JP3580723B2 - 受信バッファ制御方法及び音声パケット復号装置 - Google Patents

受信バッファ制御方法及び音声パケット復号装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、音声信号情報のパケット伝送に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、インターネット等のネットワークを利用した音声通信が盛んに行われている。これは音声符号化情報をパケット化し、ネットワークを通じて伝送するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この時、ネットワークの状態により音声パケットが遅れて到着することがあり、この場合受信側では補完音声パケット等を挿入して音声復号器を動作させている。これにより音声通信に遅延が生じ、遅延を回復するために例えば受信パケットを廃棄する等の処置がとられてる。この時、音声信号の性質に無関係に受信パケットを廃棄していたため、合成音声信号品質が劣化するという問題があった。
【0004】
本発明は、音声通信に遅延が生じた場合でも、音声品質を劣化させることなく遅延を回復するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような問題を解決するために、本発明の受信バッファ制御方法は、ネットワークより得られる受信パケットを内部の受信バッファに貯え、ある一定の周期毎に受信バッファに貯えられた最も古い受信パケットを出力し、この時、受信バッファ内の受信パケット数がゼロの場合には、予め用意した補完パケットを挿入し、補完パケットを挿入した場合はカウンタを加算し、音声復号器により最も古い受信パケットから生成された合成音声信号を基に有音・無音を判定し、この有音・無音判定の結果が無音でありかつカウンタの値が0より大きくかつ受信バッファ内に貯えられた受信パケット数が1より大きい場合に最も古い受信パケット出力後、受信バッファに貯えられた最も古い受信パケットを廃棄し、カウンタの値を減算する。このように、音声復号情報を用いて有音/無音判定を行い、無音と判定された場合に音声パケットを削除することにより、遅延を回復する。
【0006】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
本発明の第1の実施例である、音声パケット復号装置の構成を図1に示す。
【0007】
音声符号器101は入力音声信号Sを10msのフレーム毎に符号化し、符号化パケットCを出力する。
【0008】
この符号化パケットCは、ネットワークを経由して、この音声パケット復号装置の受信バッファ102に貯えられる。そして、この受信バッファ102は、ある一定の周期、ここでは10ms毎に貯えられた最も古い符号化パケットCdを、音声復号器103に出力する。
【0009】
音声復号器103は、受信バッファ制御回路102から渡された符号化パケットCdを10ms毎に復号して合成音声信号Sdを生成する。
【0010】
有音・無音判定回路104は10ms毎の合成音声信号Sdより、まずフレームパワーRを計算する。得られたRが式(1)を満たす場合は有音であると判定してV=1を、そうでない場合は無音であると判定してV=0を出力する。
【0011】
R>B×T (1)
なお、Bは背景雑音パワー推定値を表しており、初期値は0である。そして、上記判定後以下のように更新する。
【0012】
B=min(R、max(B×D、B+1))
ただし、min(x、y)はxとyのうちで値の小さいものを選択することを表し、max(x,y)はxとyのうちで値の大きいものを選択することを表す。また、T及びDは有音パワー閾値と雑音パワー推定係数を表す予め設定した定数であり、この実施例では16と1.0026としている。
【0013】
受信バッファ制御回路106は、ネットワークより受信する符号化パケットCに基づいて、以下のように動作する。
【0014】
ネットワークより受信した符号化パケットCは、順に受信バッファ102に貯えられる。そして、受信バッファ102は、貯えている符号化パケットCを、古い順にCd=Cとして一定周期10ms毎に出力する。
【0015】
