JP3569223B2

JP3569223B2 - Drainage management pad

Info

Publication number: JP3569223B2
Application number: JP2000374942A
Authority: JP
Inventors: 英二吉田
Original assignee: Alcare Co Ltd
Current assignee: Alcare Co Ltd
Priority date: 2000-12-08
Filing date: 2000-12-08
Publication date: 2004-09-22
Anticipated expiration: 2020-12-08
Also published as: JP2002172175A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、体内に貯留した液体や気体を排出するため体外から体腔内に挿入するドレーンから排出される液体を処理するための排液管理用パッドに関する。
【０００２】
【従来の技術】
体内に貯留した、又は貯留することが予想される液体や気体はこれを適切に体外へ排出せしめないと治癒が遅れるおそれがある。このため、体外から体腔内へ管状又は帯状に形成した所謂ドレーンと称する部材を挿入し、体内の液体や気体をドレーンを介して排出せしめること（ドレナージという）が行われている。このドレナージには閉鎖式と開放式とがあり、閉鎖式においては、体表部に形成したドレーン創（ドレーンを引き出すための開口部）からドレーンの一端を体内に挿入し、ドレーンの他端を接続チューブにより貯留槽に接続し、排液を貯留槽に貯留するものであり、滲出する排液が比較的多い症状に適し、排液が大気に接触することがないので逆行性の感染が起きる可能性が少ないという優れた特長を持っているが、接続チューブや貯留槽を必要とする、患者が体動を制限されるという欠点がある。
【０００３】
これに対し開放式のドレナージにおいては、ドレーン創から体内に挿入したドレーンの体内挿入側と反対側の端部は開放され、そこから体液が排出されるようになっており、接続チューブや貯留槽を必要としない、という利点を持っている。しかしながら、ドレーンの開放された端部から排出された排液を処理する手段を必要とする。また、ドレーンのドレーン創から突き出た部分はドレーン創と必ずしも密着していないから、その隙間から少量ながらも排出される排液の処理も必要である。
【０００４】
このような排液の処理について、従来ガーゼを使用する方法があるが、単にガーゼを重ねただけのため使用中ばらばらになり、また吸収量が小さく防水性能もないため吸収した排液でガーゼ全体が湿った状態となって皮膚を浸潤し、更に吸収した排液で繁殖した細菌が皮膚と接触して皮膚障害を起こす可能性があるといった問題点があり、更にドレーンを支持する機能は全く無い。これに対し、多層式の吸収材料のシートを折畳み、シートの中央部に交差したスリットを設け、このスリットにドレーンを挿入することによってドレーンをシートに固定すると共に、ドレーン創から直接漏出する排液とドレーンの外側開放端から排出される排液とを一つの吸収材料製シートで吸収せしめる排液スポンジが提案されている（特公平４−１５７００号公報）。この排液スポンジによれば、ドレーンはスリットにより支持されるものの、シートの上面に突出するドレーンの開放端から排出される排液とドレーン創からの排液を一つのシートで吸収するものであり、通常ドレーン創からドレーンを経由せず直接ドレーン創の周囲に排出される排液は少量のためシートはそれを吸収し得る容量を持っているから、ドレーン創から直接漏出する排液で皮膚が浸潤されることはないが、ドレーンの開放端から排出される排液はかなりの量にのぼるから、シート内に十分吸収しきれず、排出された排液は重力の作用で徐徐にシート内を下方に降下し、やがてシートの下端、即ちドレーン創と対向する部分にまで達することになる。従って一旦排出された排液が再びドレーン創及びその近傍の皮膚と接触する可能性があり、患者は不快感を持つと共に、皮膚への浸潤を防止することができない。
【０００５】
また、ドレーン創を囲むようにパウチを粘着剤で固定し、ドレーン創から引き出したドレーンをパウチ内に誘導し、パウチから再びドレーンを引き出し、ドレーンから排出された排液を吸収材で受けるか、又はドレーンにチューブを接続して貯留槽に導くという方法も存在し、この方法によればドレーンの支持も確実で、ドレーン創から漏出する排液はパウチ内に収容され、皮膚を浸潤することも少ない。しかしながら、排液量が極端に多い場合には、パウチの粘着剤が排液で使用不能となり、ドレーンを除去する前にパウチを交換しなければならず、非経済的であり、粘着剤による皮膚障害も起こし易い。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
閉鎖式ドレナージに対し使用が簡便で、価格も低廉な開放式ドレナージにおいて、ドレーン創から排出される排液を処理する上で必要な条件は、ドレーンから排出される排液を吸収できること、ドレーンを支持できる構造であること、使用時にばらばらにならないこと、吸収した排液によって皮膚が浸潤される障害を防止できること、である。前３条件は個々には既に解決する手段が提案されているが、最後の条件については未だ解決策が得られておらず、排液を吸収する部材を頻繁に交換することで対応せざるを得ず、交換には多大の手数と感染の危険性が伴う、という問題点がある。本発明の課題は、上述の４条件をすべて満足する排液管理用パッドを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明においては、第１の排液吸収層と、防水層と、第２の排液吸収層とをこの順序に積層し、この積層体にスリットを設け、このスリットにドレーンを挿入してスリット内にドレーンを支持し得るようにしたものである。
【０００８】
また本発明においては、上述の課題を解決するため、第１の排液吸収層と、防水層とを積層し、この積層体にスリットを設け、このスリットにドレーンを挿入してスリット内にドレーンを支持し得るようにし、防水層の上に第２の排液吸収層を分離式に積層し得るようにすることもできる。
