JP3569086B2 - Dephosphorization method for phosphorus-containing water - Google Patents
Dephosphorization method for phosphorus-containing water Download PDFInfo
- Publication number
- JP3569086B2 JP3569086B2 JP28149696A JP28149696A JP3569086B2 JP 3569086 B2 JP3569086 B2 JP 3569086B2 JP 28149696 A JP28149696 A JP 28149696A JP 28149696 A JP28149696 A JP 28149696A JP 3569086 B2 JP3569086 B2 JP 3569086B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phosphorus
- raw water
- reaction tank
- calcium
- supplied
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Removal Of Specific Substances (AREA)
- Water Treatment By Sorption (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はリン含有水の脱リン方法、詳しくは珪酸カルシウム水和物を主体とした脱リン材を充填した反応槽を用いて例えば都市下水の脱リン、食料品製造業からの排水の脱リンを行うリン含有水の脱リン方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
リンの発生源としては、し尿、雑排水、工場からの産業排水、畜産廃棄物、農耕地からの排出等がある。閉鎖性海域、湖沼等での富栄養化を防止するためには、原因物質であるりん等の除去が必要である。
【0003】
従来のリンを含む原水、例えば汚水等からのリン除去の方法としては、生物学的リン除去方法、同時凝集法、晶析脱リン法が知られている。その他、特開昭62−183898号公報に記載されたものもある。生物学的リン除去方法は、エアレーションタンクの一部の曝気を行わずに、嫌気状態とすることにより、活性汚泥のリン含有率が数%上昇することを利用し、余剰汚泥として引き抜かれるリン量を通常の処理法より多くできることを原理としている。この方法の欠点は、汚泥処理系から高濃度のリン含有返流水が水処理系に流入することである。また、処理の安定性にも問題がある。
【0004】
また、同時凝集法は、既存のエアレーションタンクに凝集剤を添加する方法である。しかし、この方法では、凝集剤添加量に比例して汚泥増加があること、添加した凝集剤の一部が無駄に消費されること、凝集剤の種類によっては窒素除去の障害となること等の欠点がある。
【0005】
また、晶析脱リン法では、正リン酸イオンがカルシウムイオンと難溶解性の塩(ヒドロキシアパタイト)を生成する反応に基づいて脱リンを行う。この場合の種結晶としてはリン鉱石、骨炭を用いる。この方法では、前調整とともに、後調整も必要とし、かつ、水温低下で除去率が低下するという不具合がある。
【0006】
さらに、特開昭62−183898号公報に記載の方法は、脱リン材として、珪酸カルシウム水和物を主構成物とし50〜90%の空隙率を有する多孔質処理材を用いている。この方法では、上記方法での欠点を解決することができる。すなわち、この方法によれば、複雑な調整を必要とせず、かつ、汚泥の発生量を増加させることもない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような珪酸カルシウムを主構成物とした脱リン材では、処理時間が1時間程度を想定した高速処理ではカルシウム添加、脱炭酸を行わないため、カルシウム不足により、その処理速度の低下が著しく、長期使用に耐えることができない。これは、産業排水の脱リン処理には不向きであるともいえる。
【0008】
【発明の目的】
そこで、この発明の目的は、高速での脱リン処理が可能な方法を提供することである。また、この発明の目的は、高濃度リン排水に対しても適用することができる脱リン方法を提供するものである。さらに、この発明は、汚泥を発生させない脱リン方法を提供することを、その目的としている。さらにまた、この発明の目的は、都市下水や産業排水からの脱リンを効果的に行うことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、種結晶として珪酸カルシウム水和物を主体とした脱リン材を充填または流動させた反応槽に、リンを含む原水を通流させることにより、この原水から晶析反応によって脱リンを行うリン含有水の脱リン方法にあって、上記反応槽に供給される上記原水のpH値は8〜9に調整されているとともに、上記反応槽に供給される上記原水に対して、カルシウムがリンに対してモル比で1となるように、カルシウムイオンを連続して供給するリン含有水の脱リン方法である。
