JP3579246B2

JP3579246B2 - Switch

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Publication number: JP3579246B2
Application number: JP11887798A
Authority: JP
Inventors: 貞次郎森; 龍也林; 京一山本
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1998-04-28
Filing date: 1998-04-28
Publication date: 2004-10-20
Anticipated expiration: 2018-04-28
Also published as: JPH11312430A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電流を開閉する開閉器に関し、詳しくは、長方形状の底面部と、当該底面部の２つの短辺側からそれぞれ立ち上がる端面部と、当該底面部の長方形の２つの長辺側からそれぞれ立ち上がる側面部とから成る箱状を呈した可動接触子を備えた開閉器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図２０は、例えば米国特許第４０８０５２０号公報に示された従来の開閉器の部分断面図である。図中の符号１は樹脂で形成された取り付け台、２はこの取り付け台１に設置されケイ素鋼板が積層された固定鉄心、３は固定鉄心２に対向配置されケイ素鋼板が積層された可動鉄心、４は可動鉄心３と固定鉄心２とを引き外しばね（図示せず）に抗して吸着させる駆動力を付与する操作コイル、５は樹脂で成形され角窓を有するクロスバーで、その下端では可動鉄心３を保持している。又、符号６は上記クロスバー５の角窓に挿入されてばね７により保持されている可動接触子である。図２１はこの可動接触子６の斜視図、図２２は図２１のＡーＢ断面図、図２３は図２１のＣ−Ｄ断面図である。
【０００３】
図示された可動接触子６は、図２１乃至図２３に示すように、上蓋のない長い箱状で、長方形状の底面部６Ａと、当該底面部６Ａの２つの短辺側からそれぞれ立ち上がる端面部６Ｃ，６Ｃと、当該底面部６Ａの長方形の２つの長辺側からそれぞれ立ち上がる側面部６Ｂ，６Ｂとで構成されている。この従来例では、側面部６Ｂ、６Ｂが存在することにより、繰り返し開閉時の可動接触子６の変形を防止できる。尚、底面部６Ａの裏面には、１対の可動接点６Ｄ、６Ｄが、その長手方向に離れて配置されている。
【０００４】
再び、図中の符号８は上記可動接点６Ｄと接離する固定接点８Ａが接合された固定接触子、８Ｃはこの固定接触子８の端子部を示す。９は開閉器本体を外部回路と接続するための端子ねじ、１０は固定接触子８を取り付けるベ−ス、１１はア−クカバー、１２は接点間に発生するア−ク、１３はア−ク１２を消弧するための，例えば鉄のような磁性体で構成された金属消弧板である。
【０００５】
次に動作について説明する。
先ず、操作コイル４に流れる電流を遮断すると、図示されていない引き外しばねによって可動鉄心３が固定鉄心２より引き離され、可動接点６Ａが固定接点８Ａから離れて、可動接点６Ｄと固定接点８Ａとの間にア−ク１２が発生する。
その後、発生したア−ク１２は、図２０に示されているように、磁性体製の金属消弧板１３に吸引され、アーク１２の足が図示の１２Ａから１２Ｂのように転移して行き、遂には、金属消弧板１３に至って冷却され、電流が遮断される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の開閉器では、可動接点６Ｄに生じたアーク１２の足は、磁性体である金属消弧板１３に吸引・駆動され、図２４の符号１２Ａに図示するように、可動接触子６の底面部６Ａを経て端面部６Ｃへと転移する。アーク１２Ａには、可動接触子６の底面部６Ａから流入する電流ｉ_ａと、左右の側面部６Ｂ、６Ｂから端面部６Ｃを経由して流入する電流ｉ_ｂが流れ込む。
アーク１２Ａの足は、可動接触子６の底面部６Ａから流入する電流ｉ_ａによって、端面部６Ｃの上方、即ち箱の開口縁側へと駆動されて、転移されて行く。他方、このアーク１２Ａの足は、側面部６Ｂから端面部６Ｃを経由して流入する電流ｉ_ｂによって、可動接点６Ｄ側へ逆に押し戻される力を受ける。これによって、金属消弧板１３方向への駆動力が弱められるので、アーク１２が金属消弧板１３に吸引されるまでに長時間を要して、短時間での遮断ができず、遮断性能が劣るという問題があった。
【０００７】
この問題を解消するために、次のような手段が開示されている。例えば、特許公報平３−４５４６５号、公開実用新案公報平２−７６４３０等にみられるように、側面部６Ｂから流入する電流ｉ_ｂを除去するため、図２６に示すように、可動接触子６の端面部６Ｃを一旦取り除いた上で、改めて、コ字状に形成したアーク転移板２０を、可動接触子６の底面部６Ａ表面、即ち箱の底に、コ字状の背面が底に横たわるよう、コ字状の開口部を上にして固定、例えば、ロー付けしたり或いはリベットで結合する等して可動接触子６を構成したものがある。図示のアーク転移板２０は、背面部２０Ａとこの背面部の長手方向両端辺側からそれぞれ直角に起立する端面相応部２０Ｂとでコ字状に構成されている。
【０００８】
しかし、このような構成の改良型の可動接触子では、第１に、底面部６Ａと両側面部６Ｂ、６Ｂとから成る本体に対して、改めて、別部材としてのアーク転移板２０を必要とすること、第２に、この本体に対してロー付けしたり或いはリベットを用いる等して、このアーク転移板２０を結合する必要があること、第３に、上記の第１と第２の点から製造工程が増えること、第４に、上記の第１と第２の点から材料費が高くなること、等の不都合が多々あることから、好ましい手段ではない。
【０００９】
その上、底面部６Ａ側から端面相応部２０Ｂへとアーク１２が転移して行く途中に、本体とアーク転移板２０との２部材の間に段差が存在するため、アーク１２が金属消弧板１３に吸引されるまでの時間が長く掛かってしまい、遮断までの時間が長くなることから、高頻度開閉時には、可動接触子６の温度上昇が大きくなって、可動接触子６に接触するクロスバー５が強い熱損傷を受けて破損し易くなるという問題や、可動接触子６に接触するばね７の温度上昇が高くなりばね７が熱劣化して、加圧力が減少するという問題もあった。
【００１０】
他方、先に述べた従来型の開閉器では、アーク１２を金属消弧板１３側に駆動する力が弱いため、アーク１２が可動接点６Ｄから底面部６Ａを経て端面部６Ｃへと転移する際に、底面部６Ａと端面部６Ｃとの接合辺、即ち箱の底と側面とで成す角部（図２５のＡで示す部分）で膠着し易く、当該部分でのアーク１２の滞留時間が長期化するため、当該角部に近い、底面部６Ａの裏面に設けられている可動接点６Ｄの接合部のロー材が溶融し易くなるという問題があった。