【０００９】
スリットは積層体のほぼ中央部から積層体の周縁に達するように形成するか、積層体のほぼ中央部に形成し、積層体の周縁部までは延びないようにすることができる。なおスリットの形成位置は積層体の正確な中央部ではなく、中央部から多少ずれた位置に設けることも可能である。積層体は更に液透過性の被覆層で包むことができ、この被覆層の周縁を溶着等により封止するのが好ましい。
【００１０】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例について説明する。
【００１１】
図１は本発明の実施例の、ａは平面図、ｂはａのＢ−Ｂ線に沿う縦断側面図、ｃは使用状態における平面図、ｄは使用状態におけるｃのＤ−Ｄ線に沿う縦断側面図である。１は排液管理用パッドで、第１の排液吸収層２、第２の排液吸収層３、両排液吸収層間に配置された防水層４を有し、各層２、３、４は積層して下側の被覆層５、上側の被覆層６により全体を覆われ一体化されている。この排液管理用パッド１は、図２ａに示すように、長い帯状の被覆層５の両端に第１の排液吸収層２、その上に長い帯状の防水層４、その上の両端に第２の排液吸収層３、更にその上に帯状の被覆層６を重ねて配置し、周縁７、８、９、１０を熱溶着し、図２ｂに示すように長手方向の中央部で左右の部分を直角方向に折り返し、中央部の三角形部分１１の下にそれぞれ第１の排液吸収層２、防水層４、第２の排液吸収層３の積層体によって形成される吸収部１２、１３が位置するようにし、図２ｃに示すように三角形部分１１の下辺１４の若干上部を各吸収部１２、１３に沿って熱溶着１５することによって作られる。この結果吸収部の存在しない三角形部分１１と、その下方に並行する２つの吸収部１２、１３と、両吸収部１２、１３間のスリット１６とが形成される。なお、図の例では三角形部分１１には排液吸収層、防水層の積層体が存在していないが、三角形部分にも吸収部を形成するようにしてもよい。
【００１２】
次に図１ｃ、ｄにより使用方法を説明する。体表２１にドレナージのために形成された開口部、即ちドレーン創２２にドレーン２３を挿入し、このドレーン２３を排液管理用パッド１のスリット１６に通し、ドレーン２３がスリット１６の一番奥、即ち三角形部分１１の下辺１４と接する部分１７に来るようにパッド１を位置せしめる。そしてドレーン２３の先端２４が吸収部１２、１３のいずれか一方の表面に載るようにし、排液管理用パッド全体を被覆材（図示せず）で覆い、ドレーン２３を吸収部上に固定する。図１ｅは排液の流れの模式的説明図である。排液の大部分は矢印で示すようにドレーン２３を通り、先端２４から被覆層６上に排出し、被覆層６を透過して第２の排液吸収層３に吸収される。排液吸収層３内に吸収された排液は通常垂直方向（重力方向）に拡散してゆくが、防水層４に遮られて垂直方向への移動を妨げられ水平方向へ移動し、排液は排液吸収層３全体で効率よく吸収される。一方ドレーン創２２とドレーン２３との間の隙間から漏出する排液は下側の被覆層５を透過し、第１の排液吸収層２に吸収されるが、その漏出量は通常少量であるから第１の排液吸収層２で十分吸収され尽くし、吸収しきれないものが存在したり、吸収されたものが再び漏出して皮膚と接触し浸潤障害などを起こす惧れはない。
【００１３】
図３は本発明の異なる実施例の、ａは平面図、ｂはａのＢ−Ｂ線に沿う縦断側面図、ｃは使用状態における平面図、ｄは使用状態におけるｃのＤ−Ｄ線に沿う縦断側面図、ｅは排液の流れの模式的説明図である。３１は排液管理用パッドで、第１の排液吸収層３２、その上に置かれた防水層３３を有し、第１の排液吸収層３２は下側の被覆層３４により覆われ一体化されている。防水層３３の上には第２の排液吸収層３５が分離可能に配置されている。この排液管理用パッド３１も図２に示す製造方法と同様な方法で作られ、吸収部の存在しない三角形部分３６と、その下方に並行する２つの吸収部３７、３８と、両吸収部３７、３８間のスリット３９とが形成される。この排液管理用パッド３１は、図３ｃ、ｄに示すように、スリット３９からドレーン３１０を引出して吸収部３７、３８のいずれか一方の表面上に先端を固定し、その上に第２の排液吸収層３５を載せ、ドレーン３１０の開放端から排出される排液は第２の排液吸収層３５に吸収せしめ、ドレーン創３１２から直接漏出する排液は第１の排液吸収層３２に吸収せしめる。ドレーン３１０の開放端から排出される排液は防水層３３により遮断され、第１の排液吸収層３２に浸入して皮膚に浸潤作用を及ぼすようなことはない。ドレーン３１０から排出される排液が極端に多い場合には、適宜第２の排液吸収層３５を交換することによって対応することができる。
【００１４】
図４ａ〜ｆは排液吸収層の種々のパターンの平面図を示す。各図において、第１の排液吸収層、防水層、第２の排液吸収層の構成については図１と同様である。図４ａに示す排液管理用パッド４１は第１の排液吸収層、防水層、第２の排液吸収層を積層した長方形状の２つの積層体４２、４３（破線で示す）を並行させ、下側の被覆層４４と上側の被覆層４５とで全体を被覆し、両積層体４２、４３間にほぼ中央部から両積層体４２、４３に平行で周縁４６に達するスリット４７を形成し、両被覆層４４、４５の周囲は熱溶着したものである。図４ｂに示す排液管理用パッド５１は第１の排液吸収層、防水層、第２の排液吸収層を積層した円形状の積層体５２（破線で示す）を下側の被覆層５３と上側の被覆層５４とで全体を覆い、積層体５２のほぼ中心部から円周上の１点に至るスリット５５を形成し、両被覆層５３、５４の周囲を熱溶着したものである。図４ｃの排液管理用パターン６１は三角形状の積層体６２と、台形状の２つの積層体６３、６４（破線で示す）とを図に示すように配置し、全体を下側の被覆層６５と上側の被覆層６６とで覆い、各積層体６２、６３、６４間を走るＹ字状のスリット６７を形成し、両被覆層６５、６６の周囲（スリットの周縁を含む）を熱溶着したものである。スリット６７はそのＹの字の脚端がパッドの周縁にまで延びている。
【００１５】