このように反応槽の種結晶として珪酸カルシウム水和物を主構成物とした脱リン材を用いる。このことにより、従来の晶析脱リン法と異なり、排水中のリンが低濃度、高濃度に拘わらず、適用可能になる。また、この場合、カルシウムを連続して滴下することにより、高速処理が可能となるものである。
【0010】
請求項2に記載の発明は、上記反応槽に供給される上記原水に塩化カルシウム(CaCl2)を供給することで、カルシウムイオンを供給する請求項1に記載のリン含有水の脱リン方法である。
【0011】
請求項3に記載の発明は、上記原水は、脱炭酸処理が施された後、上記反応槽に通流される請求項1または請求項2に記載のリン含有水の脱リン方法である。
【0012】
【0013】
請求項4に記載の発明は、上記反応槽での上記原水の実滞留時間は1時間である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のリン含有水の脱リン方法である。
【0014】
請求項5に記載の発明は、上記原水は、食料品製造業からの排水であり、固形物が除去され、油分が分離され、活性汚泥法または接触曝気法での処理がなされた後に、上記反応槽に供給される請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のリン含有水の脱リン方法である。
【0015】
【作用】
請求項1〜請求項5に記載の発明では、リンを含む原水を、反応槽に通流させることにより、この原水から脱リンを行う。この反応槽には、珪酸カルシウム水和物を主体とした脱リン材を充填してある。または、脱リン材を流動させている。そして、上記反応槽に供給される原水に直接カルシウムイオンを供給する。このカルシウムイオンの供給は、例えば原水に塩化カルシウムを供給することで行う。また、原水は、脱炭酸処理が施された後、上記反応槽に通流される。さらに、上記反応槽に供給される原水のpH値を8〜9に調整する。これらの結果、原水からの脱リンを高速度で行うことができる。なお、この脱リンの対象となる原水としては、都市下水、各種産業排水、特に食料品製造業からの排水がある。
【0016】
まず、リン除去回分処理実験の結果を説明する。以下、図1に示す回分処理装置を用いたリン除去回分処理実験では、正リン酸態リン(以下、リン)濃度を低濃度から高濃度まで種々設定し、経時的に変化する濃度を反応速度論的に解析したものである。図1に示すフローのとき、リンの減少速度はリン濃度に関する一次反応を仮定したとき次式で示される。
d(P・Vw)/dt=−k1・Va・P
ここに、P :リン濃度(mg/リットル)
Vw:液容量 (リットル)
Va:脱リン材のかさ容量(リットル)
k1 :一次反応速度定数(hr−1)とする。
回分実験の各測定点間で零次反応速度定数を求め、その値を各区間の平均リン濃度に対してプロットし、その勾配を一次反応速度定数として求めることができる。この方法にしたがって整理した結果を図2に示す。縦軸は零次反応速度k0を、横軸にはリン濃度をそれぞれ示している。
【0017】
このように、リン濃度に比例して反応速度も大きくなることから、この脱リン材によるリン除去反応は、低濃度から高濃度までリン濃度に関して一次反応で近似できることが明らかである。また、適用できるリン濃度域も極めて広いことが反応速度論的に明らかとなった。
【0018】
次に、リン除去連続処理実験の結果を説明する。図3に示す連続処理装置を用いて、原水のリン濃度は50mg/リットル,100mg/リットル,200mg/リットルの3種類として、原水からの脱リン処理を行った。反応槽での原水の実滞留時間はいずれも1時間として、連続処理実験を行った。経日的に変化するリン濃度から零次反応速度定数を求め、その値をそのときのリン濃度に対してプロットすることにより、反応速度の変化を検討することが可能である。この装置では、外筒と内筒との間に脱リン材を充填し、流入させた原水をこの脱リン材を通流させることで脱リンを行うものである。
【0019】
この実験結果を図4に示す。図中縦軸には零次反応速度を、横軸にはリン濃度をそれぞれ示している。同図には図2の回分実験結果も併せて示す。処理日数が経過するにしたがい反応速度が低下し、最終的に一定の反応速度に収束する結果が得られた。各経過日数のリン濃度と反応速度との関係から、低濃度域では比例関係が認められる。よって、リン濃度に関する一次反応が認められた。また、高濃度域ではリン濃度に関係なく一定の反応速度であることから、リン濃度に関し零次反応であることが認められた。また、図示したリン濃度の全領域で、経過日数にしたがい反応速度が低下することから、リン濃度以外の反応律速因子の存在が明確になった。
【0020】
