JP3576290B2 - 光バランスド受信器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、OTDR(optical time domaine refractometer)等に用いられる光ヘテロダイン検波方式による光バランスド受信器(optical balanced recever)において、同相雑音成分を除去する光バランスド受信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術による光ヘテロダイン検波方式の光バランスド受信器は、図4に示すように光カプラ1とピンフォトダイオードPD21及びピンフォトダイオードPD22とOPアンプ20とによって構成されており、光カプラ1の光学結合を変えたり、ピンフォトダイオードPD21、PD22両素子個別の感度差を部品交換によりバランスを取る等して、入力光Pin2、Pin3の同相雑音成分を除去するものようにしていた。
【0003】
つまり、入力光Pin2、Pin3の同相雑音成分を、より高い同相雑音成分除去比を達成するようにバランスさせる手法であった。このために、従来技術においては、光カプラ1の分岐比と、2つのピンフォトダイオードPD21及びピンフォトダイオードPD22との受光感度に直接依存する為に、これらのバランスを正確に合致させる必要があった。
【0004】
しかし、光カプラ1と2つのピンフォトダイオードPD21及びピンフォトダイオードPD22とは全てがディスクリート部品なので、光カプラ1の分岐比或いは2つ使用するピンフォトダイオードの受光感度を個々に調整することができない。
【0005】
従って、より高い同相雑音成分比を持つ光ヘテロダイン検波方式による光バランスド受信器を得るためには、その回路を構成する個々のディスクリート部品の特性について、1つづつ確認しながら選別することで、光カプラ1の分岐比が高くてかつ2つ使用されるピンフォトダイオードの受光感度がベストである組み合わせを求める選別作業が必要である。その為に、特性の確認、選別作業に多大の工数を要するのみならず、選別してベストなもの以外は使用出来ないという難点もあった。この為、所望の部品を得るためには歩留まりも悪くなり、高価なディスクリート部品である光カプラ1やピンフォトダイオードを必要以上に入手せねばならない、という問題点を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明が解決する課題は、光カプラ等光学系のアンバランスや、2個の光電変換素子(ピンフォトダイオード)の素子自体の検出感度がアンバランスであっても、容易にバランス調整可能にして、高い同相雑音成分除去比の光バランスド受信器を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の構成では、2個の光電変換素子に各々負荷抵抗を設けて回路グランドに接続し、各々の光電変換素子と負荷抵抗の接続点の両接続点間の電圧を調整可能な可変抵抗により分圧して光バランスド受信器検出信号出力とする可変抵抗手段を設ける構成手段とする。
これにより、2個の光電変換素子を使用して同相雑音成分を除去する光バランスド受信部において、2個の光電変換素子(ピンフォトダイオード等)の検出レベルがアンバランスであっても、容易にバランス調整できて、高い同相雑音成分除去比の光バランスド受信器を実現する。
【0008】
本発明では2個の光電変換素子の光学的結合効率の差と素子自身の受光感度差の影響による相対感度比αのアンバランスを可変抵抗手段で調整してバランスさせて同相雑音成分を除去出力する。
【0009】
より具体的には、2個のピンフォトダイオードPD5、6に各々負荷抵抗R7、R8を設けて回路グランドに接続し、各々のピンフォトダイオードPD5、6と負荷抵抗R7、R8の接続点の両接続点間の電圧を抵抗R9と、調整可能な可変抵抗R10とにより分圧して光バランスド受信器検出信号出力とする抵抗R9と可変抵抗R10による可変抵抗手段を設け、2個のピンフォトダイオードPD5、6の光学的結合効率の差と素子自身の受光感度差である相対感度比αのアンバランスを可変抵抗手段で調整してバランスさせて出力する構成手段にする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を実施例と共に詳細に説明する。
【0011】
【実施例】
図1は、本発明の実施例の概念を示す光バランスド受信部の回路構成図である。本実施例では、説明を容易とする為に、抵抗R7と抵抗R8の値を同一抵抗値R0とし、抵抗R9は固定抵抗とし、抵抗R10は可変抵抗とした場合の一例で以下に説明する。
OPアンプ4は、入力端である抵抗R9、R10の接続点が0vとなるように動作する。即ち、抵抗R9、R10の接続点の電位は、OPアンプ4により仮想接地を形成している。
【0012】
図1に示すように、光カプラ1の一端に同相雑音成分を含んだ入力光Pin2、Pin3が入力されたと仮定する。ここで、光カプラ1のピンフォトダイオードPD5への光学的な結合効率をka、ピンフォトダイオードPD6への光学的な結合効率をKbとおき、またピンフォトダイオードPD5の素子自体の受光感度をSa、ピンフォトダイオードPD6の素子自体の受光感度をSbとおく。
【0013】
これによってピンフォトダイオードPD5側に流れる電流I11は、I11=Pin2×ka×Saの関係式になり、またピンフォトダイオードPD6側に流れる電流をI12とおくと、I12=Pin3×Kb×Sbの関係式になる。
ここで、2個のピンフォトダイオードに流れる電流I12に対する電流I11の相対感度比をαとおくと、I11=α×I12と表せる。この相対感度比αは、上記関係式を代入するとα={(ka×Sa)/(Kb×Sb)}でもある。又、抵抗R9に対する抵抗R10の比率をβとおくと、R10=β×R9と表せる。
【0014】
次に同相雑音成分が除去された理想状態に可変抵抗R10が調整されたものと仮定すると、抵抗R9、R10の接続点の電位は、同相雑音成分のみの入力光線においては全く変動を受けず常に0v電位である。
【0015】
