要素点Qqのx座標値Qx(q)の間に、
Px(p)≧Qx(q)−Dlim
が成立する限り、qを100単位でインクリメントする(S112〜S115)。Dlimは、対応点と判定する距離の閾値である。
【0078】
qがNqを越えた場合(S113)、及び、Px(p)がQx(q)−Dlimより小さくなった場合、qから100を減算する(S116)。この処理により、最近傍点の存在する範囲を限定して、逐次的な探索回数を減らすことができるので、結果として、高速に最近傍点を発見できる。x座標値が距離閾値Dlimより離れていれば、PpとQq間の距離は当然にDlimより離れているので、ステップS115では、x座標値のみを比較すれば足りる。勿論、x座標値の代わりにy座標値を採用しても良い。
【0079】
ステップS112〜S116の処理で最近傍点の存在する範囲を限定できているので、以降、qを1ずつ増やしながら、最近傍点を探索する(S117〜S125)。
【0080】
即ち、qをインクリメントし(S117)、原地図データ10から線の要素点Qqを読み込む(S119)。要素点Qqのx座標値Qx(q)と、要素点Ppのx座標値Px(p)との間の差がDist(p)より小さい場合、即ち、
Qx(q)−Px(p)<Dist(p)
の場合(S120)、QqとPpの間の距離Dを計算する(S121)。Dist(p)はありえないような大きな値で初期化されているので、最初にステップS120を実行するときには、ステップS120は必ず成立し、距離Dを計算することになる。
【0081】
ステップS121で計算された距離DをDist(p)と比較する(S122)。DがDist(p)より小さい場合(S122)、Dist(p)にDを代入し、要素点PpとQqとの間の対応を示す配列PQ(p)にqを代入して(S123)、S117に戻り、S117以降を繰り返す。DがDist(p)以上の場合(S122)、直ぐにS117に戻り、S117以降を繰り返す。
【0082】
ステップS120で、Qx(q)−Px(p)がDist(p)以上になった場合(S120)、qをこれ以上増やしても、Ppにもっと近いQqを発見できないので、図12に示すフローに戻る。これは、ステップS91で原地図データの全要素点を、予めそのx座標値で昇順にソートしておいたからである。
【0083】
また、qをインクリメントした後に(S117)、qが、原地図データ10の全要素点数を示すNqより大きい場合(S118)、原地図データ10の全要素点Qqを調べ尽くしたことになるので、この場合にも、図12に示すフローに戻る。
【0084】
図14は、高さ内挿装置28の機能を実現するコンピュータプログラムのフローチャートを示す。
【0085】
作成済みの三次元地図データ24の線データの内、建物の図形属性を示す線以外の線データで形成される面を、互いに重複せず且つその線を辺として使用する三角形の面で区分する三角網を形成する(S131)。
【0086】
高さ(z)を設定すべき点を示す変数iを初期化し(S132)、インクリメントし(S133)、変数iの示す点データPi(孤立した点以外に、線データの要素点を含む。)を二次元地図データ14から読み込む(S134)。その点Piを含む三角面を検索する(S135)。発見した三角面上での点Piのz座標値を三角面の頂点座標から内挿し(S136)、Piのx座標及びy座標並びに、ステップS136で算出されたz座標を三次元地図データ24に追加する(S137)。ステップS135で三角面を発見できない場合、オペレータが三角面を手入力で指定するか、又は高さ自体を手入力する。
【0087】
二次元地図データ14の内で高さを設定すべき全点についてステップS133〜S137を実行したら(S138)、終了する。
【0088】
図15は、図14の三角面検索処理(S135)の詳細なフローチャートである。Ntは三角網形成(S131)で形成された三角面の総数である。この処理では、事前に、三角面は、それを構成する3点のx座標値の最大値Xmaxで昇順にソートされている。
【0089】
三角面を指定するループ変数tを0で初期化する(S141)。x,y面内で対象の点Piを含む三角面を高速に発見できるように、点Piのx座標値Px(i)と、t番目の三角面を構成する3点のx座標値の最大値Xmax(t)の間に、
Xmax(t)≧Px(i)
が成立する限り、tを100単位でインクリメントする(S142〜S145)。Dlimは、対応点と判定する距離の閾値である。
【0090】