もしも、ネットワークの遅延等により、受信バッファ102内に符号化パケットが存在しない場合は、補完パケット挿入部105が補完パケットを挿入し、カウンタ107に1を加算する。
【0016】
なお、カウンタ107の初期値は0とする。また、補完パケットは、復号音声が無音となるようななデータが、予め用意されている。
【0017】
受信バッファ102内の符号化パケット数が1より大きく、かつ有音・無音判定回路104による有音・無音の判定が前10msにおいてV=0であり、かつカウンタ107の値が1以上の場合は、受信バッファ102内の最も古い符号化パケットを削除し、カウンタ107から1を減ずる。
【0018】
図2は、この音声パケット復号装置の、受信バッファ制御の動作を具体的に示したものである。音声符号化器101から符号化パケット(1),(2),(3),〜が、ネットワークを経由して、音声パケット復号装置に伝送され、受信バッファ102に順に貯えられる。
【0019】
本来ならば、符号化パケットは10msの一定間隔で伝送されるはずであるが、何らかの理由で遅延が生じる可能性がある。例えば、符号化パケット(2)の伝送に際して10msの遅延が生じており、このような場合、補完パケット挿入部105が補完パケット×を挿入する。そして、この補完パケット×を音声復号器103に出力すると共に、カウンタを1とする。
【0020】
符号化パケット(3)が伝送され、受信バッファ102に貯えられる際には、カウンタは加算され1となっているが、前10msのVの値が1、すなわち有音なので、受信バッファ102に貯えられた最も古い符号化パケットである符号化パケット(2)の廃棄は行われない。
【0021】
次に符号化パケット(4)が伝送され、受信バッファ102に貯えられる際にも、カウンタは1となっており、前10msのVの値が0、すなわち無音なので、受信バッファ102に貯えられた最も古い符号化パケットである符号化パケット(3)の廃棄が行われる。そして、カウンタの値は減算され0に戻っている。
【0022】
また、符号化パケット(6),(7)の伝送に際しては、20msの遅延が生じており、2回連続して補完パケット×が出力されると共に、二度の加算が行われ、カウンタの値は2となっている。その後は、カウンタの値が0となるまで、前10msのVの値が0の場合に、最も古い符号化パケットを廃棄する動作を繰り返し、符号化パケット(12)の伝送の時点では、遅延は解消されている。
【0023】
このような構成によって、無音部分の音声を削除することにより、音声品質を劣化させることなく遅延が回復できる。また、常に遅延を0にするように動作するので、音声通信中の違和感も少なくなる。
【0024】
(第2の実施例)
本発明の第2の実施例である、音声パケット復号装置の構成を図3に示す。
【0025】
なお、この図3に示された各構成のうち、音声符号器101,受信バッファ102,音声復号器103,有音・無音判定回路104,カウンタ107及び受信バッファ制御回路106については第1の実施例と同様に動作するので、詳細については説明を省略する。
【0026】
フレーム遅延器208は、受信バッファ102の出力を1フレーム遅延させて、補完パケット挿入部205に出力する構成となっている。
【0027】
そして、この音声パケット復号装置は、以下の点を除き第1の実施例の音声パケット復号装置と同様に動作する。
【0028】
すなわち、補完パケット挿入部205は、受信バッファ102内に符号化パケットが存在しない場合は、フレーム遅延器208に入力されている前周期の出力Cdを、補完パケットCdpとして受信バッファ102に供給する。
【0029】
第1の実施例における補完パケットは、音声信号の性質(例えば、有音か無音か)とは無関係のものが挿入される。本実施例では直前の音声信号と同様の性質のものが補完パケットとして挿入されるため、音声信号の連続性をより良く再現でき、特に有音部分で挿入された場合に第1の実施例に比べ音声品質の劣化を減少させることができる。
【0030】
(第3の実施例)
本発明の第3の実施例である、音声パケット復号装置の構成を図4に示す。
【0031】
この音声パケット復号装置には、第1及び第2の実施例には設けられていたカウンタが存在せず、その代わりに、受信バッファ302から符号化パケット数が受信バッファ制御回路306に供給されると共に、この受信バッファ制御回路306には調整パケット数供給部309が接続されている。
【0032】