以上のパターンにおいては、スリットはパッドの周縁まで延びているものであるが、必ずしも周縁まで達する必要性はない。図４ｄに示す排液管理用パッド７１は図４ａと同様に長方形状の２つの積層体７２、７３（破線で示す）を下側の被覆層７４、上側の被覆層７５で覆ったものであるが、スリット７６が中央部にのみ形成され、周縁には達していない点で図４ａのパターンと異なる。図４ｅの排液管理用パターン８１は図４ｂと同様に円形状の積層体８２（破線で示す）を下側の被覆層８３、上側の被覆層８４で覆ったものであるが、スリット８５は中央部にのみ交差した十字状に形成されている点で図４ｂのパターンと異なっている。図４ｆの排液管理用パッド９１は図４ｅと同様に円形状の積層体９２（破線で示す）を下側の被覆層９３、上側の被覆層９４で覆い、中央部にのみ円形状のスリット９５を持っている。なお図４ａ〜ｆに示すパターンはほぼ中央部から周辺部に向け延びる、又は中央部にスリットを設けたものであるが、必ずしも中央部に限らず、中央部からずれるようににスリットを設けてもよい。
【００１６】
図４ａ〜ｆに示すパターンの排液吸収層を使用すると、排液管理用パッドの全体に亘り排液吸収層を分布させることができるから、ドレーンの開放端の固定選択範囲が広くなり、また図４ｂ、ｅ、ｆのパターンでは排液吸収層が全体に連続しているから排液の吸収能力が増大する。なお、図４ａ〜ｆの各積層体は図１に示した構造に限らず、図３に示す構造の積層体を使用してもよい。
【００１７】
次に図４ａのパターンを例にとってその製造方法を説明する。図５は図４ａのパターンを持つ排液管理用パッドの製造工程を示すもので、ａ１、ｂ１、ｃ１は平面図、ａ２、ｂ２、ｃ２は側面図である。なお図は製造工程を理解しやすくするため、実際のパッドと相似ではなく部分的に誇張して示された個所が存在する。図５ａ１、ａ２に示すように、下側の被覆層１０１、２個の第１の排液吸収層１０２、防水層１０３、２個の第２の排液吸収層１０４、上側の被覆層１０５をこの順序に積層し、ｂ１、ｂ２に示すように被覆層と防水層とを外周縁に沿い斜線で示すように相互に熱溶着１０６する。次にｃ１、ｃ２に示すように中央部にスリットを形成する切れ込み１０７を入れると同時に切れ込みの周囲を斜線で示すように熱溶着１０８して完成する。
【００１８】
図６は同様に図４ａのパターンを持った排液管理用パッドの別の製造工程を示すもので、ａ１、ｂ１は平面図、ａ２、ｂ２は側面図である。ａ１，ａ２において下側の被覆層１１１、第１の排液吸収層１１２、防水層１１３、第２の排液吸収層１１４、上側の被覆層１１５をこの順序に積層し、外周縁を斜線で示すように相互に熱溶着１１６したものを２個作り、ｂ１、ｂ２に示すように両者を間にスリット１１７が形成されるように並べ、その上部で接着して結合１１８することにより一体化する。
【００１９】
図７は図４ｄに示すパターンを持った排液管理用パッドの製造工程を示すもので、ａ１、ｂ１、ｃ１は平面図、ａ２、ｂ２、ｃ２は側面図である。ａ１、ａ２ｂ１、ｂ２は図５ａ１、ａ２、ｂ１、ｂ２と同様の工程で、次いでｃ１、ｃ２に示すようにその中央部に切れ込み１２１を入れると同時に切れ込みの周囲を熱溶着１２２する。
【００２０】
図８は図４ｄに示すパターンを持った排液管理用パッドの別の製造工程を示すもので、ａ１、ｂ１は平面図、ａ２、ｂ２は側面図である。ａ１、ａ２において下側の被覆層１３１、防水層１３２、上側の被覆層１３３を重ね、周縁の１辺１３４のみを残して周囲を熱溶着１３５し、中央に切れ込み１３６を入れ、同時に切れ込みの周囲を熱溶着１３７する。次いでｂ１、ｂ２に示すように被覆層１３１、１３３と防水層１３２との間にそれぞれ２個の排液吸収層１３８、１３９を詰め、残る１辺１３４を熱溶着１３１０する。
【００２１】
上述の実施例では被覆層と防水層の周辺を相互に熱溶着したが、被覆層の周辺のみを熱溶着してもよい。また排液吸収層の周辺をも熱溶着してもよい。また、熱溶着で封止する方法に限らず、耐水性の接着剤で封止してもよい。
【００２２】
上述の実施例では第１の排液吸収層、防水層、第２の排液吸収層を被覆層で覆ったものを示したが、被覆層を全く使用せず、三者を相互に接着したり、周縁部のみを相互に熱溶着することによって一体化することもできる。また、排液吸収層のみを被覆層で覆い、この排液吸収層と防水層とを積層して熱溶着又は接着によって一体化してもよい。なお吸収層の材料に高分子吸収体や短繊維状のものを使用する場合には、ゲル化した吸収体、分離したポリマー、脱落した短繊維が皮膚の創傷に移行する恐れがあるから、分離、脱落の可能性のある吸収体を用いる場合には被覆層で覆うことが好ましい。
【００２３】
排液吸収層は吸水能力を有し、柔軟性があり、かさばらない厚みがあることが必要で、繊維状高分子吸収体、粒状高分子吸収体、脱脂綿、ガーゼ、綿又はレーヨン系の不織布、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリエチレン等の発泡体を使用することができる。その条件は、生理食塩液を自重の５倍以上、好ましくは２０倍以上吸水し得ることが要求される。通常のガーゼは自重の５倍の吸水能力を持つが、排液管理には従来多く使用されているガーゼよりも吸水能力が高いものを使用することが望ましい。自重の２０倍以上の吸水能力があれば術直後の平均的な排液量に対応することができる。排液吸収層の周囲は溶着することが好ましく、それによって排液に対する防波堤を形成し、排液吸収層に吸収された排液が排液吸収層の外に漏れることを防止することができる。ドレーンを使用して排出される排液の量は、一般に術後は最大１０００ｍｌ／１日、平均５００ｍｌ／１日であり、術後２〜３日後では１００〜２００ｍｌ／１日である。また現在病院内での排液管理用パッドに限らず吸収材料の交換は１日当たり２〜３回定期的に行われるのが通常であり、術後の平均５００ｍｌの１／３の量の約１７０ｍｌの排液に本発明の排液吸収層は充分対応し得るものである。
【００２４】
防水層は、防水性と柔軟性を有することが必要で、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等のフィルムを使用することができる。厚さは０．０１〜０．１ｍｍ、好ましくは０．０２〜０．０５ｍｍである。
【００２５】