tがNtを越えた場合(S143)、及び、Xmax(t)がPx(i)より小さくなった場合、qから100を減算する(S146)。この処理により、最近傍点の存在する範囲を限定して、逐次的な探索回数を減らすことができるので、結果として、高速に最近傍点を発見できる。三角面を構成する3点のx座標値の最大値Xmax(t)が点Piのx座標値Px(i)以上になって始めて、点Piがt番目の三角面に含まれる可能性があるからである。勿論、x座標値の代わりにy座標値を採用しても良い。
【0091】
ステップS142〜S145の処理で、点Piを含む三角面の存在する範囲を限定できているので、以降、qを1ずつ増やしながら、目的の三角面を探索する(S147〜S150)。
【0092】
即ち、qをインクリメントし(S147)、q番目の三角面を取り出し(S149)、Piがその三角面内にあるかどうかを調べる(S150)。三角面内にあれば(S150)、変数tを戻り値Tkにセットして(S151)、図14に戻り、三角面内になければ(S150)、qをインクリメントして(S147)、次の三角面を調べる(S149,S150)。qがNt以上になったら(S148)、全部を調べ尽くしたことになるので、0を戻り値Tkにセットして図14に戻る。Tk=0は、三角面を発見できなかったことを示す。
【0093】
図16は、建物立体化処理装置30の機能を実現するコンピュータプログラムのフローチャートを示す。
【0094】
作成済みの三次元地図データ24の線データの内、建物の図形属性を示す線以外の線データで形成される面を、互いに重複せず且つその線を辺として使用する三角形の面で区分する三角網を形成する(S161)。
【0095】
三次元地図データ24の線データを示す変数iを初期化し(S162)、インクリメントする(S163)。三次元地図データ24から線データLiを読み込み(S164)、その図形属性が建物かどうかを調べる(S165)。図形属性が建物の場合(S165)、図5を参照して説明したように、直方体モデルを形成し(S166)、その直方体モデルのデータで三次元地図データ24の対応する線データLiを置換する(S167)。
【0096】
三次元地図データ24の全ての線データについてステップS163〜S167を実行したら(S168)、終了する。
【0097】
対比装置18も、未処理記憶装置26を参照して、二次元地図データ14の対比対象を決定するようにしてもよい。その場合、最初に未処理記憶装置26が、二次元地図データ14の全データを記憶するように初期化すればよい。その場合、未処理記憶装置26の記憶内容を変更することで、対比装置18を繰り返し適用することが容易になる。
【0098】
また、上記実施例では、対比装置18,20,22を順に適用したが、任意の順に適用しても良い。例えば、対比装置18,20を適用した後に、再度、対比装置18を適用しても良い。
【0099】
【発明の効果】
以上の説明から容易に理解できるように、本発明によれば、原地図データを二次元データに変換して修正、編集を行った後は、第1〜第5のプロセスを順に実行することにより、全てプログラムによる自動処理によって三次元地図データが作成される。
【0100】
即ち、原地図データを三次元の状態で直接修正、編集するという多大な労力を要する作業を回避し、従来の二次元地図データを作成する労力に、殆ど労力を加えることなく三次元地図データを作成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成ブロック図である。
【図2】対比装置18による対比動作の説明モデル図である。
【図3】対比装置22による対比動作の説明モデル図である。
【図4】高さ内挿装置28の動作説明モデル図である。
【図5】建物立体化処理装置30の動作説明モデル図である
【図6】対比装置18の機能を実現するコンピュータプログラムのフローチャートである。
【図7】対比処理(S4)の詳細なフローチャートである。
【図8】図7の最近傍点探索処理(S17)の詳細なフローチャートである。
【図9】図7のマッチング率計算(S18)の詳細なフローチャートである。
【図10】図6の三次元地図データ作成処理(S6)の詳細なフローチャートである。
【図11】対比装置20の機能を実現するコンピュータプログラムのフローチャートである。
【図12】対比装置22の機能を実現するコンピュータプログラムのフローチャートを示す。
【図13】図12の最近傍点探索処理(S98)の詳細なフローチャートである。
【図14】高さ内挿装置28の機能を実現するコンピュータプログラムのフローチャートである。
【図15】図14の三角面検索処理(S135)の詳細なフローチャートである。
【図16】建物立体化処理装置30の機能を実現するコンピュータプログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
10:記憶装置(原地図データ)