この発明に係る脱リン法は、ヒドロキシアパタイトの晶析現象の利用である。よって、ヒドロキシアパタイトの分子式:Ca10(OH)2(PO4)6と、以上の実験結果を総合的に判断すると、この反応律速因子としては、カルシウムイオン濃度が推察された。すなわち、脱リン材から溶出するカルシウムイオン濃度が経過日数にしたがい低下したことが、反応速度の低下をもたらしたものと考えられた。これにより、珪酸カルシウム水和物を主体とした脱リン材を用いたリン除去システムとしては、カルシウム添加の必要性、重要性が認識されるに至ったものである。
【0021】
図5には、カルシウムイオン添加でのリン除去連続処理実験の結果を示す。図中縦軸はリン濃度、横軸は経過日数である。カルシウムイオンの添加量はリンに対してモル比で1とした。図示のようにカルシウムイオンの添加によりリン濃度が低下したことが明らかである。また、この図の実験については、図3の連続処理装置を用いた。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係るリン含有水の脱リン方法の一実施例を説明する。図6に示す実験装置によって、この発明の効果を確かめた。すなわち、図6の装置は、図3に示す連続処理装置31の上流側に、脱炭酸を行うためのA槽と、塩化カルシウムを添加し、かつ、pH調整用のNaOHを添加するためのB槽と、を付設したものである。これらのA槽とB槽とには、撹拌器32、pHセンサ33が取り付けられている。34は原水供給路に介設したコック、35はポンプをそれぞれ示している。連続処理装置31は脱リン材36を有している。
【0023】
原水は、水道水にKH2PO4を溶解し、200mg・P/リットルの濃度としたものを用いた。この連続処理装置31には、珪酸カルシウム水和物を主構成物とした脱リン材36をかさ容量1リットルだけ充填した。実験水準は、表1に示す水準1〜6とした。A槽における脱炭酸は、硫酸を滴下し、pHを4〜5に調整して行った。B槽における塩化カルシウムの添加は、リンとカルシウムのモル比が1となるように連続的に滴下した。また、B槽におけるpH調整は、pHが8〜9となるようにNaOHを滴下して行った。処理水中のリン濃度は、1日1回測定することとし、約3週間連続して測定した。このリン濃度の測定結果を図7に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
図7中の水準1と水準2とは、原水温度が異なる場合を比較したものである。この場合、処理水中のリン濃度は、わずかな差しか認められず、珪酸カルシウム水和物による脱リンには、温度の影響の小さいことが確認される。
【0026】
水準1と水準3とは、処理時間の影響を比較したものである。処理時間が短くなると、処理効果は大きく低下する。しかしながら、水準4のように、カルシウムイオンを連続的に供給することによって、その処理時間が短くても効果の低下は少なくなっており、高速処理にはカルシウムイオンの連続した供給が不可欠である。水準5はpH調整、水準6はさらに脱炭酸処理を加えた例である。これらにおいても、それぞれの効果が現れている。
【0027】
図8には、食品製造業からの排水に対してこの発明方法を適用する実施例を示している。この場合の食品製造業には、畜産食料品製造業、水産食料品製造業、野菜缶詰・果実缶詰等製造業、野菜漬物製造業、みそ製造業、しょう油製造業、パン・菓子製造業、豆腐・油揚製造業、あん類製造業、惣菜製造業、弁当製造業などが含まれる。これらの製造業からの排水は、まず、スクリーンにより固形物が除去される。そして、油脂類を原材料とする場合の排水は、次の油水分離槽で油分が分離される。次に、流量調整槽で流量の調整が行われ、活性汚泥法または接触曝気法での処理がなされる。次いで、上記連続処理装置において、リンの除去が行われる(カルシウムイオン添加の脱リン)。この後、排水に対して消毒が行われ、放流されることとなる。消毒は、脱リンの前工程であってもよい。この消毒は例えば次亜塩素酸等を用いて行い、大腸菌などを除去するものである。また、上記活性汚泥法などによる処理の前工程として排水に対してpH調整を行ってもよい。アルカリ性または酸性の強い排水に対してはこの調整を行うことが好適である。
【0028】
なお、この食料品製造業排水からの脱リン処理は、料理品小売業排水、飲食店排水、旅館排水、洗濯業排水、洗車施設排水、病院排水、卸売場排水などに対しても同様に適用することができる。さらには、酒類製造業排水、染色整理業排水に対しても、この発明に係る脱リン処理を適用することが可能である。例えば、放水・放流の直前施設で脱リン処理(カルシウムイオン添加の脱リン)を行うものである。
【0029】
図9には、木材・木製品製造業排水に対してこの発明方法を適用する場合を示す。排水は、ラインミキサでPAC(ポリ酸化アルミニウム)などの凝集剤が混合され、圧縮空気でミキシングされる。これに、凝集助剤が加えられ、浮上分離槽で浮遊物質などが除去される。そして、この処理水に対して脱リン処理が行われる。例えば、上記連続処理装置を浮上分離槽の下流に配設するものとする。
