JP3574411B2 - 遠隔制御システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衛星搭載制御機器等の内部動作状態を評価し、特性の経時的変化を検出して補正する遠隔制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
まず、制御系の安定性は制御系の周波数に対するゲインの変化と各周波数に対する位相差から判別される。制御の安定性の指標としてゲイン曲線が0dBとなる周波数(以下、クロスオーバー周波数と呼ぶ)における位相が−180度になるのにどれ程余裕があるかを示す位相マージン、および位相曲線が−180度となる周波数でゲインが0dBとなるのにどれだけ余裕があるのかを示すゲインマージンがある。位相マージンは40〜50度、ゲインマージンは10〜20dB程度あると安定である。逆に、位相が−180度となる周波数でゲインが0dBより大きいとその制御系は発振する。機械の共振特性などによって高周波側でゲ
インが0dBを超えた場合、この条件を満たすと制御系は不安定となる。
【0003】
従来の衛星搭載の制御装置の場合、上記の指標に基づいて地上において各制御機器の特性を調整し、制御装置が安定するように各パラメータを決定するが、衛星軌道に打ち上げられてから特性が変化した場合、特性の変化に対応する手段を持ち合せていなかったため、性能劣化につながっていた。
【0004】
例えば、図4は従来の衛星に搭載されたトラッキング機能付き望遠鏡である。図において、1はCCDセンサ、2は画像処理回路、3はON/OFFスイッチ、5は積分回路、6はノッチフィルタ、7はローパスフィルタ(以下、LPFと呼ぶ)、8はゲイン設定回路、9はXYマトリックス回路、10はデジタルアナログコンバータ(以下、DACと呼ぶ)、11はドライバ、12は電圧を加えることで伸縮する圧電アクチュエータ、13はコントローラである。ON/OFFスイッチ3、積分回路5、ノッチフィルタ6、ローパスフィルタ7、ゲイン設定回路8、XYマトリックス回路9、DAC10、コントローラ13からなる制御回路部分は一つのCPUにて実現している。
【0005】
次に動作について説明する。例えば、観測光点の光が2次元的に素子を配列したCCDセンサ1に入力されると、画像処理装置2によりもっとも信号強度の強い前記CCDセンサ1の素子を算出し、中心からの光点のずれ量ΔX、ΔYをデジタル信号として制御回路に出力する。図においてΔX、ΔY信号はパラレルで入力するよう表記してあるが、同一線を時分割多重で出力することも可能である。一方、コントローラ13は地上からのコマンド16によりトラッキング制御ONコマンドを受信すると、ON/OFFスイッチ3を閉じる。画像処理装置2から出力されたΔX、ΔYのデジタル信号は積分回路5にて、低域ゲインを確保するため積分処理され、低域成分が強調され、ノッチフィルタ6に出力される。ノッチフィルタ6は、圧電アクチュエータ12の機械共振特性が制御に影響を与える場合に、共振特性を抑圧するよう周波数特性を制御する。LPF7は、制御帯域より十分高い不要な周波数成分を除去する。ゲイン設定回路8は、周波数に対する開ループゲイン曲線においてクロスオーバー周波数が、設計時の規定値とずれていた場合に、ゲインを調節して前記規定値となるようにし、入力された信号を設定されたゲインで増幅する。XYマトリックス回路9は圧電アクチュエータ12のX軸用とY軸用の2本のアクチュエータがそれぞれ相互干渉する成分を除去する回路である。このXYマトリックス回路9のマトリックスパラメータは、地上試験にて干渉量を測定して、あらかじめ決定され、入力されるX軸、Y軸の信号からそれぞれ他軸の成分を持たないように変換し出力する。以上のように、処理されたX軸およびY軸信号はそれぞれDAC10にてアナログ信号に変換され、ドライバ11にて高電圧に変換され圧電アクチュエータ12を駆動し、観測光軸を偏向することで、CCDセンサ1のΔX、ΔY成分が0となるように制御する。これにより、観測光軸は安定化し、CCDセンサ1上の観測データには衛星の振動等の影響を除去することができ、シャープな観測を可能にする。
【0006】