12:二次元化装置
14:記憶装置(二次元地図データ又は二次元データ)
16:編集装置
18,20,22:対比装置
24:記憶装置(三次元地図データ)
26:未処理記憶装置
28:高さ内挿装置
30:建物立体化処理装置
Claims (21)
- コンピュータを使用して三次元地図データを修正する三次元地図データ処理方法であって、
二次元化コンピュータプログラム(12)が、図形属性付きの線データとして表現される複数の地図構成データを有する三次元の原地図データ(10)を原地図記憶装置から読み出し、高さを除去した二次元地図データを生成する二次元化演算ステップと、
オペレータの指示を受け入れて当該二次元地図データを編集し、編集済み二次元地図データ(14)を二次元地図記憶装置に出力する編集ステップ(16)と、
線データの平面位置及び図形属性を対比演算する第1の対比コンピュータプログラム(18)が、当該編集済み二次元地図データ(14)の線データを当該原地図データ(10)の線データと平面位置及び図形属性に関して対比演算し、対比演算の結果として当該原地図データ(10)に同じ図形属性を具備する対応する線データがある場合に、当該編集済み二次元地図データ(14)の線データに当該原地図データ(10)の対応する線データの高さデータを補充した三次元地図データを生成し、三次元地図記憶装置(24)に格納する第1の対比演算ステップと、
線データの平面位置を対比演算する第2の対比コンピュータプログラム(20)が、当該編集済み二次元地図データ(14)の線データを当該原地図データ(10)の線データと平面位置に関して対比演算し、対比演算の結果として対応する線データが当該原地図データ(10)にある場合に、当該編集済み二次元地図データ(14)の線データに当該原地図データ(10)の対応する線データの高さデータを補充した三次元地図データを生成し、当該三次元地図記憶装置(24)に格納する第2の対比演算ステップと、
線データを要素点単位に平面位置に関して対比演算する第3の対比コンピュータプログラム(22)が当該編集済み二次元地図データ(14)の線データの各要素点を当該原地図データ(10)の線データの要素点と平面位置に関して対比演算し、対比演算の結果として対応する要素点が当該原地図データ(10)にある場合に、当該編集済み二次元地図データ(14)の線データの各要素点に当該原地図データ(10)の対応する要素点の高さデータを補充した三次元地図データを生成し、当該三次元地図記憶装置(24)に格納する第3の対比演算ステップと、
高さデータを補充する高さ補充コンピュータプログラム(28)が、当該三次元地図記憶装置(24)に記憶される三次元地図データから内挿により当該編集済み二次元地図データ(14)の所定の要素点の高さを決定及び補充し、当該三次元地図記憶装置(24)に格納する高さ内挿演算ステップ
とを具備することを特徴とする三次元地図データ処理方法。 - 当該線データが、始点と終点を有する線データ、始点、終点及び1以上の中間点を有する線データ、並びに、2以上の中間点を有する閉じた線データの何れかからなる請求項1に記載の三次元地図データ処理方法。
- 当該第1の対比コンピュータプログラム(18)が、当該第1の対比演算ステップにおいて、対応する線データを当該原地図データ(10)から発見できなかった当該編集済み二次元地図データ(14)の線データを未処理記憶手段(26)に記憶し、
当該第2の対比コンピュータプログラム(20)が、当該第2の対比演算ステップにおいて、当該未処理記憶手段(26)に記憶される当該編集済み二次元地図データ(14)の線データについて、当該原地図データ(10)と対比演算する
請求項1又は2に記載の三次元地図データ処理方法。 - 当該第2の対比コンピュータプログラム(20)が、当該第2の対比演算ステップにおいて、対応する線データを当該原地図データ(10)から発見できなかった当該編集済み二次元地図データ(14)の線データを未処理記憶手段(26)に記憶し、
当該第3の対比コンピュータプログラム(22)が、当該第3の対比演算ステップにおいて、当該未処理記憶手段(26)に記憶される当該編集済み二次元地図データ(14)の線データについて、当該原地図データ(10)と対比演算する
請求項1乃至3の何れか1項に記載の三次元地図データ処理方法。 - 当該第1、第2及び第3の対比演算ステップの少なくとも1つは、当該編集済み二次元地図データ(14)の注目する線データの、当該原地図データ(10)から対応する要素点を発見できない要素点に対し、当該原地図データ(10)の対応する線データの隣接する要素点から高さデータを推測する請求項1乃至4の何れか1項に記載の三次元地図データ処理方法。