被覆層としては、透水性、柔軟性を有することが必要で、ガーゼ、綿、レーヨン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド等を素材とする種々の織物、編物、不織布を使用することができる。厚さは０．１〜１ｍｍ、好ましくは０．２５〜０．５ｍｍで、厚過ぎると柔軟性が低くなり、使用時に違和感を与える原因となる。吸水能力は排液吸収層の値以下の方が好ましい。被覆層の吸水能力が高いと、皮膚に当たった場合に不快感が増すから非吸水性であることが好ましい。被覆層も排液吸収層、防水層の積層体を包んだ後、周囲を熱シールすることにより吸収された排液が外に漏れるのを防止することができる。
【００２６】
次に本発明のパッドの具体例と従来の比較例とを対比して液体の吸収特性にどのような差異があるかを説明する。
【００２７】
本発明の具体例の検体は次のようにして作製された。即ち、排液吸収層は、繊維状高分子吸収体（カネボウ社製の商品名ベルオアシス）３０％とレーヨン７０％の混紡不織布で目付け１２０ｇ／ｍ^２のものを１５ｃｍ×７．５ｃｍの大きさに切ったものを第１の排液吸収層は２枚（重さ２．７ｇ）、第２の排液吸収層は４枚（重さ５．４ｇ）重ねて形成した。防水層は、厚さ０．０２ｍｍのポリエチレンフィルムを１７ｃｍ×１７ｃｍの大きさに切ったもので形成した。被覆層はポリプロピレン、ポリエステルの混合不織布で目付け３０ｇ／ｍ^２のものを１７ｃｍ×１７ｃｍの大きさに切ったもので形成した。以上の各層を図９ａ、ｂに示すように、下側の被覆層１４１、第１の排液吸収層１４２、防水層１４３、第２の排液吸収層１４４、上側の被覆層１４５の順に重ね、両吸収部１４６、１４７間に周辺から８．５ｃｍの位置までスリット１４８を形成し、全周に亘り熱シールした。
【００２８】
比較例１の検体は次のようにして作製された。即ち、排液吸収層として本発明の具体例と同様の素材を６枚（８．１ｇ）重ねたものを使用し、被覆層として目付け３０ｇ／ｍ^２、厚さ０．４ｍｍ、大きさ１７ｃｍ×１７ｃｍの綿不織布を使用し、図１０ａ、ｂに示すように、下側の被覆層１５１、吸収層１５２、上側の被覆層１５３の順に重ね、両吸収部１５４、１５５間に周辺から８．５ｃｍの位置までスリット１５６を形成し、全周に亘り熱シールした。
【００２９】
比較例２の検体は次のようにして作製された。即ち、目付け３４ｇ／ｍ^２、大きさ１５×１５ｃｍのガーゼを１１枚（重さ８．１ｇ）重ね、図１１ａ、ｂに示すように吸収層１６１を形成し、周辺から７．５ｃｍの位置までスリット１６２を形成した。
【００３０】
試験方法は、図１２に示すように、容器１７１の底にろ紙１７２を配置し、その上に検体１７３の皮膚接皮面側を置き、容器の下部からドレーンチューブ１７４を導いて検体のスリット１７５から引出し、検体の皮膚接皮面と反対側の表面にドレーンチューブの先端１７６を固定し、ドレーンチューブの他端から生理食塩液１７７を供給して５０ｍｌ排出させ、検体１７３に吸収させ、ろ紙１７２へ移行した生理食塩液の量を測定し、検体の皮膚接皮面の湿り気を評価した。その結果は、本発明の具体例ではろ紙への移行は全く見られず、湿り気も全く無かった。これに対し、防水層を持たない比較例では、ろ紙へ０．９４３ｍｌの生理食塩液が移行し、検体の皮膚接皮面が少し濡れていた。また比較例２では６．９７２ｍｌの移行が見られ、検体の皮膚接皮面は非常に濡れており、吸収しきれない生理食塩液が容器内にこぼれていた。
【００３１】
【発明の効果】
本発明によれば、排液吸収層を２個使用し、両排液吸収層間に防水層を配置することにより、ドレーン創から直接漏出する比較的少量の排液はその全量を下側の排液吸収層で吸収してしまうことができ、一方ドレーンの開放端から排出される大部分の体液は上側の排液吸収層全体で効率良く吸収され、防水層に遮られるため下側の排液吸収層に浸入することはなく、従って一旦吸収層に吸収した排液が皮膚と接触して浸潤を起こさせる惧れは全くなくなり、ドレーンは排液吸収層のスリットで支持することができ、またパウチの場合のような粘着剤を使用する必要はないから粘着剤による皮膚障害を生じることもなく、ドレーンにより排液を排出させるのに使用する排液管理用パッドに要求される条件をことごとく満たすものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例の、ａは平面図、ｂはａのＢ−Ｂ線に沿う縦断側面図、ｃは使用状態における平面図、ｄは使用状態におけるｃのＤ−Ｄ線に沿う縦断側面図である。
【図２】図１に示す実施例の製造方法の説明図である。
【図３】本発明の異なる実施例の、ａは平面図、ｂはａのＢ−Ｂ線に沿う縦断側面図、ｃは使用状態における平面図、ｄは使用状態におけるｃのＤ−Ｄ線に沿う縦断側面図である。
【図４】ａ〜ｆは本発明の排液吸収層の種々のパターンの平面図である。
【図５】図４ａに示す実施例の製造方法の説明図である。
【図６】図４ａに示す実施例の別の製造方法の説明図である。
【図７】図４ｄに示す実施例の製造方法の説明図である。
【図８】図４ｄに示す実施例の別の製造方法の説明図である。
【図９】性能試験に使用した本発明の検体の、ａは平面図、ｂは断面図である。
【図１０】性能試験に使用した比較例の検体の、ａは平面図、ｂは断面図である。
【図１１】性能試験に使用した別の比較例の検体の、ａは平面図、ｂは断面図である。
【図１２】性能試験に使用した装置の断面図である。
【符号の説明】
１排液管理用パッド
２第１の排液吸収層
３第２の排液吸収層
４防水層
５被覆層
６被覆層
１２吸収部
１３吸収部
１６スリット
２３ドレーン
３１排液管理用パッド
３２第１の排液吸収層
３３防水層
３４被覆層
３５第２の排液吸収層
３７吸収部
３８吸収部
３９スリット[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a drainage management pad for treating a liquid discharged from a drain inserted into a body cavity from outside the body in order to discharge a liquid or gas stored in the body.