その際、例えば、ノッチフィルタ6の特性は地上での試験にて圧電アクチュエータ12の周波数特性からあらかじめ定められるが、経時変化などで機械共振特性が変化し、衛星軌道上で顕在化した場合は特性を変更できず、制御が不安定になる場合があった。
【0007】
また、CCDセンサ1や圧電アクチュエータ12の組み立て時の歪み等が長時間の使用によって助長され、X軸、Y軸のクロス干渉が変化し増大した場合にもXYマトリックス回路のパラメータを変更する手段がなかったため対応が出来なかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の衛星搭載制御機器は以上のように構成されており、地上にて調整され、軌道上に打ち上げられると、以後、制御機器の機能評価は定期的に行うものの、内部特性の調整は行わなかった。しかし、軌道上では、放射線の影響、温度変化の影響を受けて、CCDセンサや圧電アクチュエータ内の圧電素子の感度特性等が変化する他、組み立て時の歪み等で、長時間使用する内にX軸、Y軸のクロス干渉が変化、増大することもあり、これらの特性の変化が、観測機器の性能劣化につながり、衛星の長寿命化を図る上で問題となっていた。
【0009】
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、高速フーリエ変換を用いた解析を行う解析装置を地上の遠隔制御装置に搭載することで、衛星を大型化すること無く、衛星搭載機器の各特性に変化があっても、制御回路の特性パラメータを変更することで、性能を維持し、長寿命化するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係遠隔制御システムは、衛星に搭載され、誤差信号を検出するセンサと、前記センサから出力された信号を用いて制御信号を出力する制御回路と、前記制御信号によって駆動されるアクチュエータとを含む閉ループ制御系、
地上に設置され、伝送手段を介して前記閉ループ制御系を遠隔制御する遠隔制御装置、
前記衛星に搭載され、前記制御信号に試験信号を加算する状態監視用信号源、
前記衛星に搭載され、前記試験信号が加算されているとき、前記センサの入出力信号と、前記制御回路内の各部の入出力信号と、前記アクチュエータの入出力信号とを記憶するメモリ、
前記衛星に搭載され、前記メモリが記憶した前記信号を前記遠隔制御装置に送るとともに、前記遠隔制御装置から送信された指令に基づいて前記制御回路の特性を制御するコントローラ、
前記遠隔制御装置内に設置され、前記試験信号が加算されているとき、前記メモリが記憶した前記入出力信号から必要とするデータを抽出し、抽出したデータにもとづき前記閉ループ制御系内の任意の部分の周波数特性を解析する解析装置を備えたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
発明の実施の形態1について説明する。図1は実施の形態1の遠隔制御システムの構成を表すブロック図である。従来例と同一または同様の効果を奏するものには同じ符号を付す。4は加算回路、15は状態監視信号源、14はメモリ、17はデータ処理回路、18は衛星側アンテナ、19は地上側アンテナ、20は解析装置、ΔX、およびΔYはCCDセンサのセンサ平面上のX軸、Y軸に平行な位置誤差信号である。従来例と同様の制御回路部分の他、メモリ14、状態監視用信号源15、データ処理回路17が一つのCPUにて実現されている。
【0012】
以下、動作について説明する。通常の動作については従来例と同様である。制御機器のループ内に加算器4が加わったが、通常の観測等の場合には入力信号をそのまま出力する。特性解析時は、地上からのコマンドにより、ON/OFFスイッチ3を閉にして、観測制御をONにする。その状態で、状態監視用信号源15から一定周波数の正弦波信号を出力する。正弦波信号の周波数は、状態監視用信号源15内のROM上に展開されたものを、読み出しクロック周期を変えて調節し、また正弦波信号の振幅は状態監視用信号源15が出力する際、信号をビットシフトすることで変更すればよい。これらはいずれも地上からのコマンドに含まれるデータとして指定できる。
【0013】