【００１１】
ところで、アーク１２が可動接点６Ｄの表面に形成されると、当該接点表面が強く加熱される。多頻度開閉を行うと、この接点表面の加熱と冷却とが交互に繰り返し行われるため、当該接点に強い熱応力が発生する。この状態で、接点ロー付け部分がアーク熱によって溶融すると、図２５に示すように、接点剥離が発生してしまう。この接点剥離が発生すると、アーク１２から可動接点６Ｄに流入する熱が可動接触子６に放散されにくくなるので、遮断時の接点消耗が顕著に増大するという問題があった。
本発明は、かかる問題を解消し、高性能の開閉器の提供を目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明は、長方形状の底面部と、当該底面部の２つの短辺側からそれぞれ立ち上がる端面部と、当該底面部の長方形の２つの長辺側からそれぞれ立ち上がる側面部とから成る箱状の可動接触子を備えた開閉器において、上記可動接触子は、単一の部材で一体物として形成され、かつ、上記側面部と端面部との接合辺近傍であって、該側面部の端面部側近傍に、箱の開口縁から底面部に向かって切り欠かれた切欠部を設けたことを特徴とする。
【００１７】
請求項２の発明は、請求項１に記載の開閉器において、可動接触子は磁性材で構成されたことを特徴とする。
【００１８】
請求項３の発明は、請求項１又は請求項２に記載の開閉器において、底面部と端面部との接合辺近傍は断面において両部が連続する曲面に構成されたことを特徴とする。
【００１９】
【発明の実施の形態】
実施の形態１．
実施の形態１は、長方形状の底面部と、当該底面部の２つの短辺側からそれぞれ立ち上がる端面部と、当該底面部の長方形の２つの長辺側からそれぞれ立ち上がる側面部とから成る箱状の可動接触子を備えた開閉器において、上記側面部と端面部との接合辺近傍であって、側面部の端面部近傍に、箱の開口縁から底面部に向かって切り欠かれた切欠部を設けたものである。
図１は、この実施の形態１を示す開閉器の部分断面図である。
図中の符号１は樹脂で形成された取り付け台、２はこの取り付け台１に設置されケイ素鋼板が積層された固定鉄心、３は固定鉄心２に対向配置されケイ素鋼板が積層された可動鉄心、４は可動鉄心３と固定鉄心２とを引き外しばね（図示せず）に抗して吸着させる駆動力を付与する操作コイル、５は樹脂で成形され角窓を有するクロスバーで、その下端では可動鉄心３を保持している。又、符号６は上記クロスバー５の角窓に挿入されてばね７により保持されている可動接触子である。図２はこの可動接触子６の斜視図、図３は図２のＡーＢ断面図、図４は図２のＣーＤ断面図である。
【００２０】
可動接触子６は、図２乃至図４に示すように、上蓋のない長い箱状で、長方形の底面部６Ａと、当該底面部６Ａの２つの短辺からそれぞれ立ち上がる端面部２Ｃ，２Ｃと、当該底面部６Ａの長辺からそれぞれ立ち上がる側面部６Ｂ、６Ｂとで構成され、当該側面部６Ｂ，６Ｂと端面部６Ｃ，６Ｃとの接合辺近傍に、箱の開口縁から底面部６Ａに向かって切り欠かれた切欠部６Ｅが設けられている。
尚、図中の符号８は固定接触子で、その表面に固定接点８Ａが接合されており、１３はこの固定接点８Ａと可動接点６Ａとの間に発生するアーク１２を消弧するための、例えば鉄のような磁性体で構成された金属消弧板である。
【００２１】
上記の切欠部６Ｅは、底面部６Ａから立ち上がる２つの側面部６Ｂ，６Ｂの、それぞれ端面部６Ｃ，６Ｃとの接合辺に沿って、側面部６Ｂ，６Ｂ側が箱の開口縁から底面部６Ａに達する深さに、適度な幅をもって切り欠かれている。切欠部６Ｅの深さは必ずしも底面部６Ａに達する深さとする必要はないが、この深さに形成するのが最適である。尚、可動接触子６の底面部６Ａの裏面には、いずれ、一対の可動接点６Ｄが、その長手方向に離れて配置されることになる。
【００２２】
この実施の形態１の可動接触子６は、本発明に掛かる他の実施の形態に示す可動接触子と同様に、プレス加工にて極めて容易に成型することができる。即ち、図示の箱状の可動接触子６を平面的に展開した形状となるように平板をプレスにて打ち抜き加工し、可動接触子６の底面部６Ａをそのままにして、側面部６Ｂと端面部６Ｃとを折り曲げて起立させるだけで、この可動接触子６が得られるのである。
【００２３】
これに対して、図２６に示した改良型の可動子接触６では、先にも述べた通り、底面部６Ａと両側面部６Ｂ、６Ｂとから成る本体に対して、改めて、別部材としてのアーク転移板２０を必要とするため、本体に対してロー付けしたり或いはリベットを用いる等して、このアーク転移板２０を結合する必要があることから、製造工程が増える上に、材料費が高くなってしまう。
しかるに、以下の実施の形態に示す本発明では、アーク転移板２０が不用であるので部品点数が少なくて済み、又、ロー付けやリベット打ちなどの加工作業が不用であるので、製造工程が少なく量産に適した、低コストの開閉器を提供することができる。
【００２４】
次に、この実施の形態１の可動接触子６Ａの動作を図１に基づいて説明する。先ず、操作コイル４に流れる電流を遮断すると、図示されていない引き外しばねにより可動鉄心３が固定鉄心２より引き離され、可動接点６Ｄが固定接点８Ａから離れ、可動接点６Ｄと固定接点８Ａとの間にア−ク１２が発生する。
その後、このア−ク１２は、磁性体の金属消弧板１３に吸引されて、符号１２Ａに示す転移状態を経由し、符号１２Ｂに示すように、固定接点８Ａ側のアーク１２の足が金属消弧板１３に転移して冷却され、電流が遮断される。
【００２５】
ところで、従来型の可動接触子６では、図２４で説明した通り、アーク１２Ａには、可動接触子６の底面部６Ａから流入する電流ｉ_ａと、側面部６Ｂから端面部６Ｃを経由して流入する電流ｉ_ｂとが流れ込んでいたが、本発明では、図５に示すようにアーク１２には底面部６Ａから流入する電流ｉ_ａは流れ込むが、側面部６Ｂ，６Ｂには端面部６Ｃ，６Ｃとの連続性が断ち切られるように切欠部６Ｅが設けられているため、側面部６Ｂ，６Ｂから端面部６Ｃ，６Ｃを経由してアーク１２に流れ込む電流ｉ_ｂが除去され、アーク１２を可動接点６Ｄ方向へ押し戻す力が除去されている。
【００２６】
従って、従来型の可動接触子６を備えた開閉器と比べると、本発明では、アーク１２を金属消弧板１３側に駆動する力が強化されるので、アーク１２が金属消弧板１３に吸引されるまでの時間が短くなり、その結果、遮断性能が大きく改善される。
又、アーク１２が金属消弧板１３に吸引されるまでの時間が短くなることに伴い、遮断に至るまでの時間が短縮されることにより、高頻度開閉時でも、可動接触子６の温度上昇が低くなり、可動接触子６に接触するクロスバー５の熱損傷を低減できるので、クロスバー５が破損しにくい。同様に、可動接触子６に接触するばね７の温度上昇も低くなって、ばね７の熱劣化が抑制さればね７がへたりにくくなる。