受信バッファ302は、ある一定の周期毎に貯えられた最も古い符号化パケットCdを、音声復号器103に出力する点では、第1の実施例と同様に動作する。
【0033】
また、この図4に示された各構成のうち、音声符号器101,受信バッファ102,音声復号器103及び有音・無音判定回路104については第1の実施例と同様に動作する。更に、フレーム遅延器208については第2の実施例と同様に動作するので、これらの構成の詳細については説明を省略する。
【0034】
この第3の実施例の音声パケット復号装置は、ネットワークより受信する符号化パケットCを用いて、以下のように動作する。
【0035】
ネットワークより受信した符号化パケットCは、順に受信バッファ302に貯えられる。そして、受信バッファ302は、貯えている符号化パケットCを、古い順にCd=Cとして一定周期10ms毎に出力する。
【0036】
もしも、ネットワークの遅延等により受信バッファ302内に符号化パケットが存在しない場合は、補完パケット挿入部305が補完パケットを挿入する。
【0037】
そして、受信バッファ制御回路306は、受信バッファ302内の符号化パケット数が、調整パケット数供給部309から与えられる調整パケット数Iより大きく、かつ有音・無音判定回路104による有音・無音の判定が前 10msにおいてV=0である場合は、受信バッファ302内の最も古い符号化パケットを削除する。なお、この実施例では調整パケット数Iは3に設定されている。
【0038】
図5は、この音声パケット復号装置の、受信バッファ制御の動作を具体的に示したものである。音声符号化器101から符号化パケット(1),(2),(3),〜が、ネットワークを経由して、音声パケット復号装置に伝送され、受信バッファ302に順に貯えられる。
【0039】
本来ならば、符号化パケットは10msの一定間隔で伝送されるはずであるが、何らかの理由で遅延が生じる可能性がある。例えば、符号化パケット(2)の伝送に際して10msの遅延が生じており、このような場合、補完パケット挿入部305が補完パケット×を挿入する。そして、この補完パケット×を音声復号器103に出力する。
【0040】
次に、符号化パケット(2)及び(3)が伝送され、受信バッファ302に貯えられると符号化パケット数は2となるが、調整パケット数I(=3)には達していないので、有音・無音に関係なくパケットの廃棄は行われない。
【0041】
そして、符号化パケット(5)の伝送に際して遅延が生じると、補完パケット×ではなく符号化パケット(4)が出力される。
【0042】
パケットの廃棄は、符号化パケット(13)が遅延して伝送され、受信バッファ302に貯えられた符号化パケット数が4と、調整パケット数Iよりも大きくなり、かつ前10msのVの値が0、すなわち無音のときに初めて実行される。
【0043】
ネットワークによっては、頻繁に遅延が発生することがある。この場合、常に遅延回復処理を行うと、パケット挿入・削除が頻繁に発生し合成音声信号品質が劣化する。ネットワーク遅延の分布を予め調査しておき、これを基に調整パケット数Iとして与える。これによりパケット挿入・削除が頻繁に発生することが無くなり、合成音声信号品質の劣化を抑えることができる。
【0044】
(第4の実施例)
本発明の第4の実施例である、音声パケット復号装置の構成を図6に示す。
【0045】
この音声パケット復号装置の受信バッファ制御回路406には、調整パケット数供給部309に代わって、調整パケット数Iの初期値Iを供給する調整パケット数供給部409と、一定の受信パケット出力数に対してパケットを廃棄した回数をカウントする廃棄パケットカウンタ410が接続されている点で、第3の実施例の受信バッファ制御回路306と構成が異なる。そして、調整パケット数Iの初期値Iは調整パケット数供給部409から供給されるが、この音声パケット復号装置が動作を開始した後は、廃棄パケットカウンタ410から供給されるパケットを廃棄した回数に基づいて、受信バッファ制御回路406は調整パケット数Iの値を適応的に変更する構成となっている。
【0046】
なお、この図6に示された他の構成は、第3の実施例のそれと同様に動作するので、それらの詳細については説明を省略し、受信バッファ制御回路406の動作に関してのみ以下に説明する。
【0047】