[0002]
[Prior art]
Liquids and gases stored or expected to be stored in the body may be delayed in healing unless they are properly discharged outside the body. For this reason, a so-called drain formed in a tubular or band shape is inserted from outside the body into the body cavity, and a liquid or gas in the body is discharged through the drain (referred to as drainage). There are a closed type and an open type in this drainage. In the closed type, one end of the drain is inserted into the body from a drain wound (opening for drawing out the drain) formed on the body surface, and the other end of the drain is inserted into the body. It is connected to the storage tank by a connection tube and stores the drainage in the storage tank. Suitable for the condition where the amount of drainage that exudes is relatively large, and retrograde infection occurs because the drainage does not come into contact with the atmosphere. It has the advantage of being less likely, but has the disadvantage of requiring connection tubes and reservoirs and of limiting patient movement.
[0003]
On the other hand, in the open drainage, the end of the drain inserted into the body from the drain wound on the opposite side to the body insertion side is opened, and the body fluid is discharged therefrom, and the connection tube and the storage tank Has the advantage of not requiring. However, it requires means for treating the drainage drained from the open end of the drain. In addition, since the portion of the drain projecting from the drain wound is not always in close contact with the drain wound, it is also necessary to treat a small amount of drainage discharged from the gap.
[0004]
There is a conventional method of using gauze to treat such drainage.However, the gauze is simply separated from the drainage during use because the gauze is simply layered. However, there is a problem that the skin may become wet and infiltrate the skin, and bacteria propagated by the absorbed drainage may come into contact with the skin and cause skin damage, and there is no function to support the drain at all . On the other hand, a multilayer sheet of absorbent material is folded, a slit is provided at the center of the sheet to cross, and a drain is inserted into this slit to fix the drain to the sheet and drainage that leaks directly from the drain wound. There has been proposed a drainage sponge in which the drainage discharged from the outside open end of the drain is absorbed by one sheet made of an absorbent material (Japanese Patent Publication No. 4-15700). According to this drainage sponge, although the drain is supported by the slit, the drainage discharged from the open end of the drain projecting to the upper surface of the sheet and the drainage from the drain wound are absorbed by one sheet. However, since the amount of wastewater discharged directly from the drain wound directly around the drain wound without passing through the drain is small, the sheet has a capacity to absorb it, so that the skin is drained directly from the drain wound and drained. Although it is not infiltrated, the amount of drainage discharged from the open end of the drain is considerable, so it cannot be fully absorbed into the sheet, and the discharged drainage gradually moves down the sheet by the action of gravity. Until it reaches the lower end of the seat, that is, the portion facing the drain wound. Therefore, the drained liquid once discharged may come into contact with the drain wound and the skin in the vicinity again, and the patient has discomfort and cannot infiltrate the skin.
[0005]
In addition, the pouch is fixed with an adhesive so as to surround the drain wound, the drain drawn from the drain wound is guided into the pouch, the drain is drawn again from the pouch, and the drainage discharged from the drain is received by the absorbent, Alternatively, there is also a method of connecting a tube to the drain and leading it to the storage tank, according to this method, the drain is surely supported, the drainage leaking from the drain wound is stored in the pouch, and the skin may be infiltrated. Few. However, when the amount of drainage is extremely large, the adhesive of the pouch becomes unusable due to drainage, and the pouch must be replaced before the drain is removed. Failure is easy to occur.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In open drainage, which is easy to use for closed drainage and is inexpensive, the conditions necessary for treating drainage discharged from the drain wound are that the drainage discharged from the drain can be absorbed and the drain must be absorbed. The structure is such that it can be supported, does not fall apart during use, and can prevent the skin from infiltrating due to the absorbed drainage. Means for solving the above three conditions have already been individually proposed, but no solution has yet been obtained for the last condition, and it must be dealt with by frequently replacing the member that absorbs drainage. However, there is a problem that the exchange involves a great deal of trouble and a risk of infection. An object of the present invention is to provide a drainage management pad that satisfies all the above four conditions.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, in the present invention, a first drainage absorbing layer, a waterproof layer, and a second drainage absorbing layer are laminated in this order, and a slit is provided in the laminated body. A drain is inserted into the slit so that the drain can be supported in the slit.
[0008]
In the present invention, in order to solve the above-mentioned problem, a first drainage absorbing layer and a waterproof layer are laminated, a slit is provided in the laminate, a drain is inserted into the slit, and a drain is inserted into the slit. Can be supported, and the second drainage absorbing layer can be separately laminated on the waterproof layer.
[0009]
The slit may be formed so as to extend from a substantially central portion of the laminate to the periphery of the laminate, or may be formed at a substantially central portion of the laminate so as not to extend to the periphery of the laminate. It should be noted that the slits may be formed not at the exact center of the laminate but at a position slightly shifted from the center. The laminate can be further wrapped with a liquid-permeable covering layer, and the periphery of the covering layer is preferably sealed by welding or the like.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to examples shown in the drawings.
[0011]
1 is a plan view of an embodiment of the present invention, a is a vertical sectional side view taken along the line BB of a, c is a plan view in a used state, and d is a line D-D of c in a used state. It is a vertical side view. Reference numeral 1 denotes a drainage management pad, which has a first drainage absorption layer 2, a second drainage absorption layer 3, and a waterproof layer 4 disposed between the two drainage absorption layers. The whole is covered with the lower coating layer 5 and the upper coating layer 6 and is integrated. As shown in FIG. 2A, this drainage management pad 1 has a first drainage absorption layer 2 on both ends of a long strip-shaped coating layer 5, a long strip-shaped waterproof layer 4 on the first drainage absorption layer 2, and a first strip on the both ends. 2 and a strip-shaped coating layer 6 is further superposed thereon, and the peripheral edges 7, 8, 9, and 10 are heat-welded to each other. As shown in FIG. The portions are folded at right angles to each other, and below the triangular portion 11 at the center, absorbing portions 12, 13 formed by a laminate of the first drainage absorbing layer 2, the waterproof layer 4, and the second drainage absorbing layer 3, respectively. Is formed by heat-welding 15 a little upper part of the lower side 14 of the triangular part 11 along each of the absorbing parts 12 and 13 as shown in FIG. 2c. As a result, a triangular portion 11 in which no absorbing portion exists, two absorbing portions 12 and 13 arranged below and in parallel with each other, and a slit 16 between both absorbing portions 12 and 13 are formed. In the example shown in the figure, the laminate of the drainage absorbing layer and the waterproof layer does not exist in the triangular portion 11, but an absorbing portion may be formed in the triangular portion.