【００２７】
このように実施の形態１では、アーク１２を金属消弧板１３側方向へ駆動する力が強くなるので、アーク１２が底面部６Ａと端面部６Ｃとが成す接合辺での膠着が抑制され、アーク１２の転移を速やかに促すことができる。その結果、可動接点６Ｄの接合部のロー材が溶融しにくくなるので、接点剥離を抑制できる。そして、接点剥離が抑制できると、アーク１２から可動接点６Ａに流入する熱が可動接触子６に放散され易くなるので、遮断時の接点消耗を大きく低減できる。
以上、要するに、この実施の形態１によれば、部品点数が少なく、製造工程が少なく、遮断性能に優れ、接点の消耗が少なく、高頻度開閉時でもクロスバー５が破損しにくく、ばね７の熱劣化も少ないという特長を合わせ持った開閉器を提供することができるのである。
【００２８】
実施の形態２．
実施の形態２は、長方形状の底面部と、当該底面部の２つの短辺側からそれぞれ立ち上がる端面部と、当該底面部の長方形の２つの長辺側からそれぞれ立ち上がる側面部とから成る箱状の可動接触子を備えた開閉器において、上記側面部と端面部との接合辺近傍であって、端面部の側面部側近傍に、箱の開口縁から底面部に向かって切り欠かれた切欠部を設けたものである。図６は、この実施の形態２を示す可動接触子６の斜視図であり、図７は図６のＡ−Ｂ断面図、図８は図６のＣーＤ断面図である。
この実施の形態２では、切欠部６Ｅが端面部６Ｃにおける側面部６Ｂの近傍に、上記実施の形態１で示したと同様の形状で設けられている。
従って、実施の形態１の場合と同様に、側面部６Ｂから端面部６Ｃを経由してアーク１２に流れ込む電流をなくすことができ、アーク１２を金属消弧板１３側方向へ転移させる駆動力が強化されるので、アーク１２が金属消弧板１３に吸引されるまでの時間が短くなり、その結果、遮断性能が改善される。
【００２９】
又、アーク１２が金属消弧板１３に吸引されるまでの時間が実施の形態１の場合と較べて短くなることに伴い、遮断に至るまでの時間が短縮されることにより、高頻度開閉時でも、可動接触子６の温度上昇が低くなり、可動接触子６に接触するクロスバー５の熱損傷を低減できるので、クロスバー５が破損しにくい。又、可動接触子６に接触するばね７の温度上昇が低くなり、ばね７がへたりにくくなる。
【００３０】
先の実施の形態１では、アーク１２Ａには、図９に示すように底面部６Ａからｉ_１とｉ_２の電流が流入する。電流ｉ_１によりアーク１２Ａは図上左側方向へと駆動され、電流ｉ_２によりアーク１２Ａは図上右側方向へと駆動される。
ところで、図示したアーク１２の位置では、電流ｉ_１の端面部６Ｃにおける電流パスの長さは、電流ｉ_２の端面部６Ｃにおける電流パスの長さより長いので、電流ｉ_１によるアーク駆動力は、電流ｉ_２によるアーク駆動力より強くなる。従って、このアーク１２Ａは図上右側方向へと駆動され、同図１２Ｂに示す側面部６Ｂ（図上右）側の位置に転移してしまう。このようになると、アーク１２Ｂは、アークカバー１１の側壁１１Ａの相間絶縁部の近傍に形成されることになるので、アークカバー１１の相間絶縁部が熱的損傷を強く受けて、開閉寿命が短くなる。
【００３１】
しかし、この実施の形態２では、端面部６Ｃの幅方向両側に切欠部６Ｅが形成され、端面部６Ｃの幅が小さくなるので、アーク１２Ｂは図１０に示すように、アークカバー１１の相間絶縁部の近傍から離れた位置に形成される。従って、アークボックス１１の側壁１１Ａのアーク熱損傷を低減できるので、開閉寿命が長いという特長を更に付加することができる。
【００３２】
実施の形態３．
実施の形態３は、長方形状の底面部と、当該底面部の２つの短辺側からそれぞれ立ち上がる端面部と、当該底面部の長方形の２つの長辺側からそれぞれ立ち上がる側面部とから成る箱状の可動接触子を備えた開閉器において、切欠部６Ｅが上記側面部と端面部とにまたがって設けられたもので、箱の隅部が開口縁から底面部に向かって切り欠かれ、更に、底面部６Ａの隅部までも角形に切り欠かれている。図１１は、この実施の形態３を示す可動接触子６の斜視図であり、図１２は図１１のＡ−Ｂ断面図、図１３は図１１のＣ−Ｄ断面図である。
この実施の形態３では、切欠部６Ｅの一部が端面部６Ｃ側に掛かって設けられることになるので、上記実施の形態２と同様な作用効果が得られる。
【００３３】
上記の形態１では、接点におけるアークカバー１１の相間絶縁部側の端でアーク１２が発生すると、図９の符号１２Ｂに示すようにアーク１２が転移し、その結果、アークボックス１１の側壁１１Ａがアーク熱損傷を受ける虞れがあって、今一つ、更に開閉寿命を引き伸ばすには困難があった。
しかし、この実施の形態３では、切欠部６Ｅが側面部６Ｂと端面部６Ｃとにまたがって設けらていれるから、アーク１２は端面部６Ｅに形成されてそこに留まり、側面部６Ｂへは転移されない結果、アークボックス１１の側壁１１Ａがアーク熱損傷を受けて、開閉寿命が短縮されるという問題は解決される。
【００３４】
実施の形態４．
この実施の形態４は、長方形状の底面部と、当該底面部の２つの短辺側からそれぞれ立ち上がる端面部と、当該底面部の長方形の２つの長辺側からそれぞれ立ち上がる側面部とから成る箱状の可動接触子を備えた開閉器に関し、側面部と端面部との接合辺近傍に箱の開口縁から底面部に向かって切り欠かれた切欠部を設けたこの開閉器において、固定接触子８に設けられるアークランナ１４に、固定接点８Ａの近傍位置からアーク駆動方向へ向けて先細りとなる溝１４Ｂを設けたものである。尚、この実施の形態４では、可動接触子としては図１１に示す可動接触子６が用いられている。
【００３５】
図１５は固定接触子８とアークランナ１４の断面図、図１６は図１５の平面図である。図１５と図１６に示すように、固定接触子８は断面がコ字状と成っているが、これは平板状であってもよい。この固定接触子８と隔て、例えば鉄板で形成された磁性体のアークランナ１４の一端が固定接触子８に電気的に接続されている。溝１４Ｂは、この実施形態ではＶ字状に形成されており、Ｖ字の開かれた部位の下方に固定接点８Ａが位置し、Ｖ字の先端が金属消弧板１３方向へ向くように形成されている。
アークランナ１４にこのような構成の溝１４Ｂを設けることによって、固定接点８Ａの上に形成されたアーク１２は、磁性体のアークランナ１４と金属消弧板１３とによって駆動され、このアーク１２の足はアークランナ１４に速やかに転移する。
転移後このアーク１２は、アークランナ１４に流れる電流が作る磁場により駆動され、アークランナ１４の表面を走行して、金属消弧板１３に至り、ここで冷却され消弧される。
【００３６】
従来のアークランナでは、繰り返し遮断動作が行われると、金属消弧板１３の表面が繰り返し加熱と冷却とを受けて、金属消弧板１３に熱応力が発生し、図１７に示すようにアークランナ１４が変形することがあった。又、アークランナ１４と可動接触子６とが接触して溶着することもあった。