この音声パケット復号装置の受信バッファ制御回路406では、廃棄パケットカウンタ410から供給される、100フレーム(10ms×100=1秒)毎のパケット削除数すなわちパケットを廃棄した回数が、所定の廃棄パケット数Pを超えた場合は、現在の調整パケット数Iに1を加算し、そうでない場合はIから1を減ずる。そして、減じた結果が初期値Iを下回った場合は、I=Iとする。この様にして、調整パケット数Iを100フレーム毎に適応的に変化させる。
【0048】
上記の点を除き、受信バッファ制御回路406は、第3の実施例の受信バッファ制御回路306と同様に動作する。
【0049】
このような構成とすることで、ネットワーク遅延の分布が予め調査できない場合でも、第3の実施例と同様の効果が得ることができる。
【0050】
(第5の実施例)
最後に、本発明の第5の実施例である、音声パケット復号装置の構成を図7に示す。
【0051】
なお、この図7に示された各構成のうち、音声復号器503と有音・無音判定回路504以外の各構成は、第3の実施例の対応する構成と同様の動作を行うので、その詳細に関しては説明を省略する。
【0052】
この第5の実施例において、音声復号器503は、符号化パケットCdを 10ms毎に復号して合成音声信号Sdを生成すると共に、復号したゲインgを有音・無音判定回路504に出力する。
【0053】
有音・無音判定回路504は、ゲインgが式(2)を満たす場合は有音であると判断してV=1を、そうでない場合は無音であると判断してV=0を出力する。
【0054】
g>Tg (2)
なお、Tgは、有音ゲイン閾値を意味する予め設定した定数であり、例えば0.5に設定する。
【0055】
このような構成とすることによって、有音・無音判定の処理が簡便になるため、第3の実施例に比べて処理量をより小さくすることができる。
【0056】
この第5の実施例は、パケット廃棄に関する基本的な構成に関しては第3の実施例の構成をベースにしており、有音・無音判定に関してのみ相違する構成となっているが、この有音・無音判定の手法に関しては、他の実施例の構成にも適用可能である。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、音声復号情報を用いて有音/無音判定を行い、無音と判定された場合に音声パケットを削除することにより遅延を回復する。この結果、音声通信に遅延が生じた場合でも、音声品質を劣化させることなく遅延を回復することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の音声パケット復号装置の構成を示した図である。
【図2】第1の実施例の受信バッファ制御の手順を具体的に示した図である。
【図3】第2の実施例の音声パケット復号装置の構成を示した図である。
【図4】第3の実施例の音声パケット復号装置の構成を示した図である。
【図5】第3の実施例の受信バッファ制御の手順を具体的に示した図である。
【図6】第4の実施例の音声パケット復号装置の構成を示した図である。
【図7】第5の実施例の音声パケット復号装置の構成を示した図である。
【符号の説明】
101 音声符号器
102,302 受信バッファ
103,503 音声復号器
104,504 有音・無音判定回路
105,205,305 補完パケット挿入部
106,306,406 受信バッファ制御回路
107 カウンタ
208 フレーム遅延器
309,409 調整パケット数供給部
410 廃棄パケットカウンタ

Claims (8)

  1. ネットワークより得られる受信パケットを内部の受信バッファに貯え、
    ある一定の周期毎に前記受信バッファに貯えられた最も古い受信パケットを出力し、
    この時、前記受信バッファ内の受信パケット数がゼロの場合には、予め用意した補完パケットを挿入し、
    前記補完パケットを挿入した場合はカウンタを加算し、
    音声復号器により前記最も古い受信パケットから生成された合成音声信号を基に有音・無音を判定し、
    前記有音・無音判定の結果が無音でありかつ前記カウンタの値が0より大きくかつ前記受信バッファ内に貯えられた受信パケット数が1より大きい場合に前記最も古い受信パケット出力後、前記受信バッファに貯えられた最も古い受信パケットを廃棄し、前記カウンタの値を減算することを特徴とする受信バッファ制御方法。