[0012]
Next, the method of use will be described with reference to FIGS. A drain 23 is inserted into an opening formed in the body surface 21 for drainage, that is, a drain wound 22, and the drain 23 is passed through the slit 16 of the drainage management pad 1, and the drain 23 That is, the pad 1 is positioned so as to come to a portion 17 in contact with the lower side 14 of the triangular portion 11. Then, the front end 24 of the drain 23 is placed on one of the surfaces of the absorbing parts 12 and 13, the entire drainage management pad is covered with a covering material (not shown), and the drain 23 is fixed on the absorbing part. FIG. 1e is a schematic illustration of the flow of drainage. Most of the drainage passes through the drain 23 as shown by the arrow, is discharged from the tip 24 onto the coating layer 6, passes through the coating layer 6, and is absorbed by the second drainage absorption layer 3. The drainage absorbed in the drainage absorption layer 3 normally diffuses in the vertical direction (gravity direction), but is blocked by the waterproof layer 4 and is prevented from moving in the vertical direction, and moves in the horizontal direction. Is efficiently absorbed by the entire drainage absorbing layer 3. On the other hand, the drainage leaking from the gap between the drain wound 22 and the drain 23 passes through the lower coating layer 5 and is absorbed by the first drainage absorption layer 2, but the amount of the leak is usually small. Therefore, there is no fear that there is a substance that is sufficiently absorbed and completely absorbed by the first drainage absorbing layer 2 and cannot be absorbed, or that the absorbed substance leaks again and comes into contact with the skin to cause an infiltration disorder.
[0013]
3 is a plan view of a different embodiment of the present invention, a is a side view of a longitudinal section along the line BB of a, c is a plan view of the used state, d is a line of the c-DD in the used state. FIG. 7 is a vertical sectional side view taken along line e. FIG. Reference numeral 31 denotes a drainage management pad, which has a first drainage absorption layer 32 and a waterproof layer 33 placed thereon, and the first drainage absorption layer 32 is covered with a lower coating layer 34 and integrally formed. Has been On the waterproof layer 33, a second drainage absorbing layer 35 is disposed so as to be separable. The drainage management pad 31 is also manufactured in the same manner as the manufacturing method shown in FIG. 2, and includes a triangular portion 36 having no absorbing portion, two absorbing portions 37 and 38 arranged in parallel below the absorbing portion 37, and both absorbing portions 37. , 38 are formed. As shown in FIGS. 3C and 3D, the drainage management pad 31 draws out the drain 310 from the slit 39, fixes the tip on one of the surfaces of the absorbing parts 37 and 38, and places the second tip on it. The drainage absorbing layer 35 is placed thereon, and the drainage discharged from the open end of the drain 310 is absorbed by the second drainage absorbing layer 35, and the drainage leaking directly from the drain wound 312 is discharged to the first drainage absorbing layer 32. Let it absorb. The drainage discharged from the open end of the drain 310 is blocked by the waterproof layer 33, and does not enter the first drainage absorption layer 32 to exert an infiltration effect on the skin. When the amount of drainage discharged from the drain 310 is extremely large, it can be dealt with by appropriately replacing the second drainage absorption layer 35.
[0014]
4a-f show plan views of various patterns of the drainage absorption layer. In each figure, the configurations of the first drainage absorbing layer, the waterproof layer, and the second drainage absorbing layer are the same as those in FIG. The drainage management pad 41 shown in FIG. 4A has two rectangular laminates 42 and 43 (shown by broken lines) in which a first drainage absorption layer, a waterproof layer, and a second drainage absorption layer are laminated. The entirety of the lower cover layer 44 and the upper cover layer 45 is covered, and a slit 47 is formed between the two laminates 42 and 43 from a substantially central portion thereof to reach the peripheral edge 46 in parallel with the two laminates 42 and 43. The surroundings of the two coating layers 44 and 45 are heat-welded. The drainage management pad 51 shown in FIG. 4B has a circular laminate 52 (indicated by a broken line) in which a first drainage absorption layer, a waterproof layer, and a second drainage absorption layer are laminated. And a cover layer 54 on the upper side, and a slit 55 is formed from a substantially central portion of the laminated body 52 to one point on the circumference, and the periphery of both the cover layers 53 and 54 is thermally welded. In the drainage management pattern 61 of FIG. 4C, a triangular laminate 62 and two trapezoidal laminates 63 and 64 (shown by broken lines) are arranged as shown in the figure, and the whole is a lower coating layer. A Y-shaped slit 67 running between the laminated bodies 62, 63, 64 is formed by covering with the upper layer 65 and the upper coating layer 66, and the periphery (including the peripheral edge of the slit) of both the coating layers 65, 66 is thermally welded. It was done. The slit 67 has its Y-shaped leg end extending to the periphery of the pad.
[0015]
In the above pattern, the slit extends to the periphery of the pad, but it is not necessary to reach the periphery. The drainage management pad 71 shown in FIG. 4D is formed by covering two rectangular laminates 72 and 73 (shown by broken lines) with a lower coating layer 74 and an upper coating layer 75 as in FIG. 4A. However, it differs from the pattern of FIG. 4a in that the slit 76 is formed only in the central part and does not reach the periphery. The drainage management pattern 81 in FIG. 4E is obtained by covering a circular laminated body 82 (shown by a broken line) with a lower coating layer 83 and an upper coating layer 84 as in FIG. 4B. It differs from the pattern of FIG. 4b in that it is formed in a cross shape that only intersects the central part. The drainage management pad 91 in FIG. 4f covers a circular laminated body 92 (shown by a broken line) with a lower covering layer 93 and an upper covering layer 94 similarly to FIG. 4e, and has a circular slit only at the center. Has 95. The patterns shown in FIGS. 4A to 4F extend from the center to the periphery, or have a slit at the center. However, the pattern is not necessarily limited to the center, and the slit is provided so as to be shifted from the center. Is also good.
[0016]
When the drainage absorbing layer having the pattern shown in FIGS. 4A to 4F is used, the drainage absorbing layer can be distributed over the entire drainage management pad, so that the fixed selection range of the open end of the drain is widened, and In the patterns of FIGS. 4B, 4E and 4F, the drainage absorbing layer is continuous because the drainage absorbing layer is entirely continuous. 4a to 4f is not limited to the structure shown in FIG. 1, but may be a laminate having a structure shown in FIG.
