JP3575261B2 - 心身状態自覚支援装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被験者の心身状態に対する主観的な評価と客観的な測定結果の一致または差違に対して、被験者の自覚を促す心身状態自覚支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、心拍データや脳波等の生体信号を測定し、人のストレス度を測定するストレス度判定装置がある。これは、図18に示すように、タスク制御部31により、集中を必要とするタスクと休憩としてのレストを交互に被験者1に課し、心拍データ採取部32により被験者の心拍データを採取し、ストレス度判定部33で、心拍データから拍動間隔のばらつきを求め、タスク時とレスト時での拍動間隔のばらつきの差違から被験者のストレス度を判定するものである。同様のものが、特願平8−123916号に記載されている
このストレス度判定装置により、従来、主観的な感覚量で判定していたストレス度を、客観的かつ定量的に測定し、被験者のストレスの有無を信頼性高く判定することができるようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、人は、職場あるいは日常生活において、様々なストレスを受けている。特に、急速なOA(オフィスオートメーション)化、FA(ファクトリオートメーション)化により、VDT(ビデオディスプレイ端末装置)作業や監視作業が増え、これらの作業がもたらすストレスは過労やヒューマンエラーの要因となっている。
ストレスによる有害作用は徐々に蓄積されるため、本人には自覚されていないことも多く、主観的には心身状態は良好であると感じている被験者であっても、客観的な測定では、ストレス度が大きいと判定される場合があり、このような心身状態に対する自己過信が過労の原因ともなる。
また、客観的な測定による心身状態は良好であっても、思い込み等が原因となり、主観的には心身状態が良くないと認識している場合もある。
【0004】
しかしながら、従来のストレス度判定装置では、単に客観的な判定を行うだけなので、被験者の主観的な心身状態の評価と測定による客観的な心身状態判定とに差違があっても、被験者は、その差違を明確に自覚することはできない。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、主観的な心身状態に対する評価と測定による客観的な心身状態の判定との一致または差違に対して、被験者が明確に自覚できる心身状態自覚支援装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明は、被験者の生体データを測定し、該生体データに基づいて客観的な心身状態を、「ストレス度が大きい」と、「ストレス度が小さい」との2つに分類判定する客観的心身状態判定装置と、被験者にアンケートを提示するアンケート提示装置と、被験者が答えたアンケート結果に基づいて、被験者の心身状態を、「主観的な心身状態が良好」と、「主観的な心身状態が良好でない」との2つに分類判定するアンケート判定装置と、客観的心身状態判定装置で得られた客観的な心身状態と、アンケート判定装置で得られた主観的な心身状態を比較する支援判定装置と、支援判定装置の比較結果を表示する表示装置から構成され
前記支援判定装置は被験者の状態を、主観的な心身状態が良好で、ストレス度が小さい場合に、「主観的にストレスを自覚せず、客観的にもストレス状態を示さない」状態、主観的な心身状態が良好でなく、ストレス度が大きい場合に、「主観的にストレスを自覚し、客観的にもストレス状態を示す」状態、主観的な心身状態が良好でなく、ストレス度が小さい場合に、「主観的にはストレスを自覚しているが、客観的にはストレス状態を示さない」状態、および主観的な心身状態が良好で、ストレス度が大きい場合に、「主観的にはストレスを自覚していないが、客観的にはストレス状態を示す」状態の4つに分類判定し、表示装置は、「主観的にストレスを自覚せず、客観的にもストレス状態を示さない」状態のときには、ストレスがない旨、「主観的にストレスを自覚し、客観的にもストレス状態を示す」状態のときには、ストレスがある旨、「主観的にはストレスを自覚しているが、客観的にはストレス状態を示さない」状態のときには、被験者が感じているストレスが思い込みである旨、そして「主観的にはストレスを自覚していないが、客観的にはストレス状態を示す」状態のときには、被験者にストレスがあることを自覚させる旨を表示するものとする。
上記の客観的心身状態判定装置は、被験者の生体信号から、ストレス度を判定することが好ましい。
【0006】
支援判定装置の比較結果に基づいて、被験者に上記のアンケートとは異なる新たなアンケートを提示することを指示する新アンケート提示指示装置を有することができる。
新アンケート提示指示装置は、支援判定装置が、客観的心身状態判定装置で判定された客観的な心身状態と、アンケート判定装置で判定された主観的な心身状態との間に所定以上の差違が存在していると判定した場合には、新たなアンケートの提示を指示することが好ましい。
【0007】
【作用】
本発明に係る心身状態自覚支援装置は、生体データに基づいて2つに分類判定された客観的な心身状態と、アンケートに基づいて2つに分類判定された主観的な心身状態を比較して、比較結果を4つに分類し、例えば、客観的な心身状態の判定ではストレスが有りと判定され、主観的な心身状態の判定では心身状態は良好であると判定された場合には、「ストレスがありますので気をつけてください」と表示し、逆に客観的な心身状態の判定ではストレスが無いと判定され、主観的な心身状態の判定では心身状態は良好ではないと判定された場合には、「ストレスはないので心配しないでください」と表示することにより、被験者の自己の心身状態に対する自覚を促すことができる。
また、客観的な心身状態と、主観的な心身状態の比較結果に基づいて、例えば、比較結果に所定以上の差違が生じている場合に、新たなアンケートを被験者に提示することにより、主観的な心身状態の判定精度が向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を実施例により説明する。
図1は第1の実施例の構成を示すブロック図であ。
心身状態自覚支援装置は、被験者1の身体データである心拍相当データを測定し、心身状態としてストレス度を判定するストレス度判定装置2と、被験者にアンケートA1を提示するアンケート提示装置3と、被験者1が答えたアンケート結果に基づいて、被験者の心身状態を判定するアンケート判定装置4と、ストレス度判定装置で判定されたストレス度と、アンケート判定装置で判定された心身状態を比較する支援判定装置5と、支援判定装置5での比較結果を表示する表示装置6から構成される。
【0009】
ストレス度判定装置2は、被験者1に集中を必要とするタスクと休憩するレストを交互に課し、被験者から心拍相当データを採取し、拍動の時間間隔であるRRI(R−R interval)データを検出して、RRIデータからRRIデータのばらつきである正規化分散RRVを算出し、タスクを遂行しているタスク時と、休憩しているレスト時での、RRVの差違から被験者1のストレスの有無を判定し、客観的心身状態判定値OBとして支援判定装置5へ出力する。
一方、アンケート提示装置3は、図2に示すようなアンケートA1を被験者に提示する。これは、ME(Medical Engineering)学会において、疲労調査に用いられているGS−D8L疲労調査表における自覚的疲労調査表の一部であり、(a)は肉体的疲労感に関するアンケートであり、(b)は精神的活動度に関するアンケートである。
【0010】
アンケート判定装置4では、上記のアンケートA1に対する被験者の答えを入力し、被験者1の肉体的疲労感と精神的活動度を算出し、肉体的疲労感と精神的活動度から主観的心身状態判定値S1を求めて、支援判定装置5に出力する。
支援判定装置5では、ストレス度判定装置2で判定された客観的心身状態判定値OBと、アンケート判定装置4で判定された主観的心身状態判定値S1を比較し、比較結果を表示装置6へ出力する。
表示装置6は、被験者1に自分の心身状態に対する自覚を促す文面を用いて、比較結果を表示する。
なお、本実施例におけるストレス度判定装置2は発明における客観的心身状態判定装置を構成する。
【0011】
次に、本実施例における動作の流れを図3に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップ101では、ストレス度判定装置2により客観的心身状態判定値OBをストレス度から算出する。
まず、被験者に集中を必要とするタスクと休憩であるレスト交互に与えつつ、図4に示す心拍相当データであるR−waveを採取し、拍動間隔RRIを検出する。
RRIデータのばらつきの程度を表す指標として拍動間隔RRIの正規化分散RRVと平均心拍数BEATを算出する。
タスク時とレスト時に分けて、正規化分散RRVと平均心拍数BEATとの関係を、横軸に正規化分散RRVが、縦軸に平均心拍数BEATが表示される2次元平面上のエリアとして求める。
【0012】
図5に示すように、正規化分散RRVは左方に向かうに従って、平均心拍数BEATは上方に向かうに従って被験者の集中度が大きくなっていることを示している。逆に正規化分散RRVは右方に向かうに従って、平均心拍数BEATは下方に向かうに従って被験者がリラックスしていることを示している。
基本的に、ストレス度の小さい健常者はタスク時には集中し、レスト時にはリラックスできるため、タスク時とレスト時の分布エリアはお互い離れた位置に分布する。
一方、ストレス度の大きい被験者では、タスク時に集中できない場合や、レスト時にリラックスできない場合が多く、タスく時とレスト時の分布エリアは接近することになる。
【0013】
ここではRRV−BEAT2次元平面上で分布エリアを比較し、タスク時における分布エリア面積に対する、タスク時の分布エリア面積とレスト時の分布エリア面積が重なるエリア面積の重なり率により、ストレスの有無が判定される。
タスク時の分布エリアに対するレスト時の分布エリアの重なり率が1/2以下の場合には、ストレス度は小さいと判定され、客観的心身状態判定値OBは0とされる。
上記の重なり率が1/2以上の場合には、ストレス度が大きいと判定され、客観的心身状態判定値OBは1とされる。算出された客観的心身状態判定値OBは、支援判定装置5へ入力される。
【0014】
ステップ102では、アンケート提示装置3で被験者1に図2の(a)および(b)に示すアンケートA1を提示する。各項目記載の状態に該当するときは、その右欄に丸(〇)を記入する。
ステップ103では、提示されたアンケートA1に対する被験者の答えから、肉体的疲労感判定値P1および精神的活動度判定値M1を算出する。
アンケート結果がアンケート判定装置4へ入力されると、まず、アンケート判定装置では、図2の(a)に示されたアンケートに対する丸の割合を計算する。丸の割合が50%以下であれば、主観的な肉体的疲労感は少ないと判定され、肉体的疲労感判定値P1は0とされ、丸の割合が50%を越えると、肉体的疲労感が大きいと判定され、肉体的疲労感判定値P1は1とされる。
次に図2の(b)に示されたアンケートに対する丸の割合を計算する。丸の割合が50%以下であれば、主観的な精神的活動度は活動的であると判定され、精神的活動度判定値M1は0とされ、丸の割合が50%を越えると、精神的活動度は活動的ではないと判定され、精神的活動度判定値M1は1とされる。
【0015】
ステップ104では、まず図6に示すように、肉体的疲労感判定値P1および精神的活動度判定値M1の論理和を取り主観的心身状態判定値S1とし、支援判定装置5へ出力する。
次に、ステップ105で、支援判定装置5において、図7に示すように、ストレス度判定装置2で判定された客観的心身状態判定値OBとアンケート判定装置4で判定された主観的心身状態判定値S1を比較して、比較結果を表示装置6へ出力する。
すなわち、最上段の例のように、客観的心身状態判定値OBも主観的心身状態判定値S1も0であれば、両者の判定結果は一致して、心身状態が良好であることを示しているので、比較結果としては、「ストレスはありません。」となる。
【0016】
2段目の例のように、客観的心身状態判定値OBも主観的心身状態判定値S1も1であれば、両者の判定結果は一致して、心身状態が良好ではないことを示しているので、比較結果としては、「ストレスがあります」となる。
3段目の例のように、客観的心身状態判定値OBは0で、主観的心身状態判定値S1が1であれば、ストレス度測定装置2での客観的測定では、心身状態は良好であると判定されているにもかかわらず、主観的には心身状態が良好でないと認識していることになる。この場合には、比較結果としては、「ストレスはないので、心配しないでください」となる。
【0017】
また、4段目の例のように、客観的心身状態度判定値OBは1で、主観的心身状態判定値S1が0であれば、客観的な測定では、心身状態は良くないと判定されたにもかかわらず、主観的には心身状態が良好であると認識していることになる。この場合には、比較結果としては、「ストレスがあるので、気をつけてください。」となる。
ステップ106で、表示装置6において、判定結果を表示して、被験者1に自己の心身状態に対する自覚を促す。
【0018】
本実施例では、心拍データから算出された客観的心身状態判定値OBと、アンケートに基づいて判定された肉体的疲労感判定値P1と精神的活動度判定値M1から求められた主観的心身状態判定値S1を比較して、比較結果を表示することにより、被験者の自己の心身状態に対する自覚を促すことができるので、被験者の自信過剰や、思い込みを解消することができる。
【0019】
図8は本発明の第2の実施例の構成を示すブロック図である。
この実施例では、2回分のアンケートが用意され、一回目のアンケートを行った後の支援判定で、客観的心身状態判定値と主観的心身状態判定値が一致していない場合には、詳細な質問事項が記載されている2回目のアンケートを行い再度判定を行う。
本実施例の心身状態自覚支援装置は、ストレス度判定装置2と、被験者1にアンケートを提示するアンケート提示装置11、被験者が答えたアンケート結果に基づいて、被験者の心身状態を判定するアンケート判定装置12と、ストレス度判定装置2で判定されたストレス度と、アンケート判定装置12で判定された心身状態を比較して判定する支援判定装置13と、ストレス度判定装置2で判定されたストレス度と、アンケート判定装置12で判定された心身状態が一致していないと支援判定装置13で判定されたときに新たな詳細なアンケートの提示を指示する新アンケート提示指示装置14と、支援判定装置13での比較結果を表示する表示装置6から構成される。
ストレス度判定装置2および表示装置6は第1の実施例と同じ構成である。
【0020】
アンケート提示装置11は、1回目のアンケートとしては、第1の実施例と同様に図2に示すようなアンケートA1を被験者に提示する。2回目のアンケートとしては、肉体的疲労度に関する詳細なアンケートと精神活動度に関する詳細なアンケートの両者または一方を提示する。
アンケート判定装置12は、上記のアンケートに対する被験者の答えを入力し、1回目のアンケート結果から主観的心身状態判定値S1を算出し、2回目のアンケート結果から主観的心身状態判定値S2を算出し、支援判定装置13に出力する。
【0021】
支援判定装置13では、ストレス度判定装置2で判定された客観的心身状態判定値OBと、1回目のアンケート結果から得られた主観的心身状態判定値S1を比較し、一致していない場合には、各判定値を新アンケート提示指示装置14へ出力する。一致した場合には、比較結果を表示装置6へ出力する。
また、支援判定装置13は、2回目のアンケート結果から得られた主観的心身状態判定値S2と客観的心身状態判定値OBを比較した後、比較結果を表示装置6へ出力する。
【0022】
つぎに、本実施例における動作の流れを図9および図10に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップ101からステップ104までは、図3に示す第1の実施例のフローチャートと同様である。
ステップ111では、2回目のアンケート結果が既に入力されているか否かを判定する。
2回目のアンケート結果が既に入力されていれば、ステップ112へ進む。
まだ、2回目のアンケートが行われていなければ、ステップ114へ進む。
ステップ112では、図3に示すフローチャートのステップ105と同様に、比較を行い、比較結果を表示装置6へ出力し、ステップ113で比較結果を表示する。
【0023】
ステップ114では、支援判定装置13は、図11に示すように、客観的心身状態判定値OBと主観的心身状態判定値S1の排他論理和で判定値一致度EOを算出する。
ステップ115では、判定値一致度EOが1であるか否かを判定し、1であればステップ112へ進む。即ち、客観的心身状態判定値OBと主観的心身状態判定値S1が一致している場合には、ステップ112へ進み、ステップ113で比較結果を表示する。
判定値一致度EOが1でなければ、即ち、客観的心身状態判定値OBと主観的心身状態判定値S1が一致していない場合には、ステップ116へ進む。
ステップ116では、客観的心身状態判定値OB、肉体的疲労感判定値P1および精神的活動度判定値M1が支援判定装置12から新アンケート提示指示装置14へ入力される。
【0024】
ステップ117では、新アンケート提示指示装置14において、客観的心身状態判定値OBと、肉体的疲労感判定値P1が一致しているか否かを判定する。
一致していなければステップ118へ進み、一致していれば、ステップ120へ進む。
ステップ118では、図12および13に示す、肉体的疲労感詳細アンケートA2の提示をアンケート提示装置11へ指示する。このアンケートA2は、ME学会において、肉体的疲労感主観評価診断に使用されているものであり、図12は主に、気力の減退、一般的疲労感、身体不調、いらいらの状態および労働意欲の後退に関するアンケートで、図13は不安感、抑うつ感および慢性疲労に関するアンケートである。
ステップ119では、アンケート提示装置11が、肉体的疲労感詳細アンケートA2を被験者1へ提示し、ステップ120へ進む。被験者1は、このアンケートA2の該当する項目に丸を付ける。
【0025】
ステップ120では、客観的心身状態判定値OBと精神的活動度判定値M1が一致しているか否かを判定する。
一致していなければステップ121へ進み、一致していれば、ステップ123へ進む。
ステップ121では、アンケート提示指示装置14が、図14および図15に示す、精神的活動度詳細アンケートA3の提示をアンケート提示装置11へ指示する。このアンケートA3は、ME学会において、精神的活動度主観評価診断に使用されているものである。図14の(a)は緊張に関連する項目を、(b)は、抑鬱に、(c)は怒りに、図15の(d)は、活動性に、(e)は、疲労に、(f)は情緒混乱に関連する項目を示している。
ステップ122では、アンケート提示装置11は、、精神的活動度詳細アンケートA3を被験者1へ提示し、ステップ123へ進む。被験者は、このアンケートA3に対して、「0;全くそんなことはない。」、「1;全くないとはいえない。」、「2;なんともいえない。」、「3;その傾向が強い。」、「4;全くその通りだ。」の中から、自分の状態を最も良く表していると思う点数を記入する。
【0026】
すなわち、客観的心身状態判定値OBと主観的心身状態判定値S1が一致していない場合には、3通りの場合が考えられる。
1つめは、客観的心身状態判定値OBと精神的活動度判定値M1は一致しているが、肉体的疲労感判定値P1が異なる場合で、ステップ117からステップ118、119へ進み、ステップ120からステップ123へ進む。即ち、肉体的疲労感詳細アンケートA2のみが被験者1に再提示される。
【0027】
2つめは、客観的心身状態判定値OBと肉体的疲労感判定値P1は一致しているが、精神的活動度判定値M1が異なる場合で、ステップ117からステップ120、ステップ121へ進み、精神活動度詳細アンケートA3のみが被験者1に再提示される。
3つめは、肉体的疲労感判定値P1および精神的活動度判定値M1の両者が、客観的心身状態判定値OBと異なる場合で、ステップ117からステップ123の総てのステップを通り、肉体的疲労感詳細アンケートA2と精神活動度詳細アンケートA3の両者が被験者1に提示される。
【0028】
ステップ123では、まず、アンケート判定装置12が、提示された詳細なアンケートのアンケート結果を入力し、肉体的疲労感判定値P2および精神的活動度判定値M2を算出する。
肉体的疲労感詳細アンケートA2が提示された場合には、このアンケートに対する丸の割合を計算する。丸の割合が50%以下であれば、肉体的疲労感は少ないと判定され、肉体的疲労感判定値P2は0とする。丸の割合が50%を越えると、肉体的疲労感が大きいと判定され、肉体的疲労感判定値P2は1とする。
【0029】
精神的活動度詳細アンケートA3が提示された場合には、図16に示す精神活動度判定表を用いて判定値を算出する。各項目毎に記入された点数を加算して採点合計を求め、採点合計/基準値としてスコアを算出する。ただし、図14の(a)に示す質問22および図15の(f)の質問54は、点数を採点に加算するのではなく、減算する。
活動性のスコアから活動性以外のスコアの平均値を引いた値が0.5以上であれば、精神的活動度は活動的であると判定され、精神的活動度判定値M2は0とされ、0.5より小さい場合には、精神的活動度は活動的ではないと判定され、精神的活動度判定値M2とは1とする。
【0030】
ステップ124では、肉体的疲労感判定値P2と精神的活動度判定値M2の論理和を取り、主観的心身状態判定値S2として、ステップ111へ戻る。
肉体的疲労感詳細アンケートA2または精神的活動度詳細アンケートA3が提示されなかった場合には、一回目のアンケート結果から求められた、肉体的疲労感判定値P1と精神的活動度判定値M1を利用する。
ステップ111では、2回目のアンケートが提示された後なので、ステップ112へ進み、支援判定装置13において客観的心身状態判定値OBと主観的心身状態判定値S2の比較を行い、ステップ113で表示装置6に比較結果を表示する。
【0031】
本実施例では、客観的心身状態判定値OBと、一回目のアンケートA1から求めた主観的心身状態判定値S1の値が一致していない場合には、被験者に2回目の詳細なアンケートを提示して、その詳細なアンケート結果に基づいて算出した主観的心身状態判定値S2と客観的心身状態判定値OBとを再比較をして、比較結果を表示することにより、支援判定の判定精度を向上させることができる。
また、新たなアンケートを被験者に提示する場合には、肉体的疲労度判定値P1と精神的活動度M1のうち、客観的心身状態判定値OBの値と一致していないものに対してのみ、詳細なアンケートを再提示することにより、最小限の問診で、主観的心身状態判定値の判定精度を向上させることができる。
【0032】
本実施例の心身状態自覚支援装置には、データ管理装置を接続することができる。図17は、その例を示し、図8に示したと同じ心身状態自覚支援装置の表示装置6と支援判定装置13が通信装置22により、データ管理装置21に接続されるようになっている。
通信装置22には、入力装置23が接続されている。
通信装置22は、支援判定装置13内の被験者1の全ての測定結果および判定値をデータ管理装置21へ送信する。
データ管理装置21は、送信されたデータを管理する。必要に応じて、入力装置23を用いて、データ管理装置21から読み出したいデータを指定する。データ管理装置21から読み出されたデータは、通信装置22を介して、表示装置6へ表示される。
【0033】
データ管理装置21を接続することにより、同一被験者について過去に測定し、記憶させたデータも、読み出して表示可能になり、今回測定したデータと比較することができる。
心身状態の変化を、視覚的に観察することができるので、被験者の自己の心身状態に対する自覚を一層促すことができる。
また、心身状態自覚支援装置とデータ管理装置21は遠方に設置可能であるため、自宅に設置された心身状態自覚支援装置で測定したデータを、データ管理装置21が設置されている病院等で監視することも可能になり、心身状態自覚支援装置の利便性が向上する。
【0034】
なお、上記の各実施例では、客観的心身状態判定装置として、心拍データからストレス度を判定するストレス度判定装置を用いたが、これに限られるものではなく、脳波を計測してストレス度を判定するものでもよく、心身状態を客観的に判定できるものであればよい。
【0035】
以上説明したように、本発明に係る心身状態自覚支援装置は、生体データに基づいて2つに分類判定された客観的な心身状態と、アンケートに基づいて2つに分類判定された主観的な心身状態を比較して、比較結果を4つに分類して表示することにより、被験者の自己の心身状態に対する自覚を促すことができる。
自分では心身状態が良好であると思っていても、生体データを測定した客観的な心身状態の判定結果ではストレスが大きいと判定された被験者は、これ以上無理をしないよう注意することができ、また、自分では心身状態が良好ではないと思っていても、客観的な心身状態の判定結果ではストレスがないと判定された被験者は、思い込みから解放されることができる。
【0036】
また、客観的な心身状態と、主観的な心身状態の比較結果に基づいて、例えば、主観的な心身状態の比較結果の所定以上の差違が生じている場合に、新たなアンケートを被験者に提示することにより、主観的な心身状態の判定精度が良くなり、客観的な心身状態と主観的な心身状態の比較結果の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施例におけるアンケート例を示す図である。
【図3】第1の実施例における動作の流れを示すフローチャートである。
【図4】ストレス度判定を説明する図である。
【図5】第1の実施例におけるメンタルストレスの判定要領を説明する図である。
【図6】主観的心身状態判定値の判定要領を説明する図である。
【図7】客観的心身状態判定値と主観的心身状態判定値の比較要領を説明する図である。
【図8】第2の実施例の構成を示すブロック図である。
【図9】第2の実施例における動作を説明するフローチャートである。
【図10】第2の実施例における動作を説明するフローチャートである。
【図11】判定値一致度の算出要領を説明する図である。
【図12】アンケート例を説明する図である。
【図13】アンケート例を説明する図である。
【図14】アンケート例を説明する図である。
【図15】アンケート例を説明する図である。
【図16】アンケートの判定要領を説明する図である。
【図17】第2の実施例の変形例の構成を示すブロック図である。
【図18】従来例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 被験者
2 ストレス度判定装置
3、11 アンケート提示装置
4、12 アンケート判定装置
5、13 支援判定装置
6 表示装置
14 新アンケート提示指示装置
21 データ管理装置
22 通信装置
23 入力装置
31 タスク制御部
32 心拍データ採取部
33 ストレス度判定部

Claims (4)

  1. 被験者の生体データを測定し、該生体データに基づいて客観的な心身状態を、「ストレス度が大きい」と、「ストレス度が小さい」との2つに分類判定する客観的心身状態判定装置と、
    被験者にアンケートを提示するアンケート提示装置と、
    被験者が答えたアンケート結果に基づいて、被験者の心身状態を、「主観的な心身状態が良好」と、「主観的な心身状態が良好でない」との2つに分類判定するアンケート判定装置と、
    前記客観的心身状態判定装置で得られた客観的な心身状態と、前記アンケート判定装置で得られた主観的な心身状態を比較する支援判定装置と、
    前記支援判定装置の比較結果を表示する表示装置から構成され
    前記支援判定装置は被験者の状態を、
    主観的な心身状態が良好で、ストレス度が小さい場合に、「主観的にストレスを自覚せず、客観的にもストレス状態を示さない」状態、
    主観的な心身状態が良好でなく、ストレス度が大きい場合に、「主観的にストレスを自覚し、客観的にもストレス状態を示す」状態、
    主観的な心身状態が良好でなく、ストレス度が小さい場合に、「主観的にはストレスを自覚しているが、客観的にはストレス状態を示さない」状態、および
    主観的な心身状態が良好で、ストレス度が大きい場合に、「主観的にはストレスを自覚していないが、客観的にはストレス状態を示す」状態
    の4つに分類判定し、
    前記表示装置は、
    「主観的にストレスを自覚せず、客観的にもストレス状態を示さない」状態のときには、ストレスがない旨、
    「主観的にストレスを自覚し、客観的にもストレス状態を示す」状態のときには、ストレスがある旨、
    「主観的にはストレスを自覚しているが、客観的にはストレス状態を示さない」状態のときには、被験者が感じているストレスが思い込みである旨、そして
    「主観的にはストレスを自覚していないが、客観的にはストレス状態を示す」状態のときには、被験者にストレスがあることを自覚させる旨
    を表示することを特徴とする心身状態自覚支援装置。
  2. 前記客観的心身状態判定装置は、被験者の生体信号から、ストレス度を判定することを特徴とする請求項1記載の心身状態自覚支援装置。
  3. 前記支援判定装置の比較結果に基づいて、被験者に前記アンケートとは異なる新たなアンケートを提示することを指示する新アンケート提示指示装置を有することを特徴とする請求項1または2記載の心身状態自覚支援装置。
  4. 前記新アンケート提示指示装置は、前記支援判定装置が、前記客観的心身状態判定装置で判定された客観的な心身状態と、前記アンケート判定装置で判定された主観的な心身状態との間に所定以上の差違が存在していると判定した場合には、前記新たなアンケートの提示を指示することを特徴とする請求項3記載の心身状態自覚支援装置。
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