【0030】
【発明の効果】
この発明によれば、リン除去の処理速度を高めることができる。また、高濃度リン排水についてもこの発明方法を適用することができる。さらに、多くの産業分野の排水、特に食料品製造業排水に対して脱リン処理を効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るリン除去回分処理実験装置を示すブロック図である。
【図2】この発明に係る回分処理実験の結果を示すグラフである。
【図3】この発明に係るリン除去連続処理実験装置を示すブロック図である。
【図4】この発明に係るリン除去連続処理実験の結果を示すグラフである。
【図5】この発明に係るカルシウム添加実験の結果を示すグラフである。
【図6】この発明の一実施例に係るリン除去連続処理実験装置を示す模式図である。
【図7】この発明の一実施例に係るリン濃度測定結果を示すグラフである。
【図8】この発明の他の実施例に係る脱リン処理を示すフローチャートである。
【図9】この発明の別の実施例に係る脱リン処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
31 連続処理装置、
36 脱リン材。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for dephosphorizing phosphorus-containing water, specifically, for example, dephosphorization of municipal sewage and dephosphorization of wastewater from the foodstuff manufacturing industry using a reaction tank filled with a dephosphorizing material mainly composed of calcium silicate hydrate. And a method for removing phosphorus from phosphorus-containing water.
[0002]
[Prior art]
Sources of phosphorus include night soil, gray water, industrial wastewater from factories, livestock waste, and emissions from agricultural lands. In order to prevent eutrophication in closed sea areas, lakes and marshes, it is necessary to remove the causative substance such as phosphorus.
[0003]
As a conventional method for removing phosphorus from raw water containing phosphorus, for example, sewage, a biological phosphorus removal method, a simultaneous coagulation method, and a crystallization phosphorus removal method are known. Others are described in JP-A-62-183898. The biological phosphorus removal method uses the fact that the phosphorus content of activated sludge is increased by several percent by anaerobic condition without aeration of a part of the aeration tank, and the amount of phosphorus extracted as surplus sludge The principle is that it can be performed more than usual processing methods. A disadvantage of this method is that high concentrations of phosphorus-containing return water from the sludge treatment system enter the water treatment system. In addition, there is a problem in processing stability.