[0017]
Next, the manufacturing method will be described using the pattern of FIG. 4A as an example. FIG. 5 shows a manufacturing process of the drainage management pad having the pattern of FIG. 4A, wherein a1, b1, and c1 are plan views, and a2, b2, and c2 are side views. In the drawings, some parts are exaggerated rather than similar to actual pads for easy understanding of the manufacturing process. As shown in FIGS. 5a1 and a2, the lower coating layer 101, the two first drainage absorbing layers 102, the waterproof layer 103, the two second drainage absorbing layers 104, and the upper coating layer 105 are formed. The layers are laminated in this order, and the coating layer and the waterproof layer are thermally welded to each other along the outer peripheral edge as shown by b1 and b2 as shown by oblique lines. Next, as shown by c1 and c2, a notch 107 for forming a slit is formed in the center portion, and at the same time, the periphery of the notch is thermally welded 108 as shown by oblique lines to complete the process.
[0018]
FIG. 6 similarly shows another manufacturing process of the drainage management pad having the pattern of FIG. 4A, wherein a1 and b1 are plan views, and a2 and b2 are side views. In a1 and a2, the lower coating layer 111, the first drainage absorbing layer 112, the waterproof layer 113, the second drainage absorbing layer 114, and the upper coating layer 115 are laminated in this order, and the outer peripheral edge is indicated by oblique lines. As shown in the figure, two heat-sealed parts are made into two pieces, and as shown by b1 and b2, they are arranged so that a slit 117 is formed therebetween, and are bonded and bonded at the upper part to integrate them. .
[0019]
FIG. 7 shows a manufacturing process of a drainage management pad having the pattern shown in FIG. 4D, wherein a1, b1, and c1 are plan views, and a2, b2, and c2 are side views. In a1, a2b1, and b2, the notch 121 is formed in the center part as shown in c1 and c2 in the same process as in FIGS. 5a1, a2, b1, and b2, and the periphery of the notch is thermally welded 122 at the same time.
[0020]
FIG. 8 shows another manufacturing process of the drainage management pad having the pattern shown in FIG. 4D, wherein a1 and b1 are plan views, and a2 and b2 are side views. In a1 and a2, the lower coating layer 131, the waterproof layer 132, and the upper coating layer 133 are overlapped, and the periphery is heat-welded 135 except for one side 134 at the periphery, and a cut 136 is formed in the center, and at the same time, the periphery of the cut is formed. Is subjected to heat welding 137. Next, as shown by b1 and b2, two drainage absorption layers 138 and 139 are packed between the coating layers 131 and 133 and the waterproof layer 132, respectively, and the remaining side 134 is heat-welded 1310.
[0021]
In the above-described embodiment, the periphery of the coating layer and the periphery of the waterproof layer are thermally welded to each other. However, only the periphery of the covering layer may be thermally welded. Also, the periphery of the drainage absorbing layer may be thermally welded. Further, the sealing is not limited to the method of sealing with heat welding, but may be sealing with a waterproof adhesive.
[0022]
In the above-described embodiment, the first drainage absorbing layer, the waterproof layer, and the second drainage absorbing layer are covered with the covering layer. However, the covering layer is not used at all, and the three are bonded to each other. Alternatively, they can be integrated by heat welding only the peripheral portions to each other. Alternatively, only the drainage absorbing layer may be covered with a coating layer, and the drainage absorbing layer and the waterproof layer may be laminated and integrated by heat welding or adhesion. If a high molecular weight absorbent or short fiber material is used as the material of the absorbent layer, the gelled absorbent, separated polymer, and dropped short fibers may migrate to the skin wound. In the case of using an absorbent that may fall off, it is preferable to cover the absorber with a coating layer.
[0023]
The drainage absorbing layer has a water absorbing capacity, is flexible, and needs to have a thickness that is not bulky.A fibrous polymer absorber, a granular polymer absorber, absorbent cotton, gauze, cotton or rayon-based nonwoven fabric, Foams such as polyurethane, polystyrene, and polyethylene can be used. The conditions are required to be able to absorb physiological saline at least 5 times, preferably at least 20 times its own weight. Normal gauze has a water absorption capacity five times its own weight, but for drainage management, it is desirable to use a gauze having a higher water absorption capacity than conventionally used gauze. If the water absorption capacity is 20 times or more of its own weight, it can correspond to the average drainage volume immediately after the operation. It is preferable that the periphery of the drainage absorbing layer is welded, thereby forming a breakwater for drainage and preventing the drainage absorbed by the drainage absorbing layer from leaking out of the drainage absorbing layer. The volume of drainage drained using the drain is generally up to 1000 ml / 1 day after surgery, average 500 ml / 1 day, and 100-200 ml / 1 day 2-3 days after surgery. In addition, the replacement of the absorbent material is not limited to the drainage management pad in the hospital at present, but is usually performed two to three times a day. The average amount of post-operative 500 ml is about 1/3 of about 170 ml. The drainage absorbing layer of the present invention can sufficiently cope with the drainage.
[0024]
The waterproof layer needs to have waterproofness and flexibility, and films such as polyethylene, polyurethane, polypropylene, and polyvinyl chloride can be used. The thickness is 0.01 to 0.1 mm, preferably 0.02 to 0.05 mm.
[0025]
The covering layer needs to have water permeability and flexibility, and various woven fabrics, knits, and nonwoven fabrics made of gauze, cotton, rayon, polyethylene, polypropylene, polyethylene terephthalate, polyamide, and the like can be used. The thickness is from 0.1 to 1 mm, preferably from 0.25 to 0.5 mm. If the thickness is too large, the flexibility becomes low, which causes discomfort during use. The water absorption capacity is preferably equal to or less than the value of the drainage absorption layer. If the water absorption capacity of the coating layer is high, discomfort is increased when the coating layer hits the skin. After covering the laminate of the drainage absorbing layer and the waterproof layer, the covering layer is also heat-sealed around, so that the absorbed drainage can be prevented from leaking out.
[0026]
Next, the difference between the liquid absorption characteristics and the specific example of the pad of the present invention and a conventional comparative example will be described.