しかし、本発明にかかる例えば上記実施の形態４に示す可動接触子６では、その先端部、実施の形態では端面部６Ｃの幅が小さくなっている上、アークランナ１４側に上記のような溝１４Ｂが設けてあるので、両者の間隔が確保され、このような問題を回避することができた。
従って、遮断性能と開閉寿命に優れた開閉器を提供することができる。尚、実施の形態４で示す溝１４Ｂは，固定接点８Ａ側から金属消弧板１３側へ向けて次第に溝幅が細くなるようアークランナ１４の延在方向中央に形成してある。
尚、アークランナ１４の表面位置は、図１８に示すように、固定接点８Ａの表面位置より上にあってもよい。この場合、固定接点８Ａに発生したアーク１２の足は短い時間でアークランナ１４に転移するので、接点消耗を大きく低減できる。
【００３７】
実施の形態５．
実施の形態５は、本発明の開閉器における可動接触子６を磁性材で構成したことにある（図示せず）。
可動接点６Ｄと固定接点８Ａとの間に発生したアーク１２は、磁性体で構成された金属消弧板１３で引き寄せられるように駆動され、金属消弧板１３側に移動する。その際、可動接触子６を磁性体にて構成しておくと、発生したアーク１２が金属消弧板１３の駆動によって少し移動すると、アーク１２は磁性体で構成された可動接触子６による吸引力が付加されて、一層速く金属消弧板１３側へと駆動される。この結果、アーク１２が発生して消弧されるまでの所要時間が大幅に短縮化され、遮断性能が一層改善される。
【００３８】
実施の形態６．
実施の形態６は、長方形状の底面部と、当該底面部の２つの短辺側からそれぞれ立ち上がる端面部と、当該底面部の長方形の２つの長辺側からそれぞれ立ち上がる側面部とから成る箱状の可動接触子を備えた開閉器に関し、側面部と端面部との接合辺近傍に、箱の開口縁から底面部に向かって切り欠かれた切欠部を設けた開閉器において、底面部と端面部との接合辺の近傍にわたって、当該接合辺と例えば直交する断面において、底面部と端面部との両部の境界等において移動しようとするアーク１４を謬着させないよう、滑らかに連続する曲面として形成したものである。
【００３９】
この実施の形態６では、図１９に示すように、可動接触子６の底面部６Ａと端面部６Ｃとの境界部は滑らかに構成されている。
この結果、アーク１２の足が可動接触子６の底面部６Ａと端面部６Ｃの境界部で停滞することなく走行するので、アーク１２が速やかに端面部６Ｃの先端まで駆動され易くなり、従って、遮断性能が向上すると共に、接点接合部のロー材が溶融しにくくなる。即ち、アーク１２の足が可動接触子６の底面部６Ａと端面部６Ｃの境界部で膠着する現象を抑制できるので、接点接合部のロー材が溶融しにくくなり、接点消耗を顕著に低減できることになる。
以上のように、この実施の形態６によれば、遮断性能に優れ、接点の消耗が少なく、高頻度開閉時でもクロスバー５が破損しにくく、ばね７の熱劣化も少ないという特長が更に大きくなり、高性能な開閉器を提供することができる。
【００４０】
【発明の効果】
請求項１の発明によれば、アークが速やかに端面部の先端まで駆動されやすくなり、部品点数が少なく、製造工程が少なく、遮断性能が優れ、接点消耗が少なく、高頻度開閉時でもクロスバーが破損しにくく、ばねが熱劣化にくいという優れた特長を併せ持った高性能の開閉器を提供することができる。
【００４５】
請求項２の発明によれば、アークが速やかに端面部の先端まで駆動されやすくなり、請求項１の作用効果と較べ、更に一層、遮断性能に優れ、接点消耗が少なく、高頻度開閉時でもクロスバーが破損しにくく、ばねの熱劣化が少ないという特長を併せ持った高性能な開閉器を提供することができる。
又、アークボックスの開閉寿命が長い開閉器を提供できる。
【００４６】
請求項３の発明によれば、アークが速やかに端面部の先端まで駆動され易くなり、請求項１又は２の作用効果と較べ、更に一層、遮断性能に優れ、接点消耗が少なく、高頻度開閉時でもクロスバーが破損しにくく、ばねの熱劣化が少ないという特長を併せ持った高性能な開閉器を提供することができる。
又、アークボックスの開閉寿命が長い開閉器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施の形態１の開閉器の部分断面図である。
【図２】実施の形態１の可動接触子の斜視図である。
【図３】図２のＡ−Ｂ断面図である。
【図４】図２のＣ−Ｄ断面図である。
【図５】実施の形態１の可動接触子における電流説明図である。
【図６】実施の形態２の可動接触子の斜視図である。
【図７】図６のＡ−Ｂ断面図である。
【図８】図６のＣ−Ｄ断面図である。
【図９】実施の形態１の可動接触子における別の電流説明図である。
【図１０】実施の形態２の可動接触子におけるアーク説明図である。
【図１１】実施の形態３の可動接触子の斜視図である。
【図１２】図１１のＡ−Ｂ断面図である。
【図１３】図１１のＣ−Ｄ断面図である。
【図１４】実施の形態２の可動接触子における別のアーク説明図である。
【図１５】固定接触子とアークランナの要部断面図である。
【図１６】図１５の平面図である。
【図１７】アークランナの破損状態を示す説明図である。
【図１８】アークランナの位置を示す説明図である。
【図１９】実施の形態６の可動接触子の縦断面図である。
【図２０】従来の開閉器の部分断面図である。
【図２１】従来の可動接触子の斜視図である。
【図２２】図２１のＡ−Ｂ断面図である。
【図２３】図２１のＣ−Ｄ断面図である。
【図２４】従来の可動接触子における電流説明図である。
【図２５】従来の可動接触子の可動接点部分の拡大図である。
【図２６】従来の別の可動接触子の斜視図である。
【符号の説明】
１取り付け台、２固定鉄心、３可動鉄心、５クロスバー、６可動接触子、６Ａ底面部、６Ｂ側面部、６Ｃ端面部、６Ｄ可動接点、６Ｅ切欠部、８固定接触子、８Ａ固定接点、１１アークカバー、１１Ａアークカバーの側壁、１２アーク、１２Ｂアーク、１３金属消弧板。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a switch for opening and closing a current, and more specifically, from a rectangular bottom portion, an end surface portion rising from each of two short sides of the bottom portion, and two rectangular long sides of the bottom portion. The present invention relates to a switch provided with a box-shaped movable contact including a rising side portion.