  2. ネットワークより得られる受信パケットを内部の受信バッファに貯え、
    ある一定の周期毎に前記受信バッファに貯えられた最も古い受信パケットを出力し、
    この時前記受信バッファ内の受信パケット数がゼロの場合には、予め用意した補完パケットを挿入し、
    音声復号器により前記最も古い受信パケットから生成された合成音声信号を基に有音・無音を判定し、
    前記有音・無音判定の結果が無音でありかつ前記受信バッファ内に貯えられた受信パケット数が所定の調整パケット数より大きい場合に前記最も古い受信パケット出力後、前記受信バッファに貯えられた最も古い受信パケットを廃棄することを特徴とする受信バッファ制御方法。
  3. 請求項2記載の受信バッファ制御方法において、
    前記調整パケット数の初期値が供給され、
    ある一定の受信パケット出力数に対してパケットを廃棄した回数をカウントし、
    ある一定の数の受信パケットを出力する毎に前記カウントした値と所定の廃棄パケット数とを比較し、
    前記カウントした値が前記廃棄パケット数を超えた場合は前記調整パケット数を加算し、
    前記カウントした値が前記廃棄パケット数を超えない場合は前記調整パケット数を減算することを特徴とする受信バッファ制御方法。
  4. 請求項1又2記載の受信バッファ制御方法において、
    前記補完パケットは前周期時に出力した受信パケットと同一のものであることを特徴とする受信バッファ制御方法。
  5. ネットワークより得られる受信パケットを貯え、ある一定の周期毎に貯えられた最も古い受信パケットを出力する受信バッファと、
    前記受信バッファが受信パケットを出力しようとした際に、前記受信バッファ内の受信パケット数がゼロの場合には、前記受信バッファに予め用意した補完パケットを挿入する補完パケット挿入部と、
    前記補完パケット挿入部が前記補完パケットを挿入した場合に加算するカウンタと、
    前記最も古い受信パケットに基づいて合成音声信号を生成する音声復号器と、
    前記合成音声信号を基に有音・無音を判定する有音・無音判定回路と、
    前記有音・無音判定回路の判定結果が無音でありかつ前記カウンタの値が0より大きくかつ前記受信バッファ内に貯えられた受信パケット数が1より大きい場合に前記最も古い受信パケットを出力後、前記受信バッファに貯えられた最も古い受信パケットを廃棄し、前記カウンタの値を減算する受信バッファ制御回路とを有することを特徴とする音声パケット復号装置。
  6. ネットワークより得られる受信パケットを貯え、ある一定の周期毎に貯えられた最も古い受信パケットを出力する受信バッファと、
    前記受信バッファが受信パケットを出力しようとした際に、前記受信バッファ内の受信パケット数がゼロの場合には、前記受信バッファに予め用意した補完パケットを挿入する補完パケット挿入部と、
    前記最も古い受信パケットに基づいて合成音声信号を生成する音声復号器と、
    前記合成音声信号を基に有音・無音を判定する有音・無音判定回路と、
    前記有音・無音判定回路の判定結果が無音でありかつ前記受信バッファ内に貯えられた受信パケット数が所定の調整パケット数より大きい場合に前記最も古い受信パケットを出力後、前記受信バッファに貯えられた最も古い受信パケットを廃棄する受信バッファ制御回路とを有することを特徴とする音声パケット復号装置。
  7. 請求項6記載の音声パケット復号装置において、
    前記調整パケット数の初期値を供給する初期値供給部と、ある一定の受信パケット出力数に対してパケットを廃棄した回数をカウントする廃棄パケットカウンタと、
    ある一定の数の受信パケットを出力する毎に前記廃棄パケットカウンタの値と所定の廃棄パケット数とを比較する比較回路と、
    前記受信バッファ制御回路は前記カウンタの値が前記廃棄パケット数を超えた場合は前記調整パケット数を加算し、前記カウントした値が前記廃棄パケット数を超えない場合は前記調整パケット数を減算することを特徴とする音声パケット復号装置。
  8. 請求項5又6記載の音声パケット復号装置において、前記補完パケットは前周期時に出力した受信パケットと同一のものであることを特徴とする音声パケット復号装置。
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