[0004]
The simultaneous coagulation method is a method of adding a coagulant to an existing aeration tank. However, in this method, there is an increase in sludge in proportion to the amount of coagulant added, a part of the added coagulant is wasted, and depending on the type of coagulant, it may hinder nitrogen removal. There are drawbacks.
[0005]
In the crystallization dephosphorization method, dephosphorization is carried out based on a reaction in which orthophosphate ions form hardly soluble salts (hydroxyapatite) with calcium ions. Phosphorite ore and bone char are used as seed crystals in this case. This method requires post-adjustment as well as pre-adjustment, and has a problem that the removal rate decreases due to a decrease in water temperature.
[0006]
Further, in the method described in JP-A-62-183898, a porous treatment material having calcium silicate hydrate as a main constituent and a porosity of 50 to 90% is used as a dephosphorizing material. With this method, the disadvantages of the above method can be solved. That is, according to this method, complicated adjustment is not required, and the amount of generated sludge is not increased.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a dephosphorizing material containing calcium silicate as a main component, the addition of calcium and decarboxylation are not performed in a high-speed treatment assuming a treatment time of about 1 hour. Notably, it cannot withstand long-term use. This can be said to be unsuitable for dephosphorization of industrial wastewater.
[0008]
[Object of the invention]
Therefore, an object of the present invention is to provide a method capable of performing a high-speed dephosphorization treatment. Another object of the present invention is to provide a phosphorus removal method that can be applied to high-concentration phosphorus wastewater. Further, another object of the present invention is to provide a dephosphorization method that does not generate sludge. Still another object of the present invention is to effectively remove phosphorus from municipal wastewater and industrial wastewater.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, a raw water containing phosphorus is passed through a reaction tank filled or fluidized with a dephosphorizing material mainly composed of calcium silicate hydrate as a seed crystal, thereby crystallizing the raw water. In the method of dephosphorizing phosphorus-containing water for dephosphorization by a reaction, the pH value of the raw water supplied to the reaction tank is adjusted to 8 to 9, and the raw water supplied to the reaction tank is adjusted to a pH of 8 to 9. On the other hand, this is a method for dephosphorizing phosphorus-containing water that continuously supplies calcium ions so that the molar ratio of calcium to phosphorus is 1.
As described above, a phosphorus-free material having calcium silicate hydrate as a main component is used as a seed crystal of the reaction tank. Thus, unlike the conventional crystallization dephosphorization method, the present invention can be applied regardless of whether the concentration of phosphorus in the wastewater is low or high. In this case, high-speed processing can be performed by continuously dropping calcium.
[0010]
The invention according to
[0011]
The invention according to
[0012]
[0013]
The invention according to
[0014]
In the invention according to
[0015]
[Action]
In the invention according to
[0016]
First, the results of the phosphorus removal batch processing experiment will be described. Hereinafter, in the batch removal experiment using the batch processing apparatus shown in FIG. 1, the concentration of orthophosphate (hereinafter referred to as “phosphorus”) is variously set from a low concentration to a high concentration. It is theoretically analyzed. In the flow shown in FIG. 1, the phosphorus reduction rate is expressed by the following equation assuming a primary reaction relating to the phosphorus concentration.
d (P · Vw) / dt = −k 1 · Va · P
Here, P: phosphorus concentration (mg / liter)
Vw: liquid volume (liter)
Va: Dephosphorizing material bulk capacity (liter)
k 1 : First-order reaction rate constant (hr −1 ).
The zero-order reaction rate constant is determined between the measurement points in the batch experiment, the value is plotted against the average phosphorus concentration in each section, and the gradient can be determined as the first-order reaction rate constant. FIG. 2 shows the results arranged according to this method. The vertical axis of the zero-order kinetics k 0, the horizontal axis indicates the phosphorus concentration, respectively.