[0002]
[Prior art]
FIG. 20 is a partial sectional view of a conventional switch disclosed in, for example, US Pat. No. 4,080,520. In the figure, reference numeral 1 denotes a mounting base made of resin, 2 denotes a fixed core that is mounted on the mounting base 1 and is laminated with a silicon steel plate, 3 is a movable core that is disposed opposite to the fixed core 2 and is laminated with a silicon steel plate, Reference numeral 4 denotes an operation coil for applying a driving force for pulling the movable core 3 and the fixed core 2 against a spring (not shown) and a cross bar 5 formed of resin and having a square window. The movable core 3 is held. Reference numeral 6 denotes a movable contact inserted into the square window of the crossbar 5 and held by a spring 7. 21 is a perspective view of the movable contact 6, FIG. 22 is a cross-sectional view taken along a line AB in FIG. 21, and FIG. 23 is a cross-sectional view taken along a line CD in FIG.
[0003]
As shown in FIGS. 21 to 23, the illustrated movable contact 6 has a long box shape without an upper lid, a rectangular bottom portion 6A, and end portions that respectively rise from two short sides of the bottom portion 6A. 6C, 6C, and side surfaces 6B, 6B rising from two long sides of the rectangular shape of the bottom surface 6A. In this conventional example, the presence of the side portions 6B, 6B can prevent the movable contact 6 from being deformed during repeated opening and closing. It should be noted that a pair of movable contacts 6D, 6D are arranged on the back surface of the bottom surface portion 6A so as to be separated in the longitudinal direction.
[0004]
Again, reference numeral 8 in the figure denotes a fixed contact to which a fixed contact 8A that comes into contact with and separates from the movable contact 6D, and 8C denotes a terminal portion of the fixed contact 8. 9 is a terminal screw for connecting the switch body to an external circuit, 10 is a base for attaching the fixed contact 8, 11 is an arc cover, 12 is an arc generated between the contacts, and 13 is an arc. 12 is a metal arc extinguishing plate made of a magnetic material such as iron for extinguishing the arc 12.
[0005]
Next, the operation will be described.
First, when the current flowing through the operation coil 4 is cut off, the movable iron core 3 is separated from the fixed iron core 2 by a trip spring (not shown), the movable contact 6A is separated from the fixed contact 8A, and the movable contact 6D and the fixed contact 8A are separated. The arc 12 is generated during the period.
After that, the generated arc 12 is attracted to the metal arc extinguishing plate 13 made of a magnetic material as shown in FIG. 20, and the legs of the arc 12 are transferred from the illustrated 12A to 12B. Eventually, the metal arc extinguishing plate 13 is cooled and the current is cut off.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In the above-described conventional switch, the foot of the arc 12 generated at the movable contact 6D is attracted and driven by the metal arc extinguishing plate 13, which is a magnetic material, and as shown in FIG. Through the bottom surface portion 6A to the end surface portion 6C. The current i flowing from the bottom portion 6A of the movable contact 6 is applied to the arc 12A. _a And the current i flowing from the left and right side surfaces 6B, 6B via the end surface 6C. _b Flows in.
The electric current i flowing from the bottom surface 6A of the movable contact 6 _a As a result, it is driven above the end face portion 6C, that is, toward the opening edge side of the box, and is shifted. On the other hand, the foot of the arc 12A has a current i flowing from the side surface portion 6B via the end surface portion 6C. _b As a result, a force that is pushed back to the movable contact 6D side is received. As a result, the driving force in the direction of the metal arc extinguishing plate 13 is weakened, so that it takes a long time for the arc 12 to be attracted to the metal arc extinguishing plate 13, and it is not possible to interrupt in a short time. Was inferior.
[0007]
The following means are disclosed to solve this problem. For example, as shown in Japanese Patent Publication No. 3-45465 and Japanese Utility Model Publication No. 2-76430, the current i _b 26, the end face 6C of the movable contact 6 is once removed, and then the U-shaped arc transfer plate 20 is again placed on the surface of the bottom 6A of the movable contact 6, as shown in FIG. That is, the movable contact 6 is fixed to the bottom of the box with the U-shaped opening upward so that the U-shaped back surface lies on the bottom, for example, brazed or rivet-connected. There is something. The illustrated arc transfer plate 20 is formed in a U-shape by a back surface portion 20A and end surface corresponding portions 20B which stand at right angles from both longitudinal side edges of the back surface portion.
[0008]
However, in the improved movable contact having such a configuration, first, the arc transfer plate 20 as a separate member is required again for the main body including the bottom surface portion 6A and the side surface portions 6B and 6B. Secondly, it is necessary to join the arc transfer plate 20 by brazing or using rivets to the main body, and thirdly, from the first and second points described above. It is not a preferable means because there are many inconveniences, such as an increase in the number of manufacturing steps, and fourthly, an increase in material costs from the above first and second points.
[0009]
In addition, a step is present between the main body and the arc transfer plate 20 during the transfer of the arc 12 from the bottom surface portion 6A side to the end surface corresponding portion 20B. 13 takes a long time to be sucked, and the time to shut off is prolonged. At the time of high-frequency opening and closing, the temperature rise of the movable contact 6 increases, and the crossbar contacting the movable contact 6 is increased. 5 has a problem in that it is easily damaged by severe thermal damage, and there is a problem that the temperature rise of the spring 7 in contact with the movable contact 6 is increased, the spring 7 is thermally degraded, and the pressing force is reduced.
[0010]
On the other hand, in the above-described conventional switch, since the force for driving the arc 12 toward the metal extinction plate 13 is weak, the arc 12 transfers from the movable contact 6D to the end face 6C via the bottom face 6A. In addition, it is easy to stick at the joint side between the bottom surface portion 6A and the end surface portion 6C, that is, at the corner formed by the bottom and the side surface of the box (the portion indicated by A in FIG. 25), and the residence time of the arc 12 at this portion is prolonged. Therefore, there is a problem that the brazing material at the joint of the movable contact 6D provided on the back surface of the bottom portion 6A, which is close to the corner, is easily melted.
[0011]
By the way, when the arc 12 is formed on the surface of the movable contact 6D, the contact surface is strongly heated. When frequent opening and closing are performed, heating and cooling of the contact surface are performed alternately and repeatedly, so that a strong thermal stress is generated at the contact. In this state, when the contact brazing portion is melted by the arc heat, contact peeling occurs as shown in FIG. When this contact separation occurs, the heat flowing into the movable contact 6D from the arc 12 is less likely to be dissipated to the movable contact 6, so that there is a problem that contact wear at the time of interruption is significantly increased.