[0027]
A sample according to an embodiment of the present invention was prepared as follows. That is, the drainage absorption layer is a fibrous polymer absorbent (Bel Oasis (trade name, manufactured by Kanebo) 30%) and a 70% rayon blended nonwoven fabric having a basis weight of 120 g / m ² and a size of 15 cm × 7.5 cm. The first drainage absorbing layer was formed by laminating two pieces (weight: 2.7 g), and the second drainage absorbing layer was formed by laminating four pieces (weight: 5.4 g). The waterproof layer was formed by cutting a polyethylene film having a thickness of 0.02 mm into a size of 17 cm × 17 cm. The coating layer was formed by cutting a nonwoven fabric of polypropylene and polyester having a basis weight of 30 g / m ² into a size of 17 cm × 17 cm. As shown in FIGS. 9A and 9B, the above layers are stacked in the order of the lower coating layer 141, the first drainage absorbing layer 142, the waterproof layer 143, the second drainage absorbing layer 144, and the upper coating layer 145. A slit 148 was formed between the two absorbing parts 146 and 147 to a position 8.5 cm from the periphery, and heat-sealed over the entire circumference.
[0028]
The sample of Comparative Example 1 was produced as follows. That is, the same material as in the specific example of the present invention was used by stacking six sheets (8.1 g) as the drainage absorbing layer, and the covering layer was 30 g / m ^{2 in} weight, 0.4 mm in thickness, and 17 cm in size. As shown in FIGS. 10 a and 10 b, a cotton nonwoven fabric of × 17 cm is used, and the lower covering layer 151, the absorbing layer 152, and the upper covering layer 153 are stacked in this order, and between the absorbing sections 154 and 155 from the periphery. A slit 156 was formed to a position of 5 cm, and heat-sealed over the entire circumference.
[0029]
The sample of Comparative Example 2 was produced as follows. That is, 11 gauze pieces (weight: 8.1 g) each having a basis weight of 34 g / m ² and a size of 15 × 15 cm are stacked, and an absorbing layer 161 is formed as shown in FIGS. The slit 162 was formed up to this point.
[0030]
As shown in FIG. 12, the test method is as follows. A filter paper 172 is placed at the bottom of a container 171, the skin skin side of the sample 173 is placed on the filter paper 172, and a drain tube 174 is guided from the lower part of the container to cut the sample slit 175 The tip of the drain tube is fixed to the surface opposite to the skin skin surface of the sample, physiological saline 177 is supplied from the other end of the drain tube, 50 ml is discharged, the sample is absorbed by the sample 173, and the filter paper 172 is removed. The amount of the physiological saline solution transferred to the sample was measured, and the moisture of the skin skin surface of the sample was evaluated. As a result, no transfer to the filter paper was observed at all in the specific example of the present invention, and there was no moisture at all. On the other hand, in the comparative example having no waterproof layer, 0.943 ml of physiological saline was transferred to the filter paper, and the skin skin surface of the sample was slightly wet. In Comparative Example 2, a transfer of 6.972 ml was observed, and the skin skin surface of the sample was very wet, and a physiological saline solution that could not be absorbed was spilled into the container.
[0031]
【The invention's effect】
According to the present invention, by using two drainage absorbing layers and arranging a waterproofing layer between both drainage absorbing layers, a relatively small amount of drainage leaking directly from the drain wound can be entirely drained to the lower side. Most of the bodily fluid discharged from the open end of the drain can be absorbed efficiently by the entire upper drainage absorbing layer and blocked by the waterproof layer, and the lower drainage can be absorbed by the liquid absorbing layer. There is no infiltration into the absorbent layer, so there is no danger of the drainage once absorbed by the absorbent layer coming into contact with the skin and causing infiltration, and the drain can be supported by slits in the drainage absorption layer, It is not necessary to use an adhesive as in the case of a pouch, so it does not cause skin damage due to the adhesive, and satisfies all the conditions required for drainage management pads used for drainage drainage Things.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is a plan view of an embodiment of the present invention, b is a vertical sectional side view taken along line BB of a, c is a plan view in a use state, and d is a DD line of c in a use state. It is a longitudinal side view along.
FIG. 2 is an explanatory diagram of a manufacturing method of the embodiment shown in FIG.
FIGS. 3A and 3B are plan views, b is a longitudinal sectional side view taken along line BB of FIG. 3, c is a plan view in a use state, and d is a DD line of c in a use state. It is a vertical side view along.
4A to 4F are plan views of various patterns of the drainage absorbing layer of the present invention.
FIG. 5 is an explanatory view of the manufacturing method of the embodiment shown in FIG. 4a.
FIG. 6 is an illustration of another manufacturing method of the embodiment shown in FIG. 4a.
FIG. 7 is an explanatory view of the manufacturing method of the embodiment shown in FIG. 4d.
FIG. 8 is an illustration of another manufacturing method of the embodiment shown in FIG. 4d.
9A is a plan view and b is a cross-sectional view of the sample of the present invention used in the performance test. FIG.
10A is a plan view and FIG. 10B is a cross-sectional view of a sample of a comparative example used for a performance test.
11A is a plan view and FIG. 11B is a cross-sectional view of a sample of another comparative example used for a performance test.
FIG. 12 is a sectional view of an apparatus used for a performance test.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS LIST 1 drainage management pad 2 first drainage absorption layer 3 second drainage absorption layer 4 waterproof layer 5 coating layer 6 coating layer 12 absorption section 13 absorption section 16 slit 23 drain 31 drainage management pad 32 first Drainage absorbing layer 33 waterproof layer 34 covering layer 35 second drainage absorbing layer 37 absorbing part 38 absorbing part 39 slit

Claims

The first drainage absorbing layer, the waterproof layer, and the second drainage absorbing layer are laminated in this order, a slit is provided in the laminate, and a drain is inserted into the slit to support the drain in the slit. A drainage management pad characterized in that the pad can be drained.

A first drainage absorption layer and a waterproof layer are laminated, a slit is provided in the laminate, and a drain is inserted into the slit so that the drain can be supported in the slit. A drainage management pad, characterized in that the drainage absorption layers can be separately laminated.

3. The drainage management pad according to claim 1, wherein the slit is formed so as to extend from a substantially central portion of the laminate to a peripheral edge of the laminate.

3. The drainage management pad according to claim 1, wherein the slit is formed substantially at the center of the laminate so as not to reach the periphery of the laminate.

The drainage management pad according to any one of claims 1 to 4, wherein the laminate is surrounded by a liquid-permeable covering layer.

6. The drainage management pad according to claim 5, wherein a peripheral edge of the coating layer surrounding the laminate is sealed.