[0017]
As described above, since the reaction rate increases in proportion to the phosphorus concentration, it is clear that the phosphorus removal reaction by the phosphorus removing material can be approximated by a primary reaction in terms of the phosphorus concentration from a low concentration to a high concentration. It was also kineticly evident that the applicable phosphorus concentration range was very wide.
[0018]
Next, the results of the phosphorus removal continuous treatment experiment will be described. Using the continuous treatment apparatus shown in FIG. 3, the phosphorus concentration of the raw water was set to 50 mg / liter, 100 mg / liter, and 200 mg / liter to remove phosphorus from the raw water. The continuous treatment experiment was performed with the actual residence time of the raw water in the reaction tank being 1 hour in each case. By determining the zero-order reaction rate constant from the phosphorus concentration that changes over time and plotting the value against the phosphorus concentration at that time, it is possible to examine the change in the reaction rate. In this apparatus, dephosphorization is performed by filling a dephosphorizing material between the outer cylinder and the inner cylinder, and flowing the supplied raw water through the dephosphorizing material.
[0019]
FIG. 4 shows the results of this experiment. In the figure, the vertical axis shows the zero-order reaction rate, and the horizontal axis shows the phosphorus concentration. The figure also shows the results of the batch experiment of FIG. As the number of treatment days passed, the reaction rate decreased, and the result eventually converged to a constant reaction rate. From the relationship between the phosphorus concentration and the reaction rate at each elapsed day, a proportional relationship is observed in the low concentration range. Therefore, a primary reaction regarding the phosphorus concentration was observed. In addition, since the reaction rate was constant regardless of the phosphorus concentration in the high concentration range, it was confirmed that the reaction was a zero-order reaction with respect to the phosphorus concentration. In addition, the reaction rate decreased with the number of days elapsed in the entire region of the phosphorus concentration shown in the figure, so that the existence of a reaction-limiting factor other than the phosphorus concentration became clear.
[0020]
The dephosphorization method according to the present invention utilizes the crystallization phenomenon of hydroxyapatite. Therefore, when the molecular formula of hydroxyapatite: Ca 10 (OH) 2 (PO 4 ) 6 and the above experimental results were comprehensively determined, calcium ion concentration was presumed as the reaction rate-limiting factor. That is, it was considered that the decrease in the concentration of calcium ions eluted from the dephosphorizing material with the lapse of days resulted in a decrease in the reaction rate. As a result, the necessity and importance of calcium addition have been recognized as a phosphorus removal system using a phosphorus removal material mainly composed of calcium silicate hydrate.
[0021]
FIG. 5 shows the results of a continuous phosphorus removal treatment experiment with addition of calcium ions. In the figure, the vertical axis represents phosphorus concentration, and the horizontal axis represents elapsed days. The amount of calcium ion added was 1 in a molar ratio to phosphorus. As shown, it is clear that the addition of calcium ions reduced the phosphorus concentration. For the experiment in this figure, the continuous processing apparatus in FIG. 3 was used.
[0022]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, one embodiment of the method for dephosphorizing phosphorus-containing water according to the present invention will be described. The effect of the present invention was confirmed by the experimental device shown in FIG. That is, the apparatus shown in FIG. 6 has an A tank for performing decarboxylation and a B tank for adding calcium chloride and adding NaOH for pH adjustment upstream of the continuous processing apparatus 31 shown in FIG. And a tank. A
[0023]
As raw water, KH 2 PO 4 was dissolved in tap water to a concentration of 200 mg · P / liter. This continuous treatment device 31 was filled with a dephosphorizing material 36 having calcium silicate hydrate as a main component by a volume of 1 liter. The experimental levels were
[0024]
[Table 1]
[0025]
[0026]
[0027]
FIG. 8 shows an embodiment in which the method of the present invention is applied to wastewater from the food manufacturing industry. In this case, the food manufacturing industry includes livestock food manufacturing industry, seafood food manufacturing industry, vegetable canning and fruit canning, etc., vegetable pickle manufacturing, miso manufacturing, soy sauce manufacturing, bread and confectionery manufacturing, tofu -Includes fried food, bean jam, side dish, and bento boxes. Wastewater from these manufacturing industries is first screened to remove solids. Then, in the wastewater in the case of using fats and oils as raw materials, the oil component is separated in the next oil / water separation tank. Next, the flow rate is adjusted in the flow rate adjusting tank, and the treatment is performed by the activated sludge method or the contact aeration method. Next, phosphorus is removed in the continuous processing apparatus (dephosphorization with addition of calcium ions). Thereafter, the wastewater is disinfected and discharged. Disinfection may be a pre-step of dephosphorization. This disinfection is carried out using, for example, hypochlorous acid to remove Escherichia coli and the like. Further, the pH of the wastewater may be adjusted as a step before the treatment by the activated sludge method or the like. This adjustment is preferably performed for strongly alkaline or acidic wastewater.