- 更に、建物立体化コンピュータプログラム(30)が、当該三次元地図記憶装置(24)に記憶される三次元地図データのうちの地表面を構成する線データから、地表面を示す多面体を形成し、当該建物を示す線データの当該地表面への投影から壁面を示すデータを生成し、当該壁面を示すデータを当該建物を示す線データに補充することにより、建物を示す線データを立体化する建物立体化処理ステップを具備する請求項1乃至5の何れか1項に記載の三次元地図データ処理方法。
- コンピュータを使用して三次元地図データを修正する三次元地図データ処理装置であって、
図形属性付きの線データとして表現される複数の地図構成データを有する三次元の原地図データ(10)を原地図記憶装置から読み出し、高さを除去した二次元地図データを生成する二次元化演算手段(12)と、
オペレータの指示を受け入れて当該二次元地図データを編集し、編集済み二次元地図データ(14)を二次元地図記憶装置に出力する編集手段(16)と、
当該編集済み二次元地図データ(14)の線データを当該原地図データ(10)の線データと平面位置及び図形属性に関して対比演算し、対比演算の結果として当該原地図データ(10)に同じ図形属性を具備する対応する線データがある場合に、当該編集済み二次元地図データ(14)の線データに当該原地図データ(10)の対応する線データの高さデータを補充した三次元地図データを生成し、三次元地図記憶装置(24)に格納する第1の対比演算手段(18)と、
当該編集済み二次元地図データ(14)の線データを当該原地図データ(10)の線データと平面位置に関して対比演算し、対比演算の結果として対応する線データが当該原地図データ(10)にある場合に、当該編集済み二次元地図データ(14)の線データに当該原地図データ(10)の対応する線データの高さデータを補充した三次元地図データを生成し、三次元地図記憶装置(24)に格納する第2の対比演算手段(20)と、
当該編集済み二次元地図データ(14)の線データの各要素点を、当該原地図データ(10)の線データの要素点と平面位置に関して対比演算し、対比演算の結果として対応する要素点が当該原地図データ(10)にある場合に、当該編集済み二次元地図データ(14)の線データの各要素点に当該原地図データ(10)の対応する要素点の高さデータを補充した三次元地図データを生成し、三次元地図記憶装置(24)に格納する第3の対比演算手段(22)と、
当該編集済み二次元地図データ(14)の所定の要素点の高さを、当該三次元地図記憶装置(24)に記憶される三次元地図データから、内挿により決定及び補充し、当該三次元地図記憶装置(24)に格納する高さ内挿演算手段(28)
とを具備することを特徴とする三次元地図データ処理装置。 - 当該線データが、始点と終点を有する線データ、始点、終点及び1以上の中間点を有する線データ、並びに、2以上の中間点を有する閉じた線データの何れかからなる請求項7に記載の三次元地図データ処理装置。
- 更に、当該編集済み二次元地図データ(14)の内の未処理のデータを記憶する未処理記憶手段(26)を具備する請求項7又は8に記載の三次元地図データ処理装置。
- 当該第2の対比演算手段(20)は、当該未処理記憶手段(26)に記憶される当該編集済み二次元地図データ(14)の線データについて当該原地図データ(10)と対比演算した結果に従い、当該未処理記憶手段(26)の記憶情報を更新する請求項9に記載の三次元地図データ処理装置。
- 当該第3の対比演算手段(22)は、当該未処理記憶手段(26)に記憶される当該編集済み二次元地図データ(14)の線データについて、当該原地図データ(10)と対比演算した結果に従い、当該未処理記憶手段(26)の記憶情報を更新する請求項9又は10に記載の三次元地図データ処理装置。
- 当該高さ内挿演算手段(28)は、当該未処理記憶手段(26)に記憶される当該編集済み二次元地図データ(14)の線データについて高さを内挿する請求項9乃至11の何れか1項に記載の三次元地図データ処理装置。
- 当該第1、第2及び第3の対比演算手段の少なくとも1つは、当該編集済み二次元地図データ(14)の注目する線データの、当該原地図データ(10)から対応する要素点を発見できない要素点に対し、当該原地図データ(10)の対応する線データの隣接する要素点から高さデータを推測する請求項7乃至12の何れか1項に記載の三次元地図データ処理装置。
- 更に、生成された三次元地図データのうちの建物を示す線データを立体化する建物立体化処理手段であって、当該三次元地図記憶装置(24)に記憶される三次元地図データのうちの地表面を構成する線データから、地表面を示す多面体を形成し、当該建物を示す線データの当該地表面への投影から壁面を示すデータを生成し、当該壁面を示すデータを当該建物を示す線データに補充する建物立体化処理手段を具備する請求項7乃至13の何れか1項に記載の三次元地図データ処理装置。