このとき、抵抗R7、R8の接続点から回路グランドへ流れるグランド電流Igndは、両ダイオードの差分電流であるから、Ignd=I11−I12=α×I12−I12=(α−1)×I12=(i14−i15)+(i16−i17)である。ここで理想状態に調整されていて出力変動しないからOPアンプ4側には流れず、i14=i15と見なせ、結局Ignd=i16−i17である。
【0016】
ここで、抵抗R7の電流i16は、抵抗R9、R10の接続点の電位も0vであるから、電流I14で表現でき、単純に電流i16=(R9/R7)×I14=(R9/R0)×I14で表せる。同様に、抵抗R8の電流i17は、電流I15で表現でき、電流i17=(R10/R8)×I15=(R10/R0)×I15=(β×R9/R0)×I15で表せる。ここで本実施例では、上述したように抵抗R7と抵抗R8は、同一抵抗値R0を使用している。
【0017】
しかも上記で理想状態においてはi14=i15と見なせたことから、これらを代入すると、グランド電流Igndは、
Ignd=(α−1)×I12=i16−i17=(R9/R0)×I14−(β×R9/R0)×I15=(1−β)(R9/R0)×I14になる。
【0018】
即ち、Ignd=(α−1)×I12=(1−β)(R9/R0)×I14である。この式を見ると、光学的結合効率と素子自体の受光感度の差の影響で生じる相対感度比αの変動は、抵抗の比率βを調整することにより相殺することができることを意味している。このβは可変抵抗R10により調整可能な要素である。よって、抵抗R9、R10の接続点(OPアンプ4の入力端でもある)を0v、即ちOPアンプ4の出力電圧が0vとなるように調整すればバランスが取れた状態に調整されたことになる。
【0019】
この結果、相対感度の異なる2個のピンフォトダイオードを用いたり、あるいは光学結合効率の異なる光カプラ1を使用しても、本回路により、この感度のばらつきを相殺するように抵抗の比率βを調整する手段とすることで、同相雑音成分を含んだ光の影響を受けない光バランスド受信器回路を実現できることとなる。
【0020】
上記実施例において、説明を容易とする為に、抵抗R7、R8を同一抵抗値R0の例で説明していたが、同一で無くても良い。
【0021】
上記実施例の説明では、4個の固定抵抗R7、R8、R9、R10を用いた回路例で説明していたが、この代わりに図2の回路構成図に示すように、2個の可変抵抗R18、R19を使用して一方の可変抵抗の中点を回路グランドに接続し、他方の可変抵抗の中点をOPアンプ4の入力端に接続する回路構成としても良く、同様にして実施できることは明らかである。
【0022】
また、図3の回路構成図に示すように、一方を固定抵抗R7、R8とし、他方を可変抵抗R19としても良い。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
光バランスド受信部の2個のピンフォトダイオード(光電変換素子)に各々に負荷抵抗を設けて回路グランドに接続し、各々のピンフォトダイオードと負荷抵抗の接続点間から、結合効率差と受光感度差の影響で生じるアンバランスな相対感度比αに対応した所望の抵抗分割点から分圧信号をOPアンプへ供給する可変抵抗による調整機能を設けることで、相対感度比αのばらつきを相殺してバランスの良い光バランスド受信器を実現できる効果が得られる。
この結果、2個のピンフォトダイオードの素子を選別交換したり、入力光の光学系を調整したりして両ピンフォトダイオードの検出レベルを一致させる難点が解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の光バランスド受信部の回路構成図である。
【図2】本発明の第2の光バランスド受信部の回路構成図である。
【図3】本発明の第3の光バランスド受信部の回路構成図である。
【図4】従来技術による光ヘテロダイン検波方式の光バランスド受信部の回路構成概念図である。
【符号の説明】
1 光カプラ
2、3 入力光Pin
4、20 OPアンプ
5、6、21、22 ピンフォトダイオードPD
R7、R8、R9、R10 抵抗
I11、I12、I14、I15、i16、i17 電流
R18、R19 可変抵抗
α 相対感度比

Claims (3)

  1. 2個の光電変換素子を使用して同相雑音成分を除去する光バランスド受信部において、
    2個の光電変換素子に各々負荷抵抗を設けて回路グランドに接続し、
    各々の光電変換素子と負荷抵抗の接続点の両接続点間の電圧を調整可能な可変抵抗により分圧して光バランスド受信器検出信号出力とする可変抵抗手段を設け、
    以上を具備することを特徴とした光バランスド受信器。
  2. 2個の光電変換素子を使用して同相雑音成分を除去する光バランスド受信部において、
    2個の光電変換素子に各々負荷抵抗を設けて回路グランドに接続し、
    各々の光電変換素子と負荷抵抗の接続点の両接続点間の電圧を調整可能な可変抵抗により分圧して光バランスド受信器検出信号出力とする可変抵抗手段を設け、
    2個の光電変換素子の光学的結合効率の差と素子自身の受光感度の影響による相対感度比(α)のアンバランスを該可変抵抗手段で調整してバランスさせ、同相雑音成分を除去して出力することを特徴とした光バランスド受信器。
  3. 2個の光電変換素子であるピンフォトダイオードPD(5、6)を使用して同相雑音成分を除去する光バランスド受信部において、
    2個のピンフォトダイオードPD(5、6)に各々負荷抵抗(R7、R8)を設けて回路グランドに接続し、
    各々のピンフォトダイオードPD(5、6)と負荷抵抗(R7、R8)の接続点の両接続点間の電圧を抵抗(R9)と可変抵抗(R10)とにより分圧して光バランスド受信器検出信号出力とする抵抗(R9)と可変抵抗(R10)による可変抵抗手段を設け、
    2個のピンフォトダイオードPD(5、6)の光学的結合効率の差と素子自身の受光感度の影響による相対感度比(α)のアンバランスを該可変抵抗手段で調整してバランスさせ、同相雑音成分を除去して出力することを特徴とした光バランスド受信器。
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