An object of the present invention is to solve such a problem and to provide a high-performance switch.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 is a box comprising a rectangular bottom portion, an end portion rising from two short sides of the bottom portion, and side portions rising from two long sides of the rectangle of the bottom portion. In a switch provided with a movable contact in a shape, the movable contact is formed integrally with a single member, and near a joint side between the side surface and the end surface. And near the end face of the side face. And a notch cut out from the opening edge of the box toward the bottom.
[0017]
Claim 2 The invention of Claim 1 Wherein the movable contact is made of a magnetic material.
[0018]
Claim 3 The invention of claim 1 Or Claim 2 In the switch described in (1), the vicinity of the joint side between the bottom surface portion and the end surface portion is configured to have a curved surface in which both portions are continuous in cross section.
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Embodiment 1 FIG.
In the first embodiment, a box-like configuration including a rectangular bottom portion, end portions rising from two short sides of the bottom portion, and side portions rising from two long sides of the rectangle of the bottom portion, respectively. In the switch provided with the movable contact of the above, in the vicinity of the joining side of the side surface portion and the end surface portion, near the end surface portion of the side surface portion, a notch portion cut out from the opening edge of the box toward the bottom surface portion Is provided.
FIG. 1 is a partial sectional view of a switch showing the first embodiment.
In the figure, reference numeral 1 denotes a mounting base made of resin, 2 denotes a fixed core that is mounted on the mounting base 1 and is laminated with a silicon steel plate, 3 is a movable core that is disposed opposite to the fixed core 2 and is laminated with a silicon steel plate, Reference numeral 4 denotes an operation coil for applying a driving force for pulling the movable core 3 and the fixed core 2 against a spring (not shown) and a cross bar 5 formed of resin and having a square window. The movable core 3 is held. Reference numeral 6 denotes a movable contact inserted into the square window of the crossbar 5 and held by a spring 7. 2 is a perspective view of the movable contact 6, FIG. 3 is a cross-sectional view taken along a line AB in FIG. 2, and FIG. 4 is a cross-sectional view taken along a line CD in FIG.
[0020]
As shown in FIGS. 2 to 4, the movable contact 6 has a long box shape without an upper lid, a rectangular bottom surface 6A, and end surfaces 2C and 2C rising from two short sides of the bottom surface 6A, respectively. It is composed of side surfaces 6B, 6B rising from the long side of the bottom surface 6A, and near the joining side of the side surfaces 6B, 6B and the end surfaces 6C, 6C from the opening edge of the box toward the bottom surface 6A. A cutout portion 6E is provided.
Reference numeral 8 in the drawing denotes a fixed contact, on the surface of which a fixed contact 8A is bonded, and 13 denotes an arc 12 for extinguishing an arc 12 generated between the fixed contact 8A and the movable contact 6A. For example, it is a metal arc extinguishing plate made of a magnetic material such as iron.
[0021]
The notch 6E extends from the opening edge of the box to the bottom 6A from the opening edge of the box along the joining sides of the two side surfaces 6B, 6B rising from the bottom 6A and the end surfaces 6C, 6C, respectively. It is notched with a moderate width to reach the depth. The depth of the notch 6E does not necessarily have to reach the bottom surface 6A, but is optimally formed at this depth. It should be noted that a pair of movable contacts 6D will be arranged on the back surface of the bottom surface portion 6A of the movable contact 6 in the longitudinal direction.
[0022]
The movable contact 6 of the first embodiment can be formed very easily by press working, like the movable contact shown in the other embodiments according to the present invention. That is, a flat plate is punched out by a press so that the box-shaped movable contact 6 shown in the drawing is developed in a plane, and the bottom surface 6A of the movable contact 6 is left as it is, and the side surface portion 6B and the end surface portion are processed. The movable contact 6 can be obtained only by bending and standing the 6C.
[0023]
On the other hand, in the improved mover contact 6 shown in FIG. 26, as described above, the arc as a separate member is again applied to the main body including the bottom surface portion 6A and the side surface portions 6B and 6B. Since the transfer plate 20 is required, it is necessary to join the arc transfer plate 20 to the main body by brazing or using a rivet, so that the number of manufacturing steps is increased and the material cost is high. turn into.
However, in the present invention described in the following embodiments, the number of components is small because the arc transfer plate 20 is unnecessary, and the number of manufacturing steps is small because machining operations such as brazing and riveting are unnecessary. A low-cost switch suitable for mass production can be provided.
[0024]
Next, the operation of the movable contact 6A according to the first embodiment will be described with reference to FIG. First, when the current flowing through the operation coil 4 is cut off, the movable core 3 is separated from the fixed core 2 by a not-shown tripping spring, the movable contact 6D is separated from the fixed contact 8A, and the movable contact 6D and the fixed contact 8A are separated. An arc 12 is generated in between.
Thereafter, the arc 12 is attracted to the magnetic arc extinguishing plate 13 made of a magnetic material, passes through the transition state shown by reference numeral 12A, and as shown by reference numeral 12B, the foot of the arc 12 on the fixed contact 8A side is made of metal. The heat is transferred to the arc extinguishing plate 13 and cooled, and the current is cut off.
[0025]
By the way, in the conventional movable contact 6, as described with reference to FIG. 24, the current i flowing from the bottom surface 6 </ b> A of the movable contact 6 is applied to the arc 12 </ b> A. _a And a current i flowing from the side surface portion 6B via the end surface portion 6C. _b However, in the present invention, as shown in FIG. 5, the current i flowing into the arc 12 from the bottom surface 6A is applied to the arc 12. _a Flows in, but the side portions 6B, 6B are provided with the cutout portions 6E so as to cut off the continuity with the end surfaces 6C, 6C, so that the side portions 6B, 6B pass through the end surfaces 6C, 6C. Current i flowing into arc 12 _b Is removed, and the force for pushing back the arc 12 in the direction of the movable contact 6D is removed.
[0026]
Therefore, in the present invention, the force for driving the arc 12 toward the metal extinction plate 13 is enhanced in the present invention, as compared with the switch having the conventional movable contact 6. The time until suction is shortened, and as a result, the blocking performance is greatly improved.
In addition, the time required for the arc 12 to be attracted to the metal arc extinguishing plate 13 is shortened, and the time required for interruption is shortened. And the thermal damage of the crossbar 5 contacting the movable contact 6 can be reduced, so that the crossbar 5 is hardly damaged. Similarly, the temperature rise of the spring 7 that comes into contact with the movable contact 6 is also reduced, so that the thermal deterioration of the spring 7 is suppressed and the spring 7 is less likely to be set.
[0027]
As described above, in the first embodiment, the driving force of the arc 12 in the direction of the metal arc extinguishing plate 13 is increased, so that the arc 12 is prevented from sticking at the joining side formed by the bottom surface 6A and the end surface 6C, The transfer of the arc 12 can be promptly promoted. As a result, the brazing material at the joint of the movable contact 6D is less likely to be melted, so that contact separation can be suppressed. If the contact separation can be suppressed, the heat flowing into the movable contact 6A from the arc 12 is easily dissipated to the movable contact 6, so that the consumption of the contact at the time of interruption can be greatly reduced.
