JP3581824B2 - 木材を用いた人工魚礁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹皮付丸太を用いた人工魚礁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来木材を利用した魚礁は、(イ)木材を井桁状に組み上げ或いは三角柱状の屋根形に組み合わせ、これをコンクリート版に固定し或いはこれに土嚢を重りとして付けたもの、コンクリート基盤の上面に多数本の木材を間隔を開けて起設したもの、(ロ)コンクリートブロックに木材を複数本埋め込み、これらの木材の一部をコンクリートブロックの外部に露出させたもの(例えば特公平7−16348号)であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の木材を利用した魚礁には次のような問題点があった。即ち、(イ)の魚礁は、生材を使うとフナクイムシ等の食害を受けて強度が低下するため、耐用年数が3年程度と短く、また、食害防止のために合成樹脂を含侵させたり、表面を焼くなどの処理方法があるが、いずれもコスト増加等の問題が生じ、実用に供することが困難であった。
【0004】
上記(ロ)の魚礁は、コンクリートブロックの内部に型枠を使わずに内部空間や連通孔を形成するために、フナクイムシ等の食害を利用するものであり、外部形状はコンクリートのブロックで、形状の変化が乏しい。
【0005】
本発明は、人工魚礁としての木材の耐久性を向上させることを目的としつゝ、部材同士或いは他の部材と併用することにより、組立魚礁として、若しくは幼稚魚育成用として既存の組立魚礁の蓋や側壁として使用することが出来るようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、樹皮付丸太の両端部をコンクリートまたは樹脂で被覆すると共に樹皮付丸太の木口の外側に並行な連結用の取付孔を設けて連結用端部となした漁礁構成部材の複数本を1対の取付材間に差し渡し上記取付孔を介してボルト、ナット等の緊締手段により固定し、得られた魚礁構成部材群を魚礁の天部および側部の開口を塞ぐように上記取付材の両端部の別の取付孔を介してボルト、ナット等の緊締手段により固定したことを特徴とする人工魚礁である。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1のAは本発明による人工魚礁部材(魚礁構成部材)の半製品であり、1は間伐材等の樹皮付丸太である。2a、2bは樹皮付丸太1の端部(木口)1a、1bを被覆したコンクリート製の連結用端部で、その形状はこの例では円柱状に構成されている。連結用端部2a、2bは樹皮付丸太1の端部(木口)1a、1bを被覆すると共に丸太の軸線方向にも一定距離L1被覆している。このようにすることにより樹皮のはがれを防止し、結果的に、フナクイムシからの食害を防止し、かつ後述する魚礁組立てに役立つ。上記の距離L1は、例えば丸太の直径の0.5〜4倍、好ましくは2〜3倍である。木口からのコンクリートのみの突出量L2は、例えば丸太の直径の0.5〜4倍、好ましくは1〜3倍である。Lは部材Aの全長である。木口からのフナクイムシの侵入を阻止しかつ樹皮のはがれを防止する機能を発揮する別の手段として、連結用端部2a、2bを樹脂で成型し、更に両端部間の丸太表面に樹脂またはコンクリートの皮膜を施すことも考えられる。
【0008】
実施例ではない図2において、3は天板3aと底板3bとの間に4本の柱3cを差し渡した角形魚礁(本体)で、コンクリート製であり、その天板3aと底板3bには複数の貫通孔3dと有底穴3eが対をなして形成されており、穴3eは連結用端部2aが、また孔3dは連結用端部2bが、夫々しっくり挿入出来る形状(横断面円形)となっている。このような構造の角形魚礁3の本体内に円柱状コンクリート製連結用端部2a、2bを有する複数本の樹皮付丸太1が天板3aと底板3b間に差し渡たされ、例えば貫通孔3dの上端に形成した空白部に生コンクリートを注入して人工魚礁部材Aを魚礁本体に固着し、これにより複雑な魚礁空間構造が構成されている。尚、部材Aの全長Lは魚礁3の高さHよりやや短く構成される。
【0009】
図3は実施例を示しており、全長L3の樹皮付丸太1の端部を被覆した4角柱状のコンクリート製連結用端部2a、2bに連結用の垂直な取付孔2c、2dを設けている。この人工魚礁部材Aの使用例を図4〜図6で説明する。
【0010】
図4、図5(実施例ではない)は組立魚礁として構成したものである。即ち、魚礁部材A群をコンクリート製の吊り架台4上に取付孔2c、2dを合せて井桁状に組み上げ、ボルト、ナット等の緊締手段Bで固定し、一体としている。連結用端部2a、2bを図3のような4角柱状、または上下に平面を有する多角柱状または部分円柱状に形成すると、図5のように積層する際に姿勢が安定して組立てが容易になると共に魚礁全体の耐久性も向上する。
【0011】
本発明の実施例を示す図6では魚礁部材A群で、例えばコンクリート製魚礁7の天蓋と側壁の一部を構成している。即ち、複数本の魚礁部材Aを取付材5、6間に差し渡し、取付孔2c、2dと取付材5、6の取付孔を合せてボルト、ナット等の緊締手段(共に図示せず)により取付材5、6に固定している。このような魚礁部材結合体を魚礁7の天部7aと側部7bの開口を塞ぐように、取付材5、6の両端の取付孔5a、6aと魚礁7側の対応する取付孔7cを合せてボルト、ナット等の緊締手段(図示せず)で固定する。そうすると、魚礁7の内部に陰影が出来、外敵から身を守る空間が構成される。
【0012】
【発明の効果】
全ての樹皮付丸太1の端部をコンクリート等の連結用端部2a、2bで被覆したことにより:
a; 樹皮の剥離防止を図りつゝ、フナクイムシからの食害を防止或いは遅延さすことが出来、より複雑な魚礁構造と魚礁空間を構成することができる。フナクイムシは木口からと、樹皮が無い場合は円筒状表面からも容易に侵入し、木材内部を蜂の巣状に食い荒らす。フナクイムシは引張れば1m位にもなる大きいミミズ状の虫である。
b; 4角柱形状の例えばコンクリート製の連結用端部2a、2bに取付孔2c、2dを設けることにより、高強度の組立魚礁として構成することが出来る。
c; 魚礁部材A群を種々の魚礁の天蓋、側壁として利用することにより、幼稚魚育成礁や底魚用の魚礁として利用出来る。
d; 主要部が丸太であるため、全体の重量を軽くすることが出来、横持ち、組立て、沈設作業等において経済的になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】人工魚礁部材の半製品の斜視図である。
【図2】図1の人工魚礁部材の使用状態(ただし実施例ではない)を示す斜視図である。
【図3】 人工魚礁部材の斜視図である。
【図4】図3の人工魚礁部材の使用状態(ただし実施例ではない)を示す平面略図である。
【図5】図4のV矢視側面図である。
【図6】 魚礁への使用例(本発明の実施例)を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 樹皮付丸太
2a、2b 連結用端部
2c、2d 取付孔
7 魚礁
A 人工魚礁部材(魚礁構成部材)
Claims (1)
- 樹皮付丸太の両端部をコンクリートまたは樹脂で被覆すると共に樹皮付丸太の木口の外側に並行な連結用の取付孔を設けて連結用端部となした漁礁構成部材の複数本を1対の取付材間に差し渡し上記取付孔を介してボルト、ナット等の緊締手段により固定し、得られた魚礁構成部材群を魚礁の天部および側部の開口を塞ぐように上記取付材の両端部の別の取付孔を介してボルト、ナット等の緊締手段により固定したことを特徴とする人工魚礁。
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