状態監視用信号源15からの正弦波信号は加算回路4にて、画像処理回路2にて算出された位置誤差信号ΔX、ΔYにそれぞれデジタル加算される。加算された加算信号は、従来例と同様に処理されて、圧電アクチュエータを駆動する。これらの制御回路各部、および圧電アクチュエータ12、および画像処理回路2の各入出力信号は、コントローラ13内のレジスタ上に存在しており、当該レジスタ上の全てのデータはメモリ14に出力され記憶される。これらのデータはメモリ容量の制約から、古いデータから消去して新しいデータを記憶する。または、地上からのコマンドにより、メモリ14上のメモリすべき場所を指定することで効率的にデータを記憶するようにしてもよい。
【0014】
メモリ14に蓄積されたデータは地上側に伝送するためのテレメトリデータとして、データ処理回路17にて集計され、衛星側アンテナ18を介して地上に伝送される。地上側では伝送されたテレメトリデータから必要とするデータを抽出して解析装置20に入力する。
【0015】
解析装置20では、衛星側の制御機器内各部の出力信号に高速フーリエ変換による解析(以下、FFT解析と呼ぶ)を行い、ある周波数における制御機器の開ループゲインおよび開ループ位相を得る。例えば、X軸について考えると、状態監視用信号源15から出力される正弦波の周波数を変化させて、各周波数ごとに加算器4の入力信号Xinおよび出力信号Xoutをモニタし解析装置20にて前記のような処理を行うことで、X軸についての各周波数ごとの開ループゲインおよび開ループ位相が得られる。これらを周波数に対してグラフ化することで制御機器のゲイン曲線および位相曲線を得る。得られたゲイン曲線および位相曲線から位相マージンとゲインマージンが算出され制御の安定が確認される。図2(a)にゲイン曲線と(b)に位相曲線を示す。
【0016】
図2(a)の100は制御が安定時のゲイン曲線、101はCCDセンサ1や圧電アクチュエータ12の感度が劣化した結果、ゲインが変化したことを示すゲイン曲線である。A1は曲線100に対するクロスオーバー周波数、A2は曲線101に対するクロスオーバー周波数である。また、図2(b)のB1は曲線100に対する位相マージン、B2は曲線101に対する位相マージンである。
【0017】
経時変化等でゲイン曲線が曲線100から曲線101に変化した場合、クロスオーバー周波数A1が規定値からずれ、A2のようになる。そのため位相マージンの値がB1からB2のように小さくなり、前記したように制御が不安定になる。そのような場合は、ゲイン設定回路にてクロスオーバー周波数が再びA1となるように地上からのコマンド16によってコントローラ13がパラメータを制御しゲインを設定し直す。
【0018】
次に、圧電アクチュエータ12の共振特性が経時的に変化し、ノッチフィルタの特性とずれた場合の修復方法について説明する。ノッチフィルタの伝達関数Gnotは一般的に以下の式で表される。
【数1】
Figure 0003574411
ただし、S=jω
ここで、jは虚数単位、ωは周波数である。ρn、ωnはパラメータであり、コントローラ13のパラメータテーブルに記憶されている。(1)式はω=ωn でゲインが零となる負のピークを持つため、ωnを機械共振周波数と同じに調節すれば、機械共振を抑圧できるノッチフィルタを得る。
【0019】
図3(a)はゲイン曲線、図3(b)は位相曲線である。図3(a)の曲線102はノッチフィルタ6によって圧電アクチュエータ12の共振特性が抑圧されているゲイン曲線、曲線103は経時的に圧電アクチュエータ12の共振特性が変化しノッチフィルタ6の特性とずれてしまった場合のゲイン曲線である。曲線103のピークP1は圧電アクチュエータ12の共振特性によるもの、ピークP2はノッチフィルタ6によるものである。地上にて圧電アクチュエータ12の共振特性の測定結果から、上記のように、その共振特性を抑圧するようにノッチフィルタ6のパラメータを決めることで曲線102のようなゲインマージンを十分にとったゲイン曲線が得られる。しかし、宇宙空間で衛星運用中に徐々に特性が変化し、曲線103のように位相曲線が−180度になる周波数でゲイン曲線に0dBを超えるピークP1を持つようになった場合、ゲインマージンがなくなり制御が不安定になることが考えられる。
【0020】