In summary, according to the first embodiment, the number of parts is small, the number of manufacturing steps is small, the breaking performance is excellent, the consumption of the contacts is small, the crossbar 5 is hardly damaged even at the time of high-frequency opening and closing, and the spring 7 This makes it possible to provide a switch having the characteristics of less thermal degradation.
[0028]
Embodiment 2 FIG.
Embodiment 2 is a box-like configuration including a rectangular bottom portion, an end surface portion rising from two short sides of the bottom portion, and side portions rising from two long sides of the rectangle of the bottom portion. In the switch provided with the movable contact of (1), a notch cut out from the opening edge of the box toward the bottom portion near the joining side between the side surface portion and the end surface portion and near the side surface portion side of the end surface portion. Part is provided. 6 is a perspective view of the movable contact 6 showing the second embodiment, FIG. 7 is a sectional view taken along a line AB in FIG. 6, and FIG. 8 is a sectional view taken along a line CD in FIG.
In the second embodiment, the notch 6E is provided near the side surface 6B in the end surface 6C in the same shape as that described in the first embodiment.
Therefore, similarly to the case of the first embodiment, the current flowing from the side surface portion 6B to the arc 12 via the end surface portion 6C can be eliminated, and the driving force for transferring the arc 12 toward the metal arc extinguishing plate 13 can be reduced. Since it is strengthened, the time until the arc 12 is attracted to the metal arc extinguishing plate 13 is shortened, and as a result, the breaking performance is improved.
[0029]
Further, the time required for the arc 12 to be attracted to the metal arc-extinguishing plate 13 is shorter than that in the first embodiment, and the time required for interruption is shortened. However, since the temperature rise of the movable contact 6 is reduced and the thermal damage of the crossbar 5 that contacts the movable contact 6 can be reduced, the crossbar 5 is hardly damaged. Further, the temperature rise of the spring 7 that comes into contact with the movable contact 6 is reduced, and the spring 7 is less likely to be set.
[0030]
In Embodiment 1 described above, the arc 12A has the bottom surface 6A to i as shown in FIG. ₁ And i ₂ Current flows. Current i ₁ As a result, the arc 12A is driven leftward in the drawing, and the current i ₂ As a result, the arc 12A is driven rightward in the drawing.
By the way, at the position of the illustrated arc 12, the current i ₁ The length of the current path at the end face 6C of the ₂ Is longer than the length of the current path at the end face 6C of the ₁ Is the current i ₂ The arc driving force by the Accordingly, the arc 12A is driven rightward in the drawing, and is shifted to a position on the side surface portion 6B (right in the drawing) shown in FIG. 12B. In this case, the arc 12B is formed in the vicinity of the interphase insulating portion of the side wall 11A of the arc cover 11, so that the interphase insulating portion of the arc cover 11 is strongly damaged by heat, and the switching life is shortened. Become.
[0031]
However, in the second embodiment, notches 6E are formed on both sides in the width direction of the end face portion 6C, and the width of the end face portion 6C is reduced. Therefore, as shown in FIG. It is formed at a position distant from the vicinity of the part. Therefore, since the arc heat damage of the side wall 11A of the arc box 11 can be reduced, the feature that the opening and closing life is long can be further added.
[0032]
Embodiment 3 FIG.
Embodiment 3 is a box-like configuration including a rectangular bottom surface, end surfaces rising from two short sides of the bottom surface, and side surfaces rising from two long sides of the rectangle of the bottom surface, respectively. In the switch provided with the movable contact of (1), the notch 6E is provided so as to straddle the side face and the end face, and the corner of the box is cut out from the opening edge to the bottom face, and further, The corners of the bottom surface 6A are also cut out in a square shape. FIG. 11 is a perspective view of the movable contact 6 showing the third embodiment, FIG. 12 is a sectional view taken along line AB of FIG. 11, and FIG. 13 is a sectional view taken along line CD of FIG.
In the third embodiment, since a part of the notch 6E is provided so as to extend over the end face 6C, the same operation and effect as in the second embodiment can be obtained.
[0033]
In the first embodiment, when the arc 12 is generated at the end of the contact on the side of the interphase insulating portion of the arc cover 11, the arc 12 is transferred as shown by reference numeral 12B in FIG. 9, and as a result, the side wall 11A of the arc box 11 is moved. There is a risk of arc heat damage, and it is difficult to further extend the switching life.
However, in the third embodiment, since the notch 6E is provided over the side surface 6B and the end surface 6C, the arc 12 is formed at the end surface 6E and stays there, and is transferred to the side surface 6B. As a result, the problem that the side wall 11A of the arc box 11 is damaged by arc heat and the opening and closing life is shortened is solved.
[0034]
Embodiment 4 FIG.
In the fourth embodiment, a box including a rectangular bottom portion, an end surface portion rising from each of two short sides of the bottom portion, and a side surface portion rising from each of two long sides of the rectangle of the bottom portion. A switch provided with a movable contact in the shape of a box, wherein a notch cut out from an opening edge of a box toward a bottom portion is provided near a joining side of a side surface portion and an end surface portion; An arc runner 14 is provided with a groove 14B that tapers from a position near the fixed contact 8A toward the arc driving direction. In the fourth embodiment, the movable contact 6 shown in FIG. 11 is used as the movable contact.
[0035]
15 is a sectional view of the fixed contact 8 and the arc runner 14, and FIG. 16 is a plan view of FIG. As shown in FIGS. 15 and 16, the fixed contact 8 has a U-shaped cross section, but may have a flat plate shape. One end of a magnetic arc runner 14 formed of, for example, an iron plate is electrically connected to the fixed contact 8 apart from the fixed contact 8. The groove 14B is formed in a V-shape in this embodiment, and the fixed contact 8A is located below the open portion of the V-shape, and the tip of the V-shape is directed toward the metal arc-extinguishing plate 13. Have been.
By providing the groove 14B having such a configuration in the arcrunner 14, the arc 12 formed on the fixed contact 8A is driven by the magnetic arc runner 14 and the metal arc extinguishing plate 13, and the foot of the arc 12 Immediately transfer to the arcanna 14.
After the transition, the arc 12 is driven by a magnetic field generated by a current flowing through the arc runner 14, travels on the surface of the arc runner 14, reaches the metal arc extinguishing plate 13, where it is cooled and extinguished.
[0036]
In the conventional arc runner, when the cutoff operation is repeatedly performed, the surface of the metal arc extinguishing plate 13 is repeatedly heated and cooled, so that thermal stress is generated in the metal arc extinguishing plate 13 and, as shown in FIG. Was sometimes deformed. Further, the arc runner 14 and the movable contact 6 may come into contact with each other and be welded.