- 図形属性付きの線データとして表現される複数の地図構成データを有する三次元の原地図データ(10)をベースとして、高さを除去され修正された編集済み二次元地図データ(14)の線データを当該原地図データ(10)の線データと平面位置及び図形属性に関して対比演算し、対比演算の結果として当該原地図データ(10)に同じ図形属性を具備する対応する線データがある場合に、当該編集済み二次元地図データ(14)の線データに当該原地図データ(10)の対応する線データの高さを補充した3次元地図データを生成し、三次元地図記憶装置(24)に格納する第1の対比演算機能(18)と、
当該編集済み二次元地図データ(14)の線データを当該原地図データ(10)の線データと平面位置に関して対比演算し、対比演算の結果として対応する線データが当該原地図データ(10)にある場合に、当該編集済み二次元地図データ(14)の線データに当該原地図データ(10)の対応する線データの高さデータを補充した3次元地図データを生成し、三次元地図記憶装置(24)に格納する第2の対比演算機能(20)と、
当該編集済み二次元地図データ(14)の線データの各要素点を、当該原地図データ(10)の線データの要素点と平面位置に関して対比演算し、対比演算の結果として対応する要素点が当該原地図データ(10)にある場合に、当該編集済み二次元地図データ(14)の線データの各要素点に当該原地図データ(10)の対応する要素点の高さデータを補充した三次元地図データを生成し、三次元地図記憶装置(24)に格納する第3の対比演算機能(22)と、
当該三次元地図記憶装置(24)に記憶される三次元地図データから、内挿により当該 編集済み二次元地図データ(14)の所定の要素点の高さを決定及び補充し、当該三次元地図記憶装置(24)に格納する高さ内挿演算機能
とをコンピュータに実現させるための三次元地図データ処理プログラム。 - 更に、
当該原地図データ(10)から、高さを除去した二次元地図データを生成する二次元化演算機能(12)と、
オペレータの指示を受け入れて当該二次元地図データを修正し、当該編集済み二次元地図データ(14)を生成する編集機能(16)と、
を具備することを特徴とする請求項15に記載の三次元地図データ処理プログラム。 - 当該線データが、始点と終点を有する線データ、始点、終点及び1以上の中間点を有する線データ、並びに、2以上の中間点を有する閉じた線データの何れかからなることを特徴とする請求項15又は16に記載の三次元地図データ処理プログラム。
- 当該第1の対比演算機能(18)が、対応する線データを当該原地図データ(10)から発見できていない当該編集済み二次元地図データ(14)の線データを未処理記憶手段(26)に記憶し、
当該第2の対比演算機能(20)が、当該未処理記憶手段(26)に記憶される当該編集済み二次元地図データ(14)の線データについて、当該原地図データ(10)と対比する
ことを特徴とする請求項15乃至17の何れか1項に記載の三次元地図データ処理プログラム。 - 当該第2の対比演算機能(20)が、対応する線データを当該原地図データ(10)から発見できていない当該編集済み二次元地図データ(14)の線データを未処理記憶手段(26)に記憶し、
当該第3の対比演算機能(22)が、当該未処理記憶手段(26)に記憶される当該編集済み二次元地図データ(14)の線データについて、当該原地図データ(10)と対比する
ことを特徴とする請求項15乃至18の何れか1項に記載の三次元地図データ処理プログラム。 - 当該第1、第2及び第3の対比演算機能の少なくとも1つは、当該編集済み二次元地図データ(14)の注目する線データの、当該原地図データ(10)から対応する要素点を発見できない要素点に対し、当該原地図データ(10)の対応する線データの隣接する要素点から高さデータを推測する請求項15乃至19の何れか1項に記載の三次元地図データ処理プログラム。
- 更に、当該三次元地図記憶装置(24)に記憶される三次元地図データのうちの地表面を構成する線データから、地表面を示す多面体を形成し、当該建物を示す線データの当該地表面への投影から壁面を示すデータを生成し、当該壁面を示すデータを当該建物を示す線データに補充することにより、建物を示す線データを立体化する建物立体化処理機能を具備することを特徴とする請求項15乃至20の何れか1項に記載の三次元地図データ処理プログラム。
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