[0028]
In addition, this dephosphorization treatment from food manufacturing industry wastewater is also applied to foodstuff retailer wastewater, restaurant drainage, inn drainage, laundry drainage, car wash facility drainage, hospital drainage, wholesale drainage, etc. can do. Further, the dephosphorization treatment according to the present invention can be applied to the liquor manufacturing wastewater and the dyeing and sorting business wastewater. For example, a dephosphorization treatment (dephosphorization with calcium ion addition) is performed at a facility immediately before water discharge / discharge.
[0029]
FIG. 9 shows a case where the method of the present invention is applied to wastewater of the wood and wood product manufacturing industry. The wastewater is mixed with a coagulant such as PAC (polyaluminum oxide) in a line mixer and mixed with compressed air. To this, a coagulation aid is added, and floating substances and the like are removed in the flotation tank. Then, the treated water is subjected to a dephosphorization treatment. For example, it is assumed that the continuous processing apparatus is provided downstream of the flotation tank.
[0030]
【The invention's effect】
According to the present invention, the processing speed of phosphorus removal can be increased. The method of the present invention can also be applied to high-concentration phosphorus drainage. Furthermore, dephosphorization treatment can be effectively performed on wastewater in many industrial fields, particularly wastewater from the food manufacturing industry.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing an experimental apparatus for batch removal of phosphorus according to the present invention.
FIG. 2 is a graph showing the results of a batch processing experiment according to the present invention.
FIG. 3 is a block diagram illustrating an experimental apparatus for continuous phosphorus removal processing according to the present invention.
FIG. 4 is a graph showing the results of a phosphorus removal continuous treatment experiment according to the present invention.
FIG. 5 is a graph showing the results of a calcium addition experiment according to the present invention.
FIG. 6 is a schematic diagram showing a phosphorus removal continuous treatment experimental apparatus according to one embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a graph showing a phosphorus concentration measurement result according to one example of the present invention.
FIG. 8 is a flowchart showing a dephosphorization process according to another embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a flowchart showing a phosphorus removal process according to another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