そのため定期的に前記した開ループ特性を測定し、その結果からゲイン曲線および位相曲線を求め、共振周波数の変化に合わせてパラメータを再設定することで、共振ピークは抑圧され、制御の安定性が回復する。
【0021】
さらに、X軸もしくはY軸の圧電アクチュエータ12の圧電素子が歪んで、圧電アクチュエータ12の動きに他軸成分が混ざるようになった場合について考える。例えば、軌道上でX軸方向にセンサを動かす圧電アクチュエータ12の圧電素子が歪んで、Y軸成分を持つようになった場合、X軸の制御系に外乱成分、すなわち加算器4によって状態監視用信号源15の正弦波信号を加え、加算器4のX軸に関する入力信号XinとY軸に関する出力信号Youtをモニタし、その比のゲイン、および位相特性を求めることで干渉量を算出することができる。その干渉量から、XYマトリックス回路9のパラメータをチューニングすることで干渉を抑圧する。
【0022】
上記では、圧電アクチュエータ12の圧電素子の歪みによってXY干渉成分が生じる場合についてであったが、CCDセンサ1の歪みによってXY干渉成分が生じても同様に処理することで制御の安定性を回復できる。
【0023】
以上、制御回路各部のパラメータ制御について述べてきたが、本実施の形態1の遠隔制御システムを実際に運用する場合は、まず例えば加算回路4等の特定の一ブロックの入出力信号から制御系全体の周波数特性を調べればよい。メモリ14に記憶されるその他制御回路各部の入出力信号は、定期点検時に上記のような問題があった場合のみ、問題個所の特定を行うために用いればよい。
【0024】
以上、実施の形態1ではFFT解析を行う解析装置を地上局に備え、状態監視用信号源、加算器、データ処理回路とそれらを制御するコントローラを衛星搭載機器に備え、衛星搭載機器の特性を解析するための解析データを衛星から地上局に伝送し、定期的に地上局にて解析し、解析結果を基に制御回路内各部のパラメータを制御するようにしたため、衛星の大型化をすること無く長寿命化を図ることの出来る遠隔制御システムを得る。
【0025】
なお、特性測定の間隔はあまり頻繁に行っても、また、あまり長期にわたって行わない場合でも、効率や効果の面で問題があることを考えて、例えば、3ヶ月間隔で特性測定を行うようにしてもよい。その際、3ヶ月間隔で得られた特性値をトレンド解析することで、制御機器の内部特性の劣化の有無を確認できる。
【0026】
また、実施の形態1では衛星と地上局からなる遠隔制御システムの例を示したが、衛星搭載機器に限らず、地上の制御機能を有する他のシステムにも適用できることはいうまでもない。例えば、離島に設置されたアンテナ設備の追尾機構、風力発電設備の風向制御機構等の状態監視に適用すれば、装置を大型化すること無く、かつ定期的に保守に出かける頻度を大幅に低減できる遠隔制御システムを得る。
【0027】
実施の形態2.
実施の形態1では、状態監視用信号源から出力する信号に正弦波信号を用いて制御機器の安定性を点検する例について説明した。正弦波信号を用いて解析する場合には、高精度に信号解析できるが、各周波数毎にその応答信号を地上に伝送する必要があり、特性測定時間に長時間必要で地上局の可視時間(およそ10分)内に必要な全ての周波数についての特性を得ることができない場合がある。
【0028】
そこで、正弦波信号の代わりに、ステップ信号や、インパルス信号を入力し、その応答信号をモニタして地上にてFFT解析する。インパルス信号をフーリエ変換すると全ての周波数成分を含んでおり、一回の測定で全周波数について開ループゲイン、および開ループ位相を求めることができる。ステップ信号についても同様である。以上のように、状態監視用信号源15からインパルス信号、または、ステップ信号を加算器4に出力し、周波数特性の算出に利用することで、正弦波信号と比べ周波数ごとの信号強度が弱いため精度は劣るものの、短時間で全周波数についての開ループゲイン、および開ループ位相を求めることができる遠隔制御システムを得る。
なお、ここでは周波数解析手法として、高速フーリエ変換を用いて説明したが、これに限定されるものでははなく、各周波数毎に2信号のゲインと位相差を検出できるものであれば何でもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上の様に、本発明に係る遠隔制御システムでは、閉ループ制御系に正弦波信号を出力する状態監視用信号源、加算器、データ処理回路とそれらを制御するコントローラ、制御系内の各部の信号を記憶するメモリ、このメモリの全ての信号を地上に伝送する伝送装置を衛星搭載し、
また、周波数特性解析を行う解析装置を地上に備え、前記メモリから伝送されたデータの中から必要なものを抽出して、制御系内の任意の2点間の周波数特性を解析することができるので、抽出データを順次変更して解析することにより、閉ループ制御系内の異常個所の特定が可能である。
【0030】
また、正弦波信号の代わりにインパルス信号またはステップ信号を出力する状態監視用信号源を備えたため、定期的に地上局にて衛星搭載機器の特性を解析し、各特性の変化に応じて制御回路各部のパラメータを再設定するため、正弦波信号と比べ解析の精度は劣るものの、短時間で衛星搭載機器の特性を全周波数について解析でき、衛星の大型化をすること無く長寿命化を図ることの出来る遠隔制御システムを得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係遠隔制御システムの構成を表すブロック図である。
【図2】(a)は制御機器のゲインが低下したことを示すゲイン曲線、(b)は制御機器の位相曲線である。
【図3】(a)は制御機器の共振周波数とノッチフィルタのピークがずれたことを示すゲイン曲線、(b)は制御機器の位相曲線である。
【図4】従来の遠隔制御システムの構成を表すブロック図である。
【符号の説明】
1 CCDセンサ、2 画像処理回路、3 ON/OFFフィルタ、4 加算回路、
5 積分回路、6 ノッチフィルタ、7 LPF(ローパスフィルタ)、
8 ゲイン設定回路、 9 XYマトリックス回路、
10 DAC(デジタルアナログコンバータ)、1 ドライバ、
12 圧電アクチュエータ、13 コントローラ、 14 メモリ、
15 状態監視用信号源、16 コマンド、17 データ処理回路、
18 衛星側アンテナ、19 地上側アンテナ、20 解析装置、
100、101、102、103 ゲイン曲線。

Claims (6)

  1. 衛星に搭載され、誤差信号を検出するセンサと、前記センサから出力された信号を用いて制御信号を出力する制御回路と、前記制御信号によって駆動されるアクチュエータとを含む閉ループ制御系、
    地上に設置され、伝送手段を介して前記閉ループ制御系を遠隔制御する遠隔制御装置、
    前記衛星に搭載され、前記制御信号に試験信号を加算する状態監視用信号源、
    前記衛星に搭載され、前記試験信号が加算されているとき、前記センサの入出力信号と、前記制御回路内の各部の入出力信号と、前記アクチュエータの入出力信号とを記憶するメモリ、
    前記衛星に搭載され、前記メモリが記憶した前記信号を前記遠隔制御装置に送るとともに、前記遠隔制御装置から送信された指令に基づいて前記制御回路の特性を制御するコントローラ、
    前記遠隔制御装置内に設置され、前記試験信号が加算されているとき、前記メモリが記憶した前記入出力信号から必要とするデータを抽出し、抽出したデータにもとづき前記閉ループ制御系内の任意の部分の周波数特性を解析する解析装置を備えたことを特徴とする遠隔制御システム。
  2. 前記制御回路は、前記アクチュエータの機械共振特性を抑圧するノッチフィルタを備え、前記メモリはこのノッチフィルタを含む前記制御回路各部の入出力信号を記憶するものであることを特徴とする請求項1記載の遠隔制御システム。
  3. 前記制御回路は一つのCPUを含むものであることを特徴とする請求項1または2に記載の遠隔制御システム。
  4. 前記試験信号として、正弦波信号を用いたことを特徴とする請求項1または3記載の遠隔制御システム。
  5. 前記試験信号として、インパルス信号またはステップ信号を用いたことを特徴とする請求項1または3記載の遠隔制御システム。
  6. 前記解析装置は、高速フーリエ変換を用いた解析を行うものであることを特徴とする請求項1または3記載の遠隔制御システム。
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