However, for example, in the movable contact 6 according to the fourth embodiment of the present invention, the width of the tip portion, in the embodiment, the end face portion 6C is small, and the groove 14B as described above is formed on the arc runner 14 side. Is provided, an interval between them is ensured, and such a problem can be avoided.
Therefore, it is possible to provide a switch excellent in breaking performance and switching life. The groove 14B described in the fourth embodiment is formed at the center of the arc runner 14 in the extending direction so that the groove width gradually decreases from the fixed contact 8A side toward the metal arc extinguishing plate 13 side.
The surface position of the arc runner 14 may be higher than the surface position of the fixed contact 8A, as shown in FIG. In this case, the foot of the arc 12 generated at the fixed contact 8A is transferred to the arc runner 14 in a short time, so that contact wear can be greatly reduced.
[0037]
Embodiment 5 FIG.
Embodiment 5 is that the movable contact 6 in the switch of the present invention is made of a magnetic material (not shown).
The arc 12 generated between the movable contact 6D and the fixed contact 8A is driven to be attracted by the metal arc extinguishing plate 13 made of a magnetic material, and moves to the metal arc extinguishing plate 13 side. At this time, if the movable contact 6 is made of a magnetic material, if the generated arc 12 is slightly moved by the driving of the metal arc extinguishing plate 13, the arc 12 is attracted by the movable contact 6 made of the magnetic material. A force is applied, and the metal arc extinguishing plate 13 is driven more quickly. As a result, the time required until the arc 12 is generated and extinguished is greatly reduced, and the breaking performance is further improved.
[0038]
Embodiment 6 FIG.
The sixth embodiment has a box-like shape including a rectangular bottom portion, end portions rising from two short sides of the bottom portion, and side portions rising from two long sides of the rectangle of the bottom portion. A switch provided with a movable contact of the above, in a switch provided with a notch cut out from the opening edge of the box toward the bottom portion near the joining side of the side portion and the end portion, the bottom portion and the end surface Over the vicinity of the joint side with the part, in a cross section orthogonal to the joint side, for example, as a smoothly continuous curved surface so as not to settle the arc 14 that is going to move at the boundary between the bottom part and the end part, etc. It is formed.
[0039]
In the sixth embodiment, as shown in FIG. 19, the boundary between the bottom surface 6A and the end surface 6C of the movable contact 6 is formed smoothly.
As a result, the legs of the arc 12 travel without stagnation at the boundary between the bottom surface 6A and the end surface 6C of the movable contact 6, so that the arc 12 is easily driven to the tip of the end surface 6C quickly. The breaking performance is improved, and the brazing material at the contact junction is less likely to melt. That is, the phenomenon that the feet of the arc 12 are stuck at the boundary between the bottom face 6A and the end face 6C of the movable contact 6 can be suppressed, so that the brazing material at the contact junction is less likely to melt, and contact wear can be significantly reduced. become.
As described above, according to the sixth embodiment, the features that the breaking performance is excellent, the contact is less worn, the crossbar 5 is hardly damaged even at the time of frequent opening and closing, and the thermal deterioration of the spring 7 is further enhanced. Thus, a high-performance switch can be provided.
[0040]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, the arc is easily driven to the tip of the end face portion quickly, the number of parts is small, the number of manufacturing steps is small, the breaking performance is excellent, the contact wear is small, and the crossbar is frequently opened and closed. A high-performance switch having excellent characteristics that the spring is hardly damaged and the spring is hardly deteriorated by heat can be provided.
[0045]
Claim 2 According to the invention, the arc is easily driven to the tip of the end face portion quickly, Claim 1 To provide a high-performance switch with excellent breaking performance, less contact wear, less damage to the crossbar even during frequent opening and closing, and less thermal degradation of the spring compared to the effects. Can be.
Further, a switch having a long switching life of the arc box can be provided.
[0046]
Claim 3 According to the invention, the arc is easily driven to the tip of the end face portion quickly, Or 2 Compared with the function and effect of the above, the present invention provides a high-performance switch having further excellent breaking performance, less contact wear, less damage to the crossbar even during frequent opening and closing, and less thermal deterioration of the spring. be able to.
Further, a switch having a long switching life of the arc box can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partial sectional view of a switch according to a first embodiment.
FIG. 2 is a perspective view of a movable contact according to the first embodiment.
FIG. 3 is a sectional view taken along a line AB in FIG. 2;
FIG. 4 is a sectional view taken along line CD of FIG. 2;
FIG. 5 is an explanatory diagram of a current in the movable contact according to the first embodiment.
FIG. 6 is a perspective view of a movable contact according to the second embodiment.
FIG. 7 is a sectional view taken along a line AB in FIG. 6;
8 is a sectional view taken along line CD of FIG. 6;
FIG. 9 is a diagram illustrating another current in the movable contact according to the first embodiment.
FIG. 10 is an explanatory view of an arc in the movable contact according to the second embodiment.
FIG. 11 is a perspective view of a movable contact according to the third embodiment.
FIG. 12 is a sectional view taken along a line AB in FIG. 11;
FIG. 13 is a sectional view taken along line CD of FIG. 11;
FIG. 14 is another arc explanatory view of the movable contact according to the second embodiment.
FIG. 15 is a sectional view of a main part of a fixed contact and an arc runner.
FIG. 16 is a plan view of FIG.
FIG. 17 is an explanatory diagram showing a broken state of the arc runner.
FIG. 18 is an explanatory diagram showing a position of an arc runner.
FIG. 19 is a vertical sectional view of a movable contact according to the sixth embodiment.
FIG. 20 is a partial sectional view of a conventional switch.
FIG. 21 is a perspective view of a conventional movable contact.
FIG. 22 is a sectional view taken along a line AB in FIG. 21;
FIG. 23 is a sectional view taken along line CD of FIG. 21;
FIG. 24 is an explanatory diagram of current in a conventional movable contact.
FIG. 25 is an enlarged view of a movable contact portion of a conventional movable contact.
FIG. 26 is a perspective view of another conventional movable contact.
[Explanation of symbols]
Reference Signs List 1 mounting base, 2 fixed iron core, 3 movable iron core, 5 crossbar, 6 movable contact, 6A bottom surface, 6B side surface, 6C end surface, 6D movable contact, 6E notch, 8 fixed contact, 8A fixed contact, 11 arc cover, 11A arc cover side wall, 12 arc, 12B arc, 13 metal arc extinguishing plate.

Claims

A box-shaped movable contact comprising a square bottom surface, end surfaces rising from two short sides of the bottom surface, and side surfaces rising from two long sides of a rectangle of the bottom surface. Switch.
The movable contact is formed as a single member as a single member, and near the joining side between the side surface and the end surface, and near the end surface side of the side surface, from the opening edge of the box to the bottom surface. A switch provided with a notch cut out toward the part.

2. The switch according to claim 1 , wherein the movable contact is made of a magnetic material.

3. The switch according to claim 1, wherein a portion near a joining side between the bottom surface and the end surface is formed as a curved surface in which both portions are continuous in a cross section. 4.