31 continuous processing equipment,
36 Dephosphorized material.
Claims (5)
上記反応槽に供給される上記原水のpH値は8〜9に調整されているとともに、上記反応槽に供給される上記原水に対して、カルシウムがリンに対してモル比で1となるように、カルシウムイオンを連続して供給するリン含有水の脱リン方法。By passing raw water containing phosphorus through a reaction tank filled or fluidized with a phosphorus-removing material mainly composed of calcium silicate hydrate as seed crystals, phosphorus-containing water is used to remove phosphorus from the raw water by a crystallization reaction. In the method of dephosphorization,
The pH value of the raw water supplied to the reaction tank is adjusted to 8 to 9, and the molar ratio of calcium to phosphorus is 1 with respect to the raw water supplied to the reaction tank. Of removing phosphorus-containing water by continuously supplying calcium ions.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28149696A JP3569086B2 (en) | 1996-05-21 | 1996-10-01 | Dephosphorization method for phosphorus-containing water |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-150262 | 1996-05-21 | ||
JP15026296 | 1996-05-21 | ||
JP28149696A JP3569086B2 (en) | 1996-05-21 | 1996-10-01 | Dephosphorization method for phosphorus-containing water |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1034167A JPH1034167A (en) | 1998-02-10 |
JP3569086B2 true JP3569086B2 (en) | 2004-09-22 |
Family
ID=26479923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28149696A Expired - Fee Related JP3569086B2 (en) | 1996-05-21 | 1996-10-01 | Dephosphorization method for phosphorus-containing water |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3569086B2 (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013176244A1 (en) | 2012-05-25 | 2013-11-28 | 太平洋セメント株式会社 | Phosphorus recovery material, method for producing phosphorus recovery material, and phosphorus recovery method |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001276850A (en) * | 2000-03-30 | 2001-10-09 | Mitsubishi Materials Corp | Crystallizing/dephosphorizing method using dephosphorizing agent and its device |
JP5540034B2 (en) * | 2012-03-07 | 2014-07-02 | 三井造船環境エンジニアリング株式会社 | Phosphorus recovery equipment for phosphorus-containing water |
-
1996
- 1996-10-01 JP JP28149696A patent/JP3569086B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013176244A1 (en) | 2012-05-25 | 2013-11-28 | 太平洋セメント株式会社 | Phosphorus recovery material, method for producing phosphorus recovery material, and phosphorus recovery method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1034167A (en) | 1998-02-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Alattabi et al. | Improving sludge settleability by introducing an innovative, two-stage settling sequencing batch reactor | |
Shete et al. | Dairy industry wastewater sources, characteristics & its effects on environment | |
Al-Mutairi et al. | Coagulant selection and sludge conditioning in a slaughterhouse wastewater treatment plant | |
Ebeling et al. | Evaluation of chemical coagulation–flocculation aids for the removal of suspended solids and phosphorus from intensive recirculating aquaculture effluent discharge | |
Münch et al. | Controlled struvite crystallisation for removing phosphorus from anaerobic digester sidestreams | |
CA2597756C (en) | Water treatment system | |
US10479710B2 (en) | Granule-forming method and waste water treatment method | |
Dempsey | Removal and reuse of ammonia and phosphate by precipitation of struvite | |
Rickard et al. | Potassium and magnesium requirements for enhanced biological phosphorus removal from wastewater | |
NL8720037A (en) | METHOD FOR TREATING WASTE WATER. | |
EP1357087A2 (en) | Process for recovery of nutrients from wastewater | |
Monballiu et al. | Phosphate recovery as hydroxyapatite from nitrified UASB effluent at neutral pH in a CSTR | |
JPH08229574A (en) | Improved method for removing phosphate from waste water | |
AU2011248572A1 (en) | Wastewater treatment apparatus to achieve Class B biosolids using chlorine dioxide | |
Lew et al. | Favorable operating conditions for obtaining high-value struvite product from sludge dewatering filtrate | |
JP3569086B2 (en) | Dephosphorization method for phosphorus-containing water | |
JP2010110666A (en) | Method of suppressing production of odor of sludge dehydrated cake | |
JP4688126B2 (en) | Organic waste liquid treatment method in food processing factory | |
CA2963212A1 (en) | A method for treating wastewater | |
JP6875059B2 (en) | Wastewater treatment method and wastewater treatment equipment | |
Mangal | Controlling scaling in groundwater reverse osmosis: Minimizing antiscalant consumption | |
Ahn et al. | Critical factors affecting biological phosphorus removal in dairy wastewater treatment plants | |
Badrinath et al. | Ossein wastewater characterization and treatability study | |
JP3763551B2 (en) | Water treatment system | |
JP6490114B2 (en) | Biological treatment method of organic wastewater |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20011204 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040217 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040506 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040617 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080625 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090625 Year of fee payment: 5 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100625 Year of fee payment: 6 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110625 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110625 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120625 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |